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Title:
AIR CONDITIONER FOR USE IN VEHICLE, VEHICLE AIR CONDITIONING MANAGEMENT SYSTEM, AND METHOD OF VEHICLE AIR CONDITIONING MANAGEMENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/150724
Kind Code:
A1
Abstract:
A vehicle air conditioning management system and a vehicle air conditioning management method with which a change in in-vehicle temperature is known from various kinds of environment information serving as standards indicating comfortable in-vehicle environments and actual environment information, a failure occurring in components can be found at an early stage, and necessity and urgency of maintenance can be appropriately determined. The vehicle air conditioning management system (100) is characterized by that it includes an air conditioning controller (20) for predicting the failure of the component of a freezing cycle (10) by comparing the in-vehicle temperature (T2) obtained when the freezing cycle (10) is actually driven with a reference in-vehicle temperature (T1) which is pre-specified.

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JPS6088626CAR AIR-CONDITIONER
WO/2015/067399AIR CHANNEL
Inventors:
UTO TAICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060636
Publication Date:
December 17, 2009
Filing Date:
June 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
UTO TAICHI (JP)
International Classes:
B61D27/00; B60H1/32
Foreign References:
JP2007083872A2007-04-05
JPH0894220A1996-04-12
JP2005132167A2005-05-26
JP2004291899A2004-10-21
JP2007083872A2007-04-05
JP2004291899A2004-10-21
Other References:
See also references of EP 2284060A4
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASHI, Hisao et al. (JP)
Hisao Kobayashi (JP)
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Claims:
 少なくとも圧縮機、凝縮器、減圧装置及び蒸発器を構成部品とした冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルを制御する空調制御装置と、を備えた車両用空調装置であって、
 前記空調制御装置は、
 各車両の空調設定温度ごとに、少なくとも乗車率及び外気温度に関連付けられた車内温度T1と、各車両の実際の車内温度T2と、の差から、前記冷凍サイクルの構成部品の汚損・劣化状態を予測する
 ことを特徴とする車両用空調装置。
 前記空調制御装置は、
 前記冷凍サイクルの構成部品の汚損・劣化状態の予測結果を、車両に設置されているモニタに表示するとともに、前記冷凍サイクルの構成部品の保守作業を行なう保守部門に伝送する
 ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
 前記空調制御装置は、
 前記比較結果を予め設定してある所定の評価基準に当てはめることで、前記冷凍サイクルの構成部品の保守時期を判断する
 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両空調装置。
 前記請求項1又は2に記載の車両用空調装置と、
 前記保守部門に設置され、前記空調制御装置から送信されたデータを蓄積・処理するとともに、前記冷凍サイクルの構成部品の保守時期を保守部門に設置されたサービスコンピュータに直接伝送する管理コンピュータと、を備えた
 ことを特徴とするの車両空調管理システム。
 車両に搭載された冷凍サイクルの構成部品類の異常を予測し、前記構成部品類の保守時期を判断する車両空調管理方法であって、
 空調設定温度ごとに、少なくとも乗車率及び外気温度に関連付けられて記憶手段に格納されている車内温度T1と、前記冷凍サイクルを実際に駆動させたときに得られる車内温度T2と、を比較し、この比較結果から前記冷凍サイクルの構成部品類の異常を予測し、前記比較結果を予め設定してある所定の評価基準に当てはめることで、前記冷凍サイクルの構成部品類の保守時期を判断し、この判断結果を保守部門に直接伝送する
 ことを特徴とする車両空調管理方法。
 
Description:
車両用空調装置、車両空調管理 ステム及び車両空調管理方法

 本発明は、冷凍サイクルの構成部品の汚 ・劣化状態を早期に発見できる車両用空調 置、保守の必要性や緊急性を的確に判断す 車両空調管理システム及び車両空調管理方 に関するものである。

 従来から、鉄道等の車両に搭載される鉄 車両用空調装置が存在する。このような鉄 車両用空調装置では、車内環境を快適にす ために調査や点検、修理、清掃、メンテナ ス等の保守作業を定期的に行なうことが一 的である。しかしながら、鉄道車両用空調 置の使用状況によって最適な保守日に変動 あり、能力の低下によって1編成中において も車内温度にバラツキが生じてしまうことが ある。現状では、保守員や乗務員等の作業員 が各車両の温度状況を運転室のモニタで確認 し、異常な温度の車両が有れば保守部門に連 絡し、保守作業を行なうようになっている。

