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Title:
BASE STATION DEVICE AND COMMUNICATION CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/108224
Kind Code:
A1
Abstract:
A base station device to communicate with a user device by using a shared channel of an up-link is provided with a user selecting means for selecting a user device to which the base station device allocates a wireless resource depending on whether it receives a signal requesting the allocation of the shared channel of the up-link from the user device. The base station device is also provided with a coefficient calculating means for calculating a coefficient indicative of a priority order to allocate the wireless resource to the user device and a user selecting means for selecting the user device to which the base station device allocates the wireless resource in accordance with the coefficient, wherein the coefficient calculating means calculates the coefficient at least one of a priority class of data, a wireless quality of a reference signal transmitted from the user device, a length of time for which no shared channel is allocated, whether or not a scheduling request is received, an allocation frequency, an average transmission speed, a target transmission speed and whether or not it is at reception timing in a measurement mode of different frequency cells.

Inventors:
ISHII HIROYUKI (JP)
UMESH ANIL (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053304
Publication Date:
September 12, 2008
Filing Date:
February 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NTT DOCOMO INC (JP)
ISHII HIROYUKI (JP)
UMESH ANIL (JP)
International Classes:
H04J1/00; H04J11/00; H04W74/06
Domestic Patent References:
WO2006109492A12006-10-19
WO2006112359A12006-10-26
Foreign References:
JP2004096268A2004-03-25
JP2005244513A2005-09-08
JP2006303699A2006-11-02
JP2006311440A2006-11-09
JP2002077984A2002-03-15
JPH08172405A1996-07-02
JP2007052111A2007-03-01
JP2007161940A2007-06-28
JP2007329028A2007-12-20
Other References:
"Physical Layer Aspects for Evolved UTRA", 3GPP TR 25.814 (V7.0.0), June 2006 (2006-06-01)
See also references of EP 2124470A4
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Tadahiko (Yebisu Garden Place Tower20-3, Ebisu 4-Chom, Shibuya-Ku Tokyo 32, JP)
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Claims:
 ユーザ装置と上りリンクの共有チャネルを用いて通信を行う基地局装置であって:
 前記ユーザ装置から上りリンクの共有チャネルの割り当てを要求する信号を受信しているか否かに基づいて、無線リソースを割り当てるユーザ装置を選択するユーザ選択手段;
 を備えることを特徴とする基地局装置。
 前記上りリンクの共有チャネルの割り当てを要求する信号は、スケジューリングリクエストである請求項1に記載の基地局装置。
 ユーザ装置と上りリンクの共有チャネルを用いて通信を行う基地局装置であって:
 前記ユーザ装置に無線リソースを割り当てる優先順位を示す係数を計算する係数計算手段;
 前記係数にしたがって、無線リソースを割り当てるユーザ装置を選択するユーザ選択手段;
 を備え、
 前記係数計算手段は、
 データの優先度クラス;
 ユーザ装置から送信されるリファレンス信号の無線品質;
 共有チャネルが割り当てられていない時間の大きさ;
 スケジューリングリクエストを受信しているか否か;
 割り当て頻度;
 平均の伝送速度;
 目標の伝送速度;
 異なる周波数のセルを測定するモードにおける受信タイミングにあるか否か;
 のうち少なくとも1つに基づいて、前記係数を計算する基地局装置。
 前記係数計算手段は、ユーザ装置が有するデータ種別の内、最も優先度の高いデータ種別に基づいて、前記係数を計算する請求項3に記載の基地局装置。
 前記係数計算算出手段は、
 前記平均の伝送速度を、当該移動局から報告されるバッファ内のデータ量に関する情報から推定されるデータサイズに基づいて算出されることを特徴とする請求項3に記載の基地局装置。
 ユーザ装置と上りリンクの共有チャネルを用いて通信を行う基地局装置であって:
 前記ユーザ装置を、2つ以上の階層に階層化する階層化手段;
 前記ユーザ装置に無線リソースを割り当てる優先順位を示す係数を計算する係数計算手段;
 上記2つ以上の階層の内、高い階層のユーザ装置から順に、前記係数にしたがって、無線リソースを割り当てるユーザ装置を選択するユーザ選択手段;
 を備え、
 前記係数計算手段は、
 データの優先度クラス;
 ユーザ装置から送信されるリファレンス信号の無線品質;
 共有チャネルが割り当てられていない時間の大きさ;
 スケジューリングリクエストを受信しているか否か;
 割り当て頻度;
 平均の伝送速度;
 目標の伝送速度;
 異なる周波数のセルを測定するモードにおける受信タイミングにあるか否か;
 のうち、少なくとも1つに基づいて、前記係数を計算することを特徴とする基地局装置。
 前記階層化手段は、
 データの優先度に基づいて階層化を行うことを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
 前記階層化手段は、
 セル内の混雑度が高い場合にのみ、優先度が高いユーザ装置または論理チャネルを、最も優先度の高い階層に属するとみなすことを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
 前記ユーザ選択手段は、
 スケジューリングリクエストを送信し、かつ、前記スケジューリングリクエストの送信から、一度も上りリンクの共有チャネルの送信を行っていないユーザ装置を、優先度の高い階層に属するとみなすことを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
 前記係数計算算出手段は、
 前記平均の伝送速度を、当該移動局から報告されるバッファ内のデータ量に関する情報から推定されるデータサイズに基づいて算出されることを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
 前記データサイズは、優先度の高いデータから送信されるという前提に基づいて推定されることを特徴とする請求項10に記載の基地局装置。
 上りリンクの共有チャネルを用いて基地局装置と通信を行うユーザ装置であって:
 前記共有チャネルを用いて、2つ以上の論理チャネルから構成されるトランスポートチャネルを送信する場合に、前記2つ以上の論理チャネルの内、最も優先度の高い論理チャネルの最大再送回数を、前記トランスポートチャネルの最大再送回数に設定するユーザ装置。
 ユーザ装置と上りリンクの共有チャネルを用いて通信を行う基地局装置であって:
 前記ユーザ装置から報告されるバッファ内のデータ量に関する情報と、前記情報を受信したタイミング以降に前記ユーザ装置から受信したデータ量とに基づいて、前記ユーザ装置のバッファ内のデータ量を算出する算出手段;
 を備える基地局装置。
 ユーザ装置と上りリンクの共有チャネルを用いて通信を行う基地局装置における通信制御方法であって:
 前記ユーザ装置を、2つ以上の階層に階層化する第1ステップ;
 前記ユーザ装置に無線リソースを割り当てる優先順位を示す係数を計算する第2ステップ;
 上記2つ以上の階層の内、高い階層のユーザ装置から順に、前記係数にしたがって、無線リソースを割り当てるユーザ装置を選択する第3ステップ;
 を備え、
 前記第2ステップは、
 データの優先度クラス;
 ユーザ装置から送信されるリファレンス信号の無線品質;
 共有チャネルが割り当てられていない時間の大きさ;
 スケジューリングリクエストを受信しているか否か;
 割り当て頻度;
 平均の伝送速度;
 目標の伝送速度;
 異なる周波数のセルを測定するモードにおける受信タイミングにあるか否か;
 のうち、少なくとも1つに基づいて、前記係数を計算することを特徴とする通信制御方法。
Description:
基地局装置及び通信制御方法

 本発明は、下りリンクにおいて直交周波 分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple xing)を適用する移動通信システムに関し、特 基地局装置及び通信制御方法に関する。

 W-CDMAやHSDPAの後継となる通信方式、すな ちLTE(Long Term Evolution)が、W-CDMAの標準化団体 3GPPにより検討され、無線アクセス方式とし 、下りリンクについてはOFDM、上りリンクに いてはSC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Mult iple Access)が検討されている(例えば、非特許 献1参照)。

 OFDMは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯 域(サブキャリア)に分割し、各周波数帯上に ータを載せて伝送を行う方式であり、サブ ャリアを周波数上に、一部重なりあいなが も互いに干渉することなく密に並べること 、高速伝送を実現し、周波数の利用効率を げることができる。

 SC-FDMAは、周波数帯域を分割し、複数の端 末間で異なる周波数帯域を用いて伝送するこ とで、端末間の干渉を低減することができる 伝送方式である。SC-FDMAでは、送信電力の変 が小さくなる特徴を持つことから、端末の 消費電力化及び広いカバレッジを実現でき 。

 上述したLTEは、下りリンク及び上りリン において共有チャネルを用いた通信システ である。例えば、上りリンクにおいては、 地局装置は、サブフレーム毎(1ms毎)に、上 共有チャネルを用いて通信を行うユーザ装 を選別し、選別したユーザ装置に対して、 りリンクの制御チャネルを用いて、所定の ブフレームにおいて、上記共有チャネルを いて通信を行うことを指示し、ユーザ装置 、上記下りリンクの制御チャネルに基づい 、上記共有チャネルを送信する。基地局装 は、ユーザ装置から送信された上記共有チ ネルを受信し、復号を行う。ここで、上述 たような、共有チャネルを用いて通信を行 ユーザ装置を選別する処理は、スケジュー ング処理と呼ばれる。

 また、LTEでは、適応変調・符号化(Adaptive Modulation and Coding)が適用されるため、上記 有チャネルの送信フォーマットはサブフレ ム毎に異なる。ここで、上記送信フォーマ トとは、例えば、周波数リソースであるリ ースブロックの割り当て情報や変調方式、 イロードサイズ、送信電力に関する情報、Re dundancy versionパラメータやプロセス番号等のH ARQに関する情報や、MIMO適用時のリファレン 信号の系列等のMIMOに関する情報等である。 記当該サブフレームにおいて共有チャネル 用いて通信を行うユーザ装置の識別情報や 上記共有チャネルの送信フォーマットは、 とめて、Uplink Scheduling Grantと呼ばれる。

 LTEにおいては、上述した、当該サブフレー において共有チャネルを用いて通信を行う ーザ装置の識別情報や、上記共有チャネル 送信フォーマットは、物理下りリンク制御 ャネルPhysical Downlink Control Channel(PDCCH)によ って通知される。尚、上記物理下りリンク制 御チャネルPDCCHは、DL L1/L2 Control Channelとも ばれる。
3GPP TR 25.814 (V7.0.0), "Physical Layer Aspects  for Evolved UTRA," June 2006

 上述したスケジューリング処理やAMCにお る送信フォーマットの決定処理は、適切に 御されない場合、伝送特性の劣化、あるい 、無線容量の劣化につながる。

 そこで、本発明は、上述した問題点に鑑 、その目的は、LTEの上りリンクにおいて、 切にスケジューリング処理やAMCにおける送 フォーマットの決定処理を行うことのでき 基地局装置及び通信制御方法を提供するこ にある。

 上記課題を解決するため、本発明の基地局 置は、
 ユーザ装置と上りリンクの共有チャネルを いて通信を行う基地局装置であって:
 前記ユーザ装置から上りリンクの共有チャ ルの割り当てを要求する信号を受信してい か否かに基づいて、無線リソースを割り当 るユーザ装置を選択するユーザ選択手段;
 を備えることを特徴の1つとする。

 本発明の他の基地局装置は、
 ユーザ装置と上りリンクの共有チャネルを いて通信を行う基地局装置であって:
 前記ユーザ装置に無線リソースを割り当て 優先順位を示す係数を計算する係数計算手 ;
 前記係数にしたがって、無線リソースを割 当てるユーザ装置を選択するユーザ選択手 ;
 を備え、
 前記係数計算手段は、
 データの優先度クラス;
 ユーザ装置から送信されるリファレンス信 の無線品質;
 共有チャネルが割り当てられていない時間 大きさ;
 スケジューリングリクエストを受信してい か否か;
 割り当て頻度;
 平均の伝送速度;
 目標の伝送速度;
 異なる周波数のセルを測定するモードにお る受信タイミングにあるか否か;
 のうち少なくとも1つに基づいて、前記係数 を計算することを特徴の1つとする。

 本発明の他の基地局装置は、
 ユーザ装置と上りリンクの共有チャネルを いて通信を行う基地局装置であって:
 前記ユーザ装置を、2つ以上の階層に階層化 する階層化手段;
 前記ユーザ装置に無線リソースを割り当て 優先順位を示す係数を計算する係数計算手 ;
 上記2つ以上の階層の内、高い階層のユーザ 装置から順に、前記係数にしたがって、無線 リソースを割り当てるユーザ装置を選択する ユーザ選択手段;
 を備え、
 前記係数計算手段は、
 データの優先度クラス;
 ユーザ装置から送信されるリファレンス信 の無線品質;
 共有チャネルが割り当てられていない時間 大きさ;
 スケジューリングリクエストを受信してい か否か;
 割り当て頻度;
 平均の伝送速度;
 目標の伝送速度;
 異なる周波数のセルを測定するモードにお る受信タイミングにあるか否か;
 のうち、少なくとも1つに基づいて、前記係 数を計算することを特徴の1つとする。

 本発明のユーザ装置は、
 上りリンクの共有チャネルを用いて基地局 置と通信を行うユーザ装置であって:
 前記共有チャネルを用いて、2つ以上の論理 チャネルから構成されるトランスポートチャ ネルを送信する場合に、前記2つ以上の論理 ャネルの内、最も優先度の高い論理チャネ の最大再送回数を、前記トランスポートチ ネルの最大再送回数に設定することを特徴 1つとする。

 本発明の他の基地局装置は、
 ユーザ装置と上りリンクの共有チャネルを いて通信を行う基地局装置であって:
 前記ユーザ装置から報告されるバッファ内 データ量に関する情報と、前記情報を受信 たタイミング以降に前記ユーザ装置から受 したデータ量とに基づいて、前記ユーザ装 のバッファ内のデータ量を算出する算出手 ;
 を備えることを特徴の1つとする。

 本発明の通信制御方法は、
 ユーザ装置と上りリンクの共有チャネルを いて通信を行う基地局装置における通信制 方法であって:
 前記ユーザ装置を、2つ以上の階層に階層化 する第1ステップ;
 前記ユーザ装置に無線リソースを割り当て 優先順位を示す係数を計算する第2ステップ ;
 上記2つ以上の階層の内、高い階層のユーザ 装置から順に、前記係数にしたがって、無線 リソースを割り当てるユーザ装置を選択する 第3ステップ;
 を備え、
 前記第2ステップは、
 データの優先度クラス;
 ユーザ装置から送信されるリファレンス信 の無線品質;
 共有チャネルが割り当てられていない時間 大きさ;
 スケジューリングリクエストを受信してい か否か;
 割り当て頻度;
 平均の伝送速度;
 目標の伝送速度;
 異なる周波数のセルを測定するモードにお る受信タイミングにあるか否か;
 のうち、少なくとも1つに基づいて、前記係 数を計算することを特徴の1つとする。

 本発明の実施例によれば、LTEの上りリン において、適切にスケジューリング処理やA MCにおける送信フォーマットの決定処理を行 ことのできる基地局装置及び通信制御方法 実現できる。

本発明の実施例に係る無線通信システ の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るUL MACデータ送 信手順を示すフロー図である。 本発明の一実施例に係るスケジューリ グ係数計算処理および候補UEの選択処理を すフロー図である。 本発明の一実施例に係るTFR selectionに わる制御を示すフロー図である。 UL TF Related Tableを示す説明図である。 本発明の一実施例に係る基地局装置を す部分ブロック図である。 本発明の一実施例に係るUL Scheduling Gr antとPHICHの送信方法を示すフロー図である。 本発明の一実施例に係るスケジューリ ング係数計算処理および候補UEの選択処理を すフロー図である。 上りリンクTFR選択処理を示すフロー図 ある。 Persistent Resourceの割り当てがあるUEに対 してDynamic Schedulingによる無線リソースの割 当てが行われた場合に、そのPersistent Resource を確保することの効果を示す図である。 Persistent Resourceの割り当てがあるUEに してDynamic Schedulingによる無線リソースの割 当てが行われた場合に、そのPersistent Resourc eを確保することの効果を示す図である。 上りリンクTFR選択の処理を示すフロ 図である。 上りリンクTFR選択の処理を示す別の ロー図である。 PathlossとP OFFSET との関係の一例を示す図である。 TF_Related_tableの一例を示す図である。 TF_Related_tableの一例を示す図である。 UEにおける干渉のメカニズムのイメー ジ図である。 上りリンクの送信信号による下りリ クの受信信号への干渉のイメージ図である Temporary RB groupの決定方法を示すフロ 図である。 PathlossとMCSとの関係の一例を示す図で る。 本発明の一実施例に係る基地局装置を 示す図である。

符号の説明

50 セル
100 1 、100 2 、100 3 、100 n  ユーザ装置
200 基地局装置
206 スケジューリング係数計算部
210 トランスポートフォーマット・リソース ロック選択部
212 レイヤー1処理部
300 アクセスゲートウェイ装置
400 コアネットワーク

 (実施例1)
 次に、本発明を実施するための最良の形態 、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ 明する。

 なお、実施例を説明するための全図にお て、同一機能を有するものは同一符号を用 、繰り返しの説明は省略する。

 本発明の実施例に係る基地局装置が適用 れる無線通信システムについて、図1を参照 して説明する。

 無線通信システム1000は、例えばEvolved UTRA  and UTRAN(別名:Long Term Evolution、或いは、Super 3G)が適用されるシステムであり、基地局装 (eNB: eNode B)200と複数のユーザ装置(UE: User E quipment、あるいは、移動局とも呼ばれる)100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n 、nはn>0の整数)とを備える。基地局装置200 、上位局、例えばアクセスゲートウェイ装 300と接続され、アクセスゲートウェイ装置3 00は、コアネットワーク400と接続される。こ で、ユーザ装置100 n はセル50において基地局装置200とEvolved UTRA a nd UTRANにより通信を行う。

 以下、ユーザ装置100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n )については、同一の構成、機能、状態を有 るので、以下では特段の断りがない限りユ ザ装置100 n として説明を進める。

 無線通信システム1000は、無線アクセス方 式として、下りリンクについてはOFDM(直交周 数分割多元接続)、上りリンクについてはSC- FDMA(シングルキャリア-周波数分割多元接続) 適用される。上述したように、OFDMは、周波 帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア )に分割し、各周波数帯上にデータを載せて 送を行う方式である。SC-FDMAは、周波数帯域 分割し、複数の端末間で異なる周波数帯域 用いて伝送することで、端末間の干渉を低 することができる伝送方式である。

 ここで、Evolved UTRA and UTRANにおける通信 チャネルについて説明する。

 下りリンクについては、各ユーザ装置100 n で共有して使用される物理下りリンク共有チ ャネル(PDSCH: Physical Downlink Shared Channel)と、 物理下りリンク制御チャネル(PDCCH: Physical Do wnlink Control Channel)とが用いられる。上記物 下りリンク制御チャネルは、DL L1/L2 Control  Channelとも呼ばれる。下りリンクでは、物理 りリンク制御チャネルにより、下り共有物 チャネルにマッピングされるユーザの情報 トランスポートフォーマットの情報、上り 有物理チャネルにマッピングされるユーザ 情報やトランスポートフォーマットの情報 上り共有物理チャネル(トランスポートチャ ルとしてはUplink Shared Channel(UL-SCH))の送達 認情報などが通知される。または、物理下 リンク共有チャネルによりユーザデータが 送される。上記ユーザデータは、トランス ートチャネルとしては、下りリンク共有チ ネルDonwlink-Share Channel (DL-SCH)である。

 上りリンクについては、各ユーザ装置100 n で共有して使用される物理上りリンク共有チ ャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)と、LTE の制御チャネルとが用いられる。制御チャ ルには、物理上りリンク共有チャネルと時 多重されるチャネルと、周波数多重される ャネルの2種類がある。周波数多重されるチ ャネルは、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH :Physical Uplink Control Channel)と呼ばれる。

 上りリンクでは、LTE用の制御チャネルに り、下りリンクにおける共有チャネルのス ジューリング、適応変復調・符号化(AMC: Ada ptive Modulation and Coding)に用いるための下り ンクの品質情報(CQI: Channel Quality Indicator)及 び下りリンクの共有チャネルの送達確認情報 (HARQ ACK information)が伝送される。また、物理 上りリンク共有チャネルによりユーザデータ が伝送される。上記ユーザデータは、トラン スポートチャネルとしては、上りリンク共有 チャネルUplink-Share Channel (UL-SCH)である。

 [1. 上りリンクMAC通信制御方法]
 次に、本実施例に係る基地局装置において 行される通信制御方法としての上りリンクM AC(UL MAC)制御手順について説明する。

 本実施例において、論理チャネルは、例 ば無線ベアラ(Radio bearer)に対応する。また プライオリティクラス(Priority class)は、例 ば優先度に対応する。

 尚、「当該サブフレーム(Sub-frame)」とは 特に断りがなければ、スケジューリングの 象となる上りリンク共有チャネル(UL-SCH)が移 動局により送信されるサブフレームを指す。

 また、以下の説明において、ダイナミッ スケジューリングとは、動的に無線リソー の割り当てを行う第1のリソース割り当て方 法に相当する。ダイナミックスケジューリン グが適用される上りリンク共有チャネル(UL-SC H)は、該ユーザ装置に対して任意のサブフレ ムにおいて無線リソースが割り当てられ、 の場合の送信フォーマット、すなわち、周 数リソースであるリソースブロックの割り て情報や変調方式、ペイロードサイズ、送 電力に関する情報、Redundancy versionパラメー タやプロセス番号等のHARQに関する情報や、MI MO適用時のリファレンス信号の系列等のMIMOに 関する情報等は、様々な値が設定される。

 一方、パーシステントスケジューリング は、データ種別、あるいは、データを送受 するアプリケーションの特徴に応じて、一 周期毎にデータの送信機会を割り当てるス ジューリング方法であり、一定周期毎に無 リソースの割り当てを行う第2のリソース割 り当て方法に相当する。すなわち、パーシス テントスケジューリングが適用される上りリ ンク共有チャネル(UL-SCH)は、該ユーザ装置に して所定のサブフレームにおいて無線リソ スが割り当てられ、その場合の送信フォー ット、すなわち、周波数リソースであるリ ースブロックの割り当て情報や変調方式、 イロードサイズ、送信電力に関する情報、R edundancy versionパラメータやプロセス番号等の HARQに関する情報や、MIMO適用時のリファレン 信号の系列等のMIMOに関する情報等は、所定 の値が設定される。すなわち、予め決められ たサブフレームにおいて無線リソースが割り 当てられ、予め決められた送信フォーマット で上りリンク共有チャネル(UL-SCH)が送信され 。上記予め決められたサブフレームは、例 ば、一定の周期となるように設定されても い。また、上記予め決められた送信フォー ットは、一種類である必要はなく、複数の 類が存在してもよい。

 [2. 物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)の送 帯域の割当て単位]
 本実施例では、周波数方向の送信帯域の割 て単位として、リソースブロック(RB:Resource Block)を用いる。1RBは、例えば、180kHzに相当 、システム帯域幅が5MHzの場合には、25個のRB が存在し、システム帯域幅が10MHzの場合には 50個のRBが存在し、システム帯域幅が20MHzの 合には、100個のRBが存在する。PUSCHの送信帯 域の割当ては、RBを単位としてサブフレーム( Sub-frame)毎に行われる。また、DFT sizeは、そ 因数として2、3、5以外の数を含まないよう RBの割り当てが行われる。すなわち、DFT size は、2、3、5のみを因数とする数となる。

 尚、上りリンク共有チャネル(UL-SCH)の再 においては、基地局装置200は、対応するUplin k Scheduling Grantを送信してもよいし、送信し くてもよい。基地局装置200が、上記上りリ ク共有チャネル(UL-SCH)の再送のためのUplink  Scheduling Grantを送信する場合には、移動局は 上記Uplink Scheduling Grantに従って、上記上り リンク共有チャネル(UL-SCH)の再送を行う。こ で、Uplink Scheduling Grantとは、上述したよう に、当該サブフレームにおいて共有チャネル を用いて通信を行うユーザ装置の識別情報や 、上記共有チャネルの送信フォーマット、す なわち、周波数リソースであるリソースブロ ックの割り当て情報や変調方式、ペイロード サイズ、送信電力に関する情報、Redundancy ver sionパラメータやプロセス番号等のHARQに関す 情報や、MIMO適用時のリファレンス信号の系 列等のMIMOに関する情報等のことである。尚 上記Uplink Scheduling Grantのうち、一部の情報 みが、初回送信から変更されるといった制 が行われてもよい。例えば、周波数リソー であるリソースブロックの割り当て情報と 送信電力に関する情報のみが変更されると った制御が行われてもよい。また、基地局 置200が、上記上りリンク共有チャネル(UL-SCH )の再送のためのUplink Scheduling Grantを送信し い場合には、移動局は、初回送信のためのU plink Scheduling Grant、または、当該上りリンク 共有チャネル(UL-SCH)に関する、その前に受信 たUplink Scheduling Grantに従って、上記上りリ ンク共有チャネル(UL-SCH)の再送を行う。上記 理は、ダイナミックスケジューリングが適 されるPUSCH(トランスポートチャネルとして UL-SCH)に関して行われる。また、パーシステ ントスケジューリングが適用されるPUSCH(トラ ンスポートチャネルとしてはUL-SCH)に関して われてもよい。また、ランダムアクセス手 におけるMessage3に関しては、上りリンク共有 チャネル(UL-SCH)の再送においては、基地局装 200は、常に、Uplink Scheduling Grantを送信しな いという処理を行ってもよい。

 ここで、ダイナミックスケジューリング 、動的に無線リソースの割り当てを行うリ ースの第1の割り当て方法に相当する。

 [3. UL MACデータ送信手順]
 次に、上りリンクMAC(UL MAC)データ送信手順 ついて、図2を参照して説明する。図2は、 ケジューリング係数の計算によるスケジュ リング処理から、トランスポートフォーマ ト(Transport format)及び割り当てられるRBを決 するUL TFR selection処理までの手順を示した のである。

 [3.1. UL MAC最大多重N ULMAX 設定]
 基地局装置200において、UL MAC最大多重数N ULMAX 設定が行われる(ステップS202)。UL MAC最大多 数N ULMAX は、ダイナミックスケジューリング(Dynamic Sc heduling)が適用される上りリンク共有チャネル (UL-SCH)の、1サブフレームにおける最大多重数 (初回送信のUL-SCHと再送のUL-SCHの両方を含む )であり、外部入力インタフェース(IF)より指 定される。

