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Title:
AIR CONDITIONER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/044772
Kind Code:
A1
Abstract:
An air conditioner in which an air outlet path (23) leading from an indoor fan (11) to an air outlet opening (24) is a single path and in which there is no partition member in the air outlet path (23). In an operation mode in which one part of an indoor heat exchanger (30) is used as an evaporator and the other part is used as a condenser, a control device controls a refrigerant flow path control section such that a second front face heat exchange section (6B) functions as the evaporator and both a first front face heat exchange section (6A) and a rear face heat exchange section (5) function as the condenser, and at the same time, the control device controls first and second horizontal flaps (31, 32) and first and second vertical flaps (33, 34) such that a local space in a room is heated and at the same time another local space is cooled.

Inventors:
KURODA TAROU (JP)
SEKI KOUICHIROU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067830
Publication Date:
April 09, 2009
Filing Date:
October 01, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
KURODA TAROU (JP)
SEKI KOUICHIROU (JP)
International Classes:
F24F11/84; F24F1/00; F24F13/14; F24F13/30; F25B1/00; F25B13/00
Foreign References:
JPH07158888A1995-06-20
JPH07139797A1995-05-30
JPH07229635A1995-08-29
JP2003130382A2003-05-08
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (IMP Building3-7, Shiromi 1-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 01, JP)
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Claims:
 前面熱交換部(6A,6B)と背面熱交換部(5)を有する逆V字形状の熱交換器(30)と、
 上記熱交換器(30)の冷媒流路を制御する冷媒流路制御部(2,4,7)と、
 上記熱交換器(30)の下流側に配置され、上記熱交換器(30)を介して吸い込んだ空気を吹出通路(23)を介して吹出口(24)から吹き出す横流ファン(11)と、
 上記吹出口(24)に設けられ、上記横流ファン(11)からの空気流の風向を制御する風向制御部(31~34)と、
 上記冷媒流路制御部(2,4,7)と上記横流ファン(11)と上記風向制御部(31~34)を制御する制御装置(10)と
を備え、
 上記横流ファン(11)から上記吹出口(24)までの上記吹出通路(23)が単一通路であって、かつ、上記吹出通路(23)内に仕切り部材がなく、
 上記制御装置(10)は、上記熱交換器(30)の一部を蒸発器として用いると共に上記熱交換器(30)の他部を凝縮器として用いる運転モードにおいて、上記前面熱交換部(6A,6B)の少なくとも下側または上記背面熱交換部(5)の少なくとも下側が蒸発器となって他の部分が凝縮器となるように、上記冷媒流路制御部(2,4,7)を制御すると共に、室内の局所空間を暖房すると同時に他の局所空間を冷房するように、上記風向制御部(31~34)を制御することを特徴とする空気調和機。
 請求項1に記載の空気調和機において、
 上記熱交換器(30)の一部を蒸発器として用いると共に上記熱交換器(30)の他部を凝縮器として用いる運転モードにおいて、上記前面熱交換部(6A,6B)の下側が上記蒸発器となることを特徴とする空気調和機。
 請求項1または2に記載の空気調和機において、
 上記熱交換器(30)の一部を蒸発器として用いると共に上記熱交換器(30)の他部を凝縮器として用いる運転モードにおいて、上記熱交換器(30)の上記蒸発器となる部分と上記凝縮器となる部分が風通過方向に重ならないことを特徴とする空気調和機。
 請求項1または2に記載の空気調和機において、
 上記熱交換器(30)の一部を蒸発器として用いると共に上記熱交換器(30)の他部を凝縮器として用いる運転モードにおいて、上記熱交換器(30)の上記蒸発器となる部分と上記凝縮器となる部分が風通過方向に重なることを特徴とする空気調和機。
 請求項4に記載の空気調和機において、
 上記熱交換器(30)の上記蒸発器となる部分と上記凝縮器となる部分が風通過方向に重なる部分において、上記熱交換器(30)の上記蒸発器となる部分が上記凝縮器となる部分よりも風通過方向の上流側に配置されていることを特徴とする空気調和機。
 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の空気調和機において、
 上記風向制御部は、上記吹出口(24)に配置された垂直フラップ(33,34)を有し、
 上記風向制御部の上記垂直フラップ(33,34)によって、上記吹出通路(23)内の空気流の上側成分または下側成分の一方を、上記室内の右側または左側に吹き出し、上記吹出通路(23)内の空気流の上側成分または下側成分の他方は、上記吹出通路(23)内の空気流の上側成分または下側成分の一方よりも吹出風向が緩やかに制御されて上記室内の右側または左側に吹き出すことを特徴とする空気調和機。
 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の空気調和機において、
 上記風向制御部は、上記吹出口(24)に配置された垂直フラップ(33,34)を有し、
 上記垂直フラップ(33,34)により、上記吹出通路(23)内の空気流の上側成分および下側成分を、左右の異なる方向に吹き出すことを特徴とする空気調和機。
 請求項7に記載の空気調和機において、
 上記垂直フラップ(33,34)が上下2段構造または複数段構造であることを特徴とする空気調和機。
 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の空気調和機において、
 上記風向制御部は、上記吹出口(24)に配置された水平フラップ(31,32)を有し、
 上記風向制御部の上記水平フラップ(31,32)によって、上記吹出通路(23)内の空気流の上側成分または下側成分の一方を、上記室内の上側または下側の一方に吹き出し、上記吹出通路(23)内の空気流の上側成分または下側成分の他方は、上記吹出通路(23)内の空気流の上側成分または下側成分の一方よりも吹出方向が緩やかに制御されて上記室内の上側または下側の局所空間に吹き出すことを特徴とする空気調和機。
 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の空気調和機において、
 上記風向制御部は、上記吹出口(24)に配置された複数枚の水平フラップ(31,32)を有し、
 上記水平フラップ(31,32)により、上記吹出通路(23)内の空気流の上側成分および下側成分を、上下の異なる方向に吹き出すことを特徴とする空気調和機。
 請求項9または10に記載の空気調和機において、
 上記吹出通路(23)内の空気流の上側成分を、上記室内の前方側の局所空間に吹き出し、上記吹出通路(23)内の空気流の下側成分を、上記室内の足元側の局所空間に吹き出すことを特徴とする空気調和機。
Description:
空気調和機

