SHIMEKAKE TAKAHIRO (JP)
MIYAKAWA YUMA (JP)
JP2010141968A | 2010-06-24 | |||
JPS5328201A | 1978-03-16 | |||
JPH0898466A | 1996-04-12 | |||
JP2010057355A | 2010-03-11 | |||
JP2018121389A | 2018-08-02 | |||
CN204615578U | 2015-09-02 |
\¥0 2020/175349 1 1 卩(:171? 2020 /006973 請求の範囲 [請求項 1 ] 外部機器との接続を行う接続線を内部に有するようにステータのコ イルエンドを樹脂でモールド成形した樹脂モールド部を有する回転電 機の温度検出素子の取付構造であって、 前記樹脂モールド部の外面に形成されて前記温度検出素子を前記接 続線に接近させるように当該温度検出素子を内側に着脱可能に保持す る取付溝と、 前記樹脂モールド部に着脱可能に取り付けられて前記取付溝を跨ぐ ように配設されるカバーと、 前記カバーの内側に着脱可能に取り付けられて前記取付溝内の前記 温度検出素子を当該取付溝の底面へ向けて付勢する付勢部材と を備えていることを特徴とする回転電機の温度検出素子の取付構造 [請求項 2] 請求項 1 に記載の回転電機の温度検出素子の取付構造であって、 前記カバーが、 前記付勢部材を保持する天井板と、 前記天井板の _方の縁端側と他方の縁端側とで対向するように当該 天井板にそれぞれ突設されて当該天井板に基端側を連結された一対の 壁板と、 前記壁板の先端側の対向方向外側面にそれぞれ突設された係合爪と を備えてなり、 前記取付溝を間に位置させるように前記樹脂モールド部に対をなし て立設されて前記カバーの前記係合爪と着脱可能に係合する係合孔を それぞれ形成されたブラケッ トを有している ことを特徴とする回転電機の温度検出素子の取付構造。 [請求項 3] 請求項 2に記載の回転電機の温度検出素子の取付構造であって、 前記付勢部材が、 切欠溝を形成された板ばねであり、 前記カバーが、 \¥0 2020/175349 12 卩(:171? 2020 /006973 前記天井板の内面に突設されて前記板ばねの付勢方向に沿う方向を 中心とする軸回りの回動を規制するように当該板ばねの前記切欠溝を 着脱可能に差し込まれる位置決め突起と、 前記天井板の内面に突設されて前記板ばねの前記切欠溝を前記位置 決め突起に押し付けるように当該板ばねに係合する押さえ突起と を備えている ことを特徴とする回転電機の温度検出素子の取付構造。 [請求項 4] 請求項 1から請求項 3のいずれか一項に記載の回転電機の温度検出 素子の取付構造であって、 前記樹脂モールド部に形成されて前記温度検出素子の導線を着脱可 能に挟持する挟持部を有している ことを特徴とする回転電機の温度検出素子の取付構造。 [請求項 5] 前記挟持部は、 前記取付溝の左右の内側面にそれぞれ膨出形成され 、 前記取付溝の前記導線側の端面よりも前記温度検出素子側に形成さ れている ことを特徴とする請求項 4記載の回転電機の温度検出素子の取付構 造。 [請求項 6] 請求項 1から請求項 4のいずれか一項に記載の回転電機の温度検出 素子の取付構造であって、 前記樹脂モールド部の前記取付溝の前記底面と前記接続線との間の 長さ 1:が 3 0 0〜 4 5 0 である ことを特徴とする回転電機の温度検出素子の取付構造。 [請求項 7] 前記樹脂モールド部は、 前記取付溝の両サイ ドに肉盛り部を備え、 前記肉盛り部は、 前記温度検出素子の導線と前記カバーとの間に配 置されている ことを特徴とする請求項 1から 6のいずれか一項に記載の回転電機 の温度検出素子の取付構造。 |
発明の名称 : 回転電機の温度検出素子の取付構造
技術分野
[0001 ] 本発明は、 外部機器との接続を行う接続線を内部に有す るようにステータ のコイルエンドを樹脂でモールド成形した樹 脂モールド部を有する回転電機 の温度検出素子の取付構造に関し、 特に、 電気自動車に使用される走行用の モータに適用すると有効なものである。
背景技術
