橋本茂 (〒71 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 新日本製鐵株式会社内 Tokyo, 〒1008071, JP)
ISHIDA, Yoshihiro (6-1 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 71, 〒1008071, JP)
石田吉浩 (〒71 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 新日本製鐵株式会社内 Tokyo, 〒1008071, JP)
新日本製鐵株式会社 (〒71 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 Tokyo, 〒1008071, JP)
HASHIMOTO, Shigeru (6-1 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 71, 〒1008071, JP)
橋本茂 (〒71 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 新日本製鐵株式会社内 Tokyo, 〒1008071, JP)
ISHIDA, Yoshihiro (6-1 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 71, 〒1008071, JP)
| バイオマスを熱分解又は部分酸化して、熱分解ガス、熱分解タール、及び炭化物を生成すると共に、前記熱分解ガス及び前記熱分解タールを炉頂から排出し、前記炭化物を炉底から排出するシャフト型熱分解炉と; 微粉炭を燃焼して蒸気を生成する微粉炭燃焼ボイラと; 前記熱分解ガス及び前記熱分解タールを前記シャフト型熱分解炉から前記微粉炭燃焼ボイラへと送る配管と; を備えることを特徴とする、バイオマスの利用装置。 |
| 前記微粉炭燃焼ボイラは、燃料となる石炭を微粉炭化する石炭粉砕装置を備え; 前記石炭粉砕装置は、前記シャフト型熱分解炉で生成された前記炭化物を、前記石炭粉砕装置へと搬送する第1の搬送装置を有する; ことを特徴とする請求項1に記載のバイオマスの利用装置。 |
| 前記微粉炭燃焼ボイラは、前記シャフト型熱分解炉で生成された前記炭化物を、前記微粉炭燃焼ボイラへと搬送する第2の搬送装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のバイオマスの利用装置。 |
| 前記配管は: 前記シャフト型熱分解炉で生成された前記熱分解ガスと前記熱分解タールとを分離して前記熱分解タールを回収するタール分離装置と; 前記タール分離装置で分離された前記熱分解ガスを、前記微粉炭燃焼ボイラへと送る熱分解ガス配管と; を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のバイオマスの利用装置。 |
| 請求項1に記載のバイオマスの利用装置を用いたバイオマスの利用方法であって、 前記シャフト型熱分解炉の下部から前記バイオマスを熱分解するための顕熱を有する熱分解用ガスを投入して、前記シャフト型熱分解炉内の前記バイオマスを熱分解することで、又は、前記シャフト型熱分解炉の下部から酸素含有ガスを投入して、前記シャフト型熱分解炉内の前記バイオマスを部分酸化することで、前記熱分解ガス、前記熱分解タール、及び前記炭化物を生成し; 前記シャフト型熱分解炉の前記炉頂から前記熱分解タールが凝縮しない温度以上で前記熱分解ガス及び前記熱分解タールを排出し; 前記炭化物を前記炉底から排出し; 前記熱分解ガス又は、前記熱分解ガスと前記熱分解タールとの両方を、前記微粉炭燃焼ボイラへと投入する; 工程を有することを特徴とするバイオマスの利用方法。 |
| 前記炉底から排出された前記炭化物から燃焼不適物を除去し; 前記燃焼不適物が除去された前記炭化物を、前記微粉炭燃焼ボイラに投入する; ことを特徴とする請求項5に記載のバイオマスの利用方法。 |
本発明は、バイオマスを効率よく熱分解し
ガス、タールおよび炭化物を微粉炭燃焼ボ
ラで使用する、バイオマス利用方法および
置に関するものである。
本願は、2008年10月22日に、日本に出願され
特願2008-272155号に基づき優先権を主張し、そ
の内容をここに援用する。
