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Patent Searching and Data


Title:
ALARM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/011267
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention is directed to a photoelectric smoke sensor that is set in a house, is battery driven to detect smoke due to a fire, and gives the alarm. A conventional photoelectric smoke sensor requires a lot of circuit elements in a light emission driving circuit, so that it has a problem of high costs. A photoelectric smoke sensor of this invention includes an integrated circuit in which a processor circuit to achieve functions of a light emission control unit and a fire detecting unit by the execution of a program, a booster circuit, and a standard voltage circuit are provided, so that an external circuit for a boosted voltage to drive the light emission is as minimized as possible and the number of components and costs can be reduced. Further, since the booster circuit is provided in the integrated circuit, electric current consumption is reduced, thereby making the life of a battery longer.

Inventors:
ASANO ISAO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062424
Publication Date:
January 22, 2009
Filing Date:
July 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HOCHIKI CO (JP)
ASANO ISAO (JP)
International Classes:
G08B17/107
Foreign References:
JPH0322197A1991-01-30
JP2006350412A2006-12-28
JPS6093450U1985-06-26
JPH1042549A1998-02-13
JP2001126165A2001-05-11
JPH06223283A1994-08-12
JP2007011828A2007-01-18
JP2006350412A2006-12-28
JP2007179367A2007-07-12
JPH058696U1993-02-05
Other References:
See also references of EP 2172915A4
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake et al. (Marunouchi Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 発光部と;
 電池電源と;
 この電池電源からの電圧を昇圧して昇圧電圧を生成する昇圧回路と;
 この昇圧回路を制御して前記昇圧電圧が得られたタイミングで前記発光部に前記昇圧電圧を供給して間欠的に発光駆動させる発光制御部と;
 前記発光部からの光が煙によって散乱した散乱光を受光する受光部と;
 この受光部からの受光信号を受光データに変換する変換回路と;
 この変換回路からの前記受光データに基づいて火災を検出する火災検出部と;
 この火災検出部からの火災検出信号により、警報を出力する警報部と;
 前記昇圧回路及び前記変換回路に対する基準電圧を生成する基準電圧回路と;
 前記昇圧回路、前記発光制御部及び前記変換回路を動作させるクロック信号を出力するクロック回路と;
を備えた警報器であって、
 前記発光制御部及び前記火災検出部の機能をプログラムの実行により実現するプロセッサ回路と、前記昇圧回路と、前記変換回路と、前記基準電圧回路と、前記クロック回路と、前記各回路部の制御回路とを、パッケージ化された集積回路に設けたことを特徴とする警報器。
 請求項1に記載の警報器であって、
 前記クロック回路に対応した前記制御回路として、
 低速クロック信号及び高速クロック信号を出力するクロック発生回路と;
 前記低速クロック信号または前記高速クロック信号を選択する切替手段と;
 試験モードが設定された場合に、前記切替手段に前記高速クロック信号を選択出力させ、非試験モードが設定された場合に、前記切替手段に低速クロックを選択出力させる制御部と;
を備える。
 請求項1に記載の警報器であって、
 前記プロセッサ回路及び前記昇圧回路に対応した前記制御回路として、
 前記クロック回路から前記プロセッサ回路に供給される前記クロック信号をオンまたはオフにする第1切替部と;
 前記クロック回路部から前記昇圧回路に供給される前記クロック信号をオンまたはオフにする第2切替部と;
 前記昇圧回路の動作時間を設定する昇圧設定タイマと;
 前記プロセッサ回路のスリープ時間を設定するスリープ設定タイマと;
 前記第1切替部をオフにして前記プロセッサ回路への前記クロック信号の供給を停止させた状態で、前記第2切替部をオンにして前記昇圧回路に前記クロック信号を供給して動作させ、更に前記昇圧設定タイマを起動して昇圧設定時間の経過を監視する昇圧制御部と;
 前記昇圧設定タイマによる前記昇圧設定時間の経過時に、前記第2切替部をオフにして前記昇圧回路への前記クロック信号の供給を停止させた状態で、前記第1切替部をオンにして前記プロセッサ回路に前記クロック信号を供給して動作させるプロセッサ制御部と;
 前記プロセッサ回路の動作終了時に前記第1切替部をオフにして前記クロック信号の供給を停止させると同時に、前記スリープ設定タイマを起動して前記スリープ設定時間の経過を監視し、前記スリープ設定時間の経過時に前記昇圧制御部の処理に移行するスリープ制御部と;
を備える。
 請求項3に記載の警報器であって、
 前記制御回路が、
 前記第1切替部及び前記第2切替部に対応した第1制御ビット及び第2制御ビットを備えた制御レジスタを有し、
 前記第1制御ビット及び前記第2制御ビットに対するビットセット及びビットリセットに応じて、前記第1切替部及び前記第2切替部をオンまたはオフにして前記クロック信号の供給及び停止を制御する。
 請求項1に記載の警報器であって、
 前記昇圧回路部が、前記基準電圧回路から出力された前記基準電圧を入力して略2倍の昇圧電圧を生成する。
Description:
警報器