[0002] 電気自動車に使用される走行用のモータは、 高トルク性能が要求され、 高 出力化が求められていることから、 発熱量が大きく、 高温になり易くなって いる。 そこで、 モータの温度状態を把握するため、 外部機器との接続を行う 接続線の周辺に温度検出素子を取り付けるよ うにしている。
[0003] 例えば、 下記特許文献 1 , 2においては、 端子を取り付ける端子台に対し てブラケッ トを介して温度センサをボルトで固定してい る。
先行技術文献
特許文献
[0004] 特許文献 1 :特開 2 0 1 8 _ 0 4 2 3 0 3号公報
特許文献 2 :特開 2 0 1 8 - 0 4 2 3 6 9号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0005] 前記特許文献 1 , 2に記載されている発明では、 ボルトで温度センサを固 定するようにしているため、 温度センサの保守点検や損傷による交換等の 際 に工具を用いてボルトを着脱しなければなら ず、 非常に手間がかかってしま っていた。
[0006] このような問題は、 電気自動車に使用される走行用のモータに温 度センサ を取り付ける場合に限らず、 その他の電動機や発電機等の回転電機に温度 検 出素子を取り付ける場合であれば、 同様にして生じ得ることである。 \¥0 2020/175349 卩(:171? 2020 /006973
[0007] このようなことから、 本発明は、 温度検出素子の交換や保守点検等を容易 に行うことができる回転電機の温度検出素子 の取付構造を提供することを目 的とする。
課題を解決するための手段
[0008] 前述した課題を解決するための、 本発明に係る回転電機の温度検出素子の 取付構造は、 外部機器との接続を行う接続線を内部に有す るようにステータ のコイルエンドを樹脂でモールド成形した樹 脂モールド部を有する回転電機 の温度検出素子の取付構造であって、 前記樹脂モールド部の外面に形成され て前記温度検出素子を前記接続線に接近させ るように当該温度検出素子を内 側に着脱可能に保持する取付溝と、 前記樹脂モールド部に着脱可能に取り付 けられて前記取付溝を跨ぐように配設される カバーと、 前記カバーの内側に 着脱可能に取り付けられて前記取付溝内の前 記温度検出素子を当該取付溝の 底面へ向けて付勢する付勢部材とを備えてい ることを特徴とする。
[0009] また、 本発明に係る回転電機の温度検出素子の取付 構造は、 上述した回転 電機の温度検出素子の取付構造であって、 前記カバーが、 前記付勢部材を保 持する天井板と、 前記天井板の _方の縁端側と他方の縁端側とで対向するよ うに当該天井板にそれぞれ突設されて当該天 井板に基端側を連結された一対 の壁板と、 前記壁板の先端側の対向方向外側面にそれぞ れ突設された係合爪 とを備えてなり、 前記取付溝を間に位置させるように前記樹脂 モールド部に 対をなして立設されて前記カバーの前記係合 爪と着脱可能に係合する係合孔 をそれぞれ形成されたブラケッ トを有していることを特徴とする。
[0010] また、 本発明に係る回転電機の温度検出素子の取付 構造は、 上述した回転 電機の温度検出素子の取付構造であって、 前記付勢部材が、 切欠溝を形成さ れた板ばねであり、 前記カバーが、 前記天井板の内面に突設されて前記板ば ねの付勢方向に沿う方向を中心とする軸回り の回動を規制するように当該板 ばねの前記切欠溝を着脱可能に差し込まれる 位置決め突起と、 前記天井板の 内面に突設されて前記板ばねの前記切欠溝を 前記位置決め突起に押し付ける ように当該板ばねに係合する押さえ突起とを 備えていることを特徴とする。 \¥0 2020/175349 3 卩(:171? 2020 /006973
[001 1] また、 本発明に係る回転電機の温度検出素子の取付 構造は、 上述した回転 電機の温度検出素子の取付構造であって、 前記樹脂モールド部に形成されて 前記温度検出素子の導線を着脱可能に挟持す る挟持部を有していることを特 徴とする。 この挟持部は、 前記取付溝の左右の内側面にそれぞれ膨出形 成さ れ、 前記取付溝の前記導線側の端面よりも前記温 度検出素子側に形成するこ とが好ましい。
