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Title:
AIR COOLING SYSTEM WITH AUTOMATIC DEFROSTING FUNCTION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/129599
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] An air cycle refrigeration system can produce cryogenic cooling air of minus several tens degree, but frosting is most problematic. In an air cooling system producing cryogenic air, a means performing defrosting easily and automatically is provided. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] In an air cooling system comprising a compressor (1), a heat exchanger (6), an expansion machine (3), and a defroster (4) for removing frost in cooling air when the cooling air from the expansion machine (3) is supplied to a cooling object space (7), the defroster (4) has a filter portion (4b) which sections a first space on the expansion machine (3) side and a second space on the cooling object space side. The filter portion (4b) is arranged to be deformed, in case of clogging due to adhesion of frost, by pressure difference between the first and second spaces which are closed spaces and pressure of which can be raised by cooling air discharged from the expansion machine (3) and to be recovered when there is no pressure difference. Frost adhering to the filter portion (4b) is removed by the impact of deformation or recovery.

Inventors:
HANAWA MASANORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/057642
Publication Date:
October 30, 2008
Filing Date:
April 05, 2007
Export Citation:
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Assignee:
EARTHSHIP K K (JP)
HANAWA MASANORI (JP)
International Classes:
F25B9/00; B01D33/06; F25B9/06; F25D21/06
Foreign References:
JP2007071507A2007-03-22
JP2003103118A2003-04-08
JPH0979710A1997-03-28
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Atsushi (1-1 Shinkawa 2-chom, Chuo-ku Tokyo 33, JP)
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Claims:
空気が導入される圧縮機と、前記圧縮機により圧縮された前記空気が導入される熱交換機と、前記熱交換機により熱交換された前記空気が導入される膨張機とを具備する、冷却対象空間を冷却するための空気冷却システムであって、前記膨張機からの冷却空気を前記冷却対象空間に送る際、当該冷却空気中の霜を除去する除霜装置を備えた空気冷却システムにおいて、
 前記除霜装置は、前記膨張機側の第一空間と前記冷却対象空間側の第二空間とを区分する、前記冷却空気中の霜を濾過可能なフィルタ部分を有しており、
 前記第一空間は、前記フィルタ部分に霜が付着して目詰まりを生じている場合には、前記膨張機から排出される冷却空気により圧力が上昇し得る閉鎖空間であると共に、
 前記フィルタ部分は、当該フィルタ部分の目詰まりに伴う、前記第一空間と前記第二空間との圧力差により変形可能であると共に、当該圧力差が無くなった場合には復元可能に構成されており、前記変形又は前記復元の際の衝撃により該フィルタ部分に付着した霜が除去され得ることを特徴とする、自動除霜機能を備えた空気冷却システム。
 
Description:
自動除霜機能を備えた空気冷却 ステム

 本発明は、空気調和・冷凍・冷蔵分野に 用する空気を作動媒体にした空気冷却シス ムに関するものであり、特に、膨張機から 冷却空気中に含まれる霜を濾過可能な除霜 置を備えた空気冷却システムに関する。

 従来の一般的な冷凍サイクルは、フロンや ンモニア等の冷媒を用いて構成されるもの あり、これらの冷媒をクローズドサイクル 循環させるものであった。最も汎用されて るフロン系の冷媒は環境破壊物質であるし 冷凍サイクルを形成するためには15~20kg/cm 2 の高圧が必要である。したがって、系全体の 漏洩防止や耐圧に重点が置かれた仕様で冷凍 機やヒートポンプユニットが構成され、この ような仕様の各種各様のタイプのものが実用 化されている。

 一方、フロンのような環境破壊物質の冷 を使用することなく、空気そのものを圧縮 冷却しそして断熱膨張させることによって 温空気を得る技術も知られている。例えば そのための圧縮機と膨張機に改善を加えた のとして特開平5-113258号公報、特開平6-213521 号公報、特公昭59-52343号公報等に提案された のがあり、処理空気中の水分の分離に改善 加えたものとして特開平6-34212号公報、特開 平5-223377号公報に提案されたものがあり、装 の制御に関しては、特開昭63-315866号公報、 開平5-231732号公報、特開平5-223375号公報、特 開平2-97850号公報等のものが知られ、また熱 収に関しては特開平6-207755号公報、特開平6-2 13521号公報等に提案されたものがある。

