Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
APPARATUS FOR CONCENTRATING DIELECTRIC MICROPARTICLES
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149797
Kind Code:
A1
Abstract:
Microorganisms (dielectric microparticles) in a liquid sample are captured using a dielectrophoretic force. After quantifying and analyzing, the microorganisms thus captured are concentrated and collected. In an apparatus (1) for concentrating dielectric microparticles, a liquid sample, which contains the microorganisms to be examined, is supplied from a liquid sample-holding unit (10) holding the liquid sample and passes through a voltage-applied cell (11). During the passage, the microorganisms are captured on dielectrophoretic electrodes (11a) to (11c) by a dielectrophoretic force. Then, the captured microorganisms are released from the dielectrophoretic force by ceasing the voltage application. At the same time, a release liquid supplied from a release liquid-holding unit (12) is flown through the dielectrophoretic electrodes (11a) to (11c) so that the concentrated microorganisms are released collected into a collection unit (12) as the target bacteria.

Inventors:
ENJOJI, Takaharu (3-8-5-404, Higashi-shinkoiwa Katsushika-k, Tokyo 23, 1240023, JP)
円城寺 隆治 (〒23 東京都葛飾区東新小岩3-8-5-404 Tokyo, 1240023, JP)
Application Number:
JP2008/060001
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
May 30, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
ENJOJI, Takaharu (3-8-5-404, Higashi-shinkoiwa Katsushika-k, Tokyo 23, 1240023, JP)
円城寺 隆治 (〒23 東京都葛飾区東新小岩3-8-5-404 Tokyo, 1240023, JP)
International Classes:
G01N27/00; B01D57/00; C12M1/34; C12Q1/02; G01N27/447
Attorney, Agent or Firm:
TOKKYOGYOUMUHOUJIN CLUSTER (SHIMA Bldg, .1F 18-40,Minami-ikebukuro 3-chome,Toshima-k, Tokyo 22, 1710022, JP)
Download PDF:
Claims:
 検査対象となる誘電体微粒子を含む試料液を保持する試料液保持部と、
 前記誘電体微粒子を誘電泳動力によって捕集する誘電泳動電極を備えるセルと、
 前記誘電泳動電極に貫流するリリース液を保持するリリース液保持部と、
 前記リリース液保持部から供給されるリリース液を前記誘電泳動電極に貫流して、当該誘電泳動電極によって捕集された誘電体微粒子を回収する回収部と、
 を有することを特徴とする誘電体微粒子濃縮装置。
 前記誘電泳動電極によって捕集された誘電体微粒子に対して標識化物質を作用させるための染色液を保持する染色液保持部を有することを特徴とする請求項1記載の誘電体微粒子濃縮装置。
 前記リリース液保持部から供給されるリリース液を前記誘電泳動電極に貫流する際に、リリース液内に気泡を混入することを特徴とする請求項1記載の誘電体微粒子濃縮装置。
 前記誘導泳動電極は、タンパク質の吸着を防止する被膜で被覆されていることを特徴とする請求項1記載の誘電体微粒子濃縮装置。
 前記試料液は、導電率に影響する電解物質を予め分離したことを特徴とする請求項1記載の誘電体微粒子濃縮装置。
Description:
誘電体微粒子濃縮装置

 本発明は、試料液中の誘電体微粒子を誘 泳動力によって捕集し、捕集された誘電体 粒子の定量測定・分析、回収を容易にする ともに、回収後の装置内洗浄も容易に行う とができる誘電体微粒子濃縮装置に関する

 近年、サルモネラ菌、ブドウ球菌、ボツ ヌス菌、病原性大腸菌O-157といった微生物 起因する食中毒の被害が問題になっており 関係企業では、これらの微生物に対する予 ・衛生にかかわる講習会や啓蒙活動などを う一方で、高額な設備投資を通じて事故拡 を未然に防ごうとしている。

 微生物の検出は、培養した後に種類の同 や定量をすることが一般的である。すなわ 、前培養→増菌培養→分離培養といった培 操作を伴うことから、その培養操作に起因 て検査結果が出るまで数日程度の期間を要 、かつ、専門の測定技術者を必要とする。 の長期間の測定は、迅速性が要求される生 食品など、食料品への微生物検査の必要性 生じた場合に非常に問題となる。

 このようなことから、微生物を簡易かつ 速に検出する様々な試薬や装置が提案され いる。例えば、誘電泳動力によって微生物 捕集する電極を有し、かかる電極間のイン ーダンスを測定することで微生物数を定量 に算出する装置がある(特許文献1)。また、 許文献1と同様に、誘電泳動力によって捕集 した微生物を定量分析した後に、試料液を自 動的に排水して、測定チャンバー内を洗浄す ることができる装置がある(特許文献2)。

