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Patent Searching and Data


Title:
BANK NOTE CONTAINER AND BANK NOTE PROCESSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149433
Kind Code:
A1
Abstract:
A storage section for storing number-of-bank-notes information on the number of bank notes contained in a bank note container for each denomination which is the kind of a bank note and for each category based on the feature value of the bank note provided. The category is a division into which a bank note is classified according to the property of the bank note. Five divisions are defined by the ECB, and bank notes are divided into two according to whether they are authentic or fake depending on the range of the identification ability of a predetermined bank note processor. Their former is called authentic bank notes, and the latter counterfeit ones. The authentic bank notes are further divided into two according to the degree of damage. The ones usable are called usable ones, and the ones markedly damaged and nonusable are called damaged ones. Therefore, the five divisions are authentic usable bank notes, authentic damaged ones, counterfeit ones, authentic/counterfeit nondiscernable ones which cannot be definitely determined to be authentic ones by means of a bank note processor, and rejected ones which are judged to be rejected when two bank notes are laid one on the other during identification by the bank note processor or when a bank note is not properly placed.

Inventors:
HATTORI HIROKAZU (JP)
NAGANO MINORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/061471
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
June 06, 2007
Export Citation:
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Assignee:
GLORY KOGYO KK (JP)
HATTORI HIROKAZU (JP)
NAGANO MINORU (JP)
International Classes:
G07D13/00; G07D9/00; G07F19/00
Foreign References:
JPH0221393A1990-01-24
JP2002329235A2002-11-15
JP2685817B21997-12-03
Other References:
See also references of EP 2154655A4
Attorney, Agent or Firm:
NAKATSUJI, Shiro (Kasumigaseki Building2-5, Kasumigaseki 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 20, JP)
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Claims:
 紙幣の入出金を管理する紙幣処理機に搭載された紙幣収納庫であって、
 当該紙幣収納庫の内部に収納されている紙幣について、当該紙幣の種類である金種別に、かつ、当該紙幣の特徴量に基づく分類であるカテゴリ別に、枚数情報を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする紙幣収納庫。
 外部機器より前記記憶手段に対する枚数情報の書き込み指示を受け付けた場合には、当該書き込み指示に基づいて前記記憶手段に枚数情報を書き込み、前記外部機器より前記記憶手段に対する枚数情報の読み込み指示を受け付けた場合には、当該読み込み指示に基づいて前記記憶手段より枚数情報を読み込んで外部機器に送信する通信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の紙幣収納庫。
 前記記憶手段は、前記カテゴリとして、前記紙幣より光学的に計測される光学的特徴量として前記紙幣の形状を示す第一の特徴量と、前記紙幣を透過または反射する光の光量または波長を示す第二の特徴量と、前記紙幣より磁気的に計測される磁気的特徴量として前記紙幣に含まれる磁気含有量を示す第三の特徴量との組合せに基づいて、真券かつ正券としての第一カテゴリ、真券かつ損券としての第二カテゴリ、真偽不確定券としての第三カテゴリ、偽券としての第四カテゴリ、リジェクト券としての第五カテゴリに区分けされたカテゴリ別に、前記枚数情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の紙幣収納庫。
 前記記憶手段は、前記カテゴリとして、前記紙幣より光学的に計測される光学的特徴量として前記紙幣の隅折れまたは欠損量を示す第一の特徴量と、前記紙幣を透過する光または反射する光の赤外線の減衰量を示す第二の特徴量と、前記紙幣より磁気的に計測される磁気的特徴量として前記紙幣の記番号印刷部分、肖像画部分および金額印刷部分に含まれる磁気含有量を示す第三の特徴量との組合せに基づいて、真券かつ正券としての第一カテゴリ、真券かつ損券としての第二カテゴリ、真偽不確定券としての第三カテゴリ、偽券としての第四カテゴリ、リジェクト券としての第五カテゴリに区分けされたカテゴリ別に、前記枚数情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の紙幣収納庫。
 紙幣の入出金を管理する紙幣処理機であって、
 前記紙幣の種類である金種、並びに、前記紙幣の特徴量に基づく分類であるカテゴリを識別する識別手段と、
 前記紙幣を内部に収納するとともに、当該内部に収納されている紙幣について、前記識別手段によって識別される前記金種別に、かつ、カテゴリ別に、枚数情報を記憶する記憶部を備える収納手段と、
 前記収納手段ごとに区分けして、各収納手段に収納されている紙幣について、前記識別手段によって識別される前記金種別に、かつ、カテゴリ別に、枚数情報を記憶する記憶手段と
 を備えたことを特徴とする紙幣処理機。
 前記収納手段は、前記カテゴリとして、前記紙幣より光学的に計測される光学的特徴量として前記紙幣の形状を示す第一の特徴量と、前記紙幣を透過または反射する光の光量または波長を示す第二の特徴量と、前記紙幣より磁気的に計測される磁気的特徴量として前記紙幣に含まれる磁気含有量を示す第三の特徴量との組合せに基づいて、真券かつ正券としての第一カテゴリ、真券かつ損券としての第二カテゴリ、真偽不確定券としての第三カテゴリ、偽券としての第四カテゴリ、リジェクト券としての第五カテゴリに区分けされたカテゴリ別に、前記枚数情報を記憶する記憶部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の紙幣処理機。
 前記収納手段は、前記カテゴリとして、前記紙幣より光学的に計測される光学的特徴量として前記紙幣の隅折れまたは欠損量を示す第一の特徴量と、前記紙幣を透過する光または反射する光の赤外線の減衰量を示す第二の特徴量と、前記紙幣より磁気的に計測される磁気的特徴量として前記紙幣の記番号印刷部分、肖像画部分および金額印刷部分に含まれる磁気含有量を示す第三の特徴量との組合せに基づいて、真券かつ正券としての第一カテゴリ、真券かつ損券としての第二カテゴリ、真偽不確定券としての第三カテゴリ、偽券としての第四カテゴリ、リジェクト券としての第五カテゴリに区分けされたカテゴリ別に、前記枚数情報を記憶する記憶部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の紙幣処理機。
 前記収納手段が前記紙幣処理機に装着された場合に、当該収納手段が備える記憶部に記憶されている枚数情報を、当該収納手段に対応付けて前記記憶手段に新たに格納して当該記憶手段に記憶されている枚数情報を更新する第一更新手段と、
 前記収納手段へ紙幣が繰り込まれる場合に、または、前記収納手段から紙幣が繰り出される場合に、当該紙幣に対する前記識別手段による識別結果に応じて前記記憶手段によって記憶されている枚数情報を更新する第二更新手段と、
 前記収納手段が前記紙幣処理機から取り外された場合に、当該収納手段に対応付けて前記記憶手段に記憶されている枚数情報を、当該収納手段が備える記憶部に上書きして当該記憶部に記憶されている枚数情報を更新する第三更新手段と
 をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の紙幣処理機。
 前記収納手段は、複数個で構成され、金種別に紙幣が収納されるものであって、
 前記収納手段が前記紙幣処理機に装着された場合に、当該収納手段が備える記憶部に記憶されている枚数情報を、当該収納手段に対応付けて前記記憶手段に新たに格納して当該記憶手段に記憶されている枚数情報を更新するとともに、当該収納手段に収納されている一の金種を特定する金種情報を当該収納手段に対応付けて当該記憶手段に格納する第一更新手段と、
 前記紙幣の入金に際して、当該紙幣に対する前記識別手段による識別結果および前記記憶手段に格納された金種情報に応じて、当該紙幣を繰り込むべき収納手段を選択し、当該選択した前記収納手段へ当該紙幣を繰り込む繰り込み手段と、
 前記紙幣の出金に際して、前記記憶手段に格納された金種情報に応じて、当該紙幣を繰り出すべき収納手段を選択し、当該繰り出される紙幣に対する前記識別手段による識別結果が合致することを条件に、当該選択した収納手段より当該紙幣を繰り出す繰り出し手段と、
 前記繰り込み手段によって前記収納手段へ紙幣が繰り込まれる場合に、または、前記繰り出し手段によって前記収納手段から紙幣が繰り出される場合に、当該紙幣に対する前記識別手段による識別結果に応じて前記記憶手段によって記憶されている枚数情報を更新する第二更新手段と、
 前記収納手段が前記紙幣処理機から取り外された場合に、当該収納手段に対応付けて前記記憶手段に記憶されている枚数情報を、当該収納手段が備える記憶部に上書きして当該記憶部に記憶されている枚数情報を更新する第三更新手段と
 をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の紙幣処理機。
 前記収納手段は、入金時に前記識別手段によって識別された紙幣を一時保留する入金一時保留収納庫、出金時に前記識別手段によって識別された紙幣を一時保留する出金一時保留収納庫、前記紙幣を金種混合で一括して収納する金種混合収納庫、入金時に前記識別手段によって第三カテゴリに判定された紙幣を収納する入金真偽不確定券収納庫、入金時に前記識別手段によって第四カテゴリに判定された紙幣を収納する入金偽券収納庫、出金時に前記識別手段によって第三カテゴリに判定された紙幣を収納する出金真偽不確定券収納庫、出金時に前記識別手段によって第四カテゴリに判定された紙幣を収納する出金偽券収納庫、出金時に前記識別手段によって第五カテゴリに判定された紙幣を収納する出金リジェクト券収納庫、のうちいずれか一つ、または、複数を含んで構成されることを特徴とする請求項6に記載の紙幣処理機。
Description:
紙幣収納庫および紙幣処理機

