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Patent Searching and Data


Title:
BATTERY ELECTRODE MANUFACTURING METHOD AND BATTERY ELECTRODE MANUFACTURING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/081779
Kind Code:
A1
Abstract:
The amount of paint for forming a porous heat-resistant layer supplied to the peripheral surface of a gravure roll is partially removed and adjusted by a blade so provided as to be in contact with the peripheral surface. A resin blade is used as the blade. The position in which the blade is in contact with the peripheral surface of the gravure roll is varied with the wear of the resin blade. With this, it is prevented that the amount of paint removed from the peripheral surface of the gravure roll is varied, and thus the excessive amount of paint supported on the peripheral surface of the gravure roll is precisely removed. A substantially constant amount of paint is transferred from the peripheral surface of the gravure roll to the surface of the electrode, and consequently a porous heat-resistant layer having a substantially uniform thickness can be stably formed an industrial scale.

Inventors:
HAYASHI, Tetsuya (())
林 徹也 (())
MOTOI, Akira (())
Application Number:
JP2007/074837
Publication Date:
July 10, 2008
Filing Date:
December 25, 2007
Export Citation:
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Assignee:
Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. (1006, Oaza Kadoma Kadoma-sh, Osaka 01, 5718501, JP)
松下電器産業株式会社 (〒01 大阪府門真市大字門真1006番地 Osaka, 5718501, JP)
HAYASHI, Tetsuya (())
林 徹也 (())
International Classes:
H01M4/04
Attorney, Agent or Firm:
ISHII, Kazuo et al. (Kitahama-Yamamoto Building, 3-6 Kitahama 2-chome,Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 41, 5410041, JP)
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Claims:
 周面に複数条の溝が形成されたグラビアロールを回転させながら、グラビアロールの周面に多孔質耐熱層形成用塗料を供給して担持させる工程と、
 一端がグラビアロール周面に当接するように設けられる樹脂製ブレードにより、グラビアロール周面に担持される前記塗料の過剰分を除去する工程と、
 樹脂製ブレードのグラビアロール周面に対する当接位置を変更して、グラビアロール周面に担持される前記塗料の量を制御する工程と、
 電極をグラビアロールの回転方向とは反対方向に走行させる工程と、
 電極表面をグラビアロール周面に接触させて、グラビアロール周面に担持される前記塗料を電極表面に転写する工程とを含む電池用電極の製造方法。
 電極芯材と活物質層とを含む電極の表面に多孔質耐熱層を形成する電池用電極製造装置であって、
 多孔質耐熱層形成用塗料を貯留する塗料槽と、
 周面に複数条の溝が形成され、周面の少なくとも一部が塗料槽に貯留される前記塗料中に浸漬するようにかつ回転駆動可能に設けられ、周面に担持した前記塗料を電極表面に転写するグラビアロールと、
 一端がグラビアロール周面に当接するように設けられ、グラビアロール周面に担持される前記塗料の過剰分を除去する樹脂製ブレードと、
 樹脂製ブレードを保持しかつ往復動可能に設けられ、樹脂製ブレードのグラビアロール周面に対する当接位置を変更するブレード保持手段と、
 電極をグラビアロールの回転方向とは反対方向に走行させるとともに、電極の表面をグラビアロール周面に接触させる電極走行手段と、
 電極表面に転写される前記塗料を乾燥させて、多孔質耐熱層を形成する乾燥手段と、
 グラビアロール周面から電極表面に転写される前記塗料の量を検知する検知手段と、
 検知手段による検知結果に応じて、ブレード保持手段を往復動させる制御手段と、
を含む電池用電極製造装置。
 ブレード保持手段は、樹脂製ブレードを保持するブレード保持部と、ブレード保持部を回転可能に支持する支軸と、支軸を鉛直方向に上下動させる支軸移動手段とを含み、かつ
 制御部は、検知手段による検知結果に応じて、支軸移動手段により支軸を鉛直方向に上下動させることによりブレード保持手段を鉛直方向に上下動させる請求項2に記載の電池用電極製造装置。
Description:
電池用電極の製造方法および電 用電極製造装置

