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Title:
AMPLIFIER FOR CONTROLLING GAIN AND OPTICAL MODULE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/153892
Kind Code:
A1
Abstract:
An amplifier (101) comprises a first transistor (N1) including a first conducting electrode to which an electric current is supplied, a control electrode coupled to the first conducting electrode, and a second conducting electrode coupled to a fixed voltage source, a second transistor (N0) including a first conducting electrode, a second conducting electrode, and a control electrode coupled to the control electrode of the first transistor (N1), a feedback resistance (RF) coupled to the control electrode of the second transistor (N0) for feeding back an output of the second transistor (N0) to the control electrode of the second transistor (N0), and a variable resistance element (M1) for controlling the ratio between an electric current flowing from the first conducting electrode of the first transistor (N1) to the control electrode of the second transistor (N0) and the feedback resistance (RF) and an electric current flowing from the first conducting electrode to the second conducting electrode of the first transistor (N1).

Inventors:
UMEDA DAISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070594
Publication Date:
December 23, 2009
Filing Date:
November 12, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO ELECTRIC INDUSTRIES (JP)
UMEDA DAISUKE (JP)
International Classes:
H03G3/20; H03F3/08; H03G3/30
Foreign References:
JP2008118497A2008-05-22
JPH09186659A1997-07-15
JP2007005901A2007-01-11
JP2000305644A2000-11-02
JPS63151205A1988-06-23
JPH098563A1997-01-10
JP2006101223A2006-04-13
Other References:
See also references of EP 2290814A4
Attorney, Agent or Firm:
FUKAMI, Hisao et al. (JP)
Hisao Fukami (JP)
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Claims:
 電流が入力される第1導通電極と、前記第1導通電極に結合された制御電極と、固定電圧源に結合された第2導通電極とを有する第1のトランジスタ(N1)と、
 第1導通電極と、前記固定電圧源に結合された第2導通電極と、前記第1のトランジスタ(N1)の制御電極に結合された制御電極とを有する第2のトランジスタ(N0)と、
 前記第2のトランジスタ(N0)の制御電極に結合され、前記第2のトランジスタ(N0)の出力を前記第2のトランジスタ(N0)の制御電極に帰還するための帰還抵抗(RF)と、
 前記第1のトランジスタ(N1)の第1導通電極から前記第2のトランジスタ(N0)の制御電極および前記帰還抵抗(RF)へ流れる電流と、前記第1のトランジスタ(N1)の第1導通電極から第2導通電極へ流れる電流との比率を制御するための可変抵抗素子(M1)とを備える増幅器。
 前記可変抵抗素子(M1)は、前記第1のトランジスタ(N1)の第2導通電極と前記固定電圧源との間に接続されている請求の範囲第1項に記載の増幅器。
 前記可変抵抗素子(M1)は、前記第1のトランジスタ(N1)の第2導通電極に結合された第1導通電極と、前記固定電圧源に結合された第2導通電極とを有する第3のトランジスタ(M1)であり、
 前記増幅器は、さらに、
 前記第2のトランジスタ(N0)の第2導通電極に結合された第1導通電極と、前記固定電圧源に結合された第2導通電極とを有する第4のトランジスタ(M0)を備える請求の範囲第2項に記載の増幅器。
 前記第1のトランジスタ(N1)のサイズおよび前記第2のトランジスタ(N0)のサイズの比と、前記第3のトランジスタ(M1)のサイズおよび前記第4のトランジスタ(M0)のサイズの比とが略等しい請求の範囲第3項に記載の増幅器。
 前記可変抵抗素子(M1)は、前記第1のトランジスタ(N1)の制御電極と前記第1のトランジスタ(N1)の第1導通電極および前記第2のトランジスタ(N0)の制御電極との間に接続されている請求の範囲第1項に記載の増幅器。
 前記第1のトランジスタ(N1)および前記第2のトランジスタ(N0)は同じ構造であり、
 前記増幅器は、さらに、
 前記第2のトランジスタ(N0)の第1導通電極に結合され、前記帰還抵抗(RF)と同じ材料で形成された抵抗(RL)を備える請求の範囲第1項に記載の増幅器。
 前記増幅器は、さらに、
 前記第1のトランジスタ(N1)の第1導通電極に定電流を供給する電流源を備える請求の範囲第1項に記載の増幅器。
 前記増幅器は、前記第1のトランジスタ(N1)および前記可変抵抗素子(M1)の組を複数備え、各前記第1のトランジスタ(N1)の第1導通電極および制御電極が前記第2のトランジスタ(N0)の制御電極に共通に結合されている請求の範囲第1項に記載の増幅器。
 前記増幅器は、さらに、
 前記第2のトランジスタ(N0)の出力に基づいて、前記可変抵抗素子(M1)の抵抗値を3段階以上に制御する制御回路(12)を備える請求の範囲第1項に記載の増幅器。
 前記第1のトランジスタ(N1)の第1導通電極には、受動的光ネットワーク(501)において用いられる受光素子(PD)からの電流が入力される請求の範囲第1項に記載の増幅器。
 光ファイバを備えた受動的光ネットワーク(501)において用いられる光モジュールであって、
 前記光ファイバと光学的に結合された受光素子(PD)と、
 前記受光素子(PD)に結合された第1導通電極と、前記第1導通電極に結合された制御電極と、固定電圧源に結合された第2導通電極とを有する第1のトランジスタ(N1)と、
 第1導通電極と、前記固定電圧源に結合された第2導通電極と、前記第1のトランジスタ(N1)の制御電極に結合された制御電極とを有する第2のトランジスタ(N0)と、
 前記第2のトランジスタ(N0)の制御電極に結合され、前記第2のトランジスタ(N0)の出力を前記第2のトランジスタ(N0)の制御電極に帰還するための帰還抵抗(RF)と、
 前記第1のトランジスタ(N1)の第1導通電極から前記第2のトランジスタ(N0)の制御電極および前記帰還抵抗(RF)へ流れる電流と、前記第1のトランジスタ(N1)の第1導通電極から第2導通電極へ流れる電流との比率を制御するための可変抵抗素子(M1)と、
 前記可変抵抗素子(M1)の抵抗値を制御するための制御信号を受ける端子(T2)とを備える光モジュール。
Description:
ゲイン制御を行なう増幅器およ 光モジュール

 本発明は、増幅器および光モジュールに し、特に、ゲイン制御を行なう増幅器およ 光モジュールに関する。

 光ファイバを用いた公衆回線網において1 ギガビット/秒の通信速度を実現するGE-PON(Giga  Bit Passive Optical Network)では、宅側装置から の光信号を受光素子で検出し、この受光素子 の出力する検出電流を増幅するためのTIA(ト ンスインピーダンスアンプ)すなわち前置増 器が局側装置に設けられる。

