JP7321819 | vehicle seat |
WO/1992/017096 | LUMBAR SUPPORT ADJUSTMENT DEVICE |
WO/2009/135617 | CHAIR HAVING PIVOTABLE BACKREST |
HIRATA YUTAKA (JP)
YAMASAKI KOUICHIROU (JP)
HIRATA YUTAKA (JP)
JP2005237483A | 2005-09-08 | |||
JP2005329090A | 2005-12-02 | |||
JP2004329481A | 2004-11-25 | |||
JP2005246048A | 2005-09-15 | |||
JP2006204887A | 2006-08-10 | |||
JP2007026955A | 2007-02-01 |
少なくとも腰椎部と、該腰椎部の上側の背中支持部とを有する車両シート用のバックパッドにおいて、該背中支持部のヒステリシスロスが腰椎部よりも大きく、該腰椎部の硬度が背中支持部よりも高いことを特徴とするバックパッド。 |
請求項1において、該背中支持部のヒステリシスロスが腰椎部のヒステリシスロスの1.01~10倍であることを特徴とするバックパッド。 |
請求項1において、該腰椎部の硬度が背中支持部の硬度の1.01~10倍であることを特徴とするバックパッド。 |
請求項1において、腰椎部及び背中支持部の厚みが5~40mmであることを特徴とするバックパッド。 |
請求項1において、前記腰椎部及び背中支持部の左右両側にサイド部を備えていることを特徴とするバックパッド。 |
請求項5において、該腰椎部、背中支持部及びサイド部のフォーム材の配合が異なることを特徴とするバックパッド。 |
請求項1ないし6のいずれか1項に記載のバックパッドを備えてなる車両用シート。 |
本発明は車両シートのバックパッドと、 のバックパッドを備えた車両用シートに関 る。
自動車等のシート(座席)のバックパッド 、少なくとも、腰椎部及びその上側の背中 持部を有している。このバックパッドは、 型に、ポリオール成分配合液とイソシアネ ト成分とを混合してなるウレタン配合原液 注入して発泡成形することにより製造され 。
車両用バックパッドにおいては、乗員の 中が直接に当る腰椎部及び背中支持部は、 乗者の体重が最も多くかかり、この部分の 質は座り心地や乗り心地と密接な関係があ 。
特開2006-204887の図6及び第0048段落には、腰椎
部及び背中支持部を高密度ウレタンフォーム
、サイド部を低密度ウレタンフォームにてそ
れぞれ構成し、この低密度ウレタンフォーム
のJASO-B408による25%硬度を高密度ウレタンフォ
ームの50~98%とすることが記載されている。
本発明は、厚みを小さくしても、乗員の り心地や支持性能が良好なバックパッドと このバックパッドを備えた車両用シートを 供することを目的とする。
第1態様のバックパッドは、少なくとも腰 椎部と、該腰椎部の上側の背中支持部とを有 する車両シート用のバックパッドにおいて、 該背中支持部のヒステリシスロスが腰椎部よ りも大きく、該腰椎部の硬度が背中支持部よ りも高いことを特徴とするものである。
第2態様のバックパッドは、第1態様にお て、該背中支持部のヒステリシスロスが腰 部のヒステリシスロスの1.01~10倍であること 特徴とするものである。
第3態様のバックパッドは、第1又は2態様 おいて、該腰椎部の硬度が背中支持部の硬 の1.01~10倍であることを特徴とするものであ る。
第4態様のバックパッドは、第1ないし3態 において、腰椎部及び背中支持部の厚みが5 ~40mmであることを特徴とするものである。
第5態様のバックパッドは、第1ないし4態 において、前記腰椎部及び背中支持部の左 両側にサイド部を備えていることを特徴と るものである。
第6態様のバックパッドは、第5態様にお て、該腰椎部、背中支持部及びサイド部の ォーム材の配合が異なることを特徴とする のである。
第7態様の車両用シートは、第1ないし6態 に記載のバックパッドを備えてなるもので る。
本発明のバックパッドでは、腰椎部は背 支持部に比べて硬度が高い。このように、 椎部を高硬度とすることにより、乗員の支 性能が良好となる。また、腰椎部のヒステ シスロスを背中支持部よりも小さくするこ により、腰椎部の振動吸収性能が向上し、 員の乗り心地が良好となる。本発明は、こ ように、バックパッドの乗員支持性能及び 動吸収性能が良好なものとなるため、バッ パッドの厚みを小さくしても所要の支持性 及び振動吸収性能を達成することができる バックパッドの厚さを小さくすることによ 、車両の室内空間を大きくすることができ 。
以下、図面を参照して実施の形態につい 説明する。第1図は実施の形態に係るバック パッドの斜視図である。このバックパッド1 、腰椎部2と、その上側の背中支持部3と、こ れら腰椎部2及び背中支持部3の左右両側に配 されたサイド部4,4とを有する。このバック ッド1は、発泡ポリウレタンフォーム製であ るが、腰椎部2、背中支持部3及びサイド部4の 各フォーム材の配合を異ならせることにより 、ヒステリシスロス及び硬度を異ならせてい る。
なお、以下において、硬度はJASO-B408の硬 試験法による25%硬度をいうものとする。