 この発明は、紙幣の入出金を管理する紙 処理機に搭載される紙幣収納庫、および、 該紙幣収納庫を搭載した紙幣処理機に関す 。

 従来、金融機関などにおいて、利用者より 定の操作を受け付けて現金の引き出しや振 込みを行う自働取引装置(ATM(Automated Teller
Machine)など)があり、その内部に搭載された紙 幣処理機が紙幣の入出金を管理している。具 体的には、紙幣処理機は、紙幣を収納するた めの収納庫を備え、収納庫に収納された紙幣 の枚数を金種ごとに記憶している。例えば、 特許文献1では、収納庫にメモリを設け、当 収納庫に収納された紙幣の枚数を金種ごと メモリに格納する自動取引装置が開示され いる。

 ところで、近年、上記した自働取引装置 おいて、利用者から投入された紙幣を5つに 区分けされたカテゴリのうちどの区分である か判定することが行われている。このカテゴ リについて説明すると、紙幣は、本物である か偽物であるかで2つに大きく分類され、前 については真券、後者については偽券と呼 れる。そして、真券は、損傷の度合いでさ に2つに分類され、使用に支障のないものに いては正券、損傷が著しく使用に支障をき すものについては損券と呼ばれる。よって 自働取引装置は、利用者から投入された紙 が「真券かつ正券」、「真券かつ損券」、 偽券」、真券とは明確に判断できない「真 不確定券」、そして、カテゴリ判定時に紙 が2枚重なっていたり、紙幣が識別判定部に 正しく定位されなかったりした場合になされ る判定である「リジェクト券」の5つに区分 されたカテゴリのうちどれに該当するかを 定する。

 そして、自働取引装置は、利用者より紙 が投入されると、当該紙幣を識別判定して5 つのカテゴリのうちどの区分に該当するかを 判定し、「偽券」、「真偽不確定券」、「リ ジェクト券」のいずれかに判定された紙幣に ついては、利用者に返却する。一方、「偽券 」または「真偽不確定券」に判定された紙幣 を回収する自働取引装置もあり、回収された 紙幣については、後に種々の調査(使用者の 定など)や犯罪行為の立証に用いられること 行われている。

特許第2685817号公報

 しかしながら、上記した従来の技術は、 納庫に収納された紙幣の枚数を金種別、か 、カテゴリ別に把握できないという課題が った。つまり、収納庫では、内部に収納さ た紙幣について、金種別に枚数情報が記憶 れているものの、カテゴリ別に枚数情報が 憶されていなかった。また、紙幣処理機は 自身が備える収納庫内部に収納された紙幣 ついて、金種別に枚数情報を管理している のの、カテゴリ別に枚数情報を管理してい かった。その結果、偽券や真偽不確定券が 用された場合に、紙幣処理機内部に取り込 だとしても、使用者を特定するためのトレ ス情報が不足するという課題もあった。

 そこで、この発明は、上述した従来技術 課題を解決するためになされたものであり 収納庫に収納された紙幣の枚数を金種別、 つ、カテゴリ別に把握することが可能な紙 収納庫および紙幣処理機を提供することを 的とする。

 上述した課題を解決し、目的を達成する め、請求項1に係る発明は、紙幣の入出金を 管理する紙幣処理機に搭載された紙幣収納庫 であって、当該紙幣収納庫の内部に収納され ている紙幣について、当該紙幣の種類である 金種別に、かつ、当該紙幣の特徴量に基づく 分類であるカテゴリ別に枚数情報を記憶する 記憶手段を備えたことを特徴とする。

 また、請求項2に係る発明は、上記の発明 において、外部機器より前記記憶手段に対す る枚数情報の書き込み指示を受け付けた場合 には、当該書き込み指示に基づいて前記記憶 手段に枚数情報を書き込み、前記外部機器よ り前記記憶手段に対する枚数情報の読み込み 指示を受け付けた場合には、当該読み込み指 示に基づいて前記記憶手段より枚数情報を読 み込んで外部機器に送信する通信手段をさら に備えたことを特徴とする。

 また、請求項3に係る発明は、上記の発明 において、前記記憶手段は、前記カテゴリと して、前記紙幣より光学的に計測される光学 的特徴量として前記紙幣の形状を示す第一の 特徴量と、前記紙幣を透過または反射する光 の光量または波長を示す第二の特徴量と、前 記紙幣より磁気的に計測される磁気的特徴量 として前記紙幣に含まれる磁気含有量を示す 第三の特徴量との組合せに基づいて、真券か つ正券としての第一カテゴリ、真券かつ損券 としての第二カテゴリ、真偽不確定券として の第三カテゴリ、偽券としての第四カテゴリ 、リジェクト券としての第五カテゴリに区分 けされたカテゴリ別に、前記枚数情報を記憶 することを特徴とする。

 また、請求項4に係る発明は、上記の発明 において、前記記憶手段は、前記カテゴリと して、前記紙幣より光学的に計測される光学 的特徴量として前記紙幣の隅折れまたは欠損 量を示す第一の特徴量と、前記紙幣を透過す る光または反射する光の赤外線の減衰量を示 す第二の特徴量と、前記紙幣より磁気的に計 測される磁気的特徴量として前記紙幣の記番 号印刷部分、肖像画部分および金額印刷部分 に含まれる磁気含有量を示す第三の特徴量と の組合せに基づいて、真券かつ正券としての 第一カテゴリ、真券かつ損券としての第二カ テゴリ、真偽不確定券としての第三カテゴリ 、偽券としての第四カテゴリ、リジェクト券 としての第五カテゴリに区分けされたカテゴ リ別に、前記枚数情報を記憶することを特徴 とする。

 また、請求項5に係る発明は、紙幣の入出 金を管理する紙幣処理機であって、前記紙幣 の種類である金種、並びに、前記紙幣の特徴 量に基づく分類であるカテゴリを識別する識 別手段と、前記紙幣を内部に収納するととも に、当該内部に収納されている紙幣について 、前記識別手段によって識別される前記金種 別に、かつ、カテゴリ別に、枚数情報を記憶 する記憶部を備える収納手段と、前記収納手 段ごとに区分けして、各収納手段に収納され ている紙幣について、前記識別手段によって 識別される前記金種別に、かつ、カテゴリ別 に、枚数情報を記憶する記憶手段と、を備え たことを特徴とする。

 また、請求項6に係る発明は、上記の発明 において、前記収納手段は、前記カテゴリと して、前記紙幣より光学的に計測される光学 的特徴量として前記紙幣の形状を示す第一の 特徴量と、前記紙幣を透過または反射する光 の光量または波長を示す第二の特徴量と、前 記紙幣より磁気的に計測される磁気的特徴量 として前記紙幣に含まれる磁気含有量を示す 第三の特徴量との組合せに基づいて、真券か つ正券としての第一カテゴリ、真券かつ損券 としての第二カテゴリ、真偽不確定券として の第三カテゴリ、偽券としての第四カテゴリ 、リジェクト券としての第五カテゴリに区分 けされたカテゴリ別に、前記枚数情報を記憶 する記憶部を備えたことを特徴とする。

 また、請求項7に係る発明は、上記の発明 において、前記収納手段は、前記カテゴリと して、前記紙幣より光学的に計測される光学 的特徴量として前記紙幣の隅折れまたは欠損 量を示す第一の特徴量と、前記紙幣を透過す る光または反射する光の赤外線の減衰量を示 す第二の特徴量と、前記紙幣より磁気的に計 測される磁気的特徴量として前記紙幣の記番 号印刷部分、肖像画部分および金額印刷部分 に含まれる磁気含有量を示す第三の特徴量と の組合せに基づいて、真券かつ正券としての 第一カテゴリ、真券かつ損券としての第二カ テゴリ、真偽不確定券としての第三カテゴリ 、偽券としての第四カテゴリ、リジェクト券 としての第五カテゴリに区分けされたカテゴ リ別に、前記枚数情報を記憶する記憶部を備 えたことを特徴とする。

 また、請求項8に係る発明は、上記の発明 において、前記収納手段が前記紙幣処理機に 装着された場合に、当該収納手段が備える記 憶部に記憶されている枚数情報を、当該収納 手段に対応付けて前記記憶手段に新たに格納 して当該記憶手段に記憶されている枚数情報 を更新する第一更新手段と、前記収納手段へ 紙幣が繰り込まれる場合に、または、前記収 納手段から紙幣が繰り出される場合に、当該 紙幣に対する前記識別手段による識別結果に 応じて前記記憶手段によって記憶されている 枚数情報を更新する第二更新手段と、前記収 納手段が前記紙幣処理機から取り外された場 合に、当該収納手段に対応付けて前記記憶手 段に記憶されている枚数情報を、当該収納手 段が備える記憶部に上書きして当該記憶部に 記憶されている枚数情報を更新する第三更新 手段と、をさらに備えたことを特徴とする。

