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Patent Searching and Data


Title:
BAND OF PIECE-CONNECTED STRUCTURE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/020186
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a band of piece-connected structure, which has pieces formed of ceramics or a super-hard alloy, which is excellent in appearance, which can be easily worked, and which is reliably assembled. The band of piece-connected structure is made by staggering pluralities of outer pieces (2) and inner pieces (1) and by connecting the adjoining outer pieces (2) and inner pieces (1) individually through connecting pins (3). The outer piece (2) is constituted to include a bottomed inner cap member (5) containing two tubular members (4) having a C-shaped section, a retaining member (6) covering the open side of the inner cap member (5), having two through holes (6a) corresponding to the tubular members (4), and retained in the portion of the inner cap member (5), and an outer cap member (7) housing and fixing the unit body having the retaining member (6) retained on the inner cap member (5). The outer pieces (2) are individually arranged on the two sides of the inner pieces (1) such that the connecting pins (3) are loosely fitted in through holes (1a) of the inner pieces (1), and such that the two end portions of the connecting pins (3) are individually fitted on the tubular members (4) through through holes (5b) in the inner cap member (5) of the outer pieces (2).

Inventors:
NAGASHIMA SHIZUO (JP)
HAYASHI SHINICHI (JP)
KUSANO KAZUHIDE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064235
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
August 07, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FOUR CREATORS CO LTD (JP)
KYOCERA CORP (JP)
NAGASHIMA SHIZUO (JP)
HAYASHI SHINICHI (JP)
KUSANO KAZUHIDE (JP)
International Classes:
A44C5/10
Foreign References:
JPS6098415U1985-07-04
JP2003111604A2003-04-15
JPS5050070U1975-05-16
JPS6441324U1989-03-13
JPH063112U1994-01-18
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (IMP Building 3-7,Shiromi 1-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 01, JP)
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Claims:
 複数の外駒と内駒とが互い違いに配置され、隣接する前記外駒と前記内駒とがそれぞれ連結軸にて連結されて構成される駒連結構造のバンドであって、
 前記外駒は、前記連結軸が挿入される少なくとも2つの有底穴または通孔を有する内キャップ体と、該内キャップ体を収納部に収納して固定する外キャップ体とを具備してなるとともに、
 前記内駒は、それぞれ少なくとも2つの貫通孔を有するブロック体を具備してなり、
 隣接する前記内駒の貫通孔にそれぞれ遊嵌する2本の前記連結軸の両端が、前記内駒の両側に配した前記外駒の前記内キャップ体の2つの前記有底穴または通孔にそれぞれ挿入され、かつ連結軸保持部材により保持されたことを特徴とする駒連結構造のバンド。
 前記連結軸保持部材が、前記内キャップ体の前記有底穴または通孔に収納された、断面がC状の管体であり、
 連結軸を前記管体に圧入して前記管体を拡張することにより連結軸が前記内キャップ体に保持されることを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記連結軸保持部材が、前記内キャップ体の前記有底穴または通孔に収納された、断面がC状の管体であり、
 内キャップ体の前記有底穴または通孔に対応する、前記管体の外径より小さな径の通孔を有する係止体が内キャップ体に係止され、
 前記係止体の通孔を通して前記連結軸の端部が挿入された前記管体が前記係止体に当接して連結軸が前記内キャップ体に保持されることを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記連結軸の端部が前記内キャップ体の前記有底穴または通孔に接着剤またはロウ材で固定されていることを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記連結軸保持部材が、前記内キャップ体の通孔を貫通した前記連結軸の先端の溝部に取り付けられた、前記キャップ体の通孔の孔径よりも大きい抜け止め部材であることを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記連結軸保持部材が、前記内キャップ体の前記通孔を貫通した前記連結軸の先端に設けられた、前記通孔の孔径よりも大きい抜け止め部であることを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記連結軸保持部材が、前記内キャップ体の前記有底穴または通孔に交差する第1ピン孔、および前記連結軸の端部を貫通する第2ピン孔に挿通された固定ピンであることを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記内キャップ体が前記有底穴または通孔を通る面で分割されるものであることを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記外キャップ体がセラミックスまたはサーメットからなり、前記収納部の内面の少なくとも一部に焼き肌面が形成されたことを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記収納部が、内部の断面積が開口面積よりも大きくなるよう形成されたことを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記収納部が、前記収納部の側壁の間隔が開口部から内部に向かって狭くなるよう形成されたことを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記収納部が、開口部から内部のネック部に向けて縮径するテーパと、前記ネック部から収納部の底に向けて拡径するテーパとを有するよう形成されたことを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 前記外キャップ体の外側には前記連結軸の端部あるいは端面を露出させないことを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
 少なくとも前記外キャップ体あるいは前記内駒の一方をセラミックスあるいは超硬合金により形成したことを特徴とする請求項1または2記載の駒連結構造のバンド。
 前記係止体が弾性部材であることを特徴とする請求項3記載の駒連結構造のバンド。
 前記係止体を前記内駒側に配したことを特徴とする請求項2記載の駒連結構造のバンド。
Description:
駒連結構造のバンド

