大倉則良 (〒82 東京都板橋区高島平3丁目11番7-501号 有限会社岡山技研内 Tokyo, 1750082, JP)
有限会社岡山技研 (〒01 埼玉県和光市白子3-29-34 Saitama, 3510101, JP)
OKURA, Noriyoshi (3-11-7-501, Takashimadaira, Itabashi-k, Tokyo 82, 1750082, JP)
| 絶縁電線を同一方向に整列に巻回した巻線層を2つ以上備えた整列多層巻きコイルであって、各層毎にリード線がコイルの両端部から導出されている整列多層巻きコイル。 |
| 請求項1に記載の整列多層巻きコイルであって、 一方の端部から導出されている各層毎のリード線を一方の端子に接続し、他方の端部の各層毎のリード線を他方の端子に接続し、各層毎の巻線層のコイルが回路上並列に接続されたことを特徴とする整列多層巻きコイル。 |
| 絶縁電線を同一方向に整列に巻回した巻線層を2つ以上備えた整列多層巻きコイルであって、各層の整列巻きコイルが回路上直列に接続されたことを特徴とする整列多層巻きコイル。 |
| 請求項3に記載の整列多層巻きコイルであって、 前記整列多層巻きコイルのインダクタンスを調整するために特定の層の巻き数を調整した整列多層巻きコイル。 |
| 請求項1または2に記載の整列多層巻きコイルを製造することができる整列多層巻きコイル製造装置。 |
| 請求項3または4に記載の整列多層巻きコイルを製造することができる整列多層巻きコイル製造装置。 |
| 請求項1または2に記載の整列多層巻きコイルを用いた電気装置。 |
| 請求項3または4に記載の整列多層巻きコイルを用いた無誘導抵抗。 |
| 請求項1から4のいずれかに記載の整列多層巻きコイルに用いられる整列多層巻きコイル用巻枠。 |
| 1列整列巻きの円盤状コイルを複数積み重ね、巻始め線同士、巻終わり線同士を接続し、各々のコイルを並列接続してなる整列巻き多層コイル。 |
| 請求項10の整列巻き多層コイルであって、素線に平角線を使用してなる整列巻き多層コイル。 |
本発明は、絶縁電線を整列に巻回した巻 層を2つ以上備えた整列多層巻きコイル、整 列多層巻きコイル製造装置、ならびにその整 列多層巻きコイルを応用した電気装置、無誘 導抵抗に関する。
従来より、各種の電気機器において一般 マグネットワイヤと呼ばれる絶縁電線を巻 したコイルが数多く使用されてきた。これ のコイルは目的によって高電圧を発生させ 変圧器に使用されるものがある。高電圧を 生させるために二次側の巻き線数を多くす 。2次側巻線内の隣接する絶縁電線間で高い 電位差が発生すると絶縁電線の絶縁耐圧を超 えて短絡するいわゆるレアショートが発生し 機器が損傷する。
これを避けるために、絶縁電線540を図13 ように絶縁物で隔てた巻き枠500に段階的に 壁510、中間壁520を設けて使用電圧に対応し 中間壁数を多くして部分的に巻線を行って た。しかし絶縁物で隔てた巻き枠500を設け ので小型にすることが難しくコスト高とな 。すなわち、体積的にも大きくなり、小型 要求する機器には適切ではなかった。また 指向性が高く、明るく遠くまでクッキリと 象物を照らすことから自動車に需要が拡大 ているHID(High Intensity Discharge Lamp)用には点 のために一時的に高電圧が発生し、点灯後 電流が流れるので導体断面積が必要であり かつ小型化が要求されるために平角電線が いられることが多かった。しかし、平角電 は高価でかつ作業性が悪いという問題があ た。
さらに、スピーカのボイスコイルにはイ ダクタンス分をおさえて狭い空間に大きな 流を流す必要があり、平角電線が高級品ス ーカのボイスコイルに用いられることが多 。
これらのコイルは目的によっては、プリ ト基板に直接実装されるものがある。この 合、電源回路等に使用されるコイルは、イ ダクタンス分をおさえて狭い空間に大きな 流を流す必要があり、平角電線がこれらの イルに用いられることが多かった。
しかし、平角電線は特殊で市場性がなく 価でかつ作業性が悪いという問題があった また、バイファイラ巻きとして2本の線を同 時に巻く方法もあるが2本の線が絡み合うと う問題があり特別な工夫が必要であった。
関連する従来技術としては、2本以上の線材
