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Title:
ANALYZER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126682
Kind Code:
A1
Abstract:
An analyzer is used by having an analyzing tool (2) mounted thereon. The analyzing tool has a plurality of terminal sections (25A-28A). The analyzer is provided with a plurality of plate-spring-like terminals (42, 43) to be brought into contact with the terminal sections (25A-28A); and a discarding mechanism for discarding the analyzing tool (2) when analysis is finished. Contact sections (46, 47) of the plate-spring-like terminals (42, 43) to be brought into contact with the terminal sections (25A-28A) are arranged nonparallel to a direction orthogonally intersecting with a discarding direction (D1) of the analyzer (2) in plane view. Preferably, the contact sections (46, 47) of the plate-spring-like terminals are arranged at positions symmetric or substantially symmetric to the center line (L1), which is of the analyzing tool (2) and extends along the discarding direction (D1).

Inventors:
NISHIMURA HIDEKI (JP)
DOBUCHI YASUSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/055792
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
March 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ARKRAY INC (JP)
NISHIMURA HIDEKI (JP)
DOBUCHI YASUSHI (JP)
International Classes:
G01N27/416; G01N27/327
Foreign References:
JP2004004057A2004-01-08
JP2006302541A2006-11-02
JP2003114213A2003-04-18
JP2001033418A2001-02-09
Other References:
See also references of EP 2141493A4
Attorney, Agent or Firm:
SHIOTANI, Takashi (Shinmachi Nishi-ku, Osaka-sh, Osaka 13, JP)
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Claims:
 複数の端子部を有する分析用具を装着して使用し、かつ、
 上記複数の端子部に接触させるための複数の板バネ状端子と、分析の終了後に上記分析用具を廃棄するための廃棄機構と、を備えた分析装置であって、
 上記複数の板バネ状端子は、上記複数の端子部に接触させるための接触部が、平面視において、上記分析用具の廃棄方向に直交する方向に対して非平行となるように配置されている、分析装置。
 上記複数の板バネ状端子における接触部は、上記廃棄方向に沿って延びる上記分析用具の中心線に対して、対称または略対称な位置関係に配置されている、請求項1に記載の分析装置。
 上記複数の板バネ状端子における接触部は、上記廃棄方向に傾斜した方向に並んだ直線状または略直線状に配置されている、請求項1に記載の分析装置。
 上記廃棄機構は、上記分析用具に対して上記廃棄方向に向けた負荷を作用させるために上記分析用具に接触させられる1つまたは複数の作用部を有しており、
 上記1つまたは複数の作用部は、上記廃棄方向視における上記分析用具の厚み方向に延びる第2の中心線を基準とし、上記分析用具に対して対称または略対称に負荷を作用させるように配置されている、請求項1に記載の分析装置。
 上記1つの作用部は、上記第2の中心線上に配置されている、請求項4に記載の分析装置。
 上記複数の作用部は、上記第2の中心線に対して対称または略対称な位置関係に配置されている、請求項4に記載に分析装置。
Description:
分析装置

 本発明は、分析用具を装着して使用し、 つ分析の終了後に分析用具を廃棄するため 廃棄機構を備えた分析装置に関する。

 従来より、血糖値を測定する方法として 、分析用具を使用する方法がある。その一 として、持ち運び可能な携帯型の血糖値測 装置に対してユーザが分析用具を装着し、 の分析用具に対して血液を点着することに り、血糖値測定装置において自動的に血糖 を測定する方法がある

 血糖値を測定するための原理としては、 とえば電気化学的手法を利用するものがあ 。血糖値測定において電気化学的手法を利 する場合、分析用具は電圧を印加するため 電極を備えたものとして構成される。その 方で、血糖値測定装置は分析用具の電極に 圧を印加するとともに、そのときの応答電 を測定できるように構成される。

 血糖値測定装置としては、血糖値測定装 に装着した分析用具に触れることなく分析 具を取り外すことができるように、たとえ 図13に示したように分析用具を廃棄するた の機構を備えたものも提案されている(たと ば特許文献1,2参照)

