Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
BASE STATION DEVICE AND COMMUNICATION CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116441
Kind Code:
A1
Abstract:
A base station device performs communication with a user device and an uplink by using a shared channel so as to control transmission power of a physical HARQ indicator channel (PHICH) concerning the shared channel. The PHICH transmission power is controlled according to downlink radio quality information (CQI) reported from the user device, information (ACK/NACK) mapped on PHICH, and presence/absence of an uplink scheduling grant indicating transmission of the shared channel.

Inventors:
ISHII HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/054685
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 11, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
NTT DOCOMO INC (JP)
ISHII HIROYUKI (JP)
International Classes:
H04W52/32; H04J11/00; H04W52/48; H04W72/04
Domestic Patent References:
WO2006016775A22006-02-16
Foreign References:
JP2008053864A2008-03-06
JP2006262357A2006-09-28
Other References:
See also references of EP 2268088A4
None
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, TADAHIKO (JP)
Tadahiko Ito (JP)
Download PDF:
Claims:
 ユーザ装置から上り共有チャネルを受信し、該上り共有チャネルの再送の要否を前記ユーザ装置に通知する基地局装置であって:
 前記上り共有チャネルに対する肯定的又は否定的な応答を示すHARQインディケータチャネルの送信電力を決定する送信電力制御手段;
 前記送信電力制御手段で決定された送信電力のHARQインディケータチャネルを含む送信信号を前記ユーザ装置に送信する送信手段;
 を備え、
 (a)上り共有チャネルの送信を許可する制御チャネルが前記送信信号に含まれるか否か、又は
 (b)肯定的な応答を示すHARQインディケータチャネルが前記送信信号に含まれるか否か
 に応じて、前記HARQインディケータチャネルの送信電力は異なるように設定される基地局装置。
 請求項1に記載の基地局装置において、
 前記共有チャネルの送信を許可する制御チャネルが前記送信信号に含まれる場合、前記HARQインディケータチャネルの送信電力を小さくし、
 前記共有チャネルの送信を許可する制御チャネルが前記送信信号に含まれない場合、前記HARQインディケータチャネルの送信電力を大きくする基地局装置。
 請求項2に記載の基地局装置において、
 前記共有チャネルの送信を許可する制御チャネルが前記送信信号に含まれる場合、前記HARQインディケータチャネルの送信電力をゼロに設定する基地局装置。
 請求項1に記載の基地局装置において、
 前記HARQインディケータチャネルが肯定的な応答を示す場合、前記HARQインディケータチャネルの送信電力を大きくし、
 前記HARQインディケータチャネルが否定的な応答を示す場合、前記HARQインディケータチャネルの送信電力を小さくする基地局装置。
 請求項1に記載の基地局装置において、
 前記送信電力制御手段は、さらに、前記ユーザ装置から報告される下りリンクの無線品質情報に基づいて、前記HARQインディケータチャネルの送信電力を決定することを特徴とする基地局装置。
 請求項1に記載の基地局装置において、
 送信電力制御手段は、前記HARQインディケータチャネルの送信電力Powerを、
  Power=Power Ref +CQI Ref -CQI+δ
により算出し、前記Power Ref は基準となる送信電力を示し、CQI Ref は基準となる無線品質情報を示し、CQIは前記下りリンクの無線品質情報を示し、δはオフセットを示し、前記オフセットδは、
 肯定的な応答を示すHARQインディケータチャネルは送信されるが、共有チャネルの送信を許可する制御チャネルは送信されない場合、
 否定的な応答を示すHARQインディケータチャネルは送信されるが、共有チャネルの送信を許可する制御チャネルは送信されない場合、
 肯定的な応答を示すHARQインディケータチャネルと、共有チャネルの送信を許可する制御チャネルとの双方が送信される場合、及び
 否定的な応答を示すHARQインディケータチャネルと、共有チャネルの送信を許可する制御チャネルとの双方が送信される場合
の4通りに対してそれぞれ異なる値に設定される基地局装置。
 請求項1に記載の基地局装置において、
 上り共有チャネルの送信タイミング及び該上り共有チャネルの再送のタイミング間の期間が、移動通信システムで予め決められている基地局装置。
 請求項1に記載の基地局装置において、
 前記制御チャネルは、上り共有チャネルの再送に使用可能な無線リソースを示す上りリンクスケジューリンググラントを含む基地局装置。
 再送制御を行う移動通信システムの基地局装置で使用される通信制御方法であって:
 前記ユーザ装置から上り共有チャネルを受信するステップ;
 前記上り共有チャネルに対する肯定的又は否定的な応答を示すHARQインディケータチャネルを用意するステップ;
 ある送信電力に設定されたHARQインディケータチャネルを含む送信信号を前記ユーザ装置に送信するステップ;
 を有し、
 (a)肯定的な応答を示すHARQインディケータチャネルが前記送信信号に含まれるか否か、又は
 (b)上り共有チャネルの送信を許可する制御チャネルが前記送信信号に含まれるか否か
 に応じて、前記送信電力は異なるように設定される通信制御方法。
Description:
基地局装置及び通信制御方法

 本発明は、下りリンクにおいて直交周波 分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple xing)を適用する移動通信システムに関し、特 基地局装置に関する。

 この種の技術分野では、W-CDMAやHSDPAの後 となる次世代通信方式が、W-CDMAの標準化団 3GPPにより検討されている。次世代通信シス ムの代表例は、ロングタームエボリューシ ン(LTE: Long Term Evolution)である。LTEにおけ 無線アクセス方式は、下りリンクについて OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiple Access) 上りリンクについてはSC-FDMA(Single-Carrier Frequ ency Division Multiple Access)である(例えば、非 許文献1及び2参照)。以下、説明の便宜上、LT Eを例にとって説明するが、本発明はそのよ なシステムに限定されない。

 OFDMは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯 域(サブキャリア)に分割し、各周波数帯上に ータを載せて伝送を行うマルチキャリア方 の技術である。サブキャリアを周波数上に 一部重なりあいながらも互いに干渉するこ なく密に並べることで、高速伝送を実現し 周波数の利用効率を上げることができる。

 SC-FDMAは、フーリエ変換及び逆フーリエ変 換を利用することで、周波数帯域を分割し、 複数の端末間で異なる周波数帯域を利用でき るようにするシングルキャリア方式の技術で ある。SC-FDMA方式では、端末間の干渉を低減 ることができ、送信電力の変動が小さくな 等の特徴を持つので、端末の低消費電力化 びカバレッジの拡大等に有利である。

