図1において、携帯端末ユーザ1はGPS機能を� �する無線LAN対応携帯端末11(以下「携帯端末11 」と言う。)を所持して、電話基地局3がカバ� ��し、かつ、無線LAN基地局2が配置された街中 を散策している。
 彼が無線LAN基地局2の一つ、例えば、2a1のホ ットスポット2a1H内に入ると、携帯端末11に搭 載された無線LANモジュールの送信機から携帯 端末11のIDが発信され、ID照合が完了すると、 そのホットスポット2a1Hのネットワークに接� �されて無線LAN基地局2a1を通じてデータのや� �とりが可能になる。

 無線LAN基地局はそのホットスポットが半� ��約100mと小さいので、できるだけ全域をくま なくカバーできるように、A地域、例えば、� �京の新橋周辺に2a1、2a2、2a3、・・・、B地域� ��例えば品川には2b1、2b2、・・・、C地域、例 えば上野には2c1,2c2、・・・といった具合に� �数配置されている。

 本広告システムを有効に活用するためには� ��一日の利用客が多い主要駅、大型ショッピ� ��グモール、イベント会場等にも優先的に無� ��LAN基地局を設けることが望まれる。
 また、広告データを高速でやりとりできる� ��うに、無線LAN基地局2はIEEE802.11nと同等、又� ��、それ以上の能力を有することが望ましく� ��それに対応して、携帯端末11は802.11nと同等� ��又は、それ以上の能力のモジュールを搭載� ��ることが望ましい。

 携帯端末11がある無線LAN基地局のホットス� �ットに入りデータ送受信可能状態になると� �の旨の位置情報71aが本広告システムのサー� �(ズ)4の携帯端末位置特定手段41に送られる。  
 一方、携帯端末11はGPS機能を有しているか� �、その機能による位置情報71bは最寄りの電� �基地局3に定期的に送信される。この位置情� ��71bも電話基地局3から本広告システムのサー バ(ズ)4の携帯端末位置特定手段41に送られる� ��
 これらの位置情報71a、71bに基づき携帯端末1 1がある位置が携帯端末位置特定手段41により 特定され、その特定された位置情報71cが、送 信広告データ選別手段46に送られる。

 以下に詳細に説明するように、この特定� ��れた位置情報71cとユーザ情報に基づいて、� ��ーバ(ズ)4の各手段によりその携帯端末11に� �信する広告データ76が選別され、それを広告 データ送信手段47が、今データ送受信可能に� ��っている無線LAN基地局2a1を通じて携帯端末1 1に送信する。無線LAN基地局2a1への送信は電� �基地局3経由で行われる。

 携帯端末11は送信を受けた広告データ76を 記録し、かつ、新しい広告データの送信を受 けたときには上書きをして随時更新する。そ して、携帯端末ユーザ1が無線LAN対応携帯端� �11を操作した際に、記録されている広告デー タを音声、テキスト、又は画像によって表示 する。例えば、携帯端末ユーザが電話をかけ たときに、その発信音として広告を流したり 、LCD画面上にテキスト又は画像としての広告 を表示したり、メールの末尾にテキスト広告 を挿入したりする。

 携帯端末ユーザ1が移動して他の無線LAN基 地局2a2のホットスポット内に入れば、携帯端 末位置特定手段41から新たな位置情報71cが送� ��広告データ選別手段46に送られ、送信広告� �ータ選別機能が働いて、必要に応じ新たな� �告データ76がその携帯端末11に送信される。

 携帯端末ユーザ1がいずれの無線LAN基地局 のホットスポット内にも入っていない場合に は、携帯端末位置特定手段41がGPS機能による� ��置情報に基づいて特定した位置に最も近い� ��線LAN基地局を特定の無線LAN基地局とみなし� ��送信広告データ76の選別を行う。

 携帯端末11に送信される広告データ76は、 あらかじめ携帯端末ユーザ1の受信を希望す� �ジャンルの広告、あるいは、携帯端末ユー� �1がモバイル決済した情報に基づきマッチン� ��手段45で検索されたものであるから、携帯� �末ユーザ1のニーズに適合しており、また、� ��帯端末ユーザ1にとっては、広告を見るため に何ら特別な操作を必要としないので手間が かからず、確実に受け取ることになり、本広 告システムにより送信される広告データは高 い寄与度が期待できる。

