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Patent Searching and Data


Title:
AIR CONDITIONER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149715
Kind Code:
A1
Abstract:
An air conditioner having heat source units, in which, in filling of a refrigerant circuit with refrigerant, the amount of refrigerant present in the refrigerant circuit is accurately determined. The air conditioner (100) has a first outdoor unit (1a) including a first outdoor heat exchanger (4a) and a first outdoor expansion valve (3a) for adjusting a first overcooling degree on the exit side of the first outdoor heat exchanger (4a), a second outdoor unit (1b) including a second outdoor heat exchanger (4b) and a second outdoor expansion valve (3b) for adjusting a second overcooling degree on the exit side of the second outdoor heat exchanger (4b), a first outdoor-side determination section (62a) for determining the first overcooling degree, a second outdoor-side determination section (62b) for determining the second overcooling degree, a first outdoor-side opening degree adjustment section (64a), and a second outdoor-side opening degree adjustment section (64b). In filling of the refrigerant circuit having the first and second outdoor heat exchangers (4a, 4b) with the refrigerant, the first and second outdoor-side opening degree adjustment sections (64a, 64b) control the first and second outdoor expansion valves (3a, 3b), respectively, so that a difference between the first and second overcooling degrees decreases.

Inventors:
KAWANO SATOSHI (JP)
OKA MASAHIRO (JP)
TANI KAZUHIKO (JP)
OKAMOTO ATSUSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059686
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
May 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
KAWANO SATOSHI (JP)
OKA MASAHIRO (JP)
TANI KAZUHIKO (JP)
OKAMOTO ATSUSHI (JP)
International Classes:
F25B49/02; F25B45/00
Foreign References:
JP2007107860A2007-04-26
JP2006058007A2006-03-02
JP2002054836A2002-02-20
JPH02217737A1990-08-30
JPH04283361A1992-10-08
JP2002295912A2002-10-09
JPH05288422A1993-11-02
JP2001208441A2001-08-03
JPH1078264A1998-03-24
JP2006023072A2006-01-26
Other References:
See also references of EP 2163839A4
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 54, JP)
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Claims:
 少なくとも凝縮器として機能する第1熱源側熱交換器(4a)と前記第1熱源側熱交換器(4a)の出口側における第1過冷却度を調節する第1熱源側過冷却度調節手段(3a,8a,9a)とを含む第1熱源ユニット(1a)と、
 少なくとも凝縮器として機能する第2熱源側熱交換器(4b)と前記第2熱源側熱交換器(4b)の出口側における第2過冷却度を調節する第2熱源側過冷却度調節手段(3b,8b,9b)とを含む第2熱源ユニット(1b)と、
 前記第1過冷却度を判定する第1判定部(62a)と、
 前記第2過冷却度を判定する第2判定部(62b)と、
 前記第1熱源側熱交換器(4a)と前記第2熱源側熱交換器(4b)とを有する冷媒回路(10)に冷媒が充填されるときに、前記第1過冷却度と前記第2過冷却度との差が小さくなるように前記第1熱源側過冷却度調節手段(3a,8a,9a)および前記第2熱源側過冷却度調節手段(3b,8b,9b)を制御する制御部(64a,64b)と、
を備える空気調和装置(100)。
 前記第1熱源ユニット(1a)において冷媒の温度を検知する第1温度センサ(22a,23a)と、前記第2熱源ユニット(1b)において冷媒の温度を検知する第2温度センサ(22b,23b)とを更に備え、
 前記第1判定部(62a)は前記第1温度センサ(22a,23a)によって検知された温度に基づいて前記第1過冷却度を判定し、前記第2判定部(62b)は前記第2温度センサ(22b,23b)によって検出された温度に基づいて前記第2過冷却度を判定する、
請求項1に記載の空気調和装置(100)。
 前記第1熱源側過冷却度調節手段(3a)は第1熱源側流量調節弁(3a)であり、
 前記第2熱源側過冷却度調節手段(3b)は第2熱源側流量調節弁(3b)であり、
 前記第1過冷却度が前記第2過冷却度よりも大きいときに、前記制御部(64a,64b)は、前記第1熱源側流量調節弁(3a)を第1開度に設定し、前記第2熱源側流量調節弁(3b)の開度を前記第1開度よりも小さい開度である第2開度に設定する、
請求項1または2に記載の空気調和装置(100)。
 前記制御部(64a,64b)は、前記第1過冷却度および前記第2過冷却度のいずれか一方に基づいて前記冷媒回路(10)内の冷媒量を判断する、
請求項1から3のいずれかに記載の空気調和装置(100)。
 少なくとも蒸発器として機能する利用側熱交換器(6a,6b,6c)と前記利用側熱交換器(6a,6b,6c)を流れる冷媒の流量を調節する利用側流量調節機構(5a,5b,5c)とを含む利用ユニット(2a,2b,2c)を更に備え、
 前記冷媒回路(10)は、前記利用側熱交換器(6a,6b,6c)と前記利用側流量調節機構(5a,5b,5c)とを更に有し、
 前記制御部(64a,64b)は、前記冷媒回路(10)に冷媒が充填されるときに、前記利用側熱交換器(6a,6b,6c)の出口側における過熱度が所定値になるように前記利用側流量調節機構(5a,5b,5c)を制御する、
請求項1から4のいずれかに記載の空気調和装置(100)。
 少なくとも凝縮器として機能する第1~第n熱源側熱交換器(104a,104b,104c)と前記第1~第n熱源側熱交換器(104a,104b,104c)を流れる冷媒の流量を調節する前記第1~第n熱源側流量調節手段(103a,103b,103c)とを含む第1~第n熱源ユニット(101a,101b,101c)と、
 前記第1~第n熱源側熱交換器(104a,104b,104c)の出口側における第1~第n過冷却度を判定する第1~第n判定部(162a,162b,162c)と、
 前記第1~第n熱源側熱交換器(104a,104b,104c)と前記第1~第n熱源側流量調節手段(103a,103b,103c)とを有する冷媒回路(110)に冷媒が充填されるときに、前記第1~第n過冷却度がいずれも等しくなるように前記第1~第n熱源側流量調節手段(103a,103b,103c)を制御する制御部(164a,164b,164c)と、
を備える空気調和装置(200)。
 前記第1~第n熱源側流量調節手段(103a,103b,103c)は、第1~第n熱源側流量調節弁(103a,103b,103c)であり、
 前記第1過冷却度が前記第2~第n過冷却度のうちのいずれよりも大きいときに、前記制御部(164a,164b,164c)は、前記第1熱源側流量調節弁(103a)を第1開度に設定し、前記第2~第n熱源側流量調節弁(103b,103c)の開度を前記第1開度よりも小さい開度である第2~第n開度に設定する、
請求項6に記載の空気調和装置(200)。
 前記第1熱源側過冷却度調節手段(8a)は、前記冷媒回路を流れる冷媒を圧縮する第1圧縮機(8a)であり、
 前記第2熱源側過冷却度調節手段(8b)は、前記冷媒回路を流れる冷媒を圧縮する第2圧縮機(8b)であり、
 前記第1過冷却度が前記第2過冷却度よりも大きいときに、前記制御部は、前記第1圧縮機(8a)の回転数が前記第2圧縮機(8b)の回転数よりも小さくなるように、前記第1圧縮機(8a)および前記第2圧縮機(8b)を制御する、
請求項1または2に記載の空気調和機。
 前記第1熱源側過冷却度調節手段(9a)は、前記第1熱源側熱交換器に空気を送る第1熱源側ファン(9a)であり、
 前記第2熱源側過冷却度調節手段(9b)は、前記第2熱源側熱交換器に空気を送る第2熱源側ファン(9b)であり、
 前記第1過冷却度が前記第2過冷却度よりも大きいときに、前記制御部は、前記第1熱源側ファン(9a)の回転数が前記第2熱源側ファン(9b)の回転数よりも大きくなるように、前記第1熱源側ファン(9a)および前記第2熱源側ファン(9b)を制御する、
請求項1または2に記載の空気調和機。
Description:
空気調和装置

 本発明は、複数の熱源ユニットを備える 気調和装置に関する。

 従来より、熱源ユニットと、利用ユニット 、熱源ユニットと利用ユニットとを接続す 連絡配管とを備える空気調和装置がある。 のような空気調和装置では、予め熱源ユニ トに所定量の冷媒を充填しておき、現地施 時に熱源ユニットと利用ユニットとを接続 る連絡配管の長さに応じて冷媒を追加充填 る方法が採用されている。しかし、現地に ける空気調和装置の設置状況によって、冷 配管の長さが異なってくるため、適正な量 冷媒を冷媒回路へ充填することが困難な場 があった。
 そこで、冷媒回路への冷媒の追加充填時に 利用ユニットを冷房運転しつつ凝縮器とし 機能している熱源側熱交換器の出口におけ 冷媒の過冷却度によって冷媒回路に充填さ ている冷媒量を判断し、その過冷却度が所 値に達するまで冷媒充填を継続するような 転が提案されている(例えば、特許文献1参 )。

