| JP2002177823 | SPRAY HOLDER CAPABLE OF BEING SET ALSO ON ELECTRIC FAN |
| JP61212353 | EJECTION NOZZLE FOR WASHING |
| JP05212319 | WATER JET NOZZLE |
株式会社神戸製鋼所 (〒85 兵庫県神戸市中央区脇浜町二丁目10番26号 Hyogo, 6518585, JP)
| 先端に向けて内径が連続的または段階的に拡大するノズル孔を有し、 高速ガス流を該先端に向けて略筒状に噴射するための噴射口が上記ノズル孔における周方向内壁に形成され、 この噴射口が上記ノズル孔の筒軸方向に複数段設けられている加速ノズル。 |
| 内径が異なる複数のリング状部品を筒状に連結し、 連結された上流側および下流側リング状部品の内壁段差部分に向かって上記噴射口が環状に開口している請求項1記載の加速ノズル。 |
| 先端の上記リング状部品を除く各リング状部品を貫通して、上記高速ガス流形成用のガスを供給するガス供給路が設けられ、 このガス供給路から、上記各段の噴射口に上記ガスを個別に供給するためのガス通路が形成されている請求項2記載の加速ノズル。 |
| 上記ガス通路が、連結された上流側および下流側リング状部品の間に間隙を設けることによって形成され、 このガス通路における上記噴射口近傍に、ガス通路の幅を絞って上記高速ガス流を形成する高速ガス流形成部が形成されている請求項3記載の加速ノズル。 |
| 溶射装置のノズル出口に、請求項1~4のいずれか1項に記載の加速ノズルを接続するように構成された溶射装置用加速ノズル。 |
| 微粉製造装置のノズル出口に、請求項1~4のいずれか1項に記載の加速ノズルを接続するように構成された微粉製造装置用加速ノズル。 |
| コールドスプレー装置のノズル出口に、請求項1~4のいずれか1項に記載の加速ノズルを接続するように構成されたコールドスプレー用加速ノズル。 |
| ノズルの入口側に導入したキャリアガスを、上記ノズル内のスロート部を通過させることにより高速ガス流とし、ノズル内で溶融状態にある材料をその高速ガス流によって微粒化し、微粒化した材料をノズルの出口側から噴射する噴射ノズル装置において、 上記スロート部の下流側の周方向内壁に、ノズルの中心軸と略平行に且つ下流側に向けてシールドガスを噴射する噴射口を有し、 上記高速ガス流の周囲に筒状のシールドガスの流れを形成するシールドガス供給部を備えてなる噴射ノズル装置。 |
| 上記ノズルは、上記スロート部から該出口に向けて内径が連続的または段階的に拡大する請求項8記載の噴射ノズル装置。 |
| 上記ノズルは、複数のリング状部品をリング中心軸方向に連結した集合体から構成されている請求項8記載の噴射ノズル装置。 |
| 上記ノズルは、上記スロート部から該出口に向けて内径が段階的に拡大し、 連結されたリング状部品における各隣り合った内壁段差部分に、上記噴射口としてのスリットが環状に形成されている請求項10記載の噴射ノズル装置。 |
| 上記スリット上流側のシールドガス供給路に、シールドガスの流速を上記高速ガス流の流速に揃えるためのシールドガス用スロート部が形成されている請求項11記載の噴射ノズル装置。 |
| 上記リング状部品の下流側内周縁部に、上記シールドガスの流れを上記ノズルの中心軸と略平行に且つ下流側に向けて揃えるためのガス流偏向部を有する請求項10に記載の噴射ノズル装置。 |
| 上記ノズルのスロート部近傍に、溶射材料をワイヤの形態で供給する一対のワイヤガイドが配設され、 これらのワイヤガイドの先端からノズル内に突出した一対のワイヤに対し、陽極と陰極の各電極として電荷を印加するように構成されている請求項8~13のいずれか1項に記載の噴射ノズル装置。 |
| 上記高速ガス流の流れ方向において最上流側に配置される上記リング状部品をセラミックスで構成し、 このセラミックスに、溶射材料としてのワイヤを供給する一対のワイヤガイドを挿通し、 これらのワイヤガイドの先端からノズル内に突出した一対のワイヤに対し、陽極と陰極の各電極として電荷を印加するように構成されている請求項10~13のいずれか1項に記載の噴射ノズル装置。 |
| 上記高速ガス流の流れ方向において最上流側に配置される上記リング状部品をセラミックスで構成し、 このリング状部品に、ワイヤガイドから上記スロート部を通して供給されたワイヤとの間でアーク溶解を行うための固定電極が配設されている請求項10~13のいずれか1項に記載の噴射ノズル装置。 |
| 上記スロート部を通して、上記ノズルの中心軸上に溶湯を供給する溶湯ノズルが設けられている請求項8記載の噴射ノズル装置。 |
| 上記リング状部品を貫通して設けられた溶湯ノズルから上記ノズル内の高速ガス流に対して交差する方向から溶湯を供給するように構成されている請求項10~13のいずれか1項に記載の噴射ノズル装置。 |
本発明は、ガスを衝突させることによっ 微粒化した粒子を、冷却または溶融状態で 膜対象に衝突させ皮膜を形成するのに好適 ある加速ノズルおよびその加速ノズルを備 た噴射ノズル装置に関するものである。
ガスを用いて金属材を微粒化する主な技 として、(1) 微粉製造、(2) スプレーフォー ミング、(3) 溶射があり、これらの溶射技術 は各種構造からなる噴射ノズルが使用され いる。
(1) 微粉製造
粉末冶金に利用される微粉製造は、容器か
注がれる溶湯流に対し、円周上に配置され
複数のノズルからその溶湯流に向けてジェ
トガスを衝突させ、金属材を微粒化する(例
えば特許文献1参照)。
また、上記複数のノズルに代えて円錐状 ラバルノズルを配置し、そのラバルノズル ガスを加速させ、高速に加速されたガス中 金属材等を溶融状態で導入することにより 微粒化する方法もある(例えば特許文献2参 )。
上記ラバルノズルの長さは短いものを使 しているため、ノズル内壁に微粒化された 子が付着することは少ないが、ノズルの長 が短いと高速気流となっているノズル内を 湯や微粒子が通過する時間が極めて短いた 、ガス流速によって引き出すことのできる 来の微粒化効果を十分に活用することはで ない。
(2) スプレーフォーミング
プリフォームを製造するスプレーフォーミ
グにおいても上記微粉製造と同様な構成の
粒化装置(アトマイザー)が使用されている
この種の微粒化装置においても、ノズル から放出されて減速してしまったガスを溶 に衝突させるものはガス流によって粒子を 分加速させることができず、その結果とし 得られた堆積物の密度は低くなり、材料は 孔質になりがちである。
例えば、特許文献3に記載のスプレー形成 方法では、金属材が噴霧前に凝固しないよう に、ノズル温度を十分高い温度に維持するた めの加熱エレメントがノズル周囲に設けられ ている。