 本発明は、時計バンドや装飾品用のバン に適用され、複数の外駒と内駒とが互い違 に配置され、隣接する前記外駒と前記内駒 がそれぞれ連結軸にて連結されて構成され 駒連結構造のバンドに係り、特に駒材料と てセラミックスあるいは超硬合金を使用で るバンド構造に関する。

 従来、前記のような駒連結構造のバンド おいて、一般的な金属材料あるいはプラス ック材料からなる駒連結構造のものでは、 数の駒同士の連結は、駒に形成した貫通孔 連結軸,バネ棒,ネジ棒などを嵌入、あるい 螺合することにより行なっていた(特許文献1 ~3参照)。

 また、バンドの外観が良くて高級感を出 ため、外駒に有底穴を形成し、内駒に設け 連結軸の端部を前記有底穴に嵌入させて、 通孔の端面が外駒の外側に露出しないよう したり、連結軸の露出端面と外駒外側面と 境目が分らないようにするため、露出端面 外側面とを一体的に削ったりする加工を施 こともあった。

 一般的な硬度の金属材あるいはプラスチ ク材を駒材料に使用するものでは、多種多 の形状,構造のものが比較的容易に製作する ことができるため、前記のような各種加工あ るいは組付けを容易に行なうことができる。

 近年、セラミックスあるいは超硬合金を、 級時計用のバンドあるいは装飾品のバンド して使用する要望が大きくなってきている

実開平5-74309号公報

実開平6-3112号公報

実開平6-3113号公報

特開平10-290702号公報

特開2001-197911号公報

 セラミックスあるいは超硬合金の装身具 の利用、特に、高級品とされる時計などの 術分野において、バンドにセラミックスあ いは超硬合金を用いることは、これらセラ ックスや超硬合金が有する独特の質感、あ いは錆びにくく、劣化しにくい特性が、高 品としての要求に合致したものとなる。

 ところが、セラミックスあるいは超硬合 をバンドの駒の材料として用いることの技 的課題の一つに、その加工性の問題がある すなわち、セラミックスあるいは超硬合金 細かな加工がしにくいということである。 形を成型されたセラミックスあるいは超硬 金に対して、クラックなどを発生させずに さな孔やエッジの付いた溝などを加工する とは容易ではない。

 時計バンドの駒は、一般装身具の中でも 々のパーツが小さく、小さくなればなる程 個々のパーツの加工が難しい。

 そこで、特許文献4,5に記載されているよ に、セラミックスあるいは超硬合金からな バンド用の駒に対しては、簡単な加工およ 連結構造にてバンドを構成することができ ように、各種の工夫が従来から実施されて ている。しかしながら、未だ、外観上の問 、駒連結構造の信頼性など充分課題が解決 れているとはいえない。

 そこで本発明は、駒をセラミックスある は超硬合金から形成しても、外観に優れ、 工が容易で組付けが確実な駒連結構造のバ ドを提供することを目的とする。

 前記目的に鑑み、本発明の駒連結構造の ンドは、複数の外駒と内駒とが互い違いに 置され、隣接する前記外駒と前記内駒とが れぞれ連結軸にて連結されて構成される駒 結構造のバンドであって、前記外駒は、前 連結軸が挿入される少なくとも2つの有底穴 または通孔を有する内キャップ体と、該内キ ャップ体を収納部に収納して固定する外キャ ップ体とを具備してなるとともに、前記内駒 は、それぞれ少なくとも2つの貫通孔を有す ブロック体を具備してなり、隣接する前記 駒の貫通孔にそれぞれ遊嵌した2本の前記連 軸の両端が、前記内駒の両側に配した前記 駒の前記内キャップ体の2つの前記有底穴ま たは通孔にそれぞれ挿入され、かつ連結軸保 持部材により保持されたことを特徴とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 記構成において、前記連結軸保持部材が、 記内キャップ体の前記有底穴または通孔に 納された、断面がC状の管体であり、連結軸 を前記管体に圧入して前記管体を拡張するこ とにより連結軸が前記内キャップ体に保持さ れることを特徴とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 の態様では、上記構成において、前記連結 保持部材が、前記内キャップ体の前記有底 または通孔に収納された、断面がC状の管体 であり、内キャップ体の前記有底穴または通 孔に対応する、前記管体の外径より小さな径 の通孔を有する係止体が内キャップ体に係止 され、前記係止体の通孔を通して前記連結軸 の端部が挿入された前記管体が前記係止体に 当接して連結軸が前記内キャップ体に保持さ れることを特徴とする。