特開2006-23072号公報

 しかしながら、複数の熱源ユニットを備え 空気調和装置において、冷媒回路に冷媒を 填する場合、各熱源ユニットの設置状況や 度状況等によって冷媒が偏流し、各熱源側 交換器の出口における各過冷却度が偏るこ がある。このため、熱源側熱交換器の出口 おける冷媒の過冷却度によって冷媒回路に 填されている冷媒量が判断されると、その 断の精度が低下するおそれがある。
 本発明の課題は、複数の熱源ユニットを備 る空気調和装置において、冷媒回路へ冷媒 充填するときに、冷媒回路に充填されてい 冷媒量を判断する精度を向上することにあ 。

 第1発明に係る空気調和装置は、第1熱源ユ ットと、第2熱源ユニットと、第1判定部と、 第2判定部と、制御部とを備えている。第1熱 ユニットは、第1熱源側熱交換器と第1熱源 過冷却度調節手段とを含んでいる。第1熱源 熱交換器は少なくとも凝縮器として機能し 第1熱源側過冷却度調節手段は第1熱源側熱 換器の出口側における第1過冷却度を調節す 。第2熱源ユニットは、第2熱源側熱交換器 第2熱源側過冷却度調節手段とを含んでいる 第2熱源側熱交換器は少なくとも凝縮器とし て機能し、第2熱源側過冷却度調節手段は第2 源側熱交換器の出口側における第2過冷却度 を調節する。第1判定部は、第1過冷却度を判 する。第2判定部は、第2過冷却度を判定す 。制御部は、第1熱源側熱交換器と第2熱源側 熱交換器とを有する冷媒回路に冷媒が充填さ れるときに、第1過冷却度と第2過冷却度との が小さくなるように第1熱源側過冷却度調節 手段および第2熱源側過冷却度調節手段を制 する。
 第1発明に係る空気調和装置では、第1熱源 過冷却度調節手段および第2熱源側過冷却度 節手段を制御する制御部を備えている。制 部は、第1過冷却度と第2過冷却度との差が さくなるように、第1熱源側過冷却度調節手 および第2熱源側過冷却度調節手段をそれぞ れ制御する。例えば、第1熱源側過冷却度調 手段によって第1熱源側熱交換器を流れる冷 の流量が調節され、第2熱源側過冷却度調節 手段によって第2熱源側熱交換器を流れる冷 の流量が調節される場合には、制御部は、 1熱源側熱交換器を流れる冷媒量と第2熱源側 熱交換器を流れる冷媒量との差が小さくなる ように、第1熱源側過冷却度調節手段および 2熱源側過冷却度調節手段をそれぞれ制御す 。このため、第1熱源側熱交換器および第2 源側熱交換器において、冷媒の偏流を発生 せ難くすることができる。
 これによって、冷媒回路へ冷媒を充填する きに、冷媒回路に充填されている冷媒量を 断する精度を向上させることができる。
 なお、ここでいう、第1過冷却度と第2過冷 度との差が小さくなるというのは、第1過冷 度と第2過冷却度との差が所定の値以下にな った場合でも、第1過冷却度および第2過冷却 とが一致した場合でもよい。

 第2発明に係る空気調和装置は、第1発明の 気調和装置であって、第1温度センサと第2温 度センサとを更に備えている。第1温度セン は、第1熱源ユニットにおいて冷媒の温度を 知する。第2温度センサは、第2熱源ユニッ において冷媒の温度を検知する。また、第1 定部は、第1温度センサによって検知された 温度に基づいて第1過冷却度を判定する。第2 定部は、第2温度センサによって検知された 温度に基づいて第2過冷却度を判定する。こ ため、第1判定部および第2判定部は、流れる 冷媒の温度から第1過冷却度と第2過冷却度と 算出することができる。
 これによって、この空気調和装置では、簡 な構成によって過冷却度を判定することが きる。

 第3発明に係る空気調和装置は、第1発明ま は第2発明の空気調和装置であって、第1熱源 側過冷却度調節手段は第1熱源側流量調節弁 あり、第2熱源側過冷却度調節手段は第2熱源 側流量調節弁である。制御部は、第1過冷却 が第2過冷却度よりも大きいときに、第1熱源 側流量調節弁を第1開度に設定し、第2熱源側 量調節弁の開度を第1開度よりも小さい第2 度に設定する。
 第3発明に係る空気調和装置では、制御部は 、第1過冷却度および第2過冷却度に基づいて 1熱源側流量調節弁および第2熱源側流量調 弁の開度を調節する。例えば、第1過冷却度 第2過冷却度よりも大きい場合、過冷却度の 小さい第2熱源側流量調節弁の開度を第1開度 りも小さくすることで、第1熱源側熱交換器 を流れる冷媒量と第2熱源側熱交換器を流れ 冷媒量との差を小さくする。このため、第1 源側熱交換器および第2熱源側熱交換器にお いて冷媒の偏流を発生させ難くすることがで きる。
 これによって、この空気調和装置では、簡 な構成によって冷媒の偏流を発生させ難く ることができる。

 第4発明に係る空気調和装置は、第1発明か 第3発明のいずれかの空気調和装置であって 制御部は、第1過冷却度および第2過冷却度 いずれか一方に基づいて冷媒回路内の冷媒 を判断する。この空気調和装置では、制御 によって第1熱源側熱交換器と第2熱源側熱交 換器とを流れる冷媒量の差が小さくなるよう に制御されているため、第1過冷却度と第2過 却度との差は小さくなっている。したがっ 、配備されているどちらの熱源側熱交換器 出口における過冷却度からも冷媒回路に充 されている冷媒量を判断することができる
 これによって、冷媒回路に充填されている 媒量の判断を簡便に行うことができる。

 第5発明に係る空気調和装置は、第1発明か 第4発明の空気調和装置であって、利用側熱 換器と利用側流量調節機構とを含む利用ユ ットを更に備えている。利用側熱交換器は 少なくとも蒸発器として機能する。利用側 量調節機構は、利用側熱交換器を流れる冷 の流量を調節する。冷媒回路は、利用側熱 換器と利用側流量調節機構とを更に有して る。制御部は、冷媒回路に冷媒が充填され とき、利用側熱交換器の出口側における過 度が所定値になるように、利用側流量調節 構を制御する。
 第5発明に係る空気調和装置では、利用側流 量調節機構は、冷媒回路に冷媒が充填される とき、利用側熱交換器の出口側における過熱 度に基づいて開度が調節される。このため、 利用側熱交換器に流れる冷媒量を調節するこ とができる。したがって、利用側熱交換器を 流れる冷媒量を一定に保つことができる。
 これによって、冷媒回路へ冷媒が充填され ときに、冷媒回路に充填されている冷媒量 判断する精度を向上させることができる。

 第6発明に係る空気調和装置は、第1~第n熱源 ユニットと、第1~第n判定部と、制御部とを備 えている。第1~第n熱源ユニットは、第1~第n熱 源側熱交換器と第1~第n熱源側流量調節手段と を含む。第1~第n熱源側熱交換器は少なくとも 凝縮器として機能する。第1~第n熱源側流量調 節手段は、第1~第n熱源側熱交換器を流れる冷 媒の流量を調節する。第1~第n判定部は、第1~ n熱源側熱交換器の出口側における第1~第n過 冷却度を判定する。制御部は、第1~第n熱源側 熱交換器と第1~第n熱源側流量調節手段とを有 する冷媒回路に冷媒が充填されるときに、第 1~第n過冷却度がいずれも等しくなるように第 1~第n熱源側流量調節手段を制御する。
 第6発明に係る空気調和装置では、第1~第n熱 源側流量調節手段を制御する制御部を備えて いる。制御部は、第1~第n過冷却度が等しくな るように、第1~第n熱源側流量調節手段をそれ ぞれ制御する。このため、第1~第n熱源側熱交 換器を流れる冷媒量が等しくなっていく。し たがって、すべての第1~第n熱源側熱交換器に おいて冷媒の偏流が発生し難くなる。
 これによって、冷媒回路へ冷媒を充填する きに、冷媒回路に充填されている冷媒量を 断する精度を向上させることができる。

 第7発明に係る空気調和装置は、第6発明の 気調和装置であって、第1~第n熱源側流量調 手段は第1~第n熱源側流量調節弁である。ま 、制御部は、第1過冷却度が第2~第n過冷却度 うちのいずれよりも大きいときに、第1熱源 側流量調節弁を第1開度に設定し、第2~第n熱 側流量調節弁の開度を第1開度よりも小さい 度である第2~第n開度に設定する。
 第7発明に係る空気調和装置では、制御部は 、第1~第n過冷却度に基づいて第1~第n熱源側流 量調節弁の開度を調節する。例えば、第1過 却度が第2~第n過冷却度のうちのいずれより 大きい場合、過冷却度の小さい第2~第n熱源 流量調節手段の開度を第1開度よりも小さく ることで、第1熱源側熱交換器を流れる冷媒 量と第2~第n熱源側熱交換器を流れる冷媒量と が等しくなっていく。このため、第1~第n熱源 側熱交換器において冷媒の偏流を発生させ難 くすることができる。
 これによって、この空気調和装置では、簡 な構成によって冷媒の偏流を発生させ難く ることができる。

