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Title:
MOTOR POSITION DETECTION METHOD, MOTOR DRIVE DEVICE, AND PUMP
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090986
Kind Code:
A1
Abstract:
It is possible to detect a position of a rotor in the axial direction without using a sensor. That is, provided is a method for detecting a position of a motor including a rotor (3) and a stator (2) on which armature windings of a plurality of phases are wound. A position detection coil (5) is arranged on one end face of a stator core (21) in the axial direction so as to detect an induced voltage in a coil (5) for detecting the position. The position of the rotor (3) is detected according to the detection result.

Inventors:
KAKIUCHI YOHEI (JP)
OKUBO TAKESHI (JP)
YAMAMOTO YASUHARU (JP)
HIDAKA TATSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050436
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
January 15, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
KAKIUCHI YOHEI (JP)
OKUBO TAKESHI (JP)
YAMAMOTO YASUHARU (JP)
HIDAKA TATSUYA (JP)
International Classes:
H02P6/16; F04B17/05; F04B53/00; H02K11/00
Foreign References:
JP2003525561A2003-08-26
JP2002153018A2002-05-24
JPH11148819A1999-06-02
Attorney, Agent or Firm:
FUJITA, Takaharu et al. (24F 3-1, Minatomirai, 3-chome,Nishi-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 12, JP)
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Claims:
 ロータと複数相の電機子巻線が巻きつけられたステータとを有するモータの位置検出方法であって、
 ステータコアの軸方向一端面に位置検出用コイルを配置し、該位置検出用コイルに発生する誘起電圧を検出し、この検出結果に基づいて前記ロータの軸方向の位置を検出するモータの位置検出方法。
 前記ステータコアの軸方向他端面に前記位置検出用コイルを更に配置し、前記軸方向一端面に配置された前記位置検出用コイルに発生する誘起電圧と、前記軸方向他端面に配置された前記位置検出用コイルに発生する誘起電圧との電圧差に基づいて前記ロータの軸方向の位置を検出する請求項1に記載のモータの位置検出方法。
 前記ロータの磁極数がNである場合に、前記位置検出用コイルは、前記ステータコアの外周の略N分の1に配置されている請求項1または請求項2に記載のモータの位置検出方法。
 前記位置検出用コイルは、前記ステータコアに一体的に取り付けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載のモータの位置検出方法。
 ロータと、複数相の電機子巻線が巻きつけられたステータとを有するモータの位置検出方法であって、
 同相の電機子巻線が巻きつけられている第1ティース及び第2ティースの前記ロータの回転軸方向における一端部をそれぞれ非磁性体材料で構成するとともに、該非磁性体材料で構成される前記一端部が前記第1ティースと前記第2ティースとで非対称とされており、
 前記第1ティースに巻きつけられた前記電機子巻線に生ずる誘起電圧と、前記第2ティースに巻きつけられた前記電機子巻線に生ずる誘起電圧との差分に基づいて前記ロータの軸方向の位置を検出するモータの位置検出方法。
 前記第1ティースと前記第2ティースとは、前記ステータの中心軸を挟んで対向して配置されている請求項5に記載のモータの位置検出方法。
 ロータと、複数相の電機子巻線が巻きつけられたステータとを有するモータの駆動装置であって、
 前記ステータのコアの軸方向一端面に配置される位置検出用コイルに発生する誘起電圧を検出し、検出した前記誘起電圧に基づいて前記ロータの軸方向の位置を検出するモータの駆動装置。
 ロータと、複数相の電機子巻線が巻きつけられたステータとを有するモータの駆動装置であって、
 同相の電機子巻線が巻きつけられている第1ティース及び第2ティースの前記ロータの回転軸方向における一端部をそれぞれ非磁性体材料で構成するとともに、該非磁性体材料で構成される前記一端部が前記第1ティースと前記第2ティースとで非対称とされており、
 前記第1ティースに巻きつけられた前記電機子巻線に生ずる誘起電圧と、前記第2ティースに巻きつけられた前記電機子巻線に生ずる誘起電圧との差分に基づいて前記ロータの軸方向の位置を検出するモータの駆動装置。
 請求項7または請求項8に記載のモータの駆動装置を備えるポンプ。
Description:
モータの位置検出方法およびモ タの駆動装置並びにポンプ

