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Title:
BASE STATION DEVICE, USER DEVICE, AND METHOD USED IN MOBILE COMMUNICATION SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084662
Kind Code:
A1
Abstract:
A base station device includes: means for analyzing a report content of a report signal received from one or more user devices (UE); means for adjusting a radio parameter according to the analysis result; means for specifying a report condition for judging whether to transmit a report signal in each UE and specifying the content to be reported by the report signal; and means for reporting the report condition and the content to be reported to at least one UE. The report condition is satisfied when the transmission source of the downstream reference signal is a particular cell specified by the base station device. The content to be reported contains the reception quality of the downstream reference signal. Since UEs located in various areas perform measurement for the specified cell and report the measurement result to the base station, there is no need of travel of a vehicle for radio measurement for measuring the radio propagation state in a particular area.

Inventors:
IWAMURA MIKIO (JP)
NAKAMURA TAKEHIRO (JP)
KATO YASUHIRO (JP)
SHIMAZU YOSHITSUGU (JP)
MOTEGI MASAYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074706
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
December 21, 2007
Export Citation:
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Assignee:
NTT DOCOMO INC (JP)
IWAMURA MIKIO (JP)
NAKAMURA TAKEHIRO (JP)
KATO YASUHIRO (JP)
SHIMAZU YOSHITSUGU (JP)
MOTEGI MASAYUKI (JP)
International Classes:
H04B7/26; H04W24/08; H04W88/08
Domestic Patent References:
WO2004077871A12004-09-10
WO2007023787A12007-03-01
Foreign References:
JP2002247631A2002-08-30
JP2002198900A2002-07-12
JP2002504792A2002-02-12
JP2002010313A2002-01-11
JP2000232669A2000-08-22
JPH04200032A1992-07-21
JP2007258842A2007-10-04
JP2007001865A2007-01-11
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Tadahiko (Yebisu Garden Place Tower20-3, Ebisu 4-Chom, Shibuya-Ku Tokyo 32, JP)
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Claims:
 移動通信システムで使用される基地局装置であって、
 1以上のユーザ装置からレポート信号を受信する手段と、
 各レポート信号の報告内容の解析結果に従って無線パラメータを調整する手段と、
 レポート信号を送信すべきか否かを個々のユーザ装置で判定するための報告条件を及びレポート信号で報告すべき内容を指定する手段と、
 前記報告条件及び前記報告すべき内容を1以上のユーザ装置に通知する手段と、
 を有し、前記報告条件は、下りリファレンス信号の送信元が特定のセルであった場合に満たされ、前記報告すべき内容は前記下りリファレンス信号の受信品質を含む
 ことを特徴とする基地局装置。
 前記特定のセルが、当該基地局装置により指定されたセルである
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記報告条件は、前記下りリファレンス信号の受信品質と複数の閾値の内の少なくとも1つとの大小関係が変化した場合に満たされる
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記報告条件は、前記下りリファレンス信号の受信品質が、所定のレベル以上変化する毎に満たされる
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記レポート信号が、所定の周期で受信される
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記報告条件は、当該基地局装置及びユーザ装置が所定の位置関係になった場合に満たされる
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記受信品質が、絶対値で又は相対値で表現される
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記報告条件及び前記報告すべき内容の双方又は一方が、報知情報として又は特定のユーザ装置宛の個別制御情報として通知される
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記報告条件は、トラフィックが所定のレベル以上に輻輳していない場合に満たされる
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記特定のセルが、当該基地局装置のセルに隣接する周辺セルである
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記特定のセルが、セル識別情報で又はスクランブルコードで指定される
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記受信品質が、受信強度、希望波電力対非希望波電力の比率又は伝搬損失で表現される
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記レポート信号は、トラッキングエリアの更新時、発呼時又は着信応答時にユーザ装置により送信された信号である
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記報告条件は、セルサーチでセルが捕捉された時に加えて捕捉されなくなった時も満たされる
 ことを特徴とする請求項13記載の基地局装置。
 圏外から圏内に復帰したユーザ装置から受信するレポート信号は、圏外に出る前に用意され未報告のデータを含む
 ことを特徴とする請求項13記載の基地局装置。
 前記レポート信号は、圏外又は圏内に至った位置又は時間も含む
 ことを特徴とする請求項15記載の基地局装置。
 呼の強制終了率が所定のレベル以上に悪化した場合に、レポート信号を送信するよう1以上のユーザ装置に要求する
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 前記呼の強制終了率は、ハンドオーバの失敗に起因する量、接続の失敗に起因する量又は無線リンクの悪化に起因する量である
 ことを特徴とする請求項17記載の基地局装置。
 移動通信システムで使用されるユーザ装置であって、
 下りリファレンス信号の受信品質を測定する手段と、
 基地局装置により指定された報告条件が満たされたか否かを判定する手段と、
 前記報告条件が満たされた場合に、前記基地局装置により指定された報告内容を含むレポート信号を作成する手段と、
 を有し、前記報告条件は、下りリファレンス信号の送信元が特定のセルであった場合に満たされ、前記報告内容は前記下りリファレンス信号の受信品質を含む
 ことを特徴とするユーザ装置。
 前記特定のセルが、前記基地局装置により指定されたセルである
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記報告条件は、前記下りリファレンス信号の受信品質と複数の閾値の内の少なくとも1つとの大小関係が変化した場合に満たされる
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記報告条件は、前記下りリファレンス信号の受信品質が、所定のレベル以上変化する毎に満たされる
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記レポート信号が、所定の周期で受信される
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記報告条件は、前記基地局装置及び当該ユーザ装置が所定の位置関係になった場合に満たされる
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記受信品質が、絶対値で又は相対値で表現される
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記報告条件及び前記報告すべき内容の双方又は一方が、報知情報として又は特定のユーザ装置宛の個別制御情報として受信される
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記基地局装置でのトラフィックが所定のレベル以上に輻輳していない場合に、前記レポート信号が要求される
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記特定のセルが、自セルに隣接する周辺セルである
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記特定のセルが、セル識別情報で又はスクランブルコードで指定される
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記受信品質が、受信強度、希望波電力対非希望波電力の比率又は伝搬損失で表現される
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記レポート信号は、トラッキングエリアの更新時、発呼時又は着信応答時に送信される信号である
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記報告条件は、セルサーチでセルが捕捉された時に加えて捕捉されなくなった時も満たされる
 ことを特徴とする請求項31記載のユーザ装置。
 圏外から圏内に復帰したユーザ装置から受信するレポート信号は、圏外に出る前に用意された未報告のデータを含む
 ことを特徴とする請求項31記載のユーザ装置。
 前記レポート信号は、圏外又は圏内に至った位置又は時間も含む
 ことを特徴とする請求項33記載のユーザ装置。
 前記基地局装置での呼の強制終了率が所定のレベル以上に悪化した場合に、レポート信号が要求される
 ことを特徴とする請求項19記載のユーザ装置。
 前記呼の強制終了率は、ハンドオーバの失敗に起因する量、接続の失敗に起因する量又は無線リンクの悪化に起因する量である
 ことを特徴とする請求項35記載のユーザ装置。
 移動通信システムの基地局装置で使用される方法であって、
 1以上のユーザ装置からレポート信号を受信するステップと、
 各レポート信号の報告内容の解析結果に従って無線パラメータを調整するステップと、
 レポート信号を送信すべきか否かを個々のユーザ装置で判定するための報告条件を及びレポート信号で報告すべき内容を指定するステップと、
 前記報告条件及び前記報告すべき内容を1以上のユーザ装置に通知するステップと、
 を有し、前記報告条件は、下りリファレンス信号の送信元が特定のセルであった場合に満たされ、前記報告すべき内容は前記下りリファレンス信号の受信品質を含む
 ことを特徴とする方法。
 移動通信システムのユーザ装置で使用される方法であって、
 下りリファレンス信号の受信品質を測定するステップと、
 基地局装置により指定された報告条件が満たされたか否かを判定するステップと、
 前記報告条件が満たされた場合に、前記基地局装置により指定された報告内容を含むレポート信号を作成するステップと、
 を有し、前記報告条件は、下りリファレンス信号の送信元が特定のセルであった場合に満たされ、前記報告内容は前記下りリファレンス信号の受信品質を含む
 ことを特徴とする方法。
Description:
移動通信システムで使用される 地局装置、ユーザ装置及び方法