 この発明は、空気調和機に関する。

 従来、空気調和機としては、上部熱交換 を凝縮器とし、下部熱交換器を蒸発器とし 用いて、送風ファンにより上部熱交換器,下 部熱交換器を介して吸い込まれた空気を吹出 通路を介して吹出口から吹き出すことにより 除湿運転を行うものがある(例えば、特開平7- 229635号公報参照)。この空気調和機では、吹 通路を上下に仕切る仕切体を吹出通路内に けることによって、下部熱交換器により冷 された冷風を室内上方に吹き出し、上部熱 換器により温められた温風を室内下方に吹 出すことによって、人に冷風感を与えずに 寒足熱の空調を行う。

 しかしながら、上記空気調和機では、吹 通路内に設けられた仕切体の上面が冷却さ る一方で仕切体の下面が温められるため、 切体に結露が生じて室内に結露水が吹き出 という問題がある。

 そこで、この発明の課題は、熱交換器の 部を蒸発器として用いると共に熱交換器の 部を凝縮器として用いる運転モードにおい 、室内に結露水が吹き出すのを防止しつつ 冷風と温風を吹き分けることができる空気 和機を提供することにある。

 上記課題を解決するため、この発明の空気 和機は、
 前面熱交換部と背面熱交換部を有する逆V字 形状の熱交換器と、
 上記熱交換器の冷媒流路を制御する冷媒流 制御部と、
 上記熱交換器の下流側に配置され、上記熱 換器を介して吸い込んだ空気を吹出通路を して吹出口から吹き出す横流ファンと、
 上記吹出口に設けられ、上記横流ファンか の空気流の風向を制御する風向制御部と、
 上記冷媒流路制御部と上記横流ファンと上 風向制御部を制御する制御装置と
を備え、
 上記横流ファンから上記吹出口までの上記 出通路が単一通路であって、かつ、上記吹 通路内に仕切り部材がなく、
 上記制御装置は、上記熱交換器の一部を蒸 器として用いると共に上記熱交換器の他部 凝縮器として用いる運転モードにおいて、 記前面熱交換部の少なくとも下側または上 背面熱交換部の少なくとも下側が蒸発器と って他の部分が凝縮器となるように、上記 媒流路制御部を制御すると共に、室内の局 空間を暖房すると同時に他の局所空間を冷 するように、上記風向制御部を制御するこ を特徴とする。

 上記構成の空気調和機によれば、上記前 熱交換部と背面熱交換部を有する逆V字形状 の熱交換器の一部を蒸発器として用いると共 に熱交換器の他部を凝縮器として用いる運転 モードにおいて、前面熱交換部の少なくとも 下側が蒸発器となって他の部分が凝縮器とな るように、制御装置により冷媒流路制御部を 制御する。このとき、横流ファンから吹出口 までが単一通路の吹出通路内に仕切り部材が なくとも、前面熱交換部の少なくとも下側の 蒸発器により冷却された冷気が吹出通路内の 上側を通過する一方、熱交換器の他の部分の 凝縮器により温められた暖気が吹出通路内の 下側を通過して、吹出口からそれぞれ吹き出 す。

 または、上記背面熱交換部の少なくとも 側が蒸発器となって他の部分が凝縮器とな ように、制御装置により冷媒流路制御部を 御する。このとき、横流ファンから吹出口 でが単一通路の吹出通路内に仕切り部材が くとも、背面熱交換部の少なくとも下側の 発器により冷却された冷気が吹出通路内の 側を通過する一方、熱交換器の他の部分の 縮器により温められた暖気が吹出通路内の 側を通過して、吹出口からそれぞれ吹き出 。

 こうして吹出口から混合されずに吹き出 冷気と暖気を利用して、単一通路である吹 通路内に仕切り部材を設けることなく、室 の局所空間を暖房すると同時に他の局所空 を冷房するように、制御装置により風向制 部を制御することによって、熱交換器の一 を蒸発器として用いると共に熱交換器の他 を凝縮器として用いる運転モードにおいて 室内に結露水が吹き出すのを防止しつつ、 風と温風を吹き分けることができる。

 また、一実施形態の空気調和機では、上 熱交換器の一部を蒸発器として用いると共 上記熱交換器の他部を凝縮器として用いる 転モードにおいて、上記前面熱交換部の下 が上記蒸発器となる。

 上記実施形態によれば、熱交換器の一部 蒸発器として用いると共に熱交換器の他部 凝縮器として用いる運転モードにおいて、 面熱交換部の下側が蒸発器となることによ て、制御装置により風向制御部を制御して 例えば、室内の足元側の局所空間を暖房し 室内の前方側の局所空間を冷房したり、室 の足元を温風で暖房すると同時に温風の上 に冷風を重ねて吹き出すことにより、吹き し温風の舞い上がりを効果的に防止したり きる。

