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Patent Searching and Data


Title:
BALL-POINT PEN TIP AND INK REFILL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026543
Kind Code:
A1
Abstract:
A ball-point pen tip in which the shoulder at the caulked portion does not touch the paper surface at the time of writing and direct flow caused by deformation at the inner circumference of the caulked portion can be prevented. An ink refill employing it is also provided. The ball-point pen tip (20) comprises a first tapered surface (22) formed by tapering by cutting the outer circumference at the tip of a holder (21), a coupling surface (23) having an angle of 180° or above measured on the outside with respect to the first tapered surface (22) on the tip side thereof, a second tapered surface (24) having an angle of 180° or less measured on the outside with respect to the coupling surface (23) on the tip side thereof, and a caulked portion (25) formed by caulking the tip portion of the second tapered surface (24) to the inside in order to hold a writing ball (35) inserted into a ball house (29). Assuming the boundary between the first tapered surface (22) and the coupling surface (23) is a first shoulder portion (26) and the boundary between the second tapered surface (24) and the caulked portion (25) is a second shoulder portion (27), the second shoulder portion (27) is located on the inside of a virtual tangent (41) to the first shoulder portion (26) and the writing ball (35).

Inventors:
OHASHI, Mitsuhiro (Mitsubishi Pencil Kabushikikaisha 5-12, Irie 2-chome, Kanagawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 14, 2210014, JP)
大橋 光宏 (〒14 神奈川県横浜市神奈川区入江2丁目5番12号 三菱鉛筆株式会社 横浜事業所内 Kanagawa, 2210014, JP)
NAKAJIMA, Atsushi (Mitsubishi Pencil Kabushikikaisha 5-12, Irie 2-chome, Kanagawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 14, 2210014, JP)
中島 淳 (〒14 神奈川県横浜市神奈川区入江2丁目5番12号 三菱鉛筆株式会社 横浜事業所内 Kanagawa, 2210014, JP)
Application Number:
JP2007/066558
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 27, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI PENCIL KABUSHIKIKAISHA (23-37, Higashiooi 5-chome Shinagawa-k, Tokyo 11, 1400011, JP)
三菱鉛筆株式会社 (〒11 東京都品川区東大井5丁目23番37号 Tokyo, 1400011, JP)
OHASHI, Mitsuhiro (Mitsubishi Pencil Kabushikikaisha 5-12, Irie 2-chome, Kanagawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 14, 2210014, JP)
大橋 光宏 (〒14 神奈川県横浜市神奈川区入江2丁目5番12号 三菱鉛筆株式会社 横浜事業所内 Kanagawa, 2210014, JP)