この微粒化装置によればノズル内壁に金 粒子が付着することを防止できる。ところ 、ノズル内壁を構成している材料と、ノズ に供給した金属材とが濡れ性のよい場合に 、金属粒子がノズル内壁に膜状に付着し、 ズル中央を流れるガスに引っ張られてゆっ りとノズル出口側に押し出されるため、ノ ル中央を飛行する微粒子と比べると非常に きな粒径のままノズル出口から吐き出され ことになる。その結果、成膜の品質が悪化 たり、堆積物の品質が低下する。
さらに、ノズル内壁と接触した後に吐き された金属粒子は、ノズル壁材料の成分が 入しているため、微粒化した金属粒子を汚 する可能性もある。
(3) 溶射
上記スプレーフォーミングが大容量の溶湯
供給して塊の堆積物や成型体を得るのに対
、溶射は同様の原理によって少量の材料を
給し皮膜を形成するコーティング技術であ
、溶射の方式としては電気を熱源とするア
ク溶射や燃焼ガスを熱源とするフレーム溶
等がある。
(3-1) ノズル内で金属材を溶融させるもの
アーク溶射は、金属材を2本のワイヤの形態
で供給し、それぞれのワイヤを陽極と陰極と
して電荷を付加し、両ワイヤ間でアークを発
生させ金属材を溶融する(例えば特許文献4参
)。
この特許文献4に記載の溶射ノズル装置で は、ノズルに粒子が付着することを予め考慮 してノズル壁の温度を金属材の融点以上まで 加熱している。
この溶射ノズル装置を含め、多くのアー 溶射では、金属粒子の加速性能を犠牲にし ノズル内壁に溶融状態の粒子が付着しない 法を選択している。
また、特許文献5に記載のアーク溶射装置 は、図28に示すように、霧化部の下流におい 高速の噴霧流を促進するように構成されて る。
詳しくは、線材ガイド110,110を通した線材 111,111を、ノズル中心軸上で互いに接触させ ようにし、その中心軸と同軸に、先細のテ パ区画112aと先広がりのテーパ区画112bが連通 するガスキャップ112を設け、テーパ区画112a ガスを通過させることにより溶融金属噴霧 の一次ガス流G1を発生させ、テーパ区画112b 設けられた複数のオリフィス112cから二次ガ 流G2を発生させている。
二次ガス流G2は互いに内側に向けられて り、溶融金属の霧化を妨害しないように、 材111の接触点から下流側に十分に間隔を置 た位置で合流するようにし、それにより、 次ガス流G1が二次ガス流G2によって狭められ かつ加速されるようになっている。
上記アーク溶射装置のノズル構造は粒子 度を高めることを意図しているが、ガスキ ップ112のテーパ区画112bにおける半頂角(ノ ル中心軸とノズル内壁がなす角度)が極めて きくしかも長さが短いため、ガスキャップ1 12内で流れの剥離が生じ、超音速のガス流を 成することは困難である。
(3-2) ノズル外で金属材を溶融させるもの
ノズルを使用することによって溶射面に向
て高速フレームを形成するとともに、その
速フレーム(燃焼炎)の途中に溶射材を投入
る溶射装置(例えば特許文献6参照)がある。
また、同じく高速フレームによる溶射ガ バレルにガスシュラウドを付加し、そのガ シュラウドにおいて円周状に形成されたス ットより不活性ガスをシュラウド内に供給 、ガンバレルより溶射される金属粒子の速 を加速させ、大気から遮断した状態で基材 面に金属粒子を衝突させるものもある(例え ば特許文献7参照)。
金属粒子の加速が得られた理由は、ガス ュラウドが存在することによってノズルの さが延長され粒子の加速距離が増加したこ と、高温のフレームに対して周囲から不活 ガスが供給されたこととが考えられる。超 速で流れている気流は加熱されると減速し 冷却されると加速する性質を持っているか である。
また、不活性ガスを供給するスリットの 斜面は、シュラウド筒部の中心軸への直交 に対して70°以内に傾斜させることが好まし いとある。70°を超えると、シュラウド中央 流れるフレームに対し不活性ガスを混合さ ることが難しくなるからと思われる。
(3-3) 3次元の造形
微粒化した溶融金属を標的に向けて噴射し
固させることにより3次元の造形を行う方法
である。
金属材を線材にし、この線材の端部を放 によって溶融させ、形成された溶融球をガ 流で飛翔させるが、ガスで噴射された溶融 属がノズル内壁に付着することを避けるた 、ノズルの外部で線材を溶解させている(例 えば特許文献8参照)。
この造形方法では、ノズルから噴射し拡 するガスによって溶融金属が吹き飛ばされ ため、基材に対する溶融金属滴の命中精度 低いという問題がある。
仮に、溶融金属の粒子を長いノズル内で 行させ、直進性を保った状態でノズルから 射することができれば、命中精度を格段向 させることが期待できるが、このようなノ ルは実現されていない。
(3-4) コールドスプレー
材料を溶融またはガス化させることなくガ
とともに超音速流で固相状態のまま基材に
突させて皮膜を形成する方法である(例えば
特許文献9参照)。超音速で衝突した材料は粒
自体が塑性変形することによって皮膜とな
ため、他の溶射方法とは異なり、熱による
料の特性変化や酸化が抑制される。
上記微粉製造、スプレーフォーミング、 射に使用されている関連技術の噴射ノズル いずれについても、粒子がノズル内壁に付 するという問題は解消されていない。また 長さの短いノズルを使用して、あるいはノ ル外部で金属材を微粒化する方法では、ガ 流速によって引き出すことのできる本来の 粒化効果を十分に活用することができない いう問題がある。
本発明は以上のような関連技術の噴射ノ ルにおける課題を考慮してなされたもので り、粒子がノズル内壁に付着せず、しかも ス流速によって得られる微粒化効果および 子の加速効果を有効に活用することができ 加速ノズルおよび噴射ノズル装置を提供す ものである。
本発明の加速ノズルは、ノズルの先端に けて内径が連続的または段階的に拡大する ズル孔を有し、上記ノズル孔における周方 内壁に、高速ガス流をノズル先端側に向け 略筒状に噴射するための噴射口が形成され とともに、この噴射口が上記ノズル孔の筒 方向に複数段設けられていることを要旨と る。
上記加速ノズルにおいて、内径が異なる 数のリング状部品を筒状に連結した場合、 結された上流側および下流側リング状部品 内壁段差部分に、上記噴射口を環状に開口 せることができる。
上記加速ノズルにおいて、先端の上記リ グ状部品を除く各リング状部品を貫通して 上記高速ガス流形成用のガスを供給するガ 供給路を設け、このガス供給路から、上記 段の噴射口に上記ガスを個別に供給するた のガス通路を形成することができる。
上記加速ノズルにおいて、連結された上 側および下流側リング状部品の間に間隙を けることによって上記ガス通路を形成し、 のガス通路における上記噴射口近傍に、ガ 通路の幅を絞って上記高速ガス流を形成す 高速ガス流形成部を形成することができる
上記構成を有する加速ノズルは、溶射装 のノズル出口に接続することができ、また 微粉製造装置のノズル出口に接続すること でき、さらにまた、コールドスプレー装置 ノズル出口に接続することができる。