 同図に示した血糖値測定装置9は、分析用 具90を用いた電気化学的手法を利用して試料 分析を行なうように構成されたものであり コネクタ部91および操作ノブ92を備えている 。

 図13および図14に示したように、コネクタ 部91は、分析用具90を保持するためのもので るとともに、分析用具90の電極93に接触させ ための複数の端子94を備えたものである。 数の端子94は、分析用具90の電極93に電圧を 加するとともに、そのときの応答電流を測 するためのものである。複数の端子94は、先 端部95が板バネ状に形成されているとともに 接点96において分析用具90の電極93に接触す 。これらの端子94は、先端部95(接点96)が廃 方向D1に対して直交する方向に直線状に並ぶ ように配置されている。

 操作ノブ92は、コネクタ部91に装着された 分析用具90を廃棄するために利用されるもの あり、D1,D2方向にスライド可能とされてい 。この操作ノブ92は、分析用具90を押圧して 動させるための作用部98を有している。

 血糖値測定装置9では、挿入口97を介して 析用具90を装着することにより、コネクタ 91の端子94が分析用具90の電極93に接触する。 このとき、複数の端子94の先端部95は、板バ として形成されているために、図15Aおよび 15Bに示したように分析用具90との接点96が上 に変位させられる。これにより、分析用具9 0の電極93は、端子94の先端部95によって押圧 れ、端子94の先端部95(接点96)と分析用具90の 極93とが確実に接触させられる。この状態 おいては、コネクタ部91によって分析用具90 電極93に対する電圧の印加、および応答電 の測定が可能である。そして、血糖値測定 置9では、先の応答電流に基づいて分析用具9 0に供給された血液のグルコース濃度(血糖値) を測定することができる。

 一方、血糖値の測定が終了した場合には 図13に示したように、操作ノブ92をD1方向に 動させることにより、血糖値測定装置9から 分析用具90を廃棄することができる。すなわ 、操作ノブ92をD1方向に移動させることによ り、操作ノブ92の作用部98が分析用具90の端面 99を押圧するため、操作ノブ92のD1方向への移 動により、分析用具90がD1方向に押し出され 。

 しかしながら、図15Bに示したように、複 の端子94の先端部95(接点96)は、分析用具90を 装着した状態においては、自然状態よりも上 方側に変位させられており、下方に向けて付 勢されている。そのため、分析用具90をD1方 に移動させる過程においては、図15Cに示し ように、複数の端子94の先端部95(接点96)は、 分析用具90から離れるときに下方に向けて移 し、自然状態に復帰する。その結果、分析 具90には、複数の端子94の先端部95(接点96)が 離れるときに端子94の先端部95の弾性復元力 分析用具90をD1方向に移動させる力として作 する。そして、図14に示したように、複数 端子94の接点96は、廃棄方向D1に直交する方 に並んで配置されているために、複数の端 94からは、分析用具90に対して略同時に負荷 作用する。その結果、分析用具90に対して 、複数の端子94から廃棄方向D1に対して大き 負荷が作用するため、分析用具90が挿入口97 (図13参照)から勢い良く飛び出してしまうこ がある。

 また、コネクタ部91において分析用具90を 適切に保持させるためには、複数の端子94の 端部95から分析用具90に作用する付勢力を大 きくしておく必要がある。その結果、分析用 具90を廃棄する際には、分析用具90に対して 、操作ノブ92の作用部98から比較的に大きな 荷をD1方向に向けて作用させる必要がある そのため、分析用具90に対しては、複数の端 子94の先端部95(接点96)が離れるときの先端部9 5の弾性復元力に加えて、操作ノブ92からの比 較的大きな負荷が加わるため、このことが挿 入口97(図13参照)から分析用具90が勢い良く飛 出す頻度、飛び出し距離を大きくしてしま 原因となる。