 また、一実施形態の空気調和機では、上 熱交換器の一部を蒸発器として用いると共 上記熱交換器の他部を凝縮器として用いる 転モードにおいて、上記熱交換器の上記蒸 器となる部分と上記凝縮器となる部分が風 過方向に重ならない。

 上記実施形態によれば、熱交換器の一部 蒸発器として用いると共に熱交換器の他部 凝縮器として用いる運転モードにおいて、 交換器の蒸発器となる部分と凝縮器となる 分が風通過方向に重ならないようにするこ によって、冷気と暖気の混合を最小限にし 、冷風と温風を吹き分けることができる。

 また、一実施形態の空気調和機では、上 熱交換器の一部を蒸発器として用いると共 上記熱交換器の他部を凝縮器として用いる 転モードにおいて、上記熱交換器の上記蒸 器となる部分と上記凝縮器となる部分が風 過方向に重なる。

 上記実施形態によれば、熱交換器の一部 蒸発器として用いると共に熱交換器の他部 凝縮器として用いる運転モードにおいて、 交換器の蒸発器となる部分と凝縮器となる 分が風通過方向に重なることによって、吹 通路内の冷気と暖気との間に中間層(冷気と 暖気の中間温度)ができて、冷気と暖気が中 層で分離されるので、冷気と暖気の混合を 制して、吹出通路内の結露を効果的に防止 きる。

 また、一実施形態の空気調和機では、上 熱交換器の上記蒸発器となる部分と上記凝 器となる部分が風通過方向に重なる部分に いて、上記熱交換器の上記蒸発器となる部 が上記凝縮器となる部分よりも風通過方向 上流側に配置されている。

 上記実施形態によれば、熱交換器の蒸発 となる部分と凝縮器となる部分が風通過方 に重なる部分において、熱交換器の蒸発器 なる部分が凝縮器となる部分よりも風通過 向の上流側に配置されることによって、室 から吸い込まれる空気が蒸発器により先に 果的に除湿されるので、吹出通路内の冷気 暖気との間に除湿された空気が中間層とし 流れ、冷気と暖気が中間層で分離されるこ と相俟って空気調和機内の結露を抑制でき 。

 また、一実施形態の空気調和機では、
 上記風向制御部は、上記吹出口に配置され 垂直フラップを有し、
 上記風向制御部の上記垂直フラップによっ 、上記吹出通路内の空気流の上側成分また 下側成分の一方を、上記室内の右側または 側に吹き出し、上記吹出通路内の空気流の 側成分または下側成分の他方は、上記吹出 路内の空気流の上側成分または下側成分の 方よりも吹出風向が緩やかに制御されて上 室内の右側または左側に吹き出す。

 上記実施形態によれば、熱交換器の蒸発 により冷却された冷気が吹出通路内の上側 たは下側の一方を通過し、熱交換器の他の 分の凝縮器により温められた暖気が吹出通 内の上側または下側の他方を通過するとき 吹出口に配置された風向制御部の垂直フラ プによって、吹出通路内の空気流の上側成 または下側成分の一方を、室内の右側また 左側に吹き出し、吹出通路内の空気流の上 成分または下側成分の他方は、吹出通路内 空気流の上側成分または下側成分の一方よ も吹出方向が緩やかに制御されて室内の右 または左側に吹き出す。このように、吹出 に配置された風向制御部の垂直フラップに り、室内の右側または左側を冷房または暖 の一方を行うと同時に室内の他の局所空間 冷房または暖房の他方を行うことが可能と る。

 例えば、吹出空気のうちの下側半分を、 側半分よりも左右方向に大きく変化させた 、吹出空気のうちの上側半分を、下側半分 りも左右方向に大きく変化させたりできる 直フラップを使用する。上側半分よりも左 方向に大きく変化させる具体的な構成例と ては、吹出通路の壁と、垂直フラップの羽 の間にできる上下の隙間を、下側の隙間よ も上側の隙間を大きくする。あるいは、垂 フラップの羽根の下側の幅を、上側の幅よ 長くする。また、下側半分よりも左右方向 大きく変化させる具体的な構成例としては 吹出通路の壁と、垂直フラップの羽根の間 できる上下の隙間を、上側の隙間よりも下 の隙間を大きくする。あるいは、垂直フラ プの羽根の上側の幅を、下側の幅より長く る。このような構成にすることにより、1段 構造の垂直フラップを使用しても、冷気と暖 気とを、ある程度左右方向に吹き分けること ができる。

 また、一実施形態の空気調和機では、
 上記風向制御部は、上記吹出口に配置され 垂直フラップを有し、
 上記垂直フラップにより、上記吹出通路内 空気流の上側成分および下側成分を、左右 異なる方向に吹き出す。

 上記実施形態によれば、上記吹出口に配 された垂直フラップにより、上記吹出通路 の空気流の上側成分および下側成分を、左 の異なる方向に吹き出すことによって、室 の右側または左側の一方の局所空間を暖房 ると同時に室内の右側または左側の他方の 所空間を冷房することができる。

