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Patent Searching and Data


Title:
AIR PURIFIER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145038
Kind Code:
A1
Abstract:
An air purifier is provided with a duct (10), an air purifying filter (20), an electrostatic atomizer (30), a fan (40), and a switching device (50).  The duct (10) has an inlet opening (11) and an outlet opening (12).  The filter (20) is mounted in the duct (10).  The electrostatic atomizer (30) is configured to generate electrically charged particulate water by utilizing the electrostatic atomization effect and release the water in the duct (10).  The fan (40) is configured to send air from the inlet opening (11) side to the outlet opening (12) side.  The switching device (50) is configured to switch between a first mode and a second mode.  The air purifier is configured such that, in the first mode, the air purifier sends the electrically charged particulate water from the electrostatic atomizer (30) to the outlet opening (12) without causing the water to flow through the filter (20) and such that, in the second mode, the air purifier sends the electrically charged particulate water from the electrostatic atomizer (30) to the filter (20).

Inventors:
ASANO YUKIYASU (JP)
MIHARA FUMIO (JP)
URATANI YUTAKA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/058634
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 07, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC ELEC WORKS CO LTD (JP)
ASANO YUKIYASU (JP)
MIHARA FUMIO (JP)
URATANI YUTAKA (JP)
International Classes:
A61L9/14; A61L9/16; A61L9/22; B01D46/42
Foreign References:
JP2005155152A2005-06-16
JP2006234245A2006-09-07
JPH09101045A1997-04-15
JP2004074859A2004-03-11
JP2008116203A2008-05-22
JP2004085185A2004-03-18
JP2005180865A2005-07-07
Other References:
See also references of EP 2301589A4
Attorney, Agent or Firm:
NISHIKAWA, Yoshikiyo et al. (JP)
Yoshikiyo Nishikawa (JP)
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Claims:
 吸入口および吐出口を有するダクトと、
 前記ダクト内に配置される空気清浄用のフィルタと、
 静電霧化現象を利用して帯電微粒子水を生成して前記ダクト内に放出する静電霧化装置と、
 前記吸入口側から前記吐出口側に空気を送るファンとを備える空気清浄機であって、
 第1モードと第2モードとを切り替える切替手段を備え、
 前記第1モードでは、前記帯電微粒子水を前記静電霧化装置から前記フィルタを通さずに前記吐出口に送り、
 前記第2モードでは、前記帯電微粒子水を前記静電霧化装置から前記フィルタに送るように構成されることを特徴とする空気清浄機。
 前記静電霧化装置は、前記ダクト内において前記フィルタと前記吐出口との間に位置する空間に前記帯電微粒子水を放出するように構成され、
 前記切替手段は、前記静電霧化装置が前記帯電微粒子水を放出する放出方向を変更する変更手段と、前記変更手段を制御する制御手段とを備え、
 前記制御手段は、前記第1モードでは前記放出方向を前記吐出口側に向け、前記第2モードでは前記放出方向を前記フィルタ側に向けるように構成されることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
 前記静電霧化装置は、前記ダクト内において前記フィルタと前記吐出口との間に位置する空間に前記帯電微粒子水を放出するように構成され、
 前記ファンは、前記吸入口側から前記吐出口側に空気を送る給気モードと、前記吐出口側から前記吸入口側に空気を送る排気モードとを有するように構成され、
 前記切替手段は、前記ファンを制御する制御手段を備え、
 前記制御手段は、前記第1モードでは前記ファンを前記給気モードに設定し、前記第2モードでは前記ファンを前記排気モードに設定するように構成されることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
 前記静電霧化装置は、前記ダクト内に配置され、
 前記ダクトは、前記吐出口と前記静電霧化装置との間に、前記フィルタが存在しない第1の通気路と前記フィルタが存在する第2の通気路とを備え、
 前記切替手段は、前記第1の通気路と前記第2の通気路とのいずれか一方を塞ぐシャッタと、前記シャッタを制御する制御手段とを備え、
 前記制御手段は、前記第1モードでは前記シャッタで前記第2の通気路を塞ぎ、前記第2モードでは前記シャッタで前記第1の通気路を塞ぐように構成されることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
 前記静電霧化装置は、前記第2モード時に単位時間当たりに生成される前記帯電微粒子水の量が、前記第1モード時に単位時間当たりに生成される前記帯電微粒子水の量よりも多くなるように構成されることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
Description:
空気清浄機

 本発明は、空気清浄機、特に静電霧化装 を備える空気清浄機に関する。

 日本国公開特許公報2004-85185(以下、文献1 いう)及び日本国公開特許公報2005-180865(以下 、文献2という)に見られるように、静電霧化 置を備える空気清浄機が提案されている。