 本発明は、移動通信システムで使用され 基地局装置、ユーザ装置及び方法に関連す 。

 移動通信システムではサービスエリアは 接する多数のセルでカバーされ、ユーザ装 は各セルをハンドオーバすることで移動通 を行うことができる。サービスエリアの通 環境は、地形、建物、トラフィック量等に じて様々に変化し得るので、そのような変 に応じてセル又は基地局は適切に配置され ことが望ましい。新設の又は既設の基地局 配置やパラメータは、先ず、セル設計ツー (又はシミュレーションツール)やリンクバ ェット等を用いて机上で検討するのが一般 である。そして、例えば新設しようとして る基地局(新設予定基地局)からパイロット信 号を実際に送信し、新設予定基地局でカバー される地域を走行する測定車両で受信信号品 質を測定することで、その地域の実際の電波 伝搬状況を調べていた。こうして収集された データに基づいて新設予定基地局の無線パラ メータ(送信電力、周辺セルリスト、QoS、ス ジューリングパラメータ、RRCパラメータ等) 調整され、必要に応じて同様な手順で再調 がなされ、その後に本格的な運用が行われ いた。このような手順による基地局の新設 法又はセル設計方法は簡易であるとは言え 、通信の実情に合わせて適切にセル配置を 適化することは容易でなかった。

 基地局の新設方法を自動化する目的でプラ アンドプレイ(PnP: Plug and Play)と呼ばれる 術的概念が提案されているが、十分に研究 れているとは言えない。プラグアンドプレ については、例えば非特許文献1に説明され いる。
3GPP,R2-061929,2006年6月

 ところで、自セル及び/又は他セルからの 下りリファレンス信号の受信品質が所定の条 件を満たした場合に、ユーザ装置が自セルの 基地局にメジャーメントレポート(MR: Measureme nt Report)と呼ばれる報告を行い、それをハン オーバコマンドの契機(トリガ)とすること 従来の移動通信システムで行われている。 のメジャーメントレポートを新設予定基地 の無線パラメータ設定に必要な電波伝搬状 の測定に応用することが考えられるかもし ない。

