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Patent Searching and Data


Title:
AGENT FOR IMPROVING HAIR WAVING
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093500
Kind Code:
A1
Abstract:
An agent for improving hair waving containing a lower alcohol and water and having a viscosity of from 1 to 90,000 mPas, which is to be applied to the scalp and then left as such without washing away.

Inventors:
NAGASE SHINOBU (JP)
YAMAGUCHI MASAKAZU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000112
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
January 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KAO CORP (JP)
NAGASE SHINOBU (JP)
YAMAGUCHI MASAKAZU (JP)
International Classes:
A61K8/02; A61K8/34; A61K8/19; A61Q5/04; A61Q7/00
Foreign References:
JP2004091455A2004-03-25
JP2006347997A2006-12-28
JP2005330216A2005-12-02
JP2005330214A2005-12-02
JP2003183132A2003-07-03
JP2003063934A2003-03-05
JPH10316542A1998-12-02
JPH0748230A1995-02-21
JP2002326913A2002-11-15
JPH1072321A1998-03-17
JP2002173449A2002-06-21
JP2003221313A2003-08-05
JPH06305942A1994-11-01
JP2000038323A2000-02-08
Other References:
TAKEO SUDO; NORISHIGE SETA: "Illustrated Hair Science", 1978
See also references of EP 2119428A4
Attorney, Agent or Firm:
THE PATENT CORPORATE BODY ARUGA PATENT OFFICE (3-6 Nihonbashiningyocho 1-chom, Chuo-ku Tokyo 13, JP)
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Claims:
 低級アルコール及び水を含有し、粘度が1~90,000mPa・sであり、頭皮に塗布した後、洗い流さず放置して使用するための毛髪うねり改善剤。
 二日に一回以上の頻度で頭皮に塗布される請求項1記載の毛髪うねり改善剤。
 2ヶ月間以上繰り返して頭皮に塗布される請求項1又は2記載の毛髪うねり改善剤。
 更に育毛・養毛成分を含有する請求項1~3のいずれかに記載の毛髪うねり改善剤。
 洗髪直後に頭皮に塗布される請求項1~4のいずれかに記載の毛髪うねり改善剤。
 洗髪、タオルドライ直後に頭皮に塗布される請求項1~5のいずれかに記載の毛髪うねり改善剤。
 毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布後、頭皮をマッサージして使用される請求項1~6のいずれかに記載の毛髪うねり改善剤。
Description:
毛髪うねり改善剤

 本発明は、毛髪うねり改善剤に関する。

 加齢に伴う毛髪の老化現象として、毛髪 の低下や生毛密度の低下によって薄毛が進 したり、白髪が増加したりすることが広く られている。しかし本発明者らは、加齢に う毛髪の老化現象を詳しく調べた結果、加 に伴って、上記の薄毛の進行、白髪の増加 外に、うねった形状の毛髪(うねり毛)の割 が増加することを見出した。更に、このよ なうねり毛においては、直毛と比較して、 髪内部の細胞構造に差異が生じていること 見出した。このようなうねり毛が増加する 、髪のまとまりが悪化すると同時に、髪の が低下し、加齢者の髪悩みにつながってい と考えられる。

 従来、加齢者が訴える、毛髪径の低下や 毛密度の低下といった髪悩みの対策として 毛髪のハリ・コシを補強する処理(例えば特 許文献1)やボリューム感を与える処理(例えば 特許文献2)等が提案されているが、これらの 果は十分満足できるものではなかった。ま 、うねり毛にストレートパーマ処理するこ により直毛化することも。従来広く行われ いるが、毛髪そのものに対するダメージが けがたく、十分満足できるものではなかっ 。

特開平6-305942号公報

特開2000-38323号公報

 本発明は、低級アルコール及び水を含有 、粘度が1~90,000mPa・sであり、頭皮に塗布し 後、洗い流さず放置して使用するための毛 うねり改善剤を提供するものである。

発明を実施するための形態

 本発明は、加齢に伴う毛髪のうねりを改 することができる毛髪うねり改善剤に関す 。以下、本明細書において、単に毛髪うね という場合は、加齢の進行に伴って増加す うねりを意味する。

 本発明者らは、低級アルコール及び水を 有する一定粘度の組成物を頭皮に塗布し、 い流さず放置することにより、毛髪うねり 改善できることを見出した。

<低級アルコール>
 本発明の毛髪うねり改善剤が含有する低級 ルコールとしては、エタノール、1-プロパ ール、2-プロパノール、n-ブタノール等の脂 族アルコール;2-フェノキシエタノール、ベ ジルアルコール、2-フェニルエタノール、2- ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコ ール;トリエチレングリコール、1,3-ブチレン リコール、プロピレングリコール、ヘキシ ングリコール、ジエチレングリコール等の リコール類等が挙げられる。

 これら低級アルコールは、単独で又は2種 類以上を組み合わせて使用することができ、 またその含有量は、有機成分の可溶化の点か ら、本発明の毛髪うねり改善剤中の0.05~80質 %、更には1~70質量%、更には5~65質量%が好まし い。

<水>
 本発明の毛髪うねり改善剤中の水の含有量 、有機成分の可溶化の点から、20~99質量%、 には35~80質量%、更には40~70質量%が好ましい

 また、本発明の毛髪うねり改善剤の粘度 、適切な量の毛髪うねり改善剤が頭皮上に まることで十分な効果を期待でき、かつ頭 上に均一に塗布しやすくする観点から、ブ ックフィールド型粘度計による測定値で1~90 ,000mPa・s、更には2~50,000mPa・s、更には3~10,000mP a・sの範囲内であることが望ましい。