本発明の噴射ノズル装置は、ノズル入口 に導入したキャリアガスを、上記ノズル内 スロート部を通過させることにより高速ガ 流とし、ノズル内で溶融状態にある材料を の高速ガス流によって微粒化し、微粒化し 粒子をノズル出口側から噴射する噴射ノズ 装置において、 上記スロート部下流側の ズル孔における周方向内壁にノズル中心軸 略平行に且つ下流側に向けてシールドガス 噴射する噴射口を有し、上記高速ガス流の 囲に筒状のシールドガスの流れを形成する ールドガス供給部を備えてなることを要旨 する。
上記筒状のシールドガスの流れを形成す とは、実質的に筒状の流れが形成されるも であればよく、例えば環状の噴射口からシ ルドガスを噴射することによって筒状の流 を形成してもよく、または、円周上に配置 れた多数の複数口からシールドガスを噴射 ることによって筒状に形成するものであっ もよい。
上記噴射ノズル装置において、上記ノズ は上記スロート部からノズル出口に向けて 径が連続的または段階的に拡大する末広ノ ルに形成することができる。
上記噴射ノズル装置において、上記ノズ は、複数のリング状部品をリング中心軸方 に連結した集合体から構成することができ 。
上記噴射ノズル装置のノズルを、上記ス ート部からノズル出口に向けて内径が段階 に拡大する末広ノズルで形成した場合、連 されたリング状部品における各隣り合った 壁の段差部分に、上記シールドガス噴射口 してのスリットを環状に形成することがで る。
上記噴射ノズル装置において、上記スリ ト上流側のシールドガス供給路に、シール ガスの流速を上記高速ガス流の流速に揃え ためのシールドガス用スロート部を形成す ば、例えばラバルノズル等のガスを高速に 速するタイプの噴射ノズル装置についても 導入したシールドガスによって上記高速ガ 流を促進させることができる。
上記噴射ノズル装置において、上記リン 状部品の下流側内周縁部に、上記シールド スの流れを上記ノズルの中心軸と略平行に つ下流側に向けて揃えるためのガス流偏向 を設けることができる。
上記噴射ノズル装置において、上記ノズ のスロート部近傍に、溶射材料をワイヤの 態で供給する一対のワイヤガイドを配設し これらのワイヤガイドの先端からノズル内 突出した一対のワイヤに対し、陽極と陰極 各電極として電荷を印加するように構成す ことができる。
上記噴射ノズル装置において、上記高速 ス流の流れ方向において最上流側に配置さ る上記リング状部品をセラミックスで構成 、このセラミックスに、溶射材料としての イヤを供給する一対のワイヤガイドを挿通 、これらのワイヤガイドの先端からノズル に突出した一対のワイヤに対し、陽極と陰 の各電極として電荷を印加するように構成 ることができる。
上記噴射ノズル装置において、上記高速 ス流の流れ方向において最上流側に配置さ る上記リング状部品をセラミックスで構成 、このリング状部品に、ワイヤガイドから 記スロート部を通して供給されたワイヤと 間でアーク溶解を行うための固定電極を配 することができる。
上記噴射ノズル装置において、上記スロ ト部を通して、上記ノズル中心軸上に溶湯 供給する溶湯ノズルを設けることができる
上記噴射ノズル装置において、上記リン 状部品を貫通して設けられた溶湯ノズルか 上記ノズル内の高速ガス流に対して交差す 方向から溶湯を供給するように構成するこ ができる。
本発明の加速ノズルおよび噴射ノズル装 によれば、粒子がノズル内壁に付着せず、 かもガス流速によって得られる微粒化効果 よび粒子加速効果を有効に活用することが きるという長所を有する。
1 加速ノズル
2 ノズル
2a~2j リング状部品
2k ノズル内壁
2m スリット最狭部
3 入口側
4 スロート部
5 出口側
6 シールドガス供給路
7 ガス流偏向部
8 上流側端面
9 スタックボルト孔
11 本体部
12 ノズル部
12a~12k リング状部品
13 ガス通路
14 ワイヤガイド
15 ワイヤ
以下、図面に示した実施の形態に基づい 本発明を詳細に説明する。
1 加速ノズルの原理
図1は本発明に係る加速ノズルの原理を示し
たものであり、同図(a)は正面断面図を示し、
同図(b)は図1(a)のB部拡大図である。
両図において、加速ノズル1は、ノズル2 入口側3にキャリアガスを導入するようにな ている。
導入されたキャリアガスは、内径が絞ら たスロート部4を通過することによって高速 ガス流(以下、主流ガスGsと呼ぶ)を形成し、 の主流ガスGs流によって固体もしくは液体の 粒子を微粒化し、その微粒化した粒子をノズ ル2の出口側5から噴射するようになっている
また、上記ノズル2は、主流ガスGsを流す めの貫通孔を備えた複数のリング状部品2a~2 jを、ノズル中心軸方向に連結することによ て構成されている。
詳しくは、主流ガスGsの流れ(A方向)にお て最も上流側に、例えばベースとなるセラ ックス製リング状部品2aが配置され、最も下 流側にノズルエンドとなるSUS製リング状部品 2jが配置され、それらのリング状部品2aおよ 2jの間に連結用のSUS製リング状部品2b~2iが多 に配置されている。
また、6は各リング状部品2a~2iを貫通して 設されたシールドガス供給路(ガス供給路) あり、このシールドガス供給路6は、リング 部品2a~2jの連結部分に間隙部分として設け れた環状通路(ガス通路)6aと連通し、各環状 路6aはさらにノズル内壁円周位置に形成さ た環状のスリット(噴射口)Tと連通している このスリットTは、図1(b)に示すように、連結 された上流側リング状部品2aと下流側リング 部品2bの内壁段差部分に環状に開口してお 、図1(a)に示すように、ノズル孔の筒軸方向 複数段設けられている。
それにより、シールドガス供給路6に導入 されたシールドガスSGsは、環状通路6aで合流 、その環状通路6aを通じて各段の噴射口と てのスリットTに個別に供給され、スリットT 全体から筒状となってノズル2内に噴射され ようになっている。
上記シールドガス供給路6およびスリット Tは、シールドガス供給部として機能する。
次に、上記構成を有する加速ノズル1の動 作について溶射を例に取り説明する。
リング状部品2aには、溶射材料としての イヤをノズル2内に供給するワイヤガイド(後 述する)が一対挿通されており、各ワイヤガ ドから突出した2本のワイヤは、スロート部4 の出口側近傍で互いに接触するようになって いる。
加速ノズル1は、ノズル2内を流れる主流 スGsと略同じ流速でフレッシュなガスを各リ ング状部品2a~2iからノズル2内に順次送り込む ことによりノズル2内壁を覆う新気(シールド スSGs)の膜を形成し、それにより、ノズル2 壁に金属粒子が付着する機会を大幅に減少 せている。
また、シールドガスSGsは、理想的にはノ ル中心軸と平行に噴射させることが好まし 、さらに、ノズル内壁2k全周にわたって一 に供給することが好ましい。
したがって、円形断面を有するノズル2で は、全周にわたって同一幅で構成された環状 のスリットからシールドガスSGsを供給するこ とにより、シールドガスSGsを筒状の流れに形 成し、ノズル2内に供給することが理想とな 。
このシールドガスSGsをノズル中心軸と平 に供給するには、助走区間として、ガス流 向部7が必要になる。
