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Patent Searching and Data


Title:
BEARING ADAPTED TO WHEELS AND HAVING ROTATIONAL SPEED SENSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/139739
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a bearing adapted to a wheel and having a rotational speed sensor the detection accuracy of which does not degrade because of separation of the sensor holder and a resin sensor holder the close contact of which with a metal core is improved. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A seal (11) has a seal sheet (21) and a slinger (22). The seal sheet (21) is composed of a metal core (24) having an outer tube (24a) the exposed part of which is fitted in an outside member (3) and a seal member (25). The slinger (22) has a tube (22a) press-fitted in a small-diameter portion (6b) of an inner ring (6). A pulser ring (23) is press-fitted in the tube (22a) and fixed. A magnetic encoder (28) is joined to the outer part of the pulser ring(23). The magnetic encoder is composed of a rubber magnet made of an elastomer mixed with a magnetic powder and magnetized into S-poles and N-poles alternately in the circumferential direction and is opposed to rotational speed sensor (29) with a predetermined radial gap. An engaging portion(33) is formed integrally with the outer tube (24a) of the metal core (24). The resin of the insert-molded sensor holder (20) is so molded to extend to the engaging portion (33).

Inventors:
NORIMATSU TAKAYUKI (JP)
ONO YUJIRO (JP)
KAWAMURA HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/001225
Publication Date:
November 20, 2008
Filing Date:
May 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NTN TOYO BEARING CO LTD (JP)
NORIMATSU TAKAYUKI (JP)
ONO YUJIRO (JP)
KAWAMURA HIROSHI (JP)
International Classes:
G01P3/487; B60B35/18; F16C19/18; F16C33/78; F16C33/80; F16C41/00
Foreign References:
JP2006183701A2006-07-13
Attorney, Agent or Firm:
KOSHIKAWA, Takao (111-2 Itayamachi, Naka-ku, Hamamatsu-sh, Shizuoka 91, JP)
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Claims:
 外周に懸架装置に取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
 一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
 この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
 前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールと、
 前記外方部材のインナー側の端部に装着され、合成樹脂を射出成形によって形成されて回転速度センサが包埋されたセンサホルダとを備え、
 前記シールのうちインナー側のシールが、環状のシール板と、断面略L字状に形成され、前記内輪の外径に圧入されたスリンガ、およびこのスリンガに外嵌され、その外径部に円周方向に関する特性が交互にかつ等間隔に変化する磁気エンコーダが設けられたパルサリングとからなり、
 前記シール板が、露出した部分が前記外方部材の端部に内嵌され、鋼板からプレス加工によって形成されて前記センサホルダがインサート成形された芯金と、この芯金に一体に接合され、サイドリップとラジアルリップを一体に有するシール部材とからなると共に、
 このシール部材のサイドリップが前記スリンガまたはパルサリングあるいは両方に摺接され、前記磁気エンコーダと回転速度センサが径方向すきまを介して対峙された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、
 前記芯金に係止部が一体に形成され、前記センサホルダの合成樹脂がこの係止部に回り込むようにモールドされていることを特徴とする回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記芯金が、前記外方部材の端部に圧入される外径円筒部と、この外径円筒部から径方向内方に延びる立板部と、この立板部からインナー側に延びる内径円筒部、およびこの内径円筒部から径方向内方に延びる内径部を有し、この内径部に前記シール部材が一体に接合されると共に、前記係止部が、前記外径円筒部の端部を径方向外方に折曲させて形成した舌片で構成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記芯金に円孔からなる係止部が形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記円孔が前記外径円筒部の周方向に複数個穿設されている請求項3に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記円孔が前記立板部の周方向に複数箇穿設されている請求項3に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記円孔が前記内径円筒部の周方向に複数個穿設されている請求項3に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記内輪の外径に小径部と大径部が形成され、前記小径部に前記スリンガの円筒部が圧入されると共に、前記パルサリングが、強磁性体の鋼鈑からプレス加工によって形成され、前記スリンガの円筒部に圧入される円筒状の内径部と、この内径部から径方向外方に延びる立板部、およびこの立板部から軸受内方側に延び、前記内輪の大径部よりも僅かに大径に形成された円筒状の外径部を有する支持部材を備え、この支持部材の外径部に前記磁気エンコーダが接合され、エラストマに磁性体粉が混入され、周方向に交互に磁極N、Sが着磁されて前記芯金の内径円筒部に接触しない範囲で前記回転速度センサに径方向すきまを介して対向配置されている請求項1乃至6いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記芯金が、オーステナイト系ステンレス鋼鈑によって形成されている請求項1乃至7いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記支持部材が、強磁性体の鋼鈑からプレス加工によって形成されると共に、前記磁気エンコーダが、エラストマに磁性体粉が混入され、周方向に交互に磁極N、Sが着磁されている請求項7または8に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記センサホルダのインナー側に円板状カバーが装着され、この円板状のカバーの内縁が外側継手部材の肩部と僅かな径方向すきまを介して対峙してラビリンスシールが形成されると共に、当該円板状カバーの内縁部にドレーンが形成されている請求項1乃至9いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記ドレーンが、周方向等配に複数個形成された円孔で構成されている請求項10に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記ドレーンが、周方向等配に複数個形成されたスリットで構成されている請求項10に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記円板状カバーの内径をφA、前記外側継手部材の肩部の外径をφB、前記スリンガの外径をφC、前記円板状カバーとスリンガとの軸方向すきまをDとした場合、当該円板状カバーの内径φAが、φB+D≦φA≦φC-Dの範囲に設定されている請求項10に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記外側継手部材の肩部が前記内輪の大端面に衝合され、前記肩部の外径が前記内輪の外径よりも小径に設定されると共に、前記スリンガに弾性リップが一体に接合され、前記内輪の端面に接している請求項13に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記スリンガと円板状カバーが、防錆能を有する鋼板からプレス加工によって形成されている請求項10乃至14いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記センサホルダの質量をm、振動加速度をaとした場合、前記外方部材に対するセンサホルダの最低引抜き耐力Fminが、Fmin=m×aの関係式によって規定され、当該センサホルダの引抜き耐力がFmin以上に設定されている請求項1乃至15いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記センサホルダの一部に、車体側に設けられた処理手段と前記磁気センサとを結ぶハーネスを取り付けるためのコネクタ部が一体に成形され、このコネクタ部にプラグを挿入することにより、前記磁気センサからの出力信号が制御器に向け送り出されると共に、前記コネクタ部とプラグおよび前記外方部材に対する前記センサホルダの引抜き耐力が、当該車輪用軸受装置の自重以上に設定されている請求項1乃至15いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記コネクタ部に軸方向外側に突出しする係止凸部が形成されると共に、この係止凸部のプラグ挿入側が傾斜して形成され、前記プラグを挿入することにより、当該係止凸部が係合自在になっている請求項17に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記引抜き耐力に基き、前記外方部材と芯金との嵌合シメシロが調整されている請求項16乃至18いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記芯金が、前記外方部材の端部に圧入される外径円筒部と、この外径円筒部の軸受外方側から径方向内方に延びる立板部と、この立板部から軸受内方側に延びる内径円筒部と、この内径円筒部から径方向内方に延びる内径部とを有し、前記センサホルダが前記外径円筒部から立板部および内径円筒部に亙る部位にインサート成形されて一体に結合されると共に、前記内径部に前記シール部材が接合され、この内径部が前記回転速度センサの検出部から軸受外方側に退避して配置されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記磁気エンコーダが、エラストマに磁性体粉が混入されて周方向に交互に磁極N、Sが着磁されたゴム磁石からなると共に、前記回転速度センサが、磁束の流れ方向に応じて特性を変化させる磁気検出素子と、リード線を介してこの磁気検出素子の出力波形を整える波形成形回路が組み込まれたICとからなり、前記芯金の外径円筒部に前記リード線を通すための孔が形成されている請求項20に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記芯金の外径円筒部に孔が複数形成されている請求項20または21に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記センサホルダが非磁性体の合成樹脂で構成されている請求項20乃至22いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
 前記外方部材の端部内周に環状溝が形成されると共に、前記芯金の外径円筒部の端部に径方向外方に折曲された係止部が形成され、この係止部が前記環状溝に係合している請求項20乃至23いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
Description:
回転速度検出装置付き車輪用軸 装置