 毛髪うねり改善剤の粘度を所望の範囲に るためには、界面活性剤又は高分子増粘剤 用いることができる。

<界面活性剤>
 本発明の毛髪うねり改善剤は、非イオン界 活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活 剤、アニオン界面活性剤等の界面活性剤を いて所望の粘度とすることができる。

 非イオン界面活性剤としては、ポリオキ アルキレンアルキルエーテル、ポリオキシ ルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸 ョ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス ル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミ 、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリ キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、 リオキシエチレンソルビット脂肪酸エステ 、アルキルサッカライド系界面活性剤、ア キルアミンオキサイド、アルキルアミドア ンオキサイド等が挙げられる。これらのう 、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好まし 、更にはポリオキシエチレンアルキルエー ルが好ましい。ポリオキシエチレンアルキ エーテルとしては、下記一般式で表される のが好ましい。

〔式中、R 1 は炭素数8~18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基 示し、nは1~25の数を示す。〕

 両性界面活性剤としては、イミダゾリン 、カルボベタイン系、アミドベタイン系、 ルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイ 系、アミドスルホベタイン系等が挙げられ 。これらのうち、アルキルジメチルアミノ 酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイ 等のベタイン系界面活性剤が好ましく、脂 酸アミドプロピルベタインがより好ましい 脂肪酸アミドプロピルベタインは、炭素数8 ~18、更には炭素数10~16のアシル基を有するも が好ましく、なかでもラウリン酸アミドプ ピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプ ピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピ ベタイン等が好ましい。

 カチオン界面活性剤としては、炭素数16 上のモノ又はジ長鎖アルキル四級アンモニ ム塩が好ましく、具体的には、塩化ステア ルトリメチルアンモニウム、塩化アラキル リメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリ チルアンモニウム、塩化アルキルベンザル ニウム等が挙げられ、なかでも塩化ステア ルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニル リメチルアンモニウムが好ましい。

 アニオン界面活性剤としては、アルキル ンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケ ルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニ 硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカ スルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、 ルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸 、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸 界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型 面活性剤、スルホコハク酸エステル等が挙 られる。これらのアニオン界面活性剤のア オン性残基の対イオンとしては、ナトリウ イオン、カリウムイオン等のアルカリ金属 オン;カルシウムイオン、マグネシウムイオ 等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウム イオン;炭素数2又は3のアルカノール基を1~3個 有するアルカノールアミン(例えばモノエタ ールアミン、ジエタノールアミン、トリエ ノールアミン、トリイソプロパノールアミ 等)を挙げることができる。

 これらの界面活性剤は、単独で又は2種類 以上を組み合わせて使用することができ、全 含有量は、良好な感触の観点から、本発明の 毛髪うねり改善剤中の0.01~20質量%が好ましく 更には0.05~15質量%、更には0.1~10質量%が好ま い。

<高分子増粘剤>
 本発明の毛髪うねり改善剤は、合成高分子 は天然高分子を用いて所望の粘性とするこ も好ましい。この際用いることができる天 高分子及び合成高分子としては、塩化ジメ ルジアリルアンモニウム・アクリルアミド 重合体(例えば、Nalco社;マーコート100、マー コート550)、ビニルピロリドン・ジメチルア ノエチルメタクリレート共重合体(例えば、I SP社;コポリマー845、コポリマー937、コポリマ ー958)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル 重合体(例えば、Noveon社;ペムレンTR-1、TR-2)、 塩化o-[2-ヒドロキシ-3-(ラウリルジメチルアン モニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロー (例えば、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー 社;ポリマーJR-125、JR-30M、JR-400、ライオン社; オガードG)、塩化o-[2-ヒドロキシ-3-(トリメ ルアンモニオ)プロピル]グアーガム(例えば 大日本住友製薬社;ラボールガムCG-M、ラボー ルガムCG-6L、ラボールガムCG-M7、ラボールガ CG-M8M、ローディア社;ジャガーC-13S、ジャガ C-14S、ジャガーC-17、ジャガーC-210、ジャガー C-162、HI-CARE1000)、カチオン化デキストラン、 チルセルロース(例えば、信越化学社;メト ーズSM)、エチルセルロース(例えば、Gattefosse 社;ブリリアンス515)、ヒドロキシエチルセル ース(例えば、ザ・ダウ・ケミカル・カンパ ニー社;セロサイズQP4400H、QP52000H、ダイセル 学工業社;SE-600、SE-850)、ヒドロキシプロピル セルロース(例えば、日本曹達社;日曹HPC-H、HP C-M)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース( えば、信越化学社;メトローズ60SHシリーズ メトローズ65SHシリーズ、メトローズ90SHシリ ーズ)、プルラン(例えば、林原社;プルランPF- 20、プルランPI-20)、プルラン脂肪酸エステル キサンタンガム(例えば、大日本住友製薬社 ;エコーガム)、ヒドロキシプロピルキサンタ ガム(例えば、大日本住友製薬社;ラボール ムEX)等が挙げられる。

 これら天然高分子及び合成高分子は、単 で又は2種類以上を組み合わせて使用するこ とができ、またその含有量は、本発明の毛髪 うねり改善剤中の0.01~20質量%、更には0.02~10質 量%、更には0.05~5質量%が好ましい。

<育毛・養毛成分>
 本発明の毛髪うねり改善剤は、更に育毛・ 毛成分を含有することが好ましい。育毛・ 毛成分を加えることにより、毛髪うねり改 効果を向上することができる。このような 毛・養毛成分としては、頭皮の血行を促進 て毛髪の成長を促す血行促進剤や、毛包を 性化して毛髪の成長を促す毛包賦活剤に加 、抗男性ホルモン剤、カリウムイオンチャ ネルオープナー等が挙げられる。