特開2003-24350(請求項1)

特開2003-224(請求項5、請求項6)

 上記特許文献1及び2のいずれも、捕集し 微生物を定量分析することを目的としたも であり、捕集した微生物を回収することを 図したものとはなっていない。すなわち、 量分析後の微生物は排出洗浄されるだけで 更なる活用方法が示唆されているものでは かった。

 これに関連し、近年は、微生物などのタ パク質を含む標的菌を効率良く濃縮して、 かる濃縮液を分析することが求められ、如 にして標的菌を効率良く濃縮するかが課題 なっている。かかる濃縮技術の提供は、飲 水、食肉、惣菜、加工食品等の飲料・食品 野において、製薬、製剤、薬品、化粧品等 製薬・化粧品分野において、エイズ、結核 、鳥インフルエンザ等の臨床・医療分野に いて、DNA・RNA、たんぱく質、核酸等のバイ 産業分野において、温泉、水処理、下水処 等の環境測定分野において、船舶バラスト 湾岸管理、海洋汚染等の海洋測定分野にお て、など様々な分野で活躍することが期待 れる。

 本発明は以上の点に鑑みてなされたもの あり、その目的は、試料液中の誘電体微粒 (例えば、微生物)を誘電泳動力によって捕 し、捕集された誘電体微粒子の定量測定・ 析後に、誘電体微粒子を濃縮して回収する とができる誘電体微粒子濃縮装置を提供す ことにある。

 以上のような課題を解決するために、本 明は、誘電体微粒子を含む試料液を誘電泳 電極に捕集し、誘電泳動電極にリリース液 貫流して、誘電泳動電極によって捕集され 誘電体微粒子を濃縮して回収することを特 とする。

 より具体的には、本発明は、以下のもの 提供する。

 (1) 検査対象となる誘電体微粒子を含む 料液を保持する試料液保持部と、前記誘電 微粒子を誘電泳動力によって捕集する誘電 動電極を備えるセルと、前記誘電泳動電極 貫流するリリース液を保持するリリース液 持部と、前記リリース液保持部から供給さ るリリース液を前記誘電泳動電極に貫流し 、当該誘電泳動電極によって捕集された誘 体微粒子を回収する回収部と、を有するこ を特徴とする誘電体微粒子濃縮装置。

 上記構成を有する本発明によれば、試料 保持部から供給された誘電体微粒子が印加 れたセルを通過する際に、誘電泳動電極上 誘電泳動力によって誘電体微粒子が捕集さ る。この捕集された誘電体微粒子を、印加 停止して誘電泳動力から開放し、かつ、リ ース液保持部から供給されるリリース液を 電泳動電極に貫流することで、放出させて 回収部に回収することができる。これによ 、濃縮された誘電体微粒子を標的菌として 収することが容易にできる。

 また、誘電泳動電極上に捕集された誘電 微粒子は、CCDカメラ、光学顕微鏡等による アルタイム観察が可能であり、誘電体微粒 の代謝活性状態をリアルタイムで観察する とができる。さらに、捕集された誘電体微 子が電極間にパールチェーンを形成するこ で電極間に微弱な電流が流れる現象を利用 、誘電泳動電極間のインピーダンス変化を 測する(DEPIM)ことによって、誘電体微粒子の 定量測定が可能となる。

 (2) 前記誘電泳動電極によって捕集され 誘電体微粒子に対して標識化物質を作用さ るための染色液を保持する染色液保持部を することを特徴とする誘電体微粒子濃縮装 。

 上記構成を有する本発明によれば、染色 保持部から供給された染色液がセルを通過 る際に、誘電泳動電極によって捕集された 電体微粒子に対して標識化物質を作用する とができることから、蛍光強度を測定する 具を接続することによって、染色された誘 体微粒子を蛍光分光光度計による蛍光観察 蛍光顕微鏡による観察によって定量測定を アルタイムで行うことができる。具体的に 、標識化物質を含む誘電体微粒子は、光源 り発せられた紫外線励起光によって蛍光を し、集光レンズを備える検出器においてこ を受光することで、電気信号を取り出す。 の電気信号を測定・分析することによって 誘電体微粒子を光学的に検出することがで る。