 本発明は、自動車等の車輪の回転速度を 出する回転速度センサを内蔵した回転速度 出装置付き車輪用軸受装置に関するもので る。

 自動車の車輪を懸架装置に対して回転自 に支承すると共に、アンチロックブレーキ ステム(ABS)を制御するために車輪の回転速 を検出する装置が軸受に内蔵された回転速 検出装置付き車輪用軸受装置が一般的に知 れている。従来、このような車輪用軸受装 は、転動体を介して転接する内方部材およ 外方部材の間にシール装置が設けられ、円 方向に磁極を交互に並べてなる磁気エンコ ダを前記シール装置に一体化させると共に 磁気エンコーダと、この磁気エンコーダに 面配置され、車輪の回転に伴う磁気エンコ ダの磁極変化を検出する回転速度センサと 回転速度検出装置が構成されている。

 前記回転速度センサは、懸架装置を構成 るナックルに車輪用軸受装置が装着された 、当該ナックルに装着されているものが一 的である。しかし、この回転速度センサと 気エンコーダとのエアギャップ調整作業の 雑さを解消すると共に、よりコンパクト化 狙って最近では、回転速度センサをも軸受 内蔵した回転速度検出装置付き車輪用軸受 置が提案されている。

 このような回転速度検出装置付き車輪用 受装置の一例として図15に示すような構造 知られている。この回転速度検出装置付き 輪用軸受装置100は、外方部材101と、この外 部材101に複列のボール102を介して内挿され 内方部材103と、外方部材101の端部に装着さ た回転速度検出装置104とを備えている。

 外方部材101は、外周に懸架装置を構成す ナックル(図示せず)に取り付けられるため 車体取付フランジ101bを一体に有し、内周に 列の外側転走面101a、101aが一体に形成され いる。

 一方、内方部材103は、ハブ輪105と、この ブ輪105に固定された内輪106とからなる。ハ 輪105は、一端部に車輪(図示せず)を取り付 るための車輪取付フランジ107を一体に有し 外周に前記複列の外側転走面101a、101aの一方 に対向する内側転走面105aと、この内側転走 105aから軸方向に延びる円筒状の小径段部105b が形成されている。内輪106は、外周に前記複 列の外側転走面101a、101aの他方に対向する内 転走面106aが形成され、ハブ輪105の小径段部 105bに所定のシメシロを介して圧入されてい 。

 外方部材101の複列の外側転走面101a、101a 、これらに対向するハブ輪105の内側転走面10 5aおよび内輪106の内側転走面106a間には複列の ボール102、102が収容され、保持器108、108によ って転動自在に保持されている。また、外方 部材101と内方部材103との間に形成される環状 空間の開口部にはシール109、110が装着され、 軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と 、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入 するのを防止している。

 回転速度検出装置104は、図16に示すよう 、磁気センサ111が包埋されたセンサホルダ11 2と、シール110とからなる。センサホルダ112 、合成樹脂から射出成形により、シール110 構成する芯金115に一体にインサート成形さ ている。

 シール110は、第1のシールリング113と第2 シールリング114とが組み合わされて構成さ ている。第1のシールリング113は、一つの剛 リングによって形成された芯金115と、この 金115に被着されたシール部材116とからなる 芯金115は、外方部材101の端部に内嵌された 合用円筒部115aと、同円筒部115aから径方向 方に延びる外側フランジ部115bと、このフラ ジ部115bから軸方向外方(左方)に延びる水分 入防止用円筒部115cと、および同円筒部115c ら径方向内方に延びる内側フランジ部115dを している。そして、この内側フランジ部115d の内周縁部にシール部材116が接着されている 。

 第2のシールリング114は、内輪106に装着さ れ、断面が略L字状に形成されたスリンガ117 、このスリンガ117に外嵌されパルサリング11 8とからなる。スリンガ117は、内輪106の小径 106bに圧入された円筒部117aと、この円筒部117 aから径方向外方に延びる外向きフランジ部11 7bとを有し、円筒部117aの内径には、内輪106の 端面に摺接するアキシアルリップ119aを有す 弾性シール119が設けられている。

