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Title:
BASE STATION, SCHEDULING METHOD, AND WIRELESS TERMINAL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/117416
Kind Code:
A1
Abstract:
The variation of the received signal intensity of transmission data transmitted from a wireless terminal is suppressed to suppress reception quality degradation. A received signal intensity calculation means (1a) calculates the received signal intensity of transmission data transmitted by a wireless terminal (2a, 2b, …, 2n). A scheduler assigns the next wireless resource to a wireless terminal (2a, 2b, …, 2n) having a received signal intensity that shows the smallest variation from the received signal intensity of a currently assigned wireless terminal (2a, 2b, …, 2n). This enables a base station (1) to receive transmission data from the wireless terminal (2a, 2b, …, 2n) so that the received signal intensity becomes smooth, thereby suppressing the reception quality degradation.

Inventors:
KAWABATA KAZUO (JP)
KIRYU RYUSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/056326
Publication Date:
October 02, 2008
Filing Date:
March 27, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
KAWABATA KAZUO (JP)
KIRYU RYUSUKE (JP)
International Classes:
H04W72/12
Domestic Patent References:
WO2007007662A12007-01-18
WO2006043588A12006-04-27
Attorney, Agent or Firm:
HATTORI, Kiyoshi (Hachioji Azumacho Center Building9-8, Azuma-ch, Hachioji-shi Tokyo 82, JP)
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Claims:
 無線端末のスケジューリングを行う基地局において、
 前記無線端末が送信する送信データの受信信号強度を算出する受信信号強度算出手段と、
 現在割り当てた前記無線端末の前記受信信号強度から最も変化の小さい前記受信信号強度を有する前記無線端末に通信を割り当てるスケジューラと、
 を有することを特徴とする基地局。
 前記受信信号強度算出手段は、前記無線端末が送信するリクエスト信号を基に前記受信信号強度を算出することを特徴とする請求の範囲第1項記載の基地局。
 当該基地局と前記無線端末との距離を測定する距離測定手段をさらに有し、
 前記受信信号強度算出手段は、前記距離に基づいて前記受信信号強度を算出することを特徴とする請求の範囲第1項記載の基地局
 前記スケジューラは、さらに前記無線リソースの割り当て許容時間の制約が厳しい前記無線端末から前記無線リソースを割り当てることを特徴とする請求の範囲第1項記載の基地局。
 前記スケジューラは、さらにスケジューリングする無線端末数の多い方向へ前記無線リソースを割り当てていくことを特徴とする請求の範囲第1項記載の基地局。
 前記スケジューラは、さらに前記無線リソースの割り当て許容時間の制約が厳しい前記無線端末でかつその無線端末数の多い方向へ前記無線リソースを割り当てていくことを特徴とする請求の範囲第1項記載の基地局。
 無線端末のスケジューリングを行うスケジューリング方法において、
 前記無線端末が送信する送信データの受信信号強度を算出し、
 現在割り当てた前記無線端末の前記受信信号強度から最も変化の小さい前記受信信号強度を有する前記無線端末に通信を割り当てる、
 ことを特徴とするスケジューリング方法。
 送信割り当てを示すスケジューリング情報を受信する無線端末において、
 基地局から当該無線端末を含む無線端末が送信する送信データの受信信号強度に基づいて現在割り当てた無線端末の受信信号強度から最も変化の小さい前記受信信号強度を有する無線端末に送信割り当てをしたスケジューリング結果を受信し、
 そのスケジューリング結果を元にデータ送信を行う、
 ことを特徴とする無線端末。
Description:
基地局、スケジューリング方法 よび無線端末

 本発明は基地局、スケジューリング方法 よび無線端末に関し、特に無線端末のスケ ューリングを行う基地局、無線端末のスケ ューリングを行うスケジューリング方法、 よびこのスケジューリング結果に基づいて 作する無線端末に関する。

 携帯電話などの無線通信システムでは、 波の距離減衰およびフェージングにより、 信電波のレベルが大きく変動することが知 れている。また、基地局では、受信信号の ジタル処理のために、受信信号をA/D(Analog/Di gital)変換器によってアナログ-デジタル変換 るが、一般的にA/D変換器のダイナミックレ ジは小さいことが多い。そこで、基地局は A/D変換器のダイナミックレンジの拡大を目 として、一般的にAGC(Automatic Gain Control)を備 えている。