 いずれの文献1,2に開示された空気清浄機 おいても、通気路内にフィルタが配置され いる。

 ここで、文献1に開示された空気清浄機で は、フィルタよりも下流側に静電霧化装置が 配置されている。そのため、静電霧化装置で 生成された帯電微粒子水は、フィルタに当た ることなく外部空間に放出される。文献1に 示された空気清浄機は、帯電微粒子水を外 空間に放出することで、帯電微粒子水を外 空間の空気の浄化に用いる。

 文献2に開示された空気清浄機では、フィ ルタよりも上流側に静電霧化装置が配置され ている。そのため、静電霧化装置で生成され た帯電微粒子水は、フィルタに当たる。文献 2に開示された空気清浄機は、帯電微粒子水 フィルタに当てることで、帯電微粒子水を ィルタの再生に用いる。

 上述の構成から明らかなように、文献1の 空気清浄機では、静電霧化装置によりフィル タを再生させることができない。また、文献 2の空気清浄機では、静電霧化装置により外 空間の空気を浄化することができない。

 空気の浄化とフィルタの再生との両方を えるようにするためには、フィルタの上流 と下流側の両方に静電霧化装置を配置する とが考えられる。

 しかしながら、この場合には、静電霧化 置が少なくとも2つ必要になるから、空気清 浄機全体が大型化し、高コスト化してしまう 。

 本発明は上記問題点に鑑みて為された。 発明の目的は、空気の浄化とフィルタの再 とを1つの静電霧化装置を用いて行える空気 清浄機を提供することである。

 本発明に係る空気清浄機は、ダクトと空 清浄用のフィルタと静電霧化装置とファン 切替手段を備える。前記ダクトは、吸入口 よび吐出口を有する。前記フィルタは、前 ダクト内に配置される。前記静電霧化装置 、静電霧化現象を利用して帯電微粒子水を 成して前記ダクト内に放出するように構成 れる。前記ファンは、前記吸入口側から前 吐出口側に空気を送るように構成される。 記切替手段は、第1モードと第2モードとを り替えるように構成される。前記空気清浄 は、前記第1モードでは、前記帯電微粒子水 前記静電霧化装置から前記フィルタを通さ に前記吐出口に送るように構成される。前 空気清浄機は、前記第2モードでは、前記帯 電微粒子水を前記静電霧化装置から前記フィ ルタに送るように構成される。

 このような本発明に係る空気清浄機では 前記第1モードで空気の清浄を行え、前記第 2モードで前記フィルタの再生を行える。そ て、前記第1モードと前記第2モードとは前記 切替手段により切り替えることができる。そ のため、本発明に係る空気清浄機は、空気の 浄化と前記フィルタの再生とを1つの前記静 霧化装置を用いて行える。よって、空気清 機を小型化および低コスト化することがで る。また、前記第1モードでは前記帯電微粒 水が前記フィルタに当たらずに前記吐出口 ら前記ダクト外へ放出される。よって、前 ダクト外へ放出される帯電微粒子水の量が 記フィルタによって減ってしまうことを防 できる。その結果、前記ダクト外に放出さ る帯電微粒子水の量を確保できる。また、 記第2モードでは前記フィルタを再生できる から前記フィルタの取替え頻度を少なくでき る。そのため長期間にわたってメンテナンス が不要になる。

 好ましくは、前記静電霧化装置は、前記 クト内において前記フィルタと前記吐出口 の間に位置する空間に前記帯電微粒子水を 出するように構成される。前記切替手段は 変更手段と、前記変更手段を制御する制御 段とを備える。前記変更手段は、前記静電 化装置が前記帯電微粒子水を放出する放出 向を変更するように構成される。前記制御 段は、前記第1モードでは前記放出方向を前 記吐出口側に向けるように構成される。前記 制御手段は、前記第2モードでは前記放出方 を前記フィルタ側に向けるように構成され 。

 この場合、前記第1モードと前記第2モー とを容易かつ確実に切り替えることができ 。

 好ましくは、前記静電霧化装置は、前記 クト内において前記フィルタと前記吐出口 の間に位置する空間に前記帯電微粒子水を 出するように構成される。前記ファンは、 気モードおよび排気モードを有する。前記 ァンは、前記給気モードでは前記吸入口側 ら前記吐出口側に空気を送る。前記ファン 、前記排気モードでは前記吐出口側から前 吸入口側に空気を送る。前記切替手段は、 記ファンを制御する制御手段を備える。前 制御手段は、前記第1モードでは前記ファン を前記給気モードに設定し、前記第2モード は前記ファンを前記排気モードに設定する うに構成される。