 また、請求項9に係る発明は、上記の発明 において、前記収納手段は、複数個で構成さ れ、金種別に紙幣が収納されるものであって 、前記収納手段が前記紙幣処理機に装着され た場合に、当該収納手段が備える記憶部に記 憶されている枚数情報を、当該収納手段に対 応付けて前記記憶手段に新たに格納して当該 記憶手段に記憶されている枚数情報を更新す るとともに、当該収納手段に収納されている 一の金種を特定する金種情報を当該収納手段 に対応付けて当該記憶手段に格納する第一更 新手段と、前記紙幣の入金に際して、当該紙 幣に対する前記識別手段による識別結果およ び前記記憶手段に格納された金種情報に応じ て、当該紙幣を繰り込むべき収納手段を選択 し、当該選択した前記収納手段へ当該紙幣を 繰り込む繰り込み手段と、前記紙幣の出金に 際して、前記記憶手段に格納された金種情報 に応じて、当該紙幣を繰り出すべき収納手段 を選択し、当該繰り出される紙幣に対する前 記識別手段による識別結果が合致することを 条件に、当該選択した収納手段より当該紙幣 を繰り出す繰り出し手段と、前記繰り込み手 段によって前記収納手段へ紙幣が繰り込まれ る場合に、または、前記繰り出し手段によっ て前記収納手段から紙幣が繰り出される場合 に、当該紙幣に対する前記識別手段による識 別結果に応じて前記記憶手段によって記憶さ れている枚数情報を更新する第二更新手段と 、前記収納手段が前記紙幣処理機から取り外 された場合に、当該収納手段に対応付けて前 記記憶手段に記憶されている枚数情報を、当 該収納手段が備える記憶部に上書きして当該 記憶部に記憶されている枚数情報を更新する 第三更新手段と、をさらに備えたことを特徴 とする。

 また、請求項10に係る発明は、上記の発 において、前記収納手段は、入金時に前記 別手段によって識別された紙幣を一時保留 る入金一時保留収納庫、出金時に前記識別 段によって識別された紙幣を一時保留する 金一時保留収納庫、前記紙幣を金種混合で 括して収納する金種混合収納庫、入金時に 記識別手段によって第三カテゴリに判定さ た紙幣を収納する入金真偽不確定券収納庫 入金時に前記識別手段によって第四カテゴ に判定された紙幣を収納する入金偽券収納 、出金時に前記識別手段によって第三カテ リに判定された紙幣を収納する出金真偽不 定券収納庫、出金時に前記識別手段によっ 第四カテゴリに判定された紙幣を収納する 金偽券収納庫、出金時に前記識別手段によ て第五カテゴリに判定された紙幣を収納す 出金リジェクト券収納庫、のうちいずれか つ、または、複数を含んで構成されること 特徴とする。

 請求項1の発明によれば、内部に収納され ている紙幣について、当該紙幣の種類である 金種別に、かつ、当該紙幣の特徴量に基づく 分類であるカテゴリ別に、枚数情報を記憶す るので、収納庫に収納された紙幣の枚数を金 種別、かつ、カテゴリ別に把握することが可 能となる。

 また、請求項2の発明によれば、外部機器 より枚数情報の書き込み指示を受け付けた場 合には、当該書き込み指示に基づいて枚数情 報を書き込み、外部機器より枚数情報の読み 込み指示を受け付けた場合には、当該読み込 み指示に基づいて枚数情報を読み込んで外部 機器に送信するので、収納庫が記憶する枚数 情報を外部機器によって更新することが可能 となり、収納庫が記憶する枚数情報を外部機 器より読み込むことが可能となる。

 また、請求項3の発明によれば、カテゴリ として、紙幣より光学的に計測される光学的 特徴量として紙幣の形状を示す第一の特徴量 と、紙幣を透過または反射する光の光量また は波長を示す第二の特徴量と、紙幣より磁気 的に計測される磁気的特徴量として紙幣に含 まれる磁気含有量を示す第三の特徴量との組 合せに基づいて、真券かつ正券としての第一 カテゴリ、真券かつ損券としての第二カテゴ リ、真偽不確定券としての第三カテゴリ、偽 券としての第四カテゴリ、リジェクト券とし ての第五カテゴリに区分けされたカテゴリ別 に、枚数情報を記憶するので、収納庫に収納 された紙幣の枚数を金種別、かつ、ヨーロッ パ中央銀行(以下、ECBと言う)の定義別に把握 ることが可能となる。

 また、請求項4の発明によれば、カテゴリ として、紙幣より光学的に計測される光学的 特徴量として紙幣の隅折れまたは欠損量を示 す第一の特徴量と、紙幣を透過する光または 反射する光の赤外線の減衰量を示す第二の特 徴量と、紙幣より磁気的に計測される磁気的 特徴量として紙幣の記番号印刷部分、肖像画 部分および金額印刷部分に含まれる磁気含有 量を示す第三の特徴量との組合せに基づいて 、真券かつ正券としての第一カテゴリ、真券 かつ損券としての第二カテゴリ、真偽不確定 券としての第三カテゴリ、偽券としての第四 カテゴリ、リジェクト券としての第五カテゴ リに区分けされたカテゴリ別に、枚数情報を 記憶するので、収納庫に収納された紙幣の枚 数を金種別、かつ、ECBの定義別に正確に把握 することが可能となり、偽券や真偽不確定券 を取り込んだ場合に、使用者を特定するため の新たなトレース情報を追加することが可能 となる。

 また、請求項5の発明によれば、紙幣を内 部に収納するとともに、当該内部に収納され ている紙幣について、識別した金種別に、か つ、カテゴリ別に、枚数情報を記憶する記憶 部を備える収納庫を搭載する。そして、紙幣 の種類である金種、並びに、紙幣の特徴量に 基づく分類であるカテゴリを識別し、収納庫 ごとに区分けして、各収納庫に収納されてい る紙幣について、識別した金種別に、かつ、 カテゴリ別に、枚数情報を記憶する。こうす ることによって、収納庫および紙幣処理機の 両者で、収納庫に収納された紙幣の枚数を金 種別、かつ、カテゴリ別に把握することが可 能となる。

 また、請求項6の発明によれば、搭載した 収納庫は、カテゴリとして、紙幣より光学的 に計測される光学的特徴量として紙幣の形状 を示す第一の特徴量と、紙幣を透過または反 射する光の光量または波長を示す第二の特徴 量と、紙幣より磁気的に計測される磁気的特 徴量として紙幣に含まれる磁気含有量を示す 第三の特徴量との組合せに基づいて、真券か つ正券としての第一カテゴリ、真券かつ損券 としての第二カテゴリ、真偽不確定券として の第三カテゴリ、偽券としての第四カテゴリ 、リジェクト券としての第五カテゴリに区分 けされたカテゴリ別に、枚数情報を記憶する 記憶部を備えるので、収納庫および紙幣処理 機の両者で、収納庫に収納された紙幣の枚数 を金種別、かつ、ECBの定義別に把握すること が可能となる。

 また、請求項7の発明によれば、搭載した 収納庫は、カテゴリとして、紙幣より光学的 に計測される光学的特徴量として紙幣の隅折 れまたは欠損量を示す第一の特徴量と、紙幣 を透過する光または反射する光の赤外線の減 衰量を示す第二の特徴量と、紙幣より磁気的 に計測される磁気的特徴量として紙幣の記番 号印刷部分、肖像画部分および金額印刷部分 に含まれる磁気含有量を示す第三の特徴量と の組合せに基づいて、真券かつ正券としての 第一カテゴリ、真券かつ損券としての第二カ テゴリ、真偽不確定券としての第三カテゴリ 、偽券としての第四カテゴリ、リジェクト券 としての第五カテゴリに区分けされたカテゴ リ別に、枚数情報を記憶する記憶部を備える ので、収納庫および紙幣処理機の両者で、収 納庫に収納された紙幣の枚数を金種別、かつ 、ECBの定義別に把握することが可能となり、 偽券や真偽不確定券を取り込んだ場合に、使 用者を特定するための新たなトレース情報を 追加することが可能となる。

 また、請求項8の発明によれば、収納庫が 紙幣処理機に装着された場合に、当該収納庫 が備える記憶部に記憶されている枚数情報を 、当該収納庫に対応付けて枚数情報を更新す る。また、収納庫へ紙幣が繰り込まれる場合 に、または、収納庫から紙幣が繰り出される 場合に、当該紙幣に対する識別結果に応じて 記憶した枚数情報を更新する。また、収納庫 が紙幣処理機から取り外された場合に、当該 収納庫に対応付けて記憶した枚数情報を、当 該収納庫が備える記憶部に上書きして当該記 憶部に記憶されている枚数情報を更新する。 こうすることによって、収納庫の装着に際し ても、当該装着した収納庫を含む収納庫およ び紙幣処理機の両者で、収納庫に収納された 紙幣の枚数を金種別、かつ、カテゴリ別に正 確に把握することが可能となる。また、取り 外された後においても、当該取り外された収 納庫に収納された紙幣の枚数を金種別、かつ 、カテゴリ別に正確に把握するとともに、収 納庫および紙幣処理機の両者で、収納庫に収 納された紙幣の枚数を金種別、かつ、カテゴ リ別に正確に把握することが可能となる。

