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Title:
ANTI-BUMPING CYLINDER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/037729
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an anti-bumping cylinder having a mechanism, which is so disposed at a contact portion of an outer cylinder side to contact an inner cylinder as is fitted on the inner cylinder, so that the fitted portion is fitted, when a pushing stress at a predetermined level or higher is applied by a bumping deed, to suppress the rotation of the inner cylinder. Alternatively in a cylinder system having that fitted portion already fitted in a steady state of no key insertion, the cylinder inner cylinder may burst out forward by the clearance between a tail disc fixed at the back of the inner cylinder and the leading back end portion of the outer cylinder, so that the fitted portion is released to set the rotation of the inner cylinder free. In this case, the fitted portion can be actuated by the pushing stress of a bump key according to the bumping deed, to lock the rotation of the inner cylinder thereby to prevent the bumping deed.

Inventors:
SAKAMOTO, Kazuo (2-4-21 Maruyamadai, Wako-sh, Saitama 12, 3510112, JP)
阪本一央 (〒12 埼玉県和光市丸山台2ー4ー21株式会社エイ・エス・アイ内 Saitama, 3510112, JP)
AWAJI, Yasuo (2-4-21 Maruyamadai, Wako-sh, Saitama 12, 3510112, JP)
Application Number:
JP2007/001022
Publication Date:
March 26, 2009
Filing Date:
September 20, 2007
Export Citation:
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Assignee:
ADVANCED SECURITIE INTERNATIONAL INC. (2-4-21, Maruyamadai Wako-sh, Saitama 12, 3510112, JP)
株式会社エイ・エス・アイ (〒12 埼玉県和光市丸山台2-4-21 Saitama, 3510112, JP)
SAKAMOTO, Kazuo (2-4-21 Maruyamadai, Wako-sh, Saitama 12, 3510112, JP)
阪本一央 (〒12 埼玉県和光市丸山台2ー4ー21株式会社エイ・エス・アイ内 Saitama, 3510112, JP)
International Classes:
E05B27/04; E05B15/00; E05B17/20
Attorney, Agent or Firm:
NISHIGAKI, Yasuo (Nishigaki International Patent Office, Sonet Kamiikebukuro 4094-10-8, Kamiikebukur, Toshima-ku Tokyo 12, 1700012, JP)
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Claims:
シリンダー外筒とシリンダー内筒の一部に篏合構造を備えたシリンダーシステム。
シリンダー外筒とシリンダー内筒の一部に篏合構造を備えたシリンダーシステムにおいて、定常時に当該篏合部分が作用した状態で内筒の回転を阻止する構造を特徴とするアンチバンピング・シリンダー。
シリンダー外筒とシリンダー内筒の一部に篏合構造を備えたシリンダーシステムにおいて、バンピング等の行為によってシリンダー内筒に押込み応力が加わった場合に当該嵌合部分が作用して内筒の回転を阻止する構造を特徴とするアンチバンピング・シリンダー。
シリンダー外筒がシリンダー内筒の前方先端部と接する一部に突起を設け、当該突起部分が内筒の切削部分と嵌合する仕組みを備え、かつ内筒の後方先端に固定したテールディスクと外筒後方先端部との間に隙間を設け、よってシリンダー内筒が手前に引き出た状態でないと回転できない構造をもつことを特徴とするアンチバンピング・シリンダー。
シリンダー外筒がシリンダー内筒の前方先端部と接する一部に突起を設け、当該突起部分が内筒の切削部分と嵌合する仕組みを備え、かつシリンダー内筒が定常状態よりも後方側に押し込めるような遊びを有し、よってシリンダー内筒にバンピング等の行為によって押込み応力が加わった場合に当該嵌合部分が作用して内筒の回転を阻止する構造をもつことを特徴とするアンチバンピング・シリンダー。
シリンダー外筒がシリンダー内筒の後方先端部と接する一部に溝を設け、キー先端と接する先端合わせ部品の動きに連動する部品が、当該溝に嵌合する仕組みを備え、よってバンピング等の行為によって、キーに一定以上の押込み応力が加わった場合に当該嵌合部分が作用して内筒の回転を阻止する構造をもつことを特徴とするアンチバンピング・シリンダー。
シリンダーシステムがピンタンブラーで構成されたことを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第6項に記載のアンチバンピング・シリンダー。
シリンダーシステムがディスクタンブラーで構成されたことを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第6項に記載のアンチバンピング・シリンダー。
シリンダーシステムがピンタンブラー及びディスクタンブラーで構成されたことを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第6項に記載のアンチバンピング・シリンダー。
Description:
アンチバンピング・シリンダー

 本発明は、ピンを用いた全てのシリンダ 錠に共通の致命的な弱点を利用した解錠手 であるバンプキー(bumpkey)を用いたバンピン (bumping)による不正解錠操作に際し、純正キ の通常の使用法以外でのシリンダー内筒の 転を抑制することによってバンピングによ 不正解錠を阻止できるアンチバンピング・ リンダーに関する。さらに、定常時の内筒 回転をロックすることによって、ピッキン 等の行為に欠かせない内筒への回転応力を ける行為を阻止することによってピッキン による不正解錠をも阻止できる機構に関す 。

 従来、ピンを用いたシリンダー錠を純正 ー以外の特殊工具で開錠する場合、ピック いう専用工具を用いて、テンションをかけ がら個々の下ピンを持ち上げて上ピンと下 ンの境をシャーラインに揃えて内筒を回し り、レーキングという方法で同様にシャー インに揃えて内筒を回したりする方法や、 ックガンあるいは電動ピックガンという工 で、下ピンに衝突エネルギーを与えて、ニ ートン力学に従って上ピンのみを跳ね上げ 、一瞬シャーラインをフリーにしたりする 法で内筒を回す方法が知られている。これ の従来法は、特殊な工具とこれらの工具を う熟練した技術やノウハウが必要で、それ りに訓練をした者が使える方法で素人が誰 も出来るような方法ではなかった。しかし これらの従来法よりも効率的に短時間で、 かも熟練した技術も必要としない開錠方法 あるバンピング(bumping)という新たな手法が きな問題になって来た。この手法は、バン キー(bumpkey)という特殊加工したキーを鍵穴 挿入して、当該バンプキーを叩くだけで簡 に解錠に至るという手法である。この方法 一番の特徴は、各シリンダーに特有のバン キーさえ作ってしまえば、その1本のバンプ キーで、それに対応した全てのシリンダーが 一瞬にして開錠可能になることである。また 特殊な技術を必要としないため専門家でなく ても簡単に開けることができてしまうほどの 容易な手法であることから、この方法が広く 知れ渡ると、全世界の約8割近いピンシリン ーは、バンピングによる不正解錠の脅威に されることになる。つまり、ピッキング手 よりも深刻な事態になることは間違いなく ピンシリンダーメーカーの存続にも影響を ぼす大きな問題となる可能性がある。