 血行促進剤としては、二酸化炭素、アセチ コリン、塩化カルプロニウム、スピロノラ トン、ビタミンB 6 塩酸塩、γ-オリザノール、サークレチン、ク ロマカリム、セファランチン、ニコランジル 、ビタミンE類(DL-α-トコフェロール、D-α-ト フェロール、酢酸DL-α-トコフェロール、酢 D-α-トコフェロール等)、ニコチン酸類(ニコ ン酸、DL-α-トコフェロールニコチン酸エス ル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジ 等)、ピナシジル、ミノキシジル、フタリド 類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテー ト、ニンジンエキス、センブリエキス、ヨウ 化ニンニクエキス、イチョウエキス、キナエ キス、ショウブ根エキス、ソフォラ抽出液、 トウヒエキス、当薬エキス、トウガラシチン キ、ユズ抽出液、カンタリスチンキ、ショウ キョウチンキ等が挙げられる。これらのうち 、ビタミンE類、ニコチン酸類、ジイソプロ ルアミンジクロロアセテート、センブリエ ス、トウガラシチンキが好ましい。

 毛包賦活剤としては、フラバノノール類( トランス-3,4'-ジメチルフラバノノール等)、 ントテン酸類(パントテン酸、パントテン酸 ステル、パンテノール、パントテニルエチ エーテル等)、N-アシルアミノ酸、ペンタデ ン酸グリセリド、6-ベンジルアミノプリン プロシアニジン、アデノシン類(アデノシン アデノシン5'-リン酸、アデノシン5'-リン酸 塩等)、アスパラギン酸カリウム、感光素301 、ビオチン、モノニトログアヤコールナトリ ウム、N-アセチル-L-メチオニン、タマサキツ ラフジエキス、ニンジンエキス(チクセツニ ンジンエキス、オタネニンジンエキス等)、 ドウエキス、リンゴエキス、酵母エキス、 ンニク成分、真珠蛋白抽出液、プラセンタ キス、タイソウエキス、ローヤルゼリー等 挙げられる。これらのうち、フラバノノー 類、パントテン酸類、N-アシルアミノ酸、ペ ンタデカン酸グリセリド、6-ベンジルアミノ リン、プロシアニジン、ビオチン、モノニ ログアヤコールナトリウム、タマサキツヅ フジエキス、プラセンタエキス、ローヤル リーが好ましく、更にはフラバノノール類 パントテン酸類、N-アシルアミノ酸、ペン デカン酸グリセリド、6-ベンジルアミノプリ ン、プロシアニジンが好ましく、更にはフラ バノノール類が好ましい。

 抗男性ホルモン剤としては、サイプロテ ンアセテート、11α-ハイドロキシプロゲス ロン、フルタマイド、3-デオキシアデノシン 、酢酸クロルマジノン、エチニルエストラジ オール、スピロノラクトン、エピテステロン 、フィナステライド、アロエ、サンショウ、 チョウジエキス、クアチャララーテエキス、 オタネニンジン等が挙げられる。

 カリウムイオンチャンネルオープナーと ては、ミノキシジル、クロマカリム、ジア キシド及びその誘導体、ピナシジル等が挙 られる。

 毛髪うねり改善剤に配合される育毛・養 成分の含有量は、十分な育毛効果と刺激抑 の観点から、全組成中の0.001~10質量%、更に 0.01~5質量%が好ましい。

<薬効成分>
 本発明の毛髪うねり改善剤は、上記の育毛 養毛成分以外にも、種々の薬効成分を含む とができる。種々の薬効成分としては、抗 剤、抗炎症剤、保湿剤、角質溶解剤、抗脂 剤、局所刺激剤、抗酸化剤、ビタミン類等 挙げられる。

 抗菌剤としては、イソプロピルメチルフ ノール、塩化ベンザルコニウム、オクトピ ックス、感光色素101、感光色素201、クロル キシジン、サリチル酸、ジンクピリチオン ソルビン酸カリウム、ヒノキチオール、フ ノール等が挙げられる。このうち、イソプ ピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニ ム、ピロクトンオーラミン、ジンクピリチ ン、ヒノキチオールが好ましい。

 抗炎症剤としては、甘草エキス、グリチ リチン酸及びその誘導体、グリチルレチン 及びその誘導体、脂溶性グリチルレチン酸 、アズレン、グアイアズレン、ジフェンヒ ラミン等の抗ヒスタミン剤、酢酸ヒドロコ チゾン、プレドニゾロン、オウゴンエキス カミツレエキス、クマザサエキス、シラカ エキス、ゼニアオイエキス、桃葉エキス、 イヨウノコギリソウエキス、キキョウエキ 、ビワ葉エキス、ボダイジュエキス等が挙 られる。このうち、甘草エキス、グリチル チン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸 びその誘導体、アズレン、グアイアズレン オウゴンエキス、カミツレエキス、クマザ エキス、シラカバエキス、ゼニアオイエキ 、桃葉エキス、セイヨウノコギリソウエキ が好ましい。

 保湿剤としては、オトギリソウエキス、 ーツ麦エキス、桔梗エキス、可溶性コラー ン、グリセリン、コンドロイチン硫酸、チ ーベロースポリサッカライド、プロピレン リコール、冬虫夏草エキス、延命草エキス ユーカリエキス、オオムギエキス、オレン エキス、ブドウエキス、海藻エキス、ボタ ピエキス、ジオウエキス、デュークエキス マイカイ花エキス、ボタンピエキス、ヨク ニンエキス等が挙げられる。このうち、オ ギリソウエキス、オーツ麦エキス、グリセ ン、チューベロースポリサッカライド、冬 夏草エキス、延命草エキス、オオムギエキ 、ブドウエキス、プロピレングリコール、 梗エキス、ヨクイニンエキスが好ましい。