詳しくは、上流側のリング状部品2aと下 側のリング状部品2bの間にシールドガスSGs供 給用の環状通路6aが形成されている。
ガス流偏向部7は、リング状部品2aにおけ 下流側内周縁が顎状に突出形成されたもの あり、リング状部品2bにおける上流側端面8 超えてさらに下流側に延設されている(図中 、突出し長さN参照)。それにより、上記環状 路6aと連通するスリットTが環状に形成され いる。このような環状通路6aと環状スリッ Tが、リング状部品2a~2iのそれぞれに形成さ ている。
1-1 加速ノズルの構成
図2はリング状部品2aの下流側側面を示した
視図である。
リング状部品2aの中心部に設けられた貫 孔の周縁にガス流偏向部7が筒状に形成され その裾部に環状通路6aが凹設されている。 の環状通路6aには、シールドガス供給路6が 周上に等間隔に(本実施形態では8個)形成さ ている。
すなわち、シールドガス供給路6から供給 されるシールドガスSGsは、環状通路6aに流れ 合流し、ガス流偏向部7によってガス流の向 きがノズル中心軸方向に変更されるとともに 筒状の流れに形成され、ノズル2内に供給さ るようになっている。なお、図中9はスタッ ボルト孔である。
図1に戻って説明する。
各リング状部品2a~2jにおいて、上流側の ング状部品に対し下流側のリング状部品の ズル孔径は大きく形成されており、その孔 の違いによって生じる段差を利用して上記 リットTを確保している。また、下流側に向 てノズル孔径を段階的に拡径していること より、同時に、溶融状態の粒子が多く飛行 るノズル中心軸付近からノズル内壁を遠ざ ることを可能にしている。
ノズル中心軸に溶融金属を導入するか、 しくはノズル中心軸上にワイヤの形態で供 された金属材をアーク溶解した場合、通常 ノズル中心軸上での粒子濃度が最も高く、 辺(径方向)に至るほど粒子濃度は減少する ウス分布に従うと言われている。
したがって、ノズル内壁をノズル中心軸 ら遠ざけると、粒子がノズル内壁2kに接触 る確率を減少させることができる。
また、ノズル中心軸上から供給された粒 は、上記したようにノズル下流側に飛行す 間にノズル径方向に広がっていくが、この がりはノズル内の流れの乱れによって影響 れる。
ノズル2内の流れは、速度勾配(空間上で 度が変化する割合)が大きいほど大きな乱れ なって現れるため、ノズル2内のガス流速は 極力一様であることが好ましい。
本発明の加速ノズル1は、シールドガスの 速度を主流ガスのそれと一致させるという大 きな課題を克服し、上記ノズル2内に一様な ス流れを形成することに成功している。
以下、詳しく説明する。
(a)ノズルが、ノズル内流れのマッハ数が1未
の亜音速で作動するノズルの場合
スリットTを通過するシールドガスの流速u
スリット前側の圧力p1とスリット後側の圧力
p2より、ガスの密度ρを用いて
で表される。
ノズル内圧力はスリット後側の圧力と等 く、p2であるから、最も上流側のスリットT 含めてリング状部品2a~2jのすべてのスリッ 前側圧力をp1にすればよい。
これを実現するために、全てのスリットT に個別のシールドガス供給路を用意し、圧力 をすべて所定値となるように調整することも できるが、より簡単にこれを実現する方法と しては、一カ所のガス貯留タンク(通常ヘッ ーと呼ばれる)から分岐させて各スリットTに シールドガスSGsを供給する方法を採用するこ とができる。
図1に示した加速ノズル1は上記ヘッダー らの分配方式を採用しており、各リング状 品2a~2jのスリットTに対して同一圧力p1のシー ルドガスを供給している。
(b)ノズルが、ノズル内流れのマッハ数が1以
の超音速で作動するノズルの場合
超音速ノズルを使用する場合、ラバルノズ
のように拡大部を有するノズル形状を通過
せなければ、主流ガスGsと同一の流速でシ
ルドガスSGsをノズル2内に供給することがで
ない。
図1(b)ではそのための構成として、スリッ トT出口の開口幅C>スリット最狭部2mの開口 Dとなるように、下流側リング状部品2bの内 縁に曲面が加工されている。
スリット最狭部(シールドガス用スロート 部)2mは、最終的にはノズル内壁と連絡するの に対し、スリット最狭部2mと対向しているガ 流偏向部7は直線的な平面に形成されている 。このように、直線部分と円弧部分がある隙 間を持って流路を形成することにより、シー ルドガスSGs噴射用のスリットTは、中間に最 部スロートを有し下流側にいくほど開口幅 広がるラバルノズルを構成していることに る。
なお、スリットTをラバルノズル構造とす るにあたっては、必ずしも、上記したように 直線部分と円弧部分の組み合わせに限定され るものではなく、例えば円弧と円弧の組み合 わせであってもよい。
1-2 粒子速度分布
図3は上記加速ノズル1によって得られる粒
速度分布を示したグラフである。
同図において、横軸のゼロはノズル2の中 心を示し、+値および-値はそのノズル中心か の相反する方向のX方向距離およびY方向距 を示し、縦軸は粒子速度を示している。
ノズル2の出口径はφ15mmであり、従って、 横軸における+7.5mm~-7.5mmの範囲がノズル領域 を示していることになる。
また、同グラフの測定結果は、アーク溶 機構を備えたノズル(図7参照)を用いて亜鉛 溶射を行ったものであり、溶射条件は以下 通りである。
窒素ガスのガス圧力は1.3MPa,ガス流量は0.17kg /s,ガスマッハ数は1.8であり、亜鉛の供給量は 1.7×10 -4 kg/sである。
レーザー位相ドップラー流速計によって 測した結果、ノズル出口における平均速度 420m/s程度であった。また、ノズル出口径φ15 mmに対して、粒子が存在していた部位はφ12mm( +6~-6mm)の範囲内であり、粒子速度はほぼ一定 あった。
また、堆積物のミクロ観察写真を分析す と、基材に衝突した粒子径はφ10~30μmであっ た。
また、堆積物厚さ方向のEPMA(Electron Probe Micro Analyzer)ライン分析を行ったところ、リ グ状部品の主成分であるFeが所々で検出され ている。これはリング状部品の内壁面と衝突 した粒子のあることを意味しているが、その 濃度は極めて僅かであり、しかも散発的にし か発生していないことから、ノズル2を溶融 属から保護するシールドガスSGsが機能して たことがわかる。
また、キャリアガスが亜鉛と反応して窒 した可能性を確認すべく窒素の存在を調査 たが窒素は全く検出されなかった。このこ は窒化する間もなく急速に亜鉛粒子が冷却 れたためと考えられる。
また、酸素が検出されたが、これはワイ の酸化皮膜による持ち込みである可能性が い。
1-3 ノズル長さの調節
なお、一つのスリットTからノズル2内にシ
ルドガスSGsを供給しても、ある距離につい
ガスと粒子が移動すると、やがてはノズル2
に少なからず存在する乱れによって粒子が
ズル内壁2k近くまで拡散してしまう。