 次に、図2から図4を用いて、サーバ(ズ)4の� �手段について説明する。
 図2は、サーバ(ズ)4のユーザ情報記録手段42� ��のユーザ情報を登録する方法の概念図であ� ��。
 携帯端末ユーザ1があらかじめ携帯端末11、� ��持ちのパソコン12、あるいは、携帯電話シ� �ップに設置される登録専用装置13を用いて登 録した受信を希望する広告のジャンルの情報 (以下「希望ジャンル情報」と言う。)72、及� �、携帯端末ユーザ1がモバイル決済用端末14� �よりモバイル決済した情報73が、インターネ ット51やオンラインシステム52を経由して送� �れる。これらはユーザ情報受信手段42aにて� �信され、ユーザ情報記録手段42に記録される 。そして、新たに希望ジャンル情報72が送ら� ��てきたとき、あるいは、新たにモバイル決� ��情報73が送られてきたとき、これらのユー� �情報は随時更新されている。

 希望ジャンル情報72は、あらかじめ定め� �れた規則に従ってIDコード化される。携帯端 末ユーザ1の受信を希望する広告を、広告対� �のジャンル(商品、イベント、求人、等)、会 社あるいはその業種、サンプル配布の有無、 有料と無料の別、等により区分し、例えば、 広告対象が「商品:化粧品」の場合は「01」、 提供する会社が「XX化粧品」の場合は「aa」� �サンプル配布ありの場合は「bb」、無料の場 合は「cc」、・・・とコードを付与する。こ� ��携帯端末ユーザ1の希望ジャンル情報72は、I Dコード「01aabbcc・・・」の形で登録される。

 モバイル決済情報73は、モバイル決済を� �った対象(商品やサービス)、モバイル決済を した場所(店舗や会場)、等により、上記の希� ��ジャンル情報72と同じ規則に従ったコード� �用いてIDコード化される。なお、個人情報保 護の観点から、モバイル決済の情報を本発明 の広告システムのサーバ(ズ)に自動的に送る� ��との可否に関し、携帯端末ユーザ1にあらか じめ選択権を与える必要があろう。

 ユーザ情報72、73は、ユーザ情報受信手段 42aで受信され、ユーザ情報記録手段42に送ら� ��て記録される。新しい希望ジャンル情報72� �送られてきたときには、すでに記録されて� �るユーザ情報は上書きされ、新しいモバイ� �決済情報73が送られてきたときには、すでに 記録されているユーザ情報に追加される。

 ユーザ情報受信手段42aとユーザ情報記録� ��段42は、それぞれ1台のサーバで構成しても� ��いし、両手段をまとめて1台のサーバで構成 しても良い。さらに、以下に説明する他の手 段も含めて1台のサーバで構成しても良い。

 図3は、サーバ(ズ)4の広告データ記録手段43� ��の登録の方法の概念図である。
 広告提供者、例えば、外食産業61a、店舗61b� ��旅行会社61c、社員募集者61d、等々からの広� ��依頼が広告代理店62に寄せられ、それを受� �て広告代理店は音声、テキスト、画像等の� �告データ74を作成し、パソコン63からオンラ� ��ンシステム64を経由して本広告システムの� �ーバ(ズ)4に送る。

 広告データ74は、広告データ受信手段43a� �受信され、広告データ記録手段43に送られて 記録される。広告データ受信手段43aと広告デ ータ記録手段43がそれぞれ1台のサーバで構成 されても良いし、1台のサーバの中の一部と� �て構成されても良いのはユーザ情報記録手� �42と同様である。

 記録される広告データ74には、それぞれIDコ ードが付与され、広告データとともに記録さ れる。
 広告データに付与されるIDデータは、希望� �ャンル情報72と同じ規則に従ったコードを用 いて、広告対象のジャンル(商品、イベント� �求人、等)、会社あるいはその業種、サンプ� ��配布の有無、有料と無料の別、等により構� ��される。例えば、広告対象が「商品:化粧品 」の場合は「01」、提供する会社が「XX化粧� �」の場合は「aa」、サンプル配布ありの場合 は「bb」、無料の場合は「cc」、・・・であ� �、この広告データに付与されるIDコードは「 01aabbcc・・・」となる。

