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Patent Searching and Data


Title:
ACTIVE WATER VAPOR GENERATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/148000
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an active water vapor generator provided with (a) a water vapor induction heating unit provided with a first container which comprises an inlet and an outlet, a high-frequency induction coil which is provided on the outer periphery of the container, and a member which is housed in the first container, in which water vapor can flow, and which is induction-heated by the high-frequency induction coil, and (b) a discharge treatment unit provided downstream of the induction heating unit and comprising a second container which comprises an inlet and an outlet, and at least a pair of electrodes which is provided in the second container in order to discharge-treat the induction-heated water vapor, wherein superheated water vapor which has flowed out from the outlet of the first container of the induction heating unit is turned into active water vapor by being discharge-treated in the discharge treatment unit.

Inventors:
FUJIMURA Naoto (601 5-2-19, Kitaterao Tsurumi-k, Yokohama-shi Kanagawa 74, 〒2300074, JP)
藤村 直人 (〒74 神奈川県横浜市鶴見区北寺尾5-2-19-601 Kanagawa, 〒2300074, JP)
Application Number:
JP2009/059892
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
May 29, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NEW NATURE CO., LTD. (18-1, Nashimanamakuchi Joyo-shi Kyoto, 16, 〒6100116, JP)
有限会社ニューネイチャー (〒16 京都府城陽市奈島生口18-1 Kyoto, 〒6100116, JP)
FUJIMURA Naoto (601 5-2-19, Kitaterao Tsurumi-k, Yokohama-shi Kanagawa 74, 〒2300074, JP)
International Classes:
F22G1/16; H05B6/10
Attorney, Agent or Firm:
TAKAISHI Kitsuma (Kagurazaka FN Bldg. 5F, 67 Kagurazaka 6-chom, Shinjuku-ku Tokyo 25, 〒1620825, JP)
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Claims:
(a) 入口及び出口を有する第一の容器と、前記第一の容器の外周に設けられた高周波誘導コイルと、前記第一の容器に収容され、水蒸気が流通可能で前記高周波誘導コイルにより誘導加熱される部材とを具備する水蒸気の誘導加熱装置と、(b) 前記誘導加熱装置の下流に設けられ、入口及び出口を有する第二の容器と、誘導加熱した水蒸気を放電処理するために前記第二の容器内に設けられた少なくとも一組の電極とを有する放電処理装置とを具備する活性水蒸気発生装置であって、前記誘導加熱装置の出口から流出した過熱水蒸気を前記放電処理装置内で放電処理することにより活性水蒸気にすることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項1に記載の活性水蒸気発生装置において、前記誘導加熱部材が多孔質部材であることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項1又は2に記載の活性水蒸気発生装置において、前記誘導加熱部材が導電性を有する軟磁性金属材料からなることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項1~3のいずれかに記載の活性水蒸気発生装置において、前記誘導加熱部材が30~80容積%の空隙率を有することを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項1~4のいずれかに記載の活性水蒸気発生装置において、前記誘導加熱部材の空隙率は前記第一の容器の入口側より出口側の方が高いことを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項5に記載の活性水蒸気発生装置において、前記第一の容器に入口側より順に空隙率が増大する複数の多孔質部材が収容されていることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項6に記載の活性水蒸気発生装置において、前記第一及び第二の容器は金属製であり、前記誘導加熱装置と前記放電処理装置とは絶縁性筒体を介して連結しており、前記放電処理装置の一方の電極が前記絶縁性筒体を貫通していることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項1~7のいずれかに記載の活性水蒸気発生装置において、前記第一及び第二の容器がともに絶縁性セラミックスからなることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
入口及び出口を有するとともに上流側及び下流側にそれぞれ水蒸気の誘導加熱域及び放電処理域を有する絶縁性容器と、前記誘導加熱域の外周に設けられた高周波誘導コイルと、前記誘導加熱域内に設けられ、水蒸気が流通可能で前記高周波コイルにより誘導加熱される部材と、前記放電処理域内に設けられた少なくとも一組の電極とを具備し、前記入口より前記絶縁性容器内に導入された水蒸気は前記誘導加熱域での誘導加熱により過熱水蒸気となり、次いで前記放電処理域での放電処理により活性水蒸気となることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項9に記載の活性水蒸気発生装置において、前記誘導加熱部材が多孔質部材であることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項9又は10に記載の活性水蒸気発生装置において、前記誘導加熱部材が導電性を有する軟磁性金属材料からなることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項9~11のいずれかに記載の活性水蒸気発生装置において、前記誘導加熱部材が30~80容積%の空隙率を有することを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項12に記載の活性水蒸気発生装置において、前記誘導加熱部材の空隙率は前記絶縁性容器の入口側より出口側の方が高いことを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項13に記載の活性水蒸気発生装置において、前記誘導加熱域に入口側より順に空隙率が増大する複数の多孔質部材が収容されていることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
請求項1~14のいずれかに記載の活性水蒸気発生装置において、前記過熱水蒸気の温度が120~350℃であることを特徴とする活性水蒸気発生装置。
Description:
活性水蒸気発生装置