NAKAJIMA, Atsushi (Mitsubishi Pencil Kabushikikaisha 5-12, Irie 2-chome, Kanagawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 14, 2210014, JP)
International Classes:
B43K1/08; B43K7/02
Attorney, Agent or Firm:
KURODA, Hiromichi et al. (7F Kojimachi Bldg, 3-6 Kudanminami 3-chome, Chiyoda-k, Tokyo 74, 1020074, JP)
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Claims:
 ホルダーと、
 前記ホルダーの先端の外周が先細に形成されている第1テーパー面と、
 前記第1テーパー面の先端側に形成されている面であって、ホルダー軸心を含む仮想断面において同第1テーパー面に対して外側で測定した角度が180°より大きい連結面と、
 前記連結面の先端側に形成されている先細のテーパー面であって前記仮想断面において同連結面に対して外側で測定した角度が180°より小さい第2テーパー面と、
 前記第1テーパー面、連結面及び第2テーパー面の内部空間として形成されたボールハウスと、
 前記ホルダーの後端から前記ボールハウスの近傍まで達する内部空間として形成されたバック孔と、
 前記ボールハウスと前記バック孔との間を貫通する断面円形の孔であるインク孔と、
 前記ボールハウスの底面と前記インク孔とを連絡するように同インク孔の周囲に等配された複数の溝であるチャンネル溝と、
 前記ボールハウス内に位置する筆記ボールと、
 前記ボールハウスの底面において前記筆記ボールの曲面の一部が転写されて形成されたボール受座と、
 前記第2テーパー面の先端部分が内側にかしめられているカシメ部とを備えるボールペンチップであって、
 前記第1テーパー面と前記連結面との境界を第1肩部とし、前記第2テーパー面と前記カシメ部との境界を第2肩部としたときに、前記仮想断面において、同第1肩部と前記筆記ボールとの仮想接線よりも内側に同第2肩部が位置することを特徴とするボールペンチップ。
 前記仮想接線と前記第2肩部との距離は20μm以下であることを特徴とする請求項1記載のボールペンチップ。
 前記バック孔内部に挿入されるとともに先端部分が前記筆記ボールを先端へ押圧する押圧棒として形成されているスプリングを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のボールペンチップ。
 ホルダーと、
 前記ホルダーの先端の外周が先細に形成されている第1テーパー面と、
 前記第1テーパー面の先端側に形成されているテーパー面であって、ホルダー軸心を含む仮想断面において同第1テーパー面に対して外側で測定した角度が180°より大きい連結面と、
 前記連結面の先端側に形成されている先細のテーパー面であって前記仮想断面において同連結面に対して外側で測定した角度が180°より小さい第2テーパー面と、
 前記第1テーパー面、連結面及び第2テーパー面の内部空間として形成されたボールハウスと、
 前記ホルダーの後端から前記ボールハウスの近傍まで達する内部空間として形成されたバック孔と、
 前記ボールハウスと前記バック孔との間を貫通する断面円形の孔であるインク孔と、
 前記ボールハウスの底面と前記インク孔とを連絡するように同インク孔の周囲に等配された複数の溝であるチャンネル溝と、
 前記ボールハウス内に位置する筆記ボールと、
 前記ボールハウスの底面において前記筆記ボールの曲面の一部が転写されて形成されたボール受座と、
 前記第2テーパー面の先端部分が内側にかしめられているカシメ部とを備えるボールペンチップであって、
 前記第1テーパー面と前記連結面との境界を第1肩部とし、前記第2テーパー面と前記カシメ部との境界を第2肩部としたときに、同第1肩部と前記筆記ボールとの接線により形成される仮想面よりも内側に同第2肩部が位置するボールペンチップと、
 前記ボールペンチップが先端に装着されるとともに、内部にインクをを収容するインク収容管とを有することを特徴とするインクリフィル。
 前記インクは、25℃において剪断速度3.84sec -1 における粘度が100~3,000mPa・secの水性ゲルインクであるとともに、
 前記バック孔内部に位置するとともに先端部分が前記筆記ボールを先端へ押圧する押圧棒として形成されているスプリングを備えたことを特徴とする請求項4記載のインクリフィル。
Description:
ボールペンチップ及びインクリ ィル

 本発明は、ボールペンの筆記先端として いられるボールペンチップ及びこれを装着 たインクリフィルに関する。

 ボールペンの筆記先端として用いられるボ ルペンチップとしては、金属円柱材の切削 工により形成されるものがある。このよう ボールペンチップにおいては、先端内部に 成されたボールハウス内に筆記ボールを挿 した後、これを保持すべく先端縁が内方へ 圧変形によりかしめられている。
 一方、ボールペンのインクとしては油性イ クや水性インクがある。水性インクは一般 に油性インクより粘度が低く、そのため筆 先端を下向きにして保持すると重力により ンクが下がり筆記先端から漏出する、いわ る「直流」という現象が起こることがある そして、たとえば衣服の胸ポケットなどに ールペンをクリップで挟んでおいたときに この現象によりインクが漏出することで衣 を汚すことになる。このような現象は、い ゆるノック式のボールペンのように、筆記 端がキャップで覆われることがなく常に開 していて、筆記時あるいは非筆記時を問わ ほぼ常時筆記先端が下向きになっているよ なタイプでより問題となる。