 本発明は、電池用電極の製造方法および 池用電極製造装置に関する。より詳しくは 本発明は主に、電極表面に設けられる多孔 耐熱層形成用塗料の塗布方法の改良に関す 。

 電子機器のポータブル化、コードレス化 進むにつれて、軽量でかつ高エネルギー密 を有する非水電解質二次電池を電子機器の 源として用いることが要望されている。実 に、非水電解質二次電池を電源とする電子 器の種類が顕著に増加しつつある。非水電 質二次電池を民生用の電子機器に用いる場 、解決すべき課題の1つとして、非水電解質 二次電池では活物質に反応性の高いリチウム を使用することから、短絡による発熱量が他 の市販電池よりも多いことが挙げられる。す なわち、非水電解質二次電池では、短絡によ って正極と負極とが直接接触すると発熱が起 こり、正極と負極とを隔てるセパレータであ る樹脂製多孔質膜が短絡箇所を中心にして溶 融し、正極と負極との接触面積が増加する。 その結果、短絡箇所が拡大して、過熱状態に なるおそれがある。このため、セパレータと ともに、耐熱性樹脂および無機酸化物を主成 分とする多孔質耐熱層を用い、万一短絡が発 生しても短絡箇所の拡大による過熱を防止す る技術が汎用されている。

 多孔質耐熱層は、正極や負極といった電 の表面に設けられ、電池の設計容量を損な ないように、厚さが2~10μm程度に調整されて いる。このような厚さが極めて小さい層を形 成する方法としては、グラビア法が好ましい 。グラビア法は、複数条の溝が形成されたグ ラビアロールの周面に、多孔質耐熱層の前駆 体である塗料を供給し、この塗料をグラビア ロール周面から電極表面に転写する方法であ る。グラビアロール周面に供給される塗料は 、溝に沿ってグラビアロールの周面に拡がる 。ここで、電極の走行方向とグラビアロール の回転方向とを逆向きに設定することにより 、電極表面に塗布される塗膜の厚さを精密に 制御することが可能になり、厚さの薄い塗膜 を形成できる。

 また、グラビアロール周面に当接するよ にブレードを設ける技術が提案されている( たとえば、特許文献1~3参照)。このようなブ ードを設けることにより、グラビアロール 面に拡がる塗料の過剰分を除去できるので グラビアロール周面における塗料の量を正 に調整できる。したがって、電極表面に塗 される塗膜の厚さを、より一層精密に制御 きる。

 しかしながら、特許文献2および特許文献 3では、金属製ブレードが用いられている。 属製ブレードを長期にわたってグラビアロ ルに当接させると、金属製ブレードの磨耗 より金属粉が発生し、グラビアロール周面 付着するおそれがある。この金属粉は、グ ビアロール周面に担持される塗料中に混入 、電極表面に転写され、最終的に多孔質耐 層の表面などに付着することがある。とこ で、多孔質耐熱層が形成される電極は、樹 などからなるセパレータを介して、異なる 性を有する他の電極と重ね合わされて、発 要素である電極群を構成する。このような 極群において、多孔質耐熱層に金属粉が付 していると、電極群内部に導電性を有する 物が混入していることになる。これは、セ レータを部分的に破壊して電極同士を電極 内部で電気的に導通させる現象である短絡 引き起こす原因になりかねない。したがっ 、特許文献2および特許文献3の技術は、電池 用電極を作製するにあたり、電極表面に多孔 質耐熱層を形成することには採用できない。

 上記のような観点から、電池用電極の製造 グラビア法を利用する際には、ブレードの 質を樹脂などの絶縁性材料にし、ブレード 磨耗してその破片が電極群内部に混入して 、短絡を引き起こさないように配慮する必 がある。
 一方、特許文献1では、ブレードの材質に関 する記述がないので、樹脂製ブレードの使用 を示唆しているとも解釈できる。しかしなが ら、単に樹脂製ブレードを使用するだけでは 、樹脂製ブレードの磨耗が進むにつれて、グ ラビアロール周面に担持される塗料の過剰分 を精度良く除去することが困難になる。

 樹脂製ブレードは、全体がやや撓むように その先端をグラビアロール周面に当接させ のが一般的である。これにより、樹脂製ブ ード先端とグラビアロール周面との接触面 が小さくなり、塗料の過剰分を精度良く連 的に除去できる。ところが、樹脂製ブレー 先端の磨耗が進むと、樹脂製ブレードの撓 が少なくなるとともに、樹脂製ブレード先 とグラビアロール周面との接触面積が大き なる。その結果、過剰分よりも多くの塗料 除去され、電極表面への塗布量が設定量よ も次第に減少し、最終的に形成される多孔 耐熱層の厚さが薄くなる。多孔質耐熱層は 電極間に形成されることから、電極間の距 を決定する一因となり、電極間距離は最終 に得られる電池の電池性能に大きな影響を ぼす。したがって、多孔質耐熱層の厚さが 少すると、電池の電池性能にばらつきが生 るのを避け得ない。

特開2001-179151号公報

特開2000-202350号公報

特開2003-276156号公報

 本発明の目的は、ブレードを備えるグラ アロールを利用して電極表面に多孔質耐熱 を形成するに際し、ブレードの磨耗が起こ ても、グラビアロール周面に担持される多 質耐熱層形成用塗料の過剰分を精度良く除 できる電池用電極の製造方法および電池用 極製造装置を提供することである。