 さらに、本発明の駒連結構造のバンドは 上記構成において、前記連結軸の端部が前 内キャップ体の前記有底穴または通孔に接 剤またはロウ材で固定されていることを特 とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 記構成において、前記連結軸保持部材が、 記内キャップ体の通孔を貫通した前記連結 の先端の溝部に取り付けられた、前記キャ プ体の通孔の孔径よりも大きい抜け止め部 であることを特徴とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 記構成において、前記連結軸保持部材が、 記内キャップ体の前記通孔を貫通した前記 結軸の先端に設けられた、前記通孔の孔径 りも大きい抜け止め部であることを特徴と る。

 さらに、本発明の駒連結構造のバンドは 上記構成において、前記連結軸保持部材が 前記内キャップ体の前記有底穴または通孔 交差する第1ピン孔、および前記連結軸の端 部を貫通する第2ピン孔に挿通された固定ピ であることを特徴とする。

 さらにまた、本発明の駒連結構造のバン は、上記構成において、前記内キャップ体 前記有底穴または通孔を通る面で分割され ものであることを特徴とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 記構成において、前記外キャップ体がセラ ックスまたはサーメットからなり、前記収 部の内面の少なくとも一部に焼き肌面が形 されたことを特徴とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 記構成において、前記収納部が、内部の断 積が開口面積よりも大きくなるよう形成さ たことを特徴とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 の態様では、上記構成において、前記収納 が、前記収納部の側壁の間隔が開口部から 部に向かって狭くなるよう形成されたこと 特徴とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 らに別の態様では、上記構成において、前 収納部が、開口部から内部のネック部に向 て縮径するテーパと、前記ネック部から収 部の底に向けて拡径するテーパとを有する う形成されたことを特徴とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 記構成において、前記外キャップ体の外側 は前記連結軸の端部あるいは端面を露出さ ないことを特徴とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 記構成において、少なくとも前記外キャッ 体あるいは前記内駒の一方をセラミックス るいは超硬合金により形成したことを特徴 する。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 記構成において、前記係止体が弾性部材で ることを特徴とする。

 また、本発明の駒連結構造のバンドは、 記構成において、前記係止体を前記内駒側 配したことを特徴とする。

 本発明によれば、外駒の外キャップ体ま は内駒、あるいは両方を、セラミックス、 硬合金あるいはゴールドなどの外観的に無 感のあるブロック状のものにしても、外駒 例えば断面略C状の管体,内キャップ体,係止 、および外キャップ体からなるユニット体 することにより、内駒には貫通孔を形成す のみで、連結軸によって内駒と外駒とを簡 に連結することができる。

 また、外駒の係止体を内駒側に配した場 、係止体の一部が内駒間の隙間から見える 合が考えられるが、この場合、係止体が着 されたまたは着色できる弾性部材であれば 駒の外形色に合せたものに容易にすること でき、外観の低下を防ぐことができる。