 [3.2. スケジューリング係数の計算(Calculation  for Scheduling coefficients)]
 次に、基地局装置200において、スケジュー ング係数の計算(Calculation for Scheduling coeffi cients)が行われる(ステップS204)。当該Sub-frame おいてDynamic schedulingによる無線リソースの り当てが行われるUEを選択する。上記当該Su b-frameにおいてDynamic schedulingによる無線リソ スの割り当てが行われるUEに対して、次の りリンクトランスポートフォーマット及び ソース選択の処理が行われる。

 当該Sub-frameにおいてDynamic schedulingによる無 線リソースの割り当てが行われるUEの数をN UL-SCH と定義する。 
 [3.4. 上りリンクトランスポートフォーマッ ト及びリソース選択(Uplink Transport format and  Resource selection)(UL TFR selection)]
 次に、基地局装置200において、上りリンク ランスポートフォーマット及びリソース選 が行われる(ステップS208)。物理ランダムア セスチャネル(PRACH)の無線リソース(RB)の確 、禁止無線リソース(RB)の確保、パーシステ トスケジューリング(Persistent scheduling)が適 されるUL-SCHの無線リソース(RB)の確保を行っ た後、Dynamic schedulingが適用されるUL-SCH(初回 信と再送の両方を含む)に関する送信フォー マットの決定と無線リソースの割り当てを行 う。

 [4. Calculation for Scheduling coefficients]
 次に、ステップS204において行われるスケジ ューリング係数の計算について、図3を参照 て説明する。

 [4.1. 処理フロー]
 図3に、スケジューリング係数の計算により 、Dynamic schedulingによる無線リソースの割り てが行われるUEの候補の選択を行う処理フロ ーを示す。基地局装置200は、LTEアクティブ(LT E active)状態(RRC connected状態)にある全てのUE 対して以下の処理を実行する。

 まず、n=1、N Scheduling =0、N Retransmission =0に設定される(ステップS302)。ここで、nはユ ーザ装置100 n のインデックスであり、n=1,・・・,N(N>0の 数)である。

 [4.1.1. Renewal of HARQ Entity Status]
 次に、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)エンテ ィティステータスの更新(Renewal of HARQ Entity Status)が行われる(ステップS304)。ここでは、 該UEに関する、UL-SCHのCRC check結果がOKであ たプロセスを解放する。

 また、最大再送回数に達したプロセスを 放し、プロセス内のユーザデータを廃棄す 。ここで、最大再送回数とは、「UEが送信 る可能性のある全ての論理チャネルの中で 最も大きな最大再送回数の値」とする。

 尚、UEは、MAC PDUに多重される論理チャネ ルの中で、最も優先度の高いPriority Classの論 理チャネルの最大再送回数に基づいてHARQの 送を行う。すなわち、ユーザ装置は、共有 ャネルを用いて、2つ以上の論理チャネルか 構成されるトランスポートチャネルを送信 る場合に、前記2つ以上の論理チャネルの内 、最も優先度の高い論理チャネルの最大再送 回数を、前記トランスポートチャネルの最大 再送回数に設定する。

 さらに、上りリンク共有チャネルの電力 定により、UEのUL-SCH未送信を検出したプロ スを解放する。

 [4.1.2. HARQ再送信のチェック(HARQ Retransmission  Check)]
 次に、HARQ再送信のチェック(HARQ Retransmission  Check)が行われる(ステップS306)。当該Sub-frame おいて、当該UEが送信すべき再送データを するか否かを判定する。ここで、「送信す き再送データ」とは、以下の4つの条件を全 満たす再送データのことを指す。
・Synchronous HARQの再送タイミングである
・過去のUL-SCHのCRC check結果がOKでない
・最大再送回数に達していない
・上りリンク共有チャネルの電力判定で「UL- SCH未送信」と検出されていない
 当該UEが送信すべき再送データを有する場 に「再送信有り(Retransmission)」を返し、それ 外の場合に「再送信無し(No retransmission)」 返す。HARQ Retransmission Checkの結果がNo retrans missionの場合には、メジャメントギャップの ェック(Measurement Gap Check)の処理に進む(ステ ップS310)。

 尚、UL-SCHの最大再送回数は、論理チャネ のPriority class毎に設定されるため、eNBは、 信される可能性のある全ての論理チャネル Priority classの最大再送回数の内、最も大き 最大再送回数を想定して本処理を行う。

 HARQ Retransmission Checkの結果がRetransmissionの 合には、N Retransmission ++として(ステップS308)、当該UEを初回送信の めのスケジューリングの対象から除外する また、当該Sub-frameにおいて、当該UEが有する Persistent schedulingが適用される論理チャネル Persistent Resourceが割り当てられている場合に は、上記Persistent Resourceを解放する。上記Pers istent Resource内のRBは、Dynamic schedulingが適用 れるUL-SCHに関するUL TFR Selectionに用いられ 。

 結果として、Persistent schedulingの初回送信 よりも、Dynamic schedulingの再送を優先するこ とする。

 [4.1.3. メジャメントギャップのチェック(Mea surement Gap Check)]
 次に、メジャメントギャップのチェック(Mea surement Gap Check)が行われる(ステップS310)。す なわち、UEが異なる周波数のセルの測定を行 ている時間間隔が、下りリンクにおいて上 リンク共有チャネルのための物理下りリン 制御チャネルを送信するタイムフレーム、 有チャネルを受信するタイムフレーム又は りリンク共有チャネルに対する送達確認情 を送信するタイムフレームと重なる場合に 、当該UEに上りリンク共有チャネルを割り てない。上記物理下りリンク制御チャネル おいて、上記上りリンク共有チャネルに関 るUL Scheduling Grantが送信される。

 ここで、上記異なる周波数のセルとは、E volved UTRA and UTRANのセルであってもよいし、 異なるシステムのセルであってもよい。例え ば、異なるシステムとして、GSM、WCDMA、TDD-CDM A、CDMA2000、WiMAX等が考えられる。

 具体的には、当該UEの初回送信と2回目送 に関して、物理下りリンク制御チャネルを 信するSub-frameがMeasurement gapに含まれるか否 か、または、当該UL-SCHを送信するSub-frameがMea surement gapに含まれるか否か、または、上記UL -SCHに対するACK/NACKを送信するSub-frameがMeasureme nt gapに含まれるか否かを判定する。物理下 リンク制御チャネルを送信するSub-frameがMeasu rement gapに含まれる、または、当該UL-SCHを送 するSub-frameがMeasurement gapに含まれる、また は、上記UL-SCHに対するACK/NACKを送信するSub-fra meがMeasurement gapに含まれると判定した場合に NGを返し、それ以外の場合にOKを返す。Measurem ent gapは、UEが異周波ハンドオーバ、または 異システムハンドオーバを行うために、異 る周波数のセルの測定を行っている時間間 であり、その時間には通信できないため、 動局は、物理下りリンク制御チャネルを受 できない。また、同様の理由で、上りリン 共有チャネルを送信できない、かつ、ACK/NACK を受信できない。Measurement Gap Checkの結果がN Gの場合には、当該UEを初回送信のためのスケ ジューリングの対象から除外する。

 3回目送信以降を考慮したMeasurement Gap Che ckは行わない。尚、上述した例では、1回目と 2回目の送信を考慮したが、代わりに、1回目 2回目と3回目の送信を考慮してもよい。

 [4.1.4. 間欠受信のチェック(DRX Check)]
 次に、間欠受信のチェック(DRX Check)が行わ る(ステップS312)。UEが間欠受信を行ってい 場合に、すなわち、UEが間欠受信状態(DRX状 )である場合に、上りリンク共有チャネルを 該UEに割り当てない。

 具体的には、当該UEがDRX状態か否かを判 する。DRX状態であると判定した場合にNGを返 し、それ以外の場合にOKを返す。DRX Checkの結 果がNGの場合には、当該UEを初回送信のため スケジューリングの対象から除外する。

 [4.1.5. 上りリンクの同期状態のチェック(UL Sync Check)]
 次に、上りリンクの同期状態のチェック(UL Sync Check)が行われる(ステップS314)。すなわ 、UEが同期外れである場合に、上りリンク共 有チャネルを当該UEに割り当てない。

 具体的には、当該UEの上りリンクの同期 態が、「同期確立」、「同期外れ Type A」 「同期外れType B」のどの状態であるか否か 判定する。「同期外れ Type A」または「同 外れ Type B」であると判定した場合にNGを し、「同期確立」であると判定した場合にOK を返す。UL Sync Checkの結果がNGの場合には、 該UEを初回送信のためのスケジューリング 対象から除外する。

 尚、eNB200は、RRC_connected状態の各UE100 n に関して、以下の2種類の上りリンクの同期 態の判定を行う。

 セル半径を考慮したウインドウ1(Window1)、 例えば、RACH Preambleを待ち受けるWindow程度の きさ内で当該UEのSounding RSのPower判定を行う 。すなわち、当該UEのPower判定におけるメト ック(metric)が所定の閾値を超える場合にはPow er判定OKとし、超えない場合にはPower判定NGと る。尚、本判定における反映時間(OKと判定 るまでの時間、あるいは、NGと判定するま の時間)は、Sounding RSを連続受信している状 で200ms-1000msを目安とする。

 また、FFT timingとCP長により定義されるWin dow2内に、当該UEの信号が存在するか否かで判 定を行う。すなわち、Window2内に、当該UEの信 号が存在する場合にはFFT timing判定OKとし、 該UEのメインパスが存在しない場合にはFFT t iming判定NGとする。尚、本判定における反映 間(OKと判定するまでの時間、あるいは、NGと 判定するまでの時間)は、Sounding RSを連続受 している状態で1ms-200msを目安とする。

 同期外れType Aとは、Power判定結果がOKで りFFT timingがNGであるUEの同期状態をいい、 期外れType Bとは、Power判定結果がNGでありFFT  timingがNGであるUEの同期状態をいう。

 HARQ Retransmission Checkの処理(S306の処理)が 本UL Sync Checkの処理(S314の処理)よりも先に われるため、UL Sync Checkの結果がNGの場合 UEに関しても、HARQ Retransmission CheckがRetransmi ssionの場合には、その再送されるUL-SCHの受信 行う。

 [4.1.6. 受信したSIRのチェック(Received SIR Che ck)]
 次に、受信したSIRのチェック(Received SIR Che ck)が行われる(ステップS316)。すなわち、UEか リファレンス信号を受信していない場合に 上りリンク共有チャネルを当該UEに割り当 ない。

 具体的には、当該UEに関して、Sounding Refe rence Signalの送信帯域幅、周波数ホッピング 隔で定義される、「Sounding Reference Signalが 信されうる全てのRB」において、少なくとも 1回はSounding Reference Signalを受信しているか かを判定する。「Sounding Reference Signalが送 されうる全てのRB」において、少なくとも1 はSounding Reference Signalを受信している場合 はOKを返し、上記以外の場合にNGを返す。Rece ived SIR Checkの結果がNGの場合には、当該UEを ケジューリングの対象から除外する。

 尚、上述した例においては、Sounding Refere nce Signalが送信されうる全てのRBにおいて、 なくとも1回はSounding Reference Signalを受信し いるか否かを判定したが、代わりに、Soundin g Reference Signalが送信されうる全てのRBの内 少なくとも1つのRBにおいて、少なくとも1回 Sounding Reference Signalを受信しているか否か 判定してもよい。

 なお、Sounding Reference Signalとは、上りリ ク周波数スケジューリングのためのチャネ 品質測定に用いる信号のことをいう。

 [4.1.7. パーシステントスケジューリングの ェック(Persistent Scheduling Check)]
 次に、パーシステントスケジューリングの ェック(Persistent Scheduling Check)が行われる( テップS318)。パーシステントスケジューリン グとは、データ種別、あるいは、データを送 受信するアプリケーションの特徴に応じて、 一定周期毎にデータの送信機会を割り当てる スケジューリング方法である。尚、上記デー タ種別とは例えば、Voice Over IPによるデータ であったり、あるいは、Streamingによるデータ であったりする。上記Voice Over IPまたはStream ingが、上記アプリケーションに相当する。

 当該UEがPersistent schedulingが適用される論 チャネルを有するか否かを判定する。当該U EがPersistent schedulingが適用される論理チャネ を有する場合には、パーシステントスケジ ーリングサブフレームのチェック(Persistent  scheduling Sub-frame check)の処理に進み(ステップ S320)、上記以外の場合に上りリンクの伝送タ プのチェック(UL Low/High Fd Check)の処理に進 む(ステップS328)。

 [4.1.7.1. パーシステントスケジューリング ブフレームのチェック(Persistent Scheduling Sub- frame Check)]
 次に、パーシステントスケジューリングサ フレームのチェック(Persistent Scheduling Sub-fr ame Check)が行われる(ステップS320)。当該Sub-fra meにおいて、当該UEが有するPersistent scheduling 適用される論理チャネルにPersistent resource 割り当てられるか否かを判定する。Persistent resourceが割り当てられると判定した場合には 、割り当て/解放チェック(Assign/Release Check)の 処理に進み(ステップS322)、パーシステントリ ソース(Persistent resource)が割り当てられない 判定した場合には、UL Low/High Fd Checkに進む (ステップS328)。ここで、Persistent Resourceとは Persistent Scheduling用に確保されたResource block のことを指す。

 [4.1.7.2. 割り当て/解放チェック(Assign/Release Check)]
 次に、割り当て/解放チェック(Assign/Release C heck)が行われる(ステップS322)。当該UEから、 該Sub-frameにおいて当該UEに割り当てられてい るPersistent Resourceに関する解放リクエスト(Rel ease request)を受信しているか否かを判定する Release requestを受信している場合には、パー システントリソースの解放(Persistent Resource R elease)の処理に進み(ステップS326)、それ以外 場合には、パーシステントリソースの確保(P ersistent Resource Reservation)の処理に進む(ステ プS324)。

 [4.1.7.3. パーシステントリソースの確保(Pers istent Resource Reservation)]
 次に、パーシステントリソースの確保(Persis tent Resource Reservation)が行われる(ステップS324 )。当該UEが有するPersistent schedulingが適用さ る論理チャネルに割り当てられるPersistent Re sourceを確保する。

 尚、当該Sub-frameにおいてPersistent Resource 割り当てられるUEに関しても、4.1.10に記載の スケジューリング係数の計算を行い、当該Sub -frameにおいてDynamic schedulingが適用される論 チャネルのために無線リソースが割り当て れた場合には、UEは、Persistent schedulingが適 される論理チャネルとDynamic schedulingが適用 れる論理チャネルを多重してMAC PDU(UL-SCH)の 送信を行う。

 あるいは、当該Sub-frameにおいてPersistent R esourceが割り当てられるUEに関しては、当該Sub -frameにおいてDynamic Schedulingが適用される論 チャネルのための無線リソースが割り当て れないという制御を行ってもよい。この場 、Persistent Resource Reservationの処理(S324)の後 S336の処理に進むことになる。

 [4.1.7.4. パーシステントリソースの解放(Pers istent Resource Release)]
 次に、パーシステントリソースの解放(Persis tent Resource Release)が行われる(ステップS326)。 すなわち、UEからパーシステントスケジュー ングにより割り当てられるリソースの解放 指示する信号を受信した場合に、パーシス ントスケジューリングにより割り当てられ リソースをダイナミックスケジューリング より割り当てられるリソースとして使用す 。

 具体的には、当該Sub-frameにおける当該UE 有するPersistent schedulingが適用される論理チ ネルに割り当てられる予定のPersistent Resourc eを解放する。尚、上記Persistent Resourceは、当 該Sub-frameのみ解放されることとし、次のPersis tent Resourceが割り当てられるタイミングにお ては、改めてAssign/Release Checkの処理を行う ととする。

 [4.1.8. 上りリンクの伝送タイプのチェック( UL Low/High Fd Check)]
 次に、上りリンクの伝送タイプのチェック( UL Low/High Fd Check)が行われる(ステップS328)。 すなわち、当該UEの上りリンクの伝送タイプ( UL Transmission type)として、Low Fd/High Fdを判定 する。尚、上記伝送タイプは、DLとULとで別 に管理する。

 例えば、当該UEのPathlossの値が閾値Threshold PL 以下であり、かつ、当該UEのFd推定値が閾値Th reshold Fd,UL 以下である場合に、Low Fdと判定し、上記以 の場合をHigh Fdと判定する。

 尚、上記Pathlossの値は、UEよりMeasurement repor t等により報告される値を用いてもよいし、UE より報告されるUPH(UE Power Headroom)と、UEより 信されるSounding用のリファレンス信号の受 レベルとから算出される値を用いてもよい 尚、上記Pathlossの値を、UEより報告されるUPH 、UEより送信されるSounding用のリファレンス 信号(Sounding RS)の受信レベルとから算出され 場合には、以下の計算式により算出されて よい:
 Pathloss = (UEの最大送信電力) - UPH -(Sounding  RSの受信レベル);
 (本計算は、単位をdBとして行われることと る)
 尚、UPHは以下のように定義されることとす :
 UPH = (UEの最大送信電力) - (Sounding RSの送 電力);
 (本計算は、単位をdBとして行われることと る)
 また、上記Fd推定値は、UEよりMeasurement repor t等により報告される値を用いてもよいし、UE より送信されるSounding用のリファレンス信号 時間相関値に基づいて算出される値を用い もよい。

 また、上述した例では、Pathlossの値とFd推 定値の両方の値を用いて、伝送タイプを判定 したが、代わりに、Pathlossの値のみで伝送タ プを判定してもよいし、あるいは、Fd推定 のみで伝送タイプを判定してもよい。

 [4.1.9. バッファ状態のチェック(Buffer Status Check)(Highest priority)]
 次に、バッファ状態のチェック(Buffer Status Check)が行われる(ステップS330)。すなわち、UE が送信すべきデータを有さない場合に、上り リンク共有チャネルを当該UEに割り当てない

 具体的には、当該UEの有する論理チャネ グループ(High priority groupとLow priority group) 関して、当該Sub-frameにおいて送信可能なデ タが存在するか否かを判定する。送信可能 データが存在しない場合にはNGを返し、送 可能なデータが存在する場合にはOKを返す。 ここで、送信可能なデータとは、新規に送信 可能なデータのことであり、UL Buffer滞留量 0より大きい場合に、「新規に送信可能なデ タが存在する」と判定する。UL Buffer滞留量 の定義は、4.1.10.2を参照すること。尚、上述 た例においては、当該UEの有する論理チャ ルグループとして、High priority groupとLow pri ority groupの2種類を考慮したが、3種類以上の 理チャネルグループが存在する場合にも同 の処理が適用される。あるいは、1種類の論 理チャネルグループしか存在しない場合にも 、同様の処理が適用される。

 スケジューリングリクエスト(Scheduling req uest)により「PUSCHの割り当て要求:あり」を受 し、かつ、上記Scheduling requestを受信してか ら一度も上りリンクの無線リソース(PUSCH)を り当てていない、すなわち、上りリンク共 チャネルを割り当てていない状態のUEに対し ては、High priority groupの論理チャネルグルー プに関して送信可能なデータが存在すると仮 定して、下記のスケジューリング処理を行う 。

 尚、eNBとして、Scheduling requestに対する上 りリンクの無線リソース(PUSCH)の割り当てを った、すなわち、上りリンク共有チャネル 割当を行ったとしても、上記PUSCH(トランス ートチャネルとしてはUL-SCH)の受信タイミン によって、バッファ内のデータ量に関する 報、すなわち、バッファステータスレポー を含んだデータを受信しなかった場合には 当該UEの状態を再び『Scheduling requestにより PUSCHの割り当て要求:あり」を受信し、かつ 上記Scheduling requestを受信してから一度も上 りリンクの無線リソース(PUSCH)を割り当てて ない状態』に戻すこととする。このUEの状態 の変更は、最大再送回数が満了するまで待つ 必要はなく、初回送信のタイミングでバッフ ァ内のデータ量に関する情報、すなわち、バ ッファステータスレポートを含んだデータを 受信しなかった場合に行われることとする。

 Buffer Status Checkの結果がNGの場合には、 該UEを初回送信のためのスケジューリングの 対象から除外する。

 Buffer Status Checkの結果がOKの場合には、 下の選択論理に基づいて、Highest priorityの論 理チャネルグループを選択し、スケジューリ ング係数の計算(Scheduling Coefficient Calculation) 処理に進む(ステップS332)。すなわち、基地 装置は、ユーザ装置が有するデータ種別の 、最も優先度の高いデータ種別に基づいて 上記スケジューリング係数を計算する。

 (選択論理1)High priority groupに送信可能な ータが存在する場合には、High priority group Highest priorityの論理チャネルグループとす 。

 (選択論理2)High priority groupに送信可能な ータが存在しない場合(Low priority groupにの 送信可能なデータが存在する場合)には、Low  priority groupをHighest priorityの論理チャネル ループとする。

 [4.1.10. スケジューリング係数の計算(Scheduli ng Coefficient Calculation)]
 次に、スケジューリング係数の計算が行わ る(ステップS332)。具体的には、4.1.9におい 、Highest priorityと判定された論理チャネルグ ループに関して、評価式を用いてスケジュー リング係数を算出する。

 テーブル1-1及び1-2に外部I/Fより設定され パラメータを示す。また、テーブル2に、Sub -frame単位で、各UEの各論理チャネルグループ 与えられる入力パラメータを示す。

 以上に示す入力パラメータに基づいて、UE  #n, Highest Priorityの論理チャネル#hのスケジュ ーリング係数C n を下式の通り計算する。

 すなわち、基地局装置は、無線リソースを り当てるユーザ装置を選択するときに、ユ ザ装置から上りリンクの共有チャネルの割 当てを要求する信号(スケジューリングリク エスト)を受信しているか否かに基づいてユ ザ装置を選択してもよい。また、基地局装 は、データの優先度クラス;ユーザ装置から 信されるリファレンス信号の無線品質、例 ば、サウンディング用のリファレンス信号 受信SIR;共有チャネルが割り当てられていな い時間の大きさ;スケジューリングリクエス を受信しているか否か;割り当て頻度;平均の 伝送速度;目標の伝送速度;のうち少なくとも1 つに基づいて、無線リソースを割り当てる優 先順位を示す係数を計算してもよい。

 あるいは、上記UE #n、Highest Priorityの論理 ャネル#hのスケジューリング係数C n は、以下のように計算されてもよい。

 式(1-2)は、式(1-1)に、「H(flag gap_control )」の項が付け加えられている。flag gap_control は、当該UE #nが、Measurement gap control modeに るか否かを示すフラッグである。ここで、Me asurement gap control modeとは、異なる周波数の ルを行うためのMeasurement gapが適用されてい るか否かを示すモードであり、Measurement gap  control modeがOnの場合には、所定のタイミング でMeasurement gapが設定される。上記Measurement g apは、基地局装置200より設定される。

 一般に、Measurement gapが適用されているサブ フレームにおいては、データの送受信を行う ことができない。よって、Measurement gapが適 されていないサブフレームにおいて、優先 にデータの送受信を行うための無線リソー を、当該UE #nに割り当てる必要がある。例 ば、flag gap_control =1(Measurement gap control mode:On)にある場合に、H (flag gap_control )=10とし、flag gap_control =0(Measurement gap control mode:Off)にある場合に、 H(flag gap_control )=1とすることにより、上述した「Measurement ga pが適用されていないサブフレームにおいて 先的にデータの送受信を行う」といった動 を実現することが可能となる。

 尚、上述したステップS310のメジャメントギ ャップのチェックにより、Measurement gap contro l mode:Onにあり、かつ、下りリンクにおいて りリンク共有チャネルのための物理下りリ ク制御チャネルを送信するタイムフレーム Measurement gap含まれるか否か、共有チャネル 受信するタイムフレーム又は上りリンク共 チャネルに対する送達確認情報を送信する イムフレームがMeasurement gapに含まれる場合 には、本処理(ステップS332)は行われない。言 い換えれば、Measurement gap control mode:Onにあ 、かつ、本処理(ステップS332)が行われる場 には、当該サブフレームは、異なる周波数 セルを測定するモードにおける、同じ周波 (本来の周波数)の信号を送受信するタイミン グである。すなわち、「H(flag gap_control )」の項により、異なる周波数のセルを測定 るモードにおける、同じ周波数(本来の周波 )の信号を送受信するタイミングにある移動 局に対して優先的に共有チャネルを割り当て ることが可能となる。

 尚、Intra-eNB Hand Over (Intra-eNB HO)の際に 、スケジューリングに用いる測定値、算出 は、Target eNB (ハンドオーバ先のeNB)に引き ぐものとする。

 [4.1.10.1. 平均データレート(Average Data Rate) 測定]
 ステップS332では、平均データレート(Average Data Rate)の測定が行われる。Average Data Rate 、下式を用いて、求められる。

 ただし、N n,k (1, 2, …)は、Average Data Rateの更新回数であ 。但し、N n,k = 0となるSub-frameにおいては、以下の式(3)と る。

 また、忘却係数δ n,k は、以下のように計算される。
δ n,k =min(1-1/N n,k , δ' PCn,k )
 Average Data Rateの更新周期は「各論理チャネ ルグループのUL Buffer滞留量が0以外の値であ たSub-frame毎」とし、r n,k の計算方法は「UEが送信したMAC SDU(初回送信 再送の両方を含む)のサイズ」とする。すな わち、Average Data Rateの計算は、Average Data Ra teの更新機会のSub-frameにおいて、以下のいず かの計算を行う。

 1. 送信を行ったUEに対しては、「r n,k = 送信されたMAC SDUのサイズ」でAverage Data R ateの計算を行う。

 2. 送信を行わなかったUEに対しては、「r n,k = 0」でAverage Data Rateの計算を行う。

 再送時のMAC SDUのサイズは、当該論理チ ネルグループに属する論理チャネルを含むUL -SCHのCRC check結果がOKとなった場合に、上記UL -SCHの過去の送信に遡って計算することとす 。

 尚、Average Data Rateは、Received SIR CheckがOK かつ、更新機会の条件が一致した場合に計 を行う。(すなわち、Sounding Reference Signalを 全ての帯域において少なくとも一度は受信 た後から計算が開始される。)
 [4.1.10.2. UL MAC滞留量の定義]
 UL Buffer滞留量の定義を以下に示す。

 UE #nの論理チャネルグループ#kのUL Buffer滞 量Buffer n,k (UL) は、以下のように算出される:

