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Title:
3-AMINO-2-INDOLYLBUTYROLACTAM DERIVATIVE, PROCESS FOR PRODUCTION OF THE SAME, AND PHARMACEUTICAL AGENT COMPRISING THE SAME AS ACTIVE INGREDIENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105392
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a substance for inhibiting cell death, which is effective as a prophylactic or therapeutic agent for the progress of a condition of a disease whose of progress or exacerbation is associated with cell death. Specifically disclosed are: a compound represented by the general formula (1) and a pharmaceutically acceptable salt thereof; and a use application associated with a cell death-inhibiting activity of the compound.

Inventors:
SODEOKA MIKIKO (JP)
SHIMIZU TADASHI (JP)
DODO KOSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053255
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
RIKEN (JP)
SODEOKA MIKIKO (JP)
SHIMIZU TADASHI (JP)
DODO KOSUKE (JP)
International Classes:
C07D403/04; A01N1/02; A61K31/404; A61P9/10; A61P21/00; A61P25/00; A61P25/14; A61P25/16; A61P25/28; A61P27/02; A61P27/06; A61P39/00; A61P43/00; C07B61/00; C12N1/04; C12N5/07; C12N5/071
Domestic Patent References:
WO2001013916A12001-03-01
WO1999042100A11999-08-26
Other References:
DODO K. ET AL.: "Inhibition of hydrogen peroxide-induced necrotic cell death with 3-amino-2-indolylmaleimide derivatives", BIOORG. MED. CHEM. LETT., vol. 15, no. 12, 2005, pages 3114 - 3118, XP004915608
Attorney, Agent or Firm:
HIRAKI, Yusuke et al. (3-20 Toranomon 4-chom, Minato-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 一般式(1):
(式中、
 Xは、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、ヒドロキシル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシ基、チオール基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルチオ基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルスルフィニル基、シアノ基、置換基を有していてもよいアミノ基、又はハロゲン原子を表し、
 R 1 は、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアシル基、置換基を有していてもよいアシルオキシ基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルチオカルボニル基、置換基を有していてもよいアミノカルボニル基、置換基を有していてもよいアミノカルボニルオキシ基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルスルホニル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、又はヒドロキシル基を表し、
 R 2 及びR 3 は、互いに独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアシル基、置換基を有していてもよいアシルオキシ基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルチオカルボニル基、置換基を有していてもよいアミノカルボニル基、置換基を有していてもよいアミノカルボニルオキシ基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルスルホニル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、又はヒドロキシル基を表し、
 又はR 2 及びR 3 は、それらが結合する窒素原子と一体になって、更なるヘテロ原子を含んでもよく、置換基を有していてもよい、飽和若しくは不飽和の環構造を形成していてもよく、
 R 4 はインドール環の位置番号で2, 4, 5, 6又は7位あるいはその複数の位置についた基を表し、nは0~5の数であり、nが2以上である場合はR 4 の種類は同じでも異なっていてもよく、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシカルボニルオキシ基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルチオカルボニル基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルチオカルボニルオキシ基、置換基を有していてもよいアミノカルボニル基、置換基を有していてもよいアミノカルボニルオキシ基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルスルホニル基、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルスルフィニル基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルチオ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、オキシスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、又は置換基を有していてもよいアミノ基を表し、
 R 5 は、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、水素原子、置換基を有していてもよいアシル基、置換基を有していてもよいアシルオキシ基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルチオカルボニル基、置換基を有していてもよいアミノカルボニル基、置換基を有していてもよいアミノカルボニルオキシ基、置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルスルホニル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基、置換基を有していてもよいアルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、又はヒドロキシル基を表す)
で表される3-アミノ-2-インドリルブチロラクタム誘導体又はその塩。
 請求項1記載の化合物又は医薬として許容されるその塩を有効成分として含有する細胞死抑制剤。
 請求項1記載の化合物又は医薬として許容されるその塩を有効成分として含有する、アルツハイマー病、脊髄性筋萎縮症 (spinal muscular artophy, SMA)、筋萎縮性側索硬化症 (ALS)、パーキンソン病、ハンチントン病、網膜色素変性症、緑内障、及び小脳変性からなる群から選択される神経変性疾患の予防又は治療薬。
 請求項1記載の化合物又は医薬として許容されるその塩を有効成分として含有する、脳虚血又はその後の遅発性神経細胞死 (DND)の予防又は治療薬。
 請求項1記載の化合物又は医薬として許容されるその塩を有効成分として含有する、虚血性心疾患の予防又は治療薬。
 請求項1記載の化合物又は医薬として許容されるその塩を有効成分として含有する、臓器における虚血再還流障害の予防又は治療薬。
 請求項1記載の化合物又は医薬として許容されるその塩を有効成分として含有する、臓器、組織及び細胞の保存剤。
 請求項1記載の化合物又は医薬として許容されるその塩を有効成分として含有する医薬。
 請求項1記載の化合物又はその塩を含有する生物学的研究試薬。
 請求項1記載の一般式(1)においてXがヒドロキシル基である化合物の製造方法であって、
 式:
(式中、R 1 ~R 5 及びnは一般式(1)について定義したとおりである)
で表される3-アミノ-2-インドリルマレイミド誘導体を水素化試薬と反応させて、前記誘導体中の4位のカルボニル基を-OH基に還元する工程を含む前記方法。
 請求項1記載の一般式(1)においてXが置換基を有していてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルチオ基である化合物の製造方法であって、
 請求項10記載の方法により得られた3-アミノ-4-ヒドロキシ-2-インドリルブチロラクタム誘導体と R 6 -SH (式中R 6 は置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、又はアラルキル基を示す) で表されるチオール化合物とを10-カンファースルホン酸の存在下で反応させて、前記誘導体中の4位の-OH基を-SR 6 基に置換する工程を含む前記方法。
 請求項1記載の一般式(1)においてXが置換基を有していてもよいアルコキシル基、又は置換基を有していてもよいアルケニル、アルキニル、アリール若しくはアラルキルオキシ基である化合物の製造方法であって、
 請求項10記載の方法により得られた3-アミノ-4-ヒドロキシ-2-インドリルブチロラクタム誘導体と R 7 -OH (式中R 7 は置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、又はアラルキル基を示す) で表されるアルコール化合物とを10-カンファースルホン酸の存在下で反応させて、前記誘導体中の4位の-OH基を-OR 7 基に置換する工程を含む前記方法。
 請求項1記載の一般式(1)においてXが水素原子である化合物の製造方法であって、
 請求項11記載の方法により得られた、請求項1記載の一般式(1)においてXが-SR 6 基(式中R 6 は置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、又はアラルキル基を示す)である化合物と水素を反応させて前記化合物中の-SR 6 基を-Hに還元する工程を含む、前記方法。
 請求項1記載の一般式(1)においてXが置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、又は置換基を有していてもよいアラルキル基である化合物の製造方法であって、
 請求項12記載の方法により得られた、請求項1記載の一般式(1)においてXが-OR 7 基(式中R 7 は置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、又はアラルキル基を示す)である化合物と(R 8 ) 3 Al (式中R 8 は置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、又は置換基を有していてもよいアラルキル基を示す) で表される有機アルミニウム化合物とを反応させて、前記誘導体中の-OR 7 基を-R 8 基に置換する工程とを含む、前記方法。
Description:
3-アミノ-2-インドリルブチロラ タム誘導体、その製造法、及びこれを有効 分とする医薬

 本発明は細胞死抑制作用を有する新規3- ミノ-2-インドリルブチロラクタム誘導体、 の製造法、及びこれを有効成分とする医薬 関する。

 多細胞生物において、細胞の死は生理的 必須な現象であり、厳密な制御のもと除去 べき細胞は自ら死へと向かう。この能動的 細胞死はアポトーシスと呼ばれ、その中心 なる実行因子カスパーゼの同定及びその阻 剤の開発に伴い、その分子機構が詳細に解 されてきた。一方で、近年神経変性疾患や 血性心疾患などの疾患でカスパーゼの関与 ない細胞死が見られることがわかり、その 胞死機構及び制御因子の研究が盛んに行わ るようになってきている。

 このような背景で、袖岡らは既に、初代 養細胞を用いるアッセイ系により、ビスイ ドリルマレイミド誘導体、ビスインドリル ロール誘導体、インドリルマレイミド誘導 、ならびにインドリルピロール誘導体が、 スパーゼには影響せず、酸化的ストレスに り誘導される細胞死を抑制することを見い し、特許出願を行っている(特許文献1~4)。

 酸化的ストレスが関与する疾患としては 脳虚血(非特許文献1)や虚血性心疾患(非特許 文献2)をはじめとして各種臓器における虚血 還流障害(非特許文献3)、アルツハイマー病 どの神経変性疾患(非特許文献4)が知られて る。実際、in vitroで酸化的ストレス(過酸化 水素や一酸化窒素など)により誘導される細 死を抑制する化合物が、in vivoでも虚血再還 流障害を抑制すること(非特許文献5~7)や、パ キンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの神 変性疾患のモデルで治療効果を示すこと(非 特許文献8)が報告されていることから、酸化 ストレスにより誘導される細胞死を抑制す 化合物は、これら疾患の治療薬として有効 あると言える。

 そこでさらに、袖岡らは株化した培養細 HL60を用いるアッセイ系を開発して、細胞死 抑制剤の探索がより効率良く行えることを報 告し(非特許文献9)、このアッセイ系を用いて インドリルマレイミド誘導体の構造活性相関 を検討し、ビスインドリルマレイミド誘導体 が10μMで毒性を示すのに対して、10μMでは毒 を示さないモノインドリルマレイミド誘導 IM-54を報告している(非特許文献10)。しかし さらなる検討の結果、IM-54も30μMでは毒性を すことが判明したことから、より高濃度で 毒性が低く、かつ低濃度で優れた細胞死抑 活性を示す化合物が求められていた。

 一方、インドリルマレイミド誘導体から3- ミノ-4-ヒドロキシ-2-インドリルブチロラク ム誘導体、4-アルコキシ-3-アミノ-2-インドリ ルブチロラクタム誘導体、4-アルキルチオ-3- ミノ-2-インドリルブチロラクタム誘導体お び4-アルキル-3-アミノ-2-インドリルブチロ クタム誘導体を製造する方法はいずれも報 されていなかった。

WO 99/42100

WO 00/47575

WO 01/13916

WO 01/74807 G. Fiskum, R. E. Rosenthal, V. Vereczki, E. Ma rtin, G. E. Hoffman, C. Chinopoulos, and A. Kowaltow ski, J. Bioenerg. Biomembr. 36, 347-352 (2004). L. G. Kevin, E. Novalija, and D. F. Stowe, An esth. Analg. 101, 1275-1287 (2005). D. Galaris, A. Barbouti, and P. Korantzopoulos, Curr. Pharm. Des. 12, 2875-2890 (2006). Y. Gilgun-Sherki, E. Melamed, and D. Offen, Neu ropharmacology 40, 959-975 (2001). H. Yoshida, H. Yanai, Y. Namiki, K. Fukatsu-Sas aki, N. Furutani, and N. Tada, CNS Drug Reviews 12,  9-20 (2006). V. J. Adlam, J. C. Harrison, C. M. Porteous,  A. M. James, R. A. J. Smith, M. P. Murphy, and I.  A. Sammut, FASEB J. 19, 1088-1095 (2005). O. R. Kunduzova, G. Escourrou, F. de la Farge,  R. Salvayre, M. H. Seguelas, N. Leducq, F. Bono,  J. M. Herbert, and A. Parini, J. Am. Soc. Nephrol. 15, 2152-2160 (2004). H.H. Szeto, AAPS J. 8, E521-E531 (2006). M. Katoh, K. Dodo, M. Fujita, and M. Sodeoka, Bioorg. Med. Chem. Lett., 15, 3109-3113 (2005). K. Dodo, M. Katoh, T. Shimizu, M. Takahashi, a nd M. Sodeoka, Bioorg. Med. Chem. Lett., 15, 3114-31 18 (2005).