 このようなセラミックスあるいは超硬合 が駒となる駒連結構造のバンドは、特に、 ーザの腕などに直接的に触れる時計バンド 装身具に実施して効果が顕著である。

 したがって、本発明によれば、駒をセラ ックスあるいは超硬合金から形成しても、 観に優れ、加工が容易で組付けが確実な駒 結構造のバンドを提供することができる。

本発明の実施の形態1を示し、(a)は駒連 結構造のバンドを構成する主要部材を示す分 解斜視図であり、(b)は(a)の外キャップ体の部 分の断面図である。 本実施形態における一方の外駒におけ 内キャップ体と管体との組付けを説明する めの斜視図である。 本実施形態における一方の外駒におけ 組付体Aと係止体との組付けを説明するため の斜視図である。 本実施形態における一方の外駒におけ 組付体Bと外キャップ体との組付けを説明す るための斜視図である。 本実施形態における一方の外駒におけ 組付体Cと連結軸との組付けを説明するため の斜視図である。 本実施形態における他方の外駒におけ 内キャップ体と管体との組付けを説明する めの斜視図である。 本実施形態における他方の外駒におけ 組付体Aと係止体との組付けを説明するため の斜視図である。 本実施形態における他方の外駒におけ 組付体Bと外キャップ体との組付けを説明す るための斜視図である。 本実施形態における内駒と外駒との最 組立て(第1工程)の説明図である。 本実施形態における内駒と外駒との最 終組立て(第2工程)の説明図である。 本実施形態における内駒と外駒との最 終組立て(第3工程)の説明図である。 本実施形態における連結完了後の内駒 と外駒の平面図である。 本発明の実施の形態2に係る駒連結構 のバンドの内キャップ体と連結軸とCリング の連結状態を示した斜視図である。 (a)は、本発明の実施の形態3に係る駒 結構造のバンドの内キャップ体と連結軸と 連結状態を示した斜視図であり、(b)はその 面図である。 (a)は、本発明の実施の形態4に係る駒 結構造のバンドの内キャップ体および連結 の分解斜視図であり、(b)は内キャップ体が 合された状態の斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る駒連結構 のバンドの内キャップ体と連結軸との連結 態を示した斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る駒連結構 のバンドのある態様の分解斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る駒連結構 のバンドの別の態様の分解斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る駒連結構 のバンドのさらに別の態様の分解斜視図で る。

符号の説明

 1 内駒
 1a 貫通孔
 2 外駒
 3 連結軸
 4 管体
 5 内キャップ体
 5a 凹部
 6 係止体
 6a 通孔
 6b 爪部
 7、407、507、607 外キャップ体
 104 抜け止め部材(Cリング)
 204 抜け止め部(連結軸の頭部)
 304 固定ピン
 5A、5B 内キャップ体のパーツ

 以下に、本発明の好適な実施の形態を図 に基づいて説明する。しかしながら、以下 示す実施の形態は、本発明を例示するもの あって、これに限定するものではない。な 、各図において、共通する部材、構成要素 ついては同一の符号を付し重複した説明を 略する。各構成要素の配置個数、配置位置 は限定的なものではなく、バンドの使用目 、用途等に応じて適宜設定することができ 。

(実施の形態1)
 図1は本発明の実施の形態1を示し、(a)は駒 結構造のバンドを構成する主要部材を示す 解斜視図であり、(b)は(a)の外キャップ体の 分の断面図である。

 図1において、1は、セラミックスあるい 超硬合金(サーメット)のブロック状のものか らなり、一対の貫通孔1aが形成された複数(こ こでは2つを示している)の内駒、2は、組立て 前の外駒、3は、本例ではステンレスなどの 属製の連結軸である。

 また、内駒1の両側に配される外駒2は、 面略C状をなし、一部に切欠き部を有する一 の管体4と、ステンレスなどの金属製からな り有底穴5bを有する内キャップ体5と、該内キ ャップ体5の開口側を覆い、一対の管体4に対 させて2つの通孔6aを有し、かつ内キャップ 5の凹部5aに一対の爪部6bが係止する係止体6 、外キャップ体7とからなり、後述するよう に、内キャップ体5に係止体6を係止すること ユニット体とし、該ユニット体を外キャッ 体7内部に収納して外駒2としている。

 外キャップ体7の有底の収納部の形状は、 図1(b)にに示すように、外キャップ体7の収納 7aの側面7bが略平行となっている。これによ り、外キャップ体7に内キャップ体5を容易に 入することができる。

 また、外キャップ体7がセラミックスまた はサーメットからなる場合、収納部7aの内面 少なくとも一部を焼き肌面とすることが好 しい。ここで焼き肌面とは、セラミックス 焼成してそのまま表面を何ら加工していな 状態の面をいう。これにより、外キャップ 7と内キャップ体5との摩擦抵抗が増加し、 キャップ体5が外キャップ体7から脱落するの を良好に防止することができる。

 次に、各部材の組付け、およびその工程 てについて説明する。

 図2は前記内キャップ体と前記管体との組 付けを説明するための斜視図であり、左図が 組付け前、右図が組付け後を示す図であって 、内キャップ体5に形成されている一対の有 穴5bの開口に、それぞれ管体4を挿入して組 体Aとする。