 さて、このバンプキーの基本的な形状は、 ンシリンダーに固有のピンの段差のうち、 っとも長い下ピンに対応したキーのカット 全てのピン位置についてカットした形状を し、このバンプキーをシリンダーの鍵穴に 入した状態で若干の隙間を持たせてハンマ のようなもので叩き込むことにより、その リンダーに内装された全ての下ピンに一斉 衝突エネルギーを与えることができる。つ り、キーに切削された鍵山(谷)と鍵山(谷)の 間のスロープ(山)に下ピンの先端が衝突する この衝突エネルギーは、下ピンに接する上 ンに伝わり、ピックガンと同様の原理で上 ンが弾き飛ばされ、一瞬、上ピンが跨いで たシャーラインがフリーになり、内筒が回 可能な状況ができる。この一瞬を狙い内筒 回転応力を掛けると、内筒は、いとも簡単 回転し開錠されてしまう。基本原理はピッ ガンなどと同じ原理であるが、最大の違い 、ピックガンは一度に全ての下ピンに均等 衝突エネルギーを与えることが非常に困難 あることに対して、バンプキーは一度に均 の衝突エネルギーを全ての下ピンに同時に えることができることである。従って、ピ キング対策として様々に工夫されたピン形 、例えばマッシュルーム型の上ピンや両端 の径を大きくしたような上ピンであっても 全く関係なく一瞬にして弾き飛ばされシャ ラインがフリーになってしまう。また、ピ キング対策として複雑で狭いキーウェイを った内筒であっても、純正キーと同じ形状 キーを深い段差でカットして使用するため キーウェイの複雑さはバンプキーの使用に 何ら影響を及ぼさない。
 また、ピッキングやバンピングによる不正 錠の最も恐ろしい共通点は、その結果が証 として残らない無傷開錠手口に分類される とである。つまり、バンピングによって開 された場合、ピッキングによる手口と同じ 、開錠された形跡が全く残らないため、家 が不在中に侵入され、待ち伏せ強盗や強姦 殺人などに発展したり、金品を取らないで クレジットカードや銀行カード等のデータ スキミングして犯行に気付かれずに現金を き出したり、盗聴・盗撮を目的として侵入 て、逆サムターン回しの手口で施錠して出 行けば、全く侵入に気付かれないで犯行を すことが可能となる。つまり、破壊開錠に る侵入よりもいろいろな面で恐ろしい手口 成り得る。
 これまで、無傷開錠手口の中で代表的手法 あったピッキングよりも、さらに恐ろしい 口がバンピングによる方法である。ピッキ グよりも拡がり易い可能性を持っており、 後は世界中のピンシリンダーが、この手口 脅威に曝されることになる。その理由とし 、次の3つの要因が挙げられる。
 まず第1に、バンプキーはピッキング工具の ような特殊工具ではないことが挙げられる。 すなわち、バンプキーは、その種のシリンダ ーに使用されている純正キーを使って、最深 度もしくはそれ以上に切削すれば誰でも容易 に製作できてしまう。この点が、同じ無傷開 錠のピッキング手口よりも注意しなければい けない点であるが、特殊工具でないために法 律でその所持を取り締まるわけにもいかず、 この手口の浸透を防ぐ方法は今のところ見当 たらない。
 第2に、バンプキーさえ正確に出来てしまえ ば、その使用方法は至って簡単で、特殊技能 や経験を一切必要とせず、子供でも真似して 出来てしまうほどの手法であることが挙げら れる。従って、バンプキーさえ入手できてし まえば、誰でも簡単にシリンダーを不正解錠 できてしまうことになる。
 第3に、そのような情報がインターネットで 拡がって行く可能性が挙げられる。またバン プキー自体もインターネット通販などで販売 され、誰でも入手可能な状況になり得る時代 背景であるため、更にこれを複製して拡大し て行くことは否定できない。
 従って、我々が最も危惧しなくはいけない とは、この手法が犯罪に使われることで、 罪者がバンプキーを作製して持ち歩けば、 のシリンダーのマスターキーを持っている と同じ役目を果たし、そのシリンダーで防 対策を講じている建物は、常時侵入の脅威 曝されることになる。このバンプキーの存 によって、古典的なピンシリンダー、つま 下ピンと上ピンから構成される全てのピン リンダーについて、ピッキング対策として れだけピンの数を増やし、ピンの突出角度 工夫し、理論上の鍵違い数を天文学的に増 したとしても、一瞬で開錠可能となりカギ 役目を果たさない状況に追い込まれること なる。つまり、古典的なピンシリンダー時 の終焉を告げる手法の出現と言っても過言 ない。

 最近、このようなバンピングによる開錠手 に対し、ピンの形状を工夫することによっ バンピングし難くしたり、内筒を特殊加工 たりして基本形状のバンプキーでは開錠で ないシリンダーも考案(特開2006-77442)されて るが、これは1本のバンプキーで全ての同型 シリンダーを開錠させなくするということで は意味があるが、1対1でバンプキーを製作さ てしまうと開錠できてしまうという弱点を している。つまり、バンピング対策として ンの形状を工夫したり、バネ圧に強弱をつ たりしても、そこには限界があり、バンピ グによる上ピンの跳ね上げの可能性を低く きたとしても、原理的には完全に阻止する とができなかった。

特開2006-77442号公報

 本発明は、上記した実状に鑑みてなされた ので、バンプキーによる開錠の原理を応用 たバンピング対策シリンダーのスタンダー と成り得る機構を提供するものである。特 、本発明は、従来製品と比較して特殊な加 を行ったり、複数のピンを利用して複雑な 造をもたせたりすること無しに、既存の製 に多少、手を加えるだけで完璧なバンピン 対策が出来る画期的な機構を備える点にあ 。
 具体的には、
バンピングによって不正解錠を試みようとし た場合、背面めんくの上ピン自体が跳ね上が ってシャーラインがフリーになったとしても 、内筒の回転が完全に阻止されるため、バン ピングでは開錠できなくなる。また、原理的 にどのようなタイプのシリンダーであっても 、内筒もしくは外筒の一部を加工することに よって、この作用が備わるため、バンピング の可能性のあるシリンダーに広く応用が可能 となる機構と成り得る。これらの機構は、シ リンダー自体の外観に影響を及ぼさないため 、見た目には従来型のシリンダーと違いなく 見えるが、ユーザーが純正キーを使用して通 常に内筒を回す際、当該機構が付加した特徴 的な感触があるので、その違いを実感できる 。