 本発明は、ブラシレスモータに係り、特 、ブラシレスモータが備えるロータの軸方 の位置を検出するモータの位置検出方法お びモータの駆動装置並びに該モータの駆動 置を備えるポンプに関するものである。

 例えば、人工心臓ポンプなどのようなキ ンドモータポンプ等に用いられるブラシレ モータにおいては、ロータが回転軸方向に 定されておらず、動圧軸受や磁気軸受によ て非接触で支持されており、回転軸方向に 動することが可能な構成とされている。こ とき、ロータが適切な位置にいるか否かの 認やロータの回転軸方向における位置調整 行うために、ロータの軸方向における位置 検出する必要がある。

 ロータの軸方向の位置検出方法としては 例えば、汎用の変位センサ(光学式、渦電流 式、静電容量式等)を設置し、このセンサか の信号に基づいてロータの位置を検出する 法が知られている。

 また、例えば、軸流型人工心臓ポンプに組 込まれ、ロータが支持管内を流れる流体と 互作用するように構成されたモータにおい 、ロータの軸方向の運動を検出するセンサ 有する調整装置と少なくとも1つの電磁コイ ルとを設け、磁気コイルの磁場を調整装置が 調整することにより、モータの脱調等を防止 する技術が提案されている(例えば、特許文 1参照)。

特表2003-525561号公報

 しかしながら、上述した人工心臓ポンプ はそれ自体、サイズが小さいため、組み込 れるモータについても小型化が要求される このため、上述した汎用のセンサを用いて ータの軸方向の位置検出を行う方法では、 ータの小型化を期待できないという問題が った。

 本発明は、上記問題を解決するためにな れたもので、センサを用いずにロータの軸 向の位置検出を行うモータの位置検出方法 びモータの駆動装置並びにポンプを提供す ことを目的とする。

 本発明の第1の態様は、ロータと、複数相 の電機子巻線が巻きつけられたステータとを 有するモータの位置検出方法であって、ステ ータコアの軸方向一端面に位置検出用コイル を配置し、該位置検出用コイルに発生する誘 起電圧を検出し、この検出結果に基づいて前 記ロータの軸方向の位置を検出するモータの 位置検出方法である。

 本態様によれば、ステータの軸方向一端 に位置検出用コイルを配置するので、この 置検出用コイルに発生するロータの軸方向 置に応じた誘起電圧を検出することで、ロ タの軸方向の位置を容易に、かつ、汎用の ンサを用いることなく検出することが可能 なる。

 上記モータの位置検出方法において、前 ステータコアの軸方向他端面に前記位置検 用コイルを更に配置し、前記軸方向一端面 配置された前記位置検出用コイルに発生す 誘起電圧と前記軸方向他端面に配置された 記位置検出用コイルに発生する誘起電圧と 電圧差に基づいて前記ロータの軸方向の位 を検出することとしてもよい。

 ステータコアの軸方向両端面に位置検出 コイルを配置し、両位置検出用コイルに発 する誘起電圧の電圧差に基づいてロータの 方向位置を検出するので、ロータの軸方向 置検出精度を更に向上させることが可能と る。

 上記モータの位置検出方法において、前 ロータの磁極数がNである場合に、前記位置 検出用コイルは、前記ステータコアの外周の 略N分の1に配置されていることが好ましい。

 このように、ロータの磁極数がNである場 合に、位置検出用コイルをステータコアの外 周の略N分の1に配置するので、位置検出用コ ルに発生する誘起電圧を確実に捉えること 可能となる。これにより、ロータの位置検 精度の更なる向上を図ることが可能となる