そこで、本実施形態の加速ノズル1では、 複数のリング状部品2a~2jを連結することによ てノズル2を構成するとともに、リング状部 品の各連結部分に形成されたスリットTから れぞれシールドガスSGsを、ノズル中心軸と 平行な方向でノズル2内に供給しており、シ ルドガスSGsの供給動作を、粒子の加速に必 な長さまで繰り返し行っている。
また、ノズル2内にシールドガスSGsを供給 する間隔は、リング状部品2a~2iの厚みによっ 決定されるが、通常は5~20mmの範囲内で選択 ることができる。
リング状部品2a~2iについて必要な厚さを 前に予測することは困難なため、各種厚み リング状部品を用意して微粒化を行い、試 錯誤によってリング状部品の厚さを決定す 。
例えば、ノズル内壁に粒子の付着が見ら た場合には厚みの薄いリング状部品に交換 、粒子の付着がない場合にはリング状部品 厚さを増すといった厚み調整を行う。
また、粒子の加速に必要なノズル長さは 金属材料によって、また、金属材料の供給 法(溶解炉から融点以上の十分高い温度で材 料を供給するか、材料をワイヤの形態で供給 し、アーク溶解させるか)によって、或いは た、ノズル内ガス流速によって異なるため リング状部品の連結枚数を変更することに ってノズル長さを調節している。
すわなち、ノズル2を長くすると、粒子の 速度は増加するが、粒子の温度はガスによっ て冷却され低下する。
溶射では付着する歩留まりと気孔率、ス レーフォーミングと3次元造形では堆積する 歩留まりと密度に関係するため、ノズル長さ は重要なパラメータである。
本実施形態ではそのノズル長さを、リン 状部品の連結枚数を変えるという簡単な方 で調整できるようにしているため、ノズル2 全体を製作し直すことなくノズル長さを変更 することが可能になっている。
また、微粒化作業の後には必ず、ノズル2 の分解清掃が必要になるが、本実施形態のリ ング状部品2a~2jはどの部位にも指が届くよう 構成されているため、メンテナンスが簡便 行え、メンテナンスに要する時間を大幅に 縮することが可能になっている。
1-4 シールドガスの供給方法
次に、主流ガスGsの流速にシールドガスSGs
流速を一致させてそのシールドガスSGsをノ
ル2内に供給する方法について説明する。
亜音速の流れについても超音速の流れに いても、流速を音速で割って無次元化した ッハ数によってガス流れの速度を表すこと できるため、ここではマッハ数Mを用いて流 速を説明する。
図1に示したスロート部4を経てノズル2内 噴射される主流ガスGsも、各スリットTを経 ノズル2内に噴射されたシールドガスSGsも、 ノズル2内で圧力(静圧)が釣り合う状態になる まで膨張する。なお、超音速流れの場合には 圧力波がノズル2内で複雑に反射することに るが、この影響は無視する。
もし、スロート部4からの主流ガスGsも各 リットTからのシールドガスSGsも同じ全圧( み点圧力)と全温を持つのであれば、両ガス 流速が一致する条件は、マッハ数Mが一致す ることである。この時、同時にスロート部4 らの流れも各スリットTからの流れも同一の 力(静圧)を持つことになり、ノズル2内で釣 合った状態とすることができる。
これを最も簡単に実現する方法として、 1に示したように、同一箇所の亜音速部(ス ート部4の上流側)よりガスを取り出すことに より、主流ガスGsおよびシールドガスSGsを含 すべてのガスの全圧と全温を等しくするこ ができる。
具体的には、リング状部品2aのスロート 4上流側から各リング状部品2a~2iを貫通する うにしてシールドガス供給路6を穿設するこ によってシールドガスSGsを分岐すればよい
図4はノズル内ガス流れをモデル化したも のである。
なお、説明を簡単にするため、リング状 品の連結数を6段とし、スリットT1~T5とする
同図に示すように、スロート部4からのガ ス流れG0、およびスリットT1~T5からのガス流 G1~G5がそれぞれ同一のマッハ数になって噴出 しているとし、さらにそのままマッハ数が変 わらずにノズル2内を平行に流れ、ノズル2内 円筒状のガス流れを形成すると考える。
実際にはノズル2内の乱れによってガスは 拡散しようとするが、G0~G5間で圧力が平衡状 になっているならば各スリットT1~T5からの 射されるガスは膨張することも、また、収 することもないため、各スリットから噴射 れるガスが占有する断面積が変わらず、ノ ルの断面積を決めるためには妥当な仮定で る。
通常、マッハ数を一定に維持するための ズルは、G0で表されるほぼ直管からなる長 ノズルであるのに対し、本発明の加速ノズ では、シールドガスSGsをG1~G5で示されるよう に段階的に噴射するように構成しているため 、ノズル内壁面をノズル中心軸から段階的に 遠ざけることが可能であり、粒子の付着を防 止する上で有効である。
次に、スロート部4および各スリットT1~T5 ら同一のマッハ数でガスを噴射させるため 条件について図5を参照しながら説明する。
スロート最狭部の面積をA 0 * 、スロート出口の面積をA 0 とすると、スロート出口でのマッハ数M 0 は、式(2)で表される。
ただし、κは比熱比である。
同様に、スリット最狭部2mの面積をA i * 、スリット出口での面積をA i とすると、 スリット出口でのマッハ数M i は、式(3)で表される。
ここで、i=1,2,3……。
スロート部4およびスリットT1,T2,T3……の 口におけるマッハ数が等しいためには、
が成り立つ必要があり、すなわち、最狭部
出口における面積比がスロート部4および各
スリットT1~T5について等しくすればよい。
それにより、主流ガスGsの流速とシール ガスSGsの流速を一致させることができる。
図6は、主流ガスGsと、リング状部品2aと ング状部品2bの連結部分に形成されたスリッ トTから噴射されたシールドガスSGsの速度ベ トルを代表的に示したものである。
同図に示されるように、シールドガスSGs 主流ガスGsと平行に流れ、流速が略一致し いることがわかる。
2 加速ノズルの種類
図7~図12は本発明に係る加速ノズルの他の実
施形態を示す原理図である。
まず、図7に示す加速ノズル20は、最上流 に配置されたリング状部品21aに形成されて るスロート部21d上流側近傍に、溶射材料と てのワイヤを供給するワイヤガイド22,23を 設し、これらのワイヤガイド22,23を通して陽 極と陰極の電極を兼用するワイヤ24,25をノズ 26内に供給し、スロート部21dの上流側で溶 させるように構成したものである。
図8に示す加速ノズル30は、最上流側に配 されるリング状部材31aをセラミックスで構 し、このリング状部材31aに、溶射材料とし のワイヤを供給するワイヤガイド32,33を挿 し、これらのワイヤガイド32,33を通した、陽 極と陰極の電極を兼用するワイヤ34,35をノズ 36内に供給し、スロート部31dの下流側で溶 させるように構成したものである。
図9および図10は、図8に示した加速ノズル 30の変形例を示したものである。