 また、一実施形態の空気調和機では、
 上記垂直フラップが上下2段構造または複数 段構造である。

 上記実施形態によれば、上下2段構造の垂 直フラップを用いた場合、熱交換器の蒸発器 により冷却された冷気が吹出通路内の上側ま たは下側の一方を通過し、熱交換器の他の部 分の凝縮器により温められた暖気が吹出通路 内の上側または下側の他方を通過するとき、 上側の垂直フラップにより吹出通路内の空気 流の上側成分を、室内の右側または左側の一 方の局所空間に吹き出し、下側の垂直フラッ プにより吹出通路内の空気流の下側成分を、 室内の右側または左側の他方の局所空間に吹 き出す。このように、吹出口に配置された風 向制御部の上下2段構造の垂直フラップによ 、室内の右側または左側の一方の局所空間 暖房すると同時に室内の右側または左側の 方の局所空間を冷房することができる。な 、上下2段構造の垂直フラップは、上下が分 された構造に限らず、上側と下側が異なる 向に向く機能を有していれば上下が繋がっ いても良い。例えば、垂直フラップを弾性 料などの屈曲性を有する材質で構成するこ により、上下を分割することなく、吹出通 内の空気流の上側成分と下側成分を異なる 向に向けることができる。また、複数段構 の垂直フラップを用いた場合は、より細か 局所空間の空調が可能となる。

 また、一実施形態の空気調和機では、
 上記風向制御部は、上記吹出口に配置され 水平フラップを有し、
 上記風向制御部の上記水平フラップによっ 、上記吹出通路内の空気流の上側成分また 下側成分の一方を、上記室内の上側または 側の一方に吹き出し、上記吹出通路内の空 流の上側成分または下側成分の他方は、上 吹出通路内の空気流の上側成分または下側 分の一方よりも吹出方向が緩やかに制御さ て上記室内の上側または下側の局所空間に き出す。

 上記実施形態によれば、熱交換器の蒸発 により冷却された冷気が吹出通路内の上側 たは下側の一方を通過し、熱交換器の他の 分の凝縮器により温められた暖気が吹出通 内の上側または下側の他方を通過するとき 吹出口に配置された風向制御部の水平フラ プにより、吹出通路内の空気流の上側成分 たは下側成分の一方を、室内の上側または 側の一方に吹き出し、吹出通路内の空気流 下側成分は、吹出通路内の空気流の上側成 または下側成分の一方よりも吹出方向が緩 かに制御されて室内の上側または下側に吹 出す。このように、吹出口に配置された風 制御部の水平フラップにより、室内の上側 たは下側の一方を冷房または暖房の一方を うと同時に他方の側を冷房または暖房の他 を行うことが可能となる。

 例えば、下吹にした場合、吹出通路内の 側を通過する空気は、下側を通過する空気 りも上側に吹出されたり、上吹にした場合 吹出通路内の下側を通過する空気は、上側 通過する空気よりも下側に吹出されたりで る水平フラップを使用する。下吹にした場 、吹出通路内の上側を通過する空気は、下 を通過する空気よりも上側に吹出されるよ にする。具体的な構成例としては、水平フ ップを下吹き位置にした場合、水平フラッ の上側と、吹出通路内(上壁面)に隙間があ (吹出空気が上から漏れる)。あるいは、上吹 にした場合、吹出通路内の下側を通過する空 気は、上側を通過する空気よりも下側に吹出 されるようにする。具体的な構成例としては 、水平フラップを上吹き位置にした場合、水 平フラップと、吹出通路内(下壁面)に隙間が る(吹出空気が下から漏れる)。

 このような構成にすることにより、複数 の複数枚の水平フラップを使用しなくても 吹出空気のうちの下側半分と、上側半分と 、ある程度上下方向に吹き分けることがで る。

 なお、冷房暖房同時運転時の水平フラッ の位置は、通常の冷房運転や、暖房運転の 置をそのまま使用してもよいが、通常の冷 運転時よりも、水平フラップと吹出風路内( 下壁面)との隙間を大きくしたり、通常の暖 運転時よりも、水平フラップと吹出風路内( 壁面)との隙間を大きくしたりして、冷房暖 房同時運転の水平フラップ位置を設けてもよ い。

 また、一実施形態の空気調和機では、
 上記風向制御部は、上記吹出口に配置され 複数枚の水平フラップを有し、
 上記水平フラップにより、上記吹出通路内 空気流の上側成分および下側成分を、上下 異なる方向に吹き出す。

 上記実施形態によれば、例えば、上記風 制御部は、吹出口に配置された2枚の水平フ ラップを有し、風向制御部の一方の水平フラ ップにより吹出通路内の空気流の上側成分を 、室内の前方側の局所空間に吹き出し、他方 の水平フラップにより吹出通路内の空気流の 下側成分を、室内の足元側の局所空間に吹き 出すことによって、冷風と温風を確実に吹き 分けることができる。この場合、水平フラッ プが2枚の場合だけでなく、複数枚でもよい 、可動ディフュザーなどを併用してもよい ここで、可動ディフュザーとは、吹出通路 構成する上部壁面の出口側または下部壁面 出口側の少なくとも一部が上下方向に可動 ることによって、吹出口から吹き出す空気 上下方向に制御する風路構成である。

 また、一実施形態の空気調和機では、
 上記吹出通路内の空気流の上側成分を、上 室内の前方側の局所空間に吹き出し、上記 出通路内の空気流の下側成分を、上記室内 足元側の局所空間に吹き出す。

 上記実施形態によれば、吹出通路内の空 流の上側成分を、室内の前方側の局所空間 吹き出して冷房または暖房の一方を行い、 出通路内の空気流の下側成分を、室内の足 側の局所空間に吹き出して冷房または暖房 他方を行うことができる。