を巻芯に並列に整列巻きする場合において、
線材に送りをかけ下層と上層の線材が交差す
る面における巻芯外径方向への膨らみが大き
くならない多層コイルの提案がなされている
(例えば、特許文献1参照)。しかし、専用の特
別な装置を必要とする等の問題があった。
本発明は、以上のような問題を解決して コンパクトで生産性の良い整列多層巻きコ ルとその製造装置、ならびにその整列多層 きコイルを応用した電気装置、無誘導抵抗 提供することを目的とする。
本発明者らは、整列巻きコイルを各層毎 並列に端子に接続する場合と直列に接続す 場合とを使い分けることの有用性を見出し 下記の発明を完成するに至った。
(1) 絶縁電線を同一方向に整列に巻回し 巻線層を2つ以上備えた整列多層巻きコイル あって、各層毎にリード線がコイルの両端 から導出されている整列多層巻きコイル。
(2) 一方の端部から導出されている各層 のリード線を一方の端子に接続し、他方の 部の各層毎のリード線を他方の端子に接続 、各層毎の巻線層のコイルが回路上並列に 続されたことを特徴とする(1)に記載の整列 層巻きコイル。
(1)から(2)の発明に係る整列多層巻きコイ は、同一方向に整列に巻回しており、各層 にリード線がコイルの両端部から導出され いて、一方の端部から導出されている各層 のリード線を一方の端子に接続し、他方の 部の各層毎のリード線を他方の端子に接続 、各層毎の巻線層のコイルが回路上並列に 続されている。
したがって、このコイルの両端に電源を 続して電流を流した場合に、各層毎のコイ に流れる電流により発生する磁界の方向が 一である。したがって、整列巻をした巻き の断面積に層数を乗じた断面積の巻き線が かれているのと略同様な効果がある。
また、整列巻きとなっているので一つ層 個々の隣接する絶縁電線に発生す電位差は 並列に接続されたコイルの間に発生する電 を一つ層の巻き数で除した電圧となる。ま 、個々のコイル層間で隣接する絶縁電線に わる電圧は、ほぼゼロに近い値もしくは、 イルの間に発生する電圧を一つ層の巻き数 除した電圧となる。これは、これらの層の イルが並列に接続されているからである。
したがって、適切な絶縁抵抗をもつ皮膜 絶縁電線を使用することにより、レアーシ ート等の絶縁不良を起こすことを防止する とができる。このようにして、特殊な平角 を用いることなく電流容量の大きくレアー ョート等の絶縁不良を起こすことのない絶 性に優れてコンパクトな整列多層巻きコイ が得られる。
(3) 絶縁電線を同一方向に整列に巻回し 巻線層を2つ以上備えた整列多層巻きコイル あって、各層の整列巻きコイルが回路上直 に接続されたことを特徴とする整列多層巻 コイル。
(4)前記整列多層巻きコイルのインダクタ スを調整するために特定の層の巻き数を調 した(3)に記載の整列多層巻きコイル。
(3)から(4)に係る発明は、奇数層の整列巻 コイルと偶数層の整列巻きコイルとが直列 接続されている点が、上記の(2)に係る発明 異なる。
したがって、このコイルの両端に電源を 続して電流を流した場合に、各層のコイル 流れる電流により発生する磁界の方向が互 に打ち消しあう。また、整列巻きコイルの ンダクタンスを調整するために特定の層の き数を適切に調整することによりインダク ンスを実質上でゼロとなるほど小さくする とができる。このようにして無誘導抵抗を 供することができる。なお、特定の層は最 外側の層であることが望ましい。最も外側 層は巻線数の調整が行い易いからである。
(5) (1)または(2)の整列多層巻きコイルを 造することができる整列多層巻きコイル製 装置。
(6) (3)または(4)の整列多層巻きコイルを 造することができる整列多層巻きコイル製 装置。
(7) (1)または(2)の整列多層巻きコイルを いた電気装置。
(1)または(2)の整列多層巻きコイルを電気 置に用いることにより、平角線を用いたコ ルよりもコストを低減でき、同等以上の品 のものを提供することができる。電気装置 、スピーカまたは、変圧器であることが望 しいが、これに限られるものではない。
電気装置が、スピーカである場合は、(2) 記載の整列多層巻きコイルをボイスコイル してスピーカに用いることにより、平角線 用いたボイスコイルよりもコストを低減で 、同等以上の音質のスピーカを提供するこ ができる。