 ここで、空気サイクル冷凍装置では、マイ ス数十度という超低温の冷却空気を得るこ が可能であるが、この際に最も問題となる が空気中の水分である。即ち、周知のよう 、空気の温度が低下する程、当該空気中の 和水蒸気量は下がるので、空気サイクル冷 装置により冷却空気が発生した場合、飽和 蒸気量を超える水分は、当該空気温度がプ スであれば露として装置内に付着し、当該 気温度がマイナスであれば霜(雪)として装 内に堆積する。ここで、当該空気温度が超 温である場合には、大量の霜が発生するた 、当該霜に起因した装置の閉塞等の不具合 招くという問題がある。そのため、当該霜 除去するための除霜装置を膨張機下流に備 る手法が提案されている。

特開平9-79710

 ここで、特許文献1に記載された除霜装置 は、霜を含んだ冷却空気を壁に衝突させるこ とで霜を装置内に堆積させる手法を採用して いる。そして、除霜装置内に大量の霜が堆積 した場合、冷却空気ラインを切り替えて別の (霜が堆積していない)除霜装置に誘導される 方、大量の霜が堆積した除湿装置には、熱 換の結果生じた排熱が適用される結果、内 の霜を融解させて除去する、という構成で る。しかしながら、当該構成を採用した場 、複数の除霜装置や切替機構を備えなくて ならずコスト高になってしまうことに加え 定期的に切替操作を行う必要があるので操 上も非常に面倒である。そこで、本発明は 超低温空気を得ることができる空気冷却シ テムにおいて、簡単かつ自動的に除霜可能 手段を提供することを目的とする。

 本発明者は、鋭意研究の結果、除霜装置 霜で目詰まりした場合に内外に圧力差を生 る環境を意図的に構築した上で、当該圧力 を利用して除霜装置に付着した霜を自動的 除去する手法に到達し、本発明(1)を完成さ たものである。

 本発明(1)は、空気が導入される圧縮機と、 記圧縮機により圧縮された前記空気が導入 れる熱交換機と、前記熱交換機により熱交 された前記空気が導入される膨張機とを具 する、冷却対象空間を冷却するための空気 却システムであって、前記膨張機からの冷 空気を前記冷却対象空間に送る際、当該冷 空気中の霜を除去する除霜装置を備えた空 冷却システムにおいて、
 前記除霜装置は、前記膨張機側の第一空間 前記冷却対象空間側の第二空間とを区分す 、前記冷却空気中の霜を濾過可能なフィル 部分を有しており、
 前記第一空間は、前記フィルタ部分に霜が 着して目詰まりを生じている場合には、前 膨張機から排出される冷却空気により圧力 上昇し得る閉鎖空間であると共に、
 前記フィルタ部分は、当該フィルタ部分の 詰まりに伴う、前記第一空間と前記第二空 との圧力差により変形可能であると共に、 該圧力差が無くなった場合には復元可能に 成されており、前記変形又は前記復元の際 衝撃により該フィルタ部分に付着した霜が 去され得ることを特徴とする、自動除霜機 を備えた空気冷却システムである。ここで より具体的態様としては、以下の態様(1)~(5) を挙げることができる。

 態様(1)は、空気が導入される圧縮機と、前 圧縮機により圧縮された前記空気が導入さ る熱交換機と、前記熱交換機により熱交換 れた前記空気が導入される膨張機とを具備 る空気冷却システムであって、前記膨張機 らの霜を除去する除霜装置を備えた空気冷 システムにおいて、
 前記除霜装置は、前記膨張機からの冷却空 を通過可能であると共に、前記冷却空気が を含んでいる場合には当該霜を濾過可能で る、フィルタ部分を有しており、
 前記フィルタ部分は、その一方の面側では 記膨張機と気体導通関係にあり、その他方 面側では冷却対象空間と気体導通関係にあ 、
 前記除霜装置は、前記フィルタ部分に霜が 着して目詰まりを生じている場合には、前 膨張機から排出される冷却空気により圧力 高まる閉鎖空間に配置されており、
- 前記フィルタ部分は、当該フィルタ部分の 内外の圧力差が限界値を超えた場合、急激に 変形して付着した霜が脱落し、当該脱落後に 内外の圧力差が無くなった場合、元の状態に 戻るように構成されているか、或いは、
- 前記フィルタ部分は、当該フィルタ部分の 内外の圧力差に伴い徐々に変形すると共に、 当該フィルタ部分の内外の圧力差が無くなっ た場合、急激に変形して付着した霜が脱落し 、元の状態に戻るように構成されている
ことを特徴とする、自動除霜機能を備えた空 気冷却システムである。

 態様(2)は、前記フィルタ部分は、内外の 力差が限界値を超えた場合、急激に変形し 当該脱落後に内外の圧力差が無くなった場 、元の状態に戻る素材から構成されている 前記態様(1)の空気冷却システムである。