 すなわち、基地局装置は、ユーザ装置から 告されるバッファ内のデータ量に関する情 (バッファステータスレポート、Buffer Status Report (BSR))と、この情報を受信したタイミン グ以降に前記ユーザ装置から受信したデータ 量とに基づいて、ユーザ装置のバッファ内の データ量を算出する。

 [4.1.11. UEの選択(UE Selection)]
 次に、スケジューリング係数の計算が行わ たUE数を示すN Scheduling を1だけ増加させ(ステップS334)、UEインデック スを示すnを1だけ増加させる(ステップS336)。

 次にnがN Scheduling 以下であるか否かを判定する(ステップS338)。 NがN Scheduling 以下である場合、ステップS304に戻る。

 一方、nがN Scheduling よりも大きい場合、ステップS340において、UE の選択(UE Selection)が行われる。当該Sub-frameに おいてDynamic schedulingによる無線リソースの り当てが行われるUE (初回送信のみ)を選択 る。

 まず、以下の式により、Dynamic schedulingによ る無線リソースの割り当てが行われるUEの数N UL-SCH を算出する。ここで、N Scheduling は、Scheduling Coefficient Calculationが行われたUE 数を指す(図3を参照すること)。また、N retransmission は、当該Sub-frameにおいて再送を行うUEの数(図 3を参照すること)を指す。
N UL-SCH,tmp =min(N Scheduling , N ULMAX -N retransmission )
 次に、Scheduling priority handling modeの値に基 き、以下のように「Dynamic schedulingによる無 線リソースの割り当てが行われるUE」を選択 る。

 (Scheduling priority handling mode = 0)
 High priority groupを優先して、論理チャネル ループ毎に、4.1.10で算出したスケジューリ グ係数の大きい順から、N UL-SCH 台の「Dynamic schedulingによる無線リソースの り当てが行われるUE」を選択する。すなわち 、以下の順序で上記UEを選択する。

 High(1st)->High(2nd)->…->Low(1st)->Low(2nd)- >…
 (Scheduling priority handling mode = 1)
 論理チャネルグループに関係なく、4.1.10で 出したスケジューリング係数の大きい順か 、N UL-SCH,tmp 台の「Dynamic schedulingによる無線リソースの り当てが行われるUE」を選択する。

 上述したように、ユーザ装置のインデッ ス(UE index)であるnに関してループ処理を行 ことにより、初回送信を行うことができる 判断された各ユーザ装置に対して、スケジ ーリング係数を計算することが可能となる そして、計算されたスケジューリング係数 大きいユーザ装置に対して、無線リソース 割り当てるという制御を行うことにより、 ータの優先度や、上りリンクの無線品質、 有チャネルが割り当てられていない時間の きさ、スケジューリングリクエストを受信 ているか否か、割り当て頻度、平均の伝送 度、目標の伝送速度を考慮して、無線リソ ス(上りリンクの共有チャネル)を割り当て ユーザ装置を決定することが可能となる。

 [5. 上りリンクTFR選択処理(UL TFR selection)]
 次に、ステップS208において行われる上りリ ンクTFR選択処理(UL TFR Selection)について、図4 を参照して説明する。

 図4にUL TFR selectionの処理フローを示す。 本処理フローにより、物理ランダムアクセス チャネル(PRACH)の無線リソース(RB)の確保、禁 無線リソース(RB)の確保、Persistent scheduling 適用されるUL-SCHの無線リソース(RB)の確保が われ、最後にDynamic schedulingが適用されるUL- SCH(初回送信と再送の両方を含む)に関する送 フォーマットの決定と無線リソースの割り てが行われる。

 [5.1. PRACH、PUCCHに対するリソースブロック 割り当て(RB allocation for PRACH, PUCCH)]
 ステップS402において、物理ランダムアクセ スチャネル(PRACH)、物理上りリンク共有チャ ルに周波数多重される物理上りリンク制御 ャネルPUCCHに対するリソースブロックの割り 当て(RB allocation for PRACH, PUCCH)が行われる。 すなわち、共有チャネルに対して無線リソー スを割り当てる前に、ランダムアクセスチャ ネル及び物理上りリンク制御チャネルに無線 リソースを割り当てる。

 具体的には、当該Sub-frameにおいてRACH preambl eが送信される場合には、PRACHの無線リソース (RB)と上記PRACHの両脇のN RACH 個のRB(合計6+2×N RACH 個)を確保する。すなわち、PRACHの無線リソー ス(RB)と上記PRACHの両脇のN RACH 個のRB(合計6+2×N RACH 個)を、Dynamic schedulingが適用されるUL-SCHに割 当てられるRBの候補から除外する。N RACH は、例えば、外部入力インタフェース(IF)よ 入力される値であり、例えば、0、1、2、3の から選択される。

 尚、上記RACH preambleは、ランダムアクセ 手順におけるMessage1に相当する。また、上記 RACH preambleが送信されるリソースブロックの は6である。

 また、物理上りリンク制御チャネルPUCCH 無線リソース(RB)を確保する。すなわち、物 上りリンク制御チャネルPUCCHに割り当てら る無線リソース(RB)を、Dynamic schedulingが適用 されるUL-SCHに割り当てられるRBの候補から除 する。

 [5.2. ガードリソースブロックに対するリソ ースブロックの割り当て(RB allocation for Guard  RB)]
 ステップS404において、ガードRBのRB割り当 (RB allocation for Guard RB)が行われる。例えば 、異種の無線通信システム(WCDMA)と周波数的 隣接する場合に、異種の無線通信システム の干渉を低減するために、システム帯域幅 端に位置するリソース以外の無線リソース 割り当てる。

 具体的には、Guard RBのRBを確保する。す わち、Guard RBのRBを、Dynamic schedulingが適用 れるUL-SCHに割り当てられるRBの候補から除外 する。

 尚、上述した例では、異種の無線通信シ テムをWCDMAとしたが、代わりに、GSMやCDMA2000 、PHS等としてもよい。

 本機能は、周波数的に隣接するシステム の隣接チャネル干渉を低減するためのGuard  Band機能として実装する。また、両サイドの 接システムに対応するために2つのGuard RBを 定できる構成とする。尚、物理上りリンク 御チャネルPUCCHは、Guard RBの有無に関係な 、システム帯域の端にマッピングされる。

 [5.3. パーシステントスケジューリングに対 するリソースブロックの割り当て(RB allocation  for Persistent Scheduling)]
 ステップS406において、パーシステントスケ ジューリングに対するリソースブロックの割 り当て(RB allocation for Persistent Scheduling)が行 われる。すなわち、ダイナミックスケジュー リングの割り当てが行われる前に、パーシス テントスケジューリングの割り当てが行われ る。

 具体的には、4.1.7.3において確保したPersis tent Resourceの無線リソース(RB)を確保する。

 但し、当該Sub-frameにおいて、「Dynamic sche dulingによる無線リソースの割り当てが行われ るUE(初回送信のみ)」にPersistent Resourceが割り 当てられている場合には、上記Persistent Resour ceを解放する。上記Persistent Resource内のRBは、 Dynamic schedulingが適用されるUL-SCHに関するUL T FR Selectionに用いられる。再送UEにPersistent Res ourceが割り当てられている場合の処理は、4.1. 2を参照すること。

 ここで、eNBは、UEにおける「物理下りリン 制御チャネルにおけるUL Scheduling Grantの検 ミス(Miss detection)」または「物理下りリンク 制御チャネルにおける、上りリンク共有チャ ネルに対する送達確認情報Acknowledgement Informa tion、UL ACK/NACKの誤検出(False ACK (NACK -> AC K) detection)」による、複数UEからのPUSCHの衝突 に対応するため、以下の3通りの処理を行っ もよい:
 (1)「Dynamic schedulingによる無線リソースの割 り当てが行われ(初回送信と再送の両方を含 )、かつ、Persistent Resourceが割り当てられて るUE」に割り当てたDynamic schedulingの無線リ ース(RB)が、Persistent Resourceの無線リソース(R B)内の全てのRBを含む場合
 当該UEに関して、その受信タイミングにお て、まずDynamic schedulingのUL-SCHの受信を行い そのCRC check結果がNGの場合に、Persistent sche dulingのUL-SCHの受信を行う。

 (2)「Dynamic schedulingによる無線リソースの割 り当てが行われ、かつ、Persistent Resourceが割 当てられているUE」に割り当てたDynamic sched ulingの無線リソース(RB)が、Persistent Resourceの 線リソース(RB)内のRBを全く含まない場合
 当該UEに関して、その受信タイミングにお て、まずDynamic schedulingのUL-SCHの受信を行い そのPower判定結果がDTXの場合に(UL-SCHの未送 を検出した場合に)、Persistent schedulingのUL-SC Hの受信を行う。

 上記Persistent schedulingの無線リソース(RB) 「他のUEに割り当てられたDynamic schedulingの 線リソース(RB)」と衝突していると検知し、 つ、「他のUEに割り当てられたDynamic scheduli ngの無線リソース(RB)」のCRC check結果がNGであ る場合には、当該Persistent schedulingのUL-SCHに して、そのCRC check結果に関係なく、ACKをUE 送信する。

 (3)上記2通り以外の場合
 当該UEに関して、その受信タイミングにお て、まずDynamic schedulingのUL-SCHの受信を行い Persistent Resourceの無線リソース(RB)と重複し いないRBのみを用いてPower判定を行い、上記 Power判定結果がDTXの場合に(UL-SCHの未送信を検 出した場合に)、Persistent schedulingのUL-SCHの受 を行う。

 上記Persistent schedulingの無線リソース(RB) 「他のUEに割り当てられたDynamic schedulingの 線リソース(RB)」と衝突していると検知し、 つ、「他のUEに割り当てられたDynamic scheduli ngの無線リソース(RB)」のCRC check結果がNGであ る場合には、当該Persistent schedulingのUL-SCHに して、そのCRC check結果に関係なく、ACKをUE 送信する。

 [5.4. ランダムアクセス手順におけるMessage3 対するリソースブロックの割り当て(RB alloc ation for Message 3 (RACH))]
 ステップS408において、ランダムアクセス手 順におけるMessage3に対するリソースブロック 割り当て(RB allocation for Message 3 (RACH))が われる。すなわち、共有チャネルに対して 線リソースを割り当てる前に、ランダムア セス手順におけるMessage3に無線リソースを割 り当てる。

 ランダムアクセス手順におけるMessage3の 線リソース(RB)を確保する。すなわち、ラン ムアクセス手順におけるMessage3(初回送信と 送の両方を含む)の無線リソース(RB)を、Dynam ic schedulingが適用されるUL-SCHに割り当てられ RBの候補から除外する。

 以下の説明では、ランダムアクセス手順 おけるMessage3を単にMessage3と記載する。

 また、初回送信のMessage3に関するRB割り当 てを、以下の5ステップの手順に基づいて行 。再送のRB割り当ては、初回送信と同一とす る。

 (1)Message 3に割り当て可能なRBが存在する 否かを判定する。少なくとも1つ以上のMessag e 3に割り当て可能なRBが存在する場合には次 のステップ(2)に進み、それ以外の場合に本処 理を終了する。ここで、「Message 3に割り当 可能なRB」とは、物理ランダムアクセスチャ ネルPRACH、物理上りリンク制御チャネルPUCCH Guard RB、Persistent schedulingが適用されるUL-SCH 割り当てられたRB以外のRBのことである。

 (2)当該Sub-frameにおいて送信が行われるMess age 3を、品質情報の悪い方から順序付けを行 う。尚、同じ品質情報を有する複数のMessage  3の順序は任意とする。品質情報の最も悪いMe ssage 3を#0として、#0, #1, #2, #3, …と番号付 けを行う。

 (3)Hopping modeに従って次の処理を行う。

 Hopping modeは、外部入力インタフェース(IF )されるパラメータである。

 Hopping mode == 0の場合、#0, #1, #2, #3, … の順番で、先頭から2個のMessage 3で1組とする Message 3 setを作成する。上述したMessage 3 set を、先頭から#a, #b, #c, ….と番号付けを行 。Message 3の数が奇数の場合の最後のMessage 3 は、1個でMessage 3 setを構成することとする

 #a, #b, #c, …の順番で、Message 3 setに「 ステム帯域の中心に鏡映対象のRB」を割り てる。#a, #b, #c, …の順番に、システム帯 の端のRBから割り当てることとする。ここで 、Message 3に割り当てるRB数は、品質情報に基 づいて決定される値である。例えば、品質情 報が「無線品質が高い」という値である場合 には、2個のRBを割り当て、品質情報が「無線 品質が低い」という値である場合には、4個 RBを割り当てるといった制御が行われる。尚 、無線品質に関係なく、RB数が決定されても い。また、上記品質情報は、例えば、ラン ムアクセス手順におけるMessage1に含まれる である。

 Message 3 set内の2つのMessage 3のRB数が異な る場合には、大きい方のRB数に合わせて「シ テム帯域幅の中心に鏡映対象のRB」を割り てる。

 尚、基地局装置200は、当該Message3がホッ ングされて送信されるという情報を、例え 、物理下りリンク制御チャネルにマッピン されるUplink Scheduling Grantに含まれる1つ情報 として、該ユーザ装置に通知してもよい。

 Message 3より外側のRBにおいては、Dynamic s chedulingが適用されるUL-SCHの割り当ては行わな い。また、Message 3の数が奇数の場合の最後 Message 3が送信されるRBにおいては、Dynamic sc hedulingが適用されるUL-SCHの割り当ては行わな 。

 Hopping mode== 0以外の場合、以下のようにMess age 3にRBを割り当てる。ここで、Message 3に割 り当てるRB数は、品質情報に基づいて決定さ る値である。例えば、品質情報が「無線品 が高い」という値である場合には、2個のRB 割り当て、品質情報が「無線品質が低い」 いう値である場合には、4個のRBを割り当て といった制御が行われる。尚、無線品質に 係なく、RB数が決定されてもよい。また、 記品質情報は、例えば、ランダムアクセス 順におけるMessage1に含まれる値である。

 #0:Message 3に割り当て可能なRBの内、周波数 小さい方から
 #1:Message 3に割り当て可能なRBの内、周波数 大きい方から
 #2:Message 3に割り当て可能なRBの内、周波数 小さい方から
 #3:Message 3に割り当て可能なRBの内、周波数 大きい方から
   :
   :
 (以下、無線リソースを割り当てるべきMessag e3がなくなるまで処理を行う)
 (4)全てのMessage 3の変調方式をQPSKとする。

 (5)各Message 3のためのUplink Scheduling Grant おける送信電力の情報を、品質情報に基づ て決定する。例えば、品質情報が「無線品 が高い」という値である場合には、送信電 として小さい値を指定し、品質情報が「無 品質が低い」という値である場合には、送 電力として大きい値を指定するといった制 が行われる。尚、無線品質に関係なく、送 電力が指定されてもよい。また、上記品質 報は、例えば、ランダムアクセス手順にお るMessage1に含まれる値である。

 上述した処理の途中で、Message 3に割り当 てるRBがなくなった場合には、本処理を終了 る。RBを割り当てることができなかったMessa ge 3を有するUEには、ランダムアクセス手順 おけるMessage2(RACH response)を送信しないこと する。あるいは、次のサブフレームにおい 、ランダムアクセス手順におけるMessage2(RACH response)を送信する。

 j=1とする(ステップS412)。

 [5.5. 残りのリソースブロックのチェック(RB  Remaining Check)]
 ステップS410において、残りのリソースブロ ックのチェック(RB Remaining Check)が行われる Dynamic schedulingが適用されるUL-SCHに割り当て 能なRBが存在するか否かを判定する。割り て可能なRBが存在する場合にはOKを返し、割 当て可能なRBが存在しない場合にはNGを返す 。RB Remaining CheckがNGの場合にはUL TFR Selectio nの処理を終了する。

 尚、上記「Dynamic schedulingが適用されるUL-SCH に割り当て可能なRB」とは、物理ランダムア セスチャネルPRACH、物理上りリンク制御チ ネルPUCCH、Guard RB、Persistent schedulingが適用 れるUL-SCH、ランダムアクセス手順におけるMe ssage 3、すでにTFR Selectionが行われたDynamic sc hedulingが適用されるUL-SCH(再送と初回送信の両 方を含む)に割り当てられたRB以外のRBのこと ある。また、上記「Dynamic schedulingが適用さ れるUL-SCH(再送と初回送信の両方を含む)に割 当て可能なRB」の総数をN remain (RB) とする。

 ここで、すでにTFR Selectionが行われたDynam ic schedulingが適用されるUL-SCH(再送と初回送信 の両方を含む)に割り当てられたRBとは、S410 S414、S416、S418で構成されるインデックスjに るループにおいて、jの値が現在の値よりも 小さい時に、S414で決定されたRBのことである 。

 [5.6. 上りリンクTFR選択(UL TFR Selection)]
 ステップS414において、上りリンクTFR選択(UL  TFR Selection)が行われる(ステップS414)。3.2に いて決定された「Dynamic schedulingによる無線 リソースの割り当てが行われるUE」のTransport formatの決定、RBの割り当てを行う。

 [5.6.1. リソースブロック割り当てモード(RB allocation mode)の設定]
 ステップS414では、リソースブロック割り当 てモード(RB allocation mode)の設定が行われる テーブル3に示すUL RB allocation modeは、外部 力インタフェース(IF)より設定されるパラメ ータである。インデックスjによるループは UL RB allocation modeにより指定されるUEの選択 順序に基づいて行われる。

 例えば、周波数的に隣接するシステムの一 がWCDMAであり、他方がLTEである場合に、Mode2 及びMode3を選択する。すなわち、周波数的に 接するシステムの一方がWCDMAであり、他方 LTEである場合に、パスロスの小さいユーザ 置に対する共有チャネルの無線リソース(周 数リソース)を、システム帯域内のWCDMA側の に割り当てる。また、パスロスの大きいユ ザ装置に対する共有チャネルの無線リソー (周波数リソース)を、システム帯域内のLTE の端に割り当てる。

 また、例えば、周波数的に隣接するシス ムの両方がWCDMAである場合には、Mode1を選択 する。すなわち、パスロスの小さいユーザ装 置に対する共有チャネルの無線リソース(周 数リソース)をシステム帯域の端に割り当て パスロスの大きいユーザ装置に対する共有 ャネルの無線リソース(周波数リソース)を システム帯域幅の中央に割り当てる。

 さらに、例えば、周波数的に隣接するシ テムの両方がLTEである場合には、Mode0を選 する。すなわち、後述するように、該ユー 装置から送信されるリファレンス信号の受 電力等に基づいて、無線リソース(周波数リ ース)が割り当てられる。

 [5.6.2. リソースブロック割り当て(RB allocati on)]
 ステップS414では、リソースブロック割り当 て(RB allocation)が行われる。以下の処理を行 ことにより、j番目の「Dynamic schedulingによる 無線リソースの割り当てが行われるUE」に対 てRBの割り当てを行う。尚、TF_Related_tableの メージを図5に示す。

 図5に示すように、TF_Related_tableは、上りリ クの共有チャネルの送信に使用可能な無線 ソースと、上りリンクの無線品質情報と、 りリンクの共有チャネルの送信に用いられ 送信方法とを関連付けて記憶してもよい。 地局装置は、ユーザ装置から送信されるサ ンディング用のリファレンス信号の無線品 、例えば、SIRから算出される無線品質情報 、上りリンクの共有チャネルに使用可能な 線リソースとに基づいて、TF_Related_tableを参 して、上りリンクの共有チャネルに用いら る送信方法を決定してもよい。また、TF_Rela ted_tableは、上りリンクの共有チャネルに用い られるデータサイズを記憶してもよい。この データサイズは、上りリンクの無線品質情報 及び共有チャネルに使用可能な周波数リソー スが固定されている場合に、所定の誤り率を 満たし、かつ、最大値となるように設定され る。さらに、TF_Related_tableは、送信方法とし 、上りリンクの共有チャネルの送信に用い れるデータサイズと、上りリンクの共有チ ネルに用いられる変調方式と、上りリンク 共有チャネルに用いられる周波数リソース とを記憶してもよい。
<処理>
(Temporary RBの算出処理)
N remain (RB) :残りのリソースブロック数(Number of Remaining RBs)
N capability :UE categoryより決定される最大RB数
N max,bit :UE categoryより決定される最大データサイズ(P ayload size)
N remain (UE) =N UL-SCH -j+1

 ここで、j番目の「Dynamic schedulingによる無 リソースの割り当てが行われるUE」に割り当 て可能なRBは連続していることを前提とする 連続していない場合には、連続している割 当て可能なRBの集合の内で、最も数の多い り当て可能なRBの集合を、本処理における「 割り当て可能なRB」とする。最も数の多い「 り当て可能なRBの集合」が複数存在する場 には、周波数の小さい方を、「割り当て可 なRB」とする。

 また、N allocated のサブキャリア数が、その因数として2、3、5 以外の数を含む場合には、サブキャリア数が 、2、3、5のみを因数とする数であり、かつ、 N allocated より小さい整数の中で最大の整数をN allocated とする。

 (1) UL RB allocation mode == Mode 0且つUL Transm ission type == High Fdである場合
 5.5において判定した「Dynamic schedulingが適用 されるUL-SCHに割り当て可能なRB(以下、『割り 当て可能RB』と呼ぶ)」の中から、周波数の小 さい方から、または、周波数の大きい方から 、当該UEに割り当てられるRBの数がN allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 、ホッピングはなしとする。

 <初回送信の場合>
 周波数の大きい方から割り当てるか、ある は、周波数の小さい方から割り当てるかに しては、割り当てた場合のRBの位置がシス ム帯域の中心から遠い方を選択する。シス ム帯域の中心からの距離が同じ場合には、 波数の小さい方から割り当てる。

 <再送の場合>
 周波数の大きい方から割り当てるか、ある は、周波数の小さい方から割り当てるかに しては、前回割り当てられたRBを含むか否 に基づいて、以下のように決定される:
 周波数の小さい方から割り当てた場合のRB 集合の中に含まれる、前回割り当てられたRB の数をN small とする。

 周波数の大きい方から割り当てた場合のRB 集合の中に含まれる、前回割り当てられたRB の数をN large とする。

 N small >N large である場合、周波数の大きい方から割り当て る。

 N small ≦N large である場合、周波数の小さい方から割り当て る。

 例えば、複数のユーザ装置が用いる共有 ャネルに対してシステム帯域幅の端から周 数リソース(RB)を割り当てる場合に、基地局 装置は、共有チャネルが再送される場合に、 システム帯域幅の両端の周波数リソース(RB) 内、前回の送信に用いられた周波数リソー (RB)と異なる周波数リソース(RB)を、ユーザ装 置が用いる共有チャネルに対して割り当てて もよい。

 (2) UL RB allocation mode == Mode 0且つUL Transm ission type == Low Fdである場合
 5.5において判定した「Dynamic schedulingが適用 されるUL-SCHに割り当て可能なRB(以下、『割り 当て可能RB』と呼ぶ)」の中から、周波数の小 さい方から、または、周波数の大きい方から 、当該UEに割り当てられるRBの数が以上にな まで、RBを当該UEに割り当てる。尚、ホッピ グはなしとする。

 周波数の大きい方から割り当てるか、ある は、周波数の小さい方から割り当てるかに しては、以下のように決定される:
 周波数の小さい方から割り当てた場合のSIR estimated >周波数の大きい方から割り当てた場合のSI R estimated である場合、周波数の小さい方から割り当て る。

 周波数の小さい方から割り当てた場合のSIR estimated ≦周波数の大きい方から割り当てた場合のSIR estimated である場合、周波数の大きい方から割り当て る。

 例えば、複数のユーザ装置が用いる共有 ャネルに対してシステム帯域幅の端から周 数リソース(RB)を割り当てる場合に、基地局 装置は、システム帯域幅の両端の周波数リソ ース(RB)の内、上りリンクの無線品質情報が きい方の周波数リソース(RB)を、ユーザ装置 用いる共有チャネルに対して割り当てても い。

 上記処理は、初回送信の場合にも再送の 合にも適用される。

 (3) UL RB allocation mode == Mode 1である場合
 5.5において判定した「Dynamic schedulingが適用 されるUL-SCHに割り当て可能なRB(以下、『割り 当て可能RB』と呼ぶ)」の中から、周波数の小 さい方から、または、周波数の大きい方から 、当該UEに割り当てられるRBの数がN allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 、ホッピングはなしとする。

 尚、周波数の大きい方から割り当てるか、 るいは、周波数の小さい方から割り当てる に関しては、割り当てた場合のRBの位置が ステム帯域の中心から遠い方を選択する。 ステム帯域の中心からの距離が同じ場合に 、周波数の小さい方から割り当てる。 
 (4) UL RB allocation mode == Mode 2である場合
 5.5において判定した「Dynamic schedulingが適用 されるUL-SCHに割り当て可能なRB(以下、『割り 当て可能RB』と呼ぶ)」の中から、周波数の小 さい方から、当該UEに割り当てられるRBの数 N allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 、ホッピングはなしとする。

 (5) UL RB allocation modeがMode 0, 1, 2以外で る場合
 5.5において判定した「Dynamic schedulingが適用 されるUL-SCHに割り当て可能なRB(以下、『割り 当て可能RB』と呼ぶ)」の中から、周波数の大 きい方から、当該UEに割り当てられるRBの数 N allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 、ホッピングはなしとする。

 上記処理において「当該UEに割り当てられ 」と判定されたRBの集合を以下でTemporary RB  groupと呼び、また、Temporary RB groupにおけるSI R i,estimated をSIR estimated (RB) と記載する。

 尚、再送のUL-SCHを送信するUEであり、か 、再送時のUplink Scheduling Grantの指定が行わ ない場合には、上記処理は行わず、その再 のUL-SCHに対して、前回の送信と同一のRBを り当てることとする。

 [SIR estimated の算出処理]
 尚、SIR estimated は、次のように算出される。

 (1)上りリンクのリファレンス信号の無線 質と、共有チャネルの目標の受信レベルと 上りリンクにおける干渉レベルとに基づい 、共有チャネルの無線品質情報を算出する

 (2)上りリンクの共有チャネルの復号結果 、上りリンクの所要品質とに基づいて、共 チャネルの無線品質情報に対して第1のオフ セット処理を行う。

 (3)データ種別により決定される優先度に基 いて、共有チャネルの無線品質情報に対し 第2のオフセット処理を行う。この第1のオ セット処理と第2のオフセット処理とを行っ 後の、共有チャネルの無線品質情報が、SIR estimated である。