近年、化石系燃料(石炭、石油、重油、天 然ガス、液化石油ガス等)のエネルギーを利 している分野では、地球温暖化の防止(特に 酸化炭素削減)を狙いとする多くの具体的提 案がある。主な方法としては、燃焼バーナー を高効率タイプの燃焼バーナーに変更するな どしてエネルギー転換効率を上げることで、 化石系燃料の使用量自体を減らす方法と、主 に炭素を含み、発熱量を持つ廃棄物(バイオ スや廃プラスティックなど)を代替エネルギ 源として使用して従来使用していた化石系 料の使用量を削減することで、トータルと て二酸化炭素を削減する方法と、がある。 者の方法においては基本的には二酸化炭素 発生量自体は変わらない。しかし、カーボ ニュートラルである後者の方法によれば、 球的にみて二酸化炭素発生をカウントしな てよい。また、燃焼処分等で無駄に熱と二 化炭素を発生する廃棄物をエネルギーとし 有効に使用することで、使用する予定だっ 化石系燃料を削減できる。従って、後者の 法は3R(Reduce,Reuse,Recycle)のコンセプトにも合 し、地球規模での化石系燃料の利用削減に 献する。
バイオマスや廃棄物の処理の代表的な例 しては、焼却設備に蒸気発電を組み合わせ 電力を回収するゴミ焼却発電方式が挙げら る。しかし、(I)水分が多く発熱量が低い(例 えばバイオマス、一般ゴミ等の場合)、(II)発 量は高いが高効率操業ができない(例えば塩 素を含有する廃プラスティック等の場合)、(I II)経済的収集可能な量が限られる、等の理由 で、廃棄物発電による送電端効率は、10~15%に 留まることが一般的である。因みに、たとえ ば化石系燃料を使用した微粉炭燃焼発電によ る送電端効率は、41~42%が一般的である。これ を解決する技術として、ボイラ材質改良、原 料調整(RDF化)、外部燃料使用による効率向上( スーパーゴミ発電)等により、20%~30%近くの送 端効率で発電する高効率焼却炉技術が提案 れ、実機化されている。しかし、これら高 率型の設備は、原料の事前処理やボイラ材 の向上、外部燃料(化石燃料)導入等の追加 素が必要であり、また廃棄物中の塩素(主に プラスティック由来)の対処にコストがかか る等、設備コスト高・運用コスト高、原料適 用制限(対象原料の限定等)等で問題がある。 力使用増、水処理エネルギー増等操業エネ ギーの増加や設備製造・工事にかかるエネ ギーの増加等を考えた場合、これらの過程 発生する二酸化炭素を含めると、廃棄物利 による二酸化炭素削減を考慮しても、必ず も二酸化炭素削減とならない場合や、エネ ギーとしては増エネルギーになる場合が多 みられ、結果的に、廃棄物を「処理するだ 」の設備となりやすい。
一方、発電や熱・蒸気の生成を行なう微 炭燃焼ボイラにバイオマス(木材、下水汚泥 など)を混焼させる方式も開発されている。 量の石炭に少量(数%以下)のバイオマスを混 し、大規模石炭燃焼の高効率を享受しなが 石炭を代替することで二酸化炭素削減を実 するこの方式は、現実的な技術として確立 た。ここで言う微粉炭燃焼ボイラは、気流 送可能なサイズに石炭破砕機で破砕されて 搬送ガスとともに燃焼ボイラに吹き込まれ 石炭を、酸素含有ガス(空気、酸素富化空気 )で燃焼する。そして、燃焼熱がボイラの熱 交換機で蒸気として回収される。蒸気は、蒸 気タービンで電力に変換されたり、そのまま 蒸気として熱利用されたりする。バイオマス を利用するとき、気流搬送のため石炭と同様 な粒度に破砕する目的で石炭破砕機に直接入 れた場合、破砕性の悪化から生産性を低下さ せたり(例えば木材)、乾燥・造粒・炭化など 前処理が必要だったり(例えば下水汚泥)、 炭に比べ水分が多く、低反応性・低発熱量 原料がボイラで燃焼することでボイラ効率 低下させたり(例えば木材、下水汚泥)する等 の影響があり、バイオマスの混合率を高くで きないという欠点を持つ。
これらの欠点に対する改善手段として、 許文献1は、微粉炭燃焼ボイラに木材を投入 するにあたり、専用の粉砕、乾燥装置を持ち 、乾燥をボイラ燃焼排ガスの熱で行うことで ボイラ効率の低下や増エネルギーを低く抑え ることを可能にした設備、方法を開示してい る。また特許文献2は、直接ボイラに投入さ た燃焼性の悪い木材(バイオマス)のうち、反 応が不十分でボイラ下部へ落下した木材を回 収して石炭側ミルに投入することで(木材が 燥・加熱され、破砕性が改善させる)、総合 な粉砕動力を抑えることを可能にした設備 方法を開示している。
また、近年提案されている技術の中には、
イオマスを直接燃焼して熱利用するのでは
く、熱分解(炭化)や部分燃焼して利用する
法がある。この方法は、前述の欠点に対す
対応策というより、廃棄物中の特に廃プラ
ティックに含まれる塩素分の除去による生
性向上等の効果を狙ったものであるが、本
明を含む、熱分解工程を持つプロセスの一
であるため、参考技術として示す。このタ
プは、(A)最低限の熱で熱分解し、生成する
ス、炭化物を原燃料として使用するタイプ
、(B)部分燃焼させてガス燃料として使用す
タイプと、に大別される。
(A)(B)とも、一度別の形(ガスや炭化物)に転
することで、単に燃焼するより総合効率の
