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Title:
APPARATUS AND METHOD FOR TRANSFERRING SEPARATED ELECTRONIC COMPONENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069268
Kind Code:
A1
Abstract:
On a table (TA) of an apparatus for transferring separated electronic component (P), a first storing section (S1) and a second storing section (S2) are arranged adjacent to each other. The apparatus is provided with a fixing member (HA), which sucks a plurality of electronic components (P) at one time on the lower surface, and an unfixing mechanism which selectively stops suction of the electronic components (P) fixed to the fixing member (HA) and brings the electronic components (P) to be in an unfixed state. When the fixing member (HA) is positioned above the first storing section (S1), the unfixing mechanism stops suction of the electronic component at positions of one color of a checkered pattern among the electronic components (P) sucked by the fixing member (HA). When the fixing member (HA) moves to above the second storing section (S2), all the electronic components (P) are arranged in staggered state at a fixed pitch in the first storing section (S1) and the second storing section (S2), by stopping suction of other electronic components (P) sucked by the fixing member (HA). A transfer mechanism is also provided for sucking and transferring the electronic components (P) of one line along an X direction among the electronic components (P) stored in the staggered stated on the table (TA).

Inventors:
IWATA YASUHIRO (JP)
YAMAJI SHUZO (JP)
NAKAJIMA SHINYA (JP)
KASHIMURA JUNKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/003400
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOWA CORP (JP)
IWATA YASUHIRO (JP)
YAMAJI SHUZO (JP)
NAKAJIMA SHINYA (JP)
KASHIMURA JUNKO (JP)
International Classes:
H01L21/677; B25J15/06; H01L21/50; H05K13/02
Foreign References:
JP2004055860A2004-02-19
JPS62169423A1987-07-25
JPS64522U1989-01-05
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASI, Ryohei et al. (7th Floor Hougen-Sizyokarasuma Building,37, Motoakuozi-tyo,Higasinotouin Sizyo-sagaru, Simogyo-k, Kyoto-si Kyoto 91, JP)
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Claims:
 基板において格子状に設けられた複数の領域に各々装着されたチップを樹脂封止することによって封止済基板を形成し前記封止済基板を前記領域毎に個片化することによって製造された複数の電子部品を搬送する個片化された電子部品の搬送装置であって、
 前記封止済基板が個片化された後に、市松模様の全てのセルの位置に配置された前記複数の電子部品を下面に一括して吸着する固定部材と、
 前記固定部材に固定された複数の電子部品の吸着を選択的に解除して前記複数の電子部品を固定されない状態にする固定解除機構と、
 前記固定部材の下方に位置することができるテーブルと、
 前記テーブルに設けられた第1の収容部と、
 前記テーブルにおいて前記第1の収容部に隣接して設けられた第2の収容部と、
 を備え、
 前記固定解除機構が、前記固定部材が前記第1の収容部の上に位置すると、該固定部材に吸着された複数の電子部品のうち市松模様の一の色に相当する位置のものの吸着を解除し、該固定部材が該第1の収容部の上から前記第2の収容部の上に移動すると、該固定部材に吸着された他の複数の電子部品の吸着を解除することにより、前記第1の収容部及び第2の収容部に全ての前記電子部品を一定のピッチで千鳥状に配置することを特徴とする個片化された電子部品の搬送装置。
 請求項1に記載の個片化された電子部品の搬送装置において、
 前記固定部材及び/又は前記テーブルを相対的に移動させる移動機構を備えるとともに、
 前記移動機構は、前記第1の収容部と第2の収容部の境界線に直交する方向の電子部品が奇数個である場合には、前記第1の収容部に前記電子部品が収容された後に前記固定部材及び/又は前記テーブルを該境界線に直交する方向に移動させ、前記境界線に直交する方向の電子部品が偶数個である場合には、前記第1の収容部に前記電子部品が収容された後に前記固定部材及び/又は前記テーブルを該境界線に直交する方向に移動させるとともに該境界線に平行な方向に沿って前記全てのセルの位置に配置されていたときの電子部品の該方向の中心間間隔だけ移動させることを特徴とする個片化された電子部品の搬送装置。
 請求項1又は2に記載の個片化された電子部品の搬送装置において、
 前記テーブルにおいて千鳥状に収容された複数の電子部品のうち前記市松模様における1方向に沿う1ライン分の電子部品を一括して吸着して搬送する搬送機構と、
 前記搬送機構に所定の中心間間隔で設けられた、前記電子部品を各々吸着する複数の吸着機構とを備えるとともに、
 前記吸着機構の中心間間隔は変更可能であることを特徴とする個片化された電子部品の搬送装置。
 基板において格子状に設けられた複数の領域に各々装着されたチップを樹脂封止することによって封止済基板を形成し前記封止済基板を前記領域毎に個片化することによって製造された複数の電子部品を搬送する個片化された電子部品の搬送方法であって、
 前記封止済基板が個片化された後に、市松模様の全てのセルの位置に配置された前記複数の電子部品を固定部材の下面に一括して吸着する工程と、
 前記固定部材と、前記複数の電子部品を収容することができるテーブルに設けられた第1の収容部とを位置合わせする工程と、
 前記固定部材に固定された複数の電子部品の吸着を選択的に解除して前記複数の電子部品のうち前記市松模様の一の色に相当する位置にある電子部品を前記第1の収容部に収容する工程と、
 前記固定部材と、前記テーブル上で前記第1の収容部に隣接して設けられた第2の収容部とを位置合わせする工程と、
 前記固定部材に固定された複数の電子部品の吸着を選択的に解除して前記複数の電子部品のうち前記市松模様の他の色に相当する位置にある電子部品を前記第2の収容部に収容することにより、前記第1の収容部及び第2の収容部に全ての前記電子部品を一定のピッチで千鳥状に配置する工程と、
 を含むことを特徴とする個片化された電子部品の搬送方法。
 請求項4記載の個片化された電子部品の搬送方法において、
 前記固定部材及び/又は前記テーブルを場合に応じて相対的に移動させる工程を備えるとともに、
 前記移動させる工程では、前記第1の収容部と第2の収容部の境界線に直交する方向の電子部品が偶数個である場合には、前記第1の収容部に前記電子部品が収容された後に前記固定部材及び/又はテーブルを該境界線に直交する方向に移動させるとともに前記境界線に平行な方向に沿って前記全てのセルの位置に配置されていたときの電子部品の該方向の中心間間隔だけ移動させることを特徴とする個片化された電子部品の搬送方法。
 請求項4又は5に記載の個片化された電子部品の搬送方法において、
 搬送機構を使用して、前記テーブルにおいて千鳥状に収容された複数の電子部品のうち前記市松模様における1方向に沿う1ライン分の電子部品を一括して吸着して搬送する工程を有するとともに、
 前記搬送機構において所定の中心間間隔で設けられた、前記電子部品を各々吸着する複数の吸着機構における前記所定の中心間間隔を変更する工程を備えることを特徴とする個片化された電子部品の搬送方法。
Description:
個片化された電子部品の搬送装 及び搬送方法