 具体的には、eNBは、以下の式により、Soundin g RSに対するPUSCHの送信電力オフセット値δ i,data (eNB) を算出する(1 RBに換算した電力値に関するオ フセット値とする)。ここで、UE #iのUPH(UE Pow er Headroom)をUPH i とし、Sounding reference signalの送信帯域幅をB i,ref 、PUSCHの送信帯域幅をB i,data とする。

 式(6)のmin( , )は、B i,ref  = 1 RB (180 kHz)の場合に適用される

 ここで、SRSP i はサウンディング用のリファレンス信号の受 信レベルとする。B i,ref は、サウンディング用のリファレンス信号が 送信される帯域幅であり、B i,data は、該PUSCHが送信される帯域幅であり、上述 たTemporary RB groupの帯域幅である。また、Ta rget i,RoT は、Pathloss i とテーブル4を用いて算出される。ここで、Pa thloss i は、UPHに基づいて算出される値を用いてもよ いし、Measurement reportによりUEから報告される Pathlossの値を用いてもよい。Pathloss i の値として、UPHに基づいて算出される場合に は、以下の式に基づいて算出される:
 Pathloss=P max -UPH-SRSP in dB (帯域を考慮する)
 ここで、P max は、UEの定格電力(24 dBm)とする。

 また、
 UPH = (UEの低格電力)―(サウンディング用リ ファレンス信号の送信電力)
 である。上記式は単位をdBとすること。

 次に、eNBは、以下の式(7)により、UL-SCHの推 SIR(SIR i,estimated )を求める:

 ここで、SRSP i はサウンディング用のリファレンス信号の受 信レベルとする。Interferenceは、上りリンクに おける干渉レベルに相当する。

 尚、eNBは、SIR estimated調節機能がOnの場合に 、以下の式(8)に基づいてSIR i,estimated の値を調節する。SIR_offset i の算出方法は後述する。

 また、物理下りリンク制御チャネルを用い のUL Scheduling Grantにより、UEに通知される 信電力情報δ data は以下のように算出される。ここで、上記送 信電力情報δ data は、サウンディング用のリファレンス信号に 対するPUSCHの電力オフセットである。

 [長区間で行う処理]
 SIR_offset i は以下の算出式により、当該UE #iのUL-SCHのCRC 結果に基づいてOuter-loop的に調節される。SIR_o ffset i は、Highest priorityの論理チャネルグループのP riorityがZ i,adjust であるUL-SCHのCRC check結果に基づいてOuter-loop に調節される(式(10)の処理)。Highest priority 論理チャネルグループのPriorityがZ i,adjust と異なる場合には、Outer-loop的なオフセット 調節(式(10)の処理)は行われない。

 尚、eNBはCRC: OKになるまで、当該MAC PDUに 含まれる論理チャネルを識別できないため、 上記「Highest priorityの論理チャネルグループ Priority」は、本処理においては、UL MAC制御 様4.1.10 Scheduling Coefficient Calculationで用い Highest priorityの論理チャネルグループのPriori tyを用いることとする。

 SIR_offset i は、UE毎に調節される。また、本処理の対象 なるPriority Z i,adjust は、MTよりUE毎に設定される。

 δ adj (P) 、BLER target (P) は外部入力インタフェース(IF)より設定可能 すること。但し、SIR_offset i の最大値をSIR_offset P (max) 、最小値をSIR_offset P (min) とすること。SIR_offset i が最大値あるいは最小値に張り付いた場合に は、下記の計算を行わないこと。

 [RB、データサイズ、変調方式の決定処理]
  (1)当該Sub-frameにおいて当該UEは初回送信の UL-SCHを送信する場合
 (UPHによる割り当て帯域幅の補正処理)
 Temporary RB groupの帯域幅をB i,data,tmp とする。

 Target i,RoT -SRSP i  > UPH i +10×log 10 (B i,ref /B i,data,tmp )である場合、

 とし、B i,data 内に含まれるRBの数を割り当てるRB数Num RB とする。そして、当該UEに割り当てられるRB 数がNUM RB 未満とならない範囲内で、かつ、サブキャリ ア数が、2、3、5のみを因数する数となるよう に、Temporary RB group内のRBを削除する。

 Temporary RB groupの割り当ての際に、周波 の大きい方から割り当てた場合には、周波 の小さい方からRBを削除し、周波数の小さい 方から割り当てた場合には、周波数の大きい 方からRBを削除することとする。

 すなわち、ユーザ装置の送信電力情報(ユ ーザ装置から報告されるUE Power Headroom)が所 の閾値よりも小さい場合に、共有チャネル 割り当てる周波数リソースを小さくする。

 Target i,RoT -SRSP i  ≦ UPH i +10×log 10 (B i,ref /B i,data,tmp )である場合、
 Num RB  = N allocated
 とする。

 (論理チャネルグループの優先度によるオフ セット処理)
 Highest priorityの論理チャネルグループの優 度に基づくオフセットにより、上記SIR(SIR estimated (RB) )が調整される。δ LCG は、外部インタフェース(IF)より設定される 添え字のLCGは論理チャネルグループ(Logical C hannel Group)を示す。

 SIR estimated (RB) = SIR estimated (RB) LCG
 (Transport format算出処理)
 Temporary RB group内のRB数(RB_available)とSIR estimated (RB) を引数としてUL_TF_related_tableを参照すること より、MAC PDU size (Sizeと記載する)、変調方 (Modulationと記載する)を決定する:
 Size = UL_Table_TF_SIZE (RB_available, SIR estimated (RB) )
 Modulation = UL_Table_TF_Mod (RB_available, SIR estimated (RB) )
ここで、Size > N max,bit である場合には、Size ≦ N max,bit となるまで、Size estimated (RB) の値を1 dBずつ小さくする(UL_TF_related_tableの より小さいSIRのTableを参照する。この時、RB_ availableの値は変えない)。Sizeが確定した値に Modulationの値を、UL_TF_related_tableの対応する に変更する。

 次に、UL Buffer滞留量とSizeとの比較結果に づき、当該UEに割り当てるRBの数を再計算す 。UL Buffer滞留量は4.1.10.2を参照すること。 ULTFRS は外部インタフェース(IF)より設定される係 であり、例えば、1.0や2.0といった値が設定 れる。

 尚、当該UEが『Scheduling requestにより「PUSCH 割り当て要求:あり」を受信し、かつ、上記S cheduling requestを受信してから一度も上りリン クのリソース(PUSCH)を割り当てていない状態 にある場合には、下記の『Size≦α ULTFRS ・(Buffer j,h (UL) +Buffer j,l (UL) の場合』の処理を行うこと。

 <Size≦α ULTFRS ・(Buffer j,h (UL) +Buffer j,l (UL) の場合>
 UE buffer内に十分データがあると判断し、Tem porary RB group内の全てのRBを当該UEに割り当て られるRBとする。

 <Size>α ULTFRS ・(Buffer j,h (UL) +Buffer j,l (UL) の場合>
 UE buffer内に十分データがないと判断し、α ULTFRS ・(Buffer j,h (UL) +Buffer j,l (UL) (以下、Size buffer と記載する)とSIR estimated (RB) を引数としてUL_TF_related_tableを参照すること より、割り当てるRB数Num RB を再計算する:
 Num RB  = UL_Table_TF_RB (Size buffer , SIR estimated (RB) )
 Size = UL_Table_TF_SIZE (Num RB , SIR estimated (RB) )
 Modulation = UL_Table_TF_Mod (Num RB , SIR estimated (RB) )
 ここで、Num RB のサブキャリア数が、因数として2、3、5以外 の数を含む場合には、サブキャリア数が、2 3、5のみを因数とする数であり、かつ、Num RB より大きい整数の中で最小の整数をNum RB とする。

 当該UEに割り当てられるRBの数がNUM RB 未満とならない範囲内で、Temporary RB group内 RBを削除する。Temporary RB groupの割り当ての 際に、周波数の大きい方から割り当てた場合 には、周波数の小さい方からRBを削除し、周 数の小さい方から割り当てた場合には、周 数の大きい方からRBを削除することとする

 すなわち、ユーザ装置のバッファ内のデ タ量が送信方法として決定されたデータサ ズより小さい場合に、送信方法として決定 れた周波数リソース量(RBの数)を低減する。

 (2)当該Sub-frameにおいて当該UEは再送のUL-SCH 送信する場合
 再送時において、物理上りリンク制御チャ ルによりUplink Scheduling Grantの指定を行う場 合、以下の式に基づき、UEに通知される送信 力に関する情報δ data を調整する。ここで、δ data (eNB) 及び10・log 10 (B data /B ref )は、再送タイミングに改めて計算すること する。オフセット値δ LCG (HARQ) は、外部インタフェース(IF)より論理チャネ グループ毎に設定される。

 すなわち、基地局装置は、上りリンクのリ ァレンス信号の受信レベルと、前記共有チ ネルの目標の受信レベルとに基づいて、前 共有チャネルの送信電力を算出し、そして 上記共有チャネルが再送データか初回送信 データかに基づいて、前記共有チャネルの 信電力に対してオフセット処理を行う。

 ステップS416において、jの値をインクリメ トし、ステップS418において、jの値が、N UL-SCH 以下であるか否かを判定する。jの値がN UL-SCH 以下である場合(ステップS418の処理:YES)、ス ップS410の前に戻る。一方、jの値がN UL-SCH 以下でない場合(ステップS418の処理:NO)、処理 を終了する。

 次に、本実施例に係る基地局装置200につ て、図6を参照して説明する。

 本実施例に係る基地局装置200は、選択手 としてのスケジューリング係数計算部206と 割り当て手段としてのトランスポートフォ マット・リソースブロック選択部210と、レ ヤー1処理部212とを備える。

 スケジューリング係数計算部206は、上述し ステップS204の処理を行う。具体的には、ス ケジューリング係数計算部206は、当該Sub-frame においてダイナミックスケジューリングによ る無線リソースの割り当てが行われるユーザ 装置を選択し、ダイナミックスケジューリン グによる無線リソースの割り当てが行われる UEの数N UL-SCH をトランスポートフォーマット・リソースブ ロック選択部210に入力する。

 トランスポートフォーマット・リソース ロック選択部210は、上述したステップS208の 処理を行う。具体的には、トランスポートフ ォーマット・リソースブロック選択部210は、 上りリンクトランスポートフォーマット及び リソース選択を行う。トランスポートフォー マット・リソースブロック選択部201は、物理 ランダムアクセスチャネル(PRACH)の無線リソ ス(RB)の確保、禁止無線リソース(RB)の確保、 パーシステントスケジューリング(Persistent sc heduling)が適用されるUL-SCHの無線リソース(RB) 確保を行った後、Dynamic schedulingが適用され UL-SCH(初回送信と再送の両方を含む)に関す 送信フォーマットの決定と無線リソースの り当てを行う。

 レイヤー1処理部212は、レイヤー1に関す 処理を行う。

 (実施例2)
 次に、本発明を実施するための最良の形態 、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ 明する。

 なお、実施例を説明するための全図にお て、同一機能を有するものは同一符号を用 、繰り返しの説明は省略する。

 本発明の実施例に係る基地局装置が適用 れる無線通信システムについて、図1を参照 して説明する。

 無線通信システム1000は、例えばEvolved UTRA  and UTRAN(別名:Long Term Evolution、或いは、Super 3G)が適用されるシステムであり、基地局装 (eNB: eNode B)200と複数のユーザ装置(UE: User E quipment、あるいは、移動局とも呼ばれる)100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n 、nはn>0の整数)とを備える。基地局装置200 、上位局、例えばアクセスゲートウェイ装 300と接続され、アクセスゲートウェイ装置3 00は、コアネットワーク400と接続される。こ で、ユーザ装置100 n はセル50において基地局装置200とEvolved UTRA a nd UTRANにより通信を行う。

 以下、ユーザ装置100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n )については、同一の構成、機能、状態を有 るので、以下では特段の断りがない限りユ ザ装置100 n として説明を進める。

 無線通信システム1000は、無線アクセス方 式として、下りリンクについてはOFDM(直交周 数分割多元接続)、上りリンクについてはSC- FDMA(シングルキャリア-周波数分割多元接続) 適用される。上述したように、OFDMは、周波 帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア )に分割し、各周波数帯上にデータを載せて 送を行う方式である。SC-FDMAは、周波数帯域 分割し、複数の端末間で異なる周波数帯域 用いて伝送することで、端末間の干渉を低 することができる伝送方式である。

 ここで、Evolved UTRA and UTRANにおける通信 チャネルについて説明する。

 下りリンクについては、各ユーザ装置100 n で共有して使用される物理下りリンク共有チ ャネル(PDSCH: Physical Downlink Shared Channel)と、 物理下りリンク制御チャネル(PDCCH: Physical Do wnlink Control Channel)とが用いられる。上記物 下りリンク制御チャネルは、DL L1/L2 Control  Channelとも呼ばれる。下りリンクでは、物理 りリンク制御チャネルにより、下り共有物 チャネルにマッピングされるユーザの情報 トランスポートフォーマットの情報、上り 有物理チャネルにマッピングされるユーザ 情報やトランスポートフォーマットの情報 上り共有物理チャネル(トランスポートチャ ルとしてはUplink Shared Channel(UL-SCH))の送達 認情報などが通知される。または、物理下 リンク共有チャネルによりユーザデータが 送される。上記ユーザデータは、トランス ートチャネルとしては、下りリンク共有チ ネルDonwlink-Share Channel (DL-SCH)である。また 上述した、物理下りリンク制御チャネルに り送信される、下り共有物理チャネルにマ ピングされるユーザの情報やトランスポー フォーマットの情報は、Downlink Scheduling Info rmationとも呼ばれる。上述した、物理下りリ ク制御チャネルにより送信される、上り共 物理チャネルにマッピングされるユーザの 報やトランスポートフォーマットの情報は Uplink Scheduling Grantとも呼ばれる。

 上りリンクについては、各ユーザ装置100 n で共有して使用される物理上りリンク共有チ ャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)と、LTE の制御チャネルとが用いられる。制御チャ ルには、物理上りリンク共有チャネルと時 多重されるチャネルと、周波数多重される ャネルの2種類がある。周波数多重されるチ ャネルは、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH :Physical Uplink Control Channel)と呼ばれる。

 上りリンクでは、LTE用の制御チャネルに り、下りリンクにおける共有チャネルのス ジューリング、適応変復調・符号化(AMC: Ada ptive Modulation and Coding)に用いるための下り ンクの品質情報(CQI: Channel Quality Indicator)及 び下りリンクの共有チャネルの送達確認情報 (HARQ ACK information)が伝送される。また、物理 上りリンク共有チャネルによりユーザデータ が伝送される。上記ユーザデータは、トラン スポートチャネルとしては、上りリンク共有 チャネルUplink-Share Channel (UL-SCH)である。

 [1. 上りリンクMAC通信制御方法]
 次に、本実施例に係る基地局装置において 行される通信制御方法としての上りリンクM AC(UL MAC)制御手順について説明する。

 本実施例において、論理チャネルは、例 ば無線ベアラ(Radio bearer)に対応する。また プライオリティクラス(Priority class)は、例 ば優先度または論理チャネル優先度(Logical C hannel Priority)に対応する。また、本実施例に いては、前記論理チャネルは、4つの論理チ ャネルグループに分類されている。尚、どの 論理チャネルがどの論理チャネルグループに 属するかに関しては、任意に設定することが 可能である。

 尚、「当該サブフレーム(Sub-frame)」とは 特に断りがなければ、スケジューリングの 象となる上りリンク共有チャネル(UL-SCH)が移 動局により送信されるサブフレームを指す。

 また、以下の説明において、ダイナミッ スケジューリングとは、動的に無線リソー の割り当てを行う第1のリソース割り当て方 法に相当する。ダイナミックスケジューリン グが適用される上りリンク共有チャネル(UL-SC H)は、該ユーザ装置に対して任意のサブフレ ムにおいて無線リソースが割り当てられ、 の場合の送信フォーマット、すなわち、周 数リソースであるリソースブロックの割り て情報や変調方式、ペイロードサイズ、送 電力に関する情報、Redundancy versionパラメー タやプロセス番号等のHARQに関する情報や、MI MO適用時のリファレンス信号の系列等のMIMOに 関する情報等は、様々な値が設定される。前 記送信フォーマット、すなわち、周波数リソ ースであるリソースブロックの割り当て情報 や変調方式、ペイロードサイズ、送信電力に 関する情報、Redundancy versionパラメータやプ セス番号等のHARQに関する情報や、MIMO適用時 のリファレンス信号の系列等のMIMOに関する 報等は、下りリンクの制御チャネルPDCCHにマ ッピングされるUL Scheduling GrantによりUEに対 て通知される。

 一方、パーシステントスケジューリング は、データ種別、あるいは、データを送受 するアプリケーションの特徴に応じて、一 周期毎にデータの送信機会を割り当てるス ジューリング方法であり、一定周期毎に無 リソースの割り当てを行う第2のリソース割 り当て方法に相当する。すなわち、パーシス テントスケジューリングが適用される上りリ ンク共有チャネル(UL-SCH)は、該ユーザ装置に して所定のサブフレームにおいて無線リソ スが割り当てられ、その場合の送信フォー ット、すなわち、周波数リソースであるリ ースブロックの割り当て情報や変調方式、 イロードサイズ、送信電力に関する情報、R edundancy versionパラメータやプロセス番号等の HARQに関する情報や、MIMO適用時のリファレン 信号の系列等のMIMOに関する情報等は、所定 の値が設定される。すなわち、予め決められ たサブフレームにおいて無線リソースが割り 当てられ、予め決められた送信フォーマット で上りリンク共有チャネル(UL-SCH)が送信され 。上記予め決められたサブフレームは、例 ば、一定の周期となるように設定されても い。また、上記予め決められた送信フォー ットは、一種類である必要はなく、複数の 類が存在してもよい。

 [2. 物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)の送 帯域の割当て単位]
 本実施例では、周波数方向の送信帯域の割 て単位として、リソースブロック(RB:Resource Block)を用いる。1RBは、例えば、180kHzに相当 、システム帯域幅が5MHzの場合には、25個のRB が存在し、システム帯域幅が10MHzの場合には 50個のRBが存在し、システム帯域幅が20MHzの 合には、100個のRBが存在する。PUSCHの送信帯 域の割当ては、RBを単位としてサブフレーム( Sub-frame)毎に行われる。また、DFT sizeは、そ 因数として2、3、5以外の数を含まないよう RBの割り当てが行われる。すなわち、DFT size は、2、3、5のみを因数とする数となる。

 尚、上りリンク共有チャネル(UL-SCH)の再 においては、基地局装置200は、対応するUplin k Scheduling Grantを送信してもよいし、送信し くてもよい。例えば、基地局装置200は、前 上りリンク共有チャネル(UL-SCH)の再送のた のUplink Scheduling Grantが送信可能である場合 は、前記Uplink Scheduling Grantを送信するとい う処理を行ってもよい。尚、Uplink Scheduling G rantが送信可能であるとは、例えば、Uplink Sch eduling Grantを送信するための無線リソース、 なわち、周波数リソースまたは時間的なリ ースまたは電力リソース、が存在するとい 意味であってもよい。基地局装置200が、上 上りリンク共有チャネル(UL-SCH)の再送のた のUplink Scheduling Grantを送信する場合には、 動局は、上記Uplink Scheduling Grantに従って、 上記上りリンク共有チャネル(UL-SCH)の再送を う。ここで、Uplink Scheduling Grantとは、上述 したように、当該サブフレームにおいて共有 チャネルを用いて通信を行うユーザ装置の識 別情報や、上記共有チャネルの送信フォーマ ット、すなわち、周波数リソースであるリソ ースブロックの割り当て情報や変調方式、ペ イロードサイズ、送信電力に関する情報、Red undancy versionパラメータやプロセス番号等のHA RQに関する情報や、MIMO適用時のリファレンス 信号の系列等のMIMOに関する情報等のことで る。

 尚、上記Uplink Scheduling Grantのうち、一部 の情報のみが、初回送信から変更されるとい った制御が行われてもよい。例えば、周波数 リソースであるリソースブロックの割り当て 情報と、送信電力に関する情報のみが変更さ れるといった制御が行われてもよい。

 ここで、ダイナミックスケジューリング 、動的に無線リソースの割り当てを行うリ ースの第1の割り当て方法に相当する。

 また、基地局装置200は、前記上りリンク 有チャネル(UL-SCH)の再送のためのUplink Schedu ling Grantを送信する際に、同時に、PHICHによ ACKを送信してもよい。以下に、上りリンク 有チャネル(UL-SCH)の再送のためのUplink Schedul ing Grantを送信する際に、PHICHによりACKを送信 する効果を説明する。UEは、前記上りリンク 有チャネル(UL-SCH)の再送のためのUplink Schedu ling Grantを正しく受信できなかった場合、PHIC Hにより通知される情報、すなわち、ACK/NACKに 従う。そして、UEは、上記PHICHにより通知さ る情報がACKの場合は当該UL-SCHの再送を停止 、NACKの場合は、当該UL-SCHを、前回の送信と じ周波数リソースで再送する。このとき、 回の送信の周波数リソースと、前記UL Schedu ling Grantで指定する周波数リソースが異なっ いて、かつ、基地局装置が、前記前回の送 の周波数リソースにおいて、他のUEがUL-SCH 送信することを指示していた場合、当該UEが 送信する再送の上りリンクの共有チャネル(UL -SCH)と前記他のUEが送信する上りリンクの共 チャネル(UL-SCH)が衝突することになり、結果 として、伝送特性が劣化する。よって、基地 局装置200は、前記上りリンク共有チャネル(UL -SCH)の再送のためのUplink Scheduling Grantを送信 する際に、同時に、PHICHによりACKを送信する とにより、上述した伝送特性の劣化を防ぐ とが可能となる。尚、上述した、上りリン 共有チャネル(UL-SCH)の再送のためのUplink Sch eduling Grantを送信する際に、同時に、PHICHに りACKを送信するという処理は、上りリンク 有チャネル(UL-SCH)の新規送信のためのUplink S cheduling GrantとPHICH(ACK)を同時に送信する場合 も同様のことが言える。

 上述したように、UL Scheduling GrantとPHICH 適切に送信することにより、より信頼度の い制御チャネルの通信を実現することが可 となり、結果として、伝送特性を高めるこ が可能となる。図7Aに、UL Scheduling GrantとPHI CHの送信方法のフローチャートを示す。図7A 用いて、UL Scheduling GrantとPHICHの送信方法を 示す。

 まず、ステップS902において、当該Sub-frame において,再送すべきUL-SCHが存在するか否か 判定する。当該Sub-frameにおいて,再送すべきU L-SCHが存在する場合(ステップS902:YES)、ステッ プS904において、送信可能なUL Scheduling Grant 存在するか否かを判定する。送信可能なUL S cheduling Grantが存在する場合(ステップS904:YES) ステップS906に進む。一方、送信可能なUL Sc heduling Grantが存在しない場合(ステップS904:NO) 、ステップS910に進む。尚、再送可能なUplink  Scheduling Grantが存在するとは、上述した、当 UEに対してUplink Scheduling Grantが送信可能で るということと同じ意味であり、例えば、U plink Scheduling Grantを送信するための無線リソ ース、すなわち、周波数リソースまたは時間 的なリソースまたは電力リソース、が存在す るという意味であってもよい。

 次に、ステップS906において、後述するRB Remaining Check(ステップS810)がOKであるか否か 判定する。RB Remaining Check(ステップS810)がOK ある場合(ステップS906:YES)、ステップS908に む。一方、RB Remaining Check(ステップS810)がNG ある場合(ステップS906:NO)、ステップS910に進 む。

 ステップS908において、再送を指示するUL Scheduling GrantとPHICH (ACK)を送信すると決定す る.前記PHICH (ACK)は、上述したようにUL Schedul ing GrantがUEにおいてMissed detectionとなった場 に,UL-SCHの再送を一旦停止させるために使用 される。一方、ステップS910において、PHICH ( ACK)を送信すると決定する。この場合、前記PH ICH(ACK)により、UL-SCHの再送を一旦停止させる

 一方、当該Sub-frameにおいて,再送すべきUL- SCHが存在しない場合(ステップS902:NO)、ステッ プS912において、送信すべきPHICH(ACK)が存在す か否かを判定する。ここで、送信すべきPHIC H(ACK)が存在するとは、1つ前のHARQの送信タイ ング、すなわち、HARQ RTT前の送信タイミン で、当該UEがUL-SCHを送信し、前記UL-SCHが正 く復号できた、すなわち、CRCチェック結果 OKであったことを指す。送信すべきPHICH(ACK) 存在する場合、すなわち,HARQの1RTT前に送信 れたUL-SCHのCRCがOKであった場合(ステップS912: YES)、ステップS914に進む。

 ステップS914において、当該Sub-frameにおけ る新規送信を指示するUL Scheduling Grantを送信 するか否かを判定し、当該Sub-frameにおける新 規送信を指示するUL Scheduling Grantを送信する 場合には(ステップS914:YES)、ステップS916に進 、当該Sub-frameにおける新規送信を指示するU L Scheduling Grantを送信しない場合には(ステッ プS914:NO)、ステップS918に進む。

 ステップS916において、新規送信を指示す るUL Scheduling GrantとPHICH (ACK)を送信すると決 定する。前記PHICH(ACK)は、上述したようにUL S cheduling GrantがUEにおいてMissed detectionとなっ 場合に,UL-SCHの再送を一旦停止させるために 使用される。一方、ステップS918においては PHICH(ACK)を送信する。

 一方、送信すべきPHICH(ACK)が存在しない場 合、すなわち,HARQの1RTT前に送信されたUL-SCHの CRCがOKでなかった場合(ステップS912:NO)、ステ プS920に進む。尚、この「送信すべきPHICH(ACK )が存在しない場合」とは、HARQの1RTT前にUL-SCH が送信されなかったことに相当する。