本発明では、背中支持部3のヒステリシス ロスが腰椎部2よりも大きく、好ましくは1.01~ 5倍、特に好ましくは1.1~1.5倍とされている。
このように、背中支持部3のヒステリシス ロスを大きくすることにより、背中支持部3 振動吸収性能が良好なものとなる。
また、本発明では、腰椎部2の硬度が背中 支持部3よりも高く、好ましくは1.01~3倍、特 好ましくは1.5~2.5倍とされている。
このように腰椎部の硬度を高くすること より、乗員の背中の支持性能が良好となる
このように振動吸収性能及び乗員支持性 に優れているため、バックパッドの厚さを えば5~40mm程度に薄くしても、車種に応じて 求される所定の振動吸収性能及び支持性能 満たすようになるため、車両の室内空間を きくすることができる。
この実施の形態では、サイド部4を設けて いるので、乗員身体の左右振れ止めを図るこ とができる。なお、サイド部4の硬度を腰椎 2及び背中支持部3よりも高くすることにより 、この効果が顕著となる。
このサイド部4の密度については、腰椎部 2及び背中支持部3よりも低密度とし、バック ッド1の軽量化を図ることが好ましい。
なお、ウレタンフォームの硬度及びヒス リシスロスは、ウレタン配合原液のイソシ ネートインデックスによって調整すること できる。例えば、イソシアネートインデッ スが高い配合とすることにより、硬度が高 なり、また、ヒステリシスロスが小さくな 。背中支持部と腰椎部とで密度が同程度の 合、腰椎部用配合のイソシアネートインデ クスを背中支持部用配合よりも4~10程度高く することにより、腰椎部の硬度を背中支持部 の1.2~1.5倍とし、背中支持部のヒステリシス スを腰椎部の1.1~1.3倍とすることができる。 た、配合のうちPOP、PPG、整泡剤等を変える とによっても硬度及びヒステリシスロスを 整することができる。
密度については発泡倍率を変えることに り調整することができる。
上記実施の形態では腰椎部2はバックパッ ド1の下端にまで達しているが、バックパッ 1の下端部については腰椎部2とは密度や硬度 等が異なる異特性としてもよい。また、背中 支持部2も、バックパッド1の上端にまで達し いるが、バックパッド1の上端部については 背中支持部2と密度や硬度等が異なる異特性 してもよい。
腰椎部2と背中支持部3との境界は、バッ パッド1の高さの20~80%程度に位置することが ましい。
上記の実施の形態は、一人掛けの所謂セ レートタイプのシートへの本発明の適用例 あるが、本発明は二人掛け以上の所謂ベン タイプのシートにも適用可能である。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明 より具体的に説明する。
実施例1
背中支持部及びサイド部には、下記表1に示
す配合のポリオール成分配合液Cを用い、ま
、イソシアネート成分としては、日本ポリ
レタン社製「Cornate T-80」を用い、これらを
ソシアネートインデックス100となるように
合してウレタン配合原液とした。
腰椎部には、下記表1に示す配合のポリオ ール成分配合液Dを用い、また、イソシアネ ト成分としては、上記と同じ日本ポリウレ ン社製「Cornate T-80」を用い、これらをイソ アネートインデックス85となるように混合 てウレタン配合原液とした。
腰椎部の密度が65kg/m 3 となり、背中支持部の密度が40kg/m 3 となり、サイド部の密度が40kg/m 3 となるように上記ウレタン原液配合液C,Dを供 給し、常法に従って腰椎部及び背中支持部の 厚さが40mmのバックパッドを製造した。
このバックパッドの腰椎部、背中支持部 サイド部の密度及び硬度と、振動吸収性、 体安定性の感応評価試験結果を表2に示す。 また、腰椎部及び背中支持部のヒステリシス ロスを第2図に示す。
実施例2
背中支持部及び腰椎部は実施例1と同一のウ
レタン配合原液を用いた。
サイド部には、表1に示す配合のポリオー ル成分配合液Eを用い、また、イソシアネー 成分としては、上記と同じ日本ポリウレタ 社製「Cornate T-80」を用い、これらをイソシ ネートインデックス100となるように混合し ウレタン配合原液とした。
腰椎部の密度が実施例1と同じく65kg/m 3 となり、背中支持部の密度が実施例1と同じ 40kg/m 3 となり、サイド部の密度が実施例1よりも高 45kg/m 3 となるように上記ウレタン原液配合液C,D,Eを 給し、常法に従って腰椎部及び背中支持部 厚さが40mmのバックパッドを製造した。
このバックパッドの腰椎部、背中支持部 サイド部の密度及び硬度と、振動吸収性、 体安定性の感応評価試験結果を表2に示す。
比較例1
実施例1において、全ての部分に原料として
実施例1の背中支持部と同一のウレタン配合
液を用いて車両用シートクッションパッド
製造した。即ち、ポリオール配合液としてC
用い、イソシアネートインデックスを100と
た。また、密度はすべて40kg/m 3
とした。結果を表2に示す。なお、ヒステリ
スロスは第2図の背中支持部と同じである。
表2に示すように、実施例1,2は振動吸収性 能及び身体支持性能に優れる。
本発明を特定の態様を用いて詳細に説明し
が、本発明の意図と範囲を離れることなく
々な変更が可能であることは当業者に明ら
である。
なお、本出願は、2007年2月6日付で出願され
日本特許出願(特願2007-26955)に基づいており
その全体が引用により援用される。