 パルサリング118は、環状の支持部材120と これに接着された着磁体121とからなる。支 部材120は、スリンガ117の円筒部117aに圧入さ れる小径円筒部120aと、この小径円筒部120aか 径方向外方に延びる連結部120b、およびこの 連結部120bから軸方向内方に延び、内輪106の 径部106cより大径に形成された大径円筒部120c からなる。そして、この大径円筒部120cに着 体121が接着されている。この着磁体121は、 性粉を含有したゴムまたは樹脂を加硫接着 て周方向交互にN極、S極を配置するように径 方向から着磁され、芯金115の水分浸入防止用 円筒部115cに接触しない範囲で磁気センサ111 対向配置されている。

 シール部材116は、スリンガ117の外向きフ ンジ部117bに摺接されるスリンガ側サイドリ ップ116aと、支持部材120の小径円筒部120aに摺 される一対のラジアルリップ116b、116cと、 持部材120の連結部120bに摺接されるパルサ側 イドリップ116dとを有している。

 センサホルダ112は外方部材101の端面と僅 な軸方向すきまを介して対向され、芯金115 嵌合用円筒部115aの外径の一部を露出させる ように、環状の凹所122が形成されている。こ の凹所122にOリング123が弾性装着されと共に センサホルダ112の外方側の端面にスリンガ11 7の外径よりも小径の孔径を有する円板状カ ー124が装着されている。

 回転速度検出装置104は、第1のシールリング 113とパルサリング118とが組み合わされた後、 パルサリング118の支持部材120がスリンガ117に 圧入されることで、Oリング123を含むすべて 構成が予め組み立てられ、その全体が軸方 に押圧されることにより、芯金115の嵌合用 筒部115aが外方部材101の端部に内嵌されると に、スリンガ117の円筒部117aが内輪106の小径 部106bに圧入される。このような構成により 芯金115とセンサホルダ112との分離が防止で ると共に、芯金115とセンサホルダ112との境 からの水分の浸入を防止することができる

特開2006-183701号公報

 こうした従来の回転速度検出装置付き車 用軸受装置100は、ダストだけでなく泥水や 水が跳ねかけられる過酷な環境に曝される 共に、高温と低温の繰り返し等、過酷な条 下で使用される。このような場合、従来の 転速度検出装置104にあっては、第1のシール リング113を構成する芯金115からインサート成 形された樹脂製のセンサホルダ112が剥離する 恐れがあった。この芯金115とセンサホルダ112 との剥離により、磁気センサ111と着磁体121と のエアギャップが変化して正常な速度検出が できなくなる可能性がある。

 また、この従来の場合、回転速度検出装 104はセンサホルダ112に装着された円板状カ ー124によって保護され、検出部はシール110 よって密封されているものの、泥水等が円 状カバー124内に浸入して滞留した場合、シ ル摺接部に泥水が固化してシール部材116が 常摩耗する恐れがある。これでは、シール 能が低下して長期間に亘って信頼性を確保 ることが難しい。

 また、こうした従来の回転速度検出装置 き車輪用軸受装置100は、車両走行時、衝撃 重や振動が負荷される。このような条件下 使用された場合、センサホルダ112が外方部 101から移動する恐れがある。これにより、 合部の気密性やシール110の密封性が低下す だけでなく、正確な検出ができなくなるこ がある。特に、この種のセンサホルダ112の うに、芯金115にインサート成形され、この 金115を介して外方部材101に金属嵌合されて る場合、一般的には、嵌合部の表面粗さお び寸法精度を向上させることにより嵌合力 増大すると考えられているが、加工工数や 理工数の増加等、費用対効果の面から限界 ある。

 また、こうした従来の回転速度検出装置 き車輪用軸受装置100では、図15に示すよう 、環状のセンサホルダ112の下部に、車体側 設けられた処理手段(図示せず)と磁気センサ 111とを結ぶハーネス(図示せず)を取り付ける めのコネクタ部112aが一体に成形されている 。そして、図示しない相手ハーネスの端部に 設けられたプラグをこのコネクタ部112aに接 し、磁気センサ111からの出力信号を制御器 向け送り出している。

 然しながら、回転速度検出装置104が外方 材101に装着された後、車輪用軸受装置100が 車に取り付けられるまでの間で、誤ってハ ネスを掴まえた状態でこの車輪用軸受装置1 00がぶら下げられるような取扱いされる場合 考えられる。こうした取扱いによってコネ タ部112aからプラグが外れたり、また、外方 部材101に装着された芯金115が移動したりする と、アンチロックブレーキシステムが正常に 作動しないばかりでなく、運転中にセンサホ ルダ112が脱落して損害が生じてしまう恐れが あった。

 さらに、従来の回転速度検出装置付き車 用軸受装置100では、芯金115にセンサホルダ1 12がインサート成形されているため、センサ ルダ112と芯金115との分離が防止できると共 、芯金115とセンサホルダ112との境界からの 分の浸入を防止することができる。然しな ら、磁気センサ111は芯金115の水分浸入防止 円筒部115cに接触しない範囲で対向配置され ているものの、鋼板製の芯金115を介して磁気 センサ111と着磁体121とが対峙しているため、 例え、芯金115が検出精度に影響を及ぼさない 非磁性体材料で構成されていたとしても、少 なくとも芯金115の肉厚分そのエアギャップが 大きくなり、高い磁束密度による検出精度と 信頼性の向上を図るには限界があった。

 本発明は、このような事情に鑑みてなさ たもので、樹脂製のセンサホルダと芯金と 密着性を向上させると共に、センサホルダ 剥離による検出精度の低下を防止した回転 度検出装置付き車輪用軸受装置を提供する とを目的としている。

 また、本発明の他の目的は、シールの密 性を確保し、信頼性を向上させることであ 。

 また、本発明の他の目的は、ハーネスの 続部をはじめ、固定側部材となる外方部材 装着されるセンサホルダの引抜き耐力を確 し、嵌合部の気密性とシールの密封性を向 させると共に、検出精度を維持して信頼性 向上させることである。

