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Title:
INPUT DEVICE FOR ELECTRONIC EQUIPMENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/101665
Kind Code:
A1
Abstract:
When the user performs an input operation by using a touch panel, the operability can be improved even to a small operation object to allow the efficient input operation of the user in various situations. A screen generating section (200) generates screen display information on a display screen including operation objects to be operated. A micro-operation presence/absence determining section (210) determines the size or the like of the operation objects within the display screen. If an operation object having difficulty in a direct operation with the user's fingers is included, a virtual stylus display control section (310) generates display information on a virtual stylus as a pointer for performing instruction input to the operation object. A screen display control section (300) combines the screen display information of the display screen from the screen generating section (200) and the display information of the virtual stylus from the virtual stylus display control section (310), generates the display data of the display screen, and outputs and displays it to and on a display section (10).

Inventors:
NAKAO MASATOSHI
Application Number:
PCT/JP2008/003606
Publication Date:
August 20, 2009
Filing Date:
December 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
NAKAO MASATOSHI
International Classes:
G06F3/048; G06F3/0488
Domestic Patent References:
WO2006027924A12006-03-16
Foreign References:
JPH0876927A1996-03-22
JPH0651908A1994-02-25
JP2005346507A2005-12-15
JPH0683537A1994-03-25
JP2007257371A2007-10-04
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (7-13, Nishi-Shimbashi 1-chome,Minato-k, Tokyo 03, JP)
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Claims:
 入力操作に関する可視情報を表示可能な表示部と、
 前記表示部の表示画面に対応する入力面への接触操作による入力機能を有するタッチパネルを有する入力操作部と、
 前記入力操作部の入力信号に基づいて処理を指示する入力制御部と、
 前記入力操作部を介して所定の機能の実行を指示するための操作対象部位を表す少なくとも1つの操作オブジェクトを前記可視情報として前記表示部に表示する操作オブジェクト表示制御部と、
 前記入力操作部を介して前記操作オブジェクトに対する指示入力を行うための表示画面上で移動可能なポインタを前記可視情報として前記表示部に表示する機能を有し、前記表示部に表示している操作オブジェクトの情報に応じて前記ポインタを表示または非表示とするもので、前記操作オブジェクトの情報として、前記表示部に表示している操作オブジェクトの表示領域あるいは入力操作を受け付ける領域の幅または面積が所定値以下である場合に、前記ポインタを表示させるポインタ表示制御部と、
 を備える電子機器の入力装置。
 請求項1に記載の電子機器の入力装置であって、
 前記ポインタ表示制御部は、前記入力操作部の入力面における接触操作時の接触面積が所定値以上である場合に、前記ポインタを表示させる電子機器の入力装置。
 請求項1に記載の電子機器の入力装置であって、
 前記ポインタ表示制御部は、前記ポインタを表示させる場合に、前記ポインタの表示条件に該当する操作オブジェクトを含む領域の近傍で、前記操作オブジェクトに重ならない位置を前記ポインタの表示位置とする電子機器の入力装置。
 請求項1に記載の電子機器の入力装置であって、
 前記入力制御部は、前記入力操作部による前記表示部の表示画面に対応する入力操作として、表示画面上の前記操作オブジェクトに対する直接操作と、前記ポインタの位置における前記操作オブジェクトへの間接操作とのいずれの入力操作による入力信号も受付可能である電子機器の入力装置。
 請求項4に記載の電子機器の入力装置であって、
 前記ポインタ表示制御部は、前記ポインタを表示する際に、前記ポインタによる前記操作オブジェクトへの間接操作を無効とする第1の状態と、前記ポインタによる前記操作オブジェクトへの間接操作を有効とする第2の状態とを設定し、前記ポインタに対する入力操作の検出状況に応じて前記第1の状態と前記第2の状態とを切り替える電子機器の入力装置。
 請求項5に記載の電子機器の入力装置であって、
 前記ポインタ表示制御部は、前記第1の状態と前記第2の状態とで前記ポインタの表示態様を切り替えて表示させる電子機器の入力装置。
 請求項5に記載の電子機器の入力装置であって、
 前記ポインタ表示制御部は、前記ポインタが前記第2の状態の場合に、このポインタの表示位置またはその近傍の操作オブジェクトがポインタにより選択されたことを示す選択表示を付加する電子機器の入力装置。
 請求項1に記載の電子機器の入力装置であって、
 前記ポインタ表示制御部は、前記ポインタとして形態を変更可能なキャラクタパターンを用い、このキャラクタパターンをアニメーション表示させる電子機器の入力装置。
 請求項1に記載の電子機器の入力装置であって、
 前記ポインタ表示制御部は、前記入力操作部の入力面における接触操作時の接触領域の形態に応じて、前記ポインタの形、大きさの少なくともいずれかを含む形態を変更する電子機器の入力装置。
 請求項1~9のいずれかに記載の入力装置を搭載した電子機器。
Description:
電子機器の入力装置

 本発明は、例えば携帯電話端末、携帯型 報端末(PDA)、携帯型音楽プレーヤ、携帯型 ーム機のような電子機器における入力操作 利用可能な電子機器の入力装置に関する。

 様々な電子機器において、最近ではユー の操作性を改善したり機械的な操作ボタン 数を削減するために、ユーザの入力操作の めに操作部にタッチパネルが用いられる場 が多い。このようなタッチパネルは、様々 情報を表示可能な表示部とその表示面上で ーザの指、あるいは先の細いペン(スタイラ ス)の接触位置を検出するためのタッチセン とを備える。そして、表示部に操作可能な タンなどのオブジェクトを可視情報として 示すると共に、各オブジェクトの表示位置 タッチセンサが検出する位置とを対応付け 入力処理する。すなわち、ユーザが表示部 表示されている特定のオブジェクトの位置 指などで触れると、電子機器はタッチセン が検出した位置とオブジェクトの位置とが 致することを認識し、オブジェクトに割り てられた機能を実行する。これにより、機 的な操作ボタンを多数設ける必要がなくな 、また、表示部に表示するオブジェクトの 容と、各オブジェクトの位置とタッチパネ 上の座標との対応関係を表す情報とを変更 るだけで、ハードウェアに変更を加えるこ なく、操作ボタンの位置や数や形状などを 由に変更することが可能になる。

 ところで、携帯電話端末などの携帯端末 サイズが比較的小さいので、搭載する表示 の画面の大きさも小さい。従って、ユーザ 様々な入力操作を可能にするために、それ れに異なる機能が割り当てられた多数のオ ジェクトを1つの画面上に表示しようとする と、それぞれのオブジェクトの表示サイズを 小さくせざるを得ない。

 比較的サイズの小さいオブジェクトを操 する場合であっても、先の細いペンを利用 る場合にはそれぞれのオブジェクトを区別 て操作することは比較的容易である。しか 、ユーザが指で画面に触れてオブジェクト 操作する場合には、サイズの小さいオブジ クトの操作は困難である。例えば、指で画 を触れる際に、操作対象のオブジェクトが で隠れてユーザの目から見えなくなるし、 いに隣接する複数のオブジェクトの間隔が いと複数のオブジェクトに同じ指で同時に れる可能性もあるので、誤操作が発生しや い。

 また、このような携帯端末を操作する場 には、機器本体をユーザが片手で持ち、そ 保持した手の親指などを動かして画面上に 示されている各オブジェクトを片手で操作 るような状況も想定される。しかし、上記 ようにペンを使って操作するためには両手 使わざるを得ないので、あまり操作性がよ とは言えない。従って、ペンを使わずに、 ーザの指だけで誤操作なく操作できること 望ましい。