 また、作業員がモニタで確認する車内温 は、乗車率や外気温度によって差が生じて る可能性がある。そのため、そのままの温 では、保守作業の必要性を的確に判断する とができない。保守作業の必要性を的確に 断するには、保守部門により鉄道車両用空 装置のカバーを外し、鉄道車両用空調装置 の各構成部品類(圧縮機や凝縮機、蒸発機等 )を目視で確認しなければならなかった。し がって、保守作業の必要性を判断するため 多くの時間を要することになっていた。そ に伴い、保守作業に要する作業員の労力及 コストが増大してしまうことにもなってい 。

 そこで、「圧縮機と、凝縮器と、減圧手 と、蒸発器とを冷媒配管で順次接続して構 する冷媒サイクルを備えた車両空調管理シ テムであって、所定の条件に基づいて前記 縮機を制御する制御装置を備え、前記制御 置は、前記圧縮機の適正な運転状態を示す 準運転パターンを予め設定しておき、前記 縮機を実際に運転させたときに得られる実 転パターンと前記基準運転パターンとを比 し、その比較結果に基づいて前記冷凍サイ ルを構成する構成部品の汚損・劣化を判断 る車両空調管理システム」が提案されてい (たとえば、特許文献1参照)。この車両空調 理システムは、保守作業の必要性を早期に 断することを可能にしたものである。

 また、「列車の車両に設置され、前記車 に搭載された空調機の運転情報と前記車両 位置情報とを有するデータを定期的に送信 る車両空調制御装置と、前記車両空調制御 置から送信された前記データを蓄積・処理 る管理コンピュータとを有する車両空調管 システム」が提案されている(たとえば、特 許文献2参照)。この車両空調管理システムは 車両空調の室外熱交換器映像、室内熱交換 映像、フィルタ映像のいずれかを含むデー あるいは送風機の電流値を定期的に管理コ ピュータに送信し、管理コンピュータがこ 映像を解析することで保守時期を特定可能 したものである。

特開2007-083872号公報(第5頁、第2図等)

特開2004-291899号公報(第5頁、第7図等)

 特許文献1に記載の車両空調管理システム では、保守作業の必要性の有無を保守部門に どうやって伝達するかについては記載されて おらず、緊急性を要する場合等の対策が課題 となっている。また、特許文献2に記載の車 空調管理システムは、映像情報や送風機の 流値を定期的に送信し、きめ細かい調査・ 析を、路線や位置等に関係づけて行なうこ ができるようになっているが、やはり緊急 を要する場合等の対策が課題となっている

 本発明は、上記の問題を解決するために されたもので、快適な車内環境を示す基準 なる種々の環境情報と実際の環境情報とか 車内温度の変化を把握し、構成部品類で発 した異常を早期に発見できる車両用空調装 を提供することを目的とする。また、車両 空調装置からの情報に基づいて保守の必要 や緊急性を的確に判断することのできる車 空調管理システム及び車両空調管理方法を 供することを目的とする。

 本発明に係る車両用空調装置は、少なく も圧縮機、凝縮器、減圧装置及び蒸発器を 成部品とした冷凍サイクルと、前記冷凍サ クルを制御する空調制御装置と、を備えた 両用空調装置であって、前記空調制御装置 、各車両の空調設定温度ごとに、少なくと 乗車率及び外気温度に関連付けられた車内 度T1と、各車両の実際の車内温度T2と、の差 から、前記冷凍サイクルの構成部品の汚損・ 劣化状態を予測することを特徴とするもので ある。

 本発明に係る車両空調管理システムは、 記の車両用空調装置と、前記保守部門に設 され、前記空調制御装置からの比較結果を め設定してある所定の評価基準に当てはめ ことで、前記冷凍サイクルの構成部品の保 時期を判断する管理コンピュータと、を備 たことを特徴とするものである。

 本発明に係る車両空調管理方法は、車両 搭載された冷凍サイクルの構成部品類の異 を予測し、前記構成部品類の保守時期を判 する車両空調管理方法であって、空調設定 度ごとに、少なくとも乗車率及び外気温度 関連付けられて記憶手段に格納されている 内温度T1と、前記冷凍サイクルを実際に駆 させたときに得られる車内温度T2と、を比較 し、この比較結果から前記冷凍サイクルの構 成部品類の異常を予測し、前記比較結果を予 め設定してある所定の評価基準に当てはめる ことで、前記冷凍サイクルの構成部品類の保 守時期を判断し、この判断結果を保守部門に 直接伝送することを特徴とする。