 図12は、基地局のブロック構成図である 図に示すように基地局は、AGC101、A/D変換器10 2、およびBB(Base Band)処理部103を有している。 AGC101は、アンテナで受信された受信信号の大 きさが一定範囲となるように利得制御をする 。A/D変換器102は、AGC101から出力される受信信 号をアナログ-デジタル変換する。BB処理部103 は、アナログ-デジタル信号変換された受信 号のベースバンド処理をする。

 上述したように、無線通信システムでは 受信信号強度が一定でない場合がある。そ で、A/D変換器102に入力される受信信号の出 範囲が一定範囲となるように、AGC101が受信 号の利得制御をする。これにより、A/D変換 102のダイナミックレンジの拡大を図ること できる。

 音声通話などの連続通信による受信信号 強度変化は、比較的緩やかである。また、C DMA(Code Division Multiple Access)などのパケット 送では、ユーザのデータ送信が同時に行わ るため、一部のユーザがデータをバースト 信しても、受信信号強度の変化は複数ユー の多重受信のため比較的緩やかである。こ ため、AGC101は、比較的大きな時定数で利得 御を行っている。

 図13は、受信信号の強度変化を示した図 ある。図には、音声通話などの連続通信に ける受信信号の強度変化が示してある。連 通信における受信信号の強度変化は、図に すように緩やかに変化する。このため、AGC10 1は、比較的大きな時定数で利得制御を行う とができる。

 図14は、ユーザのデータ送信のタイミン を示した図である。図には、CDMAでのユーザU 1~U100のデータ送信タイミングが示してある。 CDMAでは、ユーザU1~ユーザU100のデータ送信が 時に行われるため、一部のユーザがデータ バースト的に送信しても(図のユーザU2)、統 計的多重効果により、受信信号強度は大きく 変化しない。このため、AGC101は、比較的大き な時定数で利得制御を行うことができる。

 なお、従来、待ち受け時に複数のアンテナ 対応したAGC回路の利得値をそれぞれ異なら ることにより、各アンテナを異なる受信レ ルに設定することにより、受信開始時から 適なAGC回路の利得制御を短時間に実現する とが可能な無線通信装置が提供されている( 例えば、特許文献1参照)。

特開2005-278017号公報

 しかし、LTE(Long Term Evolution)などの次世 無線通信システムでは、1つの無線リソース( 共通リソース)を複数のユーザが時分割で使 することが想定されており、基地局での受 信号強度の変化は、1スロットごとに大きく 動することになる。そのため、従来の時定 の大きなAGCでは、受信信号強度の変化に利 制御が追従できず、受信品質が劣化すると う問題点があった。

 図15は、基地局と無線端末の位置関係の を示した図である。無線端末111~114は、基地 121に対し、図に示すように配置されている する。図中の括弧内の数字は、基地局121と 線端末111~114との距離を小さい順に示してい る。よって、図の例では、無線端末111と基地 局121との距離が最も小さく、無線端末114と基 地局121との距離が最も大きい。

 図16は、次世代無線通信システムにおけ 受信信号強度を示した図である。図には、 15で示した無線端末111~114からの受信信号強 が示してある。受信信号強度131は、無線端 111の受信信号強度を示している。受信信号 度132は、無線端末112の受信信号強度を示し いる。受信信号強度133は、無線端末113の受 信号強度を示している。受信信号強度134は 無線端末114の受信信号強度を示している。 信信号強度131~134の大きさは、図15で示した 線端末111~114と基地局121との距離に比例して る。

 なお、図の四角内の数字は、図15で示した 線端末111~114の符号を示し、受信信号強度131~ 134と無線端末111~114との対応関係を示してい 。
 基地局は、スケジューラによって、例えば ある周波数帯域を無線端末111~114に時分割で 割り当てる。無線端末111~114は、基地局のス ジューラによって割り当てられた周波数帯 を用い、データ送信を行う。図16の例の場合 、無線端末111~114は、図中四角内の数字の順 データ送信を行うことになる。

 LTEなどの次世代無線通信システムでは、1 つの無線リソース(例えば、周波数帯域)を複 の無線端末111~114が時分割で使用する。また 、単位時間あたりのユーザ多重数は少数(図16 の例では多重数1)である。そのため、基地局 の受信信号強度の変化は、図16に示すよう 、1スロットごとに大きく変化することにな 。