 以上より明らかなように、この発明の空 調和機によれば、前面熱交換部と背面熱交 部を有する逆V字形状の熱交換器の一部を蒸 発器として用いると共に熱交換器の他部を凝 縮器として用いる運転モードにおいて、吹出 口から混合されずに吹き出す冷気と暖気を利 用して、単一通路である吹出通路内に仕切り 部材を設けることなく、室内の局所空間を暖 房すると同時に他の局所空間を冷房するよう に、制御装置により風向制御部を制御するこ とによって、室内に結露水が吹き出すのを防 止しつつ、冷風と温風を吹き分けることがで きる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 熱交換器の一部を蒸発器として用いると共 熱交換器の他部を凝縮器として用いる運転 ードにおいて、前面熱交換部の下側が蒸発 となることによって、制御装置により風向 御部を制御して、室内の足元側の局所空間 暖房し、室内の前方側の局所空間を冷房し り、室内の足元を温風で暖房すると同時に 風の上側に冷風を重ねて吹き出すことによ 、吹き出し温風の舞い上がりを効果的に防 したりできる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 熱交換器の一部を蒸発器として用いると共 熱交換器の他部を凝縮器として用いる運転 ードにおいて、熱交換器の蒸発器となる部 と凝縮器となる部分が風通過方向に重なら いようにすることによって、冷気と暖気の 合を最小限にして、冷風と温風を吹き分け ことができる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 熱交換器の一部を蒸発器として用いると共 熱交換器の他部を凝縮器として用いる運転 ードにおいて、熱交換器の蒸発器となる部 と凝縮器となる部分が風通過方向に重なる とによって、吹出通路内の冷気と暖気との にできる中間層(冷気と暖気の中間温度)に り冷気と暖気が分離されるので、冷気と暖 の混合を抑制でき、吹出通路内の結露を効 的に防止することができる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 熱交換器の蒸発器となる部分と凝縮器とな 部分が風通過方向に重なる部分において、 交換器の蒸発器となる部分が凝縮器となる 分よりも風通過方向の上流側に配置される とによって、室内から吸い込まれる空気が 発器により先に効果的に除湿されるので、 出通路内の冷気と暖気との間に除湿された 気が中間層として流れ、冷気と暖気が中間 で分離されることと相俟って空気調和機内 結露を抑制することができる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 吹出口に配置された風向制御部の垂直フラ プにより、吹出通路内の空気流の上側成分 たは下側成分の一方を、室内の右側または 側に吹き出し、吹出通路内の空気流の上側 分または下側成分の他方は、吹出通路内の 気流の上側成分または下側成分の一方より 吹出方向が緩やかに制御されて室内の右側 たは左側に吹き出すことによって、室内の 側または左側の一方を暖房すると同時に室 の他方の側を冷房することができる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 上記吹出口に配置された垂直フラップによ 、上記吹出通路内の空気流の上側成分およ 下側成分を、左右の異なる方向に吹き出す とによって、室内の右側または左側の一方 局所空間を暖房すると同時に室内の右側ま は左側の他方の局所空間を冷房することが きる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 吹出口に配置された風向制御部の上下2段構 造または複数段構造の垂直フラップにより、 室内の右側または左側の一方の局所空間を暖 房すると同時に室内の右側または左側の他方 の局所空間を冷房することができる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 吹出口に配置された風向制御部の水平フラ プにより、吹出通路内の空気流の上側成分 たは下側成分の一方を、室内の上側または 側の一方に吹き出し、吹出通路内の空気流 下側成分は、吹出通路内の空気流の上側成 または下側成分の一方よりも吹出方向が緩 かに制御されて室内の上側または下側に吹 出すことによって、吹出口に配置された風 制御部の水平フラップにより、室内の上側 たは下側の一方を冷房または暖房の一方を うと同時に他方の側を冷房または暖房の他 を行うことができる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 風向制御部は、吹出口に配置された例えば2 枚の水平フラップを有し、風向制御部の一方 の水平フラップにより吹出通路内の空気流の 上側成分を、室内の前方側の局所空間に吹き 出し、他方の水平フラップにより吹出通路内 の空気流の下側成分を、室内の足元側の局所 空間に吹き出すことによって、冷風と温風を 確実に吹き分けることができる。

 また、一実施形態の空気調和機によれば 吹出通路内の空気流の上側成分を、室内の 方側の局所空間に吹き出して冷房または暖 の一方を行い、吹出通路内の空気流の下側 分を、室内の足元側の局所空間に吹き出し 冷房または暖房の他方を行うことができる

図1はこの発明の実施の一形態の空気調 和機の冷媒回路を示す図である。 図2は上記空気調和機の冷房暖房同時運 転時の室内機の断面図である。 図3は上記室内機の空気流のシミュレー ション結果を示す図である。 図4は足元暖房運転時の室内機の断面図 である。 図5Aは室内の左側の局所空間を冷房す と共に右側の局所空間を暖房するときの室 機の断面図である。 図5Bは室内の左側の局所空間を冷房す と共に右側の局所空間を暖房するときの室 機の正面模式図である。 図6Aは室内の前方の局所空間を冷房す と共に右側の局所空間を暖房するときの室 機の断面図である。 図6Bは室内の前方の局所空間を冷房す と共に右側の局所空間を暖房するときの室 機の正面模式図である。 図7は第1,第2前面熱交換部を蒸発器とし 、背面熱交換部を凝縮器としたときの室内機 の空気流のシミュレーション結果を示す図で ある。 図8は第2前面熱交換部を蒸発器とし、 1前面熱交換部を風通過方向に重ね合わせた 発器,凝縮器とし、背面熱交換部を凝縮器と したときの室内機の空気流のシミュレーショ ン結果を示す図である。

