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Patent Searching and Data


Title:
ANTIBACTERIAL COMPOSITION FOR MEDICAL USE AND MEDICAL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/113438
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an antibacterial composition for medical use, which is composed of a polymer having a siloxanyl structure and a polymer having an ammonium group. The antibacterial composition has excellent transparency, flexibility and mechanical characteristics, while exhibiting excellent adhesion to base resins having good mechanical characteristics, especially to silicone resins. Also disclosed is a medical device made from the antibacterial composition for medical use. Specifically disclosed is an antibacterial composition for medical use, which is characterized by being obtained by dispersing a polymer compound (A) having an ammonium group into a polymer (B) having a siloxanyl structure.

Inventors:
NAKAMURA, Masataka (Toray Industries Inc., 1-1, Sonoyama 1-chome, Otsu-sh, Shiga 58, 52085, JP)
中村 正孝 (〒58 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株式会社 滋賀事業場内 Shiga, 52085, JP)
FUJISAWA, Kazuhiko (Toray Industries Inc., 1-1, Sonoyama 1-chome, Otsu-sh, Shiga 58, 52085, JP)
Application Number:
JP2009/054121
Publication Date:
September 17, 2009
Filing Date:
March 05, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TORAY INDUSTRIES, INC. (1-1 Nihonbashi-Muromachi, 2-chome Chuo-k, Tokyo 66, 10386, JP)
東レ株式会社 (〒66 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号 Tokyo, 10386, JP)
NAKAMURA, Masataka (Toray Industries Inc., 1-1, Sonoyama 1-chome, Otsu-sh, Shiga 58, 52085, JP)
中村 正孝 (〒58 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株式会社 滋賀事業場内 Shiga, 52085, JP)
International Classes:
A61L29/00; A61K31/785; A61K31/787; A61K47/34; A61L31/00; A61P31/04; C08F290/06
Domestic Patent References:
2008-04-03
Foreign References:
JP2005518826A2005-06-30
JP2007527448A2007-09-27
JP2005513173A2005-05-12
JPH069725A1994-01-18
JP2008083649A2008-04-10
JP54017797B
JPH1081717A1998-03-31
JPH1199200A1999-04-13
JPS6080457A1985-05-08
JP2006509532A2006-03-23
Other References:
See also references of EP 2275154A1
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Claims:
アンモニウム基を有する高分子化合物(A)が、シロキサニル構造含有ポリマー(B)中に分散されてなることを特徴とする医療用抗菌性組成物。
医療用抗菌性組成物中の炭素原子に結合した水酸基数をOH、アンモニウム窒素の数をNで表すとき、N/OH比が0.001~0.5であることを特徴とする請求項1に記載の医療用抗菌性組成物。
医療用抗菌性組成物中のケイ素原子数のうち、30%以上が極性シロキサニルモノマー由来のケイ素原子であることを特徴とする請求項1または2に記載の医療用抗菌性組成物。
前記シロキサニル構造含有ポリマー(B)のうち、少なくとも1種類が下記一般式(a)
M-L-Sx (a)
で表されるシロキサニルモノマーから得られる構造を有するものであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の医療用抗菌性組成物。
(Mはラジカル重合可能な重合性基を表す。Lは炭素数1~20の置換されていてもよい2価の有機基を表す。Sxはシロキサニル基を表す。)
前記式(a)中のLが下記一般式(b)、(c)
のいずれかであることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の医療用抗菌性組成物。
(jは1~20の整数を表す。kは1~6の整数を表し、mは1~17の整数を表す。ただし、3k+m≦20である。)
前記式(a)中のLが一般式(c)で表される基であることを特徴とする請求項5に記載の医療用抗菌性組成物。
前記シロキサニルモノマーのうち、少なくとも1種類が下記式(e)および(g)
(式(g)中、Qは炭素数1~8のアルキル基を表す。pは1~20の整数を表す。)
からなる群から選ばれた極性シロキサニルモノマーであることを特徴とする請求項4~6のいずれかに記載の医療用抗菌性組成物。
前記アンモニウム基を有する高分子化合物(A)が、下記一般式(f)
で表されるアンモニウム塩モノマーから得られる構造を有するものであることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の医療用抗菌性組成物。
(R 1 は炭素数1~30の置換されていてもよいアルキル基を表す。R 2 ~R 7 は水素、炭素数1~20の置換されていてもよいアルキル基、および炭素数6~20の置換されていてもよいアリール基から選ばれた置換基を表す。R 2 とR 3 は環を形成していてもよい。X - は任意のアニオンを表す。)
高分子化合物(A)と混合した状態で、シロキサニル構造含有ポリマー(B)を構成するモノマーおよび/またはマクロモノマーを重合させて得られることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の医療用抗菌性組成物。
請求項1~9のいずれかに記載の医療用抗菌性組成物を含有する医療用具。
少なくとも一部が請求項1~9のいずれかに記載の医療用抗菌性組成物によって被覆されてなることを特徴とする医療用具。
シリコーン樹脂を含有する成型体であることを特徴とする請求項10または11に記載の医療用具。
チューブ状、および細い棒状から選ばれた形状を有することを特徴とする請求項10~12のいずれかに記載の医療用具。
内視鏡、カテーテル、輸液チューブ、気体輸送チューブ、ステント、シース、カフ、チューブコネクター、アクセスポート、排液バック、および血液回路から選ばれた1種であることを特徴とする請求項13に記載の医療用具。
胃婁チューブであることを特徴とする請求項13に記載の医療用具。
Description:
医療用抗菌性組成物および医療 具

 本発明は、医療用抗菌性組成物およびそ からなる医療用具に関する。

 医療の分野においては、ポリウレタンな の高分子材料から成る医療用具を患者の体 に挿入・留置している間に起こる感染症が 併症の一つとして問題視されている。従来 医療用具の留置に伴う感染症を防止するた に、医療用具を使用直前にクロロヘキシジ やポピドンヨードなどの抗菌剤や消毒剤を む水溶液に浸漬するなどして消毒するか、 るいは治療中に交換可能な医療用具に関し は頻繁な交換が行われてきた。しかしなが 、抗菌剤・消毒剤は時間と共にカテーテル 面から消失するため消毒の効果に持続性が く、医療用具を長期間にわたって使用する 合には徐々に効果が低下していくことは明 かである。また、医療用具の頻繁な交換も 療従事者にとっては大きな負担となる。そ で更なる感染防止の手段の一つとして、医 用具に種々の抗菌加工が施されてきた。そ 代表的なものとしては、クロロヘキシジン はじめとする抗菌剤や、銀・銅をはじめと る金属またはその化合物を含有する層で表 を被覆したカテーテルがある。これらのカ ーテルにおいては、抗菌作用をもつ物質を 内で一定量ずつ徐放するシステムが採用さ ており、カテーテルを使用直前に消毒する 合に比べて良好な効果を示す。

 しかしながら、抗菌物質が徐放するシス ムでは依然として使用期間に限りがあり効 が次第に低下していくことは避けられない 銀などの金属あるいはその化合物について 徐放後の体内動態が不明であり、人体への も考えられる。また、使用後の医療用具廃 物に銀が残存している場合には、廃棄に際 て回収などの特別の処置が必要になる。

 そのため、徐放型でなく、それ自身で抗 性のあるポリマーとしてアンモニウム基を するポリマーが種々提案されてきている(特 許文献1)。しかし、これらポリマーは加工性 難があり、単独で成型品にすることが難し ので、機械的特性の優れたポリマーを成型 たものの表面にコーティングするか、ある は、そのようなポリマーと混合成型するこ が提案されている(特許文献2および3)。

 しかし、機械的特性のよい基材樹脂、特 シリコーンは他のポリマーとの密着性が悪 という問題があり、アンモニウム基を有す ポリマーを表面コーティングにより適用す ことが困難であった。また、シリコーン樹 のようなシロキサニル構造含有ポリマーに ンモニウム基を有するポリマーを混合する 透明性が損なわれるという問題もあった。 リコーンゴムを主体とする抗菌剤徐放性の 料も知られてはいるが、前記の徐放性抗菌 ステムの問題点を解決するものではない(特 許文献4)。

 また特許文献5には、四級アンモニウム塩を 有するアルコキシシランの溶液を用いてポリ マー基体に含浸させた後、該アルコキシシラ ンを該ポリマー基体中で相互侵入網目が形成 されるように縮合重合させることからなる方 法が開示されている。しかしながら、このよ うなアルコキシシラン縮合体の形成は、ポリ マー基体の弾性率を上げ柔軟性を減少させ、 また場合によってはポリマー基体の機械的特 性を低下させる傾向があるという問題があっ た。

特公昭54-17797号公報

特開平10-081717号公報

特開平11-99200号公報

特開昭60-80457号公報

特表2006-509532号公報

 本発明は、透明性、柔軟性、および機械 特性に優れ、また機械的特性のよい基材樹 、特にシリコーン樹脂との密着性に優れた シロキサニル構造含有ポリマー中にアンモ ウム基を有する高分子化合物が分散された 療用抗菌性組成物を得ることを目的とする また本発明の別の目的は該医療用抗菌性組 物からなる医療用具を得ることである。