上が見込まれるという効果や、ガスという
にすることで不適物(塩酸等)除去やハンドリ
ング等自由度増加(ガスなので基本的に配管
取り回せる)によるメリットを享受できると
う効果を有する。
本発明は主に前者の効果が大きく、且つ、(
A)のタイプに属する。特許文献3、特許文献4
後者の効果が大きい。特許文献3は(A)のタイ
に属し、炭化に主眼を置き、炭化物を石炭
ともに事業用ボイラで燃焼するシステム(ガ
スは燃焼して間接加熱により熱分解熱源とす
る)を開示する。この特許文献3が開示するシ
テムにおいては、熱分解して発生する塩素
をボイラに入れないようにすることで(加熱
により炭化物には塩素はほとんど残らず、ま
たガスはボイラに入らず燃焼熱利用されると
している)、処理廃棄物利用時のボイラトラ
ル(腐食等)を回避している。さらに特許文献
4は(B)のタイプに属し、部分燃焼したガス中
塩素を除去し、ボイラで燃焼するシステム(
ス中のチャーは、石炭と混合してボイラで
用する)を開示している。この特許文献4が
示するシステムにおいては、塩素分に関し
は、全塩素の半分ほどを占める無機系塩素
大部分がチャーに残留するが、ガス中塩素
除去することで二倍以上処理できる。
特許文献1では、燃焼排ガスの顕熱利用によ
って、破砕・乾燥の木材前処理で使用するエ
ネルギーの低下を抑えている。しかし、乾燥
しただけでは水分によるボイラ効率低下分は
防げるものの、木材の低反応性・低発熱量(
炭と比較)によるボイラ効率低下分は防げな
。特許文献2の技術では、全体の破砕動力の
低減は可能であるものの、反応が不十分な木
材を回収するときにロスするエネルギー(持
出し顕熱ロス、輸送にかかる動力)があり、
まり有利な方法とはいえない。特許文献3、
特許文献4に関しては、塩素(塩酸腐食)による
デメリットを抑える目的が主である技術であ
り、効率向上に主眼をおいていない技術であ
る。たとえば特許文献3の技術では、わずか
炭化物(概略発熱量ベースで、プラスティッ
、紙類で数%、木材で15%、都市ゴミで30%程度
)を得るために、熱分解生成した揮発分を燃
して熱分解熱源としており、燃焼ボイラ側
効率低下はほとんどないものの(投入するの
炭化物)、廃棄物熱量の数%~約30%しか使えな
。特許文献4の技術では、ガス化炉(実施例
は流動床で空気による部分燃焼タイプ)を空
比(即ち、実際に投入する空気量と理論空気
量との比であり、理論空気量は、供給してい
る燃料が完全燃焼するのに必要な酸素量を供
給している空気量である)1.0~1.3で操業し、一
化炭素などを含んだ可燃性ガスと炭化物を
造し、ガスと炭化物を分離後、各々ボイラ
投入している。空気比が1以上であり、炭化
物も生成することから、ガスの主成分は二酸
化炭素と水蒸気と窒素(燃焼用空気由来)であ
。そのガス中には数%以下の一酸化炭素が含
まれると推測されるため、ガス発熱量は500kca
l/Nm 3
―dry以下と見積もられる。従って、この方法
は燃焼ボイラの効率低下を伴ってしまう。
本発明は、これら従来技術の課題点を解決
、シャフト型熱分解炉の特長を活かして廃
物を高効率で熱分解し、ガス、タール、炭
物を余すところなくボイラで燃焼使用する
とで、効率的な、微粉炭燃焼ボイラでのバ
オマス利用方法および装置を提供すること
目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下
手段を採用した。
(1)本発明のバイオマスの利用装置は、バイオ
マスを熱分解又は部分酸化して、熱分解ガス
、熱分解タール、及び炭化物を生成すると共
に、前記熱分解ガス及び前記熱分解タールを
炉頂から排出し、前記炭化物を炉底から排出
するシャフト型熱分解炉と;微粉炭を燃焼し
蒸気を生成する微粉炭燃焼ボイラと;前記熱
解ガス及び前記熱分解タールを前記シャフ
型熱分解炉から前記微粉炭燃焼ボイラへと
る配管と;を含む。
(2)前記(1)に記載のバイオマスの利用装置では
、前記微粉炭燃焼ボイラが、燃料となる石炭
を微粉炭化する石炭粉砕装置を備え;前記石
粉砕装置は、前記シャフト型熱分解炉で生
された前記炭化物を、前記石炭粉砕装置へ
搬送する第1の搬送装置を有しても良い。
(3)前記(1)、(2)に記載のバイオマスの利用装置
では、前記微粉炭燃焼ボイラが、前記シャフ
ト型熱分解炉で生成された前記炭化物を、前
記微粉炭燃焼ボイラへと搬送する第2の搬送
置を有しても良い。
(4)前記(1)、(2)、(3)に記載のバイオマスの利用
装置では、前記配管が、前記シャフト型熱分
解炉で生成された前記熱分解ガスと前記熱分
解タールとを分離して前記熱分解タールを回
収するタール分離装置と;前記タール分離装
で分離された前記熱分解ガスを、前記微粉
