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Patent Searching and Data


Title:
AIRBAG, AND AIRBAG DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/019923
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are an airbag and an airbag device, which can reduce a pressure loss while the airbag is being inflated and expanded and which can exhibit the shock absorbing force of the airbag device efficiently according to the physical features of a passenger. The airbag device comprises a gas generator (1) for generating a gas under a predetermined condition, an airbag (2) connected to the gas generator (1) so that it is inflated and expanded, and a retainer (3) for housing the airbag (2). This airbag (2) includes bulges (4) for forming externally protruded portions at the portions of the airbag (2), vent holes (5) formed in the bulges (4),straps (6) connected at their one-ends to the bulges (4) and at their other ends to the inside of the airbag (2), and through holes (7) for guiding the other ends of the straps (6) into the inside of the airbag (2). The vent holes (5) are arranged at such regions in the bulges (4) that the bulges (4) and the airbag (2) do not overlap when the bulges (4) are pulled by the straps (6).

Inventors:
KUMAGAI MASAYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059634
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
May 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TAKATA CORP (JP)
KUMAGAI MASAYOSHI (JP)
International Classes:
B60R21/276; B60R21/015; B60R21/16; B60R21/20; B60R21/2338; B60R21/239; B60R21/263
Foreign References:
JP2006182329A2006-07-13
JPH06127330A1994-05-10
JP2005199987A2005-07-28
JP2005153668A2005-06-16
JP2000142307A2000-05-23
JP2007091018A2007-04-12
JP2002087200A2002-03-26
JPS4961837A1974-06-15
EP2159112A12010-03-03
EP1757495A12007-02-28
Other References:
See also references of EP 2174845A4
Attorney, Agent or Firm:
ECHIZEN, Masahiro (1-16-9 Shintomi, Chuo-ku, Tokyo 41, JP)
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Claims:
 内部にガスが供給されて膨張展開するエアバッグにおいて、前記エアバッグの一部に外部に突出した部分を形成する凸部と、該凸部に形成されたベントホールと、一端が前記凸部に接続され他端が前記エアバッグの構成部品又は取付部品に接続されたストラップと、を備え、前記ベントホールは、前記ストラップで前記凸部を引っ張った時に、前記凸部と前記エアバッグとが重なり合わない領域の前記凸部に配置されている、ことを特徴とするエアバッグ。
 前記ベントホールは、前記ストラップの張力により閉じられ、前記ストラップが弛むと前記凸部内に流入するガスの圧力により開くように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
 前記ベントホールは、前記ストラップで前記凸部を引っ張った時に、前記凸部と前記エアバッグとが重なり合う領域の対面に形成されている、ことを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ。
 前記ベントホールは、前記ストラップの引っ張り方向に形成された切開部である、ことを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ。
 前記凸部は、前記エアバッグからガスが流入して起立し、前記エアバッグの容量を増大させるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
 前記凸部は、前記ベントホールが形成された第一パネルと該第一パネルに連接された第二パネルとを有し、該第一パネル及び該第二パネルが前記エアバッグに形成された取付孔に縫合されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
 前記エアバッグの外面には前記ストラップの他端を前記エアバッグの内部に案内するための挿通孔が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
 前記エアバッグの内面には前記ストラップの他端を案内するための挿通部が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
 前記エアバッグは、乗員の左側に膨張展開される左半側エアバッグと、乗員の右側に膨張展開される右半側エアバッグと、を有し、該左半側エアバッグ及び該右半側エアバッグのそれぞれに前記ベントホールが形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
 前記エアバッグは、前記ベントホールとは異なる場所に形成された第二ベントホールを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
 前記構成部品は、前記エアバッグを形成するアウターパネル、前記エアバッグ内に配置されるテザー又は前記エアバッグ内に配置されるインナーパネルのいずれかである、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
 前記取付部品は、前記エアバッグを収容するリテーナ、該リテーナに連結されたバックプレート又は前記リテーナに連結されたカバーのいずれかである、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
 所定の条件でガスを発生させるガス発生器と、該ガス発生器に接続されて膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグを収容するリテーナと、を備えたエアバッグ装置において、前記エアバッグは、請求項1~請求項12のいずれかに記載されたエアバッグである、ことを特徴とするエアバッグ装置。
 前記ストラップの長さを一定に保持可能かつ前記ストラップを開放可能なストラップ保持装置と、該ストラップ保持装置に前記ストラップを開放する解除信号を発信する制御装置と、を備えたことを特徴とする請求項13に記載のエアバッグ装置。
 前記制御装置は、乗員が前記エアバッグに接触した時又は乗員の体重が所定の基準値よりも軽い場合に前記ガス発生器が作動した時に前記解除信号を発信する、ことを特徴とする請求項14に記載のエアバッグ装置。
 前記制御装置は、前記エアバッグが前記第二ベントホールを有し、乗員の体重が所定の基準値よりも重い場合に、前記解除信号を発信しない、ことを特徴とする請求項14に記載のエアバッグ装置。
 前記制御装置は、前記ガス発生器が第一ガス発生器と第二ガス発生器とを有し、該第一ガス発生器のみ作動した場合に、略同時に前記解除信号を発信する、ことを特徴とする請求項14に記載のエアバッグ装置。
 前記制御装置は、前記エアバッグが前記第二ベントホールを有し、前記ガス発生器が第一ガス発生器と第二ガス発生器とを有し、該第一ガス発生器及び該第二ガス発生器の両方が作動した場合に、前記解除信号を発信しない、ことを特徴とする請求項14に記載のエアバッグ装置。
 前記ストラップ保持装置は、前記ストラップに形成された係合孔に係合可能なキャップと、該キャップを固定可能なホルダーと、該ホルダーに接続され前記キャップの固定を解除可能な解除装置と、該解除装置を作動させる解除信号を前記制御装置から受信するコネクタと、から構成されていることを特徴とする請求項14に記載のエアバッグ装置。
 前記解除装置は、ガス発生器により構成されている、ことを特徴とする請求項19に記載のエアバッグ装置。
 
Description:
エアバッグ及びエアバッグ装置

 本発明は、自動車等の車両に搭載される アバッグ及びエアバッグ装置に関し、特に エアバッグのベントホールの開閉手段に特 を有するエアバッグ及びエアバッグ装置に する。

 自動車等の車両には、衝突時や急減速時 にエアバッグを車内で膨張展開させて乗員 生ずる衝撃を吸収するためのエアバッグ装 が搭載されているのが一般的になってきて る。かかるエアバッグ装置には、ステアリ グに内装された運転席用エアバッグ装置、 ンストルメントパネルに内装された助手席 エアバッグ装置、車両側面部又はシートに 装されたサイドエアバッグ装置、ドア上部 内装されたカーテンエアバッグ装置、乗員 膝部に対応したニーエアバッグ装置、フー 下に内装された歩行者用エアバッグ装置等 種々のタイプが開発・採用されている。こ らのエアバッグ装置は、一般に、所定の条 でガスを発生させるガス発生器と、ガス発 器に接続されて膨張展開するエアバッグと エアバッグを収容するリテーナと、を備え いる。また、エアバッグを形成する外殻に 、ベントホールと呼ばれる排気口が形成さ ている場合もある。このベントホールは、 アバッグの内圧が高くなり過ぎないように たり、乗員がエアバッグに接触した際にエ バッグ内のガスを排気して衝撃を緩和した する機能を有する。

 かかるベントホールが形成されたエアバ グ装置では、エアバッグの膨張展開中にベ トホールからガスが排気されてしまうため 力損失が大きいという問題があった。かか 問題点を解決するためのエアバッグ装置に 、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載 れたものが既に提案されている。

 特許文献1に記載されたエアバッグ装置は 、一端をエアバッグの天井部の内周面に固着 し、他端をベントホールの近傍でエアバッグ の内周面側から外周面側に挿通させてベント ホールを塞ぐようにベントホールの周縁部に 固着したストラップを有している。このスト ラップは、エアバッグの膨張展開中は引っ張 られてベントホールを塞ぐように作用し、エ アバッグに乗員が接触すると緩んでベントホ ールを開口するように作用している。

 また、特許文献2に記載されたエアバッグ装 置は、特許文献1に記載されたものと類似の 成のもの(例えば、FIG.5)の他に、エアバッグ 外殻に排気用チューブを接続したものも開 されている(例えば、FIG.11A,11B)。この排気用 チューブは、ストラップによりエアバッグの 内側に引っ張られており、ストラップを固定 するアンカーを解除すると排気用チューブが エアバッグの外側に開放されてベントホール として作用するようになっている。