 従来の前置増幅器として、たとえば、特 昭63-151205号公報(特許文献1)には、以下のよ な構成が開示されている。すなわち、光入 により変化するアバランシェフォトダイオ ドの出力電流をプリアンプを介して出力電 として出力し、AGC(Automatic Gain Control)回路 よりこの出力電圧を制御する光受信回路に いて、プリアンプの出力電圧の飽和を検出 る飽和電圧検出回路と、飽和電圧検出回路 出力に応答してアバランシェフォトダイオ ドの出力電流を分流する分流回路とを備え 。

 また、特開平9-8563号公報(特許文献2)には 以下のような構成が開示されている。すな ち、受光素子からの電流信号を増幅する光 信前置増幅器において、電流信号の大きさ 応じて第1の制御信号により利得位相特性を 可変する帰還増幅回路と、帰還増幅回路の出 力を基準電圧と比較し第1の制御信号を帰還 幅回路に出力する大入力制御回路とを備え 。帰還増幅回路が、電流信号を増幅する増 器と、増幅器の出力をバッファリングする ッファ回路と、増幅器の利得を切り替える 還用の第1の抵抗および第2の抵抗と、増幅器 の位相補償を行なう位相補償コンデンサと、 利得および位相補償の切り替え動作を行なう 第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子 から構成されている。

 また、特開2006-101223号公報(特許文献3)には 以下のような構成が開示されている。すな ち、バースト信号が入力される反転増幅回 と、反転増幅回路の入力ノードと出力ノー との間に配置される第1帰還回路と、第1帰還 回路と並列に配置される第2帰還回路と、反 増幅回路の出力に基づいてバースト信号の 続期間を判定し、バースト信号のオフ時期 示す第1信号を出力するバースト区間判定部 、反転増幅回路の出力に基づいてバースト 号の振幅を判定し、振幅が所定の閾値を超 たことを示す第2信号を出力する利得切替信 号生成部とを備える。第2帰還回路は、位相 償用コンデンサと、第1信号と第2信号とに基 づいて開閉が制御されるスイッチとを含み、 スイッチの開閉によって利得が制御される。

特開昭63-151205号公報

特開平9-8563号公報

特開2006-101223号公報

 特許文献1に記載の前置増幅器は、出力電 圧の飽和を飽和電圧検出回路で検出し、飽和 電圧検出回路の出力に応じてアバランシェフ ォトダイオードの出力電流を分流することに より、アバランシェフォトダイオードからプ リアンプ(増幅回路)への電流を所定量減らす 成である。しかしながら、このような構成 は分流量の調整が困難である。すなわち、 流量を小さく設定しすぎると光入力信号の ベルが比較的大きい場合にプリアンプの飽 が防げず、前置増幅器のダイナミックレン が狭くなるという問題点がある。その一方 、分流量を大きく設定しすぎると、S/N(Signal  to Noise)比が劣化するという問題点がある。

 特許文献1の実施例では、反転増幅を行な う前置増幅器の出力電圧と基準電圧Vrefとを 較し、前置増幅器への入力電流信号のレベ が大きい場合には、前置増幅器の出力電圧 基準電圧Vrefを下回り、アバランシェフォト イオードの出力電流が分流される。基準電 Vrefの設定は難しく、基準電圧Vrefを小さく 定しすぎると分流量が小さくなり、前置増 器のダイナミックレンジが狭くなる。その 方で、前置増幅器への入力電流信号が論理 イレベルである区間のみアバランシェフォ ダイオードの出力電流が分流されるため、 準電圧Vrefを大きく設定しすぎると分流量が きくなり、S/N比が劣化する。

 図13は、特許文献2および3に記載の前置増幅 器の構成を概略的に示す図である。
 図13を参照して、特許文献2および3に記載の 前置増幅器は、帰還抵抗RFの抵抗値を切り替 ることにより利得を変更する構成である。

 増幅回路51の利得をAとし、帰還抵抗RFの 抗値をRFとし、受光素子PDの寄生容量等の入 容量をCinとすると、この前置増幅器のDC利 ZTおよび-3dB帯域f-3dBは、以下の式で表わされ る。

 これらの式では、説明を簡単にするため 増幅回路51の周波数特性を無視している、 なわち利得Aを固定値としている。しかしな ら、帰還抵抗RFによって形成される帰還ル プの帯域よりも増幅回路51の帯域が小さくな ると、位相余裕が低下して帰還ループが不安 定になる。ここで、増幅回路51が1次の特性を 持つ場合(A(s)=A/(1+s))、増幅回路51には帰還ル プの√2倍程度の帯域が必要になる。高利得 つ広帯域の前置増幅器を設計するためには 位相余裕を満足する範囲で増幅回路51の利 Aを大きくする必要がある。

 図13に示す前置増幅器において、光入力 号レベルが大きい場合に帰還抵抗値が小さ なるように切り替えると、DC利得ZTが小さく るとともに帰還ループの帯域が大きくなる そうすると、増幅回路51の帯域が不足し、 相余裕が低下してしまう。

 このような問題点を解決するためには、 め位相余裕を大きめに確保する、すなわち 幅回路51の帯域を広めに設計する必要があ 。しかしながら、トランジスタの(利得×帯 )は一定であり、帯域を広くすると利得は小 くなることから、高周波用の前置増幅器で このような方法は適していない。

 また、特許文献2に記載の前置増幅器のよ うに、位相補償コンデンサで帯域を制御する ことにより、帰還ループの帯域が大きくなら ないようにする方法では、パラメータ調整が 難しく、製造ばらつきおよび温度変動の影響 を受けやすい。

 それゆえに、本発明の目的は、ダイナミ クレンジを広げ、かつ広帯域の信号を安定 て増幅することが可能な増幅器および光モ ュールを提供することである。

 この発明のある局面に係わる増幅器は、 流が入力される第1導通電極と、第1導通電 に結合された制御電極と、固定電圧源に結 された第2導通電極とを有する第1のトランジ スタと、第1導通電極と、固定電圧源に結合 れた第2導通電極と、第1のトランジスタの制 御電極に結合された制御電極とを有する第2 トランジスタと、第2のトランジスタの制御 極に結合され、第2のトランジスタの出力を 第2のトランジスタの制御電極に帰還するた の帰還抵抗と、第1のトランジスタの第1導通 電極から第2のトランジスタの制御電極およ 帰還抵抗へ流れる電流と、第1のトランジス の第1導通電極から第2導通電極へ流れる電 との比率を制御するための可変抵抗素子と 備える。

