Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
APPARATUS FOR REMOVING UNBURNED CARBON IN FLY ASH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/078389
Kind Code:
A1
Abstract:
Unburned carbon is efficiently separated according to the properties of fly ash. An apparatus is provided which comprises: a slurry preparation tank (10) in which water (c) is added to fly ash (a) to produce a slurry (d); a scavenger addition device (20) for adding a scavenger (e) to the slurry (d); a vertical surface-modification device (30) in which the slurry after addition of the scavenger is stirred at a high speed to impart shear force thereto and thereby cause the scavenger (e) to adhere to the surface of unburned carbon (b) contained in the slurry; a regulating tank (60) in which a blowing agent (f) is added to the slurry (d') which has undergone surface modification with the surface modification device; and a flotation machine (70) with which the unburned carbon (b) is floated together with bubbles (n) and separated from the slurry containing the blowing agent.

Inventors:
MATSUO KAZUYOSHI (JP)
ABE KAZUO (JP)
KOYAMA HITOSHI (JP)
YAMAKI TOSHIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2006/325893
Publication Date:
July 03, 2008
Filing Date:
December 26, 2006
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
MITSUI SHIPBUILDING ENG (JP)
MATSUO KAZUYOSHI (JP)
ABE KAZUO (JP)
KOYAMA HITOSHI (JP)
YAMAKI TOSHIO (JP)
International Classes:
B03D1/02; B01F7/16; B01F7/18; B03D1/001; B09B5/00; C04B18/08
Foreign References:
JPH0538468A1993-02-19
JPS63104668A1988-05-10
JPH11209477A1999-08-03
JPH1017313A1998-01-20
JPS6125651A1986-02-04
Other References:
See also references of EP 2116308A4
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Shin-ichi et al. (Noguchi & Saika International Patent Office37 Kowa Building,4-5, Tsukiji 1-chom, Chuo-ku Tokyo 45, JP)
Download PDF:
Claims:
 フライアッシュに水を加えてスラリーを生成するスラリー調製槽と、前記スラリーに捕集剤を添加する捕集剤添加装置と、捕集剤添加後のスラリーを高速攪拌して剪断力を付与することにより、当該スラリー中の未燃カーボンの表面に捕集剤を付着させる竪型の表面改質装置と、該表面改質装置によって表面改質されたスラリーに起泡剤を添加する調整槽と、起泡剤添加後のスラリーから気泡とともに未燃カーボンを浮選して分離する浮選機から成るフライアッシュ中の未燃カーボン除去装置。
 前記表面改質装置を、竪型の攪拌槽と、攪拌羽根を有する竪型の攪拌機からなる表面改質機を直列に複数台接続して剪断力を多段に付与するように構成することを特徴とする請求項1記載のフライアッシュ中の未燃カーボン除去装置。
 前記表面改質装置を、竪型の攪拌槽と、該攪拌槽の内面に多段に設けた環状の仕切壁と、前記攪拌槽の軸芯部に設けた回転軸と、該回転軸に前記仕切壁と交互になるように設けた攪拌羽根からなる竪型多段式攪拌槽により構成することを特徴とする請求項1記載のフライアッシュ中の未燃カーボン除去装置。
 捕集剤添加後のスラリーに剪断力を付与するに当たり、単位スラリー量当り10~100Kw/m の攪拌力を付与することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフライアッシュ中の未燃カーボン除去装置。
 攪拌槽と攪拌羽根の間のクリアリンスを2~100mmとすることを特徴とする請求項2又は3記載のフライアッシュ中の未燃カーボン除去装置。
 隣接する竪型の攪拌槽を接続管によって接続すると共に、前記接続管に所定の攪拌槽を迂回するバイパス路を設けたことを特徴とする請求項2記載のフライアッシュ中の未燃カーボン除去装置。
Description:
フライアッシュ中の未燃カーボ 除去装置

 本発明は、フライアッシュ中の未燃カー ン除去装置、更に詳しくは、石炭焚き火力 電所や流動床燃焼炉などで発生したフライ ッシュから未燃カーボンを効率的に除去す フライアッシュ中の未燃カーボン除去装置 関する。

 石炭焚き火力発電所や流動床燃焼炉など 発生したフライアッシュ(FA)は、セメントや 人工軽量骨材の原料、或いは、コンクリート 用混和材などに利用されている。

 しかしながら、フライアッシュをコンク ートの混和材として使用すると、フライア シュ中に含まれている未燃カーボンがAE剤 減水剤などを吸収するため、予め、吸収分 見込んで余分にAE剤、減水剤を補填する必要 があり、不経済であった。また、未燃カーボ ンは、撥水性を有しているため、コンクリー トの打設時にコンクリートから分離して浮き 上がり、コンクリートの打継部に未燃カーボ ンによる黒色部が発生するなどの弊害があっ た。更に、フライアッシュ中の未燃カーボン の含有量が多い場合には、フライアッシュど うしの結合力が不足し、人工軽量骨材の品質 が低下するという問題もあった。