 例えば特許文献1には、表示間隔が狭い選 択項目(オブジェクトに相当)を指で操作する 合でも、正確かつ容易に選択項目の指定を るための従来技術が開示されている。特許 献1においては、操作位置に対応付けられる ポインタを、画面に触れた指の位置から所定 距離隔てた位置に表示することを提案してい る。これによれば、指によって隠れない位置 に表示されるポインタを介して間接的な操作 で選択項目を指定できるので、操作性が改善 される。

 また、同様のポインタをペン先で操作す 場合のポインタの形状に関する従来技術が 許文献2に開示されている。特許文献2では ペンを使用する場合により正確な位置指定 可能にするために、ペンで触れるための円 の領域と矢印状の領域とを組み合わせてポ ンタの形状を構成している。

 また、ポインタの操作に関する従来技術が 許文献3に開示されている。特許文献3にお ては、ポインタの表示及び移動の操作とク ック操作との2種類の操作を区別して受け付 ることを提案している。

特開平6-51908号公報

特開平6-161665号公報

特開2000-267808号公報

 上記特許文献1、特許文献2、特許文献3の うに、ポインタを画面に表示し、このポイ タを用いて間接的な操作でオブジェクトを 作すれば、サイズの小さいオブジェクトを で操作する場合の操作性を改善することが きる。

 しかしながら、ポインタを使う場合には 許文献3のようにポインタを移動して位置決 めする操作と選択する操作(クリック)とを別 に行う必要があるので、各オブジェクトを で直接操作する場合と比べて操作が煩雑に るという課題がある。例えば、画面上に表 されている操作ボタンなどのオブジェクト 十分に大きいような状況では、ポインタを わずに指で直接オブジェクトを操作した方 、ポインタを使う場合と比べて少ない操作 数で効率よく操作することができる場合が る。また、ポインタを表示すると、画面上 表示内容の一部分が表示されているポイン によって隠れたり重なって表示されること なるので、ポインタを使う必要がない時に ユーザにとってポインタの表示が目障りに るという課題もある。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたも で、ユーザがタッチパネルを用いて入力操 を行う場合に、操作対象が小さい場合など も操作性を向上でき、様々な状況において ーザの効率的な入力操作を可能にする電子 器の入力装置を提供することを目的とする

 本発明による電子機器の入力装置は、入力 作に関する可視情報を表示可能な表示部と 前記表示部の表示画面に対応する入力面へ 接触操作による入力機能を有するタッチパ ルを有する入力操作部と、前記入力操作部 入力信号に基づいて処理を指示する入力制 部と、前記入力操作部を介して所定の機能 実行を指示するための操作対象部位を表す なくとも1つの操作オブジェクトを前記可視 情報として前記表示部に表示する操作オブジ ェクト表示制御部と、前記入力操作部を介し て前記操作オブジェクトに対する指示入力を 行うための表示画面上で移動可能なポインタ を前記可視情報として前記表示部に表示する 機能を有し、前記表示部に表示している操作 オブジェクトの情報に応じて前記ポインタを 表示または非表示とするもので、前記操作オ ブジェクトの情報として、前記表示部に表示 している操作オブジェクトの表示領域あるい は入力操作を受け付ける領域の幅または面積 が所定値以下である場合に、前記ポインタを 表示させるポインタ表示制御部と、を備える ものである。
 これにより、表示画面上に表示されている 作オブジェクトの情報に応じて、表示画面 に表示されている操作オブジェクトの表示 域あるいは入力操作を受け付ける領域の幅 たは面積が所定値以下である場合に、ポイ タを表示することで、ユーザはポインタに って操作オブジェクトに対する操作が可能 なる。この場合、操作オブジェクトが小さ てタッチパネルでの直接操作が容易でない 態においてポインタによる間接操作が可能 なり、操作性を向上させることができる。 たがって、表示画面の状況に応じて必要な 合にポインタを表示させて利用可能にする とができ、操作効率や利便性を改善できる

 また、本発明は、上記の電子機器の入力装 であって、前記ポインタ表示制御部は、前 入力操作部の入力面における接触操作時の 触面積が所定値以上である場合に、前記ポ ンタを表示させるものを含む。
 これにより、入力操作部の入力面における 触操作時の接触面積が所定値以上である場 に、ユーザが指によってタッチパネルを操 しているものとみなし、ポインタを表示し ポインタによる間接操作が可能となる。ま 、接触面積が所定値未満の場合は、ユーザ 先端の細いスタイラスなどで操作している のとみなし、ポインタを非表示とすること でき、不必要なポインタ表示を抑止できる このように、必要に応じてポインタの表示/ 非表示を切り替えることができる。

 また、本発明は、上記の電子機器の入力装 であって、前記ポインタ表示制御部は、前 ポインタを表示させる場合に、前記ポイン の表示条件に該当する操作オブジェクトを む領域の近傍で、前記操作オブジェクトに ならない位置を前記ポインタの表示位置と るものを含む。
 これにより、ポインタ表示の初期状態など ポインタを操作オブジェクトなどの表示や 作の妨げにならない適切な位置に表示可能 なる。

 また、本発明は、上記の電子機器の入力装 であって、前記入力制御部は、前記入力操 部による前記表示部の表示画面に対応する 力操作として、表示画面上の前記操作オブ ェクトに対する直接操作と、前記ポインタ 位置における前記操作オブジェクトへの間 操作とのいずれの入力操作による入力信号 受付可能であるものを含む。
 これにより、操作オブジェクトに対する直 操作と、ポインタを用いた操作オブジェク への間接操作との両方を行うことができる で、状況に応じて間接操作と直接操作とを い分けることが可能になる。このため、様 な状況においてユーザの効率的な入力操作 可能になり、操作効率を改善できる。

 また、本発明は、上記の電子機器の入力装 であって、前記ポインタ表示制御部は、前 ポインタを表示する際に、前記ポインタに る前記操作オブジェクトへの間接操作を無 とする第1の状態と、前記ポインタによる前 記操作オブジェクトへの間接操作を有効とす る第2の状態とを設定し、前記ポインタに対 る入力操作の検出状況に応じて前記第1の状 と前記第2の状態とを切り替えるものを含む 。
 これにより、ポインタに対する入力操作の 況によって、ポインタによる間接操作の有 /無効の各状態を切り替えることができ、ユ ーザが意図しない誤操作の発生を抑止できる 。

 また、本発明は、上記の電子機器の入力装 であって、前記ポインタ表示制御部は、前 第1の状態と前記第2の状態とで前記ポイン の表示態様を切り替えて表示させるものを む。
 これにより、ポインタの状態を容易に識別 きるようになり、誤操作の発生を防止でき 視認性や操作性を向上できる。

 また、本発明は、上記の電子機器の入力装 であって、前記ポインタ表示制御部は、前 ポインタが前記第2の状態の場合に、このポ インタの表示位置またはその近傍の操作オブ ジェクトがポインタにより選択されたことを 示す選択表示を付加するものを含む。
 これにより、ポインタの状態や操作オブジ クトの選択状態を容易に識別できるように り、視認性や操作性を向上できる。

 また、本発明は、上記の電子機器の入力装 であって、前記ポインタ表示制御部は、前 ポインタとして形態を変更可能なキャラク パターンを用い、このキャラクタパターン アニメーション表示させるものを含む。
 これにより、ポインタの形態の変化から、 動等の現在の操作状態をユーザが直感的に 握することができ、ポインタを用いて効率 な入力操作が可能になる。また、ポインタ 表示にアミューズメント的な要素を持たせ 使用感を向上させることも可能である。