 LTEでは、上りリンク、下りリンクともに1つ ないし2つ以上の物理チャネルを複数の移動 (ユーザ装置)で共有して通信を行うシステム である。上記複数の移動局で共有されるチャ ネルは、一般に共有チャネルと呼ばれ、LTEに おいては、上りリンクにおいては物理上りリ ンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Cha nnel)であり、下りリンクにおいては物理下り ンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)である。また、上記PUSCHおよびPDSCHに ッピングされるトランスポートチャネルは それぞれ、Uplink-Shared Channel(UL-SCH)およびDownl ink-Shared Channel(DL-SCH)と言及される。
 そして、上述したような共有チャネルを用 た通信システムにおいては、サブフレーム に、どの移動局に対して上記共有チャネル 割り当てるかのシグナリングする必要があ 、上記シグナリングのために用いられる制 チャネルは、LTEでは、下り物理制御チャネ (PDCCH:Physical Downlink Control Channel)と呼ばれ 。尚、前記PDCCHは、下りL1/L2制御チャネル(Dow nlink L1/L2 Control Channel)、DL L1/L2制御チャネ 、または下りリンク制御情報(DCI: Downlink Con trol Information)とも呼ばれる。上記PDCCHの情報 は、例えば、下り/上りスケジューリンググ ラント(DL/UL Scheduling Grant)、送信電力制御(TPC : Transmission Power Control)ビットが含まれる(非 特許文献3)。

 より具体的には、DLスケジューリンググラ トには、例えば、
  下りリンクのリソースブロック(Resource Blo ck)の割り当て情報、
  ユーザ装置(UE)のID、
  ストリームの数、
  プリコーディングベクトル(Precoding Vector) 関する情報、
  データサイズ及び変調方式に関する情報
  HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)に関する情
等が含まれてよい。DLスケジューリンググラ トは、DLアサイメント情報(DL Assignment Inform ation)、DLスケジューリング情報等と呼ばれて よい。

 また、ULスケジューリンググラントにも、 えば、
  上りリンクのリソースブロックの割り当 情報、
  ユーザ装置(UE)のID、
  データサイズ及び変調方式に関する情報
  上りリンクの送信電力情報、
  復調用のリファレンス信号(Demodulation Refer ence Signal)の情報
等が含まれてよい。

 上記PDCCHは、1サブフレーム(Sub-frame)内の えば14個のOFDMシンボルの内、先頭から1~3つ OFDMシンボルにマッピングされる。先頭から くつのOFDMシンボルにPDCCHがマッピングされ かは、後述するPCFICHにより指定され、移動 に通知される。

 また、PDCCHを含むOFDMシンボルでは、物理 御フォーマットインディケータチャネル(PCF ICH: Physical Control Format Indicator Channel)や、 理HARQインディケータチャネル(PHICH: Physical  Hybrid ARQ Indicator Channel)も送信される。

 PCFICHは、PDCCHを含むOFDMシンボル数を移動 に通知するための信号である。前記PCFICHは 下りL1/L2制御フォーマットインディケータ(D L L1/L2 Control Format Indicator)と呼ばれてもよ 。PHICHは、上りリンクの物理共有チャネル(PU SCH)に関する送達確認情報を送信するチャネ である。送達確認情報には、肯定応答であ ACK(Acknowledgement)と否定応答であるNACK(Negative  Acknowledgement)が存在する。

 下りリンクでは、1サブフレーム内の先頭の Mシンボル(M=1,2又は3)に、PDCCH、PCFICH、PHICHが ッピングされている。そして、これらが効 よく多重伝送されるように、それらの各チ ネルに対して送信電力制御が適用されてい 。
3GPP TR 25.814 (V7.0.0), "Physical Layer Aspects  for Evolved UTRA," June 2006 3GPP TS 36.211 (V8.1.0), "Physical Channels and Modulation," November 2007 3GPP TS 36.300 (V8.2.0), "E-UTRA and E-UTRAN Ov erall description," September 2007

 上述したように、LTEの下りリンクにおい は、1サブフレーム内の先頭のMシンボル(M=1, 2又は3)に、PDCCH、PCFICH、PHICHがマッピングさ 、それらの各チャネルに対して送信電力制 が適用される。

 例えば、PDCCH、PCFICH及びPHICHに割り当てる 送信電力が多かった場合、これらのチャネル の誤り率は小さくなり、安定した通信を期す ることができるかもしれない。しかしながら 、送信電力リソースには限りがあるので、過 剰に消費されると、結果として、多重可能な PDCCH、PCFICH、PHICHの数が減少してしまう。す わち、より多くの送信電力をこれらのチャ ルに割り当て過ぎると、システムの効率を としてしまうことが懸念される。

 一方、PDCCH、PCFICH及びPHICHに割り当てる送 信電力が少なかった場合、PDCCH、PCFICH及びPHIC Hの誤り率は大きくなり、安定した通信を行 なくなるかもしれない。

 本発明の課題は、制御チャネル(PHICH等)の 送信電力の適正化を図ることである。

 本発明の一形態は、PDCCH、PCFICH及びPHICHの 内、特にPHICHに関連し、下りリンクの無線品 情報CQIと、PHICHにマッピングされる情報の 容ACK/NACKと、ULスケジューリンググラントが 信されるか否かの情報とに基づいて、PHICH 送信電力を決定する。

 本発明によれば、PHICHを含む制御チャネ の送信電力の適正化を図ることができる。

本発明の一実施形態による無線通信シ テムの構成を示すブロック図である。 サブフレーム構成を示す説明図である サブキャリアマッピングの一例を示す 説明図である。 PHICH(ACK/NACK)のマッピング法を説明する ための図である。 本発明の一実施例による基地局装置の 分ブロック図である。 本発明の一実施例による動作例を示す ローチャート(その1)である。 本発明の一実施例による動作例を示す ローチャート(その2)である。 本発明の一実施例による動作例を示す ローチャート(その3)である。

符号の説明

50 セル
100 1 、100 2 、100 3 、100 n  ユーザ装置
200 基地局装置
300 アクセスゲートウェイ装置
400 コアネットワーク
402 受信部(Rx)
404 CP除去部
406 高速フーリエ変換部(FFT)
408 分離部(DEMUX)
410 CQI受信部
412 PUSCH受信部
414 MAC処理部
416 PHICH信号生成部
4162 PHICH送信電力制御部
418 PCFICH信号生成部
420 PDCCH信号生成部
422 PDSCH信号生成部
424 リファレンス信号生成部
426 多重部(MUX)
428 逆高速フーリエ変換部(IFFT)
430 CP付加部
432 送信部(Tx)

 本発明の実施例によれば、物理HARQインデ ィケータチャネル(PHICH)の送信電力は、下り ンクの無線品質情報CQIと、PHICHにマッピング される情報の中身AKC/NACKと、ULスケジューリ ググラントが送信されるか否かの情報とに づいて設定される。これにより、PHICHの送信 電力制御を適切に行うことができる。

 次に、本発明を実施するための最良の形 を、以下の実施例に基づき図面を参照しつ 説明する。なお、実施例を説明するための 図において、同一機能を有するものは同一 号を用い、繰り返しの説明は省略する。