 本発明は、周面に複数条の溝が形成された ラビアロールを回転させながら、グラビア ールの周面に多孔質耐熱層形成用塗料を供 して担持させる工程と、
 一端がグラビアロール周面に当接するよう 設けられる樹脂製ブレードにより、グラビ ロール周面に担持される前記塗料の過剰分 除去する工程と、
 樹脂製ブレードのグラビアロール周面に対 る当接位置を変更して、グラビアロール周 に担持される前記塗料の量を制御する工程 、
 電極をグラビアロールの回転方向とは反対 向に走行させる工程と、
 電極表面をグラビアロール周面に接触させ 、グラビアロール周面に担持される前記塗 を電極表面に転写する工程と、を含む電池 電極の製造方法に係る。

 また、本発明は、電極芯材と活物質層とを む電極の表面に多孔質耐熱層を形成する電 用電極製造装置であって、
 多孔質耐熱層形成用塗料を貯留する塗料槽 、
 周面に複数条の溝が形成され、周面の少な とも一部が塗料槽に貯留される前記塗料中 浸漬するようにかつ回転駆動可能に設けら 、周面に担持した前記塗料を電極表面に転 するグラビアロールと、
 一端がグラビアロール周面に当接するよう 設けられ、グラビアロール周面に担持され 前記塗料の過剰分を除去する樹脂製ブレー と、
 樹脂製ブレードを保持しかつ往復動可能に けられ、樹脂製ブレードのグラビアロール 面に対する当接位置を変更するブレード保 手段と、
 電極をグラビアロールの回転方向とは反対 向に走行させるとともに、電極の表面をグ ビアロール周面に接触させる電極走行手段 、
 電極表面に転写される前記塗料を乾燥させ 、多孔質耐熱層を形成する乾燥手段と、
 グラビアロール周面から電極表面に転写さ る前記塗料の量を検知する検知手段と、
 検知手段による検知結果に応じて、ブレー 保持手段を往復動させる制御手段と、
を含む電池用電極製造装置に係る。

 本発明の電池用電極製造装置では、ブレ ド保持手段が、樹脂製ブレードを保持する レード保持部と、ブレード保持部を回転可 に支持する支軸と、支軸を鉛直方向に上下 させる支軸移動手段とを含み、かつ制御部 、検知手段による検知結果に応じて、支軸 動手段により支軸を鉛直方向に上下動させ ことによりブレード保持手段を鉛直方向に 下動させることが好ましい。

 本発明によれば、グラビアロールと、樹脂 ブレードとを利用して、電極表面に多孔質 熱層形成用塗料を塗布するに際し、長期的 使用により樹脂製ブレードが磨耗しても、 ラビアロール表面に担持される塗料の過剰 が精確に除去され、電極への塗料の塗布量 精度良く制御できる。電極表面には、設定 れた厚さとほぼ同じ厚さを有する多孔質耐 層を安定的に形成できる。したがって、最 的に得られる電池の電池性能にばらつきを じることがなく、ほぼ一定の性能を有する 池を工業的規模で安定的に製造できる。
 また、1つの多孔質耐熱層における厚さのば らつきも非常に少なくなる。したがって、短 絡が拡大するのを防止する機能が多孔質耐熱 層全体においてほぼ同じ水準で、しかも高水 準で発現する。

 また、本発明では樹脂製ブレードを使用し いるので、多孔質耐熱層の表面などに金属 などの導電性異物が付着することがない。 たがって、最終的に得られる電池は、短絡 発生し難くなっている。
 すなわち、本発明の方法および装置により 表面に多孔質耐熱層が形成された電極を用 れば、性能にばらつきがなく、高性能で、 絡が発生し難く、たとえ短絡が発生しても 絡の拡大が確実に防止される電池を、工業 規模で安定的に製造できる。

本発明の実施形態の1つである電池用電 極製造装置の構成を模式的に示す縦断面図で ある。 従来技術における多孔質耐熱層形成用 料の塗布量の経時変化を示すグラフである 本発明における多孔質耐熱層形成用塗 の塗布量の経時変化を示すグラフである。 図2および図3に示すポイントαにおける 、グラビアロール周面に対するブレードの当 接状態を部分的に拡大して模式的に示す縦断 面図である。 図2および図3に示すポイントβにおける 、グラビアロール周面に対するブレードの当 接状態を部分的に拡大して模式的に示す縦断 面図である。 図3に示すポイントγにおける、グラビ ロール周面に対するブレードの当接状態を 分的に拡大して模式的に示す縦断面図であ 。