 角質溶解剤としてはアスピリン等が挙げ れる。

 抗脂漏剤としては、イオウ、レシチン、 シュウエキス、チオキソロン等が挙げられ 。

 局所刺激剤としては、カンファー、ノニ 酸ワニリルアミド、オランダガラシ、サン ョウエキス、ハッカ油、l-メントール、ワ ビ大根エキス等が挙げられる。このうち、 ンファー、l-メントールが好ましい。

 抗酸化剤としては、紅茶エキス、茶エキ 、エイジツエキス、黄杞エキス、ビタミンC 及びその誘導体、エリソルビン酸、没食子酸 プロピル、ジブチルヒドロキシトルエン等が 挙げられる。

 これら薬効成分は、全組成中に合計で0.00 1~20質量%配合するのが好ましく、0.01~8質量%配 合するのがより好ましい。

<コンディショニング成分>
 本発明の毛髪うねり改善剤は、毛髪への適 に好適なコンディショニング成分を含むこ ができる。コンディショニング成分は、通 は、毛髪うねり改善剤に溶解又は分散可能 ポリマー又はオイル類である。コンディシ ニング成分を用いる場合、その含有量は、 組成中の0.01~30質量%、好ましくは0.1~20質量% より好ましくは0.1~10質量%である。

 毛髪うねり改善剤に配合される好適なコ ディショニング成分としては、カチオン性 リマー、シリコーン類、有機コンディショ ングオイル等、及びこれらの組み合わせが げられる。更には、これら以外に水性界面 性剤中に分散液体粒子を形成するコンディ ョニング剤が挙げられる。

 カチオン性ポリマーとは、カチオン基又 カチオン基にイオン化され得る基を有する リマーをいい、全体としてカチオン性とな 両性ポリマーも含まれ、更には、前述の増 剤として用いられるカチオン性ポリマーも む。すなわち、カチオン性ポリマーとして 、ポリマー鎖の側鎖にアミノ基又はアンモ ウム基を含むか、又はジアリル4級アンモニ ウム塩を構成単位として含む水溶液のもの、 例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオ ン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジ アリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重 体、4級化ポリビニルピロリドン誘導体等が げられる。これらのうち、使用時の柔らか 、滑らかさ及び指の通り易さ、乾燥時のま まり易さ及び保湿性という効果及び毛髪う り改善剤の安定性の点から、ジアリル4級ア ンモニウム塩を構成単位として含むポリマー 、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、カチ ン化セルロース誘導体が好ましく、ジアリ 4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、 チオン化セルロース誘導体がより好ましい

 ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は 共重合体の具体例としては、ジメチルジアリ ルアンモニウムクロリド重合体(ポリクオタ ウム-6、例えばマーコート100;Nalco社)、ジメ ルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル 共重合体(ポリクオタニウム-22、例えばマー コート280、同295;Nalco社)、ジメチルジアリル ンモニウムクロリド/アクリル酸アミド共重 体(ポリクオタニウム-7、例えばマーコート5 50;Nalco社)等が挙げられる。

 4級化ポリビニルピロリドン誘導体の具体 例としては、ビニルピロリドン(VP)とメタク ル酸ジメチルアミノエチルの共重合体と硫 ジエチルから得られる4級アンモニウム塩(ポ リクオタニウム-11、例えばガフコート734、同 755、同755N(以上、アイエスピー・ジャパン社) )等が挙げられる。

 カチオン化セルロース誘導体の具体例と ては、ヒドロキシエチルセルロースに塩化 リシジルトリメチルアンモニウムを付加し 得られる4級アンモニウム塩の重合体(ポリ オタニウム-10、例えばレオガードG、同GP(以 、ライオン社)、ポリマーJR-125、同JR-400、同 JR-30M、同LR-400、同LR-30M(以上、Amerchol社))、ヒ ロキシエチルセルロース/ジメチルジアリル アンモニウムクロリド共重合体(ポリクオタ ウム-4、例えばセルコートH-100、同L-200(以上 ナショナルスターチアンドケミカル社))等 挙げられる。

・シリコーン類
 シリコーン類としては、例えば以下に示す のが挙げられる。
(1) ジメチルポリシロキサン
 R 2 (CH 3 ) 2 SiO-[(CH 3 ) 2 SiO] m -Si(CH 3 ) 2 R 2
〔式中、R 2 はメチル基又はヒドロキシ基を示し、mは1~20, 000の数を示す。〕

 ジメチルポリシロキサンの分散粒子の平 粒径は100μm未満が好ましく、更には50μm以 、更には4μm以下、更には2μm以下であること が好ましい。また、平均粒径は、0.1μm以上で あることが、使用感やコンディショニング効 果の点で好ましい。

 このようなジメチルポリシロキサンとし は、例えば、一般式(10)のmが300~6,500のジメ ルポリシロキサン油を60質量%含み、平均粒 が0.8μmである東レ・ダウコーニング社の「 リコーンCF2450」又はmが300~6,500のジメチルポ シロキサン油を50質量%含み、平均粒径が50μ mである東レ・ダウコーニング社の「シリコ ンCF2460」として市販されているものを使用 ることができる。