 このようにして分析用具90か勢い良く飛 出した場合には、目的通りに分析用具90を廃 棄できないことがある。この場合、分析用具 90が落下した場所に分析用具90の血液が飛び るために周りの者が感染し、あるいは分析 具90を拾い上げて廃棄する際に誤って分析用 具90の血液に触れてしまって感染してしまう 能性がある。

特開2003-114213号公報

特開2001-33418号公報

 本発明は、廃棄機構を備えた分析装置に いて、廃棄機構を利用して分析用具を廃棄 る際に、分析装置の端子から分析用具に作 する負荷を小さくし、廃棄時に分析用具が 要以上に飛び過ぎてしまうことを抑制する とを課題としている。

 本発明では、複数の端子部を有する分析 具を装着して使用するものであり、かつ、 数の端子部に接触させるための複数の板バ 状端子と、分析の終了後に上記分析用具を 棄するための廃棄機構と、を備えた分析装 であって、複数の板バネ状端子は、複数の 子部に接触させるための接触部が、平面視 おいて、分析用具の廃棄方向に直交する方 に対して非平行となるように配置されてい 、分析装置が提供される。

 複数の板バネ状端子における接触部は、 とえば廃棄方向に沿って延びる分析用具の 心線に対して、対称または略対称な位置関 に配置されている。複数の板バネ状端子に ける接触部は、廃棄方向に傾斜した方向に んだ直線状または略直線状に配置してもよ 。

 廃棄機構は、分析用具に対して廃棄方向 向けた負荷を作用させるために分析用具に 触させられる1つまたは複数の作用部を有し ている。1つまたは複数の作用部は、廃棄方 視における分析用具の厚み方向に延びる第2 中心線を基準とし、対称または略対称に分 用具に対して負荷を作用させるように配置 るのが好ましい。

 1つの作用部は、たとえば第2の中心線上 配置され、複数の作用部は、たとえば第2の 心線に対して対称または略対称に配置され 。

本発明に係る分析装置の一例を示す全 斜視図である。 図1に示した分析装置を裏面側から見た 全体斜視図である。 図1に示した分析装置の要部を示す断面 図である。 図1に示した分析装置に使用するバイオ センサの一例を示す全体斜視図である。 図1に示した分析装置におけるコネクタ 部周りの分解斜視図である。 図6Aはコネクタ部における複数の端子 配置をバイオセンサとの関係で示した平面 であり、図6Bは複数の端子における接点とバ イオセンサの電極との関係を模式的に示した 平面図である。 図6AのVII-VII線に沿った断面図である。 図8Aはバイオセンサを廃棄する過程に ける複数の端子における接点とバイオセン の電極との関係を模式的に示した平面図で り、図8Bはバイオセンサを廃棄する過程にお ける複数の端子とバイオセンサの電極との関 係を示す要部断面図である。 図9Aはバイオセンサを廃棄する過程に ける複数の端子における接点とバイオセン の電極との関係を模式的に示した平面図で り、図9Bはバイオセンサを廃棄する過程にお ける複数の端子とバイオセンサの電極との関 係を示す要部断面図である。 図10Aないし図10Eは、複数の端子におけ る接点の配置の他の例を、バイオセンサの電 極との関係として模式的に示した平面図であ る。 図11Aないし図11Cは、複数の端子におけ る接点の配置の他の例を、バイオセンサの電 極との関係として模式的に示した平面図であ る。 廃棄機構におけるスライドノブの作用 部の他の例を説明するための図7に相当する 面図である。 従来の分析装置における廃棄機構を説 明するための要部断面図である。 図13に示した分析装置におけるコネク 部の複数の端子の配置を、バイオセンサの 極との関係で示した平面図である。 図15Aないし図15Cは、図13に示した分析 置に対するバイオセンサの着脱過程おける 数の端子の接点とバイオセンサの端子部(電 極)との関係を示す要部断面図である。

符号の説明

 1 血糖値測定装置(分析装置)
 2 バイオセンサ(分析用具)
 25A~28A (電極の)端子部
 42,43,60~63,70~74 端子(板バネ状端子)
 46,47,64~67,75~79 (端子の)接点(接触部)
 5 廃棄機構
 52A,81,83,85 (廃棄機構におけるスライダブロ クの)作用部
 D1 廃棄方向
 L1 中心線
 L2 (第2の)中心線

