▲高▼▲濱▼ 智久 (〒67 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グローリー株式会社内 Hyogo, 6708567, JP)
グローリー株式会社 (〒67 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 Hyogo, 6708567, JP)
TAKAHAMA, Tomohisa (3-1 Shimoteno 1-chome, Himeji-sh, Hyogo 67, 6708567, JP)
| 紙幣の種別を識別するための紙幣識別装置であって、 識別対象となる紙幣について検知を行う検知部と、 前記検知部により検知された検知結果に基づいて、予め設定された複数の評価値算出式が組み合わせられたものである1つの評価値算出式セットにより紙幣の各々の評価値を算出する評価値算出部と、 前記評価値算出部により算出された紙幣の各々の評価値に基づいて、前記複数の評価値算出式に対応して紙幣の種別毎に予め設定された閾値を用いて紙幣の種別を識別する識別部と、 を備えたことを特徴とする紙幣識別装置。 |
| 紙幣の種別は、紙幣の金種、紙幣の真偽、紙幣の正損、または紙幣の新旧のうち少なくとも1つのものであることを特徴とする請求項1記載の紙幣識別装置。 |
| 前記検知部は、紙幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反射特性および磁気データのうち少なくとも1つのものを検知し、 前記評価値算出部は、このような紙幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反射特性および磁気データのうち少なくとも1つのものに係る評価値を算出するようになっていることを特徴とする請求項1記載の紙幣識別装置。 |
| 紙幣の第1の種別および第2の種別をそれぞれ識別するための紙幣識別装置であって、 識別対象となる紙幣について検知を行う検知部と、 前記検知部により検知された検知結果に基づいて、予め設定された複数の評価値算出式が組み合わせられたものである1つの評価値算出式セットにより紙幣の各々の評価値を算出する評価値算出部と、 前記評価値算出部により算出された紙幣の各々の評価値に基づいて、前記複数の評価値算出式に対応して紙幣の第1の種別毎に予め設定された閾値を用いて紙幣の第1の種別を識別するとともに、前記複数の評価値算出式に対応して紙幣の第2の種別毎に予め設定された閾値を用いて紙幣の第2の種別を識別する識別部と、 を備えたことを特徴とする紙幣識別装置。 |
| 紙幣の第1の種別は、紙幣の金種であり、紙幣の第2の種別は、紙幣の真偽、紙幣の正損、または紙幣の新旧のうち少なくとも1つのものであることを特徴とする請求項4記載の紙幣識別装置。 |
| 前記検知部は、紙幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反射特性および磁気データのうち少なくとも1つのものを検知し、 前記評価値算出部は、このような紙幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反射特性および磁気データのうち少なくとも1つのものに係る評価値を算出するようになっていることを特徴とする請求項4記載の紙幣識別装置。 |
| 前記識別部は、紙幣の第1の種別を識別する工程と紙幣の第2の種別を識別する工程とを並行して行うことを特徴とする請求項4記載の紙幣識別装置。 |
| 紙幣の種別を識別するための紙幣識別方法であって、 複数の評価値算出式が組み合わせられたものである1つの評価値算出式セット、および前記複数の評価値算出式に対応する紙幣の種別毎の閾値をそれぞれ準備する工程と、 識別対象となる紙幣について検知を行う工程と、 紙幣の検知結果に基づいて、準備された1つの評価値算出式セットにより紙幣の各々の評価値を算出する工程と、 紙幣の各々の評価値に基づいて、前記複数の評価値算出式に対応して紙幣の種別毎に準備された閾値を用いて紙幣の種別を識別する工程と、 を備えたことを特徴とする紙幣識別方法。 |
| 紙幣の種別は、紙幣の金種、紙幣の真偽、紙幣の正損、または紙幣の新旧のうち少なくとも1つのものであることを特徴とする請求項8記載の紙幣識別方法。 |
| 識別対象となる紙幣の検知を行う際に、紙幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反射特性および磁気データのうち少なくとも1つのものを検知し、 紙幣の評価値を算出する際に、このような紙幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反射特性および磁気データのうち少なくとも1つのものに係る評価値を算出するようになっていることを特徴とする請求項8記載の紙幣識別方法。 |
| 紙幣の第1の種別および第2の種別をそれぞれ識別するための紙幣識別方法であって、 複数の評価値算出式が組み合わせられたものである1つの評価値算出式セット、前記複数の評価値算出式に対応する紙幣の第1の種別毎の閾値、および前記複数の評価値算出式に対応する紙幣の第2の種別毎の閾値をそれぞれ準備する工程と、 識別対象となる紙幣について検知を行う工程と、 紙幣の検知結果に基づいて、準備された1つの評価値算出式セットにより紙幣の各々の評価値を算出する工程と、 紙幣の各々の評価値に基づいて、前記複数の評価値算出式に対応して紙幣の第1の種別毎に準備された閾値を用いて紙幣の第1の種別を識別する工程と、 紙幣の各々の評価値に基づいて、前記複数の評価値算出式に対応して紙幣の第2の種別毎に準備された閾値を用いて紙幣の第2の種別を識別する工程と、 を備えたことを特徴とする紙幣識別方法。 |
| 紙幣の第1の種別は、紙幣の金種であり、紙幣の第2の種別は、紙幣の真偽、紙幣の正損、または紙幣の新旧のうち少なくとも1つのものであることを特徴とする請求項11記載の紙幣識別方法。 |
| 識別対象となる紙幣の検知を行う際に、紙幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反射特性および磁気データのうち少なくとも1つのものを検知し、 紙幣の評価値を算出する際に、このような紙幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反射特性および磁気データのうち少なくとも1つのものに係る評価値を算出するようになっていることを特徴とする請求項11記載の紙幣識別方法。 |