 しかしながら、ハンドオーバ用に用意さ ているメジャーメントレポートは、無線パ メータ最適化済みで運用中の基地局(セル) か報告の対象にしていない。しかもメジャ メントレポートで報告される基地局は、ハ ドオーバできる程度に良好な受信品質をも らす周辺基地局に限られる。そもそもメジ ーメントレポートはハンドオーバ候補の周 基地局を接続中の基地局に報告することが 目的である。新設予定基地局の下ではコネ ションを継続することはできないので、そ ような新設予定基地局をメジャーメントレ ートの報告対象に含めることは妥当でない 新設予定基地局の電波伝搬状況の測定結果 基づいて無線パラメータの適正化を図るた に、従来の移動通信システムで用意されて るハンドオーバ用メジャーメントレポート 応用しようとしてもそれだけでは困難であ 。

 本発明の課題は、既設の又は新設予定の 地局の無線パラメータの適正化を図るため 、特定地域における電波伝搬状況を簡易に 定することである。

 本発明で使用される基地局装置は、1以上 のユーザ装置からレポート信号を受信する手 段と、各レポート信号の報告内容の解析結果 に従って無線パラメータを調整する手段と、 レポート信号を送信すべきか否かを個々のユ ーザ装置で判定するための報告条件を及びレ ポート信号で報告すべき内容を指定する手段 と前記報告条件及び前記報告すべき内容を1 上のユーザ装置に通知する手段とを有する 前記報告条件は、下りリファレンス信号の 信元が特定のセルであった場合に満たされ 前記報告すべき内容は前記下りリファレン 信号の受信品質を含む。

 本発明によれば、既設の又は新設予定の 地局の無線パラメータの適正化を図るため 、特定地域における電波伝搬状況を簡易に 定することができるようになる。

本発明の一実施例による基地局の概略 ロック図を示す。 本発明の一実施例によるユーザ装置の 略ブロック図を示す。 本発明の一実施例による動作例を示す ローチャートである。 受信信号品質と複数の閾値との関係を す図である。 受信信号品質が前回の報告値よりも所 値以上変化した場合に次の報告がなされる 子を示す図である。 ユーザ装置の動作例を示すフローチャ トである。 圏外から復帰後に測定データを報告す 動作を説明するための図を示す。 不完了率を改善するための動作例を示 フローチャートである。

符号の説明

 11 無線受信部(RxRF)
 12 RRC処理部
 13 解析部
 14 ネットワークインターフェース(NW-I/F)
 15 パラメータ調整部
 16 監視部
 17 判定部
 18 無線送信部(TxRF)
 21 無線受信部(RxRF)
 22 RRC処理部
 23 測定部
 24 メモリ
 25 無線送信部(TxRF)

 本発明の一形態では、1以上のユーザ装置 から受信したレポート信号の報告内容を解析 することで、基地局の無線パラメータが調整 される。報告内容の解析は、基地局装置で行 われてもよいし、基地局よりも上位のノード (例えば、MME/UPE等)で行われてもよい。レポー ト信号を送信すべきか否かを個々のユーザ装 置で判定するための報告条件及びレポート信 号で報告すべき内容は、必要に応じてユーザ 装置に通知される。下りリファレンス信号の 送信元が特定のセルであった場合に、そこか らの下りリファレンス信号の受信品質が基地 局に報告されるように報告条件及び報告内容 が決定される。

 特定のセルは、当該基地局装置により指 されたセルでもよい。

 様々な地域に位置するユーザ装置が、指 されたセルについて測定を行って測定結果 基地局に報告するので、特定の地域の電波 播状況を測定するために電波測定用の車両 いちいち走行させずに済む。

 報告条件は、下りリファレンス信号の受 品質と複数の閾値の内の少なくとも1つとの 大小関係が変化した場合に満たされてもよい 。報告条件は、下りリファレンス信号の受信 品質が、所定のレベル以上変化する毎に満た されてもよい。このようなイベントは、電波 伝搬状況の解析に重要な信号品質の変化点に 関連するデータを効果的に収集する観点から 好ましい。

 レポート信号は所定の周期で受信されて よい。これは電波伝搬状況を時間変化の観 から解析する観点から好ましい。

 報告条件は、当該基地局及びユーザ装置 所定の位置関係になった場合に満たされて よい。このようなイベントは電波伝搬状況 位置変化又は距離変化の観点から解析する 点から好ましい。

 下りリファレンス信号の受信信号品質は 特定の基地局とは別の基地局からの信号の 質に対する相対値でもよいし、そのような の基地局からの信号によらない絶対値で表 されてもよい。相対値で表現することは、 地局への通知に要するビット数を節約でき 点で好ましい。絶対値で表現することは、 際に受信されている強度を表現できる点で ましい。