 本発明は、住宅に設置され、火災による煙 電池駆動により検出して警報する警報器に する。
 本出願は、特願2007-188055号を基礎出願とし その内容を取り込む。

 住宅用火災警報器として知られる従来の 報器(光電式煙感知器)は、室内の煙濃度が 定値を超えた場合に火災を検出し、警報表 灯を点滅させると共に、音声警報で火災が 生したことを周囲に通知する警報機能を備 ている。

 このような住宅用の警報器は、リチウム 池を電源として動作しており、一度、電池 セットされると、例えば7年間に亘り電池交 換を要することなく、火災監視ができること を保証している。

 このような警報器では、電池電圧が例え 3ボルトであり、LEDを発光駆動する電圧とし ては低いことから、電池電圧を昇圧回路によ り例えば2倍の6ボルトに昇圧してLEDを発光さ ている。これにより、マイクロ秒オーダー 短時間の発光であっても、LEDから十分な光 の光を出し、検煙室内に流入した煙粒子に る散乱光が得られるようにしている。

 図5は、従来の警報器の発光駆動回路を、 MPUと共に示したブロック図である。同図に示 す発光駆動回路100では、電池102に続いて定電 圧回路104を設けており、容量の大きなコンデ ンサ106に対して一定電圧を充電している。コ ンデンサ106には、トランジスタやFETなどのス イッチ素子108を介して容量の大きなコンデン サ110及び抵抗111が直列接続され、さらに、ス イッチ素子108及びコンデンサ110からなる直列 回路と並列をなすように抵抗112が接続されて いる。このような接続構造により、チャージ ポンプ回路が構成されている。コンデンサ110 の2次側には、スイッチ素子114を介して、発 素子であるLED116が接続されている。

 電池102は、スイッチ素子108,114がオフの状 態で、抵抗112を介してコンデンサ110を定電圧 に充電する。そして、例えば10秒毎の火災検 周期に達すると、MPU118は、スイッチ素子108 オンにして、コンデンサ106に対してコンデ サ110を直列接続して2倍の電圧に昇圧する。 同時に、MPU118は、スイッチ素子114をオンにす ることで、コンデンサ106,110の直列接続で昇 した電圧をLED116に加えて発光させる。

 LED116からの光は、検煙空間に流入してい 煙の粒子に当って散乱される。この散乱光 、受光素子であるフォトダイオード120で受 されて微弱な受光信号に変換され、受光増 回路122で発光駆動に同期して増幅された後 、MPU118に入力され、さらにAD変換により受 データに変換される。この受光データが所 の火災レベルを超えていれば、警報出力回 124を動作させて火災警報を出力させる。

 図6は、他の警報器の発光駆動回路を、MPU と共に示したブロック図である。発光駆動回 路100は、定電圧回路を不要としており、電池 102により容量の大きなコンデンサ126に対して 、一定電圧を充電している。コンデンサ126に は、スイッチ素子128を介して容量の小さなコ ンデンサ130が直列接続され、さらにスイッチ 素子128及びコンデンサ130の直列回路と並列を なすように逆流防止用ダイオード132が接続さ れている。また、コンデンサ130と直列にスイ ッチ素子134が接続されている。

 コンデンサ130の2次側には、逆流防止用ダ イオード136を介して容量の大きなコンデンサ 138が接続され、更に、スイッチ素子140及び定 電圧回路142を介して、発光素子であるLED116が 接続されている。

 電池102は、スイッチ素子128がオフ、かつ イッチ素子134がオンの状態で、逆流防止用 イオード132を介して容量の小さなコンデン 130を充電する。その後、MPU118は、スイッチ 子128をオンにし、スイッチ素子134をオフに 替え、コンデンサ126にコンデンサ130を直列 続し、昇圧した電圧により、逆流防止用ダ オード136を介して容量の大きなコンデンサ1 38を充電する動作を繰り返す。そして、10秒 1回といった火災検出周期に達した際に、ス ッチ素子140をオンにして、LED116に昇圧電圧 印加して発光させる。