 さらに、広告提供者61は、その広告をどの� �域に存在する携帯端末11に送信したいかを特 定する。特定の方法は種々考えられるが、本 実施例では、どの無線LAN基地局から送信する かを決めることによって特定する。
 図1の「A地域の2a1のみ」とか、「A地域の2a1� ��及び、それに隣接するA地域の2a2、2a3とB地� �の2b1」といった形で送信すべき無線LAN基地� �を指定する方法である。この送信すべき地� �の指定も上記の広告データ75に付与されるID� ��ードの一部を構成する。

  図4は、サーバ(ズ)4のマッチング手段や送� ��広告データ選別手段が行う検索及び選別の� ��法及びその結果選別された広告データの送� ��方法の概念図である。
 サーバ(ズ)4のマッチング手段44は、広告デ� �タ記録手段43に記録されている広告データ74� ��中から、ユーザ情報記録手段42に記録され� �いる希望ジャンル情報72、あるいは、モバイ ル決済情報73に関連するものを検索する。本� ��施例においては、広告データ74、希望ジャ� �ル情報72、及び、モバイル決済情報73には同� ��規則に従ったコードを用いたIDコードがそ� �ぞれ付与されているから、それらを突き合� �せて一致するものを選び出せばよい。

 マッチング手段44は、ユーザ情報記録手� �43に記録されたユーザ情報72、73が更新され� �たびに、あるいは、更新されない場合はあ� �かじめ定めた一定期間毎に、広告データ記� �手段43に記録されている広告データ74の中か� ��、それらユーザ情報にマッチングするもの� ��検索する。

 ここで、ユーザ情報72、73が更新されない場 合に一定期間毎に検索を行うのは、広告デー タ記録手段43に記録される広告データ74が時� �の経過とともに変化するので、新しい広告� �ータ74に基づいて、検索するためである。
 この様にしてマッチング手段44で検索され� �マッチング済みの広告データ75は、マッチン グ済み広告データ記録手段45に記録される。

 携帯端末ユーザ1が移動して新しい無線LAN 基地局のホットスポット、例えば、無線LAN基 地局2a1のホットスポット2a1Hに入ると、デー� �送受信が可能になった旨の位置情報71aは携� �端末位置特定手段41に送られて、携帯端末の 位置が特定され、その特定された位置情報71c が送信データ選別手段46に送られる。

 送信広告データ選別手段46はこの特定さ� �た位置情報71cに基づいて、マッチング済み� �告データ記録手段45に記録されている広告デ ータ75の中から特定された携帯端末の位置に� ��連する広告、本実施例の場合には、送信す� ��き無線LAN基地局として「2a1」をIDコードの� �部として付与された広告データ76を選別して 、広告データ送信手段47に送る。

 ユーザ情報72、73に基づいてマッチングを 終えた広告データ75をマッチング済み広告デ� ��タ記録手段45に一旦記録しておくことによ� �、位置の情報に基づいて送信すべき広告デ� �タを選別する送信広告データ選別手段46での 作業を短時間で行うことができ、携帯端末ユ ーザ1がある特定の無線LAN基地局のホットス� �ット内にいるわずかな時間の中でタイミン� �良く適切な広告データを携帯端末11に送信す ることができる。

 携帯端末ユーザ1がいずれの無線LAN基地局 のホットスポットにも入っていない場合には 、携帯端末位置特定手段41はGPS機能による位� ��情報71bに基づいて特定した位置に最も近い� ��線LAN基地局、例えば「2a2」を特定し、送信� ��べき無線LAN基地局として「2a2」をIDコード� �一部として付与された広告データを検索し� �、広告データ送信手段47に送る。

 サーバ(ズ)4の広告データ送信手段47から� �選別された広告データ76が電話基地局3に送� �れる。この際にその携帯端末11の位置情報71c に対応した電話基地局、例えば、電話基地局 3aを経由して該当する無線LAN基地局2a1に送ら� ��、そのホットスポット2a1H内に存在する携帯 端末11に選択的に送信される。