特開平6-127330号公報

US6,648,371B2号公報

 本発明が解決しようとする課題の一つは 特許文献1や特許文献2と同様に、エアバッ の膨張展開中における圧力損失を低減する とであり、特許文献1や特許文献2に開示され た構成とは異なる構成のエアバッグ及びエア バッグ装置を提供することにある。

 ところで、エアバッグ装置の衝撃吸収力 効率よく発揮させるためには、乗員の体格 大小(特に体重の軽重)に合わせてエアバッ を膨張展開させたり、エアバッグ内のガス 排気させたりすることが必要となる。例え 、体格が大きく体重が重い乗員の場合には エアバッグに衝突する際の荷重が大きいた 、エアバッグの内圧を高くしておく必要が り、またベントホールからガスを排気する も少なくしておく必要がある。一方、体格 小さく体重が軽い乗員の場合には、エアバ グに衝突する際の荷重が小さいため、エア ッグの内圧を低くしておく必要があり、ま ベントホールからガスを排気する量も多く ておく必要がある。そこで、エアバッグに スを供給するガス発生器を二段式にして、 重が軽い乗員の場合には一段目のガス発生 を作動させ、体重が重い乗員の場合には両 のガス発生器を作動させるようにしている アバッグ装置も存在している。しかしなが 、エアバッグ内のガスの排気に関しては、 方のケースに対応しうるベントホールの径 大きさを折衷案的に設計しているのが現状 ある。

 すなわち、本発明が解決しようとする別 課題は、乗員の体格に合わせてエアバッグ 置の衝撃吸収力を効率よく発揮させること できるエアバッグ及びエアバッグ装置を提 することにある。

 本発明によれば、内部にガスが供給され 膨張展開するエアバッグにおいて、前記エ バッグの一部に外部に突出した部分を形成 る凸部と、該凸部に形成されたベントホー と、一端が前記凸部に接続され他端が前記 アバッグの構成部品又は取付部品に接続さ たストラップと、を備え、前記ベントホー は、前記ストラップで前記凸部を引っ張っ 時に、前記凸部と前記エアバッグとが重な 合わない領域の前記凸部に配置されている ことを特徴とするエアバッグが提供される

 前記ベントホールは、前記ストラップの 力により閉じられ、前記ストラップが弛む 前記凸部内に流入するガスの圧力により開 ように構成されていることが好ましい。前 ベントホールは、前記ストラップで前記凸 を引っ張った時に前記凸部と前記エアバッ とが重なり合う領域の対面に形成されてい もよいし、前記ストラップの引っ張り方向 形成された切開部により構成されていても い。

 前記凸部は、前記エアバッグからガスが 入して起立し、前記エアバッグの容量を増 させるように構成されていることが好まし 。また、前記凸部は、前記ベントホールが 成された第一パネルと該第一パネルに連接 れた第二パネルとを有し、該第一パネル及 該第二パネルが前記エアバッグに形成され 取付孔に縫合されることによって形成され いてもよい。

 前記エアバッグの外面には前記ストラッ の他端を前記エアバッグの内部に案内する めの挿通孔が形成されていてもよいし、前 エアバッグの内面には前記ストラップの他 を案内するための挿通部が形成されていて よい。

 前記エアバッグは、乗員の左側に膨張展 される左半側エアバッグと、乗員の右側に 張展開される右半側エアバッグと、を有し 該左半側エアバッグ及び該右半側エアバッ のそれぞれに前記ベントホールが形成され いてもよい。また、前記エアバッグは、前 ベントホールとは異なる場所に形成された 二ベントホールを有していてもよい。

 前記構成部品は、例えば、前記エアバッ を形成するアウターパネル、前記エアバッ 内に配置されるテザー又は前記エアバッグ に配置されるインナーパネルのいずれかで る。また、前記取付部品は、例えば、前記 アバッグを収容するリテーナ、該リテーナ 連結されたバックプレート又は前記リテー に連結されたカバーのいずれかである。

 また、本発明によれば、所定の条件でガ を発生させるガス発生器と、該ガス発生器 接続されて膨張展開されるエアバッグと、 エアバッグを収容するリテーナと、を備え エアバッグ装置において、前記エアバッグ 、前記エアバッグの一部に外部に突出した 分を形成する凸部と、該凸部に形成された ントホールと、一端が前記凸部に接続され 端が前記エアバッグの構成部品又は取付部 に接続されたストラップと、を備え、前記 ントホールは、前記ストラップで前記凸部 引っ張った時に、前記凸部と前記エアバッ とが重なり合わない領域に配置されている ことを特徴とするエアバッグ装置が提供さ る。

 前記ベントホールは、前記ストラップの 力により閉じられ、前記ストラップが弛む 前記凸部内に流入するガスの圧力により開 ように構成されていることが好ましい。例 ば、前記ベントホールは、前記ストラップ 引っ張り方向に形成された切開部により構 される。

 前記凸部は、前記エアバッグからガスが 入して起立し、前記エアバッグの容量を増 させるように構成されていることが好まし 。前記凸部は、前記ベントホールが形成さ た第一パネルと該第一パネルに連接された 二パネルとを有し、該第一パネル及び該第 パネルが前記エアバッグに形成された取付 に縫合されることによって形成されていて よい。

 前記エアバッグの外面には前記ストラッ の他端を前記エアバッグの内部に案内する めの挿通孔が形成されていてもよいし、前 エアバッグの内面には前記ストラップの他 を案内するための挿通部が形成されていて よい。

 前記エアバッグは、乗員の左側に膨張展 される左半側エアバッグと、乗員の右側に 張展開される右半側エアバッグと、を有し 該左半側エアバッグ及び該右半側エアバッ のそれぞれに前記ベントホールが形成され いてもよい。また、前記エアバッグは、前 ベントホールとは異なる場所に形成された 二ベントホールを有していてもよい。

 前記構成部品は、例えば、前記エアバッ を形成するアウターパネル、前記エアバッ 内に配置されるテザー又は前記エアバッグ に配置されるインナーパネルのいずれかで る。また、前記取付部品は、例えば、前記 アバッグを収容するリテーナ、該リテーナ 連結されたバックプレート又は前記リテー に連結されたカバーのいずれかである。

 前記エアバッグ装置は、前記ストラップ 長さを一定に保持可能かつ前記ストラップ 開放可能なストラップ保持装置と、該スト ップ保持装置に前記ストラップを開放する 除信号を発信する制御装置と、を備えてい もよい。

 前記制御装置は、乗員が前記エアバッグ 接触した時又は乗員の体重が所定の基準値 りも軽い場合に前記ガス発生器が作動した に前記解除信号を発信するようにしてもよ 。また、前記制御装置は、前記エアバッグ 前記第二ベントホールを有し、乗員の体重 所定の基準値よりも重い場合に、前記解除 号を発信しないようにしてもよい。また、 記制御装置は、前記ガス発生器が第一ガス 生器と第二ガス発生器とを有し、該第一ガ 発生器のみ作動した場合に、略同時に前記 除信号を発信するようにしてもよい。さら 、前記制御装置は、前記エアバッグが前記 二ベントホールを有し、前記ガス発生器が 一ガス発生器と第二ガス発生器とを有し、 第一ガス発生器及び該第二ガス発生器の両 が作動した場合に、前記解除信号を発信し いようにしてもよい。

 前記ストラップ保持装置は、前記ストラ プに形成された係合孔に係合可能なキャッ と、該キャップを固定可能なホルダーと、 ホルダーに接続され前記キャップの固定を 除可能な解除装置と、該解除装置を作動さ る解除信号を前記制御装置から受信するコ クタと、から構成されていてもよい。ここ 、前記解除装置はガス発生器により構成し もよい。

 上述した本発明のエアバッグ及びエアバ グ装置によれば、エアバッグに凸部を形成 たことにより、段階的にエアバッグの容量 増大させることができ、衝撃吸収力を効果 に発揮させることができる。また、ベント ールをエアバッグと凸部とが重なり合わな 領域の凸部に配置したことにより、ストラ プを引っ張ることによりベントホールから ガスの排気量を低減することができ、エア ッグの膨張展開中における圧力損失を低減 ることができる。また、ベントホールから 気されるガスがエアバッグの表面に直接的 噴きかからないようにすることができる。