 第8発明に係る空気調和装置は、第1発明ま は第2発明の空気調和装置であって、第1熱源 側過冷却度調節手段は、冷媒回路を流れる冷 媒を圧縮する第1圧縮機である。また、第2熱 側過冷却度調節手段は、冷媒回路を流れる 媒を圧縮する第2圧縮機である。さらに、制 御部は、第1過冷却度が第2過冷却度よりも大 いときに、第1圧縮機の回転数が第2圧縮機 回転数よりも小さくなるように、第1圧縮機 よび第2圧縮機を制御する。
 第8発明に係る空気調和装置では、制御部は 、第1過冷却度および第2過冷却度に基づいて 第1圧縮機および第2圧縮機の回転数を調節 る。例えば、第1過冷却度が第2過冷却度より も大きい場合、過冷却度の小さい第2圧縮機 回転数を第1圧縮機の回転数よりも大きくす ことで、第1熱源側熱交換器を流れる冷媒量 と第2熱源側熱交換器を流れる冷媒の流量と 差を小さくすることができる。このため、 1熱源側熱交換器および第2熱源側熱交換器に おいて冷媒の偏流を発生させ難くすることが できる。
 これによって、この空気調和装置では、簡 な構成によって冷媒の偏流を発生させ難く ることができる。

 第9発明に係る空気調和装置は、第1発明ま は第2発明の空気調和装置であって、第1熱源 側過冷却度調節手段は、第1熱源側熱交換器 空気を送る第1熱源側ファンである。また、 2熱源側過冷却度調節手段は、第2熱源側熱 換器に空気を送る第2熱源側ファンである。 らに、制御部は、第1過冷却度が第2過冷却 よりも大きいときに、第1熱源側ファンの回 数が第2熱源側ファンの回転数よりも大きく なるように、第1熱源側ファンおよび第2熱源 ファンを制御する。
 第9発明に係る空気調和装置では、制御部は 、第1過冷却度および第2過冷却度に基づいて 第1熱源側ファンおよび第2熱源側ファンの 転数を調節する。例えば、第1過冷却度が第2 過冷却度よりも大きい場合、第1熱源側ファ の回転数を第2熱源側ファンの回転数よりも きくすることで、第1過冷却度と第2過冷却 との差を小さくすることができる。

 第1発明に係る空気調和装置では、冷媒回路 へ冷媒を充填するときに、冷媒回路に充填さ れている冷媒量を判断する精度を向上させる ことができる。
 第2発明に係る空気調和装置では、簡易な構 成によって過冷却度を判定することができる 。
 第3発明に係る空気調和装置では、簡易な構 成によって冷媒の偏流を発生させ難くするこ とができる。
 第4発明に係る空気調和装置では、冷媒回路 に充填されている冷媒量の判断を簡便に行う ことができる。
 第5発明に係る空気調和装置では、冷媒回路 へ冷媒が充填されるときに、冷媒回路に充填 されている冷媒量を判断する精度を向上させ ることができる。

 第6発明に係る空気調和装置では、冷媒回路 へ冷媒を充填するときに、冷媒回路に充填さ れている冷媒量を判断する精度を向上させる ことができる。
 第7発明に係る空気調和装置では、簡易な構 成によって冷媒の偏流を発生させ難くするこ とができる。
 第8発明に係る空気調和装置では、簡易な構 成によって冷媒の偏流を発生させ難くするこ とができる。
 第9発明に係る空気調和装置では、第1過冷 度と第2過冷却度との差を小さくすることが きる。

本発明の実施形態に係る空気調和装置 概略の冷媒回路図。 本発明の実施形態に係る空気調和装置 制御ブロック図。 本発明の実施形態に係る空気調和装置 おける冷媒充填開始運転のフローチャート 本発明の実施形態に係る空気調和装置 おける冷媒安定運転のフローチャート。 本発明の実施形態に係る空気調和装置 おける冷媒充填完了運転のフローチャート 本発明の変形例(A)に係る空気調和装置 概略の冷媒回路図。 本発明の変形例(A)に係る空気調和装置 制御ブロック図。 本発明の変形例(A)に係る空気調和装置 おける冷媒充填開始運転のフローチャート 本発明の変形例(A)に係る空気調和装置 おける冷媒安定運転のフローチャート。 本発明の変形例(A)に係る空気調和装置 における冷媒充填完了運転のフローチャート 。 本発明の変形例(C)に係る空気調和装置 における冷媒安定運転のフローチャート。 本発明の変形例(C)に係る空気調和装置 における冷媒安定運転のフローチャート。

符号の説明

  1a  第1室外ユニット(第1熱源ユニット)
  1b  第2室外ユニット(第2熱源ユニット)
  2a  第1室内ユニット(利用ユニット)
  2b  第2室内ユニット(利用ユニット)
  2c  第3室内ユニット(利用ユニット)
  3a  第1室外膨張弁(第1熱源側過冷却度調 手段,第1熱源側流量調節弁)
  3b  第2室外膨張弁(第2熱源側過冷却度調 手段,第2熱源側流量調節弁)
  4a  第1室外熱交換器(第1熱源側熱交換器)
  4b  第2室外熱交換器(第2熱源側熱交換器)
  5a  第1室内膨張弁(利用側流量調節機構)
  5b  第2室内膨張弁(利用側流量調節機構)
  5c  第3室内膨張弁(利用側流量調節機構)
  6a  第1室内熱交換器(利用側熱交換器)
  6b  第2室内熱交換器(利用側熱交換器)
  6c  第3室内熱交換器(利用側熱交換器)
  8a  第1圧縮機(第1熱源側過冷却度調節手 )
  8b  第2圧縮機(第2熱源側過冷却度調節手 )
  9a  第1室外ファン(第1熱源側過冷却度調 手段,第1熱源側ファン)
  9b  第2室外ファン(第2熱源側過冷却度調 手段,第2熱源側ファン)
 10,110 主冷媒回路(冷媒回路)
 22a 第1室外熱交温度センサ(第1温度センサ)
 22b 第2室外熱交温度センサ(第2温度センサ)
 23a 第1室外熱交液側温度センサ(第1温度セ サ)
 23b 第2室外熱交液側温度センサ(第2温度セ サ)
 62a 第1室外側判定部(第1判定部)
 62b 第2室外側判定部(第2判定部)
 64a,164a 第1室外側開度調節部(制御部)
 64b,164b 第2室外側開度調節部(制御部)
100,200 空気調和装置
101a 第1室外ユニット(第1~第n熱源ユニット)
101b 第2室外ユニット(第1~第n熱源ユニット)
101c 第3室外ユニット(第1~第n熱源ユニット)
103a 第1室外膨張弁(第1~第n熱源側流量調節手 ,第1~第n熱源側流量調節弁)
103b 第2室外膨張弁(第1~第n熱源側流量調節手 ,第1~第n熱源側流量調節弁)
103c 第3室外膨張弁(第1~第n熱源側流量調節手 ,第1~第n熱源側流量調節弁)
104a 第1室外熱交換器(第1~第n熱源側熱交換器)
104b 第2室外熱交換器(第1~第n熱源側熱交換器)
104c 第3室外熱交換器(第1~第n熱源側熱交換器)
162a 第1室外側判定部(第1~第n判定部)
162b 第2室外側判定部(第1~第n判定部)
162c 第3室外側判定部(第1~第n判定部)
164c 室外側開度調節部(制御部)

 本発明の一実施形態に係る空気調和装置1 00の概略の冷媒回路を図1に示す。空気調和装 置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行 うことによって、ビル等の屋内の冷暖房に使 用される装置である。この空気調和装置100は 、主として、2台の室外ユニット1a,1bと、室外 ユニット1a,1bに並列に接続された3台の室内ユ ニット2a,2b,2cと、室外ユニット1a,1bと室内ユ ット2a,2b,2cとを接続する冷媒連絡配管とを備 えている。また、冷媒連絡配管は液冷媒連絡 配管11およびガス冷媒連絡配管12から構成さ る。具体的には、液冷媒連絡配管11およびガ ス冷媒連絡配管12は、室外ユニット1a,1bの有 る室外側冷媒回路14a,14bと室内ユニット2a,2b,2 cの有する室内側冷媒回路13a,13b,13cとに接続さ れている。すなわち、この空気調和装置100の 冷媒回路10は、室外側冷媒回路14a,14bと室内側 冷媒回路13a,13b,13cと液冷媒連絡配管11とガス 媒連絡配管12とが接続されることによって構 成されている。また、冷媒回路10において、 縮器として機能する熱交換器から蒸発器と て機能する熱交換器に向かって流れる冷媒 通る配管を液冷媒配管15といい、蒸発器と て機能する熱交換器から凝縮器として機能 る熱交換器に向かって流れる冷媒が通る配 をガス冷媒配管16という。以下、後述する冷 媒回路10に配備されている各種機器において 液冷媒配管15に接続されている側を各種機 の液側と、ガス冷媒配管16に接続されている 側を各種機器のガス側という。