(2) アミノ変性シリコーン
 各種のアミノ変性シリコーンが使用できる 、なかでも平均分子量が約3,000~100,000の、ア モジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典( 米国,Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載 れているものが好ましい。市販品としては SM 8704C(東レ・ダウコーニング社)、DC 929(ダ ウ・コーニング社)、KT 1989(GE東芝シリコーン 社)、8500 Conditioning Agent、DOW CORNING TORAY SS-3 588、DOW CORNING TORAY SILSTYLE 104(東レ・ダウコ ニング社)等が挙げられる。

(3) その他のシリコーン類
 上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変 シリコーン、アルコール変性シリコーン、 ルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シ コーン、フッ素変性シリコーン、環状シリ ーン、アルキル変性シリコーン等が挙げら る。

・有機コンディショニングオイル
 有機コンディショニングオイルとしては、 えば、炭化水素油、ポリオレフィン、脂肪 エステルが挙げられる。

 炭化水素油としては、炭素数10以上の炭 水素油、例えば環状炭化水素や直鎖脂肪族 化水素(飽和又は不飽和)や分枝鎖肪族炭化水 素(飽和又は不飽和)が挙げられ、これらのポ マーや混合物も含まれる。直鎖炭化水素油 、好ましくは炭素数12~19である。分枝鎖炭 水素油は、炭化水素ポリマーを含み、通常 素数19を超える。

 ポリオレフィンとしては、液状ポリオレフ ン、更には液状ポリ-α-オレフィン、更には 水素化液状ポリ-α-オレフィンが好ましい。 こで用いられるポリオレフィンは、C 4 ~C 14 、好ましくはC 6 ~C 12 のオレフィンモノマーを重合して調製する。

 脂肪族エステルとしては、例えば、脂肪 とアルコールから誘導される炭化水素鎖を するエステル(例えば、モノエステル、多価 アルコールエステル、ジ-及びトリカルボン エステル)が挙げられる。これら脂肪族エス ルの炭化水素基は、更にアミド基、アルコ シ基、ポリオキシアルキレン基等の他の相 性官能部を有していてもよく、またそれら 共有結合していてもよい。好ましい脂肪族 ステルの具体例としては、ミリスチン酸イ プロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル が挙げられる。

<極性溶剤>
 本発明の毛髪うねり改善剤には、上記コン ィショニング成分以外に、有効成分を可溶 して頭皮への浸透を促進すると共に、感触 安定性を向上する極性油剤を加えることが きる。極性油剤としては、高級アルコール 及び脂肪酸グリセリドが挙げられる。高級 ルコールとしては、ラウリルアルコール、 テアリルアルコール、オレイルアルコール イソステアリルアルコール、セトステアリ アルコール等が挙げられる。脂肪酸グリセ ドとしては、炭素数8~18の脂肪酸のモノグリ セリド、ジグリセリド及びトリグリセリドが 挙げられる。これらのうち、有効成分の結晶 化を防ぎ、頭皮の脂質からなる油膜を溶解し 、皮膚浸透を促進する観点から、20℃におい 液体で、かつ100mPa・s以下、更には50mPa・s以 下であるものが好ましい。

 極性油剤の含有量は、有効成分の浸透促 及び感触向上の観点から、全組成中の0.01~5 量%、更には0.1~2質量%が好ましい。

<酸化防止剤>
 本発明の毛髪うねり改善剤には、更に酸化 止剤を含有させることができる。酸化防止 としては、ビタミンC及びその誘導体、エリ ソルビン酸、没食子酸プロピル、BHT(ジ-n-ブ ルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキ シアニソール)等が挙げられる。これらは、 髪うねり改善剤の保存安定性向上に効果的 、特に、高温(例えば50℃)での保存安定性向 に効果がある。酸化防止剤の含有量は、全 成中の0.01~0.5重量%、更には0.05~0.3重量%が好 しい。

<その他任意成分・剤型>
 本発明の毛髪うねり改善剤には、上記成分 外に、通常の化粧品分野で用いられる成分 、目的に応じて加えることができる。この うな任意成分としては、無機アルカリ、油 、アミノ酸誘導体、タンパク質誘導体、キ ート剤、防腐剤、紫外線吸収剤、pH調整剤 前述の植物抽出物以外の植物抽出物、香料 が挙げられる。

 本発明の毛髪うねり改善剤は、頭皮に効 的に塗布される剤型が好ましく、通常は、 剤を主体とし、ローションやヘアトニック 代表的なものであり、噴射剤と共にエアゾ ル剤としても使用できる。また、クリーム ジェル、ワックス、洗い流さないタイプの アトリートメント、ヘアフォーム剤、ヘア プレー剤等の剤型で使用することもできる

<使用方法>
 本発明の毛髪うねり改善剤は、頭皮に浸透 毛根の完成層(安田利顕監修、須藤武雄・瀬 田季茂共著 毛髪科学図説 1978年 P.13)に作用 することにより、毛髪うねり改善剤塗布後に 生えてくる毛髪のうねりを緩和し、毛髪うね り改善効果を発現するものと考えられる。そ れゆえ、本発明の毛髪うねり改善剤の使用方 法としては、頭皮に塗布した後、洗い流さず 放置することが必要である。

 十分な毛髪うねり改善効果を得るには、 髪うねり改善剤を頭皮に塗布した後、少な とも3時間は洗い流さず放置することが好ま しく、更には6時間以上、更には8時間以上放 することが望ましい。一方、頭皮を清潔に つ観点から、毛髪うねり改善剤を頭皮に塗 した後の放置時間は、72時間以下とするこ が好ましく、更には48時間以下、更には24時 以下とすることが好ましい。