 また、請求項9の発明によれば、収納庫は 、複数個で構成され、金種別に紙幣が収納さ れるものであって、収納庫が紙幣処理機に装 着された場合に、当該収納庫が備える記憶部 に記憶されている枚数情報を、当該収納庫に 対応付けて枚数情報を更新するとともに、当 該収納庫に収納されている一の金種を特定す る金種情報を当該収納庫に対応付けて記憶す る。紙幣の入金に際して、当該紙幣に対する 識別結果および記憶した金種情報に応じて、 当該紙幣を繰り込むべき収納庫を選択し、当 該選択した収納庫へ当該紙幣を繰り込み、紙 幣の出金に際して、記憶した金種情報に応じ て、当該紙幣を繰り出すべき収納庫を選択し 、当該繰り出される紙幣に対する識別結果が 合致することを条件に、当該選択した収納庫 より当該紙幣を繰り出す。ここで、収納庫へ 紙幣が繰り込まれる場合に、または、収納庫 から紙幣が繰り出される場合に、当該紙幣に 対する識別結果に応じて記憶している枚数情 報を更新する。また、収納庫が紙幣処理機か ら取り外された場合に、当該収納庫に対応付 けて記憶した枚数情報を、当該収納庫が備え る記憶部に上書きして当該記憶部に記憶され ている枚数情報を更新する。こうすることに よって、一つの金種の紙幣を収納した収納庫 をいずれの搭載箇所に搭載しても、入金時に は、取り込んだ紙幣と同金種の紙幣を収納す る収納庫に誤りなく収納し、出金時には、出 金額に必要な金種の紙幣を収納する収納庫か ら誤りなく紙幣を払い出すことが可能となる 。

 また、請求項10の発明によれば、収納庫 、入金時に識別手段によって識別された紙 を一時保留する入金一時保留収納庫、出金 に識別手段によって識別された紙幣を一時 留する出金一時保留収納庫、紙幣を金種混 で一括して収納する金種混合収納庫、入金 に識別手段によって第三カテゴリに判定さ た紙幣を収納する入金真偽不確定券収納庫 入金時に識別手段によって第四カテゴリに 定された紙幣を収納する入金偽券収納庫、 金時に識別手段によって第三カテゴリに判 された紙幣を収納する出金真偽不確定券収 庫、出金時に識別手段によって第四カテゴ に判定された紙幣を収納する出金偽券収納 、出金時に識別手段によって第五カテゴリ 判定された紙幣を収納する出金リジェクト 収納庫、のうちいずれか一つ、または、複 を含んで構成されるので、収納庫および紙 処理機の両者で、収納庫に収納された紙幣 枚数を金種別、かつ、カテゴリ別に把握す ことが可能となる。

図1は、実施例1に係る紙幣収納庫の構 を説明するための図である。 図2は、紙幣管理テーブル記憶部に記憶 される情報の例を示す図である。 図3は、紙幣収納庫の概観を示す図であ る。 図4は、紙幣収納庫の三面図である。 図5は、実施例2に係る紙幣処理機の概 および特徴を説明するための図である。 図6は、実施例2に係る紙幣処理機の構 を説明するための図である。 図7は、紙幣管理テーブル記憶部に記憶 される情報の例を示す図である。 図8は、紙幣処理機の出金時における処 理の流れを示すフローチャートである。 図9は、紙幣処理機の入金時における処 理の流れを示すフローチャートである。 図10は、紙幣収納庫脱時における紙幣 理機の処理の流れを示すフローチャートで る。 図11は、紙幣収納庫着時における紙幣 理機の処理の流れを示すフローチャートで る。

符号の説明

 1 メモリ基板
 2 コネクタ
 10 紙幣収納庫
 20 接続I/F部
 30 紙幣管理テーブル記憶部
 40 処理部
 41 読み書き制御部
 50 紙幣処理機
 60 上部ユニット
 61 入出金口
 62 入出機構
 63 識別判定機構
 64 一時保留部
 70 下部ユニット
 71 回収庫
 72a~72c 収納庫
 80 搬送路
 90 入力部
 100a~100d 接続I/F部
 110 記憶部
 111 収納庫管理テーブル記憶部
 120 制御部
 121 集積紙幣監視部
 122 搬送制御部
 123 識別判定機構制御部
 124 紙幣収納庫脱時制御部
 125 紙幣収納庫着時制御部

 以下に添付図面を参照して、この発明に る紙幣収納庫および紙幣処理機の実施例を 細に説明する。なお、以下では、用語の説 、実施例1に係る紙幣収納庫の構成を説明し 、実施例1の効果を説明した後、実施例2およ 実施例3を説明する。

[用語の説明]
 まず、以下の実施例で用いる主要な用語を 明する。「特徴量(請求の範囲に記載の「特 徴量」)に対応する)」とは、所定の手法で紙 を計測して得られる数値または量であり、 発明では、紙幣より光学的に計測される光 的特徴量として紙幣の隅折れまたは欠損量 示す第一の特徴量、紙幣を透過する光また 反射する光の赤外線の減衰量を示す第二の 徴量、紙幣より磁気的に計測される磁気的 徴量として紙幣の記番号印刷部分、肖像画 分および金額印刷部分に含まれる磁気含有 を示す第三の特徴量の3つを取り扱う。

 また、「カテゴリ(請求の範囲に記載の「 カテゴリ」)に対応する)」とは、紙幣をその 質によって分類したときの区分けであり、 発明では、ECBにおいて定義された5つの区分 けを適用する。具体的に説明すると、紙幣は 、紙幣処理機の識別能力の範囲で本物と認め られるものか、そうでないものかで2つに大 く分類され、前者を真券、後者を偽券と呼 。そして、真券は、紙幣処理機の計測に基 く損傷の度合いでさらに2つに分類され、使 に支障のないものを正券、損傷が著しく使 に支障をきたすものを損券と呼ぶ。よって 5つの区分けは、真券かつ正券としての「第 一カテゴリ」、真券かつ損券としての「第二 カテゴリ」、偽券としての「第三カテゴリ」 、紙幣処理機において真券とは明確に判断で きない真偽不確定券としての「第四カテゴリ 」、そして、紙幣処理機において識別時に紙 幣が2枚重なっていたり、紙幣が識別判定部 正しく定位されなかったりした場合になさ る判定であるリジェクト券としての「第五 テゴリ」からなる。紙幣処理機は、上記し 3つの特徴量を紙幣より取得し、その組み合 せに基づいて5つの区分けのうちどの区分に 該当するかを判定する。

[紙幣収納庫の構成]
 実施例1に係る紙幣収納庫は、紙幣の入出金 を管理する紙幣処理機に搭載されることを概 要としており、内部に収納された紙幣の枚数 を金種別、かつ、カテゴリ別に把握すること を可能としている点に主たる特徴がある。以 下では、紙幣収納庫の構成を説明する。図1 、実施例1に係る紙幣収納庫の構成を説明す ための図であるが、同図に示すように、紙 収納庫10は、接続I/F部20と、紙幣管理テーブ ル記憶部30と、処理部40とから構成される。

 接続I/F部20は、外部機器と物理的に接続 て相互の通信を可能にする。具体的には、 続I/F部20は、外部機器より書き込み指示や読 み込み指示を受信すると、指示に係る内容を 後述する読み書き制御部41へ出力する。また 接続I/F部20は、読み込み指示に基づいて読 書き制御部41が紙幣管理テーブル記憶部30か 読み出した枚数情報を受け取り、外部機器 送信する。なお、外部機器とは、例えば、 該紙幣収納庫10を搭載した紙幣処理機のほ 、紙幣管理テーブル記憶部30に対して枚数情 報を読み書き可能なコンピュータ(例えば、 ンディ端末やデスクトップ型コンピュータ) どである。

 紙幣管理テーブル記憶部30は、当該紙幣 納庫10の内部に収納されている紙幣について 、当該紙幣の種類である金種別に、かつ、当 該紙幣の特徴量に基づく分類であるカテゴリ 別に、枚数情報を記憶する。

 具体的には、図2に示すように、紙幣管理 テーブル記憶部30は、行については、紙幣の 種を示す金種情報ごとに区分けされ、列に いては、カテゴリの区分を示す区分情報ご に区分けされたマトリクス状のテーブルに ける各セルで枚数情報を記憶する。例えば 図2に示すように、紙幣管理テーブル記憶部 30は、このマトリクス状のテーブルにおいて 金種情報については「千円」、区分情報に いては「第一カテゴリ」で決まるセルに枚 情報「20」を記憶する。つまり、この情報 、金種が「千円」であり、区分が「第一カ ゴリ」である紙幣が、紙幣収納庫10内に「20 枚収納されていることを意味する。

 処理部40は、各種の処理手順を規定した ログラムや制御データを格納するための内 メモリを有し、これらによって種々の処理 実行するプロセッサであり、特に本発明に 接に関連するものとしては、読み書き制御 41を備える。なお、読み書き制御部41は、請 の範囲に記載の「通信手段」に対応する。

 読み書き制御部41は、外部機器より紙幣 理テーブル記憶部30に対する枚数情報の書き 込み指示を受け付けた場合には、当該書き込 み指示に基づいて紙幣管理テーブル記憶部30 枚数情報を書き込み、外部機器より紙幣管 テーブル記憶部30に対する枚数情報の読み み指示を受け付けた場合には、当該読み込 指示に基づいて紙幣管理テーブル記憶部30よ り枚数情報を読み込んで外部機器に送信する 。

 具体的に例を挙げて説明すると、読み書 制御部41は、当該紙幣収納庫10を搭載した紙 幣処理機より、紙幣管理テーブル記憶部30が 憶するマトリクス状のテーブルにおける所 セルに対する枚数情報を接続I/F部20を介し 受け取る(例えば、金種情報として「千円」 区分情報として「第一カテゴリ」、枚数情 として「20」を受け取る)と、指定されたセ で記憶された枚数情報を当該受け取った枚 情報に更新する。