 本発明は、個片化された電子部品の搬送 置及び搬送方法に関するものである。特に 基板において格子状に設けられた複数の領 に各々装着された半導体チップ等を樹脂封 することによって封止済基板を形成し、そ 封止済基板を領域毎に個片化することによ て複数の電子部品を製造する際に使用され 搬送技術に関するものである。

 図5を使用して、複数の電子部品を効率よ く製造する目的で従来から実施されている方 式の1つである、封止済基板を個片化する方 を説明する。図5(1)は封止済基板がステージS Tに固定された状態を、図5(2)は個片化された 子部品が2つのテーブルT1、T2に搬送されて 置された状態を、それぞれ示す概略平面図 ある。なお、本出願書類に含まれるいずれ 図についても、わかりやすくするために、 宜省略し又は誇張して模式的に描かれてい 。

 封止済基板Mは、プリント基板、リードフ レーム等からなる基板と基板の片方の面に形 成された封止樹脂とを有する(いずれも図示 し)。また、図5(1)に示されているように、封 止済基板Mは、基板に設けられた複数の領域 有し、それらの領域が複数の電子部品P(図5(2 )に示された電子部品Pを参照)にそれぞれ相当 する。図5(1)においては複数の電子部品に相 する各領域に便宜的に11~15、21~25、・・・、8 1~85の符号を付し、図5(2)においては複数の電 部品Pに11~15、21~25、・・・、81~85の符号を付 している。封止済基板Mの各領域には、それ れ半導体チップ等のチップ状部品(図示なし) が装着されている。各領域は、仮想線Lによ て区切られ、X方向及びY方向における一定の ピッチ(中心間間隔)に従って格子状に設けら ている。図5において、各領域の平面形状を 正方形として、X方向及びY方向における一定 ピッチをpで示している。

 電子部品の製造工程において、封止済基 Mは、吸着や粘着等の手段によってステージ STに固定されて、回転刃を使用したダイサ等 よって仮想線Lに沿って切断(フルカット)さ る。このことにより、個片化された複数の 子部品(図5(2)の電子部品Pを参照)が製造され る。個片化された電子部品は、図5(1)に示さ たステージSTの上に格子状に置かれる。そし て、それらの電子部品は、吸着治具によって 固定され、ステージSTの上から保管用のトレ や次工程で使用されるテーブル(いずれも図 示なし)に搬送される(例えば、特許文献1参照 )。