 <システム>
 図1は、本発明の実施例に係る基地局装置を 使用する無線通信システムを示す。無線通信 システム1000は、例えばEvolved UTRA and UTRAN(別 名:LTE(Long Term Evolution)、或いは、Super 3G)が 用されるシステムである。本システムは、 地局装置(eNB: eNode B)200と複数のユーザ装置( UE: User Equipment)100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n 、nはn>0の整数)とを備える。基地局装置200 、上位局、例えばアクセスゲートウェイ装 300と接続され、アクセスゲートウェイ装置3 00は、コアネットワーク400と接続される。こ で、ユーザ装置100 n はセル50において基地局装置200とEvolved UTRA a nd UTRANにより通信を行う。アクセスゲートウ ェイ装置は、MME/SGW(Mobility Management Entity/Servi ng Gateway)と呼ばれてもよい。

 各ユーザ装置(100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n )は、同一の構成、機能、状態を有するので 以下では特段の断りがない限りユーザ装置10 0 n として説明を進める。説明の便宜上、基地局 装置と無線通信するのはユーザ装置であるが 、より一般的には移動端末も固定端末も含む 。

 無線通信システム1000では、無線アクセス 方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交 周波数分割多元接続)が、上りリンクについ はSC-FDMA(シングルキャリア-周波数分割多元 続)が適用される。上述したように、OFDMAは 周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキ リア)に分割し、各サブキャリアにデータを マッピングして通信を行うマルチキャリア伝 送方式である。SC-FDMAは、周波数帯域を端末 に分割し、複数の端末が互いに異なる周波 帯域を用いることで、端末間の干渉を低減 るシングルキャリア伝送方式である。

 <通信チャネル>
 次に、本システムで使用される各種の通信 ャネルについて説明する。下りリンクにつ ては、各ユーザ装置100 n で共有される物理下りリンク共有チャネル(PD SCH)と、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)と 用いられる。物理下りリンク制御チャネル 下りL1/L2制御チャネルとも呼ばれる。また 上記物理下りリンク制御チャネルにマッピ グされる情報は、下りリンク制御情報(DCI)と 呼ばれてもよい。

 上記物理下りリンク共有チャネルにより ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信 が伝送される。尚、物理下りリンク共有チ ネルにマッピングされるトランスポートチ ネルは、DL-SCH(Downlink Shared Channel)である。 た、物理下りリンク制御チャネルにより、 ウンリンク/アップリンクスケジューリング グラント、送信電力制御コマンドビット等が 伝送される。

 ダウンリンクスケジューリンググラント( DL-Grant)には、例えば、物理下りリンク共有チ ャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そ ユーザデータのトランスポートフォーマッ の情報、すなわち、データサイズ、変調方 、HARQに関する情報や、下りリンクのリソー スブロックの割り当て情報等が含まれる。前 記ダウンリンクスケジューリンググラントは 、ダウンリンクスケジューリングインフォメ ーションと呼ばれてもよい。

 アップリンクスケジューリンググラント(UL- Grant)にも、例えば、物理上りリンク共有チャ ネルを用いて通信を行うユーザのIDや、その ーザデータのトランスポートフォーマット 情報、すなわち、データサイズ、変調方式 関する情報や、上りリンクのリソースブロ クの割り当て情報、上りリンクの共有チャ ルの送信電力に関する情報等が含まれる。 こで、上りリンクのリソースブロックとは 周波数リソースに相当し、リソースユニッ とも呼ばれる。本実施例におけるUL-Grantは 上り共有チャネルの送信を許可するだけで く、許可する送信が、再送であるか否かも 別する。どのようにして区別するかは様々 方法が考えられる。例えば、UL-Grantの中に再 送か否かを示す識別情報又はインジケータが 用意されてもよい。前記識別情報は、New Data  Indicatorと呼ばれてもよい。  
 上記物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)がマ ッピングされるOFDMシンボルは、物理制御チ ネルフォーマットインディケータチャネル(P CFICH)や、物理HARQインディケータチャネル(PHIC H)を含む。すなわち、PDCCH、PCFICH及びPHICHは、 所定数個以下のOFDMシンボルに多重されて送 される。

 物理制御チャネルフォーマットインディ ータチャネル(PCFICH)は、物理下りリンク制 チャネルがマッピングされるOFDMシンボル数 ユーザ装置に通知するチャネルである。

 物理HARQインディケータチャネル(PHICH)は 物理上りリンク共有チャネルに対する送達 認情報を伝送するチャネルである。上記送 確認情報は、肯定応答であるACK又は否定応 であるNACKにより表現される。

 尚、PHICHにマッピングされるACKは、肯定応 という一般的な意味に加えて又はその代わ に、UL-Grantを受けていなければ所定の直後の 再送タイミングで再送を行わない、という意 味に解釈されてもよい(あるパケットの送信 イミングとそのパケットの再送タイミング の間の時間的な関係は、同期型HARQでは予め 定的に決まっている。)。この定義の場合、 ユーザ装置は、PHICHによりACKを受信すると、U L-Grantを受けていなかった場合、直後の再送 イミングでは物理上りリンク共有チャネル(P USCH)の再送を行わないが、その後の再送可能 タイミングにおいて、UL-Grantを受信し且つPU SCHの再送を指示された場合には、指示された PUSCHの再送を行う。この場合、ACKは、「物理 りリンク共有チャネルが正しく受信された と」までをも意味するのではなく、
  「直後の再送タイミングでPUSCHの再送を留 保するかもしれないこと」
を意味するに留まる。再送を指示するULスケ ューリンググラントを受けたことを条件に 再送が行われる。従って、ユーザ装置がこ 定義によるACKを受けたとしても、送信済み PUSCHを破棄してはならず、再送バッファに 持しておく必要がある。この場合、ユーザ 置は、基地局装置よりACKを受けたHARQプロセ を用いて新規送信を行うことを指示された 合に、前記送信済みのPUSCHを破棄すること なる。

 尚、上述した例においては、PHICHやPCFICH 、物理下りリンク制御チャネルと並列的な 係にあるチャネルとして定義されている。 かしながら、PHICHやPCFICHが、PDCCHに含まれる 報要素として定義されてもよい。

 上りリンクについては、各ユーザ装置100 n で共有して使用される物理上りリンク共有チ ャネル(PUSCH)と、LTE用の上りリンク制御チャ ルとが用いられる。LTE用の上りリンク制御 ャネルには、物理上りリンク共有チャネル 一部として送信されるチャネルと、周波数 重されるチャネルの2種類がある。周波数多 されるチャネルは、物理上りリンク制御チ ネル(PUCCH: Physical Uplink Control Channel)と呼 れる。上記物理上りリンク共有チャネルに り、ユーザデータ、すなわち、通常のデー 信号が伝送される。物理上りリンク共有チ ネルにマッピングされるトランスポートチ ネルは、UL-SCH(Uplink Shared Channel)である。ま 、LTE用の上りリンク制御チャネルにより、 理下りリンク共有チャネルのスケジューリ グ処理や適応変復調及び符号化処理(AMCS: Ad aptive Modulation and Coding Scheme)に用いるため 下りリンクの品質情報(CQI: Channel Quality Indi cator)、及び、物理下りリンク共有チャネルの 送達確認情報が伝送される。送達確認情報の 内容は、肯定応答(ACK)又は否定応答(NACK)の何 かで表現される。