 ベントホールの開閉をストラップの張力 強弱で行うようにしたことにより、ベント ールからのガスの排気量を容易に調整する とができ、乗員の体格に合わせてエアバッ 装置の衝撃吸収力を調整することも可能と る。また、ベントホールを凸部とエアバッ とが重なり合う領域の対面に形成すること より、重なり合う領域でベントホールを閉 るようにすることができる。また、ベント ールをストラップの引っ張り方向に形成さ た切開部により構成することにより、スト ップを引っ張った時には切開部が互いに押 付けあってベントホールを閉じ、ストラッ が弛んだ時には凸部内の流入するガスによ 切開部が押し広げられてベントホールを開 ようにすることができる。

 エアバッグからガスを流入して凸部を起 させるようにしたことにより、乗員がエア ッグに接触した場合やストラップを弛めた 合におけるエアバッグ内の圧力変動に追従 て凸部を膨張展開させることができ、その だけエアバッグの容量を増大させることが き、段階的に衝撃吸収力を発揮させること できる。また、凸部を第一パネルと第二パ ルで構成してエアバッグに取り付けるよう したことにより、容易にエアバッグにベン ホールを備えた凸部を形成することができ 。さらに、エアバッグに挿通孔又は挿通部 形成したことにより、ストラップを所定の 続位置まで案内することができる。

 左半側エアバッグと右半側エアバッグを するエアバッグ(いわゆるツインエアバッグ )に本発明を適用することにより、エアバッ がツインエアバッグの場合であっても効果 にエアバッグ内のガスを排気することがで る。

 第二ベントホールを形成することにより ベントホールの開閉及び第二ベントホール よりエアバッグ内のガス排気量を容易に調 することができ、乗員の体格に合わせてエ バッグ装置の衝撃吸収力を効率よく発揮さ ることができる。また、ストラップをエア ッグの構成部品又は取付部品に接続するこ により、ベントホールを閉じる領域を容易 形成することができる。

 また、上述した本発明のエアバッグ装置 よれば、ストラップ保持装置及び制御装置 設けたことにより、任意のタイミングでス ラップを開放することができ、ベントホー のガス排気機能を発揮させることができる

 制御装置が解除信号を発信するタイミン を乗員がエアバッグに接触した時と設定す ことにより、乗員がエアバッグに接触する 同時にエアバッグ内のガスを排気すること でき、エアバッグの膨張展開中における圧 損失を低減しつつ衝撃吸収力を効果的に発 させることができる。また、制御装置が解 信号を発信するタイミングを乗員の体重が い場合にエアバッグ装置のガス発生器が作 した時と設定することにより、エアバッグ 内圧及びガス排気量を体重が軽い乗員に適 た状態にすることができ、エアバッグ装置 衝撃吸収力を効率よく発揮させることがで る。また、エアバッグが第二ベントホール 有するとともに乗員の体重が重い場合に、 御装置が解除信号を発信しないようにする とにより、エアバッグの内圧及びガス排気 を体重が重い乗員に適した状態にすること でき、エアバッグ装置の衝撃吸収力を効率 く発揮させることができる。

 エアバッグ装置のガス発生器が第一ガス 生器と第二ガス発生器とを有する場合にお て、第一ガス発生器のみが作動した場合に 御装置が解除信号を発信するように設定す ことにより、エアバッグの内圧及びガス排 量を体重が軽い乗員に適した状態にするこ ができ、エアバッグ装置の衝撃吸収力を効 よく発揮させることができる。また、エア ッグ装置のガス発生器が第一ガス発生器と 二ガス発生器とを有するとともにエアバッ が第二ベントホールを有する場合において 第一ガス発生器と第二ガス発生器の両方が 動した場合に制御装置が解除信号を発信し いように設定することにより、エアバッグ 内圧及びガス排気量を体重が重い乗員に適 た状態にすることができ、エアバッグ装置 衝撃吸収力を効率よく発揮させることがで る。

 ストラップ保持装置を、キャップ、ホル ー、解除装置及びコネクタで構成したこと より、簡便な構造で、任意のタイミングで トラップを開放することができ、エアバッ の容量を増大させることができるとともに ベントホールのガス排気機能を発揮させる とができる。また、解除装置をガス発生器 構成することにより、ストラップ保持装置 容易に製造することができるとともに、ス ラップ保持装置を小型化することができる

 以下、本発明の実施形態について図1~図16 を用いて説明する。ここで、図1は、本発明 係るエアバッグ装置の第一実施形態を示す 明図であり、(A)はベントホールを閉じた状 、(B)はベントホールを開いた状態を示して る。また、図2は、凸部の拡大図であり、(A) ベントホールを開いた状態、(B)はベントホ ルを閉じた状態を示している。また、図3は 、第一実施形態の変形例を示す図であり、(A) は第一変形例、(B)は第二変形例、(C)は第三変 形例を示している。

 図1(A)及び(B)に示すエアバッグ装置は、所 定の条件でガスを発生させるガス発生器1と ガス発生器1に接続されて膨張展開されるエ バッグ2と、エアバッグ2を収容するリテー 3とを備え、エアバッグ2は、エアバッグ2の 部に外部に突出した部分を形成する凸部4と 凸部4に形成されたベントホール5と、一端 凸部4に接続され他端がエアバッグ2の内部に 接続されたストラップ6と、ストラップ6の他 をエアバッグ2の内部に案内するための挿通 孔7とを備え、前記ベントホール5は、ストラ プ6で凸部4を引っ張った時に、凸部4とエア ッグ2とが重なり合わない領域の凸部4に配 されている。なお、本図に示すエアバッグ 置は、助手席用エアバッグ装置の場合を示 ている。

 前記ガス発生器1は、一般にインフレータ と称される部品であり、略円柱形状の外形を なし、エアバッグ2に内包された先端部の側 面にガス噴出口が形成されている。また、 ス発生器1は、図示しないECU(電子制御ユニッ ト)に接続されており、加速度センサ等の計 値に基づいて制御されている。ECUが車両の 突や急減速を感知又は予測すると、ガス発 器1はECUからの点火電流により点火され、ガ 発生器1の内部に格納された薬剤を燃焼させ てガスを発生させ、エアバッグ2にガスを供 する。また、乗員の体格が大きい場合や体 が重い場合と乗員の体格が小さい場合や体 が軽い場合とを区別し、エアバッグ2の内圧 変化させて体格差に応じた衝撃吸収力を作 させるために、ガス発生器1を2段式(第一ガ 発生器と第二ガス発生器)で構成する場合も ある。2段式のガス発生器1を採用した場合、 員の体格が大きい場合や体重が重い場合に 、1段目の第一ガス発生器と2段目の第二ガ 発生器の両方を同時に作動させ、乗員の体 が小さい場合や体重が軽い場合には、1段目 第一ガス発生器のみを作動させるようにな ている。なお、乗員の体格差はECUに接続さ たシート荷重センサやシート位置センサ等 より判断される。

 前記エアバッグ2は、膨張展開時に、乗員 側に配置されるフロントパネル2aと、車両構 物(インストルメントパネル等)側に配置さ るリアパネル2bと、から構成されるのが一般 的である。フロントパネル2a及びリアパネル2 bは、それぞれ略円板形状をなしており、こ らの周縁部が内側から縫合されている。し がって、フロントパネル2a及びリアパネル2b 、エアバッグ2の主たる内圧保持要素である 外殻(アウターパネル)を形成している。なお 図示しないが、エアバッグ2の内部に、エア バッグ2の形状を整形するテザーや複数の連 した部屋に区切るインナーパネルを配設す ようにしてもよい。ここで、エアバッグ2の 殻を形成するアウターパネル(例えば、フロ ントパネル2aやリアパネル2b)、テザー、イン ーパネル等のエアバッグ2を構成する又は接 続される部品を構成部品と称することとする 。

 そして、図1(A)及び(B)に示すエアバッグ2 、外部に突出した部分を形成する凸部4を有 、凸部4にベントホール5が形成されている 凸部4は、図1に示すように、エアバッグ2の アパネル2bに設けるようにするのが好ましい 。勿論、エアバッグ2の形状によっては、凸 4をフロントパネル2aに設けるようにしても い。ここで、ベントホール5は、凸部4とエア バッグ2の表面とが重なり合わない領域に設 られていればよい。すなわち、図1(A)に示す うに、凸部4をストラップ6で引っ張った状 の時に、エアバッグ2の外表面の一部を形成 る部分にベントホール5が形成されている。 なお、凸部4の設置個数や配置箇所は任意に 定でき、図示したものに限定されるもので ない。