 イベントパラメータ(報告条件及び報告す べき内容の双方又は一方)が、報知情報とし 又は特定のユーザ装置宛の個別制御情報と て通知されてもよい。報知情報として通知 ることは、広く様々なユーザ装置から測定 ータを収集できる点で好ましい。例えば特 の場所に位置するユーザ装置だけから測定 ータを収集するような場合には、個別制御 報としてイベントパラメータが通知される とが好ましい。

 報告条件は、トラフィックが所定のレベ 以上に輻輳していない場合に満たされても い。これは本来の運用状態でのサービス提 を優先する観点から好ましい。

 特定のセルの基地局は、それを指定した 地局の周辺基地局でもよい。これは他セル 渉の影響に配慮しながら無線パラメータの 整を行う等の観点から好ましい。

 レポート信号は、トラッキングエリアの 新時、発呼時又は着信応答時にユーザ装置 より送信された信号でもよい。これらのタ ミングでレポート信号を便乗して送信する とで、ユーザ装置は、レポート信号送信の めだけにRRCコネクションを設定せずに済む で有利である。

 報告条件は、セルサーチでセルが捕捉さ た時に加えて捕捉されなくなった時も満た れてよい。また、圏外から圏内に復帰した ーザ装置から受信するレポート信号は、圏 に出る前に用意され未報告のデータを含ん よい。これは、セル設計で特に重要なセル 外の境界や圏内外の境界に関するデータを 集する観点から好ましい。レポート信号は 圏外又は圏内に至った位置又は時間も含ん もよい。

 呼の強制終了率が所定のレベル以上に悪 した場合に、1以上のユーザ装置がレポート 信号を送信するように決められてもよい。各 ユーザ装置に通知される特定の基地局は新設 予定基地局だけでなく、このような既設基地 局でもよい。このような既設基地局近辺の電 波伝搬状況を測定し、測定結果に応じて無線 パラメータを調整し直すことで、強制終了率 を改善できるかもしれないからである。

 呼の強制終了率は、ハンドオーバの失敗 起因する量、接続の失敗に起因する量又は 線リンクの悪化に起因する量であってもよ 。

 説明の便宜上、本発明が幾つかの実施例 分けて説明されるが、各実施例の区分けは 発明に本質的ではなく、2以上の実施例が必 要に応じて使用されてよい。

 図1は本発明の一実施例による基地局の概 略ブロック図を示す。図1には、無線受信部(R xRF)11、RRC処理部12、解析部13、ネットワーク ンターフェース(NW-I/F)14、パラメータ調整部1 5、監視部16、判定部17及び無線送信部(TxRF)18 描かれている。

 無線受信部(RxRF)11は、アンテナ及びサー ュレータ(又はデュプレクサ)を介して受信し た無線受信信号に対して、増幅、濾波、周波 数変換、アナログディジタル変換等の処理を 行うことでそれをベースバンドのディジタル 信号に変換する。本実施例に関しては、この 無線受信信号(レポート信号)は、各ユーザ装 から報告されてきた一群の測定データを含 。

 RRC処理部12は、RRCレイヤにおける処理(特 のユーザ装置の呼出、コネクションの設定/ 変更/解放等)を行う。更に後述のフローチャ トで説明されるような動作の制御もRRC処理 12で行われる。

 解析部13は、本実施例によりユーザ装置 経由して収集されたデータや情報を解析す 。そのようなデータや情報は、当該基地局 個々のユーザ装置から直接的に受信したも だけでなく、ネットワークインターフェー (NW-I/F)14を通じて他の基地局を経由して受信 たものが含まれていてもよい。

 パラメータ調整部15は、解析結果に応じ 無線パラメータを調整する。無線パラメー は、例えば送信電力、周辺セルリスト、QoS スケジューリングパラメータ、RRCパラメー 等を含んでよい。

 監視部16は、呼が強制的に終了させられ 回数をカウントし、不完了率又は強制終了 (failure Rate)を算出する。呼の強制終了は、 ンドオーバの失敗、接続(コネクション)の失 敗、無線リンク状態の悪化等が原因であるか もしれない。

 判定部17は、不完了率が所定のレベルを えて悪化したか否かを判定し、判定結果をRR C処理部12に通知する。監視部16及び判定部17 後述の第4実施例に特に関連する。

 無線送信部(TxRF)18はベースバンドのディ タル信号に対して、ディジタルアナログ変 、周波数変換、濾波及び増幅等の処理を行 ことで、それを無線送信信号に変換する。 線送信信号はサーキュレータ及びアンテナ 経て無線送信される。

 図2は本発明の一実施例によるユーザ装置 の概略ブロック図を示す。図2には、無線受 部(RxRF)21、RRC処理部22、測定部23、メモリ24及 び無線送信部(TxRF)25が描かれている。

 無線受信部(RxRF)21は、アンテナ及びサー ュレータ(又はデュプレクサ)を介して受信し た無線受信信号に対して、増幅、濾波、周波 数変換、アナログディジタル変換等の処理を 行うことでそれをベースバンドのディジタル 信号に変換する。