 上記モータの位置検出方法において、前 位置検出用コイルは、前記ステータコアに 体的に取り付けられていてもよい。

 位置検出用コイルがステータコアに一体 に取り付けられていることにより、更なる スペース化を図ることが可能となる。

 本発明の第2の態様は、ロータと、複数相 の電機子巻線が巻きつけられたステータとを 有するモータの位置検出方法であって、同相 の電機子巻線が巻きつけられている第1ティ ス及び第2ティースの前記ロータの回転軸方 における一端部をそれぞれ非磁性体材料で 成するとともに、該非磁性体材料で構成さ る前記一端部が前記第1ティースと前記第2 ィースとで非対称とされており、前記第1テ ースに巻きつけられた前記電機子巻線に生 る誘起電圧と、前記第2ティースに巻きつけ られた前記電機子巻線に生ずる誘起電圧との 差分に基づいて前記ロータの軸方向の位置を 検出するモータの位置検出方法である。

 本態様によれば、同相の電機子巻線が巻 つけられているティースのうち、2つのティ ースを第1ティース及び第2ティースとして任 に選択し、それらティースのロータ回転軸 向における一端部を非磁性体材料で構成す 。このとき、非磁性体材料で構成する端部 第1ティースと第2ティースとで非対称とす 。これにより、ロータの回転軸位置に応じ 、第1ティースに巻きつけられている電機子 線に誘起する電圧と、第2ティースに巻きつ けられている電機子巻線に誘起する電圧とを 異ならせることが可能となる。したがって、 第1ティースに巻きつけられている電機子巻 に生じる誘起電圧と、第2ティースに巻きつ られている電機子巻線に生じる誘起電圧と 電圧差を計測すれば、ロータの軸方向の位 を検出することが可能となる。これにより ロータの位置検出用センサを設けることな 、容易にロータの位置検出を実施すること 可能となる。また、センサを不要とするこ が可能となるので、省スペース化を期待す ことができる。

 上記モータの位置検出方法において、前 第1ティースと前記第2ティースとは、前記 テータの中心軸を挟んで対向して配置され いることが好ましい。

 第1ティース及び第2ティースとしてこの うなティースを選択することにより、誘起 圧の電圧差を顕在化することが可能となり ロータの位置検出精度を向上させることが 能となる。

 本発明の第3の態様は、ロータと、複数相 の電機子巻線が巻きつけられたステータとを 有するモータの駆動装置であって、前記ステ ータのコアの軸方向一端面に配置される位置 検出用コイルに発生する誘起電圧を検出し、 検出した前記誘起電圧に基づいて前記ロータ の軸方向の位置を検出するモータの駆動装置 である。

 本発明の第4の態様は、ロータと、複数相 の電機子巻線が巻きつけられたステータとを 有するモータの駆動装置であって、同相の電 機子巻線が巻きつけられている第1ティース び第2ティースの前記ロータの回転軸方向に ける一端部をそれぞれ非磁性体材料で構成 るとともに、該非磁性体材料で構成される 記一端部が前記第1ティースと前記第2ティ スとで非対称とされており、前記第1ティー に巻きつけられた前記電機子巻線に生ずる 起電圧と、前記第2ティースに巻きつけられ た前記電機子巻線に生ずる誘起電圧との差分 に基づいて前記ロータの軸方向の位置を検出 するモータの駆動装置である。

 本発明のモータの位置検出方法及びモータ 駆動装置は、さまざまなブラシレスモータ 採用されて好適なものである。特に、小型 が要求されるポンプ、例えば、人工心臓ポ プなどのようなキャンドモータポンプ等に 用されて好適なものである。
 また、上記態様は、可能な範囲で組み合わ て利用することができるものである。