燃焼ボイラへと送る熱分解ガス配管と;を有
ても良い。
(5)前記(1)、(2)、(3)、(4)に記載のバイオマスの
利用装置を用いたバイオマスの利用方法は、
前記シャフト型熱分解炉の下部から前記バイ
オマスを熱分解するための顕熱を有する熱分
解用ガスを投入して、前記シャフト型熱分解
炉内の前記バイオマスを熱分解することで、
又は、前記シャフト型熱分解炉の下部から酸
素含有ガスを投入して、前記シャフト型熱分
解炉内の前記バイオマスを部分酸化すること
で、前記熱分解ガス、前記熱分解タール、及
び前記炭化物を生成し;前記シャフト型熱分
炉の前記炉頂から前記熱分解タールが凝縮
ない温度以上で前記熱分解ガス及び前記熱
解タールを排出し;前記炭化物を前記炉底か
排出し;前記熱分解ガス又は、前記熱分解ガ
スと前記熱分解タールとの両方を、前記微粉
炭燃焼ボイラへと投入する。
(6)前記(5)に記載のバイオマスの利用方法は、
前記炉底から排出された前記炭化物から燃焼
不適物を除去し;前記燃焼不適物が除去され
前記炭化物を、前記微粉炭燃焼ボイラに投
しても良い。
上記(1)乃至(6)の発明によれば、バイオマ を微粉炭燃焼ボイラに使用するにあたり、 ち上げ時等の非定常操業の場合を除き、外 燃料を使用しないプロセスとすることが可 で、かつ原料発熱量の大半をボイラで効率 に利用できる。
本発明の第1の実施形態及び第2の実施形 に係る、シャフト型熱分解炉と微粉炭燃焼 イラ9を用いたバイオマス利用装置の代表的 ロー図を図1に示す。第1の実施形態と第2の 施形態の違いは、シャフト型熱分解炉2で一 緒に発生する熱分解ガス3と熱分解タール4の 合物から熱分解タール4を分離しない場合( 1の実施形態)と分離する場合(第2の実施形態) の違いであり、図1ではタールをタール分離 置8で分離する場合の第2の実施形態のフロー を明示した(第1の実施形態は、タール分離装 8を除いたケース)。尚、本実施形態におけ バイオマスとは、農業系バイオマス(麦わら サトウキビ、米糠、草木等)、林業系バイオ マス(製紙廃棄物、製材廃材、除間伐材、薪 林等)、畜産系バイオマス(家畜廃棄物)、水 系バイオマス(水産加工残滓)、廃棄物系バイ オマス(生ゴミ、RDF:ゴミ固形化燃料;Refused Der ived Fuel、庭木、建設廃木材、下水汚泥)、等 指す。
バイオマス1はシャフト型熱分解炉2の上 より投入され、炉内(移動層)を下降する。バ イオマス1のサイズは、シャフト型熱分解炉2 入るサイズであれば良い。通常、除間伐材 建設廃材や庭木等のバイオマスは300mm角以 程度のサイズで投入され、必要があれば粗 砕されて投入される。また、その他の廃棄 系バイオマス、林業系バイオマスや、畜産 バイオマス、水産系バイオマスは、そのま 投入される。
バイオマス1は徐々に下降しながら、シャ フト型熱分解炉2内部を上昇する熱分解用ガ 6により乾燥、昇温され、熱分解して熱分解 ス3および熱分解タール4を生成して炭化物5 なる。炭化物5はシャフト型熱分解炉2の炉 から排出される。熱分解熱源である熱分解 ガス6は、大きく二つの方式で供給される。
一つの方式は、後述の実施例で示される、
素含有ガスを投入する方法である。この方
においては、シャフト型熱分解炉2内にある
炭化物5の一部を燃焼させて、熱源とする。
素含有ガスは、空気または酸素富化空気で
れば良く、酸素製造設備コストと、ガス処
設備コストの両方を勘案して選択すれば良
。酸素含有ガスを投入する時には、たとえ
木材100トン/日規模のペースで木材を熱分解
る場合には、空気比(即ち、実際に投入する
空気量と理論空気量との比であり、理論空気
量は、供給している燃料が完全燃焼するのに
必要な酸素量を供給している空気量である)
0.2程度であれば良い。特許文献4でのガス化(
実施例では流動床で空気による部分燃焼タイ
プが採用されている)時の空気比は1.0~1.3であ
ため、この方法では非常に少ない空気比で
操業が可能であることがわかる。
この要因として、シャフト型熱分解炉2の熱
交換方式が非常に高効率であること(即ち、
向流直接熱交換方式)、熱分解に必要な最小
の熱のみ与える方式であること(熱分解ガス
3の一部は炭化水素のまま後段工程へ進むこ
)とが挙げられる。
シャフト型熱分解炉2の温度は、炉頂から排
出される熱分解ガス3と、熱分解タール4と、
温度を制御して管理すれば良い。この温度
、熱分解タール4が凝縮しない温度以上とす
れば良く、後段の微粉炭燃焼ボイラ9又はタ
ル分離装置8への搬送途中でも凝縮しない温
に管理することが好ましい。処理するバイ
マスの種類等によっても異なるが、例えば
300~600℃の温度で管理することができる。
尚、本実施形態では、熱分解用ガス6として
空気の代わりに酸素富化空気(即ち、酸素+空