 (3) 前記リリース液保持部から供給され リリース液を前記誘電泳動電極に貫流する に、リリース液内に気泡を混入することを 徴とする誘電体微粒子濃縮装置。

 上記構成を有する本発明によれば、気泡 混入されたリリース液を誘電泳動電極に貫 することによって、誘電泳動電極によって 集されている誘電体微粒子のリリースを容 に行うことができ、回収部への誘電体微粒 の回収が容易になる。

 (4) 前記誘導泳動電極は、タンパク質の 着を防止する被膜で被覆されていることを 徴とする誘電体微粒子濃縮装置。

 上記構成を有する本発明によれば、誘導 動電極に誘電体微粒子が吸着することを防 することができるので、誘電泳動電極によ て捕集されている誘電体微粒子のリリース 容易に行うことができ、回収部への誘電体 粒子の回収が容易になる。

 (5) 前記試料液は、導電率に影響する電 物質を予め分離したことを特徴とする誘電 微粒子濃縮装置。

 上記構成を有する本発明によれば、導電 に影響する電解物質を除去して検査対象と る誘電体微粒子の濃度が高い試料液を誘電 微粒子濃縮装置にかけることができるので 濃縮された誘電体微粒子を標的菌として回 することがさらに容易にできる。

 すなわち、誘電泳動電極によって誘電体 粒子を捕集する場合に、あるレベル以上の 電率媒質に誘電体微粒子を懸濁させた試料 を用いると、正のDEP(電極に向って働く引力 )が作用しにくくなることが知られている。 って、海水や食品サンプルから誘電体微粒 を分離回収する場合、高導電率媒質に対し 有効に菌濃縮が行える機構を構築する必要 ある。これらの処理については、一般的に 遠心分離法及びろ過法が有効であるが、前 は,処理中に発生する対象物(細胞,微生物)の 傷や回収率低下の問題があり、後者は一般 であるが、使用するろ過膜の目詰まりによ て、対象物の回収に時間を要するという問 がある。

 そこで有効な手段の一つが、クロスフロ 方式と呼ばれる膜ろ過法である。原料を分 膜に対して垂直に加圧して分離する通常の 過方法に対し、原料を分離膜に対し水平に しながら加圧・ろ過する方式のことをいう ろ過後の膜上の残渣を回収する場合や、固 物が多く分離膜が目詰まりしやすい原料を 過する場合に適している。この原理を利用 ることによって,高効率で導電率に影響する 電解物質を媒質から分離することができる。

 この手法を、誘電体微粒子濃縮装置の前 理機構として併用することにより、高導電 質サンプルからの誘電体微粒子の回収を可 とする。

 本発明によれば、誘電体微粒子を含む試 液を誘電泳動電極に捕集し、誘電泳動電極 リリース液を貫流して、誘電泳動電極によ て捕集された誘電体微粒子を濃縮して回収 ることができる。また、誘電体微粒子を濃 して回収する前に、誘電泳動電極によって 集された誘電体微粒子に対して標識化物質 作用させるための染色液を施して、誘電体 粒子を染色することによって、回収後に誘 体微粒子を測定する際の染色工程が不要と り、染色された誘電体微粒子を標的菌とし 測定装置に提供することが可能となる。

 以下、本発明を実施するための最良の形 について、図面に基づいて説明する。

[概略]
 図1は、本発明の実施の形態に係る誘電体微 粒子濃縮装置1の概略図である。

 図1に示す誘電体微粒子濃縮装置1は、試料 保持部10と、セル11と、リリース液保持部12 、回収部13と、から主に構成されており、そ の他、流路系統には、流路系への流量を制御 可能な送液ポンプP、流路系の方向及び流量 制御可能な電磁弁V 1 ,V 2 ,V 3 が設けられ、微生物濃縮装置1には、送液ポ プP及び電磁弁を制御するコントロールユニ ト14、セル11の誘電泳動電極に電圧を印加す る精密電圧発生装置15、電圧測定装置16が接 されている。

 試料液保持部10は、検査対象となる誘電 微粒子としての微生物を含む試料液を保持 るものであり、試料液をセル11の誘電泳動電 極11a~11cに貫流するために試料液を流入出す 。なお、試料液は、予め濾過することによ て粗大コンタミを除去することが好ましく また、イオン交換樹脂等を介した脱イオン 理を施すことによって、高導電率を有する 質を除去することが好ましい。なお、誘電 微粒子としては、微生物の他に、ナノウィ ス、カビ、ナノパーティクル等も含まれる

 リリース液保持部12は、誘電泳動電極に 流させて、誘電泳動電極によって捕集され 微生物をリリースするためのリリース液を 持している。リリース液は、りん酸緩衝液 ど、誘電泳動電極に捕集されている微生物 そのままの状態で回収することができるも を使用する。