 図17は、AGCの追従不足による受信品質劣 を説明する図である。図には、1スロットご における受信信号強度141~143が示してある。 また、AGCの利得制御の追従変化151が示してあ る。

 図に示すように、スロット間の受信信号 度141~143が変化すると、その変化に応じて、 AGCの利得も変化する。AGCの利得変化は時定数 を持つため、図の追従変化151に示すように、 スロット間での受信信号強度141~143の変化に 従できない。

 そのため、図の領域161(図中左斜め上方向 の斜線が付された部分)では、A/D変換器のレ ル不足が生じ、受信品質が劣化する。また 図の領域162(図中左斜め上方向の斜線が付さ た部分)では、A/D変換器のレベル過多が生じ 、受信品質が劣化する。

 特に、図16で説明したように、LTEなどの 世代無線通信システムでは、受信信号強度 変化は、1スロットごとに大きく変化するの 、基地局での受信品質は大きく劣化する。

 本発明はこのような点に鑑みてなされた のであり、受信信号強度の変化を滑らかに 、受信品質の劣化を抑制することができる 地局、スケジューリング方法および無線端 を提供することを目的とする。

 本発明では上記問題を解決するために、 1に示すような無線端末2a,2b,…,2nのスケジュ ーリングを行う基地局1において、無線端末2a ,2b,…,2nが送信する送信データの受信信号強 を算出する受信信号強度算出手段1aと、現在 割り当てた無線端末2a,2b,…,2nの受信信号強度 から最も変化の小さい受信信号強度を有する 無線端末2a,2b,…,2nに通信を割り当てるスケジ ューラ1bと、を有することを特徴とする基地 1が提供される。

 このような基地局1によれば、現在無線リ ソースを割り当てた無線端末2a,2b,…,2nの受信 信号強度から、最も変化の小さい受信信号強 度を有する無線端末2a,2b,…,2nに通信を割り当 てる。

 これにより、基地局1は、無線端末2a,2b,… ,2nから、受信信号強度が滑らかに変化するよ うに送信データを受信することになる。

 本発明の基地局では、現在無線リソースを り当てた無線端末の受信信号強度から、最 変化の小さい受信信号強度を有する無線端 に通信を割り当てるようにした。
 これによって、基地局では、受信信号強度 滑らかになるように無線端末から送信デー を受信することになり、AGCは、受信信号強 の変化に追従して利得制御することが可能 なり、受信品質の劣化を抑制することがで る。

 本発明の上記および他の目的、特徴およ 利点は本発明の例として好ましい実施の形 を表す添付の図面と関連した以下の説明に り明らかになるであろう。

基地局の概要を説明する図である。 第1の実施の形態に係る基地局を用いた 無線通信システムを示した図である。 基地局のブロック構成図である。 受信信号強度TBのデータ構成例を示し 図である。 受信信号強度の変化が小さくなるよう スケジューリングしたときの受信信号強度 示した図である。 基地局と無線端末とのシーケンス図で る。 スケジューラの動作を示したフローチ ートである。 無線リソースの割り当て時間制約を説 する図である。 第2の実施の形態に係るスケジューラの 動作を示したフローチャートである。 第3の実施の形態に係るスケジューラ 動作を示したフローチャートである。 第4の実施の形態に係るスケジューラ 動作を示したフローチャートである。 基地局のブロック構成図である。 受信信号の強度変化を示した図である 。 ユーザのデータ送信のタイミングを示 した図である。 基地局と無線端末の位置関係の例を示 した図である。 次世代無線通信システムにおける受信 信号強度を示した図である。 AGCの追従不足による受信品質劣化を説 明する図である。

 以下、本発明の原理を図面を参照して詳細 説明する。
 図1は、基地局の概要を説明する図である。 図の(A)には、基地局1の概要および基地局1と 線通信する無線端末2a,2b,…,2nが示してある 図の(B)には、無線端末2a,2b,…,2nが送信する ータの基地局1での受信信号強度が示してあ る。

 基地局1は、受信信号強度算出手段1aおよび ケジューラ1bを有している。
 受信信号強度算出手段1aは、無線端末2a,2b, ,2nが送信する送信データの受信信号強度を 出する。

 スケジューラ1bは、次の無線リソースの り当てを、現在割り当てた無線端末2a,2b,…,2 nの受信信号強度から最も変化の小さい受信 号強度を有する無線端末2a,2b,…,2nに行う。