 本発明の目的は、細胞死がその進行増悪 関わっている種々の疾患の症状の進行の予 及び治療薬として有効である、細胞死を抑 する薬剤を提供することである。

 本発明者らは鋭意検討した結果、下記の 般式(1)で表される3-アミノ-2-インドリルブ ロラクタム誘導体が細胞死抑制作用を有す ことを見出し、本発明を完成するに至った

 本発明は、一般式(1):

(式中、
 Xは、水素原子、置換基を有していてもよい アルキル基、置換基を有していてもよいアル ケニル基、置換基を有していてもよいアルキ ニル基、置換基を有していてもよいアリール 基、置換基を有していてもよいアラルキル基 、ヒドロキシル基、置換基を有していてもよ いアルコキシル基、置換基を有していてもよ いアルケニル、アルキニル、アリール若しく はアラルキルオキシ基、チオール基、置換基 を有していてもよいアルキル、アルケニル、 アルキニル、アリール若しくはアラルキルチ オ基、置換基を有していてもよいアルキル、 アルケニル、アルキニル、アリール若しくは アラルキルスルホニル基、置換基を有してい てもよいアルキル、アルケニル、アルキニル 、アリール若しくはアラルキルスルフィニル 基、シアノ基、置換基を有していてもよいア ミノ基、又はハロゲン原子を表し、
 R 1 は、置換基を有していてもよいアルキル基、 置換基を有していてもよいアルケニル基、置 換基を有していてもよいアルキニル基、置換 基を有していてもよいアリール基、置換基を 有していてもよいアラルキル基、置換基を有 していてもよいアシル基、置換基を有してい てもよいアシルオキシ基、置換基を有してい てもよいアルキル、アルケニル、アルキニル 、アリール若しくはアラルキルオキシカルボ ニル基、置換基を有していてもよいアルキル 、アルケニル、アルキニル、アリール若しく はアラルキルチオカルボニル基、置換基を有 していてもよいアミノカルボニル基、置換基 を有していてもよいアミノカルボニルオキシ 基、置換基を有していてもよいアルキル、ア ルケニル、アルキニル、アリール若しくはア ラルキルスルホニル基、置換基を有していて もよいアルコキシル基、置換基を有していて もよいアルケニル、アルキニル、アリール若 しくはアラルキルオキシ基、置換基を有して いてもよいアミノ基、又はヒドロキシル基を 表し、
 R 2 及びR 3 は、互いに独立に、水素原子、置換基を有し ていてもよいアルキル基、置換基を有してい てもよいアルケニル基、置換基を有していて もよいアルキニル基、置換基を有していても よいアリール基、置換基を有していてもよい アラルキル基、置換基を有していてもよいア シル基、置換基を有していてもよいアシルオ キシ基、置換基を有していてもよいアルキル 、アルケニル、アルキニル、アリール若しく はアラルキルオキシカルボニル基、置換基を 有していてもよいアルキル、アルケニル、ア ルキニル、アリール若しくはアラルキルチオ カルボニル基、置換基を有していてもよいア ミノカルボニル基、置換基を有していてもよ いアミノカルボニルオキシ基、置換基を有し ていてもよいアルキル、アルケニル、アルキ ニル、アリール若しくはアラルキルスルホニ ル基、置換基を有していてもよいアルコキシ ル基、置換基を有していてもよいアルケニル 、アルキニル、アリール若しくはアラルキル オキシ基、置換基を有していてもよいアミノ 基、又はヒドロキシル基を表し、
 又はR 2 及びR 3 は、それらが結合する窒素原子と一体になっ て、更なるヘテロ原子を含んでもよく、置換 基を有していてもよい、飽和若しくは不飽和 の環構造を形成していてもよく、
 R 4 はインドール環の位置番号で2, 4, 5, 6又は7 あるいはその複数の位置についた置換基を し、nは0~5の数であり、nが2以上である場合 R 4 の種類は同じでも異なっていてもよく、ハロ ゲン原子、置換基を有していてもよいアルキ ル基、置換基を有していてもよいアルケニル 基、置換基を有していてもよいアルキニル基 、置換基を有していてもよいアリール基、置 換基を有していてもよいアラルキル基、置換 基を有していてもよいアルコキシル基、置換 基を有していてもよいアルケニル、アルキニ ル、アリール若しくはアラルキルオキシ基、 置換基を有していてもよいアルキル、アルケ ニル、アルキニル、アリール若しくはアラル キルオキシカルボニル基、置換基を有してい てもよいアルキル、アルケニル、アルキニル 、アリール若しくはアラルキルオキシカルボ ニルオキシ基、置換基を有していてもよいア ルキル、アルケニル、アルキニル、アリール 若しくはアラルキルチオカルボニル基、置換 基を有していてもよいアルキル、アルケニル 、アルキニル、アリール若しくはアラルキル チオカルボニルオキシ基、置換基を有してい てもよいアミノカルボニル基、置換基を有し ていてもよいアミノカルボニルオキシ基、置 換基を有していてもよいアルキル、アルケニ ル、アルキニル、アリール若しくはアラルキ ルスルホニル基、アルキル、アルケニル、ア ルキニル、アリール若しくはアラルキルスル フィニル基、置換基を有していてもよいアル キル、アルケニル、アルキニル、アリール若 しくはアラルキルチオ基、ヒドロキシル基、 カルボキシル基、オキシスルホニル基、シア ノ基、ニトロ基、又は置換基を有していても よいアミノ基を表し、
 R 5 は、置換基を有していてもよいアルキル基、 置換基を有していてもよいアルケニル基、置 換基を有していてもよいアルキニル基、置換 基を有していてもよいアリール基、置換基を 有していてもよいアラルキル基、水素原子、 置換基を有していてもよいアシル基、置換基 を有していてもよいアシルオキシ基、置換基 を有していてもよいアルキル、アルケニル、 アルキニル、アリール若しくはアラルキルオ キシカルボニル基、置換基を有していてもよ いアルキル、アルケニル、アルキニル、アリ ール若しくはアラルキルチオカルボニル基、 置換基を有していてもよいアミノカルボニル 基、置換基を有していてもよいアミノカルボ ニルオキシ基、置換基を有していてもよいア ルキル、アルケニル、アルキニル、アリール 若しくはアラルキルスルホニル基、置換基を 有していてもよいアルコキシル基、置換基を 有していてもよいアルケニル、アルキニル、 アリール若しくはアラルキルオキシ基、置換 基を有していてもよいアミノ基、又はヒドロ キシル基を表す)
で表される3-アミノ-2-インドリルブチロラク ム誘導体又はその塩に関する。

 本発明はまた、当該化合物の製造方法に する。

 本発明はまた、当該化合物又は医薬とし 許容されるその塩を有効成分として含有す 細胞死抑制剤に関する。

 本発明はまた、当該化合物又は医薬とし 許容されるその塩を有効成分として含有す 医薬に関する。当該医薬は、細胞死がその 行増悪に関わっている種々の疾患又は症状 予防薬又は治療薬として有用である。

 本発明はまた、当該化合物又は医薬とし 許容されるその塩を有効成分として含有す 、臓器、組織及び細胞の保存剤に関する。

 本発明はまた、当該化合物又はその塩を 有する生物学的研究試薬に関する。

 本発明はまた、当該化合物又は医薬とし 許容されるその塩を、細胞死(特に、酸化的 ストレスにより誘導される細胞死)が関与す 疾患又は症状の予防又は治療を必要とする ヒト等の対象に投与する工程を含む、前記 患又は症状を予防又は治療する方法に関す 。

 本発明はまた、細胞死(特に、酸化的スト レスにより誘導される細胞死)が関与する疾 又は症状の予防又は治療のための医薬の製 における、当該化合物又は医薬として許容 れるその塩の使用に関する。

 本発明はまた、当該化合物又は医薬とし 許容されるその塩と、医薬として許容され 担体又は賦形剤を含有する医薬組成物に関 る。

 本発明はまた、当該化合物又は医薬とし 許容されるその塩を用いることにより細胞 (特に、酸化的ストレスにより誘導される細 胞死)をin vivo 又は in vitroにおいて抑制す 方法に関する。

 本発明はまた、当該化合物又は医薬とし 許容されるその塩の存在下において、臓器 組織又は細胞を保存する方法に関する。

 本発明の化合物又はその塩は細胞死を抑 することができる。本発明の化合物又はそ 塩を、細胞死がその進行増悪に関わってい 種々の疾患又は症状の予防又は治療を必要 する、ヒト等の哺乳動物に投与することに り、前記疾患又は症状を予防又は治療する とが可能である。