 本発明に係る車両用空調装置によれば、 め設定してある基準となる車内温度T1と実 の車内温度T2とを比較することで、冷凍サイ クルの能力低下を判断し、冷凍サイクルの構 成部品類での異常の発生を予測することがで きる。つまり、定期的な保守作業を要するこ となく、冷凍サイクルの構成部品類の異常を 早期に発見することが可能になり、快適な車 内環境の維持が容易に実現可能になる。

 本発明に係る車両空調管理システムによ ば、車両用空調装置からの情報に基づいて 冷凍サイクルの構成部品類の保守時期を適 に判断することができ、快適な車内環境の 持が容易に実現可能になる。

 本発明に係る車両空調管理方法によれば 空調設定温度ごとに、少なくとも乗車率及 外気温度に関連付けられている車内温度T1 実際の車内温度T2とを比較することで、冷凍 サイクルの能力低下を判断し、冷凍サイクル の構成部品類での異常の発生を予測すること ができ、この予測結果から冷凍サイクルの構 成部品類の保守時期を適切に判断することが でき、快適な車内環境の維持が容易に実現可 能になる。また、この保守時期の判断結果を 、保守部門に直接伝送することができ、定期 的な保守作業の必要性を改善でき、人件費等 に要するコストを低減することができる。

本発明の実施の形態に係る車両空調管 システムの概略構成を示す概略構成図であ 。 乗車率と外気温度とを関連付けて車内 度の概略変化を示したグラフである。 冷凍サイクルの構成部品類の汚損及び 化状況の評価例を示す説明図である。 空調制御装置から保守部門への情報通 を説明するためのイメージ図である。 車両空調管理システムが実行する処理 流れを示すフローチャートである。

符号の説明

 1 無線、2 回線網、3 専用線、10 冷凍サ イクル、11 圧縮機、12 凝縮器、13 減圧装置 、14 蒸発器、15 冷媒配管、20 空調制御装置 、30 データベース、31 車両情報、40 地域管 理局コンピュータ、41 管理コンピュータ、42  サービスコンピュータ、50 車両用空調装置 、60 地域管理局、61 保守部門、100 車両空 管理システム、101 運転室、102 表示部。

 以下、図面に基づいて本発明の実施の形態 ついて説明する。
 図1は、本発明の実施の形態に係る車両空調 管理システム100の概略構成を示す概略構成図 である。図1に基づいて、車両空調管理シス ム100の構成について説明する。この車両空 管理システム100は、快適な車内環境を示す 準となる種々の環境情報(たとえば、外気温 や車内湿度、乗車率等)と実際の環境情報と から車内温度の変化を把握し、冷凍サイクル を構成する構成部品類で発生した異常を早期 に発見し、保守の必要性や緊急性を的確に判 断する機能を有している。なお、図1を含め 以下の図面では各構成部材の大きさの関係 実際のものとは異なる場合がある。

 車両空調管理システム100は、車両に設置 れ、車内に空調用空気を供給する冷凍サイ ル10と、この冷凍サイクル10を制御する空調 制御装置20と、この空調制御装置20と接続さ 、車両情報31をデータとして格納するデータ ベース30と、空調制御装置20と無線1でデータ 信を行なう地域管理局コンピュータ40と、 調制御装置20から送信されたデータ(情報)を 積・処理する管理コンピュータ41と、この 理コンピュータ41と専用線3を介して接続さ たサービスコンピュータ42と、を有するもの である。つまり、車両空調管理システム100は 、空調制御装置20によって車内環境を快適に 持するようになっている。なお、冷凍サイ ル10と、空調制御装置20とで車両用空調装置 50を構成している。

 冷凍サイクル10は、圧縮機11と、凝縮器12 、減圧装置13と、蒸発器14とが冷媒配管15で 環するように接続されて構成されており、 道車内の冷房運転や暖房運転を実際に行な ものである。圧縮機11は、冷媒を圧縮して 温高圧の冷媒とするものである。凝縮器12は 、冷媒と空気との熱交換で冷媒を凝縮液化す るものである。減圧装置13は、冷媒を減圧さ るものであり、たとえば、減圧弁や膨張弁 キャピラリーチューブ等で構成するとよい 蒸発器14は、冷媒と空気との熱交換で冷媒 蒸発ガス化するものである。冷媒配管15は、 圧縮されて気体になった冷媒と、減圧されて 液体になった冷媒とを導通させるものである 。なお、冷凍サイクル10の構成部品類とは、 縮機11や凝縮器12、減圧装置13、蒸発器14等 総称であるものとする。