 例えば、現在無線端末2aに無線リソース 割り当てたとする。無線端末2aの受信信号強 度から、最も変化の小さい受信信号強度を有 する無線端末を無線端末2bとする。この場合 スケジューラ1bは、次の無線リソースの割 当てを無線端末2bにする。さらに、次回、ス ケジューラ1bは、無線端末2bの受信信号強度 ら、最も変化の小さい受信信号強度を有す 無線端末に無線リソースを割り当てること なる。

 このように、スケジューラ1bは、現在の 信信号強度から、最も変化の小さい受信信 強度を有する無線端末2a,2b,…,2nに無線リソ スを割り当てていく。これにより、基地局1 は、図の(B)に示すような受信信号強度で無 端末2a,2b,…,2nからの送信データを受信する とになる。すなわち、基地局1での受信信号 強度の変化は、図の(B)に示すように滑らかに 変化することになる。

 これにより、基地局1のAGCは、受信信号強度 の変化に追従して利得制御することが可能と なり、受信品質の劣化を抑制することができ る。
 次に、本発明の第1の実施の形態を図面を参 照して詳細に説明する。

 図2は、第1の実施の形態に係る基地局を いた無線通信システムを示した図である。 には、基地局10と、例えば、携帯電話である 無線端末20a,20b,…,20nとが示してある。基地局 10と無線端末20a,20b,…,20nは、例えば、LTEの無 通信システムに基づいて無線通信を行う。

 基地局10は、例えば、周波数帯域などの 線リソース(共通リソース)を時分割で無線端 末20a,20b,…,20nに割り当てる。無線端末20a,20b, ,20nは、基地局10のスケジュールに従って、 り当てられた周波数帯域を使用し、基地局1 0と時分割で無線通信を行う。

 基地局10は、各無線端末20a,20b,…,20nの送 するデータ信号の信号強度(受信信号強度)を 算出する。基地局10は、算出した受信信号強 に基づいて、無線端末20a,20b,…,20nのスケジ ーリングを行う。例えば、受信信号強度が らかに変化するように、無線端末20a,20b,…,2 0nのスケジューリングを行う。具体的には、 る無線端末に周波数帯域を割り当てた場合 次に周波数帯域を割り当てる無線端末は、 信信号強度の変化が小さい無線端末にする

 このように、受信信号強度が滑らかにな ように無線端末20a,20b,…,20nをスケジューリ グすることにより、AGCは、受信信号の変化 追従して利得制御を行うことがき、受信品 劣化を抑制することができる。

 図3は、基地局のブロック構成図である。 図に示すように基地局10は、受信信号強度算 部11、受信信号強度TB(TB:テーブル)12、およ スケジューラ13を有している。

 受信信号強度算出部11は、無線端末20a,20b, …,20nの受信信号強度を算出する。受信信号 度の算出には、例えば、以下の(1)~(4)に示す うな方法がある。

 (1)リクエスト信号の受信強度を受信信号 度とする。リクエスト信号とは、無線端末2 0a,20b,…,20nが基地局にデータ送信を要求する に送信する信号である。受信信号強度算出 11は、無線端末20a,20b,…,20nが送信するリク スト信号の受信強度を、無線端末20a,20b,…,20 nがデータ送信するときの受信信号強度とし 算出する。

 (2)上記(1)で算出した受信信号強度にオフ ット値を加算した値を受信信号強度とする 無線通信システムによっては、無線端末20a, 20b,…,20nは、データ送信する際に送信電力を 加させてデータ送信を行うものがある。例 ば、送信レートの大きい無線通信システム 場合、無線端末20a,20b,…,20nは、リクエスト 号より大きな送信電力でデータ送信を行う 受信信号強度算出部11は、無線通信システ で予めオフセット値(無線端末の電力増加分) が決まっている場合には、リクエスト信号か ら算出した受信信号強度に、そのオフセット 値を加算して受信信号強度とする。

 また、基地局10がスケジューリングの際 、無線端末20a,20b,…,20nに対し、データ送信 際のオフセット値を指示する場合もある。 の場合、受信信号強度算出部11は、リクエス ト信号から算出した受信信号強度に、無線端 末20a,20b,…,20nに指示するオフセット値を加算 して受信信号強度とする。

 (3)基地局10と無線端末20a,20b,…,20nとの距 を測定し、無線端末20a,20b,…,20nのデータ送 電力から距離減衰分を減算して、受信信号 度を算出する。なお、無線端末20a,20b,…,20n データ送信電力は固定値であり、基地局10は このデータ送信電力を予め認識している。