 〔室内ユニット〕
 第1室内ユニット2a、第2室内ユニット2bおよ 第3室内ユニット2cは、ビル等の屋内の天井 埋め込みや吊り下げ等により、又は、屋内 壁面に壁掛け等により設置されている。第1 室内ユニット2a、第2室内ユニット2bおよび第3 室内ユニット2cは、液冷媒連絡配管11および ス冷媒連絡配管12を介して第1室外ユニット1a および第2室外ユニット1bに接続されており、 冷媒回路10の一部を構成している。
 次に、第1室内ユニット2aの構成について説 する。なお、第1室内ユニット2aと、第2室内 ユニット2bおよび第3室内ユニット2cとは、同 の構成であるため、ここでは、第1室内ユニ ット2aの構成のみ説明する。
 第1室内ユニット2aは、主として、第1室内膨 張弁5aと、第1室内熱交換器6aと、第1室内熱交 液側温度センサ20aと、第1室内熱交ガス側温 センサ21aと、第1室内熱交温度センサ26aとを えている。なお、第1室内膨張弁5aと第1室内 熱交換器6aとが冷媒配管によって接続される とで、冷媒回路10の一部である第1室内側冷 回路13aが構成されている。

 第1室内膨張弁5aは、第1室内側冷媒回路13a内 を流れる冷媒の流量の調節等を行うために、 第1室内熱交換器6aの液側に接続された電動膨 張弁である。
 第1室内熱交換器6aは、伝熱管と多数のフィ とにより構成されたクロスフィン式のフィ ・アンド・チューブ型熱交換器である。ま 、第1室内熱交換器6aは、冷房運転時には冷 の蒸発器として機能して室内の空気を冷却 、暖房運転時には冷媒の凝縮器として機能 て室内の空気を加熱する。
 第1室内熱交液側温度センサ20aは、第1室内 交換器6aの液側に設けられており、液状態又 は気液二相状態の冷媒の温度を検出する。第 1室内熱交ガス側温度センサ21aは、第1室内熱 換器6aのガス側に設けられており、ガス状 又は気液二相状態の冷媒の温度を検出する 第1室内熱交温度センサ26aは、第1室内熱交換 器6aに設けられており、第1室内熱交換器6a内 流れる冷媒の温度を検出する。また、本実 形態において、第1室内熱交液側温度センサ 20a、第1室内熱交ガス側温度センサ21aおよび 1室内熱交温度センサ26aは、サーミスタから る。

 また、第1室内ユニット2aは、図2に示すよ うに、第1室内ユニット2aの各種機器および弁 を制御する第1室内側制御部67aを備えている 第1室内側制御部67aは、第1室内側判定部65aと 第1室内側開度調節部61aとを有している。第1 内側判定部65aは、第1室内熱交液側温度セン サ20a、第1室内熱交ガス側温度センサ21aおよ 第1室内熱交温度センサ26aによって検知され 冷媒の温度に基づいて、第1室内熱交換器6a 、蒸発器として機能する場合は過熱度を、 縮器として機能する場合は過冷却度を、そ ぞれ算出する。第1室内側開度調節部61aは、 第1室内側判定部65aが算出した過熱度または 冷却度に基づいて、第1室内膨張弁5aの開度 調節する。さらに、第1室内側制御部67aは、 1室内ユニット2aの制御を行うために設けら たマイクロコンピュータやメモリ等を有し おり、第1室内ユニット2aを個別に操作する めのリモコン(図示せず)との間で制御信号 のやりとりを行ったり、第1室外ユニット1a よび第2室外ユニット1bとの間で制御信号等 やりとりを行ったりすることができる。

 〔室外ユニット〕
 第1室外ユニット1aおよび第2室外ユニット1b 、ビル等の屋上等に設置されており、液冷 連絡配管11およびガス冷媒連絡配管12を介し て第1室内ユニット2a、第2室内ユニット2bおよ び第3室内ユニット2cに接続されている。
 次に、第1室外ユニット1aの構成について説 する。なお、第1室外ユニット1aと第2室外ユ ニット1bとは、同様の構成であるため、ここ は、第1室外ユニット1aの構成のみ説明する
 第1室外ユニット1aは、主として、第1圧縮機 8aと、第1四路切換弁7aと、第1室外熱交換器4a 、第1室外膨張弁3aと、第1室外ファン9aと、 1液側閉鎖弁24aと、第1ガス側閉鎖弁25aと、 1室外熱交温度センサ22aと、第1室外熱交液側 温度センサ23aとを備えている。また、第1室 ユニット1aでは、第1圧縮機8aと、第1四路切 弁7aと、第1室外熱交換器4aと、第1室外膨張 3aと、第1液側閉鎖弁24aと、第1ガス側閉鎖弁2 5aとが接続されることによって、冷媒回路10 一部である第1室外側冷媒回路14aが構成され いる。

 第1圧縮機8aは、吸入側から吸入された低圧 ガス冷媒を圧縮し、この圧縮された高圧の ス冷媒を吐出側に吐出する装置である。ま 、第1圧縮機8aは、運転容量を可変すること 可能な圧縮機であり、インバータにより制 されるモータによって駆動される。
 第1四路切換弁7aは、冷媒の流れの方向を切 換えるための弁であり、冷房運転時および 媒充填運転時には、第1圧縮機8aの吐出側と 1室外熱交換器4aのガス側とを接続するとと に第1圧縮機8aの吸入側とガス冷媒連絡配管1 2とを接続する(図1の第1四路切換弁7aの実線を 参照)。したがって、冷房運転時および冷媒 填運転時には、第1室外熱交換器4aは第1圧縮 8aにおいて圧縮される冷媒の凝縮器として 能し、かつ、第1室内熱交換器6a、第2室内熱 換器6bおよび第3室内熱交換器6cは第1室外熱 換器4aにおいて凝縮される冷媒の蒸発器と て機能する。また、第1四路切換弁7aは、暖 運転時には、第1圧縮機8aの吐出側とガス冷 連絡配管12側とを接続するとともに第1圧縮 8aの吸入側と第1室外熱交換器4aのガス側とを 接続する(図1の第1四路切換弁7aの破線を参照) 。したがって、暖房運転時には、第1室内熱 換器6a、第2室内熱交換器6bおよび第3室内熱 換器6cは第1圧縮機8aにおいて圧縮される冷媒 の凝縮器として機能し、かつ、第1室外熱交 器4aは第1室内熱交換器6a、第2室内熱交換器6b および第3室内熱交換器6cにおいて凝縮される 冷媒の蒸発器として機能する。

 第1室外熱交換器4aは、伝熱管と多数のフィ とにより構成されたクロスフィン式のフィ ・アンド・チューブ型熱交換器であり、冷 運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖 運転時には冷媒の蒸発器として機能する。 1室外熱交換器4aは、そのガス側が第1四路切 換弁7aに接続され、その液側が第1室外膨張弁 3aに接続されている。
 第1室外膨張弁3aは、第1室外側冷媒回路14a内 を流れる冷媒の流量の調節等を行うために、 第1室外熱交換器4aの液側に接続された電動膨 張弁である。
 第1室外ファン9aは、第1室外熱交換器4aに室 空気を供給するために、第1室外熱交換器4a 傍に配置されるプロペラファンである。
 第1液側閉鎖弁24aは、液冷媒連絡配管11と第1 室外ユニット1aとの接続口に設けられている である。また、第1ガス側閉鎖弁25aは、ガス 冷媒連絡配管12と第1室外ユニット1aとの接続 に設けられた弁である。第1液側閉鎖弁24aは 、第1室外膨張弁3aに接続されている。第1ガ 側閉鎖弁25aは、第1四路切換弁7aに接続され いる。

 第1室外熱交温度センサ22aは、第1室外熱交 器4aに設けられており、第1室外熱交換器4a内 を流れる冷媒の温度を検出する。第1室外熱 液側温度センサ23aは、第1室外熱交換器4aの 側に設けられており、液状または気液二相 態の冷媒の温度を検出する。なお、本実施 態において、第1室外熱交温度センサ22aおよ 第1室外熱交液側温度センサ23aは、サーミス タからなる。
 また、第1室外ユニット1aは、図2に示すよう に、第1室外ユニット1aの各種機器および弁を 制御する第1室外側制御部68aを備えている。 1室外側制御部68aは、第1室外側判定部62aと第 1室外側開度調節部64aとを有している。第1室 側判定部62aは、第1室外熱交温度センサ22aお よび第1室外熱交液側温度センサ23aに接続さ ており、第1室外熱交温度センサ22aおよび第1 室外熱交液側温度センサ23aによって検知され た冷媒の温度に基づいて、凝縮器として機能 する第1室外熱交換器4aの液側における過冷却 度を算出する。第1室外側開度調節部64aは、 外側判定部62a,62bによって算出された過冷却 のうちの最も大きい過冷却度が算出された 外熱交換器を有する室外ユニットを非対象 ニットに設定し、非対象ユニット以外の室 ユニットを対象ユニットに設定する。また 第1室外側開度調節部64aは、第1室外膨張弁3a に接続されており、第1室外側判定部62aが算 した過冷却度に基づいて、第1室外膨張弁3a 開度を調節する。さらに、第1室外側制御部6 8aは、非対象ユニットの過冷却度と冷媒充填 了の目標値として設定されている所定値と 比較を行い、さらに、対象ユニットと非対 ユニットとの比較を行う。また、第1室外側 制御部68aは、第1室外ユニット1aの制御を行う ために設けられたマイクロコンピュータ、メ モリやモータを制御するインバータ回路等を 有しており、第1室内側制御部67a、第2室内側 御部67bおよび第3室内側制御部67cとの間で制 御信号等のやりとりを行うことができる。