本発明に係るアンチバンピング・シリンダー は、シリンダー外筒とシリンダー内筒の一部 に篏合構造を備え、定常時に当該篏合部分が 作用した状態で内筒の回転を阻止し、またバ ンピング等の行為によってシリンダー内筒に 押込み応力が加わった場合に当該嵌合部分が 作用して内筒の回転を阻止することを特徴と している。
具体的には、本発明に係るアンチバンピング ・シリンダーは、シリンダー外筒がシリンダ ー内筒の前方先端部と接する一部に突起を設 け、当該突起部分が内筒の切削部分と嵌合す る仕組みを備え、かつ内筒の後方先端に固定 したテールディスクと外筒後方先端部との間 に隙間を設け、よってシリンダー内筒が手前 に引き出た状態でないと回転できないように している。
また、本発明に係るアンチバンピング・シリ ンダーは、シリンダー外筒がシリンダー内筒 の前方先端部と接する一部に突起を設け、当 該突起部分が内筒の切削部分と嵌合する仕組 みを備え、かつシリンダー内筒が定常状態よ りも後方側に押し込めるような遊びを有し、 よってシリンダー内筒にバンピング等の行為 によって押込み応力が加わった場合に当該嵌 合部分が作用して内筒の回転を阻止するよう にしている。
さらに、本発明に係るアンチバンピング・シ リンダーは、シリンダー外筒がシリンダー内 筒の後方先端部と接する一部に溝を設け、キ ー先端と接する先端合わせ部品の動きに連動 する部品が、当該溝に嵌合する仕組みを備え 、よってバンピング等の行為によって、キー に一定以上の押込み応力が加わった場合に当 該嵌合部分が作用して内筒の回転を阻止する ようにしている。

 本発明に係るアンチバンピング・シリンダ は、ピンの形状などを工夫するだけではな 得なかったバンピング対策をあらゆるタイ のシリンダー構造で達成可能な完全なる対 法を提供できる。つまり本発明のアンチバ ピング・シリンダーにバンプキーを用いて ンピング行為を行うと、その衝撃力はシリ ダー内筒と外筒を篏合させる作用に働き、 の結果、内筒の回転にロックがかかり、内 が回らないという状況を作り上げる。複数 ピンを用いたピンシリンダー系や他のロッ 機構との組み合せにおいても適用可能であ 、さらには公知のバンピング対策との組合 も可能であることから、応用範囲は広い汎 発明である。
本発明の原理を用いれば、バンピング対策と して複雑なピン構造を用いたり、新たな製造 ラインを新設する設備投資がかからず、比較 的簡単に現行のピンシリンダーの弱点を改良 でき、しかも完全なる対策品としてリニュー アルすることができる。
また、本発明の原理は、バンピング行為以外 にもピックガンや電動ピックガンのようなバ ンプキーと同様の原理で開錠する工具に対し ても全く同じ効果が得られる。さらには、ピ ッキング行為に対しても、本発明のアンチバ ンピング・シリンダーは効果を発揮する。
つまり、純正キーを用いた内筒の回転以外は 全てその行為を阻止できる構造であり、最も 確実で簡単には攻略できない機構である。メ カだけでこのような効果を装備したシリンダ ーは、これまでに無く、画期的な発明である 。
現在、市場に出ている耐バンピング性能を有 したピンシリンダーであっても、メカ以外の 特別な仕組みを組み合わせていない限り、1 1のバンプキーを作られてしまうと必ず開錠 能になるが、本発明の機構を内装しておけ 攻略不可能なシリンダーとなる。
従って、本発明のアンチバンピング・シリン ダーの出現によって、将来、犯罪の拡大が懸 念されるバンピングに対して、完全なる防犯 対策が可能となり、我々は、その犯罪の脅威 から逃れることが出来る。

定常状態で篏合部分18が篏合状態にあ 本発明のアンチバンピング・シリンダーに 正キー1を挿入した時の断面図である。 図1のアンチバンピング・シリンダーの 内筒2を純正キー1で回転可能な状況にした瞬 の側面図である。 図1のアンチバンピング・シリンダーに バンプキー19を挿入した時の断面図である。 図3の状態からバンプキー19を叩き込ん 上ピンを弾き飛ばした瞬間の断面図である 篏合部分18の状態が保持されている。 本発明に係るアンチバンピング・シリ ダーの外筒側の篏合に関る突起部分を示し 外観図である。 本発明に係るアンチバンピング・シリ ダーの内筒側の篏合に関る切り欠け部分を した外観図である。 本発明に係るアンチバンピング・シリ ダーの外筒と内筒を組合せたシリンダーシ テムにおいて、定常状態における篏合状態 示した外観図である。 本発明に係るアンチバンピング・シリ ダーの外筒と内筒を組合せたシリンダーシ テムにおいて、純正キーによって内筒の回 が可能な状態になっている様子を示した外 図である。但し、純正キーは図示していな 。 図7の篏合部分を拡大して示した外観図 である。 図8の篏合部分を拡大して示した外観 である。 定常状態で篏合部分37がフリーの状態 ある本発明のアンチバンピング・シリンダ の一態様を示す断面図である。純正キー1を 挿入した時の内部構造を示す。 図11に示した本発明のアンチバンピン ・シリンダーにバンプキー19を挿入した時 様子を示す断面図である。 図12でバンプキーを叩き込んで下ピン 衝撃エネルギーを与えた瞬間の構造を示す 面図である。バンプキーも奥にスライドし 篏合部分37が作用している様子を示してい 。 キーの先端でピッチを調整しているシ リンダーシステムにおいて、定常状態ではロ ックピン53がフリーの状態にある本発明のア チバンピング・シリンダーの一態様を示す 面図である。純正キー39を挿入した時の内 構造を示す。 図14の背面図。但し、テールディスク 示されていない。 図14の本発明のアンチバンピング・シ ンダーにおいて、バンプキー59を挿入した の内部構造を示す断面図である。 図16でバンプキーを叩き込んで下ピン 衝撃エネルギーを与えた瞬間の構造を示す 面図である。バンプキーも奥にスライドし キースペーサー49が押され、その斜面に従 てロックピン52が下がり、ロックピン・ドロ ップ溝54に落ち込んで内筒の回転がロックさ た様子を示している。 図17の背面図。但し、テールディスク 示されていない。 本発明のアンチバンピング・シリンダ ーの一態様を構成するロック機構部分の構成 部品を示す分解斜視図である。 図15で示した本発明のアンチバンピン ・シリンダーの背面部分の斜視図である。 ックピン52がフリーの状態を示している。 図18で示した本発明のアンチバンピン ・シリンダーの背面部分の斜視図である。 ックピン52が下がり、切り欠け溝54に落ち込 んで内筒の回転がロックされた様子を示して いる。