 (4)上記(3)で算出した受信信号強度にオフ ット値を加算した値を受信信号強度とする 上記(2)と同様、無線通信システムによって 、無線端末20a,20b,…,20nは、送信電力を増加 せてデータ送信を行うものがある。この場 、上記(3)で算出した受信信号強度にオフセ ト値を加算して受信信号強度とする。

 また、基地局10がスケジューリングの際 、無線端末20a,20b,…,20nに対し、データ送信 際のオフセット値を指示する場合もある。 の場合、受信信号強度算出部11は、上記(3)で 算出した受信信号強度に、無線端末20a,20b,…, 20nに指示するオフセット値を加算して受信信 号強度とする。

 上記の基地局10と無線端末20a,20b,…,20nとの 離の測定方法には、例えば、以下の(11)~(13) 示すような方法がある。
 (11)基地局10と無線端末20a,20b,…,20nとの間の 号の伝搬遅延時間より測定する。例えば、 地局10は、無線端末20a,20b,…,20nに対し、所 の信号を出力し、その応答信号を受信する での時間に基づいて、基地局10と無線端末20a ,20b,…,20nとの間の距離を測定する。

 (12)無線端末20a,20b,…,20nが送信電力値を基 地局10に通知する。基地局は、実際に受信し 信号の受信電力値と、通知された送信電力 との差分から距離を算出する。

 (13)GPS(Global Positioning System)などの位置情 が得られる機能を用いて端末の位置を把握 る。例えば、無線端末20a,20b,…,20nは、GPS機 を備え、現在地を基地局10に通知する。基 局10は、無線端末20a,20b,…,20nから通知を受け た現在地から無線端末20a,20b,…,20nとの間の距 離を算出する。

 受信信号強度算出部11は、上記(1)~(4)の方法 算出した無線端末20a,20b,…,20nの受信信号強 を受信信号強度TB12に格納する。
 図4は、受信信号強度TBのデータ構成例を示 た図である。図に示すように受信信号強度T B12は、ユーザ番号の欄と受信信号強度の欄と を有している。ユーザ番号の欄には、無線端 末20a,20b,…,20nを識別するための番号が格納さ れる。受信信号強度の欄には、各無線端末20a ,20b,…,20nの受信信号強度が格納される。受信 信号強度TB12は、例えば、RAM(Random Access Memory )などのメモリによって実現される。

 図3の説明に戻る。スケジューラ13は、受 信号強度TB12の受信信号強度に基づいて、無 線端末20a,20b,…,20nのスケジューリングを行う 。スケジューラ13は、次の無線リソースの割 当てを、現在割り当てた無線端末20a,20b,…,2 0nの受信信号強度から、最も変化の小さい受 信号強度の無線端末20a,20b,…,20nにする。

 例えば、図4において、ユーザ番号1の無 端末に無線リソースを割り当てたとする。 ケジューラ13は、受信信号強度の最も変化の 小さいユーザ番号3の無線端末を次に割り当 ることになる。

 図5は、受信信号強度の変化が小さくなる ようにスケジューリングしたときの受信信号 強度を示した図である。図には、無線端末20a ,20b,…,20nの受信信号強度が示してある。

 スケジューラ13は、受信信号強度の変化 小さくなるように無線リソースを無線端末20 a,20b,…,20nに割り当てていく。このとき、ス ジューラ13は、例えば、受信信号強度が小さ くなる方向で無線端末20a,20b,…,20nに無線リソ ースを割り当てていく。そして、最小の受信 信号強度の無線端末に無線リソースを割り当 てた場合には、今度は、受信信号強度が大き くなる方向で無線端末20a,20b,…,20nに無線リソ ースを割り当てていく。従って、受信信号強 度は、図5に示すように図16に比べて滑らかに 変化する。

 図6は、基地局と無線端末とのシーケンス図 である。基地局10と無線端末20a,20b,…,20nは、 下のステップに従ってデータの送受信を行 。
 ステップS1において、無線端末20a,20b,…,20n 、基地局10に対しデータ送信の要求を行うた め、基地局10に送信リクエストを送信する。

 ステップS2において、基地局10は、無線端 末20a,20b,…,20nから送信リクエストを受信する と、無線端末20a,20b,…,20nのスケジューリング を行う。基地局10は、無線端末20a,20b,…,20nに し、割り当て情報(スケジューリング結果) 送信する。