 本発明は比較的少ない消費電力で活性水 気を効率よく発生させる装置に関する。

 食品加工、廃棄物処理、炭化、表面処理 に、加熱空気より熱伝導率が高い100℃超の 熱水蒸気が広く利用されており、過熱水蒸 を発生させる種々の装置が提案されている 例えば特開平2003-297537号は、水を収容する 導電性筒体と、非導電性筒体の外周に巻か た高周波誘導コイルと、非導電性筒体の内 に配設され、高周波誘導コイルにより誘導 熱される複数の導電性筒体とを有する過熱 蒸気を発生する装置を開示している。この 置は少ない消費電力で過熱水蒸気を発生で る。

 特開2004-251605号は、外周に高周波誘導コ ルが巻回された筒状容器と、筒状容器内に 容された多数の球体とを有し、ボイラーで 成された水蒸気が筒状容器に流入し、高周 誘導コイルにより誘導加熱されて過熱水蒸 となる装置を開示している。この装置は450 以上の過熱水蒸気を生成することができる

 しかしながら、上記装置により得られる 熱水蒸気は比較的低温では十分な活性を有 ていない。水蒸気を活性化する方法として 放電処理がある。特開2002-159935号は、水蒸 にアーク放電して10000℃と高温の水蒸気プラ ズマ(活性水蒸気)を発生させる装置を提案し いる。しかしこのような高温の水蒸気プラ マを発生させるには大きな消費電力が必要 ある。

 従って本発明の目的は、比較的少ない消 電力で高活性の活性水蒸気を発生させる装 を提供することである。

 上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明 らは、誘導加熱により生成した過熱水蒸気 放電処理を行うことにより、比較的少ない 費電力で高活性の水蒸気が効率良く得られ ことを発見し、本発明に想到した。

 すなわち、本発明の第一の活性水蒸気発 装置は、(a) 入口及び出口を有する第一の 器と、前記第一の容器の外周に設けられた 周波誘導コイルと、前記第一の容器に収容 れ、水蒸気が流通可能で前記高周波誘導コ ルにより誘導加熱される部材とを具備する 蒸気の誘導加熱装置と、(b) 前記誘導加熱装 置の下流に設けられ、入口及び出口を有する 第二の容器と、誘導加熱した水蒸気を放電処 理するために前記第二の容器内に設けられた 少なくとも一組の電極とを有する放電処理装 置とを具備する活性水蒸気発生装置であって 、前記誘導加熱装置の出口から流出した過熱 水蒸気を前記放電処理装置内で放電処理する ことにより活性水蒸気にすることを特徴とす る。

 本発明の一実施形態では、前記第一及び 二の容器は金属製であり、前記誘導加熱装 と前記放電処理装置とは絶縁性筒体を介し 連結しており、前記放電処理装置の一方の 極が前記絶縁性筒体を貫通している。本発 の別の実施形態では、前記第一及び第二の 器がともに絶縁性セラミックスからなる。

 本発明の第二の活性水蒸気発生装置は、 口及び出口を有するとともに上流側及び下 側にそれぞれ水蒸気の誘導加熱域及び放電 理域を有する絶縁性容器と、前記誘導加熱 の外周に設けられた高周波誘導コイルと、 記誘導加熱域内に設けられ、水蒸気が流通 能で前記高周波コイルにより誘導加熱され 部材と、前記放電処理域内に設けられた少 くとも一組の電極とを具備し、前記入口よ 前記絶縁性容器内に導入された水蒸気は前 誘導加熱域での誘導加熱により過熱水蒸気 なり、次いで前記放電処理域での放電処理 より活性水蒸気となることを特徴とする。

