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Title:
ACTUATOR AND CAMERA BLADE DRIVE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/078606
Kind Code:
A1
Abstract:
An actuator having an excitation coil (40), a stator (10) excited to have different polarities when an electric current is applied to the coil (40), a rotor (20) magnetized in polarities different in the circumferential direction and rotated when magnetic force acts between itself and the stator (10), and an output member (30) rotating together with the rotor (20) and outputting rotation of the rotor (20) to a first blade (60) and a second blade (70). The rotor (20) and the output member (30) are joined together by fusion bonding, and the positions (A) of fusion bonding of the rotor (20) are located at the boundaries of the polarities of the rotor (20).

Inventors:
YASUDA AKIRA (JP)
KAWAGUCHI SHUICHI (JP)
ITO AKIHIRO (JP)
SUGASA MIKISHIGE (JP)
YANAGISAWA SHIGERU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074322
Publication Date:
July 03, 2008
Filing Date:
December 18, 2007
Export Citation:
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Assignee:
SEIKO PRECISION KK (JP)
YASUDA AKIRA (JP)
KAWAGUCHI SHUICHI (JP)
ITO AKIHIRO (JP)
SUGASA MIKISHIGE (JP)
YANAGISAWA SHIGERU (JP)
International Classes:
G03B9/10; G03B9/02; H02K21/20
Foreign References:
JPH09152645A1997-06-10
JPH10127033A1998-05-15
JP2006246556A2006-09-14
JP2006113256A2006-04-27
Attorney, Agent or Firm:
KATAYAMA, Shuhei (6-1 Kyobashi 1-chom, Chuo-ku Tokyo 31, JP)
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Claims:
 励磁用コイルと、前記コイルへの通電によって異なる極性に励磁されるステータと、周方向に異なる極性に着磁されると共に前記ステータとの間で磁力が作用することにより回動するロータとを備え、
 前記ロータと一体に回転して該ロータの回動を他の部材に出力する出力部材を有し、
 前記ロータ及び出力部材は、溶着により接合されており、
 前記ロータの溶着箇所は、該ロータの磁極の境界である、ことを特徴とするアクチュエータ。
 前記出力部材は、該出力部材に形成された嵌合孔に前記ロータが圧入されている、ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
 開口を有する基板と、前記開口を開閉する羽根と、前記羽根を駆動するアクチュエータとを備え、
 前記アクチュエータは、励磁用コイルと、前記コイルへの通電によって異なる極性に励磁されるステータと、周方向に異なる極性に着磁されると共に前記ステータとの間で磁力が作用することにより回動するロータと、前記ロータと一体に回転して該ロータの回動を前記羽根に出力する出力部材とを有し、
 前記ロータ及び出力部材は、溶着により接合されており、
 前記ロータの溶着箇所は、該ロータの磁極の境界である、ことを特徴とするカメラ用羽根駆動装置。
 前記出力部材は、該出力部材に形成された嵌合孔に前記ロータが圧入されている、ことを特徴とする請求項3に記載のカメラ用羽根駆動装置。

 
Description:
アクチュエータ及びカメラ用羽 駆動装置

 本発明は、アクチュエータ及びカメラ用 根駆動装置に関する。

 従来からカメラの羽根の駆動に用いられ アクチュエータとしては、ロータと、ステ タと、ステータを励磁するためのコイルと ロータの回動を羽根に伝達するための出力 材とを備えたものが知られている。特許文 1には、このロータと出力部材とがインサー ト成形によって形成されているものが開示さ れている。

特開2004-191750号公報

 しかしながら、ロータと出力部材とがイン ート成形によって形成されている場合には ロータに対する出力部材の角度位置を精度 く成形することが困難であった。
 また、ロータと出力部材とを溶着により接 する方法もあるが、溶着の位置によっては ータの磁気特性が劣化する恐れがあった。

 そこで、本発明は、磁気特性の劣化を抑 し、ロータに対する出力部材の位置精度が 上したアクチュエータ及びカメラ用羽根駆 装置を提供することを目的とする。

 上記目的は、励磁用コイルと、前記コイル の通電によって異なる極性に励磁されるス ータと、周方向に異なる極性に着磁される 共に前記ステータとの間で磁力が作用する とにより回動するロータとを備え、前記ロ タと一体に回転して該ロータの回動を他の 材に出力する出力部材を有し、前記ロータ び出力部材は、溶着により接合されており 前記ロータの溶着箇所は、該ロータの磁極 境界である、ことを特徴とするアクチュエ タによって達成できる。
 この構成により、ロータの溶着箇所は磁極 境界であるので、ロータの磁気特性の劣化 抑制しつつ、ロータに対する出力部材の位 精度が向上したアクチュエータを提供でき 。

 また上記構成において、前記出力部材は、 出力部材に形成された嵌合孔に前記ロータ 圧入されている、構成を採用できる。
 この構成により、溶着と共に圧入によって 出力部材とロータとは接合されているので 出力部材とロータとの接合をより強固なも とすることができる。

