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Patent Searching and Data


Title:
BASE STATION AND METHOD USED IN MOBILE COMMUNICATION SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111224
Kind Code:
A1
Abstract:
A base station belongs to one of cells using the same part of a system band. The base station comprises means for determining to allocate one or more of unit recourse blocks having a predetermined band width and a predetermined period and specified by a common resource number common to the cells to which user device out of the user devices visiting the cell, means for rating the user devices on the basis of the quantities representing the goodnesses of the wireless propagation states of the determined user devices and determining the ranking numbers corresponding to the respective user devices, method for creating allocation information representing which unit user device according to predetermined correspondence relations between the common resource numbers and the ranking numbers, and means for sending the allocation information to the user devices. The predetermined correspondence relations are so determined that the predetermined correspondence relations are different in the different cells using the same frequency band.

Inventors:
MATSUZAWA HIROMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/055264
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
March 15, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
MATSUZAWA HIROMU (JP)
International Classes:
H04J1/00; H04J11/00; H04W72/08
Foreign References:
JP2002505065A2002-02-12
JP2007043693A2007-02-15
JP2004529524A2004-09-24
Other References:
See also references of EP 2139249A4
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Tadahiko (Yebisu Garden Place Tower 20-3, Ebisu 4-chome, Shibuya-k, Tokyo 32, JP)
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Claims:
 システム帯域の同じ一部分を使用する複数のセルの何れかに属する基地局であって、
 所定の帯域幅及び所定の期間を有し且つ複数のセルで共通する共通リソース番号で特定される単位リソースブロックの1つ以上を、在圏するユーザ装置の内どのユーザ装置に割り当てるかを決定する手段と、
 決定されたユーザ装置各々の無線伝搬状況の良否を示す量に基づいてユーザ装置を格付けし、ユーザ装置各自に対応するランキング番号を決定する手段と、
 前記共通リソース番号及び前記ランキング番号の所定の対応関係に従って、どのユーザ装置にどの単位リソースブロックを割り当てるかを示す割当情報を作成する手段と、
 前記割当情報を各ユーザ装置に通知する手段と、
 を有し、前記所定の対応関係は、同一の周波数帯域を使用する複数のセルで異なるように決定されている
 ことを特徴とする基地局。
 一連のランキング番号が、無線伝搬状況の悪い順序を表す
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局。
 同じランキング番号のユーザ装置には、同じ周波数で異なる時間の単位リソースブロックが割り当てられるように、前記所定の対応関係が決定されている
 ことを特徴とする基地局。
 一連のランキング番号が、ユーザ装置との距離の遠近を表す
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局。
 同一の周波数帯域を利用する複数のセルの中で、或る共通リソース番号に対応する或るセルでのランキング番号と別のセルでのランキング番号間の差分が、別の共通リソース番号に対応する前記或るセルでのランキング番号と前記別のセルでのランキング番号間の差分に等しくなるように、前記所定の対応関係が決められている
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局。
 同一の周波数帯域を利用する2つのセルの一方では昇順のランキング番号と一連の共通リソース番号とが対応付けられ、他方では降順のランキング番号と一連の共通リソース番号とが対応付けられている
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局。
 同一の周波数帯域を利用する複数のセルの中で、或る共通リソース番号に対応する複数のランキング番号の合計値は、別の共通リソース番号に対応する複数のランキング番号の合計値に等しくなるように、前記所定の対応関係が決められている
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局。
 当該基地局は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)方式の移動通信システムで使用される
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局。
 適応変調及びチャネル符号化(AMC)方式が使用される場合に、前記無線伝搬状況の良否を示す量は、データ変調方式及びチャネル符号化方式の所定の組み合わせが使用された場合に予想される、所要品質に対する余裕度で表現される
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局。
 システム帯域の同じ一部分を使用する複数のセルの何れかに属する基地局で使用される方法であって、
 所定の帯域幅及び所定の期間を有し且つ複数のセルで共通する共通リソース番号で特定される単位リソースブロックの1つ以上を、在圏するユーザ装置の内どのユーザ装置に割り当てるかを決定するステップと、
 決定されたユーザ装置各々の無線伝搬状況の良否を示す量に基づいてユーザ装置を格付けし、ユーザ装置各自に対応するランキング番号を決定するステップと、
 前記共通リソース番号及び前記ランキング番号の所定の対応関係に従って、どのユーザ装置にどの単位リソースブロックを割り当てるかを示す割当情報を作成するステップと、
 前記割当情報を各ユーザ装置に通知するステップと、
 を有し、前記所定の対応関係は、同一の周波数帯域を使用する複数のセルで異なるように決定されている
 ことを特徴とする方法。
 配下の移動局の無線環境をパラメータとして用いて区分判定を行い、無線環境が最も悪いグループに属する移動局に第1のタイミングで第1の無線周波数を優先的に割り当てる隣接基地局と同じ周波数帯を利用可能な基地局において、
 配下の移動局の無線環境をパラメータとして用いて区分判定を行い、無線環境が最も悪いグループに属する移動局には、前記第第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで前記1の無線周波数を優先的に割り当て、該無線環境が最も悪いグループに比べて無線環境がより良いグループに属する移動局に対して、前記第1のタイミングで第1の無線周波数を優先的に割り当てる、
ことを特徴とする基地局。
Description:
移動通信システムで使用される 地局及び方法

 本発明は一般に移動通信の技術分野に関 し、特に移動通信システムで使用される基 局及び方法に関連する。本発明は特に、TDMA /FDMA併用方式におけるチャネルリソース割当 法、WiMAX等における直交周波数分割多元接 (OFDMA)方式を使用するシステムにおける干渉 減方法等に用いると好適である。また本発 は、周波数及び時間で指定される単位リソ スブロックを各ユーザ装置(UE)に割り当てる 際のスケジューリング方法に用いる好適であ る。

 セルラー方式の移動通信システムでは、 る程度の広さを持ったサービス対象エリア 不感地が生じないようにセルが設計される セル構成としては、無指向性アンテナを用 たオムニセルでエリアを構成する方法や、 向性アンテナを用いて基地局エリアを構成 る3セクタセルや6セクタセルがよく知られ いる。