 また、本発明は、上記の電子機器の入力装 であって、前記ポインタ表示制御部は、前 入力操作部の入力面における接触操作時の 触領域の形態に応じて、前記ポインタの形 大きさの少なくともいずれかを含む形態を 更するものを含む。
 これにより、ユーザ毎の接触面積や接触領 の形状などに応じて、適切な形態のポイン を表示することができ、視認性や操作性を 上できる。

 また、本発明は、上記いずれかの入力装 を搭載した電子機器を提供する。

 本発明によれば、ユーザがタッチパネル 用いて入力操作を行う場合に、操作対象が さい場合などにも操作性を向上でき、様々 状況においてユーザの効率的な入力操作を 能にする電子機器の入力装置を提供できる

本発明の実施形態における電子機器の 力装置の主要部の構成を示すブロック図 本実施形態の入力装置における表示画 の表示内容の例を示す図 本実施形態の入力装置における表示画 に対するユーザの操作手順の具体例を示す 第1の実施形態の入力装置における仮想 スタイラスの表示制御に関する動作を示すシ ーケンス図 第1の実施形態の入力装置における仮想 スタイラス表示状態での入力操作受付に関す る動作を示すシーケンス図 第2の実施形態の入力装置における表示 画面の表示内容及びユーザ操作に対する動作 の例を示す図 表示画面に表示される仮想スタイラス 状態の遷移を表す状態遷移図 第2の実施形態における仮想スタイラス に対する入力操作時の処理手順を示すフロー チャート 第2の実施形態の入力装置における仮想 スタイラス表示状態での入力操作受付に関す る動作を示すシーケンス図 直接操作または間接操作の判定結果に 応じた操作位置の違いを示す模式図 第3の実施形態の入力装置における表 画面の表示内容及びユーザ操作に対する動 の例を示す図 第3の実施形態の入力装置におけるポ ンタ表示状態での入力操作受付に関する動 を示すシーケンス図

符号の説明

 10 表示部
 11、11A~11M 表示画面
 12 操作オブジェクト
 13 仮想スタイラス
 13a 主領域
 13b 突起領域
 14 指
 20 タッチパネル
 30 画面データ保持部
 50 ポインタ
 51a,51b 選択表示
 60 処理対象
 100 アプリケーション
 200 画面生成部
 210 微小操作有無判定部
 300 画面表示制御部
 310 仮想スタイラス表示制御部
 400 入力信号解析部
 410 仮想スタイラス状態管理部
 500 入力信号制御部

 以下の実施形態では、電子機器の入力装 の一例として、携帯電話端末等の携帯電子 器に適用した構成例を示す。

 (第1の実施形態)
 図1は本発明の実施形態における電子機器の 入力装置の主要部の構成を示すブロック図で ある。

 本実施形態の入力装置は、例えば携帯電 端末、携帯型情報端末(PDA)、携帯型音楽プ ーヤ、携帯型ゲーム機のような電子機器に してユーザが入力操作を行うために利用す ことを想定した装置である。入力装置は、 子機器に搭載され、表示部上の入力面にお て触れる、なぞる等の接触操作による入力 能を有するタッチパネルを備えて構成され 。

 図1に示す入力装置1は、表示部10、タッチ パネル20、画面データ保持部30、アプリケー ョン100、画面生成部200、微小操作有無判定 210、画面表示制御部300、仮想スタイラス表 制御部310、入力信号解析部400、仮想スタイ ス状態管理部410、及び入力信号制御部500を えて構成される。

 上記のアプリケーション100、画面生成部2 00、微小操作有無判定部210、画面表示制御部3 00、仮想スタイラス表示制御部310、入力信号 析部400、仮想スタイラス状態管理部410、及 入力信号制御部500は、それぞれ図示しない 御用のマイクロコンピュータによって実行 れるプログラム、もしくは専用の制御回路 どによって構成される。また、入力装置1を 搭載した電子機器には、入力装置1への入力 作に対応してアプリケーション100による制 等の処理を行う処理対象60が設けられる。処 理対象60には、各種表示を行う表示部、音声 号出力用の増幅器、コンテンツ再生用プロ ラム、機器の各種設定を行う設定制御部な 、電子機器に設けられる種々の要素が含ま る。

 表示部10は、平面状の表示画面に文字、 形、画像のような様々な可視情報を表示す ことが可能な装置であり、液晶表示装置な により構成される。タッチパネル20は、操作 用の入力デバイスであり、表示部10の表示画 の上に重ねた状態で配置され、平面状に形 された透明なシート状部材を含み、このシ ト状部材によって入力面を形成している。 のタッチパネル20は、入力操作部の機能を し、入力面における接触の有無及び接触を 出した位置の座標情報を表す信号を定期的 出力する。従って、ユーザが自分の指やス イラスペン等を用いてタッチパネル20の入力 面を押下する(触れる)ことにより、接触した とを示す信号及び入力位置の座標情報が出 される。なお、接触の有無及び接触した入 位置の座標を検出できるものであれば、感 式のものや静電式のものなど、各種の検出 素を用いてタッチパネル20を構成可能であ 。この際、ユーザは表示部10の表示画面の内 容をタッチパネル20を透過した光により確認 ながら、タッチパネル20上の特定の位置(操 ボタン等のオブジェクトが表示されている 置)に触れることができる。

 画面データ保持部30は、表示部10の表示画 面に表示すべき各種オブジェクトの画面デー タを保持している。この画面データの中には 、ユーザが操作可能な操作ボタン等の操作対 象となる操作オブジェクト、あるいは、他の 表示用オブジェクトなどに関する、種類や内 容、表示位置や大きさ(X方向及びY方向の幅な ど)などを表す情報が含まれている。

 アプリケーション100は、上位の個別のア リケーションプログラム(例えば音楽再生機 能を提供するプログラムなど)と、入力操作 ための機能を提供する入力装置1との間で、 種データや制御情報等をやり取りするため インタフェースを提供するプログラム(ミド ルウェア)である。このアプリケーション100 、入力信号解析部400から通知される制御信 に基づいて、該当するコマンドを実行し、 理対象60や画面生成部200に対して指示を与え る。この際、表示部10における表示画面の変 、切り替え等の必要がある場合は、画面生 部200に指示して表示画面の切り替え等を行 。

 画面生成部200は、表示部10の表示画面に 視情報として表示される様々な項目のオブ ェクトを組み合わせた表示画面の画面表示 報を生成する。画面に表示可能なオブジェ トとしては、ユーザが応用ソフトウェアを 作する際に必要となる様々な機能が割り当 られた操作ボタンやスライドバー等、また 選択可能なコンテンツ(例えば写真)などの項 目を表すアイコン等を含む、操作対象となる 操作オブジェクト、及び、背景などの単に表 示だけのために存在するイメージ等の表示用 オブジェクトなどが含まれる。ここで、操作 オブジェクトがタッチパネル20を介して入力 作可能な第1の操作入力手段として機能する 。画面生成部200は、画面データ保持部30にお て保持、管理されている各画面で表示する タンやレイアウトなどの情報を含む画面デ タを用いて、表示画面の画面表示情報を生 して出力する。ここで、画面生成部200及び 面データ保持部30は、入力操作部を介して 定の機能の実行を指示するための操作対象 位を表す少なくとも1つの操作オブジェクト 可視情報として表示部に表示する操作オブ ェクト表示制御部の機能を実現する。