 本発明の毛髪うねり改善剤は、洗髪直後 頭皮に塗布するのが好ましい。洗髪直後の 皮は湿った状態であるため、洗髪前の乾燥 態の頭皮に比較して、毛髪うねり改善剤が 易に頭皮へ浸透しやすく、その結果、毛髪 ねり改善効果が向上する。

 洗髪後、時間の経過と共に頭皮は徐々に 燥した状態に戻るため、うねり改善剤を頭 に塗布するタイミングは、洗髪後できるだ 早い方が効果的である。具体的には、洗髪 1時間以内、より好ましくは30分以内、更に ましくは15分以内に毛髪うねり改善剤を頭 に塗布することが望ましい。

 本発明においては、洗髪後タオルドライ た直後に毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布す ことにより、毛髪うねり改善効果を更に向 することができる。毛髪は束の状態で水に れた場合、毛髪自体の重量を超える量の水 保持している。それゆえ、洗髪後タオルド イすることにより、毛髪の束に保持されて る過剰な水が取り除かれるため、頭皮に塗 した毛髪うねり改善剤は薄まることなく頭 上に残留し、毛髪うねり改善効果が向上す 。

 上記の観点から、洗髪後タオルドライを うことが好ましいが、毛髪うねり改善剤の 皮への浸透の観点からは、洗髪後できるだ 早いタイミングで、頭皮が湿っている状態 毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布することが ましい。従って、洗髪・タオルドライ後1時 間以内、より好ましくは30分以内、更に好ま くは15分以内に毛髪うねり改善剤を頭皮に 布することが望ましい。

 本発明の毛髪うねり改善剤は、頭皮に塗 後、頭皮をマッサージすることにより、毛 うねり改善効果を向上することができる。

 毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布した後、 皮を物理的にマッサージすることにより、 布された毛髪うねり改善剤が頭皮上で均一 のび拡がる結果、毛髪うねり改善効果が向 する。

 頭皮マッサージの具体的な方法としては 頭皮を傷つけない櫛やブラシなどの道具を いて、頭皮をなでる、こする、たたくなど 方法が挙げられる。また、指で直接、ある は効率的にマッサージするための手袋など 用いて頭皮をなでる、こする、たたく、も などの方法が挙げられる。

 本発明の毛髪うねり改善剤は、使用頻度 二日に一回以上とすることにより、毛髪う り改善効果を向上することができる。

 本発明の毛髪うねり改善剤は、頭皮上に まり更に頭皮内に浸透することにより、よ 高い毛髪うねり改善効果が期待される。頭 上の毛髪うねり改善剤は、頭皮に浸透する 外に皮脂や汗で流されてしまうため、頭皮 に残留する毛髪うねり改善剤の量は経時的 低下する。従って、毛髪うねり改善剤の使 頻度を高くすることにより、継続的な毛髪 ねり改善効果を向上させることができる。

 具体的には、二日に一回以上、より好ま くは一日一回以上、更に好ましくは一日二 以上、毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布する とが望ましい。

 本発明の毛髪うねり改善剤は、頭皮に浸 し毛根の完成層に作用することにより、毛 うねり改善剤の塗布後に生える毛髪のうね 形状が緩和し、毛髪うねり改善効果が発現 る。従って、毛髪うねり改善効果は、毛髪 成長に伴って徐々に認知されるようになる 具体的には、少なくとも2~3cm毛髪が成長す と、毛髪うねり改善効果が認知され始める 毛髪の成長速度は約0.4mm/日であるため、2ヶ 以上継続処理することにより、毛髪うねり 善効果の認知されやすさを向上することが きる。

 各種の毛髪うねり改善剤を調製し、加齢 よってうねり毛が増加した40才以上の加齢 を試験対象者として、指定する毛髪うねり 善剤を、指定する方法に従って使用させ、 髪うねり改善効果を評価した。

(毛髪うねり改善剤の処方)
 表1及び表2に示す処方A~Uの毛髪うねり改善 を調製し、毛髪うねり改善方法の実施例及 比較例の使用試験に用いる。表中の組成値 全て質量%である。いずれの毛髪うねり改善 も水酸化ナトリウムを適量用いてpH7.0に調 する。表1及び表2には、室温(23℃)において ルックフィールド型粘度計で測定される各 髪うねり改善剤の粘度も示す。

(毛髪うねり改善剤の使用方法)
 毛髪うねり改善剤は、以下の手順1~6に沿っ 使用するものとする。ただし、一部の手順 省いて処理を行う。

手順1:毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布する前 洗髪
 実施例の試験では、毛髪うねり改善剤を頭 に塗布する前に洗髪を行う場合、試験対象 の洗髪方法は特に指定しないが、通常シャ プーを用いて洗髪し、水あるいは適温のお でシャンプー液を濯ぎ流す。シャンプー後 リンスやコンディショナー、あるいはヘア リートメントを使用し、再度濯ぎ流しても い。

手順2:洗髪後のタオルドライ
 タオルドライは、乾燥したタオルなどを用 て、洗髪で濡れた毛髪の水分を取り除くこ である。タオルドライの継続時間は、通常1 分程度から長くても15分程度であるため、タ ルドライを行っても毛髪は完全に乾燥する けではない。タオルドライ後の毛髪と頭皮 、通常半乾きの湿った状態である。
 実施例の試験では、タオルドライを行う場 、毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布する前の 剰なタオルドライを避けるため、タオルド イの時間を長くても15分に制限し、毛髪と 皮が半乾きの湿った状態になるように、試 対象者を制御する。