符号の説明

1.       
6ピンシリンダー用純正キー
2.       
本発明に係るアンチバンピング・シリンダー 内筒
3.       
シリンダー外筒とシリンダー内筒が接する面 の内筒側
4.       
シリンダー外筒
5.       
シリンダー外筒とシリンダー内筒が接する面 の外筒側
6.       
シャーライン
7.       
スプリング
8.       
スプリングカバー
9a. 上ピン
9b. 上ピン
9c. 上ピン
9d. 上ピン
9e. 上ピン
9f. 上ピン
10. ストッピング・ボール用スプリング
11. 外筒背面
12. ストッピング・ボール
13. 外筒背面とテールディスクとの隙間
14. テールディスク
15. ストッピング・ボール穴
16. 純正キーのカット面
17a. 下ピン
17b. 下ピン
17c. 下ピン
17d. 下ピン
17e. 下ピン
17f. 下ピン
18. 篏合部分
18a. 外筒側篏合用突起
18b. 内筒側篏合用切り欠け
19. バンプキー
20. バンプキーのカット面
21. シリンダー内筒正面とバンプキーのショ ダー部との隙間
22. シリンダー内筒
23. シリンダー内筒の外筒との接面
24. シリンダー外筒
25.  シリンダー外筒の内筒との接面
26. シャーライン
27. スプリング
28. スプリングカバー
29a. 上ピン
29b. 上ピン
29c. 上ピン
29d. 上ピン
29e. 上ピン
29f. 上ピン
30. ストッピング・ボール用スプリング
31. シリンダー外筒背面部
32. ストッピング・ボール
33. シリンダー外筒背面部31とテールディス との隙間
34. テールディスク
35. ストッピング・ボール穴
36a. 下ピン
36b. 下ピン
36c. 下ピン
36d. 下ピン
36e. 下ピン
36f. 下ピン
37. 篏合部分
38. シリンダー内筒正面とバンプキーのショ ダー部との隙間
39. ディンプル型純正キー
40. シリンダー内筒正面と純正キーのショル ー部との隙間
41. シリンダー内筒
42. シャーライン
43. シリンダー外筒
44. スプリング
45. スプリングカバー
46a. 上ピン
46b. 上ピン
46c. 上ピン
46d. 上ピン
46e. 上ピン
47. ストッピング・ボール用スプリング
48. ストッピング・ボール
49. キースペーサー
50. テールディスク
51. テールプレート
52. キースペーサー用スプリング
53. ロックピン
54. ロックピン・ドロップ溝
55. 純正キー先端部
56a. 下ピン
56b. 下ピン
56c. 下ピン
56d. 下ピン
56e. 下ピン
57. シリンダー内筒背面部
58a. テースディスク固定用ねじ穴
58b. テースディスク固定用ねじ穴
58c. テースディスク固定用ねじ穴
58d. テースディスク固定用ねじ穴
59. ディンプル型バンプキー
60. ディンプル型バンプキー先端部
61a. 固定ねじ
61b. 固定ねじ

 本発明に係るアンチバンピング・シリンダ は、ピンシリンダー内筒の一部とそれに関 る外筒部分の一部を加工することによって 成される。
バンピングの手法によれば、下ピンに衝突エ ネルギーを与えることによって、シャーライ ンを跨いでいる上ピンを弾き飛ばし、シャー ラインをフリーにすることで内筒の回転を可 能にする。つまり、衝撃を与えるために、必 ずバンプキーのヘッド部分を内筒内に叩き込 むという行為と、それによって生じるシャー ラインフリー状態の瞬間に内筒を回転させる という動作を行って開錠に至るわけである。
そこで、このバンピングによる不正解錠を防 ぐには、内筒の回転を何らかの方法で抑制す ればよく、例えば、外筒側の内筒との接触部 分に内筒と篏合する機構を設け、内筒に押込 み応力を加えた際に当該篏合部分が篏合して 内筒の回転を抑制することによってバンピン グによる不正解錠を防げることがわかり発明 の完成に至った。ここで、外筒と内筒が篏合 する構造や場所は特に制限されるものではな く、内筒が一瞬、押し込まれた状態において 、効率よく確実に内筒が外筒の一部と篏合す る仕組みを形成していればよい。また、同様 の篏合部分を形成した内筒と外筒の関係にお いて、キーが挿入されていない定常状態で、 既に当該篏合部分が篏合し合っているシリン ダーシステムにおいて、純正キーを挿入して 回転させる際、内筒後方に固定したテールデ ィスクと外筒後方先端部との隙間分、シリン ダー内筒が前方に飛び出して篏合部分を解除 して内筒の回転をフリーにする様式の構造で あってもよい。
さらに、シリンダー外筒の背面部に溝を設け 、キー先端と接する先端合わせ部品が、キー の挿入に合わせて慴動する構造を有し、さら に当該先端合わせ部品の動きによって、外筒 の背面部に設けられた溝に篏合する部品を組 み合わせることにより、バンピングによって 、キーがある一定以上の力で押し込まれた場 合、この先端合わせ部品が奥に押し込まれ、 その結果、篏合部分が作用して内筒の回転を 抑制することによりバンピングによる不正解 錠を防ぐこともできる。
これらの内筒回転抑制機構は、キーの先端で ピンホールのピッチとキーのカットを合わせ ているような先端合わせのシリンダーシステ ムにも、シリンダー挿入口でピッチを合わせ ているようなシリンダーシステムにも両方適 用可能である。
また、篏合の機構には特に決まった方式は無 く、内筒への押圧、もしくは一定以上の力に よるキー挿入力によって、内筒の回転を抑制 できる機構であればよく、自由に形成できる 。
これら内筒の回転を制御するための機構に使 用される部品の大きさや材質に関しても制限 されるものではないが、シリンダーとしての 機能に支障がなく、錠前への取り付けにも影 響を受けない大きさであって、材質的にも日 常の開錠操作やバンピングによる連続的な押 打にも耐えられる材質であって、通常、シリ ンダーに使用され錆に強く耐久性のある鉄や 真鍮、ステンレスなどの金属製のものが好ま しい。
さらに本発明のアンチバンピング機構は、単 純なピンシリンダー以外にも組み合せて使用 することができる。例えば、ディスクタンブ ラー系と組み合わせたり、サイドバー機構と 組み合わせたり、二重素子ピンのシリンダー 系に応用して用いたり、マグネチックピンを 用いたシリンダー系と組み合せて使用したり 、さらにはICチップで認識するような電気系 シリンダーと組み合せてハイブリットなシ ンダーにすることも出来る。シリンダー本 の形状にも制限は無く、国内はもとより、 外のシリンダー錠に適合できる形状にする ともできる。
上記のアンチバンピング機構を用いれば、バ ンピングに対して完全なる効果が発揮され、 同時に、これまでのピックガン等による不正 解錠やピッキングに関しても効果がある。