 微小操作有無判定部210は、画面生成部200 ら出力される画面切替通知によって表示画 の画面表示情報を判定し、表示画面中にユ ザの指で直接操作することが難しい操作対 項目の操作オブジェクトが含まれているか うか(例えば微小な操作が必要かどうか)を 別する。具体的には、表示される領域(ある は操作対象の領域)のX方向またはY方向の幅 しくは面積が予め定めた閾値(定数)に比べ 小さい操作対象の操作オブジェクトが1つ以 含まれている場合に、指による直接操作が 易ではない(難易度が高い、または困難)と 別し、それ以外の場合は指による直接操作 容易に可能と識別する。微小操作有無判定 210は、上記識別結果を仮想スタイラス表示 御部310に通知する。

 仮想スタイラス表示制御部310は、微小操 有無判定部210からの識別結果に基づいて、 による直接操作が容易でないと判定された 合には、仮想スタイラスの表示情報を生成 る。この際、入力信号制御部500から通知さ た操作位置の情報に基づいて、どの位置に 想スタイラスを表示するかを確定する。こ で、本実施形態における仮想スタイラスは 画面上に表示されている操作対象の操作オ ジェクトを間接的に操作するために用いる インタとして機能するものであり、スタイ スペン等に代わる仮想の入力部材である。 の仮想スタイラスによって、スタイラスペ 等を用いた操作と同等の機能を実現可能で る。ここで、仮想スタイラス(ポインタ)が ッチパネル20を介して操作オブジェクトに対 する入力操作可能な第2の操作入力手段とし 機能する。また、仮想スタイラス表示制御 310及び微小操作有無判定部210は、入力操作 を介して操作オブジェクトに対する指示入 を行うための表示画面上で移動可能なポイ タを、可視情報として表示部に表示するポ ンタ表示制御部の機能を実現する。

 画面表示制御部300は、画面生成部200が生 した表示画面の画面表示情報と、仮想スタ ラス表示制御部310から通知される仮想スタ ラスの表示情報とに基づいて、これらをリ ルタイムで合成した画面の表示データを生 し、表示部10に出力する。

 入力信号制御部500は、入力デバイスであ タッチパネル20から出力される信号の受付 制御する。具体的には、タッチパネル20から 入力される信号がノイズかどうかを識別し、 ノイズでない適切な信号を検出した場合には 、入力面における入力位置を検出し、接触の 有無及び接触した位置の座標を表す情報を一 定の間隔で入力信号解析部400及び仮想スタイ ラス表示制御部310に通知する。ここで、入力 信号制御部500は、入力操作部の入力信号に基 づいて処理を指示する入力制御部の機能を実 現する。

 入力信号解析部400は、入力信号制御部500 ら入力される情報を解析することにより、 ーザの入力操作の内容を予め割り当てられ コマンドに対応付けて、該当するコマンド 実行指示するための制御信号をアプリケー ョン100に出力する。具体的には、単純なボ ンの押下に相当する操作状態(接触オン)、 下を解除したことを表す操作状態(接触オフ) 、押下しながら接触位置を移動する場合の移 動軌跡(接触位置の変位)などの操作内容、及 これらの操作位置の座標(入力座標)を検出 る。入力信号解析部400の解析結果は、アプ ケーション100を経由して処理対象60及び画面 生成部200に入力される。入力信号解析部400は 、各画面における操作可能な各操作オブジェ クトの表示位置とその操作オブジェクトに割 り当てられた機能との関連情報を管理してお り、タッチパネル20に対する入力操作と実行 べき機能とを、入力位置により関連付ける とができる。

 仮想スタイラス状態管理部410は、仮想ス イラスの表示位置及び動作状態を管理し、 力信号制御部500から通知された入力操作の 報が仮想スタイラスを対象とした操作かど かを判定する。

 図2は本実施形態の入力装置における表示 画面の表示内容の例を示す図である。ここで は、表示部10に表示される表示画面の様々な 体例を示している。図2(a)に示した表示画面 11Aは、微小操作有無判定部210において指によ る直接操作が容易に可能と識別する条件に適 合する例を表しており、図2(b)に示した各表 画面11B~11Iは、指による直接操作が容易でな と識別する条件に適合する例を表している

 図2(a)の表示画面11Aには、操作ボタンの機 能がそれぞれに割り当てられた3個の操作ボ ンの操作オブジェクト12が、それぞれ比較的 大きいサイズで表示されている。この場合、 ユーザがタッチパネル20に触れて操作する際 、細かい位置決めは不要であり、指で比較 簡単に各操作オブジェクト12を操作できる

 一方、図2(b)の表示画面11B、11D、11Fには、 操作オブジェクトとして、小さいボタン12aと 大きいボタン12bとが含まれており、表示画面 11Hには、大きいボタン12bと細長いスライダ12c とが含まれている。ユーザが大きいボタン12b の位置でタッチパネル20に触れてこれらのボ ンを操作する場合には、指で直接操作する とも可能であるが、小さいボタン12aあるい 細長いスライダ12cを操作する場合には、指 の直接操作が難しい。すなわち、指がタッ パネル20に接触する大きさに比べて小さい タン12aなどの場合は、指の位置を各ボタン 表示位置と正確に合わせないと隣接する他 ボタンに触れる可能性がある。また、指を タンに近づけるとその指自身によってボタ 等が隠れてしまい、画面の表示内容がユー の目から認識しづらくなるので、操作位置 位置合わせが難しい。

 そこで、本実施形態では、表示画面11B、1 1D、11F、11Hのように小さいボタン12aや細長い ライダ12cが含まれている画面を表示してい 状態においては、微小操作有無判定部210に いて指による直接操作が容易でないと判断 る。この識別結果に基づき、図2(b)の表示画 面11C、11E、11G、11Iのように、仮想スタイラス 表示制御部310の制御によって、仮想スタイラ ス13を表示する。図2の例では、仮想スタイラ ス13は、比較的大きい円形の主領域13aと、こ 主領域13aの一部から突出した先の細い突起 域13bとで構成されている。

 仮想スタイラス13の表示位置は、初期状 では表示画面11C、11E、11G、11Iのように、各 タン12a、12bの表示位置と重ならない、ずれ 位置となるように、仮想スタイラス表示制 部310によって自動的に設定される。このと 、仮想スタイラス13の表示条件に該当する、 小さいボタン、あるいは、ユーザの指で操作 位置が隠れてしまうようなボタンなどの近傍 で、かつ、何も操作オブジェクトが表示され ていない位置に仮想スタイラス13を表示する また、ユーザが片手操作を行う場合を考慮 て、電子機器を保持している手の親指等が 易に届く範囲(使用時に想定される指の根元 の支点から所定半径内の位置)に仮想スタイ ス13を表示してもよい。また、携帯端末など の場合には、初期状態では表示画面の下方領 域に表示することが操作性の点で好ましい。

 図3は本実施形態の入力装置における表示 画面に対するユーザの操作手順の具体例を示 す図である。本実施形態の仮想スタイラス13 使用する場合には、図3に示すような間接的 な入力操作が可能になる。

 このとき、表示画面11Jの状態において、 ーザが指14を移動して仮想スタイラス13の位 置に触れることで、仮想スタイラス13を取得 る。仮想スタイラス13の位置を触れた状態 維持したまま、表示画面11Kのようにユーザ 指14を移動(ドラッグ)すると、仮想スタイラ 13の表示が指の操作に合わせて移動する。 して、表示画面11Lのように、ユーザが目的 する特定の操作オブジェクト12の位置に移動 させる。この例では、仮想スタイラス13の突 領域13bの先端位置が操作位置として割り当 てあり、突起領域13bを目的の項目の操作オ ジェクト12に合わせるようにする。この状 で、表示画面11Mに示すように、目的の位置 仮想スタイラス13を指14でタッピングする(指 を離して再び短時間触れる)ような選択操作( ップ操作)を行うと、突起領域13bの表示位置 と一致する特定の項目の操作オブジェクト12 対して選択操作を行ったものとして処理さ る。