 以上のように、第1室内側冷媒回路13a、第 2室内側冷媒回路13bおよび第3室内側冷媒回路1 3cと第1室外側冷媒回路14aおよび第2室外側冷 回路14bとが冷媒連絡配管によって接続され ことで、空気調和装置100の冷媒回路10が構成 されている。また、図2に示すように、第1室 側制御部67a、第2室内側制御部67b、第3室内 制御部67c、第1室外側制御部68aおよび第2室外 側制御部68bによって主制御部60が構成されて る。また、主制御部60は、第1四路切換弁7a 第2四路切換弁7b、第1圧縮機8aおよび第2圧縮 8bを制御することができるように、これら 接続されている。主制御部60は、第1四路切 弁7aおよび第2四路切換弁7bを切り換えること で冷房運転と暖房運転とを行うとともに、第 1室内ユニット2a、第2室内ユニット2bおよび第 3室内ユニット2cの運転負荷に応じて、第1室 ユニット1aの第1圧縮機8aおよび第2室外ユニ ト1bの第2圧縮機8b等の各機器の制御を行うよ うになっている。これによって、主制御部60 空気調和装置100全体の運転制御を行うこと できる。

 <空気調和装置の動作>
 次に、本実施形態の空気調和装置100の動作 ついて説明する。
 本実施形態の空気調和装置100の運転モード しては、第1室内ユニット2a、第2室内ユニッ ト2bおよび第3室内ユニット2cの運転負荷に応 て第1室外ユニット1a、第2室外ユニット1b、 1室内ユニット2a、第2室内ユニット2bおよび 3室内ユニット2cの有する各種機器の制御を う通常運転モードと、空気調和装置100の設 後に行われる冷媒回路10への冷媒充填を行 ための冷媒充填運転モードとがある。そし 、通常運転モードには、主として、冷房運 と暖房運転とが含まれている。
 以下、空気調和装置100の各運転モードにお る動作について説明する。
 〔通常運転モード〕
 まず、通常運転モードにおける冷房運転に いて、図1を用いて説明する。

 冷房運転は、第1四路切換弁7aおよび第2四 路切換弁7bが図1の実線で示される状態、すな わち、第1圧縮機8aの吐出側が第1室外熱交換 4aのガス側に、第2圧縮機8bの吐出側が第2室 熱交換器4bのガス側に接続され、かつ、第1 縮機8aおよび第2圧縮機8bの吸入側が第1室内 交換器6a、第2室内熱交換器6bおよび第3室内 交換器6cのガス側に接続された状態となって いる。第1室外膨張弁3aおよび第2室外膨張弁3b は開状態とされ、第1室内膨張弁5a、第2室内 張弁5bおよび第3室内膨張弁5cは第1室内熱交 器6a、第2室内熱交換器6bおよび第3室内熱交 器6cそれぞれのガス側における冷媒の各過熱 度が所定値になるように開度調節されるよう になっている。なお、本実施形態において、 第1室内熱交換器6a、第2室内熱交換器6bおよび 第3室内熱交換器6cのガス側における冷媒の各 過熱度は、第1室内熱交ガス側温度センサ21a 第2室内熱交ガス側温度センサ21bおよび第3室 内熱交ガス側温度センサ21cにより検出される それぞれの冷媒温度値から第1室内熱交液側 度センサ20a、第2室内熱交液側温度センサ20b よび第3室内熱交液側温度センサ20cにより検 出されるそれぞれの冷媒温度を差し引くこと によって検出される。

 この冷媒回路10の状態で第1圧縮機8aおよび 2圧縮機8bを起動すると、低圧のガス冷媒は 第1圧縮機8aおよび第2圧縮機8bに吸入されて 縮され、高圧のガス冷媒となる。この高圧 ガス冷媒は、第1四路切換弁7aおよび第2四路 換弁7bを経由して、第1室外熱交換器4aおよ 第2室外熱交換器4bにそれぞれ送られる。第1 外熱交換器4aおよび第2室外熱交換器4bに送 れた高圧のガス冷媒は、室外空気と熱交換 行い凝縮されて高圧の液冷媒となる。
 そして、この高圧の液冷媒は、第1室外膨張 弁3aおよび第2室外膨張弁3bを経由して、第1室 内ユニット2a、第2室内ユニット2bおよび第3室 内ユニット2cにそれぞれ送られる。第1室内ユ ニット2a、第2室内ユニット2bおよび第3室内ユ ニット2cに送られた高圧の液冷媒は、第1室内 膨張弁5a、第2室内膨張弁5bおよび第3室内膨張 弁5cによって減圧されて低圧の気液二相状態 冷媒となって第1室内熱交換器6a、第2室内熱 交換器6bおよび第3室内熱交換器6cにそれぞれ られ、第1室内熱交換器6a、第2室内熱交換器 6bおよび第3室内熱交換器6cで室内空気と熱交 を行って蒸発されて低圧のガス冷媒となる ここで、第1室内膨張弁5a、第2室内膨張弁5b よび第3室内膨張弁5cは、それぞれ、第1室内 熱交換器6a、第2室内熱交換器6bおよび第3室内 熱交換器6cのガス側における各過熱度が所定 になるように第1室内熱交換器6a、第2室内熱 交換器6bおよび第3室内熱交換器6c内を流れる 媒の流量をそれぞれ制御している。この低 のガス冷媒は、ガス冷媒連絡配管12を経由 て第1室外ユニット1aおよび第2室外ユニット1 bに送られ、第1四路切換弁7aおよび第2四路切 弁7bを経由して、再び、第1圧縮機8aおよび 2圧縮機8bにそれぞれ吸入される。

 次に、通常運転モードにおける暖房運転に いて説明する。
 暖房運転時は、第1四路切換弁7aおよび第2四 路切換弁7bが図1の破線で示される状態、すな わち、第1圧縮機8aおよび第2圧縮機8bの吐出側 が第1室内熱交換器6a、第2室内熱交換器6bおよ び第3室内熱交換器6cのガス側に接続され、か つ、第1圧縮機8aおよび第2圧縮機8bの吸入側が 、それぞれ、第1室外熱交換器4aおよび第2室 熱交換器4bのガス側に接続された状態となっ ている。また、第1室外膨張弁3aおよび第2室 膨張弁3bは開状態にされ、第1室内膨張弁5a、 第2室内膨張弁5bおよび第3室内膨張弁5cは第1 内熱交換器6a、第2室内熱交換器6bおよび第3 内熱交換器6cの液側における冷媒の各過冷却 度が所定値になるように開度調節されるよう になっている。なお、本実施形態において、 第1室内熱交換器6a、第2室内熱交換器6bおよび 第3室内熱交換器6cの液側における冷媒の各過 冷却度は、第1室内熱交温度センサ26a、第2室 熱交温度センサ26bおよび第3室内熱交温度セ ンサ26cによりそれぞれ検出される冷媒温度か ら、第1室内熱交液側温度センサ20a、第2室内 交液側温度センサ20bおよび第3室内熱交液側 温度センサ20cによりそれぞれ検出される冷媒 温度を差し引くことによって検出される。

 この冷媒回路10の状態で第1圧縮機8aおよび 2圧縮機8bを起動すると、低圧のガス冷媒は 第1圧縮機8aおよび第2圧縮機8bに吸入されて 縮されて高圧のガス冷媒となり、第1四路切 弁7aおよび第2四路切換弁7bを経由して、第1 内ユニット2a、第2室内ユニット2bおよび第3 内ユニット2cに送られる。
 そして、第1室内ユニット2a、第2室内ユニッ ト2bおよび第3室内ユニット2cに送られた高圧 ガス冷媒は、それぞれ、第1室内熱交換器6a 第2室内熱交換器6bおよび第3室内熱交換器6c おいて、室内空気と熱交換を行って凝縮さ て高圧の液冷媒となった後、第1室内膨張弁 5a、第2室内膨張弁5bおよび第3室内膨張弁5cに って減圧されて低圧の気液二相の冷媒とな 。ここで、第1室内膨張弁5a、第2室内膨張弁 5bおよび第3室内膨張弁5cは、第1室内熱交換器 6a、第2室内熱交換器6bおよび第3室内熱交換器 6cの液側における各過冷却度が所定値になる うに第1室内熱交換器6a、第2室内熱交換器6b よび第3室内熱交換器6c内を流れる冷媒の流 をそれぞれ制御している。この低圧の気液 相の冷媒は、液冷媒連絡配管11を経由して 1室外ユニット1aおよび第2室外ユニット1bに られる。第1室外ユニット1aおよび第2室外ユ ット1bに送られた低圧の気液二相の冷媒は 第1室外熱交換器4aおよび第2室外熱交換器4b それぞれ送られ、室外空気と熱交換を行っ 凝縮されて低圧のガス冷媒となり、第1四路 換弁7aおよび第2四路切換弁7bを経由して、 び、第1圧縮機8aおよび第2圧縮機8bにそれぞ 吸入される。