 これらのセルをくまなく配置し、限られ 周波数資源を効率よく使用しながら品質を 保するためには、隣接や近接するセルから 干渉を適切に抑制する必要がある。即ち、 一周波数を利用する他セルからの干渉レベ が、許容値以下になるように周波数配置方 (周波数繰り返し方式)が決定されなければ らない。符号分割多元接続(CDMA)方式では、 散コードによる分離が行えるため、同一周 数が隣接するセルで同時に使用されてもよ 。しかしながら、周波数分割多元接続(FDMA) 式では、少なくとも隣接セルで同一周波数 使用することはできない。非隣接セルなら 用されてよいかもしれないが、その場合、 ル間及びユーザ間の干渉が許容レベルに低 できるように、同一周波数を使用するセル の距離は十分に離間される必要がある。そ することで周波数の再利用が可能になり、 波数利用効率の向上を図ることができる。 まり、許容値以上の干渉をもたらす程度に 接しているセル間では同一の周波数は使用 れず異なる周波数が使用されるようにセル グループ化される。そのグループ内では同 周波数は使用されないが、距離的に離れた のグループでは同じ周波数が繰り返し使用 れるようにすることで、限りある周波数の 効利用を図ることができる。

 同一グループ内のセル数で、当該システ オペレータへの全割り当て周波数を分割す ことで、セル当りの周波数幅が決定される 従って、分割数を小さくする、即ち繰り返 距離を小さくすると、基地局当りの割り当 周波数を多く確保でき、多くのトラフィッ を収容でき、ひいては周波数の有効利用に きく貢献できる。

 図1は3セル繰り返しの例を示す。A,B,Cはそ れぞれ異なる中心周波数の帯域を利用する。 図1は、隣接する3つのセルではそれぞれ異な 周波数を割り当て、隣接セルでは同一の周 数が使用されないようにすることで干渉を ぐ様子を示す。さらに図1は、基地局間の距 離がセル半径の3倍離れていれば、干渉レベ が許容値以下になり、同一周波数が割り当 られてよい場合の周波数配置図でもある。

 WiMAXなどのシステムでは、マルチチャネ アクセス方法として、直交周波数分割多元 続(OFDMA)方式が使用され、周波数帯域は複数 サブチャネルに分割され、隣接する基地局 では及び同一基地局のセクタ間では、同一 サブチャネルが同時には割り当てられない うに制御される。これにより同一周波数帯 (ある帯域を持った一つの中心周波数の周波 数帯域)を全セルで共通に使用しながら、セ 間の干渉を防ぎ、周波数利用効率を高める とができる。OFDMA方式でシステム帯域を複数 のクラスタに分割することについては、例え ば特許文献1に説明されている。

 例えば、干渉が許容値以下に収まるよう 配置をあらかじめ求めて固定的に割り当て 方法が考えられる。WiMAXにおいては、この ブチャネルの分割はセグメンテーション(Segm entation)と呼ばれ、システムに割当てられた帯 域は3つのSegmentation(サブチャネルの集合)に分 割される。

 図2に示されるように、例えば隣接する3 ルで1つのグループが構成される。seg1,seg2,seg 3は同一の中心周波数を持つ周波数帯域を細 したサブチャネル群にそれぞれ対応する。1 グループ内では同一のサブチャネル群は使 されず、異なるサブチャネル群3つが各セル (3つのセル)で使用される。またグループ間で 隣接するセル間でも、同一のサブチャネルが 割当てられないように配慮され、干渉を防ぎ ながら運用することができるようになってい る。

 WiMAXにおいては、ある時点におけるリソ ス割当要求に対して、次のフレームで割当 ることが可能なリソースが決定される。リ ース割当要求は、実際に信号として移動局( 動局MS)からアクセス要求信号が送信された 合だけでなく、移動局が送信すべきデータ 有している場合も含まれる。例えば、送信 べきデータが貯まっていくキューにデータ 貯まっていることで「要求」が表現されて よい。

 図3に示されるように、リソースの割当計 画は、周波数軸(サブキャリアの並ぶ軸)と時 軸のマトリクス(リソース表)を用いて表現 れてもよい。リソースの割当計画内容を示 情報は、適宜移動局に通知される。

 図4は無線通信に使用されるフォーマット 例を示す。「Preamble(プリアンブル)」は移動 が同期をとるために使用され、「DL MAP」は りリンクのリソース割当計画を示す情報で り、「UL MAP」は上りリンクのリソース割当 計画を示す情報である。各移動局はDL MAP及 /又はUL MAPの情報を確認することで、自局に 割り当てられたリソースブロックを用いたバ ースト通信を行うことができる。図示の例で は、時分割複信(TDD)方式が使用され、下りリ ク(DL)の通信が行われた後に上りリンク(UL) 通信が行われる。以後、図示されていない 、再び「Preamble」に続く信号が移動局に届き 、同様な手順が反復される。この手法は、リ ソース割当要求を受け付けた時点ごとに、そ の瞬間での空きリソースの中からいずれかを 選んで割当てるというようなチャネル割り当 て法ではなく、将来のリソースの予約割当が 行われる。

 また、WiMAXでは、移動局(移動局MS)の無線状 に応じて、チャネルリソースの割り当てと 時に、データ変調方式及び符号化コードが 応的に選択される。つまり、基地局近くに 圏し、受信品質の良い移動局MSには伝送レ トの高い64QAMのような変調方式が割り当てら れる。他方、セル境界に位置する移動局(基 局から離れており、受信品質の悪い移動局) は、伝送レートの低いQPSKのような変調方式 が割当てられる。チャネル状態の良否に応じ て適切なデータ変調方式及びチャネル符号化 方式の組み合わせを適宜選択することで、移 動局各自の環境で達成可能なスループットを なるべく高くすることができる。

特開2004-529524号公報

 ところで、六角形セルの理想的な配置で 、同一サブチャネルを使用するセル間の干 は、所要の信号対干渉比(SIR)以下に収まる 合であっても、実際には、基地局配置の不 則性、セル形状の不規則性、現実の電波伝 環境の不規則性等に起因して、同一周波数 利用する他セル干渉が机上設計値以上にな 、所要品質SIRを確保しにくくなり、結果的 スループットが低下したり、カバレッジホ ルが発生するおそれが生じる。

 図5は、実際のセル形状が理想的な六角形 からずれた形状になる様子を示す。セル形状 が理想的である場合に、同一周波数を使用す る他セルからの干渉波は、許容値以下に抑制 されている。その様子を図6に示す。セル形 が理想的な六角形からずれた場合に、同一 波数を利用する他セルからの干渉波は、許 値を上回り、その様子は図7に示される。