 本実施形態において、ユーザが指で操作 ブジェクト12を直接操作する場合(操作オブ ェクトに対する直接操作の場合)には、ユー ザの指が触れた位置が操作位置となり、この 位置と一致する操作オブジェクト12が操作対 になる。これに対し、ユーザが仮想スタイ ス13を使用して間接操作する場合(仮想スタ ラスの位置における操作オブジェクトへの 接操作の場合)には、ユーザの指が触れた位 置から少しずれている仮想スタイラス13の突 領域13bの位置が操作位置となり、この位置 一致する操作オブジェクト12が操作対象に る。そして、直接操作と間接操作のいずれ 入力操作によっても、操作対象の操作オブ ェクト12に対応する入力信号が入力される。 仮想スタイラス13を用いることによって、突 領域13bは細いので正確な位置決めが可能で るし、仮想スタイラス13を動かす指によっ 突起領域13bが隠れることもないので、小さ ボタン12aを操作するのに適している。した って、仮想スタイラス13を使用可能とするこ とによって、画面上の小さな操作オブジェク トを操作する場合の操作性を向上できる。

 次に、第1の実施形態に係る入力装置の具 体例な処理手順を図4を参照しながら説明す 。図4は第1の実施形態の入力装置における仮 想スタイラスの表示制御に関する動作を示す シーケンス図である。

 アプリケーション100の処理において画面 示指示が発生すると(S11)、これが画面生成 200に通知され、画面生成部200は適切な表示 面の画面表示情報を生成する(S12)。この画面 表示情報は、画面データ保持部30に保持され いる操作オブジェクトや表示用オブジェク の種類や内容、表示位置や大きさなどの情 を含む画面データから生成される。画面生 部200が生成した画面表示情報は、画面表示 御部300に通知される(S13)。また、画面生成 200は、画面切替通知を微小操作有無判定部21 0に送る(S14)。

 微小操作有無判定部210は、画面生成部200 らの画面切替通知に応答して、表示画面の 小操作有無判定を実行する(S15)。ここで、 小操作有無判定部210は、画面生成部200で生 された画面表示情報に基づき、小さな操作 ブジェクトが存在するか否かなどによって 指による操作オブジェクトの直接操作が容 でない(詳細操作が必要)かどうかを判定する 。直接操作が容易でないと判定した場合には 、微小操作有無判定部210は仮想スタイラスを 用いた詳細操作が必要であることを示す情報 、並びに仮想スタイラスの最適表示位置を表 す情報を判定結果として仮想スタイラス表示 制御部310に通知する(S16)。最適表示位置につ ては、画面に表示される操作オブジェクト 存在しない領域の中から選択される。

 仮想スタイラス表示制御部310は、微小操 有無判定部210から通知される判定結果に基 いて、仮想スタイラスを用いた詳細操作が 要と判定された場合には仮想スタイラスに する表示情報をその初期表示位置の情報と に画面表示制御部300に通知する(S17)。

 画面表示制御部300は、画面生成部200から 知された画面表示情報と、仮想スタイラス 示制御部310から通知された仮想スタイラス 表示情報とをリアルタイムで合成した画面 生成し(S18)、この表示データを表示部10に送 る。また、表示完了通知をアプリケーション 100に送る。そして、表示部10は、仮想スタイ スが合成された操作オブジェクトを含む表 画面を表示する(S19)。

 上記の動作により、図2(a)に示す表示画面 11Aのような内容が表示されるときには、指に よる直接操作が容易に可能と判定され、仮想 スタイラス13は非表示になる。また、図2(b)に 示す各表示画面の内容が表示されるときには 、指による直接操作が容易でないと判定され 、仮想スタイラス13が操作オブジェクトの近 に自動的に表示される。

 図5は第1の実施形態の入力装置における 想スタイラス表示状態での入力操作受付に する動作を示すシーケンス図である。

 ユーザがタッチパネル20に触れて入力操 を行う場合には、タッチパネル20への接触操 作があった場合に、タッチパネル20上の入力 置を表す座標情報などを含む操作検知信号S G1が入力信号制御部500へ一定の周期で出力さ る。入力信号制御部500は、タッチパネル20 出力する操作検知信号SG1の中から、ノイズ 除去して有効な情報だけを操作信号SG2とし 入力信号解析部400に与える。

 入力信号解析部400は、表示部10の表示画 11に仮想スタイラス13が表示されている状態 、入力信号制御部500からの信号SG2を受信す と、仮想スタイラス状態管理部410に対して 想スタイラス13の状態を問い合わせる(S21)。 仮想スタイラス状態管理部410は、仮想スタイ ラス13が非表示から表示状態に切り替わった 後は「初期状態」として仮想スタイラス13 状態を管理している。入力信号解析部400か 状態の問い合わせを受けると、仮想スタイ ス状態管理部410は「初期状態」を示す状態 号を入力信号解析部400に返し、同時に仮想 タイラス13の管理状態を「初期状態」から「 移動状態」に切り替える(S22)。

 入力信号解析部400は、仮想スタイラス13 状態信号を受信した後、仮想スタイラス13に 対するユーザの操作かどうかを判定する(S23) ここで、入力信号解析部400は、ユーザがタ チパネル20に触れた位置の座標と、表示部10 に表示されている仮想スタイラス13の中心位 との距離の大小を調べることにより、ユー が仮想スタイラス13に対して操作したかど かを判定する。

 仮想スタイラス13に対するユーザの操作 検出した場合には、入力信号解析部400は最 の操作信号SG2の位置座標を仮想スタイラス 標位置として仮想スタイラス表示制御部310 与える(S24)。仮想スタイラス表示制御部310は 、入力信号解析部400から入力された最新の仮 想スタイラス座標位置を用いて、画面に表示 する仮想スタイラス13の位置を修正した新た 表示情報を生成し、この表示情報を画面表 制御部300に与える(S25)。

 画面表示制御部300は、事前に生成された 作オブジェクトを含む画面表示情報と、仮 スタイラス表示制御部310から入力された最 の仮想スタイラスの表示情報とを合成し、 新の画面の表示データを表示部10に与える(S 26)。そして、表示部10は、仮想スタイラスが 作位置に応じて移動して合成された表示画 を表示する(S27)。

 入力信号解析部400は、仮想スタイラス13 対するユーザの操作を検出した後で、入力 号制御部500から操作信号SG2を受信すると、 じ操作が継続しているかどうかを判定する(S 28)。このとき、ユーザの指がタッチパネル20 触れたままの状態が維持されているかどう を判定する。同じ操作が継続している場合 は、仮想スタイラス表示制御部310に与える 想スタイラス座標位置を最新の情報に更新 る。これに応じて、仮想スタイラス表示制 部310から出力される最新の仮想スタイラス 標位置を示す表示情報が更新され、画面表 制御部300において、操作オブジェクトを含 画面表示情報と最新の仮想スタイラスの表 情報とが合成される(S29)。そして、表示部10 において仮想スタイラスの位置が継続操作に よってさらに移動した表示画面が表示される (S30)。

 上記動作により、ユーザが仮想スタイラ 13の表示位置で指をタッチパネル20に触れ、 その接触状態を維持して指をタッチパネル20 で移動すると、表示部10の画面に表示され いる仮想スタイラス13の位置が指と共に移動 する。つまり、目的の項目位置まで仮想スタ イラス13を移動させるドラッグ操作を行うこ ができる。