 ところで、近年、電子機器に対する低価 化や小型化等の要請から、電子部品が小型 する傾向にある。この傾向に伴い、次の問 が生じている。第1に、吸着治具の先端に設 けられた吸着ヘッド同士の間隔が小さくなり 、吸着治具の製作が困難になってきた。第2 、電子部品が保管されるトレイや次工程で 用されるテーブルにおいて、電子部品がそ ぞれ収納される凹部の内底部の周辺に設け れる斜面部の製作が困難になってきた。こ 斜面部は、凹部の内底部の周辺において電 部品を案内するために設けられている。な 、これらの問題は、電子部品の平面寸法が 辺3mm以下である場合に顕著である。

 図5と図6とを参照して、これらの問題に 処すべく行われている、複数の電子部品を 送して千鳥状に配置する従来の方式を説明 る。図6(1)~(3)は、個片化された複数の電子部 品をステージSTから搬送して、2個のテーブル T1、T2の上にそれぞれ千鳥状に配置する過程 説明する概略正面図である。

 ところで、複数の電子部品を「千鳥状に 置する」とは、ある電子部品の斜め上及び め下に他の電子部品が存在し、上下左右に 他の電子部品が存在しないように、複数の 子部品を配置することをいう。言い換えれ 、複数の電子部品を「千鳥状に配置する」 は、市松模様の一の色に相当する位置に複 の電子部品を配置することをいう。そして 「市松模様」とは、紺と白とを打違えに碁 縞を並べた文様を意味する。また、本出願 類に含まれる図において、横方向(X方向)に う並びを「行」と呼び、縦方向(Y方向)に沿 並びを「列」と呼ぶことにする。図5(1)のス テージSTには、8行×5列の合計40個の電子部品 配置される。

 図6において、搬送機構PUには、5個の吸着 ヘッドH1~H5が設けられている。吸着ヘッドH1~H 5には、それぞれ吸着管V1~V5が設けられている 。また、吸着管V1~V5は、それぞれ弁を経由し 減圧タンク(いずれも図示なし)に接続され いる。減圧タンクと弁と吸着管V1~V5とは、電 子部品を固定するとともにその固定を解除す る固定・固定解除機構に含まれる。

 まず、図6(1)に示された状態から搬送機構 PUが下降して、5個の吸着ヘッドH1~H5のそれぞ によって、ステージST上における個片化さ た電子部品11~15を一括して吸着する。そして 、搬送機構PUが上昇し、次工程で使用される2 個のテーブルのうちのテーブルT1の上に移動 、下降し、吸着管V1、V3、V5において吸着を 除する。これにより、図6(2)に示すように、 テーブルT1の上において、2pのピッチを有す ようにして電子部品11、13、15が配置される

 次に、図6(2)に示すように、搬送機構PUが 昇し図の右方向に移動して、次工程で使用 れる2個のテーブルのうちのテーブルT2の上 で移動する。そして、搬送機構PUが下降し 吸着管V2、V4において吸着を解除する。これ より、テーブルT2の上において、2pのピッチ を有するようにして電子部品12、14が配置さ る。ここまでの工程によって、図5(2)におい 各テーブルT1、T2の最もYの正方向寄り(図で 上方)の行に電子部品11~15が配置される。具 的には、テーブルT1には電子部品11、13、15 、テーブルT2には電子部品12、14が、各テー ルT1、T2においてそれぞれ2pのピッチを有す ようにして配置される。

 その後に、2pのピッチを有する吸着ヘッ を有する別の吸着治具(図示なし)が、電子部 品11、13、15と、電子部品12、14とを、順次一 して吸着し、トレイや次工程で使用される ーブルに搬送する。すなわち、まず電子部 11、13、15を一括して吸着して搬送し、次に 子部品12、14を一括して吸着して搬送する。 の従来の技術によれば、各テーブルT1、T2の 1つの行にそれぞれ配置された3個及び2個の電 子部品11、13、15と電子部品12、14との合計5個 電子部品Pを、2回に分けて搬送する。そし 、図5(2)に示された場合には、合計40個の電 部品を16回に分けて搬送することになる。し たがって、個片化され千鳥状に配置された電 子部品を搬送する効率を上げることが困難で ある。

特開2000-100757号公報(第6頁)

 本発明が解決しようとする課題は、ステ ジの上に格子状に置かれている個片化され 電子部品をテーブルの上に搬送して千鳥状 配置し、更にテーブルの上から搬送する際 効率が低いことである。