 以下、本発明に係る分析装置の一例とし の血糖値測定装置について、図面を参照し つ説明する。

 図1および図2に示した血糖値測定装置1は バイオセンサ2を用いて電気化学的手法によ り試料の分析を行うためのものであり、持ち 運びが可能な携帯型として構成されている。 この血糖値測定装置1は、図3に示したように 体3、コネクタ部4および廃棄機構5を備えて る。

 図4に示したように、血糖値測定装置1に 用するバイオセンサ2は、使い捨てとして構 されており、全体として平板状の形態に形 されている。このバイオセンサ2は、略長矩 形状の基板20に対して、スペーサ21を介して バー22を接合した構成を有しており、各要素 20~22により、基板20の長手方向に延びるキャ ラリ23が規定されている。

 キャピラリ23は、毛細管現象を利用して、 述するカバー22の排気口22Aに向けて血液を移 動させるとともに、導入された血液を保持す るためのものである。キャピラリ23の内部に 、試薬層24が設けられている。試薬層24は、 たとえば電子伝達物質([Ru(NH 3 ) 6 ]Cl 3 やK 3 [Fe(CN) 6 ]などの錯体)および酸化還元酵素(グルコース オキシダーゼ(GOD)やグルコースデヒドロゲナ ゼ(GDH))を含んだものとされている。

 スペーサ21は、基板20とカバー22との間の 離、すなわちキャピラリ23の高さ寸法を規 するためのものであり、たとえば両面テー により構成されている。

 カバー22は、キャピラリ23の内部の気体を 外部に排気するための排気口22Aを有している 。このカバー22は、たとえばビニロンや高結 化PVAなどの濡れ性が高い熱可塑性樹脂によ 形成されている。

 基板20は、絶縁樹脂材料によりカバー22よ りも大きな形状に形成されている。この基板 20の上面20Aには、複数の電極25,26,27,28(図面上 4つ)が形成されている。

 複数の電極25~28は、少なくともキャピラ 23に導入された血液に電圧を印加するための 作用極および対極を含んでいる。複数の電極 25~28はさらに、キャピラリ23の内部に血液が 給されたことを検知するための検知用電極 バイオセンサ2に関する情報(たとえばバイオ センサの製造日、製造工場、ロットNo.、およ びセンサ感度(選択すべき検量線の種類)など) を出力するための情報出力用電極、あるいは 静電気対策のための静電気対策用電極を含ん でいる。複数の電極25~28は、検知用電極、情 出力用電極および静電気対策用電極に加え 、あるいはそれらの電極の少なくとも1つに 代えて、その他の機能を有する電極を含んで いてもよい。

 もちろん、複数の電極の数は、4つに限ら ず目的に応じて設計変更可能であり、また複 数の電極の形態も種々に設計変更可能である 。

 図1ないし図3に示したように、筐体3は、 糖値測定装置1の外観形状を規定するととも に、コネクタ部4および廃棄機構5をはじめと る各種の要素を収容するためのものである 筐体3は、センサ挿入口30を有しているとと に、ケーシング31,32によって中空に形成さ ている。

 ケーシング31には、複数の操作ボタン33お よび表示パネル34が設けられている。複数の 作ボタン33は、分析動作などを行わせるた の信号を生成させ、あるいは各種の設定(分 条件の設定や被験者のID入力など)を行うた のものである。表示パネル34は、分析結果 エラーである旨を表示するとともに、設定 における操作手順や操作状況などを表示す ためのものである。一方、ケーシング32には 、後述する廃棄機構5の操作レバー50が設けら れている。

 図3および図5に示したように、コネクタ 4は、バイオセンサ2が装着されるものであり 、ケース40、端子台41、および複数の端子42,43 (図面上は4つ)を有している。