 そのため、特に水性インクのノック式ボー ペンにおいては、下記の特許文献1及び2に 載の技術のように、ボールペンチップ内部 スプリングを装着し、筆記ボールを先端方 へ常に押圧して筆記ボールとカシメ部との リアランスを塞ぐ方向に付勢することによ て、直流の防止を図っている。また、下記 特許文献3に記載の技術のように、スプリン に変わる弾性体を挿入して同様の効果を図 たものもある。
 なお、筆記先端のテーパー部が3段になって いる従来技術として、下記の特許文献4記載 ものがある。

特開平10-329475号公報(図1~図3)

特開2002-200877号公報(図2)

特許第3156988号公報(図1)

WO98/30401(特願平10-530728の再公表公報)

 上記のようなカシメ部を備えたボールペン おいては、筆記面に対する筆記角度が浅い 合、カシメ部の肩が紙面と接触して、カシ 部内周が変形することがある。これは、上 特許文献4記載の従来技術においても同様で ある。この変形により、ボールとの間に隙間 が生じると、筆記先端を下向きに保持してい る間に直流が起こりやすい。その他、描線の 品質が悪化する等の問題点もある。
 そこで本発明は、筆記時にカシメ部の肩が 面に接触しないようにすることで、カシメ 内周の変形に起因する直流を防止し得るボ ルペンチップ及びこれを用いたインクリフ ルを提供することを課題とする。

 上記の課題に鑑み、本発明に係るボールペ チップは、ホルダーと、
 前記ホルダーの先端の外周が先細に形成さ ている第1テーパー面と、
 前記第1テーパー面の先端側に形成されてい るテーパー面であって、ホルダー軸心を含む 仮想断面において同第1テーパー面に対して 側で測定した角度が180°より大きい連結面と 、
 前記連結面の先端側に形成されている先細 テーパー面であって前記仮想断面において 連結面に対して外側で測定した角度が180° り小さい第2テーパー面と、
 前記第1テーパー面、連結面及び第2テーパ 面の内部空間として形成されたボールハウ と、
 前記ホルダーの後端から前記ボールハウス 近傍まで達する内部空間として形成された ック孔と、
 前記ボールハウスと前記バック孔との間を 通する断面円形の孔であるインク孔と、
 前記ボールハウスの底面と前記インク孔と 連絡するように同インク孔の周囲に等配さ た複数の溝であるチャンネル溝と、
 前記ボールハウス内に位置する筆記ボール 、
 前記ボールハウスの底面において前記筆記 ールの曲面の一部が転写されて形成された ール受座と、
 前記第2テーパー面の先端部分が内側にかし められているカシメ部とを備えるボールペン チップであって、
 前記第1テーパー面と前記連結面との境界を 第1肩部とし、前記第2テーパー面と前記カシ 部との境界を第2肩部としたときに、前記仮 想断面において、同第1肩部と前記筆記ボー との仮想接線よりも内側に同第2肩部が位置 ることを特徴とする。

 「ホルダー」とは、ボールペンチップか 「筆記ボール」を除いた本体部分をいい、 とえば、ステンレス鋼等の金属製の「円柱 」を切削することにより形成される。ある は、用途によってはパイプ材の塑性変形加 及び切削加工により形成されることもある このホルダーの先端側を先細に切削した部 を「第1テーパー面」という。ここでいう「 先端」とは、ボールペンチップの筆記先端の 側であり、またその反対側が「後端」である ことはいうまでもない。なお、ホルダー後端 側については特に限定はないが、外径を減じ るように切削して「インク収容管」あるいは これとの間に介在する継手等に挿入される部 分を形成することもできる。

 「連結面」とは、第1テーパー面の先端側 を縮径する面であって、第1テーパー面と第2 ーパー面とを連結する面をいう。ここで、 1テーパー面と連結面とがなす角度は、ホル ダー軸心を含む仮想断面において外側で測定 すると180°より大きい。すなわち、本発明に るボールペンチップにおいて、ホルダー軸 を含むような断面が存在すると仮定する(こ れを「仮想断面」と称する。)。そして、当 仮想断面において、第1テーパー面由来の線 と連結面由来の線分とがなす角度を測定す 場合、ホルダーの実体部分における角度が 内側」であるとすれば、もう一方の「外側 における角度(すなわち、ホルダーの実体部 分でない方の角度)が180°より大きい、という ことである。