 ステップS920において、当該Sub-frameにおけ る新規送信を指示するUL Scheduling Grantを送信 するか否かを判定し、当該Sub-frameにおける新 規送信を指示するUL Scheduling Grantを送信する と判定した場合には(ステップS920:YES)、ステ プS922に進む。ステップS922において、新規送 信のためのUL Scheduling Grantを送信すると決定 する。一方、当該Sub-frameにおける新規送信を 指示するUL Scheduling Grantを送信しないと判定 した場合には(ステップS920:NO)、PHICHもUL Schedu ling Grantも送信しないと決定する。

 [3. UL MACデータ送信手順]
 次に、上りリンクMAC(UL MAC)データ送信手順 ついて、図2を参照して説明する。図2は、 ケジューリング係数の計算によるスケジュ リング処理から、トランスポートフォーマ ト(Transport format)及び割り当てられるRBを決 するUL TFR selection処理までの手順を示した のである。

 [3.1. UL MAC最大多重N ULMAX 設定]
 基地局装置200において、UL MAC最大多重数N ULMAX 設定が行われる(ステップS202)。UL MAC最大多 数N ULMAX は、ダイナミックスケジューリング(Dynamic Sc heduling)が適用される上りリンク共有チャネル (UL-SCH)の、1サブフレームにおける最大多重数 (初回送信のUL-SCHと再送のUL-SCHの両方を含む )であり、外部入力インタフェース(IF)より指 定される。尚、外部入力インタフェースによ り指定されるとは、例えば、上位ノードやコ アネットワーク内の他のノードからパラメー タとして指定されたり、あるいは、装置内部 のパラメータとして設定されたりすることを 指す。

 [3.2. スケジューリング係数の計算(Calculation  for Scheduling coefficients)]
 次に、基地局装置200において、スケジュー ング係数の計算(Calculation for Scheduling coeffi cients)が行われる(ステップS204)。すなわち、 該Sub-frameにおいてDynamic schedulingによる無線 ソースの割り当てが行われるUEを選択する 上記当該Sub-frameにおいてDynamic schedulingによ 無線リソースの割り当てが行われるUEに対 て、次の上りリンクトランスポートフォー ット及びリソース選択の処理が行われる。 、上記当該Sub-frameにおいてDynamic schedulingに る無線リソースの割り当てが行われるUEと 、当該Sub-frameにおいて送信すべき再送デー を有するUEと、当該Sub-frameにおいて、スケジ ューリング係数の計算により選択された、新 規データを送信するUEとを含む。

 当該Sub-frameにおいてDynamic schedulingによる無 線リソースの割り当てが行われるUEの数をN UL-SCH と定義する。 
 [3.4. 上りリンクトランスポートフォーマッ ト及びリソース選択(Uplink Transport format and  Resource selection)(UL TFR selection)]
 次に、基地局装置200において、上りリンク ランスポートフォーマット及びリソース選 が行われる(ステップS208)。物理ランダムア セスチャネル(PRACH)の無線リソース(RB)の確 、禁止無線リソース(RB)の確保、パーシステ トスケジューリング(Persistent scheduling)が適 されるUL-SCHの無線リソース(RB)の確保を行っ た後、Dynamic schedulingが適用されるUL-SCH(初回 信と再送の両方を含む)に関する送信フォー マットの決定と無線リソースの割り当てを行 う。尚、上記上りリンクトランスポートフォ ーマット及びリソース選択には、上りリンク の送信電力制御も含まれる。

 [4. Calculation for Scheduling coefficients]
 次に、ステップS204において行われるスケジ ューリング係数の計算について、図7Bを参照 て説明する。

 [4.1. 処理フロー]
 図7Bに、スケジューリング係数の計算によ 、Dynamic schedulingによる無線リソースの割り てが行われるUEの候補の選択を行う処理フ ーを示す。基地局装置200は、LTEアクティブ(L TE active)状態(RRC connected状態)にある全てのUE 対して以下の処理を実行する。

 まず、n=1、N Scheduling =0、N Retransmission =0に設定される(ステップS701)。ここで、nはユ ーザ装置100 n のインデックスであり、n=1,・・・,N(N>0の 数)である。

 次に、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)エン ティティステータスの更新(Renewal of HARQ Enti ty Status)が行われる(ステップS702)。ここでは 当該UEに関する、UL-SCHのCRC check結果がOKで ったプロセスを解放する。

 また、最大再送回数に達したプロセスを解 し、プロセス内のユーザデータを廃棄する ここで、最大再送回数とは、UE毎に個別に 定される値とする。 
 さらに、上りリンク共有チャネルの電力判 により、UEのUL-SCH未送信を検出したプロセ を解放する。

 次に、パーシステントスケジューリング 処理が行われる。パーシステントスケジュ リングとは、データ種別、あるいは、デー を送受信するアプリケーションの特徴に応 て、一定周期毎にデータの送信機会を割り てるスケジューリング方法である。尚、上 データ種別とは例えば、Voice Over IPによる ータであったり、あるいは、Streamingによる ータであったりする。上記Voice Over IPまた Streamingが、上記アプリケーションに相当す 。

 尚、上りリンクのパーシステントスケジ ーリングによるリソースの割り当ては、デ タ発生時、すなわち、サイレンス区間(Silenc e period)から会話区間(Talk spurt)への遷移時に 、Scheduling Request及びBuffer Status Reportが送 されることを契機として、Persistent Resourceが 割り当てられ、会話区間(Talk spurt)からサイ ンス区間(Silence period)への遷移時には、Empty Buffer Status ReportがUEから基地局装置に送信 れることにより、Persistent Resourceの解放が行 われる。ここで、Empty Buffer Status Reportとは Buffer内のデータ量が0であることを示す信号 である。また、Persistent Resourceとは、Persistent  schedulingにより割り当てられた無線リソース 、具体的には、周波数リソースのことを指す 。

 基地局装置200は、当該Sub-frameにおいて、 該UEにPersistent Resourceが割り当てられるか否 か、及び、Persistent Resourceが割り当てられる 合に、初回送信か再送かを判定する(ステッ プS703)。

 ステップS703における判定結果が、Persistent  Resourceが割り当てられ、かつ、送信すべきデ タが再送であるという判定結果であった場 、N Retrans, persist ++として(ステップS704)、当該UEを初回送信の めのスケジューリングの対象から除外する 尚、初回送信のためのスケジューリングの 象から除外するとは、後述するステップS732 おけるスケジューリング係数の計算を行わ いことに相当し、結果として、初回送信の めのスケジューリングが行われないという とを意味する。

 ステップS703における判定結果が、Persisten t Resourceが割り当てられ、かつ、送信すべき ータが初回送信であるという判定結果であ た場合、ステップS705において、Persistent Res ourceの確保が行われる。

 そして、その後、ステップS728のLow/High Fd  Checkの処理に進む。すなわち、ステップS705 おいて、Persistent Resourceが確保されたUEに関 しても、後述するステップS730のBuffer Status C heck及びステップS732のScheduling Coefficient Calcul ationを行う。そして当該Sub-frameにおいてDynamic  Schedulingによる送信リソースの割り当てが行 われた場合には、UEは、前記Dynamics Scheduling より送信リソースに基づいて、MAC PDU(UL-SCH) 送信を行う。尚、上記Dynamic Schedulingによる 送信リソースの割り当てが行われた場合にも 、Persistent Resourceは確保したままとする。す わち、上記Dynamic Schedulingによる送信リソー スの割り当てが行われた場合にも、Persistent  Resourceは解放しない。

 尚、ステップS706におけるHARQ Retransmission Checkの前に、ステップS703の、当該Sub-frameに いてPersistent Resourceが割り当てられるか否か の判定が行われるため、Persistent Schedulingの 回送信は、Dynamic Schedulingの再送よりも優先 れることになる。Persistent Schedulingの初回送 信により、Dynamic Schedulingの再送が行われな 場合、その再送のDynamic Schedulingが適用され 共有チャネルに対して、送達確認情報とし 、ACKを送信してもよい。前記ACKを送信する とにより、前記再送のDynamic Schedulingが適用 される共有チャネルが送信されることを確実 に停止させることができる。

 Persistent Resourceが割り当てられない場合 ステップS706のHARQ Retransmission Checkに進む。

 HARQ再送信のチェック(HARQ Retransmission Check) 行われる(ステップS706)。当該Sub-frameにおい 、当該UEが送信すべき再送データを有する 否かを判定する。ここで、「送信すべき再 データ」とは、以下の4つの条件を全て満た 再送データのことを指す。
・Synchronous HARQの再送タイミングであり、当 Sub-frameのUL-SCH送信のためのNACKまたはUL Sched uling Grantを当該UEに対して送信している
・当該データ(UL-SCH)の過去のCRC check結果がOK ない
・最大再送回数に達していない
・上りリンク共有チャネルの電力判定で「UL- SCH未送信」と検出されていない
 当該UEが送信すべき再送データを有する場 に「再送信有り(Retransmission)」を返し、それ 外の場合に「再送信無し(No retransmission)」 返す。HARQ Retransmission Checkの結果がNo retrans missionの場合には、メジャメントギャップの ェック(Measurement Gap Check)の処理に進む(ステ ップS710)。

 尚,一度、ACKを送信したUE(HARQ Process)に関 ても,最大再送回数に達していない場合には ,Synchronous HARQのその次の送信タイミングにお いては,「送信すべき再送データ」が存在す とみなす。すなわち、上述した、ステップS9 02やステップS904の判定結果がNOであった場合 、当該データ(UL-SCH)の過去のCRC check結果がO Kでないにもかかわらず、PHICH(ACK)を送信した 合には(ステップS910)、Synchronous HARQのその の送信タイミングにおいては,「送信すべき 送データ」が存在するとみなす。この場合 PHICH(ACK)は、CRC OKを意味するのではなく、UL -SCHの再送を一旦停止するということを意味 る。

 HARQ Retransmission Checkの結果がRetransmissionの 合には、N Retransmission ++として(ステップS708)、当該UEを初回送信の めのスケジューリングの対象から除外する 尚、初回送信のためのスケジューリングの 象から除外するとは、後述するステップS732 おけるスケジューリング係数の計算を行わ いことに相当し、結果として、初回送信の めのスケジューリングが行われないという とを意味する。

 次に、メジャメントギャップのチェック( Measurement Gap Check)が行われる(ステップS710)。 すなわち、UEが異なる周波数のセルの測定を っている時間間隔が、下りリンクにおいて りリンク共有チャネルのための物理下りリ ク制御チャネルを送信するタイムフレーム 共有チャネルを受信するタイムフレーム又 上りリンク共有チャネルに対する送達確認 報を送信するタイムフレームと重なる場合 は、当該UEに上りリンク共有チャネルを割 当てない。尚、上記物理下りリンク制御チ ネルにおいて、上記上りリンク共有チャネ に関するUL Scheduling Grantが送信される。ま 、前記上りリンク共有チャネルに対する送 確認情報は、PHICH(Physical Hybrid ARQ Indicator C hannel)またはACK/NACKとも呼ばれる。

 ここで、上記異なる周波数のセルとは、E volved UTRA and UTRANのセルであってもよいし、 異なるシステムのセルであってもよい。例え ば、異なるシステムとして、GSM、WCDMA、TDD-CDM A、CDMA2000、WiMAX等が考えられる。

 より具体的には、当該UEの初回送信と2回 送信に関して、物理下りリンク制御チャネ を送信するSub-frameがMeasurement gapに含まれる か否か、または、当該UL-SCHを送信するSub-frame がMeasurement gapに含まれるか否か、または、 記UL-SCHに対するACK/NACK(PHICH)を送信するSub-fram eがMeasurement gapに含まれるか否かを判定する 物理下りリンク制御チャネルを送信するSub- frameがMeasurement gapに含まれる、または、当該 UL-SCHを送信するSub-frameがMeasurement gapに含ま る、または、上記UL-SCHに対するACK/NACK(PHICH) 送信するSub-frameがMeasurement gapに含まれると 定した場合にNGを返し、それ以外の場合にOK を返す。Measurement gapは、UEが異周波ハンドオ ーバ、または、異システムハンドオーバを行 うために、異なる周波数のセルの測定を行っ ている時間間隔であり、その時間には通信で きないため、移動局は、物理下りリンク制御 チャネルを受信できない。また、同様の理由 で、上りリンク共有チャネルを送信できない 、かつ、ACK/NACK(PHICH)を受信できない。

 Measurement Gap Checkの結果がNGの場合には、 当該UEを初回送信のためのスケジューリング 対象から除外する。尚、初回送信のための ケジューリングの対象から除外するとは、 述するステップS732におけるスケジューリン グ係数の計算を行わないことに相当し、結果 として、初回送信のためのスケジューリング が行われないということを意味する。

 Measurement Gap Checkの結果がNGの場合には、 ステップS711のHalf Duplex Checkの処理に進む。

 3回目送信以降を考慮したMeasurement Gap Che ckは行わない。尚、上述した例では、1回目と 2回目の送信を考慮したが、代わりに、1回目 2回目と3回目の送信を考慮してもよい。す わち、何回目までの送信を考慮するかに関 ては、上記以外の値を設定してもよい。

 ステップS711において、Half Duplex Checkが われる。尚、Half Duplexとは、上りリンクの 信と、下りリンクの受信を同時に行わない 信方式のことを指す。すなわち、Half Duplex おいては、UEは、上りリンクの送信と下りリ ンクの受信とを別々のタイミングにおいて行 う。

 Half Duplex Checkにおいては、当該UEがHalf Dupl exにより通信を行うUEである場合に、当該UEに 関して、以下の6つの判定:
・当該Sub-frame、すなわち、上りリンクの共有 チャネルを送信するサブフレームが、下りリ ンクの共通チャネル(SCH(同期チャネル)/P-BCH( ライマリ報知チャネル)/D-BCH(ダイナミック報 知チャネル)/MBMSチャネル)が送信されるサブ レームと重なるか否か
・当該Sub-frame、すなわち、上りリンクの共有 チャネルを送信するサブフレームが、以前に UEより送信された上りリンクの共有チャネル 対する送達確認情報が送信されるサブフレ ムと重なるか否か
・当該Sub-frame、すなわち、上りリンクの共有 チャネルを送信するサブフレームが、上りリ ンクまたは下りリンクのPersistent Schedulingの めの制御情報(UL Scheduling Grant及びDL Schedulin g Information)が送信されるサブフレームと重な るか否か
・当該Sub-frameにおいて送信される上りリンク の共有チャネルのための制御情報(UL Scheduling  Grant)が送信されるサブフレームが、当該UE 上りリンクの共有チャネルを送信するSub-fram eと重なるか否か
・当該Sub-frameにおいて送信される上りリンク の共有チャネルのための制御情報(UL Scheduling  Grant)が送信されるサブフレームが、当該UE 上りリンクにおいてCQI(下りリンクの無線品 情報)またはSounding Reference Signal(サウンデ ング用のリファレンス信号)またはScheduling R equest(スケジューリング要求信号)またはラン ムアクセスチャネル(RACH Preamble)を送信する サブフレームと重なるか否か
・当該Sub-frameにおいて送信される上りリンク の共有チャネルのための制御情報(UL Scheduling  Grant)が送信されるサブフレームが、当該UE 上りリンクにおいて下りリンクの共有チャ ルに対する送達確認情報(ACK/NACK)を送信する ブフレームと重なるか否か
を行い、いずれか1つの判定において真であ 場合にNGを返し、それ以外の場合にOKを返し もよい。尚、上述した判定における上りリ ク及び下りリンクのチャネルは、その全て 考慮されてもよいし、その一部が考慮され もよい。Half Duplex Checkの結果がNGの場合(ス テップS711:NG)、当該UEをスケジューリングの 象から除外する。一方、Half Duplex Checkの結 がOKの場合(ステップS711:OK)、ステップS712のD RX Checkに進む。

 Half Duplexにより通信を行うUEは、下りリ クの受信を行う際に、上りリンクの送信を うことができない。よって、本処理により 当該サブフレームにおいて、下りリンクの 信を行うか否かを判定し、下りリンクの受 を行うタイミングにおいて、上りリンクの 有チャネルを割り当てないという処理を行 ことにより、Half DuplexのUEが、下りリンクの 受信を行う際に、上りリンクの信号を送信で きないという問題を回避することが可能とな る。

 上述した6つの判定において、UEにおけるD L受信とUL送信との間の切り替え時間を考慮し て、上述した判定が行われてもよい。すなわ ち、UEにおける上りリンクの共有チャネルの 信タイミング、または、基地局における上 リンクの共有チャネルのための制御情報(UL Scheduling Grant)の送信タイミングが、切り替 時間に重なる場合には、当該Half Duplex Check NGと判定してもよい。

 上述した例においては、Half Duplex Checkは 、Half Duplexにより通信を行うUEに対して行わ ているが、上述した処理は、Half Duplexによ 通信を行うUEに対してだけでなく、Full Duple xにより通信を行うUEに対して適用されてもよ い。Full Duplexにより通信を行う全てのUEに対 て、上記Half Duplex Checkが適用されてもよい 。あるいは、当該UEと基地局装置200との間の スロスが所定の閾値を超えている、Full Dupl exにより通信を行うUEに関して、上述したHalf Duplex Checkが行われ、当該UEと基地局装置200 の間のパスロスが所定の閾値を超えていな 、Full Duplexにより通信を行うUEに関しては、 上述したHalf Duplex Checkが行われないという 理が行われてもよい。この場合、UEにおいて 上りリンクの送信と下りリンクの受信が同時 に行われないため、後述する、「UE内におけ 上りリンクの送信信号が、下りリンクの受 信号への干渉信号となり、結果として、下 リンクの受信信号の品質が劣化する」とい 問題を解決することが可能となる。尚、「U E内における上りリンクの送信信号が、下り ンクの受信信号への干渉信号となり、結果 して、下りリンクの受信信号の品質が劣化 る」という問題の影響が大きいセル、また 、周波数帯域において、Full Duplexにより通 を行うUEに対しても、上述したHalf Duplex Chec kが行い、それ以外のセル、または、周波数 域においては、Full Duplexにより通信を行うUE に対しては、上述したHalf Duplex Checkが行わ いという処理を行ってもよい。

 次に、間欠受信のチェック(DRX Check)が行 れる(ステップS712)。UEが間欠受信を行って る場合に、すなわち、UEが間欠受信状態(DRX 態)である場合に、上りリンク共有チャネル 当該UEに割り当てない。

 具体的には、当該UEがDRX状態か否かを判 する。DRX状態であると判定した場合にNGを返 し、それ以外の場合にOKを返す。

 DRX Checkの結果がNGの場合には、当該UEを 回送信のためのスケジューリングの対象か 除外する。尚、初回送信のためのスケジュ リングの対象から除外するとは、後述する テップS732におけるスケジューリング係数の 算を行わないことに相当し、結果として、 回送信のためのスケジューリングが行われ いということを意味する。

 DRX Checkの結果がOKの場合には、ステップS 714におけるUL Sync Checkの処理に進む。

 次に、上りリンクの同期状態のチェック( UL Sync Check)が行われる(ステップS714)。すな ち、当該UEの上りリンクの同期状態が同期外 れである場合、または、上りリンクの個別リ ソースが解放されている場合、上りリンク共 有チャネルを当該UEに割り当てない。ここで 上りリンクの個別リソースとは、上りリン において送信されるCQI、Scheduling Request、Sou nding Reference Signalのリソースのことを指す。

 具体的には、基地局装置200は、当該UEの りリンクの同期状態が同期外れであるか否 を判定する。また、基地局装置200は、当該UE の上りリンクの個別リソースが解放されてい るか否かを判定する。上りリンクの同期状態 が同期外れである、または、上りリンクの個 別リソースが解放されていると判定した場合 にNGを返し、それ以外の場合にOKを返す。

 UL Sync Checkの結果がNGの場合には、当該UE を初回送信のためのスケジューリングの対象 から除外する。尚、初回送信のためのスケジ ューリングの対象から除外するとは、後述す るステップS732におけるスケジューリング係 の計算を行わないことに相当し、結果とし 、初回送信のためのスケジューリングが行 れないということを意味する。

 UL Sync Checkの結果がOKの場合には、ステ プS728のLow/High Fd Checkの処理に進む。

 尚、基地局装置200は、RRC_connected状態の各UE1 00 n に関して、以下の上りリンクの同期状態の判 定を行う。

 基地局装置200は、当該UEのSounding RSの受 品質、例えば、SIRを測定し、前記受信品質 が所定の閾値を超える場合には上りリンク 同期状態をOKとし、超えない場合には上りリ ンクの同期状態をNG、すなわち、同期外れと る。尚、上述した例においては、Sounding RS 受信品質を測定したが、代わりに、CQIの受 品質に基づいて、上りリンクの同期状態を 定してもよい。あるいは、Sounding RSとCQIの 信品質の両方を用いて、上りリンクの同期 態を判定してもよい。

 また、基地局装置200は、RRC_connected状態の各 UE100 n に関して、以下の上りリンクの個別リソース の状態の判定を行う。

 基地局装置200は、当該UEに対して最後にTi ming Advanceを送信したタイミングからの経過 間がUL Out-of-sync timerを超過している場合に 上りリンクの個別リソースが解放されたと 定する。また、基地局装置200は、当該UEに して上りリンクの個別リソースの解放を指 したUEの個別リソースが解放されたと判定す る。尚、当該UEに関しては、ランダムアクセ 手順による上りリンクの同期の再確立が行 れるまで、前記個別リソース状態を「解放 れている」とみなす。

 尚、HARQ Retransmission Checkの処理(S706の処 )が、本UL Sync Checkの処理(S714の処理)よりも に行われるため、UL Sync Checkの結果がNGの 合のUEに関しても、HARQ Retransmission CheckがRet ransmissionの場合には、その再送されるUL-SCHの 信を行う。

 次に、伝送タイプのチェック(Low/High Fd C heck)が行われる(ステップS728)。すなわち、当 UEの伝送タイプ(Transmission type)として、Low F d/High Fdを判定する。尚、上記伝送タイプは DLとULとで共通に管理する。

 例えば、当該UEのFd推定値が閾値Threshold Fd,UL 以下である場合に、Low Fdと判定し、上記以 の場合をHigh Fdと判定する。

 上記Fd推定値は、UEよりMeasurement report等 より報告される値を用いてもよいし、UEより 送信されるSounding用のリファレンス信号の時 相関値やCQIのDemodulation用のリファレンス信 に基づいて算出される値を用いてもよい。

 次に、バッファ状態のチェック(Buffer Stat us Check)が行われる(ステップS730)。すなわち UEが送信すべきデータを持たない場合に、上 りリンク共有チャネルを当該UEに割り当てな 。

 具体的には、当該UEの有する論理チャネ グループ(論理チャネルグループ#1、論理チ ネルグループ#2、論理チャネルグループ#3、 理チャネルグループ#4)に関して、当該Sub-fra meにおいて送信可能なデータが存在するか否 を判定する。全ての論理チャネルグループ 関して送信可能なデータが存在しない場合 はNGを返し、送信可能なデータが存在する 理チャネルグループが1つでもが存在する場 にはOKを返す。ここで、送信可能なデータ は、新規に送信可能なデータのことであり UL Buffer滞留量が0より大きい場合に、「新規 に送信可能なデータが存在する」と判定する 。UL Buffer滞留量の定義は後述する。尚、上 した例においては、当該UEの有する論理チャ ネルグループとして、論理チャネルグループ #1、論理チャネルグループ#2、論理チャネル ループ#3、論理チャネルグループ#4の4種類を 考慮したが、5種類以上の論理チャネルグル プが存在する場合や3種類以下の論理チャネ グループが存在する場合にも同様の処理が 用される。あるいは、1種類の論理チャネル グループしか存在しない場合にも、同様の処 理が適用される。

 但し、以下に、上記バッファ状態のチェッ における例外的な処理を示す:
 当該UEに対して、基地局装置間ハンドオー を指示することが決まっている場合、当該UE に関しては送信可能なデータ(論理チャネル ループ#1, 論理チャネルグループ#2, 論理チ ネルグループ#3, 論理チャネルグループ#4の 全てのデータ)がないものとみなす。但し、 送データに関しては、ステップS706の処理に り、本処理(ステップS730)がスキップされる め、当該UEからの送信が行われる。

 Scheduling requestにより「UL-SCHのリソース割 り当て要求:あり」を受信し、かつ、上記Sched uling requestを受信してから一度も上りリンク( UL-SCH)のリソースを割り当てていない状態のUE に対しては、論理チャネルグループ#1におい 送信可能なデータが存在するとみなす。

 Scheduling requestに対する上りリンク(UL-SCH) リソースの割り当てを行ったとしても、上 UL-SCHの受信タイミングにおいて、Buffer Statu s Reportを受信しなかった場合には、当該UEの 態を再び『Scheduling requestにより「UL-SCHのリ ソース割り当て要求:あり」を受信し、かつ 上記Scheduling requestを受信してから一度も上 リンク(UL-SCH)のリソースを割り当てていな 状態』に戻す。このUEの状態の変更は、最大 再送回数の満了を待つ必要はなく、初回送信 及びそれ以降の送信のタイミングでBuffer Stat us Reportを受信しなかった場合に行われるこ とする。

 当該Sub-frameにおいて、Persistent Resourceが確 されている場合(ステップS705の処理が行われ ている場合)と、当該Sub-frameにおいて、Persiste nt Resourceが確保されていない場合(ステップS7 05の処理が行われていない場合)の両方におい て、Persistent Schedulingが適用される論理チャ ルグループに関しては、以下の処理を行う:
1) UL Buffer滞留量が閾値Threshold data_size,UL 以上である場合
当該論理チャネルグループに関して、「送信 可能なデータが存在する」とみなす
2) UL Buffer滞留量が閾値Threshold data_size,UL 未満である場合
当該論理チャネルグループに関して、「送信 可能なデータが存在しない」とみなす。

 このように、UL Buffer滞留量が閾値Threshold data_size,UL 未満である場合に、当該論理チャネルグルー プに送信可能なデータが存在しないとみなす ことにより、Persistent Resourceにより送信され べきデータ、すなわち、データサイズの小 いデータが、Persistent Resourceが割り当てら るSub-frame以外で送信されることを防ぐこと 可能となる。すなわち、Persistent Resourceが確 保されていない場合(ステップS705の処理が行 れていない場合)に、上述したデータサイズ による判定を行わない場合、Persistent Resource 送信すべきデータが、Persistent Resourceが確 されていないSub-frameで送信されることにな 、結果として、Persistent Resourceが確保されて いるSub-frameにおいて送信すべきデータがない という事象が発生し、結果として、伝送効率 が下がることになる。尚、閾値Threshold data_size,UL は、Persistent Resourceで送信可能な最大のデー サイズ、もしくは、前記データサイズより 少し大きい値を設定してもよい。