| 紙幣の第1の種別を識別する工程と、紙幣の第2の種別を識別する工程とを並行して行うことを特徴とする請求項11記載の紙幣識別方法。 |
本発明は、紙幣の金種、真偽、正損ある は新旧等の紙幣の種別を識別するための紙 識別装置および紙幣識別方法に関する。
近年、紙幣の金種、真偽、正損あるいは 旧等の紙幣の種別を識別するための紙幣識 装置を備えた紙幣処理機として、様々な種 のものが知られている。
例えば、特許第3653556号には、識別対象と なる紙幣が偽造紙幣であるか否かを高精度で 識別することができる紙幣識別装置が開示さ れている。また、特開平9―245215号公報には 識別対象となる紙幣の搬送方向を判定して その搬送方向に対応する標準紙幣のセンサ 形パターンのみと比較を行い紙幣の真偽の 別を行うようにし、紙幣の真偽識別に費や 時間の削減を図った紙幣の投入方向識別方 が開示されている。また、特開平11-351962号 報には、紙幣における印刷の濃淡を検出し その濃淡レベルで紙幣の真偽および金種等 識別する光学濃度検出装置が開示されてい 。また、米国特許第5,790,693号には、紙幣の 種を識別するとともに、この金種が識別さ た紙幣について、紙幣の光透過特性や磁気 ータ等の評価値の算出を行い、各評価値に いて、識別結果である紙幣の金種および搬 方向を組み合わせのみに対応する複数の閾 を用いて、紙幣の真偽の識別を行う紙幣評 装置が開示されている。
ところで、従来からの古いタイプの紙幣 別装置においては、米国特許第2635994号に開 示されているように、紙幣の金種等は複数あ るにもかかわらず、紙幣の光透過特性や磁気 データ等の評価値を算出するための評価値算 出式は、光透過特性や磁気といった各検出要 素に対してそれぞれ1つずつの評価値算出式 用いて1個の評価値を算出していた。また、 幣の真偽や損券の識別を行うのに用いられ 閾値も1つしか設定されていなかった。
このような従来からの古いタイプの紙幣識
装置においては、識別対象となる紙幣につ
て、ラインセンサ等の検知センサにより検
を行い、この検知センサにより検知された
知結果に基づいて、紙幣の金種や真偽等を
別するようになっている。そして、紙幣の
種や方向等の違いにもかかわらず同じ評価
算出式により紙幣の評価値(光透過特性に係
る評価値や磁気データに係る評価値等)を算
し、各々の評価値について各1個の閾値によ
、紙幣の真偽の識別を行う。
このような紙幣識別装置においては、紙幣
金種等の違いにもかかわらず同一の評価値
出式により紙幣の各評価値を算出し、更に
使用される閾値も紙幣の金種等の違いにも
かわらず1つのみとなっているので、紙幣の
真偽の識別や正損の識別を行うための演算処
理時間は短くなる。しかしながら、このよう
な紙幣識別装置における紙幣の識別の精度は
かなり低いという問題がある。
これに対して、例えば上述の米国特許第5 ,790,693号に開示されるような、比較的新しい イプの紙幣識別装置においては、紙幣の金 の各々に対して、それぞれ紙幣の真偽の識 に係る検出要素毎の評価値算出式ならびに 応する閾値を予め用意している。そして、 別対象となる紙幣について、まず光学セン 等の検知センサにより検知を行い、この検 センサにより検知された検知結果に基づい 、紙幣の金種を識別する。この際に、紙幣 全金種について、識別対象となる紙幣が合 するか否かのパターン照合を行う。次に、 種が識別された紙幣について、この金種に 応する評価値算出式により紙幣の光透過特 や磁気データ等の評価値を算出する。そし 、各々の評価値について、紙幣の金種に対 する閾値により、紙幣の真偽を識別する。
このような比較的新しいタイプの紙幣識 装置においては、紙幣の金種毎に、対応す 評価値算出式により評価値の算出を行うの 、紙幣の金種や真偽の識別の精度を高くす ことができる。しかしながら、このような 幣識別装置においては、紙幣の金種を識別 る際に、紙幣の全金種について、識別対象 なる紙幣が合致するか否かのパターン照合 行い、この際に、各金種毎に異なる全ての 価値算出式を用いてパターン照合を行うの 、紙幣の識別を行うための演算処理時間が くなってしまうという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなさ たものであり、紙幣の金種、真偽、正損、 旧等の識別の精度を高くするとともに、こ ような識別を行うための演算処理時間を短 することができる紙幣識別装置および紙幣 別方法を提供することを目的とする。
本発明の紙幣識別装置は、紙幣の種別を 別するための紙幣識別装置であって、識別 象となる紙幣について検知を行う検知部と 前記検知部により検知された検知結果に基 いて、予め設定された複数の評価値算出式 組み合わせられたものである1つの評価値算 出式セットにより紙幣の各々の評価値を算出 する評価値算出部と、前記評価値算出部によ り算出された紙幣の各々の評価値に基づいて 、前記複数の評価値算出式に対応して紙幣の 種別毎に予め設定された閾値を用いて紙幣の 種別を識別する識別部と、を備えたことを特 徴とする。
このような紙幣識別装置においては、紙 の種別は、紙幣の金種、紙幣の真偽、紙幣 正損、または紙幣の新旧のうち少なくとも1 つのものであることが好ましい。また、前記 検知部は、紙幣の厚み、サイズ、光透過特性 、光反射特性および磁気データのうち少なく とも1つのものを検知し、前記評価値算出部 、このような紙幣の厚み、サイズ、光透過 性、光反射特性および磁気データのうち少 くとも1つのものに係る評価値を算出するよ になっていることが好ましい。
本発明の他の紙幣識別装置は、紙幣の第1 の種別および第2の種別をそれぞれ識別する めの紙幣識別装置であって、識別対象とな 紙幣について検知を行う検知部と、前記検 部により検知された検知結果に基づいて、 め設定された複数の評価値算出式が組み合 せられたものである1つの評価値算出式セッ により紙幣の各々の評価値を算出する評価 算出部と、前記評価値算出部により算出さ た紙幣の各々の評価値に基づいて、前記複 の評価値算出式に対応して紙幣の第1の種別 毎に予め設定された閾値を用いて紙幣の第1 種別を識別するとともに、前記複数の評価 算出式に対応して紙幣の第2の種別毎に予め 定された閾値を用いて紙幣の第2の種別を識 別する識別部と、を備えたことを特徴とする 。