 ここで、第1テーパー面と連結面との境界、 すなわち、上記の「角度」の頂点をなす部分 が「第1肩部」となる。
 「第2テーパー面」とは、連結面の先端側が さらに先細になるように、連結面から突出す るように傾斜したテーパー面をいう。ここで 、連結面と第2テーパー面とがなす角度は、 記の仮想断面において同様に「外側」で測 すると180°より小さい。なお、180°より小さ といっても、第2テーパー面が先細になるよ うな範囲内であること、言い換えると、第2 ーパー面が先広がりになったり、ホルダー 心に平行になったりするような角度にはな ないことはいうまでもない。

 「ボールハウス」とは、先端側から第1テー パー面、連結面及び第2テーパー面の内周に たる部分に形成された空間をいい、この中 筆記ボールが挿入される。ホルダーが円柱 より形成される場合にはボールハウスは先 からの切削加工で形成される。また、ホル ーがパイプ材より形成される場合にはボー ハウスは外周からのポンチ加工による押圧 形された部分までの内部空間がそのまま利 されるか、あるいは若干内径を広げるべく 削加工することにより形成される。
 「バック孔」とは、ホルダーの後端からボ ルハウスに達しない近傍までに達する中心 で、ホルダーが円柱材より形成される場合 は切削加工により形成され、パイプ材より 成される場合には後端からボールハウスま の内部空間がそのままバック孔となる。こ 中を「インク収容管」に収容されるインク ボールハウスまで誘導されることとなって る。

 「インク孔」とは、バック孔とボールハウ とを連結するバック孔よりも小径な中心孔 ある。
 「チャンネル溝」とは、インク孔周囲に複 等配された軸方向の溝である。ホルダーが 柱材より形成される場合にはチャンネル溝 ボールハウス底面からチャンネルツールに る切削加工で形成される。また、パイプ材 り形成される場合には、前記ボールハウス 成の際のポンチ加工で押圧変形した部位間 間隙がこのチャンネル溝として利用される 前記バック孔の先端まで誘導されたインク 、インク孔からこのチャンネル溝を経由し 、ボールハウスへ至ることとなる。なお、 のチャンネル溝は、使用するインクが比較 高粘度で直流を起こしにくい場合には、イ クの流通の観点からバック孔まで貫通させ のが望ましい。一方、使用するインクが比 的低粘度で直流を起こしやすいものである 合には、バック孔まで貫通させず、インク の途中で止めておくことが望ましい。

 「筆記ボール」とは、超硬ステンレス鋼等 金属製球体であり、前記ボールハウスに挿 される。ボールハウスへ至ったインクは、 記ボール表面に付着して筆記面に転写され ことになる。
 「ボール受座」とは、ボールハウスに挿入 れた筆記ボールを、いわゆる「タタキ加工 により後方に押圧して、ボールハウスの底 に筆記ボールの曲面が転写されてできた凹 面をいう。
 「カシメ部」とは、筆記ボールをボールハ スに挿入した後の第2テーパー面小口を内方 にカシメ加工して内径を減じ、筆記ボールの 落下を防止する構造である。ここで、このカ シメ部と第2テーパー面との境界が「第2肩部 である。