 係る目的を達成すべく、本発明は、外周 懸架装置に取り付けるための車体取付フラ ジを一体に有し、内周に複列の外側転走面 一体に形成された外方部材と、一端部に車 を取り付けるための車輪取付フランジを一 に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が 成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径 部に圧入された少なくとも一つの内輪から り、外周に前記複列の外側転走面に対向す 複列の内側転走面が形成された内方部材と この内方部材と前記外方部材の両転走面間 転動自在に収容された複列の転動体と、前 外方部材と内方部材との間に形成される環 空間の開口部に装着されたシールと、前記 方部材のインナー側の端部に装着され、合 樹脂を射出成形によって形成されて回転速 センサが包埋されたセンサホルダとを備え 前記シールのうちインナー側のシールが、 状のシール板と、断面略L字状に形成され、 前記内輪の外径に圧入されたスリンガ、およ びこのスリンガに外嵌され、その外径部に円 周方向に関する特性が交互にかつ等間隔に変 化する磁気エンコーダが設けられたパルサリ ングとからなり、前記シール板が、露出した 部分が前記外方部材の端部に内嵌され、鋼板 からプレス加工によって形成されて前記セン サホルダがインサート成形された芯金と、こ の芯金に一体に接合され、サイドリップとラ ジアルリップを一体に有するシール部材とか らなると共に、このシール部材のサイドリッ プが前記スリンガまたはパルサリングあるい は両方に摺接され、前記磁気エンコーダと回 転速度センサが径方向すきまを介して対峙さ れた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置に おいて、前記芯金に係止部が一体に形成され 、前記センサホルダの合成樹脂がこの係止部 に回り込むようにモールドされている。・・ ・請求項1

 このように、外方部材と内方部材との間 形成される環状空間の開口部に装着された ールと、外方部材のインナー側の端部に装 され、合成樹脂を射出成形によって形成さ て回転速度センサが包埋されたセンサホル とを備え、シールのうちインナー側のシー が、環状のシール板と、断面略L字状に形成 され、内輪の外径に圧入されたスリンガ、お よびこのスリンガに外嵌され、その外径部に 円周方向に関する特性が交互にかつ等間隔に 変化する磁気エンコーダが設けられたパルサ リングとからなり、シール板が、露出した部 分が外方部材の端部に内嵌され、鋼板からプ レス加工によって形成されてセンサホルダが インサート成形された芯金と、この芯金に一 体に接合され、サイドリップとラジアルリッ プを一体に有するシール部材とからなると共 に、このシール部材のサイドリップがスリン ガまたはパルサリングあるいは両方に摺接さ れ、磁気エンコーダと回転速度センサが径方 向すきまを介して対峙された回転速度検出装 置付き車輪用軸受装置において、芯金に係止 部が一体に形成され、センサホルダの合成樹 脂がこの係止部に回り込むようにモールドさ れているので、泥水や塩水が跳ねかけられる 過酷な環境に曝され、また、高温と低温の繰 り返し等、過酷な条件下で使用されても、樹 脂製のセンサホルダと芯金との密着性を確保 することができると共に、インサート成形さ れた樹脂製のセンサホルダが芯金から剥離す るのを長期間に亘って防止することができ、 センサホルダの剥離による検出精度の低下を 防止した回転速度検出装置付き車輪用軸受装 置を提供することができる。

 また、本発明のように、前記芯金が、前 外方部材の端部に圧入される外径円筒部と この外径円筒部から径方向内方に延びる立 部と、この立板部からインナー側に延びる 径円筒部、およびこの内径円筒部から径方 内方に延びる内径部を有し、この内径部に 記シール部材が一体に接合されると共に、 記係止部が、前記外径円筒部の端部を径方 外方に折曲させて形成した舌片で構成され いても良い。・・・請求項2

 また、本発明のように、前記芯金に円孔 らなる係止部が形成されていても良い。・ ・請求項3

 また、本発明のように、前記円孔が前記 径円筒部の周方向に複数個穿設されていて 良いし、(請求項4)また、前記円孔が前記立 部の周方向に複数箇穿設されていても良い (請求項5)さらに、本発明のように、前記円 が前記内径円筒部の周方向に複数個穿設さ ていても良い。(請求項6)

 また、本発明のように、前記内輪の外径 小径部と大径部が形成され、前記小径部に 記スリンガの円筒部が圧入されると共に、 記パルサリングが、強磁性体の鋼鈑からプ ス加工によって形成され、前記スリンガの 筒部に圧入される円筒状の内径部と、この 径部から径方向外方に延びる立板部、およ この立板部から軸受内方側に延び、前記内 の大径部よりも僅かに大径に形成された円 状の外径部を有する支持部材を備え、この 持部材の外径部に前記磁気エンコーダが接 され、エラストマに磁性体粉が混入され、 方向に交互に磁極N、Sが着磁されて前記芯 の内径円筒部に接触しない範囲で前記回転 度センサに径方向すきまを介して対向配置 れていれば、強磁性体からなる支持部材と 俟って出力信号が強くなり安定した検出精 を確保することができると共に、密封性を 上させ、パルサリングが雨水やダスト等に り汚れるのを防止することができる。・・ 請求項7

 また、本発明のように、前記芯金が、オ ステナイト系ステンレス鋼鈑によって形成 れていれば、回転速度センサの感知性能に 影響を及ぼさず、検出精度を向上させるこ ができる。・・・請求項8

 また、本発明のように、前記支持部材が 強磁性体の鋼鈑からプレス加工によって形 されると共に、前記磁気エンコーダが、エ ストマに磁性体粉が混入され、周方向に交 に磁極N、Sが着磁されていれば、強磁性体 らなる支持部材と相俟って出力信号が強く り安定した検出精度を確保することができ 。・・・請求項9

 また、本発明のように、前記センサホル のインナー側に円板状カバーが装着され、 の円板状のカバーの内縁が外側継手部材の 部と僅かな径方向すきまを介して対峙して ビリンスシールが形成されると共に、当該 板状カバーの内縁部にドレーンが形成され いれば、泥水等が跳ねかけられる過酷な環 に曝された状態で使用されても、円板状カ ーでその浸入を防止すると共に、例え、こ 円板状カバーを通過して浸入しても泥水等 内部に滞留することなく外部に排出される したがって、シール摺接部に泥水が固化し シール部材が異常摩耗することはなく、シ ルの密封性を確保し、信頼性を向上させる とができる。・・・請求項10