 回収部13は、誘電泳動電極によって捕集 れた微生物を回収するものであり、回収さ た微生物をさらに別の分析装置に利用する ど、様々な用途が可能である。試料液保持 に保持された試料液から微生物のみを回収 ることができるので、例えば試料液100ccに含 まれる微生物を1ccの溶液に濃縮して回収する ことができる。

[セル]
 図2は、セル11の概略図、図3は、セル11内の 電泳動電極のパターン図である。

 セル11は、基板(a)に流入口(h)と流出口(i) が設けられ、流路(d)を図面上右から左に試 液が流れるように構成されている。流路(d) 構成する流路カバー(b)の材質は、ガラス、 クリル、軟性ポリジメチルシロキサン(PDMS) であって、限定されない。また、セル11には 、誘電泳動電極部(f)がその流路(d)中に設けら れている。

 誘電泳動電極部(f)は、図3に示すように、 10本の電極を等間隔に並列配置しており、同 の電極10本を対面から交互に組み合わせる とによって、櫛形の電極群(捕集部(e))を構成 してなる。例えば、1本の電極は幅100μmであ て、電極の間隔は10μmとすることができる。 また、電極には、微生物や細胞などの非特異 的反応を抑制して、その吸着を防止する界面 親和剤(主成分:りん脂質)を被膜として被覆し ている。

 なお、誘電泳動電極部(f)は、石英ガラス 板上にクロム、金、チタン等の誘電泳動力 働く材質を蒸着して作製しているが、基板 絶縁体であれば限定されない。

[流路系]
 図4は、本発明の実施の形態に係る誘電体微 粒子濃縮装置1の流路系概略図である。

 本発明の実施の形態に係る誘電体微粒子濃 装置1は、試料液保持部10と、セル11と、リ ース液保持部12と、回収部13と、染色液保持 17と、洗浄液保持部18と、から主に構成され ており、その他、流路系統には、流路系への 流量を制御可能な送液ポンプP、電磁弁V 1 ,V 2 ,V 3 ,V 4 ,V 5 が設けられている。

 なお、電磁弁V 1 はセル11への流入方向を制御可能な流入方向 御手段、電磁弁V 5 はセル11からの流出方向を制御可能な流出方 制御手段として機能する。また、電磁弁V 2 は流入方向制御手段と接続された第1方向制 手段、電磁弁V 3 及びV 4 は、それぞれT字継手19を介して第1方向制御 段と接続された第2方向制御手段及び第3方向 制御手段として機能する。それぞれの方向制 御手段は、流出方向の制御のほかに流量の制 御も可能である。

 染色液保持部17は、誘電泳動電極によっ 捕集された微生物に対して標識化物質を作 させるための染色液を保持するものである 染色液は、6-カルボキシルフルオレセイン・ ジアセテートをアセトンで希釈したCFDAアセ ン溶液等を用いることができる。

 洗浄液保持部18は、誘電体微粒子濃縮装 1の流路系を洗浄するための洗浄液を保持す もので、誘電泳動電極によって捕集された 生物をリリースする前に流路系を洗浄した 、使用後の誘電体微粒子濃縮装置1の流路系 を洗浄したりする際に用いる。

 リリース液保持部12と接続される電磁弁V 4 の一端は、断続的に開放されることでリリー ス液内に気泡を断続的に混入することができ る。また、気泡を混入するために、図示しな い気泡を流入する装置を接続して、電磁弁V 4 の開閉動作によって断続的な気泡の混入も可 能である。

 試料液保持部10とセル11とは流路F 1 ,F 2 で接続され、流路F 1 -F 2 間には電磁弁V 1 が設けられている。また、セル11と試料液保 部10とは流路F 3 ,F 5 で接続され、流路F 3 -F 5 間には電磁弁V 5 が設けられている。なお、流路F 3 には送液ポンプPが設けられ、ポンプの正転 作によって図面右向き、逆転動作によって 面左向きに流水される。

 セル11と回収部13とは流路F 3 ,F 4 で接続され、流路F 1 -F 2 間には電磁弁V 5 が設けられている。

 続いて、流路F 2 を通してセル11に流入される染色液、リリー 液、洗浄液の流路系について説明する。

 染色液、リリース液、洗浄液は、いずれか 択一的にセル11に流入されることから、流 F 7 を主路として、流路F 7 -F 2 間には電磁弁V 1 が設けられている。