 好ましくは、可変抵抗素子は、第1のトラ ンジスタの第2導通電極と固定電圧源との間 接続されている。

 より好ましくは、可変抵抗素子は、第1の トランジスタの第2導通電極に結合された第1 通電極と、固定電圧源に結合された第2導通 電極とを有する第3のトランジスタであり、 幅器は、さらに、第2のトランジスタの第2導 通電極に結合された第1導通電極と、固定電 源に結合された第2導通電極とを有する第4の トランジスタを備える。

 より好ましくは、第1のトランジスタのサ イズおよび第2のトランジスタのサイズの比 、第3のトランジスタのサイズおよび第4のト ランジスタのサイズの比とが略等しい。

 好ましくは、可変抵抗素子は、第1のトラ ンジスタの制御電極と第1のトランジスタの 1導通電極および第2のトランジスタの制御電 極との間に接続されている。

 好ましくは、第1のトランジスタおよび第 2のトランジスタは同じ構造であり、増幅器 、さらに、第2のトランジスタの第1導通電極 に結合され、帰還抵抗と同じ材料で形成され た抵抗を備える。

 好ましくは、増幅器は、さらに、第1のト ランジスタの第1導通電極に定電流を供給す 電流源を備える。

 好ましくは、増幅器は、第1のトランジス タおよび可変抵抗素子の組を複数備え、各第 1のトランジスタの第1導通電極および制御電 が第2のトランジスタの制御電極に共通に結 合されている。

 好ましくは、増幅器は、さらに、第2のト ランジスタの出力に基づいて、可変抵抗素子 の抵抗値を3段階以上に制御する制御回路を える。

 好ましくは、第1のトランジスタの第1導 電極には、受動的光ネットワークにおいて いられる受光素子からの電流が入力される

 この発明のある局面に係わる光モジュー は、光ファイバを備えた受動的光ネットワ クにおいて用いられる光モジュールであっ 、光ファイバと光学的に結合された受光素 と、受光素子に結合された第1導通電極と、 第1導通電極に結合された制御電極と、固定 圧源に結合された第2導通電極とを有する第1 のトランジスタと、第1導通電極と、固定電 源に結合された第2導通電極と、第1のトラン ジスタの制御電極に結合された制御電極とを 有する第2のトランジスタと、第2のトランジ タの制御電極に結合され、第2のトランジス タの出力を第2のトランジスタの制御電極に 還するための帰還抵抗と、第1のトランジス の第1導通電極から第2のトランジスタの制 電極および帰還抵抗へ流れる電流と、第1の ランジスタの第1導通電極から第2導通電極 流れる電流との比率を制御するための可変 抗素子と、可変抵抗素子の抵抗値を制御す ための制御信号を受ける端子とを備える。

 本発明によれば、ダイナミックレンジを げ、広帯域の信号を安定して増幅すること できる。

本発明の第1の実施の形態に係る光ネッ トワークの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る局側装 置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る前置増 幅器の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る前置増 幅器において、NチャネルMOSトランジスタM1が オンし、かつNチャネルMOSトランジスタM11が フしている状態を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る前置増 幅器の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る前置増 幅器において、NチャネルMOSトランジスタM0お よびM1がオンし、かつNチャネルMOSトランジス タM11がオフしている状態を示す回路図である 。 本発明の第3の実施の形態に係る前置増 幅器の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る前置増 幅器において、NチャネルMOSトランジスタM1が オンし、かつNチャネルMOSトランジスタM11が フしている状態を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係る前置増 幅器の構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る前置 幅器の構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る前置 幅器の構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る前置 幅器において、NチャネルMOSトランジスタM1 オンしている状態を示す回路図である。 特許文献2および3に記載の前置増幅器 構成を概略的に示す図である。

符号の説明

 1,11,12 利得制御回路、2 反転増幅回路、5 1 増幅回路、3 差動変換回路、4 出力バッフ ァ回路、51 光受信部、52 光送信部、53 合分 波部、54 後置増幅器、55 クロック/データ再 生部、101~106 前置増幅器、201 レンズ、202  ンズ、203 発光素子、301 光モジュール、302 PON受信部、303 PON送信部、304 通信制御部、3 05 上位ネットワーク受信部、306 上位ネット ワーク送信部、401A,401B,401C,401D 宅側装置、402  局側装置、501 光ネットワーク、502 上位ネ ットワーク、SP1,SP2 スプリッタ、T1~T3 端子 PD 受光素子、N0,N1~Nn,NF NPNトランジスタ、M0, M1~Mn,M11 NチャネルMOSトランジスタ、C0,C1~Cn  ンデンサ、INV インバータ、RF 帰還抵抗、RL  抵抗、IS1,IS2 電流源。

 以下、本発明の実施の形態について図面 用いて説明する。なお、図中同一または相 部分には同一符号を付してその説明は繰り さない。

 <第1の実施の形態>
 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光 ットワークの構成を示す図である。

 図1を参照して、光ネットワーク501は、た とえばGE-PONであり、宅側装置401A,401B,401C,401D 、局側装置402と、スプリッタSP1,SP2とを備え 。宅側装置401A,401B,401C,401Dと局側装置402とは 、スプリッタSP1およびSP2ならびに光ファイバ OPTFを介して接続され、互いに光信号を送受 する。宅側装置401Dと局側装置402とは、スプ ッタSP2および光ファイバOPTFを介して接続さ れ、互いに光信号を送受信する。

 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る局 装置の構成を示す図である。
 図2を参照して、局側装置402は、光モジュー ル301と、PON受信部302と、PON送信部303と、通信 制御部304と、上位ネットワーク受信部305と、 上位ネットワーク送信部306とを備える。光モ ジュール301は、光受信部51と、光送信部52と 合分波部53と、端子T1~T3とを含む。光受信部5 1は、レンズ201と、受光素子PDと、前置増幅器 101とを含む。光送信部52は、レンズ202と、発 素子203とを含む。PON受信部302は、後置増幅 54と、クロック/データ再生部55とを含む。

 上位ネットワーク502からのフレームは上 ネットワーク受信部305により受信され、通 制御部304へ送られる。通信制御部304は、PON 信部303を介して光モジュール301の端子T3へ レームを出力する。光モジュール301の光送 部52において、発光素子203は、PON送信部303か ら受けた電気信号であるフレームを光信号に 変換し、レンズ202および合分波部53を介して 側装置へ送信する。