 図3は前記組付体Aと係止体との組付けを 明するための斜視図であり、左図が組付け 、右図が組付け後を示す図であって、係止 6自体の弾性を利用して爪部6bを撓めて、爪 6bを組付体Aにおける内キャップ体5の凹部5a 嵌めることによって組付体Bとする。

 図4は前記組付体Bと前記外キャップ体と 組付けを説明するための斜視図であり、左 が組付け前、右図が組付け後を示す図であ て、外キャップ体7の有底収納部7aに組付体B 収納し、組付体Bの内キャップ体5と有底収 部7aとを適宜接合させることにより固定して 組付体C(外駒2)とする。

 図5は前記組付体C(外駒2)と前記連結軸と 組付けを説明するための斜視図であり、左 が組付け前、右図が組付け後を示す図であ て、連結軸3の一端部の小径部3aを組付体C(外 駒2)の係止体6の通孔6aに挿入すると、断面略C 状の管体4が小径部3aにより押し広げられ、管 体4の外周面と内キャップ体5の有底穴5bの内 面とが高摩擦状態となり、さらに管体4が係 体6に当接するために容易には抜けない状態 となる。この様に組み付けた状態を組み付け 体Dとする。

 図6~図8は他方の外駒2を構成する管体4と キャップ体5と係止体6と外キャップ体7との 付け工程を説明するための斜視図であって 図6~図8に示す工程は図2~図4にて説明した一 の外駒2に関する組付工程と同様であって、 こでは図2~図4にて説明した部材と同一部材 は同一符号を付すことで、組付けの説明は 略する。前記組付体A,B,Cを順次組み付ける とによって、他方の外駒2とする。

 図9~図11は上述したようにして完成した一 方の外駒2からなる組付体Dと、一対の内駒1と 、他方の外駒2とによる最終組立ての説明図 あって、図9に示すように、一対の内駒1の両 側に、一方の外駒2からなる組付体Dと他方の 駒2とをセットする。図では、2つの内駒1と 側の2つの外駒2のみを示しているが、実際 バンドとしては、所定のバンド長さに必要 駒数の内駒1と外駒2とをセットすることにな る。

 そして、図10に示すように、一方の外駒2 らなる組付体Dにおける連結軸3を内駒1の貫 孔1aに遊嵌し、連結軸3の他端部の小径部3a 内駒1から延出させる。

 その後、図11に示すように、連結軸3の他 部の小径部3a(図10参照)を、他方の外駒2(前 組付体C)の係止体6の通孔6aに挿入する。する と、小径部3aは内部に設置されている断面略C 状の管体4(図6参照)に嵌合し、容易には抜け い状態となる。

 これにより、バンドにおける1つの駒連結 が完成する。既述したが、実際のバンドとし ては、バンド長さに必要な駒数の内駒1と外 2のセットにおいて、同じ連結作業が行なわ る。

 図12に連結完了後の内駒1と外駒2との平面 図を示す。

 なお、前記各部材における要素部材にお る数あるいは形状などは、前記実施の形態 構成に限定されない。

 また、本バンドの使用用途についても、 計バンドなどにおけるバンドは無論のこと 各種宝飾品,装身具の駒部品として用いるこ ともできる。

 上述したように、本実施の形態によれば セラミックスあるいは超硬合金からなる駒 、容易かつ確実に連結することができ、セ ミックスあるいは超硬合金を部品として使 したバンドとして、コスト的に有利で、か 装飾性に優れたものとなる。

(実施の形態2)
 本実施の形態2に係る駒連結構造のバンドは 、実施の形態1のように断面略C状の管体4によ り連結軸を保持して内駒1と外駒2とを連結す のではなく、外駒2の内キャップ体5の貫通 5bを介して挿通された連結軸3の一端に溝部10 9を設けてそこに抜け止め部材(Cリング)104を 合することにより内駒1と外駒2とを連結して いる点で、実施の形態1に係る駒連結構造の ンドと相違する。しかしながら、その他の 成については基本的に同様である。