 ステップS3において、無線端末20a,20b,…,20n 、基地局10のスケジューリング結果に従い、 基地局10に対しデータ送信を行う。
 なお、受信信号強度算出部11は、上記(1),(2) 方法に従って受信信号強度を算出する場合 上記ステップS1のリクエスト信号に基づい 、受信信号強度を算出する。そして、算出 た受信信号強度を受信信号強度TB12に格納す 。

 また、受信信号強度算出部11は、上記(3),( 4)の方法に従って受信信号強度を算出する場 、上記(11)~(13)の方法に基づいて、基地局10 無線端末20a,20b,…,20nとの距離を測定し、受 信号強度を算出する。そして、算出した受 信号強度を受信信号強度TB12に格納する。

 基地局10のスケジューラ13は、受信信号強 度T12に格納された受信信号強度に基づいて、 無線端末20a,20b,…,20nのスケジューリングを行 う。以下、ステップS2のスケジューリングに いて詳細に説明する。

 図7は、スケジューラの動作を示したフロ ーチャートである。基地局10のスケジューラ 、以下のステップに従って無線端末20a,20b, ,20nのスケジューリングを行う。

 ステップS11において、基地局10のスケジ ーラ13は、受信信号強度TB12を参照し、直前 無線リソースを割り当てていたユーザ(無線 末)の受信信号強度に近い受信信号強度を有 し、送信すべきデータを有するユーザが存在 するか判断する。

 スケジューラ13は、直前割り当てユーザ 近い受信信号強度を有し、送信すべきデー を有するユーザが存在していた場合、ステ プS12へ進む。直前割り当てユーザに近い受 信号強度を有し、送信すべきデータを有す ユーザが存在していない場合、ステップS11 処理を繰り返す。

 ステップS12において、スケジューラ13は、 前のユーザの受信信号強度に近い受信信号 度を有し、送信すべきデータを有するユー に無線リソースを割り当てる。
 ステップS13において、スケジューラ13は、 線リソースを割り当てたユーザの受信信号 度を、例えば、RAMなどのメモリに保存する これにより、スケジューラ13は、再びステッ プS11の処理を実行するときには、RAMに保存さ れた受信信号強度を用いて、次に受信信号強 度の最も変化の小さいユーザの有無を判断す る。

 このように、基地局10は、現在無線リソ スを割り当てている無線端末20a,20b,…,20nの 信信号強度から、最も変化の小さい受信信 強度を有する無線端末20a,20b,…,20nに、次回 無線リソースを割り当てるようにした。

 これによって、基地局10では、送信デー を受信信号強度が滑らかになるように無線 末20a,20b,…,20nから受信することになり、AGC 、受信信号強度の変化に追従して利得制御 ることが可能となり、受信品質の劣化を抑 することができる。

 次に、本発明の第2の実施の形態を図面を 参照して詳細に説明する。第1の実施の形態 は、スケジューラ13は、受信信号強度の変化 の小さいユーザに次の無線リソースを割り当 てていた。しかし、QoS(Quality of Service)など よっては、優先的に無線リソースが割り当 られなければならないユーザも存在する。 こで、第2の実施の形態では、時間制約のあ ユーザには、優先的に無線リソースを割り てるようにする。

 第2の実施の形態に係る基地局のスケジュ ーラは、スケジューラ13の機能を有するとと に、さらに、無線リソースの割り当て時間 制約が厳しい無線端末に無線リソースを優 的に割り当てる。例えば、スケジューラは 割り当て許容時間のしきい値を持つ。スケ ューラは、このしきい値より小さい許容時 を有する無線端末内で、受信信号強度の変 の小さい無線端末に無線リソースを割り当 る。

 図8は、無線リソースの割り当て時間制約 を説明する図である。図の横軸は、受信信号 強度を示す。縦軸は、割り当て許容時間を示 す。図の数字は、無線端末のユーザ番号を示 す。黒丸は、現在、無線リソースが割り当て られている無線端末を示している。

 縦軸は、例えば、上に行くほどQoSのサー ス品質が低く、下に行くほどQoSのサービス 質が高い。従って、図のグラフの下側に存 する無線端末ほど、許容時間の制約が厳し 、優先的に無線リソースが割り当てられな ればならない。例えば、図の例では、ユー 番号2,5の無線端末は、許容時間の制約が厳 く、優先的に無線リソースが割り当てられ べきである。また、ユーザ番号1の無線端末 は、許容時間の制約が緩く、優先的に無線リ ソースを割り当てる必要はない。