 上述のように、容量の小さなコンデンサ130 より繰り返し充電することで、一回あたり 電荷の移動量を抑え、スイッチ素子128、134 容量を小さくしている。また、定電圧回路1 42を、発光動作時のみ動作させている。

特開2007-011828号公報

特開2006-350412号公報

特開2007-179367号公報

実開平05-008696号公報

 しかしながら、このような従来の住宅用 警報器の発光駆動回路は、次の問題を有し いる。

 まず、図5に示した発光駆動回路100は、定 電圧回路104が必要であり、また、定電圧回路 104の消費電流により電池寿命が短くなる問題 がある。更に、昇圧動作のために、比較的大 きな電流を流すトランジスタなどを用いたス イッチ素子が2個必要であり、コストが高く る問題もある。

 また、図6に示した発光駆動回路100は、定 電圧回路142が定常的に電流を消費せず、昇圧 に使用するコンデンサ130も容量が小さいので 、昇圧に使用するスイッチ素子128,134として 型のトランジスタを採用できる。しかしな ら、スイッチ素子128,134の反復動作で昇圧し いるため、トランジスタに無駄なベース電 が流れており、また、昇圧動作時にもMPU118 動作電流が流れるため、電池102の寿命が短 なる問題がある。更に、コンデンサ130の逆 防止用にダイオード136を必要とするため、 品点数が増加してコストが高くなる問題も る。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたも であって、昇圧発光が必要であっても更に 費電流を低減して電池寿命を延ばせると共 、部品点数とコストを低減可能とする警報 の提供を目的とする。

 本発明は、上記課題を解決してかかる目的 達成するために、以下の手段を採用した。
 すなわち、(1)本発明の警報器は、発光部と; 電池電源と;この電池電源からの電圧を昇圧 て昇圧電圧を生成する昇圧回路と;この昇圧 路を制御して前記昇圧電圧が得られたタイ ングで前記発光部に前記昇圧電圧を供給し 間欠的に発光駆動させる発光制御部と;前記 発光部からの光が煙によって散乱した散乱光 を受光する受光部と;この受光部からの受光 号を受光データに変換する変換回路と;この 換回路からの前記受光データに基づいて火 を検出する火災検出部と;この火災検出部か らの火災検出信号により、警報を出力する警 報部と;前記昇圧回路及び前記変換回路に対 る基準電圧を生成する基準電圧回路と;前記 圧回路、前記発光制御部及び前記変換回路 動作させるクロック信号を出力するクロッ 回路と;を備えた警報器であって、前記発光 制御部及び前記火災検出部の機能をプログラ ムの実行により実現するプロセッサ回路と、 前記昇圧回路と、前記変換回路と、前記基準 電圧回路と、前記クロック回路と、前記各回 路部の制御回路とを、パッケージ化された集 積回路に設けている。

(2)前記クロック回路に対応した前記制御回 路として、低速クロック信号及び高速クロッ ク信号を出力するクロック発生回路と;前記 速クロック信号または前記高速クロック信 を選択する切替手段と;試験モードが設定さ た場合に、前記切替手段に前記高速クロッ 信号を選択出力させ、非試験モードが設定 れた場合に、前記切替手段に低速クロック 選択出力させる制御部と;を備えてもよい。

(3)前記プロセッサ回路及び前記昇圧回路に 対応した前記制御回路として、前記クロック 回路から前記プロセッサ回路に供給される前 記クロック信号をオンまたはオフにする第1 替部と;前記クロック回路部から前記昇圧回 に供給される前記クロック信号をオンまた オフにする第2切替部と;前記昇圧回路の動 時間を設定する昇圧設定タイマと;前記プロ ッサ回路のスリープ時間を設定するスリー 設定タイマと;前記第1切替部をオフにして 記プロセッサ回路への前記クロック信号の 給を停止させた状態で、前記第2切替部をオ にして前記昇圧回路に前記クロック信号を 給して動作させ、更に前記昇圧設定タイマ 起動して昇圧設定時間の経過を監視する昇 制御部と;前記昇圧設定タイマによる前記昇 圧設定時間の経過時に、前記第2切替部をオ にして前記昇圧回路への前記クロック信号 供給を停止させた状態で、前記第1切替部を ンにして前記プロセッサ回路に前記クロッ 信号を供給して動作させるプロセッサ制御 と;前記プロセッサ回路の動作終了時に前記 第1切替部をオフにして前記クロック信号の 給を停止させると同時に、前記スリープ設 タイマを起動して前記スリープ設定時間の 過を監視し、前記スリープ設定時間の経過 に前記昇圧制御部の処理に移行するスリー 制御部と;を備えてもよい。