 第一及び第二の活性水蒸気発生装置のい れにおいても、前記誘導加熱部材は多孔質 材であるのが好ましく、多孔質金属部材で るのがより好ましく、導電性を有する軟磁 金属材料からなるのが最も好ましい。前記 導加熱部材は30~80容積%の空隙率を有するの 好ましい。前記誘導加熱部材の空隙率は前 容器の入口側より出口側の方が高いのが好 しく、前記第一の容器に入口側より順に空 率が増大する複数の多孔質部材が収容され いるのがより好ましい。前記過熱水蒸気の 度は120~350℃であるのが好ましい。

 本発明の活性水蒸気発生装置は、誘導加 により生成した過熱水蒸気を直ちに放電処 するので、比較的少ない消費電力で高活性 水蒸気を製造することができる。本発明の 置により得られる活性水蒸気は、植物材料 の炭化及び分解、各種物品の滅菌、印刷物 消色、プラスチックフィルムの表面処理等 処理を行うのに好適である。

本発明の第一の活性水蒸気発生装置 一例を示す長手方向断面図である。 本発明の第一の活性水蒸気発生装置 要部を示す分解断面図である。 誘導加熱装置における水の分子数の 化を概略的に示す図である。 本発明の第一の活性水蒸気発生装置に いる誘導加熱装置の別の例を示す長手方向 面図である。 本発明の第一の活性水蒸気発生装置 用いる放電処理装置の別の例を示す長手方 断面図である。 図3(a) に示す放電処理装置における 極線の配置を示す平面図である。 図3(b) のA-A断面図である。 本発明の第一の活性水蒸気発生装置に いる誘導加熱装置のさらに別の例を示す長 方向断面図である。 本発明の第一の活性水蒸気発生装置 用いる放電処理装置のさらに別の例を示す 手方向断面図である。 図5(a) のB-B断面図である。 本発明の第一の活性水蒸気発生装置 用いる放電処理装置のさらに別の例を示す 手方向断面図である。 図6(a) のC-C断面図である。 本発明の第一の活性水蒸気発生装置 用いる放電処理装置のさらに別の例を示す 手方向断面図である。 図7(a) のD-D断面図である。 放電処理装置における電極線の配置 示す部分拡大斜視図である。 放電処理装置における電極線の配置 示す部分拡大斜視図である。 本発明の第一の活性水蒸気発生装置の の例を示す部分断面図である。 本発明の第一の活性水蒸気発生装置の らに別の例を示す部分断面図である。 本発明の第二の活性水蒸気発生装置の 一例を示す長手方向断面図である。 本発明の活性水蒸気発生装置を用い て印刷物を消色する様子を概略的に示す平面 図である。 本発明の活性水蒸気発生装置を用い て印刷物を消色する様子を概略的に示す側面 図である。 本発明の活性水蒸気発生装置を用いて バイオマスからカーボンを製造する様子を概 略的に示す断面図である。

 本発明の実施形態を添付図面を参照して 細に説明するが、各実施形態に関する説明 、特に断りがなければ他の実施形態にも適 することができる。

[1] 第一の活性水蒸気発生装置
 図1(a) 及び図1(b) に示すように、水道の蛇 に連結する浄水手段1から来る清浄水から水 蒸気を発生させるボイラー2のパイプ2aと連結 した第一の活性水蒸気発生装置は、水蒸気を 誘導加熱して過熱水蒸気を生成する装置3と 過熱水蒸気を放電処理して活性水蒸気にす 装置4とを具備する。

(1) 誘導加熱装置
 誘導加熱装置3は、入口30a及び出口30bを有す る筒状の容器30と、その外周に断熱材31を介 て巻回された銅線又は銅管からなる高周波 導コイル32と、高周波誘導コイル32に高周波 流を供給する高周波電源35と、容器30内に収 容され、水蒸気が流通するとともに高周波電 流により誘導加熱される部材33と、容器30の 口30b近傍に設けられ、誘導加熱により得ら た過熱水蒸気の温度を検出する温度センサ36 と、温度センサ36の検出結果に基づいて高周 電源35を制御するコントローラ37とを有する 。

(a) 容器
 容器30は、高周波誘導コイル32に流れる高周 波電流により実質的に誘導加熱されず、かつ 生成した過熱水蒸気により劣化しない材料か らなるのが好ましい。このような材料として 、非磁性ステンレス鋼(SUS304等)、アルミニウ 、銅等の非磁性金属、セラミックス、耐熱 ラス、黒鉛等が挙げられる。非磁性金属を いる場合、一層優れた耐食性を得るために 容器30の内壁をガラスコーティングしても い。メンテナンスを容易にするために、容 30をフランジを有する複数の円筒体により脱 着自在に構成しても良い。