 以下、この発明の空気調和機を図示の実 の形態により詳細に説明する。

 図1はこの発明の実施の一形態の空気調和 機の冷媒回路を示しており、この空気調和機 は、図1に示すように、圧縮機1と、上記圧縮 1の吐出側に接続された四路切換弁2と、上 四路切換弁2の一端に一端が接続された室外 交換器3と、上記室外熱交換器3の他端に一 が接続された電動膨張弁4と、上記電動膨張 4の他端に一端が接続された第2前面熱交換 6Bと、上記第2前面熱交換部6Bの他端に一端が 接続され、閉動作で絞り状態となる電磁弁7 、上記電磁弁7の他端に一端が接続された第1 前面熱交換部6Aと、上記第1前面熱交換部6Aの 端に一端が接続され、他端が四路切換弁2に 接続された背面熱交換部5とを備えている。 た、上記空気調和機は、背面熱交換部5と第1 前面熱交換部6Aと第2前面熱交換部6B近傍に配 された室内ファン11と、室外熱交換器3近傍 配置された室外ファン12と、圧縮機1,四路切 換弁2,電動膨張弁4,電磁弁7,室内ファン11およ 室外ファン12などを制御する制御装置10とを 備えている。上記四路切換弁2と電動膨張弁4 電磁弁7で冷媒流路制御部を構成している。

 上記圧縮機1と四路切換弁2と室外熱交換 3と電動膨張弁4と室外ファン12と制御装置10 室外機を構成し、背面熱交換部5と第1前面熱 交換部6Aと第2前面熱交換部6Bと電磁弁7と室内 ファン11で室内機を構成している。

 上記構成の空気調和機において、冷房運 時は、電動膨張弁4を絞り状態とし、電磁弁 7を全開状態とし、四路切換弁2を点線の位置 切り換えて、圧縮機1を運転する。そうして 、圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒は、 外熱交換器3で凝縮して電動膨張弁4により減 圧された後、室内熱交換器(5,6A,6B)で蒸発して 四路切換弁2を介して圧縮機1の吸込側に戻る

 一方、暖房運転時は、電動膨張弁4を絞り 状態とし、電磁弁7を全開状態とし、四路切 弁2を実線の位置に切り換えて、圧縮機1を運 転する。そうして、圧縮機1で圧縮された高 高圧の冷媒は、室内熱交換器(5,6A,6B)で凝縮 て電動膨張弁4により減圧された後、室外熱 換器3で蒸発して四路切換弁2を介して圧縮 1の吸込側に戻る。

 そして、室内熱交換器30の一部を蒸発器 して用いると共に室内熱交換器30の他部を凝 縮器として用いる運転モードの一例としての 冷房暖房同時運転では、電動膨張弁4を全開 態とし、電磁弁7を絞り状態とし、四路切換 2を実線の位置に切り換えて、圧縮機1を運 する。そうして、圧縮機1で圧縮された高温 圧の冷媒は、背面熱交換部5および第1前面 交換部6Aで凝縮して電磁弁7により減圧され 後、第2前面熱交換部6Bと室外熱交換器3で蒸 して四路切換弁2を介して圧縮機1の吸込側 戻る。これにより、第2前面熱交換部6Bは蒸 器として吸込空気を冷却し、背面熱交換部5 よび第1前面熱交換部6Aを凝縮器として吸込 気を暖める。

 なお、冷房暖房同時運転は、冷房運転時 冷凍サイクルで行ってもよい。この場合、 動膨張弁4を全開状態とし、電磁弁7を絞り 態とし、四路切換弁2を点線の位置に切り換 て、圧縮機1を運転する。そうして、圧縮機 1で圧縮された高温高圧の冷媒は、室外熱交 器3と第2前面熱交換部6Bで凝縮して電磁弁7に より減圧された後、第1前面熱交換部6Aおよび 背面熱交換部5で蒸発して四路切換弁2を介し 圧縮機1の吸込側に戻る。これにより、第2 面熱交換部6Bは凝縮器として吸込空気を暖め 、背面熱交換部5および第1前面熱交換部6Aを 発器として吸込空気を冷却する。

 図2は上記空気調和機の冷房暖房同時運転 の室内機の断面図を示しており、この室内機 は、図2に示すように、背面側が壁面に取り けられる底フレーム21とその底フレーム21に り付けられた前面パネル22とを有するケー ング20を備えている。また、室内機は、ケー シング20内に配置され、第1,第2前面熱交換部6 A,6Bと背面熱交換部5とを有する逆V字形状の室 内熱交換器30と、その室内熱交換器30の下流 に配置された室内ファン11とを備えている。 上記室内ファン11に横流ファンを用いている

 また、上記ケーシング20の下側に吹出口24 を設け、室内ファン11から吹出口24までの間 単一通路である吹出通路23を設けている。上 記吹出通路23内には仕切り部材がない。上記 内ファン11により室内熱交換器30を介して吸 い込んだ空気を吹出通路23を介して吹出口24 ら吹き出す。

 また、上記ケーシング20の吹出口24に、第 1,第2水平フラップ31,32を配置すると共に、第1 ,第2水平フラップ31,32よりも上流側に上下2段 造の第1,第2垂直フラップ33,34を配置してい 。この第1,第2垂直フラップ33,34は、吹出通路 23内に支持部36を介して取り付けられている 上記第1,第2水平フラップ31,32と上下2段構造 第1,第2垂直フラップ33,34で風向制御部を構成 している。上記第1,第2水平フラップ31,32およ 第1,第2垂直フラップ33,34は、図示しない駆 部により夫々回動する。