 凸部4の構造について、図2を参照しつつ 明する。図2(A)に示すように、凸部4は、ベン トホール5が形成された第一パネル4aと、第一 パネル4aに連接された第二パネル4bとを有し 第一パネル4a及び第二パネル4bがエアバッグ2 に形成された取付孔2cに縫合されている。具 的には、第一パネル4a及び第二パネル4bは、 各周縁部に形成された縫代4cどうしを重ね合 せて縫合されている。また、第一パネル4a び第二パネル4bは、各裾部に形成された縫代 4dと取付孔2cの周縁部とをそれぞれ重ね合わ て縫合されている。したがって、第一パネ 4a及び第二パネル4bにより形成される凸部4の 内部空間は、取付孔2cを介してエアバッグ2と 連通している。また、ストラップ6は、第一 ネル4a及び第二パネル4bの周縁部の縫合部に まれて一緒に縫い付けられている。このと 、ストラップ6の縫い付け位置は、ベントホ ール5が形成された第一パネル4aをバランスよ くエアバッグ2の表面に押し付けるために、 部4の頂部近傍にすることが好ましい。なお 図2(A)及び(B)に示すベントホール5は、スト ップ6の引っ張り方向に形成された切開部に り構成されている。

 図2(B)に示すように、エアバッグ2が膨張 て、例えば、ストラップ6が矢印方向に引っ られた状態になると、凸部4の一部(ここで 、第二パネル4b側)がエアバッグ2の表面に押 付けられ、凸部4の膨張展開は抑制される。 また、ストラップ6の張力により、ベントホ ル5を構成する切開部の両側の基布は、互い 押し付けあってベントホール5を閉じようと する。そして、乗員がエアバッグ2に接触し 場合や意図的にストラップ6を弛めた場合に ストラップ6の張力が低下し、凸部4内にガ が流入し、凸部4内の内圧が高まることで、 2(A)に示すように、凸部4はエアバッグ2の表 上で起立し、エアバッグ2の容量を増大させ ることができる。さらに、凸部4内の圧力が まると、ベントホール5を構成する切開部の 側の基布は、互いに離れようとしてベント ール5を開き、その隙間からガスを排気する ことができる。なお、図2(A)及び(B)に示した 部4及びベントホール5の構造は、単なる一例 であり、これらの構造に限定されるものでは ない。

 また、図1(A)及び(B)に示すエアバッグ2は 凸部4に接続されたストラップ6を内部に案内 するための挿通孔7を有している。ここで、 トラップ6は、紐材又は織布材により構成さ ており、例えば、エアバッグ装置に一般的 使用されるテザーやシートベルト装置に使 されるウェビングにより構成される。挿通 7は、ストラップ6を通すことができる大き ・形状であればよく、孔形状であってもス ット形状であってもよい。ストラップ6は、 端6aが凸部4の頂部近傍に接続され、他端6b 挿通孔7を経由してエアバッグ2の内部に案内 され、例えば、エアバッグ2の内面の頂部近 に接続される。

 次に、第一実施形態のエアバッグ装置の 用について説明する。図1(A)に示すように、 ガス発生器1が作動し、エアバッグ2が膨張展 すると、エアバッグ2の頂部の移動に伴って 、各ストラップ6は引っ張られた状態となる そして、凸部4は、各ストラップ6の張力によ り引っ張られて潰れた状態を維持し、ベント ホール5を閉じるように作用する。したがっ 、エアバッグ2の膨張展開中におけるガスの 洩を低減することができる。また、図1(B)に 示すように、乗員Cがエアバッグ2に接触する 、エアバッグ2の頂部はリテーナ3側に移動 ることとなり、各ストラップ6は弛んだ状態 なり、ストラップ6の張力が低下する。また 、同時に、エアバッグ2の変形による圧力変 により各凸部4の内部にガスが流入し内圧が まる。そして、これらの作用により、各凸 4は、エアバッグ2の表面で起立した状態と り、エアバッグ2の容量を増大させることが きる。さらに、各凸部4の内圧が高まると、 各ベントホール5が開き、エアバッグ2内のガ を排気することができる。

 続いて、上述した第一実施形態のエアバ グ装置の変形例について説明する。なお、 3(A)~(C)の各図において、第一実施形態と同 構成部品については同じ符号を付し、重複 た説明を省略する。

 図3(A)に示す第一変形例は、凸部4の向き 変更した例である。図1(A)に示す第一実施形 では、凸部4の頂部は乗員C側に向かって引 張られているが、図3(A)に示す第一変形例で 、凸部4の頂部はリテーナ3側からエアバッ 2の頂部に向かって引っ張られている。この うに凸部4の向きを変更しても第一実施形態 と同様の効果を奏する。

 図3(B)に示す第二変形例は、ストラップ6 接続方法を変更した例である。図3(B)に示す 二変形例では、エアバッグ2の頂部近傍の内 面にストラップ6の他端6bを案内するための挿 通部31,31を形成し、ストラップ6の他端6bをリ ーナ3寄りのエアバッグ2の内面に接続して る。挿通部31は、板状の織布材により構成さ れており、その両端をエアバッグ2に縫合す ことによって中間部にストラップ6を通すた の隙間を形成したものである。なお、スト ップ6の他端6bは、図示した場所に限られず エアバッグ2の内面に配設された他のテザー やインナーパネル等に接続するようにしても よい。かかる第二変形例では、乗員の接触に よりエアバッグ2の頂部がリテーナ3側に移動 た場合に、その移動量の約2倍の長さだけス トラップ6を弛めることができ、凸部4の膨張 開にゆとりを持たせることができる。

 図3(C)に示す第三変形例は、ベントホール 5の配置を変更した例である。図3(C)に示す第 変形例において、ベントホール5は、ストラ ップ6で凸部4を引っ張った時に、凸部4とエア バッグ2とが重なり合う領域αの対面に形成さ れている。ストラップ6の長さ等を調節して 部4に作用する張力を大きくし、エアバッグ2 を膨張展開させた時に凸部4がエアバッグ2の 面に密着するように構成すると、ベントホ ル5の密封性をより担保することができる。 また、この第三変形例では、ベントホール5 形状を図2(A)及び(B)に示した切開部に替えて 丸孔形状や角孔形状等の開口部に変更する とができる。

 次に、本発明に係るエアバッグ装置の第 実施形態について、図4~図7を参照しつつ説 する。ここで、図4は、本発明に係るエアバ ッグ装置の第二実施形態を示す側面断面図で ある。なお、図4において、第一実施形態と じ構成部品については同じ符号を付し、重 した説明を省略する。

 図4に示すエアバッグ装置は、第一実施形 態と同様に、助手席用エアバッグ装置であり 、助手席の前面に配置されたインストルメン トパネル9の内部に格納されている。エアバ グ2は、ガス発生器1の作動により内部にガス が供給されると膨張展開を開始し、インスト ルメントパネル9の扉部9aを突き破ってフロン トウィンドウ10に接触しながら車内に膨張展 するようになっている。リテーナ3は、イン ストルメントパネル9に形成されたフランジ 9bの係合孔にフック3bを引っ掛けることによ て支持されている。また、リテーナ3は、固 定金具3cによりインストルメントパネル9内の 車内構造物に固定されている。また、ガス発 生器1は、リテーナ3の外形とリテーナ3に固定 されるカバー3aとにより形成される空間に収 され固定されている。リテーナ3におけるカ バー3a上部の空間にはエアバッグ2が収容され る。なお、ガス発生器1とリテーナ3との間に ックプレート(図示せず)を介在させてガス 生器1をリテーナ3に固定する場合もある。こ こで、リテーナ3、バックプレート、カバー3a 等のエアバッグ2の取付に関与する部品を取 部品と称する。なお、かかる構成は、助手 用エアバッグ装置の一例であり、本発明の アバッグ装置はかかる構成に限定されるも ではない。

 図4に示した第二実施形態は、ストラップ 6の他端6bを、ストラップ6の長さを一定に保 可能かつストラップ6を開放可能なストラッ 保持装置8に接続した場合を示している。ス トラップ保持装置8はリテーナ3に固定されて るため、ストラップ6はストラップ保持装置 8を介してリテーナ3に接続されていることと る。なお、最終的に、ストラップ6の他端6b 、後述するように、エアバッグ2の内面に接 続されていてもよい。