 空調制御装置20は、車内の空調負荷状況 応じて所定の車内設定温度になるように冷 サイクル10を統括制御するものである。つま り、空調制御装置20は、データベース30に格 されている車両情報31(乗車率情報や車内設 温度情報、外気温度情報等)と現在の車両情 とに基づいて、冷凍サイクル10を統括制御 るようになっている。この空調制御装置20は 、冷凍サイクル10の構成部品類の汚損・劣化 態等の異常を予測する機能を有している。 の予測結果から、空調制御装置20は、冷凍 イクル10の構成部品類の保守時期を判断する ようになっている(後段で詳述する)。つまり 空調制御装置20は、車両情報(車両情報31を む)に基づいて保守の必要性や緊急性を判断 るようになっているのである。

 また、空調制御装置20は、上記のように 測した結果を、車両に設置されているモニ (図4参照)に表示させるとともに、冷凍サイ ル10の構成部品類の保守作業を行なう保守部 門61に伝送する機能を有している。なお、空 制御装置20からの送信される情報は、地域 理局60を介して保守部門61に伝送されるよう なっている。さらに、空調制御装置20は、 凍サイクル10の運転情報を定期的に送信する 管理コンピュータ41に送信する機能を有して る。なお、空調制御装置20は、たとえば圧 機11の駆動周波数や、凝縮器12及び蒸発器14 近傍に設けられている送風機の回転数を調 し、冷凍サイクル10を制御している。

 データベース30は、記憶手段としての機 を果たすものであり、車両情報31を格納する ものである。データベース30に格納される車 情報31は、冷凍サイクル10の運転パターンを 決定するための基準となるものであり、乗車 率情報や車内設定温度情報、外気温度情報等 の車内環境を維持するために必要な情報の総 称である。なお、車両情報31は、変更や修正 追加、削除を容易にできるようにしておく よい。そうすれば、鉄道が配属される場所 応じた環境設定が容易に可能になる。また データベース30の種類を特に限定するもの はない。

 ここでは、空調制御装置20とデータベー 30とを別々に構成している場合を例に示して いるが、これに限定するものではない。また 、車両情報31を生データのままデータベース3 0に格納してもよいが、データ量が多くなっ しまうので、マトリックスのような形態で 納しておくとよい。さらに、車両空調管理 ステム100には、図示省略の圧力検知手段や 内温度検知手段、外気温度検知手段、車内 度検知手段等の検知手段を所定個所に備え おくのが望ましい。そして、これらの検知 報を空調制御装置20に伝達したり、データベ ース30に車両情報31として格納したりすると い。なお、乗車率は、車両の重量を検知す 応荷重センサ等の乗車率検知手段を用いて 出可能にしておくとよい。

 冷凍サイクル10の構成部品類(たとえば、 縮機11や、凝縮器12、蒸発器14等)に汚れや目 詰まり、劣化が生じると、それらの機器が本 来の性能を果たすことができなくなるため、 冷凍サイクル10の性能が低下する。この傾向 着目して、車両空調管理システム100では、 々の条件(乗車率や車内温度、車内湿度、外 気温度等)の基準となるデータを車両情報31と して予めデータベース30に格納しておき、実 に検知される情報から車内温度や車内湿度 予測し、実測値と比較することで、構成部 類の清掃時期や交換時期を判断可能にした のである。

 地域管理局コンピュータ40は、鉄道が走 する線路沿いの複数の地域に配置された地 管理局60に設置されており、空調制御装置20 無線1を介してデータの送受信を行なうもの である。管理コンピュータ41は、インターネ ト等の回線網2で接続されている地域管理局 コンピュータ40を介して、空調制御装置20か 送信されたデータを受信し、蓄積・処理す ものである。また、管理コンピュータ41は、 空調制御装置20で判断された冷凍サイクル10 構成部品類の保守時期を保守部門61に設置さ れたサービスコンピュータ42に直接伝送する うになっている。サービスコンピュータ42 、車両基地等に存在している保守部門61に設 置され、管理コンピュータ41と専用線3を介し て接続されている。つまり、サービスコンピ ュータ42は、空調制御装置20で判断された保 の必要性や緊急性を保守部門61に伝達する機 能を有している。