 Buffer Status Checkの結果がNGの場合には、 該UEを初回送信のためのスケジューリングの 対象から除外する。尚、初回送信のためのス ケジューリングの対象から除外するとは、後 述するステップS732におけるスケジューリン 係数の計算を行わないことに相当し、結果 して、初回送信のためのスケジューリング 行われないということを意味する。

 Buffer Status Checkの結果がOKの場合には、 信可能なデータが存在する論理チャネルグ ープの内、最も優先度の高い論理チャネル ループをHighest priorityの論理チャネルグルー プとして選択し、スケジューリング係数の計 算(Scheduling Coefficient Calculation)の処理に進む( ステップS732)。すなわち、基地局装置は、ユ ザ装置が有するデータ種別の内、最も優先 の高い論理チャネルグループに基づいて、 記スケジューリング係数を計算する。すな ち、あるUEに対して複数の論理チャネルグ ープが存在する場合に、前記複数の論理チ ネルグループの内の全てに対して、スケジ ーリング係数の計算を行うのではなく、最 優先度の高い論理チャネルグループに対し スケジューリング係数の計算を行うことに り、基地局装置200の処理負荷を低減するこ が可能となる。

 次に、スケジューリング係数の計算が行 れる(ステップS732)。具体的には、ステップS 730において、Highest priorityと判定された論理 ャネルグループに関して、評価式を用いて ケジューリング係数を算出する。

 テーブル5-1及び5-2に外部I/Fより設定され パラメータを示す。また、テーブル6に、Sub -frame単位で、各UEの各論理チャネルグループ 与えられる入力パラメータを示す。

 以上に示す入力パラメータに基づいて、UE  #n(Highest Priorityの論理チャネルグループ#h)の ケジューリング係数C n を下式の通り計算する。

 すなわち、基地局装置は、無線リソースを り当てるユーザ装置を選択するときに、ユ ザ装置から上りリンクの共有チャネルの割 当てを要求する信号(スケジューリングリク エスト)を受信しているか否かに基づいてユ ザ装置を選択してもよい。また、基地局装 は、データの優先度クラス;ユーザ装置から 信されるリファレンス信号の無線品質、例 ば、サウンディング用のリファレンス信号 受信SIR;共有チャネルが割り当てられていな い時間の大きさ;スケジューリングリクエス を受信しているか否か;平均の伝送速度;目標 の伝送速度;のうち少なくとも1つに基づいて 無線リソースを割り当てる優先順位を示す 数を計算してもよい。

 尚、Intra-eNB Hand Over (Intra-eNB HO)の際に 、スケジューリングに用いる測定値、算出 は、Target eNB (ハンドオーバ先のeNB)に引き がないものとする。

 尚、ステップS732では、平均データレート (Average Data Rate)の測定が行われる。Average Dat a Rateは、下式を用いて、求められる。

 ただし、N n,k (1, 2, …)は、Average Data Rateの更新回数であ 。但し、N n,k = 0となるSub-frameにおいては、以下の式(3)と る。

 また、忘却係数δ n,k は、以下のように計算される。
δ n,k =min(1-1/N n,k , δ' PCn,k )
 Average Data Rateの更新周期は「各論理チャネ ルグループのUL Buffer滞留量が0以外の値であ たSub-frame毎」とし、r n,k の計算方法は「UEが送信すると想定されるPayl oad sizeとする。尚、r n,k の計算は、当該Sub-frameにおける上りリンクの 共有チャネルの送信が、初回送信である場合 にも再送である場合にも同様に行われる。す なわち、Average Data Rateの更新機会であるSub-f rame(論理チャネルグループ#kのUL Buffer滞留量 0以外の値であるSub-frame)において、以下の ずれかの計算を行う。
1) 送信を行ったUEに対しては、
 r n,LCG1  = min(Payload size, UL_Buffer n,LCG1 )
 r n,LCG2  = max(0, min(Payload size - r n,LCG1 , UL_Buffer n,LCG2 ))
 r n,LCG3  = max(0, min(Payload size - r n,LCG1  - r n,LCG2 , UL_Buffer n,LCG3 ))
 r n,LCG4  = max(0, min(Payload size - r n,LCG1  - r n,LCG2  - r n,LCG3 , UL_Buffer n,LCG4 ))
でAverage Data Rateの計算を行う。尚、Payload si zeは、UL Scheduling Grantで指定した値である。
2) 送信を行わなかったUEに対しては、「r n,k = 0」でAverage Data Rateの計算を行う。

 すなわち、Average Data Rateの計算は、UEが優 度の高い論理チャネルグループに属する論 チャネルを優先的にMAC PDU(UL-SCH)にマッピン グするという仮定に基づいて、各論理チャネ ルグループに関するバッファ滞留量(Buffer n,k )から推定された、各論理チャネルグループ データサイズ(r n、k )に基づいて算出される。

 また、以下に、UL Buffer滞留量の定義を以下 に示す。UE #nの論理チャネルグループ#kのUL  Buffer滞留量UL_Buffer n,k は、以下のように算出される:

 すなわち、基地局装置は、ユーザ装置から 告されるバッファ内のデータ量に関する情 (バッファステータスレポート、Buffer Status Report (BSR))と、この情報を受信したタイミン グ以降に前記ユーザ装置から受信したデータ 量とに基づいて、ユーザ装置のバッファ内の データ量を算出する。

 次に、スケジューリング係数の計算が行わ たUE数を示すN Scheduling を1だけ増加させ(ステップS734)、UEインデック スを示すnを1だけ増加させる(ステップS736)。

 次にnがN Scheduling 以下であるか否かを判定する(ステップS738)。 NがN Scheduling 以下である場合、ステップS704に戻る。

 一方、nがN Scheduling よりも大きい場合、ステップS740において、UE の選択(UE Selection)が行われる。当該Sub-frameに おいてDynamic schedulingによる無線リソースの り当てが行われるUE (初回送信のみ)を選択 る。

 まず、以下の式により、Dynamic schedulingによ る無線リソースの割り当てが行われるUEの数N UL-SCH を算出する。ここで、N Scheduling は、Scheduling Coefficient Calculation(ステップS732 処理)が行われたUEの数を指す(図7Bを参照す こと)。また、N retransmission は、当該Sub-frameにおいて再送を行うUEの数(図 7Bを参照すること)を指す。

 N UL-SCH,tmp =min(N Scheduling , N ULMAX -N retransmission )
尚、min (x, y)とは、引数のxとyの内、小さい の値を返す関数である。

 次に、Highest priorityの論理チャネルグルー のScheduling priority group毎に、ステップS732に いて算出されたスケジューリング係数の大 い順から、N UL-SCH,tmp 台の「Dynamic schedulingによる無線リソースの り当てが行われるUE(初回送信のみ)」を選択 る。ここで、Scheduling priority groupとは、ス ジューリングにおける優先度付けがされた ループであり、各論理チャネルグループに して、属すべきScheduling priority groupが定義 れる。

 すなわち、基地局装置200は、以下の順序で 記「Dynamic schedulingによる無線リソースの割 り当てが行われるUE(初回送信のみ)」を選択 る:
  High(1 st )->High(2 nd )->...->Middle(1 st )->Middle(2 nd )->...->Low(1 st )->Low(2 nd )->...
 尚、上述した例においては、Scheduling priorit y groupは、High, Middle, Lowの3通りであったが 4通り以上のScheduling priority groupを用意して よいし、2通り以下のScheduling priority groupを 用意してもよい。

 上述したように、ユーザ装置のインデッ ス(UE index)であるnに関してループ処理を行 ことにより、初回送信を行うことができる 判断された各ユーザ装置に対して、スケジ ーリング係数を計算することが可能となる そして、計算されたスケジューリング係数 大きいユーザ装置に対して、無線リソース 割り当てるという制御を行うことにより、 ータの優先度や、上りリンクの無線品質、 有チャネルが割り当てられていない時間の きさ、スケジューリングリクエストを受信 ているか否か、平均の伝送速度、目標の伝 速度を考慮して、無線リソース(上りリンク の共有チャネル)を割り当てるユーザ装置を 定することが可能となる。

 次に、ステップS208において行われる上り リンクTFR選択処理(UL TFR Selection)について、 8を参照して説明する。

 図8にUL TFR selectionの処理フローを示す。 本処理フローにより、物理ランダムアクセス チャネル(PRACH)の無線リソース(RB)の確保、禁 無線リソース(RB)の確保、Persistent scheduling 適用されるUL-SCHの無線リソース(RB)の確保が われ、最後にDynamic schedulingが適用されるUL- SCH(初回送信と再送の両方を含む)に関する送 フォーマットの決定と無線リソースの割り てが行われる。

 ステップS802において、物理ランダムアク セスチャネル(PRACH)、物理上りリンク共有チ ネルに周波数多重される物理上りリンク制 チャネルPUCCHに対するリソースブロックの割 り当て(RB allocation for PRACH, PUCCH)が行われる 。すなわち、共有チャネルに対して無線リソ ースを割り当てる前に、ランダムアクセスチ ャネル及び物理上りリンク制御チャネルに無 線リソースを割り当てる。

 具体的には、当該Sub-frameにおいてRACH preambl eが送信される場合には、PRACHの無線リソース (RB)と上記PRACHの両脇のN RACH 個のRB(合計6+2×N RACH 個)を確保する。すなわち、PRACHの無線リソー ス(RB)と上記PRACHの両脇のN RACH 個のRB(合計6+2×N RACH 個)を、Dynamic schedulingが適用されるUL-SCHに割 当てられるRBの候補から除外する。N RACH は、例えば、外部入力インタフェース(IF)よ 入力される値であり、例えば、0、1、2、3の から選択される。

 尚、上記RACH preambleは、ランダムアクセ 手順におけるMessage1に相当する。また、上記 RACH preambleが送信されるリソースブロックの は6である。

 また、物理上りリンク制御チャネルPUCCH 無線リソース(RB)を確保する。すなわち、物 上りリンク制御チャネルPUCCHに割り当てら る無線リソース(RB)を、Dynamic schedulingが適用 されるUL-SCHに割り当てられるRBの候補から除 する。

 ステップS804において、ガードRBのRB割り て(RB allocation for Guard RB)が行われる。例え ば、異種の無線通信システム(WCDMA)と周波数 に隣接する場合に、異種の無線通信システ との干渉を低減するために、システム帯域 の端に位置するリソース以外の無線リソー を割り当てる。

 具体的には、Guard RBのRBを確保する。す わち、Guard RBのRBを、Dynamic schedulingが適用 れるUL-SCHに割り当てられるRBの候補から除外 する。

 尚、上述した例では、異種の無線通信シ テムをWCDMAとしたが、代わりに、GSMやCDMA2000 、PHS等としてもよい。

 本機能は、周波数的に隣接するシステム の隣接チャネル干渉を低減するためのGuard  Band機能として実装する。また、両サイドの 接システムに対応するために2つのGuard RBを 定できる構成とする。尚、物理上りリンク 御チャネルPUCCHは、Guard RBの有無に関係な 、システム帯域の端にマッピングされる。

 あるいは、PUCCHのリソースを大きく確保 ることにより、異種の無線通信システムと 干渉を低減してもよい。すなわち、基地局 置は、システム帯域の端の周波数リソース 、上りリンクの共有チャネルの送信のため 割り当てないことにより、異種の無線通信 ステムとの干渉を低減してもよい。

 ステップS806において、パーシステントス ケジューリングに対するリソースブロックの 割り当て(RB allocation for Persistent Scheduling)が 行われる。すなわち、ダイナミックスケジュ ーリングの割り当てが行われる前に、パーシ ステントスケジューリングの割り当てが行わ れる。

 具体的には、ステップS705において確保し たPersistent Resourceの無線リソース(RB)を確保す る。さらに、ステップS703の処理において、Pe rsistent Resourceが割り当てられ、かつ、送信す べきデータが再送であると判定したUEに関し も、その無線リソース(RB)を確保する。尚、 ステップS705において、再送のPersistent Scheduli ngが適用される上りリンクの共有チャネルに しても無線リソースが確保されてもよい。

 但し、当該Sub-frameにおいて、「Dynamic sche dulingによる無線リソースの割り当てが行われ るUE(初回送信のみ)」にPersistent Resourceが割り 当てられている場合にも、上記Persistent Resour ceを確保する。すなわち、上記Persistent Resourc e内のRBは、Dynamic schedulingが適用されるUL-SCH 関するUL TFR Selectionに用いられない。この うに、当該Sub-frameにおいてPersistent Resourceの 割り当てがあるUEに対してDynamic Schedulingによ る無線リソースの割り当てが行われた場合に も、そのPersistent Resourceを確保することによ 、当該UEに対して送信されたDynamic Scheduling UL Scheduling Grantが、当該UEに対して正しく 信されなかった場合に発生する上りリンク 信号の衝突を防ぐことが可能となる。

 以下では、図9、図10を用いて、当該Sub-fra meにおいてPersistent Resourceの割り当てがあるUE に対してDynamic Schedulingによる無線リソース 割り当てが行われた場合にも、そのPersistent Resourceを確保することの効果を示す。図9、 10では、UE #AとUE #Bを仮定し、当該Sub-frameに おいてUE #AにPersistent Resourceが割り当てられ また、UE #A及びUE #BにDynamic Schedulingにより リソースが割り当てられていると仮定する。

 図9の(1)においては、UE #Aのパーシステン トリソースを解放して、UE #A及びUE #Bの無線 リソースを割り当てる。この場合、例えば、 Dynamic SchedulingによりUE #Bに割り当てられた 線リソースは、UE #Aのパーシステントリソ スと衝突するように割り当てられる。この き、UE #Aが、Dynamic SchedulingのためのUL Schedu ling Grantを正常に受信できなかった場合、UE  #Aはパーシステントリソースを用いてUL-SCHの 信を行うため、図10(1)に示すように、UE #A UL-SCHとUE #BのUL-SCHが衝突することになる。

 一方、図9の(2)において、UE #Aのパーシス テントリソースを確保して、UE #A及びUE #Bの 無線リソースを割り当てる。この場合、例え ば、Dynamic SchedulingによりUE #Bに割り当てら た無線リソースは、UE #Aのパーシステント ソースと衝突しないように割り当てられる このとき、UE #Aが、Dynamic SchedulingのためのU L Scheduling Grantを正常に受信できなかった場 、UE #Aはパーシステントリソースを用いてU L-SCHの送信を行うが、図10(2)に示すように、UE  #AのUL-SCHとUE #BのUL-SCHが衝突することはな 。

 尚、上述した例において、無線リソース は、例えば、周波数リソースである。

 尚、ステップS806において、再送のパーシ ステントスケジューリングが適用される上り リンクの共有チャネルに対するリソースブロ ックの割り当てが行うことができないユーザ 装置に対しては、PHICHによりACKを送信しても い。この場合、前記ACKは、パーシステント ケジューリングが適用される上りリンクの 有チャネルUL-SCHの再送を一旦停止すること 意味する。

 ステップS808において、ランダムアクセス 手順におけるMessage3に対するリソースブロッ の割り当て(RB allocation for Message 3 (RACH)) 行われる。すなわち、Dynamic Schedulingにより 線リソースが割り当てられる上りリンクの 有チャネルに対して無線リソースを割り当 る前に、ランダムアクセス手順におけるMess age3に無線リソースを割り当てる。

 ランダムアクセス手順におけるMessage3の 線リソース(RB)を確保する。すなわち、ラン ムアクセス手順におけるMessage3(初回送信と 送の両方を含む)の無線リソース(RB)を、Dynam ic schedulingが適用されるUL-SCHに割り当てられ RBの候補から除外する。

 以下の説明では、ランダムアクセス手順 おけるMessage3を単にMessage3と記載する。

 また、初回送信のMessage3に関するRB割り当 てを、以下の5ステップの手順に基づいて行 。再送のRB割り当ては、初回送信と同一とす る。尚、Message 3に対する再送のRB割り当てを 、初回送信と変えてもよい。

 (1)Message 3に割り当て可能なRBが存在する 否かを判定する。少なくとも1つ以上のMessag e 3に割り当て可能なRBが存在する場合には次 のステップ(2)に進み、それ以外の場合に本処 理を終了する。ここで、「Message 3に割り当 可能なRB」とは、物理ランダムアクセスチャ ネルPRACH、物理上りリンク制御チャネルPUCCH Guard RB、Persistent schedulingが適用されるUL-SCH 割り当てられたRB以外のRBのことである。

 (2)当該Sub-frameにおいて送信が行われるMess age 3を、品質情報の悪い方から順序付けを行 う。尚、同じ品質情報を有する複数のMessage  3の順序は任意とする。品質情報の最も悪いMe ssage 3を#0として、#0, #1, #2, #3, …と番号付 けを行う。品質情報が一種類しかない場合に は、複数のMessage 3の順序は任意とする。

 (3)Hopping modeに従って次の処理を行う。

 Hopping modeは、外部入力インタフェース(IF )されるパラメータである。

 Hopping mode == 0の場合、#0, #1, #2, #3, … の順番で、先頭から2個のMessage 3で1組とする Message 3 setを作成する。上述したMessage 3 set を、先頭から#a, #b, #c, ….と番号付けを行 。Message 3の数が奇数の場合の最後のMessage 3 は、1個でMessage 3 setを構成することとする

 #a, #b, #c, ・・・の順番で、Message 3 set 「システム帯域の中心に鏡映対称のRB」を り当てる。#a, #b, #c, …の順番に、システ 帯域の端のRBから割り当てることとする。こ こで、Message 3に割り当てるRB数は、品質情報 に基づいて決定される値である。例えば、品 質情報が「無線品質が高い」という値である 場合には、2個のRBを割り当て、品質情報が「 無線品質が低い」という値である場合には、 4個のRBを割り当てるといった制御が行われる 。尚、無線品質に関係なく、RB数が決定され もよい。また、上記品質情報は、例えば、 ンダムアクセス手順におけるMessage1に含ま る値である。

 Message 3 set内の2つのMessage 3のRB数が異な る場合には、大きい方のRB数に合わせて「シ テム帯域幅の中心に鏡映対象のRB」を割り てる。

 尚、基地局装置200は、当該Message3がホッ ングされて送信されるという情報を、例え 、物理下りリンク制御チャネルにマッピン されるUplink Scheduling Grantに含まれる1つ情報 として、該ユーザ装置に通知してもよい。

 Message 3より外側のRBにおいては、Dynamic s chedulingが適用されるUL-SCHの割り当ては行わな い。また、Message 3の数が奇数の場合の最後 Message 3が送信されるRBにおいては、Dynamic sc hedulingが適用されるUL-SCHの割り当ては行わな 。

 尚、上述した例においては、ホッピング の周波数リソース(RB)を、システム帯域幅の 中心に鏡映対象のRBとする場合を示したが、 わりに、ホッピング後の周波数リソース(RB) を、もとのRBをシステム帯域幅の半分だけシ トさせてRBとしてもよい。

 Hopping mode== 0以外の場合、以下のようにMess age 3にRBを割り当てる。ここで、Message 3に割 り当てるRB数は、品質情報に基づいて決定さ る値である。例えば、品質情報が「無線品 が高い」という値である場合には、2個のRB 割り当て、品質情報が「無線品質が低い」 いう値である場合には、4個のRBを割り当て といった制御が行われる。尚、無線品質に 係なく、RB数が決定されてもよい。また、 記品質情報は、例えば、ランダムアクセス 順におけるMessage1に含まれる値である。

 #0:Message 3に割り当て可能なRBの内、周波数 小さい方から
 #1:Message 3に割り当て可能なRBの内、周波数 大きい方から
 #2:Message 3に割り当て可能なRBの内、周波数 小さい方から
 #3:Message 3に割り当て可能なRBの内、周波数 大きい方から
   :
   :
 (以下、無線リソースを割り当てるべきMessag e3がなくなるまで処理を行う)
 (4)全てのMessage 3の変調方式をQPSKとする。

 (5)各Message 3のためのUplink Scheduling Grant おける送信電力の情報を、品質情報に基づ て決定する。例えば、品質情報が「無線品 が高い」という値である場合には、送信電 として小さい値を指定し、品質情報が「無 品質が低い」という値である場合には、送 電力として大きい値を指定するといった制 が行われる。尚、無線品質に関係なく、送 電力が指定されてもよい。また、上記品質 報は、例えば、ランダムアクセス手順にお るMessage1に含まれる値である。

 上述した処理の途中で、Message 3に割り当 てるRBがなくなった場合には、本処理を終了 る。RBを割り当てることができなかったMessa ge 3を有するUEには、ランダムアクセス手順 おけるMessage2(RACH response)を送信しないこと する。あるいは、次のサブフレームにおい 、ランダムアクセス手順におけるMessage2(RACH response)を送信する。

 ステップS809において、Setting RB allocation modeの処理を行う。すなわち、リソースブロ ク割り当てモード(RB allocation mode)の設定が 行われる。テーブル7に示すUL RB allocation mod eは、外部入力インタフェース(IF)より設定さ るパラメータである。ステップS812、ステッ プS810、ステップS814、ステップS816、ステップ S818におけるインデックスjによるループは、U L RB allocation modeにより指定されるUEの選択 序に基づいて行われる。

 例えば、周波数的に隣接するシステムの一 がWCDMAであり、他方がLTEである場合に、Mode2 及びMode3を選択する。すなわち、周波数的に 接するシステムの一方がWCDMAであり、他方 LTEである場合に、パスロスの小さいユーザ 置の共有チャネルの無線リソース(周波数リ ース)を、システム帯域内のWCDMA側の端に割 当てる。また、パスロスの大きいユーザ装 に対する共有チャネルの無線リソース(周波 数リソース)を、システム帯域内のLTE側の端 割り当てる。

 パスロスの小さいユーザ装置は、上りリ クの送信電力が小さいため、結果として、 の周波数帯に漏れ出す干渉電力も小さくな 。より干渉信号に対する耐性が低いWCDMA側 端に、パスロスの小さいユーザの共有チャ ルの無線リソースを割り当てることにより WCDMAにおける特性の劣化を低減することが可 能となる。

 また、例えば、周波数的に隣接するシス ムの両方がWCDMAである場合には、Mode1を選択 する。すなわち、パスロスの小さいユーザ装 置に対する共有チャネルの無線リソース(周 数リソース)をシステム帯域の端に割り当て パスロスの大きいユーザ装置に対する共有 ャネルの無線リソース(周波数リソース)を システム帯域幅の中央に割り当てる。

 パスロスの小さいユーザ装置は、上りリ クの送信電力が小さいため、結果として、 の周波数帯に漏れ出す干渉電力も小さくな 。よって、パスロスの大きいユーザの共有 ャネルの無線リソースをシステム帯域の中 に設定し、パスロスの小さいユーザの共有 ャネルの無線リソースをシステム帯域の端 設定することにより、隣の周波数帯のWCDMA おける特性の劣化を低減することが可能と る。

 さらに、例えば、周波数的に隣接するシ テムの両方がLTEである場合には、Mode0を選 する。すなわち、後述するように、該ユー 装置から送信されるリファレンス信号の受 電力またはSIR等に基づいて、無線リソース( 波数リソース)が割り当てられる。

 この場合、上りリンクの受信品質に基づ て無線リソースの割り当てを行うことが可 となり、結果として、システム容量を向上 せることが可能となる。

 さらに例えば、上りリンクに用いる周波 と下りリンクに用いる周波数が異なる場合 、Mode2及びMode3を選択してもよい。より具体 的には、パスロスの小さいユーザ装置の共有 チャネルの無線リソース(周波数リソース)を システム帯域内の、下りリンクに用いる周 数に近い方の端に割り当て、パスロスの大 いユーザ装置の共有チャネルの無線リソー (周波数リソース)を、システム帯域内の、 りリンクに用いる周波数から離れた方の端 割り当てる。

 パスロスの小さいユーザ装置は、上りリ クの送信電力が小さいため、結果として、 該移動局の送信機、すなわち、上りリンク 周波数帯から、当該移動局の受信機、すな ち、下りリンクの周波数帯に漏れ出す干渉 力も小さくなる。よって、送信電力が低い 動局の上りリンクの共有チャネルの周波数 を、下りリンクの周波数帯に近い方に割り てることにより、当該ユーザ装置の送信機 ら受信機への干渉電力を低減することが可 となり、結果として、下りリンクの受信特 を向上させることが可能となる。

 尚、上述した送信機から受信機への干渉 力は、上りリンクの送信帯域幅が大きくな た場合に大きくなるため、基地局装置200は さらに、上りリンクの共有チャネルの送信 域幅に上限値を設け、前記上りリンクの共 チャネルの送信帯域幅が前記上限値以下と るように、上りリンクの共有チャネルの周 数リソースの割り当てを行ってもよい。本 理を行うことにより、上述した当該ユーザ 置の送信機から受信機への干渉電力を低減 ることが可能となり、結果として、下りリ クの受信特性を向上させることが可能とな 。

 また、上述した送信機から受信機への干 電力は、当該移動通信システムが適用され 周波数バンドやシステム帯域幅、前記周波 バンドに割り当てられた上りリンクまたは りリンクのトータルの帯域幅、上りリンク 下りリンクの周波数の間隔に依存するため 前記周波数バンドやシステム帯域幅、前記 波数バンドに割り当てられた上りリンクま は下りリンクのトータルの帯域幅、上りリ クと下りリンクの周波数の間隔に基づいて 上述したMode2やMode3の選択を行ってもよいし 、上述した上りリンクの共有チャネルの送信 帯域幅の上限値の決定を行ってもよい。尚、 前記周波数バンドとは、例えば、TS25.101に定 されているUTRA FDD frequency bandsであっても い。

 j=1とする(ステップS812)。

 ステップS810において、残りのリソースブ ロックのチェック(RB Remaining Check)が行われ 。Dynamic schedulingが適用されるUL-SCHに割り当 可能なRBが存在するか否かを判定する。割 当て可能なRBが存在する場合にはOKを返し、 り当て可能なRBが存在しない場合にはNGを返 す。