 RRC処理部22は、基地局のRRC処理部12に関連 する動作を行う。RRC処理部22は、後述の動作 で説明されるような本実施例による処理を う。

 測定部23は、電波伝搬状況を調査するの 役立つ様々な量を測定する。測定部23は、所 定の頻度で、特定の基地局からの下りリファ レンス信号の受信品質、ユーザ装置の位置、 時間等を測定してもよい。測定は例えば数百 ミリ秒毎に定期的になされてもよい。受信品 質は、受信レベル、受信SIR、伝搬損失(パス ス)等で測定されてもよい。下りリファレン 信号の送信元は、新設される予定の基地局 もよいし、既設基地局でもよい(第4実施例 説明されるような不完了率の高い既設基地 でもよい。)。リファレンス信号は、送信側 び受信側で既知のパターンを含む信号であ 、パイロット信号、参照信号、既知信号、 レーニング信号等と言及されてもよい。

 メモリ24は、測定された一群のデータ(測 データ群)を格納する。測定データ群は測定 ポイントと呼ばれてもよく、発生したイベン ト毎にメモリ24に格納されてよい。測定デー 群は基地局に報告された後一定期間経過後 消去されてもよい。或いは、ユーザ装置の 憶容量が乏しい場合又は測定データ群が膨 に増えた等の場合には、測定データ群は基 局に報告されていなくても一定期間経過後 消去されてもよい。適切に測定データ群を 除することで、測定データの基地局への報 に要する無線リソースを節約することがで る。

 無線送信部(TxRF)25は、測定データ群を含 ベースバンドのディジタル信号に対して、 ィジタルアナログ変換、周波数変換、濾波 び増幅等の処理を行うことで、それを無線 信信号(レポート信号)に変換する。無線送信 信号はサーキュレータ及びアンテナを経て無 線送信される。

 図3は本発明の一実施例による動作例のフ ローチャートを示す。ステップS2に示される うに、基地局(BS、NodeB又はeNBと表記されて よい)は仮運用状態で動作する。この基地局 サービスエリア内に新設されようとしてい 新設予定基地局であり、報知信号、リファ ンス信号、制御信号の送信、ユーザ装置か のレポート信号の受信等を行うことはでき が、ユーザ装置のコネクション状態での通 をサポートすることはできない。仮運用状 はプレオペレーション状態と呼んでもよい 図3のフローでは新設予定基地局の無線パラ メータを最適化し、仮運用状態から本運用状 態に移行することが意図されている。

 ステップS4では、電波伝搬状況を測定す ために、ユーザ装置がレポート信号を送信 べきか否かを判定するための報告条件及び ポート信号で報告されるべき内容が決定さ る。言い換えればユーザ装置によるレポー 信号の送信を引き起こすイベントが決定さ る。以下、イベントを規定するのに利用可 な報告条件及び報告内容について説明する 以下の事項の全部又は一部が、ステップS4で 採用されることに決まる。

 a)下りリファレンス信号の受信信号の送 元が特定の基地局であること。基地局はセ 識別情報(セルID)で指定されてもよいし、ス ランブルコードで指定されてもよい。特定 基地局は、本実施例では新設予定基地局で るが、別の実施例では新設予定でも既設で 何らかの特定の基地局でよい。特定の基地 は、在圏セルの基地局でもよいし、周辺セ の基地局でもよい。特定の基地局(セル)が 見されたことや、それを見失ったことを契 として様々なデータ群が基地局への報告用 準備されてもよい。

 b)下りリファレンス信号の受信信号品質 閾値との大小関係が変化したこと。受信信 品質は、RSSIのような受信強度、受信SIR、伝 損失(パスロス)等のような当該技術分野で 知の如何なる量で表現されてもよい。特定 基地局から受信した信号の品質は、その基 局とは別の基地局から受信した信号の品質 対する相対値で表現されてもよい。これは えば品質の値を表現するビット数を節約す 観点から好ましい。或いは、特定のセルか 受信した信号の品質は、別の基地局から受 した信号の品質とは独立に、絶対値で表現 れてもよい。これは例えば新設予定基地局 らの信号が実際にどの程度のレベルで受信 れているかを表現できる点で好ましい。

 図4は受信信号品質の測定に複数の閾値が 設定されている様子を示す。図示の例では一 例として閾値が3dB,6dB,9dBのように設定されて る。受信信号と比較される閾値はいくつ用 されてもよい。これらの閾値と受信信号品 との大小関係が変化したことを契機として 々なデータ群が報告用に準備されてもよい 図示の例ではそのような契機は時間軸に付 する7つの矢印で示されている。複数の閾値 は図示のように同じ間隔で設定されてもよい し、異なる間隔で設定されてもよい。

 c)前回報告した場所から所定の距離だけ 地局から離れたこと(又は近づいたこと)。こ のように距離の変化が報告の契機になっても よい。この場合、ユーザ装置は例えばGPS受信 機とともに位置情報を利用できる必要がある 。より一般的には、ユーザ装置と基地局とが 所定の位置関係になった時に、様々なデータ 群が報告用に準備されてもよい。

 d)受信信号品質が所定の量以上変化した と。信号品質の測定は或る一定の周期毎に われるが、受信信号品質が前回報告した時 値より所定の量以上変化した場合に、次の 告がなされてもよい。