 本明細書は本願の優先権の基礎である日 国特許出願2007-047932号の明細書および/また 図面に記載される内容を包含する。

図1は、本発明の化合物及び従来公知の 化合物のHL60細胞への添加濃度と、細胞生存 との関係を示す図である。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アルキル基」におけるアルキル基とは、直 状、分岐状、環状いずれでもよく、例えば 素数1~30のアルキル基であり、具体的にはメ チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ ル基、ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基 t-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基 ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基 オクチル基、ノニル基、デシル基、シクロ ロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ 基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基 ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基 テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサ シル基、14-メチルペンタデシル基、6-メチル ペンタデシル基、オクタデシル基、イコシル 基、テトラコシル基などがあげられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アルケニル基」におけるアルケニル基とは 直鎖状、分岐状、環状いずれでもよく、例 ば炭素数2~30のアルケニル基であり、具体的 にはアリル基、ビニル基、クロチル基、1-ペ テン-1-イル基、2-ペンテン-1-イル基、3-ペン テン-1-イル基、1-ヘキセン-1-イル基、2-ヘキ ン-1-イル基、3-ヘキセン-1-イル基、2-シクロ キセニル基、2-シクロペンテニル基などが げられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アルキニル基」におけるアルキニル基とは 直鎖状、分岐状、環状いずれでもよく、例 ば炭素数2~30のアルキニル基、より好ましく は炭素数2~10のアルキニル基であり、具体的 はエチニル基、プロパルギル基、1-ペンチン -1-イル基、2-ペンチン-1-イル基、3-ペンチン-1 -イル基、1-オクチン-1-イル基、8-ヘプタデシ -1-イル基などがあげられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アリール基」におけるアリール基はヘテロ 子を含んでいてもよく、炭素数(ヘテロ原子 を含む場合はヘテロ原子と炭素原子との合計 数)は例えば5~30、より好ましくは5~20であり、 具体的にはフェニル基、ナフチル基、アンス ラニル基、ピレニル基、ビフェニル基、4-ピ ジル基、2-ピリジル基、ピリミジニル基、 ラジニル基、ピリダニジル基、ピペラジニ 基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、キニ ル基、ピロリル基、インドリル基、フリル などがあげられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アラルキル基」におけるアラルキル基とは ヘテロ原子を含んでいてもよく、炭素数(ヘ テロ原子を含む場合はヘテロ原子と炭素原子 との合計数)は例えば6~30、より好ましくは7~15 であり、具体的にはベンジル、フェネチル、 ナフチルメチルなどがあげられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アルコキシル基」におけるアルコキシル基 或いは「置換基を有していてもよいアルケ ル、アルキニル、アリール若しくはアラル ルオキシ基」におけるアルケニルオキシ基 アルキニルオキシ基、アリールオキシ基若 くはアラルキルオキシ基は、直鎖状、分岐 、環状のいずれでもよく、炭素数は例えば3 0以下、より好ましくは10以下であり、具体的 にはメトキシ基、エトキシ基、プロピルオキ シ基、t-ブトキシ基、アリルオキシ基、シク ペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ 、ベンジルオキシ基、フェノキシ基などが げられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ ル若しくはアラルキルチオ基」における、 ルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキ ルチオ基、アリールチオ基若しくはアラル ルチオ基は、直鎖状、分岐状、環状のいず でもよく、炭素数は例えば30以下、より好 しくは10以下であり、具体的にはメチルチオ 基、エチルチオ基、プロピルチオ基、t-ブチ チオ基、アリルチオ基、シクロペンチルチ 基、シクロヘキシルチオ基、ベンジルチオ 、フェニルチオ基などがあげられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アシル基」又は「置換基を有していてもよ アシルオキシ基」におけるアシル基とは、 鎖状、分岐状、環状、飽和、不飽和の脂肪 、あるいは芳香族いずれでもよく、例えば 素数2~30のアシル基、具体的にはアセチル基 、プロピオニル基、イソプロピオニル基、ピ バロイル基、オレオイル基、シクロヘキシル カルボニル基、アクロイル基、クロトノイル 基、ベンゾイル基、ナフトイル基、ニコチノ イル基などがあげられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ ル若しくはアラルキルオキシカルボニル基 又は「置換基を有していてもよいアルキル アルケニル、アルキニル、アリール若しく アラルキルオキシカルボニルオキシ基」に けるアルキルオキシカルボニル基、アルケ ルオキシカルボニル基、アルキニルオキシ ルボニル基、アリールオキシカルボニル基 しくはアラルキルオキシカルボニル基は、 鎖状、分岐状、環状のいずれでも良く、炭 数は例えば30以下、より好ましくは10以下で あり、具体的にはメトキシカルボニル基、エ トキシカルボニル基、プロピルオキシカルボ ニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、 ブトキシカルボニル基、s-ブトキシカルボニ 基、t-ブトキシカルボニル基、シクロペン ルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオ シカルボニル基、ベンジルオキシカルボニ 基、アリルオキシカルボニル基、フェニル キシカルボニル基、ピリジルオキシカルボ ル基などの基があげられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ ル若しくはアラルキルチオカルボニル基」 は「置換基を有していてもよいアルキル、 ルケニル、アルキニル、アリール若しくは ラルキルチオカルボニルオキシ基」におけ アルキルチオカルボニル基、アルケニルチ カルボニル基、アルキニルチオカルボニル 、アリールチオカルボニル基若しくはアラ キルチオカルボニル基は、直鎖状、分岐状 環状のいずれでも良く、炭素数は例えば30 下、より好ましくは10以下であり、具体的に はメチルチオカルボニル基、エチルチオカル ボニル基、プロピルチオカルボニル基、イソ プロピルチオカルボニル基、ブチルチオカル ボニル基、t-ブチルチオカルボニル基、シク ペンチルオキシチオカルボニル基、シクロ キシルオキシチオカルボニル基、ベンジル オカルボニル基、フェニルチオカルボニル 、ピリジルチオカルボニル基などの基があ られる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アミノカルボニル基」又は「置換基を有し いてもよいアミノカルボニルオキシ基」中 「置換基を有していてもよいアミノカルボ ル基」は、無置換カルバモイル基、あるい 置換基を有していてもよいアルキル基、置 基を有していてもよいアルケニル基、置換 を有していてもよいアルキニル基、置換基 有していてもよい芳香族基、水酸基、置換 を有していてもよいアルコキシル基、置換 を有していてもよいアミノ基などで置換さ たカルバモイル基を示し、炭素数は例えば3 0以下、より好ましくは10以下であり、具体的 にはカルバモイル基、エチルアミノカルボニ ル基、プロピルアミノカルボニル基、イソプ ロピルアミノカルボニル基、ブチルアミノカ ルボニル基、t-ブチルアミノカルボニル基、 クロペンチルアミノカルボニル基、シクロ キシルアミノカルボニル基、ベンジルアミ カルボニル基、フェニルアミノカルボニル 、ピリジルアミノカルボニル基、ベンジル キシアミノカルボニル基などの基があげら る。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ ル若しくはアラルキルスルホニル基」にお るアルキルスルホニル基、アルケニルスル ニル基、アルキニルスルホニル基、アリー スルホニル基若しくはアラルキルスルホニ 基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでも く、炭素数は例えば30以下、より好ましく 10以下であり、具体的にはメタンスルホニル 基、エタンスルホニル基、ベンゼンスルホニ ル基、シクロヘキサンスルホニル基、ナフタ レンスルホニル基などの基があげられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ ル若しくはアラルキルスルフィニル基」に けるアルキルスルフィニル基、アルケニル ルフィニル基、アルキニルスルフィニル基 アリールスルフィニル基若しくはアラルキ スルフィニル基は、直鎖状、分岐状、環状 いずれでも良く、炭素数は例えば30以下、 り好ましくは10以下であり、具体的にはメタ ンスルフィニル基、エタンスルフィニル基、 ベンゼンスルフィニル基、シクロヘキサンス ルフィニル基、ナフタレンスルフィニル基な どの基があげられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよ アミノ基」は、無置換アミノ基、あるいは ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、 リール基、アラルキル基、アシル基、スル ニル基などで置換されたアミノ基を示し、 素数は例えば30以下、より好ましくは10以下 であり、具体的にはエチルアミノ基、プロピ ルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチル アミノ基、t-ブチルアミノ基、ベンジルアミ 基、フェニルアミノ基、ピリジルアミノ基 ピペラジニル基、インドリニル基、アセチ アミノ基、ベンゾイルアミノ基、ベンゼン ルホニル基、メタンスルホニルアミノ基な の基があげられる。

 本明細書中、「ハロゲン原子」はフッ素 子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が げられる。

 本明細書中、「置換基」とは、例えばア キル基、アルケニル基、アルキニル基、ア ール基、アシル基、アシルオキシ基、アル ル、アルケニル、アルキニル、アリール若 くはアラルキルオキシカルボニル基、アル ル、アルケニル、アルキニル、アリール若 くはアラルキルオキシカルボニルオキシ基 アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ ル若しくはアラルキルチオカルボニル基、 ルキル、アルケニル、アルキニル、アリー 若しくはアラルキルチオカルボニルオキシ 、アミノカルボニル基、アミノカルボニル キシ基、アルコキシル基、アルケニル、ア キニル、アリール若しくはアラルキルオキ 基、アルキル、アルケニル、アルキニル、 リール若しくはアラルキルチオ基、アルキ 、アルケニル、アルキニル、アリール若し はアラルキルスルホニル基、アルキル、ア ケニル、アルキニル、アリール若しくはア ルキルスルフィニル基をあげることができ これらの具体例は前記と同様である。その の置換基としては、ハロゲン基、ニトロ基 アミノ基(アシル基、アルキル、アルケニル 、アルキニル、アリール若しくはアラルキル チオカルボニルオキシ基、カルバモイル基、 置換スルホニル基、アルキル基、シクロアル キル基、アリール基等を置換基として有して いてもよい)、シアノ基、ヒドロキシル基、 ルボキシル基、オキシスルホニル基、エポ シ基などの基の他、ベンジル基、フェネチ 基、ナフチルメチル基等のアラルキル基が げられる。

 Xとして好ましいものとしては、水素原子 、置換基を有していてもよいアルキル基、置 換基を有していてもよいアルケニル基、置換 基を有していてもよいアルキニル基、置換基 を有していてもよいアリール基、置換基を有 していてもよいアラルキル基、ヒドロキシル 基、置換基を有していてもよいアルコキシル 基、置換基を有していてもよいアルケニル、 アルキニル、アリール若しくはアラルキルオ キシ基、チオール基、及び、置換基を有して いてもよいアルキル、アルケニル、アルキニ ル、アリール若しくはアラルキルチオ基が挙 げられ、特に好ましい基としては、水素原子 、無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、無 置換のアルキルチオ基、及び無置換のアリー ルチオ基が挙げられる。無置換のアルキル基 としては特に炭素数1~10のアルキル基が好ま い。無置換のアルキルチオ基としては特に 素数1~10のものが好ましい。無置換のアリー チオ基としては炭素数5~10のものが特に好ま しい。Xとして特に好ましい基は、水素原子 メチル基、ヒドロキシル基、フェニルチオ 、又はプロピルチオ基である。