)を使用しているが、空気比の考え方は同じ
で、供給している燃料が完全燃焼するのに必
要な酸素量を供給している酸素富化空気量を
理論酸素富化空気量とし、供給した酸素富化
空気との比をとる。ここでの表記は空気比と
する。
もう一つの方式では、シャフト型熱分解炉2
の外部で燃料を燃焼させて1000℃~1200℃の高温
ガスを製造し、熱分解用ガス6として供給す
。熱分解用ガス6の燃料としては、シャフト
熱分解炉2の炉頂から排出される熱分解ガス
3(必要に応じガス精製を実施する)や、シャフ
ト型熱分解炉2の炉底から排出される炭化物5
想定される。
熱分解ガス3または炭化物5を燃料として利
する際には、冷却、分離、供給のプロセス(
備)が必要になるので、設備コスト等で比較
して適宜選択する。また、二酸化炭素削減の
手段としては好ましくないが、別途化石燃料
等の外部燃料を使用してもよい(その分、製
ガスまたは炭化物が増加することになる)。
前述した高温ガスの温度範囲に関しては、1
000℃未満では未反応炭化物が多くなることか
ら1000℃を下限値とし、1200℃を超える場合に
、クリンカ(溶融した灰の凝集物であり、物
流を阻害する)が発生しやすくなることから12
00℃を上限値とした。
熱分解ガス3及び熱分解タール4は、300℃~6 00℃でシャフト型熱分解炉2の上部出口(炉頂) ら排出されて熱分解ガス等配送配管7を経由 して後工程に進む。本発明の第1の実施形態 おいては、熱分解ガス3及び熱分解タール4は 、直接微粉炭燃焼ボイラ9に吹き込まれる。 発明の第2の実施形態においては、熱分解ガ 3及び熱分解タール4は、タール分離装置8で 分解タール4が分離・回収されて、微粉炭燃 焼ボイラ9に吹き込まれる。尚、バイオマス 来の熱分解ガス3や熱分解タール4に関しては 、既存の混焼型(微粉炭と製鉄発生ガスの混 、微粉炭と重油の混消、あるいは微粉炭、 鉄発生ガス、重油の混焼等)の燃焼ボイラシ テムを考え合わせると、熱分解ガス3に関し てはコークス炉ガスと共通成分が多く性状が 似ているため問題なく利用可能である。また 、熱分解タール4が含まれる場合でも、降温 よる凝縮を防止すれば(配管温度を300℃以下 下げない)ガスとして問題なく供給可能であ る。
シャフト型熱分解炉2の操業が安定しないよ
うな状況(例えば、原料水分や発熱量のバラ
キが大きく、シャフト型熱分解炉2の上部出
ガス温度変動が大きい場合等)においては、
熱分解ガス3及び熱分解タール4の温度が300℃
下に下がる時間帯が多く発生しやすい。こ
場合、タールがバインダーとなり、煙道(熱
分解ガス等配送配管7)にダストが付着、成長
る虞がある。これを解決するために、第2の
実施形態ではタールを分離している。
シャフト型熱分解炉2の上部出口温度が300℃
未満の場合、熱分解タール4の一部が凝縮し
すくなり(特に木材由来のタール)、付着によ
る閉塞トラブルが懸念されるため不適当であ
る。一方、シャフト型熱分解炉2の上部出口
度が600℃を超えると、シャフト型熱分解炉2
必要な熱が多くなり(炭化物をよけいに燃焼
する)経済性が下がるため不適当であり、ま
、微粉炭燃焼ボイラ9に吹き込む際の配管内
を耐火物で構成する必要があるため、流量
整の精度維持の観点からも、やはり不適当
ある。従って、300℃~600℃が適切な温度であ
る。
タール分離装置8の方式は、高温のまま分離 する方式と、一旦タール凝縮温度までガス温 度を下げて分離する方式がある。前者の方式 では、例えば高温型フィルタ(セラミックや 属)を使用し、ダストにタールを同伴凝縮さ て分離する。この場合、長所は温度降下の の熱ロスがないこと、水処理系を持たなく よいこと等であり、短所は分離効率が多く も80%程度と低いこと等である。後者の方式 は、例えば水スプレー等による直接急冷(水 循環)が用いられる。長所は、熱分解タール4 効率よく分離(40℃以下まで下げると100mg/Nm 3 程度しか残存しない)可能であることである 短所は温度降下分の熱ロスがあること、水 理系が必要になること、等である。いずれ 方式でも、分離したタールは多くの熱量を 有するため、シャフト型熱分解炉2に熱分解 ガス6の燃料や熱分解原料として戻すか、微 粉炭燃焼ボイラ9に投入して発熱量を回収す ことが望ましい。
熱分解ガス3および熱分解タール4、また 単独の熱分解ガス3は、微粉炭燃焼ボイラ9内 に送入されて燃焼し、熱回収部10で熱を回収 た後(蒸気11生成)、ガス処理部12で無害化後 放散ガス13として大気放散される。微粉炭 焼ボイラ9には、別途石炭粉砕設備14から微 炭が投入され、燃焼が行なわれる。これに り生成された蒸気11は、一部の蒸気は系内で 使用されるが、ほとんどの蒸気は蒸気タービ ン(図示せず)に供給され、発電用に使用され 。