 ここで、ストラップ保持装置8の構造につ いて、図5を参照しつつ説明する。図5は、ス ラップ保持装置8を示す概略断面図であり、 (A)は加圧タイプ、(B)はピストンタイプ、を示 している。図5(A)及び(B)に示すストラップ保 装置8は、ストラップ6に形成された係合孔6c 係合可能なキャップ51と、キャップ51を固定 可能なホルダー52と、ホルダー52に接続され ャップ51の固定を解除可能な解除装置53と、 除装置53を作動させる解除信号を制御装置54 から受信するコネクタ55と、から構成されて る。なお、制御装置54は、ガス発生器1を制 するECU(電子制御ユニット)であってもよい 、ストラップ保持装置8専用のものであって よい。

 図5(A)に示すストラップ保持装置8は、キ ップ51の外周面に形成された突起51aと、ホル ダー52の内周面に形成された略L字状の溝52aと 、を有し、突起51aを溝52aに係合させることに よってキャップ51をホルダー52に固定してい 。また、ホルダー52の内部には解除装置53を 成するマイクロガスジェネレータ(以下、「 MGG」と称する。)が埋設されている。ホルダ 52の内周面と解除装置53(MGG)の外周面には、 れぞれネジが切れらており、それらを螺合 せることによって解除装置53(MGG)をホルダー5 2に固定している。また、ホルダー52の内部に は段差部が形成されており、段差部に解除装 置53(MGG)を当接させることによって、キャッ 51と解除装置53(MGG)との間に所定の隙間52bを 成している。この隙間52bに解除装置53(MGG)の 端部からガスを吹き込むことによってキャ プ51を加圧し、突起51aを溝52aから離脱させ は突起51aをせん断し、キャップ51をホルダー 52から開放するようになっている。このよう 解除装置53(MGG)により直接的にキャップ51を 圧して開放するストラップ保持装置8を加圧 タイプと称することとする。

 MGGは、小型のガス発生器であり、基本的 ガス発生器1と同じ構造である。すなわち、 MGGは、制御装置54からの点火電流(解除信号) より点火され、内部に格納された薬剤を燃 させてガスを発生させる。また、コネクタ55 は、解除装置53(MGG)の後端部の窪みに押込又 螺合により固定されており、制御装置54から の点火電流(解除信号)を解除装置53(MGG)に伝達 するようになっている。なお、コネクタ55と 御装置54とは、ハーネス56により電気的に接 続されている。また、ホルダー52の中間部に フランジ部52cが形成されており、フランジ 52cとリテーナ3とをボルト・ナット等の固定 具57で連結することによって、ホルダー52を テーナ3に固定している。

 図5(B)に示すストラップ保持装置8は、キ ップ51の固定方法と解除装置53の構造が図5(A) に示したストラップ保持装置8と異なるもの ある。図5(B)に示す解除装置53は、ホルダー52 に連接されたケース53aと、ケース53aに固定さ れたMGG53bと、ケース53aにスライド可能に配置 されたピストン53cと、ピストン53cとケース53a とを連結するバネ53dと、ピストン53cの先端に 接続されたピン53eと、から構成されている。 ピストン53cは、ケース53a内に形成された略筒 状のシリンダ部53fに収容されており、バネ53d の作用によりピン53eを突出する方向に付勢さ れている。MGG53bとピストン53cとの間には隙間 53gが形成されており、この隙間53gにMGG53bのガ スが供給される。また、キャップ51には、ピ 53eを挿通可能な留孔51bが形成されている。 た、ホルダー52の外周面には、留孔51bに挿 されたピン53eの先端を支持する係合穴52dが 成されている。したがって、隙間53gにガス 供給される前は、ピン53eによりキャップ52を 保持することができる。そして、隙間53gにガ スが供給されると、ガスはピストン53cを押圧 し、ピン53eを引き込む方向にピストン53cをス ライドさせ、ピン53eがキャップ51から引き抜 れることとなり、キャップ51が開放される その他の部分については、図5(A)に示したも と基本的に同じ構成であるため詳細な説明 省略する。このように解除装置53(MGG)により ピストン53cを加圧してキャップ51を開放する トラップ保持装置8をピストンタイプと称す ることとする。

 次に、ストラップ保持装置8の作用につい て、図6及び図7を参照しつつ説明する。ここ 、図6は、ストラップの端部をエアバッグに 固定した場合におけるストラップ保持装置の 作用を示す説明図であり、(A)はベントホール を閉じた状態、(B)はベントホールを開いた状 態を示している。また、図7は、ストラップ 端部をストラップ保持装置に接続した場合 おけるストラップ保持装置の作用を示す説 図であり、(A)はベントホールを閉じた状態 (B)はベントホールを開いた状態を示してい 。

 図6(A)及び(B)に示すエアバッグ装置は、エ アバッグ2の左右両側に凸部4,4が形成されて る。各凸部4に一端6aが接続された各ストラ プ6は、各挿通孔7を経由してエアバッグ2の 部に案内されており、ストラップ保持装置8 接続された後、他端6bがエアバッグ2の内面 縫合されている。また、ストラップ保持装 8と他端6bとの間には、ストラップ保持装置8 を解除して各ストラップ6を開放した場合に 各凸部4がエアバッグ2上で起立することがで きる程度の弛み(ゆとり)が設けられている。 お、各図において、リテーナ3に固定された ガス発生器の図は省略してある。

 図6(A)に示すように、各ベントホール5を じたい場合には、ストラップ保持装置8を作 させないようにしておけばよい。エアバッ 2が膨張展開するにつれて、各ストラップ6 凸部4により引っ張られた状態となる。スト ップ6が伸びきると、凸部4はストラップ6に り引っ張られ、エアバッグ2の表面に押し付 けられて膨張が抑制される。このとき、各凸 部4がストラップ6により引っ張られることに り、各ベントホール5は閉じられる。したが って、エアバッグ2の膨張展開時に、ストラ プ6の長さを一定に保持しておくだけで、ベ トホール5を閉じることができ、ガスの排気 を抑制することができる。

 また、図6(B)に示すように、各ベントホー ル5を開きたい場合には、ストラップ保持装 8を作動させて各ストラップ6を開放するだけ でよい。ストラップ保持装置8を作動させて ャップ51を開放すると、ストラップ保持装置 8に係合していたストラップ6は開放される。 して、凸部4を引っ張っていた張力が低下し 、凸部4は内部に流入するガスにより内圧が まり、エアバッグ2の表面で起立した状態と り、エアバッグ2の容量を増大させることが できる。さらに凸部4の内圧が高くなると、 ントホール5が開いた状態となり、エアバッ 2内のガスを排気することができる。

 図7(A)及び(B)に示すエアバッグ装置は、各 ストラップ6の他端6bをストラップ保持装置8 接続し、エアバッグ2に接続しないようにし ものである。その他の部分については、図6 (A)及び(B)に示したものと基本的に同じ構成で あるため詳細な説明を省略する。図7(A)に示 ように、各ベントホール5を閉じたい場合に 、ストラップ保持装置8を作動させないよう にしておけばよい。また、図7(B)に示すよう 、ベントホール5を開きたい場合には、スト ップ保持装置8を作動させて各ストラップ6 開放するだけでよい。この場合、各ストラ プ6の他端6bはどこにも接続されていないた 張力を失い、凸部4は内部に流入するガスに り内圧が高まり、エアバッグ2の表面で起立 した状態となり、エアバッグ2の容量を増大 せることができる。さらに凸部4の内圧が高 なると、ベントホール5が開いた状態となり 、エアバッグ2内のガスを排気することがで る。

 次に、運転席用エアバッグ装置に本発明 適用した場合について、図8を参照しつつ説 明する。ここで、図8は、本発明に係るエア ッグ装置の第三実施形態を示す説明図であ 、(A)は背面図、(B)は側面断面図である。な 、図8(A)ではベントホールを閉じた状態を示 、図8(B)ではベントホールを閉じた状態を実 線で示し、開いた状態を一点鎖線で示してい る。