 R 1 として好ましいものとしては、置換基を有し ていてもよいアルキル基、置換基を有してい てもよいアルケニル基、置換基を有していて もよいアルキニル基、置換基を有していても よいアリール基、及び置換基を有していても よいアラルキル基が挙げられ、特に好ましい 基としては、無置換のアルキル基、及び無置 換のアラルキル基が挙げられる。無置換のア ルキル基としては特に炭素数1~10のアルキル が好ましい。無置換のアラルキル基として 炭素数6~10のものが好ましい。R 1 として特に好ましい基は、メチル基、i-プロ ル基、又はベンジル基である。

 R 2 として好ましいものとしては、水素原子、置 換基を有していてもよいアルキル基、置換基 を有していてもよいアルケニル基、置換基を 有していてもよいアルキニル基、置換基を有 していてもよいアリール基、及び置換基を有 していてもよいアラルキル基が挙げられ、特 に好ましい基としては、置換基を有していて もよいアルキル基、及び無置換のアラルキル 基が挙げられる。置換基を有していてもよい アルキル基としては、炭素数1~10のものが好 しい。無置換のアラルキル基としては炭素 6~10のものが好ましい。R 2 として特に好ましい基は、ペンチル基、シク ロペンチル基、又はベンジル基である。

 R 3 として好ましいものとしては、水素原子、置 換基を有していてもよいアルキル基、置換基 を有していてもよいアルケニル基、置換基を 有していてもよいアルキニル基、置換基を有 していてもよいアリール基、及び置換基を有 していてもよいアラルキル基が挙げられ、特 に好ましい基は水素原子である。

 R 2 及びR 3 が、それらが結合する窒素原子と一体になっ て、更なるヘテロ原子を含んでもよく、置換 基を有していてもよい、飽和若しくは不飽和 の環構造を形成する場合、当該環は芳香族環 であっても脂肪族環であってもよく、環員数 は例えば5~7である。

 nは0又は1であることが好ましい。nが1~5であ る場合にR 4 として好ましいものとしては、ハロゲン原子 、置換基を有していてもよいアルキル基、置 換基を有していてもよいアルケニル基、置換 基を有していてもよいアルキニル基、置換基 を有していてもよいアリール基、置換基を有 していてもよいアラルキル基、置換基を有し ていてもよいアルコキシル基、及び置換基を 有していてもよいアルケニル、アルキニル、 アリール若しくはアラルキルオキシ基が挙げ られ、特に好ましい基としてはハロゲン原子 が挙げられる。nが1である場合、R 4 による置換位置はインドール環の5位である とが好ましい。ハロゲン原子としてはBr又は Clが好ましい。nが1である場合にR 4 として特に好ましい基は、インドール環の5 に結合したBr又はClである。

 R 5 として好ましいものとしては、置換基を有し ていてもよいアルキル基、置換基を有してい てもよいアルケニル基、置換基を有していて もよいアルキニル基、置換基を有していても よいアリール基、及び置換基を有していても よいアラルキル基が挙げられ、特に好ましい 基としては無置換のアルキル基が挙げられる 。無置換のアルキル基は炭素数1~10のものが ましい。R 5 として特に好ましい基はメチル基である。

 本発明の化合物又はその塩は、水との水 物や、低級アルコール等との溶媒和物の形 であってよい。本発明に係る化合物又はそ 塩の範囲内には、それらの水和物又は溶媒 物の形態も包含される。

 本発明の化合物の医薬として許容されう 塩としては、酸部位を有する化合物につい は無機塩基又は有機塩基との塩、例えばナ リウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩 カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカ 土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチル ミン塩、エタノールアミン塩、リジン塩、 ルギニン塩、キノリン塩、ピリジン塩等の 肪族又は複素環芳香族アミン塩、テトラメ ルアンモニウム塩等の四級アンモニウム塩 ど、あるいは塩基部位を有する化合物につ ては、無機酸又は有機酸との塩、例えば塩 塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、硫酸塩、硝酸 、リン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、リン 酸、乳酸塩、サリチル酸塩、マロン酸塩、 マル酸塩、コハク酸塩、シュウ酸、アスコ ビン酸塩等が挙げられる。

 本発明の化合物は実施例に記載の方法に づいて製造することが可能である。

 一般式(1)においてXがヒドロキシル基である 化合物は、
式:

(式中、R 1 ~R 5 及びnは一般式(1)について定義したとおりで る)
で表される3-アミノ-2-インドリルマレイミド 導体を水素化試薬と反応させて、前記誘導 中の4位のカルボニル基を選択的に-OH基に還 元する工程を含む方法により製造することが できる。水素化試薬としては、LiAlH 4 等が使用できる。本工程はTHF中で行うことが 好ましい。出発物質となる3-アミノ-2-インド ルマレイミド誘導体は、公知の化合物であ 、例えば Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15, 311 4-3117記載の方法により調製することが可能で ある。

 一般式(1)においてXが置換基を有していても よいアルキル、アルケニル、アルキニル、ア リール若しくはアラルキルチオ基である化合 物は、上記方法により得られた2-インドリル- 3-アミノ-4-ヒドロキシブチロラクタム誘導体  R 6 -SH (式中R 6 は置換基を有していてもよいアルキル基、ア ルケニル基、アルキニル基、アリール基、又 はアラルキル基を示す) で表されるチオール 化合物とを10-カンファースルホン酸の存在下 で反応させて、前記誘導体中の4位の-OH基を-S R 6 基に置換する工程を含む方法により製造する ことができる。本工程はジクロロメタン中で 行うことが好ましい。

 一般式(1)においてXが置換基を有していても よいアルコキシル基、又は置換基を有してい てもよいアルケニル、アルキニル、アリール 若しくはアラルキルオキシ基である化合物は 、上記方法により得られた3-アミノ-4-ヒドロ シ-2-インドリルブチロラクタム誘導体と R 7 -OH (式中R 7 は置換基を有していてもよいアルキル基、ア ルケニル基、アルキニル基、アリール基、又 はアラルキル基を示す) で表されるアルコー ル化合物とを10-カンファースルホン酸の存在 下で反応させて、前記誘導体中の4位の-OH基 -OR 7 基に置換する工程を含む方法により製造する ことができる。本工程では適宜有機溶媒を選 択して用いることができ、R 7 -OHが液体の場合にはR 7 -OHを溶媒として本工程を行うことが好ましい 。

 一般式(1)においてXが水素原子である化合物 は、上記方法で得られた、一般式(1)において Xが-SR 6 基(式中R 6 は置換基を有していてもよいアルキル基、ア ルケニル基、アルキニル基、アリール基、又 はアラルキル基を示す)である化合物と水素 反応させて前記化合物中の-SR 6 基を-Hに還元する工程を含む方法により製造 ることができる。本工程はラネーニッケル 媒の存在下で行うことが好ましい。本工程 エタノール中で行うことが好ましい。

 一般式(1)においてXが置換基を有していても よいアルキル基、置換基を有していてもよい アルケニル基、置換基を有していてもよいア ルキニル基、置換基を有していてもよいアリ ール基、又は置換基を有していてもよいアラ ルキル基である化合物は、上記方法で得られ た、一般式(1)においてXが-OR 7 基(式中R 7 は置換基を有していてもよいアルキル基、ア ルケニル基、アルキニル基、アリール基、又 はアラルキル基を示す)である化合物と(R 8 ) 3 Al (式中R 8 は置換基を有していてもよいアルキル基、置 換基を有していてもよいアルケニル基、置換 基を有していてもよいアルキニル基、置換基 を有していてもよいアリール基、又は置換基 を有していてもよいアラルキル基を示す) で 表される有機アルミニウム化合物とを反応さ せて、前記誘導体中の-OR 7 基を-R 8 基に置換する方法により製造することができ る。本工程に使用する有機アルミニウム化合 物としては例えばトリメチルアルミニウムが 挙げられる。本工程はジクロロメタン中で行 うことが好ましい。

 一般式(I)においてXが置換基を有していても よいアルキル、アルケニル、アルキニル、ア リール若しくはアラルキルスルホニル基、又 は置換基を有していてもよいアルキル、アル ケニル、アルキニル、アリール若しくはアラ ルキルスルフィニル基である化合物は、上記 方法で得られた、一般式(1)においてXが-SR 6 基である化合物を酸化することにより得るこ とができる。-SR 6 基を酸化して対応する-S(=O) 2 R 6 基(スルホニル基)に変換する方法としては当 者に公知の方法が採用できる。また、-SR 6 基を酸化して対応する-S(=O)R 6 基(スルフィニル基)に変換する方法について 同様に当業者に公知の方法が採用できる。

 一般式(I)においてXがシアノ基である化合 物は、上記方法で得られた、一般式(1)におい てXがヒドロキシル基である化合物において 当該ヒドロキシル基を当業者に公知の方法 シアノ基に置換することにより得ることが きる。

 一般式(I)においてXが置換基を有していて もよいアミノ基である化合物は、上記方法で 得られた、一般式(1)においてXがヒドロキシ 基である化合物において、当該ヒドロキシ 基を当業者に公知の方法で所望のアミノ基 置換することにより得ることができる。

 一般式(I)においてXがハロゲン原子である 化合物は、上記方法で得られた、一般式(1)に おいてXがヒドロキシル基である化合物にお て、当該ヒドロキシル基を当業者に公知の 法で所望のハロゲン原子に置換することに り得ることができる。

 本発明の化合物は高い細胞死抑制活性を する。本発明の化合物が抑制することがで る細胞死としては、典型的には酸化ストレ により誘導される細胞死が挙げられる。背 技術の欄で述べたとおり、酸化的ストレス よる細胞死が関与する疾患としては、脳虚 や虚血性心疾患をはじめとする虚血再還流 害、アルツハイマー病などの神経変性疾患 知られている。そして、in vitroで酸化的ス レス(過酸化水素や一酸化窒素など)により 導される細胞死を抑制する化合物が、in vivo でも脳や心臓での虚血再還流障害を抑制する ことや、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化 症などの神経変性疾患モデルで治療効果を示 すことが報告されている。そのため、酸化的 ストレスにより誘導される細胞死を抑制する 本化合物は、これら疾患の予防又は治療薬と して有効であると言える。また、本発明の化 合物は、臓器、組織及び細胞の保存剤として も有効である。

 本発明は、有効量の本発明の化合物を、 胞死(特に、酸化的ストレスにより誘導され る細胞死)がその進行増悪に関わっている種 の疾患又は症状の予防又は治療を必要とす 、ヒト等の哺乳動物に投与することにより 前記疾患又は症状を予防又は治療する方法 関する。本発明によれば、アルツハイマー 、脊髄性筋萎縮症 (spinal muscular artophy, SMA) 、筋萎縮性側索硬化症 (ALS)、パーキンソン 、ハンチントン病、網膜色素変性症、緑内 、小脳変性などの神経変性疾患を、神経細 死を抑制することにより予防又は治療する とが可能である。本発明によれば、脳虚血 はその後の遅発性神経細胞死 (DND)を、神経 胞死を抑制することにより予防又は治療す ことが可能である。本発明によれば、虚血 心疾患を、心筋細胞の死を抑制することに り予防又は治療することが可能である。本 明によれば、肝臓、腎臓などの各種臓器に ける虚血再還流障害を、酸化的ストレスに る細胞死を抑制することにより予防又は治 することが可能である。本発明によれば、 器、組織又は細胞の保存時における機能不 を予防することが可能である。

