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Patent Searching and Data


Title:
AIR COMPRESSOR AND ALARM CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028467
Kind Code:
A1
Abstract:
An air compressor is provided with a compressed air generating apparatus for generating compressed air; a tank section for storing the compressed air generated by the compressed air generating apparatus; a motor for driving the compressed air generating apparatus; control sections (5, 20) for controlling the drive quantity of the motor; and a voltage detecting section (28) for detecting a primary voltage supplied from a drive source for driving the motor; and alarming sections (6, 7) for giving alarms. The control sections (5, 20) classify the primary voltage values detected by the voltage detecting section (28) with a prescribed set voltage value required for driving the motor as reference. The alarming sections (6, 7) change alarming methods corresponding to the primary voltage values classified by the control sections (5, 20).

Inventors:
SERITA TOMOHIKO
OOKUBO SHINICHI
Application Number:
PCT/JP2008/065123
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MAX CO LTD (JP)
SERITA TOMOHIKO
OOKUBO SHINICHI
International Classes:
H02P6/12; F04B41/02; F04B49/10; H02H7/09
Foreign References:
JP2005348502A2005-12-15
JP2001178177A2001-06-29
JP2000184733A2000-06-30
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (7-13Nishi-Shimbashi 1-chome,Minato-k, Tokyo 03, JP)
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Claims:
 駆動源によって供給される一次電圧を検出し、
 モータの駆動に要する設定電圧値を基準として、検出された一次電圧値を分類し、
 分類された前記一次電圧値に応じて報知方法を変更する、
 報知制御方法。
 報知開始の基準とされる一次電圧値と、報知終了の基準とされる一次電圧値とが異なる電圧値である、
 請求項1に記載の報知制御方法。
 圧縮空気を生成する圧縮空気生成装置と、
 前記圧縮空気生成装置により生成された前記圧縮空気を貯留するタンク部と、
 前記圧縮空気生成装置を駆動するモータと、
 前記モータの駆動量を制御する制御部と、
 駆動源によって供給される一次電圧を検出する電圧検出部と、
 報知を行う報知部と、
 を具備し、
 前記制御部は、前記モータの駆動に要する設定電圧値を基準として、前記電圧検出部によって検出された一次電圧値を分類するよう構成され、
 前記報知部は、前記制御部によって分類された前記一次電圧値に応じて、報知方法を変更するよう構成される、
 エアコンプレッサ。
 前記報知部による報知開始の基準とされる一次電圧値と、報知終了の基準とされる一次電圧値とが異なる電圧値である、請求項3に記載のエアコンプレッサ。
 前記制御部は、前記設定電圧値と前記電圧検出部によって検出された一次電圧値との電圧値差が所定電圧値以上となった場合に、前記モータの駆動を停止するよう構成された、請求項3に記載のエアコンプレッサ。
 前記報知部は、少なくとも照明装置の点消灯処理により前記報知を行う照明報知部を備える、
 請求項3に記載のエアコンプレッサ。
 前記報知部は、音出力装置による出音処理および停止処理により前記報知を行う出音報知部を備える、請求項3に記載のエアコンプレッサ。
 前記報知部は、音出力装置による出音処理および停止処理により前記報知を行う出音報知部を備える、請求項6に記載のエアコンプレッサ。
Description:
エアコンプレッサおよび報知制 方法

 本発明は、エアコンプレッサおよび報知 御方法に関し、より詳細には、報知部を備 たエアコンプレッサおよび報知部に対する 知制御方法に関する。

 圧縮空気を利用した釘打機等の駆動工具を 築現場で利用する場合には、駆動工具に対 て圧縮空気を供給するエアコンプレッサを 置する必要がある。エアコンプレッサは、 ータ部を駆動させることによって圧縮空気 成部で圧縮空気を生成し、生成させた空気 タンク部に貯留することによって、所定圧 の圧縮空気を駆動工具に提供する構造とな ている。ここで、エアコンプレッサは、一 的なコンセント(交流電源)用のプラグを備 ており、プラグをコンセントに接続するこ によって、モータ部を駆動させるための駆 電力の供給を受けている(例えば、特許文献1 参照)。

特開2006-54941号公報(第3頁~第4頁、第6図参 照)

 一方で、作業現場等で使用される工具で って、コンセントを介して駆動電力の供給 受ける必要がある工具は、エアコンプレッ 以外にも多数存在する。しかしながら、各 ンセントには、合計して使用可能な電力量 予め規定されており、使用可能な電力量を えた場合にはコンセントへの電力供給を一 的に遮断するためのブレーカが通常設けら ている。