 この場合、前記第1モードと前記第2モー とを容易かつ確実に切り替えることができ 。

 好ましくは、前記静電霧化装置は、前記 クト内に配置される。前記ダクトは、前記 出口と前記静電霧化装置との間に、前記フ ルタが存在しない第1の通気路と前記フィル タが存在する第2の通気路とを備える。前記 替手段は、前記第1の通気路と前記第2の通気 路とのいずれか一方を塞ぐシャッタを備える 。前記切替手段は、前記シャッタを制御する 制御手段を備える。前記制御手段は、前記第 1モードでは前記シャッタで前記第2の通気路 塞ぐように構成される。前記制御手段は、 記第2モードでは前記シャッタで前記第1の 気路を塞ぐように構成される。

 この場合、前記第1モードと前記第2モー とを容易かつ確実に切り替えることができ 。

 好ましくは、前記静電霧化装置は、前記 2モード時に単位時間当たりに生成される前 記帯電微粒子水の量が、前記第1モード時に 位時間当たりに生成される前記帯電微粒子 の量よりも多くなるように構成される。

 この場合、前記フィルタの再生にかかる 間を短縮できる。

実施形態1の空気清浄機を示し、(a)は第 1モード時の概略説明図、(b)は第2モード時の 略説明図である。 同上における静電霧化装置の概略説明 である。 同上の空気清浄機の変形例の説明図で る。 実施形態2の空気清浄機を示し、(a)は第 1モード時の概略説明図、(b)は第2モード時の 略説明図である。 実施形態3の空気清浄機を示し、(a)は第 1モード時の概略説明図、(b)は第2モード時の 略説明図である。 同上の空気清浄機の変形例の説明図で る。

 (実施形態1)
 図1(a),(b)に示すように本実施形態の空気清 機は、ダクト10と空気清浄用のフィルタ20と 電霧化装置30とファン40と切替装置(切替手 )50を備える。

 ダクト10は、空気清浄機の外郭を成すハ ジングに設けられる。ダクト10は、例えば筒 状に形成される。ダクト10の軸方向の第1の開 口(図1(a),(b)における右側の開口)は、吸入口11 である。吸入口11は、ダクト10内に外部から 気を吸い込むために用いられる。ダクト10の 軸方向の第2の開口(図1(a),(b)における左側の 口)は、吐出口12である。吐出口12は、ダクト 10内から外部へ空気を吐き出すために用いら る。

 フィルタ20は、ダクト10内に配置される。 フィルタ20は、例えば活性炭を利用して空気 の臭い成分を捕獲する脱臭フィルタである

 ファン40は、ダクト10内における吸入口11 に配置される。ファン40は、給気モードと 気モードとを運転モードとして有するよう 構成される。ファン40は、給気モードでは吸 入口11側から吐出口12側に空気を送る。ファ 40は、排気モードでは吐出口12側から吸入口1 1側に空気を送る。本実施形態では、ファン40 が給気モードで動作する場合を基準とし、ダ クト10の吸入口11側を上流側、吐出口12側を下 流側とする。

 静電霧化装置30は、静電霧化現象を利用 て帯電微粒子水を生成してダクト10内に放出 するように構成される。本実施形態では、静 電霧化装置30は、ダクト10内においてフィル 20と吐出口12との間に配置される。そのため 静電霧化装置30は、ダクト10内においてフィ ルタ20と吐出口12との間に位置する空間に帯 微粒子水を放出する。

 静電霧化装置30は、図2に示すようにハウ ング310を備える。

 ハウジング310は、絶縁性を有する材料に り筒状に形成される。ハウジング310の軸方 の第1の開口(図2の下方の開口)は、冷却板311 により閉塞される。ハウジング310には、放電 電極320が収納される。

 放電電極320は、先端が尖った棒状に形成 れる。放電電極320の基端は、冷却板311に熱 合される。

 ハウジング310の第2の開口(図2の上方の開 )内には、対向電極330が配置される。

 対向電極330は、ハウジング310の第2の開口 を閉塞可能な大きさの板状に形成される。対 向電極330は、噴霧孔331を中央に備える。

 放電電極320の先端は噴霧孔331からハウジ グ310外に臨む。

 ハウジング310の第1の開口側には、ペルチ ェ素子(図示せず)を有するペルチェユニット3 40が設けられる。

 ペルチェユニット340は、放電電極320を冷 するために用いられる。そのため、ペルチ ユニット340の冷却側は、冷却板311を介して 電電極320と熱結合される。ペルチェユニッ 340の放熱側には、複数のフィン351を備える 熱部350が取り付けられる。

 静電霧化装置30は、回路要素として、電 印加部360と、電流計370と、冷却制御部380と 制御回路390とを備える。

 電圧印加部360は、放電電極320と対向電極3 30との間に電圧(直流電圧)を印加するように 成される。電圧印加部360は、例えば、商用 流電源より得た電力を元にして放電電極320 対向電極330との間に電圧を印加するAC/DCコン バータである。