 以下、「課題を解決するための手段」と 発明の効果」と「発明を実施するための最 の形態」との説明におけるかっこ内の符号 は、説明における用語と図面に示された構 要素とを対比しやすくする目的で記載され ものである。また、これらの符号等は、「 面に示された構成要素に限定して、説明に ける用語の意義を解釈すること」を意味す ものではない。

 上述の課題を解決するために、本発明に係 個片化された電子部品の搬送装置は、
 基板において格子状に設けられた複数の領 に各々装着されたチップを樹脂封止するこ によって封止済基板(M)を形成し封止済基板( M)を領域毎に個片化することによって製造さ た複数の電子部品(P)を搬送する個片化され 電子部品の搬送装置であって、
 封止済基板(M)が個片化された後に、市松模 の全てのセルの位置に配置された複数の電 部品(P)を下面に一括して吸着する固定部材( HA)と、
 固定部材(HA)に固定された複数の電子部品(P) の吸着を選択的に解除して複数の電子部品(P) を固定されない状態にする固定解除機構(V1~V5 )と、
 固定部材(HA)の下方に位置することができる テーブル(TA)と、
 テーブル(TA)に設けられた第1の収容部(S1)と
 テーブル(TA)において第1の収容部(S1)に隣接 て設けられた第2の収容部(S2)と、
 を備え、
 固定解除機構(V1~V5)が、固定部材(HA)が第1の 容部(S1)の上に位置すると、固定部材(HA)に 着された複数の電子部品(P)のうち市松模様 一の色に相当する位置のものの吸着を解除 、固定部材(HA)が第1の収容部(S1)の上から第2 収容部(S2)の上に移動すると、固定部材(HA) 吸着された他の複数の電子部品(P)の吸着を 除することにより、第1の収容部(S1)及び第2 収容部(S2)に全ての電子部品(P)を一定のピッ で千鳥状に配置することを特徴とする。

 また、本発明に係る個片化された電子部品 搬送装置は、上述の搬送装置において、
 固定部材(HA)及び/又はテーブル(TA)を相対的 移動させる移動機構を備えるとともに、
 移動機構は、第1の収容部(S1)と第2の収容部( S2)の境界線に直交する方向(X方向)の電子部品 (P)が奇数個である場合には、第1の収容部(S1) 電子部品(P)が収容された後に固定部材(HA)及 び/又はテーブル(TA)を該境界線に直交する方 (X方向)に移動させ、前記境界線に直交する 向(X方向)の電子部品(P)が偶数個である場合 は、第1の収容部(S1)に電子部品(P)が収容さ た後に固定部材(HA)及び/又はテーブル(TA)を 境界線に直交する方向(X方向)に移動させる ともに該境界線に平行な方向(Y方向)に沿っ 前記全てのセルの位置に配置されていたと の電子部品(P)の該方向(Y方向)の中心間間隔(p )だけ移動させることを特徴とする。

 また、本発明に係る個片化された電子部品 搬送装置は、上述の搬送装置において、
 テーブル(TA)において千鳥状に収容された複 数の電子部品(P)のうち市松模様における1方 (X方向)に沿う1ライン分の電子部品(P)を一括 て吸着して搬送する搬送機構(PU)と、
 搬送機構(PU)に所定の中心間間隔(2p)で設け れた、電子部品(P)を各々吸着する複数の吸 機構(H1~H5)とを備えるとともに、
 吸着機構(H1~H5)の中心間間隔(p,2p)は変更可能 であることを特徴とする。

 また、本発明に係る個片化された電子部品 搬送方法は、
 基板において格子状に設けられた複数の領 に各々装着されたチップを樹脂封止するこ によって封止済基板(M)を形成し封止済基板( M)を領域毎に個片化することによって製造さ た複数の電子部品(P)を搬送する個片化され 電子部品の搬送方法であって、
 封止済基板(M)が個片化された後に、市松模 の全てのセルの位置に配置された複数の電 部品(P)を固定部材(HA)の下面に一括して吸着 する工程と、
 固定部材(HA)と、複数の電子部品(P)を収容す ることができるテーブル(TA)に設けられた第1 収容部(S1)とを位置合わせする工程と、
 固定部材(HA)に固定された複数の電子部品(P) の吸着を選択的に解除して複数の電子部品(P) のうち市松模様の一の色に相当する位置にあ る電子部品(P)を第1の収容部(S1)に収容する工 と、
 固定部材(HA)と、テーブル(TA)上で第1の収容 (S1)に隣接して設けられた第2の収容部(S2)と 位置合わせする工程と、
 固定部材(HA)に固定された複数の電子部品(P) の吸着を選択的に解除して複数の電子部品(P) のうち市松模様の他の色に相当する位置にあ る電子部品(P)を第2の収容部(S2)に収容するこ により、第1の収容部(S2)及び第2の収容部(S2) に全ての電子部品(P)を一定のピッチで千鳥状 に配置する工程と、
を含むことを特徴とする。