 図8の例では、しきい値より小さい許容時 間を有する無線端末は、ユーザ番号2,5である 。スケジューラは、ユーザ番号2,5の無線端末 内で、スケジューリングを行う。直前に無線 リソースが割り当てられていた無線端末(図 黒丸)から、受信信号強度の最も変化の小さ 無線端末は、ユーザ番号5の無線端末である 。従って、この場合、スケジューラは、ユー ザ番号5の無線端末に無線リソースを割り当 ることになる。次いで、ユーザ番号2の無線 末に無線リソースを割り当てることになる

 図9は、第2の実施の形態に係るスケジュ ラの動作を示したフローチャートである。 地局のスケジューラは、以下のステップに づいて無線端末のスケジューリングを行う

 ステップS21において、スケジューラは、 り当て許容時間のしきい値以下のユーザで 直前割り当てユーザの受信信号強度に近く 送信すべきデータを有するユーザが存在す か判断する。しきい値以下で、直前割り当 ユーザの受信信号強度に近く、送信すべき ータを有するユーザが存在する場合、ステ プS23へ進む。しきい値以下で、直前割り当 ユーザの受信信号強度に近く、送信すべき ータを有するユーザが存在しない場合、ス ップS22へ進む。

 ステップS22において、スケジューラは、 り当て許容時間のしきい値より大きいユー で、直前割り当てユーザの受信信号強度に く、送信すべきデータを有するユーザが存 するか判断する。しきい値より大きく、直 割り当てユーザの受信信号強度に近く、送 すべきデータを有するユーザが存在する場 、ステップS23へ進む。しきい値より大きく 直前割り当てユーザの受信信号強度に近く 送信すべきデータを有するユーザが存在し い場合、ステップS21へ進む。

 ステップS23において、スケジューラは、直 のユーザの受信信号強度に近い受信信号強 を有し、送信すべきデータを有するユーザ 無線リソースを割り当てる。
 ステップS24において、スケジューラは、無 リソースを割り当てたユーザの受信信号強 を、例えば、RAMなどのメモリに保存する。 れにより、スケジューラは、再びステップS 21の処理を実行するときには、RAMに保存され 受信信号強度を用いて、次に受信信号強度 最も変化の小さいユーザの有無を判断する

 このように、基地局は、割り当て許容時 の厳しいユーザから無線リソースを割り当 ていくようにした。これにより、受信信号 度を滑らかに変化させるとともに、QoSなど 先度の高いユーザに優先的に割り当てるこ が可能となる。

 次に、本発明の第3の実施の形態を図面を 参照して詳細に説明する。第3の実施の形態 は、基地局は、現在無線リソースを割り当 ているユーザから見て、割り当てるべきユ ザ数の多い方向へ、受信信号強度の変化が さい順に割り当てる。

 例えば、図8の例において、直前割り当て のユーザ(図中黒丸)から見て、受信信号強度 大きいユーザ(ユーザ番号1,2,4)の方が、受信 信号強度が小さいユーザ(ユーザ番号3,5)より が多い。この場合、次の割り当ては、スケ ューリングするユーザ数の多い方向へと進 (図中では受信信号強度が大きくなる方向) ユーザ番号1のユーザとなる。ただし、この 明では、割り当て許容時間は無視している( 全ユーザは同じ時間制約としている)。

 図10は、第3の実施の形態に係るスケジュ ラの動作を示したフローチャートである。 地局のスケジューラは、以下のステップに づいて無線端末のスケジューリングを行う

 ステップS31において、スケジューラは、 信信号強度を参照し、直前に無線リソース 割り当てていたユーザの受信信号強度に近 受信信号強度を有し、送信すべきデータを するユーザが存在するか判断する。

 スケジューラは、直前割り当てユーザに い受信信号強度を有し、送信すべきデータ 有するユーザが存在していた場合、ステッ S32へ進む。直前ユーザに近い受信信号強度 有し、送信すべきデータを有するユーザが 在していない場合、ステップS31の処理を繰 返す。

 ステップS32において、スケジューラは、 線リソースを割り当てるべきユーザ数の多 方向で、直前割り当てユーザに近い受信信 強度を有するユーザに無線リソースを割り てる。