 また、WiMAXでは、論理的なチャネル分割 相当するサブチャネル番号と、実際の物理 なチャネル分割にあたるサブキャリア番号 1対1に対応せず、セル毎に、ある程度ランダ ム化される方法も用いられる。これにより、 同一の周波数帯域を利用するセル間で、同時 に同じサブチャネルが異なる移動局に割り当 てられてしまう「サブキャリアの衝突」の確 率を減らすことができる。トラフィックが少 なければ、確率的に干渉が少なくなり、伝送 品質が或る程度確保できる。つまり、使用す るサブチャネル数が少なくて済む場合には、 同一の周波数帯域(サブキャリア群)を使用す セル間であっても、基地局ごとにランダム サブキャリア番号が選択されるので、サブ ャリアの衝突に起因する干渉は統計的に低 なることが期待できる。

 しかしながら、この方法ではトラフィッ が多くなるとサブキャリアの使用率が増加 ると共に衝突確率は大きくなり、フルロー (各セルで分割された3分の1の周波数帯域を て使用する必要があるように輻輳したトラ ィック状態)の場合には、必ず衝突及び干渉 が生じてしまい、品質が劣化してしまうこと が懸念される。

 一般的なリソース割当て方法では、セル にリソース割り当て要求のあった移動局MS 対して、それぞれのフレームにおいてどの 動局MSへの割り当てを実施するかは、いくつ かの判断基準に基づいて決定される。判断基 準の一例によれば、移動局MSごとの品質に応 て、より高いスループットが期待できる移 局MSが選ばれる。判断基準の別の例によれ 、特定の移動局MSばかりがいつも優先的にリ ソースの割り当てを受けないように、ある程 度平均的に割当てチャンスがあるように配慮 される。選択された移動局MSに割当てる変調 式を適応的に設定することは行われるが、 当てリソースの場所(時間軸と周波数軸のマ トリックスの場所)は、ランダムに選択され 。というのは、先に示したサブチャネル分 を行って干渉低減を考慮しているという観 から、その各セルに割当てられたリソース 中から任意のリソースを移動局MSに割当てれ ば、所要品質は満たされやすくなると考えら れるからである。任意に選ばれた移動局MSと のリソース場所は、各セルで独立して割り てられるので、周辺セルでの割当て状況は 慮されておらず、場合によってはセル間の 互干渉が大きいかもしれない。例えば、同 のサブチャネルを使用するセル間(隣接セル 同士ではないが、次隣接セルである)で、同 に同じサブキャリアが割り当てられる2つの 動局MSの位置が、各自のセルで最も干渉を けやすく且つ最も干渉を与えやすい位置(典 的には、セル端)であった場合が懸念される 。このような場合には、実際のフィールドの 干渉は許容値以上になる確率が高い。

 他セル干渉を低減するために、サブチャ ルのグループ分割数を増やし、グループで 用する周波数帯域を狭くすることも考えら るかもしれない。しかしながらそのように ると、狭帯域化に起因して伝送遅延が大き なり、スループットの低下を招いてしまう とが懸念される。

 従って、WiMAX等において周波数分割数を やさずに、トラフィック負荷が多いときの 渉の影響を抑制し、品質劣化を防ぐサブキ リア割当て方法が望まれている。また、干 の影響が大きいと、実際の基地局設計時や ステム運用開始前の走行試験等によるシス ム品質確認及び基地局諸元の調整は、非常 厳密に行われることを要する。従ってその 討工数、調整工数が多くなってしまうこと 懸念される。そのような厳密な周波数配置 計の制約を緩和し、最適化工数の低減を図 ことも望まれている。

 本発明の課題は、周波数分割多重(FDM)方 を使用する移動通信システムにおいて、同 周波数を使用する他セルからの干渉を軽減 ることである。

 本発明で使用される基地局は、システム 域の同じ一部分を使用する複数のセルの何 かに属する。基地局は、所定の帯域幅及び 定の期間を有し且つ複数のセルで共通する 通リソース番号で特定される単位リソース ロックの1つ以上を、在圏するユーザ装置の 内どのユーザ装置に割り当てるかを決定する 手段と、決定されたユーザ装置各々の無線伝 搬状況の良否を示す量に基づいてユーザ装置 を格付けし、ユーザ装置各自に対応するラン キング番号を決定する手段と、共通リソース 番号及びランキング番号の所定の対応関係に 従って、どのユーザ装置にどの単位リソース ブロックを割り当てるかを示す割当情報を作 成する手段と、割当情報を各ユーザ装置に通 知する手段とを有する。所定の対応関係は、 同一の周波数帯域を使用する複数のセルで異 なるように決定されている。

 本発明によれば、周波数分割多重(FDM)方 を使用する移動通信システムにおいて、同 周波数を使用する他セルからの干渉を軽減 ることができる。

セル構成の一例を示す図である。 WiMAXでのサブチャネル配置例を示す図 ある。 ユーザA~Jに割り当てられるリソース配 例を示す図である。 フレームフォーマット例を示す図であ 。 実際のセル形状が理想的なセル形状か ずれている様子を示す図である。 理想的なセル形状における他セル干渉 様子を示す図である。 実際のセル形状に起因する他セル干渉 様子を示す図である。 本発明の一実施例で使用される共通リ ース番号の一例を示す図である。 共通リソース番号及びMS品質順序番号 対応関係の一例を示す図である。 共通リソース番号及びMS品質順序番号 対応関係の別の例を示す図である。 本発明の一実施例による基地局の機能 ブロック図を示す。 本実施例で想定されるサブグループ配 置例を示す。 本発明の一実施例による動作例を示す フローチャートである。 受信レベルの一例を示す図である。 共通リソース番号及びMS品質順序番号 対応関係に従ってリソースが割り当てられ 様子を示す図である。 共通リソース番号及びMS品質順序番号 対応関係に従ってリソースが割り当てられ 様子を示す図である。 AMCの概念図を示す。

符号の説明

 101 無線送受信部
 102 制御部
 103 MS品質測定結果報告受信部
 104 有線連結部
 105 記憶部
 106 グループ番号設定部
 107 サブグループ番号設定部
 108 リソース番号・MS品質順序番号対応設定 部
 109 MS並べ替え順序番号付与部

 (概 要)
 以下、本発明の動作原理が概説される。

 図8に示されるように、本発明の一形態で は、周波数軸及び時間軸を用いて指定される マトリックス形式のリソース(単位リソース ロック)に対して、全セルで共通の共通リソ ス番号が設定される。図中、t1,t2,...t8はリ ース割当における単位時間をそれぞれ示し 単位時間は適切な如何なる長さに設定され よい(例えば、単位時間の整数倍で1つの無線 フレームが構成されてもよい。)。