 上記の目的を達成するために、本発明は下 の構成を有する。すなわち、
〔1〕アンモニウム基を有する高分子化合物(A )が、シロキサニル構造含有ポリマー(B)中に 散されてなることを特徴とする医療用抗菌 組成物。
〔2〕医療用抗菌性組成物中の炭素原子に結 した水酸基数をOH、アンモニウム窒素の数を Nで表すとき、N/OH比が0.001~0.5であることを特 とする前記〔1〕に記載の医療用抗菌性組成 物。
〔3〕医療用抗菌性組成物中のケイ素原子数 うち、30%以上が極性シロキサニルモノマー 来のケイ素原子であることを特徴とする前 〔1〕または〔2〕に記載の医療用抗菌性組成 物。
〔4〕前記シロキサニル構造含有ポリマー(B) うち、少なくとも1種類が下記一般式(a)
M-L-Sx (a)
で表されるシロキサニルモノマーから得られ る構造を有するものであることを特徴とする 前記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の医療用抗 菌性組成物。
(Mはラジカル重合可能な重合性基を表す。Lは 炭素数1~20の置換されていてもよい2価の有機 を表す。Sxはシロキサニル基を表す。)
〔5〕前記式(a)中のLが下記一般式(b)、(c)

のいずれかであることを特徴とする前記〔1 ~〔4〕のいずれかに記載の医療用抗菌性組成 物。
(jは1~20の整数を表す。kは1~6の整数を表し、m 1~17の整数を表す。ただし、3k+m≦20である。 )
〔6〕前記式(a)中のLが一般式(c)で表される基 あることを特徴とする前記〔5〕に記載の医 療用抗菌性組成物。
〔7〕前記シロキサニルモノマーのうち、少 くとも1種類が式(e)および(g)

(式(g)中、Qは炭素数1~8のアルキル基を表す。p は1~20の整数を表す。)
からなる群から選ばれた極性シロキサニルモ ノマーであることを特徴とする前記〔4〕~〔6 〕のいずれかに記載の医療用抗菌性組成物。
〔8〕前記アンモニウム基を有する高分子化 物(A)が、下記一般式(f)

で表されるアンモニウム塩モノマーから得ら れる構造を有するものであることを特徴とす る前記〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の医療用 抗菌性組成物。
(R 1 は炭素数1~30の置換されていてもよいアルキ 基を表す。R 2 ~R 7 は水素、炭素数1~20の置換されていてもよい ルキル基、および炭素数6~20の置換されてい もよいアリール基から選ばれた置換基を表 。R 2 とR 3 は環を形成していてもよい。X - は任意のアニオンを表す。)
〔9〕高分子化合物(A)と混合した状態で、シ キサニル構造含有ポリマー(B)を構成するモ マーおよび/またはマクロモノマーを重合さ て得られることを特徴とする前記〔1〕~〔8 のいずれかに記載の医療用抗菌性組成物。
〔10〕前記〔1〕~〔9〕のいずれかに記載の医 用抗菌性組成物を含有する医療用具。
〔11〕少なくとも一部が前記〔1〕~〔9〕のい れかに記載の医療用抗菌性組成物によって 覆されてなることを特徴とする前記〔1~14の いずれかに記載の医療用具。
〔12〕シリコーン樹脂を含有する成型体であ ことを特徴とする前記〔10〕または〔11〕に 記載の医療用具。
〔13〕チューブ状、および細い棒状から選ば た形状を有することを特徴とする前記〔10 ~〔12〕のいずれかに記載の医療用具。
〔14〕内視鏡、カテーテル、輸液チューブ、 体輸送チューブ、ステント、シース、カフ チューブコネクター、アクセスポート、排 バック、および血液回路から選ばれた1種で あることを特徴とする前記〔13〕に記載の医 用具。
〔15〕胃婁チューブであることを特徴とする 記〔13〕に記載の医療用具。

 本発明によれば、シロキサニル構造含有 リマー中にアンモニウム基を有する高分子 合物が分散された医療用抗菌性組成物が得 れる。該医療用抗菌性組成物は透明性、柔 性、および機械的特性に優れるため、それ らなら医療用具の利便性や品位を向上する とができる。また該医療用抗菌性組成物は 械的特性のよい基材樹脂、特にシリコーン 脂との密着性に優れるため、基材樹脂にコ ティングすることで容易に適用可能であり しかも該医療用抗菌性組成物が使用中に剥 などを起こすおそれが小さい。

 本発明の医療用抗菌性組成物はシロキサ ル構造含有ポリマー(B)中に、アンモニウム を有する高分子化合物(A)を分散させてなる 本発明においてシロキサニルとは、少なく も1つのSi-O-Si結合を含む構造を意味する。 発明において、シロキサニル構造含有ポリ ー(B)中に該高分子化合物(A)が分散されてい とは、単にシロキサニル構造含有ポリマー(B )表面に付着している場合を含まず、水を用 て超音波洗浄により医療用抗菌性組成物表 を洗浄した後、有機溶媒で医療用抗菌性組 物中に含まれる高分子化合物を抽出した際 、アンモニウム基を有する高分子化合物(A) 抽出されるようなものを指す。該抽出操作 より、アンモニウム基を有する高分子化合 (A)が抽出された場合には、該シロキサニル 造含有ポリマー(B)中に該高分子化合物(A)が 散されていると判断する。具体的には有機 媒としてメタノール、エタノール、2-プロパ ノール、トルエン、ヘキサン、アセトン、メ チルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル 、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシ ドを用いて抽出し、これらのうち少なくとも 1種類によって、医療用抗菌性組成物の乾燥 量の0.1%以上アンモニウム基を有する高分子 合物(A)が抽出された場合は該高分子化合物( A)が分散されていると判断する。

 本発明の医療用抗菌性組成物において、 分子化合物(A)をシロキサニル構造含有ポリ ー(B)中に分散させる方法の例として、シロ サニル構造含有ポリマー(B)の原料モノマー たは原料マクロモノマー混合液中に高分子 合物を混合した状態でシロキサニル構造含 ポリマー(B)を重合させる方法、シロキサニ 構造含有ポリマー(B)を高分子化合物(A)の溶 中に浸漬して含浸させる方法などが挙げら る。高分子化合物(A)の含有量を高められる で前者の方法が好ましい。

 モノマー混合液中に高分子化合物(A)を混 した状態でシロキサニル構造含有ポリマー( B)を重合させる方法の場合、高分子化合物(A) 含有量は少なすぎると十分な抗菌性が得ら ず、多すぎるとシロキサニル構造含有ポリ ー(B)の固形分が少なくなることから0.1~20%が 好ましく、0.5~15%がより好ましく、1~10%がもっ とも好ましい。これら%で表される数字は高 子化合物(A)とシロキサニル構造含有ポリマ (B)の合計重量(乾燥重量)を100としたときの重 量%である。

 シロキサニル構造含有ポリマー(B)を高分 化合物(A)の溶液中に浸漬して含浸させる方 の場合、高分子化合物(A)の溶液に使用する 媒は有機系、無機系の各種溶媒が適用可能 ある。例を挙げれば、水、メタノール、エ ノール、プロパノール、2-プロパノール、 タノール、tert-ブタノール、tert-アミルアル ール、3,7-ジメチル-3-オクタノールなどの各 種アルコール系溶剤、ベンゼン、トルエン、 キシレンなどの各種芳香族炭化水素系溶剤、 ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、石 油エーテル、ケロシン、リグロイン、パラフ ィンなどの各種脂肪族炭化水素系溶剤、アセ トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ ルケトンなどの各種ケトン系溶剤、酢酸エチ ル、酢酸ブチル、安息香酸メチル、フタル酸 ジオクチル、二酢酸エチレングリコールなど の各種エステル系溶剤、ジエチルエーテル、 テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレン グリコールジアルキルエーテル、ジエチレン グリコールジアルキルエーテル、トリエチレ ングリコールジアルキルエーテル、テトラエ チレングリコールジアルキルエーテル、ポリ エチレングリコールジアルキルエーテル、ポ リエチレングリコール-ポリプロピレングリ ールブロック共重合体、ポリエチレングリ ール-ポリプロピレングリコールランダム共 合体などの各種グリコールエーテル系溶剤 あり、これらは単独あるいは混合して使用 ることができる。これらのうち、好ましい はアルコール系溶剤、グリコールエーテル 溶剤、水、およびこれらから選ばれた2種類 以上の溶剤の混合物であり、より好ましくは 水または水の混合溶剤であり、最も好ましい のは水である。

 高分子化合物(A)の溶液の濃度は、低すぎ と十分な抗菌性が得られず、高すぎると過 の高分子化合物の洗浄が必要になる可能性 あることから、0.1~30%が好ましく、0.5~20%が り好ましく、1~10%が最も好ましい。これら% 表される数字は高分子化合物(A)の溶液の全 重量を100としたときの重量%である。

 本発明の医療用抗菌性組成物のシロキサ ル構造含有ポリマー(B)に用いられる親水性 ノマーとしては、(メタ)アクリロイル基、 チリル基、アリル基、ビニル基、および他 重合可能な炭素・炭素不飽和結合を有する ノマーを好適に使用することができる。