 また、本発明に係る個片化された電子部品 搬送方法は、上述の搬送方法において、
 固定部材(HA)及び/又はテーブル(TA)を場合に じて相対的に移動させる工程を備えるとと に、
 移動させる工程では、第1の収容部(S1)と第2 収容部(S2)の境界線に直交する方向(X方向)の 電子部品(P)が偶数個である場合には、第1の 容部(S1)に電子部品(P)が収容された後に固定 材(HA)及び/又はテーブル(TA)を該境界線に直 する方向(X方向)に移動させるとともに前記 界線に平行な方向(Y方向)に沿って前記全て セルの位置に配置されていたときの電子部 (P)の該方向(Y方向)の中心間間隔(p)だけ移動 せることを特徴とする。

 また、本発明に係る個片化された電子部品 搬送方法は、上述の搬送方法において、
 搬送機構(PU)を使用して、テーブル(TA)にお て千鳥状に収容された複数の電子部品(P)の ち市松模様における1方向(X方向)に沿う1ライ ン分の電子部品(P)を一括して吸着して搬送す る工程を有するとともに、
 搬送機構(PU)において所定の中心間間隔(p,2p) で設けられた、電子部品(P)を各々吸着する複 数の吸着機構(H1~H5)におけるその所定の中心 間隔(p,2p)を変更する工程を備えることを特 とする。

 本発明によれば、固定部材(HA)によって、 個片化された複数の電子部品(P)を一括して吸 着して搬送し、テーブル(TA)において千鳥状 収容されるようにして配置する。これによ て、個片化された電子部品(P)を搬送する効 が大幅に向上する。

 また、本発明によれば、複数の電子部品( P)を、第1の収容部(S1)と第2の収容部(S2)の境界 線に直交する方向(X方向)に沿う1ライン分の 数が偶数である場合と奇数である場合との ずれにおいても、効率よく千鳥状に配置さ ることができる。

 また、本発明によれば、搬送機構(PU)が有 する複数の吸着機構(H1~H5)の中心間間隔(p,2p) 変更可能である。したがって、個片化され 複数の電子部品(P)の中心間間隔(p)が様々に なる場合においても、複数の吸着機構(H1~H5) 中心間間隔(p,2p)を変更することによって、 れらの複数の電子部品(P)を搬送することが きる。

図1(1)は実施例1に係る搬送装置の搬送 象である電子部品の当初の状態を上方から 視して示し、図1(2)は電子部品が搬送される 中の状態を示す、それぞれ平面図である。 図2(1)~(3)は、千鳥状に配置された複数 電子部品をテーブルから搬送する過程を説 する概略正面図である。 図3(1)は実施例2に係る搬送装置の搬送 象である電子部品の当初の状態を上方から 視して示し、図3(2)、(3)は電子部品が搬送さ る途中に発生する不具合を示す、それぞれ 面図である。 図4(1)は実施例2に係る搬送装置の搬送 象である電子部品の当初の状態を上方から 視して示し、図4(2)、(3)は電子部品が搬送さ る途中の状態を示す、それぞれ平面図であ 。 図5(1)は、従来技術において、封止済基 板がステージに固定された状態を、図5(2)は 片化された電子部品が2つのテーブルに搬送 れて配置された状態を、それぞれ示す概略 面図である。 図6(1)~(3)は、従来技術において、個片 された電子部品をステージから搬送して2個 テーブルの上にそれぞれ千鳥状に配置する 程を説明する概略正面図である。

符号の説明

 11~15、21~25、・・・、81~85  電子部品
 H1~H5  吸着ヘッド(吸着機構)
 HA  固定部材
 L  仮想線
 M  封止済基板
 P  電子部品
 PU  搬送機構
 R1~R8  行
 S1  第1の収容部
 S2  第2の収容部
 ST  ステージ
 TA  テーブル
 V1~V5  固定・固定解除機構(固定解除機構)

 個片化された電子部品の搬送装置に、複 の電子部品(P)のうち市松模様の一の色に相 する位置にある電子部品(P)を収容する第1の 収容部(S1)と、市松模様の他の色に相当する 置にある電子部品(P)を収容する第2の収容部( S2)とが、テーブル(TA)において隣接して設け れている。また、テーブル(TA)において等し 中心間間隔(2p)で千鳥状に収容された複数の 電子部品(P)のうち、市松模様における1方向(X 方向)に沿う1ライン分の電子部品(P)を一括し 吸着して搬送する搬送機構(PU)が設けられて いる。搬送機構(PU)には、所定の中心間間隔(2 p)で設けられ1ライン分の電子部品(P)を各々吸 着する複数の吸着機構(H1~H5)が設けられてい 。1方向(X方向)に沿う1ライン分の電子部品(P) は等しい中心間間隔(2p)で配置されている。