 態様(3)は、前記フィルタ部分は、当該フ ルタ部分の内外の圧力差に伴い徐々に変形 ると共に、当該フィルタ部分の内外の圧力 が無くなった場合、急激に変形し元の状態 戻る素材から構成されている、前記態様(3) 空気冷却システムである。

 態様(4)は、前記除霜装置は、前記フィル 部分の内外の圧力差が限界値を超えた場合 閉状態から開状態に変位する空気開放弁を に有する、前記態様(3)の空気冷却システム ある。

 態様(5)は、前記除霜装置は、前記フィル 部分と接続している付勢部材を更に有して り、当該付勢部材は、当該フィルタ部分の 外の圧力差に伴い徐々に変形すると共に、 該フィルタ部分の内外の圧力差が無くなっ 場合、急激に変形し前記フィルタ部分を元 状態に戻すよう機能する、前記態様(1)の空 冷却システムである。

 ここで、本請求の範囲及び本明細書にお る各用語の定義を説明する。まず、「霜」 は、狭義の霜のみならず、氷や雪をも包含 る概念である。また、フィルタから除去さ る「霜」は、堆積した霜が圧縮された結果 成される氷層をも含む。「システム」とは 装置を包含する概念である。「冷却対象空 」とは、閉鎖的空間のみならず開放的空間 も含む。

 本発明によれば、除霜装置が霜で目詰ま した場合に内外に圧力差を生じる環境を意 的に構築した上で、当該圧力差に起因した 霜装置のフィルタの急激な変形のため、自 的にフィルタに付着した霜(霜層)が振り落 され、再度空気の通り道が確保されるよう 構成されているので、デフロスト等により 期的に除霜しなくても装置の閉塞による使 不能が回避できるという効果を奏する。更 、複数の除霜装置や切替機構を備えた従来 術と比較すると、部品点数の削減に基づく ストの低減化を図ることが可能になるとい 効果も奏する。また、それ自体が動力源(電 )を必要としないため、省エネルギーかつ運 転コストの低減をも期待できるという効果を 奏する。

発明を実施するための最良形態

 以下、図面を参照しながら、本発明の最 形態を説明する。尚、本発明の技術的範囲 、当該最良形態に何ら限定されることはな 。

《空気冷却システムの基本構成》
 まず、図1は、本最良形態に係る空気冷却シ ステムの基本構成を示した図である。尚、当 該基本構成自体は公知である。はじめに、空 気冷却システムは、モーター2を備えている モーター2のシャフトには、圧縮機1と膨張機 3が接続されている。圧縮機1の出口は、配管 介して中間熱媒体5の入口に接続している。 中間熱媒体5の出口は、配管を介して熱交換 6の高温側通路の入口に接続している。熱交 器6の高温側通路の出口は、配管を介して膨 張機3の入口に接続している。膨張機3の出口 、配管を介して除霜装置(雪状氷除去装置)4 入口に接続している。除霜装置4の出口は、 配管を介して冷却室7の入口に接続している 冷却室7は食品等冷却される対象の荷が配置 れる部屋であり、冷却室7の内部と外部との 間の荷の搬送を行うための図示しない出入口 を備えている。冷却室7には、空気を引き出 ための出口が設けられている。その出口は 配管を介して熱交換器6の低温側配管の入口 接続している。

《除霜装置の第一態様》
 次に、図2を参照しながら、本発明の特徴部 分である除霜装置4(1)の第一態様を詳述する まず、当該除霜装置4(1)は、上下で閉塞され 形状を成す、閉鎖空間が内部に形成されて る外郭体4a(1)と、当該外郭体4a(1)内に保持さ れている、ステンレスからなるフィルタ4b(1) から構成されている。ここで、外郭体4a(1) 一方側では、入口部4a-1(1)を介して膨張機3の 出口から延びる配管と接続しており、外郭体 4aの他方側では、出口部4a-2(1)を介して冷却室 7に続く配管と接続している。また、外郭体4a (1)内部は、フィルタ4b(1)を介して、入口部4a-1 (1)側の空間4α(1)と、出口部4a-2(1)側の空間4β(1 )に仕切られている。そして、これら空間は フィルタ4b(1)に形成された多数の穴を介して のみ、気体導通関係にある。換言すれば、フ ィルタ4b(1)に形成された穴以外ではこれら空 は繋がっていない。そのため、このフィル 4b(1)に形成された多数の穴が塞がった場合 両空間は完全に断絶状態となる。