(4)前記制御回路が、前記第1切替部及び前 第2切替部に対応した第1制御ビット及び第2 御ビットを備えた制御レジスタを有し、前 第1制御ビット及び前記第2制御ビットに対す るビットセット及びビットリセットに応じて 、前記第1切替部及び前記第2切替部をオンま はオフにして前記クロック信号の供給及び 止を制御する構成を採用してもよい。

(5)前記昇圧回路部が、前記基準電圧回路か ら出力された前記基準電圧を入力して略2倍 昇圧電圧を生成してもよい。

 本発明の警報器によれば、発光制御部及 火災検出部の機能をプログラムの実行によ 実現するプロセッサ回路と、昇圧回路と、 準電圧回路とを集積回路に設けたことで、 圧電圧により発光駆動するための外部回路 必要最小限に抑えることができる。よって 本発明によれば、部品点数及びコストの低 を図ることができる。

 また、集積回路に昇圧回路を設けたこと 、昇圧動作に使用するスイッチ素子として 例えばバイポーラトランジスタのような、 駄なベース電流が流れない回路を使用する とができる。よって、本発明によれば、消 電流が低減して電池寿命を更に延ばすこと できる。

 また、昇圧回路の動作時にはプロセッサ 路のクロック供給を停止し、プロセッサ回 の動作時には昇圧回路のクロック供給を停 し、更に、例えば10秒周期となる火災検出 期の発光空き時間の間は、プロセッサ回路 び昇圧回路の両方に対するクロック供給を 止してスリープ状態としている。このよう 構成を採用することにより、集積回路での 費電流を大幅に低減し、電池寿命を伸ばす とができる。

 特に、プロセッサ回路のクロック供給を 止して行う昇圧回路の動作を、低速クロッ を使用して例えば300ミリ秒近い時間をかけ ゆっくり昇圧することで、非常に小さな消 電流で昇圧することができる。よって、本 明によれば、集積回路全体として消費電流 大幅に低減し、電池寿命を伸ばすことがで る。

 また、集積回路に設けられた昇圧回路は 同じく集積回路に設けられているAD変換回 の基準電圧を発生する基準電圧回路からの 準電圧を入力して昇圧している。そのため 本発明によれば、定電圧回路を必要とする となく、安定した昇圧電圧を簡単に生成す ことができる。

 更に、製造段階の検査工程などで、外部 定により高速クロックを選択することがで るので、検査工程における動作を高速化し 検査に要する作業時間を短縮することもで る。

図1は、本発明に係る警報器の一実施形 態を示す回路ブロック図である。 図2は、同実施形態に係る集積回路に設 けられた制御ロジック回路を示す回路ブロッ ク図である。 図3は、同実施形態における火災監視制 御を示すタイムチャートである。 図4は、同火災監視制御のフローチャー トである。 図5は、従来の定電圧回路及び発光駆動 回路を備えた従来の警報器を示す回路ブロッ ク図である。 図6は、容量の小さなコンデンサを繰り 返し充電して昇圧する従来の警報器を示す回 路ブロック図である。

符号の説明

 10  集積回路
 12  電源回路
 14  MPU
 16  火災監視制御部
 18  発光制御部
 20  昇圧回路
 22  AD変換回路
 24  基準電圧回路
 25  制御ロジック回路
 26  クロック回路
 28  クロック発生回路
 30  マルチプレクサ(切替手段。MUX)
 32  受光同期スイッチ
 34,36,40  コンデンサ
 38  電池(電池電源)
 40  電源用コンデンサ
 42  昇圧保持用コンデンサ
 44  発光駆動スイッチ
 46  LED
 48  フォトダイオード
 50  受光増幅回路
 52  発報表示灯
 54  ブザー
 56  ブザー駆動スイッチ
 58  移報回路
 60  移報端子
 62  検査スイッチ
 64  制御レジスタ
 66  MPUクロック制御ビット
 68  昇圧クロック制御ビット
 70  クロック選択ビット
 72  昇圧設定タイマ
 74  スリープ設定タイマ
 76  ORゲート
 78  インバータ
 80,82  ANDゲート