 一方、宅側装置から局側装置へ送信され 光信号は、合分波部53を介して光受信部51に より受信される。光受信部51において、受光 子PDは、合分波部53およびレンズ201を介して 光ファイバOPTFと光学的に結合されている。 光素子PDは、光ファイバOPTFから受けた光量 応じた電気信号を出力する。前置増幅器101 、受光素子PDから受けた電気信号を増幅し、 端子T1を介してPON受信部302へ出力する。

 PON受信部302において、後置増幅器54は、 置増幅器101から受けた電気信号を増幅して ロック/データ再生部55へ出力する。クロッ /データ再生部55は、後置増幅器54から受けた 電気信号に基づいて、クロックおよびデータ を再生する。

 通信制御部304は、クロック/データ再生部 55から受けたデータを復号化し、データフレ ムおよび制御フレームを復元する。通信制 部304は、復元したこれらのフレームに基づ て、上位ネットワーク送信部306を介して上 ネットワーク502へフレームを送信する。ま 、通信制御部304は、各宅側装置が送信した 信号が時間的に競合しないように、宅側装 からのバースト信号の開始タイミングおよ 終了タイミング等を管理し、バースト信号 送信してもよい期間を示すウインドウを制 フレームとして宅側装置に通知する。宅側 置は、割り当てられたウインドウにおいて ースト信号を送信してくるため、通信制御 304は、管理しているタイミングに基づいて ースト信号の開始時または終了時にリセッ 信号RSTを端子T2を介して前置増幅器101へ出 する。

 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る前 増幅器の構成を示す回路図である。
 図3を参照して、前置増幅器101は、利得制御 回路1と、反転増幅回路2と、差動変換回路3と 、出力バッファ回路4と、NPNトランジスタN1と 、NチャネルMOSトランジスタM1,M11と、コンデ サC1と、インバータINVとを備える。反転増幅 回路2は、NPNトランジスタN0,NFと、帰還抵抗RF 、抵抗RLと、電流源IS1とを含む。

 NPNトランジスタN1は、受光素子PDのアノー ドに接続されたコレクタおよびベースと、N ャネルMOSトランジスタM1のドレインおよびコ ンデンサC1の第1端に接続されたエミッタとを 有する。

 NチャネルMOSトランジスタM1は、利得制御 路1からのゲイン切り替え信号GSWを受けるゲ ートと、接地電圧源PS2およびコンデンサC1の 2端に接続されたソースとを有する。

 NチャネルMOSトランジスタM11は、インバー タINVの出力に接続されたゲートと、固定電圧 源PS4に接続されたドレインと、コンデンサC1 第1端に接続されたソースとを有する。

 NPNトランジスタN0は、NPNトランジスタN1の ベースおよび帰還抵抗RFの第1端に接続された ベースと、抵抗RLの第1端およびNPNトランジス タNFのベースに接続されたコレクタと、接地 圧源PS2に接続されたエミッタとを有する。N PNトランジスタNFは、固定電圧源PS3および抵 RLの第2端に接続されたコレクタと、帰還抵 RFの第2端および電流源IS1の第1端に接続され エミッタとを有する。

 電流源IS1の第2端が接地電圧源PS2に接続さ れている。受光素子PDのカソードが固定電圧 PS1に接続されている。

 差動変換回路3は、反転増幅回路2の出力 圧VAMPすなわちNPNトランジスタNFのエミッタ 圧を差動信号に変換し、出力バッファ回路4 介して出力信号VOUTとして端子T1へ出力する

 帰還抵抗RFは、出力電圧VAMPすなわちNPNト ンジスタN0の出力を、NPNトランジスタN0のベ ースに帰還するために設けられている。

 NチャネルMOSトランジスタM1は、受光素子P DからNPNトランジスタN0および帰還抵抗RFへ流 る電流と、受光素子PDからNPNトランジスタN1 のコレクタおよびエミッタを介して接地電圧 源PS2へ流れる電流との比率を制御するために 設けられている。

 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る 置増幅器において、NチャネルMOSトランジス M1がオンし、かつNチャネルMOSトランジスタM 11がオフしている状態を示す回路図である。

 利得制御回路1は、出力電圧VAMPに基づい ゲイン切り替え信号GSWを生成して出力する より詳細には、利得制御回路1は、バースト 号である光入力信号の先頭において、論理 ーレベルのゲイン切替信号GSWを出力して光 力信号の受信を開始する。その後、光入力 号の複数ビット分の期間における、出力電 VAMPのレベルの平均値を算出する。そして、 利得制御回路1は、反転増幅回路2の出力電圧V AMPの平均値が所定値未満すなわち光入力信号 のレベルが大きい場合には、論理ハイレベル のゲイン切り替え信号GSWを出力することによ り、NチャネルMOSトランジスタM1をオンする。 そうすると、NPNトランジスタN1のエミッタ電 が下がり、NPNトランジスタN1がオンする。 れにより、NPNトランジスタN1およびNチャネ MOSトランジスタM1を通してバイパス電流ibps 受光素子PDから接地電圧源PS2へ流れる。すな わち、受光素子PDからの検出電流ipdが反転増 回路2への入力電流iinとバイパス電流ibpsと 分流される。このとき、NPNトランジスタN0お よびN1のエミッタがそれぞれ接地電圧源PS2に 合されていることから、NPNトランジスタN0 よびN1はカレントミラー回路のような動作を 行ない、バイパス電流ibpsに対応する電流がNP NトランジスタN0のコレクタからエミッタへ流 れる。なお、本発明において、「結合してい る」とは、各回路要素同士が直接接続されて いる状態に限らず、各回路要素間に他の回路 要素が接続されている場合も含む。

 一方、利得制御回路1は、出力電圧VAMPの 均値が所定値以上すなわち光入力信号のレ ルが小さい場合には、論理ローレベルのゲ ン切り替え信号GSWを出力することにより、N ャネルMOSトランジスタM1をオフする。そう ると、NPNトランジスタN1のエミッタ電位が上 がり、NPNトランジスタN1がオフする。これに り、受光素子PDからの検出電流ipdは分流さ ず、入力電流iinとして反転増幅回路2へ流れ 。

 なお、利得制御回路1は、出力電圧VAMPの ベルの平均値の代わりに、バースト信号で る光入力信号の先頭において、光入力信号 複数ビット分の期間における出力電圧VAMPの トム値を検出し、このボトム値に基づいて イン切り替え信号GSWの論理レベルを決定す 構成であってもよい。