 以下、その好ましい例を挙げる。(メタ) クリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニ 安息香酸などのカルボン酸類、2-ヒドロキシ エチル(メタ)アクリレートなどの水酸基を有 る(メタ)アクリレート類、N,N-ジメチルアク ルアミドなどの(メタ)アクリルアミド類、N- ビニルピロリドン、N-ビニルイミダゾールな である。これらのうち、得られるシロキサ ル構造含有ポリマー(B)の機械的特性や長期 存安定性の点で好ましいのは、N,N-ジメチル アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド である。

 本発明の医療用抗菌性組成物中のシロキ ニル成分の含有量は、少ないとコーティン 材として適用したときにシリコーン樹脂な との密着性が十分に得られず、多いと透明 が損なわれることから、該医療用抗菌性組 物の乾燥重量を100重量%としたときに、ケイ 素原子を2~30重量%含有することが好ましく、3 ~28重量%がより好ましく、5~25重量%が最も好ま しい。該医療用抗菌性組成物中のケイ素原子 含有量はICP発光分光分析法によって求めるこ とができる。

 シロキサニル構造含有ポリマー(B)の疎水 であるシロキサニル成分と、親水性である ンモニウム基を有する高分子化合物(A)との に十分な相溶性を得るためには、シロキサ ル成分中のケイ素原子数のうち、30%以上が 性シロキサニルモノマー由来のケイ素原子 あることが好ましく、40%以上がより好まし 、50%以上が最も好ましい。

 ここで、極性シロキサニルモノマーとは 子内に極性基を有するシロキサニルモノマ を表す。極性基の例としては、水酸基、ア ド基、カルボキシル基、アミノ基、カーボ ート基、カーバメート基、スルホンアミド 、スルホン酸基、ホスホン酸基、炭素数1~3 アルコキシ基などを挙げることができる。 ロキサニル構造含有ポリマー(B)と高分子化 物(A)との間に相溶性を与え透明性を与える 果の点では、水酸基が最も好ましい。

 また、本発明の医療用抗菌性組成物は、 明性を向上させるためには親水性モノマー して、特に2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリ レートなどの水酸基を有する(メタ)アクリレ トモノマーを共重合させることが好ましい その使用量は、少なすぎると透明性向上の 果が得られにくく、多すぎるとポリマー物 に影響を及ぼすことから、シロキサニル構 含有ポリマー(B)の乾燥重量を100重量部とし ときに0.1~25重量部が好ましく、0.5~20重量部 より好ましく、1.0~15重量部が最も好ましい

 また、医療用抗菌性組成物中の炭素原子 結合した水酸基数をOH、アンモニウム窒素 数をNとした場合、N/OH比は小さすぎると十分 な抗菌性が得られず、大きすぎると医療用抗 菌性組成物が十分な透明性を得られないこと から、0.001~0.5が好ましく、0.005~0.4がより好ま しく、0.01~0.3が最も好ましい。また、N/OH比の 測定法は、シロキサニル構造含有ポリマー(B) および高分子(A)中の各成分の種類や量に応じ て選択されるが、その例として、核磁気共鳴 法(NMR)、赤外分光法(IR)、元素分析、全反射型 赤外吸収測定(ATR)、紫外分光法(UV)、滴定法等 の一般的な各種測定方法、およびそれらの組 み合わせを挙げることができる。

 本発明の医療用抗菌性組成物に用いられ シロキサニル構造含有ポリマー(B)の重合方 としては、シロキサニルモノマー、親水性 ノマー、架橋モノマー等の各種モノマーの 合液を重合して得る方法、シロキサニルモ マー、親水性モノマー等の各種モノマーを 独重合もしくは共重合した後、重合性基を 入したマクロモノマーを重合して得る方法 どが挙げられる。

 本発明の医療用抗菌性組成物のシロキサニ 構造含有ポリマー(B)をモノマーから重合し 得る場合のシロキサニルモノマーは、下記 般式(a)
M-L-Sx (a)
で表される、分子内に重合性基を一つ有する 構造のシロキサニルモノマーが好ましい。

 式(a)中のMはラジカル重合可能な重合性基 を表す。ラジカル重合可能な重合基の例とし ては、ビニル基、アリル基、ビニロキシ基、 アリロキシ基、ビニルカルバメート基、アリ ルカルバメート基、ビニルカーボネート基、 アリルカーボネート基、メタクリロイル基、 アクリロイル基、スチリル基などが挙げられ る。これらのうち、得られるポリマーの弾性 率の点で好ましいのはアクリロイル基、メタ クリロイル基である。

 式(a)中、Lは炭素数1~20の置換されていて よい2価の有機基を表す。得られるポリマー 弾性率を下げるためにはアルキレン基がよ 好ましく、さらに親水性モノマーとの相溶 を得るためには水酸基、エチレンオキシド 造を有することがより好ましい。その例と てメチレン基、エチレン基、プロピレン基 メチルエチレン基、プロピレン基、ブチレ 基、メチルプロピレン基、ジメチルプロピ ン基、ペンチレン基などの2価の炭化水素基 、ヒドロキシプロピレン基、ヒドロキシブチ レン基、ヒドロキシブチレン基などの水酸基 を有する2価の有機基、下記式(L-1)~(L-3)などの 式で表されるようなエーテル結合を有する2 の有機基、および下記式(L-4)、(L-5)などの式 表されるようなエーテル結合と水酸基を併 もつ2価の有機基などが挙げられる。

 これらのうち、式(b)または(c)

で表される基が好ましく、式(c)で表される 基がより好ましい。さらに、式(c)中のk=1、m 1~5である場合が好ましく、式(c)中のk=1、mが3 である場合が最も好ましい。

 式(a)中、Sxはシロキサニル基を表す。こ で、シロキサニル基は構造中に少なくとも つのSi-O-Si結合を有する基を表す。

 上記一般式(a)で表されるシロキサニルモ マーは、下記一般式(a’)で表されるもので ることが好ましい。

 nは0~200の整数を表す。a、b、cはそれぞれ 立に0~20の整数を表す。n+a+b+cでシロキサニ 化合物中のシロキサン結合の数が決まるが n+a+b+cの数が少なすぎるとコーティング材と て適用したときにシリコーン樹脂などとの 着性が十分に得られず、多いと透明性が損 われることから1~260が好ましく、2~100がより 好ましく、2~50がさらに好ましく、2~15が最も ましい。

 A 1 ~A 11 はそれぞれ置換されていてもよい炭素数1~20 アルキル基または置換されていてもよい炭 数6~20のアリール基を表す。上記(a’)の構造 、式(j)

で表される置換基の中で、かかる置換基を有 した化合物が工業的に比較的安価に入手でき 、高酸素透過性で透明性の高い医療用抗菌性 組成物を与えることから、特に好適なものは トリス(トリメチルシロキシ)シリル基、メチ ビス(トリメチルシロキシ)シリル基、ジメ ルトリメチルシロキシシリル基、ポリ(ジメ ルシロキサン)基からなる群から選ばれた基 である。ここでポリ(ジメチルシロキサン)基 は、式(j)で表される置換基において、a=b=c=0 であり、nは2~15の整数であり、A 1 、A 2 、A 9 およびA 11 がメチル基であり、A 10 が炭素数1~10のアルキル基であるものを表す この場合、A 10 としてはメチル基およびブチル基が好ましく 、ブチル基が最も好ましい。

 一般式(a)で表されるシロキサニルモノマ のうち、親水性モノマー、アンモニウム塩 ノマーとの相溶性、重合して得られるポリ ーの酸素透過性、機械的特性などの点で好 しいのは下記式(d)、(e)、(g)

(式(g)中、Qは炭素数1~8のアルキル基を表す。p は1~20の整数を表す。)
で表されるシロキサニルモノマーである。さ らに、ポリビニルピロリドンなどの内部湿潤 剤と混合しても透明なシロキサニル構造含有 ポリマーが容易に得られることから、式(e)、 式(g)で表されるような分子内に水酸基を有す るシロキサニルモノマーが最も好ましい。

 本明細書において、マクロモノマーとは 分子量(式量)800以上で重合性基を1つ以上有 るモノマーである。本発明の医療用抗菌性 成物に用いるシロキサニル構造含有ポリマ (B)をマクロモノマーから得る場合には、上 の各種シロキサニルモノマーを単独重合し 後、重合性基を導入し、各種親水性モノマ 等と共重合する方法や、各種シロキサニル ノマー、各種親水性モノマー等を共重合し 後、重合性基を導入して重合する方法を用 ることができる。これらのうち、シロキサ ル成分と親水性成分の相溶性を高めやすい とから好ましいのは、各種シロキサニルモ マーと各種親水性モノマーを共重合した後 重合性基を導入して重合する方法である。

 シロキサニルマクロモノマーの重量平均分 量は低すぎるとマクロモノマーを用いるこ の利点の一つである重合収縮抑制の効果が 分ではなく、高すぎるとマクロモノマーの 度が高くなりすぎて取扱いが難しくなった 、重合溶媒に対する溶解性が低下するとい た問題があることから、1000~100万が好まし 、3000~50万がより好ましく、5000~10万が最も好 ましい。ここで、重量平均分子量はサイズ排 除クロマトグラフィー法により、下記条件で 分析して求まる値である。
・カラム:TSKgel SUPER HM-H 2本直列
・移動相:N-メチルピロリドン(LiBr 10mM含有)
・カラム温度:40℃
・移動相流量:0.2mL/分
・測定時間:40分間
・サンプル濃度:0.4重量%(N-メチルピロリドン 媒)
・注入量:10μL
・標準ポリスチレン換算
・検出:RI検出器
 本発明の医療用抗菌性組成物に用いられる 分子化合物(A)は、架橋された高分子化合物 はなく、溶媒への溶解が可能なものである