 図1は、本発明に係る住宅用の警報器(光 式煙感知器)の一実施形態を示す回路ブロッ 図である。同図に示すように、本実施形態 警報器は、集積回路10を備えている。この 積回路10には、外部回路が接続されている。

 集積回路10には、電源回路12と、プロセッ サ回路として機能するMPU14と、発光駆動のた の昇圧電圧を生成する昇圧回路20と、AD変換 回路22と、基準電圧回路24と、制御ロジック 路25と、クロック回路26とが設けられている

 クロック回路26には、低速クロックCLK1及 高速クロックCLK2の2種類のクロック信号を 生させるクロック発生回路28と、低速クロッ クCLK1及び高速クロックCLK2を切替出力するマ チプレクサ(切替手段。MUX)30とが設けられて いる。

 MPU14は、いわゆるシングルチップのコン ュータである。同MPU14のバスには、RAM、ROM及 びインタフェースが備えられており、プログ ラムの実行による機能として、火災監視制御 部16及び発光制御部18の機能を実現している

 集積回路10に設けられた昇圧回路20には、昇 圧に使用するコンデンサ34が外部接続されて る。また、基準電圧回路24には、基準電圧 安定化させるために必要なコンデンサ36が外 部接続されている。
 集積回路10には、外部回路として、電源と て使用する電池38が接続されている。電池38 しては、例えばリチウム電池などを使用し いる。電池38に続いて、電源用コンデンサ40 が接続されている。

 昇圧回路20から出力された昇圧電圧を充 するために、昇圧保持用コンデンサ42が設け られている。この昇圧保持用コンデンサ42に いて、発光駆動スイッチ44が設けられてい 。さらに、発光駆動スイッチ44と直列をなす ように、発光部を構成するLED46が設けられて る。

 発光駆動スイッチ44は、MPU14の発光制御部 18により、例えば所定の発光周期T0(例えばT0=1 0秒間隔)で、マイクロ秒オーダーの短時間の 、オンにされ、昇圧回路20により充電され いる昇圧保持用コンデンサ42の昇圧電圧を、 LED46に供給して発光させる。

 LED46の発光による光は、図示しない検煙 に流入した煙の粒子に当って散乱光を生じ 。この散乱光は、集積回路10に外部接続され ている受光増幅回路50の受光部を構成するフ トダイオード48で受光されて受光電流とな 、受光増幅回路50で増幅される。なお、受光 増幅回路50の一部を集積回路10に内蔵しても い。

 受光増幅回路50からの受光信号は、集積 路10のAD変換回路22で受光データにデジタル 換され、MPU14に読み込まれる。受光増幅回路 50は、MPU14による受光同期スイッチ32のスイッ チングで、LED46の発光に同期して駆動され、 光電流を増幅させる。

 MPU14に設けられた火災監視制御部16は、AD 換回路22から読み込んだ受光データを、予 定めた火災レベルと比較し、火災レベルを えていた場合には火災発生と判断する。そ て、図1のLED46の右側に示している、LEDを用 た発報表示灯52を点滅または点灯させると同 時に、ブザー駆動スイッチ56をオンにして、 ザー54の鳴動により音響警報を出す。

 MPU14は、移報回路58のスイッチ素子をオン にすることで、移報端子60に他の機器が接続 れている場合に移報電流を流すことで移報 号を出力する。

 集積回路10の外部には、その製造時の検 工程で検査スイッチ62を一時的に接続できる ようになっている。検査スイッチ62は、集積 路10の制御ロジック回路25に接続されている 。検査スイッチ62をオンにすると、制御ロジ ク回路25は、マルチプレクサ30に対して高速 クロックCLK2の選択制御信号を出力する。す と、マルチプレクサ30は、クロック発生回路 28からの高速クロックCLK2を選択し、制御ロジ ック回路25を介してMPU14及び昇圧回路20に対し て高速クロックCLK2を供給する。そして、通 時の低速クロックCLK1による動作に対して、 査時にはMPU14及び昇圧回路20の動作を短時間 で検査可能にする高速動作が選べるようにな っている。

 集積回路10に設けられている制御ロジッ 回路25は、MPU14及び昇圧回路20に対するクロ ク信号の供給及び停止を制御する。本実施 態では、T0=10秒となる発光周期において、ま ず昇圧設定時間T1に亘り、制御ロジック回路2 5は、MPU14に対するクロック信号の供給を停止 させた状態で、昇圧回路20にクロック信号を 給する。そして、このクロック信号の供給 より、昇圧回路20をT1時間に亘り動作させ、 昇圧保持用コンデンサ42を発光させるのに必 な昇圧電圧を順次充電させる。