[0012] また、 本発明に係る回転電機の温度検出素子の取付 構造は、 上述した回転 電機の温度検出素子の取付構造であって、 前記樹脂モールド部の前記取付溝 の前記底面と前記接続線との間の長さ 1:が 3 0 0〜 4 5 0 であることを 特徴とする。 このとき前記樹脂モールド部は、 前記取付溝の両サイ ドに肉盛 り部を備えてもよい。 この肉盛り部は、 前記温度検出素子の導線と前記カバ —との間に配置されていることが好ましい。
発明の効果
[0013] また、 本発明に係る回転電機の温度検出素子の取付 構造によれば、 工具を 使用しなくても、 樹脂モールド部に対して温度検出素子を着脱 することが簡 単にできるので、 温度検出素子の交換や保守点検等を容易に行 うことができ 、 作業効率を向上させることができる。
図面の簡単な説明
[0014] [図 1]実施例 1 に係る回転電機の温度検出素子の取付構造の 要部を示す外観斜 視図。
[図 2]図 1の断面図である。
[図 3]図 1の一部分解斜視図である。
[図 4]図 3の樹脂モールド部の抽出拡大図である。
[図 5]図 3のカバー及び板ばねの分解斜視図である。
[図 6]実施例 2に係る回転電機の温度検出素子の取付構造 外観構成図。
[図 7]同 サーミスタの外観構成図。
[図 8]同 取付溝の部位を示す斜視図。
[図 9]実施例 3に係る回転電機の温度検出素子の取付構造 構成図。 \¥0 2020/175349 4 卩(:171? 2020 /006973
発明を実施するための形態
[0015] 本発明に係る回転電機の温度検出素子の取付 構造の実施形態を図面に基づ いて説明するが、 本発明は、 図面に基づいて説明する以下の実施例 1〜 3の みに限定されるものではない。
[0016] く実施例 1 >
まず、 図 1〜 5に基づき実施例 1 を説明する。 ここでは本発明に係る回転 電機の温度検出素子の取付構造が、 電気自動車に使用される走行用の三相交 流のモータへのサーミスタの取付に適用され ている。
[0017] 図 1 , 2に示すように、 三相交流のモータのステータのコイルエンド をポ リフエニレンスルフィ ド ( 3) 等の耐熱性の樹脂でモールド成形した樹 脂モールド部 1 0の内部には、 II相, V相, 相の各相に対応してコイルに 基端側を接続された銅製の平角形の接続線 2 1 八, 2 1 巳, 2 1 (3が、 モー 夕の回転軸の周方向 (図 2中、 紙面垂直方向) に沿って長手方向を向けると 共に当該回転軸の軸方向 (図 2中、 左右方向) に沿って並ぶようにして配置 されており、 当該接続線 2 1 八~ 2 1 (3は、 先端側が、 樹脂モールド部 1 0 の外部に位置する各相の端子を介してバッテ リ等の外部機器にそれぞれ接続 するようになっている。
[0018] 前記樹脂モールド部 1 0の、 モータの回転軸の径方向外側の外面には、 温 度検出素子である平坦形のサーミスタ 3 0の本体 (感温部) 3 1 を内側に着 脱可能に保持する凹形に形成された位置決め 用の取付溝 1 1 , 1 1 巳が、 当該回転軸の周方向に沿って長手方向を向け ると共に並列する前記接続線 2 1 八〜 2 1 <3の間の各上にそれぞれ位置するように当 回転軸の軸方向に沿 って並んで形成されており、 当該取付溝 1 1 八, 1 1 巳は、 その底面 (温度 測定面) 1 1 1 巳 3 と前記接続線 2 1 八~ 2 1 (3との間の長さ (厚 さ) が、 3 0 0〜 4 5 0 (3 0 0 £ £ 4 5 0 ) となっている。
[0019] なぜなら、 前記取付溝 1 1 , 1 1 巳の底面 1 1 1 巳 3 と前記接 続線 2 1 八~ 2 1 〇との間の長さ (厚さ) 1:が、 3 0 0 未満であると ( 1 < 3 0 0 〇) 、 十分な絶縁性能を発現しにくくなって好まし くなく、 4 \¥0 2020/175349 5 卩(:171? 2020 /006973
5 0 01を超えると (1: > 4 5 0 〇〇 、 当該間での樹脂による熱流束が増 大して、 接続線 2 1 八〜2 1 <3の温度を正確に計測しにくくなって好ま く ないからである。
[0020] 図 1 , 3 , 4に示すように、 前記樹脂モールド部 1 1の各取付溝 1 1 八,