 LTE用の上りリンク制御チャネルでは、CQI 送達確認情報に加えて、上りリンクの共有 ャネルのリソース割り当てを要求するスケ ューリング要求等が送信されてもよい。こ で、上りリンクの共有チャネルのリソース り当てとは、あるサブフレームの物理下り ンク制御チャネル、すなわち、アップリン スケジューリンググラントを用いて、後続 サブフレームにおいて上りリンクの共有チ ネルを用いて通信を行ってよいことを基地 装置がユーザ装置に通知することを意味す 。

 <サブフレーム構成>
 図2はサブフレーム構成の一例を示す。下り リンク伝送では、1サブフレームは、例えば1m sであり、1サブフレームの中に14個のOFDMシン ルが存在する。図2において、時間軸方向の 番号(#1、#2、#3、・・・、#14)はOFDMシンボルを 識別する番号を示し、周波数軸方向の番号(#1 、#2、#3、・・・、#L-1、#L、Lは正の整数)はリ ソースブロックを識別する番号を示す。

 サブフレームの先頭のM個のOFDMシンボル は、上記物理下りリンク制御チャネルPDCCH等 がマッピングされる。Mの値としては、1、2、 3の3通りが設定される。図2においては、1サ フレームの先頭から2つのOFDMシンボル、すな わち、OFDMシンボル#1及び#2に上記物理下りリ ク制御チャネルがマッピングされている(即 ち、M=2である。)。そして、上記物理下りリ ク制御チャネルPDCCHがマッピングされるOFDM ンボル以外のOFDMシンボルにおいて、ユーザ ータや同期チャネル (SCH、Synchronization Chann el。Synchronization Signalと呼ばれてもよい。)、 知チャネル(BCH。Physical Broadcast Channelと呼 れてもよい)、及び/又はパーシステントスケ ジューリング(Persistent Scheduling)またはセミパ ーシステントスケジューリング(Semi-Persistent  Scheduling)の適用されるデータチャネル等がマ ピングされる。尚、上述したユーザデータ は、例えば、ウェブブラウジング、ファイ 転送(FTP)、音声パケット(VoIP)等によるIPパケ ットや、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Co ntrol)の処理のための制御信号などである。前 記ユーザデータは、物理チャネルとしてはPDS CHに、トランスポートチャネルとしては、DL-S CHにマッピングされる。

 また、周波数方向においては、システム 域の中にL個のリソースブロックが用意され る。ここで、1リソースブロック当たりの周 数帯域は、例えば180kHzであり、1リソースブ ックの中に例えば12個のサブキャリアが存 する。また、リソースブロックの総数Lは、 ステム帯域幅が5MHzの場合には25個、システ 帯域幅が10MHzの場合には50個、システム帯域 幅が20MHzの場合には100個等の数をとってもよ 。

 <リソース割当>
 以下に、1サブフレームの先頭のM個のOFDMシ ボルの中で、リソースがどのように割り当 られるかの一例を説明する。説明の便宜上 1つのサブキャリア及び1つのOFDMシンボルで 定される物理リソースを、1リソースエレメ ント(RE: Resource Element)と呼ぶことにする。

 図3Aは、サブフレームの先頭から3つ目ま のOFDMシンボルに物理下りリンク制御チャネ ルPDCCH等がマッピングされる様子を示す(M=3) これらM個のOFDMシンボルにおけるリソースの 内、下りリンクのリファレンス信号用のリソ ースを除いたリソースに、PDCCH,PCFICH,PHICH等が マッピングされる。PDCCH等のマッピング可能 リソースは、周波数方向にリファレンス信 を除いて連続する4個のリソースエレメント 毎に区分けされる。区分けされたリソースエ レメント4つ分のリソースは、4つ組リソース レメント(Resource Element Quadruplet)と言及され る。前記4つ組のリソースエレメントは、Resou rce-element groupと呼ばれてもよい。PDCCH,PDCICH,PH ICH等に割り当てられるリソースは、この4つ リソースエレメント1つを最小単位にして割 当てられる。ここで、4つ組リソースエレメ ントの番号付けは、まず時間方向に行われ、 その後、周波数方向に行われる。例えば、シ ステム帯域幅が5MHzの場合、リソースブロッ は25個存在し、1リソースブロック当たり12サ ブキャリア存在したとすると、OFDMシンボル1 当たり300サブキャリア存在する。図示の例 は、1リソースブロック当たり8個の4つ組リ ースエレメントが存在する(M=3)。この場合 25個のリソースブロック全体の中に、25×8=200 個の4つ組リソースエレメントが存在するこ になる。

 尚、4つ組リソースエレメントを定義する 際、1アンテナ送信の場合でも、第2のアンテ から下りリンクのリファレンス信号が送信 れると仮定して、4つ組リソースエレメント が定義される。図示の例では、第1アンテナ ら送信されるリファレンス信号R1と、第2ア テナから送信されるリファレンス信号R2とが 示されている。この場合に、第2アンテナか の送信が実際に行われるか否かによらず、 れが行われるもの仮定して、4つ組リソース レメントが定義される。

 本発明は、PHICHの送信電力制御に関わる め、以下では、さらに物理ARQインディケー チャネルのマッピング方法に関して、説明 行う。

 図3Bは、PHICHをマッピングする様子を示す 。PHICHは、「4つ組リソースエレメント」3個 構成される「物理HARQインディケータチャネ グループ」に多重される。より具体的には PHICHは、4つ組リソースエレメント3つ分の12 のリソースエレメントに、拡散率4で符合多 重(CDMA)され、かつ、I/Q多重されて、マッピン グされる。すなわち、1つの物理HARQインディ ータチャネルグループに、8個のPHICHが多重 れる。I成分側に4つのPHICHが符号多重されて おり、Q成分側にも4つのPHICHが符号多重され いる。これら8つのPHICHが、12個のリソースエ レメントにマッピングされる(上述したよう 、リソースエレメントは、1つのOFDMシンボル 及び1つのサブキャリアで特定されるリソー である。)。尚、上述した3個の4つ組リソー エレメント同士は、隣接していてもよいし システム帯域内で分散していてもよい。上 した、物理HARQインディケータチャネルグル プが、1つのサブフレームの中で、1つしか 意されなくてもよいし、2つ以上が用意され もよい。

 また、PHICH各々には番号が付与されてお 、その番号は、物理上りリンク共有チャネ がマッピングされているリソースブロック(R B)の最も若番の番号に対応している。例えば システム帯域に含まれているリソースブロ クに低周波側から順に番号が付与されてい とする(システム帯域幅が5MHzの場合、1番か 25番までのリソースブロック番号がある。) 基地局装置200が、リソースブロック番号の4 番から8番にマッピングされている物理上り ンク共有チャネルを受信した場合、4番のPHIC Hを用いて、物理上りリンク共有チャネルに 応するPHICHを送信する。このようにPUSCHに使 されたリソースブロック番号と、PHICHのマ ピング位置との対応関係を事前に決めてお ことで、PHICHのマッピング位置に関する明示 的なシグナリングを毎回ユーザ装置に通知し なくて済むようになる。