 図1は、本発明の実施形態の1つである電池 電極製造装置1の構成を模式的に示す縦断面 である。
 電池用電極製造装置1は、塗料槽11、グラビ ロール12、樹脂製ブレード13、ブレード保持 手段14、電極走行手段15、乾燥手段16、検知手 段17および制御手段18を含み、本発明の電池 電極の製造方法を実施する。

 塗料槽11は、多孔質耐熱層形成用塗料2(以 下「塗料2」とする)を貯留する容器状部材で る。塗料2は、融点または熱分解温度が200℃ を大きく上回る材料の少なくとも1つと、有 溶媒とを含むことが好ましい。融点または 分解温度が200℃を大きく上回る材料として 、たとえば、ボリテトラフルオロエチレン(P TFE)、ポリイミド、ポリアミドなどの耐熱性 脂、アルミナ、マグネシアなどの無機酸化 などが挙げられる。さらに、ポリフッ化ビ リデン(PVDF)、アクリルモノマーを含むゴム 子(たとえば、商品名:BM-500B、日本ゼオン(株) 製)などの結着材の少なくとも1つを塗料2に含 有させても良い。これらの結着材は、電極3 、塗料2を乾燥させることにより形成される 孔質耐熱層4との密着性を向上させる。また 、これらの結着材は、適度な耐熱性を有する ほか、電解液に対する膨潤性が低い。したが って、これらの結着材を多孔質耐熱層4に含 させることにより、電池中において多孔質 熱層4の空隙が保持され、イオン伝導性を維 できるという利点が得られる。有機溶媒と ては、上記の耐熱性樹脂、無機酸化物、結 材などを溶解または分散できるものであれ 特に制限されないが、たとえば、N-メチル-2 -ピロリドン(NMP)などが挙げられる。

 グラビアロール12は、周面12aに図示しな 複数条の溝が形成され、周面12aの少なくと 一部が塗料槽11に貯留される塗料2中に浸漬 るように設けられる。また、グラビアロー 12は、図示しない駆動手段により、軸線回り に矢符25の方向に回転駆動可能に設けられて る。矢符25の回転方向は、後記する電極走 手段11による電極3の走行方向、すなわち矢 26の方向とは反対方向になる。グラビアロー ル12は、周面12aの少なくとも一部が塗料槽11 貯留される塗料2中に浸漬されているので、 れ自体の回転に伴って、その周面12aに塗料2 が供給される。供給された塗料2は、周面12a 溝に沿って周面12a全面に行き渡り、周面12a 担持される。グラビアロール12には、従来か ら用いられる一般的なグラビアロールを使用 できる。

 このように、グラビアロール12を回転させ がら、塗料2中に浸漬することにより、本発 の電池用電極の製造方法における、グラビ ロール12の周面12aに塗料2を担持させる工程 行われる。
 グラビアロール12の周面12aに担持される塗 2は、後記する電極走行手段11による電極3の ラビアロール周面12aとの接触部分において 電極3表面に転写される。

 樹脂製ブレード13は、一端がグラビアロ ル12の周面12aに当接し、かつ他端がブレード 保持部材14により保持されるように設けられ 板状部材である。より具体的には、樹脂製 レード13のグラビアロール周面12aに当接す 先端部は、グラビアロール12の回転方向であ る矢符25の方向に撓むように当接している。 脂製ブレード13は、グラビアロール12の周面 12aに担持される塗料2の過剰分を連続的に除 する。樹脂製ブレード13を、塗料2を周面12a 担持して回転するグラビアロール12に対して 当接することにより、本発明の電池用電極の 製造方法における、塗料2の過剰分を連続的 除去する工程が行われる。

 樹脂製ブレード13を構成する合成樹脂と ては特に制限されないが、たとえば、電極3 活物質層3bにおいて結着材に常用される合 樹脂を用いるのが好ましい。これによって 樹脂ブレード13の一部が磨耗して塗料2中に 入しても、最終的に得られる電池の電池性 に悪影響を及ぼすことが非常に少なくなる 活物質層用の結着材としては、たとえば、 リエチレンテレフタレートなどのポリエス ル類、ポリプロピレンなどのポリオレフィ 類などが挙げられる。樹脂製ブレード13の厚 さは特に制限されないが、好ましくは0.5mm程 である。