 ブレーカによる電力の遮断が行われると 同一コンセントに接続された全ての駆動工 の動作が停止されてしまうため、作業に支 が生ずる可能性が高い。一方で、同一コン ントにたくさんの駆動工具が接続されてい 場合には、エアコンプレッサの機能を十分 発揮するために必要とされる電圧値(設定電 圧値)よりも低い電圧値しか、コンセントか 供給を受けることができない場合がある。 のように低い電圧値しか一次電圧として供 を受けることできない場合には、エアコン レッサの機能を十分に発揮し得るように駆 制御を行うことができず、また、設定電圧 を超えた高い電圧値の供給を受ける場合に 、エアコンプレッサの故障等を招いてしま おそれがあった。

 本発明の一以上の実施例は、駆動源によ て供給される一次電圧を検出することによ 、一次電圧値がモータの駆動に適した電圧 となっているか否かを作業者に報知するこ が可能なエアコンプレッサおよび報知制御 法を提供する。

 本発明の一以上の実施例によれば、報知 御方法は、駆動源によって供給される一次 圧を検出するステップと、モータの駆動に する設定電圧値を基準として、検出された 次電圧値を分類するステップと、分類され 前記一次電圧値に応じて報知方法を変更す ステップと、を有する。

 上記の報知制御方法によれば、設定電圧 を基準として検出された一次電圧値を分類 、分類された一次電圧値に応じて報知方法 変更されるので、作業者は報知部による報 方法によって、一次電圧値がどの程度の値 あるかを、容易かつ迅速に知ることが可能 なる。

 また、上述した報知制御方法において、 記報知部による報知開始の基準とされる一 電圧値と、報知終了の基準とされる一次電 値とが異なる電圧値であってもよい。

 このように、報知部による報知開始の一 電圧値と報知終了の一次電圧値とが異なる 圧値である場合には、電圧検出部によって 知開始後に検出された一次電圧値が、報知 開始される電圧値前後で変動しても、報知 終了する電圧値に一次電圧が達しなければ のまま報知が継続される(報知が終了するこ とがない)ので、報知の開始および終了が切 替わりつつ連続して実行される現象(いわゆ チャタリング)を抑制することができる。

 また、本発明の一以上の実施例によれば エアコンプレッサは、圧縮空気を生成する 縮空気生成装置と、該圧縮空気生成装置に り生成された前記圧縮空気を貯留するタン 部と、前記圧縮空気生成装置を駆動させる めのモータと、該モータの駆動量を制御す 制御部と、駆動源によって供給される一次 圧を検出する電圧検出部と、報知を行うた の報知部とを、有する。前記制御部は、前 モータの駆動に要する所定の設定電圧値を 準として、前記電圧検出部によって検出さ た一次電圧値を分類する。前記報知部は、 記制御部によって分類された前記一次電圧 に応じて、報知方法を変更する。

 上記のエアコンプレッサでは、制御部が 定電圧値を基準として、電圧検出部によっ 検出された一次電圧値を分類し、報知部が 分類された一次電圧値に応じて報知方法を 更するので、報知部による報知方法によっ 、作業者は一次電圧値がどの程度の値であ かを、容易かつ迅速に知ることが可能とな 。

 また、エアコンプレッサは、報知部によ 報知開始の基準とされる一次電圧値と、報 終了の基準とされる一次電圧値とを異なる 圧値とするものであってもよい。

 このように、報知部による報知開始の一 電圧値と報知終了の一次電圧値とが異なる 圧値である場合には、電圧検出部によって 知開始後に検出された一次電圧値が、報知 開始される電圧値前後で変動しても、報知 終了する電圧値に一次電圧が達しなければ のまま報知が継続される(報知が終了するこ とがない)ので、報知の開始および終了が切 替わりつつ連続して実行される現象(いわゆ チャタリング)を抑制することができる。

 また同様に、電圧検出部によって報知終 後に検出された一次電圧値が、報知が終了 れる電圧値前後で変動しても、報知を開始 る電圧値に一次電圧が達しなければそのま 報知が終了した状態となる(報知が開始され ることがない)ので、報知の開始および終了 切り替わりつつ連続して実行される現象を 制することが可能となる。

 さらに、前記制御部は、前記設定電圧値 前記電圧検出部によって検出された一次電 値との電圧値差が所定電圧値以上となった 合に、前記モータの駆動を停止させるもの あってもよい。

 このように、制御部が、設定電圧値と検 された一次電圧値との電圧値差が所定電圧 以上となった場合にモータの駆動を停止さ ることによって、電圧値差が大きくなって 続してモータ部を駆動させ続けるとエアコ プレッサに不具合を生じさせる可能性があ 場合などに、積極的にエアコンプレッサの 用を停止させることができる。このため、 業者が報知部による報知動作に気づかず、 次電圧値が正常でない値となっている場合 継続してエアコンプレッサが使用されてし うことを防止することが可能となる。