 ケース40は、複数の端子42,43および端子台 41を保持するものであるとともに、バイオセ サ2を保持するためのものである。このケー ス40は、端子台41を保持するための中空部40A よびバイオセンサ2を出し入れするための開 部40Bを有している。

 端子台41は、複数の端子42,43を固定するた めのものである。この端子台41は、端子42,43 収容するための複数のスリット41A、および 子42,43の先端部44,45を突出させるための貫通 41Bを有している。

 複数の端子42,43は、コネクタ部4にバイオ ンサ2を装着したときに、バイオセンサ2の 数の電極25~28の端子部25A~28A(図6Aおよび図6B参 照)に接触し、複数の電極25~28に電圧を印加す るとともに、そのときの電流値(抵抗値)を測 するためのものである。各端子42,43は、先 部44,45が板バネとして構成されており、コネ クタ部4にバイオセンサ2を装着したときに、 端部44,45の接点46,47においてバイオセンサ2 押圧力を作用させ、コネクタ部4においてバ オセンサ2を適切に保持させる役割をも果し ている。図6Aおよび図6Bに示したように、複 の端子42における先端部44(接点46)と、複数の 端子43における先端部45(接点47)とは、廃棄方 D1に沿って延びるバイオセンサ2の中心線L1 対して対称に配置されている。また、複数 端子42における先端部44(接点46)および先端部 45(接点47)のそれぞれは、廃棄方向D1に対して 平行な方向に並んだ直線状に配置されてい 。

 図3および図5に示したように、廃棄機構5 、血糖値の測定終了後のバイオセンサ2を血 糖値測定装置1から廃棄するためのものであ 。この廃棄機構5は、操作レバー50、連結プ ート51、スライドブロック52およびコイルバ 53を備えている。

 操作レバー50は、スライドブロック52を移 動させるために操作される部分であり、その 一部が筐体3(ケーシング32)から露出した状態 おいて、筐体3に対してD1,D2方向に往復移動 能とされている。この操作レバー50は、雌 ジ部50Aにおいて、ネジ54を用いて連結プレー ト51に固定されている。

 連結プレート51は、操作レバー50とスライ ドブロック52とを連結するためのものである この連結プレート51は、クランク部51Aおよ 貫通孔51B,51Cを有している。クランク部51Aは スライドブロック52を固定するための部分 ある。貫通孔51Bは、操作レバー50を固定する ためのネジ54が挿通される部分である。貫通 51Cは、コイルバネ53の一端が係止される部 である。

 スライドブロック52は、操作レバー50の運 動に連動してD1,D2方向に移動させられるもの あり、D1方向に移動することによってコネ タ部4に装着されたバイオセンサ2を移動させ るものである。このスライドブロック52は、 数の作用部52Aを有している。

 複数の作用部52Aは、コネクタ部4からバイ オセンサ2を廃棄するときに、バイオセンサ2 接触させる部分である。図7に示したように 、複数の作用部52Aは、バイオセンサ2の短手 向に並んで設けられており、バイオセンサ2 短手方向の中心線L2に対して対称な位置関 に配置されている。

 図3に示したように、コイルバネ53は、連 プレート51ひいては操作レバー50およびスラ イドブロック52を、待機位置に復帰させるた のものである。このコイルバネ53は、上述 ように一端が連結プレート51に係止されてい る一方で、他端が筐体3における固定部35に係 止されている。そのため、コイルバネ53は、 作レバー50にD1方向に向けた負荷を作用させ て操作レバー50をD1方向に移動させた場合に 長させられる一方で、操作レバー50に作用す るD1方向の負荷を解除した場合に収縮させら る。そのため、操作レバー50およびスライ ブロック52は、バイオセンサ2の廃棄後にお て、操作レバー50に作用するD1方向の負荷を 除した場合にD2方向に移動させられて、待 位置に復帰させられる。