 また、読み書き制御部41は、接続I/F部20に 接続され、当該紙幣収納庫10を搭載した紙幣 理機より、紙幣管理テーブル記憶部30が記 するマトリクス状のテーブルにおける所定 セルに対する枚数情報の読み込み指示(例え 、金種情報として「千円」、区分情報とし 「第一カテゴリ」)を接続I/F部20を介して受 取ると、指定されたセルで記憶された枚数 報(例えば、枚数情報「20」)を読み込んで接 続I/F部20を介して紙幣収納庫10に送信する。 お、書き込みや読み込みの指定については つのセルに限らず、例えば、複数のセルが 定されてもよい。

[紙幣収納庫の概観]
 次に、図3や図4を用いて実施例1に係る紙幣 納庫の概観を説明する。図3は、紙幣収納庫 の概観を示す図であり、図4は、紙幣収納庫 三面図である。

 紙幣収納庫10は、図3や図4に示すように、 紙幣管理テーブル記憶部30に対応するメモリ 板1を備え、当該メモリ基板1に枚数情報を 納する。また、紙幣収納庫10は、接続I/F部20 対応するコネクタ2を備え、当該コネクタ2 紙幣処理機などの外部機器へ物理的に接続 れることで相互の通信を実現する。

[実施例1の効果]
 上記したように、実施例1によれば、内部に 収納されている紙幣について、当該紙幣の種 類である金種別に、かつ、当該紙幣の特徴量 に基づく分類であるカテゴリ別に、枚数情報 を記憶するので、内部に収納された紙幣の枚 数を金種別、かつ、カテゴリ別に把握するこ とが可能となる。その結果、偽券や真偽不確 定券を取り込んだ場合に、使用者を特定する ための新たなトレース情報を追加することも 可能となる。

 また、実施例1によれば、外部機器より紙 幣管理テーブル記憶部に対する枚数情報の書 き込み指示を受け付けた場合には、当該書き 込み指示に基づいて紙幣管理テーブル記憶部 に枚数情報を書き込み、外部機器より紙幣管 理テーブル記憶部に対する枚数情報の読み込 み指示を受け付けた場合には、当該読み込み 指示に基づいて紙幣管理テーブル記憶部より 枚数情報を読み込んで外部機器に送信するの で、紙幣収納庫が記憶する枚数情報を外部機 器によって更新することが可能となり、紙幣 収納庫が記憶する枚数情報を外部機器より読 み込むことが可能となる。

 実施例2では、実施例1に係る紙幣収納庫 搭載した紙幣処理機の説明を行う。なお、 施例2に係る紙幣処理機に搭載される紙幣収 庫は、当該紙幣処理機に対して着脱可能で る。また、実施例2に係る紙幣処理機では、 搭載箇所ごとに、当該搭載箇所に搭載した紙 幣収納庫に収納されるべき金種が予め設定さ れている。

[紙幣処理機の概要および特徴]
 図5を用いて、実施例2に係る紙幣処理機の 要および特徴を説明する。図5は、実施例2に 係る紙幣処理機の概要および特徴を説明する ための図である。同図に示すように、紙幣処 理機50は、上部ユニット60と、下部ユニット70 とからなり、上部ユニット60には、入出金口6 1と、入出機構62と、識別判定機構63と、一時 留部64とを備え、下部ユニット70には、回収 庫71と、収納庫72a~72cとを備え、各部位同士に ついては搬送路80によって繋がって構成され 。そして、紙幣処理機50は、紙幣の入出金 管理することを概要とし、収納庫および紙 処理機の両者で、収納庫に収納された紙幣 枚数を金種別、かつ、カテゴリ別に把握す ことを可能としている点に主たる特徴があ 。

 具体的には、図5に示すように、識別判定 機構63は、紙幣の種類である金種、並びに、 幣の特徴量に基づく分類であるカテゴリを 別する。そして、回収庫71や収納庫72a~72cは 紙幣を内部に収納するとともに、当該内部 収納されている紙幣について、識別判定機 63によって識別される金種別に、かつ、カ ゴリ別に、枚数情報を記憶する。さらに、 憶部110は、収納庫ごとに区分けして、各収 庫に収納されている紙幣について、識別判 機構63によって識別される金種別に、かつ、 カテゴリ別に、枚数情報を記憶する。

 こうすることによって、実施例2に係る紙 幣処理機は、上記した主たる特徴のとおり、 収納庫および紙幣処理機の両者で、収納庫に 収納された紙幣の枚数を金種別、かつ、カテ ゴリ別に把握することが可能となる。

[紙幣処理装置の構成]
 次に、図6を用いて、紙幣処理機50の構成を 明する。図6は、紙幣処理機50の構成を説明 るブロック図である。同図に示すように、 幣処理機50は、入出金口61と、入出機構62と 識別判定機構63と、一時保留部64と、回収庫 71と、収納庫72a~72cと、搬送路80と、入力部90 、各紙幣収納庫を物理的に接続するための 続I/F部100a~100dと、記憶部110と、制御部120と 備える。

 ここで、回収庫71や収納庫72a~72cについて 、紙幣処理機50に対して着脱可能である。 た、紙幣処理機50では、仮に回収庫71や収納 72a~72cが他の収納庫と交換された場合におい ても、現に回収庫71を搭載する搭載箇所には 全金種の紙幣を収納する収納庫が搭載され ものとして、また、現に収納庫72a~72cを搭載 する搭載箇所には、それぞれ千円札、五千円 札、一万円札を収納する収納庫が搭載される ものとして予め設定されている。

 収納庫72a~72cは、実施例1の紙幣収納庫10と 同様、紙幣を内部に収納するとともに、当該 内部に収納されている紙幣について、識別判 定機構63によって識別される金種別に、かつ カテゴリ別に、枚数情報を記憶する記憶部 備える。具体的には、収納庫72aは、千円札 収納し、収納庫72bは、五千円札を収納し、 納庫72cは、一万円札を収納し、出金時にお て、制御部120の制御により搬送路80に当該 幣を繰り出す。なお、収納庫72a~72cには、そ ぞれ一意に識別することができる収納庫識 情報が付与されている(例えば、収納庫72aに は収納庫識別情報「2」が付与されている)。

 搬送路80は、紙幣収納庫50内の各部位から 各部位へ紙幣を搬送する。具体的には、出金 時において、搬送路80は、収納庫72a~72cから繰 り出された紙幣を制御部120の制御により識別 判定機構63へ搬送し、識別判定機構63で真券 つ正券と判定された紙幣については最終的 入出機構62内部へ出金額分だけ搬送する。な お、真券かつ正券以外と判定された紙幣につ いては一時保留部64へ搬送後、再度識別判定 構63にて判定を行い、判定結果に応じて、 納庫72a~72cへ搬送する。このとき、識別判定 構63にて判定された紙幣がリジェクト券の 合や該当する搬送先である収納庫72a~72cが満 を検出している場合については、回収庫71 搬送する。また、入金時において、搬送路80 は、入出機構62から繰り出された紙幣を制御 120の制御により識別判定機構63や一時保留 64などへ搬送しつつ、識別判定機構63でリジ クト券以外に判定された紙幣については最 的に識別判定機構63での判定結果、および 納庫72a~72cの収納量に応じて、収納庫72a~72cお よび回収庫71へ搬送する。

 識別判定機構63は、紙幣の種類である金 、並びに、紙幣の特徴量に基づく分類であ カテゴリを識別する。具体的には、識別判 機構63は、紙幣が搬送されると、制御部120の 制御により当該紙幣に対して所定の計測を実 行して当該紙幣の特徴量を取得し、特徴量に 基づいて当該紙幣を識別する。

 一時保留部64は、識別判定機構63による識 別の結果に基づいて搬送されてきた紙幣を一 時的に集積し、回収庫71は、一時保留部64か 搬送された紙幣を収納する。入出機構62は、 出金時では、搬送されてきた紙幣を内部で保 持し、入金時では、内部に置かれた紙幣を搬 送路80に繰り出す。入出金口61は、開閉可能 シャッタを備え、制御部120の制御により当 シャッタを開閉する。なお、シャッタが開 れることで、利用者が入出機構62内部に集積 された紙幣を取り出すことが可能となり、利 用者が紙幣を入出機構62内部に置くことが可 となる。

 入力部90は、装置外面に設けられたタッ パネルなどで構成され、入出金に係る要求 受け付けて制御部120へ入力する。具体的に 、入力部90は、タッチパネルの所定位置がユ ーザによって押下されることで所定の出金額 を受け付けると、後述する搬送制御部122に出 金額の情報を出力する。例えば、入力部90は 三万六千円の出金額を受け付けると、搬送 御部122に出金額の情報「36000」を出力する また、入力部90は、タッチパネルの所定位置 がユーザによって押下されることで入金処理 開始の指示を受け付けると、搬送制御部122に 対して入金処理開始を指示する信号を出力す る。なお、入力部90は、管理者から収納庫の 脱に係る要求も受け付けて、後述する紙幣 納庫脱時制御部124や紙幣収納庫着時制御部1 25へ入力することも可能である。

 記憶部110は、制御部120による各種処理に いるデータを記憶し、特に本発明と密接に 連するものとしては、収納庫管理テーブル 憶部111を備える。なお、収納庫管理テーブ 記憶部111は、請求の範囲に記載の「記憶手 」に対応する。