図9に示す加速ノズル37は、アーク点の上 側ノズル孔を絞る(例えば、図8に示したス ート部31dの孔径がφ3.5mmとすると、スロート 31fの孔径をφ1.3mmに絞る)ことによりそのノ ル内を流れる気流を亜音速に加速できるよ にしたものである。
また、図10に示す加速ノズル38は、アーク 点の上流側近傍まで細径のノズル通路31g(φ1.3 mm)とすることにより、亜音速の気流をアーク 点近傍で噴射するようにしたものである。
図9に示した加速ノズル37の構成によれば 超音速気流によってアークが吹き飛ばされ り、あるいはワイヤ34,35がAl等の比較的軟ら かい素材で構成され超音速気流を受けて振動 することによってアークが不安定になるよう な場合にアークを安定させる効果がある。
また、図10に示した加速ノズル38によれば 、アーク点に近づけて亜音速の気流を噴射す ることができるため、図9の加速ノズル37に比 べ、アークをより安定させることができる。
上記加速ノズル37,38によれば、細く且つ ネルギ密度の高いスプレーを実現すること できる。
図11に示す加速ノズル40は、最上流側に配 置されたリング状部材41aをセラミックスで構 成し、このリング状部材41aに、ワイヤガイド からノズルのスロート部41dを通して供給され たワイヤ42との間でアーク溶解を行うための 定電極43,44を配設したものである。
図12に示す加速ノズル50は、垂直方向に配 列されたリング状部材51a~51cからなるノズル52 を有し、金属材料をそのノズル52内に供給す 手段として、ノズル52のスロート部51dを通 て、溶湯を供給する溶湯ノズル53を設けたも のである。
図13に示す加速ノズル60は、水平方向に配 列されたリング状部材61a~61cからなるノズル62 を有し、金属材料をそのノズル62内に供給す 手段として、スロート部61dの下流側近傍に 置されているリング状部材61bを貫通して溶 ノズル63を、主流ガスGsの流れと略直交する 方向(下向きに)から挿入し、その溶湯ノズル6 3からノズル62内の高速ガス流に対して溶湯を 供給するようにしたものである。
なお、加速ノズルは上記した垂直方向、 平方向姿勢で配置する場合に限らず、傾斜 勢で配置することもできる。
3 加速ノズルを用いた噴射ノズル装置
次に、溶射材に応じた噴射ノズル装置の構
について説明する。
3-1 亜鉛用噴射ノズル装置
Znは融点が低い(692.7K)ため、400m/sまで十分に
加速できれば、衝突時の塑性変形熱で表面が
溶け、基材上に付着させることができる。し
たがって、この場合、図14に示すように加速
重視した長いノズルを使用する。また、ガ
圧力は1.2MPa、ガス温度は常温とした。
同図(a)は噴射ノズル装置10の全体平面図 断面で表したものであり、同図(b)はその正 図を断面図で示したものである。
両図において、噴射ノズル装置10は、本 部11と、この本体部11から突出して設けられ ノズル12とを有している。
本体部11内にはノズル12に向けて主流ガス Gsを流すためのガス通路13が形成されている このガス通路13は平面から見ると下流側に向 けて先細形状に構成されており、また、左右 方向からガスを供給するためのガス供給路13a と連通している。
上記ガス通路13内には一対のワイヤガイ 14,14が鋭角(下流側に向けて)に配置されてお 、これらのワイヤガイド14,14から送り出さ るワイヤ15,15は、リング状部品12aに形成され ているガイド孔を通過してノズル部12内に突 し、突出した各先端は、スロート部12mの下 側で互いに接触するようになっている。
上記ワイヤ15,15の先端は、陽極と陰極を 用しており電荷が付加されることによって ーク溶解されるようになっている。
ノズル12は、複数のリング状部品12a~12kを ズル中心軸方向に連結することによって構 されている。
図15はノズル12の基端を構成しているリン グ状部品12aの構成を示したものであり、同図 (a)は平面断面図、同図(b)は右側面図、同図(c) は図15(b)のE-E矢視断面図である。
リング状部品12aの中心部には主流ガスGs 流れるガス流路12nが形成され、このガス流 12nの途中にスロート部12mが形成されている
このスロート部12mの下流側近傍には、ワ ヤを供給するためのガイド孔12p,12pが開口し 、ガス流路12nの下流側端部は筒状に突出する ガス流偏向部12qが形成され、シールドガスSGs の流れを主流ガスGsの流れと略平行にするよ になっている。
このガス流偏向部12qの周囲には凹溝12rが 状に形成されており、この凹溝12rとリング 部品下流側端面12sとの間には凹溝12rよりも 径に形成された係合凹部12tが環状に形成さ ている。
また、凹溝12rにはシールドガスSGsを供給 るためのシールドガス供給路12uが円周上に 間隔に配設されており、各シールドガス供 路12uから供給されたシールドガスSGsは、凹 12rで合流し、ガス流偏向部12rの外壁に沿っ 筒状の流れを形成するようになっている(図 15(c)のシールドガス流SGs参照)。
なお、図中、12vはスタック用ボルトを通 ための孔部である。
図16は上記リング状部品12aの下流側に連 されるリング状部品12bの構成を示したもの あり、同図(a)は平面断面図、同図(b)は右側 図である。
なお、リング状部品12b~12jについてはガス 流路12nの内径が順次拡大される点を除いては 基本的に同じ構成であるため、上記リング状 部品12bを代表してそれらの構成を説明する。
リング状部品12bにおける上流側端面12wの 心部には筒状の係合凸部12xが形成されてお 、この係合凸部12xは上記したリング状部品1 2aの係合凹部12tと嵌合するようになっている
また、リング状部品12bにおけるガス流路1 2nの内径d2>リング状部品12aのガス流偏向部1 2qにおける外径d1となっている。
なお、環状溝12yにはシール材としてのOリ ングが装着される。また、図中、12q″はガス 流偏向部、12r″は環状の凹溝、12t″はさらに 下流側に連結されるリング状部品の係合凸部 が嵌合される係合凹部である。
図17は、ノズル12の先端に配置されるリン グ状部品12kの構成を示したものであり、同図 (a)は平面断面図、同図(b)は右側面図である。
リング状部品12kはその中心部にガス流路1 2nが形成され、上流側端面12w″に係合凸部12x が形成されている。リング状部品12aから段 的に拡大されたガス流路12nの内径dは、最終 的にこのリング状部品12kの内径、本実施形態 では15mmとなっている。
3-2 チタン用噴射ノズル装置
Tiは融点が高い(1953K)ため、粒子が冷え過ぎ
場合700m/s程度まで加速しないと衝突時の塑
変形熱による熱で表面を溶かし付着させる
とができない。この粒子の加速に必要なガ
圧力は、空気の場合、50MPaを超えることに
る。したがって、Tiの溶射では粒子が冷え過
ぎないように短いノズルを使用する。また、
ガス圧力は1.8MPa、ガス温度は常温とした。