 本発明によれば、センサを用いずにロー の軸方向の位置検出ができるという効果を する。

本発明の第1の実施形態に係る3相のブ シレスモータの断面図である。 図1に示したブラシレスモータのA-A矢視 断面図である。 位置検出用コイルの取り付け例を説明 るためのブラシレスモータの概略斜視図で る。 図1に示したブラシレスモータの磁束ル ープを示した図である。 本発明の第1の実施形態に係るモータの 駆動装置の概略構成図である。 図5に示したスイッチング回路の概略構 成図である。 ロータ3の軸方向変位に対する位置検出 用コイルに発生する誘起電圧の振幅変化の一 例を示した図である。 ロータの軸方向位置と誘起電圧の振幅 の関係を示した図である。 ロータの軸方向位置が変化した場合の テータコアに発生する磁束密度の変化を示 るための図である。 本発明の第2の実施形態に係るモータ 概略構成を示した図である。 図10に示したモータにおいて、ロータ 軸方向変位に対する誘起電圧の振幅の変化 示した図である。 図10に示したモータにおいて、ロータ 軸方向変位に対する誘起電圧の差分の変化 示した図である。 本発明の第3の実施形態に係る電機子 線の結線の一例を示した図である。 本発明の第3の実施形態に係るモータ 横断面図である。 図14に示されるモータのB-B矢視断面図 ある。 モータ駆動時におけるU相非通電期間 上流側及び下流側の電機子巻線に生ずる誘 電圧の電圧差とロータの軸方向位置との関 を説明するための図である。

符号の説明

1,1´ モータ
2 ステータ
3 ロータ
5,5´ 位置検出用コイル
6 鉄心
7 巻線
21 ステータコア
22 ステータティース
23 エアギャップ
24 永久磁石
30 モータの駆動装置
31 直流電源
32 コントローラ
33 スイッチング回路
41~46 スイッチング素子
Up 上流側巻線
Ud 下流側巻線

 以下に、本発明に係るモータの位置検出 法およびモータの駆動装置並びにポンプの 施形態について、図面を参照して説明する

〔第1の実施形態〕
 図1は、本発明の第1の実施形態に係る3相の ラシレスモータ(以下「モータ」という。) 断面図、図2は図1に示したモータ1のA-A矢視 面図、図3は位置検出用コイルの取り付け例 説明するためのモータの概略斜視図である
 図1乃至図3に示されるモータ1は、ステータ2 と、ロータ3とを備えている。ステータ2は、 肉の磁性鋼板を多数積層してなる円筒状の テータコア21の内側に、その周方向に所定 間隔を隔てて設けられた複数のステータテ ース22を有している。ステータティース22に 、Y結線される3相電機子巻線25(図2参照)が巻 きつけられている。

 ステータ2内には、所定のエアギャップ23 あけて、4極の永久磁石24が周方向に向けて 置されたロータ3が回転自在に配置されてい る。本実施形態においては、ステータティー ス数=6、ロータ3の磁極数=4の場合を示してい が、ステータティース数、磁極数について これに限定されず、適宜設定することが可 である。

 ステータ2のステータコア21の軸方向端面 は、ロータ3の軸方向における位置を検出す るための位置検出用コイル5が設けられてい 。この位置検出用コイル5は、例えば、ステ タコア21の軸方向端面に、その周方向に向 て設けられた細い鉄心6と、鉄心6に巻きつけ られた巻線7とを備えている。

 鉄心6の長さはとくに限定されないが、好 ましくは、磁極数がNである場合に、ステー コア21の周長のN分の1程度の長さ、つまり、 実施形態では、ステータコア21の周長の4分 1程度の長さとするとよい。このようにする ことで、磁束が通りやすく、より大きな誘起 電圧を発生させることが可能となる。

 図4に示すように、モータ1において、任 の永久磁石24のN極からでた磁束は、エアギ ップ23を通過し、ステータティース22に巻き けられている巻線の外周を経由してエアギ ップ23を再度通過した後、隣接する永久磁 24のS極に戻る。このエアギャップ23の幅が小 さければ小さいほど永久磁石24から発生する 束を有効に活用することができる。

 次に、モータ1の駆動装置について図5を 照して説明する。図5は、モータ1の駆動装置 の全体概略構成を示した図である。図5に示 れるように、モータの駆動装置30は、直流電 源31と、コントローラ32と、スイッチング回 33とを備えている。スイッチング回路33は、 6に示されるように、3相ブリッジ接続され 6つのスイッチング素子41~46を備えている。