 本発明に係る化合物を医薬として使用す 際の投与形態としては各種の形態を選択で 、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤 しくは液剤等の経口剤、注射剤、直腸投与 、皮膚外用剤、吸入剤などの非経口投与剤 が挙げられる。

 固体の製剤は、そのまま錠剤、カプセル 、顆粒剤又は粉末の形態として製造するこ もできるが、適当な添加物を使用して製造 ることもできる。そのような添加物として 、例えば乳糖若しくはブドウ糖等の糖類、 粉類、例えばステアリン酸等の脂肪酸、例 ばメタケイ酸アルミン酸マグネシウム若し は無水リン酸カルシウム等の無機塩、例え ポリビニルピロリドン若しくはポリアルキ ングリコールなどの合成高分子、例えばス アリン酸カルシウム若しくはステアリン酸 グネシウム等の脂肪酸塩、例えばステアリ アルコール若しくはベンジルアルコール等 アルコール類、例えばメチルセルロース、 チルセルロース、カルボキシメチルセルロ ス若しくはヒドロキシプロピルメチルセル ース等の合成セルロース誘導体、その他、 、ゼラチン、タルク、植物油、アラビアゴ 等通常用いられる添加物が挙げられる。

 液状製剤は、水、アルコール類又は例え 大豆油、ピーナッツ油若しくはゴマ油等の 物由来の油等液状製剤において通常用いら る適当な添加物を使用し、懸濁液、シロッ 剤若しくは注射剤等の形態として製造され 。

 特に、注射剤として投与する場合の適当 溶剤としては、例えば注射用蒸留水、塩酸 ドカイン水溶液、生理食塩水、ブドウ糖水 液、エタノール、静脈内注射用液体(例えば クエン酸及びクエン酸ナトリウム等の水溶液 )、電解質溶液等、又はこれらの混合溶液が げられる。これらの注射剤は予め溶解した のの他、粉末のまま或いは適当な添加物を えたものを用時溶解する形態もとりうる。

 直腸投与剤を製造するには、活性成分及 カカオ脂、脂肪酸のトリ、ジ及びモノグリ リド、ポリエチレングリコールなどの坐剤 基剤とを加温して溶融し型に流し込んで冷 するか、活性成分をポリエチレングリコー 、大豆油などに溶解した後ゼラチン膜で被 すればよい。

 皮膚外用剤を製造するには、活性成分を セリン、ミツロウ、流動パラフィン、ポリ チレングリコールなどに加えて、必要なら 加温して練合し軟膏剤とするか、ロジン、 クリル酸アルキルエステル重合体などの粘 剤と練合した後、ポリエチレンなどの不織 に展延してテープ剤とする。

 吸入剤を製造するには、活性成分をフロ ガスなどの噴射剤に溶解又は分散して耐圧 器に充填しエアロゾール剤とする。

 本発明の化合物の実際に好ましい投与量 、配合された組成物の種類、適用頻度及び 療すべき疾病、さらに患者の年齢、体重、 態によって異なるが、通常1日約1~1000mg、好 しくは5~500mgであり、1回ないし数回にわけ 投与することが望ましい。

 本明細書における「臓器」としてはあら る臓器が包含され、例えば心臓、肺、肝臓 腎臓、すい臓、腸などがあげられる。

 本明細書における「組織」としてはあら る組織が包含され、例えば皮膚、角膜、骨 、血管、骨などがあげられる。

 本明細書において、保存への効果が期待 れる細胞としてはすべての細胞(正常な各種 細胞、不死化した株化細胞、癌化した細胞や 、治療あるいは研究目的で遺伝子工学的に修 飾した細胞など)が挙げられ、例えば血球系 胞、膵ランゲルハンス島細胞、上皮系細胞 神経系細胞、胎児幹細胞などがあげられる

 また、本発明に係る化合物を臓器、組織 又は細胞の保存剤として使用する際の使用 態としては各種の形態を選択でき、例えば 当な塩類や栄養素などを含む培養液や保存 に本化合物若しくはその医薬として許容さ うる塩を添加することができるほか、臓器 植の場合は臓器摘出前のドナーに体内灌流 静脈内投与などで投与することもできる。

 本発明の化合物又はその塩は、細胞死(特 に酸化的ストレスにより誘導される細胞死) 関わる生物学的な試験研究のための試薬と ても用いることができる。この用途では、 発明の化合物又はその塩は、他の試薬、緩 液等の試験研究に必要な要素とともにキッ として提供されてもよい。

 以下、実施例により本発明を詳細に説明 るが、本発明はこれらに限定されるもので ないことはいうまでもない。

 本実施例では式(1)で表される化合物群を 成した。

  1 H NMR及び 13 C NMRスペクトルは日本分光社製のJEOL AL-400,  AL-300及びAL-270を用いて測定した。化学シフト 値はppmで表した。質量スペクトルは(FAB-MS (Po s.))はJEOL MStation JMS-700を用いて測定した。

 なお本実施例において、不斉炭素を有す 化合物は特に言及しない限りラセミ混合物 意味する。

製造反応1
5-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1-メチル- 1H-インドール-3-イル)-4-(ペンチルアミノ)-1H- ロール-2(5H)-オン(IHL-5)の合成

 公知の方法(Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15,  3114-3117)に従って合成したIM-54 (51.0 mg, 0.191  mmol)をTHF (2 mL) に溶解し、氷冷下水素化リ チウムアルミニウム (72 mg, 1.91 mmol)を加え 。5分攪拌後、飽和酒石酸ナトリウムカリウ ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有 機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し、 得られた固体を酢酸エチルで洗浄することに よりIHL-5 (55.4 mg, 88%) が白色固体として得 れた。

分子量:327.42
分子式:C 19 H 25 N 3 O 2
1 H-NMR (300 MHz, CD 3 OD) : δ0.75 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.89-1.20 (m, 4 H), 1.21-1.50 (m, 2H), 2.93 (s, 3H), 3.10 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.80 (s, 3H), 4.50-4.74 (br, 1H), 5.2 4 (s, 1H), 5.87-5.95 (br, 1H), 7.03 (dd, J = 7.3  and 7.6 Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.16 (dd, J = 7.3 and 7.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.6 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CD 3 OD) : δ 14.29, 23.22, 26.54, 29.85, 31.35, 32.86,  44.84, 82.98, 92.45, 106.5, 110.2, 120.0, 121.1, 122. 5, 130.0, 130.2, 138.2, 160.1, 175.6.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 327 (M + )。

IHL誘導体
IHL-5と同様の方法で、対応するインドリルマ イミド誘導体から合成した。

4-(ベンジルアミノ)-5-ヒドロキシ-1 -メチル-3-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)-1H- ロール-2(5H)-オン(IHL-1)
収率:99%
分子量:347.41
分子式:C 21 H 21 N 3 O 2
1 H-NMR (400 MHz, CDCl 3 ) : δ 2.88 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 4.20-4.70 (br, 1H), 4.34 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 14 .5 Hz, 1H), 4.91 (br s, 1H), 5.18 (s, 1H), 7.05 ( dd, J = 7.6 and 7.6 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.12-7 .18 (m, 2H), 7.21 (dd, J = 7.6 and 7.6 Hz, 1H),  7.24-7.35 (m, 4H), 7.49 (d, J = 7.6 Hz, 1H).
13 C-NMR (100 MHz, CDCl 3 ) : δ 26.53, 32.81, 48.03, 81.76, 95.19, 104.5, 10 9.3, 119.1, 120.1, 121.3, 127.2, 127.2 (2C), 127.3 ( 2C), 128.4, 128.7, 136.4, 138.6, 155.7, 172.3.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 347 (M + )。

4-(3-(ジメチルアミノ)プロピルア ノ)-5-ヒドロキシ-1-イソプロピル-3-(1-メチル- 1H-インドール-3-イル)-1H-ピロール-2(5H)-オン(IH L-2)
収率:88%
分子量:370.49
分子式:C 21 H 30 N 4 O 2
1 H-NMR (400 MHz, CDCl 3 ) : δ 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.37 (d, J =  6.8 Hz, 3H), 1.46-1.66 (m, 2H), 2.05-2.27 (m, 7H, i nvolving singlet at 2.14), 3.20-3.53 (m, 2H), 3.80 ( s, 3H), 4.32 (qq, J = 6.8 and 6.8 Hz, 1H), 4.72  (t, J = 6.0 Hz, 1H), 5.51 (s, 1H), 7.09 (dd, J =  7.6 and 7.8 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 7.6 and 8.0 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.30 (d, J = 8.0 Hz, 1H),  7.52 (d, J = 7.8 Hz, 1H).
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 370 (M + )。

4-(シクロペンチルアミノ)-5-ヒド キシ-1-メチル-3-(1-メチル-1H-インドール-3-イ )-1H-ピロール-2(5H)-オン(IHL-3)
収率:92%
分子量:325.40
分子式:C 19 H 23 N 3 O 2
1 H-NMR (400 MHz, CD 3 OD) : δ 1.31-1.95 (m, 8H), 2.97 (s, 3H), 3.84 (s,  3H), 3.98 (quintet, J = 6.0 Hz, 1H), 5.30 (s, 1H ), 7.06 (dd, J = 7.6 and 8.0 Hz, 1H), 7.11 (s, 1 H), 7.19 (dd, J = 7.6 and 8.0 Hz, 1H), 7.30 (d,  J = 8.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.0 Hz, 1H).
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 325 (M + )。

4-(ベンジルアミノ)-3-(5-ブロモ-1- チル-1H-インドール-3-イル)-5-ヒドロキシ-1-メ チル-1H-ピロール-2(5H)-オン(IHL-4)
収率:90%
分子量:426.31
分子式:C 21 H 20 BrN 3 O 2
1 H-NMR (300 MHz, CD 3 OD) : δ 2.96 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 4.30 (dd, J = 6.2 and 15.4 Hz, 1H), 4.42 (dd, J = 6.2 and 1 5.4 Hz, 1H), 5.31 (s, 1H), 6.63 (t, J = 6.2 Hz,  1H), 6.89 (s, 1H), 7.06 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.13 -7.36 (m, 5H), 7.57 (d, J = 1.5 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CD 3 OD) : δ 26.47, 32.99, 48.14, 83.10, 92.87, 105.92, 111.98, 113.40, 123.64, 125.10, 127.76 (2C), 127.88, 129.35 (2C), 131.79, 131.94, 136.73, 140.62, 160.08, 175.23.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 425 (M + )。