このような紙幣識別装置においては、紙 の第1の種別は、紙幣の金種であり、紙幣の 第2の種別は、紙幣の真偽、紙幣の正損、ま は紙幣の新旧のうち少なくとも1つのもので ることが好ましい。また、前記検知部は、 幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反射特 および磁気データのうち少なくとも1つのも のを検知し、前記評価値算出部は、このよう な紙幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反射 特性および磁気データのうち少なくとも1つ ものに係る評価値を算出するようになって ることが好ましい。
また、このような紙幣識別装置において 、前記識別部は、紙幣の第1の種別を識別す る工程と紙幣の第2の種別を識別する工程と 並行して行うことが好ましい。
本発明の紙幣識別方法は、紙幣の種別を 別するための紙幣識別方法であって、複数 評価値算出式が組み合わせられたものであ 1つの評価値算出式セット、および前記複数 の評価値算出式に対応する紙幣の種別毎の閾 値をそれぞれ準備する工程と、識別対象とな る紙幣について検知を行う工程と、紙幣の検 知結果に基づいて、準備された1つの評価値 出式セットにより紙幣の各々の評価値を算 する工程と、紙幣の各々の評価値に基づい 、前記複数の評価値算出式に対応して紙幣 種別毎に準備された閾値を用いて紙幣の種 を識別する工程と、を備えたことを特徴と る。
このような紙幣識別方法においては、紙 の種別は、紙幣の金種、紙幣の真偽、紙幣 正損、または紙幣の新旧のうち少なくとも1 つのものであることが好ましい。また、識別 対象となる紙幣の検知を行う際に、紙幣の厚 み、サイズ、光透過特性、光反射特性および 磁気データのうち少なくとも1つのものを検 し、紙幣の評価値を算出する際に、このよ な紙幣の厚み、サイズ、光透過特性、光反 特性および磁気データのうち少なくとも1つ ものに係る評価値を算出するようになって ることが好ましい。
本発明の他の紙幣識別方法は、紙幣の第1 の種別および第2の種別をそれぞれ識別する めの紙幣識別方法であって、複数の評価値 出式が組み合わせられたものである1つの評 値算出式セット、前記複数の評価値算出式 対応する紙幣の第1の種別毎の閾値、および 前記複数の評価値算出式に対応する紙幣の第 2の種別毎の閾値をそれぞれ準備する工程と 識別対象となる紙幣について検知を行う工 と、紙幣の検知結果に基づいて、準備され 1つの評価値算出式セットにより紙幣の各々 評価値を算出する工程と、紙幣の各々の評 値に基づいて、前記複数の評価値算出式に 応して紙幣の第1の種別毎に準備された閾値 を用いて紙幣の第1の種別を識別する工程と 紙幣の各々の評価値に基づいて、前記複数 評価値算出式に対応して紙幣の第2の種別毎 準備された閾値を用いて紙幣の第2の種別を 識別する工程と、を備えたことを特徴とする 。
このような紙幣識別方法においては、紙 の第1の種別は、紙幣の金種であり、紙幣の 第2の種別は、紙幣の真偽、紙幣の正損、ま は紙幣の新旧のうち少なくとも1つのもので ることが好ましい。また、識別対象となる 幣の検知を行う際に、紙幣の厚み、サイズ 光透過特性、光反射特性および磁気データ うち少なくとも1つのものを検知し、紙幣の 評価値を算出する際に、このような紙幣の厚 み、サイズ、光透過特性、光反射特性および 磁気データのうち少なくとも1つのものに係 評価値を算出するようになっていることが ましい。
また、紙幣の第1の種別を識別する工程と 、紙幣の第2の種別を識別する工程とを並行 て行うことが好ましい。
上述のような紙幣識別装置および紙幣識 方法によれば、紙幣の金種等の各々に対応 るような複数の評価値算出式の全てを用い 紙幣の各々の評価値を算出する場合と比較 て、使用される評価値算出式セットは全金 に対して共通でかつ1つのみであるため、紙 幣の金種や真偽等の種別を識別するのに必要 な演算処理は1回でよいので時間を短くする とができる。しかも、紙幣の金種等の種別 対応して評価値算出式セットの各算出式用 設定された複数の閾値を用いて紙幣の種別 識別しているので、紙幣の金種等の違いに かかわらず使用される閾値が1つのみとなっ いる場合と比較して、紙幣の金種や真偽等 種別の識別の精度を高くすることができる
以下、図面を参照して本発明の一の実施 形態について説明する。以下に示す実施の 態は、本発明に係る紙幣識別装置を備えた 幣処理機に関するものである。なお、以下 記載は、本発明の実施の一形態に過ぎず、 発明の範囲を限定するものではない。
まず、図1および図2により、本発明に係 紙幣識別装置を備えた紙幣処理機の全体構 について説明する。
図1は、本実施の形態における紙幣処理機 1の外観を示す斜視図である。図1に示すよう 、紙幣処理機1は、略直方体形状の筐体92、 ッパ11、第1の集積部(第1のスタッカ)3、第2 集積部(第2のスタッカ)4およびリジェクト部5 0を備えている。
また、図2は、図1に示す紙幣処理機1の内 構成の概略を示す概略構成図であり、主に 送系とセンサ系を示している。図2に示すよ うに、紙幣処理機1の筐体92内には搬送部201が 設けられており、この搬送部201により、筐体 92内で紙幣が1枚ずつ順次搬送されるようにな っている。
以下、このような構成からなる紙幣処理 1の各構成要素の詳細について説明する。
ホッパ11は、オペレータによって複数の 幣が積層状態で載置されるようになってお 、紙幣繰出装置10によってこのホッパ11に収 された紙幣が1枚ずつ紙幣処理機1の筐体92の 内部に繰り入れられるようになっている。
紙幣繰出装置10は、紙幣の繰り出しを行 フィードローラ12、フィードローラ12に対向 るよう設けられ当該フィードローラ12との にゲート部を形成するゲートローラ(逆転ロ ラ)14、およびホッパ11に収容された紙幣を ィードローラ12に蹴り出すキッカローラ16、1 8から構成されている。なお、図2においては ッカローラ16、18が前後に2つ設けられた例 ついて図示しているが、このような例に限 されることはなく、キッカローラが一つ(例 ばキッカローラ16)のみ設けられるようにな ていてもよい。紙幣繰出装置10により筐体92 内に取り込まれた紙幣は搬送部201により搬送 されるようになっている。