 次に図3を参照しながら、除霜装置4(1)の 体的な実施形態を述べる。本除霜装置は、 2で示した概略図のように一本のフィルタか 形成される必要はなく、効率の観点から複 のフィルターを設けることができる。入口 4a-1(1)から、膨張機3(図示せず)の出口から排 出される低温状態の空気が入る。除霜装置に 入った空気は、空間4αで広がり、複数のフィ ルタ4bを通過し、霜が濾過された空気が通過 、冷却室7(図示せず)へと送り込まれる。

 尚、図4は、当該第一態様に係る除霜装置 4(1)のフィルタ4b(1)の具体的形状例を示した図 である。当該フィルタ4b(1)は、略円柱体構造 しており、上面円周上から低方向に複数の 柱状の支持体4b-1(1)を有している。フィルタ のメッシュ4b-2(1)に、空気中に含まれる霜が 着し、堆積するに至り、圧力差が生じる。 該メッシュは、弾性を有する素材により構 されており当該圧力差により変形するが、 力差がなくなったときには元の形状に戻る うに構成されている。

 次に、図5~図7を参照しながら、実際にこ 空気冷却システムを稼動させた場合におけ 、本態様に係る除霜装置4(1)の作用を説明す る。まず、膨張機3から出た、霜を大量に含 だ冷却空気は、除霜装置4(1)の入口部4a-1(1)か ら当該装置内の空間4α(1)内に入る。そして、 除霜装置4(1)内に入った冷却空気は、フィル 4b(1)を通過して反対側の空間4β(1)に移動する 。この際、当該空気中に含まれる霜がフィル タ4b(1)に付着する結果、霜を含まないか低減 れた冷却空気が、除霜装置4(1)の出口を通り 冷却室に送り込まれることになる。

 ここで、この空気冷却システムの稼動を 続すると、除霜装置4(1)のフィルタ4b(1)上に が層状に堆積するに至る。この状態になる 、空間4α(1)と空間4β(1)との間に圧力差が生 、そして、圧力上昇に伴い当該堆積層が押 固められて氷状層(クラスターの雪状氷層) なる結果、サイクルの閉塞が加速される。 して、膨張機3側から継続して送られてくる 却空気が逃げ場を失うため、圧力が徐々に まる結果、図5に示すように、フィルタ4b(1) 低圧側に変形する。そして、更にフィルタ4 b(1)が変形し続けると、押し固められていた 状層にクラックが発生し、当該クラックを して、空間4α(1)側に蓄積していた冷却空気 急激に低圧側{空間4β(1)側}に移動する。これ により、空間4α(1)と空間4β(1)との間に圧力差 が急激に小さくなる結果、図6に示すように ステンレスからなるフィルタ4b(1)は、元の状 態にただちに戻る。この際、図7に示すよう 、変形状態から元の状態に急激に復元する の衝撃で、フィルタ4b(1)に付着していた氷状 層は、下方に落下する。

《除霜装置の第二態様》
 前述の第一態様は、氷状層が付着したフィ タの変形で発生したクラックを契機として 圧力差が無くなる結果、フィルタが元の位 に急激に戻る際の衝撃で当該氷状層が剥離 て落下する態様であったが、第二態様は、 ラックではなく開閉弁を利用して圧力差を くす態様である。図8~図10は、この第二態様 に係る除霜装置4(2)の概観図及び作用図であ 。ここで、第一態様との相違点を説明する 、当該除霜装置4(2)は、通常時は閉状態であ が、所定の圧力を超えた時点で開状態とな 空気開放弁4c(2)を備えている。尚、空気開 弁4c(2)が開状態となる圧力は、当該圧力下で はフィルタ4b(2)が十分に変形されている程度 高圧である必要がある。このように、フィ タ4b(2)が十分変形した状況下で、当該空気 放弁4c(2)が開状態となると、空間4α(2)と空間 4β(2)の圧力差は無くなり、変形したフィルタ 4b(2)は、元の形状に復元することとなる。そ て、当該動作の衝撃により、当該フィルタ 付着した雪状氷にひびが入る等して剥離す 。尚、図8~10において、空気開放弁4c(2)は、 間4αの圧力が開放される位置であれば、ど 位置に備えられていてもよく、空間4αの外 体4a(2)に備えられているが、例えば、フィ タ4b(2)上に設けられていてもよい。