4-(3-(ジメチルアミノ)プロピルア ノ)-5-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1-メチル-1H-イン ドール-3-イル)-1H-ピロール-2(5H)-オン(IHL-6)
収率:89%
分子量:342.44
分子式:C 19 H 26 N 4 O 2
1 H-NMR (400 MHz, CDCl 3 ) : δ 1.40-1.68 (m, 2H), 2.11 (s, 6H), 2.18 (ddd,  J = 5.6, 5.8 and 12.3 Hz, 1H), 2.40 (ddd, J =  6.0, 8.4 and 12.3 Hz, 1H), 2.97 (s, 3H), 3.17-3.33 (m, 1H), 3.34-3.51 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 4.80 (t,  J = 6.0 Hz, 1H), 5.25 (s, 1H), 7.07 (dd, J = 7 .7 and 7.9 Hz, 1H), 7.19 (dd, J = 7.9 and 8.2 Hz , 1H), 7.20 (s, 1H), 7.30 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7 .48 (d, J = 7.7 Hz, 1H).
13 C-NMR (100 MHz, CDCl 3 ) : δ 26.47, 27.30, 32.91, 42.27 44.64 (2C), 56.09 , 81.34, 95.63, 104.96, 109.29, 118.99, 120.04, 121.2 5, 127.11, 128.43, 136.54, 156.26, 171.49.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 342 (M + )。

4-(ベンジルアミノ)-3-(5-クロロ-1- チル-1H-インドール-3-イル)5-ヒドロキシ-1-メ ル-1H-ピロール-2(5H)-オン(IHL-7)
収率:88%
分子量:381.86
分子式:C 21 H 20 ClN 3 O 2
1 H-NMR (400 MHz, CDCl 3 ) : δ 2.91 (s, 3H), 3.67 (s, 3H), 4.37 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.83 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 5.20 (s, 1H), 7.03-7.45 (m, 8H), 7.57 (d, J = 1.7 Hz, 1H).
13 C-NMR (100 MHz, CDCl 3 ) : δ 26.66, 33.06, 48.16, 81.94, 94.71, 104.26, 1 10.41, 119.43, 121.70, 124.94, 127.24 (4C), 127.44, 1 28.61, 130.02, 134.85, 138.27, 155.75, 171.99.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 381 (M + )。

1-ベンジル-5-ヒドロキシ-3-(1-メチ -1H-インドール-3-イル)-4-(ペンチルアミノ)-1H -ピロール-2(5H)-オン(IHL-8)
収率:100%
分子量:403.52
分子式:C 25 H 29 N 3 O 2
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.80 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.05-1.48 (m, 6 H), 3.13 (dddd, J = 6.0, 6.3, 6.3 and 12.3 Hz, 1H ), 3.23 (dddd, J = 6.0, 6.3, 6.3 and 12.3 Hz, 1H) , 3.75 (s, 3H), 4.07 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 4.53  (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.97 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 5.17 (s, 1H), 7.04 (dd, J = 7.5 and 7.8 Hz, 1H),  7.12-7.29 (m, 7H), 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.4 7 (d, J = 7.5 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.83, 22.21, 28.74, 30.40, 32.77, 42.60, 44 .22, 79.04, 93.97, 104.77, 109.46, 119.10, 120.23, 12 1.37, 126.71, 127.00, 128.15 (2C), 128.43 (2C), 128.7 2, 136.64, 138.09, 156.56, 172.19.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 403 (M + )。

5-ヒドロキシ-1-イソプロピル-3-(1- チル-1H-インドール-3-イル)-4-(ペンチルアミ )-1H-ピロール-2(5H)-オン(IHL-9)
収率:68%
分子量:355.47
分子式:C 21 H 29 N 3 O 2
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.84 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 1.08-1.25 (m, 4 H), 1.26 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.31 (d, J = 6.9  Hz, 3H), 1.35-1.48 (m, 2H), 3.15 (dddd, J = 6.0, 6 .8, 6.8 and 12.9 Hz, 1H), 3.26 (dddd, J = 6.0, 6. 8, 6.8 and 12.9 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 4.30 (qq,  J = 6.9 and 6.9 Hz, 1H), 4.53 (t, J = 6.0 Hz, 1 H), 5.43 (s, 1H), 7.07 (dd, J = 7.8 and 8.1 Hz,  1H), 7.19 (s, 1H), 7.20 (dd, J = 7.8 and 8.1 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.1  Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.89, 20.04, 22.23 (2C), 28.75, 30.44, 32.7 3, 43.13, 44.14, 78.84, 94.42, 104.81, 109.36, 118.98 , 120.12, 121.31, 127.14, 128.70, 136.60, 156.07, 171 .99.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 355 (M + )。

製造反応2
1-メチル-3-(1-メチル-1H-インドール -3-イル)-4-(ペンチルアミノ)-5-(プロピルチオ)- 1H-ピロール-2、5-ジオン(ISL-5)の合成

 IHL-5(62.0 mg, 0.156 mmol)をジクロロメタン(0 .75 mL)に溶解し、室温で1-プロパンチオール(2 1 μL, 0.235 mmol) 及び10-カンファースルホン  (4 mg, 0.016 mmol)を加えた。1時間攪拌後、 和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸 チルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリ ムで乾燥後濃縮し、得られた粗生成物をシ カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン  / 酢酸エチル = 2 / 1)で精製することによ りISL-5 (55.6 mg, 92%)が淡黄色油状化合物とし 得られた。

分子量:385.57
分子式:C 22 H 31 N 3 OS
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.83 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.97 (t, J =  7.3 Hz, 3H), 1.10-1.28 (m, 4H), 1.43 (tt, J = 7.0 and 7.0 Hz, 2H), 1.60 (tq, J = 7.3 and 7.3 Hz,  2H), 2.31 (td, J = 7.3 and 12.1 Hz, 1H), 2.40 (td , J = 7.3 and 12.1 Hz, 1H), 3.02 (s, 3H), 3.12 ( dtd, J = 6.3, 7.0 and 13.0 Hz, 1H), 3.34 (dtd, J = 6.3, 7.0 and 13.0 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 4.50  (t, J = 6.3 Hz, 1H), 4.89 (s, 1H), 7.10 (ddd, J  = 1.1, 7.0 and 7.5 Hz, 1H), 7.21 (ddd, J = 1.1,  7.0 and 7.5 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.32 (dd, J = 1.1 and 7.5 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 1.1 and 7.5  Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.71, 13.84, 22.19, 22.64, 26.60, 27.79, 28 .71, 30.20, 32.82, 44.17, 64.06, 97.32, 105.07, 109.3 7, 119.12, 120.01, 121.26, 127.57, 128.71, 136.63, 15 4.49, 171.72.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 385 (M + )。

ISL誘導体
 ISL-5と同様の方法で対応するIHL誘導体から 成した。

4-(ベンジルアミノ)-3-(1-メチル-1H- ンドール-3-イル)-5-(フェニルチオ)-1H-ピロー ル-2、5-ジオン(ISL-1)
収率:86%
分子量:439.57
分子式:C 27 H 25 N 3 OS
1 H-NMR (400 MHz, CDCl 3 ) : δ 3.16 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 4.48 (br s, 2 H), 4.76 (br s, 1H), 5.07 (s, 1H), 6.90 (s, 1H),  6.91-7.05 (m, 2H), 7.06-7.35 (m, 10H), 7.40-7.50 (m, 2H).
13 C-NMR (100 MHz, CDCl 3 ) : δ 27.04, 32.84, 48.20, 67.20, 99.31, 104.40, 1 09.09, 118.82, 120.17, 121.22, 127.21 (2C), 127.34, 1 27.42, 128.00, 128.46, 128.58 (2C), 128.80 (2C), 129. 22, 135.26 (2C), 136.34, 138.43, 152.93, 171.26.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 439 (M + )。

4-(ベンジルアミノ)-1-メチル-3-(1- チル-1H-インドール-3-イル)-5-(プロピルチオ)- 1H-ピロール-2、5-ジオン(ISL-2)
収率:95%
分子量:405.56
分子式:C 24 H 27 N 3 OS
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.96 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.59 (tq, J = 7.0 and 7.3 Hz, 2H), 2.30 (td, J = 7.0 and 12.1 Hz, 1H), 2.37 (td, J = 7.0 and 12.1 Hz, 1H), 3.0 0 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 4.37 (d, J = 15.4 Hz, 1 H), 4.46 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 4.86 (s, 1H), 7.00 -7.35 (m, 9H), 7.49 (d, J = 7.5 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.75, 22.64, 26.65, 27.80, 32.85, 48.06, 64 .24, 98.77, 104.79, 109.41, 119.30, 120.05, 121.46, 1 27.31 (2C), 127.46, 127.79, 128.59 (2C), 128.93, 136. 62, 138.65, 153.81, 171.61
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 405 (M + )。

4-(ベンジルアミノ)-3-(5-ブロモ-1- チル-1H-インドール-3-イル)-5-(プロピルチオ)- 1H-ピロール-2、5-ジオン(ISL-3)
収率:85%
分子量:484.45
分子式:C 24 H 26 BrN 3 OS
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.61 (tq, J = 7.0 and 7.3 Hz, 2H), 2.30 (td, J = 7.0 and 12.5 Hz, 1H), 2.37 (td, J = 7.0 and 12.5 Hz, 1H), 3.0 2 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 4.33 (d, J = 14.7 Hz, 1 H), 4.45 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 4.88 (br s, 1H),  7.10-7.20 (m, 4H), 7.21-7.36 (m, 4H), 7.64 (d, J = 1.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.80, 22.72, 26.73, 27.87, 33.06, 48.16, 64 .51, 97.84, 104.62, 110.95, 112.79, 122.58, 124.40, 1 27.38 (2C), 127.59, 128.72 (2C), 129.69, 130.18, 135. 29, 138.40, 154.24, 171.50.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 484 (M + )。

4-(シクロペンチルアミノ)-3-(1-メ ル-1H-インドール-3-イル)-5-(プロピルチオ)-1H- ピロール-2、5-ジオン(ISL-4)
収率:99%
分子量:383.55
分子式:C 22 H 29 N 3 OS
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.19-2.01 (m, 1 0H), 2.31 (td, J = 7.0 and 12.3 Hz, 1H), 2.38 (td , J = 7.0 and 12.3 Hz, 1H), 3.03 (s, 3H), 3.81 ( s, 3H), 4.10-4.15 (br, 1H), 4.48 (d, J = 7.0 Hz,  1H), 7.11 (dd, J = 7.5 and 7.8 Hz, 1H), 7.22 (dd,  J = 7.5 and 8.1 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.33 (d,  J = 8.1 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 7.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.75, 22.62, 23.54, 23.78, 26.63, 27.77, 32 .84, 34.18, 34.35, 55.18, 64.15, 97.41, 105.09, 109.4 0, 119.08, 120.05, 121.32, 127.48, 128.73, 136.65, 15 3.75, 171.70. 
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 383 (M + )。