本発明の第3の実施形態及び第4の実施形態
係る炭化物利用工程を含んだシャフト型熱
解炉2と微粉炭燃焼ボイラ9を用いたバイオマ
ス利用装置のフローを図2に示す。第3の実施
態と第4の実施形態との違いは、発生した炭
化物5を石炭粉砕設備14へ投入するか(第3の実
形態:A)、発生した炭化物5を直接微粉炭燃焼
ボイラ9に投入するか(第4の実施形態:B)、によ
る。また、炭化物5を石炭粉砕設備14と微粉炭
燃焼ボイラ9との両方に投入しても良い。
シャフト型熱分解炉2で生成された炭化物5
、炭化物処理装置15で処理され、最終的に微
粉炭燃焼ボイラ9に投入される。炭化物処理
置15は粗破砕装置と不適物分離装置とを有す
るが、粗破砕装置は炭化物5の状態によって
省略しても良い。不適物分離装置は、がれ
、石や金属のような、熱量を持たず、微粉
燃焼ボイラ9で燃焼するのに適さない燃焼不
物16を分離する機能を持ち、スクリーンや
動篩、磁力選別機等を有する。粗破砕装置
、不適物分離装置の篩分けを効率化する(簡
な破砕をすることで、たとえば炭化物に食
込んだ釘等が振動のみで篩い分けられるよ
にする)目的で設置され、炭化物を数10mm角
度のサイズへ破砕する。
本発明の第3の実施形態による炭化物の投入
方法では、破砕された炭化物は、燃焼不適物
16を分離後石炭粉砕設備14に炭化物搬送装置17
によりAルートを通り投入され、微粉砕され
石炭を後微粉炭燃焼ボイラ9で燃焼する。
炭化物のもう一つの投入方法である本発明
第4の実施形態においては、破砕された炭化
物は、燃焼不適物16を分離後、Bルートを通り
直接微粉炭燃焼ボイラ9に吹き込まれる。こ
とき炭化物処理装置15は粗破砕装置と不適物
分離装置と微破砕装置とを有する。ただし、
粗破砕装置は前述の理由で省略しても良い。
微破砕装置では、微粉炭と同等のサイズであ
る数10μm程度まで炭化物5が破砕されて、微粉
炭燃焼ボイラ9に吹き込まれる。Bルートの場
、直接吹き込みによる効率的な燃焼が必要
なることから、炭化物搬送装置17として、
常は炭化物処理装置15後から窒素等の気流搬
送方式を採用し、微粉炭燃焼ボイラ9への吹
込みを行なっても良い。Aルートの場合、Bル
ートと同じ方式に加え、バケットコンベア等
を含む炭化物搬送装置17により石炭粉砕設備1
4に石炭5を投入しても良い。
図1で示されたフローの内、熱分解タール4
分離しない本発明の第1の実施形態に係る実
例1を以下に示す。
バイオマスとして木材(建設廃木材)100トン/
(4167kg/hr)を使用し、空気比(供給は酸素10体
%の酸素富化空気で、完全燃焼時を1とする)0.
18とし、シャフト型熱分解炉2内でバイオマス
1を酸素富化空気中の酸素で部分燃焼させて
炉出口の熱分解ガス温度400℃でシャフト型
分解炉2を操業した。
その結果、熱分解ガス7986Nm 3
/h、熱分解タール389kg/h、炭化物395kg/h(ダスト
む)が生成した。このとき外部燃料はほぼ不
要であったが、熱が不十分な立ち上げ時には
、若干のLPG(+酸素富化空気)を使用した。
熱分解ガス3は、14.7体積%のCO、14.5体積%のH 2
、3.9体積%のCH 4
を主可燃成分とし、その他のガス成分として
、24.7体積%のCO 2
、33.4体積%のH 2
O(水蒸気)、微量のC 2
(炭素数が2)以上の炭化水素類等を含み、残り
はN 2
であった。熱分解ガス3および熱分解タール4
、直接微粉炭燃焼ボイラ9に供給された。な
お微粉炭用ノズル(バーナ)とは区別して、専
の吹き込み用ノズルを設置し、微粉炭燃焼
イラ9直前で熱分解ガス3および熱分解ター
4を空気と混合して4カ所から吹き込んだ。
原料の建設廃木材の発熱量の66%が、ガス、
ールの形で微粉炭燃焼ボイラ9に投入された
。残りの熱量は、炭化物10%(外部搬出して処
)と、9~11%程度はシャフト型熱分解炉2内の燃
で消費され、残りは不適物に付着した炭素
放散熱等で構成された。このとき、微粉炭
焼ボイラ9での石炭処理量は、約800トン/日
あった。
図2で示されたフローの内、炭化物5を石炭
砕設備14に投入する(Aルート)第3の実施形態
係る実施例2を以下に示す。
バイオマスとして木材(建設廃木材)を100ト
/日(4167kg/hr)で使用し、空気比(供給は酸素10
積%の酸素富化空気で、完全燃焼時を1とする
)0.18とし、シャフト型熱分解炉2内でバイオマ
ス1を酸素富化空気中の酸素で部分燃焼させ
、炉出口の熱分解ガス温度400℃で熱分解炉
操業した。
その結果、熱分解ガス7986Nm 3
/h、熱分解タール389kg/h、炭化物395kg/h(ダスト
む)が生成した。このとき外部燃料はほぼ不
要であったが、熱が不十分な立ち上げ時には