また、(2)に記載の整列多層巻きコイルを 圧器に用いることにより、平角線を用いた 圧器よりもコストを低減でき、同等以上の 能を持つ変圧器を提供することができる。
(8) (3)または(4)に記載の整列多層巻きコ ルを用いた無誘導抵抗。
(3)または(4)の記載の整列多層巻きコイル 抵抗として用いることによりインダクタン の小さい抵抗を提供することができる。
(9) (1)から(5)のいずれかの整列多層巻き イル用巻枠。
(9)の整列多層巻きコイル用巻枠を本発明 (5)または(6)の整列多層巻きコイル製造装置 ともに用いることにより、本発明の整列多 巻きコイルを製造することができる。
また、本発明者らは、1列整列巻きの円盤 状コイルを複数積み重ね、巻始め線同士、巻 終わり線同士を接続ことの有用性を見出し、 下記の発明をも完成するに至った。
(10) 1列整列巻きの円盤状コイルを複数積 み重ね、巻始め線同士、巻終わり線同士を接 続し、各々のコイルを並列接続してなる整列 巻き多層コイル。
(10)の発明に係る整列巻き多層コイルは、 1列多層巻きの円盤状コイルを複数積み重ね 巻始め線同士、巻終わり線同士を接続し、 々のコイルが並列接続されている。
したがって、このコイルの両端に電源を 続して電流を流した場合に、各層毎のコイ に流れる電流により発生する磁界の方向が 一である。したがって、整列巻きをした巻 の断面積に層数を乗じた断面積の巻線が巻 れているのと略同様な効果がある。
また、整列巻きとなっているので一つ層 個々の隣接する絶縁電線に発生す電位差は 並列に接続されたコイルの間に発生する電 を一つ層の巻き数で除した電圧となる。ま 、個々のコイル層間で隣接する絶縁電線に わる電圧は、ほぼゼロに近い値もしくは、 イルの間に発生する電圧を一つ層の巻き数 除した電圧となる。これは、これらの層の イルが並列に接続されているからである。
したがって、適切な絶縁抵抗をもつ皮膜 絶縁電線を使用することにより、レアーシ ート等の絶縁不良を起こすことを防止する とができる。このようにして、特殊な平角 を用いることなく電流容量が大きくレアー ョート等の絶縁不良を起こすことのない絶 性に優れてコンパクトな整列巻き多層コイ が得られる。
(11) (10)の整列巻き多層コイルであって、 素線に平角線を使用してなる整列巻き多層コ イル。
(11)の発明に係る整列巻き多層コイルは素 線に平角線を用いているが、巻始め線同士、 巻終わり線同士を平角線によらない並列接続 をすることができるので、従来の、特に多層 間の渡りの部分で作業性が悪いという問題を 解決することができる。また、平角線は導体 のコーナ部にも均一に絶縁皮膜が形成された リボン線によることが望ましい。
本発明によれば、一般にマグネットワイ と呼ばれる絶縁電線を使用して、特殊な平 線を用いることなく電流容量の大きくレア ショート等の絶縁不良を起こすことのない 気的安全性に優れ、かつコンパクトな整列 層巻きコイルを提供することができる。
10 絶縁電線
111、113 整列巻きコイルの奇数層
112、114 整列巻きコイルの偶数層
70 整列多層巻きコイル用巻枠
以下、本発明を実施するための形態につ て図を参照しながら説明する。なお、これ あくまでも一例であって、本発明の技術的 囲はこれに限られるものではない。
[第1の実施例]
第1の実施例は、並列に接続された整列多層
巻きコイルである。図1は、本発明の一実施
態に係る並列に接続された整列多層巻きコ
ルの斜視図である。図2は、本発明の一実施
態に係る整列多層巻きコイル用巻枠の3面図
である。図3は、本発明の一実施形態に係る
列多層巻きコイル製造装置の動作を示す概
図である。
図1に示すように、本発明に係る並列に接 続された整列多層巻きコイル1は、絶縁電線10 を整列に巻回した巻線層を2つ以上備えた整 多層巻きコイルであり、各層毎にコイル端 のリード線8、12、14、16・・・ともう一方の イル端部のリード線11、13、15、17・・・が 出されている。各層毎のコイルの端部から 出され線は、図1のように両端(30、40)で接続 れ、端子50と端子60に接続されている。