 収納庫管理テーブル記憶部111は、各庫に 分けして、各庫に収納されている紙幣につ て、識別判定機構63によって識別される金 別に、かつ、カテゴリ別に、枚数情報を記 する。具体的には、図7に示すように、収納 管理テーブル記憶部111は、紙幣収納庫ごと 、当該収納庫を搭載する搭載箇所を一意に 別する搭載箇所識別情報と、収納庫識別情 と、当該収納庫識別情報が付与される収納 で収納する紙幣の金種を示す収納金種情報 を対応付けて記憶する。また、収納庫管理 ーブル記憶部111は、紙幣収納庫ごとに、当 紙幣収納庫が収納する紙幣について、マト クス状のテーブルで、金種別に、かつ、カ ゴリ別に、枚数情報を記憶する。例えば、 7に示すように、収納庫管理テーブル記憶部 111は、収納庫識別情報「2」に、収納金種情 「千円」と、搭載箇所識別情報「B」とを対 付けて記憶する。また、収納庫管理テーブ 記憶部111は、収納庫識別情報「2」が付与さ れる収納庫が収納する紙幣について、金種情 報「千円」および区分情報「第一カテゴリ」 で決まるセルに枚数情報「100」を記憶する。

 制御部120は、各種の処理手順を規定した ログラムや制御データを格納するための内 メモリを有し、これらによって種々の処理 実行するプロセッサであり、特に本発明に 接に関連するものとしては、集積紙幣監視 121と、搬送制御部122と、識別判定機構制御 123と、紙幣収納庫脱時制御部124と、紙幣収 庫着時制御部125とを備える。なお、紙幣収 庫脱時制御部124は、請求の範囲に記載の「 別手段」および「第三更新手段」に対応し 識別判定機構制御部123は、同じく「第二更 手段」に対応し、紙幣収納庫着時制御部125 、同じく「第一更新手段」に対応する。

 集積紙幣監視部121は、入出機構62内部を 視して、集積された紙幣の金額を算出する 具体的には、出金時において、集積紙幣監 部121は、入出機構62内部に最後の紙幣が集積 されると、合計金額を算出して当該合計金額 を示す情報を搬送制御部122に出力する。

 搬送制御部122は、入出金の際に紙幣が所 の経路をたどるように各部位を制御する。 体的には、搬送制御部122は、入力部90から 金額の情報を受け取ると、枚数情報を更新 るように識別判定機構制御部123に指示する ともに、繰り出すべき紙幣の金種と、枚数 を算出する(例えば、出金額情報「36000」な ば、一万円札を3枚、五千円札を1枚、千円札 を1枚)。そして、搬送制御部122は、収納庫管 テーブル記憶部111を参照して収納庫に収納 れる金種を判別しつつ、収納庫72a~72cが紙幣 を出金額に基づいた枚数だけ搬送路80に繰り すように制御する(例えば、収納庫72aが千円 札を1枚繰り出すように、収納庫72bが五千円 を1枚繰り出すように、収納庫72cが一万円札 3枚繰り出すように制御する)。そして、搬 制御部122は、搬送路80を制御し、後述する識 別判定機構制御部123に識別判定機構63の制御 開始を指示する信号を出力する。

 そして、搬送制御部122は、識別判定機構 御部123から真券かつ正券であることを示す 定結果を受け取った場合には、搬送路80を 御して紙幣を入出機構62内部まで搬送する。 一方、搬送制御部122は、識別判定機構制御部 123から真券かつ正券以外であることを示す判 定結果を受け取った場合には、搬送路80を制 して紙幣を一時保留部64まで搬送する。そ て、搬送制御部122は、集積紙幣監視部121か 現に入出機構62内部に集積されている紙幣の 合計金額の情報を受け取ると、入力部90から け取った出金額の情報と突合し、両者が同 である場合には、入出金口61がシャッタを けるように制御する。一方で、搬送制御部12 2は、一時保留部64に真券かつ正券以外と判定 された紙幣が搬送された場合については、そ の内部に保留された紙幣を搬送路80に繰り出 ように制御するとともに、搬送路80を制御 て再度識別判定機構63にて判定された紙幣が リジェクト券の場合や該当する搬送先である 収納庫72a~72cが満杯を検出している場合につ ては、回収庫71まで搬送する。なお、搬送制 御部122は、突合の結果、両者が異なる場合に は、足りない金額分の紙幣が入出機構62内部 搬送されるよう同様に各部位を制御する。

 また、搬送制御部122は、入力部90から入 処理開始を指示する信号を受け取ると、枚 情報を更新するように識別判定機構制御部12 3に指示するとともに、入出機構62を制御し、 ユーザによって当該入出機構62内部に置かれ 紙幣を搬送路80に繰り出す。そして、搬送 御部122は、識別判定機構制御部123に識別判 機構63の制御の開始を指示する信号を出力す る。

 そして、搬送制御部122は、識別判定機構 御部123からリジェクト券であることを示す 定結果を受け取った場合には、搬送路80を 御して紙幣を入出機構62内部まで搬送する。 一方、搬送制御部122は、識別判定機構制御部 123からリジェクト券以外であることを示す判 定結果を受け取った場合には、搬送路80を制 して紙幣を一時保留部64まで搬送する。そ て、搬送制御部122は、入出機構62内部に置か れた最後の紙幣を搬送路80に繰り出すように 御した後、所定の時間が経過すると、入出 口61がシャッタを開けるように制御しつつ 入力部90がタッチパネルに入金額および当該 入金額の入金についてユーザに対して確認を 取るための情報を表示するように制御する。 そして、搬送制御部122は、入力部90より入金 確認信号を受け取ると、一時保留部64がそ 内部に集積された紙幣を搬送路80に繰り出す ように制御して再度識別判定機構63にて判定 行い、判定結果に応じて、収納庫72a~72cへ搬 送する。このとき、識別判定機構63にて判定 れた紙幣がリジェクト券の場合や該当する 送先である収納庫72a~72cが満杯を検出してい る場合については、回収庫71まで搬送する。

 識別判定機構制御部123は、紙幣の種類で る金種、並びに、紙幣の特徴量に基づく分 であるカテゴリを識別する。また、識別判 機構制御部123は、各庫へ紙幣が繰り込まれ 場合に、または、各庫から紙幣が繰り出さ る場合に、当該紙幣に対する識別判定機構6 3による識別結果に応じて収納庫管理テーブ 記憶部111によって記憶されている枚数情報 更新する。

 具体的には、識別判定機構制御部123は、 別判定機構63の制御の開始を指示する信号 搬送制御部122から受け取ると、識別判定機 63を制御して、当該識別判定機構63へ現に搬 された紙幣から3つの特徴量を取得する。つ まり、識別判定機構制御部123は、識別判定機 構63を制御して紙幣を光学的に計測すること 、隅折れまたは欠損量を示す第一の特徴量 取得し、識別判定機構63を制御して紙幣に 外線を照射することで、当該紙幣を透過す 光または反射する光の赤外線の減衰量を示 第二の特徴量を取得し、識別判定機構63を制 御して紙幣を磁気的に計測することで、紙幣 の記番号印刷部分、肖像画部分および金額印 刷部分に含まれる磁気含有量を示す第三の特 徴量を取得する。そして、識別判定機構制御 部123は、その組み合わせに基づいて5つの区 けのうちどの区分に該当するかを判定して 分情報を取得し、当該判定結果については 送制御部122に出力する。また、識別判定機 制御部123は、識別判定機構63を制御して紙幣 の金種を判別して金種情報を取得し、搬送制 御部122による演算に係る指示に基づいて収納 庫管理テーブル記憶部111が記憶する枚数情報 を更新する。

 例えば、識別判定機構制御部123は、出金 における判定の結果、区分情報が真券かつ 券としての「第一カテゴリ」であり、金種 報が「千円」であった場合には、収納庫管 テーブル記憶部111が記憶するマトリクス状 テーブルにおいて該当するセル(図7では、 納庫識別情報「2」における該当するセル)に 記憶された枚数情報「100」を「99」に更新す 。また、識別判定機構制御部123は、出金時 おける判定の結果、区分情報がリジェクト としての「第五カテゴリ」であり、金種情 が「五千円」であった場合には、収納庫管 テーブル記憶部111が記憶するマトリクス状 テーブルにおいて該当するセル(図7では、 納庫識別情報「3」における該当するセル)に 記憶された枚数情報「100」を「99」に更新す とともに、リジェクト券については、最終 に回収庫71へ収納されるので、識別判定機 制御部123は、さらに回収庫71が収納する紙幣 の枚数情報について、区分情報「リジェクト 券」、金種情報「五千円」で決定されるセル に記憶された枚数情報「0」を「1」に更新す 。

 一方、識別判定機構制御部123は、例えば 入金時における判定の結果、千円の真券に いては、最終的に収庫庫72aへ収納されるの 、区分情報が真券かつ正券としての「第一 テゴリ」であり、金種情報が「千円」であ た場合には、回収庫71が収納する紙幣の枚 情報について、区分情報「第一カテゴリ」 金種情報「千円」で決定されるセル(図7では 、収納庫識別情報「2」における該当するセ )に記憶された枚数情報「100」を「101」に更 する。