 概して本発明の一形態では、リソースを り当てて良い程度に無線伝搬状況の良い移 局MSが選別され、それらは無線伝搬状況の 否を示す量(例えば、SIR、SINR、CQI等)に基づ て格付けされ、その品質順に並べられる。 移動局にはMS品質順序番号(ランキング番号) 付与される。一連の共通リソース番号と一 のMS品質順序番号は予め定められた関係で 応付けられている。この対応関係(対応テー ル)は、或る条件に従ってセル毎に異なるよ うに決められる。

 例えば、移動局MSから報告される品質情 に相当するSINR情報またはRSSI情報に基づき、 基地局は、割当て対象の移動局MSのSINR値また はRSSI値の低い順に、移動局のMS品質順序番号 を順に割り当てる。例えば、割り当て対象の 移動局MS数が3台のとき、RSSI値が最も低い移 局MSにはMS品質順序番号1が、次に低い移動局 MSにはMS品質順序番号2が、そして最もRSSI値が 高い移動局MSにはMS品質順序番号3が割り当て れる。

 セグメンテーション(Segmentation)によりシ テム中のセルが3グループ(Seg1,Seg21,Seg3とする )に分けられ、1つのグループ(例えば、Seg1)に まれる複数のセル各々で使用される周波数 域は、サブグループ番号で区別される。例 ば、或るグループが4つのサブグループを含 む場合、その各々はサブグループ1、サブグ ープ2、サブグレープ3及びサブグループ4で 別される。各サブグループで使用される周 数帯域(サブキャリア群)は同じであるが、共 通リソース番号とMS品質順序番号との対応関 はサブグループごとに異なる。或る共通リ ース番号に対応するMS品質順序番号は、サ グループが異なれば異なるし、サブグルー が同じなら同じになる。さらに、サブグル プ番号は、近い基地局では異なるように割 当てられ、ある程度離れた基地局では同じ なるように繰り返えされてもよい。

 図9に示されるように、例えば、表1のマ リクス表において、或る周波数帯域を利用 るサブグループが4種類用意される。

 サブグループ1では時間軸t1周波数f1に最悪SI NR値の移動局MSが、
 サブグループ2では時間軸t3周波数f1に最悪SI NR値の移動局MSが、
 サブグループ3では時間軸t5周波数f1に最悪SI NR値の移動局MSが、
 サブグループ4では時間軸t7周波数f1に最悪SI NR値の移動局MSが割当てられる。図中、各単 リソースブロックに示されている番号はラ キング番号に対応し、その番号に等しいラ キング番号のユーザにそのリソースブロッ が割り当てられる。サブグループ1のセル(BS1 )では、リソースの割当対象のユーザの内、 対的にチャネル状態の悪い下位4ユーザは時 スロットt1にマッピングされる。サブグル プ2のセル(BS2)では、リソースの割当対象の ーザの内、相対的にチャネル状態の悪い下 4ユーザは時間スロットt3にマッピングされ 。従ってチャネル状態の悪いユーザが同時 同じ周波数を利用することは必ず回避され 。

 サブグループ1で9番目に悪いチャネル状 のユーザと、サブグループ2で最もチャネル 態の悪いユーザは、同じ単位リソースブロ クt3f1を使用し、互いに干渉の影響を及ぼし 合うかもしれない。しかしながらサブグルー プ1に属するユーザのチャネル状態は最悪で なく、むしろ比較的良いかもしれないので 例えば基地局により近いことが予想される サブグループ2に属するユーザはセル端に近 ことが予想される。従って、両者に起因す 干渉は、両者がセル端に近い場合に比べて なくて済む。

 このように、配下の移動局の無線環境を ラメータとして用いて区分判定を行い、無 環境が最も悪いグループに属する移動局(品 質順序1)に第1のタイミング(t1)で第1の無線周 数(f1)を優先的に割り当てる隣接基地局(BS1) 同じ周波数帯を利用可能な基地局(BS2)にお て、配下の移動局の無線環境をパラメータ して用いて区分判定を行い、無線環境が最 悪いグループに属する移動局(品質順序1)に 、前記第第1のタイミングとは異なる第2のタ イミング(t3)で前記1の無線周波数(f1)を優先的 に割り当て、該無線環境が最も悪いグループ に比べて無線環境がより良いグループに属す る移動局(例えば、品質順序25)に対して、前 第1のタイミング(t1)で第1の無線周波数(f1)を 先的に割り当てることとしたので、最も受 環境が悪い移動局同士(即ち、最もセル端に 存在する可能性が高い移動局同士)に対して 同じタイミングかつ同じ周波数を割り当て しまうリスクを下げることができるのであ 。

 (詳細な説明)
 以下、本発明の一形態が詳細に説明される

 移動局から基地局に報告されるSINR値また はRSSI値は、常時固定の送信電力で各セルか 送信されている制御信号(又はパイロット信 )の受信電力(RSSI値)または所望信号受信電力 と他セルからの干渉電力の比(SINR値)であるか ら、それは当該セル内での移動局MSの位置に 存する。つまり、SINR値が高い(またはRSSI値 高い)移動局MSは、セル中心部近くに在圏す 移動局MSに対応付けられ、SINR値等が低い移 局MSは、セル中心部から遠い位置(当該セル らの受信電力が低く、さらに他セルからの 渉を受けやすい場所-典型的にはセル境界付 近)に位置する移動局MSに対応付けられる。説 明の便宜上、移動局に割り当てられるデータ 変調方式及びチャネル符号化率の組み合わせ は不変であるように仮定される。

 移動通信システムでは、送信電力制御が われている場合とそうでない場合があり、 れぞれの条件下で動作が異なる。そこで、 信電力制御が行われていない場合が先ず説 され、その後に送信電力制御が行われてい 場合が説明される。さらに、移動局MSから 地局への通信(UL:上り)及び基地局から移動局 MSへの通信(DL:下り)それぞれについては、説 の便宜上、時分割多重(TDD)方式であることが 前提とされる。リソース割り当ては上り及び 下りが独立して行われるので、それらに応じ て以下の説明も行われる。但し、TDDが使用さ れることは本発明に必須ではない。