(b) 誘導加熱部材
 誘導加熱は、高周波磁界中に置かれた導電 に生ずる渦電流損又は磁気ヒステリシス損 より加熱する方法であるので、誘導加熱部 33は優れた軟磁性を有するとともに、導電 が余り高くない材料からなるのが好ましい さらに、誘導加熱部材33は過熱水蒸気により 曝されるので、優れた耐食性を有するのが好 ましい。このため、誘導加熱部材33は優れた 食性を有する軟磁性金属からなるのが好ま い。このような金属として実用的には磁性 テンレス鋼(SUS430、SUS403、SUS447J1、SUSXM27等) 好ましい。その他に、例えば炭素とホウ珪 ガラスとからなるカーボンセラミックス等 導電性セラミックスも使用可能である。過 水蒸気の生成に必要な接触面積を確保する ともに過大な圧損を避けるために、誘導加 部材33の空隙率は30~80容積%が好ましい。

 本発明の好ましい実施形態では、誘導加 部材33は、容器30内の空間をほぼ占める円柱 状の多孔質金属部材である。多孔質金属部材 は一対の固定部材38a,38bにより容器30内に固定 される。多孔質金属部材は、(i) 金属粉末、 孔形成用の樹脂粒子、有機バインダ及び溶 からなるスラリーを所定の形状に成形し、 燥した後、有機バインダ及び樹脂粒子を焼 させ、焼結する方法、(ii) 発泡ウレタンに 属粉末スラリーを含浸させ、乾燥後焼結す 方法、(iii) 不織布状に絡めた金属繊維を焼 結する方法等により製造することができる。

(2) 放電処理装置
 放電処理装置4は、誘導加熱装置3の出口30b 連通する入口40a及び活性水蒸気を噴出する 口40bを有する容器40と、容器40の外周に設け れた断熱材41と、容器40の中心軸線に沿って 設けられた電極線42と、電極線42に接続する 源43とを有する。導電性金属製容器40を電極 42の対極としても良い。導電性金属は銅、 ルミニウム、ステンレス鋼等である。容器40 内で活性水蒸気が生成するので、容器40の内 及び電極線42をガラスコーティングするの 好ましい。電源43はパルス波又は正弦波を出 力する。

 誘導加熱装置3の容器30と放電処理装置4の 容器40との容積比は適宜設定できるが、一般 10/1~1/10であるのが好ましい。

 誘導加熱装置3の容器30が金属製の場合、 極線42と対極となる金属製容器30とを十分に 絶縁するために、放電処理装置4の入口40aと 導加熱装置3の出口30bとの間に電極線42が貫 する絶縁性筒体45を設けるのが好ましい。絶 縁性筒体45を形成する材料はテフロン(登録商 標)、耐熱ガラス、セラミックス等である。 た放電処理装置4の出口40bに、活性水蒸気を 出するための開口形状を有する管5を取り付 けるのが好ましい。

(3) 活性水蒸気の製造
 ボイラー2により100℃以上、例えば110~140℃ 飽和水蒸気を発生させる。この飽和水蒸気 圧力は1.2~2気圧程度である。酸化を防止する 場合、実質的に無酸素の飽和水蒸気を生成す るのが好ましい。誘導加熱装置3に供給する 和水蒸気の量(L/sec)は、誘導加熱部材33の空 容積(L)の5倍以上とするのが好ましい。誘導 熱された水蒸気の流速は、水蒸気の温度上 から想定される流速よりはるかに高い。こ は、誘導加熱された水蒸気中において複数 水分子からなるクラスターが分解し、例え 図1(c) に図式的に示すように、水分子の数 著しく増大したためであると考えられる。 蒸気が30~80容積%の空隙率を有する誘導加熱 材33を流れる際に、水分子の数の増加によ 上昇した圧力は上流方向より下流方向に圧 的に伝わり易いので、水蒸気の流速は入口30 aより出口30bの方がはるかに速くなる。なお 水分子のクラスターの詳細は、脇坂昭弘の 分子クラスターから始まる新たな液体のサ エンス(online)」,2000年1月,資源環境技術総合 究所,「NIRE」ニュース,[平成20年1月8日検索], ンターネット<URL:http://www.aist.go.jp/NIRE/publi ca/news-2000/2000-01-3.htm>等に記載されている。