 ブレード保持手段14は、樹脂製ブレード13を 保持するとともに、樹脂製ブレード13のグラ アロール周面12aに対する当接位置を変更す 。このとき、厳密には、樹脂製ブレード13 グラビアロール周面12aに対する当接位置だ でなく、樹脂製ブレード13自体のグラビアロ ール周面12aに対して当接する部位をも変更す ることがある。これによって、樹脂ブレード 13の先端が磨耗しても、塗料2の過剰分を精度 良くかつ連続的に除去できる。その結果、電 極3表面に形成される多孔質耐熱層4の厚さを ぼ一定にすることや、多孔質耐熱層4の厚さ を段階的に精度良く変化させることが可能に なる。多孔質耐熱層4の厚さをほぼ一定にす 場合は、工業的に量産に適している。また 多孔質耐熱層4の厚さを段階的に変化させる 合は、試作検討に適している。
 ブレード保持手段14により樹脂製ブレード13 の当接位置および/または当接部位を変更す ことにより、本発明の電池用電極の製造方 における、グラビアロール周面12aに担持さ る塗料2の量を制御する工程が行われる。

 本実施の形態では、ブレード保持手段14 、ブレード保持部21、支軸22および支軸移動 段23を含む。ブレード保持部21は、一端が樹 脂製ブレード13を保持しかつ他端が支軸22に 続されている。支軸22は、該支軸22を中心に て、ブレード保持部21を回転可能に支持す 。これにより、樹脂製ブレード13のグラビア ロール周面12aに対する当接位置および/また 当接部分を一層精密に制御できる。より具 的には、支軸22を中心にして、回転動作によ り樹脂製ブレード13を上下動させることがで る。なお、本実施の形態では、ブレード保 部21は、支軸22により回転可能に支持されて いるが、それに限定されず、支軸22に固定さ ていても良い。その場合でも、支軸移動手 23により、支軸22がグラビアロール周面12aに 対して近接するように支軸22を移動させると 樹脂製ブレード13の撓みにより樹脂製ブレ ド13のグラビアロール周面12aに対する当接面 積ひいては塗料2の除去量を調整できる。

 支軸移動手段23は、後記する制御手段18か らの制御信号を受けて、支軸22を鉛直方向に 下動させる。支軸22の上下動に伴って、ブ ード保持部21ひいては樹脂製ブレード13が上 動する。このように、支軸22を介して間接 に樹脂製ブレード13を上下動させることによ り、ブレード保持部21を直接上下動させる場 に比べて、上下動させる位置の選択自由度 増し、塗料2の除去量の調整が容易になると いった利点が得られる。

 また、支軸移動手段23は、支軸22をグラビ アロール周面12aに対して近接および離反する 方向に往復動させることもできる。ブレード 保持部21が支軸22により支軸22を中心にして回 転可能に支持されている場合は、支軸22の近 および離動作に伴って、ブレード保持部21 いては樹脂製ブレード13が鉛直方向に上下動 する。それによって、樹脂製ブレード13のグ ビアロール周面12aに対する当接位置および/ または当接部位を変更し、樹脂製ブレード13 グラビアロール周面12aへの当接面積を調整 きる。一方、ブレード保持部21が支軸22に固 定されている場合は、支軸22の近接および離 作に伴って、樹脂製ブレード13の撓み量が 化し、これにより、樹脂製ブレード13のグラ ビアロール周面12aへの当接面積を調整できる 。

 支軸移動手段23には、たとえば、ばねを いてストローク長を調整する装置、油圧シ ンダー、エアシリンダーなどのシリンダー 置などを使用できる。これらの中でも、塗 量の周期的な増減を抑制し、塗布量の精度 一層向上させるという観点からは、シリン ー装置を用いるのが好ましい。

 電極走行手段15は、長尺状の電極3を矢符26 方向に走行させるとともに、電極3の表面、 しくは活物質層3bの表面をグラビアロール 面12aに接触させる。電極走行手段15による電 極3の走行方向(矢符26の方向)は、電極3の長手 方向に一致し、かつグラビアロール12の回転 向(矢符25の方向)とは反対方向になる。これ によって、電極3の活物質層3bの表面に、グラ ビアロール12から塗料2が転写される。 電極 行手段15は、たとえば、図示しない電極供 手段、電極接触手段および図示しない電極 取り手段を含む。
 電極走行手段15により、本発明の電池用電 の製造方法における、電極3を走行させる工 と、電極3とグラビアロール周面12aとを接触 させて、電極3の表面に塗料2を転写する工程 が行われる。

 電極供給手段には、たとえば、アンコイ ーを使用できる。アンコイラーは、その軸 回りに回転可能に設けられ、図示しない駆 手段により回転駆動するかまたは電極巻取 手段の回転に従動回転するローラ状部材で る。アンコイラーの周面には、長尺状の電 3が捲回されている。

 電極3は、電極芯材3aと、活物質層3bとを含 。
 電極3が負極である場合、電極芯材3aには、 とえば、銅、銅合金、ステンレス鋼、ニッ ルなどの金属材料からなる金属箔、多孔体 どを使用できる。多孔体には、たとえば、 ス体、発泡体などがある。活物質層3bは、 極芯材3aの一方または両方の面に設けられ、 リチウムイオンの吸蔵および放出が可能な負 極活物質を含有する。このような負極活物質 としては、この分野で常用されるものを使用 でき、たとえば、炭素質材料、リチウムとの 合金化が可能な元素を含む材料などが挙げら れる。