 紙幣収納庫脱時制御部124は、現に搭載し いる所定の収納庫が紙幣処理機50から取り される場合に、当該収納庫に対応付けて収 庫管理テーブル記憶部111に記憶されている 数情報を、当該収納庫が備える記憶部に上 きして当該記憶部に記憶されている枚数情 を更新する。

 具体的に例を挙げて説明すると、紙幣収 庫脱時制御部124は、収納庫72aの取り外し要 を入力部90より受け付けると、収納庫管理 ーブル記憶部111において、取り外しの指定 受けた収納庫72aの収納庫識別情報「2」に対 付けられたマトリクス状のテーブルの各セ に記憶された枚数情報を、当該セルを決定 る区分情報および金種情報とともに読み出 、収納庫72aに送信する(例えば、区分情報「 第一カテゴリ」、金種情報「千円」、枚数情 報「100」を送信する)。そして、紙幣収納庫 時制御部124は、マトリクス状のテーブルに ける全てのセルについての送信が終了する 、収納庫72aが搭載箇所で接続されている接 部分のロックを解除する。なお、収納庫管 テーブル記憶部111において、取り外しの対 となった収納庫の記憶部におけるマトリク 状のテーブル内全てのセルに記憶された枚 情報については、初期値「0」となる。また 取り出し要求は入力部90からの受け付けを 要とせず、収納庫72aの、例えば取り出しボ ン等と連動して、紙幣収納庫脱時制御部124 取り出し時の各処理を行うように制御する とも可能である。

 紙幣収納庫着時制御部125は、所定の収納 が紙幣処理機50に装着された場合に、当該 納庫が備える記憶部に記憶されている枚数 報を、当該収納庫に対応付けて収納庫管理 ーブル記憶部111に新たに格納して収納庫管 テーブル記憶部111に記憶されている枚数情 を更新する。

 具体的に例を挙げて説明すると、紙幣収 庫着時制御部125は、千円札を収納する収納 が搭載されるべき搭載箇所(搭載箇所識別情 報「B」)に所定の収納庫が接続され、入力部9 0より当該収納庫が記憶する枚数情報の読み し指示を受け付けると、まず、収納庫に対 て収納庫識別情報の送信を指示する。そし 、紙幣収納庫着時制御部125は、収納庫より 納庫識別情報「5」を受信すると、搭載箇所 別情報「B」に対応付けられた収納庫識別情 報を「2」から「5」へ更新する。次に、紙幣 納庫着時制御部125は、区分情報「第一カテ リ」および金種情報「千円」によってセル 指定し、当該指定したセルに記憶された枚 情報の送信を収納庫に指示する。そして、 幣収納庫着時制御部125は、枚数情報「100」 受信すると、収納庫管理テーブル記憶部111 おいて、収納庫識別情報「5」に対応付けら れたマトリクス状のテーブルの区分情報「第 一カテゴリ」、金種情報「千円」で決定され るセルで記憶された枚数情報を「0(初期値)」 から「100」へ更新する。そして、その後、紙 幣収納庫着時制御部125は、マトリクス状のテ ーブルにおける全てのセルについての枚数情 報を受信する。また、当該受信した枚数情報 の更新が終了すると、入力部90のタッチパネ に装着処理の完了を示す情報(例えば、「装 着完了」の文字)を表示することも可能であ 。

[紙幣処理機の処理]
 次に、図8、図9、図10および図11を用いて、 幣処理機50の処理を説明する。図8は、紙幣 理機の出金時における処理の流れを示すフ ーチャートであり、図9は、紙幣処理機の入 金時における処理の流れを示すフローチャー トであり、図10は、紙幣収納庫脱時における 幣処理機の処理の流れを示すフローチャー であり、図11は、紙幣収納庫着時における 幣処理機の処理の流れを示すフローチャー である。

[紙幣処理機の出金時における処理]
 図8に示すように、紙幣処理機50は、入力部9 0によって所定の出金額をユーザより受け付 ると(ステップS801肯定)、搬送制御部122によ て、収納庫72a~72cが出金額分の紙幣を搬送路8 0に繰り出すように制御する(ステップS802)。 して、紙幣処理機50は、搬送制御部122によっ て搬送路80が紙幣を識別判定機構63まで搬送 るように制御する(ステップS803)。

 そして、紙幣処理機50は、識別判定機構 御部123によって識別判定機構63を制御して紙 幣を識別し(ステップS804)、真券かつ正券であ る場合には(ステップS805肯定)、収納庫管理テ ーブル記憶部111が記憶するマトリクス状のテ ーブルにおける該当セルに記憶された枚数情 報を減算して更新する(ステップS808)。そして 、紙幣処理機50は、搬送制御部122によって搬 路80が紙幣を入出機構62内部まで搬送するよ うに制御する(ステップS809)。一方、識別の結 果、真券かつ正券以外である場合には(ステ プS805否定)、紙幣処理機50は、収納庫管理テ ブル記憶部111が記憶するマトリクス状のテ ブルにおける該当セルに記憶された枚数情 を更新する(ステップS806)。そして、紙幣処 機50は、搬送制御部122によって搬送路80が紙 幣を一時保留部64まで搬送するように制御す (ステップS807)。

 そして、紙幣処理機50は、紙幣が入出機 62内部に出金額分集積されると、つまり、搬 送制御部122による突合の結果(集積紙幣監視 121から搬送制御部122に出力された合計金額 情報と、入力部90から搬送制御部122に出力さ れた出金額の情報との突合結果)、両者が同 である場合には(ステップS810肯定)、搬送制 部122によって入出金口61がシャッタを開ける ように制御する(ステップS811)。ここで、一時 保留部64に搬送した紙幣がある場合には(ステ ップS812肯定)、紙幣処理機50は、搬送制御部12 2によって一時保留部64がその内部に保留され た紙幣を搬送路80に繰り出すように制御し(ス テップS813)、搬送路80を制御して紙幣を収納 72a~72c、および回収庫71まで搬送するように 御し(ステップS814)、入出金口61がシャッタを 閉めるように制御し(ステップS815)、処理を終 了する。

[紙幣処理機の入金時における処理]
 また、図9に示すように、紙幣処理機50は、 力部90によって入金処理開始の指示を受け けると(ステップS901肯定)、搬送制御部122に って、入出機構62が当該入出機構62内部に置 れた紙幣を搬送路80に繰り出すように制御 る(ステップS902)。そして、紙幣処理機50は、 搬送制御部122によって搬送路80が紙幣を識別 定機構63まで搬送するように制御する(ステ プS903)。

 そして、紙幣処理機50は、識別判定機構 御部123によって識別判定機構63を制御して紙 幣を識別し(ステップS904)、リジェクト券であ る場合には(ステップS905肯定)、搬送路80を制 して紙幣を入出機構62内部まで搬送する(ス ップS906)。一方、識別の結果、リジェクト 以外である場合には(ステップS905否定)、紙 処理機50は、収納庫管理テーブル記憶部111が 記憶するマトリクス状のテーブルにおける該 当セルに記憶された枚数情報を加算して更新 する(ステップS907)。そして、紙幣処理機50は 搬送制御部122によって搬送路80が紙幣を一 保留部64まで搬送するように制御する(ステ プS908)。

 そして、紙幣処理機50は、入出機構62内部 に置かれた紙幣が搬送路80に全て繰り出され 所定の時間が経過すると(ステップS909肯定) 搬送制御部122によって入出金口61がシャッ を開けるように制御し(ステップS910)、入力 90のタッチパネルに入金の確認を受けるため の一画を表示して待機する(ステップS911)。そ して、紙幣処理機50は、入力部90より入金額 確認信号を受け取ると(ステップS911肯定)、 ャッタを閉め(ステップS912)、搬送制御部122 よって一時保留部64がその内部に保留された 紙幣を搬送路80に繰り出すように制御し(ステ ップS913)、搬送路80を制御して紙幣を収納庫72 a~72c、および回収庫71まで搬送するように制 し(ステップS914)、処理を終了する。

[紙幣収納庫脱時における紙幣処理機の処理]
 また、図10に示すように、紙幣処理機50は、 入力部90より収納庫の取り外し要求を受け付 ると(ステップS1001肯定)、紙幣収納庫脱時制 御部124によって、取り外しの対象である収納 庫の収納庫識別情報に対応付けられたマトリ クス状のテーブルの各セルに記憶された枚数 情報を収納庫管理テーブル記憶部111より読み 出す(ステップS1002)。そして、紙幣処理機50は 、紙幣収納庫脱時制御部124によって、当該読 み出した枚数情報を、当該枚数情報が記憶さ れたセルを決定する区分情報および金種情報 とともに送信することで、取り外しの対象で ある収納庫に書き込みを指示する(ステップS1 003)。そして、紙幣処理機50は、紙幣収納庫脱 時制御部124によって、マトリクス状のテーブ ルにおける全てのセルについて枚数情報の送 信が終了し、書き込みが完了すると(ステッ S1004肯定)、同じく紙幣収納庫脱時制御部124 制御によって、取り外しの対象である収納 との接続部分のロックを解除し(ステップS100 5)、処理を終了する。