搬送部201は、略水平方向に延びる上部搬 機構202と、上部搬送機構202よりも下方にお て略水平方向に延びる下部搬送機構203と、 部搬送機構202および下部搬送機構203の間に けられた中間搬送機構204とを有している。 2に示すように、各搬送機構202、203、204から なる搬送部201は略U字形状となっている。こ で、紙幣繰出装置10により筐体92の内部に取 込まれた紙幣は、上部搬送機構202、中間搬 機構204、下部搬送機構203の順に1枚ずつ搬送 されるようになっている。上部搬送機構202、 中間搬送機構204および下部搬送機構203はそれ ぞれ、ベルト搬送機構が組み合わされたもの からなる。ベルト搬送機構は、一対または3 上のローラおよび各ローラに張架された例 ばゴムベルトから構成されている。
図2に示すように、搬送部201の上部搬送機 構202には、紙幣の金種、真偽、正損あるいは 新旧等の紙幣の種別を識別するための紙幣識 別装置220が介設されている。この紙幣識別装 置220の構成の詳細については後述する。
図2に示すように、搬送部201の下部搬送機 構203の更に下方には、2つの集積部3、4が並列 に配設されている。各集積部3、4は、筐体92 に取り込まれた紙幣のうち紙幣識別装置220 より正常であると判定された紙幣を例えば 種別に積層状態で収容するようになってい 。図1に示すように、各集積部3、4に集積さ た紙幣はオペレータにより自在に取り出し 能となっている。
また、図2に示すように、下部搬送機構203 には、2つの分岐部材60、62が直列に設けられ いる。各分岐部材60、62は、例えば爪形状の ものからなり、下部搬送機構203において搬送 される紙幣のうち一部の紙幣をこの下部搬送 機構203から分岐させてそれぞれ分岐ライン3a 4aに送るようになっている。分岐ライン3a、 4aはそれぞれ第1の集積部3、第2の集積部4に接 続されており、各分岐部材60、62により下部 送機構203から分岐させられた紙幣はそれぞ 各分岐ライン3a、4aを経て第1の集積部3、第2 集積部4に送られるようになっている。
下部搬送機構203の下流側端部には、リジ クト部50への紙幣の集積を行う放出ローラ54 および放出ローラ54に対向するよう設けられ 対向ローラ56が設けられている。そして、 部搬送機構203の下流側端部に送られた紙幣 、この放出ローラ54と対向ローラ56の間から 出されるようになっている。そして、この 出させられた紙幣は、放出ローラ54に周設 れた回転式の札叩きゴム55によりリジェクト 部50に集積されるようになっている。このよ な回転式の札叩きゴム55によって、放出ロ ラ54と対向ローラ56の間から放出させられた 幣の後端縁が叩かれることによりリジェク 部50においてリジェクト紙幣を集積しやす なる。
図1および図2に示すようにリジェクト部50 にはストッパ52が設けられている。このスト パ52により、放出ローラ54と対向ローラ56の から放出された紙幣がリジェクト部50から み出して筐体92外へ放出されるのが防止され る。ストッパ52は図2の時計回りに手動で回転 させることができるようになっており、オペ レータが手動でこのストッパ52を図2の時計回 りに回転させることにより、リジェクト部50 収容された紙幣を自在に取り出すことがで るようになっている。
図1に示すように、紙幣処理機1の筐体92に は操作部103および表示部105が設けられている 。操作部103は、オペレータからの指示を受け 付けるための入力キーを有している。表示部 105は、例えばLCDディスプレイからなり、各集 積部3、4における紙幣の集積情報をそれぞれ 示するようになっている。具体的には、表 部105は、各集積部3、4における、収容され べき紙幣の金種、真偽、正損(正券であるか 券であるか)、新旧、収容された紙幣の枚数 、および収容された紙幣の合計金額のうち少 なくとも1つの情報を表示するようになって る。
次に、紙幣処理機1のセンサ系について説 明する。図2に示すように、紙幣繰出装置10に は、ホッパ11に紙幣が集積されているか否か 検知するセンサ71が設けられている。また 搬送部201における上部搬送機構202の入口部 にはセンサ72が設けられており、このセンサ 72は、紙幣が筐体92内に確実に取り込まれた とを検知するようになっている。
センサ73、74、75はそれぞれ搬送部201にお る下部搬送機構203に順番に配設されており 各センサ73、74、75の間に分岐部材60、62が位 置するようになっている。センサ73は分岐部 60の上流側に設置されており、下部搬送機 203において搬送される全ての紙幣を検知す ようになっている。一方、センサ74は分岐部 材60の下流側に設置されており、下部搬送機 203において搬送される紙幣のうち分岐部材6 0により第1の集積部3へ分岐させられなかった 紙幣のみを検知するようになっている。また 、センサ75は分岐部材62の下流側に設置され おり、下部搬送機構203において搬送される 幣のうち分岐部材62により第2の集積部4へ分 させられなかった紙幣のみを検知するよう なっている。
センサ76、77はそれぞれ分岐ライン3a、4a 設けられており、それぞれ、下部搬送機構20 3から分岐させられて各分岐ライン3a、4aに送 れた紙幣を検知するようになっている。
第1の集積部3、第2の集積部4の中段部分に はそれぞれセンサ78、79が設けられている。 センサ78、79は、各集積部3、4において紙幣 立位状態となる等、紙幣が各集積部3、4にお いて異常状態で集積されたときにこのことを 検知するようになっている。さらに、第1の 積部3、第2の集積部4の下段部分にはそれぞ センサ80、81が設けられている。各センサ80 81は、各集積部3、4に紙幣が収容されている 否かを検知するようになっている。また、 ジェクト部50にもセンサ82が設けられており 、このセンサ82は、リジェクト部50に紙幣が 容されているか否かを検知するようになっ いる。
次に、紙幣識別装置220の構成の詳細につ て、図3および図4を用いて説明する。図3は 図2に示す紙幣処理機1における紙幣識別装 220の構成の詳細を示す図であり、図4は、図3 に示す紙幣識別装置220の各構成要素を示すブ ロック図である。なお、図3(a)(b)において、 幣を参照符号Bで示す。