 ここで、第1水平フラップ31は、室内の前 の局所空間に吹出風向が向くように回動す 一方、第2水平フラップ32は、室内の足元の 所空間に吹出風向が向くように回動する。

 この場合、第1,第2水平フラップ31,32によ 室内の前方側の局所空間を冷房すると同時 室内の足元側の局所空間を暖房することが きる。また、第1,第2垂直フラップ33,34は、空 調したい方向に向ければよく、例えば、本体 正面を特に空調したいときは、正面方向に吹 出風向が向くように、第1,第2垂直フラップ33, 34を正面方向に向ければよい。

 図3は上記室内機の空気流のシミュレーシ ョン結果を示しており、図3において、矢印 風向を表している。なお、図3では、図を見 すくするために各要部の参照番号は右側の 式図に付している。

 図3に示すように、前面側から室内熱交換 器30を介して室内ファン11により吸い込まれ 空気は、室内ファン11を横切って吹出通路23 介して吹出口24から前方かつ斜め下方に向 って吹き出す(図2参照)。ここで、第2前面熱 換部6Bにより冷却された冷気は、吹出通路23 内の上側を流れてそのまま吹き出すと共に、 第1前面熱交換部6Aと背面熱交換部5により温 られた暖気は、吹出通路23内の下側を流れて そのまま吹き出す。つまり、冷気と暖気は殆 ど混合されることなく吹出口24から吹き出す

 このように、単一通路である吹出通路23 に仕切り部材を設けることなく、冷風と温 を吹き分けることができる。

 また、図4は足元暖房運転時の室内機の断 面図を示している。なお、図4に示す室内機 は、第1,第2水平フラップ31,32を除いて他の動 作は、図2,図3に示す冷房暖房同時運転とほぼ 同じである。

 図4に示すように、第1,第2水平フラップ31, 32は、吹出風向が足元の下方に向くように回 し、第1,第2垂直フラップ33,34は、正面方向 吹出風向が向くように左右どちらの向きに 回動していない。

 これにより、第1,第2水平フラップ31,32に り足元に吹き出した暖気により室内の足元 暖房すると同時に温風の上側に冷風を重ね 吹き出すことにより、吹き出し温風の舞い がりを効果的に防止する。

 また、図5Aは室内の左側の局所空間を冷 すると共に右側の局所空間を暖房するとき 室内機の断面図を示している。なお、図5Aに 示す室内機では、第1,第2水平フラップ31,32お び第1,第2垂直フラップ33,34を除いて他の動 は、図2,図3に示す冷房暖房同時運転とほぼ じである。

 図5Aに示すように、第1水平フラップ31は 室内の前方の局所空間に吹出風向が向くよ に回動する一方、第2水平フラップ32は、室 の前方の局所空間に吹出風向が向くように 動している。また、上側の第1垂直フラップ3 3は、前方から室内機に向かって左側に吹出 向が向くように回動する一方、下側の第2垂 フラップ34は、前方から室内機に向かって 側に吹出風向が向くように回動する。

 これにより、図5Bに示すように、前方か 室内機に向かって左側の局所空間を冷房す と共に、前方から室内機に向かって右側の 所空間を暖房する冷房暖房同時運転を実現 きる。

 また、図6Aは室内の前方の局所空間を冷 すると共に右側の局所空間を暖房するとき 室内機の断面図を示している。なお、図6Aに 示す室内機では、第1,第2垂直フラップ33,34を いて他の動作は、図2,図3に示す冷房暖房同 運転とほぼ同じである。

 図6Aに示すように、第1水平フラップ31は 室内の前方の局所空間に吹出風向が向くよ に回動する一方、第2水平フラップ32は、室 の足元の局所空間に吹出風向が向くように 動している。また、上側の第1垂直フラップ3 3は、正面に向かって左側に吹出風向が向く うに回動する一方、下側の第2垂直フラップ3 4は、正面から向かって右側に吹出風向が向 ように回動する。

 これにより、図6Bに示すように、室内の 面前方の局所空間を冷房すると共に、室内 正面に向かって右側かつ足元側に近い局所 間を暖房する頭寒足熱の冷房暖房同時運転 実現できる。

 なお、室内の正面前方の局所空間を冷房 ると共に、室内の正面に向かって左右いず か一方の側かつ足元側に近い局所空間を暖 するような場合、上側の第1垂直フラップ33 なくてもよい。

 上記構成の空気調和機によれば、室内熱 換器30の一部を蒸発器として用いると共に 内熱交換器30の他部を凝縮器として用いる運 転モードにおいて、混合されずに吹出口24か 吹き出す冷気と暖気を利用して、単一通路 ある吹出通路23内に仕切り部材を設けるこ なく、室内の局所空間を暖房すると同時に の局所空間を冷房するように、制御装置10に より風向制御部(31~34)を制御することによっ 、室内に結露水が吹き出すのを防止しつつ 冷風と温風を吹き分けることができる。

 また、室内熱交換器30の一部を蒸発器と て用いると共に室内熱交換器30の他部を凝縮 器として用いる運転モード(冷房暖房同時運 ,足元暖房運転)において、第2前面熱交換部6B が蒸発器となることによって、制御装置10に り風向制御部(31~34)を制御して、室内の足元 側の局所空間を暖房し、室内の前方側の局所 空間を冷房したり、室内の足元を温風で暖房 すると同時に温風の上側に冷風を重ねて吹き 出すことにより、吹き出し温風の舞い上がり を効果的に防止したりできる。