 さらに、上述した報知部は、少なくとも 明装置の点消灯処理により前記報知を行う 明報知部を有するものであってもよく、ま 、報知部が、少なくとも音出力装置による 音処理および停止処理により前記報知を行 出音報知部を有するものであってもよい。

 このように、報知部が少なくとも照明報 部を有することによって、照明の点消灯に り作業者への報知を行うことが可能となり 少なくとも出音報知部を有することによっ 、出力音の出力・停止処理により作業者へ 報知を行うことが可能となる。

 特に、報知部が照明報知部と出音報知部 を有する場合には、制御部によって分類さ た一次電圧値に応じて報知方法を変更する に、照明報知部による視覚的な報知方法と 音報知部による聴覚的な報知方法とを組み わせることが可能となる。一般に、視覚的 報知よりも聴覚的な報知の方が、作業者の 識性が高い場合が多いので、設定電圧値と 出された一次電圧値との電圧値差が小さい 合には、照明報知部を用いて報知処理を行 、設定電圧値と検出された一次電圧値との 圧値差が大きい場合には、報知方法を照明 知部から出音報知部に切り替えることによ て、または、照明報知部と出音報知部とを 用することによって、効果的に報知処理を うことが可能となる。

 本発明の実施例に係るエアコンプレッサ よび報知制御方法によれば、制御部が、設 電圧値を基準として電圧検出部によって検 された一次電圧値を分類し、報知部が、制 部により分類された一次電圧値に応じて報 方法を変更するので、作業者は一次電圧値 どの程度の値であるかを、報知部の報知方 によって容易かつ迅速に知ることが可能と る。

 その他の特徴および効果は、実施例の記 および添付のクレームより明白である。

本発明の実施例に係るエアコンプレッ の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るエアコンプレッ の制御回路部を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るマイクロプロセ サの処理内容(報知制御方法)を示したフロ チャートである。

符号の説明

1     …エアコンプレッサ
2     …タンク部
3     …圧縮空気生成部(圧縮空気生成装置 )
4     …モータ部(モータ)
5     …制御回路部(制御部)
6     …LED報知部(報知部、照明報知部)
7     …ブザー報知部(報知部、出音報知部 )
8     …(タンク部の)貯留タンク
9     …圧縮空気取出口
9a   …(圧縮空気取出口の)高圧取出口
9b   …(圧縮空気取出口の)常圧取出口
10a、10b  …減圧弁
14   …連結パイプ
16   …(モータ部の)ステータ
16a、16b、16c  …(ステータの)巻線
17   …ロータ
18   …(モータ部の)回転数検出部
20   …マイクロプロセッサ(制御部)
21   …コンバータ回路
22   …インバータ回路
24   …(コンバータ回路の)整流回路
25   …(コンバータ回路の)昇圧回路
25a  …(昇圧回路の)スイッチング素子
26   …(コンバータ回路の)平滑回路
27   …昇圧コントローラ
28   …電圧検出部(電圧検出部)
29   …交流電源

 以下、本発明の実施例に係るエアコンプ ッサについて、図面を用いて詳細に説明す 。

 図1は、エアコンプレッサの概略構成を示 したブロック図である。エアコンプレッサ1 、タンク部2と、圧縮空気生成部(圧縮空気生 成装置)3と、モータ部(モータ)4と、制御回路 (制御部)5と、LED報知部(照明報知部、報知部 )6と、ブザー報知部(出音報知部、報知部)7と よって概略構成されている。

 タンク部2は、圧縮空気を貯留するための 貯留タンク8を有している。貯留タンク8には 圧縮空気生成部3により生成された一定圧力 の圧縮空気が蓄えられており、通常3.5MPa~4.3MP a程度の圧力に維持されている。

 貯留タンク8には、複数の圧縮空気取出口 9が設けられている。本実施の形態において 、高圧の圧縮空気を取り出すための高圧取 口9aと、常圧の圧縮空気を取り出すための常 圧取出口9bとが設けられている。各取出口9a 9bには、それぞれの取出口9a、9bより得られ 圧縮空気を所望の圧力に減圧させるための 圧弁10a、10bが設けられており、高圧取出口9a では、減圧弁10aによって取り出される圧縮空 気の圧力が1.5MPa~2.50MPa程度に減圧され、常圧 出口9bでは、減圧弁10bによって取り出され 圧縮空気の圧力が0.7MPa~1.5MPa程度に減圧され 。