並列に接続された整列多層巻きコイル1は 、図2に示す整列多層巻きコイル用巻枠70の上 に断面が円形の絶縁電線10を巻くことにより 作することができる。整列多層巻きコイル 巻枠70は、一方の側壁には絶縁電線10を通す ことができる切欠き81と、切欠き82と、その に絶縁電線10を反転することができる突起部 80を設けている。同様に反対側の側壁には、 2に示すように絶縁電線10を通すことができ 切欠き91と、切欠き92と、その間に絶縁電線 10を反転することができる突起部90を設けて る。整列多層巻きコイル用巻枠70は、巻き線 後製品として使う場合は、絶縁物により製作 することが望ましい。巻き線後製品として使 わない場合は、絶縁物でなく金属で製作し、 巻き線後、整列多層巻きコイルから取り外す ようにしても良い。
整列多層巻きコイル用巻枠70に絶縁電線10 を上記で説明したように整列巻きに巻線をす る。巻線の具体的な方法について図3にした って説明する。本発明の整列多層巻きコイ 製造装置200はスピンドル210を回転させるこ ができる駆動部と制御部と(以上図示せず)絶 縁電線10を供給するガイド部220とを有する。
図3の(1)に示す状態に整列多層巻きコイル 用巻枠70をスピンドル210にセットし、ガイド 220には使用しようとする絶縁電線10をスピ ドル210の回転に従い供給できるようにセッ する。また、絶縁電線10を整列多層巻きコイ ル用巻枠70の切欠き91に引っ掛けて固定する
この状態で図3の(2)、(3)に示すように、ス ピンドル210を一方向に回転させるとともにガ イド部220を回転に連動して整列巻となるよう な速度で平行に移動させて第1層の巻線をお なう。このようにして整列多層巻きコイル 巻枠70の側壁まで巻き終わると図3の(4)に示 ように駆動部の回転を一時停止して、整列 層巻きコイル用巻枠70の側壁の切欠き82を通 て外部に導出し、突起部80で線材を折り返 す。
図3の(5)の状態で図のようにガイド部220 元の位置に戻す。戻した後、絶縁電線10を 列多層巻きコイル用巻枠70の切欠き91に引っ けて固定する。そして図3の(6)、(7)に示すよ うに、スピンドル210を一方向に回転させると ともにガイド部220を回転に連動して整列巻と なるような速度で平行に移動させて第2層の 線をすう。このようにして整列多層巻きコ ル用巻枠70の側壁まで巻き終わると図3の(8) 示すように駆動部の回転を一時停止して、 列多層巻きコイル用巻枠70の側壁の切欠き82 通して外部に導出する。
この動作を繰り返して、第3層を巻き(図3(9)
照)、以降必要な層数まで巻く。
巻線後、絶縁電線10の隣接間を固着してから
列多層巻きコイル用巻枠を取り外す。絶縁
線10として自己融着性絶縁電線を使用する
とが望ましい。巻枠を取り外した後、各層
を渡っていた線の絶縁を除去して図1に示す
うに並列に接続する。具体的には並列接続
30と40を設け、それぞれを端子50と端子60に
続をする。
以上の様な構成の整列多層巻きコイルは 市場で入手し易い断面が円形の絶縁電線を 用して、並列に使用した場合は適切なサイ の線と層数を選択することにより、高価で 場性の低い平角線を使用することなく、コ パクトなコイルを提供することができる。 た、平角線使用時よりも表面積を多くとる とができるので、高周波の電流を流す必要 ある場合に問題となる表皮効果の問題を低 することができる。
また、整列巻きとなっているので一つ層 個々の隣接する巻き線に加わる電圧は、並 に接続されたコイルの間に加わる電圧を一 層の巻き数で除した電圧となる。また、個 の隣接する巻き線に加わる電圧は、ほぼゼ に近い値となる。これらの層が並列に接続 れているからである。
このようにして、一般にマグネットワイ と呼ばれる絶縁電線を使用して、特殊な平 線を用いることなく電流容量の大きくレア ショート等の絶縁不良を起こすことのない 縁性に優れ、かつコンパクトな整列多層巻 コイルを提供することができる。
[第2の実施例]
第2の実施例は、連続して巻回された整列多
層巻きコイルである。図4に示すように、コ
ル100は、絶縁電線10を整列に巻回した巻線層
を2つ以上備えた整列多層巻きコイルである
、ボビン端部の突起部80で線材を折り返し逆
方向に整列に巻回すことで、線材を切らずに
連続して多層巻回したものである。図4は、
発明の一実施形態に係る直列に接続された
列多層巻きコイルの3面図である。