図18(a)は噴射ノズル装置10″の全体平面図 を、同図(b)はその正面図をそれぞれ断面図で 示したものである。
両図において、噴射ノズル装置10″は、 体部16と、この本体部16から突出して設けら るノズル部17とを有している。
本体部16内にはノズル部17に向けて主流ガ スを流すためのガス通路18が形成されており このガス通路18に対して左右方向からガス 供給するガス供給路18aが形成されている。
このガス通路18内には一対のワイヤガイ 19,19が鋭角に配置されており、これらのワイ ヤガイド19,19から送り出されるワイヤ19a,19aは リング状部品12aに形成されているガイド孔を 通過してノズル部17内に突出し、突出した各 端は、スロート部17iの下流側で互いに接触 るようになっている。
ノズル部17は、各リング状部品17a~17hを筒 方向に連結することによって構成されてお 、各リング状部品17a~17hにおける連結部分に 形成されているスリットからシールドガスSGs がノズル17内に向け、主流ガスGsの流れと平 に噴射されるようになっている。
なお、上記実施形態では溶射材としてZn Tiを例に取り説明したが、溶射材としてはこ れ以外に、Al,Cu,SUS鋼等の金属/合金,セラミッ ス,サーメット等を使用することもできる。
また、上記実施形態では同じ厚さのリン 状部品を複数枚連結することによってノズ を構成したが、異なる厚さのものを混在さ て連結することもできる。
また、上記実施形態では上記ノズルを上 スロート部からノズル出口に向けて内径が 階的に拡大する末広ノズルで構成したが、 続的に拡大する末広ノズルで構成すること できる。この場合、ノズル内壁円周位置に 射口を多数配列することによってノズル中 軸と略平行に且つ下流側に向けてシールド スを噴射することになる。
3-3 溶射性能
図19に示すグラフは、異なる溶射材を使用
た場合の溶射性能を比較したものであり、(a
)のグラフは溶射によって形成された皮膜の
度を、(b)のグラフは皮膜の歩留まりをそれ
れ示している。
テストピースとして使用した溶射材は、A l,Cu,Ti,SUS304である。なお、溶射試験に際して リング状部品の連結枚数を変更することに り、溶射材毎にノズル長さを調節した。具 的には、融点が低い溶射材については加速 重視した長いノズル、例えばAl,Cuについて 200mm長さのノズルを使用した。一方、融点の 高い溶射材については粒子が冷え過ぎないよ うに短いノズル、例えばTiについては40mm、SUS 304については70mmを使用した。
(a)のグラフに示すように、各溶射材によ て得られた皮膜密度は90~94%と高密度であり 好な成膜状態が確認できた。
また、(b)のグラフに示すように、ノズル さを40~200mmの範囲で変更し、皮膜の歩留ま を調べた。その結果、ノズル長さが長くす につれて各溶射材ともに、歩留まりが低下 る傾向が確認された。これは、飛行中の粒 が冷え過ぎると基材に付着しにくくなるか であると考えられる。
なお、Alについてはノズル長さを200mmとし ても40%程度の歩留まりが得られるが、Cuつい は15%程度、SUS304やTiについては5~10%程度の歩 留まりしか得られない。このことから、溶射 材に融点の低い材料を使用する場合は長さ200 mmまでのノズルを使用することができるが、 点の高い材料を使用する場合はノズル長さ 上限を70mm以下に設定することが好ましい。 より好ましくは40mm程度である。
図20に示すグラフは、40mm長さのノズルを いて成膜されたTi溶射皮膜をEPMAによってφ1 m程度の点について成分分析したものであり 横軸はエネルギ、縦軸はX線強度を示してい る。
同グラフから分かるように、溶射皮膜を 成している元素としてTiが検出されている 分析結果に酸素は検出されておらず、それ より、酸化のない状態でTi皮膜を形成できる ことが実証された。
なお、NおよびCも極めて僅かな量、検出 れているが、Nはキャリアガスとしての窒素 検出されたものであり、Cはテストピースを 成形するための樹脂が成分として検出された ものであり、無視することができる。
4 コールドスプレー
次に、本発明の加速ノズルをコールドスプ
ーに適用する場合の構成について説明する
コールドスプレーは、溶射材の融点より 低い温度の超音速ガス流に粉末状態の溶射 を投入し、固相状態のままその溶射材を基 に衝突させて皮膜を形成する方法である。
溶射材としては、金属、合金、サーメッ 、セラミックス等を使用することができる また、溶射材の粒径は、一般的に、1~50μmの ものを使用することができる。
図21に示すように、コールドスプレー用 噴射ノズル装置70は、本体部71と、この本体 71の先端に接続される加速ノズル72とから主 として構成されている。
上記本体部71は中空室71aを有し、この中 室71aのスプレー方向前側には先細部71bが形 されている。また、中空室71aには高圧ガス 供給する第1供給孔71cと、高圧ガスと粉体と 供給する第2供給孔71dがそれぞれ連通してお り、各高圧ガスは共通のガス源(窒素、ヘリ ム、空気等)から分岐させて供給するように っている。
上記加速ノズル72の構成は、図1に示した 速ノズル1の構成と基本的に同じものであり 、ノズル内を飛行する溶射材に対しその周囲 に筒状のシールドガスを形成することができ るように構成されている。
上記噴射ノズル装置70によれば、第1供給 71cを通じて供給される高圧ガスと第2供給孔 71dを通じて供給される溶射材を含む高圧ガス とが中空室71a内で合流し、先細部71bを通過す ることによって超音速流となる。
加速ノズル72を構成している各リング状 品72a~72kの各スリットTからはその内壁に沿っ てガスが順次噴射され略筒状のガス流を形成 している、それにより、加速ノズル72内を飛 する溶射材は、略筒状に流れるガス流によ てシールドされる。
それにより、本体部71から超音速で噴射 れた溶射材は、加速ノズル72の内壁に接触す ることなく、すなわち、内壁に堆積すること なく加速され、基材に衝突し、その結果、皮 膜が形成される。
上記噴射ノズル装置70によれば、例えば 品の必要範囲にだけを狙って部分加工を行 うことが可能になるとともに、緻密な皮膜 形成することができる。
5 高速フレーム溶射
図22は、本発明の加速ノズルを高速フレー
溶射に適用する場合の構成を示したもので
る。
同図に示すように、高速フレーム溶射装 の溶射ガン80は、燃焼チャンバ80aとノズル 80bとバレル部80cとからなっている。
燃焼チャンバ80aで燃料と酸素が混合、着 されることにより燃焼炎(フレーム)が発生 、この燃焼炎はノズル部80bに形成されたス ート部80dで一旦、絞られることにより高速 となり、さらにバレル部80cを通過する。