 本発明の医療用抗菌性組成物に用いられ 高分子化合物(A)を構成するアンモニウム塩 ノマーは分子内に重合性基とアンモニウム (アンモニウムカチオン)を有するモノマー ある。重合性基はラジカル重合可能なもの 好ましく、(メタ)アクリロイル基、(メタ)ア リルアミド基、スチリル基、アリル基、ビ ル基、および他のラジカル重合可能な炭素 炭素不飽和結合を有する基が含まれる。ま 、アンモニウム基(アンモニウムカチオン) 好ましい態様の1つはアンモニウム基の窒素 子上に重合性基につながる置換基を一つ有 、それ以外の三つの置換基が、それぞれ独 に置換されていてもよい炭素数1~20のアルキ ル基または置換されていてもよい炭素数6~20 アリール基である。前記の重合性基につな る置換基の好適な具体例は、(メタ)アクリロ イロキシエチル基、(メタ)アクリロイロキシ ロピル基、(メタ)アクリロイルアミノエチ 基、(メタ)アクリロイルアミノプロピル基、 (メタ)アクリロイロキシエチルアミノカルボ ルオキシエチル基、(メタ)アクリロイロキ エチルアミノカルボニルオキシプロピル基 スチリル基、スチリルエチル基、スチリル チル基などを上げることができる。またア モニウム基の別の好ましい態様は、アンモ ウム基の窒素原子が含窒素ヘテロ環を構成 る場合である。そのような含窒素ヘテロ環 好例としては、イミダゾール環、イミダゾ ジン環、ピラゾール環、ピラゾリジン環、 ロール環、ピロリジン環、オキサゾール環 オキサゾリジン環、イソオキサゾール環、 ソオキサゾリジン環、ピペリジン環、ピリ ン環、ピラジン環、ピペラジン環、ピリミ ン環、ピリダジン環、モルホリン環、キノ ン環、インドリン環などが挙げられる。中 もイミダゾール環を有するアンモニウム塩 ノマーは医療用抗菌性組成物の透明性の点 特に好ましいものである。より具体的な構 の例を挙げると下記一般式(f)、(h)、(i)

(式(f)中、R 1 は炭素数1~30の置換されていてもよいアルキ 基を表す。R 2 ~R 7 は水素、炭素数1~20の置換されていてもよい ルキル基、および炭素数6~20の置換されてい もよいアリール基から選ばれた置換基を表 。R 2 とR 3 は環を形成していてもよい。X - は任意のアニオンを表す。)

(式(h)、(i)中、R 8 ~R 10 はそれぞれ独立に置換されていてもよい炭素 数1~20のアルキル基または置換されていても い炭素数6~20のアリール基を表す。R 11 は水素またはメチル基を表す。ZはOまたはNH 表す。X - は任意のアニオンを表す。)
で表されるアンモニウム塩モノマーなどが挙 げられる。それらのうち、医療用抗菌性組成 物の透明性、および熱安定性と抗菌性の点で 最も好ましいのは一般式(f)で表されるビニル イミダゾリウム塩である。

 一般式(f)中、R 1 は炭素数1~30の置換されていてもよいアルキ 基を表す。炭素数が少ないと、アンモニウ カチオン部分の親水性によりシロキサニル ノマーとの相溶性が低下し、炭素数が多す ると、親水性モノマーとの相溶性が低下す ことから、炭素数4~20がより好ましい。好適 具体例は、ブチル基、ヘキシル基、オクチ 基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基 テトラデシル基、ヘキサデシル基、および クタデシル基などのアルキル基である。

 一般式(f)中、R 2 ~R 7 は水素、炭素数1~20の置換されていてもよい ルキル基、および炭素数6~20の置換されてい もよいアリール基から選ばれた置換基を表 。R 2 ~R 7 の好適な具体例は、メチル基、エチル基、プ ロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル 基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、 テトラデシル基、ヘキサデシル基、およびオ クタデシル基などのアルキル基;ベンジル基 どの置換アルキル基;およびフェニル基など リール基であり、より好ましくは水素また メチル基であり、最も好ましくは水素であ 。また別の態様としてR 2 とR 3 は環を形成していてもよい。すなわちR 2 とR 3 が互いに結合してイミダゾール環に縮合した 環を形成していてもよい。その場合、R 2 、R 3 、およびイミダゾール環から形成される縮合 環の好適な具体例はベンゾイミダゾール環で ある。

 一般式(h)、および(i)中、R 8 ~R 10 はそれぞれ独立に置換されていてもよい炭素 数1~20のアルキル基または置換されていても い炭素数6~20のアリール基を表すが、R 8 ~R 10 の好適な具体例は、メチル基、エチル基、プ ロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル 基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、 テトラデシル基、ヘキサデシル基、およびオ クタデシル基などのアルキル基;ベンジル基 どの置換アルキル基;およびフェニル基など アリール基である。

 一般式(f)、(h)、および(i)中、X - は任意のアニオンを表す。その例として、フ ッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン 、ヨウ化物イオンなどのハロゲン化物イオン 、水酸化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン 、四フッ化ホウ素イオンなどが挙げられる。 それらのうち、合成の容易さの点でハロゲン 化物イオンが好ましく、溶解性の点で最も好 ましいのは臭化物イオンとヨウ化物イオンで ある。

 本発明における高分子化合物(A)はアンモ ウム塩モノマーのホモポリマーであっても 他のモノマーとのコポリマーであってもよ 。コポリマー中の各種モノマーの重量の合 を100重量部とした場合、アンモニウム塩モ マーの含有量は、少なすぎると十分な抗菌 が得られないことから、1重量部以上が好ま しく、10重量部以上がより好ましく、30重量 以上が最も好ましい。

 本発明の医療用抗菌性組成物に用いられ 高分子化合物(A)に、アンモニウム塩モノマ 以外の他のモノマーを共重合する場合のモ マーの例としては、(メタ)アクリロイル基 スチリル基、アリル基、ビニル基、および の重合可能な炭素・炭素不飽和結合を有す モノマーを使用することができる。その例 して、N-ビニルピロリドン、N,N-ジメチルア リルアミド、N-ビニルホルムアミド、N-ビニ アセトアミドなどのアミド系モノマー、2- ドロキシエチルメタクリレート、N-(2-ヒドロ キシエチル)アクリルアミド、2-(2-ヒドロキシ エトキシ)エチルメタクリレートなどの水酸 を有するモノマー、3-トリス(トリメチルシ キシ)シリルプロピルメタクリレート、片末 または両末端に(メタ)アクリル基を有する リジメチルシロキサンなどのシロキサニル モノマーなどが挙げられる。これらのうち アンモニウム塩モノマーとの相溶性が得ら やすい点からより好ましいのはアミド系モ マー、水酸基を有するモノマーであり、中 も、N-ビニルピロリドン、N,N-ジメチルアク ルアミド、2-ヒドロキシエチルメタクリレー ト、およびN-(2-ヒドロキシエチル)アクリルア ミドが好ましく、最も好ましいのはN-ビニル ロリドンである。

 本発明の医療用抗菌性組成物に用いる高 子化合物(A)の重量平均分子量は、小さすぎ と高分子化合物(A)が医療用抗菌性組成物か 溶出しやすくなり、大きすぎると高分子化 物(A)のモノマー混合液や含浸溶液に対する 解性が低下することから、1000~100万が好ま く、5000~50万がより好ましく、10000~30万が最 好ましい。

 本発明の医療用抗菌性組成物に用いられ 高分子化合物(A)の含有量は、少なすぎると 分な抗菌性が得られず、多すぎると十分な 明性が得られないことから、0.01~20重量%が ましく、0.5~15重量%がより好ましく、1~10重量 %が最も好ましい。これら重量%で表される数 は、該医療用抗菌性組成物の乾燥重量を100 したときの値である。

 本発明の医療用抗菌性組成物においては 良好な機械物性が得られ、消毒液や洗浄液 対する良好な耐性が得られるという意味で 1分子中に2個以上の共重合可能な炭素炭素 飽和結合を有するモノマーを共重合成分と て用いることもできる。その場合、1分子中 2個以上の共重合可能な炭素炭素不飽和結合 を有するモノマーの共重合比率は該医療用抗 菌性組成物の乾燥重量を100重量%としたとき 、0.1~20重量%が好ましく、0.3~10重量%がより好 ましく、0.5~5重量%がさらに好ましい。

 本発明の医療用抗菌性組成物は、紫外線 収剤や色素、着色剤などを含むものでもよ 。また重合性基を有する紫外線吸収剤や色 、着色剤を共重合した形で含有してもよい

 本発明の医療用抗菌性組成物を重合によ 得る際は、重合をしやすくするために過酸 物やアゾ化合物に代表される熱重合開始剤 、光重合開始剤を添加することが好ましい 熱重合を行う場合は、所望の反応温度に対 て最適な分解特性を有するものを選択して 用する。一般的には10時間半減期温度が40℃ ~120℃のアゾ系開始剤および過酸化物系開始 が好適である。光重合開始剤としてはカル ニル化合物、過酸化物、アゾ化合物、硫黄 合物、ハロゲン化合物、および金属塩など 挙げることができる。これらの重合開始剤 単独または混合して用いられ、およそ1重量% くらいまでの量で使用される。