 貯留タンク8内の圧縮空気は、上述したよ うに通常3.5MPa~4.3MPa程度の圧力に維持される め、高圧取出口9aから取り出され圧縮空気も 常圧取出口9bから取り出される圧縮空気も、 述した所望の圧力を減圧弁10a、10bによって 持することが可能となる。また、各取出口9 a、9bには、減圧弁10a、10bにより減圧された圧 縮空気を釘打機等の駆動工具に供給するため に、エアホース(図示省略)を着脱することが 能となっている。

 圧縮空気生成部3は、シリンダ内に設けら れるピストンを往復運動させ、シリンダの吸 気弁からシリンダ内に引き込まれた空気を圧 縮することによって圧縮空気を生成する構造 を備えている。圧縮された空気は、連結パイ プ14を介してタンク部2の貯留タンク8へと供 される。

 モータ部4は、圧縮空気生成部3のピスト を往復運動させるための駆動力を発生させ 役割を有している。モータ部4には、駆動力 発生させるためのステータ16とロータ17とが 設けられている。ステータ16には、U相、V相 W相の巻線16a、16b、16cが形成されており、こ らの巻線16a~16cに対して電流を流すことによ って回転磁界が形成される。

 ロータ17は、永久磁石によって構成され おり、ステータ16の巻線16a、16b、16cを流れる 電流によって形成される回転磁界により、ロ ータ17の回転が行われる。また、モータ部4に は、ロータ17の回転を検出するための回転数 出部18が設けられている。回転数検出部18に は、ホールICが設けられており、このホールI Cを用いてロータ17における磁界の変化を検出 することによってロータ17の回転数を検出す 。

 制御回路部5は、図2に示すように、マイ ロプロセッサ(MPU:MicroProcessingUnit、制御部)20 、コンバータ回路21と、インバータ回路22と よって概略構成されている。

 コンバータ回路21は、整流回路(全波整流 路)24と昇圧回路25と平滑回路26とにより概略 構成されており、このコンバータ回路21によ ていわゆるPAM(PulseAmplitudeModulation)制御が実 される。ここで、PAM制御とは、コンバータ 路21によって出力電圧のパルスの高さを変化 させることにより、モータ部4の回転数を制 する方法である。一方で、インバータ回路22 では、いわゆるPWM(PulseWidthModulation)制御が実 される。PWM制御とは、出力電圧のパルス幅 変化させてモータ部4の回転数を制御させる 法である。

 PAM制御は、PWM制御に比べて、モータ部4に おける低回転時の効率低下が少なく、電圧を 上げることによって高回転にも対応すること が可能であるという特性を有しているため、 高出力時および定常運転時に主として用いら れる制御方法である。一方で、PWM制御は、起 動時や電圧低下時などにおいて主として用い られる制御方法である。マイクロプロセッサ 20は、エアコンプレッサ1の運転状態に応じて 、コンバータ回路21によるPAM制御とインバー 回路22によるPWM制御とを好適に切り替えて 御を実行する。

 コンバータ回路21の整流回路24および平滑 回路26は、エアコンプレッサ1の駆動源(電源) なる交流電源29を整流・平滑することによ て直流電圧に変換する役割を有している。 圧回路25の内部には、スイッチング素子25aが 設けられており、マイクロプロセッサ20の制 命令に応じて直流電圧の振幅制御を行う役 を有している。昇圧回路25は、マイクロプ セッサ20のPAM命令を受けた昇圧コントローラ 27を介して制御されている。

 なお、コンバータ回路21の整流回路24と昇 圧回路25との間には、電圧検出部(電圧検出部 )28が設けられている。電圧検出部28で検出さ る電圧値は、昇圧回路25等を経て電圧値が 圧される前の一次電圧の値であり、この電 値は交流電源29の電圧値を示している。従っ て、電圧検出部28において電圧値を検出する とによって、交流電源29によりどの程度の 次電圧が供給されているかを判断すること でき、エアコンプレッサ1の機能を発揮し得 電圧値として予め規定されている規定電圧 (本実施の形態に係るエアコンプレッサ1で 、例えばAC100V)との電圧値差を容易に判断す ことが可能となる。電圧検出部28によって 出された駆動電圧値は、マイクロプロセッ 20に出力される。

 インバータ回路22は、コンバータ回路21に よって変換された直流電圧のパルスを一定周 期で正負変換させるとともに、パルス幅を変 換させることによって直流電圧を擬似的な正 弦波を備える交流電圧に変換する役割を有し ている。このパルス幅を調整することによっ て、上述したようにモータ部4の回転数制御 行うことが可能となる。マイクロプロセッ 20は、モータ部4の操作量(制御量)を調整する ことによってインバータ回路22の制御を行う