 図5は、所定の周期毎に測定される受信信 号品質が前回の報告量よりも3dB以上変化した 場合に次の報告なされる様子を示す。このよ うにすると、ある程度以上変化した時点(及 /又は地点)での測定データだけが基地局に報 告されるようになる。新設予定基地局の電波 伝搬状況を解析するに際しては、受信信号品 質が同程度である地点よりもそれが大きく変 化する地点のデータが特に重要視されるので 、そのように報告することは有利かもしれな い。更に、この方式は報告に要する無線リソ ースを節約できる点でも有利である。

 e)所定のタイミングに至ったこと。レポ ト信号は、上記の様々な条件が満たされた 合にその都度送信されてもよい。特にアク ィブ状態のユーザ装置はコネクションが維 されているので、リアルタイムで報告する とが可能である。前回報告した時点から所 の時間が経過した時点で報告がなされても い、言い換えれば、所定の周期で報告がな れてもよい。速やかな報告を必要としない 合には、終話時にまとめて報告がなされて よいし、上りデータ信号の送信完了時に報 がなされてもよい。報告を受ける基地局が 設基地局であった場合には、トラフィック 所定のレベル以上に輻輳していない間に報 がなされるように決められてもよい。第2実 例で説明されるように、アイドル状態(間欠 的にページングチャネルをモニタし、着信を 待ち受けている状態)のユーザ装置は、何ら のRRCコネクションが設定された際に報告し もよい。

 本実施例では、イベントの内容を決定す 主体は新設予定基地局であるが、他のノー が決定してもよい。例えば、第4実施例のよ うな既設基地局でもよいし、基地局より上位 のノード(例えば、アクセスゲートウエー又 MME/UPE)でもよいし、オペレータでもよい。

 図3のステップS6では、決定されたイベン の内容を示すパラメータ(イベントパラメー タ)がユーザ装置に通知される。この通知は 不特定のユーザ装置に対して報知情報(BCH)と して通知されてもよいし、特定のユーザ装置 個々に対する制御情報(例えば、L1/L2制御情報 )として通知されてもよい。

 ステップS8では特定のセルからの下りリ ァレンス信号の受信品質、ユーザ装置の位 、時間等の様々な量がイベントパラメータ 応じて測定される。測定値はイベント毎に 群のデータ(測定データ群)としてメモリに記 憶される。これらの測定値の一部は、周辺セ ルサーチ及びセル再選択(セルリセレクショ )のための測定に利用されてもよい。

 ステップS10では、レポート信号を送信す きことを確認したユーザ装置がレポート信 を送信する。レポート信号を送信すべきか かは様々なイベントパラメータで決定され 。レポート信号にはメモリに記憶済みの測 データ群が含まれる。

 ステップS12では、各ユーザ装置から受信 れたレポート信号中の報告内容が解析され 。解析方法自体については当該技術分野で 知の様々な手法が使用されてよい。様々な 所に位置するユーザ装置から得られた報告 容を利用して、新設予定基地局から送信さ たリファレンス信号の電波伝搬状況が、セ の地図情報と共に解析される。

 ステップS14では解析結果に応じて無線パ メータが調整される。調整後の無線パラメ タの下で動作する新設予定基地局に対して ステップS16ではユーザ装置による測定が行 れ、ステップS18でレポート信号が新設予定 地局に届く。以後ステップS12及びS14と同様 、報告内容の解析及び無線パラメータの調 がなされ、このような手順が反復されるこ で最終的に無線パラメータが最適化される

 かくて新設予定基地局からの下りリファ ンス信号を受信した様々なユーザ装置から ポート信号を収集することで、電波伝搬状 を把握するのに必要な情報が簡易且つ効果 に得られ、新設予定基地局の無線パラメー の最適化を速やかに行うことができるよう なる。

 図6はユーザ装置の動作を説明するための フローチャートを示す。図示の動作例は、ア クティブ状態のユーザ装置にもアイドル状態 のユーザ装置にも適用可能であるが、説明の 便宜上、ユーザ装置はアイドル状態にあると する。アイドル状態では、ユーザ装置は間欠 的にページングチャネルをモニタし、着信を 待ち受けている。アイドル状態でもセルサー チ、セルリセレクション、トラッキングエリ ア(TA: Tracking Area)の更新等は行われる。

 ステップS1では、ユーザ装置は在圏セル 基地局からイベントパラメータを受け取る この基地局は上述したように新設予定基地 かもしれないし、既設基地局かもしれない いずれにせよ、新設予定の又は既設の特定 基地局から送信されるリファレンス信号を 定して報告することを少なくとも必要とす 旨の通知が在圏セルの基地局からなされる

 ステップS3では、図3のステップS8と同様 様々な量が測定される。測定は一般に周期 に行われ、アクティブ状態での測定頻度と イドル状態での測定頻度は同じでもよいし なってもよい。一例としてアクティブ状態 は200msに一度頻繁に測定が行われるが、アイ ドル状態では1000msに一度しか測定が行われな いかもしれない。

 図6のステップS5では在圏セルの基地局か 指定されたイベントが生じたか否かが判定 れる。イベントが発生していなければフロ はステップS3に戻り、測定を続ける。イベ トが発生した場合にはフローはステップS7に 進む。