 電流計370は、放電電極320と対向電極330と 間に流れる電流の大きさを検出するように 置される。

 冷却制御部380は、ペルチェユニット340の ルチェ素子に給電する。冷却制御部380は、 ルチェ素子に与える電圧を調整する機能を する。

 制御回路390は、例えば、マイクロコンピ ータを利用して構成される。

 制御回路390は、冷却制御部380を制御し、 電電極320の温度を周囲の空気の露点温度以 にする。放電電極320の温度が前述の露点温 以下になると、空気中の水蒸気が放電電極3 20の表面で凝縮される。その結果、放電電極3 20の表面に露が生じる。つまり、本実施形態 静電霧化装置30では、結露(表面結露)を利用 して放電電極320に水(結露水)を保持させる。

 特に、本実施形態における制御回路390は 放電電極320の温度を前記露点温度以下の第1 設定温度と第2設定温度とのいずれかに設定 る。ここで、第2設定温度は第1設定温度より も低い温度である。そのため、放電電極320の 温度が第2設定温度のときのほうが、放電電 320の温度が第1設定温度のときよりも、放電 極320の表面に生じる露の量が増える。

 制御回路390は、電流計370の検出結果に基 いて電圧印加部360を制御し、放電電極320と 向電極330との間に所定の電圧(例えば、5000V 度)を印加する。これによって、放電電極320 に保持された水が霧化され、帯電微粒子水が 発生する。帯電微粒子水は、対向電極330の噴 霧孔331を通ってハウジング310外へ放出される 。なお、静電霧化の原理は周知であるから説 明を省略する。

 本実施形態の空気清浄機は、第1モードと 第2モードとの2つの動作モードを有する。第1 モードでは、空気清浄機は、帯電微粒子水を 静電霧化装置30からフィルタ20を通さずに吐 口12に送る(図1(a)参照)。第2モードでは、空 清浄機は、帯電微粒子水を静電霧化装置30か らフィルタ20に送る(図1(b)参照)。なお、図1中 の白矢印は空気の向きを示す。

 切替装置50は、第1モードと第2モードとを 切り替えるように構成される。

 本実施形態における切替装置50は、電動 51と、制御部52と、操作部53とを備える。

 電動機51は、例えばステッピングモータ ある。電動機51のステータ(図示せず)がダク 10に固定される。電動機51はロータ(図示せ )とともに回転する回動軸511を有する。回動 511の先端には静電霧化装置30が固定される 静電霧化装置30が帯電微粒子水を放出する放 出方向Mと回動軸511の軸方向とは直交してい 。したがって、回動軸511の回転に伴って放 方向Mが変わる。本実施形態では、電動機51 、放出方向Mを変更する変更手段となる。

 操作部53は、例えば第1モードと第2モード とを手動で切り替えるために用いられる。操 作部53は、例えばスイッチやボタンを利用し 構成される。

 制御部52は、空気清浄機の動作モードに じて電動機51とファン40と制御回路390とを制 する。制御部52は、操作部53の操作内容に応 じて第1モードと第2モードとを切り替える。 御部52は、例えばマイクロコンピュータを 用して構成される。

 制御部52は、第1モードでは、放出方向Mが 吐出口12側(下流側)を向くように電動機51の回 動軸511を回転させる。また、制御部52は、フ ン40を給気モードで動作させる。また、制 部52は、放電電極320の温度が第1設定温度に るように制御回路390を制御する。

 したがって、第1モードでは、帯電微粒子 水は、静電霧化装置30から吐出口12側に放出 れる。また、ファン40が下流側に空気を送る ため、帯電微粒子水は、空気に乗って吐出口 12側に移動する。

 このように第1モードは、帯電微粒子水を フィルタ20に当てることなく吐出口12から外 空間に放出させる浄化モード(外部空間浄化 ード)である。外部空間に放出された帯電微 粒子水は、外部空間に長時間漂って隅々にま で行き渡る。そして、帯電微粒子水が有する 活性種の作用によって外部空間中の臭い成分 が除去される。

 第2モードでは、制御部52は、放出方向Mが フィルタ20側(上流側)を向くように電動機51の 回動軸511を回転させる。また、制御部52は、 ァン40を排気モードで動作させる。また、 御部52は、放電電極320の温度が第2設定温度 なるように制御回路390を制御する。なお、 2モードでは、ファン40を排気モードで動作 せる代わりに停止させてもよい(ファン40が 気モードでなければよい)。

 したがって、第2モードでは、帯電微粒子 水は、静電霧化装置30からフィルタ20側に放 される。また、ファン40が上流側に空気を送 るため、帯電微粒子水は、空気に乗ってフィ ルタ20側に移動する。