 マイクロプロセッサ20は、コンバータ回 21およびインバータ回路22の駆動制御を行う とによって、タンク部2の圧縮空気の圧力を 3.5MPa~4.0MPaに安定させるための制御部である マイクロプロセッサ20は、演算処理ユニット (CPU:CentralProcessingUnit)、ワークメモリ等の一時 記憶領域として利用されるRAM(RandomAccessMemory) 制御処理プログラム(図3参照、本発明に係 報知制御方法を示したプログラム)等が記録 れるROM(ReadOnlyMemory)等が、1チップのLSIによ 実現されたものである。

 マイクロプロセッサ20には、上述したよ に電圧検出部28によって検出された一次電圧 の駆動電圧値と、回転数検出部18により検出 れたモータ部4(より詳細には、ロータ17)の 動回転数値とが入力される。一方でマイク プロセッサ20は、制御情報(PAM命令、PWM命令) 、コンバータ回路21およびインバータ回路22 に対して出力することが可能な構成となって いる。コンバータ回路21およびインバータ回 22では、マイクロプロセッサ20によって出力 された制御情報に基づいて、モータ部4の駆 制御を実行する。

 マイクロプロセッサ20は、昇圧コントロ ラ27にPAM命令を出力することによって、昇圧 コントローラ27を介して昇圧回路25のスイッ ング素子25aを制御して、コンバータ回路21の 駆動制御を行う。また、同様に、マイクロプ ロセッサ20は、インバータ回路22に対してPWM 令を出力することによってインバータ回路22 の制御を行う。

 マイクロプロセッサ20では、PAM制御また PWM制御を行う場合、回転数検出部18により検 出されるモータ部4の駆動回転数に基づいて コンバータ回路21およびインバータ回路22の 御量を決定する。

 報知部としてのLED報知部6は、エアコンプ レッサ1の筐体に設けられており、筐体に対 て視認可能に設置されるLED光源(照明装置)を 備えている。LED報知部6は、制御回路部5によ 点消灯命令に応じて、LED光源の点灯または 灯を行うことが可能となっている。

 報知部としてのブザー報知部7は、ブザー 音を出音させるためのブザー出音回路(音出 装置)を備えており、LED報知部6と同様に、エ アコンプレッサ1の筐体に設けられている。 ザー報知部7は、制御回路部5によるブザー出 音/停止命令に応じて、ブザー音を出音また 停止させることが可能となっている。

 LED報知部6およびブザー報知部7では、電 検出部28により検出された一次電圧値に応じ て点消灯処理および出音・停止処理が行われ る。

 例えば、コンセントに接続される駆動工 が少数であって、接続される駆動工具の全 動電圧値の合計値がコンセントの許容電力 の範囲内である場合、エアコンプレッサ1に 供給される一次電圧は、エアコンプレッサの 規定電圧値(本実施の形態では100V)を満たすこ とが可能となる。一方で、コンセントに接続 される駆動工具が多数となり、接続される駆 動工具の全駆動電圧値の合計値が、コンセン トの許容電力量の範囲を超えてしまう場合に は、エアコンプレッサ1に供給される一次電 が、エアコンプレッサ1の規定電圧値(本実施 の形態では100V)以下の値となってしまうおそ があり、規定電圧値以下の一次電圧しか電 供給を受けることができない場合には、エ コンプレッサの性能を十分に発揮すること できないおそれがある。

 一方で、エアコンプレッサ1に供給される 一次電圧が、エアコンプレッサ1の規定電圧 以上の値となる場合には、エアコンプレッ 1の駆動に想定され得る電圧値を超えて電圧 供給されてしまうので、エアコンプレッサ1 に不具合が生ずるおそれがある。

 しかしながら、一般的なエアコンプレッ では、一次電圧の電圧値を確認する手段が けられていないため、一次電圧が規定電圧 より高いか低いかを作業者が判断すること くエアコンプレッサを継続使用してしまい 結果として十分な機能を発揮できなかった 、不具合を生じさせたりするおそれがあっ 。

 そこで、本発明に係るエアコンプレッサ1 では、マイクロプロセッサ20が電圧検出部28 より検出された一次電圧値に基づいて一次 圧の分類を行い、分類された電圧値に応じ LED報知部6およびブザー報知部7を制御するこ とによって、作業者に電圧値に関する報知方 法を行っている。

 図3は、マイクロプロセッサ20が、電圧検 部28により検出された一次電圧に基づいて LED報知部6およびブザー報知部7の制御を行う 処理(報知制御方法)を示したフローチャート ある。