 インバータINVは、利得制御回路1から受け たゲイン切り替え信号GSWの論理レベルを反転 してNチャネルMOSトランジスタM11のゲートへ 力する。

 利得制御回路1は、バースト信号ごとに通 信制御部304からリセット信号RSTを受けて、N ャネルMOSトランジスタM11をオンする。これ より、固定電圧源PS4からコンデンサC1に電荷 が注入されるため、NPNトランジスタN1のエミ タ電位を迅速に上昇させることができる。 こで、固定電圧源PS4の出力電圧は、NPNトラ ジスタN1のベース・エミッタ間電圧より大 い電圧であればよい。ただし、NチャネルMOS ランジスタM1をオフからオンにした場合に いて、コンデンサC1から電荷を引き抜く時間 を短縮するためには、固定電圧源PS4の出力電 圧は、NPNトランジスタN1のベース・エミッタ 電圧に近い電圧であることが好ましい。

 また、利得制御回路1は、バースト信号ご とに通信制御部304からリセット信号RSTを受け て、出力電圧VAMPの平均値をクリアする。バ スト信号の光強度は、宅側装置ごとに大き 異なる場合がある。バースト信号ごとに出 電圧VAMPの平均値をクリアすることにより、 去に受信したバースト信号の影響を受ける となく、新たに受信するバースト信号に対 て、出力電圧VAMPのレベルを精度良く検出し て、ゲイン切り替え信号GSWを生成することが できる。

 なお、利得制御回路1は、通信制御部304か らリセット信号RSTを受ける構成に限らず、バ ースト信号の開始または終了を自ら検出し、 ゲイン切り替え信号GSWの論理レベルを初期値 に戻す構成であってもよい。また、局側装置 402がバースト信号ではなく連続信号を受信す る場合には、リセット信号RSTは存在しなくて もよい。

 ここで、NPNトランジスタN0の相互コンダ タンスをgm0とし、反転増幅回路2の利得をAと し、帰還抵抗RFの抵抗値をRFとし、抵抗RLの抵 抗値をRLとする。前置増幅器101の入力ノード なわち受光素子PDとNPNトランジスタN1との接 続ノードから見た帰還抵抗RFのAC的なインピ ダンスZRFは、以下の式で表わされる。

 また、NPNトランジスタN0のベース電流をib 0とし、ベース電圧をvb0とし、電流利得をhfe0 する。前置増幅器101の入力ノードから見たN PNトランジスタN0のAC的なインピーダンスZ0は 以下の式で表わされる。

 ここで、一般的にhfe0>>(RF/RL)であるこ とから、式(1)および式(2)を比較した場合、帰 還形TIAである前置増幅器101の入力インピーダ ンスは式(1)で近似できる。

 次に、NPNトランジスタN1のベース電流をib 1とし、ベース電圧をvb1とし、相互コンダク ンスをgm1とし、真性エミッタ抵抗をre1とし 電流利得をhfe1とする。前置増幅器101の入力 ードから見たバイパス電流ibpsの経路のAC的 インピーダンスZ1は、以下の式で表わされ 。

 NチャネルMOSトランジスタM1がオフしてい 場合、受光素子PDからの検出電流ipdはすべ 入力電流iinとなる。一方、NチャネルMOSトラ ジスタM1がオンしている場合、検出電流ipd 式(1)で表わされるインピーダンスZRFと式(3) 表わされるインピーダンスZ1との比率に基づ いて、以下の式(4)のように入力電流iinとバイ パス電流ibpsとに分流される。

 ここで、NPNトランジスタN0およびN1のベー ス・エミッタ間電圧は等しく、NPNトランジス タN1およびNPNトランジスタN0の動作点は等し 。また、NPNトランジスタN0およびN1は同じ構 のトランジスタである。これにより、gm1/gm0 はNPNトランジスタN0およびN1のサイズ比で決 る値となり、製造ばらつきおよび温度変動 対して安定した値となる。

 なお、本発明において、「トランジスタ サイズ」とはトランジスタの相互コンダク ンスを決める構造上のサイズを意味する。 とえば、NPNトランジスタではエミッタ幅× ミッタ長であり、NチャネルMOSトランジスタ はゲート幅/ゲート長である。また、複数の トランジスタを並列に接続する場合には、サ イズは並列接続された各トランジスタのサイ ズの和となる。

 同様に、帰還抵抗RFおよび抵抗RLをたとえ ばポリ抵抗および金属抵抗等の同種のデバイ スで製造する、すなわち同じ材料で形成する ことにより、RF/RLは製造ばらつきおよび温度 動に対して安定した値となる。

 また、一般的にRF/RL>1であるため、NPNト ランジスタN0と同程度のサイズのNPNトランジ タN1によって入力電流iinを効果的に抑制す ことができる。

 たとえば、帰還抵抗RFの抵抗値を1000ωと 、抵抗RLの抵抗値を200ωとし、NPNトランジス N0およびN1のサイズを等しくする、すなわち gm1/gm0=1とした場合、入力電流iinとバイパス電 流ibpsとの比は以下のようになる。

 このように、NチャネルMOSトランジスタM1 オンすることにより、NチャネルMOSトランジ スタM1がオフしている場合と比べて入力電流i inを1/6に抑えることができるため、前置増幅 101の強入力耐性を6倍に高めることができる 。

 NチャネルMOSトランジスタM1がオフしてい 場合の前置増幅器101の利得ZTは、以下の式 表わされる。

 また、NチャネルMOSトランジスタM1がオン ている場合の前置増幅器101の利得ZTは、以 の式で表わされる。

 このように、本発明の第1の実施の形態に 係る前置増幅器では、出力電圧VAMPに基づい 、受光素子PDからの検出電流ipdの分流比率す なわち入力電流iinとバイパス電流ibpsとの比 制御する。このような構成により、バイパ 電流ibpsが検出電流ipdに対する比率で決まり 強入力のときはバイパス電流ibpsの量を多く し、弱入力のときはバイパス電流ibpsの量を なくすることができる。これにより、反転 幅回路2が飽和して前置増幅器101のダイナミ クレンジが狭くなることを防ぐことができ かつS/N比の劣化を防ぐことができる。また 検出電流ipdの分流比率は、抵抗の比率とト ンジスタの相互コンダクタンスの比率とで まる製造ばらつきおよび温度変動に対して 定した値であり、パラメータ調整が容易で る。

 また、本発明の第1の実施の形態に係る前 置増幅器では、出力信号VOUTを監視し、光入 信号のレベルが大きい場合には、NチャネルM OSトランジスタM1をオンする。これにより、 光素子PDからの検出電流ipdの一部をバイパス 電流ibpsとしてグランドにバイパスし、反転 幅回路2への入力電流iinを小さくすることで 前置増幅器101の利得を見かけ上小さくする このような構成により、帰還抵抗の抵抗値 切り替える必要がなくなるため、利得切り え前後で帰還ループの特性に変更を生じさ ず、位相余裕の制御を不要にすることがで る。