 (1)下りで送信電力制御が行われていない場
 この場合、セル中心近くに在圏する移動局M Sへの基地局の送信電力と、セル端に在圏す 移動局MSへの基地局の送信電力は、同じであ る。基地局から移動局MSが離れるにしたがっ 伝搬損失が大きくなるため、距離が離れる ど移動局MSにおける受信レベルは低くなる 一方、干渉基地局(同一サブチャネルを使用 ている他セルの基地局)からの干渉レベルは 、セル端に在圏する移動局MSで最も大きくな (干渉を与える基地局からの距離が近いので )、逆にセル中心付近に在圏する移動局MSでの 干渉レベルは最も小さくなる(干渉を与える 地局からの距離が離れるからである)。基地 の送信電力は一定なので、他セルに干渉を える影響度に着目した場合、その影響度は 動局がどこに位置するかによらない。移動 基地局が干渉を被る影響度に着目した場合 、先に示したように、移動局が基地局近く 位置するほど、希望信号の受信レベルは高 、しかも干渉基地局からの距離がより離れ ため干渉レベルは小さい。つまり、基地局 近い場所にいる移動局MSほど干渉を被る影 度は小さい。

 よって、基地局からの距離が遠い順序に べられた移動局MS順序は、そのまま、干渉 受けやすい移動局MSの順序になる。(干渉を えやすさは先に述べたように場所に依存せ )。したがって、サブグループが異なる場合 、同じ周波数の単位リソースブロックが異 る時間に使用されるように、共通リソース 号及びMS品質順序番号の対応関係が設定さ ていれば、干渉に最も敏感な移動局MS同士を 同時に同じサブチャネルに割り当てずに済む 。

 (2)下りで送信電力制御が行われている場合
 この場合、移動局MSで信号が所要品質で受 できるように基地局の送信電力は制御され 。セル中心近くに在圏する移動局MSに対して は、伝搬損失が小さいために、その移動局MS の基地局の送信電力は小さくてよい。つま 、基地局付近に在圏する移動局MSほど、そ 移動局MSに送信する基地局の送信電力は小さ いので、基地局が干渉を与える影響度は小さ い。一方、そのような基地局付近に在圏する 移動局MSほど、干渉源となる他セルの基地局 ら遠く離れるので、干渉レベルも小さくな 。

 つまり、基地局近くにいる移動局MSほど 当該移動局MSへの基地局の送信電力は小さく 、その移動局MSでの受信干渉レベルも小さい で、干渉を与える影響度も受ける影響度も さい。よって、基地局からの距離が遠い順 に並べられた移動局MS順序は、そのまま、 渉を受けやすい移動局MSの順序であり、かつ 干渉を与えやすい移動局MSの順序でもある。

 したがって、サブグループが異なる場合 、同じ周波数の単位リソースブロックが異 る時間に使用されるように、共通リソース 号及びMS品質順序番号の対応関係が設定さ ていれば、干渉に最も敏感な移動局MS同士を 同時に同じサブチャネルに割り当てずに済む 。

 (3)上りで送信電力制御が行われていない場
 この場合、セル中心近くに在圏する移動局M Sからの送信電力と、セル端に在圏する移動 MSからの送信電力は、同じである。したがっ て、基地局から移動局MSの位置が離れるにし がって、基地局における受信レベルは低く る。一方、干渉を受ける基地局(同一サブチ ャネルを使用している他セルの基地局)での 渉レベルは、移動局MS(干渉局)との距離に応 て異なり、セル端に在圏する移動局MSから 干渉が最も大きく、セル中心付近に在圏す 移動局MSからの干渉は最も小さくなる。

 つまり、移動局が基地局に干渉を与える 響度は、在圏する移動局MSの位置によって なり、基地局近くに在圏する移動局MSほど干 渉を与える影響度は低い。基地局で干渉を被 る影響度は、移動局MSが基地局近くにいるほ 希望信号の受信レベルは高く、また干渉局M Sからの距離はより離れるため干渉レベルは さい。つまり、基地局に近い場所にいる移 局MSからは、小さな干渉しか被らずに済む。 よって、基地局からの距離が遠い順序に並べ られた移動局MSの順序は、そのまま、干渉を けやすく且つ干渉を与えやすい移動局MSの 序になる。

 したがって、サブグループが異なる場合 、同じ周波数の単位リソースブロックが異 る時間に使用されるように、共通リソース 号及びMS品質順序番号の対応関係が設定さ ていれば、干渉に最も敏感な移動局MS同士を 同時に同じサブチャネルに割り当てずに済む 。

 (4)上りで送信電力制御が行われている場合
 この場合、移動局の位置によらず同程度の 質で上り信号が基地局で受信されるように 移動局MSの送信電力は制御される。セル中 近くに在圏する移動局MSからの基地局におけ る受信レベルは、伝搬損失が小さいので、そ の移動局MSの送信電力は小さくてよい。基地 付近に在圏する移動局MSほど、その移動局MS の送信電力は小さいので、移動局が干渉を与 える影響度は小さい。一方、基地局付近に在 圏する移動局MSほど、他セルの基地局との距 も離れるので、他セルの基地局での干渉レ ルも小さくなる。送信電力制御が行われる 合、基地局における受信レベルは移動局MS 位置に依存せずに同じになる。従って基地 が干渉を被る影響度は移動局MSの位置に依存 しない。

 つまり、基地局近くにいる移動局MSほど 送信電力が小さく、当該移動局MSからの基地 局での干渉レベルも小さいので、他局に干渉 を与える影響度は小さい。基地局が干渉を被 る度合いは、移動局MSの場所には依存しない よって、基地局からの距離が遠い順序に並 られた移動局MSの順序は、そのまま、干渉 受けやすい移動局MSの順序になる。

 したがって、サブグループが異なる場合 、同じ周波数の単位リソースブロックが異 る時間に使用されるように、共通リソース 号及びMS品質順序番号の対応関係が設定さ ていれば、干渉に最も敏感な移動局MS同士を 同時に同じサブチャネルに割り当てずに済む 。

 以上の考察全てを総合すると、相互の干 の影響が大きいのは、セル境界付近に在圏 る移動局MS同士が、同時に同一周波数を使 した場合である。従って、そのような事態 生じにくくなるようにリソースが割り当て れたならば、他セル干渉を効果的に抑制で る。

 SINR値やRSSI値の低い移動局MSはセル境界に 居る可能性が高いので、そのような移動局同 士が同時に同じリソースを使わないように、 共通リソース番号及びMS品質順序番号の対応 係が本発明により決定される。