 尚、上述した、PDCCH、PCFICH、PHICHに関する リソース割り当ては、あくまで一例であり、 その他の方法でリソース割り当てが行われて もよい。例えば、コード多重によりリソース 割り当てが行われてもよいし、周波数多重に よりリソース割り当てが行われてもよいし、 時間多重によりリソース割り当てが行われて もよい。あるいは、前記コード多重、周波数 多重、時間多重の内の複数をハイブリッドし た多重方法により、多重が行われてもよい。

 尚、図3においては、物理下りリンク制御 チャネルがマッピングされるOFDMシンボルの が3の場合に関して説明を行ったが、物理下 リンク制御チャネルがマッピングされるOFDM シンボルの数が1または2である場合にも、上 した、PHICHに関するリソース割当方法、マ ピング方法は同様である。

 <基地局装置-eNB>
 図4を参照しながら、本発明の実施例に係る 基地局装置200を説明する。図4には、受信部(R x)402、CP除去部404、高速フーリエ変換部(FFT)406 、分離部(DEMUX)408、CQI受信部410、PUSCH受信部412 、MAC処理部414、PHICH信号生成部416、PCFICH信号 成部418、PDCCH信号生成部420、PDSCH信号生成部 422、リファレンス信号生成部424、多重部(MUX)4 26、逆高速フーリエ変換部(IFFT)428、CP付加部43 0及び送信部(Tx)432が示されている。

 受信部(Rx)402は、上りリンクの信号を受信 し、電力増幅、周波数変換、帯域制限、アナ ログディジタル変換等の処理を行い、ベース バンドの受信信号を導出する。

 CP除去部404は、受信信号の内、ガードイ ターバルに相当する信号部分を除去する。 ードインターバルは、サイクリックプレフ ックス(CP: Cyclic Prefix)とも言及される。

 高速フーリエ変換部(FFT)406は、そこに入 された信号を高速フーリエ変換し、時間領 の信号を周波数領域の信号に変換する。

 分離部(DEMUX)408は、様々なサブキャリアに マッピングされている様々な信号を抽出する 。受信信号には説明済みの様々な通信チャネ ルが含まれているが、本実施例ではPUSCH、PUCC H等が特に重要になる。図示の簡明化のため 受信される可能性のある他の多くのチャネ は図4では省略されている。

 CQI受信部410は、受信信号に含まれていたC QIを復元する。CQIは、ユーザ装置が測定した りリンクの無線チャネル状態の良否を表す

 PUSCH受信部412は、上りリンクで伝送され 信された物理共有チャネルを復元する。具 的には、IDFT処理、デインタリーブ、データ 調、チャネル復号等が行われる。

 MAC処理部414は、(a)上りリンクのユーザデ タのMAC再送制御の受信処理や、(b)スケジュ リング処理、(c)伝送フォーマットの選択処 、(d)周波数リソースの割り当て処理等を行 。

 (a)MAC処理部414は、MACレイヤでの再送制御 理(ACK/NACK判定等)を行う。MAC再送制御の受信 処理の後、当該サブフレームにおいて送信さ れるPHICHが、ACKを示すか又はNACKを示すかは、 PHICH信号生成部416及びPHICH送信電力制御部4162 通知される。

 さらに、MAC処理部414は、当該サブフレー においてPHICHの宛先のユーザ装置に対して 上りスケジューリンググラント(UL-Grant)も送 するか否かの情報を、PHICH送信電力制御部41 62に通知する。すなわち、MAC処理部414は、当 サブフレームにおいてPHICHの宛先のユーザ 置に対して、PHICHとUL-Grantの両方を送信する 、あるいは、PHICHのみを送信するかの情報 通知する。この情報は、基地局装置で決定 れる。但し、その決定は、ユーザ装置の意 を加味して決定されてもよいし、或いは基 局装置より上位の装置で決定されてもよい

 (b)上記のスケジューリング処理では、所 のサブフレームにおいて共有チャネルを用 てユーザデータの送信を行うユーザ装置が 別(選択)される。例えば、その選別のため アルゴリズムとして、ラウンドロビンやプ ポーショナルフェアネス(Proportional Fairness) MAX-C/Iが存在する。プロポーショナルフェア スやMAX-C/Iにおいては、例えば、各ユーザ装 置に関する評価メトリックを算出し、評価メ トリックが大きいユーザ装置を、当該サブフ レームにおいて共有チャネルを用いて通信を 行うユーザ装置として選別する処理が行われ る。ここで、評価メトリックは、無線リソー スを割り当てる優先順位を示す優先度に相当 する。言い換えれば、上記プロポーショナル フェアネスやMAX-C/Iにおいては、無線リソー を割り当てる優先順位を示す優先度に従っ 、無線リソースを割り当てるユーザ装置が 択される。

 (c)伝送フォーマットの選択処理では、ス ジューリングにおいて選別されたユーザ装 が送信するユーザデータに関する変調方式 符号化率、データサイズ等のトランスポー フォーマットの情報が決定される。変調方 、符号化率、データサイズの決定は、例え 、ユーザ装置から上りリンクにおいて送信 るサウンディング用リファレンス信号のSIR 基地局装置とユーザ装置との間のパスロス 基づいて行われる。

 (d)周波数リソースの割り当て処理では、 ケジューリングにおいて選別されたユーザ 置が送信するユーザデータの送信に用いら るリソースブロックが決定される。リソー ブロックの決定は、例えば、ユーザ装置か 上りリンクにおいて送信するサウンディン 用リファレンス信号のSIRに基づいて行われ 。

 また、MAC処理部414は、例えばHARQの送信処 理のような下りリンクのユーザデータのMAC再 送制御、(f)スケジューリング処理、(g)伝送フ ォーマットの選択処理、(h)周波数リソースの 割り当て処理等も行う。

 (f)下りリンクにおけるスケジューリング は、当該サブフレームの下りリンクにおい 共有チャネルを用いた通信を行うユーザ装 が選別(選択)される。

 (g)また、伝送フォーマットの選択処理で 、スケジューリングにおいて選別されたユ ザ装置に送信する下りリンクの共有チャネ に関する変調方式や符号化率、データサイ 等のトランスポートフォーマットの情報が 定される。変調方式、符号化率、データサ ズの決定は、例えば、ユーザ装置から上り ンクにおいて報告されるCQIに基づいて行わ る。

 (h)さらに、この場合における周波数リソ スの割り当て処理では、スケジューリング おいて選別されたユーザ装置に送信する下 リンクの共有チャネルの送信に用いられる ソースブロックが決定される。リソースブ ックの決定は、例えば、ユーザ装置から上 リンクにおいて報告されるCQIに基づいて行 れる。尚、CQIは、CQI受信部410から通知され 。