 昇圧設定時間T1に亘る昇圧動作が完了す と、制御ロジック回路25は、昇圧回路20に対 るクロック信号の供給を停止して、MPU14に するクロック信号の供給に切り替える。こ により、MPU14が動作し、発光制御部18によるL ED46の発光制御と;その散乱光をフォトダイオ ド48で受光して受光増幅した信号を、AD変換 回路22で受光データに変換して取り込む処理 ;火災監視制御部16で、受光データを火災レ ルと比較して火災の有無を検出する処理と; を実行する。

 MPU14は、発光制御部18及び火災監視制御部 16による処理を終了すると、制御ロジック回 25に制御信号を出力する。そして、昇圧回 20に対するクロック信号の供給の停止を維持 したまま、MPU14に対するクロック信号の供給 停止し、MPU14及び昇圧回路20に対するクロッ ク信号の供給を停止させたスリープモードに 入る。

 このスリープモードは、スリープ設定時 T2に亘り、タイマ監視により継続される。 リープ設定時間T2が経過すると、制御ロジッ ク回路25は、昇圧回路20に対するクロック信 の供給を開始し、次の発光駆動周期の処理 開始され、これが繰り返される。

 図2は、本実施形態における制御ロジック 回路25の詳細を、MPU14、昇圧回路20、クロック 発生回路28及びマルチプレクサ30と共に示し 回路ブロック図である。

 同図に示すように、制御ロジック回路25 、制御レジスタ64と、昇圧設定タイマ72と、 リープ設定タイマ74と、ORゲート76と、イン ータ78と、第1ゲートスイッチとして機能す ANDゲート80と、第2ゲートスイッチとして機 するANDゲート82とを備えている。

 制御レジスタ64は、例えば8ビットレジス であり、そのうちの任意の3つのビットに、 MPUクロック制御ビット66、昇圧クロック制御 ット68及びクロック選択ビット70を割り当て ている。

 制御レジスタ64のMPUクロック制御ビット66 及び昇圧クロック制御ビット68は、昇圧設定 イマ72、スリープ設定タイマ74、ORゲート76 びインバータ78からなる回路部で、ビットセ ット、ビットリセットを制御する。

 昇圧設定タイマ72には、昇圧回路20の昇圧 動作に必要な昇圧設定時間T1が設定されてい 。また、スリープ設定タイマ74には、スリ プ設定時間T2が設定されている。本実施形態 の場合、一定周期T0=10秒で発光駆動を間欠的 行っていることから、例えば昇圧設定タイ 72の昇圧設定時間T1は、約300ミリ秒に設定さ れている。また、スリープ設定タイマ74のス ープ設定時間T2は、例えばT2=約9.6秒に設定 れている。したがって、MPU14の動作時間は、 約100ミリ秒に割り当てられている。もちろん 、MPU14による動作時間はそのときの処理状況 より、ある範囲で変動するものであり、タ マ設定によるコントロールには依存しない

 制御レジスタ64のCPUクロック制御ビット66 は、ビット1にセットされると、ANDゲート80を 許容状態とし、マルチプレクサ30で選択され クロック信号をMPU14に供給して動作させる

 また、制御レジスタ64の昇圧クロック制 ビット68も、ビット1にセットされるとANDゲ ト82を許容状態とし、マルチプレクサ30から クロック信号を昇圧回路20に供給して昇圧 作を行わせる。

 図3は、図2に示した制御ロジック回路25に よるクロック信号の供給及び停止に基づくMPU 14及び昇圧回路20の動作を示すタイムチャー である。即ち、図3の(A)は、MPU14の動作を示 、図3の(B)は、制御レジスタ64のMPUクロック 御ビット66を示し、図3の(C)は、制御レジス 64の昇圧クロック制御ビット68を示している また、図3の(D)は、昇圧設定タイマ72、図3の (E)は、スリープ設定タイマ74、更に図3の(F)は 、昇圧回路20の動作を示している。

 図3において、まず時刻t1でMPU14に電源を 給する。この電源供給は、実際には住宅用 警報器に電池38を収納してコネクタ接続した 時である。

 MPU14が電源供給により時刻t1で動作すると 、制御レジスタ64のMPUクロック制御ビット66 、その時の昇圧設定タイマ72のビット0をイ バータ78で反転したビット1のセットを受け ANDゲート80を許容状態として、クロック発生 回路28から出力される通常時は低速クロックC LK1をマルチプレクサ30で選択し、MPU14に供給 て動作させる。この時刻t1~t2におけるMPU14の 作により、初期診断、初期設定が行われ、M PUが運用状態となる。