[紙幣収納庫着時における紙幣処理機の処理]
 また、図11に示すように、紙幣処理機50は、 所定の搭載箇所に収納庫が装着され、入力部 90より当該収納庫が記憶する枚数情報の読み し指示を受け付けると(ステップS1101肯定)、 紙幣収納庫着時制御部125によって、当該装着 された収納庫に対して収納庫識別情報の送信 を指示する(ステップS1102)。そして、紙幣処 機50は、紙幣収納庫着時制御部125によって、 搭載位置の搭載箇所識別情報に対応付けられ た収納庫識別情報を、受信した収納庫識別情 報へ更新する(ステップS1103)。そして、紙幣 理機50は、紙幣収納庫着時制御部125によって 、当該装着された収納庫に対してセルを指定 して枚数情報の送信を指示し(ステップS1104) 収納庫より受信した枚数情報で更新する(ス ップS1105)。そして、紙幣処理機50は、全て セルについて枚数情報の受信が終了すると( テップS1106肯定)、入力部90のタッチパネル 装着処理の完了を示す情報を表示し(ステッ S1107)、処理を終了する。

[実施例2の効果]
 上記したように、実施例2によれば、紙幣の 種類である金種、並びに、紙幣の特徴量に基 づく分類であるカテゴリを識別し、紙幣を内 部に収納するとともに、当該内部に収納され ている紙幣について、識別判定機構によって 識別される金種別に、かつ、カテゴリ別に、 枚数情報を記憶する記憶部を備える紙幣収納 庫を搭載し、紙幣収納庫ごとに区分けして、 各紙幣収納庫に収納されている紙幣について 、識別判定機構によって識別される金種別に 、かつ、カテゴリ別に、枚数情報を記憶する ので、紙幣収納庫に収納された紙幣の枚数を 金種別、かつ、カテゴリ別に把握することが 可能となり、偽券や真偽不確定券を取り込ん だ場合に、使用者を特定するための新たなト レース情報を追加することが可能となる。

 また、実施例2によれば、紙幣収納庫が紙 幣処理機に装着された場合に、当該紙幣収納 庫が備える記憶部に記憶されている枚数情報 を、当該紙幣収納庫に対応付けて更新し、紙 幣収納庫から紙幣が繰り出される場合に、当 該紙幣に対する識別判定機構による識別結果 に応じて、記憶する枚数情報を更新し、紙幣 収納庫が紙幣処理機から取り外された場合に 、当該紙幣収納庫に対応付けて記憶した枚数 情報を、当該紙幣収納庫が備える記憶部に上 書きして当該記憶部に記憶されている枚数情 報を更新するので、収納庫を着脱することが 可能となり、収納庫の着脱に際しても紙幣処 理機内の収納庫に収納された紙幣の枚数を金 種別、かつ、カテゴリ別に把握することが可 能となる。また、取り外された収納庫に収納 された紙幣の枚数を金種別、かつ、カテゴリ 別に把握することが可能となる。

 また、実施例2によれば、カテゴリとして 、紙幣より光学的に計測される光学的特徴量 として紙幣の形状を示す第一の特徴量と、紙 幣を透過または反射する光の光量または波長 を示す第二の特徴量と、紙幣より磁気的に計 測される磁気的特徴量として紙幣に含まれる 磁気含有量を示す第三の特徴量との組合せに 基づいて、真券かつ正券としての第一カテゴ リ、真券かつ損券としての第二カテゴリ、真 偽不確定券としての第三カテゴリ、偽券とし ての第四カテゴリ、リジェクト券としての第 五カテゴリに区分けされたカテゴリ別に、枚 数情報を記憶するので、収納庫および紙幣処 理機の両者で、収納庫に収納された紙幣の枚 数を金種別、かつ、ECBの定義別に把握するこ とが可能となる。

 また、実施例2によれば、収納庫は、カテ ゴリとして、紙幣より光学的に計測される光 学的特徴量として紙幣の隅折れまたは欠損量 を示す第一の特徴量と、紙幣を透過する光ま たは反射する光の赤外線の減衰量を示す第二 の特徴量と、紙幣より磁気的に計測される磁 気的特徴量として紙幣の記番号印刷部分、肖 像画部分および金額印刷部分に含まれる磁気 含有量を示す第三の特徴量との組合せに基づ いて、真券かつ正券としての第一カテゴリ、 真券かつ損券としての第二カテゴリ、真偽不 確定券としての第三カテゴリ、偽券としての 第四カテゴリ、リジェクト券としての第五カ テゴリに区分けされたカテゴリ別に、枚数情 報を記憶する記憶部を備えるので、収納庫お よび紙幣処理機の両者で、収納庫に収納され た紙幣の枚数を金種別、かつ、ECBの定義別に 把握することが可能となり、偽券や真偽不確 定券を取り込んだ場合に、使用者を特定する ための新たなトレース情報を追加することが 可能となる。

 さて、これまで本発明の実施例について 明したが、本発明は上述した実施例以外に 、種々の異なる形態にて実施されてよいも である。そこで、以下に示すように、(1)~(5) にそれぞれ区分けして異なる実施例を説明す る。

(1)特徴量
 上記の実施例では、紙幣を計測して得られ 数値または量として、第一の特徴量、第二 特徴量および第三の特徴量を挙げて説明し が、本発明はこれに限定されるものではな 、所定の手法で紙幣を計測して得られる数 または量であればいかなるものであっても い。例えば、紙幣を撮影して画像を取得し 当該画像データを分析して得られる情報な でもよい。

(2)カテゴリ
 また、上記の実施例では、紙幣が区分けさ るカテゴリとして、ECBにおいて定義された5 つの区分けを適用する場合を説明したが、本 発明はこれに限定されるものではなく、紙幣 の特徴量に基づく分類であればいかなるもの であってもよい。例えば、「真偽不確定券」 を除いた4つの区分けからなるカテゴリを適 するようにしてもよい。

(3)収納庫の構成
 また、上記の実施例2では、紙幣を収納する 収納庫の構成としては、出金時に識別判定機 構63によって識別された紙幣を一時保留する 時保留部64と、紙幣を金種混合で一括して 納する回収庫71と、を含むものとして説明し たが、本発明はこれに限定されるものではな く、出金時に識別判定機構63によって識別さ た紙幣を一時保留する出金一時保留収納庫 前記紙幣を金種混合で一括して収納する金 混合収納庫、入金時に識別判定機構63によ て第三カテゴリに判定された紙幣を収納す 入金真偽不確定券収納庫、入金時に識別判 機構63によって第四カテゴリに判定された紙 幣を収納する入金偽券収納庫、出金時に識別 判定機構63によって第三カテゴリに判定され 紙幣を収納する出金真偽不確定券収納庫、 金時に識別判定機構63によって第四カテゴ に判定された紙幣を収納する出金偽券収納 、出金時に識別判定機構63によって第五カテ ゴリに判定された紙幣を収納する出金リジェ クト券収納庫、のうちいずれか一つ、または 、複数を含んで構成されるようにしてもよい 。

(4)金種の設定
 上記の実施例2では、搭載箇所ごとに、当該 搭載箇所に搭載した紙幣収納庫に収納される べき金種が予め設定されているものとして説 明したが、本発明はこれに限定されるもので はなく、一つの金種の紙幣を収納した紙幣収 納庫を搭載箇所の区別なく搭載するようにし てもよい。

 これについて説明すると、紙幣収納庫着 制御部125は、所定の収納庫が紙幣処理機50 装着された場合に、当該収納庫が備える記 部に記憶されている枚数情報を、当該収納 に対応付けて収納庫管理テーブル記憶部111 新たに格納して更新するとともに、当該収 庫に収納されている一の金種を特定する金 情報を当該収納庫に対応付けて収納庫管理 ーブル記憶部111に格納する。

 具体的に例を挙げて説明すると、紙幣収 庫着時制御部125は、一万円札を収納し、収 庫識別情報が「5」である紙幣収納庫が搭載 箇所識別情報「B」で示される搭載箇所に搭 された場合には、収納庫管理テーブル記憶 111において搭載箇所識別情報「B」に対応す 収納庫識別情報を「2」から「5」へ更新し マトリクス状のテーブルにおいて各セルの 数情報を紙幣収納庫の記憶部に記憶されて る枚数情報に更新し、さらに収納金種情報 千円」を、紙幣収納庫の記憶部のマトリク 状のテーブルにおいて唯一枚数情報が記憶 れているセルに対応する金種情報「一万円 に更新する。こうすることによって、一つ 金種の紙幣を収納した収納庫をいずれの搭 箇所に搭載しても、入金時には、取り込ん 紙幣と同金種の紙幣を収納する収納庫に誤 なく収納し、出金時には、出金額に必要な 種の紙幣を収納する収納庫から誤りなく紙 を払い出すことが可能となる。

(5)システム構成等
 また、図示した各装置の各構成要素は機能 念的なものであり、必ずしも物理的に図示 如く構成されていることを要しない。すな ち、各装置の分散、統合の具体的形態は図 のものに限られず、例えば、紙幣収納庫脱 制御部124と、紙幣収納庫着時制御部125とを 合するなど、その全部または一部を、各種 負荷や使用状況などに応じて、任意の単位 機能的または物理的に分散、統合して構成 ることができる。さらに、各装置にて行な れる各処理機能は、その全部または任意の 部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行される ログラムにて実現され、あるいは、ワイヤ ドロジックによるハードウェアとして実現 れ得る。

 以上のように、本発明に係る紙幣収納庫 、紙幣の入出金を管理する紙幣処理機に搭 される場合に有用であり、収納された紙幣 枚数を金種別、かつ、カテゴリ別に把握す ことに適する。