 このため、フライアッシュに水を加えて ラリー化し、スラリー化したフライアッシ に灯油などの捕集剤を添加し、更に、高速 断ミキサーによって未燃カーボンの表面の 質を行なって未燃カーボンの表面に捕集剤 付着させ、しかる後に、起泡剤を添加して 選法により未燃カーボンを分離する方法が 案されている(例えば、特許文献1参照。)。

 図7に示すように、高速剪断ミキサー1は 横型のミキサー本体2と、ミキサー本体2内を 複数の部屋3に分割する円環状の複数の仕切 4と、ミキサー本体2を貫通する軸線方向の回 転軸5と、回転軸5に固定され、かつ、各部屋3 内で回転する複数の攪拌羽根6により構成さ ているが、攪拌羽根6によって捕集剤添加後 スラリーに剪断力を付与するようにしてい ので、仕切壁4と攪拌羽根6の間のクリアラ ス、或いはミキサー本体2と攪拌羽根6の間の クリアランスを高精度で保持する必要がある 。また、軸長が長くなるため、高速剪断ミキ サーの製造や保守には、高度の技術が必要で あった。図中、符号7はモータ、8は減速機で る。

 また、従来の高速剪断ミキサーは、ミキサ 本体2と回転軸5が横型となっているので、 キサー本体2と回転軸5の隙間の軸シールが不 可欠であった。更に、従来の高速剪断ミキサ ーは、ミキサー本体2が横型であるからスケ ルアップした場合、スラリー入り口とスラ ー出口の間の距離が長くなり、フライアッ ュの生成条件、例えば、燃焼温度や燃焼方 、或いは、石炭の種類や組成などに応じて 面改質の処理時間や処理条件などを自由に えることが難しかった。

日本国特許第3613347号明細書

 本発明は、このような問題を解決するた になされたものであり、その目的は、表面 質による浮選法を適用してフライアッシュ の未燃カーボンを除去するに当たり、従来 高速剪断ミキサーに比べて構造が簡単であ にも関わらず、フライアッシュの性状に合 せて未燃カーボンを効率的に分離すること できるフライアッシュ中の未燃カーボン除 装置を提供することにある。

 上記の課題を解決するため、本発明は、 のように構成されている。

 請求項1に係るフライアッシュ中の未燃カ ーボン除去装置は、フライアッシュに水を加 えてスラリーを生成するスラリー調製槽と、 前記スラリーに捕集剤を添加する捕集剤添加 装置と、捕集剤添加後のスラリーを高速攪拌 して剪断力を付与することにより、当該スラ リー中の未燃カーボンの表面に捕集剤を付着 させる竪型の表面改質装置と、該表面改質装 置によって表面改質されたスラリーに起泡剤 を添加する調整槽と、起泡剤添加後のスラリ ーから気泡とともに未燃カーボンを浮選して 分離する浮選機から構成されている。

 請求項2に係るフライアッシュ中の未燃カ ーボン除去装置は、請求項1において、前記 面改質装置を、竪型の攪拌槽と、攪拌羽根 有する竪型の攪拌機からなる表面改質機を 列に複数台接続して剪断力を多段に付与す ように構成することを特徴としている。

 請求項3に係るフライアッシュ中の未燃カ ーボン除去装置は、請求項1において、前記 面改質装置を、竪型の攪拌槽と、該攪拌槽 内面に多段に設けた環状の仕切壁と、前記 拌槽の軸芯部に設けた回転軸と、該回転軸 前記仕切壁と交互になるように設けた攪拌 根からなる竪型多段式攪拌槽により構成す ことを特徴としている。

 請求項4に係るフライアッシュ中の未燃カー ボン除去装置は、請求項1乃至3のいずれか1項 において、捕集剤添加後のスラリーに剪断力 を付与するに当たり、単位スラリー量当り10~ 100Kw/m の攪拌力を付与することを特徴としている。

 請求項5に係るフライアッシュ中の未燃カ ーボン除去装置は、請求項2又は3において、 拌槽と攪拌羽根の間のクリアリンスを2~100mm とすることを特徴としている。

 請求項6に係るフライアッシュ中の未燃カ ーボン除去装置は、請求項2において、隣接 る竪型の攪拌槽を接続管によって接続する 共に、前記接続管に所定の攪拌槽を迂回す バイパス路を設けたことを特徴としている