 本発明の医療用抗菌性組成物を重合によ 得る際は、重合溶媒を使用することができ 。溶媒としては有機系、無機系の各種溶媒 適用可能である。例を挙げれば、水、メタ ール、エタノール、プロパノール、2-プロ ノール、ブタノール、tert-ブタノール、tert- ミルアルコール、3,7-ジメチル-3-オクタノー ルなどの各種アルコール系溶剤、ベンゼン、 トルエン、キシレンなどの各種芳香族炭化水 素系溶剤、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、 デカン、石油エーテル、ケロシン、リグロイ ン、パラフィンなどの各種脂肪族炭化水素系 溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチ ルイソブチルケトンなどの各種ケトン系溶剤 、酢酸エチル、酢酸ブチル、安息香酸メチル 、フタル酸ジオクチル、二酢酸エチレングリ コールなどの各種エステル系溶剤、ジエチル エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン 、エチレングリコールジアルキルエーテル、 ジエチレングリコールジアルキルエーテル、 トリエチレングリコールジアルキルエーテル 、テトラエチレングリコールジアルキルエー テル、ポリエチレングリコールジアルキルエ ーテル、ポリエチレングリコール-ポリプロ レングリコールブロック共重合体、ポリエ レングリコール-ポリプロピレングリコール ンダム共重合体などの各種グリコールエー ル系溶剤であり、これらは単独あるいは混 して使用することができる。

 本発明の医療用具は、前記の医療用抗菌 組成物を含有することを特徴とする。すな ち、本発明の医療用具の好ましい態様の一 は、その少なくとも一部が前記の医療用抗 性組成物から成型されてなるものである。 た本発明の医療用具の好ましい態様のもう つは、少なくともその一部が基材樹脂から 型されてなり、少なくともその一部が前記 医療用抗菌性組成物によって被覆されてな ものである。

 前記基材樹脂としては、医療用具として 般に適用されている樹脂が好ましく、例示 れば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環 ポリオレフィン系樹脂などのオレフィン系 脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポ ビニルアルコールなどのビニル系樹脂、ウ タン樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂 ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、フェ キシ樹脂、天然ゴム、ポリジメチルシロキ ンに代表されるシリコーン樹脂、合成ゴム あげられる。さらには、これらのポリマー 構成するモノマーの共重合体、これらのポ マーの混合物、またこれらのポリマーに可 剤、補強剤や安定剤、重合開始剤や重合促 剤あるいは造影剤などを混合したものなど 々の共重合体や混合物を用いることもでき 。共重合体の場合、重合形態は様々であり ランダム共重合、ブロック共重合およびグ フト共重合のいずれであっても良い。前記 材樹脂としては、化学的安定性、耐熱性な の観点から、最も好ましいのはシリコーン 脂である。

 本発明の医療用具は、その少なくとも一 がチューブ状、および細い棒状から選ばれ 形状を有するものが好適である。その好適 例としては、内視鏡、カテーテル、輸液チ ーブ(胃婁チューブを含む)、気体輸送チュ ブ、ステント、シース、カフ、チューブコ クター、アクセスポート、排液バック、お び血液回路を挙げることができる。

 本発明の医療用具が、少なくともその一 が基材樹脂から成型されてなり、少なくと その一部が前記の医療用抗菌性組成物によ て被覆されてなるものである場合、該基材 脂の医療用具の重合方法、成型方法として 、射出成型法、押出成型法、切削加工法、 型重合法などが好適である。この場合、本 明の医療用具はその少なくとも一部が、前 の医療用抗菌性組成物によって被覆されて る。その場合の被覆方法を以下に例示する

 アンモニウム基を有する高分子化合物(A) よびシロキサニル構造含有ポリマー(B)の混 物を以下CXと呼ぶ。

 アンモニウム基を有する高分子化合物(A) よび重合によってシロキサニル構造含有ポ マー(B)を構成するモノマー組成物との混合 を以下CYと呼ぶ。

 前記基材樹脂の成型体をCX溶液中に浸し 後に溶液から取り出して乾燥する方法、CX溶 液を前記成型体にスプレー式に噴霧した後乾 燥する方法、CX溶液を含浸させた刷毛、ブラ 、布、スポンジ等の吸収体を用いて直接前 成型体にCX溶液を上塗りした後乾燥する方 、前記成型体をCYまたはその溶液中に浸した 後に取り出し、必要に応じて溶媒を乾燥し重 合する方法、CYまたはその溶液を前記成型体 スプレー式に噴霧した後、必要に応じて溶 を乾燥し重合する方法、CYまたはその溶液 含浸させた刷毛、ブラシ、布、スポンジ等 吸収体を用いて直接前記成型体にCYまたはそ の溶液を上塗りした後、必要に応じて溶媒を 乾燥し重合する方法などがあげられる。

 被覆した場合の医療用抗菌性組成物の厚 は、薄すぎると十分な抗菌性が得られにく 、また、厚すぎると微細な体腔に挿入する とが困難になる傾向がある。そのため、厚 は、0.1μm~5mmが好ましく、さらには1μm~100μm とりわけ5μm~50μmがより好ましい。

 また、前記医療用抗菌性組成物を前記成 体に被覆した際に良好な密着性が得られに い場合には、前記成型体にあらかじめ改質 理を行ってから被覆操作を行うことが好ま く行われる。改質処理の方法としては、電 波(光を含む)照射、電子線などの粒子線照 、プラズマ処理、蒸着およびスパッタリン などのケミカルベーパーデポジション処理 加熱、塩基処理、酸処理、その他適当な表 処理剤の使用、およびこれらの組み合わせ 挙げることができる。

 これらの改質手段の中で、簡便であり好 しいのは、紫外光照射、プラズマ処理、塩 および酸処理である。

 紫外光照射においては、高圧水銀灯、低 水銀灯、エキシマ光照射が好ましく用いら る。

 プラズマ処理においては、用いるガスの 類に応じて酸化的であったり、還元的であ たりする差はあるものの、化学的活性に富 だ層が形成される。用いるガスとしては窒 、二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム、ネオ 、およびアルゴンの様な不活性ガス、四フ 化炭素、フロンの様なフッ素含有ガス、酸 、水素、空気およびこれらの混合ガスなど 好適である。

 前記プラズマ処理を施すための装置として 、高周波、低周波などの発信器を備えた真 チャンバーを用いることが好ましいが、い ゆる大気圧プラズマ装置も好適に適用でき 。大気圧プラズマ装置においては、大気圧 状態でプラズマガス状態が形成されるため 減圧装置や容器を必要とせず簡易に表層を 性化させることができる。高周波による処 は効果が著しく、通常は、13.56MH の物が好ましく用いられる。また、出力とし ては、装置の大きさ、被処理成形品によって 適宜選択されるものであるが、通常は、10~500 Wで行われる。処理時間についても同様であ が、通常は10~20分程度で十分な効果が得られ る。

 塩基処理または酸処理の一例としては、 記成型体を塩基性または酸性溶液に接触さ る方法、前記成型体を塩基性または酸性ガ に接触させる方法等が挙げられる。そのよ 具体的な方法としては、例えば塩基性また 酸性溶液に前記成型体を浸漬する方法、前 成型体に塩基性または酸性溶液または塩基 または酸性ガスを噴霧する方法、前記成型 に塩基性または酸性溶液をヘラ、刷毛等で 布する方法、前記成型体に塩基性または酸 溶液をスピンコート法やディップコート法 どを挙げることができる。最も簡便に大き 改質効果が得られる方法は、前記成型体を 基性または酸性溶液に浸漬する方法である

 また、前記医療用抗菌性組成物を前記成 体に被覆した際に良好な密着性が得られに い場合には、前記成型体に予めプライマー コーティングする方法が好ましく用いられ 。プライマーの種類は基材樹脂の種類によ て適宜選択されるが、ジイソシアン酸ジフ ニルメタン、トルエンジイソシアネート、 キサメチレンジイソシアネート等の二官能 化合物や、RTV(Room Temperature Vulcanizing)シリ ーン等のシランカップリング化合物を有機 媒に溶解した溶液はその好適な例である。

 CX溶液、CYまたはその溶液の粘度は、粘度 が高すぎると被覆操作を均一に行うことが困 難であり、低すぎると好適な厚みの被覆層を 得るために複数回の被覆操作が必要になるな ど作業性が低下することから、3~20重量%、よ 好ましくは5~10重量%の濃度で溶媒に溶かし ときの粘度が0.01P~100P以下、より好ましくは0 .05P~60P、とりわけ0.1P~40Pの溶液が用いられる

 本発明の医療用具が、その少なくとも一 が本発明の医療用抗菌性組成物から成型さ てなるものである場合、本発明の医療用具 重合方法、成形方法としては、射出成型法 押出成型法、切削加工法、鋳型重合法など 好適である。