 RB Remaining CheckがOKの場合には、UL TFR Sel ection(ステップS814)の処理に進む。

 RB Remaining CheckがNGの場合にはUL TFR Select ion(S208)の処理を終了する。

 RB Remaining Check = NGにより,UL Scheduling Gr antの送信を行うことができない、再送を行う UEに対して、PHICHによりACKを送信してもよい 尚、ACKを送信したUE(HARQ process)に関しても、 最大再送回数に達していない場合には,Synchron ous HARQのその次の送信タイミングにおいては ,「送信すべき再送データ」が存在するとみ してもよい。この場合、前記ACKは、上りリ クの共有チャネルUL-SCHの再送を一旦停止す ことを意味する。以下に、RB Remaining Checkが NGにより、UL Scheduling Grantの送信を行うこと できない、再送を行うUEに対して、PHICHによ りACKを送信する効果を説明する。UEは、前記 りリンク共有チャネル(UL-SCH)の再送のため Uplink Scheduling Grantを正しく受信できなかっ 場合、PHICHにより通知される情報、すなわ 、ACK/NACKに従う。RB Remaining CheckがNGである 合、基地局装置200は、Uplink Scheduling Grantを 信しないため、必然的に、UEは、PHICHにより 通知される情報、すなわち、ACK/NACKに従う。 して、UEは、上記PHICHにより通知される情報 がACKの場合は当該UL-SCHの再送を停止し、NACK 場合は、当該UL-SCHを、前回の送信と同じ周 数リソースでUL-SCHを再送する。このとき、 地局装置が、前記前回の送信の周波数リソ スにおいて、他のUEがUL-SCHを送信することを 指示していた場合、当該UEが送信する再送の りリンクの共有チャネル(UL-SCH)と前記他のUE が送信する上りリンクの共有チャネル(UL-SCH) 衝突することになり、結果として、伝送特 が劣化する。よって、基地局装置200は、RB  Remaining CheckがNGである場合、PHICHによりACKを 信することにより、上述した伝送特性の劣 を防ぐことが可能となる。

 尚、上記「Dynamic schedulingが適用されるUL-SCH に割り当て可能なRB」とは、物理ランダムア セスチャネルPRACH、物理上りリンク制御チ ネルPUCCH、Guard RB、Persistent schedulingが適用 れるUL-SCH、ランダムアクセス手順におけるMe ssage 3、すでにTFR Selectionが行われたDynamic sc hedulingが適用されるUL-SCH(再送と初回送信の両 方を含む)に割り当てられたRB以外のRBのこと ある。また、上記「Dynamic schedulingが適用さ れるUL-SCH(再送と初回送信の両方を含む)に割 当て可能なRB」の総数をN remain (RB) とする。

 ここで、すでにTFR Selectionが行われたDynam ic schedulingが適用されるUL-SCH(再送と初回送信 の両方を含む)に割り当てられたRBとは、S810 S814、S816、S818で構成されるインデックスjに るループにおいて、jの値が現在の値よりも 小さい時に、S814で決定されたRBのことである 。

 ステップS814において、上りリンクTFR選択 (UL TFR Selection)が行われる(ステップS814)。ス ップS204において決定された「Dynamic schedulin gによる無線リソースの割り当てが行われるUE (初回送信のUE及び再送のUE)」のTransport format 決定、RBの割り当てを行う。

 ステップS814における上りリンクTFR選択の 処理に関して、図11Aを用いて説明する。以下 の処理を行うことにより、j番目の「Dynamic sc hedulingによる無線リソースの割り当てが行わ るUE」に対してRBの割り当てを行う。尚、TF_ Related_tableのイメージを図12A、図12Bに示す。

 図12A、図12Bに示すように、TF_Related_tableは 、上りリンクの共有チャネルの送信に使用可 能な無線リソース(リソースブロック数)と、 りリンクの無線品質情報と、上りリンクの 有チャネルの送信に用いられる変調方式と データサイズを関連付けて記憶してもよい 基地局装置は、ユーザ装置から送信される ウンディング用のリファレンス信号の無線 質、例えば、SIRから算出される無線品質情 と、上りリンクの共有チャネルに使用可能 無線リソース(リソースブロック数)とに基 いて、TF_Related_tableを参照して、上りリンク 共有チャネルに用いられる送信フォーマッ (データサイズや変調方式)を決定してもよ 。上記データサイズは、上りリンクの無線 質情報及び共有チャネルに使用可能な周波 リソースが固定されている場合に、所定の り率を満たし、かつ、最大値となるように 定される。さらに、TF_Related_tableは、送信フ ーマットとして、上りリンクの共有チャネ の送信に用いられるデータサイズと、上り ンクの共有チャネルに用いられる変調方式 、上りリンクの共有チャネルに用いられる 波数リソース量とを記憶してもよい。尚、 12A、図12Bはあくまでも一例である、図12A、 12Bに記載されている以外の値であってもよ 。また、図12A、図12Bにおいては、RB数=1の場 合とRB数=2の場合を示しているが、RB数=3以上 場合にも同様のテーブルを用意することが きる。

 <処理>
 ステップS504において以下のパラメータの設 定を行う。

 N remain (RB) :残りのリソースブロック数(Number of Remaining RBs)
 N capability :最大RB数
 N max,bit :UE categoryより決定される最大データサイズ(P ayload size)
 尚、前記N capability は、装置内部のパラメータとして設定されて もよいし、上位ノードから入力されるパラメ ータとして設定されてもよいし、UEから通知 れるUE capabilityに含まれる情報に基づいて 定されてもよい。本パラメータN capability により、当該UEの上りリンクの送信に用いら る周波数リソースの上限を設定することが 能となる。

 次に、ステップS505において、当該UEに割り て可能なRB数N allocated (RB) を算出する:
 N remain (UE) =N UL-SCH -j+1

 ここで、j番目の「Dynamic schedulingによる無 リソースの割り当てが行われるUE」に割り当 て可能なRBは連続していることを前提とする 連続していない場合には、連続している割 当て可能なRBの集合の内で、最も数の多い り当て可能なRBの集合を、本処理における「 割り当て可能なRB」とする。最も数の多い「 り当て可能なRBの集合」が複数存在する場 には、周波数の小さい方を、「割り当て可 なRB」とする。

 また、N allocated のサブキャリア数が、その因数として2、3、5 以外の数を含む場合には、サブキャリア数が 、2、3、5のみを因数とする数であり、かつ、 N allocated より小さい整数の中で最大の整数をN allocated とする。

 尚、N allocated (RB) は、上記に示した式(数18)ではなく、以下の 法により、算出されてもよい。

 閾値Threshold PL, UL を定義し、UEと基地局装置200との間のパスロ が、前記閾値Threshold PL, UL 以上である場合に、

により、N allocated (RB) を算出し、前記閾値Threshold PL, UL 未満である場合に、

により、N allocated (RB) を算出してもよい。尚、一般に、N UL,HighPL  < N UL,LowPL とする。尚、上記パスロスは、UEから報告さ るUE Power Headroomと上りリンクの共有チャネ ルまたはサウンディング用のリファレンス信 号の受信レベルから算出されてもよいし、UE ら報告されるパスロスから算出されてもよ 。尚、UEから報告されるUE Power Headroomと上 リンクの共有チャネルまたはサウンディン 用のリファレンス信号の受信レベルから算 されるパスロスは、上りリンクのパスロス 相当し、UEから報告されるパスロスは下り ンクのパスロスに相当する。

 閾値Threshold PL, UL と、UEと基地局装置200との間のパスロスとに づいて、N allocated (RB) を算出する効果を以下に説明する。例えば、 FDD方式が適用されるLTEにおいては、UE内にお る上りリンクの送信信号が、下りリンクの 信信号への干渉信号となり、結果として、 りリンクの受信信号の品質が劣化するとい 問題が存在する。一般に、UE内においては Duplexerと呼ばれる機能部が存在し、上記Duplex erにより、UE内で、上りリンクの送信信号が 下りリンクの信号の受信、すなわち、復調 復号を行う機能部に漏れこむことを防いで るが、完全に、その漏れこみを防ぐことは きない。図13Aに、UEにおける干渉のメカニズ ムのイメージ図を示す。図13Aに示すように、 送信部で生成された送信信号が、Duplexerにお てその電力を落としきれずに受信部に漏れ むことにより、干渉信号となり、結果とし 、受信信号の品質が劣化する。

 上記漏れこみは、上りリンクの送信信号 周波数と下りリンクの受信信号の周波数が れていれば離れているほど、また、上りリ クの送信信号の送信電力が小さければ小さ ほど、小さくなる。さらに、上記漏れこみ 、上りリンクの送信帯域幅が小さければ小 いほど、小さくなる。上りリンクにおいて 、パスロスが大きいほど、その送信電力は きくなる。よって、上述したように、パス スが大きい場合に、上りリンクの送信帯域 を小さくすることにより、上述した、上り ンクの送信信号による下りリンクの受信信 への干渉を低減することが可能となる。図1 3Bに、上述した、上りリンクの送信信号によ 下りリンクの受信信号への干渉のイメージ を示す。図13Bには、パスロスが大きいUE(UE1) の送信信号と、パスロスが小さいUE(UE2)の送 信号とが示されている。すなわち、UE1の送 電力は大きく、UE2の送信電力は小さい。

 さらに、上述した、上りリンクの送信信 による下りリンクの受信信号への干渉を低 する効果を大きくするため、ステップS809に おけるRB allocation modeを、Mode2としてもよい Mode2の場合、パスロスの大きいUEから順に、 波数の低い周波数リソースが割り当てられ ため、結果として、送信電力の大きいUEほ 、上りリンクの送信信号の周波数と下りリ クの受信信号の周波数が離れることになる め、上述した、上りリンクの送信信号によ 下りリンクの受信信号への干渉をより低減 ることが可能となる。例えば、図13Bに示すUE 1の送信電力は高いが、送信帯域幅が小さい め、下りリンクの帯域への干渉は小さくな 。また、UE2の送信帯域幅は大きいが、送信 力が小さいため、下りリンクの帯域への干 は小さくなる。

 尚、上述した例においては、上りリンク 周波数が、下りリンクの周波数よりも低い とを前提に記載している。上りリンクの周 数が、下りリンクの周波数よりも高い場合 は、ステップS809におけるRB allocation modeと てMode2の代わりにMode3が設定されてもよい。

 ステップS506において、Temporary RB groupを 定する。

 以下に、各UL RB allocation modeにおけるTemp orary RB groupの決定方法を示す。

 (1)UL RB allocation mode == 0の場合、
 図14を用いて説明する。

 ステップS602において、伝送タイプはHigh  Fdか否かを判定する。尚、伝送タイプは、ス ップS728において算出される。

 伝送タイプがHigh Fdである場合(ステップS602 :YES)、ステップS604に進む。伝送タイプがHigh  Fdである場合、ステップS810で算出した「Dynami c schedulingが適用されるUL-SCHに割り当て可能 RB(以下、『割り当て可能RB』と呼ぶ)」の中 ら、周波数の小さい方から、または、周波 の大きい方から、当該UEに割り当てられるRB 数がN allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 、ホッピングはなしとする。

 より具体的には、ステップS604において、当 該Sub-frameにおけるUL-SCHの送信が初回送信であ るか否かを判定し、初回送信である場合(ス ップS604:YES)、割り当て可能RBの内、周波数の 小さい方から割り当てた場合、あるいは、周 波数の大きい方から割り当てた場合のRBの位 がシステム帯域の中心から遠い方のRBを割 当てる(ステップS606)。すなわち、周波数の さい方から割り当てた方が、そのRBの位置が システム帯域の中心から遠い場合には、周波 数の小さい方から、当該UEに割り当てられるR Bの数がN allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 方、周波数の大きい方から割り当てた方が そのRBの位置がシステム帯域の中心から遠い 場合には、周波数の大きい方から、当該UEに り当てられるRBの数がN allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 、周波数の大きい方から割り当てた場合と 周波数の小さい方から割り当てた場合とで システム帯域の中心からの距離が同じであ 場合には、周波数の小さい方から割り当て もよい。

 一方、ステップS604において、当該Sub-frameに おけるUL-SCHの送信が初回送信でない場合(ス ップS604:NO)、前回のHARQの送信で周波数の大 い方から割り当てた場合には、周波数の小 い方から割り当て、前回のHARQの送信で周波 の小さい方から割り当てた場合には、周波 の大きい方から割り当てる(ステップS608)。 なわち、前回のHARQの送信で周波数の大きい 方から割り当てた場合には、周波数の小さい 方から、当該UEに割り当てられるRBの数がN allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 方、前回のHARQの送信で周波数の小さい方か 割り当てた場合には、周波数の大きい方か 、当該UEに割り当てられるRBの数がN allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。

 あるいは、ステップS608において、周波数の 大きい方から割り当てるか、あるいは、周波 数の小さい方から割り当てるかに関しては、 前回のHARQの送信において割り当てられたRBを 含むか否かに基づいて、以下のように決定さ れてもよい:
 まず、周波数の小さい方から割り当てた場 のRBの集合の中に含まれる、前回のHARQの送 に割り当てられたRBの数をN small とする。また、周波数の大きい方から割り当 てた場合のRBの集合の中に含まれる、前回のH ARQの送信に割り当てられたRBの数をN large とする。そして、N small >N large である場合、周波数の大きい方から割り当て る。一方、N small ≦N large である場合、周波数の小さい方から割り当て る。

 このように、UEのフェージング周波数が きい場合、すなわち、UEが高速移動を行って いる場合に、周波数の小さい方からRBを割り てるか、周波数の大きい方からRBを割り当 るかを、HARQの送信毎に切り替えることによ 、周波数ダイバーシチを簡易に実現するこ が可能となり、結果として、伝送特性の向 、システム容量の増大を実現することが可 となる。

 すなわち、複数のユーザ装置が用いる共 チャネルに対してシステム帯域幅の端から 波数リソース(RB)を割り当てる場合に、基地 局装置は、共有チャネルが再送される場合に 、システム帯域幅の両端の周波数リソース(RB )の内、前回の送信に用いられた周波数リソ ス(RB)と異なる周波数リソース(RB)を、ユーザ 装置が用いる共有チャネルに対して割り当て てもよい。

 一方、伝送タイプがLow Fdである場合(ス ップS602:NO)、ステップS610に進む。伝送タイ がLow Fdである場合、ステップS810で算出した 「Dynamic schedulingが適用されるUL-SCHに割り当 可能なRB(以下、『割り当て可能RB』と呼ぶ) の中から、周波数の小さい方から、または 周波数の大きい方から、当該UEに割り当てら れるRBの数が以上になるまで、RBを当該UEに割 り当てる。尚、ホッピングはなしとする。周 波数の大きい方から割り当てるか、あるいは 、周波数の小さい方から割り当てるかに関し ては、Sounding RSの受信SIRが高い方のRBを割り てる。

 より具体的には、以下のように決定される:
 周波数の小さい方から割り当てた場合のSIR estimated >周波数の大きい方から割り当てた場合のSI R estimated である場合、周波数の小さい方から割り当て る。

 周波数の小さい方から割り当てた場合のSIR estimated ≦周波数の大きい方から割り当てた場合のSIR estimated である場合、周波数の大きい方から割り当て る。

 例えば、複数のユーザ装置が用いる共有 ャネルに対してシステム帯域幅の端から周 数リソース(RB)を割り当てる場合に、基地局 装置は、システム帯域幅の両端の周波数リソ ース(RB)の内、上りリンクの無線品質情報が きい方の周波数リソース(RB)を、ユーザ装置 用いる共有チャネルに対して割り当てても い。

 上記処理は、初回送信の場合にも再送の 合にも適用される。

 このように、UEのフェージング周波数が さい場合、すなわち、UEが低速移動を行って いる場合に、周波数の小さい方からRBを割り てるか、周波数の大きい方からRBを割り当 るかを、無線品質に基づいて切り替えるこ により、より高品質の伝送を簡易に実現す ことが可能となり、結果として、伝送特性 向上、システム容量の増大を実現すること 可能となる。

 (2) UL RB allocation mode == Mode 1である場合
 ステップ410において算出した「Dynamic schedul ingが適用されるUL-SCHに割り当て可能なRB(以下 、『割り当て可能RB』と呼ぶ)」の中から、周 波数の小さい方から、または、周波数の大き い方から、当該UEに割り当てられるRBの数がN allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 、ホッピングはなしとする。

 尚、周波数の大きい方から割り当てるか、 るいは、周波数の小さい方から割り当てる に関しては、割り当てた場合のRBの位置が ステム帯域の中心から遠い方を選択する。 ステム帯域の中心からの距離が同じ場合に 、周波数の小さい方から割り当てる。 
 (3) UL RB allocation mode == Mode 2である場合
 ステップS810において算出した「Dynamic schedu lingが適用されるUL-SCHに割り当て可能なRB(以 、『割り当て可能RB』と呼ぶ)」の中から、 波数の小さい方から、当該UEに割り当てられ るRBの数がN allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 、ホッピングはなしとする。

 (4) UL RB allocation modeがMode 0, 1, 2以外で る場合
 ステップS810において算出した「Dynamic schedu lingが適用されるUL-SCHに割り当て可能なRB(以 、『割り当て可能RB』と呼ぶ)」の中から、 波数の大きい方から、当該UEに割り当てられ るRBの数がN allocated 以上になるまで、RBを当該UEに割り当てる。 、ホッピングはなしとする。

 上記処理(ステップS506)において「当該UE 割り当てられる」と判定されたRBの集合を以 下でTemporary RB groupと呼ぶ。

 また、以下の処理では、Num RB  = N allocated とする。

 尚、再送のUL-SCHを送信するUEであり、か 、再送時のUplink Scheduling Grantの指定が行わ ない場合には、上記処理は行わず、その再 のUL-SCHに対して、前回の送信と同一のRBを り当てることとする。

 そして、ステップS508において、当該UEが 回送信のUL-SCHを送信するか否かを判定する 当該UEが初回送信のUL-SCHを送信する場合(ス ップS508:YES)には、ステップS510に進み、当該 UEが初回送信のUL-SCHを送信しない場合(ステッ プS508:YES)には、ステップS530に進む。

 ステップS510において、当該UEのMCSを選択す 。例えば、基地局装置200は、基地局装置200 当該UEとの間のPathlossを算出し、前記Pathloss ら図15の参照テーブルを参照することによ 、MCSを選択する。以下の説明では、選択さ たMCSをMCS tmp とする。尚、図15はあくまで一例であり、図1 5に記載されている以外の値が記載されてい もよい。

 あるいは、基地局装置200は、上記Pathloss 代わりに、「Pathloss+Sounding SIR - Target SIR」 に基づいて、MCSを選択してもよい。ここで、 Sounding SIRとは、サウンディング用のリファ ンス信号の受信SIRであり、Target SIRは、サウ ンディング用のリファレンス信号の目標のSIR に相当する。このようにパスロスに加えて、 サウンディング用のリファンレス信号の受信 SIRを考慮することにより、レイリーフェージ ングによる変動など、瞬時の伝搬環境の変動 に追従して、MCSを選択することが可能となる 。

 また、通信の開始時やハンドオーバの直後 どで、当該UEのPathlossを算出することができ ない場合には、MCS tmp =MCS REF とする。MCS REF は、例えば、基地局装置の内部データとして 保持されてもよいし、外部のサーバ等から設 定される値であってもよい。

 上記Pathlossは、例えば、UEから報告される Pathlossであってもよい。UEから報告されるPathl ossは、例えば、下りリンクのリファレンス信 号の送信電力と、UEにおける下りリンクのリ ァレンス信号の受信電力より以下のように 出される。

 Pathloss = (下りリンクのリファレンス信号 送信電力) - (下りリンクのリファレンス信 の受信電力)
 あるいは、上記Pathlossは、UEから報告される UE Power Headroom(UPH)から算出されてもよい。こ の場合、Pathlossは、以下のように算出される 尚、この場合、UPHは、PUSCHの送信電力に基 いて算出されていると仮定する。なお、PUSCH の受信電力とは、例えば、PUSCHのDemodulation Re ference Signalの受信電力であってもよい。

 Pathloss = UEの最大送信電力-UPH-PUSCHの受信電 力
 あるいは、上記Pathlossは、UEから報告される 上りリンクの共有チャネルの送信電力から算 出されてもよい。この場合、Pathlossは、以下 ように算出される:
 Pathloss = PUSCHの送信電力-PUSCHの受信電力
 あるいは、上記パスロスは、
 UPH =UEの最大送信電力―UEの送信電力
という式と、以下に示す(数22)により、

により算出されてもよい。尚、Max_powerは、UE 最大送信電力であり、UEの送信電力が(数22) おけるTxpowに相当する。

 次に、ステップS512において、当該UEに通 する電力オフセットを算出する。尚、E-UTRA おける上りリンクの共有チャネルの送信電 は、一般に、以下の式を用いて算出される( 非特許文献:36.213):

 ここで、P PUSCH (i):Sub-frame#iにおけるPUSCHの送信電力
     P MAX :UEの最大送信電力
     M PUSCH :RB数
     P O_PUSCH :NWより指定されるパラメータ
     α:NWより指定されるパラメータ
     PL:Pathloss
     δ MCS :MCS毎に設定されるオフセット値
     f(i):調節用のオフセット値。f(i) = f(i -1) + δ
ステップS512では、上記δの算出を行う。すな わち、UL Scheduling GrantによりUEに対して通知 るTPC command(δ)の算出処理を行う。以下では 、UEに通知するオフセットの値をδと記載す 。

 ステップS512では、まず、Highest priorityの論 チャネルグループの優先度に基づくオフセ トにより、δの値を決定する。添え字のLCG 論理チャネルグループLogical Channel Groupを示 す:
 δ=δ LCG
例えば、優先度が高く、高品質に伝送したい 論理チャネルグループに関しては、δ LCG の値を大きくすることにより、受信SIRを向上 させることが可能となり、結果として、誤り 率を低減させることが可能となる。すなわち 、基地局装置200は、優先度または論理チャネ ルまたは論理チャネルグループに基づいてオ フセット値を調節することにより、その誤り 率を調節することができる。

 次に、以下に示すOuter-loop的なオフセット 調節処理により算出されたSIR_offsetにより、δ の値を調節する。

 δ=δ+SIR_offset
ここで、上記SIR_offsetのOuter-loop的な算出方法 示す。

 SIR_offsetは、Highest priorityの論理チャネルグ ープがZ adjust であるUL-SCHのCRC check結果と以下の式によりOu ter-loop的に調節される。Highest priorityの論理 ャネルグループがZ adjust と異なる場合には、Outer-loop的なオフセット 調節行われない。 

 上記式に関して、より詳細に説明する。CRC Chcek結果がACKの場合、上記式に基づき、SIR_of fsetを少し低減する。すなわち、UEの送信電力 を低減することにより、不要な受信レベルの 増大を防ぐことができる。一方、CRC Chcek結 がNACKの場合、上記式に基づき、SIR_offsetを増 加させる。すなわち、UEの送信電力を増大さ 、受信SIRを向上させることにより、誤り率 低減することが可能となる。また、DTXに関 ては、UEはUL Scheduling Grantを正常に受信で なかったということを意味するため、SIR_offs etは調節しない。上述したようなACKとNACKに基 づいて、上りリンクの送信電力を調節し、か つ、目標の誤り率に応じて、送信電力の設定 のための上げ幅及び下げ幅設定することによ り、UL-SCHの誤り率を目標の誤り率に近づける ことが可能となる。

 例えば、所要の誤り率BLER target (LCG)  = 0.1、δ adj =0.5とすると、ACKの場合には、SIR_offset=SIR_offse t-0.05dBとなり、NACKの場合には、SIR_offset=SIR_off set+0.45dBとなる。ここで、ACKの割合が90%でNACK 割合が10%となり、SIR_offsetの値は変動しない 。言い換えれば、上記式を用いてSIR_offsetを 調整することにより、誤り率を所要の誤り BLER target (LCG)  に収束させることができる。

 尚、基地局装置200はCRC: OKになるまで、当 上りリンクの共有チャネルにマッピングさ たデータ(MAC PDU)に含まれる論理チャネルを 別できないため、上記「Highest priorityの論 チャネルグループ」は、ステップS730で用い Highest priorityの論理チャネルグループを用 ることとする。SIR_offsetは、UE毎に調節され 。また、本処理の対象となる論理チャネル ループZ adjust は、外部I/FよりUE毎に設定される。

 このように、全て論理チャネルグループに して、Outer-loop的なオフセットの調整を行う のではなく、予め設定された1つの論理チャ ルグループに関して、Outer-loop的なオフセッ の調整を行うことにより、基地局装置の処 負荷を低減することが可能となる。例えば 前記論理チャネルグループ Z adjust は、最も送信頻度の大きい論理チャネルグル ープが設定される。

 δ adj 、BLER target (LCGz) は外部I/Fより設定可能とすること。但し、SIR _Offsetの最大値をSIR_Offset max 、最小値をSIR_Offset min とすること。SIR_Offsetが最大値あるいは最小 に張り付いた場合には、上記の計算を行わ いこと。

 そして、最終的なδの値と、UEにおいて保 持されているf(i)の値を比較し、「δ―f(i)」 最も近いTPC commandを、当該Sub-frameにおけるUL  Scheduling GrantによりUEに送信する。基地局装 置200は,TPC commandの誤り率が0であることを仮 して,各UEにおいて保持されているf(i)の値を 推定してもよい。

 尚、上述した例においては、AccumulatedのTP C commandを用いることを想定しているが、Absol uteのTPC commandを用いる場合にも同様の考え方 でTPC commandを算出することができる。

 また、Outer-loop的なオフセット調節処理は、 Highest priorityの論理チャネルグループがZ adjust である場合のみに行われるが、「δ=δ+SIR_offse t」の処理はHighest priorityの論理チャネルグル ープがZ adjusted であるか否かに関係なく行われる。論理チャ ネルグループに基づいた誤り率の調整は、優 先度に基づくオフセット処理により行われる 。

 次に、ステップS514、S516において、UPHに る割り当て帯域幅の補正処理を行う。

 まず、ステップS514において、Temporary RB gro upのRB数をB data,tmp とし、そして、以下の式により、当該UEの送 電力の推定値を算出する:

 P O_PUSCH :NWにより指定される値(36.213参照)
 f(i):当該Sub-frameまでに送信したTPC commandを し合わせた値
 PL:Pathloss。UPHとDemodulation RSの受信レベルに り推定される値。