作用

以下、本発明に係るアンチバンピング・シリ ンダーの作用について説明する。
従来の上ピンと下ピンの2種類のピンを用い シリンダー錠においては、純正キーを挿入 る前の段階で上ピンがシャーラインを跨ぎ 内筒の回転を阻止しているが、純正キーを 入すると、その純正キーにカットされた溝( 山)に下ピンが位置することによって、上ピ ンとの間にシャーラインと一致する境界面が 形成され、その位置で内筒の回転がフリーに なって内筒がまわるような構造となっている 。
バンピング行為は、そのシリンダーに特有の バンプキーを製作し、当該バンプキーをシリ ンダー内筒挿入した後、当該バンプキーのヘ ッド部分を叩き込むことで、当該バンプキー がシリンダー内の下ピンに衝突し、その衝突 エネルギーが相対する上ピンに伝わって弾か れ、その結果、下ピンと上ピンとの間がフリ ーになり、この一瞬のうちに内筒に回転トル クを掛けることによって、内筒を回すという ものである。つまり、上ピンを弾き飛ばすた めには下ピンに対して、適当な衝撃を与える 必要があり、その衝撃を与える手段としてバ ンプキーを何らかの工具で叩き込むという行 為が必要となる。
そこで、衝撃を与えるための、この叩き込み に着目し、叩き込んで上ピンが弾かれ、シャ ーラインがフリーな状態になっても、内筒自 体が外筒と篏合して動かない状態をつくれば 、内筒が回転して開錠することは無く、バン ピングに対して効果的な対策ができる。すな わち、本発明のアンチバンピング機構の最も 特徴的な効果は、バンピング行為によって、 内筒の回転を一瞬ロックさせてしまうことに ある。篏合構造によって、内筒の動きをロッ クしてしまえば、バンピングによって上ピン が弾かれてシャーラインがフリーになったと しても、内筒を回転すること自体できず、そ の結果バンピングによる不正解錠から守るこ とができる。この篏合状態は、純正キーなど でシャーラインがフリーな状態をつくらずに 、純正キー以外のもの、例えばカギ開けに用 いる工具であるテンション等によって、最初 から回転力を掛けようとした場合や、バンピ ングなどの強い押し込み押圧が加わった場合 に作用し内筒の回転を阻止する。しかし、純 正キーによって普通に内筒を回転させる場合 には、簡単に当該篏合部分が解除されて内筒 の回転がフリーな状態になる。
本発明のアンチバンピング機構は、現行の様 々なシリンダーに対して、大幅な加工をする こと無しに、全てのシリンダーに対して適用 が可能であることから、幅広く応用可能な発 明である。
更に、本発明のアンチバンピング機構の優れ たもう一つの効果は、シリンダーの定常状態 、すなわちキーを挿入していない状態の時に 、すでに篏合している状態のシリンダー機構 として用いれば、ピッキング等の行為を行う ため、専用工具でテンションを掛けようとし ても、すでに篏合状態なために内筒に回転応 力が掛けられず、よって、この状態でピッキ ングを試みても、下ピンと上ピンにはテンシ ョンが掛かっていないため、何の感触も無く 、ピックで下ピンを持ち上げても、放せば直 ぐに落ちてしまい、所謂、上ピンがシャーラ インの位置で決まるという状態にはならない 。従って、当該アンチバンピング機構は、そ の篏合の仕組みを考慮することによって、ピ ッキング行為に対しても有効な対策となる。
また、本発明のアンチバンピング・シリンダ ーのもう一つの特徴は、アンチバンピング機 構を組み込んでも、外観上は全く変化しない ことである。すなわち、対策前の従来品と外 観上では区別ができないため、従来製品を保 護することにもなる。つまり、外観上に大き な違いがあれば、対策前の製品が選択的にタ ーゲットにされてしまうことも考えられるた め、外観上に違いが無いことは、狙う側から すると、バンピングしてみないとわからない という、厄介なシリンダーになるのでターゲ ットから外すという心理的な効果も得られる 。
一方、外観上に違いがないアンチバンピング 機構は、純正キーを用いて内筒を回す時に対 策前の従来品との違いを感触で感じることが できる。すなわち、内筒を回転させる瞬間に 篏合が解かれてシリンダー内筒が手前に浮く 感触を感じることができるため、対策されて いるシリンダーであることがわかる。
本発明によって、比較的簡単な構造をシリン ダーに持たせることで、ピンシリンダーの最 も致命的な弱点を補うことができ、バンピン グの脅威から逃れるための最も効果的な方法 が見出された。すなわち本発明のアンチバン ピング・シリンダーは、ピンシリンダーに対 して知られる代表的な無傷開錠手法であるピ ッキングやバンピングに対して、効果的な防 止機能を備えた防犯シリンダーと言える。
また、本発明は、あらゆるピンシリンダーに 適用可能であり、従来知られているバンピン グ対策と組合せて用いることも可能である。 さらに日本国内のピンシリンダーはもとより 、海外で多く使用されているプロファイルシ リンダーなど、ピンを用いるシリンダー全て に適応可能である上、他のロック機構と組み 合わせてハイブリットなシリンダーを構築す ることも可能になるため、今後、バンピング 対策のための基本構造として有効な手段に成 り得る。