図3(a)は、紙幣識別装置220の構成の概略を 示す概略側面図であり、図3(b)は、紙幣識別 置220の概略上面図である。図3(a)(b)に示すよ に、紙幣識別装置220にはラインセンサ21、 み検知センサ22、磁気センサ24および光セン 26が上流側から順に設けられている。ライ センサ21は、図示するように、可視光の赤色 光の光源21a、およびこの光源21aからの赤色光 が紙幣に当たることにより反射された反射光 を受光するイメージセンサ21cを用いた反射型 の赤色光ラインセンサ21acと、赤外光の光源21 b、およびこの光源21bからの赤外光が紙幣を 過することによる透過光を受光するイメー センサ21cを用いた透過型の赤外光ラインセ サ21bcとを組合せて、光源を時分割して発光 せてイメージセンサ21cを共通に使えるよう したラインセンサである。紙幣識別装置220 おける通路の左右に、紙幣の到来のタイミ グを検知するタイミングセンサ20、28が配設 されている。光源21aから発せられる可視光と しては、赤色の他に青色、緑色など、紙幣に 印刷されたインクの色に応じて、適宜選択可 能である。
図4に示すように、各センサ21ac、21bc、24 26は評価値算出部30に接続されており、各セ サ21ac、21bc、24、26により検知された検知結 は当該評価値算出部30に送られるようにな ている。この評価値算出部30は、各センサ21a c、21bc、24、26により検知された検知結果に基 づいて、予め設定された複数の評価値算出式 が組み合わせられたものである1つの評価値 出式セットにより紙幣の各々の評価値を算 するようになっている。より具体的に説明 ると、例えば赤色光ラインセンサ21acにより 幣が検知されると、この検知結果は評価値 出部30に送られるが、この紙幣の検知結果 ら、予め設定された特定の第1評価値算出式 よって赤色光ラインセンサ21acに係る評価値 が算出される。また、赤外光ラインセンサ21b cによる紙幣の検知結果から、予め設定され 特定の第2評価値算出式によって赤外光ライ センサ21bcに係る評価値が算出される。同様 に、磁気センサ24、光センサ26による紙幣の 知結果から、それぞれ予め設定された特定 第3、第4評価値算出式によって、磁気センサ 24、光センサ26に係る評価値が算出される。 のようにして、評価値算出部30において、各 センサ21ac、21bc、24、26により検知された検知 結果に基づいて、それぞれ評価値が算出され る。また、上述の1つの評価値算出式セット 、このような第1~第4評価値算出式が組み合 せられたものである。
また、図4に示すように、評価値算出部30 識別部32が接続されており、評価値算出部30 により算出された4つの評価値は識別部32に送 られるようになっている。この識別部32は、 価値算出部30により算出された4つの評価値 基づいて、紙幣の金種や紙幣の真偽等の種 を識別するようになっている。このような 別部32による紙幣の種別の識別方法につい は後述する。
次に、紙幣識別装置220の構成を説明し、 価値の算出方法について詳述する。
紙幣識別装置220における最も上流側にあ タイミングセンサ20として、紙幣の搬送方 における右側および左側にタイミングセン 20a、20bが設けられており、これらのタイミ グセンサ20a、20bは、紙幣が紙幣識別装置220 到来したことを検知するようになっている また、紙幣識別装置220における最も下流側 あるタイミングセンサ28として、紙幣の搬送 方向における右側および左側にタイミングセ ンサ28a、28bが設けられており、これらのタイ ミングセンサ28a、28bは、紙幣が紙幣識別装置 220から送出されることを検知するようになっ ている。ラインセンサ21は、図3に示すように 、紙幣の通路の下方において赤色光LEDアレイ 21aを受光用のイメージセンサ21cの前後に横設 し、搬送される紙幣に対して赤色光を照射す るようになっている。また、紙幣の通路の上 方において、赤外光を発する赤外光LEDアレイ 21bを、イメージセンサ21cに対向させて紙幣の 搬送通路に配設している。より具体的には、 イメージセンサ21cは、受光素子が0.25mmピッチ に並べられており、紙幣の搬送に同期したパ ルスを生成するメカクロック(図示せず)を用 て紙幣の搬送の1.5mmピッチでイメージセン 21cの読み出しを行う。ここで、2種類の光源 発光およびその光の読み出しは時分割して う。識別対象となる紙幣が米ドル紙幣であ 場合には、ドル紙幣は幅156mm、長さ66mmの大 さとなっているので、理論的には横方向に6 24画素、縦方向には44ライン分の読み出しが り、27,456個の画素データが1光源に対して読 出される。実際には、紙幣の通路の幅方向 おける通過位置(寄せ位置)、紙幣の搬送遅 、紙幣の斜行等を考慮して、より大きな領 の走査が行われる。
紙幣がラインセンサ21上を搬送されてい ときに、当該紙幣は少なからず斜行状態で 送され、また通路幅が紙幣の長手長よりも いので横方向に通過位置が個々に変わる。 のため、紙幣の外形状により、その紙幣の 行角度および紙幣部分の中央座標を求めて 斜行がないとともに寄せ位置が基準点にあ 画像に補正を行う。この補正方法について 、特開2001-101473号に開示されている。特開200 1-101473号について言及することにより、その 容は本明細書に含まれるものとする。具体 には、紙幣の赤色光源の画像を赤色光ライ センサ21acで読み取り、紙幣の外縁の上方に 基づく中心座標の算出および斜行角の抽出処 理を行う。そして、その結果を用いて、メモ リに取り込まれた赤色画像データおよび赤外 画像データの回転・移動処理を行うことによ り、以後の処理において寄せ位置と斜行角を 考慮する必要がなくなる。
次に、赤色光画像データを用いて金種の 別を行う。図6に示すように、画素を所定の 数だけ集めてブロックを形成する。図6(A)は 素を示し、図6(B)は4画素を集めてブロック化 を行った状態を示している。ブロックを示す にあたり、Aijという符号を用いている。ここ で、iという文字は横方向の座標を示してお 、jという文字は縦方向の座標を示している このブロックAijのブロック値、すなわち4画 素の合計値をBijとして表す。このブロック化 の方法は経験的に決まるようになっている。