 一例として本発明の医療用抗菌性組成物 モールド重合法により成型する場合につい 、次に説明する。

 アンモニウム基を有する高分子化合物(A) よびシロキサニル構造含有ポリマー(B)を構 するモノマー組成物との混合物(CY)を一定の 形状を有するモールドの空隙に充填する。そ して光重合あるいは熱重合を行ってモールド の形状に賦型する。モールドは樹脂、ガラス 、セラミックス、金属等で製作されているが 、光重合の場合は光学的に透明な素材が用い られ、通常は樹脂またはガラスが使用される 。成型体を製造する場合には、多くの場合、 2枚の対向するモールドにより空隙が形成さ ており、その空隙にCYが充填されるが、モー ルドの形状やCYの性状によっては成型体に一 の厚みを与え、かつ、充填したCYの液もれ 防止する目的を有するガスケットを併用し もよい。続いて、空隙にCYを充填したモール ドは、紫外線のような活性光線を照射される か、オーブンや液槽に入れて加熱されて、CY 重合する。光重合の後に加熱重合したり、 に加熱重合後に光重合するなど、両者を併 する方法もあり得る。光重合の場合は、例 ば水銀ランプや捕虫灯を光源とする紫外線 多く含む光を短時間(通常は1時間以下)照射 るのが一般的である。熱重合を行う場合に 、室温付近から徐々に昇温し、数時間ない 数十時間かけて60℃~200℃の温度まで高めて く条件が、成型体の光学的な均一性、品位 保持し、かつ再現性を高めるために好まれ 。

 本発明の医療用抗菌性組成物は、種々の 法で改質処理を行うことができる。表面の 濡れ性を向上させる改質処理を行うことが ましい。

 具体的な改質方法としては、電磁波(光を 含む)照射、電子線などの粒子線照射、プラ マ処理、蒸着およびスパッタリングなどの ミカルベーパーデポジション処理、加熱、 基処理、酸処理、その他適当な表面処理剤 使用、およびこれらの組み合わせを挙げる とができる。これらの改質手段の中で、簡 であり好ましいのは塩基および酸処理であ 。

 塩基処理または酸処理の一例としては、 療用抗菌性組成物を塩基性または酸性溶液 接触させる方法、医療用抗菌性組成物を塩 性または酸性ガスに接触させる方法等が挙 られる。そのより具体的な方法としては、 えば塩基性または酸性溶液に医療用抗菌性 成物を浸漬する方法、医療用抗菌性組成物 塩基性または酸性溶液または塩基性または 性ガスを噴霧する方法、医療用抗菌性組成 に塩基性または酸性溶液をヘラ、刷毛等で 布する方法、医療用抗菌性組成物に塩基性 たは酸性溶液をスピンコート法やディップ ート法などを挙げることができる。最も簡 に大きな改質効果が得られる方法は、医療 抗菌性組成物を塩基性または酸性溶液に浸 する方法である。

 医療用抗菌性組成物を塩基性または酸性 液に浸漬する際の温度は特に限定されない 、通常-50℃~300℃程度の温度範囲内で行われ る。作業性を考えれば-10℃~150℃の温度範囲 より好ましく、-5℃~60℃が最も好ましい。

 医療用抗菌性組成物を塩基性または酸性 液に浸漬する時間については、温度によっ も最適時間は変化するが、一般には0.1~100時 間が好ましく、0.3~24時間以内がより好ましく 、0.5~12時間以内が最も好ましい。接触時間が 短すぎると十分な処理効果が得られず、接触 時間が長すぎると、作業性および生産性が悪 くなるばかりでなく、酸素透過性の低下や機 械物性の低下などの悪影響が出る場合がある 。

 塩基としてはアルカリ金属水酸化物、ア カリ土類金属水酸化物、各種炭酸塩、各種 ウ酸塩、各種リン酸塩、アンモニア、各種 ンモニウム塩、各種アミン類およびポリエ レンイミン、ポリビニルアミン等の高分子 塩基などが使用可能である。これらの中で 、低価格であることおよび処理効果が大き ことからアルカリ金属水酸化物が最も好ま い。

 酸としては硫酸、リン酸、塩酸、硝酸等 各種無機酸、酢酸、ギ酸、安息香酸、フェ ール等の各種有機酸、およびポリアクリル 、ポリスチレンスルホン酸などの各種高分 量酸が使用可能である。これらの中では、 理効果が大きく他の物性への悪影響が少な ことから高分子量酸が好ましく、それらの ち、酸性度や溶解性の点でポリアクリル酸 最も好ましい。

 塩基性または酸性溶液の溶媒としては、 機、有機の各種溶媒が使用できる。例えば 水、メタノール、エタノール、プロパノー 、2-プロパノール、ブタノール、エチレン リコール、ジエチレングリコール、トリエ レングリコール、テトラエチレングリコー 、ポリエチレングリコール、グリセリンな の各種アルコール類、ベンゼン、トルエン キシレンなどの各種芳香族炭化水素、ヘキ ン、ヘプタン、オクタン、デカン、石油エ テル、ケロシン、リグロイン、パラフィン どの各種脂肪族炭化水素、アセトン、メチ エチルケトン、メチルイソブチルケトンな の各種ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル 安息香酸メチル、フタル酸ジオクチルなど 各種エステル類、ジエチルエーテル、テト ヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリ ールジアルキルエーテル、ジエチレングリ ールジアルキルエーテル、トリエチレング コールジアルキルエーテル、テトラエチレ グリコールジアルキルエーテル、ポリエチ ングリコールジアルキルエーテルなどの各 エーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメ ルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジ メチルイミダゾリジノン、ヘキサメチルホス ホリックトリアミド、ジメチルスルホキシド などの各種非プロトン性極性溶媒、塩化メチ レン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリ クロロエタン、トリクロロエチレンなどのハ ロゲン系溶媒、およびフロン系溶媒などであ る。中でも経済性、取り扱いの簡便さ、およ び化学的安定性などの点で水が最も好ましい 。溶媒としては、2種類以上の物質の混合物 使用可能である。ここで、使用される塩基 または酸性溶液は、塩基性または酸性物質 よび溶媒以外の成分を含んでいてもよい。

 医療用抗菌性組成物は、塩基処理または 処理の後、洗浄により塩基性または酸性物 を除くことができる。洗浄溶媒としては、 機、有機の各種溶媒が使用できる。例えば 水、メタノール、エタノール、プロパノー 、2-プロパノール、ブタノール、エチレン リコール、ジエチレングリコール、トリエ レングリコール、テトラエチレングリコー 、ポリエチレングリコール、グリセリンな の各種アルコール類、ベンゼン、トルエン キシレンなどの各種芳香族炭化水素、ヘキ ン、ヘプタン、オクタン、デカン、石油エ テル、ケロシン、リグロイン、パラフィン どの各種脂肪族炭化水素、アセトン、メチ エチルケトン、メチルイソブチルケトンな の各種ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル 安息香酸メチル、フタル酸ジオクチルなど 各種エステル類、ジエチルエーテル、テト ヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリ ールジアルキルエーテル、ジエチレングリ ールジアルキルエーテル、トリエチレング コールジアルキルエーテル、テトラエチレ グリコールジアルキルエーテル、ポリエチ ングリコールジアルキルエーテルなどの各 エーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメ ルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジ メチルイミダゾリジノン、ヘキサメチルホス ホリックトリアミド、ジメチルスルホキシド などの各種非プロトン性極性溶媒、塩化メチ レン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリ クロロエタン、トリクロロエチレンなどのハ ロゲン系溶媒、およびフロン系溶媒などであ る。

 洗浄溶媒としては、2種類以上の溶媒の混 合物を使用することもできる。洗浄溶媒は、 溶媒以外の成分、例えば無機塩類、界面活性 剤、および洗浄剤を含有してもよい。

 該改質処理は、医療用抗菌性組成物全体 対して行ってもよく、例えば表面のみに行 など医療用抗菌性組成物の一部のみに行っ もよい。表面のみに改質処理を行った場合 は医療用抗菌性組成物全体の性質を大きく えることなく表面の水濡れ性のみを向上さ ることができる。

 本発明の医療用抗菌性組成物の表面の水 れ性を向上させる他の方法として、重合時 モノマー混合液中に親水性ポリマーを加え 状態で重合させ、医療用抗菌性組成物に親 性ポリマーを保持させて表面の水濡れ性を 上させる内部湿潤剤法が挙げられる。内部 潤剤として用いる親水性ポリマーの例とし は、ポリビニルピロリドンなどのポリビニ 環状アミド類、ポリビニルイミダゾールな のポリビニル環状アミン類、ポリN,N-ジメチ ルアクリルアミドなどのポリアクリルアミド 類、ポリビニルアルコールなどのポリアルコ ール類、ポリアクリル酸などのポリカルボン 酸類、ポリエチレングリコール類、これらの 混合物、コポリマーなどを挙げることができ る。これらのうち、医療用抗菌性組成物表面 の水濡れ性向上の点で最も好ましいのはポリ ビニルピロリドンである。

 本発明の医療用抗菌性組成物の酸素透過性 、低すぎると、特に人工肺、人工心肺など 適用した場合に酸素ガス透過を阻害するこ から好ましくなく、また高くしようとしす るとシリコーン樹脂への密着性の低下を招 ことから好ましくないため、酸素透過係数 1×10 -11 ~800×10 -11 (cm 2 /sec)mLO 2 /(mL・hPa)が好ましく、10×10 -11 ~500×10 -11 (cm 2 /sec)mLO 2 /(mL・hPa)がより好ましい。