以下、本発明のアンチバンピング・シリンダ ーについて、実施例に基づき説明する。以下 の例では、最も基本的なピンシリンダーにつ いて説明する。
本発明に係るアンチバンピング・シリンダー の一態様を図とともに説明する。図1は6本の ンを内装したアンチバンピング・ピンシリ ダーの構造を示す断面図、図2は当該アンチ バンピング・シリンダーの純正キーを用いて 内筒を回転させる際の内部構造を示す断面図 、図3は当該アンチバンピング・シリンダー バンプキーを挿入した際の内部構造を示す 断面図、図4はバンプキーを内筒内に叩き込 で下ピンに衝突エネルギーを与えた瞬間の 明図、図5および図6は各々当該アンチバン ング・シリンダーの外筒と内筒を示す外観 、図7はキーを挿入する前の定常状態を示す 観図(以下、キーを挿入する前のシリンダー 状態を「定常状態」という)、図8は、純正キ を挿入して内筒を回す直前の状態を示す外 図、図9および図10は、図7および図8の一部 大図である。
図において、本発明のアンチバンピング・シ リンダーに純正キー1を挿入した場合、図1に すごとく、キーの段差に対応して下ピン17a いし17fと相対する上ピン9aないし9fの境界面 がシャーライン6と一致する。この状態にお て、ストッピングボール12はスプリング10の プリング圧によって、シリンダー内筒2側の ストッピングボール穴15に押されてシリンダ 内筒2が固定されている。シリンダー内筒2 背面部にはテールディスク14が固定されてい るが、一般のシリンダーでは外筒4の背面部11 に密着した状態になるように、内筒の長さが 調整されている。しかし、本発明のアンチバ ンピング・シリンダーの内筒2は、外筒4の背 部11よりも適当な長さ分長く、これにテー ディスク14が固定されているため、テールデ ィスク14と外筒4の背面には内筒2が長い分だ 適当な隙間13が存在する。ここで、本発明の アンチバンピング・シリンダーは、純正キー のショルダー部分が内筒2の正面入口に接し 、各下ピンのピッチと一致するように作ら たシリンダーであるため、純正キーを挿入 て内筒が回転できる位置では、純正キー1と 筒2の正面入口部分に隙間はできない。
通常、純正キー1によって上記のようなシャ ライン6が揃った状況ができなければ内筒2は 、下ピンと上ピンの位置(ピッチ)が揃った位 で固定されて動かない状態を保持するが、 ピンがシャーライン6を妨げない状態、すな わち純正キーが挿入されたような状況におい ては、内筒は回転がフリーになるだけでなく 、前述の隙間13の分だけ前方(図中では左方向 )への摺動がフリーになる。
また、本発明のアンチバンピング・シリンダ ーのもう一つの特徴は、キーが挿入されてい ない状態において、内筒2と外筒4は適当な機 による篏合部分18が設けられており、定常 態においては内筒2の回転をロックしている 従って、純正キー1を挿入して下ピンと上ピ ンの境界がシャーラインと一致してもキーを シリンダー後方に押しながら回そうとすると 、この篏合部分18の働きによって内筒2の回転 が阻止されている。
そこで、純正キー1を挿入して内筒2が上ピン よる固定を解除された状態で純正キーを軽 回すと、図2に示すごとく篏合部分18のロッ が解除されるように内筒2が前方に摺動しな がら、内筒2の後方の隙間13が無くなる位置ま で移動して回転がフリーになる。つまり、シ リンダーの内筒2は、前方に若干迫り出しな ら回転することになる。この状態では下ピ 17aないし17fと相対する上ピン9aないし9fのピ チがずれているが、内筒2の回転が元に戻れ ば、ストッピングボール12のスプリング10の によって、内筒2が奥に戻り、図1の状態にな るように調整されている。内筒2が前方に摺 して内筒2の後方の外筒との隙間13が無くな と同時に、内筒2と外筒4の篏合部分18が解除 きる距離だけ、内筒側の接面3と外筒側の接 面5との間に隙間が生じる。この隙間ができ と内筒2の回転はフリーになって内筒が回転 能となる。
次に、バンプキー19が本発明のアンチバンピ グ・シリンダーに挿入された場合の状況を 3ないし図4で説明する。図3は、本発明のア チバンピング・シリンダーにバンプキー19 挿入された時の内部状態を示す断面図であ 。ここで、バンプキー19の特徴は解説するま でもないが、一般にはシリンダーの内筒内に 存在する最も長い下ピンの上端が、シャーラ インと一致するように全てのピン位置でカッ トされたキーを指すが、図3に示すごとく、 ーのカット20の深さを極端に深くして最も長 い下ピン17bの上端が、シャーラインよりも内 筒内に位置するくらいにカットして揃えたも のでもよい。また、バンプキーのヘッド部分 をハンマーのような工具で内筒内に叩き込ん で下ピンに衝突エネルギーを与えるため、内 筒2の正面入口とキーのショルダー部分が接 する部分21には、純正キーでは存在しない隙 間を作るように適当な距離だけショルダーを カットしてもよい。
このようなバンプキー19を本発明のアンチバ ピング・シリンダーに挿入した状態では、 然のことながら図3に示すごとく、上ピン9a いし9fのように内筒2と外筒4とのシャーライ ン6を跨いだ状態で位置し、内筒2の回転は起 らない。
そこで、バンプキー19のヘッド部分を、ハン ーのような工具を用いて叩き込む衝撃を与 ると、キーカット20のスロープ部分が各々 下ピン17aないし17fに同時に衝突し、その衝 エネルギーが相対する上ピン9aないし9fに伝 って、図4に示すごとく、外筒4内へ一瞬、 き飛ばされる。従来型のピンシリンダーで れば、この瞬間にタイミング良く内筒に回 応力を掛けると、内筒が回ってしまい開錠 至るわけであるが、本発明のアンチバンピ グ・シリンダーにおいては、内筒2が定常状 で外筒4と篏合部分18で回転がロックされて るため、内筒2に押し込む力が加わると、回 転をロックする方向に作用するだけで、内筒 2の回転はフリーにならない。つまり、バン キーの衝撃によって、上ピンが弾き飛ばさ てシャーラインがフリーになったとしても 肝心の内筒2と外筒4の篏合部分18が解除され い方向に、必ず力が加わるため、内筒2の回 転がロックされバンプキー19による開錠には らない。これが、本発明のアンチバンピン ・シリンダーの基本的な原理を示す一態様 ある。
ここで、本発明のアンチバンピング・シリン ダーの内筒2と外筒4が篏合する機構について 明するが、当該篏合機構についても、様々 様式が適用可能であり、シリンダー全体の きさや形状、また内筒と外筒の構造、形状 よって自由な機構を構成することができ、 に限定されるものではない。例えば、図5に 示すごとく、外筒4の内筒穴の入口部分に突 18aを設け、それに篏合可能な切り欠け18bを する内筒2を組み合わせることによって、図7 に示すようなシリンダーシステムが組める。 すなわち、定常状態においては、外筒側の突 起18aと内筒側の切り欠け18bがきっちり篏合し た状態にあり、この状態では内筒2の回転が ックされた状況にある。この状態を部分的 拡大して示したものが図9である。図9に示す ように、突起18aが内筒2の切り欠け18bと篏合 ているため、この状態では内筒2は回転でき い状態に置かれている。
次に、純正キーを挿入して、上ピンと下ピン の境界面がシャーラインと一致して内筒2の 転がフリーになった状態において、内筒2に っくりと回転応力を掛ける瞬間、内筒2が前 方に迫り出すことによって、外筒側の突起18a と内筒側の切り欠け18bの篏合が解除されてい る様子を示したのが図8である。但し、ここ は純正キーは図示されていない。この状態 部分的に拡大して示したものが図10である。 図10に示すごとく、突起18aが内筒2の切り欠け 18bから解除するように内筒2が前方に慴動し いることがわかる。この状態においては、 筒2の回転がフリーになり、その結果、純正 ーでの回転(開錠)が可能となる。
以上が篏合機構の一態様であるが、これ以外 にも様々な機構が考えられ、どんな機構を用 いるかは、内筒に対して押し込み応力が加わ る状況で内筒の回転が阻止できる機構であれ ば、どんな様式でも応用が可能である。望ま しくは、内筒と外筒の回転やキーの挿入によ って、摩耗や損傷のない構造と材質を選択す る必要がある。
実際に錠前に本発明のアンチバンピング・シ リンダーを設置する場合、純正キー1によっ シリンダー内筒2を回転させるとテールディ ク14が前方にスライドする分、錠前本体の ム部分から離れる状態になるので、適当な びを考慮して設置するほか、テールディス の長さを適当に調整する必要があることは うまでもない。
また、本発明のアンチバンピング・シリンダ ーにおいては、その要となる篏合部分が外筒 と内筒の一部に設けられており、外観上、何 ら大きな特徴が無い。すなわち、バンピング 可能な従来のシリンダー構造全てに応用が可 能であるばかりか、外観上大きな変更がない ため、これを攻略しようと企てる犯罪者にと って、従来型と本発明のアンチバンピング・ シリンダーとの区別がつかない。その結果、 本発明のアンチバンピング・シリンダーが市 場に出回ったとしても、それによって、バン ピングに弱い従来型のシリンダーだけが一方 的に狙われるという状況をつくらない。
また、このシリンダーの使用者にとっては、 外観上、何ら違いを感じ取れなくても、実際 に純正キーを挿入して内筒を回転しようとす ると、バンピング可能な従来型のシリンダー には無い動きが感じられるので、自分が使用 しているシリンダーが、バンピング対策品、 すなわち本発明のアンチバンピング・シリン ダーであるということがわかる。
さらに、本発明のアンチバンピング・シリン ダーのもう一つの効果として、バンピング行 為以外にピッキング行為にも作用することが 挙げられる。すなわち、通常のピッキング行 為によると、テンションという工具によって シリンダー内筒2に回転応力を掛けながら、 ック等で下ピンを上げる行為を行うが、定 状態において、既に内筒2の回転がロックさ ているためテンションが掛けられず、その 果、下ピンを上げて行くという行為自体が 理的に出来ないことになる。従って、本発 のアンチバンピング・シリンダーによって バンピングにもピッキングにも強いシリン ーシステムを提供することが出来る。
本発明のアンチバンピング・シリンダーは、 ピンの本数に関りなく適用可能で、キーの形 状も板の辺の部分をカットした古典的なキー から、最近多く採用されている面の部分に穴 を開けた、いわゆるディンプルキーと言われ るキーを用いることも可能である。また、日 本国内のピンシリンダーに限らず、海外で最 も多く使用されているプロファイルシリンダ ーなどにも応用が可能であるばかりか、ピン シリンダー構造ばかりでなく、ディスクシリ ンダーや、それらを組み合わせたマルチタイ プのシリンダーにも適応可能なバンピング対 策を提供できる。