 また、本発明のように、前記ドレーンが 周方向等配に複数個形成された円孔で構成 れていても良いし、(請求項11)また、前記ド レーンが、周方向等配に複数個形成されたス リットで構成されていても良い。こうしたス リットからなるドレーンでは、肩部の外周面 に泥水等が滞留して固化するのも防止するこ とができる。(請求項12)

 また、本発明のように、前記円板状カバ の内径をφA、前記外側継手部材の肩部の外 をφB、前記スリンガの外径をφC、前記円板 カバーとスリンガとの軸方向すきまをDとし た場合、当該円板状カバーの内径φAが、φB+D φA≦φC-Dの範囲に設定されていれば、雨水 泥水だけでなく小石まじりの粉塵等が跳ね けられる過酷な環境に曝された状態で使用 れても、効果的にこの円板状カバーによっ 所望の密封性を確保することができ、長期 に亘って安定した速度検出をすることがで る。・・・請求項13

 また、本発明のように、前記外側継手部 の肩部が前記内輪の大端面に衝合され、前 肩部の外径が前記内輪の外径よりも小径に 定されると共に、前記スリンガに弾性リッ が一体に接合され、前記内輪の端面に接し いれば、スリンガと内輪との嵌合部から雨 や泥水が内部に浸入するのを防止すること できる。・・・請求項14

 また、本発明のように、前記スリンガと 板状カバーが、防錆能を有する鋼板からプ ス加工によって形成されていれば、長期間 亘って安定した密封性を確保することがで る。・・・請求項15

 また、本発明のように、前記センサホル の質量をm、振動加速度をaとした場合、前 外方部材に対するセンサホルダの最低引抜 耐力Fminが、Fmin=m×aの関係式によって規定さ 、当該センサホルダの引抜き耐力がFmin以上 に設定されていれば、センサホルダの引抜き 耐力を確保し、嵌合部の気密性とシールの密 封性を向上させると共に、検出精度を維持し て信頼性を向上させることができる。・・・ 請求項16

 また、本発明のように、前記センサホル の一部に、車体側に設けられた処理手段と 記磁気センサとを結ぶハーネスを取り付け ためのコネクタ部が一体に成形され、この ネクタ部にプラグを挿入することにより、 記磁気センサからの出力信号が制御器に向 送り出されると共に、前記コネクタ部とプ グおよび前記外方部材に対する前記センサ ルダの引抜き耐力が、当該車輪用軸受装置 自重以上に設定されていれば、センサホル が外方部材に装着された後、車輪用軸受装 が実車に取り付けられるまでの間、誤って ーネスを掴まえた状態でこの車輪用軸受装 がぶら下げられるような取扱いをされても コネクタ部からプラグが外れたりせず、ま 、センサホルダと外方部材との嵌合部の気 性とシールの密封性を向上させると共に、 出精度を維持して信頼性を向上させること できる。・・・請求項17

 また、本発明のように、前記コネクタ部 軸方向外側に突出しする係止凸部が形成さ ると共に、この係止凸部のプラグ挿入側が 斜して形成され、前記プラグを挿入するこ により、当該係止凸部が係合自在になって れば、組立作業が簡素化できると共に、コ クタ部とプラグとの引抜き耐力を確保する とができる。・・・請求項18

 また、本発明のように、前記引抜き耐力 基き、前記外方部材と芯金との嵌合シメシ が調整されていれば、嵌合部の表面粗さお び寸法精度を必要以上に厳しく規制するこ なく所望の嵌合力を得ることができ、加工 数や管理工数の増加を抑えることができる ・・・請求項19

 また、本発明のように、前記芯金が、前 外方部材の端部に圧入される外径円筒部と この外径円筒部の軸受外方側から径方向内 に延びる立板部と、この立板部から軸受内 側に延びる内径円筒部と、この内径円筒部 ら径方向内方に延びる内径部とを有し、前 センサホルダが前記外径円筒部から立板部 よび内径円筒部に亙る部位にインサート成 されて一体に結合されると共に、前記内径 に前記シール部材が接合され、この内径部 前記回転速度センサの検出部から軸受外方 に退避して配置されていれば、従来のよう 、鋼板製の芯金を介して回転速度センサと 気エンコーダとが対峙するのではなく、磁 的には回転速度センサの検出部と磁気エン ーダが直接対峙するため、そのエアギャッ を可及的に小さく設定することができる。 たがって、高い磁束密度が得られ、検出精 と信頼性の向上を図ることができる。・・ 請求項20

 また、本発明のように、前記磁気エンコ ダが、エラストマに磁性体粉が混入されて 方向に交互に磁極N、Sが着磁されたゴム磁 からなると共に、前記回転速度センサが、 束の流れ方向に応じて特性を変化させる磁 検出素子と、リード線を介してこの磁気検 素子の出力波形を整える波形成形回路が組 込まれたICとからなり、前記芯金の外径円筒 部に前記リード線を通すための孔が形成され ていれば、芯金を避けてリード線を配線する 必要がなく最短距離で磁気検出素子とICとを ぐことができ、回転速度センサの信頼性を 上させることができる。・・・請求項21

 また、本発明のように、前記芯金の外径 筒部に孔が複数形成されていれば、リード を配線する作業が効率化される共に、ICと ーネスとを結線後、これら孔内にセンサホ ダの樹脂が入り込んで塞がれるため、泥水 塩水が跳ねかけられる過酷な環境に曝され また、高温と低温の繰り返し等、過酷な条 下で使用されても、樹脂製のセンサホルダ 芯金との密着性を確保することができ、イ サート成形されたセンサホルダが芯金から 離するのを長期間に亘って防止することが きる。・・・請求項22

 また、本発明のように、前記センサホル が非磁性体の合成樹脂で構成されていれば 一層回転速度センサの検出精度と信頼性の 上を図ることができる。・・・請求項23

 また、本発明のように、前記外方部材の 部内周に環状溝が形成されると共に、前記 金の外径円筒部の端部に径方向外方に折曲 れた係止部が形成され、この係止部が前記 状溝に係合していれば、車両の運転中に振 や衝撃が負荷されても外方部材に対して芯 が移動するのを確実に防止することができ 検出部の位置ずれを防止して長期間に亘っ 安定した検出精度を維持することができる ・・・請求項24