手順3:洗髪・タオルドライ後から毛髪うねり 善剤を塗布するまで放置
 毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布する前に洗 を行う場合、毛髪うねり改善剤を塗布する での放置時間は、0分から長くても1時間程 である。実施例の試験では、洗髪・タオル ライを行う場合、次に毛髪うねり改善剤を 布するまでの放置時間を約6分(0.1hr)になるよ う、試験対象者を制御する。
 また実施例・比較例の試験で、毛髪うねり 善剤を頭皮に塗布する前に洗髪を行わない 合、前回の洗髪から毛髪うねり改善剤を塗 するまでの放置時間は、8時間以上となるよ うに、試験対象者を制御する。

手順4:毛髪うねり改善剤の頭皮への塗布
 実施例・比較例の試験では、頭頂部、左右 側頭部、後頭部の各部位ごとに、何ヶ所か 頭髪に分け目をつけ、分け目の根元の頭皮 直接、毛髪うねり改善剤を塗布するように 試験対象者を制御する。毛髪うねり改善剤 塗布量は、1回の塗布につき全頭で約2.5mLで る。

手順5:毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布した後 濯ぎ(洗い流し)
 比較例の試験で、毛髪うねり改善剤を頭皮 塗布した後に濯ぎ流す場合、毛髪うねり改 剤を塗布した後、5分以内に水あるいは適温 のお湯で濯ぎ流すように、試験対象者を制御 する。

手順6:毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布した後 頭皮マッサージ
 実施例の試験で、毛髪うねり改善剤を頭皮 塗布した後に頭皮マッサージを行う場合、 皮マッサージの具体的な方法として、指で 接頭皮をなでる、こする、たたく、もむな の操作を1~10分間行い、剤を頭皮全体に行き 渡らせるように、試験対象者を制御する。

 以上の毛髪うねり改善剤の使用手順に従 て、実施例・比較例における毛髪うねり改 剤の使用方法を表3及び表4に示す。表中に 、各使用方法における毛髪うねり改善剤の 用頻度・使用継続期間も示す。

 例えば表3の使用方法Aの場合、手順1の洗 は行わない。従って、手順2のタオルドライ も行う必要がない。この場合、前回の洗髪か ら少なくとも8時間以上経過しているため、 中では、手順3の放置時間を「8hr以上」と表 する。手順4の毛髪うねり改善剤を塗布した 後、手順5の濯ぎ、手順6の頭皮マッサージは わない。この場合、毛髪うねり改善剤の使 頻度は1日2回で、6ヶ月間継続して使用する

(毛髪うねり改善効果の評価方法)
 以下に示す評価A~Cを行い、毛髪うねり改善 理前・後の評価値を比較することにより、 髪うねり改善効果を評価する。また同時に 毛髪うねり改善剤を塗布する際の液だれ性( 評価D)、毛髪うねり改善剤の頭皮上でののび (評価E)も評価する。

評価A:根元3cmの毛髪形状評価
 毛髪の根元3cmの毛髪形状を、1:強くうねっ 毛、2:うねった毛、3:ややうねった毛、4:わ かにうねった毛、5:直毛、の五段階で目視評 価し、毛髪うねり改善剤使用前後で比較する ことで、うねり形状の緩和効果を評価する。 毛髪根元の形状を観察するため、櫛を用いて 頭頂部の中心で頭髪に分け目を付け、分け目 の根元から約3cmの毛髪形状を目視で評価する 。毛髪うねり改善剤使用前後の評価値の差を 求めることにより、根元のうねり改善効果を 評価する。例えば、使用前の評価値が1で、 用後の評価値が4の場合、うねり改善効果は (使用後)-(使用前)=4-1=3である。

評価B:頭髪全体の毛髪形状評価
 頭髪全体のうねり毛の量を、1:かなり多い 2:やや多い、3:やや少ない、4:少ない、5:ほと んどない、の五段階で目視評価し、毛髪うね り改善剤使用前後で比較することで、うねり 形状の緩和効果を評価する。毛髪うねり改善 剤使用前後の評価値の差を求めることにより 、頭髪全体のうねり改善効果を評価する。例 えば、使用前の評価値が1で、使用後の評価 が4の場合、うねり改善効果は、(使用後)-(使 用前)=4-1=3である。

評価C:毛髪の艶評価
 頭髪の艶を、1:艶がない、2:やや艶がない、 3:普通、4:やや艶がある、5:艶がある、の五段 階で目視評価し、毛髪うねり改善剤使用前後 で比較することで、艶の改善効果を評価する 。毛髪うねり改善剤使用前後の評価値の差を 求めることにより、毛髪の艶改善効果を評価 する。例えば、使用前の評価値が1で、使用 の評価値が4の場合、艶改善効果は、(使用後 )-(使用前)=4-1=3である。毛髪の艶評価は、照 条件で大きく変化するため、艶を評価する は、一定の照明条件下で行う。

評価D:毛髪うねり改善剤を塗布する際の液だ 性評価
 毛髪うねり改善剤を塗布する際の液だれ性 、1:液だれする、2:やや液だれする、3:ほと ど液だれしない、4:全く液だれしない、の 段階で評価を行う。

評価E:毛髪うねり改善剤塗布時の頭皮上での び性
 毛髪うねり改善剤塗布時の頭皮上でののび を、1:のびが悪く均一に塗布できない、2:や やのびが悪く均一に塗布することが難しい、 3:ややのびが良く均一に塗布しやすい、4:の が良く均一に塗布できる、の四段階で評価 行う。