 ここで、車両空調管理システム100の処理動 について説明する。
 図2は、乗車率と外気温度とを関連付けて車 内温度の概略変化を示したグラフである。図 2に基づいて、まず車両用空調装置50の空調制 御装置20が行なう車内温度の変化に応じた処 動作について説明する。図2では、横軸が乗 車率[%]を、縦軸が車内温度[℃]をそれぞれ示 ている。また、外気温度を5つのパターンで 示している。この5つのパターンは、外気温 の高い方から低い方に順で線(ア)~線(オ)で表 している。

 空調制御装置20は、まず、データベース30 に格納されている車両情報31から車内温度や 車率等を冷凍サイクル10の性能に応じて基 となる車内温度T1を算出する。この車内温度 T1は、車両ごとに算出され、車両ごとに空調 行なわれるようになっている。空調制御装 20は、算出した車内温度T1を実測から得られ る車内温度T2と比較する。そして、空調制御 置20は、車内温度T1と車内温度T2との比較結 から、冷凍サイクル10の構成部品類の汚損 劣化等の異常を予測し、保守の必要性や緊 性を判断する(処理の流れについては図5で詳 細に説明する)。なお、空調設定温度ごとに 凍サイクル10によって得られる車内温度T1は 乗車率と外気温度とに関連付けられてデー ベース30に格納される。

 図3は、冷凍サイクル10の構成部品類の汚 及び劣化状況の評価例を示す説明図である 図3に基づいて、冷凍サイクル10の構成部品 での異常の発生の予測から、その構成部品 の保守作業の必要性を評価する場合につい 説明する。つまり、空調制御装置20は、車 情報に基づいて算出した比較結果を予め設 してある所定の評価基準に当てはめること 保守作業の必要性を判断する。図2で説明し ように、空調制御装置20は、車内温度T1と車 内温度T2との比較結果から冷凍サイクル10の 成部品類の異常を予測し、保守の必要性を 断する。また、空調制御装置20は、この結果 をデータとして管理コンピュータ41に送信す 。

 たとえば、車内温度T1と車内温度T2との温 度差の一日の平均値が0deg.~1deg.である場合(No. 1)、基準温度と同様であると判断することが きる。したがって、空調制御装置20は、冷 サイクル10の構成部品類に汚損及び劣化等の 異常が発生しておらず、車内環境を快適にす るために調査や点検、修理、清掃、メンテナ ンス等の保守作業の必要はないと判断可能で ある。平均値が1deg.~2deg.である場合(No.2)、汚 は多少あるものの性能には影響が少ないと 断することができる。したがって、空調制 装置20は、直ちに保守を行なう必要はない のの、保守時期が近づいていると判断可能 ある。

 また、平均値が2deg.~3deg.である場合(No.3) 汚損が進行していると判断することができ 。したがって、空調制御装置20は、直ちに保 守を行なわないと性能に影響を及ぼすことに なると判断可能である。さらに、4deg.以上で る場合(No.4)、汚損を超えて劣化が進行しつ あると判断することができる。したがって 空調制御装置20は、予防保全としての構成 品の交換時期であると判断可能である。こ ように、保守時期を適切に判断することが 能となっている。そして、この情報は、地 管理局コンピュータ40、管理コンピュータ41 びサービスコンピュータ42を介して保守部 61に伝達される。なお、異常が発生している 場合には、サービスコンピュータ42に伝達す 他、操作パネルや画面等の表示部、ブザー 信号等の異常警報手段で警告するとよい。

 図4は、空調制御装置20から保守部門61へ 情報通信を説明するためのイメージ図であ 。図4に基づいて、車両に設置されている空 制御装置20から車両基地等に存在している 守部門61への情報通信について説明する。な お、図4では、各車両に空調制御装置20が設置 されている場合を例に示しているが、これに 限定するものではない。たとえば、空調制御 装置20をいずれかの車両に設置し、その空調 御装置20に各車両の空調制御を実行させる うにしてもよい。

 空調制御装置20は、上述したように、冷 サイクル10の構成部品類の汚損及び劣化状況 を判断し、適切な保守時期を判断する。この 情報は、空調制御装置20から地域管理局コン ュータ40を介して管理コンピュータ41に送信 される。また、空調制御装置20は、この情報 先頭車両等の運転室101に設置されている表 部(モニタ)102等に直接表示する。そして、 理コンピュータ41は、空調制御装置20が判断 た適切な保守時期の判断情報を、専用線3を 介して接続されたサービスコンピュータ42に 信する。サービスコンピュータ42は、運転 101の表示部102に表示させるのと同様にして 保守時期の判断情報を直接表示するように ておくとよい。