 本発明の医療用抗菌性組成物の抗菌性は 緑膿菌で3サンプルの菌数を測定した場合、 培養後の菌数の3回の平均値が、培養前の初 菌数の3回の平均値の4倍以内であれば増殖な しとみなし、抗菌効果があると判断する。よ り好ましくはコントロールの菌数の平均値の 10%以下であり、最も好ましくはコントロール の菌数の1%以下である。

 以下、実施例により本発明を具体的に説 する。

 なお、2-プロパノールをIPAと略称で呼ぶ 合がある。

 実施例1
 下記式(y1)

で表されるシロキサニル化合物(28.8重量部) 、N,N-ジメチルアクリルアミド(35.5重量部)、 記式(y2)

で表される片末端がメタクリル化されたポ リジメチルシロキサン(チッソ製、“サイラ レーン”FM-0711、重量平均分子量約1000、26.8 量部)、2-ヒドロキシエチルメタクリレート(3 .8重量部)、トリ(エチレングリコール)ジメタ リレート(3.0重量部)、アンモニウム基を有 る高分子化合物(5重量部)(重量平均分子量約4 0000、N-ビニルピロリドン/ビニルメチルイミ ゾリウムクロリド=95/5、6重量部の共重合体) 光開始剤イルガキュア1850(1.0重量部)、3,7-ジ メチル-3-オクタノール(46重量部)を混合し撹 した。本組成のN/OH比を計算すると0.24となる 。このモノマー混合物をアルゴン雰囲気下で 脱気した。窒素雰囲気下のグローブボックス 中で10cm角、厚さ3mmのガラス板2枚(うち1枚に 剥離しやすいようにアルミシールを貼付)の に、厚さ100μmのパラフィルムの中央部を切 抜いたものを2枚スペーサーとして挟み、そ こにモノマー混合物を流し込んで、光照射( 芝FL6D蛍光灯、8.4キロルクス、15分間)により 間重合して医療用抗菌性組成物のフィルム サンプルを得た。

 得られたフィルム状サンプルを、水中で 音波を20分間あててガラス板から剥離し、60 重量%2-プロパノール水溶液に60℃で一晩浸漬 、さらに80重量%2-プロパノール水溶液に60℃ 、2時間浸漬して残存モノマーなどの不純物 抽出し、50重量%2-プロパノール水溶液、25重 %2-プロパノール水溶液、水、と段階的にIPA 度を下げた液におよそ30分ずつ浸漬して水 した。200mLガラス瓶中のホウ酸緩衝液(pH7.1~7. 3)に浸漬し、該ガラス瓶をオートクレーブに れ、121℃で30分間煮沸処理を行った。放冷 、フィルム状サンプルをガラス瓶から取り し、ホウ酸緩衝液(pH7.1~7.3)に浸漬した。得ら れたフィルム状サンプルは透明で濁りが無く 、外観品位に優れていた。また、該サンプル を指で触って確認したところ、柔軟であり、 しかも折り曲げても破れることが無く機械的 特性に優れることが分かった。得られたフィ ルム状サンプルを3cm角に切り出して抗菌性評 価用サンプルとした。

 該フィルム状サンプルを40℃、16時間真空 乾燥を行った後、2gとり、蒸留水中で超音波 浄を30分間行った後、2-プロパノールに浸漬 して60℃で24時間加熱した。抽出液からエバ レータを用いて溶媒を留去し、さらに真空 ンプで減圧して完全に残存溶媒を除去して 量を測定したところ、抽出物は56.8mgであっ 。また、赤外線吸収スペクトルから、この 出物はN-ビニルピロリドン/ビニルメチルイ ダゾリウムクロリド共重合体であることが かった。このことから、前記フィルム状サ プル中にはアンモニウム基を有する高分子 合物が分散されていることが確認できた。

 合成例1
 50mLナスフラスコにN-ビニルイミダゾール(4.7 1g、50mmol)、ヨウ化n-オクチル(12.01g、50mmol)、2, 6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール(BHT、0.1672g) 加え、65℃で14時間加熱した。反応後、シリ カゲル90gを用い、クロロホルム/メタノール=5 0/1(360mL)、クロロホルム/メタノール=30/1(360mL) クロロホルム/メタノール=20/1(360mL)、クロロ ホルム/メタノール=10/1(180mL)、およびクロロ ルム/メタノール=5/1(180mL)をこの順に溶出液 して用いてカラム精製した。薄層クロマト ラフィーで目的物のスポットが含まれるフ クションを集め、エバポレータで溶媒を留 して、下記式(x1)で表される黄色オイル状の ンモニウム塩モノマーを得た。

 合成例2
 上記合成例1で得られた式(x1)で表されるモ マー(1g)、3,7-ジメチル-3-オクタノール(1g)、 開始剤イルガキュア1850(0.02g)を混合し、撹拌 した。このモノマー混合物をアルゴン雰囲気 下で脱気し、窒素雰囲気下のグローブボック ス中で直径5cmのシャーレに流し込んだ。光照 射(東芝FL6D蛍光灯、8.4キロルクス、15分間)を った後、なるべく少量のメタノールに溶解 、500mLの酢酸エチル中に撹拌しながら滴下 、5℃で3時間静置した。ろ過して得られた固 形分を少量の酢酸エチルで洗い、デシケータ 中で減圧することにより溶媒を留去して、上 記式(x1)で表されるモノマーのホモポリマー あるポリ(ビニルオクチルイミダゾリウムヨ ジド)を得た。

 実施例2
 モノマー組成を、式(y1)で表されるシロキサ ニル化合物(22重量部)、下記式(y3)

で表されるシロキサニル化合物(36重量部) N,N-ジメチルアクリルアミド(28重量部)、ポリ ビニルピロリドン(K-90、8重量部)、2-ヒドロキ シエチルメタクリレート(12重量部)、トリ(エ レングリコール)ジメタクリレート(1重量部) 、両末端がメタクリル化されたポリジメチル シロキサン(信越化学X-22-164A、1重量部)、上記 合成例2で得られたポリ(ビニルオクチルイミ ゾリウムヨージド)(3.7重量部)、光開始剤イ ガキュア1850(1重量部)、3,7-ジメチル-3-オク ノール(14重量部)の混合物に変えて実施例1と 同様の重合、後処理を行い、抗菌性評価用サ ンプルを得た。得られたフィルム状サンプル は透明で濁りが無く、外観品位に優れていた 。また、該サンプルを指で触って確認したと ころ、柔軟であり、しかも折り曲げても破れ ることが無く機械的特性に優れることが分か った。

 実施例3~4
 ポリ(ビニルオクチルイミダゾリウムヨージ ド)の使用量を下の表1のように変える以外は 施例2の方法にしたがって、重合、後処理を 行い、抗菌性評価用サンプルを得た。得られ たフィルム状サンプルはいずれも透明で濁り が無く、外観品位に優れていた。また、該サ ンプルを指で触って確認したところ、いずれ のフィルムも柔軟であり、しかも折り曲げて も破れることが無く機械的特性に優れること が分かった。

 比較例1
 モノマー混合液中に高分子化合物を加えな 以外は実施例1と同様にしてフィルム状サン プルを得た。3cm角に切り出して抗菌性評価用 サンプルとした。

 比較例1で得られたサンプルを40℃、16時 真空乾燥を行った後、2gとり、蒸留水中で超 音波洗浄を30分間行った後、2-プロパノール 浸漬して60℃で24時間加熱した。抽出液から バポレータを用いて溶媒を留去し、さらに 空ポンプで減圧して完全に残存溶媒を除去 て重量を測定したところ、抽出物は0.1mgで った。また、溶媒をメタノール、エタノー 、トルエン、ヘキサン、アセトン、メチル チルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、テ ラヒドロフラン、ジメチルスルホキシドに 更して抽出を行ったが、いずれもサンプル 乾燥重量の0.1重量%以上の抽出物が抽出され ことはなかった。

 比較例2
 比較例1で得られたフィルム状サンプルを50m Lスクリュー管に入れ、1.7%PVP/ポリメチルビニ ルイミダゾリウムクロリド(95/5)水溶液に室温 で16時間浸漬した。

 抗菌評価
 実施例1~4で得られたフィルム状サンプルを3 枚用意し、JIS Z 2801:2000「抗菌加工製品-抗菌 性試験方法・抗菌効果」5.2 プラスチック製 などの試験方法に基づき、コンタクトレン 使用時にみられる代表的な細菌の一つであ 緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa NBRC 13275)をフィ ム状サンプルに接種し、接種した直後の菌 (初期菌数)および35℃、24時間後の菌数をカ ントして抗菌評価を行った。その結果は表2 よび3の通りであり、高分子化合物を加えず に重合した比較例1で得られたフィルム状サ プルでは初期菌数と比較して増殖が見られ のに対し、実施例1で得られたフィルム状サ プルでは初期菌数と比較して1桁の減少が、 また、実施例2~4では5桁の減少が見られ、十 な抗菌性を示した。