 例えば、共通リソース番号及びMS品質順序 号の対応関係が図9に示されるように用意さ 、同じ周波数帯域f1~f4を使用するサブグル プが4つ用意されていたとする。f 1 ,f 2 ,...の各々は例えばOFDMA方式におけるサブキャ リア1つ分に対応させてもよいし、サブキャ アの帯域幅とは別の周波数帯帯域に設定さ ていてもよい。いずれにせよ、f 1 ,f 2 ,...の各々は周波数軸方向におけるリソース 割当単位に相当する。図示の例では、サブ ループ1のセル(BS1)で最悪SINR値の移動局にはt 1f1で指定される単位リソースブロックが割り 当てられる。この単位リソースブロックは、 サブグループ2のセル(BS2)では、25番目に悪い( 言い換えれば、かなり品質の良い)SINR値の移 局に割り当てられる。サブグループ2のセル (BS2)に在圏するユーザ数が25に満たない場合 、t1f1の単位リソースブロックはサブグルー 2のセルでは空きリソースになる。あるサブ グループ(セル)で最低SINR値の移動局MS(つまり 、そのセルの中で、最もセル境界に近いと思 われる移動局MS)と、別のサブグループで最低 SINR値の移動局とが同時に同じリソース(t1f1又 はt3f1)を使用することを禁止するように、番 の対応関係が決定されている。単位リソー ブロックt1f1を最低SINR値の移動局が使用し よいのは、別のグループ(BS1~BS4以外の基地局 )であり、そのような基地局は4セルに1つの割 合でしか存在できず、それはかなり遠方に位 置する。同一のグループ内(例えばSeg1内)の残 りの3個のセルでは、単位リソースブロックt1 f1を最低SINRの移動局に割り当てることは禁止 されるので、単位リソースブロックt1f1を使 する移動局が複数存在したとしても、生じ 干渉は、セル端に位置する移動局同士の干 よりかなり小さく抑制できる。互いに影響 及ぼし合うのは、最もセル境界に近い移動 MS同士ではなく、少なくとも一方はある程度 セル境界から離れた移動局MSだからである。 圏ユーザ数が少なければ、単位リソースブ ックt1f1を使用する移動局数自体が1台にな ことさえあり得る。

 言い換えれば、単位リソースブロックt1f1 を同時に使用するのは、最も干渉に弱いゾー ン端の移動局MS1(セル1内に在圏する移動局MS) 、その移動局MS1に干渉を及ぼす影響が最大 はない位置にいる移動局MS2(セル2内に在圏 る移動局MSであり、図9の例では25番目に悪い SINR値を報告する移動局)である。逆に、移動 MS2にとっては、他局に干渉を与える影響度 最も大きな移動局MS1からの干渉を受けるこ になるが、この移動局MS2は悪いSINR値しか報 告できない移動局ではなく、むしろ比較的良 いSINR値を報告する移動局である。従って移 局MS2は、MS1から若干の干渉を受けたとして 、所要品質を維持できることが十分に予想 きる。

 従来は、同一周波数帯域を利用するサブ ループ毎に、単位リソースブロックがラン ムに独立に選択されていたので、最も近い ル同士で同じ単位リソースブロックが割り てられる可能性があり、場合によっては呼 断やデータが受信できなくなることも懸念 れる。この点、そのような懸念を払拭でき 本手法と大きく異なる。

 ところで、共通リソース番号とMS品質順 番号との対応関係は、図9に示されるものに 定されない。同一のグループに属するサブ ループ間で異なる適切な如何なる対応関係 使用されてもよい。干渉が生じないように は生じたとしてもそれがなるべく小さくな ように、実際の割当に使用するリソースが 々に設定されるように、リソース表全体に たって移動局が分散してばらつくように、 ソース割当の対応関係が予め決定されてい ばよいからである。

 図10は共通リソース番号とMS品質順序番号 との対応関係の別の例を示す。図示の例でも 、MS品質順序番号はSINR値の悪い順番を表す。 同一グループ(Seg1とする)に属する4つのサブ ループ(セル)において、1つの共通リソース 号に対応する4つのMS品質順序番号の合計値 、どの共通リソース番号についても同じ値 なるように、対応関係が決められている。

 例えば、単位リソースブロックt1f1につい て、サブグループ1でのMS品質順序番号は「1 、サブグループ2では「32」、サブグループ3 は「9」及びサブグループ4では「24」なので 、それらの合計値は「66」になる。同様に、 位リソースブロックt1f2について、サブグル ープ1でのMS品質順序番号は「2」、サブグル プ2では「31」、サブグループ3では「10」及 サブグループ4では「23」なので、それらの 計値も「66」になる。このように合計値を一 定にすると、単位リソースブロック各々で生 じる干渉の影響が同程度になることを期待で きる。

 以上に説明したように、同一周波数帯域 利用する複数のセルで1つのグループを構成 し、そのグループを複数のサブグループに細 分化し、各サブグループで異なるリソース割 当を実現することで、実質的な干渉低減効果 を期待できる。このため、セル設計において 、その配置や、基地局諸元の微調整(例えば 各セルのアンテナチルトの調整や、パワー 微調整等)等を精密に行う必要性を緩和でき 。その結果、運用開始前の走行試験等でも ラメータ調整を比較的簡易に行うことがで る。

 以下、本発明による第1実施例が説明され る。説明の便宜上、上りの場合の割り当て方 法に着目しており、データ変調方式及びチャ ネル符号化方式は適応的には変えられないが 、送信電力制御は行われているものとする。 但し、本発明にそのような限定は必須ではな い。

 図11は本発明の一実施例による基地局の 能ブロック図を示す。図11には、無線送受信 部101、制御部102、MS品質測定結果報告受信部1 03、有線連結部104、記憶部105、グループ番号 定部106、サブグループ番号設定部107、リソ ス番号・MS品質順序番号対応設定部108及びMS 並べ替え順序番号付与部109が描かれている。

 無線送受信部101はアンテナを通じて通信 れる無線信号を送信するための処理及び受 後の処理を行う。そのような処理には、OFDM 方式に基づくシンボルの処理、ディジタルア ナログ変換、周波数変換、帯域制限、電力増 幅、アナログディジタル変換等の処理が含ま れてよい。

 制御部102は、送信電力制御、送受切り替 その他の信号処理を制御する。

 MS品質測定結果報告受信部103は、移動局 ら報告された測定値(例えば、SINR値)を、受 信号中のMS品質情報から抽出する。

 有線連結部104は、例えば無線ネットワー コントローラ(RNC)や、アクセスゲートウエ 装置(aGW)等のような上位装置との有線通信を 行うためのインターフェース機能を提供する 。

 記憶部105は、各種の情報を記憶する。特 本実施例に関しては、共通リソース番号が のように設定されているか、共通リソース 号とMS品質順序番号との対応関係、リソー 割当におけるスケジューリングの判断基準 の情報が記憶されている。