4-(3-(ジメチルアミノ)プロピルア ノ)-3-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)-5-(プロ ルチオ)-1H-ピロール-2、5-ジオン(ISL-6)
収率:84%
分子量:400.58
分子式:C 22 H 32 N 4 OS
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.56 (tt, J = 6.6 and 6.6 Hz, 1H), 1.61 (tq, J = 7.0 and 7.3  Hz, 2H), 2.17 (td, J = 6.6 and 12.1 Hz, 1H), 2.27  (td, J = 6.6 and 12.1 Hz, 1H), 2.32 (td, J = 7 .0 and 12.3 Hz, 1H), 2.41 (td, J = 7.0 and 12.3  Hz, 1H), 3.02 (s, 3H), 3.18 (dtd, J = 6.0, 6.6 an d 12.5 Hz, 1H), 3.42 (dtd, J = 6.0, 6.6 and 12.5 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 4.91 (s, 1H), 5.64 (t, J  = 6.0 Hz, 1H), 7.11 (ddd, J = 1.1, 7.0 and 7.8 H z, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.20 (ddd, J = 1.1, 7.0 and  8.1 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.46 (d,  J = 7.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.80, 22.75, 26.65, 27.36, 27.86, 32.82, 32 .87, 43.75, 45.14, 57.81, 64.03, 96.90, 105.36, 109.2 4, 119.09, 120.28, 121.32, 127.82, 128.63, 136.65, 15 5.08, 171.94
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 400 (M + )。

4-(ベンジルアミノ)-3-(5-クロロ-1- チル-1H-インドール-3-イル)-5-(プロピルチオ)- 1H-ピロール-2、5-ジオン(ISL-7)
収率:98%
分子量:440.00
分子式:C 24 H 26 ClN 3 OS
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.99 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.61 (tq, J = 7.0 and 7.3 Hz, 2H), 2.30 (td, J = 7.0 and 12.3 Hz, 1H), 2.37 (td, J = 7.0 and 12.3 Hz, 1H), 3.0 1 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 4.33 (dd, J = 5.9 and 1 4.7 Hz, 1H), 4.44 (dd, J = 6.3 and 14.7 Hz, 1H), 4.83 (dd, J = 5.9 and 6.3 Hz, 1H), 4.87 (s, 1H),  5.64 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.05-7.36 (m, 8H), 7.4 7 (d, J = 1.1 Hz, 1H)..
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.80, 22.68, 26.69, 27.83, 33.08, 48.12, 64 .51, 97.85, 104.67, 110.48, 119.46, 121.83, 125.18, 1 27.33 (2C), 127.55, 128.67 (2C), 129.01, 130.31, 135. 01, 138.43, 154.18, 171.51.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 439 (M + )。

1-ベンジル-3-(1-メチル-1H-インドー ル-3-イル)-4-(ペンチルアミノ)-5-(プロピルチ )-1H-ピロール-2、5-ジオン(ISL-8)
収率:94%
分子量:461.66
分子式:C 28 H 35 N 3 OS
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.78 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 0.95 (t, J =  7.3 Hz, 3H), 1.04-1.47 (m, 6H), 1.58 (tq, J = 7.0 and 7.3 Hz, 2H), 2.30 (td, J = 7.0 and 12.3 Hz, 1H), 2.38 (td, J = 7.0 and 12.3 Hz, 1H), 3.02 (d td, J = 6.0, 6.6 and 12.3 Hz, 1H), 3.30 (dtd, J  = 6.0, 6.6 and 12.3 Hz, 1H), 3.79 (s, 3H), 4.21 ( d, J = 15.0 Hz, 1H), 4.47 (t, J = 6.0 Hz, 1H),  4.77 (s, 1H), 5.23 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 7.08 (dd , J = 7.1 and 7.8 Hz, 1H), 7.11-7.39 (m, 8H), 7.4 4 (d, J = 7.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.76, 13.82, 22.18, 22.52, 27.76, 28.69, 30 .14, 32.83, 42.58, 44.18, 61.28, 96.94, 104.97, 109.4 2, 119.16, 120.06, 121.41, 127.18, 127.49, 128.46 (2C ), 128.55 (2C), 128.82, 136.67, 137.98, 154.88, 171.3 9.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 461 (M + )。

1-イソプロピル-3-(1-メチル-1H-イン ドール-3-イル)-4-(ペンチルアミノ)-5-(プロピ チオ)-1H-ピロール-2、5-ジオン(ISL-9)
収率:80%
分子量:413.62
分子式:C 24 H 35 N 3 OS
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.79 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 0.94 (t, J =  7.3 Hz, 3H), 1.21-1.30 (m, 4H), 1.30-1.50 (m, 4H),  1.59 (tq, J = 7.0 and 7.3 Hz, 2H), 2.36 (td, J =  7.0 and 12.3 Hz, 1H), 2.45 (td, J = 7.0 and 12. 3 Hz, 1H), 3.06 (dtd, J = 6.0, 6.6 and 12.4 Hz,  1H), 3.28 (dtd, J = 6.0, 6.6 and 12.3 Hz, 1H), 3. 76 (s, 3H), 4.20 (qq, J = 7.0 and 7.0 Hz, 1H), 4 .49 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.95 (s, 1H), 7.06 (ddd,  J = 1.1, 7.0 and 7.8 Hz, 1H), 7.17 (ddd, J = 1 .1, 7.0 and 8.1 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.27 (dd,  J = 1.1 and 8.1 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 1.1 and  7.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.80, 13.84, 20.21, 21.23, 22.23, 22.50, 27 .66, 28.76, 30.25, 32.79, 44.27, 44.61, 61.56, 97.98,  105.10, 109.32, 119.10, 120.13, 121.31, 127.76, 128. 85, 136.61, 154.08, 171.85.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 413 (M + )。

製造反応3
1-メチル-3-(1-メチル-1H-インドール -3-イル)-4-(ペンチルアミノ)-1H-ピロール-2(5H)- ン(IL-3)の合成

 ISL-5(35.8 mg, 0.093 mmol)をエタノール (0.93 mL) に溶解し、室温で50%ラネーニッケル縣濁 水溶液 (0.1 mL) を加えた後、水素気流下1時 攪拌した。不溶物をセライトろ過により除 し、ろ液を水で洗浄した後、減圧濃縮した 得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ トグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 2 / 1-1 / 1-1 / 2)で精製することによりIL-3 (2 5.0 mg, 87%)が淡黄色油状化合物として得られ 。

分子量:311.42
分子式:C 19 H 25 N 3 O
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.90 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.18-1.42 (m, 4 H), 1.45-1.63 (m, 2H), 3.06 (s, 3H), 3.09 (dt, J =  6.0 and 7.3 Hz, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.98 (s, 2H),  4.51 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.10 (dd, J = 7.0 an d 7.8 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 7.0 and 8.1 Hz, 1H) , 7.26 (s, 1H), 7.33 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.49 ( d, J = 7.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.89, 22.27, 28.90, 29.25, 30.20, 32.81, 44 .16, 50.18, 96.28, 105.29, 109.47, 118.92, 119.97, 12 1.25, 126.39, 128.21, 136.74, 154.51, 173.27.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 311 (M + )。

IL誘導体
 IL-3と同様の方法で対応するISL誘導体から合 成した。

4-(ベンジルアミノ)-1-メチル-3-(1- チル-1H-インドール-3-イル)-1H-ピロール-2(5H)- ン(IL-1)
収率:57%
分子量:331.41
分子式:C 21 H 21 N 3 O
1 H-NMR (270 MHz, CDCl 3 ) : δ 3.03 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.96 (s, 2H), 4.33 (s, 2H), 4.59-5.32 (br, 1H), 7.09 (ddd, J =  1.2, 7.1 and 7.8 Hz, 1H), 7.16-7.44 (m, 8H), 7.49  (d, J = 7.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (67.8 MHz, CDCl 3 ) : δ 29.35, 32.94, 48.11, 50.29, 97.68, 105.02, 1 09.46, 119.02, 119.99, 121.29, 126.42, 126.82 (2C), 1 27.61, 128.30, 128.77 (2C), 136.69, 138.12, 153.99, 1 72.85.
FAB-MS (m-nitrobenzyl alcohol) m/z 331 (M + )。

4-(シクロペンチルアミノ)-1-メチ -3-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)-1H-ピロー -2(5H)-オン(IL-2)
収率:86%
分子量:309.41
分子式:C 19 H 23 N 3 O
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 1.33-1.49 (m, 2H), 1.50-1.80 (m, 4H), 1.88-2 .07 (m, 2H), 3.07 (s, 3H), 3.69 (ttd, J = 6.6, 6. 6 and 8.4 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 4.03 (s, 2H), 4. 54 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.10 (ddd, J = 1.1, 7.1 and 7.8 Hz, 1H), 7.22 (ddd, J = 1.1, 7.1 and 8.1  Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.33 (dd, J = 1.1 and 8. 1 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 1.1 and 7.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 23.70 (2C), 29.29, 32.85, 34.23 (2C), 50.44,  55.60, 96.52, 105.31, 109.55, 118.94, 119.95, 121.26 , 126.32, 128.27, 136.79, 153.88, 173.22.
FAB-MS m/z 309 (M + )。

4-(3-(ジメチルアミノ)プロピルア ノ)-1-メチル-3-(1-メチル-1H-インドール-3-イル )-1H-ピロール-2(5H)-オン(IL-4)
収率:96%
分子量:326.44
分子式:C 19 H 26 N 4 O
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 1.66 (tt, J = 6.3 and 6.6 Hz, 2H), 2.06  (s, 6H), 2.30 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.05 (s, 3H), 3.18 (dt, J = 6.0 and 6.3 Hz, 2H), 3.79 (s, 3H),  3.98 (s, 2H), 5.32 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.08 (d dd, J = 1.2, 7.1 and 7.8 Hz, 1H), 7.20 (ddd, J =  1.2, 7.1 and 8.1 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.31 (d,  J = 8.1 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 27.62, 29.26, 32.78, 43.15, 45.25, 45.28, 50 .24, 50.45, 96.22, 105.57, 109.27, 118.88, 120.33, 12 1.19, 126.61, 127.99, 136.76, 154.87, 173.86.
FAB-MS m/z 326 (M + )。