 上記のように、請求項1に係る発明は、フ ライアッシュに水を加えてスラリーを生成す るスラリー調製槽と、前記スラリーに捕集剤 を添加する捕集剤添加装置と、捕集剤添加後 のスラリーを高速攪拌して剪断力を付与する ことにより、当該スラリー中の未燃カーボン の表面に捕集剤を付着させる竪型の表面改質 装置と、該表面改質装置によって表面改質さ れたスラリーに起泡剤を添加する調整槽と、 起泡剤添加後のスラリーから気泡とともに未 燃カーボンを浮選して分離する浮選機から構 成されているので、捕集剤添加後のスラリー を高速攪拌して剪断力を付与する表面改質装 置の軸シールが不要になるばかりでなく、従 来の横型の高速剪断ミキサーに比べて表面改 質装置の設置面積を低減することが可能にな った。このため、メンテナンス時の保守性や 操作性なども改善することが可能となった。

 請求項2に係る発明は、前記表面改質装置 を、竪型の攪拌槽と、攪拌羽根を有する竪型 の攪拌機からなる表面改質機を直列に複数台 接続して剪断力を多段に付与するように構成 したので、従来の横型の高速剪断ミキサーに 比べて簡単な装置であるにも関わらず、微粉 炭焚き燃焼ボイラや流動床燃焼炉のフライア ッシュなどの各種のフライアッシュの性状に 合わせて未燃カーボンの表面改質、即ち、未 燃カーボン表面への捕集剤の付着を効率的に 行なうことが可能となった。

 また、従来の横型の高速剪断ミキサーは ミキサー本体と回転軸が横型となっている で、ミキサー本体と回転軸の間の隙間の軸 ールが不可欠であったが、本発明の表面改 装置は、攪拌槽が竪型であるから攪拌機の シールが不要である。このため、メンテナ ス時の保守性や操作性なども改善すること 可能となった。また、本発明は、攪拌槽の 用台数を増減することによってフライアッ ュの生成条件、例えば、燃焼温度や燃焼方 、或いは、石炭の種類や組成などに応じて 理時間や処理条件などを任意に変えること 可能になった。また、本発明は、攪拌槽の 数とサイズを増加することにより、表面改 装置を簡単にスケールアップすることが可 になった。

 請求項3に係る発明は、前記表面改質装置 を、竪型の攪拌槽と、該攪拌槽の内面に多段 に設けた環状の仕切壁と、前記攪拌槽の軸芯 部に設けた回転軸と、該回転軸に前記仕切壁 と交互になるように設けた攪拌羽根からなる 竪型多段式攪拌槽により構成したので、捕集 剤添加後のスラリーを高速攪拌して剪断力を 付与する回転軸のシールが片側のみになるば かりでなく、従来の横型の高速剪断ミキサー に比べて表面改質装置の設置面積を低減する ことが可能になった。

図1は本発明に係るフライアッシュ中の 未燃カーボン除去装置のブロック図である。 図2は本発明に係るフライアッシュ中の 未燃カーボン除去装置の概略構成図である。 図3は表面改質機の要部拡大平面図であ る。 図4は表面改質機の要部拡大側面図であ る。 図5(a)は捕集剤添加時の状態図、図5(b) 表面改質時の状態図、図5(c)は浮選機時の状 図である。 図6は本発明に係る竪型多段式攪拌槽の 一部断面を含む側面図である。 図7は従来の高速剪断ミキサーの一部断 面を含む側面図である。

 以下、本発明の実施の形態を図面を用い 説明する。

 本発明に係るフライアッシュ中の未燃カ ボン除去装置は、図1に示すように、主とし て、スラリー調製槽10と、表面改質装置30と 調整槽60と、浮選機70により構成され、フラ アッシュa中の未燃カーボンbを除去するよ になっている。図中、符号cは水、eは捕集剤 、fは起泡剤、a’は灰分を示している。

 図2に示すように、スラリー調製槽10は、 ライアッシュaに水cを混合してスラリーdを 成するために設けられ、スラリーdを攪拌す るための攪拌羽根11を備えている。スラリーd は、フライアッシュ濃度が5~40wt%、或いは、10 ~25wt%の範囲に調製される。