 時刻t2では、MPU14が電源投入に伴う自己診 断、初期設定を完了すると、ORゲート76を介 て昇圧設定タイマ72にセット信号を出力し、 昇圧設定タイマ72を起動する。

 この昇圧設定タイマ72のMPU14による起動で 、タイマ出力はそれまでのレベル0からレベ 1に立ち上がる。そして、インバータ78によ 反転で、MPUクロック制御ビット66は、それま でのビット1からビット0にリセットされ、昇 クロック制御ビット68はそれまでのビット0 らビット1にセットされる。

 したがって、ANDゲート80が禁止状態とな てMPU14に対するクロック信号の供給を停止し 、同時にANDゲート82が許容状態となり、昇圧 路20に対するクロック信号の供給を開始す 。

 クロック信号の供給を受けた昇圧回路20 、図1に示す基準電圧回路24から出力されて る基準電圧を電源電圧として入力し、外部 続しているコンデンサ34を使用した充電転送 動作により、昇圧保持用コンデンサ42に昇圧 圧を順次充電し、例えば基準電圧の2倍とな る昇圧電圧を生成する。

 時刻t3で、昇圧設定タイマ72が昇圧設定時 間T1に到達してタイムアップすると、昇圧設 タイマ72の出力がそれまでのレベル1からレ ル0に下がり、インバータ78を介してMPUクロ ク制御ビット66がビット1にセットされ、昇 クロック制御ビット68が逆にビット0にリセ トされる。

 このため、ANDゲート82が禁止状態となっ 昇圧回路20に対するクロック信号の供給を停 止して昇圧動作を停止し、同時にANDゲート80 許容状態となってクロック信号をMPU14に供 して動作させる。

 この時刻t3からのMPU14のクロック信号の供 給による動作により、図1に示した発光制御 18が発光駆動スイッチ44をマイクロ秒オーダ の短時間オンにし、昇圧保持用コンデンサ4 2に保持している昇圧電圧をLED46に供給して発 光させる。

 LED46の発光による光は、検煙部に流入し いる煙粒子で散乱され、さらにフォトダイ ード48で受光されて受光電流が得られる。こ の時のMPU14は、受光同期スイッチ32を発光駆 に同期して一時的にオンにすることで、受 増幅回路50に電源を供給して動作させる。こ れにより、受光増幅回路50は、フォトダイオ ド48の受光信号を増幅して出力し、受光信 がAD変換回路22に入力して受光データに変換 れ、MPU14に取り込まれる。

 MPU14の火災監視制御部16は、AD変換回路22 ら読み込んだ受光データを所定の火災レベ と比較し、火災レベル以下であった場合に 、一連の処理を終了する。そして、図3の時 t4で、制御ロジック回路25に設けられている 制御レジスタ64のMPUクロック制御ビット66を ビット1からビット0にリセットすると同時に 、スリープ設定タイマ74をリセットスタート る。

 これによって、制御レジスタ64のMPUクロ ク制御ビット66及び昇圧クロック制御ビット 68の両方がビット0となってANDゲート80,82を禁 状態とし、MPU14及び昇圧回路20の両方に対し てクロック信号の供給が停止されたスリープ 状態に入る。

 その後、時刻t5でスリープ設定タイマ74が スリープ設定時間T2に達すると、タイムアッ してタイマ出力をレベル1からレベル0とす 。これは、反転出力となっていることから ORゲート76を介して昇圧設定タイマ72にレベ 1が加わって時刻t5よりリセットスタートす 。

 昇圧設定タイマ72がリセットスタートす と、昇圧クロック制御ビット68をビット1に ットすることでANDゲート82を許容状態とする 。そして、昇圧回路20にクロック信号を供給 て昇圧動作を昇圧設定時間T1に亘り再び行 せる。

 そして、T1時間後に昇圧設定タイマ72がタ イムアップすると、時刻t6で昇圧クロック制 ビット68がビット0にリセットされると同時 、MPUクロック制御ビット66がビット1にセッ される。その結果、ANDゲート82による昇圧 路20に対するクロック信号の供給が停止され ると同時に、ANDゲート82によるMPU14へのクロ ク信号の供給が開始する。そして、時刻t6~t7 に亘り、図1のMPU14による発光制御部18及び火 監視制御部16としての処理動作が行われ、 下、所定周期T0ごとにこれを繰り返す。