 また、室内熱交換器30の一部を蒸発器と て用いると共に室内熱交換器30の他部を凝縮 器として用いる運転モード(冷房暖房同時運 ,足元暖房運転)において、室内熱交換器30の 発器となる部分と凝縮器となる部分が風通 方向に重ならないようにして、冷気と暖気 混合を最小限にして、冷風と温風を吹き分 ることができる。

 また、上側の第1垂直フラップ33により吹 通路23内の空気流の上側成分を、室内の右 または左側の一方の局所空間に吹き出し、 側の第2垂直フラップ34により吹出通路23内の 空気流の下側成分を、室内の右側または左側 の他方の局所空間に吹き出すことにより、室 内の右側または左側の一方の局所空間を暖房 すると同時に室内の右側または左側の他方の 局所空間を冷房することができる。

 また、吹出口24に配置された風向制御部 第1水平フラップ31により、吹出通路23内の空 気流の上側成分を、室内の前方側の局所空間 に吹き出し、第2水平フラップ32により吹出通 路23内の空気流の下側成分を、室内の足元側 局所空間に吹き出すことによって、室内の 方側の局所空間または足元側の局所空間の 方を暖房すると同時に他方の局所空間を冷 することができる。

 上記実施の形態では、第2前面熱交換部6B 蒸発器とし、背面熱交換部5および第1前面 交換部6Aを凝縮器としたが、室内熱交換器の 一部を蒸発器として用いると共に室内熱交換 器の他部を凝縮器として用いる運転モードに おいて、前面熱交換部の少なくとも下側また は背面熱交換部の少なくとも下側が蒸発器と なって他の部分が凝縮器となるようにしたも のであればよい。

 例えば、第1前面熱交換部6Aと第2前面熱交 換部6Bを蒸発器として、背面熱交換部5を凝縮 器としてもよい。この場合の室内機の空気流 のシミュレーション結果を図7に示している なお、図7では、図を見やすくするために各 部の参照番号は右側の模式図に付している

 図7に示すように、第1前面熱交換部6Aと第 2前面熱交換部6Bにより冷却された冷気は、吹 出通路23内の上側を流れてそのまま吹き出す 共に、背面熱交換部5により温められた暖気 は、吹出通路23内の下側を流れて、冷気と暖 は殆ど混合されることなく吹出口24から吹 出す。

 ここで、第2前面熱交換部6Bを凝縮器とし 背面熱交換部5および第1前面熱交換部6Aを蒸 発器として、冷気と暖気を入れ替えてもよい 。

 あるいは、第1前面熱交換部6Aを、蒸発器 部分と凝縮器の部分が風通過方向に重ね合 された中間とし、第2前面熱交換部6Bを蒸発 とし、背面熱交換部5を凝縮器としてもよい 。この場合の室内機の空気流のシミュレーシ ョン結果を図8に示している。なお、図8では 図を見やすくするために各要部の参照番号 右側の模式図に付している。

 図8に示すように、第2前面熱交換部6Bによ り冷却された冷気は、吹出通路23内の上側を れると共に、背面熱交換部5により温められ た暖気は、吹出通路23内の下側を流れ、さら 第1前面熱交換部6Aにより冷却後に温められ 空気は、冷気と暖気の間を流れて、この中 の空気流により冷気と暖気が確実に隔てら て殆ど混合されることなく吹出口24から吹 出し、結露の発生を抑制して露付を防止で る(図2参照)。

 ここで、第2前面熱交換部6Bを凝縮器とし 背面熱交換部5を蒸発器として、冷気と暖気 を入れ替えてもよい。

 このように、室内熱交換器30の一部を蒸 器として用いると共に室内熱交換器30の他部 を凝縮器として用いる運転モード(冷房暖房 時運転,足元暖房運転)において、室内熱交換 器30の第1前面熱交換部6Aで蒸発器となる部分 凝縮器となる部分が風通過方向に重なるこ によって、吹出通路23内の冷気と暖気との に中間層(冷気と暖気の中間温度)ができて、 冷気と暖気が中間層で分離されるので、冷気 と暖気の混合を効果的に抑制することができ る。なお、室内熱交換器の蒸発器となる部分 と凝縮器となる部分が風通過方向に重なる領 域は、第1前面熱交換部などの熱交換器の上 部分に限らない。

 また、室内熱交換器30の蒸発器となる部 と凝縮器となる部分が風通過方向に重なる 1前面熱交換部6Aにおいて、室内熱交換器30の 蒸発器となる部分が凝縮器となる部分よりも 風通過方向の上流側に配置されることによっ て、室内から吸い込まれる空気が蒸発器によ り先に効果的に除湿されるので、吹出通路23 の冷気と暖気との間に除湿された空気が中 層として流れ、冷気と暖気が中間層で分離 れることと相俟って空気調和機内の結露を 制することができる。

 また、上記実施の形態では、室内熱交換 30の一部を蒸発器として用いると共に室内 交換器30の他部を凝縮器として用いる運転モ ードは、冷房暖房同時運転や足元暖房運転に 限らず、冷房運転時と同じ冷凍サイクルによ る再熱除湿運転や逆サイクルによる再熱除湿 運転などでもよい。

 従来の再熱除湿運転では、あくまで除湿 目的にしており、生暖かいかまたは冷たい 気を人に当てないように、上向きに吹き出 制御をしているのに対して、この発明の空 調和機では、室内に結露水が吹き出すのを 止しつつ、室内の異なる局所空間に冷風と 風を吹き分けることができる。