 スイッチング素子41~46としては、例えば パワートランジスタ、IGBT,パワーFET等が挙げ られる。各スイッチング素子41~46には、パワ ダイオード(図示略)が逆並列接続されてい 。

 各スイッチング素子41~46は、コントロー 32からの制御信号、例えば、PWM制御信号に応 じたスイッチング動作を行い、直流電源31か モータ1の各相電機子巻線U,V,Wに電力供給を う。具体的には、スイッチング素子41~46の ち、スイッチング素子41、42はU相に対応する ものであり、その接続点にU相の電機子巻線 一端が接続されている。

 スイッチング素子43、44はW相に対応する のであり、その接続点にW相の電機子巻線の 端が接続されている。スイッチング素子45 46はV相に対応するものであり、その接続点 V相の電機子巻線の一端が接続されている。 た、各相電機子巻線の他端は共通接続され いる。

 図1乃至図3に示した位置検出用コイル5を 成する巻線7の両端電圧は、図示しない電圧 計測器によって測定され、コントローラ32に 力される。コントローラ32は、要求トルク たは要求回転数等に基づいてPWM制御信号を 成し、これをスイッチング回路33に与えると ともに、位置検出用コイル5の両端電圧に基 いて、ロータ3の軸方向位置を検出する。

 次に、コントローラ32が備えるモータの 方向位置検出機能について図7及び図8を参照 して説明する。図7は、ロータ3の軸方向変位 対する巻線7の両端電圧、即ち、位置検出用 コイル5に発生する誘起電圧VLの振幅変化の一 例を示した図、図8はロータ3の軸方向位置と 起電圧VLの振幅との関係を示した図である

 図7において、横軸は時間、縦軸は誘起電 圧である。図8において、横軸はロータの軸 向位置(基準位置からの変位量、換言すると ステータコア21の軸方向中心に対するロー 3の軸方向中心のズレ量)、縦軸は誘起電圧の 振幅である。

 図7、図8に示すように、ロータ3の軸方向 置が変化すると、位置検出用コイル5に発生 する誘起電圧VLの振幅が変化することがわか 。これは、図9に示すように、ロータ3の軸 向位置が移動した場合、移動した側のステ タコア21の磁束密度は大きくなり、反対側は 小さくなるからである。

 即ち、ロータ3の軸方向位置が位置検出用 コイル5の配置されている側に移動した場合 は、位置検出用コイル5に発生する誘起電圧V Lの振幅は大きくなり、逆に、ロータ3の位置 位置検出用コイル5の配置されていない側に 移動した場合には、位置検出用コイル5に発 する誘起電圧VLの振幅は小さくなる。

 このことから、ロータ3の軸方向の位置と 誘起電圧VLの振幅とを対応付けたテーブル、 えば、図8に示すようなテーブルをコントロ ーラ32(図5参照)に予め登録しておけば、モー 1の駆動時において、位置検出用コイル5に 生する誘起電圧の振幅に対応するロータ3の 方向位置を図8に示したテーブルから取得す ることにより、ロータ3の軸方向における位 を容易に検出することが可能となる。

 以上説明してきたように、本実施形態に るモータの位置検出方法及びモータの駆動 置によれば、ステータコア21の軸方向一端 に位置検出用コイル5を配置し、この位置検 用コイル5に発生した誘起電圧VLに基づいて ータ3の軸方向位置を検出するので、センサ を用いることなく、ロータ3の軸方向位置を 易に検出することが可能となる。また、位 検出用コイル5が設けられるスペースは、も もと空きスペースであることから、従来用 られていないスペースを有効活用すること 可能となる。