 図2に示すように、誘導加熱部材33を入口3 0a側より順に空隙率が30~80容積%の範囲内で増 する複数(図示の例では3個)の多孔質部材33a~ 33cにより構成すると、クラスターの分解によ り分子数が増加した過熱水蒸気を出口30bから 効率よく噴射させることができる。

 実質的に無酸素の過熱水蒸気を発生させ 場合、過熱水蒸気の温度を120~350℃とするの が好ましく、150~250℃とするのがより好まし 、150~200℃とするのが最も好ましい。ここで 実質的に無酸素」とは、酸素分子、酸素イ ン、酸素ラジカル及びオゾンの合計濃度が 全ての水の分子、イオン及びラジカルの合 100モル%に対して、0.5モル%以下であること 意味する。

 放電処理装置4に送給された過熱水蒸気は、 放電処理により低温プラズマ化した活性水蒸 気となる。実質的に無酸素の過熱水蒸気を比 較的低温で放電処理(プラズマ化)すると、酸 ラジカルの発生を伴わずに、H 2 O→OH・+H・の反応式によりヒドロキシラジカ が発生すると推測される。本発明では効率 にヒドロキシラジカルを発生させることが きるが、これは放電処理の前に水分子のク スターの分解を行っているためであると考 られる。

 図3(a)~図3(c) は、誘導加熱装置3の容器30 ほぼ同じ横手方向断面積を有する偏平形状 容器40を具備する放電処理装置4を示す。容 40内に複数本(この例では5本)の電極線42aが等 間隔に設けられている。容器40は金属製にし 対極を兼ねても良い。対極との間隔が狭い 数の電極線42aを有する構造により、放電効 が向上する。

 図4に示す例では、誘導加熱装置3の容器30 内に、連通孔を有する複数の隔離板33dを介し て多数の球状又は管状の誘導加熱部材33eが充 填されている。隔離板33dは中心棒34により固 されている。隔離板33d及び誘導加熱部材33e 構成する材料は上記と同じ磁性金属である が好ましい。球状誘導加熱部材33eの場合、 蒸気との接触面積を増大するために、孔及 /又は凹部を設けるのが好ましい。誘導加熱 部材33eを容器30内に30~80容積%の空隙率(誘導加 熱部材内の空隙率+誘導加熱部材間の空隙率) 充填するのが好ましく、また空隙率が容器3 0の入口30a側から出口30b側にかけて高くなる うに、誘導加熱部材33eを充填するのが好ま い。

 図5(a) 及び図5(b) は、ほぼ容器40全体に たってハニカム状誘電体44が延在し、その各 セルに電極線42aが設けられた放電処理装置4 示す。これ以外の構造は図1に示すものと同 でよい。ハニカム状誘電体44は、各種ガラ 、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸 、チタン酸鉛、ジルコン酸鉛等の誘電材料 より形成するのが好ましい。電極線42aと対 (例えば金属製容器40)との間に電圧を印加す と、バリア放電が発生する。

 図6(a) 及び図6(b)は、ほぼ容器40全体にわ ってハニカム状電極42bが延在しており、ハ カムの各セル内に電極線42aが設けられた放 処理装置4を示す。それぞれのセルは等しい 流路断面積を有する。容器40が金属製の場合 容器40の内面にハニカム状電極42bを接触さ るだけで、ハニカム状電極42bを電極線42aの 極にすることができる。これ以外の構造は 1に示すものと同じでよい。電極線42aとハニ ム状電極42bと間に1μs以下の短パルス電圧を 印加すると、パルスストリーマ放電が発生す る。

 図7(a)~図7(d) は、異なる極性が交互に位 するように複数本の電極線42c,42dが容器40内 延在する以外図1に示すのと同じ放電処理装 4を示す。各電極線42c,42dは絶縁材42c’,42d’ 被覆しても良い。また絶縁材で被覆する代 に、各電極線42c,42dをハニカム状誘電体のセ ルに1つずつ収容しても良い。異なる極性の 極42c,42d間に電圧を印加すると、バリア放電 発生する。

 図8は、放電処理装置4用の容器40の入口40a と誘導加熱装置3用の容器30の出口30bとの間に 、絶縁性パッキン46,46を介して、電極線42が 通する絶縁性筒体45が設けられた例を示す。 この例では、容器30,40は金属製である。絶縁 筒体45は耐熱ガラス、セラミックス等から るのが好ましい。絶縁性パッキン46,46は、金 属製容器30,40と絶縁性筒体45との熱膨張差を 収するもので、絶縁性の他に柔軟性及び耐 性を有する必要がある。そのため、絶縁性 ッキン46,46はテフロン(登録商標)等の樹脂に り形成するのが好ましい。