 染色液は、染色液保持部17に接続された流 F 6 から供給され、電磁弁V 2 によって流路F 6 -F 7 が開通されることでセル11に流入することが 能となる。

 リリース液は、リリース液保持部12に接続 れた流路F 10 から供給され、電磁弁V 4 によって流路F 10 -F 9 が開通され、さらに、電磁弁V 2 によって流路F 8 -F 7 が開通されることでセル11に流入することが 能となる。なお、流路F 8 -F 9 間にはT字継手19が設けられているが、流路F 8 -F 9 は常時開通している。

 洗浄液は、洗浄液保持部18に接続された流 F 12 から供給され、電磁弁V 3 によって流路F 12 -F 11 が開通され、電磁弁V 2 によって流路F 8 -F 7 が開通されることでセル11に流入することが 能となる。なお、流路F 8 -F 11 間にはT字継手19が設けられているが、流路F 8 -F 11 は常時開通している。

 以上の流路系を確保するために使用される 磁弁のうち、V 1 ,V 2 ,V 4 ,V 5 は3方向からの接続を確保するために三方電 弁を使用するが、3方向からの接続を確保で るものであれば、その種類を問わず、例え 、四方電磁弁のうち1方向を遮断することに よって、実質的に三方電磁弁と同じ機能を有 するものも含まれる。また、V 3 は二方電磁弁を使用するが、2方向からの接 を確保できるものであれば、その種類を問 ず、例えば、三方電磁弁のうち1方向を遮断 ることによって、実質的に二方電磁弁と同 機能を有するものも含まれる。

 また、電磁弁V 1 は、流路F 1 -F 2 と流路F 7 -F 2 とを形成するように、F 2 が共通ポートに接続される。電磁弁V 2 は、流路F 6 -F 7 と流路F 8 -F 7 とを形成するように、F 7 が共通ポートに接続される。電磁弁V 3 は、流路F 11 -F 12 を形成するように接続される。電磁弁V 4 は、流路F 10 -F 9 を形成し、気泡を流路F 9 に断続的に混入させるために、F 9 が共通ポートに接続される。電磁弁V 5 は、流路F 3 -F 5 と流路F 3 -F 4 とを形成するように、F 3 が共通ポートに接続される。

 なお、電磁弁V 1 は、流出側にセル11が、流入側に試料液保持 10と電磁弁V 2 乃至V 4 を介した染色液保持部17,リリース液保持部12, 洗浄液保持部18が接続され、共通ポートとし 接続されたセル11に、試料液保持部10からの 試料液を流入するか、或いは、染色液保持部 17からの染色液,リリース液保持部12からのリ ース液,洗浄液保持部18からの洗浄液のいず かを流入するかを制御するものである。ま 、電磁弁V 5 は、流入側にセル11が、流入側に試料液保持 10又は廃液保持部20と回収部13が接続され、 通ポートとして接続されたセル11から流出 れる試料液又は廃液を試料液保持部10又は廃 液保持部20に流入するか、捕集された微生物 濃縮液として回収部13に流入するか、のい れかを制御するものである。

[捕集工程]
 図5は、本発明の実施の形態に係る誘電体微 粒子濃縮装置1を使用して微生物を捕集する 集工程を説明するための流路系概略図であ 。

 微生物を捕集する捕集工程においては、 料液保持部10から供給される試料液をセル11 内の誘電泳動電極に貫流して、セル11から流 する試料液を試料液保持部10に戻す。これ 何度も繰り返すことで、試料液をセル11内に 循環させ、試料液に含まれる微生物の捕集を 確実にする。この際、誘電泳動電極には正弦 波電圧を印加することで、電極間の電極ギャ ップ部分に誘電体である微生物を捕集するこ とができる。

 流路系は、試料液保持部10から試料液を流 する流路F 1 と試料液保持部10に試料液を流入(還流)する 路F 5 とを確保するために、電磁弁V 1 によって流路F 1 -F 2 を開通し、電磁弁V 5 によって流路F 3 -F 5 を開通することで、流路F 1 -F 2 -F 3 -F 5 が形成される。換言すれば、微生物を捕集す る捕集工程においては、本発明は微生物の濃 縮を主目的としていることから、試料液保持 部10とセル11との流路系統を確保し、試料液 体が回収部13に回収されないように回収部13 の流路系統を断ち、また、リリース液保持 12,染色液保持部17,洗浄液保持部18との流路 統を断つように流路が形成される。また、 料液保持部10とセル11とを循環する閉ループ 路を形成して、試料液をセル11内に循環さ 、試料液に含まれる微生物の捕集を確実に る。