 ここで、広告データ送信手段47から電話� �地局3への送信は移動体通信電波を用いた、� ��るいは、光ファイバーなどの有線を経由す� ��電話基地局ネットワーク53を用いて行われ� �また、電話基地局3から無線LAN基地局2への送 信は光ファイバーなど有線を経由して行われ ることになろう。

 以上の説明でわかるように、本広告シス� ��ムを用いることにより、携帯端末ユーザ1の ニーズに適合し、かつ、携帯端末ユーザが今 いる場所をカバーする無線LAN基地局2a1に関連 する広告を極めて選択的に、かつ、容易に送 信することができる。

 なお、マッチング手段44、マッチング済� �広告データ記録手段45、及び、広告データ送 信手段47がそれぞれ1台のサーバで構成されて も良いし、1台のサーバの中の一部として構� �されても良いのはユーザ情報記録手段42や広 告データ記録手段43と同様である。

 実施例2は、上述の広告システムに双方向性 を加味したシステムである。
 実施例1で説明したユーザ情報記録手段42へ� ��登録の方法、広告データ記録手段43への登� �方法、マッチング手段44が行う検索の方法、 携帯端末位置特定手段41の位置の特定の方法� ��送信広告データ選別手段46が行う選別の方� �、及び、広告データ送信手段47が行う広告デ ータの送信方法等は、実施例2でも同じであ� �から、加味された部分である反応情報送受� �手段46が行う携帯端末ユーザ1からの反応77の 送受信方法を図5を用いて説明する。

 携帯端末ユーザ1が携帯端末11を用いて電� ��をかけたときに、発信音に替えて流される� ��声の広告データが、本実施例の広告システ� ��から送信され、携帯端末11に記録されてい� �。その広告データの中には「サンプルご希� �の方は1番のボタンを押してください。」と� ��うアナウンス、あるいは、メッセージが挿� ��されており、携帯端末ユーザ1がそのアナウ ンスに従って「1番のボタン」11aを押すと、� �ンプル申し込みの意思表示となる場合を考� �る。これが送信を受けた広告データに対す� �携帯端末ユーザの反応情報77である。

 携帯端末ユーザの反応情報77は、その携� �端末が今ある場所をカバーするホットスポ� �トを有する無線LAN基地局、例えば2a1、ある� �は、その近傍の電話基地局3aを経由し、サー バ(ズ)4aの反応情報送受信手段48に送られ、そ こからオンラインシステム64を用いて広告提� ��者の有する端末65に送信される。

 携帯端末ユーザ1の反応情報77を受けて、� ��告提供者は直ちに適切な対応をとることが� ��き、広告の効果を一層高めることができる� ��

 上記の説明でわかるように、各手段はそれ� ��れ1台のサーバで構成しても良いし、いくつ かの手段をまとめて1台のサーバで構成して� �良い。
 実際には、システムの規模や安定性の向上� ��観点から、バックアップも含めた数多くの� ��ーバ群から構成することになろう。図6では ユーザ情報記録手段42を例として、実際に採� ��されるであろうサーバ群の構成を説明する� ��

 携帯端末ユーザの希望ジャンル情報72、� �び、モバイル決済情報73はユーザ情報受信手 段42aである1台のサーバ81で受信され、ユーザ 情報記録手段42である他の1台のサーバ82に送� ��れて記録されると同時に、そのサーバ82の� �ラーとなる他の1台のサーバ83にも送られて� �録される。さらに、サーバ82,及び、サーバ83 の予備としてバックアップサーバ84が配置さ� ��る。

 各手段ともこの様なサーバ群の構成を取� ��ことにより、大量の広告データを安定して� ��確実に送信するシステムを構築できる。

 本発明は、その精神または主要な特徴から� ��脱することなく、他のいろいろな形で実施� ��ることができる。そのため、上述の実施例� ��あらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的
に解釈してはならない。本発明の範囲は請求 の範囲によって示すものであって、明細書本 文にはなんら拘束されない。さらに、請求の 範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべ て本発明の範囲内のものである。