 図9は、放電処理装置4用の容器40がセラミ ックス等の絶縁性材料からなる例を示す。こ の例では、電極線42用の電線42aと対極47用の 線47aとは絶縁性容器40を貫通している。電極 線42及び対極47の形態は上記と同じで良い。 導加熱装置3用の容器30と活性水蒸気噴出管5 が金属製の場合、それらと容器40との熱膨 差を吸収するために、容器40と容器30との間 び容器40と管5との間にそれぞれ絶縁性パッ ン46,46を設けるのが好ましい。また容器30も 絶縁性材料からなる場合、絶縁性パッキン46 容器40と管5との間だけに設ければ良い。

[2] 第二の活性水蒸気発生装置
 図10に示すように、第二の活性水蒸気発生 置は、水蒸気の誘導加熱域13と放電処理域14 が絶縁性容器15内に収容されている点で第 の活性水蒸気発生装置と異なる。ボイラー パイプから流入する水蒸気は、誘導加熱域13 内の高周波誘導加熱部材(例えば多孔質金属 材)33により加熱されて過熱水蒸気となり、 いで下流の放電処理域14内に設けられた電極 線42により放電処理されて活性水蒸気になる 誘導加熱域13と放電処理域14とが1つの絶縁 容器15に収容されているので、圧損が少なく 効率よく活性水蒸気を発生させることができ る。なお、誘導加熱部材33及び電極線42につ ては上記と同じものを使用できる。

[3] 活性水蒸気の用途
 本発明の装置により得られる活性水蒸気は 高活性のヒドロキシラジカルを高濃度で含 ので、コピー等の印刷物の消色、バイオマ (植物、微生物等)の分解及び炭化、各種物 の滅菌、食品の加工(加熱、乾燥、焙煎等)、 プラスチックフィルムの表面処理、半導体洗 浄、産業廃棄物処理、土壌改良等に利用でき る。特に無酸素状態で発生させた活性水蒸気 はオゾンを含まないので、環境への悪影響が 少なく、開放系でも使用することができる。 ヒドロキシラジカルは、有機物等との反応に より速やかに消費され、また寿命がマイクロ 秒のオーダー(約20μsec~約50μsec)と非常に短い で、開放系で使用しても問題ない。

 活性水蒸気で印刷物の消色を行う場合、 11(a) 及び図11(b) に示すように、印刷物Pの に対応する吹出口5aを有する排出管5を活性 蒸気発生装置の出口に設けるのが好ましい 印刷物Pをロール6で搬送しながら、印刷面 活性水蒸気を吹き付けると、印字や画像は 速に消色される。本発明の装置で得られる 性水蒸気は200℃以下でも高い活性(酸化力)を 有するので、比較的低温で紙を炭化すること なく、迅速に消色することができる。活性水 蒸気は特にインクジェットインクの印字及び 画像の消色に適している。なお、排出管5の 出口5aに逆極性の電極51a,51bを交互に設け、 出口5aで活性水蒸気に放電してもよい。

 活性水蒸気でバイオマスを炭化させる場 、図12に示すように、活性水蒸気発生装置 排出管5を処理チャンバ7の下流端壁に接続す る。コンベア70により過熱水蒸気と向流に搬 されるバイオマスBは活性水蒸気により迅速 に炭化される。活性水蒸気は200℃以下でもバ イオマスを炭化できるので、ベンツピレン等 の有害物質の生成を伴わずに、低コストでカ ーボンを製造することができる。また実質的 に無酸素とすると、カーボンの燃焼ロスが少 ない。特に実質的に無酸素で350℃以下の活性 水蒸気により得られるカーボンは親水性を有 するので、インクジェットインク用インク等 に好適である。なお排出管5の接続位置は限 的ではなく、また必要に応じて複数の活性 蒸気発生装置を処理チャンバ7に取り付けて 良い。

 以上の通り本発明を図面及び実施例を参 して詳細に説明したが、本発明はそれらに 定されず、本発明の趣旨を変更しない限り 々の変更を加えることができる。例えば多 質部材は、上記以外にハニカム構造、格子 造、メッシュ構造、不織布構造等でも良い