 このように、空気調和装置100において通常 転を行う場合、第1室内熱交換器6a、第2室内 熱交換器6bおよび第3室内熱交換器6cには、第1 室内ユニット2a、第2室内ユニット2bおよび第3 室内ユニット2cが設置されている空調空間に いて要求される運転負荷に応じた冷媒量が れぞれ流れている。
 〔冷媒充填運転モード〕
 次に、冷媒充填運転モードについて、図1、 図2、図3、図4および図5を用いて説明する。
 本実施形態では、現地において、第1室内ユ ニット2a、第2室内ユニット2bおよび第3室内ユ ニット2cと所定量の冷媒が予め充填されてい 第1室外ユニット1aおよび第2室外ユニット1b を設置し、液冷媒連絡配管11およびガス冷 連絡配管12を介して第1室内ユニット2a、第2 内ユニット2bおよび第3室内ユニット2cと第1 外ユニット1aおよび第2室外ユニット1bとを接 続して冷媒回路10を構成した後に、液冷媒連 配管11およびガス冷媒連絡配管12の長さに応 じて不足する冷媒を冷媒回路10内に追加充填 た場合を例にして説明する。以下、後述す 冷媒充填運転において、ステップS1からス ップS3までを冷媒充填開始運転と、ステップ S4からステップS8までを冷媒安定運転と、ス ップS9からステップS14までを冷媒充填完了運 転という。

 まず、冷媒充填を行う作業者が、第1室外ユ ニット1aおよび第2室外ユニット1bの第1液側閉 鎖弁24aおよび第2液側閉鎖弁24bと第1ガス側閉 弁25aおよび第2ガス側閉鎖弁25bとをそれぞれ 開けて、第1室外ユニット1aおよび第2室外ユ ット1bに予め充填されている冷媒を冷媒回路 10内に充満させる。
 次に、冷媒充填を行う作業者が、第1ガス側 閉鎖弁25a近くに設置したチャージポートと、 冷媒が封入されたボンベ(図示せず)とを、充 バルブが設けられている充填配管を用いて 続する。そして、冷媒充填を行う作業者が 主制御部60に対して直接に、または、リモ ン等を通じて遠隔に、冷媒充填を開始する 媒充填運転の指令を出すと、主制御部60によ って図3に示されるステップS1の処理が行われ る。
 冷媒充填運転の開始指令が出されると、第1 室外ユニット1aおよび第2室外ユニット1bにお て第1四路切換弁7aおよび第2四路切換弁7bが 1の実線で示される状態に、第1室外膨張弁3a および第2室外膨張弁3bがそれぞれ開状態に、 かつ、第1室内ユニット2a、第2室内ユニット2b および第3室内ユニット2cの第1室内膨張弁5a、 第2室内膨張弁5bおよび第3室内膨張弁5cがそれ ぞれ開状態にされる。この冷媒回路10の状態 第1圧縮機8aおよび第2圧縮機8bを起動すると 強制的に冷房運転が行われる。この冷房運 を所定時間行うことで、既に冷媒回路10に 填されている冷媒を安定させることができ 。冷房運転が行われてから所定時間が経過 たあと、引き続き冷房運転を行いながら充 バルブが開状態にされ、ボンベから冷媒回 10内に冷媒が供給される。これによって、冷 媒充填運転が開始される。

 すると、冷媒回路10において、第1圧縮機8 aおよび第2圧縮機8bから凝縮器として機能す 第1室外熱交換器4aおよび第2室外熱交換器4b での流路には第1圧縮機8aおよび第2圧縮機8b おいて圧縮され吐出された高圧のガス冷媒 流れ、凝縮器として機能する第1室外熱交換 4aおよび第2室外熱交換器4b内には室外空気 の熱交換によってガス状態から液状態に相 化する高圧の冷媒が流れ、第1室外熱交換器4 aおよび第2室外熱交換器4bから第1室内膨張弁5 a、第2室内膨張弁5bおよび第3室内膨張弁5cま の第1室外膨張弁3aおよび第2室外膨張弁3bを し液冷媒連絡配管11を含む流路には高圧の液 冷媒が流れ、蒸発器として機能する第1室内 交換器6a、第2室内熱交換器6bおよび第3室内 交換器6c内には室内空気との熱交換によって 気液二相状態からガス状態に相変化する低圧 の冷媒が流れ、第1室内熱交換器6a、第2室内 交換器6bおよび第3室内熱交換器6cから第1圧 機8aおよび第2圧縮機8bまでのガス冷媒連絡配 管12を含む流路には低圧のガス冷媒が流れる うになる。このとき、各室内側開度調節部6 7a,67b,67cは、蒸発器として機能する第1室内熱 換器6a、第2室内熱交換器6bおよび第3室内熱 換器6cのガス側における冷媒の各過熱度が 定値となるように第1室内膨張弁5a、第2室内 張弁5bおよび第3室内膨張弁5cの開度をそれ れ調節する。また、第1室外側判定部62aは凝 器として機能する第1室外熱交換器4aの液側 おける冷媒の過冷却度として第1過冷却度を 、第2室外側判定部62bは第2室外熱交換器4bの 側における冷媒の過冷却度として第2過冷却 をそれぞれ算出する(ステップS2)。そして、 第1室外側判定部62aおよび第2室外側判定部62b おいて算出された第1過冷却度および第2過 却度のうちの過冷却度が大きい方の室外熱 換器を有する室外ユニットを非対象熱交換 に設定し、他方を対象熱交換器に設定する( テップS3)。これによって、冷媒充填開始運 が完了する。

 冷媒充填開始運転が完了すると、図4に示 すように、非対象ユニットの室外膨張弁の開 度が全開状態に固定され、対象ユニットおよ び非対象ユニットのそれぞれの過冷却度が再 び算出される(ステップS4)。そして、再び算 された対象ユニットの過冷却度と再び算出 れた非対象ユニットの過冷却度とが比較さ る(ステップS5)。対象ユニットの過冷却度が 対象ユニットの過冷却度以下である場合、 象ユニットの室外膨張弁の開度を小さくす (ステップS6)。また、対象ユニットの過冷却 度が非対象ユニットの過冷却度よりも大きい 場合、対象ユニットの室外膨張弁の開度を大 きくする(ステップS7)。対象ユニットの室外 張弁の開度が調節されたあと、再び、対象 ニットの過冷却度および非対象ユニットの 冷却度が算出され、それぞれの過冷却度が 較される(ステップS8)。このとき、それぞれ 過冷却度が一致している場合、冷媒安定運 が完了する。また、それぞれの過冷却度が 致していない場合、ステップS5に移行し、 象ユニットおよび非対象ユニットの過冷却 が比較される。なお、この冷媒安定運転は 下に説明する冷媒充填完了運転と並行して われる。

 冷媒安定運転が所定時間行われた状態で 図5に示すように、再び、非対象ユニットの 過冷却度が算出される(ステップS9)。このと 算出された非対象ユニットの過冷却度と冷 充填完了の目標値として設定されている所 値との比較が行われる(ステップS10)。このと きの非対象ユニット過冷却度が所定値以上で ある場合、非対象ユニットの過冷却度と対象 ユニットの過冷却度とが比較される(ステッ S11)。比較されたそれぞれの過冷却度が一致 ている場合、充填バルブを閉状態にし、ボ ベからの冷媒の供給を停止する(ステップS12 )。これによって、冷媒充填完了運転が完了 る。したがって、冷媒充填運転が完了する また、ステップS11において、非対象ユニッ の過冷却度と対象ユニットの過冷却度とが 較されたとき、それぞれの過冷却度が一致 ていない場合もまた、充填バルブを閉状態 し、ボンベからの冷媒の供給を停止する。 して、ボンベからの冷媒の供給を停止した 態で、冷媒安定運転を所定時間行う(ステッ S13)。冷媒安定運転が所定時間行われたあと 、ステップS9に移行し、非対象ユニットの過 却度が算出され、非対象ユニットと所定値 の比較が行われる(ステップS10)。このとき 非対象ユニットの過冷却度が所定値以上で い場合、充填バルブを開状態にし、再び、 ンベから冷媒の供給を開始する(ステップS14) 。なお、本実施形態では、ステップS8および テップS11は対象ユニットの過冷却度と非対 ユニットの過冷却度とが一致するまで行わ ているが、それぞれの過冷却度が所定の範 内に入るまで行われてもよい。

 <特徴>
 (1)
 従来、1つの室外ユニットを備える空気調和 装置では、冷媒回路に冷媒が充填されるとき 、室外熱交換器を凝縮器として機能させ、室 外熱交換器の液側における冷媒の過冷却度を 検出し、その過冷却度によって冷媒回路への 冷媒の充填量を判断するものがある。
 しかしながら、複数の室外ユニットを備え 空気調和装置において、冷媒回路に冷媒を 填する場合、各室外ユニットの設置状況や 度状況等によって冷媒が偏流し、各室外熱 換器の各過冷却度が偏ることがある。この め、室外熱交換器の液側における冷媒の過 却度によって冷媒回路へ充填されている冷 量を判断する精度が低下するおそれがあっ 。