1 1 巳の長手方向一方端側の当該取付溝 1 1 , 1 1 巳の短手方向両端側 ( 取付溝 1 1 八, 1 1 巳の左右の内側面の一方端側) には、 サーミスタ 3 0の導 線 (リード線) 3 2を着脱可能に挟持する膨出部 1 2 , 1 2巳が対をなす ようにしてそれぞれ設けられおり、 対をなす当該膨出部 1 2八, 1 2巳は、 円弧面を互いに対向させるように形成されて いる。 このように対向する膨出 部 1 2 , 1 2巳により、 本実施例では挟持部を構成している。
[0021 ] 図 1〜 4に示すように、 前記樹脂モールド部 1 0の、 モータの回転軸の軸 方向両端側 (図 2中、 左右端側) には、 当該回転軸の径方向外側 (図 2中、 上側) へ向けて突出する一対のブラケッ ト 1 3が前記取付溝 1 1 八, 1 1 巳 を対向間に位置させるようにして立設されて いる。 前記ブラケッ ト 1 3には 、 前記回転軸の周方向 (図 2中、 紙面垂直方向) に沿って長手方向を向けて 当該回転軸の軸方向 (図 2中、 左右方向) に貫通する係合孔 1 3 3がそれぞ れ形成されている。
[0022] 図 1〜 3 , 5に示すように、 前記樹脂モールド部 1 0の前記取付溝 1 1 八 , 1 1 巳上には、 コ字形をなす 3等の耐熱性の樹脂からなるカバー 1 4 が当該取付溝 1 1 八, 1 1 巳を跨ぐようにして配設されており、 当該カバー 1 4は、 天井板 1 4 3 と、 天井板 1 4 3の一方の縁端側と他方の縁端側とで 対向するように当該天井板 1 4 3 にそれぞれ突設されて当該天井板 1 4 3 に 基端側を連結された一対の壁板 1 4 と、 前記壁板 1 4 の先端側 (図 2中 、 下側) の対向方向外側面にそれぞれ突設されて前記 樹脂モールド部 1 〇の 前記ブラケッ ト 1 3の前記係合孔 1 3 3に着脱可能に係合する係合爪 1 4〇 とを有している。
[0023] 前記カバー 1 4の内側には、 前記樹脂モールド部 1 0の前記取付溝 1 1 八 , 1 1 巳内に入れられたサーミスタ 3 0の本体 3 1 を当該取付溝 1 1 八, 1 \¥0 2020/175349 6 卩(:171? 2020 /006973
1 巳の底面 1 1 1 巳 3へ向けて付勢して押し付ける付勢部材であ 3 II 3 3 0 4の鋼等からなる板ばね 1 5が配設されている。
[0024] 前記カバー 1 4の前記天井板 1 4 3 の内面には、 前記板ばね 1 5に形成さ れた凹形の切欠溝 1 5 3を着脱可能に差し込まれる位置決め突起 1 4 と、 当該板ばね 1 5の当該切欠溝 1 5 3を当該位置決め突起 1 4 に押し付ける ように当該板ばね 1 5に係合する押さえ突起 1 4 6とがそれぞれ突設されて おり、 上記位置決め突起 1 4 は、 上記板ばね 1 5の付勢方向 (図 2中、 下 方向) に沿う方向を中心とする軸回りでの当該板ば ね 1 5の回動を規制する ように、 当該板ばね 1 5の前記切欠溝 1 5 3と係合する角形を有している。
[0025] このような本実施形態に係るモータのサーミ スタ 3 0の取付構造において は、 まず、 前記樹脂モールド部 1 0の取付溝 1 1 八, 1 1 巳内にサーミスタ 3 0の本体 3 1 をそれぞれ載置して導線 3 2を膨出部 1 2八, 1 2巳でそれ それ挟持する。
[0026] これと併せて、 カバー 1 4の位置決め突起 1 4 に板ばね 1 5の切欠溝 1
5 3を差し込んで当該位置決め突起 1 4 に当該切欠溝 1 5 3を押し付ける ように当該位置決め突起 1 4 と押さえ突起 1 4 6 との間に板ばね 1 5を挟 み込むと、 板ばね 1 5がカバー 1 4の天井板 1 4 3に対して簡単に位置決め 保持されて固定される。
[0027] そして、 カバー 1 4の係合爪 1 4〇を樹脂モールド部 1 0のブラケッ ト 1
3の係合孔 1 3 3に係合させるように当該カバー 1 4を当該ブラケッ ト 1 3 に取り付けると、 板ばね 1 5が、 サーミスタ 3 0の本体 3 1 を樹脂モールド 咅6 1 0の取付溝1 1 八, 1 1 巳の底面 1 1 1 巳 3 に押し付けるよう に付勢して当該本体 3 1 を当該取付溝 1 1 , 1 1 巳の内部に密接させると 共に、 カバー 1 4の係合爪 1 4〇をブラケッ ト 1 3の係合孔 1 3 3の内面に 押し付けるように付勢して当該カバー 1 4を当該ブラケッ ト 1 3に密接させ る。