 上記の構造に加えて、前記仮想断面におい 、さらに、筆記ボールと第1肩部との接線が 存在すると仮定すると(これを「仮想接線」 称する。)、第2肩部はこの仮想接線より内側 、すなわち、ボールペンチップ側に位置する こととなっている。言い換えると、第2肩部 この仮想接線よりはみ出るような位置又は の仮想接線上に当たる位置にはない、とい ことになる。このとき、この仮想接線と第2 部との距離は20μm以下であることが望まし 。
 本発明に係るボールペンチップは、剪断減 性を備えたインク、たとえば25℃において 断速度3.84sec -1 における粘度が100~3,000mPa・secの水性ゲルイン クを用いたインクリフィルに特に適する。そ して、このようなインクリフィルに使用され る場合には、筆記ボールをカシメ部内周へ押 しつけるように常に押圧するためのスプリン グを備えることが望ましい。すなわち、この スプリングとは、バック孔内部に位置すると ともに先端部分が筆記ボールを先端へ押圧す る押圧棒として形成されているものである。 なお、インクの性状がたとえば油性インクの ように比較的高粘度で直流を起こしにくい場 合には、このようなスプリングを用いる必要 はない。ここで、このようなボールペンチッ プを用いる場合、上記条件における粘度が100 mPa・sec未満のときは直流防止効果は弱くなる 。また、同条件における粘度が3,000mPa・secを えるときは線割れが生じたりボテが増加す など、筆記性能が低下することになる。

 上記構成により、インク(たとえば上記の ような水性ゲルインクあるいはその他のイン ク)を収容するインク収容管に、本発明に係 ボールペンチップを装着してなるインクリ ィルは、筆記時において筆記角度を浅くし 場合、筆記面には第1肩部が接触したとして 、第2肩部が筆記面に接触することはない。 すなわち、第2肩部より先端側の部分(つまり カシメ部の全体)は筆記面に接触することが ないので、それに伴う変形が避けられること になる。そして、カシメ部の変形に起因する 直流が防止されるとともに、カシメ部の変形 による引っかかり感などの書き味に対する不 具合も防止できることになる。

 本発明に係るボールペンチップ及びこれ 用いたインクリフィルによれば、筆記時に シメ部の肩が紙面に接触しないので、カシ 部内周の変形に起因する直流を防止し得る

本発明の第1の実施の形態に係るインク リフィルの一部断面正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るボール ペンチップの一部断面正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るボール ペンチップの要部一部断面正面図である(ス リングは省略してある。)。 本発明の第1の実施の形態に係るボール ペンチップの製造工程を示す要部一部断面正 面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るボール ペンチップの製造工程を示す要部一部断面正 面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るボール ペンチップの要部一部断面正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るボール ペンチップによる筆記時の状態を要部一部断 面正面図で示すものである。

 (1)第1の実施の形態
 本発明の第1の実施の形態に係るインクリフ ィル10は、図1の一部断面正面図に示すように 、ボールペンチップ20と、継手14と、インク 容管11とから構成される。
 インク収容管11は、ポリプロピレン製の管 あり、その内部には25℃において剪断速度3.8 4sec -1 における粘度が100~3,000mPa・secの水性ゲルイン ク12が充填されている。
 図2は、ボールペンチップ20の一部正面断面 である。ステンレス鋼製の円柱材のホルダ 21の先端部分が先細に略円錐状に切削され 第1テーパー面22として形成され、さらに内 きに径を減じた連結面23と、そこからさらに 径を減じるように突出した第2テーパー面24と が形成されている。一方、後端部分は外径を 減じた被挿入部28として形成されている。さ に第1テーパー面22、連結面23及び第2テーパ 面24の内側に抱持される筆記ボール35の先端 部が第2テーパー面24先端縁から露出するとと もに、第2テーパー面24小口が内方に押圧され て縮径変形されたカシメ部25として形成され いる。バック孔32の内部には、コイルバネ より形成されたスプリング36が挿入されてい る。スプリング36の先端は先端に向け真っ直 に伸びた押圧棒37として形成されている。

 ホルダー軸心40を含むインクリフィル10の先 端部分の仮想断面は、図3の要部一部断面正 図のとおりである(スプリング36は省略して る。)。この断面において、第1テーパー面22 連結面23とがなす角であって、外側に位置 る方であるAは、180°より大きい。また、連 面23と第2テーパー面24とがなす角であって、 外側に位置する方であるBは、180°より小さい 。この連結面23及び第2テーパー面24は、第1テ ーパー面22の先端部分を切削加工することに り形成される。
 ここで、図3において、第1テーパー面22と連 結面23との境界を第1肩部26とし、第2テーパー 面24とカシメ部25との境界を第2肩部27とする そして、第1肩部26と筆記ボール35との仮想接 線41よりも、第2肩部27の方が距離Cだけ内側に 位置することとなっている。このCは20μm以下 となるように設定される。