1-ベンジル-3-(1-メチル-1H-インドー ル-3-イル)-4-(3-(ペンチルアミノ)-1H-ピロール-2 (5H)-オン(IL-5)
収率:73%
分子量:387.52
分子式:C 25 H 29 N 3 O
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.88 (t, J = 6.6 Hz, 3H), 1.14-1.39 (m, 4 H), 1.40-1.58 (m, 2H), 3.04 (dt, J = 6.3 and 6.9  Hz, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 4.56 (t, J =  6.3 Hz, 1H), 4.70 (s, 1H), 7.12 (ddd, J = 1.1,  7.1 and 7.8 Hz, 1H), 7.24 (ddd, J = 1.1, 7.1 and 8.1 Hz, 1H), 7.25-7.40 (m, 1H), 7.52 (dd, J = 1.1  and 7.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.84, 22.26 (2C), 28.89, 30.11, 32.83, 44.1 7, 46.14, 47.64, 95.92, 105.23, 109.54, 118.98, 120.0 5, 121.32, 126.37, 127.19, 128.04 (2C), 128.31, 128.5 9 (2C), 136.81, 138.29, 173.03.
FAB-MS m/z 387 (M + )。

1-イソプロピル-3-(1-メチル-1H-イン ドール-3-イル)-4-(3-(ペンチルアミノ)-1H-ピロ ル-2(5H)-オン(IL-6)
収率:94%
分子量:339.47
分子式:C 21 H 29 N 3 O
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 0.91 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.24 (d, J =  6.9 Hz, 6H), 1.29-1.40 (m, 4H), 1.41-1.60 (m, 2H),  3.14 (dt, J = 5.7 and 6.6 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.95 (s, 2H), 4.54 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.58 (qq , J = 5.7 and 6.6 Hz, 1H), 7.11 (ddd, J = 1.1,  7.1 and 7.8 Hz, 1H), 7.22 (ddd, J = 1.1, 7.1 and 8.1 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.33 (dd, J = 1.1 and  8.1 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 1.1 and 7.8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 13.91, 20.75, 22.31, 28.98, 30.21, 32.81, 32 .87, 41.87, 43.22, 44.22, 96.79, 105.28, 109.49, 118. 89, 120.08, 121.22, 126.39, 128.30, 136.78, 154.45, 1 72.34.
FAB-MS m/z 339 (M + )。

4-(ベンジルアミノ)-3-(5-ブロモ-1- チル-1H-インドール-3-イル)1-メチル-1H-ピロー ル-2(5H)-オン(IL-7)
収率:37%
分子量:410.31
分子式:C 21 H 20 BrN 3 O
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 3.02 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.97 (s, 2H), 4.32 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 4.87 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.22-7.44 (m, 7H),  7.70 (s, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 29.21, 33.16, 48.10, 50.24, 96.94, 104.85, 1 10.99, 112.48, 122.63, 124.21, 127.08 (2C), 127.80, 1 28.16, 128.97 (2C), 129.54, 135.44, 137.98, 154.31, 1 72.76.
FAB-MS m/z 410 (M + )。

製造反応4
4-(ベンジルアミノ)-1、5-ジメチル- 3-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)-1H-ピロール- 2(5H)-オン(IML-1)の合成

 IHL-1(28.9 mg, 0.084 mmol)をエタノール (0.84 mL) に溶解し、室温で10-カンファースルホン 酸(2 mg, 0.0084 mmol)を加えた。3時間攪拌後、 和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸 チルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリ ムで乾燥後濃縮し、得られた固体をジエチ エーテルで洗浄することにより化合物A (28. 4 mg, 91%)が白色固体として得られた。

分子量:375.46
分子式:C 23 H 25 N 3 O 2
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 1.26 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 2.96 (s, 3H),  3.49 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.78 (s, 3H), 4.41 (dd,  J = 6.3 and 14.7 Hz, 1H), 4.51 (dd, J = 6.3 an d 14.7 Hz, 1H), 4.85 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 5.36 ( s, 1H), 7.09 (ddd, J = 1.1, 7.1 and 7.8 Hz, 1H), 7.15-7.39 (m, 8H), 7.47 (dd, J = 1.1 and 7.8 Hz, 1H)。

 化合物A(31.9 mg, 0.085 mmol)をジクロロメタ ン (0.85 mL) に溶解し、氷冷下1.02 Mトリメチ ルアルミニウム-ヘキサン溶液(0.17 mL, 0.17 mm ol)を加えた。室温で2時間攪拌後、ジクロロ タン (1 mL) 及び1.02 Mトリメチルアルミニ ム-ヘキサン溶液(1.7 mL, 1.7 mmol)を加え、60 で12時間攪拌後、飽和酒石酸ナトリウムカリ ウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。 有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し 、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ マトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル = 1  / 4)及びゲル浸透クロマトグラフィーで精 することによりIML-1 (9.8 mg, 33%)が白色固体 して得られた。

分子量:345.44
分子式:C 22 H 23 N 3 O
1 H-NMR (300 MHz, CDCl 3 ) : δ 1.49 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 3.00 (s, 3H),  3.79 (s, 3H), 4.06 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 4.31 (s, 2H), 4.44-4.75 (m, 1H), 7.07 (ddd, J = 1.1, 7.1 a nd 7.8 Hz, 1H), 7.15-7.35 (m, 8H), 7.47 (d, J = 7 .8 Hz, 1H).
13 C-NMR (75.5 MHz, CDCl 3 ) : δ 17.74, 26.87, 32.87, 48.83, 55.84, 98.22, 10 5.00, 109.39, 119.12, 120.01, 121.36, 127.08 (2C), 12 7.25, 127.59, 128.72, 128.81 (2C), 136.72, 138.65, 15 9.33, 171.90.
FAB-MS m/z 345 (M + )
試験例
 ヒト白血病細胞HL60を用いて細胞死抑制活性 及び細胞毒性を評価した(非特許文献3と同様 して行った)。

試験例1(細胞死抑制活性試験)
 5%の牛胎児血清(FCS)を含むRPMI1640培地で培養 たHL60細胞を新しい培地で4x10 5 cells/mlとなるように懸濁した後、96穴プレー に95.5μlずつ播種し、2時間培養した。ついで これにDMSO(化合物無添加群)ないしは各化合物 のDMSO溶液(終濃度0.5 μM)を0.5 μlずつ加え、 らに1時間培養した。その後、各ウェルに過 化水素水を培地で希釈したものを4 μlずつ 終濃度100 μMとなるように加え、細胞死を 導した。この際、化合物無添加群のうち細 死を誘導しないもの(コントロール群)には水 を培地で薄めたものを加えた。3時間培養し 後に、生細胞数指示薬としてalamarBlue (商標) (Biosource社)を10 μlずつ添加し、添加直後と37 の5%CO 2 インキュベーター内で3~4時間静置した後の蛍 光[励起波長(Ex.):560 nm, 放射波長(Em.):590 nm] Spectra Max Gemini XS(Molecular Devices社)で測定し 、その変動値を求めた。その上で、コントロ ール群の蛍光変動値を100%とした時の各群の 光変動値の相対値を算出し、これを細胞生 率とした。この際細胞死抑制活性は、過酸 水素処理した群の中で化合物無添加と化合 添加群の細胞生存率の差を指標とする。結 を表1に示す。

 細胞生存率(%)=(各群の蛍光変動値/コントロ ル群の蛍光変動値)x 100
 細胞死抑制活性(%)=(化合物添加・過酸化水 処理群の細胞生存率)-(化合物無添加・過酸 水素処理群の細胞生存率)
試験例2(細胞毒性試験)
 5%の牛胎児血清(FCS)を含むRPMI1640培地で培養 たHL60細胞を新しい培地で3x10 5 cells/mlとなるように懸濁した後、96穴プレー に99.5 μlずつ播種し、2時間培養した。つい これにDMSO(化合物無添加群)ないしは各化合 のDMSO溶液(終濃度30 μM)を0.5 μlずつ加え、 らに16時間培養した。その後、各ウェルに 細胞数指示薬としてalamarBlue (商標)(Biosource )を10 μlずつ添加し、添加直後と37℃の5%CO 2 インキュベーター内で2~3時間静置した後の蛍 光[励起波長(Ex.):560 nm, 放射波長(Em.):590 nm] Spectra Max Gemini XS(Molecular Devices社)で測定し 、その変動値を求めた。その上で、化合物無 添加群の蛍光変動値を100%とした時の化合物 加群の蛍光変動値の相対値を算出した。 こ れをもとに細胞毒性を求めた。結果を以下の 表2に示す。

 細胞毒性(%)= 100 - (化合物添加時の蛍光変 値/化合物無添加群の蛍光変動値) x 100

試験例3(細胞死抑制活性の濃度依 性)
 5%の牛胎児血清(FCS)を含むRPMI1640培地で培養 たHL60細胞を新しい培地で4x10 5 cells/mlとなるように懸濁した後、96穴プレー に99.5 μlずつ播種し、2時間培養した。つい これにDMSO(化合物無添加群)ないしは各化合 のDMSO溶液を0.5 μlずつ加え、さらに1時間培 養した。その後、各ウェルに過酸化水素水を 培地で希釈したものを4 μlずつ、終濃度100  Mとなるように培地で希釈したものを加え、 胞死を誘導した。この際、化合物無添加群 うち細胞死を誘導しないもの(コントロール 群)には水を培地で薄めたものを加えた。3時 培養した後に、生細胞数指示薬としてalamarB lue (商標)(Biosource社)を10 μlずつ添加し、添 直後と37℃の5%CO 2 インキュベーター内で3~4時間静置した後の蛍 光[励起波長(Ex.):560 nm, 放射波長(Em.):590 nm] Spectra Max Gemini XS(Molecular Devices社)で測定し 、その変動値を求めた。その上で、コントロ ール群の蛍光変動値を100%とした時の各群の 光変動値の相対値を算出し、これを細胞生 率とした。この際細胞死抑制活性は、過酸 水素処理した群の中で化合物無添加と化合 添加群の細胞生存率の差を指標とする。結 を表2及び図1に示す。

 細胞生存率(%)=(各群の蛍光変動値/コントロ ル群の蛍光変動値)x 100
 細胞死抑制活性(%)=(化合物添加・過酸化水 処理群の細胞生存率)-(化合物無添加・過酸 水素処理群の細胞生存率)

 図1では公知の化合物IM-54に対して、同様 置換基(アミノペンチル基)を有し母核の異 る誘導体の活性を比較した。その結果、よ 低い濃度で高い活性を示すことがわかり、 発明で開発された新規骨格が活性向上に大 く貢献していることが明らかとなった。

 本明細書で引用した全ての刊行物、特許 よび特許出願をそのまま参考として本明細 にとり入れるものとする。