 このように第2モードは、帯電微粒子水を フィルタ20に当ててフィルタ20を再生させる 生モード(フィルタ再生モード)である。フィ ルタ20に当たった帯電微粒子水は、帯電微粒 水が有する活性種の作用によってフィルタ2 0に付着する臭い成分を除去し、フィルタ20を 再生する。

 以上述べたように本実施形態の空気清浄 は、ダクト10とフィルタ20と静電霧化装置30 ファン40と切替装置50とを備える。ダクト10 、吸入口11および吐出口12を有する。フィル タ20は、ダクト10内に配置される。静電霧化 置30は、静電霧化現象を利用して帯電微粒子 水を生成してダクト10内に放出するように構 される。ファン40は、吸入口11側から吐出口 12側に空気を送るように構成される。切替装 50は、第1モードと第2モードとを切り替える ように構成される。空気清浄機は、第1モー では帯電微粒子水を静電霧化装置30からフィ ルタ20を通さずに吐出口12に送り、第2モード は帯電微粒子水を静電霧化装置30からフィ タ20に送るように構成される。

 このように本実施形態の空気清浄機では 第1モードで空気の清浄を行え、第2モード フィルタ20の再生を行える。そして、第1モ ドと第2モードとは切替装置50により切り替 ることができる。

 そのため、本実施形態の空気清浄機は、 気の浄化とフィルタ20の再生とを1つの静電 化装置30を用いて行える。よって、空気清 機を小型化および低コスト化することがで る。また、第1モードでは帯電微粒子水がフ ルタ20に当たらずに吐出口12からダクト10外 放出される。よって、ダクト10外へ放出さ る帯電微粒子水の量がフィルタ20によって減 ってしまうことを防止できる。その結果、ダ クト10外に放出される帯電微粒子水の量を確 できる。また、第2モードではフィルタ20を 生できるからフィルタ20の取替え頻度を少 くできる。そのため長期間にわたってメン ナンスが不要になる。

 特に、静電霧化装置30は、ダクト10内にお いてフィルタ20と吐出口12との間に位置する 間に帯電微粒子水を放出するように構成さ る。

 切替装置50は、変更手段としての電動機51 と、電動機51を制御する制御部52とを備える 電動機51は、放出方向Mを変更するように構 される。制御部52は、第1モードでは放出方 Mを吐出口12側に向け、第2モードでは放出方 Mをフィルタ20側に向けるように構成される

 そのため、第1モードと第2モードとを容 かつ確実に切り替えることができる。

 また、第2モードでは放電電極320の温度が 第2設定温度となるから、第1モード時よりも 放電電極320の表面に生じる露が増える。そ 結果、帯電微粒子水の生成量が増える。

 つまり、静電霧化装置は、第2モード時に 単位時間当たりに生成される帯電微粒子水の 量が、第1モード時に単位時間当たりに生成 れる帯電微粒子水の量よりも多くなるよう 構成される。

 そのため、第2モード時に単位時間当たり に生成される帯電微粒子水の量が、第1モー 時に単位時間当たりに生成される帯電微粒 水の量と同じ場合に比べれば、フィルタの 生にかかる時間を短縮できる。

 なお、帯電微粒子水を大量に生成すると 時にオゾンも多く生成されることになる。 かし、これら帯電微粒子水やオゾンはフィ タ20に当たって外部空間には放出されない よって、安全性は確保される。

 図3は本実施形態の空気清浄機の変形例を 示す。なお、図3では、静電霧化装置30の回路 要素の図示を省略している。

 図3に示す例では、ダクト10Aの内面には、 静電霧化装置30を収納する収納凹所13が形成 れる。収納凹所13は、吐出口12とフィルタ20 の間に位置する。

 静電霧化装置30は、噴霧孔331を収納凹所13 の開口側に向けた状態で、収納凹所13に収納 れる。

 図3に示す切替装置50Aは、電動機51Aと、制 御部52と、操作部53と、パイプ54と、支持板55 を備える。

 パイプ54は、筒状に形成される。パイプ54 は、軸方向の第1の端に第1の開口541を有し、 方向の第2の端に第2の開口542を有する。こ でパイプ54の軸は、中心角が90度の円弧状で る。よって、第1の開口541の開口の中心軸と 第2の開口542の中心軸とは直交している。

 支持板55は、収納凹所13を閉塞するように ダクト10Aに取り付けられる。支持板55は、第1 の開口541と噴霧孔331とが相互に連通するよう にパイプ54を支持する。また、支持板55は、 イプ54を回転軸A(図3参照)の回りに回動自在 支持する。回転軸Aは、第1の開口541の中心軸 と一致している。