 以下、本発明のアンチバンピング・シリン ーの実施例1を応用した一態様を図とともに 説明する。
図11ないし図13は、篏合の仕組みが実施例1と のパターンのシリンダーシステムを説明す ための断面図である。ここで、図11は、本 明のアンチバンピング・シリンダーに純正 ー1を挿入した時のシリンダー構造を示した のである。実施例1との違いは、定常状態で 篏合部分37が篏合せずにフリーな状態にある とである。また、シリンダー内筒22の背面 に設置されたテールディスク34とシリンダー 外筒24の背面部31は密着状態になっており、 の間には隙間33が出来ていないことが実施例 1のシリンダーシステムと大きく異なるとこ である。
このシリンダーシステムにおいて、純正キー 1を挿入すると、キーのカット16に従って、そ れに接する下ピン36aないし36fが押し上げられ て、相対する上ピン29aないし29fとの境界面が シャーラインと一致してシリンダー内筒22の 転がフリーな状態になる。ここで、シリン ー内筒22に回転応力を掛けると、通常のシ ンダーと同じく回転自在に内筒22が動く。こ の際、実施例1の時のようにシリンダー内筒22 が前方に迫り出すことはなく、内筒22の前後 位置に変わりはない。
次に、このシリンダーシステムにバンプキー 19を挿入した際の状況を説明する。図12は、 ンプキー19をシリンダー内筒22に挿入した際 内部構造を示した断面図である。バンプキ 19を挿入すると、バンプキー19のカット20に って、各々の下ピン36aないし36fが揃い、相 する上ピン29aないし29fはシャーラインを跨 ように位置する。従って、この状態で内筒2 2の回転は阻止された状態になる。ここで、 ンプキー22を挿入した際、当該バンプキー19 ショルダー部分とシリンダー内筒22の正面 口部分には隙間38が存在する。
この状態からバンピング行為を行うため、バ ンプキー19のヘッド部分をハンマーのような 具で叩き込むと、前述の隙間38ぶんだけバ プキーがシリンダー内筒22内に移動し、カッ ト20のスロープ部分が各々の下ピン36aないし3 6fに衝突して相対する上ピン29aないし29fに衝 エネルギーが伝わって、一瞬シリンダー外 43内に弾き飛ばされる。この時、ハンマー よる叩き込みの力によって、下ピン36aない 36fに衝突エネルギーが伝わると同時にシリ ダー内筒22も外筒24の奥に押込まれる力が生 る。外筒24の内筒穴内には、定常状態にお て隙間23が存在しており、この隙間分だけ内 筒22は外筒24の奥へ摺動可能な状況にある。 って、叩き込みの力によってバンプキー19の ショルダー部分によって、内筒22も外筒24の へ押込まれる力が加わり、隙間23の距離だけ 奥へスライドし、その結果、篏合部分37が篏 されて内筒22の回転がロックされる。
つまり、バンプキー19への衝突エネルギーに って上ピン29aないし29fが弾き飛ばされてシ ーラインがフリーになると同時に、内筒22 奥へスライドする結果、篏合部分37が作用し てロックが掛り、内筒22の回転が阻止される とで、バンピングによる不正解錠を完全に 止できる。
ここで、シリンダー内筒22と外筒24との篏合 構に特に制限は無く、実施例1で示した篏合 構を採用しても良い。また錠前への設置の 合、実施例1の場合と異なり、純正キー1を 用してシリンダー内筒22を回転させる場合に は内筒22はスライドしないため特に問題はな が、バンピング行為によって押込みの力が じた場合、シリンダー内筒22が奥へスライ しないと篏合部分37が作用しないため、内筒 22がスライドしても錠前本体のカム機構等と 触してスライドが妨げられるようなことが いような遊びを設けるか、テールディスク 長さを調整する必要があることは言うまで ない。
このように、本発明のアンチバンピング・シ リンダーは、バンピング行為によってシリン ダー内筒22の回転をロックできるため、バン ング行為による不正解錠を完全に阻止する 果が得られる。
この方法によれば、ピンの本数、下ピンや上 ピンの形状、下ピンとキーとの接触角度、ピ ンの材質などに係わらず、上ピンと下ピンか ら構成される全てのピンシリンダーに適応可 能なバンピング対策を提供できる。