 また、高周波用のTIAでは、高速動作を実 するために、低周波用のTIAと比べて入力イ ピーダンスすなわち帰還抵抗の抵抗値が小 く設定される。このため、図3に示す前置増 幅器101で考えた場合、バイパス電流ibpsの経 の抵抗成分を低減する、すなわちNチャネルM OSトランジスタM1のオン抵抗を小さくする必 がある。しかしながら、NチャネルMOSトラン スタM1のオン抵抗は製造ばらつきおよび温 変動が大きいために制御しにくいパラメー であり、このオン抵抗を無視できる程度に さくするためには、NチャネルMOSトランジス M1のサイズを大きくする必要がある。この き、前置増幅器の入力ノードにおける寄生 量が大きくなると、高周波動作が困難にな てしまう。

 しかしながら、本発明の第1の実施の形態 に係る前置増幅器では、NチャネルMOSトラン スタM1は、NPNトランジスタN1のエミッタと接 電圧源PS2との間に接続されている。これに り、NPNトランジスタN1はエミッタ接地状態 動作するため、NチャネルMOSトランジスタM1 寄生容量は前置増幅器の入力ノードからは えない。また、NチャネルMOSトランジスタM1 寄生容量が大きくなるほど、NPNトランジス N1のエミッタは高周波領域において強く接地 される。すなわち、NチャネルMOSトランジス M1のオン抵抗を小さくするとともに、高周波 領域におけるNPNトランジスタN1の動作を安定 することができる。

 また、NPNトランジスタN0のベース・エミ タ間容量をCbe0とし、ベース・コレクタ間容 をCbc0とすると、入力ノードからはCbe0+(1+A)× Cbc0の容量が見える。ただし、(1+A)はミラー効 果によるものである。これに対して、入力ノ ードから見たNPNトランジスタN1の容量はベー ・エミッタ間容量Cbe1のみを考慮すればよい 。したがって、前置増幅器101の入力容量に対 するNPNトランジスタN1の影響を抑えることが きる。

 また、特許文献1に記載の前置増幅器では 、光入力信号の1ビットごとにアバランシェ ォトダイオードの出力電流を分流するか否 を切り替える構成である。このため、高速 制御ループが必要となることから、広帯域 を図ることが困難である。

 しかしながら、本発明の第1の実施の形態 に係る前置増幅器では、利得制御回路1は、 ースト信号の先頭において、光入力信号の 数ビット分の期間における、出力電圧VAMPの ベルの平均値を算出する。そして、利得制 回路1は、出力電圧VAMPの平均値に基づいて ゲイン切り替え信号GSWを生成する。その後 バースト信号区間においては、ゲイン切り え信号GSWを固定しておけばよく、制御ルー は動作しない。このような構成により、高 な制御ループが不要となることから、容易 広帯域化を図ることができる。

 なお、NPNトランジスタN0およびN1は、バイ ポーラトランジスタ以外のトランジスタであ ってもよく、たとえばNチャネルMOSトランジ タに置き換えることが可能である。また、 ンデンサC1は、NチャネルMOSトランジスタM1の 寄生容量が十分にある場合は、設けなくても よい。

 次に、本発明の他の実施の形態について 面を用いて説明する。なお、図中同一また 相当部分には同一符号を付してその説明は り返さない。

 <第2の実施の形態>
 本実施の形態は、第1の実施の形態に係る前 置増幅器と比べて回路のマッチングを改善し た前置増幅器に関する。

 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る 置増幅器の構成を示す図である。図6は、本 明の第2の実施の形態に係る前置増幅器にお いて、NチャネルMOSトランジスタM0およびM1が ンし、かつNチャネルMOSトランジスタM11がオ フしている状態を示す回路図である。

 図5を参照して、前置増幅器102は、本発明 の第1の実施の形態に係る前置増幅器と比べ 、さらに、NチャネルMOSトランジスタM0と、 ンデンサC0とを備える。

 NチャネルMOSトランジスタM0は、NPNトラン スタN0のエミッタおよびコンデンサC0の第1 に接続されたドレインと、接地電圧源PS2お びコンデンサC0の第2端に接続されたソース 、ゲートとを有する。

 NチャネルMOSトランジスタM0のゲートには NチャネルMOSトランジスタM0をオンするため 電圧が常に供給される。

 また、NチャネルMOSトランジスタM0のサイ :NチャネルMOSトランジスタM1のサイズ=NPNト ンジスタN0のサイズ:NPNトランジスタN1のサイ ズとなるようにこれらのトランジスタのサイ ズが設定される。

 本発明の第1の実施の形態に係る前置増幅 器では、NチャネルMOSトランジスタM1のサイズ を大きくすることで、そのオン抵抗をある程 度小さくすることができるが、NチャネルMOS ランジスタM1の小さいオン抵抗により、NPNト ランジスタN0のエミッタとNPNトランジスタN1 エミッタとの間に電位差が生ずる。

 しかしながら、本発明の第2の実施の形態 に係る前置増幅器では、NチャネルMOSトラン スタM0をNPNトランジスタN0のエミッタとグラ ドとの間に挿入することにより、回路のマ チングが改善される。これにより、NPNトラ ジスタN0のエミッタとNPNトランジスタN1のエ ミッタとの電位差を小さくすることができ、 NチャネルMOSトランジスタM0のオン抵抗のばら つきに起因する特性変動を抑えることができ る。

 その他の構成および動作は第1の実施の形 態に係る前置増幅器と同様であるため、ここ では詳細な説明を繰り返さない。

 次に、本発明の他の実施の形態について 面を用いて説明する。なお、図中同一また 相当部分には同一符号を付してその説明は り返さない。

 <第3の実施の形態>
 本実施の形態は、第1の実施の形態に係る前 置増幅器と比べて利得切り替え用のトランジ スタの配置を変更した前置増幅器に関する。

 図7は、本発明の第3の実施の形態に係る 置増幅器の構成を示す図である。図8は、本 明の第3の実施の形態に係る前置増幅器にお いて、NチャネルMOSトランジスタM1がオンし、 かつNチャネルMOSトランジスタM11がオフして る状態を示す回路図である。

 図7を参照して、利得切り替え用のNチャ ルMOSトランジスタM1が、NPNトランジスタN1の ースノードに配置されている。すなわち、N チャネルMOSトランジスタM1は、NPNトランジス N1のベースに接続されたソースと、NPNトラ ジスタN1のコレクタ、NPNトランジスタN0のベ スおよび帰還抵抗RFの第1端に接続されたド インと、利得制御回路1からのゲイン切り替 え信号GSWを受けるゲートとを有する。