 そして、TxpowがP max よりも大きいか否かを判定する(S514)。ここで 、P max は、UEの最大送信電力である。TxpowがP max よりも大きい場合(ステップS514:YES)、ステッ S516に進み、TxpowがP max よりも大きくない場合(ステップS514:NO)、ステ ップS518に進む。

 ステップS516において、

とし、B data,tmp を「割り当てるRB数Num RB 」とする。そして、当該UEに割り当てられるR Bの数がNUM RB 未満とならない範囲内で、かつ、サブキャリ ア数が2,3,5のみを因数に持つように、Temporary RB group内のRBを削除する。上記式の計算にお いて、UEにおけるMaximum Power Reductionは考慮し てもよいし、考慮しなくてもよい。

 ステップS506におけるTemporary RB groupの割 当ての際に、周波数の大きい方から割り当 た場合には、周波数の小さい方からRBを削 し、周波数の小さい方から割り当てた場合 は、周波数の大きい方からRBを削除すること とする。

 次に、ステップS518、S520において、N max_bit による割り当て帯域幅の補正処理を行う。

 まず、ステップS518において、Temporary RB gro up内のRB数(Num RB )とMCS tmp に基づきMAC PDU size (以下、Sizeと記載する) 算出し、Size>N max,bit であるか否かを判定する。

 Size > N max,bit であると判定した場合(ステップS518:YES)、ス ップS520において、Size ≦ N max,bit となるまで、Temporary RB group内のRBを削除す 。Temporary RB groupの割り当ての際に、周波数 の大きい方から割り当てた場合には、周波数 の小さい方からRBを削除し、周波数の小さい から割り当てた場合には、周波数の大きい からRBを削除することとする。

 一方、Size ≦ N max,bit であると判定した場合(ステップS518:YES)、ス ップS522の処理に進む。

 ステップS522、S524において、Buffer滞留量 よる割り当て帯域幅の補正処理を行う。す わち、UL Buffer滞留量とSizeとの比較結果に基 づき、当該UEに割り当てるRBの数を再計算す 。UL Buffer滞留量の推定方法はステップS204に おけるステップS730、S732を参照すること。

 尚、当該UEが『Scheduling requestにより「UL-S CHのリソース割り当て要求:あり」を受信し、 かつ、上記Scheduling requestを受信してから一 も上りリンクのリソース(UL-SCHのリソース)を 割り当てていない状態』にある場合には、下 記の『十分にデータがある場合』の処理(ス ップS5222:YES)を行うこと。

 より具体的には、ステップS522において、以 下の式を用いて、RLC Buffer内に十分データが るか否かを判定する。α TFRS は外部I/Fより設定される係数とする。

 RLC Buffer内に十分データがあると判定した 合(ステップS522:YES)、ステップS526に進む。こ の場合、Temporary RB group内の全てのRBが当該UE に割り当てられるRBとなる。

 一方、RLC Buffer内に十分データがないと 定した場合(ステップS522:NO)、ステップS524に む。

 ステップS524において、

(以下、Size buffer と記載する)とMCS tmp に基づき、割り当てるRB数Num RB を再計算する。

 ここで、Num RB のサブキャリア数が2,3,5以外の因数を持つ場 には、サブキャリア数が2,3,5のみを因数に ち、かつ、Num RB より大きい整数の中で最小の整数をNum RB とする。当該UEに割り当てられるRBの数がNUM RB 未満とならない範囲内で、Temporary RB group内 RBを削除する。Temporary RB groupの割り当ての 際に、周波数の大きい方から割り当てた場合 には、周波数の小さい方からRBを削除し、周 数の小さい方から割り当てた場合には、周 数の大きい方からRBを削除することとする

 そして、ステップS526において、ステップ S514~S524の処理後のTemporary RB groupを、当該Sub- frameにおいて、当該UEに割り当てるRBとする。

 ステップS528において、MCS tmp 及びステップS526で決定したRB(の集団)に基づ 、当該UEに送信するUL Scheduling Grantを生成 る。すなわち、当該UEに送信するUL-SCHの送信 フォーマットを決定する。

 一方、ステップS508において、当該UEが初 送信のUL-SCHを送信しない場合、すなわち、 送のUL-SCHを送信する場合(ステップS508:NO)、 テップS530に進む。

 ステップS530において、再送時のRB数は、 回送信のRB数とTemporary RB groupのRB数の小さ 方とする。初回送信のRB数が、Temporary RB gr oupのRB数よりも小さい場合には、当該UEに割 当てられるRBの数が、初回送信のRB数と同一 なるまで、Temporary RB groupのRBを削除する。 Temporary RB groupの割り当ての際に、周波数の きい方から割り当てた場合には、周波数の さい方からRBを削除し、周波数の小さい方 ら割り当てた場合には、周波数の大きい方 らRBを削除することとする。

 ステップS532において、UL Scheduling Grantに より、UEに通知されるTPC commandを設定する。

 δ=δ LCG +SIR_offset+δ LCG (HARQ)
 オフセット値δ LCG (HARQ) は、外部I/Fより論理チャネルグループ毎に設 定される。再送時においても、ステップS512 記載した「Outer-loop的な処理」を行う。

 このように、再送時に、UEに対して、よ 大きめの電力オフセットを通知することに り、再送時の誤り率を低減することができ 。

 そして、ステップS534において、当該UEに 信するUL Scheduling Grantを生成する。尚、周 数リソースに関しては、ステップ530で決定 たリソースブロックを通知する。再送時のM CSは、初回送信のMCSと同一であってもよい。 るいは、再送時の変調方式は、新規送信と 一であってもよい。

 尚、上述したステップS530、S532、S534は、 送時にUL Scheduling Grantの指定を行う場合の 理を示しているが、再送時にUL Scheduling Gra ntの指定を行わない場合は、上記処理をスキ プする。但し、当該UEが使用する周波数リ ースの確保は行う。

 ステップS816において、jの値をインクリメ トし、ステップS818において、jの値が、N UL-SCH 以下であるか否かを判定する。jの値がN UL-SCH 以下である場合(ステップS818の処理:YES)、ス ップS810の前に戻る。一方、jの値がN UL-SCH 以下でない場合(ステップS818の処理:NO)、処理 を終了する。

 尚、上述したステップS512及びステップS53 2において、UL Scheduling Grantを用いてUEに対し てTPC commandを送信する処理を示した。尚、上 記TPC commandを送信する処理は、UL Scheduling Gr antを送信しないSub-frameにおける周期的なTPC c ommandの送信と組み合わせて行われてもよい。

 以下に、上記UL Scheduling Grantを送信しな Sub-frameにおける周期的なTPC commandの送信の 例を示す。

 基地局装置200は、当該UEに対して周期的なTP C commandを送信する場合に、Sounding RSの受信SI Rに基づき、TPC commandを算出する。より具体 には、Target SIRを設定し、以下のδ Sounding を計算する:
  δ Sounding  = Target_SIR -SIR Sounding
 そして、上記δ Sounding に最も近いTPC commandをUEに送信する。前記TPC commandは、PDCCHの一部として送信される。

 尚、上述したステップS814における上りリ ンクTFR選択の処理に関して、図11Aとは別の実 施形態を、図11Bを用いて、以下に説明する。 尚、図11Aを用いて説明した上りリンクのTFR選 択の処理との相違点は、ステップS510、ステ プS512、ステップS532であるため、上記相違点 に関してのみ説明を行う。すなわち、図11Bに おけるステップS504A、S505A、ステップS506A、S50 8A、ステップS514A、S516A、ステップS518A、S520A ステップS522A、S524A、ステップS526A、S528A、ス テップS530A、S534Aは、図11AにおけるステップS5 04、S505、ステップS506、S508、ステップS514、S51 6、ステップS518、S520、ステップS522、S524、ス ップS526、S528、ステップS530、S534と同一であ るため、その説明を省略する。

 ステップS509Aにおいて、(数22)におけるδ 算出を行う。すなわち、UL Scheduling Grantに りUEに対して通知するTPC command(δ)の算出処 を行う。以下では、UEに通知するオフセット の値をδと記載する。

 上記δは、サウンディング用のリファレン 信号(Sounding RS)の受信SIR、R_SIRと、サウンデ ング用のリファレンス信号の目標SIR、T_SIR 基づき、以下のように算出される:
 δ=T_SIR-R_SIR
 次に、ステップS510Aにおいて、当該UEが送信 する上りリンクの共有チャネルのMCS(Modulation and Coding Scheme)を選択する。例えば、サウン ディング用のリファレンス信号の受信SIRに基 づき、上りリンクの共有チャネルの期待され るSIR、SIR_Expectedを算出し、上記SIR_Expectedと図 12A、図12Bに示すようなTF_Related_tableとにより MCS、より具体的には、データサイズや変調 式、符号化率が算出されてもよい。尚、符 化率は、データサイズと変調方式とRB数によ り、一意に算出される値である。

 以下に、前記SIR_Expectedの算出方法を示す 一般に、E-UTRAにおけるサウンディング用の ファレンス信号の送信電力は、一般に、以 の式を用いて算出される(非特許文献:36.213):

 ここで、P SRS (i):Sub-frame#iにおけるサウンディング用のリフ ァレンス信号の送信電力
     P MAX :UEの最大送信電力
     P SRS_OFFSET :上りリンクの共有チャネルとサウンディン 用のリファレンス信号の電力オフセット
     M SRS :サウンディング用リファレンス信号のRB数
     P O_PUSCH :NWより指定されるパラメータ
     α:NWより指定されるパラメータ
     PL:Pathloss
     δ MCS :MCS毎に設定されるオフセット値
     MCS REF :リファレンス用のMCS
     f(i):調節用のオフセット値。f(i) = f(i -1) + δ
 ここで、P O_PUSCH、 α、PL、f(i)は、(数22)における値と同一である 。ここで、(数22)及び上記式におけるδ MCS を0とすると、1RBあたりのPUSCHの送信電力は以 下のように算出される:
 P PUSCH (i)= P SRS -P SRS_OFFSET
よって、前記SIR_Expectedは、サウンディング用 のリファレンス信号における干渉電力と、上 りリンクの共有チャネルのリファレンス信号 における干渉電力が同一であると仮定すると 、以下のように算出される:
 SIR_Expected=R_SIR-P SRS_OFFSET
尚、R_SIRは、上述したように、サウンディン 用のリファレンス信号の受信SIRである。

 ところで、上記上りリンクの共有チャネル サウンディング用のリファレンス信号の電 オフセットであるP SRS_OFFSET は、当該ユーザ装置と基地局装置との間のパ スロスに基づき、比較的長い周期で制御され てもよい。例えば、図11Cに示すように、パス ロスの値に対するP SRS_OFFSET の値が定義され、パスロスが変化した場合に 、図11Cを参照して、P SRS_OFFSET が変更されてもよい。尚、P SRS_OFFSET はRRC SignalingによりUEに通知されてもよい。 、パスロスの算出方法に関しては、ステッ S510における説明を参照すること。

 尚、上記SIR_Expectedは、さらに以下に示すO uter-loop的な処理により調整されてもよい。

 SIR_Expected=SIR_Expected+SIR_Offset
この場合、上記調整が行われた後のSIR_Expected によりMCSが選択される。ここで、上記SIR_Offse tは、(数11)における式(10)により算出されても よい。

 尚、上記SIR_offsetは、Highest priorityの論理チ ネルグループがZ adjust であるUL-SCHのCRC check結果に基づいて算出さ てもよい。この場合、Highest priorityの論理チ ャネルグループがZ adjust と異なる場合には、Outer-loop的なオフセット 調節行われない。

 (数11)における式(10)に関して、より詳細 説明する。CRC Chcek結果がACKの場合、上記式 基づき、SIR_offsetを少し大きくする。すなわ ち、MCSレベルを上げる方向に調節することに より、スループットを増大させることができ る。一方、CRC Chcek結果がNACKの場合、上記式 基づき、SIR_offsetを減少させる。すなわち、 MCSレベルを下げる方向に調節し、所要のSIRを 下げることにより、誤り率を低減することが 可能となる。また、DTXに関しては、UEはUL Sch eduling Grantを正常に受信できなかったという とを意味するため、SIR_offsetは調節しない。 上述したようなACKとNACKに基づいて、上りリ クの共有チャネルの無線品質情報、SIR_Expecte d、すなわち、MCSレベルを調節し、かつ、目 の誤り率に応じて、MCSレベルの決定のため 上げ幅及び下げ幅を設定することにより、UL -SCHの誤り率を目標の誤り率に近づけること 可能となる。

 例えば、所要の誤り率BLER target (LCG)  = 0.1、δ adj =0.5とすると、ACKの場合には、SIR_offset=SIR_offse t+0.05dBとなり、NACKの場合には、SIR_offset=SIR_off set-0.45dBとなる。ここで、ACKの割合が90%でNACK 割合が10%となり、SIR_offsetの値は変動しない 。言い換えれば、上記式を用いてSIR_offsetを 調整することにより、誤り率を所要の誤り BLER target (LCG)  に収束させることができる。

 尚、基地局装置200はCRC: OKになるまで、当 上りリンクの共有チャネルにマッピングさ たデータ(MAC PDU)に含まれる論理チャネルを 別できないため、上記「Highest priorityの論 チャネルグループ」は、ステップS730で用い Highest priorityの論理チャネルグループを用 ることとする。SIR_offsetは、UE毎に調節され 。また、本処理の対象となる論理チャネル ループZ adjust は、外部I/FよりUE毎に設定される。

 尚、全て論理チャネルグループに関して、O uter-loop的なオフセットの調整を行うのではな く、予め設定された1つの論理チャネルグル プに関して、Outer-loop的なオフセットの調整 行うことにより、基地局装置の処理負荷を 減することが可能となる。例えば、前記論 チャネルグループ Z adjust は、最も送信頻度の大きい論理チャネルグル ープが設定される。

 δ adj 、BLER target (LCGz) は外部I/Fより設定可能とすること。但し、SIR _Offsetの最大値をSIR_Offset max 、最小値をSIR_Offset min とすること。SIR_Offsetが最大値あるいは最小 に張り付いた場合には、上記の計算を行わ いこと。

 あるいは、SIR_Expectedを調整する代わりに、( 数28)におけるP SRS_OFFSET を調整してもよい。この場合、
 P SRS_OFFSET =P SRS_OFFSET +SIR_Offset
となる。

 あるいは、SIR_Expectedを調整する代わりに、( 数22)におけるP O_USCH (i)を調整してもよい。この場合、
 P O_USCH (i)=P O_USCH (i)+SIR_Offset
となる。この場合、(数23)の式を用いてSIR_Offs etの調節が行われる。

 そして、ステップS511Aにおいて、優先度に づいたMCSの再選択が行われる。すなわち、Hi ghest priorityの論理チャネルグループの優先度 に基づくオフセットδ LCG により、ステップS510AにおけるSIR_Expectedを再 算し、再計算されたSIR_Expectedに基づいて、 12A、図12Bを参照することにより、MCSを再選 する。より具体的には、以下の式により、S IR_Expectedが再計算される:
 SIR_Expected=SIR_Expected―δ LCG
ここで、添え字のLCGは論理チャネルグループ Logical Channel Groupを示す。例えば、優先度が く、高品質に伝送したい論理チャネルグル プに関しては、δ LCG の値を大きくすることにより、MCSを下げ、結 果として、誤り率を低減させることが可能と なる。すなわち、基地局装置200は、優先度ま たは論理チャネルまたは論理チャネルグルー プに基づいてオフセット値を調節することに より、その誤り率を調節することができる。

 ステップS532Aにおいては、UL Scheduling Gran tにより、UEに通知されるTPC commandを設定する 。

 δ=T_SIR-R_SIR+δ LCG (HARQ)
 オフセット値δ LCG (HARQ) は、外部I/Fより論理チャネルグループ毎に設 定される。このように、再送時に、UEに対し 、より大きめの電力オフセットを通知する とにより、再送時の誤り率を低減すること できる。

 次に、本実施例に係る基地局装置200につ て、図16を参照して説明する。

 本実施例に係る基地局装置200は、レイヤー1 処理部202と、ユーザ装置状態管理部204と、ス ケジューリング係数計算部206と、UE選択部208 、TFR Selection部210と、Other CHリソース管理 212と、周波数リソース管理部214と、パーシ テントリソース管理部216と、UE Buffer推定部2 18とから構成される。UE Buffer推定部218は、UE# 1の論理チャネルグループ#1、UE #1の論理チャ ネルグループ2、…、UE #1の論理チャネルグ ープ#k、UE #2の論理チャネルグループ#1、… UE #nの論理チャネルグループ#kに関するUE B uf2221 1,1 、UE Buf2221 1,2 、UE Buf2221 1,k 、UE Buf2221 2,1 、…、UE Buf2221 n,k から構成される。尚、UE_Buf n,k は、実際にデータのバッファリングを行うの ではなく、UEから報告されるBuffer Status Report に基づいて、UEのバッファ内に滞留している ータ量を推定する。

 尚、図16においては、UE #nの論理チャネル ループ#kのUE_Buf n,k を、UE毎及び論理チャネル毎に備えているが UE毎または論理チャネル毎に備える必要は く、全UEに関して1つのUE_Buf推定部を備えて てもよいし、複数のUEに関して1つのUE_Buf推 部を備えていてもよい。あるいは、1UEに対 て1つのUE Buf推定部を備え、論理チャネル毎 にUE Buf推定部を備えなくてもよい。

 レイヤー1処理部202は、レイヤー1に関す 処理を行う。具体的には、レイヤー1処理部2 081では、下りリンクで送信される共有チャネ ルのチャネル符号化やIFFT処理、上りリンク 送信される共有チャネルのFFT処理やチャネ 復号化等の受信処理などが行われる。

 また、レイヤー1処理部202は、下りリンク の共有チャネルのための制御情報であるDownli nk Scheduling Informationや、上りリンクの共有チ ャネルのための制御情報であるUL Schedulin Gra ntの送信処理を行う。

 また、レイヤー1処理部202は、上りリンク で送信される制御情報、すなわち、Channel Qua lity Indicator(CQI)や下りリンクの共有チャネル 関する送達確認情報の受信処理を行う。上 CQIや送達確認情報は、ユーザ装置状態管理 204に送信される。

 また、レイヤー1処理部202は、上りリンク で送信されるサウンディング用のリファレン ス信号や上記CQIの信号に基づき、上りリンク の同期状態を判定し、上記判定結果をユーザ 装置状態管理部204に通知する。また、レイヤ ー1処理部202は、上りリンクで送信されるサ ンディング用のリファレンス信号のSIRを測 し、その測定結果をユーザ装置状態管理部20 4に通知する。上記サウンディング用のリフ レンス信号のSIRは、例えば、ステップS732の 理に使用される。

 また、レイヤー1処理部202は、上りリンク で送信されるサウンディング用のリファレン ス信号や上記CQIの信号に基づき、上りリンク の受信タイミングを推定してもよい。

 また、レイヤー1処理部202は、上りリンク のUL-SCHが実際に送信されたか否かの判定を行 ってもよい。上記判定結果は、例えば、ステ ップS706の処理に使用される。

 また、レイヤー1処理部202は、パスロスを 推定し、上記パスロスをユーザ状態管理部204 に通知してもよい。上記パスロスは、例えば 、S814のUL TFR Selectionの処理に使われてもよ 。

 尚、レイヤー1処理部202は無線インタフェ ースに接続されている。より具体的には、下 りリンクに関しては、レイヤー1処理部202で 成されたベースバンド信号が無線周波数帯 変換され、その後、アンプにおいて増幅さ 、アンテナを介して、UEに信号が送信される 。一方、上りリンクに関しては、アンテナで 受信された無線周波数信号がアンプで増幅さ れた後に、周波数変換されてベースバンド信 号として、レイヤー1処理部202に入力される

 ユーザ状態管理部204は、各UEの状態管理 行う。例えば、ユーザ状態管理部204は、上 リンクにおけるHARQ Entityの状態の管理や、UE のMobilityの管理及び制御や、DRX状態の管理、 り同期状態の管理、パーシステントスケジ ーリングを適用するか否かの管理、MAC Contr ol Blockの送信の有無の管理、伝送状態の管理 、UE内のバッファ状態の推定を行い、かつ、 テップS732でスケジューリング係数の計算を 行うための各メトリックの算出、及び、スケ ジューリング係数を計算するべきか否かの判 定を行う。すなわち、ユーザ状態管理部204は 、図7BにおけるステップS702~S730の処理を行う

 尚、上記UEのMobilityとは、UEが通信するセ を切り替えるハンドオーバのことであり、 周波のハンドオーバ及び異周波のハンドオ バ及び異なるシステム間のハンドオーバを む。異周波のハンドオーバ及び異システム のハンドオーバの場合には、Measurement Gapの 管理及び制御が、上記UEのMobilityの管理及び 御に含まれる。

 さらに、ユーザ状態管理部204は、ステッ S202、S204の処理を行う。具体的には、ユー 状態管理部204は、当該Sub-frameのUL MACのSub-fra meあたりの最大多重数を設定し、当該Sub-frame おいて再送を行うUEの数をカウントする。

 さらに、ユーザ状態管理部204は、上述し 、Sounding RSのSIRに基づく、周期的なTPC comma ndの算出処理、送信処理を行ってもよい。

 スケジューリング係数計算部206は、図7Bに けるステップS701、S732~S740のの処理を行う。 体的には、スケジューリング係数計算部206 、当該Sub-frameにおいて各ユーザ装置のスケ ューリング係数を計算する(数14)。そして、 UE選択部208は、前記スケジューリング係数に づき、ダイナミックスケジューリングによ 無線リソースの割り当てが行われるユーザ 置(新規送信)を選択する。UE選択部208は、ダ イナミックスケジューリングによる無線リソ ースの割り当てが行われるUEの数N DL-SCH をトランスポートフォーマット・リソースブ ロック選択(TFR Selection)部210に入力する。

 TFR Selection部210は、ステップS809、ステッ S810、ステップS812、ステップS814、ステップS 816、ステップS818の処理を行う。具体的には TFR Selection部210は、Dynamic schedulingが適用さ るUL-SCHに関する送信フォーマットの決定と 線リソースの割り当て、ULの送信電力制御等 を行う。TFR Selection部210で決定されたDynamic s chedulingが適用されるUL-SCHに関する送信フォー マットや無線リソースに関する情報は、レイ ヤー1処理部202に送られ、レイヤー1処理部202 おいて、UL Scheduling Grantの送信処理や、上 リンクの共有チャネルの受信処理に用いら る。

 Other CHリソース管理部212は、PRACH、PUCCH、 Guard RB、RACH message 3に関する送信フォーマ トの決定と無線リソースの割り当てを行う そして、上記無線リソースの内、周波数リ ースを周波数リソース管理部214に通知する また、Other CHリソース管理部212において決 された、PRACH、PUCCH、RACH message 3に関する送 信フォーマットや割り当てられた無線リソー スは、周波数リソース管理部214、TFR Selection 210を介して、レイヤー1処理部202に送られ、 レイヤー1処理部202において、PRACH、PUCCH、RACH  message 3に関するレイヤー1の受信処理や、RA CH Amessage 2の送信処理が行われる。

 周波数リソース管理部214は、TFR Selection 210、Other CHリソース管理部212、パーシステ トリソース管理部216と接続され、周波数リ ースの管理を行う。より具体的には、Dynamic Schedulingが適用される上りリンクの共有チャ ルに利用可能な残りの周波数リソースを監 し、TFR Selection部210におけるステップS810の 理に必要な情報をTFR Selection部210に提供す 。

 パーシステントリソース管理部216は、パ システントスケジューリングが適用されるU L-SCHの状態管理及び無線リソースの管理を行 。より具体的には、パーシステントリソー 管理部216は、パーシステントスケジューリ グが適用されるUL-SCHに関する送信フォーマ トの決定と無線リソースの管理を行う。そ て、上記無線リソースの内、周波数リソー を周波数リソース管理部214に通知する。ま 、パーシステントリソース管理部216におい 決定された送信フォーマットや割り当てら た無線リソースは、周波数リソース部214、T FR Selection部210を介して、レイヤー1処理部202 送られ、レイヤー1処理部202において、上記 パーシステントスケジューリングが適用され るUL-SCHのレイヤー1における受信処理が行わ る。

 また、パーシステントリソース管理部216 、ユーザ状態管理部204におけるステップS703 、S704、S705の処理を行うための情報を、ユー 状態管理部204に与える。

 UE_Buffer推定部218は、UEから報告されるBuffe r Status Reportに基づき、UE内の各論理チャネ グループのバッファ状態、すなわち、バッ ァの滞留量を推定する。より具体的には、 テップS730やS732のUEのバッファに関連する処 を行う。

 本発明は上記の実施形態によって記載し が、この開示の一部をなす論述及び図面は の発明を限定するものであると理解すべき はない。この開示から当業者には様々な代 実施形態、実施例及び運用技術が明らかと ろう。

 例えば、上述した実施例においては、Evol ved UTRA and UTRAN(別名:Long Term Evolution,或いは ,Super 3G)が適用されるシステムにおける例が 明されたが、本発明に係る移動局、基地局 置、移動通信システム及び通信制御方法は 共有チャネルを用いた通信を行う他のシス ムにも適用可能である。

 すなわち、本発明はここでは記載してい い様々な実施形態等を含むことは勿論であ 。従って、本発明の技術的範囲は上記の説 から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定 項によってのみ定められるものである。

 説明の便宜上、本発明を幾つかの実施例 分けて説明したが、各実施例の区分けは本 明に本質的ではなく、2以上の実施例が必要 に応じて使用されてよい。発明の理解を促す ため具体的な数値例を用いて説明したが、特 に断りのない限り、それらの数値は単なる一 例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてよ い。

 以上、本発明は特定の実施例を参照しな ら説明されてきたが、各実施例は単なる例 に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例 代替例、置換例等を理解するであろう。説 の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機 的なブロック図を用いて説明されたが、そ ような装置はハードウエアで、ソフトウエ で又はそれらの組み合わせで実現されても い。本発明は上記実施例に限定されず、本 明の精神から逸脱することなく、様々な変 例、修正例、代替例、置換例等が包含され 。

 本国際出願は2007年3月1日に出願した日本 特許出願2007-052111号、2007年6月19日に出願し 日本国特許出願2007-161940号及び2007年12月20日 に出願した日本国特許出願2007-329028号に基づ 優先権を主張するものであり、2007-052111号 2007-161940及び2007-329028号の全内容を本国際出 に援用する。