 炭素質材料としては、たとえば、天然黒鉛( 鱗片状黒鉛など)、人造黒鉛などの黒鉛類、 セチレンブラック、ケッチェンブラック、 ャンネルブラック、ファーネスブラック、 ンプブラック、サーマルブラックなどのカ ボンブラック類、炭素繊維などが挙げられ 。リチウムとの合金化が可能な元素を含む 料としては、理論容量密度が400mAh/g以上の高 容量材料が好ましく、たとえば、Al、Zn、Ge、 Cd、Sn、Si、Pbなどの元素の少なくとも1つを含 む高容量材料が挙げられる。これらの中でも 、リチウムイオンの吸蔵量が多い点、入手が 容易な点などを考慮すると、Si、Snなどの元 、SiO x (0<x<2)、SnO y (0<y≦2)などの酸化物、Ni-Si合金、Ti-Si合金 Mg-Sn合金、Fe-Sn合金などの遷移金属元素含有 金などを好ましく使用できる。負極活物質 1種を単独でまたは必要に応じて2種以上を み合わせて使用できる。

 なお、活物質層3bに含有される負極活物 が粒子状であり、活物質層3bを形成するため の負極ペーストを電極芯材3a表面に塗布し、 燥して活物質層3bを形成する場合、負極ペ ストは分散媒を含有し、さらに結着材、増 剤などを含有してもよい。分散媒には、た えば、N-メチル-2-ピロリドンなどの各種有機 溶媒、水などを使用できる。結着材には、た とえば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレ ン-ブタジエン共重合体(SBR)、アクリル酸系ポ リマーの変性体などを使用できる。

 増粘剤は、主に、負極ペーストの分散媒 水を含有する場合に用いられ、負極ペース の安定性を高めるのに有効である。したが て、増粘剤としては、水溶性増粘剤が好ま く、たとえば、カルボキシメチルセルロー (CMC)、ポリアクリル酸などを使用できる。 た、上記した高容量材料の多くは導電性に しいので、導電材を併用するのが好ましい 導電材には、たとえば、人造黒鉛などの黒 類、アセチレンブラック、ケッチェンブラ クなどのカーボンブラック類、炭素繊維な を使用できる。なお、負極活物質として高 量材料を用いる場合は、たとえば、真空蒸 法、スパッタリング法、めっき法などによ て活物質層3bを形成することもできる。

 電極3が正極である場合、電極芯材3aには、 ルミニウム、アルミニウム合金、チタン、 ッケルなどの金属材料からなる金属箔、多 体などを使用できる。多孔体には、上記と 様に、ラス体、発泡体などがある。活物質 3bは、電極芯材3aの一方または両方の面に設 けられ、リチウムイオンの吸蔵および放出が 可能な正極活物質を含有する。このような正 極活物質としては、この分野で常用されるも のを使用でき、たとえば、リチウム含有複合 酸化物、オリビン型リチウム塩、カルコゲン 化合物、二酸化マンガンなどが挙げられる。 これらの中でも、リチウム含有複合酸化物が 好ましい。その具体例としては、たとえば、 LiCoO 2 、LiNi a Co b O 2 (a+b=1)、LiNi d Mn e Co f O 2 (d+e+f=1)などが挙げられる。正極活物質は1種 単独でまたは2種以上を組み合わせて使用で る。

 なお、活物質層3bに含有される正極活物 が粒子状であり、活物質層3bを形成するため の正極ペーストを電極芯材3a表面に塗布し、 燥して活物質層3bを形成する場合、正極ペ ストは分散媒を含有し、さらに結着材、増 剤などを含有してもよい。分散媒には、た えば、N-メチル-2-ピロリドンなどの各種有機 溶媒、水などを使用できる。結着材には、た とえば、PVDF、PTFEなどを使用できる。増粘剤 、主に、正極ペーストの分散媒が水を含有 る場合に用いられ、正極ペーストの安定性 高めるのに有効である。したがって、増粘 としては、水溶性増粘剤が好ましく、たと ば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポ アクリル酸などを使用できる。また、上記 た正極活物質は導電性に乏しいので、導電 を併用するのが好ましい。導電材には、た えば、人造黒鉛などの黒鉛類、アセチレン ラック、ケッチェンブラックなどのカーボ ブラック類、炭素繊維などを使用できる。