 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪 軸受装置は、外周に懸架装置に取り付ける めの車体取付フランジを一体に有し、内周 複列の外側転走面が一体に形成された外方 材と、一端部に車輪を取り付けるための車 取付フランジを一体に有し、外周に軸方向 延びる小径段部が形成されたハブ輪、およ このハブ輪の小径段部に圧入された少なく も一つの内輪からなり、外周に前記複列の 側転走面に対向する複列の内側転走面が形 された内方部材と、この内方部材と前記外 部材の両転走面間に転動自在に収容された 列の転動体と、前記外方部材と内方部材と 間に形成される環状空間の開口部に装着さ たシールと、前記外方部材のインナー側の 部に装着され、合成樹脂を射出成形によっ 形成されて回転速度センサが包埋されたセ サホルダとを備え、前記シールのうちイン ー側のシールが、環状のシール板と、断面 L字状に形成され、前記内輪の外径に圧入さ れたスリンガ、およびこのスリンガに外嵌さ れ、その外径部に円周方向に関する特性が交 互にかつ等間隔に変化する磁気エンコーダが 設けられたパルサリングとからなり、前記シ ール板が、露出した部分が前記外方部材の端 部に内嵌され、鋼板からプレス加工によって 形成されて前記センサホルダがインサート成 形された芯金と、この芯金に一体に接合され 、サイドリップとラジアルリップを一体に有 するシール部材とからなると共に、このシー ル部材のサイドリップが前記スリンガまたは パルサリングあるいは両方に摺接され、前記 磁気エンコーダと回転速度センサが径方向す きまを介して対峙された回転速度検出装置付 き車輪用軸受装置において、前記芯金に係止 部が一体に形成され、前記センサホルダの合 成樹脂がこの係止部に回り込むようにモール ドされているので、泥水や塩水が跳ねかけら れる過酷な環境に曝され、また、高温と低温 の繰り返し等、過酷な条件下で使用されても 、樹脂製のセンサホルダと芯金との密着性を 確保することができると共に、インサート成 形された樹脂製のセンサホルダが芯金から剥 離するのを長期間に亘って防止することがで き、センサホルダの剥離による検出精度の低 下を防止した回転速度検出装置付き車輪用軸 受装置を提供することができる。

 外周に懸架装置に取り付けるための車体 付フランジを一体に有し、内周に複列の外 転走面が一体に形成された外方部材と、一 部に車輪を取り付けるための車輪取付フラ ジを一体に有し、外周に前記複列の外側転 面の一方に対向する内側転走面と、この内 転走面から軸方向に延びる小径段部が形成 れたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部 圧入され、外周に前記複列の外側転走面の 方に対向する内側転走面が形成された内輪 らなる内方部材と、この内方部材と前記外 部材の両転走面間に転動自在に収容された 列の転動体と、前記外方部材と内方部材と 間に形成される環状空間の開口部に装着さ たシールと、前記外方部材のインナー側の 部に装着され、合成樹脂を射出成形によっ 形成されて回転速度センサが包埋されたセ サホルダとを備え、前記シールのうちイン ー側のシールが、環状のシール板と、断面 L字状に形成されたスリンガ、およびこのス リンガに外嵌されたパルサリングとからなり 、前記シール板が、前記センサホルダがイン サート成形され、露出した部分が前記外方部 材の端部に内嵌される外径円筒部と、この外 径円筒部から径方向内方に延びる立板部と、 この立板部からインナー側に延びる内径円筒 部、およびこの内径円筒部から径方向内方に 延びる内径部を有し、鋼板からプレス加工に よって形成された芯金と、この芯金の内径部 に一体に接合され、サイドリップとラジアル リップを一体に有するシール部材とからなる と共に、前記スリンガが、前記内輪の外径の 小径部に圧入された円筒部、およびこの円筒 部から径方向外方に延びる立板部を有し、前 記円筒部に前記パルサリングが圧入固定され 、その外径部に磁気エンコーダが接合され、 エラストマに磁性体粉が混入され、周方向に 交互に磁極N、Sが着磁されて前記芯金の内径 筒部に接触しない範囲で前記回転速度セン に径方向すきまを介して対向配置されると に、前記シール部材のサイドリップが前記 リンガに摺接され、前記ラジアルリップが 記パルサリングに摺接された回転速度検出 置付き車輪用軸受装置において、前記芯金 外径円筒部の端部に径方向外方に折曲され 形成された舌片からなる係止部が形成され 前記センサホルダの合成樹脂がこの係止部 回り込むようにモールドされている。

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づい 詳細に説明する。
 図1は、本発明に係る回転速度検出装置付き 車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断 図、図2は、図1の要部拡大図、図3(a)は、図2 第1のシールリング単体を示す断面図、(b)は 、(a)の変形例を示す断面図である。なお、以 下の説明では、車両に組み付けた状態で車両 の外側寄りとなる側をアウター側(図面左側) 中央寄り側をインナー側(図面右側)という

 この回転速度検出装置付き車輪用軸受装 は駆動輪用の第3世代構造と呼称され、ハブ 輪1と複列の転がり軸受2および等速自在継手8 をユニット化して構成されている。複列の転 がり軸受2は、外方部材3と内方部材4、および 複列の転動体(ボール)5、5を備えている。

 外方部材3はS53C等の炭素0.40~0.80wt%を含む 高炭素鋼からなり、外周に懸架装置を構成 るナックル(図示せず)に取り付けられるため の車体取付フランジ3bを一体に有し、内周に 列の外側転走面3a、3aが一体に形成されてい る。そして、これら複列の外側転走面3a、3a 高周波焼入れによって表面硬さを58~64HRCの範 囲に硬化処理されている。