 ユーザは、上記のような操作によって仮 スタイラス13を目的の項目の操作オブジェ ト12の位置まで移動した後、この仮想スタイ ラス13で操作オブジェクト12を間接操作する 合には、タッチパネル20に触れている指を一 旦離し、その直後に再び仮想スタイラス13の 置でタッチパネル20に短時間触れるように ップ操作を行う。

 入力信号解析部400は、操作信号SG2を受信 た場合に上記と同様に操作継続判定を行う( S31)。この場合は、同じ操作(ドラッグ操作)の 継続ではなくタップ操作であると判定する。 タップ操作を検出すると、入力信号解析部400 は再び仮想スタイラス状態管理部410に仮想ス タイラス13の管理状態の問い合わせを行い(S32 )、仮想スタイラス状態管理部410からの状態 号が「移動状態」である場合には、コマン 解析を実行する(S33)。つまり、仮想スタイラ ス13が移動した後でタップ操作が行われた場 には、仮想スタイラス13を用いた間接操作 あるとみなし、突起領域13bの表示位置の座 を操作位置とし、この操作位置と一致する 置に表示されている特定の項目(操作オブジ クト12など)がユーザによって操作されたも と判定する。そして、入力信号解析部400は 操作位置の項目に対応付けられたコマンド 実行するように、アプリケーション100に該 するコマンドや操作項目に関する情報を通 する。

 上記動作により、画面上に表示された操 オブジェクト12が小さい場合であっても、 ーザは仮想スタイラス13を用いて、この操作 オブジェクト12に対応する操作可能な各項目 間接的に操作することができる。この場合 仮想スタイラス13の突起領域13bによって操 位置を指定するので、微少領域での操作位 の正確な位置合わせを容易に行うことがで る。したがって、ユーザがタッチパネルに って入力操作を行う場合の、操作性や操作 率を改善できる。

 なお、上記の例では、画面に表示される 想スタイラスがユーザの指と共にほぼ同じ 度で移動する場合を示しているが、場合に っては操作対象の操作オブジェクトが仮想 タイラスによって隠れて見えない状態にな 可能性もある。そこで、仮想スタイラスを で移動させる場合に、ドラッグ操作による 想スタイラスの移動速度が指での操作速度 りも遅くなるように制御してもよい。

 また、上記の例では、画面に表示される 想スタイラスの形状や大きさが一定の場合 想定しているが、これを可変にしても良い 例えば、ユーザがタッチパネルに指で触れ 場合の接触面積や接触領域の形状などは個 毎に異なり、指の太い人、あるいはタッチ ネルを強く押下する人の場合は接触面積が きくなる傾向があるし、指の細い人や指先 立てて操作する人の場合は接触面積が小さ なる。また、指を寝かせた状態で操作する のある人の場合は細長い楕円形の接触領域 なる可能性もある。そこで、画面の見やす や操作のし易さがそれぞれのユーザにとっ 最適になるように、ユーザごとの接触面積 接触領域の形状など、ユーザの指示に従っ 表示される仮想スタイラスの形状や大きさ の形態を調整するようにしてもよい。

 また、タッチパネルに対する操作時の接 面積を検出し、接触面積の大小によって指 よる操作か物理的に存在するスタイラスを った操作かを判定して、仮想スタイラスの 示/非表示を切り替えるようにしてもよい。 この場合、指による操作であると判定された 場合のみ、上記のような仮想スタイラス表示 を行い、仮想スタイラスに対応する入力受付 動作を行うようにする。

 (第2の実施形態)
 図6は第2の実施形態の入力装置における表 画面の表示内容及びユーザ操作に対する動 の例を示す図である。

 第2の実施形態は上述した第1の実施形態 変形例である。第2の実施形態における入力 置の構成は図1と同様であるが、各部の動作 や制御の内容が少し変更されている。ここで は第1の実施形態と異なる動作を中心に説明 る。

 第1の実施形態では、表示部10の表示画面 仮想スタイラス13が表示されている状態で 、ユーザは仮想スタイラス13を利用した間接 操作だけを行う場合を示している。しかし、 仮想スタイラス13を利用する場合は、例えば 3に示したようにユーザが指で仮想スタイラ ス13の位置に触れて取得し、ドラッグ操作に って仮想スタイラス13を移動させた後、タ プ操作などで操作オブジェクト12に対して指 示操作を行うことになる。この場合、仮想ス タイラス13によって細かな操作ができる代わ に、操作に時間と手間がかかることがある また、例えば図2(b)の表示画面11Dのように大 きいボタン12bが含まれている画面で大きいボ タン12bを操作する時には、細かい位置決めが 不要なので、仮想スタイラス13を使うよりも で直接操作オブジェクト12の位置に触れて 作する方が効率的な操作ができる。

 そこで、第2の実施形態においては、例え ば、図6(a)に示す表示画面11Aのように、仮想 タイラス13を画面に表示している状態におい ても、仮想スタイラス13を利用しないユーザ らの直接入力操作を受け付けるように制御 る。この場合、ユーザは目的の操作オブジ クト12Aに指で直接触れてタップ操作などを うだけで目的の操作を完了できる。

 しかし、例えば図6(b)に示す表示画面11の うに、ユーザが操作しようとしている目的 操作オブジェクト12Bと仮想スタイラス13と 距離が近い場合には、ユーザの直接入力操 と仮想スタイラス13を用いた間接操作との区 別が難しく、ユーザの意図しない誤操作が実 行される場合がある。つまり、ユーザが意図 する操作位置と実際の操作位置との位置ずれ により、目的の操作オブジェクトと隣接する 他のオブジェクトが操作されてしまう可能性 がある。この点に鑑み、第2の実施形態では 仮想スタイラス13の状態を管理し、この状態 に応じて仮想スタイラス13に対する操作の可 を切り替える。また、操作位置が仮想スタ ラス13の近傍領域である場合の処理を加え 。

 図7は表示画面に表示される仮想スタイラ スの状態の遷移を表す状態遷移図である。第 2の実施形態では、誤操作の発生を防止する めに、仮想スタイラス状態管理部410によっ 、画面表示した仮想スタイラス13の状態につ いて、項目選択(操作オブジェクト12に対する 指示操作など)ができない「初期状態」と、 目選択が可能な「選択可能状態」とのいず かとして管理する。

 ここで、仮想スタイラス状態管理部410は 仮想スタイラス13が画面に表示された直後 項目選択ができない「初期状態」として管 し、ユーザのドラッグ操作によって仮想ス イラス13が移動すると、この仮想スタイラス 13を「選択可能状態」に切り替える。また、 想スタイラス13の状態の違いをユーザが容 に識別、把握できるように、「初期状態」 「選択可能状態」とで仮想スタイラス13の表 示態様を変化させる。例えば、表示色や模様 、あるいは仮想スタイラスの形状などの表示 態様を、状態に応じて自動的に切り替えるよ うにする。そして、入力信号解析部400は、仮 想スタイラスの状態に応じて操作入力の判定 を行い、該当する処理を行う。

 図8は第2の実施形態における仮想スタイ スに対する入力操作時の処理手順を示すフ ーチャートである。タッチパネル20に対する ユーザのタップ操作などが検出された場合、 入力信号解析部400は、図8に示すような動作 実行する。