 図8(A)及び(B)に示すエアバッグ装置は、所 定の条件でガスを発生させるガス発生器81と ガス発生器81に接続されて膨張展開される アバッグ82と、エアバッグ82を収容するリテ ナ83とを備え、エアバッグ82は、エアバッグ 82の一部に外部に突出した部分を形成する凸 84と、凸部84に形成されたベントホール85と 一端86aが凸部84に接続され他端86bがエアバ グ82の内部に接続されたストラップ86と、ス ラップ86の他端86bをエアバッグ82の内部に案 内するための挿通孔87とを備え、前記ベント ール85は、ストラップ86で凸部84を引っ張っ 時に、凸部84とエアバッグ82とが重なり合わ ない領域の凸部84に配置されている。なお、 アバッグ82は、例えば、乗員側に配置され フロントパネル82aと車両構造物側に配置さ るリアパネル82bとから構成される。ここで 、凸部84を1ヶ所に形成する場合について説 したが、左右又は上下の2箇所に凸部84を形 してもよいし、3箇所以上の部分に凸部84を 成するようにしてもよい。また、ここでは トラップ86の端部86bがエアバッグ82の頂部に 続されている場合を図示したが、エアバッ 82の頂部に挿通部を形成し、ストラップ86の 他端86bをリテーナ83の近傍に接続するように てもよい。

 第三実施形態に係るエアバッグ装置は、 転席用エアバッグ装置であるため、図1に示 した第一実施形態のエアバッグ装置とは、ガ ス発生器、リテーナ、エアバッグ等の具体的 な形状は異なっているが、エアバッグ装置と しての基本的な構成は同じであり、各部品の 詳細な説明は省略する。なお、リテーナ83は ステアリングホイールに配置されているの 一般的である。

 図8(B)において実線で示すように、ガス発 生器81が作動し、エアバッグ82が膨張展開す につれて、各ストラップ86は凸部84により引 張られた状態となる。ストラップ86が伸び ると、凸部84はストラップ86により引っ張ら 、エアバッグ82の表面に押し付けられて膨 が抑制される。このとき、凸部84がストラッ プ86により引っ張られることにより、各ベン ホール85は閉じられる。

 図8(B)において一点鎖線で示すように、乗 員(図示せず)がエアバッグ82に接触すると、 アバッグ82の頂部はリテーナ83側に移動する ととなり、ストラップ86は弛んだ状態とな 張力が低下する。また、同時に、エアバッ 82の変形による圧力変動により凸部84の内部 ガスが流入し内圧が高まる。そして、これ の作用により、凸部84は、エアバッグ82の表 面で起立した状態となり、エアバッグ82の容 が増大される。さらに、凸部84内の圧力が くなると、ベントホール85が開き、エアバッ グ82内のガスを排気することができる。

 続いて、上述した第三実施形態のエアバ グ装置の変形例について説明する。ここで 図9は、第三実施形態の変形例を示す図であ り、(A)は背面図、(B)は側面断面図である。な お、図9(A)及び(B)において、第三実施形態と じ構成部品については同じ符号を付し、重 した説明を省略する。

 図9(A)及び(B)に示した第三実施形態の変形 例は、ストラップ86の端部86bを、ストラップ8 6の長さを一定に保持可能かつストラップ86を 開放可能なストラップ保持装置88に接続した のである。ストラップ保持装置88には、図5 示したものと同様のものを採用することが きる。

 したがって、ストラップ保持装置88によ ストラップ86を保持することによって、凸部 84の膨張を抑制することができるとともにベ トホール85を閉じることができ、ストラッ 保持装置88のキャップ88aを開放することによ ってストラップ86を開放することができ、凸 84の膨張とベントホール85の開放を促すこと ができる。

 次に、側突用エアバッグ装置に本発明を 用した場合について、図10及び図11を参照し つつ説明する。ここで、図10は、本発明に係 エアバッグ装置の第四実施形態を示す概略 面図であり、(A)はベントホールを閉じた状 、(B)はベントホールを開いた状態を示して る。

 図10(A)及び(B)に示すエアバッグ装置は、 定の条件でガスを発生させるガス発生器101 、ガス発生器101に接続されて膨張展開され エアバッグ102と、エアバッグ102を収容する テーナ103とを備え、エアバッグ102は、エア ッグ102の一部に外部に突出した部分を形成 る凸部104と、凸部104に形成されたベントホ ル105と、一端106aが凸部104の内側に接続され 端106bがエアバッグ102の内部に接続されたス トラップ106と、ストラップ106の他端106bをエ バッグ102の内部に案内するための挿通孔107 を備え、ベントホール105が、ストラップ106 凸部104を引っ張った時に、凸部104とエアバ グ102とが重なり合わない領域の凸部104に配 されている。ここでは、凸部104を1ヶ所に形 する場合について説明したが、凸部104を複 箇所に形成するようにしてもよい。また、 こではストラップ106の端部106bがエアバッグ 102の頂部に接続されている場合を図示したが 、エアバッグ102の頂部に挿通部を形成し、ス トラップ106の他端106bをリテーナ103の近傍に 続するようにしてもよい。

 第四実施形態に係るエアバッグ装置は、 突用エアバッグ装置であるため、図1に示し た第一実施形態のエアバッグ装置とは、ガス 発生器、リテーナ、エアバッグ等の具体的な 形状は異なっているが、エアバッグ装置とし ての基本的な構成は同じであり、各部品の詳 細な説明は省略する。なお、リテーナ103は、 車体ドア部又はシート側面部に配置されてい るのが一般的である。

 図10(A)に示すように、ガス発生器101が作 し、エアバッグ102が膨張展開すると、エア ッグ102の頂部の移動に伴って、ストラップ10 6は引っ張られた状態となる。ストラップ106 伸びきると、凸部104はストラップ106により っ張られ、エアバッグ102の表面に押し付け れて膨張が抑制される。このとき、凸部104 ストラップ106により引っ張られることによ 、各ベントホール105は閉じられる。ここで 乗員Cはシート109に着座しており、図10(A)は 員Cがエアバッグ102に衝突する前の状態を示 ている。なお、乗員Cはシートベルトを締め ているのが一般的であるが、ここでは図を省 略している。

 図10(B)に示すように、乗員Cがエアバッグ1 02に接触すると、エアバッグ102の頂部はリテ ナ103側に移動することとなり、ストラップ1 06は弛んだ状態となり張力が低下する。また 同時に、エアバッグ102の変形による圧力変 により凸部104の内部にガスが流入し内圧が まる。そして、これらの作用により、凸部1 04は、エアバッグ102の表面で起立した状態と り、エアバッグ102の容量を増大させること できる。さらに、凸部104内の圧力が高くな と、ベントホール105が開き、エアバッグ102 のガスを排気することができる。

 続いて、上述した第四実施形態のエアバ グ装置の変形例について説明する。ここで 図11は、第四実施形態の変形例を示す図で り、(A)はベントホールを閉じた状態、(B)は ントホールを開いた状態を示している。な 、図11(A)及び(B)において、第四実施形態と同 じ構成部品については同じ符号を付し、重複 した説明を省略する。

 図11(A)及び(B)に示した第四実施形態の変 例は、ストラップ106の端部106bを、ストラッ 106の長さを一定に保持可能かつストラップ1 06を開放可能なストラップ保持装置108に接続 たものである。ストラップ保持装置108には 図5に示したものと同様のものを採用するこ とができる。なお、ここではエアバッグ102の 頂部に挿通部111を形成し、挿通部111にストラ ップ106の他端106bを通してからストラップ保 装置108に接続しているが、挿通部111を省略 てストラップ106の他端106bをストラップ保持 置108に直接的に接続するようにしてもよい

 したがって、ストラップ保持装置108によ ストラップ106を保持することによって、凸 104の膨張を抑制することができるとともに ントホール105を閉じることができ、ストラ プ保持装置108のキャップ108aを開放すること によってストラップ106を開放することができ 、凸部104の膨張とベントホール105の開放を促 すことができる。

 次に、ストラップ保持装置に接続された 御装置の構成及び作用について、図12~図14 参照しつつ説明する。ここで、図12は、本発 明に係るエアバッグ装置の制御装置の構成を 示す図である。また、図13は、エアバッグ装 のガス発生器が1段の場合における制御装置 の作用を示すフロー図であり、(A)は乗員がエ アバッグに接触した場合にベントホールを開 く場合のフロー図であり、(B)は乗員の体重に 応じてベントホールを開閉させる場合のフロ ー図である。また、図14は、エアバッグ装置 ガス発生器の作動とストラップ保持装置の 動とを連動させる場合のフロー図である。