 MAC処理部414は、上記の上りリンクに関す 各種の処理で決定された内容(ユーザ、リソ ース等) (すなわち、上りスケジューリング ラント)をPDCCH信号生成部420に通知する。ま 、MAC処理部は、上記の下りリンクに関する 種の処理で決定された内容(すなわち、下り ケジューリンググラント)をPDCCH信号生成部4 20及びPDSCH信号生成部422に通知する。また、MA C処理部414は、PDSCH信号生成部422に対して、当 該サブフレームにおいて、送信すべきユーザ データを送信する。

 PHICH信号生成部416は、MAC処理部414から、 該サブフレームにおいて送信する物理HARQイ ディケータチャネル(PHICH)で伝送する情報を 受け取る。この情報は、具体的には、受信し たPUSCHについての再送制御に関する判定結果 ACKであること又はNACKであること、当該サブ フレームにおいて送信を行うPHICHの番号、宛 のユーザ装置のID等を含む。そして、PHICHの 番号に基づいて、PHICHの信号を生成する。こ で、PHICH信号生成部416は、PHICH送信電力制御 部4162より決定される送信電力情報に基づい PHICHを生成する。尚、1サブフレームで送信 るPHICHの数は、いくつでもよい。PHICHの送信 力は、PHICH送信電力制御部4162で決定される この送信電力は、本発明の実施例によって 利に決定される。送信電力制御の具体例に いては後述される。

 PCFICH信号生成部418は、PDCCH,PHICH等をマッ ングするOFDMシンボル数(M=1,2又は3)がいくつ あるかを示すPCFICHが用意される。PCFICHの具 的内容は、ユーザ多重数等に基づいて決定 れる。あるいは、PCFICHによって指定されるOF DMシンボル数は固定値であってもよい。

 PDCCH信号生成部420は、下りリンク制御チ ネル(PDCCH又は下りL1/L2制御チャネル)を生成 る。

 PDSCH信号生成部422は、物理下りリンク共 チャネル(PDSCH)を用意する。

 リファレンス信号生成部424は、下りリン で伝送するリファレンス信号を用意する。

 PDCCH信号生成部420、PDSCH信号生成部422等で は、下りリンクでの伝送に備えて、チャネル 符号化、データ変調、インターリーブ等の既 知の処理が施される。

 なお、図示の簡明化のため、PCFICH信号生 部418、PDCCH信号生成部420及びPDSCH信号生成部 422、リファレンス信号生成部424にそれらの送 信電力制御部が図示されていないが、実際に は存在することに留意を要する。本実施例で は、PHICHの送信電力を如何に決めるかが大き 特徴になるので、図4でPHICH送信電力制御部4 162が明示されている。送信電力制御の具体例 については後述される。

 多重部(MUX)426は、PHICH,PCFICH,PDCCH,PDSCH及び ファレンス信号の内の1つ以上を含む信号を 意する。概して多重部はこれらの信号(又は チャネル)を、FDM及び/又はTDMの技法を使って 重信号を用意する。

 逆高速フーリエ変換部(IFFT)428は、多重信 を逆高速フーリエ変換し、周波数領域の信 を時間領域の信号に変換する。

 CP付加部430は、変換後の信号にガードイ ターバル(サイクリックプレフィックス)を付 加し、送信シンボルを用意する。

 送信部(Tx)432は、ベースバンドの送信シン ボルを無線信号に変換する。送信部は、ディ ジタルアナログ変換、周波数変換、帯域制限 、電力増幅等の既知の処理を行う。

 以下、PHICH送信電力制御部4162における送 電力制御例を説明する。

 <PHICH送信電力制御の例(その1)>
 PHICH送信電力制御部4162は、CQI受信部410から 当該サブフレームにおいて物理HARQインディ ケータチャネル(PHICH)を送信するユーザ装置 下りリンクの無線品質情報(すなわち、CQI)を 受け取る。ここで、CQIは、システム帯域全域 に対する平均的なCQI(ワイドバンドCQI)でもよ 。

 PHICH送信電力制御部4162は、MAC処理部414か 、当該サブフレームにおいてPHICHの宛先の ーザ装置に対して、PHICHだけでなくUL-Grantを 送信するか否かの情報を受け取る。すなわ 、本実施例では、PHICH及び/又はUL-Grantの送 に関し、選択肢が存在する。それら双方が 信される場合と、一方だけしか送信されな 場合である。UL-Grantは、一般的には、上り共 有チャネルの送信を許可する制御情報であり 、送信に使用可能なリソースを指定する。同 期型HARQによる再送制御が行われる場合、あ PUSCHの送信タイミングとそのPUSCHの再送可能 タイミングとの間の期間は、一定値(例えば 、6サブフレームであってもよい。あるいは 代わりに、8サブフレームであってもよい)に 固定される。初回送信時と再送時の無線リソ ースが常に同じなら、再送のためのUL-Grantは 要である。しかしながら、初回送信時点か 再送時点までの間に無線伝搬状況が変わる 能性もあり、その場合、初回送信時と異な 無線リソースで再送が行われることが望ま い。このような観点からは、再送時に使用 る無線リソースをUL-Grantで通知することが えられる。この場合、UL-Grantの指定する無線 リソースが、再送用なのか否かをユーザ装置 で区別できることが望ましい。例えば、UL-Gra ntの中に再送か否かを示す識別情報又はイン ケータが用意されていてもよい。

 あるいは、上述した例では、上り共有チ ネルの復号結果がNGであり、再送を指示す 場合を示したが、上り共有チャネルの復号 果がOKである場合にも、PHICHとUL-Grantの双方 送信される場合と、一方だけしか送信され い場合がある。例えば、上り共有チャネル 復号結果がOKであり、かつ、その次の送信タ イミングにおいて、ユーザ装置のデータバッ ファに送信するべきデータがある場合には、 当該ユーザ装置に対して、ACKを通知するPHICH 、新規送信を指示するUL Grantが送信される 一方、上り共有チャネルの復号結果がOKで り、かつ、その次の送信タイミングにおい 、ユーザ装置のデータバッファに送信する きデータがない場合には、当該ユーザ装置 対して、ACKを通知するPHICHのみが送信される 。あるいは、上り共有チャネルの復号結果が OKであり、かつ、その次の送信タイミングに いて、当該ユーザ装置に割り当てる無線リ ースが存在しない場合にも、当該ユーザ装 に対して、ACKを通知するPHICHのみが送信さ る。

 このように本実施例では、PHICHは送信さ るがUL-Grantは送信されない場合だけでなく、 双方とも送信される場合も想定しており、こ れらの個々の場合に応じて適切な送信電力制 御が行われるようにする。

 PHICH送信電力制御部4162は、CQI、PHICH及び/又 UL-Grantに関する情報に基づいて、当該サブ レームで送信するPHICHの送信電力を決定する 。一例として、以下の式に基づいて、PHICHの 信電力P PHICH が決定されてもよい。尚、下記の式は、dB値 計算されている。

  P PHICH =P ref +CQI ref -CQI   PHICH
ここで、P ref は基準となる送信電力であり、CQI ref は基準となるCQIであり、CQIは、CQI受信部より 受け取ったCQIである。すなわち、CQIは、当該 PHICHの宛先のユーザ装置から報告されたCQIで る。