 まず、ステップS41において、入力信号解 部400は、表示画面に表示されている仮想ス イラス13について、仮想スタイラス状態管 部410で管理されている状態(「初期状態」ま は「選択可能状態」)を判別する。ここで、 仮想スタイラス状態管理部410は、前回操作( ップ操作など)後に仮想スタイラス13の移動 あったかどうかを判定し、移動がなければ 初期状態」とし、移動があった場合には「 択可能状態」として、仮想スタイラス13の状 態を把握する。そして、入力信号解析部400は 、上記判別した仮想スタイラス13の状態に応 て、ユーザからの入力操作を受け付けるた にステップS42~S58の処理を行う。

 仮想スタイラス13が「初期状態」の場合 はステップS42に進み、入力信号解析部400は タップ操作などの操作位置が仮想スタイラ 13の境界近傍の操作かどうかを判定する。こ のとき、仮想スタイラス13の輪郭の境界と操 位置とが所定距離よりも近く、仮想スタイ スを用いた間接操作と操作オブジェクトに する直接操作との区別が難しい状態(例えば 図6(b)の状態)であるかどうかを判断する。

 ステップS42で操作位置が仮想スタイラス1 3の境界近傍ではない場合、直接操作である 能性が高いと判断し、ステップS43に進む。 のステップS43では、入力信号解析部400は、 による操作を直接操作として受け付け、指 接触領域の例えば中央位置と対応する位置 表示されている操作オブジェクト12等をユー ザが操作したものとみなして対応する処理を 実行する。

 一方、ステップS42で操作位置が仮想スタ ラス13の境界近傍である場合、直接操作と 接操作の区別が難しい状態であると判断し ステップS44に進む。このステップS44では、 力信号解析部400は、ユーザによるタップ操 が検出された後で、接触したままの状態で の移動(ドラッグ操作)を検出したかどうかを 判定する。

 ステップS44で指の移動操作を検出した場 には、ステップS45に進む。このステップS45 は、入力信号解析部400の制御により、仮想 タイラス表示制御部310は、表示画面上の仮 スタイラス13の位置を指の操作位置の移動 合わせて移動させる。

 一方、ステップS44で指の移動操作を検出 ない場合には、ステップS46に進む。このス ップS46では、ステップS43と同様に、入力信 解析部400は、指による操作を直接操作とし 受け付け、指の接触領域の例えば中央位置 対応する位置に表示されている操作オブジ クト12等をユーザが操作したものとみなし 対応する処理を実行する。

 また、ステップS41で仮想スタイラス13が 選択可能状態」の場合にはステップS47に進 、入力信号解析部400は、ステップS42と同様 、タップ操作などの操作位置が仮想スタイ ス13の境界近傍の操作かどうかを判定する。

 ステップS47で操作位置が仮想スタイラス1 3の境界近傍ではない場合、直接操作である 能性が高いと判断し、ステップS43に進む。 して、入力信号解析部400は指による操作を 接操作として受け付け、操作オブジェクト12 等をユーザが操作したものとみなして対応す る処理を実行する。

 一方、ステップS47で操作位置が仮想スタ ラス13の境界近傍である場合、直接操作と 接操作の区別が難しい状態であると判断し ステップS48に進む。このステップS48では、 テップS44と同様に、入力信号解析部400は、 ーザによるタップ操作が検出された後で、 触したままの状態で指の移動(ドラッグ操作) を検出したかどうかを判定する。

 ステップS48で指の移動操作を検出しない 合には、ステップS49に進む。このステップS 49では、入力信号解析部400は、指による操作 仮想スタイラス13を用いた間接操作として け付ける。つまり、指によって操作された 面上の仮想スタイラス13の突起領域13bの先端 位置と対応する位置に表示されている操作オ ブジェクト12等をユーザが操作したものとみ し、対応する処理を実行する。

 一方、ステップS48で指の移動操作を検出 た場合には、ステップS50に進み、入力信号 析部400は操作の移動方向を判定する。ここ は、移動方向が仮想スタイラス13の中心部 向いているかどうかを判断する。そして、 動方向が仮想スタイラス13の中心部に向いて いる場合には、その後の操作に応じてステッ プS51またはS53を実行する。

 ここで、移動後の操作が指のリリース(タ ッチパネル20から指を離す操作)の場合(ステ プS51)、ステップS52に進み、入力信号解析部4 00は、ステップS49と同様に指による操作を仮 スタイラス13を用いた間接操作として受け ける。そして、操作位置に対応する処理を 行する。

 また、移動後もドラッグ操作を継続して る場合(ステップS53)、ステップS54に進み、 力信号解析部400は、ステップS45と同様に表 画面上の仮想スタイラス13の位置を指の操作 位置の移動に合わせて移動させる。

 ステップS50で移動方向が仮想スタイラス1 3の中心部に向いていない場合には、そのと の操作に応じてステップS55またはS57を実行 る。

 ここで、操作位置の近傍のボタン(操作オ ブジェクト12)側に移動してからリリースの操 作が検出された場合(ステップS55)、ステップS 56に進み、入力信号解析部400は、ステップS43 同様に指による操作を直接操作として受け ける。そして、操作位置に対応する処理を 行する。

 また、操作位置の近傍のボタン(操作オブ ジェクト12)以外の方向に移動してからリリー スの操作が検出された場合(ステップS57)、ス ップS58に進み、入力信号解析部400は、今回 操作自体がなかったものとして操作そのも の受付をキャンセルし、何も反応しないよ にする。

 図9は第2の実施形態の入力装置における 想スタイラス表示状態での入力操作受付に する動作を示すシーケンス図である。

 入力信号解析部400は、入力信号制御部500 ら入力された操作信号SG2の状態に基づき、 想スタイラス操作判定を実施する(S61)。こ では、ドラッグ操作が継続されたか否か、 なわちドラッグ操作の継続か他のタップ操 の検出かを判定する。

 ここで、タップ操作を検出した場合には 入力信号解析部400は、仮想スタイラス状態 理部410に仮想スタイラス13の管理状態の問 合わせを行い(S62)、その応答(初期状態また 選択可能状態)を取得する。その後、「誤操 防止判定処理」を実施する(S63)。この「誤 作防止判定処理」は、上述した図8の処理に 当する。誤操作防止判定処理の結果、操作 ブジェクト12に対する直接操作か、仮想ス イラス13を用いた間接操作かが識別される。 入力信号解析部400は、直接操作か間接操作か に応じて操作位置を特定し、対応する処理を 実行する。例えば操作オブジェクト12に対す 直接操作である場合、操作位置に対応する マンド解析を実行する(S64)。この場合、入 信号解析部400は、操作位置と一致する位置 表示されている特定の項目(操作オブジェク 12など)がユーザによって操作されたものと 定し、操作位置の項目に対応付けられたコ ンドを実行するように、アプリケーション1 00に該当するコマンドや操作項目に関する情 を通知する。

 図10は直接操作または間接操作の判定結 に応じた操作位置の違いを示す模式図であ 。

 例えば、図10(a)に示すように、表示画面41 において、ユーザが指14で仮想スタイラス13 表示の輪郭付近の位置(P1)でタッチパネル20 触れた場合、操作対象となる操作位置は、 操作防止判定処理の判定結果が直接操作か 接操作かによって異なる。つまり、仮想ス イラス13を用いて行う間接操作と判定された 場合には、図10(b)に示すように仮想スタイラ 13の突起領域13bの先端位置(P2)が操作対象の 標位置(操作位置)となる。また、直接操作 判定された場合には、図10(c)に示すように指 14による操作が検出された位置(P1)がそのまま 操作位置となる。