 ステップS33において、スケジューラは、 線リソースを割り当てたユーザの受信信号 度を、例えば、RAMなどのメモリに保存する これにより、スケジューラは、再びステッ S31の処理を実行するときには、RAMに保存さ た受信信号強度を用いて、次に受信信号強 の最も変化の小さいユーザの有無を判断す 。

 なお、上記処理では、各ユーザが保有す 送信すべきデータが無くなっていくので、 ユーザに無線リソースの割り当てが行われ ことになる。また、最後に無線リソースを り当てられた受信信号強度TB内のユーザは 割り当てが行われたユーザの中で最も大き 受信信号強度を持ったユーザか、または、 も小さな受信信号強度を持ったユーザであ 。従って、スケジューラが次回新たな受信 号強度TBの中のユーザでスケジューリングを 行うときは、前述のユーザの受信信号強度を 起点として、最も変化の小さい受信信号強度 を持ったユーザに無線リソースを割り当てる 。このとき、ユーザ数の多い方向のユーザに 次の無線リソースを割り当てることになる。

 このように、ユーザ数の多い方向のユー へ無線リソースを割り当てていくことによ 、受信信号強度が滑らかにつながる確率を くすることが可能となり、AGCは、受信信号 度の変化に追従して利得制御することが可 となり、受信品質の劣化を抑制することが きる。

 次に、本発明の第4の実施の形態を図面を 参照して詳細に説明する。第4の実施の形態 は、ユーザに割り当て時間の制約がある場 で、かつ、現在無線リソースを割り当てて るユーザから見て、割り当てるべきユーザ の多い方向へ、受信信号強度の変化が小さ 順に割り当てる。すなわち、第4の実施の形 では、第3の実施の形態で説明した基地局の スケジューリングに、第2の実施の形態で説 した割り当て許容時間の条件が加わる。

 図11は、第4の実施の形態に係るスケジュ ラの動作を示したフローチャートである。 地局のスケジューラは、以下のステップに づいて無線端末のスケジューリングを行う

 ステップS41において、スケジューラは、 り当て許容時間のしきい値以下のユーザで 直前割り当てユーザの受信信号強度に近く 送信すべきデータを有するユーザが存在す か判断する。しきい値以下で、直前割り当 ユーザの受信信号強度に近く、送信すべき ータを有するユーザが存在する場合、ステ プS43へ進む。しきい値以下で、直前割り当 ユーザの受信信号強度に近く、送信すべき ータを有するユーザが存在しない場合、ス ップS42へ進む。

 ステップS42において、スケジューラは、 り当て許容時間のしきい値より大きいユー で、直前割り当てユーザの受信信号強度に く、送信すべきデータを有するユーザが存 するか判断する。しきい値より大きく、直 割り当てユーザの受信信号強度に近く、送 すべきデータを有するユーザが存在する場 、ステップS43へ進む。しきい値より大きく 直前割り当てユーザの受信信号強度に近く 送信すべきデータを有するユーザが存在し い場合、ステップS41へ進む。

 ステップS43において、スケジューラは、 線リソースを割り当てるユーザ数の多い方 のユーザで、直前割り当てユーザに近い受 信号強度を有するユーザに無線リソースを り当てる。

 ステップS44において、スケジューラは、 線リソースを割り当てたユーザの受信信号 度を、例えば、RAMなどのメモリに保存する これにより、スケジューラは、再びステッ S41の処理を実行するときには、RAMに保存さ た受信信号強度を用いて、次に受信信号強 の最も変化の小さいユーザの有無を判断す 。

 このように、ユーザに割り当て時間の制 がある場合で、ユーザ数の多い方向のユー へ無線リソースを割り当てていく場合でも 受信信号強度が滑らかにつながる確率を高 することが可能となり、AGCは、受信信号強 の変化に追従して利得制御することが可能 なり、受信品質の劣化を抑制することがで る。

 上記については単に本発明の原理を示す のである。さらに、多数の変形、変更が当 者にとって可能であり、本発明は上記に示 、説明した正確な構成および応用例に限定 れるものではなく、対応するすべての変形 および均等物は、添付の請求項およびその 等物による本発明の範囲とみなされる。

符号の説明

 1 基地局
 1a 受信信号強度算出手段
 1b スケジューラ
 2a,2b,…,2n 無線端末