 グループ番号設定部106は、自セルのグル プ番号を例えば起動時に判定し、特定する 能を有する。

 サブグループ番号設定部107は、同一の周 数帯域を使用するグループの中で、自セル どのサブグループに属するかを判定する。

 リソース番号・MS品質順序番号対応設定 108は、自局がどのサブグループに属するか 依存して、自セルで使用する所定の対応関 (共通リソース番号とMS品質順序番号との対 関係)がどのようであるかを決定する。

 MS並べ替え順序番号付与部109は、移動局 ら報告された品質(SINR値等)に基づいて、各 動局にMS品質順序番号を割り当てる。典型的 には、リソースの割当対象になった移動局の 中で、各自のSINR値の悪い順に並ぶようにMS品 質順序番号が決定される。

 概して、無線送受信部101で受信された情 中のMS品質情報は、MS品質測定結果報告受信 部103にて抽出及び判定され、その情報はリソ ース割り当て制御部(スケジューラ機能を含 )102に通知される。スケジューラはそれに基 いてリソース割り当てを行う。リソース割 に使用されるリソースは、グループ番号設 部107に設定されている、自基地局(自セル) セグメンテーションによる分割番号の周波 (サブチャネル)の中から選択される。

 本実施例では、MS品質測定結果報告受信 103から、各移動局MSからの報告値が、MS並べ え・順序番号付与部109に送られる。そこで 、移動局MSの品質情報の低い順に移動局MSが 並べ替えられ、MS品質順序番号が、それぞれ MSに付与される。但し、MS品質順序番号の付 与される移動局は、後続のサブフレームで無 線リソースが割り当てられてよい程度にチャ ネル状態が良好な移動局であり、例えばMS品 測定結果の良い上位何台かの移動局である そのような上位何台かの移動局が、相対的 品質情報の悪い順に並べられ、MS品質順序 号が付与される。

 サブグループ設定部107では、新たに、グ ープ番号内でのサブグループ番号が設定さ る。そして、所定の対応関係に従って、リ ース番号・MS品質順序番号対応設定部108に り、サブグループ番号と各MSに付与された順 序番号との関連付けが行われる。関連付けの 結果はリソース割当て制御部102に送られ、そ れに基づいて、リソース割り当てが行われる 。

 図12は本実施例で想定されるサブグルー 配置例を示す。セルはオムニ構成で構成さ 、3ゾーン繰り返しでサブチャネルが配置さ るものとする。システム帯域はセグメンテ ションによりA,B,Cに分割され、各セグメン ーション(各グループ)には4つのサブグルー が含まれているものとする。例えば、セグ ンテーションAにはA-1,A-2,A-3,A-4の4つのサブグ ループが含まれており、これら4つのサブグ ープは同一の周波数帯域を使用する。

 図13は本発明の一実施例による動作例を すフローチャートである。ステップS1では、 リソースの割当を求める各移動局MS1,MS2,MS3が 地局に対して、要求を起こす(割当要求信号 を送信する)。

 ステップS2では自セルのグループ番号が 識され、図12の例ではA,B,Cの何れに属するか 確認される。

 ステップS3ではサブグループ番号が確認 れる。一例として、図13の基地局は図12のA-1 対応するものとする。

 ステップS4では、各移動局MS1,MS2,MS3が無線 品質を測定する。無線品質は、例えば移動局 で測定されたRSSI値で表現されてよい。測定 は基地局に報告される。

 ステップS5では、報告されたRSSI値から、 回の無線フレームで通信可能な程度に良好 移動局を選別する。説明の簡明化のため、 示の全ての移動局がそのように選別された のとする。基地局は、RSSI値を悪い順に並べ 替え、その順序で移動局にMS品質順序番号を 与する。一般に、RSSI値と移動局MSの位置(基 地局との距離の遠近)との間には一意な関係 あるので(例えば、線形に近似できるかもし ない)、そのような関係から、移動局MSを距 の遠い順に並べることができる。一例とし 、距離の遠い移動局MSから若番順にMS品質順 序番号が割り当てられてもよい。移動局の位 置情報を知ることが可能であれば、より直接 的に移動局を基地局から遠い順に並べること ができる。

 例えば、図12の中心セル(A-1)の中に移動局 が3台在圏し、それら移動局MS1,MS2,MS3の受信レ ベルが、それぞれ-90dBm、-100dBm、-80dBm であっ たとする(図14に示される図表の第1行及び第2 )。その場合、受信レベルが最も高い移動局 MS3は基地局に一番近く、受信レベルが次に高 い移動局MS1は移動局MS3よりは遠くに位置し、 受信レベルが最も低い移動局MS2は3台の移動 の中では最もセル境界に近いことになる。MS 品質順序番号は、RSSI値の低い順序で順に割 当てられ、移動局MS2,MS1,MS3の順に、MS品質順 番号1,2,3が割り当てられる。

 また、同一のセグメンテーション番号に するが、異なるサブグループ番号に属する ル(例えば、A-2)にも移動局が3台在圏し、そ ら移動局MS4,MS5,MS6の受信レベルが、それぞ -95dBm、-85dBm、-80dBm であったとする(図14に示 される図表の第3行及び第4行)。この場合も、 受信レベルの関係から移動局は基地局に遠い 順に、MS4、MS5、MS6 のように並んでいること 予想される。従って、移動局MS4,MS5,MS6の順 MS品質順序番号1,2,3が割り当てられる。

 このようにして各基地局で移動局各自に いてMS品質順序番号が用意される。

 図13のステップS6では、サブグループ毎に 決められた対応関係に従って、MS品質順序番 が共通リソース番号に対応付けられ、リソ ス割当が実行される。リソース割当内容を すスケジューリング情報は、ステップS7で 移動局に通知され、以後ステップS8で通信が 実行される。

 一例として、セル1での共通リソース番号 及びMS品質順序番号の対応関係は、図9のサブ グループ1に関するもののように、セル2での 応関係は図9のサブグループ2に関するもの ように決められているものとする。更に、 の移動局も単位リソースブロック4つを用い 通信を希望していたとする。この場合、図1 5に示されるようなリソース割当が実現され 。

 図15に示されるように、セル1ではt1のタ ムスロットに移動局MS2が、t2に移動局MS1が、 t3に移動局MS3が割り当てられる。それに対し セル2ではt3のタイムスロットに移動局MS4が t4に移動局MS5が、t5に移動局MS6が割り当てら れる。それぞれのセルの中で、最もゾーン端 に近い場所に位置し、干渉に弱い移動局であ るMS2とMS4は、異なる時間軸上に割り当てられ るので、それらが同時に同じリソースブロッ クを使用したときに発生する最大の干渉は回 避される。