 本発明に係る電子部品の搬送装置の実施 1を、図1と図2とを参照して説明する。図1(1) は本実施例に係る搬送装置の搬送対象である 電子部品の当初の状態を上方から透視して示 し、図1(2)は電子部品が搬送される途中の状 を示す、それぞれ平面図である。図2(1)~(3)は 、千鳥状に配置された複数の電子部品をテー ブルから搬送する過程を説明する概略正面図 である。本実施例は、図5(1)のステージSTにお いて1行分(1ライン分)に相当する電子部品Pが 数個である場合を対象としている。

 図1(1)に示されているように、本実施例に 係る電子部品の搬送装置は、図5(1)に示され ステージSTに置かれていた複数の電子部品を 一括して吸着して固定する固定部材HAを有す 。図5(1)のステージSTにおいて、回転刃を使 したダイサによって切断(個片化)された複 の電子部品は5個/行であって8行だけ並ぶの 、合計40個が配置されることになる。

 固定部材HAは、図のX,Y,Zの各方向に移動可 能に設けられている。また、固定部材HAは、 の下面に複数の電子部品P(電子部品11~15、21~ 25、・・・、81~85)を一括して吸着して固定す とともに、それらの固定を選択的に解除す 固定・固定解除機構(図示なし)を有する。 の固定・固定解除機構は、各電子部品Pに対 して設けられた吸着管と、それらにそれぞ 接続された弁を介して接続された減圧タン とを有する。

 また、図1(2)に示されているように、本実 施例に係る電子部品の搬送装置には、固定部 材HAの下方に位置することができ、固定部材H Aから複数の電子部品を受け取る1個のテーブ TAが設けられている。テーブルTAには、2つ 収容部である第1の収容部S1と第2の収容部S2 が、図1(2)において破線で示されているよう 隙間なく隣接して設けられている。各収容 S1,S2には、それぞれ収容されるべき複数の 子部品に対応する凹部(図示なし)が設けられ ている。図1(2)には、全ての凹部に電子部品P 収容された状態が示されている。

 それらの凹部は、第1の収容部S1と第2の収 容部S2とのそれぞれにおいて一定の2pのピッ を有するようにして、かつ、第1の収容部S1 第2の収容部S2との全体にわたって千鳥状に( 松模様の一の色に相当する位置に)なるよう にして、設けられている。更に、第1の収容 S1と第2の収容部S2とは隙間なく隣接して設け られているので、同じ行において第1の収容 S1と第2の収容部S2との境界をはさんで隣接す る2個の電子部品Pの間のピッチも2pになる。 れらのことによって、第1の収容部S1と第2の 容部S2との全体において、複数の電子部品P それぞれ収容される凹部が2pのピッチで千 状に設けられていることになる。

 以下、本実施例に係る電子部品の搬送装 の動作を図1と図2とを参照して説明する。 ず、固定部材HAが、図5(1)に示されたステー STに置かれていた複数の電子部品Pを一括し 吸着して、固定部材HAの下面に固定する。こ の時点で、図1(1)に示されているように、固 部材HAの下面には電子部品11~15、21~25、・・ 、81~85が、X方向とY方向とにおいてpのピッチ で、吸着して固定されている。詳細に説明す れば、5個の電子部品11~15が1つの行に並び、 下同様に5個の電子部品21~25、・・・、5個の 子部品81~85がそれぞれ1つの行に並んで、吸 されて固定されている。

 次に、固定部材HAがテーブルTAにおける第 1の収容部S1の上方に移動して、各電子部品P 第1の収容部S1において各電子部品Pに対応し 設けられた凹部とを位置合わせした後に下 する。そして、後述する一部の電子部品Pに 対する吸着を解除して、それらの電子部品P 第1の収容部S1に2pのピッチで配置する。吸着 が解除されて第1の収容部S1に配置される電子 部品は、電子部品11、13、15、22、24、~、71、73 、75、82、84である。

 次に、固定部材HAがテーブルTAにおける第 2の収容部S2の上方に移動して、各電子部品P 第2の収容部S2において各電子部品Pに対応し 設けられた凹部とを位置合わせした後に下 する。この移動において、固定部材HAはY方 には移動しない。そして、後述する一部の 子部品Pに対する吸着を解除して、それらの 電子部品Pを第2の収容部S2に2pのピッチで配置 する。吸着が解除されて第2の収容部S2に配置 される電子部品は、電子部品12、14、21、23、2 5、~、72、74、81、83、85である。ここまでの工 程により、図1(2)に示されているように、テ ブルTAにおいて電子部品Pが、各行R1、~、R8に おいて5個ずつ配置されるとともに、X方向とY 方向とにおいて2pのピッチで千鳥状に配置さ たことになる。