本発明の直列に接続された整列多層巻き イル100は、図4に示すように絶縁電線10を巻 始めの端子109より整列に巻回した巻線層を2 つ以上ある整列多層巻きコイルであり、整列 巻きコイルの奇数層(例えば111、113)の巻き方 と整列巻きコイルの偶数層(例えば112、114) 巻き方向とを逆方向としている。
整列巻きコイルの奇数層の巻き終わり位 の外周を整列巻きコイルの偶数層の巻き始 の位置とし、さらに偶数層の外周に奇数層 整列巻きする場合は整列巻きコイルの偶数 の巻き終わり位置の外周を整列巻きコイル 奇数層の巻き始めの位置としている。
図4の例では、図2に示す整列多層巻きコ ル用巻枠70の上に円形の絶縁電線10が巻かれ いる。整列多層巻きコイル用巻枠70は、一 の側壁には絶縁電線10を通すことができる切 欠き81と、切欠き82と、その間に絶縁電線10を 反転することができる突起部80を設けている 同様に反対側の側壁には、図2に示すように 絶縁電線10を通すことができる切欠き91と、 欠き92と、その間に絶縁電線10を反転するこ ができる突起部90を設けている。整列多層 きコイル用巻枠70は、巻き線後製品として使 う場合は、絶縁物により製作することが望ま しい。巻き線後製品として使はない場合は、 絶縁物でなく金属で製作し、巻き線後、整列 多層巻きコイルから取り外すようにしても良 い。
整列多層巻きコイル用巻枠70に絶縁電線10 を上記で説明したように整列巻きに巻線をす る。巻線の具体的な方法について図5にした って説明する。本発明の整列多層巻きコイ 製造装置200はスピンドル210を反転して回転 せることができる駆動部と制御部と(以上図 せず)絶縁電線10を供給するガイド部220とを する。
図5の(1)に示す状態に整列多層巻きコイル 用巻枠70をスピンドル210にセットし、ガイド 220には使用しようとする絶縁電線10をスピ ドル210の回転にしたがい供給できるように ットする。また、絶縁電線10を整列多層巻き コイル用巻枠70の切欠き91に引っ掛けて固定 る。
この状態で図5の(2)、(3)に示すように、ス ピンドル210を一方向に回転させるとともにガ イド部220を回転に連動して整列巻となるよう な速度で平行に移動させて第1層11の巻線をお こなう。このようにして整列多層巻きコイル 用巻枠70の側壁まで巻き終わると図5の(4)に示 すように駆動部の回転を一時停止して、整列 多層巻きコイル用巻枠70の側壁の切欠き82を して外部に出し、切欠き81を通して側壁の中 にガイド部220を戻す。
ガイド部220を戻した図5の(5)の状態で図の ように逆の方向にスピンドル210を回転させガ イド部220を回転に連動して整列巻となるよう な速度で第1層111とは逆に平行に移動させる( 5(6))。このようにして第2層112を側壁まで巻 と整列多層巻きコイル用巻枠70の切欠き92を 通して外部に出し、切欠き91を通して側壁の にガイド部220を戻す(図5(7)、(8))。
ガイド部220を戻した図5の(8)の状態で図の ように、第2層112とは逆の方向にスピンドル21 0を回転させガイド部220を回転に連動して整 巻となるような速度で第2層112とは逆に平行 移動させる。このようにして第3層113を巻く 。以下同様に奇数層と偶数層との整列巻きを する。
このようにして、必要な層数を巻き終え 切欠き91から絶縁電線10を引き出して端子115 とし、端子109と端子115の間に直列に接続した 整列多層巻きコイル100を製作することができ る。
奇数層の整列巻きコイルと偶数層の整列 きコイルとが直列に接続されているので、 のコイルの両端に電源を接続して電流を流 た場合に、奇数層のコイルに流れる電流に り発生する磁界の方向と、偶数層のコイル 流れる電流により発生する磁界の方向とが 対方向で打ち消しあう。また、整列巻きコ ルのインダクタンスを調整するために特定 層の巻き数を適切に調整することによりイ ダクタンスを実質上でゼロとなるほど小さ することができる。このようにして無誘導 抗を提供することができる。
また、図6に示すように、巻枠70より両端に 導出された渡り線部(119、122)を半田付け212な で結線して一方の端子209に接続し、もう一 の端部より導出された渡り線部(121、123)を 田付け216などで結線して一方の端子215に接 し、各層のコイルを並列に使用すれば整列 層巻きコイルとしても使用できる。