 電動機51Aは、パイプ54を回転軸Aの回りに 転させる。電動機51Aは、例えばステッピン モータである。電動機51Aのステータ(図示せ ず)は支持板55に固定される。電動機51Aのロー タ(図示せず)とパイプ54とは、ロータの回転 応じてパイプ54が回転するように機械的に連 結される。

 図3に示す例では、帯電微粒子水は、パイ プ54を通って、静電霧化装置30からダクト10A に放出される。よって、第2の開口542の向い いる方向が、放出方向Mとなる。この放出方 向Mは、第2の開口542の中心軸に沿った方向で るから、回転軸Aと直交している。

 したがって、パイプ54の回転に伴って放 方向Mが変わる。図3に示す例では、電動機51A とパイプ54と支持板55とが放出方向Mを変更す 変更手段となる。

 また、収納凹所13は、上述したように吐 口12とフィルタ20との間に位置する。そのた 、静電霧化装置30は、ダクト10A内において ィルタ20と吐出口12との間に位置する空間に 電微粒子水を放出する。

 制御部52Aは、空気清浄機の動作モードに じて電動機51Aとファン40と制御回路390とを 御する。なお、制御部52Aによるファン40と制 御回路390の制御方法については制御部52と同 であるから説明を省略する。

 制御部52Aは、第1モードでは、放出方向M 吐出口12側を向くようにパイプ54を回転させ 。したがって、第1モードでは、帯電微粒子 水は、静電霧化装置30から吐出口12側に放出 れる。また、ファン40が下流側に空気を送る ため、帯電微粒子水は、空気に乗って吐出口 12側に移動する。

 第2モードでは、制御部52Aは、放出方向M フィルタ20側を向くようにパイプ54を回転さ る。したがって、第2モードでは、帯電微粒 子水は、静電霧化装置30からフィルタ20側に 出される。また、ファン40が上流側に空気を 送るため、帯電微粒子水は、空気に乗ってフ ィルタ20側に移動する。

 よって、図3に示す空気清浄機の変形例に おいても、図1に示す例と同様の効果を得る とができる。

 なお、本実施形態および後述の実施形態2 、3の空気清浄機は、空気清浄機能を有する 器であればよく、例えば、冷房や暖房を行 空気調和機・加湿器・除湿機・加湿空気清 機・掃除機・ファンヒータであってもよい

 また、本実施形態および後述の実施形態2 、3におけるフィルタ20は、脱臭フィルタに限 定されない。フィルタ20は、空気中の微粒子 集塵する防塵フィルタ(例えばHEPAフィルタ) 菌・ウィルスを除去する除菌フィルタであ てもよい。また、フィルタ20は、脱臭機能 埃・菌・ウィルスを除去する機能とを両方 していても良く、好適な機能を有するフィ タを用いることができる。なお、帯電微粒 水は、菌やウィルスを不活性化するので、 菌フィルタも再生できる。

 (実施形態2)
 本実施形態の空気清浄機は、図4に示すよう に、主として切替装置50Bの構成が実施形態1 異なる。なお、本実施形態と実施形態1とで 通する構成については詳しい説明を省略す 。

 本実施形態の空気清浄機では、静電霧化 置30が、図3に示す例と同様に、ダクト10Aの 納凹所13内に収納される。

 静電霧化装置30は、噴霧孔331を収納凹所13 の開口側に向けた状態で、収納凹所13に収納 れる。そのため、静電霧化装置30は、ダク 10A内においてフィルタ20と吐出口12との間に 置する空間に帯電微粒子水を放出する。

 切替装置50Bは、制御部52Bと操作部53とを える。

 制御部52Bは、空気清浄機の動作モードに じてファン40と制御回路390とを制御する。 御部52Bは、操作部53の操作内容に応じて第1 ードと第2モードとを切り替える。なお、制 部52Bによる制御回路390の制御方法について 実施形態1の制御部52と同様であるから説明 省略する。

 制御部52Bは、第1モードでは、ファン40を 気モードで動作させる(図4(a)参照)。したが て、第1モードでは、ファン40が下流側に空 を送る。そのため、吐出口12とフィルタ20と の間に放出された帯電微粒子水は、空気に乗 って吐出口12側に移動する。よって、第1モー ドでは、帯電微粒子水はフィルタ20に当たる となく吐出口12から外部空間に放出される

 制御部52Bは、第2モードでは、ファン40を 気モードで動作させる(図4(b)参照)。したが て、第2モードでは、ファン40が上流側に空 を送る。そのため、吐出口12とフィルタ20と の間に放出された帯電微粒子水は、空気に乗 ってフィルタ20側に移動する。よって、第2モ ードでは、帯電微粒子水がフィルタ20に当た 。

 このように本実施形態における切替装置5 0Bは、ファン40を制御する制御手段となる制 回路52Bを備える。そして、制御回路52Bは、 1モードではファン40を給気モードに設定し 第2モードではファン40を排気モードに設定 る。