 超音波洗浄後の抗菌評価
 実施例1および比較例2で得られたフィルム サンプルを300mLの蒸留水に浸漬し、超音波で 15分間洗浄した後、取り出して上記と同様の 菌評価を行った。その結果は下表4の通りで あり、抗菌性高分子水溶液に浸漬したのみの 比較例2で得られたフィルム状サンプルでは 菌性が失われて菌の増殖が見られたのに対 て、実施例1で得られたフィルム状サンプル 超音波洗浄後も十分な抗菌性を有すること 示された。

 比較例2で得られたサンプルを40℃、16時 真空乾燥を行った後、2gとり、蒸留水中で超 音波洗浄を30分間行った後、2-プロパノール 浸漬して60℃で24時間加熱した。抽出液から バポレータを用いて溶媒を留去し、さらに 空ポンプで減圧して完全に残存溶媒を除去 て重量を測定したところ、抽出物は0.3mgで った。また、溶媒をメタノール、エタノー 、トルエン、ヘキサン、アセトン、メチル チルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、テ ラヒドロフラン、ジメチルスルホキシドに 更して抽出を行ったが、いずれもサンプル 乾燥重量の0.1重量%以上の抽出物が抽出され ことはなかった。

 実施例5~12
 モノマー組成を、式(y1)で表されるシロキサ ニル化合物(w 1 重量部)、式(y3)で表されるシロキサニル化合 (w 2 重量部)、式(y2)で表される片末端がメタクリ 化されたポリジメチルシロキサン(チッソ製 、“サイラプレーン”FM-0711、重量平均分子 約1000、w 3 重量部)、メタクリロキシプロピルトリス(ト メチルシロキシ)シラン(w 4 重量部)、N,N-ジメチルアクリルアミド(V 1 重量部)、ポリビニルピロリドン(K-90、8重量 )、2-ヒドロキシエチルメタクリレート(V 2 重量部)、トリ(エチレングリコール)ジメタク リレート(1重量部)、両末端がメタクリル化さ れたポリジメチルシロキサン(信越化学工業 、X-22-164A、1重量部)、上記合成例2で得られ ポリ(ビニルオクチルイミダゾリウムヨージ )(U重量部)、光開始剤イルガキュア1850(2重量 部)、3,7-ジメチル-3-オクタノール(18重量部)の 混合物に変えて実施例1と同様の重合、後処 を行い、抗菌性評価用サンプルを得た。得 れたサンプルの抗菌性評価結果および目視 よる透明性評価結果を表5に示した。比較の めに実施例2の結果も表5中に併記した。

 実施例13
 ポリ(ビニルオクチルイミダゾリウムヨージ ド)の代わりに、同重量部のポリ(N-メタクリ キシエチル-N,N-ジメチル-N-ブチルアンモニウ ムヨージド)を使用した他は実施例2の方法に たがって、重合、後処理を行い、抗菌性評 用サンプルを得た。得られたフィルム状サ プルは若干の濁りがあり透明性の点で実施 2で得られたサンプルよりも劣っていた。抗 菌性評価結果は4桁の減少であった。

 実施例14
 式(y1)で表されるシロキサニル化合物(23重量 部)、式(y3)で表されるシロキサニル化合物(35 量部)、N,N-ジメチルアクリルアミド(28重量 )、ポリビニルピロリドン(K-90、8重量部)、2- ドロキシエチルメタクリレート(12重量部)、 トリ(エチレングリコール)ジメタクリレート( 1重量部)、両末端がメタクリル化されたポリ メチルシロキサン(信越化学X-22-164A、1重量 )、ポリ(ビニルオクチルイミダゾリウムヨー ジド)(3.7重量部)、光開始剤イルガキュア1850(2 重量部)、および3,7-ジメチル-3-オクタノール( 18重量部)からなるモノマー混合物をアルゴン 雰囲気下で脱気した。

 シリコーン樹脂製尿道カテーテルをプラ マリアクター中にてアルゴンガス流量100ml/ 、高周波出力40Wにて5分間の照射を行った。 これを直ちに窒素雰囲気下で前記モノマー混 合物に浸漬し、光照射(東芝FL6D蛍光灯、8.4キ ルクス、15分間)により重合して、医療用抗 性組成物で被覆した尿道カテーテルを得た

 得られた尿道カテーテルを、水中で超音 を20分間あて、60%IPA水溶液に60℃で一晩浸漬 し、さらに80%IPA水溶液に60℃、2時間浸漬して 残存モノマーなどの不純物を抽出し、50%IPA水 溶液、25%IPA水溶液、水、と段階的にIPA濃度を 下げた液におよそ30分ずつ浸漬して水和した 最後にホウ酸緩衝液(pH7.1~7.3)に浸漬した。

 実施例15
 シリコーン樹脂製尿道カテーテルの代わり 、シリコーン樹脂製チューブ(外径15mm、内 12mm、長さ30cm)を用いる他は、実施例14と同様 に行って医療用抗菌性組成物で被覆した輸液 チューブを得た。

 合成例3

 式(x2)で表されるモノマー(1g)、3,7-ジメチ -3-オクタノール(1g)、光開始剤イルガキュア 1850(0.02g)を混合し、撹拌した。このモノマー 合物をアルゴン雰囲気下で脱気し、窒素雰 気下のグローブボックス中で直径5cmのシャ レに流し込んだ。光照射(東芝FL6D蛍光灯、8. 4キロルクス、15分間)を行った後、なるべく 量のメタノールに溶解し、500mLの酢酸エチル 中に撹拌しながら滴下後、5℃で3時間静置し 。ろ過して得られた固形分を少量の酢酸エ ルで洗い、デシケータ中で減圧することに り溶媒を留去して、上記式(x2)で表されるモ ノマーのホモポリマーを得た。

 実施例16
 ポリ(ビニルオクチルイミダゾリウムヨージ ド)の代わりに、前記合成例3で得た式(x2)で表 されるモノマーのホモポリマーを使用した以 外は実施例2の方法にしたがって、重合、後 理を行い、フィルム状サンプルを得た。得 れたフィルム状サンプルは透明で濁りが無 、外観品位に優れていた。また、該サンプ を指で触って確認したところ、いずれのフ ルムも柔軟であり、しかも折り曲げても破 ることが無く機械的特性に優れることが分 った。

 比較例3
 式(y1)で表されるシロキサニル化合物(28.8重 部)、N,N-ジメチルアクリルアミド(35.5重量部 )、式(y2)で表される片末端がメタクリル化さ たポリジメチルシロキサン(チッソ製、“サ イラプレーン”FM-0711、重量平均分子量約1000 26.8重量部)、2-ヒドロキシエチルメタクリレ ート(3.8重量部)、トリ(エチレングリコール) メタクリレート(3.0重量部)、式(x3)

で表される化合物(10重量部)、光開始剤イ ガキュア1850(1.0重量部)、3,7-ジメチル-3-オク ノール(46重量部)を混合し撹拌した。本組成 のN/OH比を計算すると0.24となる。このモノマ 混合物をアルゴン雰囲気下で脱気した。窒 雰囲気下のグローブボックス中で10cm角、厚 さ3mmのガラス板2枚(うち1枚には剥離しやすい ようにアルミシールを貼付)の間に、厚さ100μ mのパラフィルムの中央部を切り抜いたもの 2枚スペーサーとして挟み、そこにモノマー 合物を流し込んで、光照射(東芝FL6D蛍光灯 8.4キロルクス、15分間)により板間重合して 療用抗菌性組成物のフィルム状サンプルを た。

 得られたフィルム状サンプルを0.1M水酸化 ナトリウム水溶液(40℃)に3時間浸漬し、縮合 合を進行させた。次に、水中で超音波を20 間あててガラス板から剥離し、60重量%2-プロ パノール水溶液に60℃で一晩浸漬し、さらに8 0重量%2-プロパノール水溶液に60℃、2時間浸 して残存モノマーなどの不純物を抽出し、50 重量%2-プロパノール水溶液、25重量%2-プロパ ール水溶液、水、と段階的にIPA濃度を下げ 液におよそ30分ずつ浸漬して水和した。200mL ガラス瓶中のホウ酸緩衝液(pH7.1~7.3)に浸漬し 該ガラス瓶をオートクレーブに入れ、121℃ 30分間煮沸処理を行った。放冷後、フィル 状サンプルをガラス瓶から取り出し、ホウ 緩衝液(pH7.1~7.3)に浸漬した。得られたフィル ム状サンプルは白濁しており、外観品位に劣 っていた。また、該サンプルを指で触って確 認したところやや硬く柔軟性に劣っており、 また折り曲げによって破れる場合があり機械 的特性が不十分であった。

 本発明の医療用抗菌性組成物は、各種、 薬品、医療用接着剤、創傷被覆剤、ならび 医療用具などの医療用途に好適であり、中 も医療用具に好適である。また、医療用具 中でも少なくとも一部がシリコーン樹脂か なる成型体に好適である。また、少なくと 一部がチューブ状、および細い棒状から選 れた形状を有する医療用具に特に好適であ 、例示すれば、内視鏡、カテーテル、輸液 ューブ(胃婁チューブを含む)、気体輸送チ ーブ、ステント、シース、カフ、チューブ ネクター、アクセスポート、排液バック、 よび血液回路などに対して好適である。