 電極接触手段は、電極3の走行路を形成し 、電極供給手段から供給される電極3を矢符26 の方向に走行させ、電極3の活物質層3bの表面 をグラビアロール周面12aに接触させた後、電 極巻取り手段に送給する。電極接触手段は、 たとえば、複数の電極誘導ロールを含む。電 極誘導ロールは、その周面に電極3の電極芯 3a側表面が接するように電極3が懸架され、 転自在に設けられ、電極3の走行に合わせて 動回転する。複数の電極誘導ロールを適切 位置に配置することによって、電極供給手 からグラビアロール周面12aを経て電極巻取 手段まで、電極3を誘導できる。

 電極巻取り手段は、活物質層3b側の表面 多孔質耐熱層4が形成された電極3xを巻き取 て保存する。電極巻取り手段は、電極3の走 方向において検知手段17よりも下流側に設 られる。電極巻取り手段には、たとえば、 極巻取りロールを使用できる。電極巻取り ールは、図示しない駆動手段により回転可 に軸支され、前記駆動手段により回転駆動 る。電極巻取りロールの周面には、電極3xが 巻き取られる。

 乾燥手段16は、電極走行手段15により形成 される電極3の走行路において、電極3とグラ アロール12との接触位置よりも下流側であ 、かつ検知手段17よりも上流側に設けられる 。乾燥手段16は、前記接触位置において電極3 表面に転写される塗料2からなる塗膜を乾燥 せ、多孔質耐熱層4を形成する。乾燥手段16 は、たとえば、コンベア炉(トンネル式乾燥 )などを使用できる。乾燥温度は、塗料2の 成などに応じて適宜選択できるが、好まし は80~120℃程度である。なお、本発明の電池 電極の製造方法は、乾燥手段16により電極3 面の塗料2からなる塗膜を乾燥させ、多孔質 熱層4を形成する工程を含んでいてもよい。

 検知手段17は、電極走行手段15により形成 される電極3の走行路において、乾燥手段16の 下流側であり、かつ電極巻取り手段よりも上 流側に設けられる。また、検知手段17は、制 手段18に電気的に接続されている。検知手 17は、たとえば、電極3の表面に形成される 孔質耐熱層4に蛍光X線を照射し、その反射量 から、塗料2の塗布量を検知する。また、検 手段17は、多孔質耐熱層4の色調変化から、 料2の塗布量を検知する。検知手段17による 知結果は、制御手段18に送信される。検知手 段17による塗布量の検知は、通常、多孔質耐 層4を有する電極3xが検知手段17による検知 可能な領域に送給されると同時に行われる 、たとえば、1秒~300秒間隔で行っても良い。 または、電極3xの走行距離で0.5m~10mごとに行 ても良い。

 制御手段18は、電池用電極製造装置1にお る各動作を制御し、たとえば、検知手段17 よる検知結果に応じて、ブレード保持手段14 を鉛直方向に上下動させる。これによって、 樹脂製ブレード13のグラビアロール周面12aに する当接位置および/または樹脂ブレード13 グラビアロール周面12aに当接する部分を変 させる。制御手段18は、たとえば、検知手 17およびブレード保持手段14の支軸移動手段2 3に電気的に接続されている。

 制御手段18は、たとえば、図示しない中 処理装置(CPU)、記憶手段などを備えるマイク ロコンピュータなどによって実現される処理 回路からなる。記憶手段には、この分野で常 用されるものを使用でき、たとえば、リード オンリィメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモ (RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)、フラッ シュメモリなどが挙げられる。記憶手段には 、たとえば、グラビアロール12、樹脂製ブレ ド13、ブレード保持手段14、電極走行手段15 乾燥手段16、検知手段17などが行う各種動作 を実行するためのプログラム、各種動作の開 始時期を判断するための基準数値などが予め 入力されている。

 また、制御手段18の記憶手段には、樹脂 ブレード13が磨耗していない時に電極3表面 転写される塗料2の量の基準値が予め入力さ ている。また、記憶手段には、基準値と検 手段17から送信される検知結果(検知値)との 差と、樹脂製ブレード13の鉛直方向上方また 下方への移動量との関係を示すテーブルが め入力されている。このようなテーブルは 予め実験を行うことにより得ることができ 。

 制御手段18による、樹脂ブレード13の当接 位置および/または当接部位の変更について らに詳しく説明する。一般に、ブレードを いてグラビアロール周面に担持される塗料 過剰分を除去する場合、ブレードの経時的 磨耗に伴って、ブレードの当接面積が増加 、塗料の除去量が増加し、電極表面に転写 れる塗料量が減少し、形成される多孔質耐 層の膜厚が減少する。