 本実施例で使用されるδ PHICH は、オフセット値を表し、PHICHのみが送信さ る場合と、それに加えてUL-Grantも送信され 場合とでオフセット値は異なるように設定 れる。

 例えば、以下のように、δ PHICH が設定されてもよい:
 (A)PHICHのみが送信される場合
    P PHICH =P ref +CQI ref -CQI   PHICH  , (δ PHICH =3dB)
 (B)PHICHとUL-Grantの両方が送信される場合
    P PHICH =P ref +CQI ref -CQI   PHICH ,  (δ PHICH =0dB)。

 すなわち、(A)の場合のPHICHの送信電力が (B)の場合のPHICHの送信電力に比べて大きな値 に設定されている。

 PHICHとUL-Grantの両方がユーザ装置で受信さ れる場合、PHICHの誤り率が大きかったとして 、UL-Grantが正常に受信されていれば、再送 御は適切に実行可能である。ユーザ装置が PHICHとUL-Grantの両方を受信した場合、ユーザ 置は、UL-Grantの情報に基づいて、以後の物 上りリンク共有チャネルPUSCHの送信処理を行 い、PHICHの情報は無視されるように、システ の動作が規定されていた場合はなおさらで る。従って、PHICHとUL-Grantの双方が基地局装 置から送信される場合、PHICHの送信電力は小 くてよい。しかしながら、UL-Grantが送信さ ず、PHICHしか送信されない場合、PHICHの受信 質は高く維持されるべきである。このよう 観点から、(A)の場合のPHICHの送信電力が、(B )の場合のPHICHの送信電力に比べて大きな値に 設定される。これにより、送信電力リソース の消費を節約しつつ再送制御を適切に行い、 効率の良い通信を実現することが可能になる 。

 図5は上記の動作例を示すフローチャート である。PHICH及びUL-Grantの双方をユーザ装置 送信するか否かが確認される(S1)。双方は送 されない場合(Noの場合)、すなわちPHICHしか 信されない場合、PHICHの送信電力は大きく 定される(S2)。これは、上記の(A)の場合に相 する。双方とも送信される場合(Yesの場合) PHICHの送信電力は小さく設定される(S3)。こ は、上記の(B)の場合に相当する。

 上述したように、UL-Grantが送信される場合 PHICHを送信する意義は少ないので、その場合 、いっそのことPHICHを送信しないことも考え れる。例えば、以下のように、送信電力が 定されてもよい:
 (C)PHICHのみが送信される場合
    P PHICH =P ref +CQI ref -CQI   PHICH  , (δ PHICH =0dB)
 (D)UL-Grantが送信される場合
    P PHICH =OFF
尚、OFFとは、送信電力が真値で0であること 示す。

 このようにすると、上記の(B)の場合に消 していた送信電力を節約でき、他の信号に り分けることができる。その結果、PDCCH等 信号品質を改善できる。

 <PHICH送信電力制御の例(その2)>
 PHICH送信電力制御部4162は、MAC処理部414から 当該サブフレームにおいて送信するPHICHの 報がACKであるかNACKであるかの情報を受け取 てもよい。

 そして例えば以下のように、δ PHICH が設定されてもよい:
 (E)PHICHでACKを送信する場合
    P PHICH =P ref +CQI ref -CQI   PHICH  , (δ PHICH =3dB)
 (F)PHICHでNACKを送信する場合
    P PHICH =P ref +CQI ref -CQI   PHICH ,  (δ PHICH =0dB)
すなわち、(E)の場合のPHICHの送信電力が、(F) 場合のPHICHの送信電力に比べて大きな値に 定されている。

 ユーザ装置がNACKを受信したと判断した場 合、HARQにおける前回の送信の周波数リソー 、変調方式及びペイロードサイズに基づい 、過去に送信した物理上りリンク共有チャ ルPUSCHが送信される。従って、ユーザ装置が ACKを誤ってNACKと判断した場合、ユーザ装置 、対応する物理上りリンク共有チャネルPUSCH の再送を行うことになる。基地局装置は、ユ ーザ装置にACKを送信した後、そのユーザ装置 からPUSCHの再送を受けないことを想定する。 の結果、再送が行われたならば使用された もしれないリソースブロックが、スケジュ リングにより、他のユーザ装置に割り当て れる可能性がある。この場合、ACKをNACKと誤 認定したユーザ装置からの再送PUSCHと、他の ーザ装置からの新規PUSCHとが衝突し、双方 信号品質の劣化が生じてしまう。

 一方、ユーザ装置がNACKを誤ってACKと判定 した場合、ユーザ装置は、対応するPUSCHを再 しようとはしない。この場合、再送用に確 されていた周波数リソースは無駄になって まうが、そのリソースは誰にも使用されな ので、上述したような衝突は生じない。但 、再送すべきPUSCHが再送されないので、PUSCH にパケットの欠落が生じてしまうおそれがあ る。

 従って、ユーザ装置が受信するACKに求めら る所要品質と、NACKに求められる所要品質は 、状況応じて異なってよい。再送PUSCHと新規P USCHの衝突を回避する観点からは、ACKが正し 受信されることが重要になる。この場合、 記の(E)及び(F)のような送信電力が設定され ことが好ましい。逆に、パケットの欠落防 を重視する観点からは、NACKが正しく受信さ ることが重要になるかもしれない。この場 は、例えば以下のように、δ PHICH が設定されてもよい:
 (G)PHICHでNACKを送信する場合
    P PHICH =P ref +CQI ref -CQI   PHICH  , (δ PHICH =3dB)
 (H)PHICHでACKを送信する場合
    P PHICH =P ref +CQI ref -CQI   PHICH ,  (δ PHICH =0dB)
いずれにせよ、目的に応じてACK又はNACKの一 を特に高品質にすることができる。
このように、PHICHの内容(ACK/NACK)に依存した送 信電力制御を行うことも有利である。

 図6は上記の動作例を示すフローチャート である。先ず、ユーザ装置に送信するPHICHがA CKを表すか否かが確認される(S1)。PHICHがACKを す場合(Yesの場合)、PHICHの送信電力は大きく 設定される(S2)。これは、上記の(E)の場合に 当する。PHICHがNACKを表す場合(Noの場合)、PHIC Hの送信電力は小さく設定される(S3)。これは 上記の(F)の場合に相当する。

 <PHICH送信電力制御の例(その3)>
 図7は、上記の制御法を組み合わせた場合の 動作例を示すフローチャートである。先ず、 ユーザ装置に送信するPHICHがACKを表すか否か 確認される(S11)。PHICHがACKを表す場合(Yesの 合)、UL-Grantも送信されるか否かが確認され (S12)。UL-Grantが送信されない場合、ユーザ装 にはACKを示すPHICHのみが送信される。この 合、送信電力は大きく設定され、図示の例 はδ PHICH =3dBに設定される(S13)。図示の簡明化のため、 「δ」に添えるべき「PHICH」は省略されてい 。ステップS12でUL-Grantが送信されるように判 定された場合、ユーザ装置にはPHICHもUL-Grant 送信される。この場合、ユーザ装置ではUL-Gr antの内容を優先するので、PHICHの送信電力は UL-Grantが送信されない場合(S13)より小さめに 設定され、図示の例ではδ PHICH =2dBに設定される(S14)。