 ステップS7では、測定された一群のデー (測定データ群)が、発生したイベントに関連 付けられてメモリに記憶される。言い換えれ ば、発生したイベント毎に測定データ群がメ モリに記憶される。

 ステップS9では、現時点が報告すべき時 であるか否かが判定される。報告すべき時 に至っていなければフローはステップS3に戻 り、至っていればフローはステップS11に進む 。或いは(明示的には示されていないが)報告 べき時点に至るまでそのまま待機してもよ 。上述したように、アクティブ状態のユー 装置はいつでもレポート信号を送信できる で、イベントの発生する都度報告してもよ し、別の時点で報告してもよい。しかしな ら、アイドル状態のユーザ装置ではコネク ョンが維持されていないので、イベント発 後に、上り制御信号を送信するためのRRCコ クションが設定されるまでユーザ装置は報 するのを待機しなければならない。アイド 状態ではバッテリーセービングの観点から 間欠受信(DRX)が行われているので、イベン 発生毎にRRCコネクションをそのためだけに 定するのは、技術的に可能かもしれないが 策ではない。

 ところで、アイドル状態でもセルリセレ ションやトラッキングエリアの更新等は行 れている。ユーザ装置は、在圏セルが変わ と報知情報から現在のセルが属するトラッ ングエリアが何であるかを確認する。確認 れたトラッキングエリアが移動元セルのト ッキングエリアと異なっていれば、それを 更するようにユーザ装置は在圏セルの基地 に通知する(この通知は、トラッキングエリ アアップデート(TAU)と呼ばれる)。従って、ト ラッキングエリアアップデート(TAU)が基地局 送信される際に、測定データ群も報告され よい。また、ユーザ装置から発呼がなされ 場合や、着信通知に応答する場合にもRRCコ クションが設定されるので、そのような場 に測定データ群が報告されてもよい。

 ステップS11では、ユーザ装置から基地局 レポート信号が送信される。このステップ 図3のS10,S18に相当する。

 図6のステップS13では報告済みの測定デー タ群が消去される。ユーザ装置の記憶容量が 乏しい場合又は測定データ群が膨大に増えた 等の場合には、測定データ群は基地局に報告 されていてもいなくても一定期間経過後に消 去されてよい。適切に測定データ群を削除す ることで、測定データの基地局への報告に要 する無線リソースを節約することができる。 以後フローはステップS3に戻り、同様な手順 反復される。説明の便宜上、データの消去 ステップS13の時点でなされるように図示さ ているが、データを消去する時点は、一定 間経過後なら何時消去されてもよい。

 測定データ群を含むレポート信号を送信 るユーザ装置は、アクティブ状態でもよい 、アイドル状態でもよい。セル内の状況を きるだけ詳細に把握する観点からは、動作 態によらず様々なユーザ装置から幅広く測 データ群を集めることが好ましい。この場 、イベントパラメータは報知情報で広く送 されることが好ましい。一方、通話状態の ーザ装置の動向を調査したり、測定後速や に報告を受けたいような観点からは、アク ィブ状態のユーザ装置だけから測定データ が収集されてもよい。他方、ユーザ装置の ち込みは可能だが通話は禁止されているよ な場所(例えば、公共の乗物の中や、病院の 中等)でのデータを収集する観点からは、ア ドル状態のユーザ装置だけから測定データ が収集されてもよい。更には、自装置の位 座標を測定できるユーザ装置だけからデー が収集されてもよい。これは例えばセル端 基地局近傍、大きな建物の近く等を区別し がらデータを解析する観点から好ましい。

 アクティブ状態でもアイドル状態でもユ ザ装置は移動中に圏外(通信圏外)に出てし うことが間々ある。図6のステップS7に関連 て説明されたように、在圏時に測定された 定データ群はメモリに記憶されている。従 て圏外から圏内に復帰した際に、未報告の 定データ群が報告されることが望ましい。 外になるか否かの境界は、セル設計や無線 ラメータの最適化で特に重要な関心事だか である。ここで、圏外とはセルサーチでど セルも選択できない程度に電波の弱い地域 関連する。