 一方、内方部材4は、ハブ輪1と、このハ 輪1に固定された内輪6とからなる。ハブ輪1 、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り 付けるための車輪取付フランジ7を一体に有 、外周に前記複列の外側転走面3a、3aの一方( アウター側)に対向する内側転走面1aと、この 内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小 段部1bが形成され、内周にトルク伝達用の レーション(またはスプライン)1cが形成され いる。なお、車輪取付フランジ7の円周等配 位置には車輪を取り付けるハブボルト7aが植 されている。

 ハブ輪1はS53C等の炭素0.40~0.80wt%を含む中 炭素鋼からなり、内側転走面1aをはじめ、後 述するアウター側のシール10が摺接する車輪 付フランジ7の基部7bから小径段部1bに亙っ 高周波焼入れによって表面硬さを58~64HRCの範 囲に硬化処理されている。なお、後述する加 締部1dは未焼入れで鍛造後の表面硬さのまま されている。

 内輪6は、外周に前記複列の外側転走面3a 3aの他方(インナー側)に対向する内側転走面 6aが形成され、ハブ輪1の小径段部1bに所定の メシロを介して圧入されている。そして、 の小径段部1bの端部を径方向外方に塑性変 させて形成した加締部1dによってハブ輪1に して軸方向に固定されている。なお、内輪6 よび転動体5はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形 され、ズブ焼入れによって芯部まで58~64HRCの 範囲に硬化処理されている。

 外方部材3の複列の外側転走面3a、3aと、 れらに対向するハブ輪1の内側転走面1aおよ 内輪6の内側転走面6a間には複列の転動体5、5 が収容され、保持器9、9によって転動自在に 持されている。そして、内輪6の小径側(正 側)の端面がハブ輪1の肩部に突合せ状態で衝 合し、所謂背面合せタイプの複列アンギュラ 玉軸受を構成している。また、外方部材3と 方部材4との間に形成される環状空間の開口 にはシール10、11が装着され、軸受内部に封 入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸 受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止 している。

 等速自在継手8は、外側継手部材12と継手 輪13とケージ14およびトルク伝達ボール15と 備えている。外側継手部材12は、カップ状 マウス部16と、このマウス部16の底部をなす 部17と、この肩部17から軸方向に延びる軸部 18とを一体に有している。軸部18の外周には ブ輪1のセレーション1cに係合するセレーシ ン(またはスプライン)18aと、このセレーショ ン18aの端部に雄ねじ18bが形成されている。そ して、加締部1dの端面と肩部17が衝合するま 、ハブ輪1にセレーション1c、18aを介して外 継手部材12が内嵌されると共に、雄ねじ18bに 締結された固定ナット19によってハブ輪1と外 側継手部材12がトルク伝達可能に、かつ着脱 在にユニット化されている。

 回転速度検出装置を構成するセンサホル 20は外方部材3のインナー側の端部に装着さ ている。そして、インナー側のシール11は のセンサホルダ20と内輪6との間に形成され 環状空間の開口部に装着されている。シー 11は、図2に示すように、断面略L字状に形成 れた環状のシール板21とスリンガ22を備え、 互いに対向して配置されている。パルサリン グ23はスリンガ22に外嵌されている。

 シール板21は、芯金24と、この芯金24に加 接着等で一体に接合されたシール部材25と らなる。芯金24は、オーステナイト系ステン レス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防 処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等) プレス加工にて形成され、図3(a)に示すよう に、外方部材3の端部に内嵌される外径円筒 24aと、この外径円筒部24aから立板部24bを介 て軸方向に延びる内径円筒部24cと、この内 円筒部24cから径方向内方に延びる内径部24d を有している。外径円筒部24aは、外方部材3 端部から突出して形成され、後述するセン ホルダ20はこの外径円筒部24aにインサート 形されて芯金24に一体に結合されている。な お、芯金24は、後述する回転速度センサ29の 知性能に悪影響を及ぼさないように、非磁 体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑で形 されるのが好ましい。

 シール部材25は合成ゴム等の弾性部材か なり、芯金24の内径部24dに加硫接着等で一体 に接合され、内径部24dを挟んでその両側にサ イドリップ25a、25bと、内径部24dの内縁に一対 のラジアルリップ25c、25dとを有している。

 スリンガ22は、オーステナイト系ステン ス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆 処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)を プレス加工にて形成され、内輪6の小径部6bの 外径に圧入される円筒部22aと、この円筒部22a から径方向外方に延びる立板部22bとを有して いる。そして、内輪6の端面に摺接する弾性 ップ26が加硫接着等で一体に接合され、嵌合 部から雨水等の水分が軸受内部に浸入するの を防止している。

 パルサリング23は、スリンガ22に圧入され る支持部材27と、この支持部材27の外径部に 硫接着により一体に接合された磁気エンコ ダ28とからなる。支持部材27は、強磁性体の 鈑、例えば、フェライト系ステンレス鋼鈑( JIS規格のSUS430系等)あるいは防錆処理された 間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からなり、プ ス加工によって形成され、スリンガ22の円筒 部22aに圧入される円筒状の内径部27aと、この 内径部27aから径方向外方に延びる立板部27b、 およびこの立板部27bから軸受内方側に延び、 内輪6の大径部6cよりも僅かに大径に形成され た円筒状の外径部27cを有している。シール部 材25のサイドリップ25a、25bは、スリンガ22と 持部材27の立板部22b、27bにそれぞれ摺接され ると共に、一対のラジアルリップ25c、25dが支 持部材27の円筒部27aに摺接されている。一方 磁気エンコーダ28は、ゴム等のエラストマ フェライト等の磁性体粉が混入されたゴム 石からなり、周方向に交互に磁極N、Sが着磁 され、車輪の回転速度検出用のロータリエン コーダを構成している。そして、芯金24の内 円筒部24cに接触しない範囲で回転速度セン 29に所定の径方向すきま(エアギャップ)を介 して対向配置されている。これにより、強磁 性体からなる支持部材27と相俟って出力信号 強くなり安定した検出精度を確保すること できる。また、こうしたシール11を構成す ことにより、密封性を向上させ、パルサリ グ23が雨水やダスト等により汚れるのを防止 することができる。