 このように、第2の実施形態では、ユーザ は自分の指の位置を操作対象の指示点(操作 置)とする直接操作と、仮想スタイラスが示 位置を操作位置とする間接操作とを使い分 ることができる。しかも、仮想スタイラス 状態として、項目選択できない「初期状態 と項目選択可能な「選択可能状態」とを区 して状態管理しているので、ユーザの意図 ていない誤操作の発生を抑制することがで る。またこの際、ユーザは仮想スタイラス 表示態様によって仮想スタイラスの状態を 易に識別できる。

 (第3の実施形態)
 図11は第3の実施形態の入力装置における表 画面の表示内容及びユーザ操作に対する動 の例を示す図である。

 第3の実施形態は上述した第1の実施形態 他の変形例である。第3の実施形態における 力装置の構成は図1と同様であるが、各部の 動作や制御の内容が少し変更されている。こ こでは第1の実施形態と異なる動作を中心に 明する。

 第1の実施形態においては、ユーザが間接 操作を行うためのポインタとして、形状が固 定されたペン状の仮想スタイラス13を画面に 示した例を示したが、このポインタを工夫 ることで、例えば動作状況の違いなどをユ ザに知らせることができ、操作性の改善に 立てることができる。また、仮想スタイラ の表示においてアミューズメント的な要素 追加することも可能である。そこで、第3の 実施形態においては、形状等の形態を変更可 能なキャラクタパターンを前述の仮想スタイ ラス13の代わりにポインタとして用いるよう する。

 図11の例は、図11(a)に示すように、虫のよ うなキャラクタパターンをポインタ50として いて表示するものである。この場合、例え 図11(b)に示すように、互いに向きの違う複 パターンのポインタ50a、50bを状況に応じて い分けている。また、図11(b)においては、ユ ーザが指14でドラッグ操作を行った場合に、 インタ50が指14の移動よりも少し遅れて「急 いで指を追いかけてくる」ようなアニメーシ ョン表示を行うことも可能である。また、キ ャラクタパターンのポインタ50を表示する際 、ポインタ50が表示画面上でゆっくり移動 るように表示するようにしてもよい。これ より、表示画面上の操作オブジェクトがポ ンタによって隠れたり、見づらくなること 防止できる。

 また、図11(c)に示す例は、ポインタ50に加 えて選択表示51a、51bを設けるようにし、ポイ ンタ50によって選択された操作オブジェクト1 2を囲むような表示を行ってポインタのパタ ンを変更し、選択項目や選択状態などをユ ザが容易に識別できるようにするものであ 。この場合、指14によるタップ操作などの選 択操作によって選択項目を確定した後は、ポ インタ50自体は選択項目の操作オブジェクト1 2の周りを回るように移動するなど、操作性 損なわない範囲で移動させるようなアニメ ション表示を行うことも可能である。

 図12は第3の実施形態の入力装置における インタ表示状態での入力操作受付に関する 作を示すシーケンス図である。なお、第3の 実施形態では、仮想スタイラス状態管理部410 は仮想スタイラス13の代わりにポインタ50の 態を管理する機能を有しており、管理対象 名称が違うだけで処理の内容は第1の実施形 と基本的に同じである。

 入力信号解析部400は、表示部10の表示画 11にポインタ50が表示されている状態で、入 信号制御部500からの信号SG2を受信すると、 想スタイラス状態管理部410に対してポイン 50の状態を問い合わせる(S71)。仮想スタイラ ス状態管理部410は、ポインタ50が非表示から 示状態に切り替わった直後は「初期状態」 してポインタ50の状態を管理している。入 信号解析部400から状態の問い合わせを受け と、仮想スタイラス状態管理部410は「初期 態」を示す状態信号を入力信号解析部400に し、同時に仮想スタイラス13の管理状態を「 初期状態」から「移動状態」に切り替える(S7 2)。

 入力信号解析部400は、ポインタ50の状態 号を受信した後、ポインタ50に対するユーザ の操作かどうかを判定する(S73)。ここで、入 信号解析部400は、ユーザがタッチパネル20 触れた位置の座標と、表示部10に表示されて いるポインタ50の中心位置との距離の大小を べることにより、ユーザがポインタ50に対 て操作したかどうかを判定する。

 ポインタ50に対するユーザの操作を検出 た場合には、入力信号解析部400は最新の操 信号SG2の位置座標をポインタ座標位置とし 仮想スタイラス表示制御部310に与える(S74)。 仮想スタイラス表示制御部310は、入力信号解 析部400から入力された最新のポインタ座標位 置を用いて、画面に表示するポインタ50の位 を修正した新たな表示情報を生成し、この 示情報を画面表示制御部300に与える(S75)。

 画面表示制御部300は、事前に生成された 作オブジェクトを含む画面表示情報と、仮 スタイラス表示制御部310から入力された最 のポインタの表示情報とを合成し、最新の 面の表示データを表示部10に与える(S76)。そ して、表示部10は、ポインタが操作位置に応 て移動して合成された表示画面を表示する( S77)。ここで、例えば指14が画面に触れながら 移動する場合には、表示されたポインタ50の ャラクタが指14を追いかけて移動するよう 、指14の位置を表す操作信号SG2の位置座標よ り少し手前にずれた位置にポインタ座標位置 を割り当てる。これにより、指の設置位置に 向かってキャラクタが後追いでついてくるよ うな表示が行われる。

 入力信号解析部400は、ポインタ50の移動 作(ドラッグ操作)を検出した後で、指14がタ チパネル20から離れたことを示す操作信号SG 2を入力信号制御部500から受信すると、タイ を起動して所定時間待機する(S78)。そして、 所定時間経過後、ポインタ50の表示態様に関 る表示切替信号SG3を仮想スタイラス表示制 部310に与える。

 仮想スタイラス表示制御部310は、入力信 解析部400から表示切替信号SG3を受けると、 作対象項目(操作対象の操作オブジェクト12 )を特定するための画像を生成する(S79)。こ 場合、例えば図11(c)に示すような選択表示51 a、51bを付加した画像を生成する。これに応 て、画面表示制御部300において、操作オブ ェクトを含む画面表示情報と選択項目を特 する表示を加えたポインタの表示情報とが 成される(S80)。そして、表示部10において選 表示51a、51bが追加されたポインタ50を含む 示画面が表示される(S81)。これにより、ポイ ンタ50の移動操作後に操作オブジェクト12の 択操作の入力を待機している状態で、選択 示51a、51bによって特定された操作オブジェ ト12の項目を明示的に示すような表示が行わ れる。

 このように、第3の実施形態では、ポイン タをキャラクタパターンとしてアニメーショ ン表示したり、ポインタの移動後に選択項目 を特定する選択表示を付加することによって 、ポインタの形態などの表示態様の変化から 、移動や選択等の現在の操作状態をユーザが 直感的に把握することができ、ポインタを用 いて効率的な入力操作が可能になる。また、 ポインタの表示にアミューズメント的な要素 を持たせ、使用感を向上させることも可能で ある。

 なお、本発明は上記の実施形態において されたものに限定されるものではなく、明 書の記載、並びに周知の技術に基づいて、 業者が変更、応用することも本発明の予定 るところであり、保護を求める範囲に含ま る。

 本出願は、2008年2月15日出願の日本特許出 願(特願2008-034330)、に基づくものであり、そ 内容はここに参照として取り込まれる。

 本発明は、ユーザがタッチパネルを用い 入力操作を行う場合に、操作対象が小さい 合などにも操作性を向上でき、様々な状況 おいてユーザの効率的な入力操作が可能と る効果を有し、例えば携帯電話端末、携帯 情報端末(PDA)、携帯型音楽プレーヤ、携帯 ゲーム機のような電子機器における入力操 に利用可能な電子機器の入力装置等として 用である。