 こうすることで、保守部門61が保守時期 適切に判断することが可能になり、定期的 メンテナンスを行なう必要が無くなり、人 費等のコスト低減を実現できる。また、構 部品類で発生した異常を早期に発見するこ が可能であるとともに、この異常から保守 期を適切に判断することが可能であるので 冷凍サイクル10の性能が低下する前に異常の 対処(保守作業や部品交換)が可能であり、安 した車内環境を維持することができる。

 図5は、車両空調管理システム100が実行す る処理の流れを示すフローチャートである。 図5に基づいて、車両空調管理システム100が 行する処理の流れについて詳細に説明する 車両空調管理システム100は、予め基準とな データ(車内温度T1)を算出し、それを車両情 31としてデータベース30に格納しておく。な お、データベース30に格納されている種々の 両情報31は、変更や修正、追加、削除等が 能になっている。したがって、季節の変化 より車両情報31を変更したり、気候の変化に より車両情報31を修正したり、構成部品類の 種変更により車両情報31を追加したり、削 したりすることが可能になっている。 

 鉄道が走行すると、車両空調管理システ 100も動作を開始する(ステップS101)。つまり 空調制御装置20が冷凍サイクル10を駆動させ るのである。冷凍サイクル10が駆動を開始す と、その状況に応じた実データが計測され (ステップS102)。この実データは、図示省略 圧縮機圧力センサや車内温度センサ、外気 度センサ、湿度センサ、乗車率を求めるた の応荷重センサ等の検知手段で検知される 報から算出されるようになっている。つま 、これらの検知手段で検知される情報が空 制御装置20に送られて、データ化されるの ある。なお、これらの検知情報を生のデー のまま利用してもよい。

 空調制御装置20は、実データに基づいて 準となる車内温度T1を算出する(ステップS103) 。空調制御装置20は、算出した車内温度T1と 実測から得られた車内温度T2とを、比較する (ステップS104)。そして、空調制御装置20は、 内温度T1と車内温度T2との比較結果から、冷 凍サイクル10の構成部品類の汚損・劣化等の 常を予測する(ステップS105)。つまり、空調 御装置20は、図3で説明したように車内温度T 1と車内温度T2との温度差から冷凍サイクル10 構成部品類の汚損・劣化等の異常を予測す のである。

 また、空調制御装置20は、予測結果から 切な保守時期を判断する。そして、空調制 装置40は、この情報を地域管理局コンピュー タ40を介して管理コンピュータ41に送信する 管理コンピュータ41は、受信した情報を蓄積 ・処理し、サービスコンピュータ42に直接伝 する。そして、サービスコンピュータ42は 受信した保守時期を保守部門61に表示する( テップS106)。このとき、サービスコンピュー タ42は、保守部門61に、管理コンピュータ41か ら送信された冷凍サイクル10の構成部品類の 損・劣化等の異常の発生、及び適切な保守 期を送信するようになっている(ステップS10 7)。

 以上のように、保守部門61が、保守時期 適切に判断することが可能になり、定期的 メンテナンスを行なう必要が無くなり、人 費等のコスト低減を実現できる。また、構 部品類で発生した異常を早期に発見するこ が可能であるとともに、この異常から保守 期を適切に判断することが可能であるので 冷凍サイクル10の性能が低下する前に異常の 対処(保守作業や部品交換)が可能であり、安 した車内環境を維持することができる。

 上述した実施の形態では、車内環境の調 を冷房運転あるいは暖房運転の場合を例に 明したが、これに限定するものではない。 とえば、車内湿度環境を調整する除湿ユニ トや加湿ユニット等の調湿装置を設ければ 車内温度のみならずに車内湿度にも対応す ことが可能になる。そうすれば、快適な車 環境をより効率的に維持することができる うになる。なお、地域管理局コンピュータ4 0、管理コンピュータ41及びサービスコンピュ ータ42が別の場所に配置されている場合を例 説明したが、1つのコンピュータとして同一 の場所に配置するようにしてもよい。また、 各コンピュータを接続している回線を上述し たものに限定するものではない。




 
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