 図12に示すように、本発明の制御装置121 、ガス発生器122及びストラップ保持装置123 電気的に接続されており、制御装置121が発 する信号に基づいてガス発生器122及びスト ップ保持装置123を作動させるようになって る。この制御装置121は、図5に示した制御装 54に相当し、一般的にはECU(電子制御ユニッ )がその役割を果たしている。また、ガス発 生器122は、エアバッグ装置のガス発生器であ り、例えば、図1等に示したガス発生器1,81,101 に相当する。また、ストラップ保持装置123は 、例えば、図1等に示したストラップ保持装 8,88,108に相当するものである。さらに、制御 装置121は、車体構造物に配置された、加速度 センサ124、シート荷重センサ125、シート位置 センサ126、エアバッグ圧力センサ127、乗員位 置センサ128、車体圧力センサ129等の各種セン サに接続されている。なお、これらのセンサ は必ずしも全てのセンサが制御装置121に接続 されている必要はなく、単なる例示である。

 加速度センサ124は、車体に生じた急減速 検出するセンサである。制御装置121は、加 度センサ124の検出値が所定値以上の急減速 あると認識した場合には車両が衝突したも と判断し、ガス発生器122を作動させてエア ッグを膨張展開させる。また、車体圧力セ サ129は車体表面に物体が衝突した時に生じ 圧力を検知するセンサである。制御装置121 、加速度センサ124と車体圧力センサ129の検 値の両方を参酌して車両が衝突したと判断 、ガス発生器122を作動させてエアバッグを 張展開させる場合もある。

 シート荷重センサ125は、車両シートに着 した乗員の体重を検出するセンサである。 た、シート位置センサ126は、車両シートの 後位置を検出するセンサである。制御装置1 21は、シート荷重センサ125の出力に基づいて 員の体重の軽重を判断し、シート位置セン 126の出力を参酌して必要に応じて乗員の体 の大小を判断する。

 エアバッグ圧力センサ127は、エアバッグ 内圧を検出するセンサであり、乗員がエア ッグに接触したか否かを判断するために使 するセンサである。また、乗員位置センサ1 28は、例えば、CCDカメラ等から構成されるセ サであり、視覚的に乗員の位置を把握し、 員がエアバッグに接触したか否かを判断す ために使用するセンサである。

 まず、図13(A)及び図13(B)を用いて、エアバ ッグが膨張展開を開始してからのフローを説 明する。図13(A)に示すように、制御装置121の 号によりエアバッグ膨張展開開始(S1)すると 、制御装置121は「乗員がエアバッグに接触し たか否か?」(S2)を判断する。乗員がエアバッ に接触したか否かは、例えば、エアバッグ 力センサ127や乗員位置センサ128の出力に基 いて判断される。そして、乗員がエアバッ に接触していない(N)と判断した場合には、 御装置121は、ストラップ保持(S3)の状態を維 持する。また、乗員がエアバッグに接触して いる(Y)と判断した場合には、制御装置121は、 ストラップ開放(S4)の解除信号をストラップ 持装置123に発信し、ベントホール開(S5)の状 に移行させる。

 また、図13(B)に示すように、エアバッグ 張展開開始(S1)の後、「乗員の体重は?」(S6) ステップを挿入し、乗員の体重の軽重を判 してストラップ保持装置123に解除信号を発 するか否かを判断するようにしてもよい。 員の体重が軽い場合には、エアバッグ膨張 開時の初期段階でエアバッグに接触する場 や体重の軽い乗員に対する衝撃吸収力を向 させるためにエアバッグの内圧を低くして きたい場合があるためである。そして、乗 の体重が所定の基準値(例えば、40~50kgの範囲 の値)よりも軽い場合には、制御装置121は、 トラップ開放(S4)の解除信号をストラップ保 装置123に発信し、ベントホール開(S5)の状態 に移行させる。また、乗員の体重が所定の基 準値よりも重い場合には、制御装置121は、ス トラップ保持(S3)の状態を維持する。その後 「乗員がエアバッグに接触したか否か?」(S7) を判断するステップを挿入してもよい。乗員 がエアバッグに接触していない(N)と判断した 場合には、制御装置121は、ストラップ保持(S3 )の状態を維持する。また、乗員がエアバッ に接触している(Y)と判断した場合には、制 装置121は、ストラップ開放(S4)の解除信号を トラップ保持装置123に発信し、ベントホー 開(S5)の状態に移行させる。

 また、制御装置121は、図12に示したよう 、ガス発生器122とストラップ保持装置123の 御装置を兼用している場合もある。かかる 合には、ガス発生器122とストラップ保持装 123の制御を連動させることもできる。特に 乗員の体重や体格に応じてガス発生器122の 動を変化させる場合に有効である。

 図14に示すように、乗員が車両に乗車(S11) すると、制御装置121は、「乗員の体重は?」(S 12)のステップにより、シート荷重センサ125の 出力に基づいて乗員の体重の軽重を判断する 。そして、制御装置121は、乗員の体重が軽い 場合にはストラップ開放設定(S13)を行い、乗 の体重が重い場合にはストラップ保持設定( S14)を行う。また、このとき、制御装置121は 乗員の体重が軽い場合には、ガス発生器122 ガス発生量が少なくなるように設定(例えば ガス発生器が2段式の場合には第一ガス発生 器のみを作動させる)し、乗員の体重が重い 合には、ガス発生器122のガス発生量が多く るように設定(例えば、ガス発生器が2段式の 場合には第一ガス発生器及び第二ガス発生器 の両方を作動させる)しているが、かかる処 は本発明とは直接的に関係ないため、図14で は処理フローを省略してある。なお、ストラ ップ開放設定(S13)とは、エアバッグが膨張展 した時にストラップ保持装置123のストラッ を開放するように処理する設定であり、ス ラップ保持設定(S14)とは、エアバッグが膨 展開した時にストラップ保持装置123のスト ップを保持するように処理する設定である

 そして、制御装置121は、「車両の衝突を 知したか?」(S15,S16)のステップにおいて、加 速度センサ124や車体圧力センサ129の出力に基 づいて車両が衝突したか否かを判断し、車両 が衝突したと判断した場合(Y)には、エアバッ グ膨張展開開始(S17,S18)のステップに移行する 。なお、車両が衝突していないと判断した場 合(N)には、次のステップ(S17,S18)には移行しな い。そして、制御装置121は、ストラップ開放 設定(S13)がされている場合、すなわち、乗員 体重が軽い場合には、エアバッグ膨張展開 始(S17)と同時にストラップ開放(S19)の処理を 行い、ベントホール開(S20)の状態に移行させ 。一方、ストラップ保持設定(S14)がされて る場合、すなわち、乗員の体重が重い場合 は、ストラップ保持(S21)の状態を維持する。 この場合、更に、「乗員がエアバッグに接触 したか否か?」(S22)を判断するステップを挿入 してもよい。制御装置121は、乗員がエアバッ グに接触していない(N)と判断した場合には、 ストラップ保持(S21)の状態を維持し、乗員が アバッグに接触している(Y)と判断した場合 は、ストラップ開放(S19)の解除信号をスト ップ保持装置123に発信し、ベントホール開(S 20)の状態に移行させる。

 次に、エアバッグに第二ベントホールを けたエアバッグ装置について説明する。こ で、図15は、本発明に係るエアバッグ装置 第五実施形態を示す説明図であり、(A)はス ラップ保持装置を有しない場合、(B)はスト ップ保持装置を有する場合を示している。 体的には、図15(A)に示したエアバッグ装置は 、図1(A)に示したエアバッグ装置に第二ベン ホール151,151を形成した場合を示し、図15(B) 示したエアバッグ装置は、図6(A)に示したエ バッグ装置に第二ベントホール151,151を形成 した場合を示している。なお、図15(A)及び(B) おいて、図1(A)及び図6(A)に示したエアバッ 装置と同じ部品には同じ符号を付し、重複 た説明を省略する。