〔第2の実施形態〕
 次に、本発明の第2の実施形態について、図 10を用いて説明する。
 上述した第1の実施形態にかかる位置検出方 法及びモータの駆動装置においては、位置検 出用コイル5をステータコア21の軸方向片側端 面にのみ配置していたが、本実施形態では、 ステータコア21の軸方向両端面に位置検出用 イル5,5´を設けている。以下、本実施形態 位置検出方法及びモータの駆動装置につい 、第1の実施形態と共通する点については説 を省略し、異なる点について主に説明する

 図10に示すように、ステータコアの両端 に位置検出用コイル5,5´を配置した場合、位 置検出用コイル5に発生する誘起電圧VLと、位 置検出用コイル5´に発生する誘起電圧VL´と 、図11に示すように、ロータの基準位置(ス ータコアの軸方向中心とロータの軸方向中 とを一致させた位置)を中心として対称とな 。

 このため、誘起電圧VLの電圧を正として えた場合、図12に示されるように、誘起電圧 VLとVL´との電圧差δV=VL-VL´は基準位置でゼロ なり、位置検出用コイル5が設けられている 側にロータ3が移動するほど、大きな正の値δ V=VL-(-VL´)=VL+VL´をとり、逆に、位置検出用コ ル5が設けられていない側に移動するほど大 きな負の値δV=-VL-(+VL´)=-(VL+VL´)をとることと る。

 したがって、本実施形態では、図12に示 ようなロータ3の軸方向位置と誘起電圧VL,VL´ の電圧差との関係をコントローラ32が予め保 しておき、モータ1の駆動時においては、電 圧計測器(図示略)から入力される誘起電圧VL,V L´の計測値の差分に対応するロータ軸方向位 置を図12に示したテーブルから取得すること 、ロータの軸方向位置を検出する。

 以上説明してきたように、本実施形態に るモータの位置検出方法およびモータの駆 装置によれば、ステータコア32の軸方向両 面に位置検出用コイル5,5´を設け、これら位 置検出用コイル5,5´に発生する誘起電圧の電 差δVに基づいてロータ3の軸方向位置を検出 するので、ロータ3の軸方向位置の検出感度 高めることができ、位置検出精度の更なる 上を図ることが可能となる。

 更に、中心位置の出力が0V(ゼロボルト)と なるため、位置と出力電圧の関係のテーブル を参照することなく中心位置及び変位の方向 を検出することが可能となる。

〔第3の実施形態〕
 次に、本発明の第3の実施形態について、図 13を用いて説明する。
 上述した第1の実施形態に係るモータの位置 検出方法及びモータの駆動装置においては、 ステータコア21の軸方向片端面に位置検出用 イル5を設けることでロータ3の軸方向位置 出を行っていたが、本実施形態では、U,V,W相 のいずれかの相に発生する誘起電圧を測定す ることでロータ3の軸方向位置検出を行うこ としている。

 以下、本実施形態に係るモータの位置検 方法及びモータの駆動装置について、第1の 実施形態と共通する点については説明を省略 し、異なる点について主に説明する。

 図13は、本実施形態に係る電機子巻線の 線の一例を示した図、図14は本実施形態に係 るモータの横断面図、図15は図14に示したモ タのB-B矢視断面図である。

 図13乃至図15に示すように、本実施形態で は、U相の電機子巻線の一部(上流側)Upが巻き けられる第1ティース53のロータの軸方向に ける一端部55を非磁性体材料で構成する。 た、第1ティース53に巻きつけられている電 子巻線Upと同相の電機子巻線の一部(下流側)U dが巻きつけられる第2ティース54のロータの 方向における一端部56を非磁性体材料で構成 する。

 ここで、非磁性体材料で構成される一端 55,56は、第1ティース53と第2ティース54とで 対称とされている。上記非磁性体材料とし は、樹脂或いはセラミックス、アルミ、銅 が挙げられる。

 図13及び図14に示すように、第1ティース53 に巻きつけられた電機子巻線Upに生ずる誘起 圧Vpは第1電圧計測器51により計測され、コ トローラに出力される。また、第2ティース5 4に巻きつけられた電機子巻線Udに生ずる誘起 電圧Vdは、第2電圧計測器52により計測され、 ントローラに出力される。