 図7は圏外から復帰後に測定データの報告 を行う様子を説明するための図を示す。図示 の例では、左側に示されるようにユーザ装置 は先ずアクティブ状態で通話中である。その 後、圏外の地域(例えば、トンネルの中、電 の届かない建物の中等)に入ってしまう。こ 場合、ユーザ装置は客観的な観点からは圏 に位置しているが、圏外に出たことを主観 には認識していないかもしれない。ユーザ 置は例えば200ms毎に頻繁にセルサーチを行 ているが、圏外に出るとどのセルも見失っ しまう。どのセルも検出できなくなってし った後第1期間(例えば、1秒間)の間、ユーザ 置は、かつて接続していたセルに再接続を みる。再接続に成功すれば、コネクション 維持され、ユーザ装置は測定データ群をい でも基地局に報告できる。再接続できない ま第1期間が経過すると、ユーザ装置は、か つて接続していたセルだけでなく何らかのセ ルを介した再接続を第2期間(例えば、10秒間) 間試みる。再接続に成功すれば、コネクシ ンは維持され、ユーザ装置は測定データ群 いつでも基地局に報告できる。再接続でき いまま第2期間が経過すると、ユーザ装置は 、アイドル状態に移行する。その結果、例え ばセルサーチ等の測定頻度が少なくなり、一 例としてそれは1000ms毎にしか行われなくなる 。図中右側に示されるように、アイドル状態 でユーザ装置が圏外から圏内に復帰し、何ら かのセルが検出できたとする。ユーザ装置は このセルから報知情報を受信し、トラッキン グエリア(TA)を確認する。ユーザ装置は、確 されたトラッキングエリアが、以前に属し いたトラッキングエリアと同じか否かを確 する。異なっていればトラッキングエリア 更新要求信号(TAU)を在圏セルの基地局に送信 する。この場合に、圏外に出る直前に測定済 みの(未報告の)測定データ群もその基地局に 告される。測定データ群は基地局間でネッ ワークインターフェース(例えば、図1の14) 介して伝送され、それを必要とする基地局 届く(このインターフェースは「X2インター ェース」と呼ばれてもよい。)。トラッキン エリアが変わっていなければ、TAUはその時 では送信されなくてよいかもしれない。そ 場合、ユーザ装置は別のTAU又は発着信時等 ような別のタイミングまで測定データを報 するのを待機する。或いは、圏外から復帰 た場合は、トラッキングエリアの異同によ ず、ユーザ装置はTAUを一律に送信しなけれ ならないように決められてもよい。これは ユーザ装置が圏外から復帰後速やかに、未 告の測定データを報告できる等の点で好ま い。

 無線パラメータを調整する必要性は、新 予定基地局に限らず既設基地局にも存在す 。一例として、或る既設基地局のセルで不 了率が高くなったとする。不完了率とは、 ーザの意志によらず強制的に呼が終了させ れてしまう頻度を表す量である。そのよう 現象は、ハンドオーバの失敗に起因するか しれないし、接続の失敗に起因するかもし ないし、及び/又は無線リンクの悪化等に起 因するかもしれない。このような場合に、送 信電力その他の無線パラメータを変更するこ とで、不完了率をある低度改善できることが 期待される。

 図8は不完了率を改善するための動作例を 示すフローチャートである。ステップS1では 或る既設基地局で不完了率が測定される。 完了率は例えば図1の監視部16で測定される

 ステップS2では不完了率が所定のレベル 上回るほど悪化しているか否かが判定され 。悪化していればフローはステップS4に進む 。この判定は図1の判定部17でなされる。

 ステップS4では、その既設基地局のセル 在圏するユーザ装置から測定データ群を収 するためのイベントを決定する。イベント 内容は図3のステップS4で説明されたものと 様である。但し図3の場合には特定の基地局 新設予定基地局であったが、図8のステップ S4で決定されるイベントでは、特定の基地局 して、不完了率の高い既設基地局が指定さ る。イベントを規定するイベントパラメー は測定を行うユーザ装置に通知される。こ 場合に、セル全域にわたる全てのユーザ装 にイベントパラメータを報知してもよいし セル中の特定の領域に位置するユーザ装置 けにイベントパラメータを通知してもよい 不完了率が悪化している現象が、セル全域 起こっているかもしれないし、セル内の特 の領域でしか起こってないかもしれないか である。

 ステップS8では各ユーザ装置で下りリフ レンス信号の受信品質、位置、時間等の値 測定され、イベント毎に測定データ群が用 される。

 ステップS10では、測定データ群を含むレ ート信号が各ユーザ装置から問題の既設基 局に集められる。

 ステップS12では、各ユーザ装置から収集 れた測定データが解析され、解析結果に応 てステップS14で無線パラメータが調整され 。これにより送信電力、伝送フォーマット( 変調方式等)等が適切に修正される。

 以後フローはステップS1に戻る。そして び不完了率が測定され、ステップS2で不完了 率が所定のレベル以上に悪いか否かが判定さ れる。無線パラメータの調整に起因して不完 了率が十分に改善されていたならば、フロー はステップS16に進み、無線パラメータを調整 するために起動したイベントを撤回し、以後 も不完了率を監視し続ける。不完了率が十分 に改善されていなければ、ステップS4以降の 明済みの手順が反復され、無線パラメータ 更に調整される。以後同様の手順を反復す ことで、無線パラメータが最適化される。

 以上本発明は特定の実施例を参照しなが 説明されてきたが、各実施例は単なる例示 過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、 替例、置換例等を理解するであろう。発明 理解を促すため具体的な数値例を用いて説 がなされたが、特に断りのない限り、それ の数値は単なる一例に過ぎず適切な如何な 値が使用されてもよい。各実施例の区分け 本発明に本質的ではなく、2以上の実施例が 必要に応じて使用されてよい。説明の便宜上 、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロ ック図を用いて説明されたが、そのような装 置はハードウエアで、ソフトウエアで又はそ れらの組み合わせで実現されてもよい。本発 明は上記実施例に限定されず、本発明の精神 から逸脱することなく、様々な変形例、修正 例、代替例、置換例等が本発明に包含される 。

 本国際出願は2007年1月9日に出願した日本 特許出願第2007-001865号に基づく優先権を主 するものであり、その全内容を本国際出願 援用する。