 これに対して、上記実施形態では、第1室 外膨張弁3aおよび第2室外膨張弁3bを制御する 1室外側開度調節部64aおよび第2室外側開度 節部64bを備えている。第1室外側開度調節部6 4aおよび第2室外側開度調節部64bは、冷媒充填 開始運転において、算出される第1過冷却度 よび第2過冷却度のうち過冷却度が大きい方 室外熱交換器を有する室外ユニットを非対 ユニットに設定し、他方を対象ユニットに 定する(ステップS3)。また、第1室外側開度 節部64aおよび第2室外側開度調節部64bは、冷 安定運転において、非対象ユニットの有す 室外膨張弁の開度を全開状態に固定し、対 ユニットの有する室外膨張弁の開度を調節 る(ステップS4~ステップS7)。このため、対象 ユニットと非対象ユニットとの過冷却度が等 しくなっていく。したがって、対象ユニット の有する室外熱交換器および非対称ユニット の有する室外熱交換器において冷媒の偏流が 発生し難くなる。

 これによって、冷媒回路10への冷媒充填時 冷媒回路10へ充填されている冷媒量を判断す る精度を向上させることができる。
 (2)
 上記実施形態では、第1室外熱交換器4aの液 における冷媒の第1過冷却度を算出するため に第1室外熱交液側温度センサ23aおよび第1室 熱交温度センサ22aが、第2室外熱交換器4bの 側における冷媒の第2過冷却度を算出するた めに第2室外熱交液側温度センサ23bおよび第2 外熱交温度センサ22bがそれぞれ設けられて る。このため、第1室外側判定部62aおよび第 2室外側判定部62bは、第1過冷却度および第2過 冷却度を冷媒の温度によって算出することが できる。
 これによって、この空気調和装置100では、 易な構成によって過冷却度を判定すること できる。

 (3)
 上記実施形態では、冷媒充填運転が行われ いるとき、第1室内膨張弁5a、第2室内膨張弁 5bおよび第3室内膨張弁5cは、第1室内熱交換器 6a、第2室内熱交換器6bおよび第3室内熱交換器 6cのガス側における各過熱度に基づいてそれ れの開度が調節される。このため、第1室内 熱交換器6a、第2室内熱交換器6bおよび第3室内 熱交換器6cに流れる冷媒量をそれぞれ調節す ことができる。したがって、第1室内熱交換 器6a、第2室内熱交換器6bおよび第3室内熱交換 器6cを流れる冷媒量を一定に保つことができ 。
 これによって、冷媒回路10への冷媒充填時 冷媒回路10内に充填されている冷媒量を判断 する精度を向上させることができる。

 <変形例>
 (A)
 上記実施形態では、空気調和装置100は2台の 室外ユニットを備えているが、3台以上の室 ユニットを備えていてもよい。例えば、3台 室外ユニット101a,101b,101cと、室外ユニット10 1a,101b,101cに並列に接続された2台の室内ユニ ト102a,102bと、室外ユニット101a,101b,101cと室内 ユニット102a,102bとを接続する冷媒連絡配管と を備えている空気調和装置200の構成について 、図6を用いて説明する。また、冷媒連絡配 は液冷媒連絡配管111およびガス冷媒連絡配 112から構成される
 以下、図6、図7、図8、図9および図10を用い 、この空気調和装置200における冷媒充填運 モードについて説明する。

 また、本実施形態では、上記実施形態と同 に、現地において、第1室内ユニット102aお び第2室内ユニット102bと所定量の冷媒が予め 充填されている第1室外ユニット101a、第2室外 ユニット101bおよび第3室外ユニット101cとを設 置し、液冷媒連絡配管111およびガス冷媒連絡 配管112を接続して冷媒回路110を構成した後に 、液冷媒連絡配管111およびガス冷媒連絡配管 112の長さに応じて不足する冷媒を冷媒回路110 内に追加充填した場合を例にして説明する。 以下、後述する冷媒充填運転において、ステ ップS31からステップS33までを冷媒充填開始運 転と、ステップS34からステップS41までを冷媒 安定運転と、ステップS42からステップS47まで を冷媒充填完了運転という。
 まず、冷媒充填を行う作業者が、第1室外ユ ニット101a、第2室外ユニット101bおよび第3室 ユニット101cの第1液側閉鎖弁124a、第2液側閉 弁124bおよび第3液側閉鎖弁124cと第1ガス側閉 鎖弁125a、第2ガス側閉鎖弁125bおよび第3ガス 閉鎖弁125cとをそれぞれ開けて、第1室外ユニ ット101a、第2室外ユニット101bおよび第3室外 ニット101cに予め充填されている冷媒を冷媒 路110内に充満させる。

 次に、冷媒充填を行う作業者、第1ガス側閉 鎖弁125a近くに設置したチャージポートと冷 が封入されたボンベ(図示せず)とを充填バル ブが設けられている充填配管を用いて接続す る。そして、冷媒充填を行う作業者が、主制 御部160に対して直接に、または、リモコン等 を通じて遠隔に、冷媒充填を開始する冷媒充 填運転の指令を出と、主制御部160によって図 8に示されるステップS31の処理が行われる。
 冷媒充填運転の開始指令がなされると、第1 室外ユニット101a、第2室外ユニット101bおよび 第3室外ユニット101cにおいて第1四路切換弁107 a、第2四路切換弁107bおよび第3四路切換弁107c 図6の実線で示される状態に、第1室外膨張 103a、第2室外膨張弁103bおよび第3室外膨張弁1 03cがそれぞれ開状態に、かつ、第1室内ユニ ト102aおよび第2室内ユニット102bの第1室内膨 弁105aおよび第2室内膨張弁105bがそれぞれ開 態にされる。この冷媒回路110の状態で第1圧 縮機108a、第2圧縮機108bおよび第3圧縮機108cを 動すると、強制的に冷房運転が行われる。 の冷房運転を所定時間行うことで、既に冷 回路110に充填されている冷媒を安定させる とができる。冷房運転が行われてから所定 間が経過したあと、引き続き冷房運転を行 ながら充填バルブを開状態にし、ボンベか 冷媒回路110内に冷媒を供給する。これによ て、冷媒充填運転が開始される。

 すると、冷媒回路110において、第1圧縮機 108a、第2圧縮機108bおよび第3圧縮機108cから凝 器として機能する第1室外熱交換器104a、第2 外熱交換器104bおよび第3室外熱交換器104cま の流路には第1圧縮機108a、第2圧縮機108bおよ び第3圧縮機108cにおいて圧縮され吐出された 圧のガス冷媒が流れ、凝縮器として機能す 第1室外熱交換器104a、第2室外熱交換器104bお よび第3室外熱交換器104c内には室外空気との 交換によってガス状態から液状態に相変化 る高圧の冷媒が流れ、第1室外熱交換器104a 第2室外熱交換器104bおよび第3室外熱交換器10 4cから第1室内膨張弁105aおよび第2室内膨張弁1 05bまでの第1室外膨張弁103a、第2室外膨張弁103 bおよび第3室外膨張弁103cを介し液冷媒連絡配 管111を含む流路には高圧の液冷媒が流れ、蒸 発器として機能する第1室内熱交換器106aおよ 第2室内熱交換器106b内には室内空気との熱 換によって気液二相状態からガス状態に相 化する低圧の冷媒が流れ、第1室内熱交換器1 06aおよび第2室内熱交換器106bから第1圧縮機108 a、第2圧縮機108bおよび第3圧縮機108cまでのガ 冷媒連絡配管112を含む流路には低圧のガス 媒が流れるようになる。このとき、各室内 開度調節部161a,161bは、蒸発器として機能す 第1室内熱交換器106aおよび第2室内熱交換器1 06bのガス側における冷媒の各過熱度が所定値 となるように第1室内膨張弁105aおよび第2室内 膨張弁105bの開度をそれぞれ調節する。また 第1室外側判定部162aは凝縮器として機能する 第1室外熱交換器104aの液側における冷媒の過 却度として第1過冷却度を、第2室外側判定 162bは第2室外熱交換器104bの液側における冷 の過冷却度として第2過冷却度を、第3室外側 判定部162cは第3室外熱交換器104cの液側におけ る冷媒の過冷却度として第3過冷却度をそれ れ算出する(ステップS32)。