、若干のLPG(+酸素富化空気)を使用した。炭化
物処理装置15に関しては、建設廃木材は釘等
金属を含むことから、50mmサイズの幅の刃を
備えた二軸破砕機(粗破砕機)と、比重選別と
動を組み合わせた風力選別装置(不適物分離
装置)と、を設置し、処理を行った。分離し
炭化物中には金属はほとんど含まれず(1重量
%以下)、また不適物中の炭素は5質量%以下と
離性も良好であった。炭化物395kg/hの61質量%(
約240kg/h)が製品炭化物としてバケットコンベ
で構成される炭化物搬送装置17を経由して
粉炭燃焼ボイラ9の石炭粉砕設備14に投入さ
、他の石炭とともに粉砕され、気流搬送に
り微粉炭燃焼ボイラ9に吹き込まれた。
熱分解ガス3は、14.7体積%のCO、14.5体積%のH 2
、3.9体積%のCH 4
を主可燃成分とし、その他のガス成分として
、24.7体積%のCO 2
、33.4体積%のH 2
O(水蒸気)、微量のC 2
(炭素数が2)以上の炭化水素類等を含み、残り
はN 2
であった。熱分解ガス3および熱分解タール4
、直接微粉炭燃焼ボイラ9に供給された。本
実施例の場合も、微粉炭用ノズル(バーナ)と
区別して、専用の吹き込み用ノズルを設置
、微粉炭燃焼ボイラ9直前で熱分解ガス3お
び熱分解タール4を空気と混合して4カ所から
吹き込んだ。
原料の建設廃木材の発熱量の76%が、ガス、
ール、炭化物の形で微粉炭燃焼ボイラ9に投
入された。残りの熱量は、9~11%程度はシャフ
型熱分解炉2内の燃焼で消費され、残りは不
適物に付着した炭素と放散熱等で構成される
。このとき、微粉炭燃焼ボイラ9での石炭処
量は、約800トン/日であった。破砕時のミル
電流値は、石炭単独の時と本発明の炭化物
混合したときでの差は検知できず(1%未満)、
生産性や動力に対する影響は軽微と考えられ
る。
図2で示されたフローの内、炭化物を直接微
粉炭ボイラに投入する(Bルート)本発明の第4
実施形態に係る実施例3を以下に示す。
バイオマスとして木材(建設廃木材)を100ト
/日(4167kg/hr)で使用し、空気比(供給は酸素10
積%の酸素富化空気で、完全燃焼時を1とする
)0.18とし、シャフト型熱分解炉2内でバイオマ
ス1を酸素富化空気中の酸素で部分燃焼させ
、炉出口の熱分解ガス温度400℃で熱分解炉
操業した。
その結果、熱分解ガス7986Nm 3
/h、熱分解タール389kg/h、炭化物395kg/h(ダスト
む)が生成した。このとき外部燃料はほぼ不
要であったが、熱の不十分な立ち上げ時には
、若干のLPG(+酸素富化空気)を使用した。炭化
物処理装置15に関しては、建設廃木材は釘等
金属を含むことから、実施例2と同様の50mm
イズの幅の刃を備えた二軸破砕機(粗破砕機)
と、比重選別と振動を組み合わせた風力選別
装置(不適物分離装置)と、に加え、10mm角のス
クリーンを持つハンマー型ミルを設置し、処
理を行った。分離した炭化物中には金属はほ
とんど含まれず(1重量%以下)、また不適物中
炭素は5質量%以下と分離性も良好であった。
炭化物395kg/hの約59質量%(約235kg/h、ハンマー型
ミルでのロス5kg/h)が製品炭化物として窒素に
よる気流搬送設備で構成される炭化物搬送装
置17を経由して微粉炭燃焼ボイラ9に直接吹き
込まれた。
熱分解ガス3は、14.7体積%のCO、14.5体積%のH 2
、3.9体積%のCH 4
を主可燃成分とし、その他のガス成分として
、24.7体積%のCO 2
、33.4体積%のH 2
O(水蒸気)、微量のC 2
(炭素数が2)以上の炭化水素類等を含み、残り
はN 2
であった。熱分解ガス3および熱分解タール4
、直接微粉炭燃焼ボイラ9に供給された。本
実施例の場合も、微粉炭用ノズル(バーナ)と
区別して、専用の吹き込み用ノズルを設置
、微粉炭燃焼ボイラ9直前で熱分解ガス3お
び熱分解タール4を空気と混合して4カ所から
吹き込んだ。
原料の建設廃木材の発熱量の74%が、ガス、
ール、炭化物の形で微粉炭燃焼ボイラ9に投
入された。残りの熱量は、9~11%程度はシャフ
型熱分解炉2内の燃焼で消費され、残りは不
適物に付着した炭素、微粉砕時ロスと放散熱
等で構成される。このとき、微粉炭燃焼ボイ
ラ9での石炭処理量は、約800トン/日であった
図1で示されたフローの内、タールを分離す
る本発明の第2の実施形態に係る実施例4を以
に示す。炭化物は、石炭破砕装置14に投入
る本発明の第3の実施形態に係る装置での処
を行った。
バイオマスとして木材(建設廃木材)を100ト
/日(4167kg/hr)で使用し、空気比(供給は酸素10
積%の酸素富化空気で、完全燃焼時を1とする
)0.18とし、シャフト型熱分解炉2内でバイオマ
ス1を酸素富化空気中の酸素で部分燃焼させ