[0028] これにより、 モータに各種方向から振動が加わっても、 カバー 1 4を樹脂 モールド部 1 0に対して確実に固定することができると共 、 サーミスタ 3 \¥0 2020/175349 7 卩(:171? 2020 /006973
0の本体 3 1 を取付溝 1 1 八, 1 1 巳に対して確実に固定することができる
[0029] そして、 サーミスタ 3 0の損傷による交換や保守点検等を行う場合 は、 カバー 1 4の壁板 1 4匕の先端側 (図 2中、 下端側) を互いに接近させるよ うに当該壁板 1 4匕に力を加えると、 樹脂モールド部 1 0のブラケッ ト 1 3 の係合孔 1 3 3からカバー 1 4の係合爪 1 4〇が容易に外れ、 カバー 1 4及 び板ばね 1 5を樹脂モールド部 1 0から取り外すことが簡単にできる。
[0030] これにより、 樹脂モールド部 1 0の膨出咅 ¢ 1 2八, 1 2巳の間からサーミ スタ 3 0の導線 3 2を取り外して取付溝 1 1 , 1 1 巳内から本体 3 1 を取 り出すことができ、 樹脂モールド部 1 0からサーミスタ 3 0を容易に取り出 すことができる。
[0031 ] したがって、 本実施例によれば、 工具を使用しなくても、 樹脂モールド部
1 0に対してサーミスタ 3 0を着脱することが簡単にできるので、 サーミス 夕 3 0の交換や保守点検等を容易に行うことがで 、 作業効率を向上させる ことができる。
[0032] また、 板ばね 1 5が、 サーミスタ 3 0の本体 3 1 を樹脂モールド部 1 0の 取付溝 1 1 , 1 1 巳の底面 1 1 1 巳 3 に押し付けるように付勢し て当該本体 3 1 を当該取付溝 1 1 八, 1 1 巳の内部に密接させると共に、 力 バ _ 1 4の係合爪 1 4〇をブラケッ ト 1 3の係合孔 1 3 3の内面に押し付け るように付勢して当該カバー 1 4を当該ブラケッ ト 1 3に密接させるので、 モータに各種方向から振動が加わっても、 カバー 1 4を樹脂モールド部 1 0 に対して確実に固定することができると共に 、 サーミスタ 3 0の本体 3 1 を 取付溝 1 1 , 1 1 巳に対して確実に固定することができ、 耐振動性を向上 させることができる。
[0033] また、 カバー 1 4の位置決め突起 1 4 に板ばね 1 5の切欠溝 1 5 3を差 し込んで当該位置決め突起 1 4 に当該切欠溝 1 5 3を押し付けるように当 該位置決め突起 1 4 と押さえ突起 1 4 6 との間に板ばね 1 5を挟み込むこ とにより、 板ばね 1 5をカバー 1 4の天井板 1 4 3に対して簡単に位置決め \¥0 2020/175349 8 卩(:171? 2020 /006973
保持して固定することができるので、 モータに各種方向から振動が加わって も、 板ばね 1 5の位置ずれを防止することができ、 耐振動性を向上させるこ とができる。
[0034] また、 樹脂モールド部 1 0の取付溝 1 1 八, 1 1 巳の底面 1 1 1 巳 3と接続線 2 1 八~ 2 1 〇との間の長さ (厚さ) 1:が、 3 0 0〜 4 5〇 (3 0 0 £ I £ 4 5 0 ^ ^1) であるので、 十分な絶縁性能を発現しつつ、 当該間での樹脂による熱流束の増大を防ぐこ とができ、 接続線 2 1 八〜2 1 〇の温度をより正確且つ迅速に検出すること ができる。
[0035] なお、 本実施例は電気自動車に使用される走行用の モータへのサーミスタ
3 0の取付構造に適用した場合について説明し が、 その他の電動機や発電 機等の回転電機に温度検出素子を取り付ける 場合であれば、 同様に適用する ことが可能である。
[0036] く実施例 2 >
つぎに図 6〜 8に基づき実施例 2を説明する。 実施例 2は、 取付溝 1 1 八, 1 1 巳の溝形状に関する。 実施例 1では、 サーミスタ (感温部) 3 0の本体 3 1 を取付溝 1 1 八, 1 1 巳にカバー 1 4で固定する方法が採用されている。