 図15(A)及び(B)に示す第五実施形態のエア ッグ装置は、エアバッグ2のリアパネル2bに 二ベントホール151を形成したものである。 かる第二ベントホール151を設けることによ 、凸部4のベントホール5とは別にエアバッグ 2内のガスを排気することができる。したが て、エアバッグ2の膨張展開中における圧力 失を低減する効果は低いが、ベントホール5 の開閉を制御することにより乗員の体格に適 した衝撃吸収力を発揮させることができる。 なお、第二ベントホール151は、凸部4をスト ップ6で引っ張った時に凸部4とエアバッグ2 が重なり合う領域に形成するようにしても い。この場合、エアバッグ2の膨張展開中に ける圧力損失をより低減することができる

 例えば、乗員の体格が大きい場合や乗員 体重が重い場合には、凸部4のベントホール 5を常時閉じるような状態としてエアバッグ2 内圧を保持しつつ、乗員がエアバッグ2に接 触した場合に第二ベントホール151からガスを 排気して乗員の衝撃を緩和することができる 。また、乗員の体格が小さい場合や乗員の体 重が軽い場合には、凸部4のベントホール5を アバッグ2の膨張展開と同時に開くような状 態としてエアバッグ2の内圧を低下しつつ、 員がエアバッグ2に接触した場合にベントホ ル5と第二ベントホール151の両方からガスを 排気して乗員の衝撃を緩和することができる 。このように、本発明の第五実施形態では、 乗員の体格に適した衝撃吸収力を発揮させる ことを優先させているため、ガス発生器1に 2段式のガス発生器を採用することが好まし 。例えば、乗員の体格が大きい場合や乗員 体重が重い場合には、第一ガス発生器及び 二ガス発生器の両方を同時に作動させてガ 発生量を多くし、乗員の体格が小さい場合 乗員の体重が軽い場合には、第一ガス発生 のみ作動させてガス発生量を少なくするこ によって、エアバッグ2の内圧を調整するこ とができる。

 次に、本発明のエアバッグ装置をいわゆ ツインエアバッグに適用した場合について 明する。ここで、図16は、本発明に係るエ バッグ装置の第六実施形態を示す説明図で り、(A)はストラップ保持装置を有しない場 、(B)はストラップ保持装置を有する場合を している。各図において、ベントホールを じた状態を実線で示し、ベントホールを開 た状態を一点鎖線で示している。

 図16(A)に示すエアバッグ装置は、所定の 件でガスを発生させるガス発生器161と、ガ 発生器161に接続されて膨張展開されるエア ッグ162と、エアバッグ162を収容するリテー 163とを備え、エアバッグ162は、乗員の左側 膨張展開される左半側エアバッグ162Lと、乗 の右側に膨張展開される右半側エアバッグ1 62Rとを有し、左半側エアバッグ162L及び右半 エアバッグ162Rのそれぞれにベントホール165L ,165Rが形成されている。具体的には、各半側 アバッグ162L,162Rの一部に外部に突出した部 を形成する凸部164L,164Rと、凸部164L,164Rに形 されたベントホール165L,165Rと、一端166La,166R aが凸部164L,164Rに接続され他端166Lb,166Rbがエア バッグ162の内部に接続されたストラップ166L,1 66Rと、ストラップ166L,166Rの端部をエアバッグ 162の内部に案内するための挿通孔167L,167Rとを 備え、ベントホール165L,165Rが、ストラップ166 L,166Rで凸部164L,164Rを引っ張った時に、凸部164 L,164Rとエアバッグ162とが重なり合わない領域 の凸部164L,164Rに配置されている。そして、各 ストラップ166L,166Rの他端166Lb,166Rbは、各半側 アバッグ162L,162Rの接合部162aに縫合されてい る。なお、各ストラップ166L,166Rの他端166Lb,166 Rbは、図示した部分に限られず、各半側エア ッグ162L,162Rの頂部近傍にそれぞれ接続する うにしてもよい。

 図16(A)において実線で示すように、エア ッグ162の膨張展開時には、各凸部164L,164Rは 各ストラップ166L,166Rにより引っ張られて膨 が抑制された状態に維持され、各ベントホ ル165L,165Rは閉じた状態となる。また、図16(A) において一点鎖線で示すように、乗員(図示 ず)がエアバッグ162に接触すると、ストラッ 166L,166Rの張力が低下し、各凸部164L,164Rは内 に流入するガスにより内圧が高まり、各半 エアバッグ162L,162Rの表面で起立した状態と り、エアバッグ162の容量を増大させること できる。さらに各凸部164L,164R内の圧力が高 ると各ベントホール165L,165Rが開き、エアバ グ162内のガスを排気することができる。

 図16(B)に示すエアバッグ装置は、各スト ップ166L,166Rの他端166Lb,166Rbを各ストラップ166 L,166Rの長さを一定に保持可能かつ各ストラッ プ166L,166Rを開放可能なストラップ保持装置168 に接続した場合を示している。なお、その他 の部分については、図16(A)に示したものと基 的に同じ構成であるため詳細な説明を省略 る。

 各凸部164L,164Rの膨張を抑制して各ベント ール165L,165Rを閉じたい場合には、実線で示 ように、ストラップ保持装置168を作動させ いようにしておけばよい。また、各凸部164L ,164Rの膨張を促して各ベントホール165L,165Rを きたい場合には、一点鎖線で示すように、 トラップ保持装置168を作動させてキャップ1 68aを開放し、各ストラップ166L,166Rを開放する だけでよい。この場合、各ストラップ166L,166R は張力を失い、凸部164L,164Rは内部に流入する ガスにより内圧が高まり、各半側エアバッグ 162L,162Rの表面で起立した状態となり、エアバ ッグ162の容量を増大させることができる。さ らに各凸部164L,164R内の圧力が高まると各ベン トホール165L,165Rが開き、エアバッグ162内のガ スを排気することができる。

 本発明は上述した実施形態に限定されず (1)ベントホールを有する全てのエアバッグ 適用することができ、例えば、カーテンエ バッグ装置、ニーエアバッグ装置、歩行者 エアバッグ装置等にも適用することができ 、(2)各実施形態を適宜組み合わせたエアバ グ及びエアバッグ装置を採用してもよい、( 3)凸部はエアバッグの形状に沿って拡大した 状であってもよい等、本発明の趣旨を逸脱 ない範囲で種々変更が可能であることは勿 である。

本発明に係るエアバッグ装置の第一実 形態を示す説明図であり、(A)はベントホー を閉じた状態、(B)はベントホールを開いた 態を示している。 凸部の拡大図であり、(A)はベントホー を開いた状態、(B)はベントホールを閉じた 態を示している。 第一実施形態の変形例を示す図であり (A)は第一変形例、(B)は第二変形例、(C)は第 変形例を示している。 本発明に係るエアバッグ装置の第二実 形態を示す側面断面図である。 ストラップ保持装置を示す概略断面図 あり、(A)は加圧タイプ、(B)はピストンタイ 、を示している。 ストラップの端部をエアバッグに固定 た場合におけるストラップ保持装置の作用 示す説明図であり、(A)はベントホールを閉 た状態、(B)はベントホールを開いた状態を している。 ストラップの端部をストラップ保持装 に接続した場合におけるストラップ保持装 の作用を示す説明図であり、(A)はベントホ ルを閉じた状態、(B)はベントホールを開い 状態を示している。 本発明に係るエアバッグ装置の第三実 形態を示す説明図であり、(A)は背面図、(B) 側面断面図である。 第三実施形態の変形例を示す図であり (A)は背面図、(B)は側面断面図である。 本発明に係るエアバッグ装置の第四実 施形態を示す概略断面図であり、(A)はベント ホールを閉じた状態、(B)はベントホールを開 いた状態を示している。 第四実施形態の変形例を示す図であり 、(A)はベントホールを閉じた状態、(B)はベン トホールを開いた状態を示している。 本発明に係るエアバッグ装置の制御装 置の構成を示す図である。 エアバッグ装置のガス発生器が1段の 合における制御装置の作用を示すフロー図 あり、(A)は乗員がエアバッグに接触した場 にベントホールを開く場合のフロー図であ 、(B)は乗員の体重に応じてベントホールを 閉させる場合のフロー図である。 エアバッグ装置のガス発生器の作動と ストラップ保持装置の作動とを連動させる場 合のフロー図である。 本発明に係るエアバッグ装置の第五実 施形態を示す説明図であり、(A)はストラップ 保持装置を有しない場合、(B)はストラップ保 持装置を有する場合を示している。 本発明に係るエアバッグ装置の第六実 施形態を示す説明図であり、(A)はストラップ 保持装置を有しない場合、(B)はストラップ保 持装置を有する場合を示している。