 まず、マイクロプロセッサ20は、2秒間の 間待ち処理(ステップS.1)をし、2秒間が経過 た場合に(ステップS.1においてYes)、電圧検 部28より一次電圧値情報を取得する(ステッ S.2)。ここで、2秒間の時間待ち処理を行う理 由は、エアコンプレッサ1がコンセントに接 され、電源がオンにされてから、約2秒程度 過した後に電圧値を検出すると、安定した 次電圧を検出することができるためである このため、2秒間の時間待ち処理が終了する まで(ステップS.1においてNoの場合)、マイク プロセッサ20は、繰り返し時間待ち処理(ス ップS.1)を実行する。

 2秒間の時間待ち処理が完了し(ステップS. 1においてYesの場合)、電圧検出部28より一次 圧値を取得(ステップS.2)した後、マイクロプ ロセッサ20は、取得した一次電圧値が85V以上 かつ105V以下であるか否かの判断を行う(ス ップS.3)。

 ここで、電圧検出部28より取得する一次 圧値は、整流回路24によって全波整流波形と なっているので、マイクロプロセッサ20は、 得された一次電圧の実効値を求めることに って一次電圧の値を判断している。

 一次電圧値が85V以上、かつ105V以下である 場合(ステップS.3においてYesの場合)、マイク プロセッサ20は、LED報知部6に対して消灯命 を出力すると共に、ブザー報知部7に対して ブザーの停止命令を出力する(ステップS.4)す 。消灯命令を受信したLED報知部6では、マイ クロプロセッサ20の指示に従ってLED光源の消 処理を実行し、ブザー報知部7では、マイク ロプロセッサ20の指示に従ってブザー音の停 処理を実行する。

 このLED光源の消灯処理によって、エアコ プレッサ1の起動時にはLED光源の消灯処理と いう初期処理を行うこととなり、エアコンプ レッサ1の定常動作時においては、LED光源の 灯処理により、一次電圧値がエアコンプレ サ1の駆動に必要な電圧値として許容できる( 正常と判断できる)電圧値であることを作業 に報知することが可能となる。

 また同様に、ブザー音の停止処理によっ 、エアコンプレッサ1の起動時にはブザーの 停止処理という初期処理を行うこととなり、 エアコンプレッサ1の定常動作時においては ブザー音の停止処理により、一次電圧値が アコンプレッサ1の駆動に必要な電圧値とし 許容できる(正常と判断できる)電圧値であ ことを作業者に報知することが可能となる

 なお、ステップS.3において、85V以上、か 105V以下という値を基準として一次電圧値を 判断する理由は、本実施の形態に係るエアコ ンプレッサ1の設定電圧値が100Vであるため、 の設定電圧値100Vに対して-15Vから+5Vの範囲 電圧値(つまり、85V~105V)であれば、エアコン レッサ1の性能を発揮することができ、さら にエアコンプレッサ1の駆動に際して不具合 を生じる可能性が低いと判断することがで るためにある。

 LED報知部6に対して消灯命令を出力し、ブ ザー報知部7に対してブザーの停止命令を出 した(ステップS.4)後、マイクロプロセッサ20 、繰り返し時間待ち処理(ステップS.1)を実 する。

 一次電圧値が85V以上、かつ105V以下でない 場合(ステップS.3においてNoの場合)、マイク プロセッサ20は、一次電圧値が75V以上、かつ 145V以下であるか否かを判断する(ステップS.5) 。一次電圧値が75V以上、かつ145V以下である 合(ステップS.5においてYesの場合)、マイクロ プロセッサ20は、ブザー報知部7に対してブザ ー音の停止命令を出力し(ステップS.6)、ブザ 報知部7による停止命令を受信したブザー報 知部7では、マイクロプロセッサ20の指示に従 ってブザー音の停止処理を実行する。

 なお、ステップS.6の処理において、マイ ロプロセッサ20は、LED報知部6に対するLED光 の消灯命令は出力しない。ステップS.5にお る75V≦一次電圧値≦145Vの判断は、ステップ S.3における85V≦一次電圧値≦105Vの条件を満 さない(ステップS.3においてNoの場合)におい 判断される条件である。従って、実質的に テップS.5で判断される一次電圧値の値は、7 5V≦一次電圧値≦85Vであるか、または、105V≦ 一次電圧値≦145Vに該当する場合だけある。

 このため、ステップS.6において、ブザー 知部7に対してブザー音の停止命令のみを出 力し、LED報知部6に対するLED光源の消灯命令 出力しないことによって、作業者は、LED報 部6の点灯のみが行われて、ブザー報知部7の ブザー音が出力されていない場合には、一次 電圧値が、75V≦一次電圧値≦85Vであるか、ま たは、105V≦一次電圧値≦145Vであると認識す ことができる。