[染色工程]
 図6は、本発明の実施の形態に係る誘電体微 粒子濃縮装置1を使用して捕集した微生物を 色する染色工程を説明するための流路系概 図である。

 微生物を染色する染色工程においては、 色液保持部17から供給される染色液をセル11 内の誘電泳動電極に貫流して、セル11から流 する染色液を廃液保持部20に戻す。この際 誘電泳動電極には正弦波電圧を印加してお 、捕集された微生物が染色液とともに剥離 れて流出しないようにする。なお、廃液保 部20は、試料液保持部10と兼用することとし もよい。

 流路系は、染色液保持部17から染色液を流 する流路F 6 とセル11に染色液を貫流するための流路F 2 とを確保するために、電磁弁V 2 によって流路F 6 -F 7 を開通し、電磁弁V 1 によって流路F 7 -F 2 を開通する。さらに、セル11から染色液(染色 廃液)を流出して廃液保持部20に流入するため の流路F 3 -F 5 を電磁弁V 5 によって形成する。これにより、流路F 6 -F 7 -F 2 -F 3 -F 5 が形成される。換言すれば、微生物を染色す る染色工程においては、染色液保持部17とセ 11と廃液保持部20との流路系統を確保し、染 色液自体が回収部13に回収されないように回 部13との流路系統を断ち、また、リリース 保持部12,洗浄液保持部18との流路系統を断つ ように流路が形成される。また、染色液保持 部17とセル11と廃液保持部20との開ループ流路 を形成して、染色液保持部17にセル11からの 色廃液が流入されることのないようにする

[リリース前洗浄工程]
 図7は、本発明の実施の形態に係る誘電体微 粒子濃縮装置1を使用して捕集した微生物を リースする前のリリース前洗浄工程を説明 るための流路系概略図である。

 リリース前洗浄工程は、セル11の誘電泳動 極によって捕集された微生物を回収する前 、染色工程によって染色液が流れた流路F 6 -F 7 -F 2 -F 3 -F 5 と、リリース工程によって微生物を回収する 流路F 10 -F 9 -F 8 -F 7 -F 2 -F 3 -F 4 とのうち、染色工程によって残存する染色液 がリリース液と混入して回収部13に回収され ことのないように、両工程に共通する流路 うち、特にリリース液に染色液が混入する 能性が高い流路F 7 ,F 2 ,F 3 とそれらに接続されるセル11や送水ポンプPを 洗浄することを目的とするものである。

 リリース前洗浄工程においては、洗浄液 持部18から供給される洗浄液をセル11内の誘 電泳動電極に貫流して、セル11から流出する 浄液(洗浄廃液)を廃液保持部20に戻す。この 際、誘電泳動電極には正弦波電圧を印加して おき、捕集された微生物が洗浄液とともに剥 離されて流出しないようにする。なお、廃液 保持部20は、試料液保持部10と兼用すること してもよい。

 流路系は、洗浄液保持部18から洗浄液を流 する流路F 12 とセル11に洗浄液を貫流するための流路F 2 とを確保するために、電磁弁V 5 によって流路F 12 -F 11 を開通し、電磁弁V 2 によって流路F 8 -F 7 を開通し、電磁弁V 1 によって流路F 7 -F 2 を開通する。さらに、セル11から洗浄廃液を 出して廃液保持部20に流入するための流路F 3 -F 5 を電磁弁V 5 によって形成する。なお、流路F 11 -F 8 は、T字継手19によって常時形成されている。 これにより、流路F 12 -F 11 -F 8 -F 7 -F 2 -F 3 -F 5 が形成される。換言すれば、リリース前洗浄 工程においては、洗浄液保持部18とセル11と 液保持部20との流路系統を確保し、洗浄液自 体が回収部13に回収されないように回収部13 の流路系統を断ち、また、染色液保持部17, リース液保持部12との流路系統を断つように 流路が形成される。また、洗浄液保持部18と ル11と廃液保持部20との開ループ流路を形成 して、洗浄液保持部18に洗浄廃液が流入され ことのないようにする。

 なお、T字継手19を用いることによって、洗 液が流路F 9 に残存することとなり、リリース工程の際に 残存する洗浄液とリリース液とが混ざる可能 性がある。これが許されない場合は、T字継 を三方弁にする。この場合は、流路F 9 -F 8 と流路F 11 -F 8 を形成する必要があることから、F 8 を共通ポートに接続する。

[リリース工程]
 図8は、本発明の実施の形態に係る誘電体微 粒子濃縮装置1を使用して捕集した微生物を リースするリリース工程を説明するための 路系概略図である。