 また上記目的は、開口を有する基板と、前 開口を開閉する羽根と、前記羽根を駆動す アクチュエータとを備え、前記アクチュエ タは、励磁用コイルと、前記コイルへの通 によって異なる極性に励磁されるステータ 、周方向に異なる極性に着磁されると共に 記ステータとの間で磁力が作用することに り回動するロータと、前記ロータと一体に 転して該ロータの回動を前記羽根に出力す 出力部材とを有し、前記ロータ及び出力部 は、溶着により接合されており、前記ロー の溶着箇所は、該ロータの磁極の境界であ 、ことを特徴とするカメラ用羽根駆動装置 よっても達成できる。
 この構成により、ロータの磁気特性の劣化 抑制しつつ、ロータに対する出力部材の位 精度が向上し、性能の優れたカメラ用羽根 動装置を提供できる。

 また上記構成において、前記出力部材は、 出力部材に形成された嵌合孔に前記ロータ 圧入されている、構成を採用できる。
 この構成により、溶着と共に圧入によって 出力部材とロータとは接合されているので 出力部材とロータとの接合をより強固なも とすることができる。従って、シャッター ピードが速い場合など、出力部材への負荷 大きい場合にも対応できる。

 本発明によれば、磁気特性の劣化を抑制 、ロータに対する出力部材の位置精度が向 したアクチュエータ及びカメラ用羽根駆動 置を提供できる。

図1は、本実施例に係る電磁アクチュエ ータの主要部の構成を示した図である。 図2は、全開状態でのカメラ用羽根駆動 装置の透視図である。 図3は、全閉状態でのカメラ用羽根駆動 装置の透視図である。 図4は、カメラ用羽根駆動装置の構成を 示した断面図である。 図5は、ロータと出力部材との溶着箇所 を示した説明図である。 図6は、変形例に係るロータと出力部材 との溶着箇所を示した説明図である。

 以下、本発明に係る一実施形態について図 を参照して説明する。図1は本実施例に係る 電磁アクチュエータの主要部の構成を示した 図である。
 電磁アクチュエータ1は、ステータ10、ロー 20、コイル40等から構成される。
 電磁アクチュエータ1は、U字状に形成され その両端部に第1磁極部11、第2磁極部12を有 るステータ10、周方向に異なる2極に着磁さ 円筒形状を成すロータ20、コイルボビン41に 回され通電により互いに異なる極性を第1磁 極部11及び第2磁極部12に生じさせるコイル40 どを備えている。
 また、ロータ20の被写体側には(図4参照)、 ータ20の回動を外部へ出力する出力部材30が り付けられている。これにより、出力部材3 0はロータ20と一体的に所定角度範囲を回動す る。

 ロータ20はプラスチックマグネットによ 形成されている。詳細には、SmFeN磁石粉末に ポリアミド樹脂を混合して成形されている。 出力部材30は、レーザ光を透過するポリアセ ール樹脂により成形されている。尚、ロー 20の材質は上記以外でもよく、例えば、磁 粉としてNdFeBなどを用い、バインダ樹脂とし て熱可塑性のポリフェニレンスルフィド樹脂 や、ポリエステル-ポリブチレンテレフタレ ト樹脂などを用いてもよい。また、出力部 30の材質についても上記以外でもよく、一般 的なプラスチック材料である熱可塑性の、ポ リエステル-ポリブチレンテレフタレート樹 や、液晶ポリエステル樹脂、ポリフェニレ サルファイド樹脂、ポリフェニレンスルフ ド樹脂などでもよいが、色についてはレー 光が透過する色である必要がある。

 図2及び図3は、このような電磁アクチュエ タを駆動源として採用したカメラ用羽根駆 装置90の透視図である。図2は、全開状態で カメラ用羽根駆動装置90の透視図であり、図 3は、全閉状態でのカメラ用羽根駆動装置90の 透視図である。
 電磁アクチュエータ1を採用したカメラ用羽 根駆動装置90は、基板50、第1羽根60、第2羽根7 0などから構成される。基板50は、撮影用の開 口51を有し、図中において基板50よりも手前 に配置された第1羽根60及び第2羽根70の駆動 より開口51を全閉又は全開状態にする。また 、電磁アクチュエータ1は、第1羽根60及び第2 根70が配置された側の基板50の裏側に配置さ れている。従って、図2及び図3の電磁アクチ エータ1は、図1と左右対称に示されている

 基板50には、出力部材30の回動を逃がすた めに逃げ孔52が円弧状に形成されている。出 部材30は逃げ孔52に貫通して所定範囲の回動 が許容される。即ち、逃げ孔52は、出力部材3 0の回動範囲を規制することにより、ロータ20 の回動範囲を規制する機能を有している。

 第1羽根60及び第2羽根70は、出力部材30が 合する長孔61及び長孔71がそれぞれ形成され おり、基板50に形成された軸部53、軸部54を 心にそれぞれ所定の範囲揺動する。これに り、ロータ20の回動が出力部材30を介して第 1羽根60及び第2羽根70に伝達され、第1羽根60及 び第2羽根70はシャッタ動作を行う。