、炉出口の熱分解ガス温度400℃で熱分解炉
操業した。
その結果、熱分解ガス7986Nm 3
/h、熱分解タール389kg/h、炭化物395kg/h(ダスト
む)が生成した。このとき外部燃料はほぼ不
要であったが、熱が不十分な立ち上げ時には
、若干のLPG(+酸素富化空気)を使用した。炭化
物処理装置15に関しては、建設廃木材は釘等
金属を含むことから、50mmサイズの幅の刃を
備えた二軸破砕機(粗破砕機)と、比重選別と
動を組み合わせた風力選別装置(不適物分離
装置)と、を設置した。分離した炭化物中に
金属はほとんど含まれず(1重量%以下)、また
適物中の炭素は5質量%以下と分離性も良好
あった。炭化物395kg/hの61質量%(約240kg/h)が製
炭化物としてバケットコンベアで構成され
炭化物搬送装置17を経由して微粉炭燃焼ボ
ラ9の石炭粉砕設備14に投入され、他の石炭
ともに粉砕され、気流搬送にて微粉炭燃焼
イラ9に吹き込まれた。
熱分解ガス3は、14.7体積%のCO、14.5体積%のH 2 、3.9体積%のCH 4 を主可燃成分とし、その他のガス成分として 、24.7体積%のCO 2 、33.4体積%のH 2 O(水蒸気)、微量のC 2 (炭素数が2)以上の炭化水素類等を含み、残り はN 2 であった。熱分解タール4は、高温の金属フ ルタ(20本)からなるタール分離装置8で分離さ れ(ダストと共に82質量%のタール分を回収)、 った軽質のタール(物理的な凝縮を免れる、 軽質分)は熱分解ガス3に同伴して微粉炭燃焼 イラ9に供給された。また分離したタール混 じりのダストは、再度シャフト型熱分解炉2 原料とは別の投入口から投入した。本実施 の場合も、微粉炭用ノズル(バーナ)とは区別 して、専用の吹き込み用ノズルを設置し、微 粉炭燃焼ボイラ9直前で熱分解ガス3及び軽質 タールを空気と混合して4カ所から吹き込ん だ。
原料の建設廃木材の発熱量の76%が、ガス タール、炭化物の形で微粉炭燃焼ボイラ9に 投入された。一旦熱分解されたタールは、2% (分離出来なかった分)がそのまま微粉炭燃 ボイラ9に投入され、分離されたタール4は、 再度シャフト型熱分解炉2に投入されことで 繰り返し加熱されて反応(炭化物とガスに)が 起こり、ガスと炭化物に転換されて微粉炭ボ イラ9に投入される。トータルとしては実施 2の場合と同じ76%が投入された。残りの熱量 、9~11%程度はシャフト型熱分解炉2内の燃焼 消費され、残りは不適物に付着した炭素と 散熱等で構成される。このとき、微粉炭燃 ボイラ9での石炭処理量は、約800トン/日で った。破砕時のミルの電流値は、石炭単独 時と本実施例の炭化物を混合したときでの は検知できず(1%未満)、生産性や動力に対す 影響は軽微と考えられる。
実施例2の結果から計算すると、微粉炭燃焼
ボイラ9に投入される発熱量が76%であること
ら、ボイラ熱回収及び蒸気タービンによる
電の効率38%を積算するとバイオマスを原料
した場合の発電効率は28.9%(発電端:原料ベー
)であり、所内率10%を考慮すると、26%の送電
端効率となった。元の微粉炭燃焼ボイラ発電
の規模(バイオマス処理規模の約8倍)の効果が
蒸気タービン効率に影響しているものの、一
般の廃棄物燃焼発電の10~15%に比べ非常に高効
率を得られることが確認できた。
また、特許文献4においては、流動床を用い
た実施例において、空気比1.0~1.3でガス化操
を実施している。具体的な各種数値の提示
ないが、このとき、本実施例と同じ建設廃
材(バイオマス)を同じ量使用したと仮定する
と、約20%の熱量を持つ炭化物が発生するが、
ガスとタールは空気比が1以上であることか
ほぼ燃焼に使用され、ガス発熱量の回収は
待できない。仮に酸素が使われないで残る
算で5%分の発熱量分のCO、H 2
の形で残存したとすれば、合計25%の熱量が微
粉炭ボイラに投入されることになる。同等の
ボイラ熱回収及び蒸気タービンによる効率(38
%)を想定すると、発電効率9.5%の発電端効率、
8.6%の送電端効率が推定できる。
本発明の効果が高い理由は、主に、熱分解
(特許文献4では流動床ガス化)の熱効率の違
と、低空気比/高空気比の操業前提の差によ
るものと考えられる。
本発明によれば、バイオマスを高効率で 分解し、ガス、タール、炭化物を余すとこ なくボイラで燃焼使用することができるた 、産業上の利用可能性は大きい。
1 バイオマス
2 シャフト型熱分解炉
3 熱分解ガス
4 熱分解タール
5 炭化物
6 熱分解用ガス
7 熱分解ガス等配送配管
8 タール分離装置
9 微粉炭燃焼ボイラ
10 熱回収部
11 蒸気
12 ガス処理部
13 放散ガス
14 石炭粉砕設備
15 炭化物処理装置
16 燃焼不適物
17 炭化物搬送装置