 リリース工程においては、リリース液保持 12から供給されるリリース液をセル11内の誘 電泳動電極に貫流して、誘電泳動電極に捕集 されている微生物を剥離させ、リリース液と ともに濃縮液として回収部13に回収する。こ 際、誘電泳動電極への電圧印加は停止して き、捕集された微生物がリリース液ととも 剥離されて流出するようにする。リリース 供給の際に、気泡を断続的に混入すること 、誘電泳動電極に捕集されている微生物を り容易に剥離させることができる。なお、 続的としたのは、電磁弁V 4 の機能上、流路F 10 -F 9 を形成するか、気泡混入のために開放された 側とF 9 との流路を形成するかの択一的な選択しかで きないために、リリース液か気泡かを択一的 に供給することとなるからである。

 また、リリース工程において供給するリ ース液は試料液よりも少量とすることで、 生物を濃縮して回収することができる。

 流路系は、リリース液保持部12からリリー 液を流出する流路F 10 とセル11にリリース液を貫流するための流路F 2 とを確保するために、電磁弁V 4 によって流路F 10 -F 9 を開通し、電磁弁V 2 によって流路F 8 -F 7 を開通し、電磁弁V 1 によって流路F 7 -F 2 を開通する。さらに、セル11からリリース液 含む微生物を流出して回収部13に流入する めの流路F 3 -F 4 を電磁弁V 5 によって形成する。なお、流路F 9 -F 8 は、T字継手19によって常時形成されている。 これにより、流路F 10 -F 9 -F 8 -F 7 -F 2 -F 3 -F 4 が形成される。換言すれば、リリース工程に おいては、リリース液保持部12とセル11と回 部13との流路系統を確保するように流路が形 成される。また、リリース液保持部12とセル1 1と回収部13との開ループ流路を形成して、微 生物を濃縮して回収する。

[洗浄工程]
 図9、図10は、本発明の実施の形態に係る誘 体微粒子濃縮装置1の流路系を洗浄する洗浄 工程を説明するための流路系概略図である。

 図9においては、濃縮液回収後に回収部13を 液保持部20に替えて、洗浄液保持部18とセル 11と廃液保持部20との流路系統を確保する。 なわち、電磁弁V 3 によって流路F 12 -F 11 を開通し、電磁弁V 2 によって流路F 8 -F 7 を開通し、電磁弁V 1 によって流路F 7 -F 3 を開通し、電磁弁V 5 によって流路F 3 -F 4 を開通することで、流路F 12 -F 11 -F 8 -F 7 -F 2 -F 3 -F 4 が形成されるので、かかる流路の洗浄が可能 となる。

 図10においては、流路F 5 を洗浄するために、洗浄液保持部18を流路F 1 に接続し、廃液保持部20を流路F 5 に接続する。すなわち、電磁弁V 1 によって流路F 1 -F 2 を開通し、電磁弁V 5 によって流路F 3 -F 5 を開通することで、流路F 1 -F 2 -F 3 -F 5 が形成されるので、かかる流路の洗浄が可能 となる。

[クロスフロー]
 図11は、本発明の実施の形態に係る誘電体 粒子濃縮装置1の前処理機構であるクロスフ ー装置2の流路系概略図である。

 クロスフロー装置2は、導入部30と、濃縮 ンプル部31と、ろ液回収部32と、クロスフロ ー部33と、から主に構成されており、その他 路系統には送液ポンプP、適宜にバルブが設 けられている。

 導入部30は、クロスフロー前のサンプル液 は洗浄液が保持してクロスフロー装置2内に ずれかの液が導入される。準備工程及び濃 工程においてはサンプル液が、洗浄工程に いては洗浄液が導入される。導入部30は流 F 30 によって接続されている。

 濃縮サンプル部31は、クロスフロー部33で分 離された誘電体微粒子(微生物)を含む溶液を 収するもので、流入路F 31 と流出路F 33 とによって接続されている。なお、誘電体微 粒子濃縮装置1とクロスフロー装置2とを組み わせて使用する場合は、濃縮サンプル部31 試料液保持部10と同一に又は連結して構成す ることも可能である。

 ろ液回収部32は、クロスフロー部33で分離さ れた電解物質を含む溶液を回収するもので、 流入路F 34 によって接続されている。

 クロスフロー部33は、電解物質を分離する めに、電解物質を透過可能で誘電体微粒子( 生物)を透過し難い中空糸膜を有し、流入路 F 33 と流出路F 32 及びF 34 によって接続されている。