 図4は、カメラ用羽根駆動装置90の構成を示 た断面図である。
 基板50よりも撮像素子側には電磁アクチュ ータ1を基板50との間で保持する押え板80が配 置され、基板50よりも被写体側には第1羽根60 び第2羽根70を基板50との間で保持する羽根 え板100が配置されている。
 基板50には、光軸方向の撮像素子側に向け 延伸した支軸55が形成され、ロータ20は支軸5 5によって回動自在に支持される。

 ロータ20は、径の大きさが相違する大径 21及び小径部22を有している。大径部21は、 径部22よりも撮像素子側に形成されており、 第1磁極部11及び第2磁極部12と対向する。従っ て、ロータ20は、大径部21と第1磁極部11及び 2磁極部12との間で作用する磁力を主として 動される。

 小径部22には、出力部材30の円筒部31が圧 固定される。円筒部31には、小径部22よりも 若干径の小さい嵌合用孔部が形成されている 。

 出力部材30は、円筒部31から径方向外側に 延伸したアーム部32と、アーム部32の先端か 光軸方向の被写体側に折れ曲がって形成さ たピン部33を有する。ピン部33は、長孔61及 長孔71と係合する。尚、羽根押え板100には、 ピン部33の揺動を逃がすための逃げ孔101が形 されている。

 次に、ロータ20と出力部材30との接合方法に ついて詳細に説明する。
 図5は、ロータと出力部材との溶着箇所を示 した説明図である。
 まず、ロータ圧入治具を用い出力部材30の 形状の一部をガイドすることにより出力部 30を所定の位置に固定する。次にロータ圧入 治具に取り付けられた永久磁石と前記治具に 挿入されたロータ20とに働く吸着力とにより 出力部材30に対して所望のロータ位置とな ように位置決めされたロータ20を、出力部材 30に形成された嵌合用孔部に圧入する。圧入 、図4及び5に示した溶着箇所Aに向けてレー を照射して出力部材30とロータ20とを接合す る。

 ここで溶着箇所Aは、図5に示すように、 ータ20の磁極の境界である。ロータ20の磁極 境界位置はロータ20が等方性磁石であれば 磁時に、異方性磁石であれば異方化時に決 され、各工程時に境界位置にマーキングを る。ロータ20の磁極の境界位置はその他、表 面磁束密度測定器を用いロータ20の境界位置 検出し、その位置にマーキングをしてもよ 。またロータ20の磁極に対して所望の角度 なるように圧入された出力部材30の外形状か らロータ20の磁極の境界位置を判断してもよ 。

 レーザ溶着時には、ロータ20のレーザが 射された部位とその近傍の出力部材30がレー ザの熱により溶解され、ロータ20と出力部材3 0とが溶着される。よってレーザ溶着時にお るロータ20のレーザの熱による熱衝撃、溶解 することによる形状変形がロータ20の磁気特 を劣化させる場合があるが、上述したよう ロータ20の磁極の境界にレーザを照射する とにより、ロータ20の磁極部が溶解されるこ とがないので溶着によるロータ20の磁気特性 劣化を抑制できる。尚、溶着箇所Aに向けて 照射するレーザは、ロータ20及び出力部材30 径方向外側から、出力部材30を透過させてロ ータ20の磁極の境界に向けて照射してもよい また、図4に示すように、ロータ20の軸方向 ら出力部材30を透過させてロータ20の溶着箇 所Bに向けて照射してもよい。

 この構成により、ロータ20の溶着箇所は 極の境界であるので、ロータ20の磁気特性の 劣化を抑制しつつ、ロータ20に対する出力部 30の位置精度が向上する。

 また、出力部材30とロータ20とは、溶着と 共に圧入によっても接合されているので、出 力部材30とロータ20との接合をより強固なも とすることができる。従って、シャッター ピードが速い場合など、出力部材30への負荷 が大きい場合にも対応できる。

 次に、ロータと出力部材との接合方法の変 例について説明する。
 図6は、変形例に係るロータと出力部材との 溶着箇所を示した説明図である。
 図6に示すように、ロータ20aは周方向に4極 着磁されており、レーザは、磁極の境界で る4箇所の溶着箇所Aに向けて照射される。こ のような場合には、溶着箇所が前述の場合よ りも増えているため、出力部材30とロータ20a をより強固に接合することができる。

 以上本発明の好ましい実施形態について 述したが、本発明は係る特定の実施形態に 定されるものではなく、特許請求の範囲に 載された本発明の要旨の範囲内において、 形・変更が可能である。

 上記実施例において、2極に着磁されたロー タ20の場合に溶着箇所が2箇所の例や、4極に 磁されたロータ20aの場合に溶着箇所が4箇所 例をあげたが、少なくとも1箇所が溶着され ていればよい。