 次に、一次電圧値が75V以上、かつ145V以下 でない場合(ステップS.5においてNoの場合)、 たは、一次電圧値が75V以上、かつ145V以下で って、ブザー報知部7に対してブザー音の停 止処理が成された場合(ステップS.5においてYe sであって、ステップS.6の処理が実行された 合)、マイクロプロセッサ20は、一次電圧値 、80V以下であるか、または、110V以上である を判断する(ステップS.7)。

 一次電圧値が、80V以下であるか、または 110V以上である場合(ステップS.7においてYes 場合)、マイクロプロセッサ20は、LED報知部6 対して点灯命令を出力(ステップS.8)し、点 命令を受信したLED報知部6では、マイクロプ セッサ20の指示に従ってLED光源の点灯処理 実行する。このLED報知部6の点灯処理により マイクロプロセッサ20は、作業者に対してLE D光源の発光による警告を行うことが可能と る。

 次に、一次電圧値が80V以下、または、110V 以上でない場合(ステップS.7においてNoの場合 )、または、一次電圧値が80V以上、または、11 0V以下であって、LED報知部6に対してLED光源の 点灯処理を行った場合(ステップS.7においてYe sであって、ステップS.8の処理が実行された 合)、マイクロプロセッサ20は、一次電圧値 、70V以下であるか、または、150V以上である を判断する(ステップS.9)。

 一次電圧値が、70V以下であるか、または 150V以上である場合(ステップS.9においてYes 場合)、マイクロプロセッサ20は、ブザー報 部7に対してブザー音の出音命令を出力(ステ ップS.10)し、出音命令を受信したブザー報知 7では、マイクロプロセッサ20の指示に従っ ブザー音の出音処理を実行する。このブザ 報知部7の点灯処理により、マイクロプロセ ッサ20は、作業者に対してブザー音の出力に る警告を行うことが可能となる。

 なお、ステップS.9において一次電圧が、 次電圧値≦70V、または、一次電圧値≧150Vの 条件を満たす場合には、ステップS.7における 一次電圧の判断値である、一次電圧値≦80V、 または、一次電圧値≧110Vの条件を満たすこ となる。このため、ブザー報知部7に対して ザー音の出音命令が出力される場合(ステッ プS.9においてYesの場合であって、ステップS.1 0の処理が実行される場合)には、必ず、LED報 部6に対して点灯命令が出力される(ステッ S.7においてYesとなって、ステップS.8の処理 実行される)。

 作業者は、LED報知部6の点灯のみが行われ てブザー報知部7によるブザー音の出音が行 れていない場合には、一次電圧の値が設定 圧値に近い値を示しており、LED報知部6の点 とブザー報知部7によるブザー音の出音とが 両方行われている場合には、LED報知部6の点 のみが行われている場合よりも、一次電圧 値が設定電圧値よりも低い値を示している 、または、高い値を示しており、エアコン レッサ1の駆動を継続することが好ましい状 ではないと判断することができる。

 また、マイクロプロセッサ20からLED報知 6に対してLED光源の点灯命令が出力される一 電圧値の条件と消灯命令が出力される一次 圧値の条件とに5Vの電圧値差が設けられて る。例えば、LED報知部6に対してLED光源の点 命令が出力される一次電圧値は、80V以下で ることが1つの条件である(ステップS.7)が、L ED報知部6に対してLED光源の消灯命令が出力さ れる一次電圧値は、85V以上であり(ステップS. 3)、その電圧値差として5Vの差が確保されて る。

 このようにLED報知部6の点灯条件と消灯条 件とに電圧値差を設けることによって、検出 された一次電圧値の微妙な変動に伴ってLED報 知部6のLED光源が点消灯を継続的に切り替え しまうこと(いわゆるチャタリング)を防止す ることが可能となる。また、マイクロプロセ ッサ20からブザー報知部7に対してブザー音の 出音命令が出力される一次電圧値の条件と停 止命令が出力される一次電圧値の条件とに関 しても、5Vの電圧値差が設けられている。こ ため、ブザー音の出力・停止処理における ャタリングを防止することが可能となる。

 続いて、マイクロプロセッサ20は、一次 圧値が50V以下、または、150V以上であって、 ータ部4の駆動動作が行われているか否かに ついて判断を行う(ステップS.11)。一次電圧値 が50V以下、または、150V以上であって、モー 部4の駆動動作が行われている場合(ステップ S.11においてYesの場合)には、交流電源29より 給される電圧値では、エアコンプレッサ1の 能を十分に発揮させることができず、また 安全にエアコンプレッサ1を駆動させること が難しい状況であると判断することができる 。このため、マイクロプロセッサ20は、イン ータ回路22およびコンバータ回路21に対して モータ部4の駆動を停止させるための制御命 を出力する(ステップS.12)。マイクロプロセ サ20より制御命令を受けたインバータ回路22 よびコンバータ回路21は、制御命令に従っ モータ部4の停止制御を行う。