 上記構成を有するクロスフロー装置2を使用 して電解物質を分離する工程について説明す ると、まず、流路F 30 -F 31 -F 33 -F 32 を形成して、換言すれば、導入部30と濃縮サ プル部31とクロスフロー部33とを連通させて 、導入部30からクロスフロー前のサンプル液 上記形成された流路に充填される(準備工程 )。

 次に、流路F 30 -F 31 -F 33 -F 32 ,F 34 を形成して、換言すれば、導入部30と濃縮サ プル部31とろ液回収部32とクロスフロー部33 を連通させて、クロスフロー部33によって 解物質を分離する(濃縮工程)。具体的には、 ポンプPからの圧力により中空糸膜の孔径よ 小さい成分である電解物質は透過してろ液 収部32に回収される。一方、中空糸膜の孔径 より大きい成分である誘電体微粒子(微生物) 透過せずに中空糸膜上に残る。また、ろ液 してろ液回収部32に回収された液量に相当 る量のクロスフロー前のサンプル液が導入 30から導入される。この濃縮工程は、導入部 30のサンプル液がなくなるまで続ける。

 導入部30のサンプル液がなくなると、流路F 30 -F 31 -F 33 -F 32 ,F 34 を形成したまま、導入部30を洗浄液(純水)に えて、洗浄液を導入する(洗浄工程)。中空糸 膜上や流路中に残った誘電体微粒子(微生物) 濃縮サンプル部31に流し込む。

 最後に、流路F 30 とF 34 を断ち、流路F 33 -F 32 -F 31 によって、流路中に残留している濃縮サンプ ルを別に導入する少量の洗浄液で洗い出して 濃縮サンプル部31に流し込む(回収工程)。

 このようにして、濃縮サンプル部31に導 率を低減させた試料液が貯留される。なお 濃縮量は、準備工程で濃縮サンプル部31に充 填したクロスフロー前のサンプル液と洗い出 しに用いた洗浄液量とから決定することがで きる。

 図12は、クロスフローによる媒質の導電 低減を示す図であり、人工海水を使用して 験を行った結果、クロスフロー回数が増え に従って媒質の導電率が低減していること わかる。

 本発明に係る誘電体微粒子濃縮装置は、 生物を含む多量の試料液から、微生物を濃 した濃縮液として標的菌を回収することが きるので、高迅速・高効率の捕集技術が求 られる際に、標的菌を短時間で濃縮し得る のとして有用である。

 また、微生物を濃縮して回収する前に染 液を施すことで染色された微生物を標的菌 して測定装置に提供することが可能となる これは、別に提供される測定装置において 染色液が装置各部に付着することによる測 精度の劣化等を防止するとともに、装置各 の劣化を防止するものとして有用である。

本発明の実施の形態に係る誘電体微粒 濃縮装置の概略図。 セルの概略図。 セル内の誘電泳動電極のパターン図。 本発明の実施の形態に係る誘電体微粒 濃縮装置の流路系概略図。 本発明の実施の形態に係る誘電体微粒 濃縮装置を使用して微生物を捕集する捕集 程を説明するための流路系概略図。 本発明の実施の形態に係る誘電体微粒 濃縮装置を使用して捕集した微生物を染色 る染色工程を説明するための流路系概略図 本発明の実施の形態に係る誘電体微粒 濃縮装置を使用して捕集した微生物をリリ スする前のリリース前洗浄工程を説明する めの流路系概略図。 本発明の実施の形態に係る誘電体微粒 濃縮装置を使用して捕集した微生物をリリ スするリリース工程を説明するための流路 概略図。 本発明の実施の形態に係る誘電体微粒 濃縮装置の流路系を洗浄する洗浄工程を説 するための流路系概略図。 本発明の実施の形態に係る誘電体微粒 子濃縮装置の流路系を洗浄する洗浄工程を説 明するための流路系概略図。 本発明の実施の形態に係る誘電体微粒 子濃縮装置の前処理機構であるクロスフロー 装置の流路系概略図。 クロスフローによる媒質の導電率低減 を示す図。

符号の説明

 1 誘電体微粒子濃縮装置
 2 クロスフロー装置
10 試料液保持部
11 セル
12 リリース液保持部
13 回収部
14 コントロールユニット
17 染色液保持部
18 洗浄液保持部
19 T字継手
20 廃液保持部
30 導入部
31 濃縮サンプル部
32 ろ液回収部
33 クロスフロー部
 P 送水ポンプ
 V n  電磁弁
 F n  流路