 図示の例では、セル1の移動局MS3と、セル 2の移動局MS4とが同時に同じ単位リソースブ ックに割り当てられており、互いに干渉を ぼし合うことになる。移動局MS4はセル2では もゾーン端に位置するので、送信電力制御 よりかなり大きな送信電力で送信されてお 、それにより所要品質が保たれている。一 、移動局MS3は、セル1の中では比較的セル中 心付近に位置するので、少なくともフルパワ ーでは送信されていな。しかも、MS3はセル2 かなり離れているので、セル1のゾーン端の 動局が受ける干渉より少ない干渉しか受け い。よって、移動局MS4の信号品質は保証さ ることが予想される。MS4が、少なくともセ 1のゾーン端からの干渉に耐えることができ るならば、MS4は移動局MS3からの干渉にも当然 に耐えられると推定できる。

 逆に、移動局MS3はセル1の中心付近にいる ので、セル2のゾーン端にいる移動局MS4から 距離は、セル1のゾーン端にいる移動局より 離れている。セル1の基地局での受信レベル は、送信電力制御が行われていたとすると、 一定に保たれる。万一干渉が大きくなったと しても、対応策として送信電力をいくらか上 昇させれば品質を維持することができる。よ って、移動局MS3も、セル1内でゾーン端にい 移動局MSに同一リソースが割当てられる場合 よりも、品質は良いはずである。

 以下同様に図12に示されるように、中心 ル1に対して左上のセルをセル3とし、また左 隣のセルをセル4、右隣のセルをセル5とし、 れぞれのセルに在圏する移動局の番号と受 レベルが図14に示されるようであったとす 。

 これらの移動局MS1-MS16にMS品質順序番号を付 与し、これにサブグループ番号毎のリソース 位置を対応させると、図16に示されるような ソース割当表が得られる。この場合も、最 のケース(干渉に対する影響度が最も大きい 移動局同士が同時に同じリソースを使用する こと)は、確実に回避されていることが分か 。
セル4とセル5はそれぞれのセルの中で最も干 に対する影響度が大きいMS13とMS16が同時に じリソースを使用しているが、これは、図12 を見て分かるように、最も近い同じ周波数A 使用するセル同士ではなく、一つ同じ周波 Aを使用するセル1を間に挟んでいることが分 かる。つまり、4つのサブグループで繰り返 ているので、4つ毎には同じサブグループが り返されるが、サブグループの配置を適切 行うことで、セル間を離すことができる。 まり、近接するセル同士では、干渉に対す 影響度が最も大きい移動局同士が、同時に じリソースを使うことがないように制御さ ている。

 なお、MS品質順序番号をRSSIの良い順に決 しても、MS品質順序番号及び共通リソース 号の対応関係をセル毎に変えることはでき かもしれない。例えば図9に示されるような 号が仮にRSSI値の良い順であったとする。こ の場合、MS品質順序番号が1,2,3...のようなチ ネル状態の良いユーザ(例えば、基地局近傍 ユーザ)は、同じ単位リソースブロックを同 時に使用しないように配慮される。しかしな がら、MS品質順序番号の大きなユーザ(この想 定例では、例えばセル端のユーザ)同士が、 じ単位リソースブロックを同時に使用しな ことを確実に回避することはできない。例 ば、サブグループ1,2のセル端ユーザ同士がt8 f1の単位リソースブロックを使用する羽目に ってしまうかもしれない。従って、MS品質 序番号は品質の悪い順に並べられることが ましい。

 本発明では適応変調及びチャネル符号化( AMC)が併用されてもよい。説明の便宜上、送 電力制御が行われない場合を説明する。適 変調方式では、移動局MSの受信品質状況に応 じて、その移動局MSの無線回線に使用するデ タ変調方式等が、適応的に変更される。受 品質が良い場合、例えば移動局MSが基地局 近に位置し、SINR値が高い場合、伝送速度の きい64QAM方式等が使用される。受信品質が い場合、例えばセル境界付近に移動局MSが位 置し、SINR値が低い場合は、伝送速度の小さ QPSK方式等が使用される。このように、使用 れる変調方式が異なる場合は、先に説明し ような、セル中心付近にいる移動局MSとセ 境界付近にいる移動局MSで、所要品質が異な ることになる。

 図17に示されるように、セルの中心付近 位置し、高レートの期待できる変調方式(例 ば64QAM)を使用することが可能な移動局MS位 から、徐々にセル中心から離れるにつれて 動局MSの受信品質は劣化し、64QAM変調方式で 品質が満たされなくなる限界地点に達する さらに基地局から離れた場所に移動すると 使用する変調方式は、より低レートのもの( 例えば16QAM)に変更され、所要品質を満たすよ うにする。さらに基地局からの距離が遠くな り、16QAMでの品質維持が可能な限界距離に達 ると、変調方式はさらに低レートのもの(例 えば、QPSK)に変更され、所要品質を満たすよ にする。

 AMC方式が使用される場合には、基地局か の距離に応じて干渉に対する耐力が一律に 化するとは限らない。例えば、64QAM変調方 の限界距離の場所では、必要な受信レベル が64QAM変調方式を維持する程度に十分な耐力 (余裕)がなくなってしまう。しかしながら、 の限界距離より遠い場所では、低速の16QAM 調方式が使用され、所要品質を容易に達成 きるようになり、耐力(余裕)が大きくなるか らである。

 従って固定変調方式の場合とは異なり(ま たは、同一の変調方式における基地局からの 距離と影響度の関係とは異なり)、干渉を受 たり与えたりする影響度が基地局からの距 に応じて一律減少するとは言えなくなる。 の場合、MS品質順序番号の順序を並べ替える ことも考えられるが、制御が複雑化してしま うことが懸念される。

 一例として、最も伝送レートが低い変調 式(つまり、最も受信レベル等が低くてよい 変調方式)に対する耐力(余裕)を判断の基礎に することで、上記の問題に簡易に対処できる 。このようにすると、実際に使用される適応 変調方式では所要品質が満たせなかったとし ても、例えばレートを一段階落とした変調方 式を使用すれば、所要品質を満たす通信は継 続できるので、第1実施例で説明された方法 そのまま適用することができる。

 以上、本発明の好ましい実施例を説明し が、本発明はこれに限定されるわけではな 、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び 更が可能である。説明の便宜上、本発明は つかの例に分けて説明されたが、それらの 分けは本発明に本質的ではなく、それらが 要に応じて同時に使用されてよい。