識別対象となる紙幣として米国ドル紙幣 用いた場合には、紙幣の表面にあっては、 物画像の位置、人物画像の描かれている部 の縁の位置、人物の上着の位置、および文 の位置を考慮して、また、紙幣の裏面にあ ては、建物のある部分、空のある部分、イ クのない白紙部分等の位置を考慮して、紙 の金種と搬送方向を分類するために使用す ブロックを求め、算出式と、分類のための 値を予め用意しておく。
そして、例えば、上限値1>B 11 +B 34 >下限値1という評価式を複数作成する。な 、B 11 +B 34 は評価値算出式であり、上限値1、下限値1は 値である。ここでは評価式として加算式を に挙げたが、評価式としては加算および減 を混在させた式であってもよく、加減乗除 うち少なくとも1つを含む式であってもよい 。また、評価式において微分値をとるように してもよい。また、加算するブロック値は2 に限定されることはなく、複数個用いても く、これらを混合させたものであってもよ 。実際には、分類すべき金種、搬送方向に してより分類効果の高いブロックが選ばれ こととなる。また、評価式を複数用いる理 は、1つの評価式では特定の金種間が分類で るが、別の特定の金種間が分類できない、 まり、評価値が同じになる場合が存在して るので、これを補って精度良く金種を分類 るためである。
評価式の作成方法は、上限値1>B 11 +B 34 >下限値1、上限値2>B 13 +B 45 >下限値2、・・・と何れのブロック値に注 するかを全ての組み合わせを考慮して金種 搬送方向が分類できるものを探し、これに いて、金種と方向毎の上限値と下限値を決 する。
これらの評価式は一般的に複数個必要で る。これらのブロック値の加算等の評価値 算出は、紙幣1枚に対して一通り行えば、後 は、上限値と下限値の閾値内にその加算値が 入っているかどうかを調べればよい。赤色光 ラインセンサ21acが走査した紙幣のブロック を基に評価値が求まるので、この比較判断 理は短時間で行うことができる。図7は、赤 光ラインセンサ21acによる紙幣の金種の識別 に係る閾値テーブルを示す。
次に、赤外光ラインセンサ21bcにより読み 取られる赤外光の画像データを用いた真偽判 定について説明する。赤色光と同様に、紙幣 の画像の斜行角と中心座標が求まることから 、これを用いて赤外光の画像データについて も斜行角と寄せ位置に依存しないような基本 位置に画像データを回転・移動処理する。評 価値算出式、評価値も赤色光の画像データに よる金種の識別と同様のタイプのものが使用 される。赤外光は、紙幣に印刷されているイ ンクの分光吸収特性が可視光とは異なる特性 を示すため、赤外光は紙幣の真偽の判定を行 うのに適している。
図8は、赤外光ラインセンサ21bcによる紙 の真偽の識別に係る閾値テーブルを示す図 ある。上限値と下限値が、紙幣の金種、搬 方向毎に、閾値テーブルにおいて用意され いる。
次に、磁気センサ24について説明する。 体的には、磁気センサ24の出力信号に対して も、赤外光ラインセンサ21bcによる真偽の識 と同様に、磁気センサ24の磁気ヘッドあるい は磁気抵抗素子から得られる磁気インクの磁 気量に応じた微分信号を積分した電圧をAD変 または積分する前の値をAD変換して総和を めたものを評価値とするような例について 明する。ここでもメカクロックに同期して 例えば0.25mmピッチといったような一定間隔 に磁気信号の読み出しが行われる。
図9に、磁気センサ24による紙幣の真偽の 別に係る閾値テーブルを示す。図9に示すよ うに、上限値と下限値が金種、寄せ位置毎に 閾値テーブルに用意されている。紙幣の金種 、搬送方向、寄せ位置、または斜行角毎に閾 値テーブルを用意してもよいが、磁気センサ 24として磁気ヘッドのギャップ幅が広いもの 使用することにより、斜行角を無視するこ ができ、また、総和を評価値とすることで 送方向を省略することができる。寄せ位置 ついては、搬送部201における紙幣の通路幅 米国ドル紙幣よりも広く、その変動量が磁 ヘッドのギャップ幅を超えるものについて 寄せ位置に対応した閾値テーブルを用意す ことが望ましい。
次に、光センサ26について説明する。光 ンサ26は、紙幣の搬送部201を挟むような例え ば発光部および受光部から構成されており、 発光部から特定波長の光(可視光、赤外光、 外光等)が照射され、受光部では特定波長の (可視光、赤外光、紫外光等)が受けられる うになっている。なお、発光波長と受光波 とが一致しているとは限られない。各発光 および受光部は、紙幣の特定部分(紙幣全面 紙の材質部分、インク部分等)を検出するこ とにより真偽を判断するようになっている。 光センサ26は、紙幣が通路のどの位置を通過 てもどれかの受光部が紙幣の特定部分を走 できるように、左右に3個ずつ設けられてい る。そして、紙幣が通路の左右方向に対して 、どの位置を通過しても6個のセンサのうち ずれかが紙幣の特定部分を読み出すことが きるような位置を考慮して取り付けている そして、センサは左側外側よりL1、L2、L3、 側外側よりR1、R2、R3と名付けることにする
この光センサ26の出力信号に対しても、 外光ラインセンサ21bc、磁気センサ24による 幣の真偽の識別と同様に、受光部から得ら る透過光量に応じた出力電圧を例えば0.5mmと いった一定間隔毎にAD変換し、紙幣1枚分に対 する総和値を求める。このときに、紙幣の先 端部および後端部は除外する。紙幣の寄せ位 置に応じてどのセンサが特定部分を読み出す かが予め決められているので、赤色光ライン センサ21acからの紙幣の寄せ位置情報を基に のセンサのデータを使うかを決定し、紙幣 金種、搬送方向毎に設けられた閾値テーブ を用いて紙幣の真偽の識別を行う。図10に、 光センサ26による紙幣の真偽の識別に係る閾 テーブルを示す。本実施の形態では、紙幣 寄せ位置情報は左、中央、右としたが、赤 光ラインセンサ21acの情報を細分化すること により位置を細かく分割し、評価値の閾値を 多数設けることも可能である。
次に、このような構成からなる紙幣処理 1の動作について説明する。
まず、紙幣の束がホッパ11に収容され、 のホッパ11に収容された紙幣は紙幣繰出装置 10により紙幣処理機1の内部に取り込まれる。 そして、紙幣処理機1の内部に取り込まれた 幣は搬送部201により搬送され、紙幣識別装 220に送られる。