[スピーカのボイスコイルとしての実施例]
以下本発明に係る並列に接続された整列多
巻きコイルの快適な実施例として、スピー
のボイスコイルとして使用された場合につ
て説明する。図7は、一般的な動電直接放射
スピーカの構造である。図8は、コイル幅と
直線ひずみの関係を示す図である。図9は、
発明の並列に接続された整列多層巻きコイ
をスピーカのボイスコイルとしての実施例
ある。
図7において、一般的な動電直接放射スピ ーカ300は、ボイスコイル310、ヨーク320、永久 磁石330、中心磁石340、コーン350、エッジ360、 中心支持部370、端子380により構成される。永 久磁石330によりヨーク320と中心磁石340間に磁 界が発生する。端子380より増幅器で増幅され た信号電圧が印加されるとボイスコイル310中 に電流が流れる。ボイスコイル310中に流れた 電流とヨーク320と中心磁石340間に磁界が発生 した磁界により電磁力が発生してコーン350を 振動させる。コーン350の振動により音声が空 気中に伝わる。
ヨーク320と中心磁石340間に発生する磁界 通常は図8にように中心部では、ほぼ一様で 平行な磁界であるが、端の部分は一様ではな い。ボイスコイル310の幅が大きい場合は図6 (b)で示すように、磁界が一様でない部分に って動作する。このため、非直線ひずみが 生し易い。その為、高級なスピーカでは、 角線を用いて図8(a)に示すような幅の狭いボ スコイルを使用していた。
図9に示すように、本発明の並列に接続さ れた市場で入手し易い断面が円形の絶縁電線 を使用した整列多層巻きコイルによるボイス コイル312は、並列に使用した場合は適切なサ イズの線と層数を選択することにより、高価 で市場性の低い平角線を使用することなく実 用化することができる。また、平角線使用時 よりも表面積を多くとることができるので、 表皮効果の問題を低減することができ、高い 周波数の音声を再現することに貢献する。
[変圧器としての実施例]
次に、変圧器のコイルとして使用した場合
代表例としてHID(High-Intensity Discharge Lamp)に
用される高電圧変圧器に応用された例つい
説明をする。HIDランプには、水銀ランプ、
タル・ハライド・ランプ、高圧ナトリウム
ランプなどがある。中でもメタル・ハライ
・ランプは演色性が良く、発光効率も高い
とから自動車用の照明に使われることが多
なった。HIDランプは放電を開始させるため
2KV以上の高電圧が必要である。また、放電
開始した際に短時間ではあるが大きな電流
流れるために有る程度の太いコイルを用い
必要がある。さらに、自動車用ではエンジ
ルームなどの他の機器も密集した中に取り
ける必要があるので容積を小さくする必要
あった。その為、従来は高電圧変圧器のコ
ルとして平角線が使用されてきた。
図10は、本発明に係る並列に接続した整 多層巻きコイルを使用したHID用高電圧変圧 である。図10に示すように、HID用高電圧変圧 器400はフェライトコア410の上に高圧用コイル として並列に接続した整列多層巻きコイル420 が巻かれている。整列多層巻きコイル420は図 のように4層で構成され、各層は並列に接続 れて端子430と端子440に接続されている。そ 上に絶縁物450があり絶縁物450の外側に平角 を用いた低圧側コイル460が巻かれている。
以上のように、高価で、生産性が悪く、 接する線材の電位差を小さくするため、特 な平角線を使用せざるを得ないコイル構造 、市場性のあるマグネットワイヤ等の丸線 実現でき、電気的信頼性も高いコイルを提 することができる。
[無誘導抵抗としての実施例]
上記で説明したように直列に接続した各層
発生する磁界をお互いに打ち消すので直列
接続することにより無誘導抵抗を実現する
とができる。外側にまかれたインダクタン
と内側と若干異なる。これを補正するため
、一部の層の巻線数を調整することにより
ぼインダクタンスがゼロに近い無誘導抵抗
実現することができる。
[第3の実施例]
第3の実施例は、図11に示すように絶縁電線
半径方向に整列に巻回した巻線層を2つ以上
備えた整列巻き多層コイルに関するものであ
る。