 以上述べたように、本実施形態の空気清 機では、静電霧化装置30は、ダクト10A内に いてフィルタ20と吐出口12との間に位置する 間に帯電微粒子水を放出するように構成さ る。ファン40は、吸入口11側から吐出口12側 空気を送る給気モードと、吐出口12側から 入口11側に空気を送る排気モードとを有する ように構成される。切替装置50Bは、ファン40 制御する制御装置52Bを備える。制御装置52B 、第1モードではファン40を給気モードに設 し、第2モードではファン40を排気モード40 設定するように構成される。

 したがって、本実施形態の空気清浄機に いても、実施形態1の空気清浄機と同様の効 果を奏する。特に、本実施形態では、ファン 40の運転モードを給気モードと排気モードと 間で切り替えるだけで、第1モードと第2モ ドとを切り替える。そのため、第1モードと 2モードとを容易かつ確実に切り替えること ができる。また、電動機51が不要になるから 低コスト化を図ることができる。

 (実施形態3)
 本実施形態の空気清浄機は、図5に示すよう に、主としてダクト10Cと切替装置50Cの構成が 実施形態1と異なる。なお、本実施形態と実 形態1とで共通する構成については詳しい説 を省略する。

 ダクト10Cは、第1吸入口111と第2吸入口112 を備える。ダクト10Cは、第1吸入口111と吐出 12とを繋ぐ主通路14を備える。ダクト10Cは、 第2吸入口112と主通路14とを繋ぐ副通路15を備 る。ダクト10Cは、主通路14と副通路15とを繋 ぐ第1合流口161および第2合流口162を備える。

 第1合流口161は、フィルタ20より吐出口12 (つまり下流側)で主通路14と副通路15とを繋 。第2合流口162は、フィルタ20より第1吸入口1 11側(つまり上流側)で主通路14と副通路15とを ぐ。

 本実施形態では、静電霧化装置30は、噴 孔331を吐出口12側に向けた状態で、副通路15 に配置される。本実施形態では、静電霧化 置30は、副通路15の略中央部に副通路15を塞 ないように配置される。

 また、ファン40は、静電霧化装置30より第 2吸入口112側(上流側)から静電霧化装置30側(下 流側)に空気を送るようにダクト10Cに備えら る。

 このように本実施形態の空気清浄機では ダクト10Cは、吐出口12と静電霧化装置30との 間に、2つの通気路を備える。

 第1の通気路は、副通路15と第1合流口161と 主通路14とで構成される。第1の通気路では、 吐出口12と静電霧化装置30との間にフィルタ20 が存在しない(図5(a)参照)。

 第2の通気路は、副通路15と第2合流口162と 主通路14とで構成される。第2の通気路では、 吐出口12と静電霧化装置30との間にフィルタ20 が存在する(図5(b)参照)。

 切替装置50Cは、シャッタ56と制御部52Cと 作部53とを備える。

 シャッタ56は、第1合流口161を塞ぐ第1の位 置と第2合流口162を塞ぐ第2の位置との間を移 自在(スライド移動自在)に構成される。す わち、シャッタ56は、第1の通気路と第2の通 路との一方を塞ぐ切り替え弁である。この うに本実施形態の空気清浄機は、主通路14 副通路15との合流箇所をフィルタ20よりも上 側とするか下流側とするかを切り替える合 点切り替え構造を備える。

 制御部52Cは、空気清浄機の動作モードに じてシャッタ56と制御回路390とを制御する 制御部52Cは、操作部53の操作内容に応じて第 1モードと第2モードとを切り替える。なお、 御部52Cによる制御回路390の制御方法につい は実施形態1の制御部52と同様であるから説 を省略する。また、ファン40は、第1モード よび第2モードのいずれであっても給気モー ドで動作する。

 制御部52Cは、第1モードでは、シャッタ56 第2の位置に位置させる(図5(a)参照)。したが って、第1モードでは、第2の通気路が遮断さ 、第1の通気路が開放される。そのため、静 電霧化装置30から放出された帯電微粒子水は 第1の通気路を通る。よって、第1モードで 、帯電微粒子水はフィルタ20に当たることな く吐出口12から外部空間に放出される。

 制御部52Cは、第2モードでは、シャッタ56 第1の位置に位置させる(図5(b)参照)。したが って、第2モードでは、第1の通気路が遮断さ 、第2の通気路が開放される。そのため、静 電霧化装置30から放出された帯電微粒子水は 第2の通気路を通る。よって、第2モードで 、帯電微粒子水がフィルタ20に当たる。