 樹脂製ブレード13が磨耗すると、電極3表 に転写される塗料量は基準値よりも小さく る。制御手段18は、検知手段17から送信され る塗料量の検知結果(検知値)を基準値と比較 、検知結果が基準値よりも低い場合は、ま 、基準値と検知結果との差を求める。次に 得られた差と記憶手段に予め入力されてい 前記表とを照らし合わせ、樹脂製ブレード1 3の移動方向および移動量を算出する。制御 段18は、この算出結果に基づいて、支軸移動 手段23に制御信号を送り、樹脂製ブレード13 鉛直方向上方に移動させ、樹脂製ブレード13 のグラビアロール周面12aへの当接面積を減少 させる。一方、制御手段18は、検知手段17に る検知値が基準値よりも高い場合には、上 と同様にして、樹脂製ブレード13の移動方向 および移動量を算出する。制御手段18は、こ 算出結果に基づいて、支軸移動手段23に制 信号を送り、樹脂製ブレード13を鉛直方向下 方に移動させ、樹脂製ブレード13のグラビア ール周面12aへの当接面積を増加させる。

 図2は、従来技術における塗料2の塗布量 経時変化を示すグラフである。図3は、本発 の電池用電極製造装置1における塗料2の塗 量の経時変化を示すグラフである。図4は、 2および図3に示すポイントαにおける、グラ ビアロール周面12aに対する樹脂製ブレード13 当接状態を部分的に拡大して模式的に示す 断面図である。図5は、図2および図3に示す イントβにおける、グラビアロール周面12a 対する樹脂製ブレード13の当接状態を部分的 に拡大して模式的に示す縦断面図である。図 6は、図3に示すポイントγにおける、グラビ ロール周面12aに対する樹脂製ブレード13の当 接状態を部分的に拡大して模式的に示す縦断 面図である。

 樹脂製ブレード13が磨耗していない場合に 、図4に示すように、樹脂製ブレード13のグ ビアロール周面12aへの当接面積が小さくな ているので、塗料2の過剰分を精度良く連続 去できる。したがって、電極3表面には適切 な量の塗料2が塗布(転写)される。これは、図 2および図3におけるαの位置に相当する。
 しかし、図5に示すように、樹脂製ブレード 13の先端の磨耗が進むと、樹脂製ブレード13 グラビアロール周面12aの当接面積が次第に きくなり、過剰分よりも多い量の塗料2を除 するようになる。したがって、電極3表面へ の塗布(転写)量は次第に減少する。これは、 2および図3におけるβの位置に相当する。

 ここで、図6に示すように、樹脂製ブレード 13を鉛直方向上方に移動させ、樹脂製ブレー 13の当接位置または当接部位を変更すると 樹脂製ブレード13のグラビアロール周面12aへ の当接面積が再び小さくなる。その結果、塗 料2の過剰分を精度良く連続除去することが 度可能になり、電極3表面には適切な量の塗 2が塗布(転写)される。これは、図3における γの位置に相当する。
 この制御を繰り返すことによって、長時間 わたって電極3表面に多孔質耐熱層4を形成 ても、塗布(転写)量の変化を小さくすること が可能になる。したがって、安定した電池特 性を有する電池を供給できる。また、短時間 の稼動でラインを停止させて、樹脂製ブレー ド13を交換するという煩雑な作業を行う必要 なくなる。

 なお、単に樹脂製ブレード13の磨耗を勘 して補填する方法としては、たとえば、塗 (転写)量の変動に応じて、樹脂ブレード13の 接位置を変更するのではなく、樹脂ブレー 13をグラビアロール周面12aに向けて徐々に 出す方法も考えられる。しかしながら、こ 方法では、樹脂製ブレード13を滑らかに押出 すのが困難なので、塗布(転写)量は多少調整 れるものの、周期的に変動し易いという課 がある。さらに、樹脂ブレード13のグラビ ロール周面12aへの当接圧の調整が難しいと う課題もある。本発明の構成によれば、支 21を中心にしたブレード保持部14の上下動が らかなので、塗布(転写)量の周期的な変動 抑制でき、樹脂ブレード13の当接圧の調整も 容易である。

 本発明の電池用電極の製造方法によれば 工業的に有利に、電極表面に多孔質耐熱層 形成でき、電池の安全性を一層高めること できる。また、本発明の電池用電極製造装 は、表面に多孔質耐熱層が形成された電極 、安定的に量産するのに適している。すな ち、本発明の方法および装置は、表面に多 質耐熱層が形成された電極を安定的にかつ 量に供給するのに適しており、その利用可 性は極めて高い。本発明の方法および装置 より作製される電極を装着した電池は高い 全性を有し、たとえば、パーソナルコンピ ータ、携帯電話、携帯情報端末(PDS)、電子 書、携帯型レコーダ、携帯用ゲーム機器な の携帯用電子機器、電気自動車、バイブリ ド自動車などの輸送機器などの主電源とし 好適に使用できる。