紙幣識別装置220において、図3に示すよう に、赤色光ラインセンサ21ac、赤外光ライン ンサ21bc、磁気センサ24および光センサ26によ りそれぞれ紙幣の検知が行われる。
より具体的には、図5に示すようなタイミ ングチャートに基づいて処理が行われる。ま ず、赤色光ラインセンサ21acからは紙幣の金 と搬送方向の識別結果が出力される。また 赤外光ラインセンサ21bcからは、真正な紙幣 金種と搬送方向の候補の情報が出力される また、磁気センサ24からは、真正な紙幣の 種の候補の情報が出力される。ここで、紙 の中央部に設けられた磁気センサ24の出力で は、細かく金種を分けることが難しいことが 経験的に知られているので、複数個の候補が 得られる場合が多い。
光センサ26からは、真正な紙幣の金種と 送方向の候補の情報が得られる。しかしな ら、光センサ26では透過光が用いられている ので、紙幣の表裏の判断がつきにくく、また 、各金種が似通っているので複数個の候補が 得られる場合が多い。
紙幣の金種、搬送方向および真偽の総合 な識別は、全てのセンサ21ac、21bc、24、26に る識別の結果が揃った時点で、各センサ21bc 、24、26の真正であろうと識別された紙幣の 種と方向の候補に対して赤色光ラインセン 21acの特定した金種と搬送方向が含まれてい かどうかにより、赤色光ラインセンサ21acに より決められた紙幣の金種の真偽が識別され る。仮に、赤色光ラインセンサ21acの出力に づく判定が10ドル紙幣のA方向であるときに いて、赤外光ラインセンサ21bc、磁気センサ2 4、光センサ26の出力の全てに真正となる金種 、搬送方向に10ドル紙幣のA方向があれば、識 別結果は10ドル紙幣のA方向の真券として出力 される。逆に、いずれかのセンサ21bc、24、26 出力に該当金種、搬送方向がなければ、識 結果は10ドル紙幣のA方向の偽券であると判 される。
最終的な金種、真偽の識別としては、各 ンサ21ac、21bc、24、26から得られた紙幣の金 、搬送方向の識別結果の論理積演算を行い 赤色光ラインセンサ21acから得られた紙幣の 金種と搬送方向に対して真正であると全ての 各センサ21bc、24、26が判断しているならば、 正な金種を最終識別結果とできるが、どれ の真偽識別用のセンサ21bc、24、26が赤色光 インセンサ21acの金種に真のフラグを立てて なければ、赤色光ラインセンサ21acが示した 金種の偽券として最終の識別結果を例えば表 示部105や上位装置に出力する。
ここで、識別対象となる紙幣について、 センサ21ac、21bc、24、26により紙幣の検知が われてから、紙幣の金種や真偽について識 が行われるまでの動作について、図5のタイ ミングチャートを用いて更に詳細に説明する 。図5は、図3に示す紙幣識別装置220において 各センサ21ac、21bc、24、26により紙幣の検知 行われてから、紙幣の検知結果に基づいて 価値が算出されてこの評価値から紙幣の最 的な識別が行われるまでの期間を、センサ2 1ac、21bc、24、26毎に時系列で示す説明図であ 。
図5において、参照符号21atは、赤色光ラ ンセンサ21acにより紙幣の検知が行われてか 、赤色光による紙幣の金種の識別が行われ までの期間を示す。このうち、参照符号21as は、赤色光ラインセンサ21acにより紙幣の検 が開始される時刻を示し、参照符号21aeは、 幣の金種の識別が終了する時刻を示す。同 に、参照符号21btは、赤外光ラインセンサ21b cにより紙幣の検知が行われてから紙幣の金 および真偽の識別が行われるまでの期間を す。このうち、参照符号21bsは、赤外光ライ センサ21bcにより紙幣の検知が開始される時 刻を示し、参照符号21beは、紙幣の金種およ 真偽の識別が終了する時刻を示す。また、 照符号24tは、磁気センサ24により紙幣の検知 が行われてから紙幣の金種および真偽の識別 が行われるまでの期間を示し、参照符号26tは 、光センサ26により紙幣の検知が行われてか 紙幣の金種および真偽の識別が行われるま の期間を示す。ここで、参照符号24s、26sは それぞれ、磁気センサ24および光センサ26に よりそれぞれ紙幣の検知が開始される時刻を それぞれ示し、参照符号24e、26eは、紙幣の金 種および真偽の識別が終了する時刻を示す。 また、参照符号32sは、全てのセンサ21ac、21bc 24、26による識別の結果が揃った時点で、各 センサ21bc、24、26の真正であろうと識別され 紙幣の金種と方向の候補に対して、赤色光 インセンサ21acの特定した金種と搬送方向が 含まれているかどうかの識別が開始される時 刻を示し、32eは、このような識別が終了する 時刻を示す。
ここで、図5に示すように、赤色光ライン センサ21acにより紙幣の検知が行われてから 幣の金種の識別が行われるまでの期間21atは 他のセンサ21bc、24、26により紙幣の検知が われてから紙幣の金種および真偽の識別が われるまでの期間21bt、24t、26tよりも長い。 かしながら、図5に示すように紙幣の第1の 別(具体的には、金種)の識別動作と、紙幣の 第2の種別(具体的には、真偽)の識別動作とが 並列で行われるようになっているので、紙幣 の金種および真偽の両方の識別を行うための 演算処理時間を短くすることができる。
以上のように本実施の形態の紙幣処理機1 によれば、識別対象となる紙幣について各セ ンサ21ac、21bc、24、26により検知を行い、紙幣 の検知結果に基づいて、予め設定された1つ 評価値算出式セット(第1評価値算出式~第4評 値算出式が組み合わされたもの)により紙幣 の各々の評価値を算出し、紙幣の各々の評価 値に基づいて、紙幣の金種、真偽等の種別の 各々に対応する複数の予め設定された閾値( 7乃至図10のテーブル参照)を用いて紙幣の金 、真偽等の種別を識別するようになってい 。このため、紙幣の金種等の各々に対応す ような複数の評価値算出式の全てを用いて 幣の各々の評価値を算出する場合と比較し 、使用される評価値算出式セットでひとと り演算すればよいだけで複数金種分の評価 算出演算を行うことがないので、紙幣の金 や真偽等の種別を識別するのに必要な演算 理は1回でよいのでこの時間を短くすること ができる。しかも、紙幣の金種や真偽等の種 別の各々の対応する予め設定された複数の閾 値を用いて紙幣の種別を識別しているので、 紙幣の金種等の違いにもかかわらず使用され る閾値が1つのみとなっている場合と比較し 、紙幣の金種や真偽等の種別の識別の精度 高くすることができる。