 このスラリー調製槽10は、その前段に図 しないフライアッシュタンクと水供給設備 設け、その後段にスラリーdを表面改質装置3 0に供給するポンプ12を有している。ポンプ12 後段には、灯油、軽油、重油などの捕集剤e を収容する捕集剤タンク20と、捕集剤タンク2 0内の捕集剤eをスラリーdに添加するポンプ21 、捕集剤注入管22を備えている。この捕集 注入管22は、スラリー調製槽10と表面改質装 30を繋ぐスラリー供給管13に接続し、スラリ ー供給管13内のスラリーdに捕集剤eを添加す ようになっている。捕集剤の添加量として 、0.01~3.0wt%(対フライアッシュ)、或いは、0.05 ~1.0wt%(対フライアッシュ)の範囲が好ましい。

 表面改質装置30は、捕集剤が添加された ラリーに剪断力を付与して未燃カーボンの 面を改質するために設けられており、複数 表面改質機31を接続管32を介して直列に接続 ることによって構成されている。表面改質 31は、それぞれ、竪型の攪拌槽33と、この攪 拌槽33内に設けた竪型の攪拌機34により構成 れている。攪拌機34は、回転軸35と、その先 に設けた攪拌羽根36と、攪拌羽根36を高速回 転させるモータ37によって構成されている。

 攪拌羽根の形状としては、側面視で短冊 が好ましい。また、図3に示すように、攪拌 羽根36の先端に擦過体45を設けて擦過体45と攪 拌槽33の内壁面の間で未燃カーボンの表面を 過するようにしてもよい。この擦過体45の 状としては、図3のように、平面視で凸レン 形でもよいが、台形や三角形などでもよい 要は、擦過体45と攪拌槽33の内壁面との間で 未燃カーボンの表面を擦過できる形状であれ ばよい。

 また、攪拌羽根36の先端と攪拌槽33の内壁 面の間の間隔(クリアランス)Lは、2~100mm、或 は、5~50mmの範囲が好ましい。攪拌羽根36の先 端と攪拌槽33の内壁面の間のクリアランスが2 mm未満の場合は、表面改質機の製造に高精度 求められるため、製造コストが高価なもの なる。また、攪拌羽根36の先端と攪拌槽33の 内壁面の間のクリアランスが100mmを超えると 未燃カーボンの表面改質の効力が低下する

 また、攪拌羽根36は、単位スラリー量当り10 ~100Kw/m 、好ましくは、30~5Kw/m の攪拌力(攪拌動力)を付与するようになって る。攪拌羽根36の攪拌動力が単位スラリー 当り10Kw/m 未満の場合には、未燃カーボンの表面改質が 行なわれ難い。他方、攪拌羽根36の攪拌動力 単位スラリー量当り100Kw/m を超えると、未燃カーボンの表面改質を行な うことができるが、電力消費量が飛躍的に増 加する。また、攪拌槽内部の磨耗も増加する ので、不経済である。

 また、スラリーの滞留時間は、0.1~10分、 ましくは、0.5~5分に設定されている。スラ ーの滞留時間が0.1分未満の場合には、未燃 ーボンの表面改質が行なわれ難い。他方、 ラリーの滞留時間が10分を超えると、それ以 上未燃カーボンの表面改質が進まないので、 設備コスト、ランニングコストが増大して不 経済である。

 この表面改質装置30は、複数台(図面では 3台)の表面改質機31により構成され、各表面 改質機31は、ポンプ38を有する接続管32によっ て直列に接続されている。更に、この表面改 質装置30は、最後尾(第3)の表面改質機31を迂 するバイパス路39を設け、前段、つまり、第 1,第2の表面改質機31a,31bによって改質された ラリーが第3の表面改質機31cを迂回できるよ にしている。バイパス路39の入り口40は、第 2の接続管32に接続され、バイパス路39の出口4 1は、第3の接続管32に接続されている。バイ ス路39は、バルブ42に有し、第2の接続管32は バイパス路39の接続点よりも後流側にバル 43を有している。

 調整槽60は、表面改質装置30から供給され たスラリーに起泡剤タンク50からポンプ51に って供給された起泡剤fを添加してこれらを 速で混合するものであり、内部に攪拌羽根6 1を備えている。

 起泡剤としては、MIBC(メチルイソブチル ルビノール)などが好ましく使用される。起 剤の添加量としては、20~5,000ppm、或いは、10 0~1,000ppmが好ましい。起泡剤の添加量が20ppm未 満の場合には、気泡の発生が不足する。他方 、起泡剤の添加量が5,000ppmを超えると、起泡 コストが増大する。また、フライアッシュ 回収率が低下する。更に、過剰の気泡によ て周囲が汚染される。

 この調整槽60の後段には、起泡剤添加後 スラリーd" を浮選機70に供給するためのポ プ62が配置されている。浮選機70は、気泡に 質後の未燃カーボンを付着させて浮上させ 未燃カーボン(フロス)と、未燃カーボンが 去されたフライアッシュ(テール)とに分離す るものであり、従来から知られている公知の 浮選機を使用している。