 前記図2及び図3並びにカシメ工程前の状態 示す図4の一部正面断面図を参照しつつ、本 明に係るボールペンチップ20の製造工程を 明する。
 まず、ステンレス鋼製の円柱材の先端側が 細に切削されて第1テーパー面22が形成され (図2参照)。次に、切削先端角が前記Bである ような切削ツールを用いて、第1テーパー面22 の先端部分が切削され、連結面23及び第2テー パー面24が形成される(図4参照)。一方、ホル ー21の後端付近の外径を減じるように切削 て被挿入部28が形成される(図2参照)。
 そして、ホルダー21の後端から、第1テーパ 面22の中途部分に至るまで、バック孔32が穿 孔される(図2及び図4参照)。次に、ホルダー21 の先端からバック孔32まで、インク孔33を貫 させた後、再び先端から筆記ボール35外径よ りやや大径のドリルにて、ボールハウス29が 削形成される(図4参照)。このボールハウス2 9の深さは、第2テーパー面24及び連結面23の位 置を過ぎて、第1テーパー面22の先端部分に達 する程度である。続いて、ボールハウス29の 面30より、チャンネルツールを用いて、イ ク孔33の回りに放射状に等配された6本のチ ンネル溝34が形成されている(図4参照)。この チャンネル溝34は、バック孔32までは貫通せ 、インク孔33の途中までで止められる。

 ここで、ボールハウス29に超硬合金製の筆 ボール35が挿入され、続いて筆記ボール35は 端方向から叩かれる。これにより、ボール ウス29の底面30に筆記ボール35の球面の一部 押圧変形により転写される。これがボール 座31となる(図4参照)。
 次いで、カシメツールにより第2テーパー面 24の先端が内方に押圧変形されて、カシメ部2 5が形成される(図3参照)。
 最後に、ホルダー21後端からスプリング36が 挿入され、その先端に位置する押圧棒37を筆 ボール35後端に当接された状態で、スプリ グ36を収縮した状態を保持しつつ、ホルダー 21後端をかしめてスプリング36が固定される( 2参照)。

 完成したボールペンチップ20は、その被挿 部28を継手14に挿入した状態で、さらにその 手14を介してインク収容管11の先端に装着さ れる(図1参照)。インクリフィル10内には、水 ゲルインク12が注入され、さらに後端から インク漏出防止のためグリース状のインク 従体13がその後端に注入される。かくして、 インクリフィル10が完成する(図1参照)。
 ここで、図3に示すように、第1肩部26と筆記 ボール35との仮想接線41よりも、第2肩部27の が距離Cだけ内側に位置することとなってい 。この仮想接線41を筆記面と仮定すると、 1肩部26が筆記面に接触するほど筆記角度が い場合であっても、第2肩部27は筆記面に接 しないことになる。

 (2)第2の実施の形態
 図5及び図6は、本発明の第2の実施の形態に るボールペンチップ20の先端部分の一部断 図である。
 本実施の形態と前記第1の実施の形態との最 大の相違点は、スプリング36を使用しないこ と、チャンネル溝34をバック孔32まで貫通さ せていることである(図5及び図6参照)。油性 ンクのように、比較的粘度の高いインクを いる場合には、そのような形態がより適す ことになる。
 本実施の形態に係るボールペンチップ20の 造工程は、基本的に前記第1の実施の形態と 様であるが、以下に簡単に説明する。