 また、NチャネルMOSトランジスタM11は、N ャネルMOSトランジスタM1のソースおよびNPNト ランジスタN1のベースに接続されたドレイン 、接地電圧源PS2に接続されたソースとを有 る。

 利得制御回路1は、光入力信号の複数ビッ ト分の期間における、反転増幅回路2の出力 圧VAMPのレベルの平均値を算出する。そして 利得制御回路1は、出力電圧VAMPの平均値が 定値未満である場合には、論理ハイレベル ゲイン切り替え信号GSWを出力することによ 、NチャネルMOSトランジスタM1をオンする。 うすると、NPNトランジスタN1のベース電位が 上がり、NPNトランジスタN1がオンする。これ より、NPNトランジスタN1を通してバイパス 流ibpsが受光素子PDから接地電圧源PS2へ流れ 。すなわち、受光素子PDからの検出電流ipdが 反転増幅回路2への入力電流iinとバイパス電 ibpsとに分流される。このとき、NPNトランジ タN0およびN1はカレントミラー回路に近い動 作を行ない、バイパス電流ibpsに対応する電 がNPNトランジスタN0のコレクタからエミッタ へ流れる。

 一方、利得制御回路1は、出力電圧VAMPの 均値が所定値以上である場合には、論理ロ レベルのゲイン切り替え信号GSWを出力する とにより、NチャネルMOSトランジスタM1をオ し、かつNチャネルMOSトランジスタM11をオン る。そうすると、NPNトランジスタN1のベー 電位が接地電位となり、NPNトランジスタN1が オフする。これにより、受光素子PDからの検 電流ipdは分流されず、入力電流iinとして反 増幅回路2へ流れる。

 なお、利得制御回路1は、出力電圧VAMPの ベルの平均値の代わりに、バースト信号で る光入力信号の先頭において、光入力信号 複数ビット分の期間における出力電圧VAMPの トム値を検出し、このボトム値に基づいて イン切り替え信号GSWの論理レベルを決定す 構成であってもよい。

 NチャネルMOSトランジスタM1のオン抵抗をR ON1とすると、前置増幅器103の入力ノードから 見たバイパス経路のインピーダンスZ1は、以 の式で表わされる。

 NPNトランジスタN1のベースノードは高周 ラインであり、寄生容量に敏感である。こ ため、NチャネルMOSトランジスタM1のサイズ 大きくすることは困難である。

 しかしながら、式(8)から、オン抵抗RON1は 1/(hfe1+1)となり、一般にhfe1>100である。この ため、NチャネルMOSトランジスタM1のサイズが 比較的小さく、オン抵抗RON1が大きい場合で 、1/gm1>>RON1/(1+hfe1)となることから、Z1~1/g m1と近似することができる。すなわち、式(8) 式(3)に近似できるため、本発明の第1の実施 の形態に係る前置増幅器に近い効果を奏する ことができる。

 ここで、NチャネルMOSトランジスタM1がオ している場合、NチャネルMOSトランジスタM11 は前置増幅器103の信号ラインすなわち検出電 流ipdの経路から分離されるため、NチャネルMO SトランジスタM11の寄生容量は前置増幅器103 特性に影響しない。

 また、NチャネルMOSトランジスタM1がオン ている場合、NチャネルMOSトランジスタM11の 寄生容量は前置増幅器103の信号ラインに影響 する。しかしながら、NチャネルMOSトランジ タM11は小さいサイズのものを使用すること できるため、この影響を最小限に抑えるこ ができる。さらに、NチャネルMOSトランジス M1がオンする場合には、光入力信号のレベ が大きいことから、前置増幅器103の帯域がN ャネルMOSトランジスタM11の寄生容量によっ 小さくなったとしても、前置増幅器103の特 に与える影響は小さい。

 その他の構成および動作は第1の実施の形 態に係る前置増幅器と同様であるため、ここ では詳細な説明を繰り返さない。

 次に、本発明の他の実施の形態について 面を用いて説明する。なお、図中同一また 相当部分には同一符号を付してその説明は り返さない。

 <第4の実施の形態>
 本実施の形態は、第1の実施の形態に係る前 置増幅器と比べてDCバイアス電流を増強した 置増幅器に関する。

 図9は、本発明の第4の実施の形態に係る前 増幅器の構成を示す図である。
 図9を参照して、前置増幅器104は、本発明の 第1の実施の形態に係る前置増幅器と比べて さらに、電流源IS2を備える。

 電流源IS2は、固定電圧源PS5と、NPNトラン スタN1のコレクタとの間に接続されている

 電流源IS2は、論理ハイレベルのゲイン切 替え信号GSWを受けて、NPNトランジスタN1の レクタに定電流Idcを供給する。

 前置増幅器101~103におけるNPNトランジスタ N1は、オン状態においてDCバイアス電流Ibiasを 必要とする。このDCバイアス電流Ibiasは、検 電流ipdおよび反転増幅回路2によってまかな れる。

 ここで、検出電流ipdが大きい場合には、N チャネルMOSトランジスタM1をオン状態として 置増幅器の利得を低い方に切り替えると、 出電流ipdによってNPNトランジスタN1のDCバイ アス電流をまかなうことができる。

 一方、検出電流ipdが小さい場合において NチャネルMOSトランジスタM1をオン状態とし 前置増幅器の利得を低い方に切り替えると 検出電流ipdから十分なDCバイアス電流を確 することができず、反転増幅回路2が不足分 供給しようとする。このとき、反転増幅回 2に十分な電流供給能力がないと、前置増幅 器の入力ノードの電位が下がり、前置増幅器 の出力ノードすなわちNPNトランジスタNFのエ ッタ電位が上がる。これにより、NPNトラン スタN0のベース・エミッタ間電圧およびNPN ランジスタNFのベース・エミッタ間電圧が低 下するため、前置増幅器の動作速度が低下し てしまう場合がある。

 しかしながら、本発明の第4の実施の形態 に係る前置増幅器では、NチャネルMOSトラン スタM1をオン状態として前置増幅器の利得を 低い方に切り替える場合には、電流源IS2から NPNトランジスタN1のコレクタに定電流Idcを供 する。このような構成により、検出電流ipd 分流する場合でも、十分なDCバイアス電流 確保することができる。