 なお、第1モードと第2モードとのいずれ 場合でも、第1吸入口111からダクト10C内に入 た空気は、フィルタ20を通過して吐出口12か ら外部へ吐き出される。

 以上述べたように、本実施形態の空気清 機では、ダクト10Cは、第1の通気路と第2の 気路とを備える。第1の通気路では吐出口12 静電霧化装置30との間にフィルタ20が存在せ 、第2の通気路では吐出口12と静電霧化装置3 0との間にフィルタ20が存在する。切替装置50C は、第1の通気路と第2の通気路とのいずれか 方を塞ぐシャッタ56とシャッタ56を制御する 制御装置52Cを備える。制御装置52Cは、第1モ ドではシャッタ56で第2の通気路を塞ぎ、第2 ードではシャッタ56で第1の通気路を塞ぐよ に構成される。

 したがって、本実施形態の空気清浄機に いても、実施形態1の空気清浄機と同様の効 果を奏する。特に、本実施形態では、シャッ タ56を移動させることで、第1モードと第2モ ドとを切り替える。そのため、第1モードと 2モードとを容易かつ確実に切り替えること ができる。

 図6は本実施形態の空気清浄機の変形例を 示す。

 図6に示す例では、ダクト10Dは、吸入口11 吐出口12とを備える。

 ダクト10D内の吸入口11側には、静電霧化 置30Dが配置される。静電霧化装置30Dの噴霧 331は、吐出口12側を向いている。図6に示す 電霧化装置30Dのハウジング310の側壁は、空 孔312を有する。吸入口11からダクト10D内に入 った空気の一部は、空気孔312を通ってハウジ ング310内に入る。

 図6に示すダクト10Dは、吐出口12と静電霧 装置30Dとの間に、仕切り壁18を備える。仕 り壁18は、ダクト10内を2分して、吐出口12と 電霧化装置30Dとの間に、第1の通路191と第2 通路192とを形成する。図6に示す例では、フ ルタ20は、第2の通路192内に配置される。

 このように図6に示す空気清浄機では、ダ クト10Dは、吐出口12と静電霧化装置30との間 、2つの通気路を備える。

 第1の通気路は、静電霧化装置30と仕切り 18との間の空間と、第1通路191とで構成され 。第1の通気路では、吐出口12と静電霧化装 30との間に、フィルタ20が存在しない。

 第2の通気路は、静電霧化装置30と仕切り 18との間の空間と、第2通路192とで構成され 。第2の通気路では、吐出口12と静電霧化装 30との間に、フィルタ20が存在する。

 図6に示す切替装置50Dは、シャッタ56Dと制 御部52Dと操作部53とを備える。

 シャッタ56Dは、第1の位置と第2の位置と 移動自在(回動自在に)に仕切り壁18の吸入口1 1側の端部に取り付けられる。

 第1の位置は、帯電微粒子水が第1の通路19 1に入らないように対向電極330の第1の端部(図 6における下側の端部)332と仕切り壁18との隙 をシャッタ56Dが閉塞する位置である(図6に破 線で示すシャッタ56Dの位置)。

 第2の位置は、帯電微粒子水が第2の通路19 2に入らないように対向電極330の第2の端部(図 6における上側の端部)333と仕切り壁18との隙 をシャッタ56Dが閉塞する位置である(図6に実 線で示すシャッタ56Dの位置)。

 すなわち、シャッタ56Dは、第1の通気路と 第2の通気路とのいずれか一方を塞ぐ切り替 弁である。このように図6に示す空気清浄機 、第1の通路191と通路192とを切り替える合流 点切り替え構造を備える。

 制御部52Dは、空気清浄機の動作モードに じてシャッタ56Dと制御回路390とを制御する 制御部52Dは、操作部53の操作内容に応じて 1モードと第2モードとを切り替える。なお、 制御部52Dによる制御回路390の制御方法につい ては実施形態1の制御部52と同様であるから説 明を省略する。

 制御部52Dは、第1モードでは、シャッタ56D を第2の位置に位置させる。したがって、第1 ードでは、第2の通気路が遮断され、第1の 気路が開放される。そのため、静電霧化装 30から放出された帯電微粒子水は、第1の通 路を通る。よって、第1モードでは、帯電微 子水はフィルタ20に当たることなく吐出口12 から外部空間に放出される。

 制御部52Dは、第2モードでは、シャッタ56D を第1の位置に位置させる。したがって、第2 ードでは、第1の通気路が遮断され、第2の 気路が開放される。そのため、静電霧化装 30から放出された帯電微粒子水は、第2の通 路を通る。よって、第2モードでは、帯電微 子水がフィルタ20に当たる。

 なお、第1モードと第2モードとのいずれ 場合でも、吸入口11からダクト10D内に入った 空気は、フィルタ20を通過して吐出口12から 部へ吐き出される。

 図6に示す変形例の空気清浄機においても 、図5に示す空気清浄機と同様の効果を奏す 。