[0037] ところが、 本体 3 1 を渡り線 4 0 (図 6参照) から引き抜くような引張荷 重が導線 3 2に加わると、 本体 3 1の端面 4 3が取付溝 1 1 , 1 1 巳の端面 ^ 1 1 巳匕と接触するまで引っ張られ、 本体 3 1 と渡り線 4 0との 間に隙間が生じ、 正確なモータコイル温度の正確な推定が難し くなるおそれ がある。
[0038] そこで実施例 2では前記隙間の原因、 即ち本体 3 1 と渡り線 4 0との間に 隙間が発生することの防止を図った。 具体的には、 図 8に示すように、 膨出 部 1 2 , 1 2巳の形成位置を取付溝 1 1 , 1 1 巳の底面 1 1 1 巳 3側に移動させた。 ここでは膨出部 1 2八, 1 2巳は、 底面 1 1 1 巳 3に応じた位置に形成され、 取付溝 1 1 , 1 1 巳の導線 3 2側 (渡り線 4 0 の反対側) の端面 1 1 匕, 1 1 巳匕よりも本体 3 1側 (渡り線 4 0側) に 形成されている。 \¥0 2020/175349 9 卩(:171? 2020 /006973
[0039] この構成によれば、 導線 3 2に前記引張荷重が加わった場合に本体 3 1の 端面 4 3が膨出部 1 2八, 1 2巳に衝突し、 本体 3 1の導線 3 2側への引張が 規制される。 したがって、 前記両面 4 3 1 1 八匕, 1 1 巳匕の接触まで本 体 3 1が引っ張られることはなく、 これにより前記隙間が解消されてモータ コイル温度の正確な推定が可能となる。 なお、 実施例 2でも実施例 1 と同様 にカバー 1 4を用いて本体 3 1 を取付溝 1 1 八, 1 1 巳に対して固定するも のとする。
[0040] く実施例 3 >
最後に図 9に基づき実施例 3を説明する。 実施例 3は、 サーミスタ 3 0の 本体 3 1の抜け防止を図っている。
[0041 ] 実施例 1では、 図 2に示すように、 カバー 1 4と取付溝 1 1 八, 1 1 巳の開 口上端部 4 4との間に大きな隙間 3 1が形成されている。 そのため、 組立時 に板ばね 1 5のばね力による押付力を越えた引張荷重が 線 3 2に加わると 本体 3 1が抜けるおそれがあり、 実施例 3では本体 3 1 を抜け難くする構造 を提案する。
[0042] 具体的には樹脂モールド部 1 〇は、 取付溝 1 1 , 1 1 巳の両サイ ド (取付 溝 1 1 , 1 1 巳の開口上端部) 4 4に樹脂製の肉盛り部 4 5が一体成型さ れている。 この肉盛り部 4 5は、 カバー 1 4と導線 3 2と間に縦断面略長方 形状に立設され、 両者 1 4 3 2間の隙間 3 2が隙間 3 1 よりも狭められて いる。
[0043] したがって、 組立時に導線 3 2に板ばね 1 5の前記押付力を越えた引張荷 重が発生したとしても肉盛り部 4 5に干渉され、 本体 3 1が抜け難くなる。 これによりサーミスタ 3 0の脱落に配慮しながら組み立てる必要がな 、 組 立の効率が向上する。 なお、 実施例 2と同様に膨出部 1 2八, 1 2巳の形成位 置を取付溝 1 1 , 1 1 巳の底面 1 1 1 巳 3 側に移動させる構成とし てもよいものとする。
産業上の利用可能性
[0044] 本発明に係る回転電機の温度検出素子の取付 構造は、 温度検出素子の交換 \¥02020/175349 10 VCTI3P2^2m 06913
や保守点検等を容易に行うことができ、 作業効率を向上させることができる ので、 産業上、 極めて有益に利用することができる。
符号の説明
[0045] 1 0 樹脂モールド部
1 1 , 1 1 巳 取付溝
1 1 八 , 1 1 巳 底面
1 1 八 !〇 , 1 1 巳匕 取付溝の端面
1 2八, 1 2巳 膨出部
1 3 ブラケッ ト
1 33 係合孔
1 4 カバー
1 4 3 天井板
1 4 壁板
1 4〇 係合爪
1 4 位置決め突起
1 46 押さえ突起
1 5 板ばね
1 5 ¾ 切欠溝
2 1 〜 2 1 0 接続線
30 サーミスタ
3 1 本体
32 導線
40 渡り線
4 1 ステータコア
42 平角線コイル
43 本体の端面
45 肉盛り部