関連技術としての高速フレーム溶射では 一般的に粉末溶射材を供給するようになっ おり、バレル部80cの長さは長い方が粒子を 速させることができ、基材に堆積される皮 中の気孔を減らす上で有利である。しかし がら、バレル部80cを長くすると、燃焼炎中 加速中の粒子はその火炎熱によって溶融し め、やがてバレル部80cの内壁に付着してし う。
そこで、図22に示した高速フレーム溶射 置では、バレル部80cの先端に、さらに、図1 示した加速ノズル1の構成と基本的に同じ構 成からなる加速ノズル81を接続している。
上記加速ノズル81をバレル部80cの先端に 続することにより、粒子が溶融を開始して らもノズル内で粒子の加速を維持すること 可能になる。その結果、粒子がバレル内壁 付着するという関連技術の高速フレーム溶 の問題点を解消することができる。
なお、本発明の加速ノズルは、上記した 速フレーム溶射に限らず、プラズマ溶射等 高温ガスによって粒子を溶解させるタイプ 溶射装置の後段に接続することも可能であ 、ノズル内での加速を維持させてノズル内 への粒子の付着を解消することができる。
なお、図中、82は溶射粒子、83は基材、84 その基材83上に堆積される溶射皮膜を示し いる。
6 微粒化装置
図23は、溶融金属流を微細化することによ
金属粉を製造する微粒化装置に、本発明の
速ノズルを適用する場合の構成を示したも
である。
同図において、微粒化装置90は、溶解炉91 の下方に配置されたハウジング92内に収納さ ている。
微粒化装置90は、中空の環状部90aと、そ 外周壁から直径方向に延設された支持体90b よび90cを有し、一方の支持体90cは中空から り、環状部90aに連通して高圧ガスの供給路 して機能するようになっている。
また、支持体90b,90cはそれらの軸まわりに 回動するようになっており、それにより、環 状部90aを紙面厚さ方向に揺動させることがで きる。
環状部90aの底面には、図1に示した加速ノ ズル1の構成と基本的に同じ構成からなる加 ノズル93が垂設されている。
上記構成において、支持体90cを通じて環 部90aに供給された高圧ガスは、噴射ノズル 置93の各リング部品93a~93hのスリットTからも 噴射されるようになっている。
なお、上記環状部90aが揺動動作する微粒 装置では、微粒化装置90が溶解炉91に固定さ れない構造上、溶解炉91とその微粒化装置90 の間には空間94が存在しており、この空間94 通常、ほぼ大気圧となっている。
上記構成を有する微粒化装置90において 溶湯ノズル91aから吐出された溶湯95は、重力 によって鉛直方向に流下し、環状部90aの中心 を通過する際に、高圧ガス(アトマイズガス)A Gsによって微粒化される。
微粒化された粒子はさらに加速ノズル93 を通過する際にスリットTから噴射される高 ガスによって加速され、基材に衝突する衝 速度が高められる。
基材上に粒子が堆積して形成されたビレ トの密度は、粒子の衝突速度にほぼ比例す ため、粒子を加速させることができる上記 速ノズル93を付加することにより、密度の いビレットを成形することができる。
なお、上記構成では空間94が加速ノズル93 のノズル中央に連通しているため、加速ノズ ル93は、ノズル中央から大気圧のガスを吸い んで粒子とともに加速することになる。し がって、ノズル中央に高圧ガスを導入する 合と比較すると、粒子を加速する能率は低 なる。
そこで、ノズル内の粒子速度とガスマッ 数を実験により測定すると、例えば0.6MPaの スをリング状部品の各スリットTから噴射し た場合、ノズル中央を飛行する粒子の速度は 300m/s(ノズル中央に高圧ガスを供給した場合 400m/s)となり、ガスのマッハ数は1.0~1.5程度ま で加速することができた。それにより、実用 上、満足できる加速効果の得られることが確 認された。
7 水実験モデルを用いた粒子速度測定
図24は加速ノズル内を飛行する粒子の速度
よび速度分布を測定するために構成された
実験モデルである。
同図において、水タンク91″は図23に示し た溶解炉91に相当し、環状部90a″は同じく環 部90aに相当し、加速ノズル93″は加速ノズ 93に相当する。96は水タンク91″から垂下さ たノズルである。また、中空の環状部90a″ ら高圧ガスを供給した。
なお、図24に示した水実験モデルは、図23 に示した微粒化装置を高圧ガス供給方向から 見た配置となっている。したがって、加速ノ ズル93″は左右方向に揺動動作する。
図25の示すグラフは上記水実験モデルを い、スプレー方向と直交する方向の粒子速 分布を測定したものである。
同グラフにおいて、横軸はスプレー中心S からの距離を示し、縦軸は粒子速度を示して いる。なお、本水実験モデルで使用した加速 ノズル93″のノズル出口の孔径はφ16mmである
グラフ中、特性M1はノズル出口から25mmの 離において粒子速度を測定したものであり ノズル内壁に近いスプレー周辺部では粒子 度が速く(350m/s)、スプレー中心部では粒子 度が遅くなる(250m/s)という速度分布が得られ た。これは、スプレー中心部では大気圧のガ スを吸い込みながら加速しなければならない ことによって生じた遅れと考えれる。
特性M2は、ノズル出口から250mmの距離にお いて粒子速度を測定したものであり、スプレ ー中心部の粒子速度が特性M1に比べて加速さ る一方でスプレー周辺部についてはスプレ 中心からの距離が拡がるとともに粒子速度 減衰していく。
特性M3は、ノズル出口から550mmの距離にお いて粒子速度を測定したものである。上記特 性M2と比較し、スプレー中心部の粒子速度は や減衰し、スプレーがさらに裾拡がりとな 。
図26に示すグラフは、スプレー方向にお る粒子速度分布を測定したものである。
同グラフにおいて、横軸はスプレー高さ 、左縦軸は粒子速度を、右縦軸は粒子径を れぞれ示している。
特性N1はスプレー高さ60~1250mmの範囲で粒 速度の変化を測定したものであり、スプレ 高さが約300mmまでは粒子は加速途中であるた め、310m/s程度まで速度が増加するが、それ以 後は徐々に減衰していく。
また、粒子径については、スプレー高さ5 00mmまでは21μm前後で安定するが、スプレー高 さ500mmを超えるとやや粒子径が大きくなる傾 がある。これは飛行する粒子同士が合体す ことによるものと推定される。
また、水実験モデルにおける水を塗料に 更すれば、本発明の加速ノズルを塗装にも 用することができるようになる。
上記各実施形態を用いて説明したように 本発明の加速ノズルは、微粉製造、スプレ フォーミング、溶射、成膜、3次元造形、塗 装等のいずれの分野にも幅広く適用すること ができる。
なお、上述した各実施形態では円筒状加 ノズルを例に取り説明したが、加速ノズル 上記円筒形に限らず、例えば図27に示すよ に、角型部品100a~100dを接続した角筒状ノズ 100であってもよい。角筒状ノズル100に構成 る場合、ノズル孔100eの開口形状は偏平な矩 であってもよく、また、正方形であっても い。なお、図中100fは、スロート部である。
本発明は、加速ノズルおよびその加速ノ ルを備えた噴射ノズル装置に利用可能であ 。