 PHICHがNACKを表す場合(ステップS11でNoの場合) も同様な処理がなされる。但し、新規パケッ トと再送パケットの衝突を防ぐ観点からは、 AKCの所要品質よりもNACKの所要品質は低くて よい。このため、設定される送信電力は、 明済みの場合より低くしてよい。ステップS1 2では、UL-Grantも送信されるか否かが確認され る。UL-Grantが送信されない場合、ユーザ装置 はNACKを示すPHICHのみが送信される。この場 、送信電力はUL-Grantが送信される場合より きく設定され、図示の例ではδ PHICH =1dBに設定される(S23)。ステップS22でUL-Grantが 信されるように判定された場合、ユーザ装 にはPHICHもUL-Grantも送信される。この場合、 ユーザ装置ではUL-Grantの内容を優先するので PHICHの送信電力は、UL-Grantが送信されない場 合(S23)より小さめに設定され、図示の例では PHICH =0dBに設定される(S24)。

 ステップS13,S14,S23,S24で設定されるδ PHICH の値は一例に過ぎない。S13,S14で設定される が、S23,S24で設定される値より大きくなって るが、このことも必須でない。但し、ACKをN ACKよりも確実にユーザ装置に伝送し且つUL-Gra ntが有る場合に電力を節約する観点からは、 フセットδ PHICH の値を3種類以上用意することが好ましい。 た、PHICHがACKを表すか否かの判定(S11)と、UL-G rantが送信されるか否かの判定(S12,S22)の順序 、図示の場合と逆でもよいし、同時に行わ てもよい。

 尚、上述した例においては、当該ユーザ 置から報告される下りリンクの無線品質情 CQIから算出されるPHICHの送信電力に対して オフセットを付与し、前記オフセットの値 、PHICHがACKを表すか否か、または、UL-Grantが 信されるか否かに基づいて設定することに り、本発明に係るPHICHの送信電力制御を実 したが、代わりに、下りリンクの別のチャ ルに対して、オフセットを付与し、前記オ セットの値を、PHICHがACKを表すか否か、また は、UL-Grantが送信されるか否かに基づいて設 することにより、本発明に係るPHICHの送信 力制御を実現してもよい。ここで、下りリ クの別のチャネルとは、例えば、TPCコマン 等を用いた閉ループによる送信電力制御が われているチャネルであってもよい。

 あるいは、ある固定の送信電力値に対し 、オフセットを付与し、前記オフセットの を、PHICHがACKを表すか否か、または、UL-Grant が送信されるか否かに基づいて設定すること により、本発明に係るPHICHの送信電力制御を 現してもよい。

 あるいは、その他の無線品質情報から算 されるPHICHの送信電力に対して、オフセッ を付与し、前記オフセットの値を、PHICHがACK を表すか否か、または、UL-Grantが送信される 否かに基づいて設定することにより、本発 に係るPHICHの送信電力制御を実現してもよ 。ここで、前記その他の無線品質情報とは 当該ユーザ装置と基地局装置との間のパス スやUE Power Headroom、当該ユーザ装置より報 される下りリンクのリファレンス信号の受 レベルであってもよい。

 また、上述したδ PHICH の値は、さらに、論理チャネル種別や優先度 、サービス種別、契約種別、受信器種別、セ ル種別に基づいて設定されてもよい。

 論理チャネル種別とは、Dedicated Control Chann el (DCCH)やDedicated Traffic Channel(DTCH)といった 理チャネルの種別である。前記DCCH、DTCHの中 に、さらに複数の論理チャネルが定義されて もよい。
さらには、優先度は、下りリンク及び上りリ ンクのデータの送信に関わる優先度を示すも のであり、例えば、第1の優先度を持つデー は、第2の優先度を持つデータよりも優先的 送信される。前記優先度は、前記Logical Chan nelに括り付けられ、Logical Channel Priorityと呼 れてもよい。あるいは、前記優先度は、Prio rity Classと定義されてもよい。
例えば、サービス種別は、下りパケットを伝 送するサービスの種別を示すものであり、例 えば、VoIPサービスや音声サービスやストリ ミングサービスやFTP(File Transfer Protocol)サー ビス等を含む。

 また、契約種別は、ユーザ装置のユーザ 加入している契約の種別を示すものであり 例えば、Low Class契約やHigh Class契約、定額 金契約や従量課金契約等を含む。

 また、端末種別は、下りリンクの信号の り先であるユーザ装置の性能をクラス分け るものであり、ユーザ装置の識別情報に基 くクラスや、受信可能な変調方式やビット 等の端末能力等を含む。

 また、セル種別は、ユーザ装置が在圏する ルの形態の種別を示すものであり、例えば セルの識別情報に基づくクラスや、屋内又 屋外や、郊外又は市街地や、高トラヒック 帯又は低トラヒック地帯等を含む。 
 上述した実施例においては、Evolved UTRA and UTRAN(Long Term Evolution或いはSuper 3G)が適用さ るシステムが説明された。しかし、本発明 係る基地局装置及び通信制御方法は、PHICH UL-Grant等に相当する信号を使用し、PHICH等に 信電力制御を行う適切な如何なるシステム 適用されてもよい。例えば本発明は、HSDPA/H SUPA方式のW-CDMAシステム、IMT-Advancedシステム WiMAX, Wi-Fi方式のシステム等に適用されても い。

 以上本発明は特定の実施例を参照しなが 説明されてきたが、実施例は単なる例示に ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代 例、置換例等を理解するであろう。発明の 解を促すため具体的な数値例を用いて説明 なされたが、特に断りのない限り、それら 数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる が使用されてもよい。実施例又は項目の区 けは本発明に本質的ではなく、2以上の実施 例又は項目に記載された事項が必要に応じて 組み合わせて使用されてよいし、或る実施例 又は項目に記載された事項が、別の実施例又 は項目に記載された事項に(矛盾しない限り) 用されてよい。発明の理解を促すため具体 な数式を用いて説明がなされたが、特に断 のない限り、それらの数式は単なる一例に ぎず適切な如何なる数式が使用されてもよ 。説明の便宜上、本発明の実施例に係る装 は機能的なブロック図を用いて説明された 、そのような装置はハードウエアで、ソフ ウエアで又はそれらの組み合わせで実現さ てもよい。本発明は上記実施例に限定され 、本発明の精神から逸脱することなく、様 な変形例、修正例、代替例、置換例等が本 明に包含される。

 本国際出願は2008年3月19日に出願した日本 国特許出願第2008-071636号に基づく優先権を主 するものであり、その日本国特許出願の全 容を本国際出願に援用する。