 次に、血糖値測定装置1を用いた血糖値測 定動作およびバイオセンサ2の廃棄動作につ て説明する。

 図1ないし図3に示したように、血糖値測 装置1を用いて血糖値測定を行う場合には、 ず血糖値測定装置1にバイオセンサ2を装着 る。血糖値測定装置1に対するバイオセンサ2 の装着は、センサ挿入口30を介して、バイオ ンサ2をコネクタ部4に差し込むことにより なわれる。このとき、バイオセンサ2におけ 複数の電極25~28の端子部25A~28Aは、コネクタ 4の複数の端子42,43における接点46,47と接触 、端子42,43の先端部44,45のバネ性によってバ オセンサ2に対して下方に向けた押圧力が作 用させられる。これにより、バイオセンサ2 、コネクタ部4において適切に保持された状 とされる。また、複数の電極25~28は、作用 および対極を含んでおり、これらの電極に 子42,43の接点46,47が接触することにより、作 極と対極との間に電圧が印加される。

 その一方、バイオセンサ2に対して血液を 供給することにより、血糖値測定装置1にお て血糖値の測定が行なわれる。より具体的 は、バイオセンサ2に対する血液の供給によ 、キャピラリ23が血液によって満たされ、 薬層26が溶解して液相反応系が構築される。 このとき、複数の電極25~28の作用極と対極と 間に電圧が印加されているために液相反応 に対しても電圧が印加される。これにより 酸化還元酵素によって血液中のグルコース 還元され(電子が取り出され)、その電子が 子伝達物質を介して作用極に供給される。 用極に供給された電子の量は、コネクタ部4 端子42(43)を介して応答電流として測定され 。血糖値測定装置1においては、先の応答電 流に基づいて、グルコース濃度(血糖値)を演 される。

 血糖値の測定が終了した場合には、バイ センサ2を廃棄する必要があるが、血糖値測 定装置1においては、待機状態にある操作レ ー50に対して、D1方向に向けた負荷を作用さ ることによりバイオセンサ2が廃棄される。

 操作レバー50にD1方向に向けた負荷を作用 させた場合には、操作レバー50とともに、連 プレート51ひいてはスライドブロック52がD1 向に移動させられる。スライドブロック52 D1方向に移動することにより、スライドブロ ック52の複数の作用部52Aがバイオセンサ2に干 渉する。その結果、バイオセンサ2は、操作 バー50のD1方向への移動により複数の作用部5 2Aに押されてD1方向に移動させられ、センサ 入口30を介して廃棄される。

 その一方で、図2から分かるように、操作 レバー50に作用しているD1方向への負荷を解 すれば、コイルバネ53の弾発力によって連結 プレート51、ひいては操作レバー50およびス イダノブ52がD2方向に移動し、操作レバー50 よびスライドブロック52がもとの位置に復帰 する。

 血糖値測定装置1では、バイオセンサ2がD1 方向に移動させられる過程において、図8Aお び図8Bに示したように、まず端子43の接点47 バイオセンンサ2から離れ、次いで、図9Aお び図9Bに示したように端子42の接点46がバイ センンサ2から離れる。すなわち、複数の接 点46,47は、バイオセンサ2の中心線L1に直交す 方向に対して非平行に配置され、バイオセ サ2の中心線L1に対して対称に配置されてい 。そのため、一度にバイオセンサ2から離れ るのではなく、2個ずつバイオセンサ2から離 ることとなる。そのため、バイオセンサ2を 廃棄するときには、複数の端子42,43の先端部4 4,45の弾性復元力が、同時的にバイオセンサ2 作用することはなく、2個ずつ分散して作用 する。その結果、バイオセンサ2に対しては 一度に大きな負荷が作用することもないた 、バイオセンサ2がセンサ挿入口30から勢い く飛び出してしまうことない。また、複数 接点46,47が2個ずつバイオセンサ2から離れる めに、バイオセンサ2を廃棄させるときに、 操作レバー50に入力させるべきD1方向への負 、すなわちスライドノブ52からバイオセンサ 2に作用するD1方向の負荷は小さくなる。この 点からも、血糖値測定装置1では、バイオセ サ2の廃棄時にバイオセンサ2に作用するD1方 への負荷が小さくなる。したがって、血糖 測定装置1では、目的通りにバイオセンサ2 廃棄することが容易となるため、不必要に 用済みのバイオセンサ2に触れる必要もなく り、使用済みバイオセンサ2からの感染を抑 制することが可能となる。