 図4は、本実施形態における火災監視制御を 示すフローチャートであり、図2も併せて参 しながら以下に説明する。
 図4において、電源投入、即ち電池38のセッ により電源が供給されると、ステップS1でMP U起動処理が実行される。

 続いて、ステップS2でMPU14が制御レジスタ 64のMPUクロック制御ビット66をビット0にリセ トし、同時にステップS3で昇圧クロック制 ビット68をビット1にセットする。更に、ス ップS4で昇圧設定タイマ72をリセットしてス ートする。

 このため、ステップS5で、MPU14に対するAND ゲート80からのクロック信号の供給が停止さ ると同時に、ANDゲート82から昇圧回路20に対 しクロック信号の供給が開始され、昇圧回路 20による昇圧動作が行われる。

 続いて、ステップS6で昇圧設定タイマ72の タイムアップを監視しており、昇圧設定時間 T1が経過してタイムアップすると、ステップS 7に進む。ステップS7では、MPUクロック制御ビ ット66をビット1にセットすると同時に、昇圧 クロック制御ビット68をビット0にリセットす る。

 その結果、ステップS8でMPU14が動作し、発 光制御と火災監視制御とが行われる。ステッ プS8でMPU14の処理が終了すると、ステップS9で MPUクロック制御ビット66をビット0にリセット し、これによってANDゲート80からMPU14に対す クロック信号の供給が停止する。

 同時に、ステップS10でスリープ設定タイ 74をリセットしてスタートする。これによ てスリープ設定タイマの設定時間T2に亘り、 MPU14及び昇圧回路20に対するクロック信号の 給が停止され、消費電力が抑えられたスリ プ状態となる。

 続いて、ステップS11でスリープ設定タイ 72のタイムアップを判別すると、再びステ プS3に戻り、昇圧クロック制御ビット68をビ ト1にセットして昇圧回路20の昇圧動作から じ処理を繰り返す。

 再び、図1を参照して説明すると、工場に おける製造段階の検査工程では、集積回路10 対して検査スイッチ62を外部接続してオン することで、MPU14及び昇圧回路20を高速クロ クCLK2により動作させることができる。

 即ち、図2の制御ロジック回路25において 図1の検査スイッチ62をオンにすると、制御 ジスタ64のクロック選択ビット70が例えばビ ット1にセットされる。ビット1にセットされ と、マルチプレクサ30は、クロック発生回 28から出力されている高速クロックCLK2と低 クロックCLK1とのうち、高速クロックCLK2の方 を選択して出力する。

 このため、検査工程で本実施形態の警報 を動作させた場合、マルチプレクサ30で選 された高速クロックCLK2が昇圧回路20及びMPU14 に供給される。その結果、図3のタイムチャ トに示したような所定周期T0=10秒が高速クロ ックCLK2の供給により短い周期に切り替わり 短い周期で昇圧動作と発光駆動及び火災監 制御の動作が繰り返し行われる。

 この場合の動作時間は、低速クロックCLK1 に対する高速クロックCLK2の定倍数に応じた い周期となり、検査工程で行われる各種の 査項目につき、各項目を短時間で実行して 査結果を得ることができる。

 検査工程が済んだ後、図1に示した検査ス イッチ62は、外部接続から切り離されてオー ンとなる。検査スイッチ62を取り外してオ プンにすると、図2の制御レジスタ64のクロ ク選択ビット70が例えばビット0に固定され 。これにより、マルチプレクサ30は、クロッ ク発生回路28の低速クロックCLK1を出力する通 常状態のクロック信号選択となる。

 なお、上記の実施形態では、図1の集積回 路10に設けた基準電圧回路24が内部的に基準 圧を作り出しているが、この基準電圧を、 ジスタ制御によって外部からの外部設定電 を選択的に入力することにより発生させて よい。

 また、上記の実施形態に示した制御ロジ ク回路25は一例であり、同じ機能を実現す 回路であれば、適宜のロジック回路で構成 き、更に、ロジック回路に限定されず、フ ームウェア(制御プログラム)の実行による機 能として実現しても良い。

 また、本発明は、上記の実施形態に限定 れず、その目的と利点を損なうことのない 宜の変形も含む。更に、本発明は、上記の 施形態に示した数値のみにより限定されな 。

 本発明の警報器によれば、昇圧発光が必 であっても更に消費電流を低減して電池寿 を延ばせると共に、部品点数及びコストが 減可能である。




 
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