 円柱材から、第1テーパー面22並びに連結面2 3及び第2テーパー面24の切削、バックの穿孔 インク孔33の貫通、並びにボールハウス29の 削までは第1の実施の形態と同様である。次 にチャンネル溝34の形成は、バック孔32まで 通させる点を除き、第1の実施の形態と同様 ある。そして、筆記ボール35の挿入及び叩 によるボール受座31の形成も第1の実施の形 と同様であり、この段階で図5の状態となる
 そして、カシメ部25の形成も第1の実施の形 と同様に実施され、図6の状態となる。ここ で、角A及びB並びに距離Cについては第1の実 の形態と同様である。
 本実施の形態に係るボールペンチップ20に る筆記時の状態を図7に示す。第1肩部26が筆 面42に接触するほど筆記角度が浅い場合で っても、第1肩部26と筆記ボール35との仮想接 線41よりも、第2肩部27の方が距離Cだけ内側に 位置することとなっているため(図6参照)、第 2肩部27は筆記面42に接触していない。よって 筆記時にカシメ部25が筆記面42に当たらない ようになっている。

 以下、本発明の実施例を、比較例との対比 おいて説明する。
 (1)実施例及び比較例
 各実施例及び比較例に係るボールペンチッ のいずれも、筆記ボール径は0.7mmで、前記 1の実施の形態のようにスプリングを内蔵し タイプのものとして形成した。これらボー ペンチップは、継手を介してインク収容管 先に装着され、前記第1の実施の形態のよう な形状のインクリフィルとした。なお、イン ク収容管、継手並びに収容するインク及びイ ンク追従体は市販のインクリフィル(UMR-87、 ンク色:黒、三菱鉛筆)で使用されているもの である。これを、市販のノック式ボールペン (UMN-152-07、三菱鉛筆)の軸に装着して下記試験 に供した。軸の重量は14±2gであった。

 各実施例及び比較例における距離C、すな わち筆記ボールと第1肩部との接線と、第2肩 との距離を以下の表1に示す。

 なお、この表中の距離Cが負数になっている のは、第2肩部が、筆記ボールと第1肩部との 線から外側へはみ出していることを意味す 。また、同距離Cがゼロになっているのは、 第2肩部が、筆記ボールと第1肩部との接線上 あることを意味する。
 (2)試験方法
 下記の判定基準については「A」が最も良く 、その次が「B」、次いで「C」となり、「D」 が最も悪い。
 (2-1)直流試験
 温度23±2℃、相対湿度65±10%の環境下で、各 施例又は比較例のインクリフィルを装着し 軸の先端から筆記先端を繰り出した状態で 水平面に対し50°の傾斜を有する受け板に1m 高さから筆記先端を下向きに落下させた。 の後、フリーハンドで20~25cm程度の円を5周 記し直ちに下向きに固定して60分放置した。 その後、ボールペンチップ先端に溜まったイ ンク滴の大きさを測定した。判定基準は下記 表2に示すとおりである。

 (2-2)引っかかり感
 被験者に各実施例又は比較例のインクリフ ルを装着したボールペンにて筆記角度を概 45°に保つようにして自由筆記させた。その 際の引っかかり感について、下記表3の表に すとおり官能評価した。

 (3)結果
 各実施例及び比較例に係るインクリフィル 対する各試験結果は下記表4に示すとおりで ある。

 上記によると、第2肩部が、筆記ボールと第 1肩部との接線から外側へはみ出している比 例1や、同接線上にある比較例2においては、 同接線より内側に位置している各実施例に比 べて、直流試験の結果が悪くなっている。よ って、直流防止の観点からは、第2肩部が、 接線の内側に位置していることが好適であ ことが判明した。
 一方、引っかかり感の観点からは、距離Cが 大きくなっていくにつれて評価が悪くなって いく傾向が見られた。これは、距離Cが大き ほど第2肩部は筆記ボールと第1肩部との接線 から内側へ引っ込むような形となるため、第 2肩部が紙面に触れる可能性はより低いもの 、逆に第1肩部が紙面に触れる可能性が高く り、それにより引っかかり感が悪くなって るものと思われる。よって、引っかかり感 観点からは、距離Cは20μm以下が望ましいこ がわかった。