 次に、図2(1)に示されているように、pの ッチを有する吸着ヘッドH1~H5を有する搬送機 構PUにおいて、ピッチを2pに変更する。ここ 、搬送装置においてピックアップユニット ピッチを可変にする公知の技術を採用して 吸着ヘッドH1~H5のピッチを変更可能であるよ うにすることができる(例えば、特開2004-039706 号公報参照)。

 次に、図2(2)に示されているように搬送機 構PUが下降する。そして、図2(3)に示されてい るように、X方向に沿って並ぶ1行分(行R1の1ラ イン分)の電子部品Pを、すなわち電子部品11 13、15、12、14を吸着ヘッドH1~H5がそれぞれ吸 した後に、搬送機構PUが上昇する。

 次に、搬送機構PUは、トレイや次工程で 用されるテーブルに5個の電子部品Pを搬送す る。搬送機構PUはこの動作を合計8回繰り返す ことによって、テーブルTAに配置された40個 電子部品P(図1(2)参照)をすべて搬送する。

 ここまで説明したように、本実施例によ ば、第1に、固定部材HAによって、個片化さ た複数の電子部品Pを一括して吸着して搬送 し、テーブルTAにおいて千鳥状に収容される うにして配置する。第2に、1行分(1ライン分 )に相当する電子部品Pが奇数個である場合に いて、従来技術の動作回数に比較して半分 回数の動作で、千鳥配置された電子部品Pを 搬送する。これらによって、個片化された電 子部品Pを搬送する効率を大幅に向上させる とができる。

 本発明に係る電子部品の搬送装置の実施 2を、図3と図4とを参照して説明する。図3(1) は本実施例に係る搬送装置の搬送対象である 電子部品の当初の状態を上方から透視して示 し、図3(2)、(3)は電子部品が搬送される途中 発生する不具合を示す、それぞれ平面図で る。図4(1)は本実施例に係る搬送装置の搬送 象である電子部品の当初の状態を上方から 視して示し、図4(2)、(3)は電子部品が搬送さ れる途中の状態を示す、それぞれ平面図であ る。本実施例は、図5(1)のステージSTにおいて 1行分(1ライン分)に相当する電子部品Pが偶数 である場合を対象としている。

 図3(1)に示されているように、固定部材HA 、4個/行であって8行だけ並んでいる32個の 子部品Pを、一括して吸着して固定する。こ で、1個のテーブルTAに2pのピッチで電子部 Pを千鳥状に配置しようして、図1について説 明した動作と同様の動作を行った場合には、 次の2つの不具合が発生する。

 第1の不具合は、図3(2)の行R1、行R3、・・ において電子部品11、13、12、14、31、33、32 34、・・・を2pのピッチで配置した場合には 行R2、R4、・・・の「X」と記載された位置 おいて、2個の電子部品Pが重なって配置され ることである。例えば、行R2の「X」と記載さ れた位置において、電子部品24と電子部品21 が重なってしまう。第2の不具合は、第1の不 具合を回避しようとして、行R2、・・・にお て電子部品22、24、21、23、・・・を2pのピッ チで配置した場合には、行R1、R3、・・・に ける破線の正方形が記載された位置におい 電子部品Pが配置されないことである。

 これらの不具合を解消するための搬送装 の動作を、図4を参照して説明する。まず、 固定部材HAが、ステージ(図5(1)に示されたス ージSTを参照)に置かれていた複数の電子部 Pを一括して吸着して、固定部材HAの下面に 定する。この時点で、図4(1)に示されている うに、固定部材HAの下面には電子部品11~14、 21~24、・・・、81~84が、X方向とY方向とにおい てpのピッチで、吸着して固定されている。

 次に、固定部材HAが、テーブルTAにおける 第1の収容部S1の上方に移動し、各電子部品P テーブルTAにおいて各電子部品Pに対応して けられた凹部とを位置合わせした後に下降 る。そして、後述する一部の電子部品Pに対 る吸着を解除して、それらの電子部品Pを第 1の収容部S1に2pのピッチで配置する。図4(2)に 示されているように、吸着が解除されて第1 収容部S1に配置される電子部品は、電子部品 11、13、22、24、~、71、73、82、84である。この 点で、固定部材HA(図4(1)を参照)には、電子 品12、14、21、23、~、72、74、81、83が引き続き 固定されている。これらの電子部品は、図4(2 )において正方形で囲まれていない符号によ て便宜的に示されている。