 コントローラは、第1電圧計測器51及び第2 電圧計測器52から入力される誘起電圧Vpと誘 電圧Vdとの電圧差δV´を算出し、この電圧差 V´に基づいてロータ3の軸方向位置を検出す 。

 例えば、図15に示されるように、上流側 ィース53の非磁性体材料が設けられている方 向を負、下流側ティース54の非磁性体材料が けられている方向を正と定義する。このと 、U相の電機子巻線Up及び電機子巻線Udには ータ3の軸方向位置に応じた誘導電圧Vp,Vdが 生する。

 具体的には、ロータ3が基準位置で回転し ている場合は、上側巻線Upおよび下側巻線Ud 同等の大きさの誘起電圧Vp,Vdが発生する。こ れに対し、ロータ3が正側に移動した場合に 、電機子巻線Udを通る磁束密度が小さくなる ことから電機子巻線Udの誘起電圧Vdが小さく り、逆に、電機子巻線Upを通る磁束密度は大 きくなることから電機子巻線Upの誘起電圧Vp 大きくなる。

 U相に発生する誘導電圧は、U相に対応す スイッチング素子41,42(図6参照)が両方ともオ フである期間、つまりU相の非通電期間に計 するのが計測精度の面から好ましいため、 えば、コントローラは、図16に示すように、 U相に対応するスイッチング素子41,42をオフか らオンに切り替えるときに、第1電圧計測器51 及び第2電圧計測器52から入力される誘起電圧 VpとVdとの電圧差δV´を求め、この電圧差δV´ 基づいてロータ3の位置を検出する。

 具体的には、上述した第2の実施形態と同 じように、電圧差δV´とロータ3の軸方向位置 とを対応付けたテーブルを予めコントローラ が保有しており、モータの駆動期間中におい ては、電圧差δV´に対応するロータの軸方向 置を該テーブルから抽出することでロータ3 の軸方向位置を検出する。

 以上説明してきたように、本実施形態に るモータの位置検出方法及びモータの駆動 置によれば、第1ティース53及び第2ティース 54の一端部55,56を非磁性体材料で構成し、更 、非磁性体材料で構成する端部を非対称と ることにより、ロータ3が軸方向に移動した 合に、第1ティース53に巻きつけられている 機子巻線Upに生ずる誘起電圧Vpと第2ティー 54に巻きつけられている電機子巻線Udに生ず 誘起電圧Vdとを異ならせることが可能とな 。

 これにより、電機子巻線Upに生じる誘起 圧Vpと、電機子巻線Udに生じる誘起電圧Vdと 電圧差δV´に基づいてロータ3の軸方向位置 検出することが可能となる。この結果、ロ タ3の位置検出用センサを設けることなく、 易にロータ3の位置検出を実施することがで き、また、省スペース化を期待することがで きる。

 なお、本実施形態においては、U相に発生 する誘起電圧に基づいてロータ3の位置検出 行うこととしたが、U相に代えて、W相或いは V相に発生する誘起電圧に基づいてロータの 置検出を実施することとしてもよい。

 また、本実施形態においては、6つのステ ータティースを有する場合について説明した が、それ以上のステータティースを有する場 合、即ち、各相の巻線が3つ以上のティース それぞれ巻きつけられる場合には、それら ィースの中から同相の電機子巻線が巻きつ られている2つのティースを第1ティース及び 第2ティースとして選択し、ロータの軸線方 における端部を非対称となるように非磁性 材料で構成し、更に、これらティースに巻 つけられた電機子巻線に発生する誘起電圧 差分からロータ3の軸方向位置検出を行うこ とすればよい。

 また、各相の電機子巻線が巻きつけられ いるステータティースの数が偶数個であっ 場合には、ステータの中心軸を挟んで対向 て配置されている2つのティースを第1ティ ス及び第2ティースとして選択するとよい。 れにより、位置検出精度を向上させること 可能となる。




 
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