以下、本発明のアンチバンピング・シリンダ ーを、キーの先端でピッチを調整しているシ リンダーシステムに適用した一態様を図とと もに説明する。また、使用するキーの形状を ディンプルキーとしている。
図14はキー先端でキーのカットと下ピンのピ チ間隔を調整している本発明のシリンダー ステムに、純正キー39を挿入した時の断面 である。純正キー39をシリンダー内筒41に挿 すると、キー先端部55がシリンダー内筒奥 設置されたキースペーサー49にぶつかり、こ の位置でキーのカットと各々の下ピン56aない し56eのピッチが一致して、下ピンと相対する 上ピン46aないし46eの境界面がシャーラインと 一致してシリンダー内筒41の回転がフリーな 態になる。
ここで、シリンダー内筒41の奥に設置された ースペーサー49とその周辺の構造について 14、図15ならびに図19、図20と共に言及すると 、キースペーサー49は、カップ状になってお 、その内側にスプリング52が存在してテー ディスク50から、ある一定の距離だけ押され るような力が掛っている。純正キーを普通の 力で挿入すると、キーの先端部55がキースペ サー49にぶつかって止まり、この位置でキ カットのピッチと各々の下ピンのピッチ間 が揃うように調整されている。さらに当該 ースペーサー49は斜めの形状を有し、その部 分と摺動可能なロックピン53が接触するよう 配置されており、キースペーサー49の前後 動きに合せて、このロックピン53が上下方向 に移動して、シリンダー内筒背面部に設けら れたロックピン・ドロップ溝54とのスペース 自在に摺動可能に配置されている。キース ーサー49の内側に存在するスプリング52のス プリング圧は、普通に純正キーを挿入してキ ーを操作するくらいの押込み力では縮まない 強度を持っている。従って、定常状態および 純正キー39を普通に挿入した場合には、シリ ダー内筒41をロックする機構は作用しない その状態を背面側から見たものが図20であり 、ロックピン53はロックピン・ドロップ溝54 落ちない状態で保持されている。この背面 のロック機構を構成する部品の分解斜視図 示したのが図19で、キースペーサー49は、内 57の背面部分の切削部分に保持されて設置 れている。
次に、専用のバンプキー59を挿入した際の状 について図16を用いて説明する。バンプキ を普通の力で挿入すると、バンプキーの先 部60がキースペーサー49にぶつかって止まり この位置で各々の下ピンがバンプキーのカ ト部分に落ち込んで、相対する上ピンがシ ーラインを跨ぐ位置に配置される。このよ にバンプキーを普通に挿入した位置では、 ックピン53はロックピン・ドロップ溝54に落 ち込んでおらずロックは掛っていないが、上 ピンがシャーラインを跨いで存在するので、 この状態ではシリンダー内筒41の回転はフリ ではない。
そこで、図17に示すごとく、バンピング行為 実行するため、バンプキー59のヘッド部分 ハンマーのような適当な工具によって叩き んで下ピンに衝突エネルギーを与えた場合 図に示したように一瞬、上ピンが弾き飛ば れてシャーラインがフリーな状態ができる しかし一方で、叩き込む力によってキーの 端部分60がキースペーサー49を押込む形にな 、それと連動するようにロックピン53がロ クピン・ドロップ溝54に落ち込んでロックさ れる。この時のロック状態を背面側から見た ものが図18および図21の斜視図である。従っ 、この状態の瞬間に内筒を回そうと試みて 内筒41の回転はロックされているため、結果 的にバンピングによる不正解錠を完全に阻止 できる。ここで、シリンダー内筒41と外筒43 の篏合機構に特に制限は無いが、本実施例 ような先端合わせのシリンダーシステムの 合には、キースペーサーを利用した篏合機 を採用しても良い。
このように、本発明のアンチバンピング・シ リンダーは、バンピング行為によってシリン ダー内筒41の回転をロックできるため、バン ング行為による不正解錠を完全に阻止する 果が得られる。
この方法によれば、ピンの本数、下ピンや上 ピンの形状、下ピンとキーとの接触角度、ピ ンの材質などに係わらず、上ピンと下ピンか ら構成される全てのピンシリンダーに適応可 能なバンピング対策を提供できる。 

 本発明に係るアンチバンピング・シリン ーによれば、比較的簡単に現行のピンシリ ダーの弱点を改良でき、完全なるバンピン 対策法を提供できる。また複数のピンを用 たピンシリンダー系や他のロック機構との み合せにおいても適用可能であり、さらに 公知のバンピング対策との組合せも可能で ることから、応用範囲は広い。