《除霜装置の第三態様》
 前述の第一態様及び第二態様は、フィルタ 後の圧力差が無くなった場合における、フ ルタの復元力を利用してフィルタに付着し 霜を剥離する原理であったが、第三態様は フィルタの復元力ではなく、付勢力を利用 た態様である。図11~図13は、この第三態様 係る除霜装置4(3)の概観図及び作用図である ここで、第一態様との相違点を説明すると 当該除霜装置4(3)は、通常時はフィルタ4b(3) 対して付勢力を作用させていないが、フィ タ4b(3)前後の圧力差が大きくなりフィルタ4b (3)が変形するに従い、当該フィルタ4b(3)に対 て付勢力を付与する付勢部材(例えばバネ部 材)4d(3)を備えている。そして、フィルタ4b(3) 前後の圧力差に基づき徐々に変形し、やが フィルタ4b(3)上の氷層にクラックが発生す ことに起因して、フィルタ4b(3)の前後の圧力 差が無くなると、付勢部材4d(3)による付勢力 みがフィルタ4b(3)に作用する結果、当該付 力が無くなるまで当該フィルタ4b(3)が変形す る。そして、当該動作の衝撃により、当該フ ィルタに付着した雪状氷にひびが入る等して 剥離する。尚、当該態様において、更に、空 間4αの圧力が開放される位置に、空気開放弁 を設けることも可能である。

《除霜装置の第四態様》
 前述の第一態様~第三態様は、変形したフィ ルタが元の位置に戻るという動作の際の衝撃 により、当該フィルタに付着した雪状氷が落 下するという原理であったが、第四最良形態 は、元の位置から高圧で変形する動作の際の 衝撃により、当該フィルタに付着した雪状氷 が落下するという形態である。図14~図16は、 の第四態様に係る除霜装置4(4)の概観図及び 作用図である。ここで、当該フィルタ4b(4)は ある程度の圧力までは変形を最小限に抑え ことが可能であるが、ある程度の圧力を超 ると急激に変形するよう構成されている。 して、当該急激な変形に基づく衝撃により 当該フィルタに付着した雪状氷にひびが入 等して剥離する。その後、当該フィルタ4b(4 )は、再び元の位置に戻る。

 尚、第一態様~第四態様に係る除霜装置の 共通事項として、剥離により下方に落下して 蓄積した霜については、定期的に取り出して もよいが、底に開閉式蓋を設け、定期的に蓋 を開放して下方に当該霜を落下させるように 構成してもよい。

 図3に示した除霜装置を備えた空気冷却シ ステムを用いて、実際に運転を行い、4分間 とに内部空間の圧力を測定し、実際の運転 況を確認した。尚、用いたメッシュは、200 ッシュのステンレス製のメッシュである。

 結果を図17に示す。まず、4α(1)の圧力は 0:00から1:12にかけて上がり始め、1:12におい は、11.6kPaまで上昇する。1:12経過後に急激に 9.2kPaまで圧力が低下する。これは、圧力上昇 に伴いメッシュの形状が変化し、メッシュ上 の雪にヒビが入り、4βの空間へと圧力が逃げ たためである。そして、メッシュは元の形状 に復元するが、再び圧力上昇により形状変化 を始め、2:00にも同様な圧力低下が観測され 。特に顕著なのが、3:40で19.3kPaまで上昇し、 直後に7.4kPaまで圧力が低下する。このように 、圧力上昇→フィルタ形状変化→フィルタ形 状復元、を繰り返すことで、連続的に霜が除 去されることが確認された。

図1は、本最良形態に係る空気冷却サイ クルシステムの概略構成を示した図である。 図2は、本最良形態(第一態様)の概観図 ある。 図3は、本最良形態(第一態様)の概観図 ある。 図4は、本最良形態(第一態様)のフィル 部分の概観図である。 図5は、本最良形態(第一態様)の概観図 ある。 図6は、本最良形態(第一態様)の概観図 ある。 図7は、本最良形態(第一態様)の概観図 ある。 図8は、本最良形態(第二態様)の概観図 ある。 図9は、本最良形態(第二態様)の概観図 ある。 図10は、本最良形態(第二態様)の概観 である。 図11は、本最良形態(第三態様)の概観 である。 図12は、本最良形態(第三態様)の概観 である。 図13は、本最良形態(第三態様)の概観 である。 図14は、本最良形態(第四態様)の概観 である。 図15は、本最良形態(第四態様)の概観 である。 図16は、本最良形態(第四態様)の概観 である。 図17は、本最良形態(第一形態)につい 実施したときの時間と5α(1)の圧力の関係を した図である。

符号の説明

1 圧縮機
2 モータ
3 膨張機
4 除霜装置
4a 外郭体
4b フィルタ
4c 空気開放弁
4d 付勢部材
5 中間熱媒体
6 熱交換機
7 冷却室