図11に示すように、整列巻き多層コイル11 00は、絶縁電線1010を半径方向に整列に巻回し た巻線層が2つ以上ある。詳細に説明すると 絶縁電線1010は巻始めより半径方向に整列に かれて巻終わり第1の巻線層が作られる。そ して、第1の巻線層の内周部よりリード線1109 外周部からリード線1110が導出されている。
同様に、絶縁電線1010は巻始めより半径方 向に整列に巻かれて巻終わり第2の巻線層が られる。そして、第2の巻線層の内周部より ード線1111と外周部からリード線1112が導出 れている。同様に第3の巻線層が作られ、そ 内周部よりリード線1113と外周部からリード 線1114が導出される。
このような巻線層を整列巻き多層コイル1 100が要求される仕様に合わせて作成され隣接 して固着する。そして、外周部から導出され ている各層毎のリード線1110、1112,1114を一方 端子1170に接続線1160を介して接続し、内周部 から導出されている各層毎のリード線1109、11 11、1113を他方の端子1180に接続線1150を介して 続する。
この様な構成によっても整列巻き多層コ ル1100は、市場で入手し易い断面が円形の絶 縁電線を使用して、巻線層数を要求される仕 様に合わせて選択することにより、高価で市 場性の低い平角線を使用することなく、コン パクトで扁平なコイルを提供することができ る。また、平角線使用時よりも表面積を多く とることができるので、高周波の電流を流す 必要がある場合に問題となる表皮効果の問題 を低減することができる。
また、整列巻きとなっているので一つ層 個々の隣接する巻線に加わる電圧は、並列 接続されたコイルの間に加わる電圧を一つ の巻き数で除した電圧となる。また、個々 隣接する巻線に加わる電圧は、ほぼゼロに い値となる。これらの層が並列に接続され いるからである。
このようにして、一般にマグネットワイ と呼ばれる絶縁電線を使用して、特殊な平 線を用いることなく電流容量の大きくレア ショート等の絶縁不良を起こすことのない 縁性に優れ、かつコンパクトで扁平な整列 き多層コイルを提供することができる。
[第4の実施例]
図12に示すように、整列巻き多層コイル1200
、平角線1020を半径方向に整列に巻回した巻
線層が2つ以上ある。平角線1020は、例えば、
京特殊電線株式会社のNAリボン線を用いる
とができる。具体的には、平角線1020は巻始
より半径方向に整列に巻かれて巻終わり第1
の巻線層が作られる。そして、第1の巻線層
内周部よりリード線1209と外周部からリード
1210が導出されている。
同様に、平角線1020は巻始めより半径方向 に整列に巻かれて巻終わり第2の巻線層が作 れる。そして、第2の巻線層の内周部よりリ ド線1211と外周部からリード線1212が導出さ ている。同様に第3の巻線層が作られ、その 周部よりリード線1213と外周部からリード線 1214が導出される。
このような巻線層を整列巻き多層コイル1 200が要求される仕様に合わせて作成され隣接 して固着する。そして、外周部から導出され ている各層毎のリード線1210、1212、1214を一方 の端子1270に接続線1260を介して接続し、内周 から導出されている各層毎のリード線1209、 1211、1213を他方の端子1280に接続線1250を介し 接続する。
この様な構成によっても整列巻き多層コ ル1200は、整列巻きとなっているので一つ層 の個々の隣接する巻線に加わる電圧は、並列 に接続されたコイルの間に加わる電圧を一つ 層の巻き数で除した電圧となる。また、個々 の隣接する巻線に加わる電圧は、ほぼゼロに 近い値となる。これらの層が並列に接続され ているからである。
以上、本発明の実施形態を用いて説明し が、本発明の技術的範囲は上記実施形態に 載の範囲には限定されない。上記実施形態 、多様な変更または改良を加えることがで る。そのような変更または改良を加えた形 も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが 特許請求の範囲の記載から明らかである。 えば、電気装置については、主にスピーカ 高圧変圧器について説明したがセンサーコ ル、モータ関係に使用しても良い。また、 縁電線は断面が円状の線について主に説明 たが断面が楕円などでも採用することがで る。