 図13は、本発明の実施の形態2に係る駒連 構造のバンドの内キャップ体5と連結軸3とC ング104との連結状態を示した斜視図である

 図13に示すように、連結軸3の小径部3aに 、周回するようにその表面に溝部109が形成 れている。さらに、外駒2の内キャップ体5に は通孔5bが2つ形成され、連結軸3が内キャッ 体5の通孔5bに挿通されその一端が延出され 状態で溝部109にCリング104が係合されている Cリング104の一方の面51は、内キャップ体5の 外面52と当接し連結軸3の内側方向への移動を 制限している。ここで、内側方向とは、図13 示すように、Xにより示される方向であり、 組み付けたバンドの長手方向の中央軸に向か う方向である。連結軸3の外側方向への移動 ついては内キャップ体5を有底の外キャップ 7に収容し内キャップ体5から延出された連 軸3の頭部を外キャップ体7の底部で押さえつ けることにより制限することができる。ここ で、外側方向とは、図13に示すように、Yによ り示される方向であり、組み付けたバンドの 長手方向中央軸から外側に向かう方向である 。すなわち、外側方向は内側方向Xに対して 反対の方向である。連結軸3は、別の態様に いては小径部3aを有さず一様の径であって 良く、この場合でもCリング104の一方の面51 、内キャップ体5の外面52と当接し連結軸3の 側方向Xへの移動を制限していることが肝要 である。

 連結軸3の大径部3bの外径は、内キャップ 5の通孔5bの内径と略一致するか、若しくは れより僅かに小さいことが好ましい。この うにすることにより、連結軸3の内キャップ 体5に対するぐらつきを良好に防止すること できる。

 連結軸3が大径部3bと小径部3aとから構成 れる態様においては、大径部3bが内キャップ 体5の通孔5bに挿入されていることが好ましい 。これにより、連結軸3の内キャップ体5に対 るぐらつきを良好に防止することができる なお、連結軸3が大径部3bと小径部3aとから 成されず連結軸の軸径が一様である態様に いては、連結軸3の外径は、上記と同様に、 キャップ体5の通孔5bの内径と略一致するか 若しくはこれより僅かに小さいことが好ま い。このようにすることにより、上記と同 に、連結軸3の内キャップ体5に対するぐら きを良好に防止することができる。

 本実施の形態2に係る駒連結構造のバンド によれば、本実施の形態1と同様にセラミッ スあるいは超硬合金からなる駒を、容易か 確実に連結することができ、セラミックス るいは超硬合金を部品として使用したバン として、コスト的に有利で、かつ装飾性に れたものとなる。さらには、本実施の形態2 係る駒連結構造のバンドによれば、内キャ プ体5の通孔5bに連結軸3が挿通され、挿通さ れた連結軸3の溝部109にCリング104が係合され Cリング104の一方の面51が内キャップ体5の外 面52に当接しているため、断面略C状をなし一 部に切欠き部を有する一対の管体4により連 軸3を保持する実施の形態1に係る駒連結構造 のバンドよりさらに強固な構造とすることが できる。

(実施の形態3)
 本実施の形態3に係る駒連結構造のバンドで は、連結軸3の端部を貫通した固定ピン204を いて連結軸3を内キャップ体5に接合している 点で、Cリング104を用いる実施の形態2に係る 連結構造のバンドと相違する。その他の構 については基本的に同様である。

 図14(a)は、本発明の実施の形態3に係る駒 結構造のバンドの内キャップ体5と連結軸3 の連結状態を示した斜視図であり、図14(b)は 、その断面図である。

 図14(b)に示すように、内キャップ体5の2つ の通孔5bに交差するように第1ピン孔209が設け られている。さらに、連結軸3の端部には、 結軸3の長手方向に対して略垂直に第2ピン孔 208が形成されている。そして、第1ピン孔209 よび第2ピン孔208に固定ピン204を挿通するこ により、連結軸3が内キャップ体5に接合さ 保持されている。

 このように、内キャップ体5に形成された 第1ピン孔209および連結軸3に形成された第2ピ ン孔208に固定ピン204を挿通させることにより 、連結軸3の内側方向Xへの移動および外側方 Yへの移動を制限することができる。ここで 、内側方向Xとは、図14(a)に示すように、組み 付けたバンドの長手方向の中央軸に向かう方 向であり、外側方向Yとは、その長手方向中 軸から外側に向かう方向、すなわち、内側 向Xに対して正反対の方向である。

 固定ピン204の長さは、内キャップ体5の幅 長と略同じであることが好ましい。これによ り、内キャップ体5を外キャップ体7に収容し 際、固定ピン204がずれないように外キャッ 体7の内側面が固定ピン204の両端を押さえつ け、固定ピン204のスライドによる振動を防止 することができる。固定ピン204の長さは、連 結軸3が内キャップ体5から脱落しない限り、 キャップ体5の幅長よりも短くてもよい。