 その他の構成および動作は第1の実施の形 態に係る前置増幅器と同様であるため、ここ では詳細な説明を繰り返さない。

 次に、本発明の他の実施の形態について 面を用いて説明する。なお、図中同一また 相当部分には同一符号を付してその説明は り返さない。

 <第5の実施の形態>
 本実施の形態は、第1の実施の形態に係る前 置増幅器と比べて多段階の利得切り替えを可 能とした前置増幅器に関する。

 図10は、本発明の第5の実施の形態に係る前 増幅器の構成を示す図である。
 図10を参照して、前置増幅器105は、利得制 回路1の代わりに利得制御回路11を備え、か 本発明の第1の実施の形態に係る前置増幅器 同様のNチャネルMOSトランジスタM1およびコ デンサC1の組を複数備える。すなわち、前 増幅器105は、利得制御回路11と、反転増幅回 路2と、NPNトランジスタN1~Nnと、NチャネルMOS ランジスタM1~Mnと、コンデンサC1~Cnとを備え 。

 NPNトランジスタN1~Nnのコレクタが受光素 PDのアノードに共通に接続され、ベースがNPN トランジスタN0のベースおよび帰還抵抗RFの 1端に共通に接続され、エミッタがNチャネル MOSトランジスタM1~MnおよびコンデンサC1~Cnの ち、対応のNチャネルMOSトランジスタのドレ ンおよび対応のコンデンサの第1端に接続さ れている。

 前置増幅器105では、複数のバイパス経路 設けられ、多段階の利得切替が可能である

 すなわち、利得制御回路11は、出力電圧VA MPに基づいてゲイン切り替え信号GSW1~GSWnを生 し、NチャネルMOSトランジスタM1~Mnのゲート それぞれ出力する。NチャネルMOSトランジス タM1~Mnは、オン状態のとき、それぞれバイパ 電流ibps1~ibpsnを流す。NチャネルMOSトランジ タM1~Mnの中からオン状態とする1または複数 NチャネルMOSトランジスタを選択することに より、多段階の利得切替が可能となる。また 、並列接続された複数の帰還抵抗を設けるこ とで多段階の利得切替を行なう構成と比べて 、NPNトランジスタN1~Nnのサイズを調整するこ により、容易に利得を調整することができ 。

 なお、前置増幅器105は、本発明の第2の実 施の形態に係る前置増幅器と同様のマッチン グ用NチャネルMOSトランジスタM0をNチャネルMO SトランジスタM1~Mnに対応して複数備える構成 であってもよい。また、本発明の第3の実施 形態に係る前置増幅器と同様に、DCバイアス 電流を供給する電流源IS2を備える構成であっ てもよい。

 その他の構成および動作は第1の実施の形 態に係る前置増幅器と同様であるため、ここ では詳細な説明を繰り返さない。

 次に、本発明の他の実施の形態について 面を用いて説明する。なお、図中同一また 相当部分には同一符号を付してその説明は り返さない。

 <第6の実施の形態>
 本実施の形態は、第1の実施の形態に係る前 置増幅器と比べてバイパス経路の抵抗値を連 続的に変化させることを可能とした前置増幅 器に関する。

 図11は、本発明の第6の実施の形態に係る 置増幅器の構成を示す図である。図12は、 発明の第6の実施の形態に係る前置増幅器に いて、NチャネルMOSトランジスタM1がオンし いる状態を示す回路図である。

 図11を参照して、前置増幅器106は、本発 の第1の実施の形態に係る前置増幅器と比べ 、利得制御回路1の代わりに利得制御回路12 備える。利得制御回路12は、利得制御回路1 異なり、リセット信号RSTを受けない。また 前置増幅器106は、本発明の第1の実施の形態 に係る前置増幅器と比べて、NチャネルMOSト ンジスタM11およびインバータINVを備えない

 利得制御回路12は、出力電圧VAMPの平均値 基づいてゲイン制御信号GCNTを生成し、Nチ ネルMOSトランジスタM1のゲートおよびNチャ ルMOSトランジスタM11のゲートへ出力する。 り詳細には、利得制御回路12は、出力電圧VAM Pに基づいて、ゲイン制御信号GCNTの電圧値を 続的にすなわち3段階以上に制御することに より、NチャネルMOSトランジスタM1のオン抵抗 を連続的に制御する。すなわち、図12に示す うに、NチャネルMOSトランジスタM1は、可変 抗として機能する。

 これにより、NPNトランジスタN1のエミッ 電位すなわちベース・エミッタ間電圧を連 的に制御できるため、相互コンダクタンスgm 1を連続的に制御することができる。

 ここで、前置増幅器101~105では、利得を切 り替えると、出力ノードのDC電位が変化する これに起因して、通信信号受信中の利得切 時に受信エラーが生じる場合は、前置増幅 101~105は連続信号が送受信される通信システ ムには好適ではない。一方、受動的ネットワ ークの局側装置のように、光入力信号がバー スト信号であり、かつ、宅側装置ごとに光入 力信号のパワーが異なりうる場合には好適で ある。バースト信号ごとにバースト信号の受 信開始時に利得を決定して固定できるため、 通信信号受信中に利得が切り替わることがな く、受信エラーが発生しない。したがって、 前置増幅器101~105を、リセット信号RSTを受け ための端子T2を備えた光モジュール301に搭載 することで、ダイナミックレンジを広げ、か つ広帯域の信号を安定して増幅することが可 能なPONに適した光モジュールを得ることがで きる。

 一方、本発明の第6の実施の形態に係る前 置増幅器では、NチャネルMOSトランジスタM1が 完全にオンしている状態では、本発明の第1 実施の形態に係る前置増幅器と同様の増幅 性となる。しかしながら、NチャネルMOSトラ ジスタM1のゲート電圧値すなわちゲイン制 信号GCNTのレベルを連続的に制御することに り、前置増幅器106の利得を連続的に変化さ ることができる。これにより、連続信号を 好に受信することができる。また、出力ノ ドのレベルをモニタして、光入力信号のレ ルに応じてゲイン制御信号GCNTすなわちNチ ネルMOSトランジスタM1のゲート電圧を制御す るフィードバックループを構成することで、 NチャネルMOSトランジスタM1の特性のばらつき に対応することができる。フィードバックル ープは、特許文献1に記載の構成のように光 力信号の1ビットごとに応答する必要はなく たとえば、光入力信号の複数ビット分の期 における、出力電圧VAMPのレベルの平均値に 応答すればよい。このため、広帯域化を図る ことが容易である。

 今回開示された実施の形態はすべての点 例示であって制限的なものではないと考え れるべきである。本発明の範囲は上記した 明ではなくて請求の範囲によって示され、 求の範囲と均等の意味および範囲内でのす ての変更が含まれることが意図される。