 このように交流電源29より供給される電 値がエアコンプレッサ1の規定電圧値よりも 幅に高い値であったり、低い値であったり る場合には、マイクロプロセッサ20がモー 部4の駆動を強制的に停止させることによっ 、エアコンプレッサ1等に生じ得る不具合や トラブル等を予め回避することが可能となる 。

 一方で、「一次電圧値が50V以下、または 150V以上であって、モータ部4の駆動動作が われている」という条件を満たさない場合( テップS.11においてNoの場合)、例えば、一次 電圧値が50V以下、または、150V以上でない場 や、一次電圧値が50V以下、または、150V以上 あっても、モータ部4の駆動動作が行われて いない場合には、処理をステップS.1の時間待 ち処理に移行して、繰り返し上述した処理を 実行する。

 以上説明したように、本実施の形態に係 エアコンプレッサ1では、交流電源29より供 される一次電圧値を検出し、検出された一 電圧値に応じてLED報知部6によるLED光源の点 消灯処理を行い、またブザー報知部7による ザー音の出音・停止処理を行うので、作業 は、LED光源の点消灯状態およびブザー報知 7によるブザー音に基づいて、交流電源29の 次電圧値がエアコンプレッサ1の駆動に適し 電圧値であるか否かを判断することが可能 なる。

 特に、本実施の形態に係るエアコンプレ サ1では、一次電圧値と規定電圧値との電圧 値差が大きくなるに従って、(1)LED報知部6お びブザー報知部7による報知なしの状態から (2)LED報知部6によるLED光源の点灯による報知 (ブザー報知部7による報知なし)が行われる状 態(3)LED報知部6によるLED光源の点灯による報 と、ブザー報知部7によるブザー音の出音に る報知との両方が行われる状態(4)LED報知部6 による報知とブザー報知部7による報知とに えて、モータ部4の駆動停止処理を行う状態 いう多段階の報知を用いて作業者に一次電 の状態を知らせることができるので、作業 は、これらの報知状態に基づいて、迅速か 確実に一次電圧の状態を把握することが可 となる。

 このため、報知状態に応じて作業者は様 な対策を施すことが可能となり、例えば、L ED報知部6による報知のみが行われている場合 には、コンセントに接続されている一部の駆 動工具の接続を外したり、LED報知部6とブザ 報知部7との2つの報知が両方行われている場 合には、コンセントに接続される他の全ての 駆動工具をコンセントから外したり、エアコ ンプレッサ1が接続されるコンセントを他の ンセントに差し替えてみたりすることが可 となる。

 また、実施の形態に示した一次電圧値に する数値条件は、単なる一例に過ぎず、こ に限定されるものではない。例えば、設定 100Vに対して±15Vの範囲から、条件となる数 をそれぞれ設定するものであってもよい。

 以上、本発明に係るエアコンプレッサお び報知制御方法について図面を用いて詳細 説明を行ったが、本発明に係るエアコンプ ッサおよび報知制御方法は上述したものに 定されるものではない。いわゆる当業者で れば、特許請求の範囲に記載された範疇内 おいて、各種の変更例または修正例に想到 得ることは明らかであり、それらについて 当然に本発明の技術的範囲に属する。

 例えば、上述した実施の形態では、一次 圧値の状態を作業者に報知するためにブザ 音を出力するブザー報知部7について説明を 行っているが、音による作業者への報知は必 ずしもブザー音には限定されず、例えばブザ ー音ではなく音楽が鳴ったり、人の声で「一 次電圧値が低い(高い)です、ご注意下さい」 喋ったりするものであってもよい。

 また、LED報知部6による作業者への報知も 、単にLED光源が点灯・消灯するだけでなく、 一次電圧値に応じて点灯されるLED光源の色が 変化するもの等であってもよい。

 さらに、上述した本実施の形態では、本 明に係る報知制御方法を、エアコンプレッ 1に用いる場合について説明を行ったが、本 発明に係る報知制御方法は、必ずしもエアコ ンプレッサ1に設けられる報知部の制御だけ は限定されず、他の製品における報知部の 御にも用いることが可能である。

 本出願は、2007年8月28日出願の日本特許出 願(特願2007-220489)に基づくものであり、その 容はここに参照として取り込まれる。

 本発明は、報知部を備えたエアコンプレ サおよび報知制御に利用可能である。