 固定ピン204は、内キャップ体5を外キャッ プ体7に収容した際、固定ピン204がずれない うに外キャップ体7の内側面により固定ピン2 04の両端が押さえつけられることにより、脱 することなく保持される。

 内キャップ体5に設けられた通孔5bは有底 であってもよい。この場合であっても、上 と同様の効果を奏することができる。

 連結軸3は、別の態様においては小径部3a 有さず一様の径であっても良い。この場合 連結軸3の外径は、内キャップ体5の通孔5bの 内径と略一致するか、若しくはこれより僅か に小さいことが好ましい。

 本実施の形態3に係る駒連結構造のバンド によれば、本実施の形態1、2と同様にセラミ クスあるいは超硬合金からなる駒を、容易 つ確実に連結することができ、セラミック あるいは超硬合金を部品として使用したバ ドとして、コスト的に有利で、かつ装飾性 優れたものとなる。さらには、本実施の形 3に係る駒連結構造のバンドによれば、内キ ャップ体5の2つの通孔5bに交差するように内 ャップ体5に設けられた第1ピン孔209、および 連結軸3の端部に設けられた第2ピン孔208に固 ピン204を挿通させることにより、上記と同 に強固な構造とすることができる。

(実施の形態4)
 本実施の形態4に係る駒連結構造のバンドは 、実施の形態2のようにCリング104を用いるの はなく、内キャップ体5を2つのパーツ5A、5B 構成し、2つのパーツ5A、5Bを組み合わせた 連結軸3の一端若しくは両端に設けた大径の 部304により連結軸3が内キャップ体5に接合 れるよう構成した点で、実施の形態2に係る 連結構造のバンドと相違する。しかし、そ 他の構成については基本的に同様である。

 図15(a)、(b)は、本発明の実施の形態4に係 駒連結構造のバンドの内キャップ体5(5A、5B) と連結軸3との連結状態を示した斜視図であ 。

 図15(a)に示すように、連結軸3の小径部3a 先端には、頭部304が形成され、さらに、内 ャップ体5は2つのパーツ5A、5Bで構成されて る。図15(b)に示すように、2つのパーツ5A、5B 組み合わせた状態において、内キャップ体5 には通孔5bが2つ形成され、頭部304が配される 側には通孔5bの径より大径の頭部収容部306が 成されている。頭部304は、頭部収容部306に 容されるとともに、頭部304の下面308が頭部 容部306の上面(通孔5bとこれより大径の頭部 容部306との境界に形成された外向きの面)307 と当接し連結軸3の内側方向Xへの移動を制限 ている。ここで、内側方向Xとは、図15(a)、( b)に示すように、組み付けたバンドの長手方 の中央軸に向かう方向である。連結軸3の外 側方向Yへの移動については、上記と同様に 内キャップ体5(5A、5B)を有底の外キャップ体7 に収容し連結軸3の頭部304を外キャップ体7の 部で押さえつけることにより制限すること できる。ここで、外側方向Yとは、図15に示 ように、組み付けたバンドの長手方向中央 から外側に向かう方向、すなわち、内側方 Xに対して正反対の方向である。

 本実施の形態4に係る駒連結構造のバンド によれば、本実施の形態1~3と同様にセラミッ クスあるいは超硬合金からなる駒を、容易か つ確実に連結することができ、セラミックス あるいは超硬合金を部品として使用したバン ドとして、コスト的に有利で、かつ装飾性に 優れたものとなる。さらには、本実施の形態 4に係る駒連結構造のバンドによれば、頭部30 4の下面308が頭部収容部306の上面(通孔5bとこ より大径の頭部収容部306との境界に形成さ た外向きの面)307と当接し連結軸3の内側方向 Xへの移動を制限しているため、上記と同様 強固な構造とすることができる。

(実施の形態5)
 本実施の形態5に係る駒連結構造のバンドは 、実施の形態2のようにCリング104を用いるの はなく、連結軸3の一端に設けた大径の頭部 304により連結軸3が内キャップ体5に接合され 構成としている点で、実施の形態2に係る駒 連結構造のバンドと相違する。しかし、その 他の構成については基本的に同様である。