(試験対象者)
 以上の評価A~Eの試験対象者は、年齢40才以 の日本人女性の加齢者から無作為に選択さ るが、老化によるうねり毛増加の程度は個 差が大きいため、毛髪うねり改善効果の程 も個人差が大きい。それゆえ、できるだけ じ条件で毛髪うねり改善効果の違いを評価 るため、老化によるうねり毛増加の程度が きい人から試験対象者を選択する。具体的 は、評価A~Cの使用前評価値がいずれも1の人 ら試験対象者を無作為に選択する。
 各実施例・比較例の試験では、少なくとも5 名以上の試験対象者で試験を行う。

(各評価を行う評価者)
 上記の評価A~Cは複数の美容師及びヘアケア 品開発に従事する研究員がそれぞれ客観的 評価を行う。実施例及び比較例に記載の結 は、各試験対象者に対する各評価者の評価 果を総合して得る。
 一方、上記の評価D~Eに関しては、毛髪うね 改善剤を試験対象者に実際に使用させ、試 対象者が主観的に評価すると共に、複数の 容師及びヘアケア商品開発に従事する研究 が客観的に評価を行う。実施例及び比較例 記載の結果は、各試験対象者の評価結果と 評価者の評価結果を総合して得る。

結果1(毛髪うねり改善剤の粘度の影響)
 実施例1~9及び比較例1~2に使用する毛髪うね 改善剤と、毛髪うねり改善方法、毛髪うね 改善効果の各評価結果、及び液だれ性・剤 布時ののび性の評価結果を表5及び6に示す

 表5及び6に示すとおり、毛髪うねり改善剤 粘度が1~90,000mPa・sの範囲内にある実施例1~9 、液だれ性・剤ののび性共に良好であり、 髪うねり改善効果も各評価値が2ランク以上 昇し良好である。これに対し比較例1は、毛 髪うねり改善剤の粘度が低すぎるため、毛髪 うねり改善剤を頭皮に塗布する際、液だれを 起こし、その結果毛髪うねり改善効果も低い 。また比較例2は、毛髪うねり改善剤の粘度 高すぎるため、毛髪うねり改善剤の頭皮へ 塗布時ののびが悪く、その結果毛髪うねり 善効果も低い。
 表5及び6の結果から、毛髪うねり改善剤の 度は1~90,000mPa・sの範囲が適切であることが かる。

結果2(剤塗布後の濯ぎの影響)
 実施例1及び5、並びに比較例3~4に使用する 髪うねり改善剤と、毛髪うねり改善方法、 び毛髪うねり改善効果の各評価結果を表7に す。

 表7に示すとおり、毛髪うねり改善剤を頭皮 に塗布した後、洗い流さないで放置する実施 例1及び5は、良好な毛髪うねり改善効果を示 。これに対し、毛髪うねり改善剤を頭皮に 布した後、濯いで洗い流す比較例3~4は、毛 うねり改善剤が頭皮上に残留しないため、 髪うねり改善効果は全くない。
 表7の結果から、毛髪うねり改善剤を頭皮に 塗布した後、洗い流さないで放置することが 、有効な毛髪うねり改善効果を得るためには 必須であることがわかる。

結果3(育毛・養毛成分の影響)
 実施例10~19に使用する毛髪うねり改善剤と 毛髪うねり改善方法、及び毛髪うねり改善 果の各評価結果を表8に示す。

 表8に示すとおり、育毛・養毛成分を含有す る毛髪うねり改善剤を使用する実施例10~19は 育毛・養毛成分を含有しない実施例1と比較 して、より良好な毛髪うねり改善効果を示す 。
 表8の結果から、育毛・養毛成分を含有する 毛髪うねり改善剤を使用することにより、毛 髪うねり改善効果が向上することがわかる。

結果4(洗髪・タオルドライ・マッサージの影 )
 実施例20~22に使用する毛髪うねり改善剤と 毛髪うねり改善方法、及び毛髪うねり改善 果の各評価結果を表9に示す。

 表9に示すとおり、毛髪うねり改善剤を頭皮 に塗布する0.1時間前に洗髪を行い、頭皮が湿 った状態で剤塗布を行う実施例20は、剤塗布 に洗髪を行わない実施例1と比較して、より 良好な毛髪うねり改善効果を示す。
 更に、洗髪後にタオルドライを行い、毛髪 に残る過剰な水分を取り除いた状態で剤塗 を行う実施例21は、タオルドライを行わな 実施例20と比較して、更に良好な毛髪うねり 改善効果を示す。
 また、毛髪うねり改善剤を頭皮に塗布した 、頭皮マッサージを行う実施例22は、剤塗 後にマッサージを行わない実施例1と比較し 、より良好な毛髪うねり改善効果を示す。
 表9の実施例20~22の結果から、毛髪うねり改 剤を頭皮に塗布する前の洗髪と、次いで行 タオルドライ、更に剤塗布後の頭皮マッサ ジを行うことにより、毛髪うねり改善効果 向上することがわかる。

結果5(使用頻度・使用期間の影響)
 実施例23~27に使用する毛髪うねり改善剤と 毛髪うねり改善方法、及び毛髪うねり改善 果の各評価結果を表10に示す。

 表10に示すとおり、実施例1と比較して毛髪 ねり改善剤の使用頻度が低下する実施例23~2 5では、使用頻度の低下に伴って毛髪うねり 善効果が低下する。
 一方、実施例1と比較して毛髪うねり改善剤 の使用期間が短くなる実施例26~27では、使用 間が短くなるに従って認知される毛髪うね 改善効果が低下する。ただし、毛髪が生え くる根元の部分から効果が発現するため、 用期間が短くても根元部分の効果は認知さ ている。
 この結果から、毛髪うねり改善剤の使用頻 が高く、更に使用期間が長い方が、認知さ る毛髪うねり改善効果が向上することがわ る。