 そして、第1室外側判定部162a、第2室外側判 部162bおよび第3室外側判定部162cにおいて算 された第1過冷却度、第2過冷却度および第3 冷却度のうち最も大きい過冷却度が算出さ た室外熱交換器を有する室外ユニットを非 象ユニットに設定し、他の室外ユニットを 1対象ユニットおよび第2対象ユニットに設 する(ステップS33)。これによって、冷媒充填 開始運転が完了する。
 冷媒充填運転が完了すると、図9に示される ように、非対象ユニットの室外膨張弁の開度 が全開状態に固定され、非対象ユニット、第 1対象ユニットおよび第2対象ユニットのそれ れの過冷却度が再び算出される(ステップS34 )。そして、再び算出された第1対象ユニット 過冷却度と再び算出された非対象ユニット 過冷却度とが比較される(ステップS35)。第1 象ユニットの過冷却度が非対象ユニットの 冷却度以下である場合、第1対象ユニットの 室外膨張弁の開度を小さくする(ステップS36) また、第1対象ユニットの過冷却度が非対象 ユニットの過冷却度より大きい場合、第1対 ユニットの室外膨張弁の開度を大きくする( テップS37)。第1対象ユニットの室外膨張弁 開度が調節されたあと、ステップS34におい 算出された第2対象ユニットの過冷却度と非 象ユニットの過冷却度とが比較される(ステ ップS38)。第2対象ユニットの過冷却度が非対 ユニットの過冷却度以下である場合、第2対 象ユニットの室外膨張弁の開度を小さくする (ステップS39)。また、第2対象ユニットの過冷 却度が非対象ユニットの過冷却度より大きい 場合、第2対象ユニットの室外膨張弁の開度 大きくする(ステップS40)。第1対象ユニット よび第2対象ユニットの各室外膨張弁の開度 調節されたあと、再び、非対象ユニットの 冷却度、第1対象ユニットの過冷却度および 第2対象ユニットの過冷却度が算出され、そ ぞれの過冷却度が一致しているか否かが判 される(ステップS41)。このとき、それぞれの 過冷却度が一致している場合、冷媒安定運転 が完了する(ステップS8)。また、それぞれの 冷却度が一致していない場合、ステップS35 移行し、再び、第1対象ユニットの過冷却度 非対象ユニットの過冷却度とが比較される なお、この冷媒安定運転は、以下に説明す 冷媒充填完了運転と並行して行われる。

 冷媒安定運転が所定時間行われた状態で 図10に示されるように、再び、非対象ユニ トの過冷却度が算出される(ステップS42)。こ のとき算出された非対象ユニットの過冷却度 と冷媒充填完了の目標値として設定されてい る所定値との比較が行われる(ステップS43)。 のときの非対象ユニット過冷却度が所定値 上である場合、非対象ユニットの過冷却度 第1対象ユニットおよび第2対象ユニットの 冷却度がそれぞれ比較される(ステップS44)。 比較されたそれぞれの過冷却度が一致してい る場合、充填バルブを閉状態にし、ボンベか らの冷媒の供給を停止する(ステップS45)。こ によって、冷媒充填完了運転が完了する。 たがって、冷媒充填運転が完了する。また 非対象ユニットの過冷却度が所定値以上で り、非対象ユニットの過冷却度、第1対象ユ ニットの過冷却度および第2対象ユニットの 冷却度が比較されたとき、それぞれの過冷 度が一致していない場合もまた、充填バル を閉状態にし、ボンベからの冷媒の供給を 止する。そして、ボンベからの冷媒の供給 停止した状態で、冷媒安定運転が所定時間 われる(ステップS46)。冷媒安定運転が所定時 間行われたあと、ステップS42に移行し、非対 象ユニットの過冷却度が算出され、非対象ユ ニットと所定値との比較が行われる(ステッ S43)。このとき、非対象ユニットの過冷却度 所定値以上でない場合、充填バルブを開状 にし、再び、ボンベから冷媒の供給を開始 る(ステップS47)。なお、本実施形態では、 テップS41およびステップS44では、非対象ユ ット、第1対象ユニットおよび第2対象ユニッ トの過冷却度がそれぞれ一致するまで行われ ているが、それぞれの過冷却度が所定の範囲 内に入るまで行われてもよい。

 (B)
 上記実施形態では、室外側制御部68a,68bは、 非対象ユニットの過冷却度と所定値とを比較 することによって、冷媒回路10内に充填され いる冷媒量を判断している。しかしながら この空気調和装置100では、冷媒回路10内に 填されている冷媒量が判断される冷媒充填 了運転と並行して室外熱交換器1a,1bの偏流を 抑制する運転である冷媒安定運転が行われて いる。このため、対象ユニットの過冷却度と 非対称ユニットの過冷却度とは等しくなって いく。したがって、対象ユニットの過冷却度 と所定値とを比較することによって、冷媒回 路10に充填されている冷媒量が判断されても い。
 (C)
 上記実施形態では、対象ユニットの過冷却 と非対象ユニットの過冷却度とが等しくな ように、第1過冷却度および第2過冷却度に づいて、第1室外膨張弁3aおよび第2室外膨張 3bの開度が調節されている。

 これに代えて、対象ユニットの過冷却度と 対象ユニットの過冷却度とが等しくなるよ に、第1過冷却度および第2過冷却度に基づ て、第1室外ユニット1aの有する第1圧縮機8a 回転数と第2室外ユニット1bの有する第2圧縮 8bの回転数とが調節されてもよい。以下に 冷媒安定運転において、対象ユニットの過 却度と非対象ユニットの過冷却度との差が さくなるように、第1圧縮機8aの回転数およ 第2圧縮機8bの回転数を調節する空気調和装 の動作を説明する。なお、冷媒充填開始運 および冷媒充填完了運転は、上記実施形態 同様のため説明を省略する。
 冷媒充填開始運転(図3のステップS1からステ ップS3)が完了すると、図11に示すように、非 象ユニットの圧縮機の回転数が小さくされ 対象ユニットおよび非対象ユニットのそれ れの過冷却度が再び算出される(ステップS51 )。そして、再び算出された対象ユニットの 冷却度と再び算出された非対象ユニットの 冷却度とが比較される(ステップS52)。対象ユ ニットの過冷却度が非対象ユニットの過冷却 度以下である場合、対象ユニットの圧縮機の 回転数を大きくする(ステップS53)。また、対 ユニットの過冷却度が非対象ユニットの過 却度よりも大きい場合、対象ユニットの圧 機の回転数を小さくする(ステップS54)。対 ユニットの圧縮機の回転数が調節されたあ 、再び、対象ユニットの過冷却度および非 象ユニットの過冷却度が算出され、それぞ の過冷却度が比較される(ステップS55)。この とき、それぞれの過冷却度が一致している場 合、冷媒安定運転が完了する。また、それぞ れの過冷却度が一致していない場合、ステッ プS52に移行し、対象ユニットおよび非対象ユ ニットの過冷却度が比較される。なお、この 冷媒安定運転は冷媒充填完了運転(図5のステ プS9からステップS14)と並行して行われる。

 このように冷媒安定運転が行われることに って、対象ユニットの有する室外熱交換器 流れる冷媒の流量と、非対象ユニットの有 る室外熱交換器の冷媒の流量との差を小さ することができる。したがって、対象ユニ トの有する室外熱交換器および非対称ユニ トの有する室外熱交換器において冷媒の偏 を発生させ難くすることができる。
 これによって、冷媒回路への冷媒充填時、 媒回路へ充填されている冷媒量を判断する 度を向上させることができる。
 また、対象ユニットの過冷却度と非対象ユ ットの過冷却度とが等しくなるように、第1 過冷却度および第2過冷却度に基づいて、第1 外ユニット1aの有する第1室外ファン9aの回 数と第2室外ユニット1bの有する第2室外ファ 9bの回転数とが調節されてもよい。以下に 冷媒安定運転において、対象ユニットの過 却度と非対象ユニットの過冷却度との差を さくするために、第1室外ファン9aの回転数 よび第2室外ファン9bの回転数を調節する空 調和装置の動作を説明する。なお、冷媒充 開始運転および冷媒充填完了運転は、上記 施形態と同様のため説明を省略する。

 冷媒充填開始運転(図3のステップS1からス テップS3)が完了すると、図12に示すように、 対象ユニットの室外ファンの回転数が増加 れ、対象ユニットおよび非対象ユニットの れぞれの過冷却度が再び算出される(ステッ プS61)。そして、再び算出された対象ユニッ の過冷却度と再び算出された非対象ユニッ の過冷却度とが比較される(ステップS62)。対 象ユニットの過冷却度が非対象ユニットの過 冷却度以下である場合、対象ユニットの室外 ファンの回転数を減少させる(ステップS63)。 た、対象ユニットの過冷却度が非対象ユニ トの過冷却度よりも大きい場合、対象ユニ トの室外ファンの回転数を増加させる(ステ ップS64)。対象ユニットの室外ファンの回転 が調節されたあと、再び、対象ユニットの 冷却度および非対象ユニットの過冷却度が 出され、それぞれの過冷却度が比較される( テップS65)。このとき、それぞれの過冷却度 が一致している場合、冷媒安定運転が完了す る。また、それぞれの過冷却度が一致してい ない場合、ステップS62に移行し、対象ユニッ トおよび非対象ユニットの過冷却度が比較さ れる。なお、この冷媒安定運転は冷媒充填完 了運転(図5のステップS9からステップS14)と並 して行われる。

 このように冷媒安定運転が行われることに って、対象ユニットの過冷却度と非対象ユ ットの過冷却度との差を小さくすることが きる。
 これによって、冷媒回路への冷媒充填時、 媒回路へ充填されている冷媒量を判断する 度を向上させることができる。
 また、冷媒安定運転において、対象ユニッ の過冷却度と非対象ユニットの過冷却度と 等しくなるように、圧縮機の回転数を調節 る圧縮機調節手段、室外膨張弁の開度を調 する膨張弁調節手段、および、室外ファン 回転数を調節するファン調節手段のうちの ずれかの手段が組み合わされて制御されて よい。

 本発明によれば、冷媒回路へ冷媒を充填 るときに、冷媒回路に充填されている冷媒 を判断する精度を向上することができるよ になるため、複数の熱源ユニットを備える 気調和装置への適用が有効である。