 次に、図4(2)に示されている状態から、固 定部材HA(図4(1)参照)とテーブルTAとが、Y方向 ピッチpに等しい距離だけ、Y方向に相対的 移動する。具体的には、固定部材HAに引き続 き固定されている電子部品12、14、・・・が 本来の対応する行よりも図において1行分だ 下方(又は上方)に位置するように移動する 図4(2)では、電子部品12、14が行R2に相当する 置に移動する。この移動は、モータ等の移 機構によって行われる。また、固定部材HA テーブルTAとのいずれか一方がY方向に移動 てもよく、双方がY方向に移動してもよい。

 次に、固定部材HAが、テーブルTAにおける 第2の収容部S2の上方に移動し、各電子部品P テーブルTAにおいて各電子部品Pに対応して けられた凹部とを位置合わせした後に下降 る。そして、後述する一部の電子部品Pに対 る吸着を解除して、それらの電子部品Pを第 2の収容部S2に2pのピッチで配置する。吸着が 除されて第2の収容部S2に配置される電子部 は、電子部品12、14、21、23、~、72、74、81、8 3である。これにより、例えば電子部品12、14 、図4(2)で破線の矢印によって示したように 移動して第2の収容部S2に配置される。これら の動作によって、最終的には、電子部品Pは 4(3)に示されているように配置される。した って、電子部品Pは、上端の行であるR1と下 の行(図示なし)とにおいてはそれぞれ2個、 りの行であるR2、R3、・・・においてはそれ ぞれ4個が配置されるとともに、テーブルTA全 体においては9行にわたって2pのピッチで千鳥 状に配置されたことになる。

 次に、図2について説明した場合と同様に して、テーブルTAに千鳥状に配置された電子 品Pを搬送する。具体的には、搬送機構PU(図 2(2)参照)によって、1回の動作あたり1行分(1ラ イン分)の電子部品P(2個又は4個)を搬送する。 そして、この動作を合計9回繰り返すことに って、テーブルTAに配置された32個の電子部 Pをすべて搬送する。

 ここまで説明したように、本実施例によ ば、第1に、実施例1と同様に固定部材HAによ って、個片化された複数の電子部品Pを一括 て吸着して搬送し、テーブルTAにおいて千鳥 状に収容されるようにして配置する。第2に 1行分(1ライン分)に相当する電子部品Pが偶数 個である場合において、従来技術の動作回数 に比較してほぼ半分の回数の動作で、千鳥配 置された電子部品Pを搬送する。これらによ て、個片化された電子部品Pを搬送する効率 大幅に向上させることができる。

 なお、各実施例に関する説明では、図5(1) に示されたステージSTから、固定部材HAが複 の電子部品を一括して吸着して搬送するこ とした。これに限らず、ステージST自体を反 転させて、そのステージSTを第1の収容部S1と 2の収容部S2との上まで移動させてもよい。

 また、吸着ヘッドH1~H5のピッチを変更可 であるようにするには、異なるピッチを有 る複数の吸着ヘッドをそれぞれ備えた複数 類の搬送機構PUを準備して、電子部品のピッ チに応じて搬送機構PUを選択して使用しても い。これにより、複数の吸着ヘッドのピッ が変更可能になる。

 また、基板に設けられた複数の領域のピ チ、すなわち個片化された複数の電子部品 ピッチは、X方向とY方向とにおいていずれ pであることとした。これに限らず、複数の 子部品のピッチがX方向とY方向とにおいて なる場合においても、本発明を適用するこ ができる。

 また、封止済基板Mを切断(個片化)する工 においては、回転刃を使用する切断装置(ダ イサ)を使用することとした。これに限らず レーザ光、ウォータージェット、ワイヤソ 、バンドソー等による切断装置を使用して よい。加えて、仮想線Lにおいて封止済基板M を切削して溝を形成し(ハーフカットし)、そ 後に封止済基板Mに外力を加えて各電子部品 に分離することもできる。

 また、切断線に相当する仮想線Lが直線で あって、個片化された電子部品Pの平面形状 正方形であることとした。これに限らず、 片化された電子部品Pの平面形状は長方形で ってもよい。更に、切断線に相当する仮想 Lに曲線又は折れ線が含まれていてもよい。 例えば、平面形状の外縁に曲線又は折れ線が 含まれている電子部品(例えば、ある種のメ リカード)を製造する場合においても、本発 を適用することができる。

 また、本発明は、上述の各実施例に限定 れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し い範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適 に組み合わせ、変更し、又は選択して採用 きるものである。