 図16は、本発明の実施の形態5に係る駒連 構造のバンドの内キャップ体5と連結軸3と 連結状態を示した斜視図である。

 図16に示すように、連結軸3の小径部3aの 端には、頭部304が形成されている。さらに 内キャップ体5には通孔5bが2つ形成され、頭 304が配される側には通孔5bの径より大径の 部収容部406が形成されている。頭部304は、 部収容部406に収容されるとともに、頭部304 下面308が頭部収容部406の上面(通孔5bとこれ り大径の頭部収容部406との境界に形成され 外向きの面)407と当接し連結軸3の内側方向X の移動を制限している。ここで、内側方向X は、図16に示すように、組み付けたバンド 長手方向の中央軸に向かう方向である。連 軸3の外側方向Yへの移動については、上記と 同様に、内キャップ体5を有底の外キャップ 7に収容し連結軸3の頭部を外キャップ体7の 部で押さえつけることにより制限すること できる。ここで、外側方向Yとは、図16に示 ように、組み付けたバンドの長手方向中央 から外側に向かう方向、すなわち、内側方 Xに対して正反対の方向である。

 実施の形態3~5に係る連結軸保持部材につ ては、1本の連結軸3に対して、両端に同じ のを使用してもよいし、異なるものを使用 てもよい。実施の形態5では、連結軸3の一端 に、内キャップ体5の通孔5bの径より大きい頭 部304が設けられ、一体形成の内キャップ体5 通孔5bの一方から連結軸3の他端を挿入する 成となっており、連結軸の両端に同じもの 装着することができないため、連結軸の他 には、実施の形態2~4のいずれかの連結軸保 部材を適用することが必要である。

 本実施の形態5に係る駒連結構造のバンド によれば、本実施の形態1~4と同様にセラミッ クスあるいは超硬合金からなる駒を、容易か つ確実に連結することができ、セラミックス あるいは超硬合金を部品として使用したバン ドとして、コスト的に有利で、かつ装飾性に 優れたものとなる。さらには、本実施の形態 5に係る駒連結構造のバンドによれば、頭部30 4の下面308が頭部収容部406の上面(通孔5bとこ より大径の頭部収容部406との境界に形成さ た外向きの面)407と当接し連結軸3の内側方向 Xへの移動を制限しているため、上記と同様 固な構造とすることができる。

(実施の形態6)
 本実施の形態6に係る駒連結構造のバンドは 、外キャップ体7の収納部7aの形状の点で、実 施の形態1に係る駒連結構造のバンドと相違 る。しかし、その他の構成については基本 に同様である。

 本実施の形態6に係る駒連結構造のバンド では、図17に示すように、外キャップ体407の 納部407aが、内部の断面積が開口面積よりも 大きいことを特徴とする。このような構成と することにより、内キャップ体5が外キャッ 体407から抜けにくくなり、強固な構造とす ことができる。例えば、内キャップ体5か係 体6に外キャップ体407からの抜けを防止する ための凸部を形成する方法、内キャップ体5 ゴムなど変形可能な材料で収納部407aに嵌合 る形状に形成して収納部407aに押し込む方法 、接着剤を収納部407aに充填し外キャップ体40 7の開口面積よりも大きい断面積で固化させ 方法、などを用いて内キャップ体5と外キャ プ体407を強固に固定することができる。

 また、図18に示すように、収納部507aの側 の間隔が開口部から内部に向けて狭くなる 成とすることもできる。このような構成と ることにより、内キャップ体5を外キャップ 体507に圧入することができ、強固な構造とす ることができる。すなわち、内キャップ体5 、先端が潰されながら外キャップ体507に圧 されるため、挿入後に内キャップ体5と収納 507aの壁面は全面で隙間がなく強く押さえ付 けられた状態となり強固に固定される。また 、接着剤を併用するとさらに強固な構造とな る。

 さらに、図19に示すように、収納部607aが 口部から内部のネック部に向けて縮径する ーパと、前記ネック部から収納部の底に向 て拡径するテーパとを有する構成とするこ もできる。このような構成とすることによ 、上記と同様に、強固な構成とすることが きる。すなわち、内キャップ体5か係止体6 外キャップ体407からの抜けを防止するため 凸部を形成する方法、収納部607aに接着剤を 填する方法、ネック部と嵌合する溝を内キ ップ体5と係止体6の側面に形成しておく方 などにより内キャップ体5と外キャップ体607 強固に固定することができる。

 本発明は、装身具などのバンド類におい 、連結する部材をセラミックスあるいは超 合金にて構成するものに有効であり、さら は身体に着ける各種のバンドに適用され、 た多様な意匠展開を図ることも可能である