 上記の表面改質装置30としては、図6に示 ように、竪型多段式攪拌槽101を適用するこ ができる。この竪型多段式攪拌槽101は、竪 の攪拌槽102と、攪拌槽102の内面に多段に設 た環状の仕切壁104と、攪拌槽102の軸芯部に けた回転軸105と、この回転軸105に前記仕切 104と交互になるように設けた攪拌羽根106か 構成されている。尚、図中、符号109はスラ ー導入口、110はスラリー排出口である。ま 、攪拌槽102と攪拌羽根106の間のクリアリン 、攪拌羽根106の攪拌力(攪拌動力)、スラリ の滞留時間などは、前例と同等に設定され 。

 次に、上記未燃カーボン除去装置の作用 ついて説明する。

 本発明の場合、フライアッシュの性状に って、予め、表面改質機の使用台数を決定 る。例えば、比較的表面改質の容易なフラ アッシュ(例えば、歴青炭のフライアッシュ )では、表面改質機の使用台数を少数(図では 2段)とし、表面改質の難しいフライアッシ (例えば、一般炭のフライアッシュ)では、表 面改質機の使用台数を多段(図では、3段)にす る。なお、説明の都合上、表面改質機の使用 台数が2段の場合について説明する。この場 には、バイパス路39のバルブ42を「開」とし 第2の接続管32のバルブ43を「閉」とする。

 図2において、フライアッシュaは、スラ ー調製槽10に供給され、水cと混合してスラ ーdとなる。その際、スラリーのフライアッ ュの濃度は、例えば、5~40wt%に調製される。 このスラリーdは、ポンプ12によって第1の表 改質機31aに供給されるが、その途中におい 、捕集剤タンク20から所定量(例えば、0.01~3.0 wt%(対フライアッシュ))の捕集剤eが添加され 。

 第1の表面改質機31aに供給されたスラリー d及び捕集剤eは、高速回転(例えば、200~10,000rp m)する攪拌羽根36によって剪断力が付与され 。第1の表面改質機31aで剪断力が付与された ラリーd及び捕集剤eは、第2の表面改質機31b 供給され、更に、剪断力が付与される。こ ように、スラリー及び捕集剤に剪断力を付 するのは、未燃カーボンの表面を改質して 選浮遊性を向上させるためであるが、この について、図5(a)~図5(c)を参照しながら説明 る。

 スラリー状のフライアッシュに捕集剤を 合しただけでは、図5(a)に示すように、水c 中にフライアッシュaと、未燃カーボンbと、 捕集剤eとが混合された状態になっているに ぎない。このような状態でスラリーを浮選 に供給しても、捕集剤と一緒に気泡に付着 る未燃カーボンの量が極めて少ないため、 選によってフライアッシュ中の未燃カーボ を効率よく除去することができない。

 ところが、図5(a)のスラリー及び捕集剤に 剪断力を付与して表面改質を行なうと、スラ リー中の未燃カーボンb、フライアッシュa、 集剤eの各分散粒子の表面に過渡的に活性エ ネルギーを生じ、表面がより親油化される。 そして、親油化された未燃カーボンbと捕集 eの各粒子表面が密着して相互の表面エネル ーを下げ、その結果として、図5(b)に示すよ うに、未燃カーボンbに捕集剤eが付着される

 従って、浮選機を用いて浮選する際には 図5(c)に示すように、捕集剤eが付着した未 カーボンbが気泡nに付着して浮上するから未 燃カーボンbの浮選浮遊性を向上させること できる。

 第2の表面改質機31bから排出された改質ス ラリーd' は、バイパス路39を通って調整槽60 供給される。この調整槽60では、MIBC(メチル イソブチルカルビノール)などの起泡剤fが所 量(例えば、20~5,000ppm)だけ添加される。起泡 剤fが添加されたスラリーd" は、浮選機70に 給され、浮選される。

 未燃カーボンを含むフロス(未燃カーボン )iは、図示しないフィルタープレスによって 液分離し、未燃カーボンcを回収する。フィ ルタープレスで脱水された水分は、ポンプ( 示せず)によってスラリー調製槽10に供給さ 、新たなフライアッシュに添加される。他 、浮選機70からのテーリング(フライアッシ )jは、図示しない固液分離器(遠心脱水機)で 液分離し、灰分を製品としてセメント混合 などに利用する。

産業上の利用の可能性

 この発明は、石炭焚き火力発電所や流動 燃焼炉などで発生したフライアッシュから 燃カーボンを効率的に除去する場合に好ま く適用される。