 また、廃棄機構5におけるスライドブロッ ク52の複数の作用部52Aは、バイオセンサ2の中 心線L2に対して対称となるように短手方向に んで設けられている。そのため、バイオセ サ2に対しては、中心線L2を基準として対称 負荷が作用させられるため、バイオセンサ2 を廃棄方向D1に沿って真っ直ぐに移動させる とができる。すなわち、血糖値測定装置1で は、廃棄時にバイオセンサ2がD1方向からずれ て斜め飛び出してしまうことが抑制されてお り、この点からも目的通りにバイオセンサ2 廃棄することができるといえる。

 本発明は、先に説明した血糖値測定装置 は限定されず、種々に設計変更可能である たとえば複数の端子における先端部(接点) 配置、スライドブロックにおける接触部の 成は、図10ないし図12に示したような構成で ってもよく、その他の構成であってもよい

 図10Aに示した例は、コネクタ部における 数の端子60,61,62,63の接点64,65,65,67が、廃棄方 向D1に直交する直交方向(バイオセンサ2の短 方向)D3,D4に対して傾斜した直線状に配置さ たものである。

 このような複数の端子60~63においては、 10B~図10Eに示したように、バイオセンサ2を廃 棄させるためにバイオセンサ2をD1方向に移動 させたときに、接点64~67は、接点64、接点65、 接点66および接点67の順に1つずつバイオセン 2から離れていく。そのため、バイオセンサ 2を廃棄するときには、複数の端子60~63の先端 部の弾性復元力が、同時的に作用することは なく、1個ずつ分散して作用する。また、ス イドノブ52(図3および図7など参照)からバイ センサ2に作用するD1方向の負荷も小さくす ことができる。その結果、バオオセンサ2に しては、一度に大きな負荷が作用すること ないため、バイオセンサ2がセンサ挿入口30( 図1参照)から勢い良く飛び出してしまうこと い。

 図11Aおよび図11Bに示した例は、コネクタ の複数の端子70,71,72,73,74が奇数個の場合に いて、中央位置の端子72がバイオセンサ2の 心線L1に沿って配置されているとともに、複 数の端子70~74の接点75,76,77,78,79が中心線L1に対 して対称な位置関係に配置されたものである 。図11Aおよび図11Bに示した例においても、複 数の端子70~74の接点75~79が中心線L1に対して対 称な位置関係に配置されているため、バイオ センサ2の廃棄時にバイオセンサ2に対して複 の端子70~74によって大きな負荷が作用する を抑制することができる。

 図12A、図12Bおよび図12Cは、スライドブロ クにおける作用部の他の例を示している。

 図12Aに示したスライドブロック80は、1つ 作用部81を有するものである。作用部81は、 バイオセンサ2における短手方向D3,D4の中央部 に接触するように設けられている。

 図12Bは、スライドブロック82は、2つの作 部83を有するものである。作用部83は、バイ オセンサ2における短手方向D3,D4の中心線L2を けつつ、中心線L2に関して対称な位置関係 設けられている。

 図12Cは、スライドブロック84は、1つの作 部85を有するものである。作用部85は、ピン 状ではなく平板状とされており、D3,D4方向の 心線がバイオセンサ2における短手方向D3,D4 中心線L2に一致または略一致させられてい 。

 図12A~図12Cに示した例では、スライドブロ ック80,82,84の作用部81,83,85は、バイオセンサ2 おける短手方向D3,D4の中心線L2に関して、バ イオセンサ2に対して対称に負荷を作用させ ようになされており、バイオセンサ2の廃棄 において、バイオセンサ2を廃棄方向D1に沿 て真っ直ぐに移動させることができる。

 本発明はまた、血糖値を測定するための血 値測定装置に限らず、コレステロールや乳 などの他の成分を電気化学的手法により測 するための分析装置に対して適用すること できる。