なお、本発明による紙幣識別装置および 幣識別方法は、上記の態様に限定されるも ではなく、様々の変更を加えることができ 。
例えば、上述の例では、紙幣識別装置220 紙幣の金種および真偽の両方について識別 行う場合について説明したが、このような に限定されることはなく、紙幣識別装置220 紙幣の金種のみ、または紙幣の真偽のみを 別するようになっていてもよい。この場合 も、紙幣識別装置220の各センサ21ac、21bc、24 、26の全部または一部により紙幣の検知が行 れ、評価値算出部30において、紙幣の各検 結果に基づいて、各センサ21ac、21bc、24、26 全部または一部に係る評価値が算出される そして、識別部32において、紙幣の金種に対 応する複数の予め設定された閾値、または紙 幣の真偽に対応する複数の予め設定された閾 値を用いて紙幣の金種または真偽が識別され 、各センサ21ac、21bc、24、26の検知結果に対応 する識別結果の全部または一部が考慮される ことにより紙幣の金種または真偽が最終的に 識別される。
また、紙幣識別装置220は、紙幣の金種や 送方向、真偽以外にも、紙幣の正損あるい 新旧(具体的には、例えばドル紙幣における 発行年)を識別するようになっていてもよい 更に他の紙幣識別装置220として、紙幣の金 を識別するとともに、紙幣の正損、または 旧等を並列して識別するようなものを用い もよい。
ここで、紙幣識別装置220が紙幣の金種を 別するとともに紙幣の正損を識別するよう 構成について説明する。
この場合、赤外光ラインセンサ21bcの赤外 LED光源に対応させて透過光量検知手段を設け ることにより、紙幣の正損の識別を行うこと ができる。すなわち、このような透過光量検 知手段の出力信号は、紙幣が新しい場合は出 力が大きく、紙幣が古くなり汚れてくると透 過光量が吸収されて出力が小さくなるという 特性を有する。この特性を用いて、透過光量 による区分を段階的に設定することにより、 紙幣の正損の識別を行うことができる。
前述の赤外光ラインセンサ21bcの記載にお いて説明を行った、ブロック値Bij(iはチャン ル番号、jは先頭からの番号)に基づいて、 幣の正損の識別を行う。紙幣の正損の識別 おいては、一般的にインクがのっていない 紙部が用いられる。このため、紙幣の4方向 いずれかに対して白紙部がある場所のブロ クが識別対象ブロックとして選ばれる。図1 1に、赤外光ラインセンサ21bcによる紙幣の正 の識別に係る閾値テーブルを示す。
次に、更なる変形例として、厚み検知セ サ22について説明する。この厚み検知セン 22において、2本の軸(紙幣の通路の下方にあ 第1軸およびこの通路の上方にある第2軸)が 行に設けられ、それぞれの末端にはプーリ が取り付けられている。第1軸には、通常の 構成を有するローラからなる基準ローラが取 り付けられている。第2軸には、基準ローラ 上方に位置し軸方向が基準ローラと平行で る検知ローラが配置されている。
この検知ローラを構成する筒状部材と第2 軸との間には、支持ゴムによって構成される 接続部材が嵌装され、この接続部材を介して 軸に筒状部材が取り付けられている。これに より、検知ローラは基準ローラに押し付けら れ、互いの外周が当接した状態におかれてい る。
検知ローラの上面に、当該検知ローラの 動量を検知する検出片が設けられており、 の上方に、この検知片の動きを検知する磁 センサが配設されている。また、この検知 ーラはバネによって下方に付勢されている 磁気センサが検知ローラの動きに比例する 圧を出力する。待機時において、検知ロー が基準ローラに当接した位置にあり、磁気 ンサの出力を、待機時を基準状態として記 する。
両ローラの間に正常な1枚の紙幣が進入し た場合には、検知ローラが紙幣の厚み分だけ 上昇し、この上昇量を磁気センサが読み取り 、これに応じた信号を出力する。2枚重なっ 紙幣が両ローラの間に進入した場合には、 知ローラが2枚分の紙幣の厚み分だけ上昇し この上昇量を磁気センサが読み取り、これ 応じた信号を出力する。
テープが貼られた紙幣が両ローラの間に 入した場合には、テープが貼られていない 分がローラ間にあるときには検知ローラは 幣1枚の厚み分だけ上昇する。テープが貼ら れた部分がローラ間に達すると、その位置に 対応する検知ローラがテープの厚み分だけ余 分に上昇する。
上述のような構成により、信号としては 幣一枚分のデータを採取する。メカクロッ を計数し、所定のピッチにて、例えば2mm紙 が進む毎に、電圧値をAD変換して読み取り1 の紙幣についてゾーン値Ziとしてメモリに 納する。
評価値の例としては、紙幣の短手方向の さに相当するゾーン値の総和σZi(i=1~33)を第1 の評価式とし、ゾーンZiが各150を超えるゾー 数を第2の評価式、およびゾーンZiが各200を えるゾーン数を第3の評価式とする。
様々な国の紙幣を識別対象にすると、判 する紙幣の種類に応じて札長が異なるので 紙幣の金種に応じて取り込むゾーン数が異 ることになる。更に紙幣の厚みも異なるの 、評価用の閾値も異なることになる。
厚み検知センサ22は、厚みが全金種にわ って均一なドル紙幣を例にとると、金種判 に用いることも真偽を判定することもでき い。しかしながら、ローラの位置する部分 札折れ部分があるか、2枚以上の重送が行わ ているか、あるいは紙幣のある部分にテー が貼られているか等を検知することができ 。閾値は金種毎に設ける必要はなく、損券 するか重送であるかを判断して判定不能券 して判断することになる。判定不能券と判 された場合は、最終的にはリジェクト部50 送られて収納される。図12に、厚み検知セン サ22による紙幣の正損の識別に係る閾値テー ルを示す。
また、紙幣識別装置220の検知部は、赤色 ラインセンサ21ac、赤外光ラインセンサ21bc 磁気センサ24、光センサ26および厚み検知セ サ22からなるものに限定されることはなく 例えば紙幣のサイズ(紙幣の短手方向の長さ 長手方向の長さが金種毎に異なっている必 がある)を検知する機構を有するものであっ てもよい。この場合、評価値算出部30は、こ ような紙幣のサイズに係る評価値を、特定 評価値算出式により算出する。
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