 本実施形態では、センサホルダ20はポリ ェニレンサルファイド(PPS)等の非磁性の樹脂 材で形成され、磁気エンコーダ28に所定の径 向すきまを介して対峙する回転速度センサ2 9が包埋されている。この回転速度センサ29は 、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)等、磁 の流れ方向に応じて特性を変化させる磁気 出素子と、この磁気検出素子の出力波形を える波形成形回路が組み込まれたICとからな る。これにより、低コストで信頼性の高い回 転速度検出ができる。なお、センサホルダ20 前述した材質以外にPA(ポリアミド)66、ポリ チレンテレフタレート(PBT)等の射出成形可 な合成樹脂を例示することができる。

 センサホルダ20は外方部材3の端面と僅か 軸方向すきまを介して対向され、芯金24の 径円筒部24aの外径の一部を露出させるよう 、環状の凹所30が形成されている。この凹所 30にOリング31が弾性装着されと共に、センサ ルダ20のインナー側の端面にスリンガ22の外 径よりも小径の孔径を有する円板状カバー32 装着されている。

 回転速度検出装置は、シール板21とパル リング23とが組み合わされた後、パルサリン グ23の支持部材27にスリンガ22が圧入されるこ とで、Oリング31を含むすべての構成が予め組 み立てられ、その全体が軸方向に押圧される ことにより、芯金24の外径円筒部24aが外方部 3の端部に内嵌されると共に、スリンガ22の 筒部22aが内輪6の小径部6bに圧入される。

 なお、本実施形態では、回転速度検出装 として、磁気エンコーダ28と、ホール素子 の磁気検出素子からなる回転速度センサ29と からなるアクティブタイプの回転速度検出装 置を例示したが、本発明に係る回転速度検出 装置はこれに限らず、例えば、歯車と、磁石 と巻回された環状のコイル等からなるパッシ ブタイプであっても良い。

 ここで、シール板21を構成する芯金24の外 径円筒部24aに係止部33が形成されている。本 施形態では、この係止部33は外径円筒部24a 端部を径方向外方に折曲した舌片で構成さ ている。このように、芯金24の外径円筒部24a に係止部33が一体に形成されていることによ 、泥水や塩水が跳ねかけられる過酷な環境 曝され、また、高温と低温の繰り返し等、 酷な条件下で使用されても、樹脂製のセン ホルダ20と芯金24との密着性を確保すること ができると共に、インサート成形された樹脂 製のセンサホルダ20が芯金24から剥離するの 長期間に亘って防止することができ、セン ホルダ20の剥離による検出精度の低下を防止 した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を 提供することができる。

 なお、芯金24の係止部33はこうした構成に 限らず、図3(b)に示すような構成であっても い。この芯金34は、前述した芯金24と同様、 ーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS 304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧 鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工にて形 され、外方部材3の端部に内嵌される外径円 部34aと、この外径円筒部34aから立板部24bを して軸方向に延びる内径円筒部24cと、この 径円筒部24cから径方向内方に延びる内径部2 4dとを有している。外径円筒部34aは、外方部 3の端部から突出して形成され、センサホル ダ20はこの外径円筒部34aにインサート成形さ て芯金34に一体に結合されている。そして 外径円筒部34aの周方向に複数個の円孔35が穿 設されている。本実施形態における係止部は この円孔35で構成されている。これにより、 述した係止部33と同様、センサホルダ20の合 成樹脂がこの円孔35内に回り込み、センサホ ダ20が芯金34から剥離するのを長期間に亘っ て確実に防止することができる。

 図4は、本発明に係る回転速度検出装置付 き車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す要 拡大図、図5は、図4のシール板単体を示す断 面図、図6は、図4の変形例を示す要部拡大図 ある。なお、この実施形態は、前述した第1 の実施形態(図2)と基本的には芯金の構成が異 なるだけで、その他同一部品同一部位あるい は同様の機能を有する部品や部位には同じ符 号を付して詳細な説明を省略する。

 回転速度検出装置を構成するセンサホル 36は外方部材3のインナー側の端部に装着さ ている。そして、インナー側のシール37は のセンサホルダ36と内輪6との間に形成され 環状空間の開口部に装着されている。シー 37は、断面略L字状に形成された環状のシー 板38とスリンガ22を備え、互いに対向して配 されている。パルサリング23はスリンガ22に 外嵌されている。

 シール板38は、芯金39と、この芯金39に加 接着等で一体に接合されたシール部材25と らなる。芯金39は、オーステナイト系ステン レス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防 処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等) プレス加工にて形成され、図5に示すように 、外方部材3の端部に内嵌される外径円筒部39 aと、この外径円筒部39aから立板部39bを介し 軸方向に延びる内径円筒部24cと、この内径 筒部24cから径方向内方に延びる内径部24dと 有している。外径円筒部39aは、外方部材3の 部から突出して形成され、後述するセンサ ルダ36は、芯金39の外径円筒部39aから内径円 筒部24cに亙る部位にインサート成形されて一 体に結合されている。なお、芯金39は、回転 度センサ29の感知性能に悪影響を及ぼさな ように、非磁性体のオーステナイト系ステ レス鋼鈑で形成されるのが好ましい。

 本実施形態では、センサホルダ36はポリ ェニレンサルファイド等の非磁性の樹脂材 形成され、磁気エンコーダ28に所定の径方向 すきまを介して対峙する回転速度センサ29が 埋されている。なお、センサホルダ36は前 した材質以外にPA66、ポリブチレンテレフタ ート等の射出成形可能な合成樹脂を例示す ことができる。

 センサホルダ36は外方部材3の端面と僅か 軸方向すきまを介して対向され、芯金39の 径円筒部39aの外径の一部を露出させるよう 、環状の凹所30が形成されている。この凹所 30にOリング31が弾性装着されると共に、セン ホルダ36のインナー側の端面にスリンガ22の 外径よりも小径の孔径を有する円板状カバー 32が装着されている。

 回転速度検出装置は、シール板38とパル リング23とが組み合わされた後、パルサリン グ23の支持部材27にスリンガ22が圧入されるこ とで、Oリング31を含むすべての構成が予め組 み立てられ、その全体が軸方向に押圧される ことにより、芯金39の外径円筒部39aが外方部 3の端部に内嵌されると共に、スリンガ22の 筒部22aが内輪6の小径部6bに圧入される。

 ここで、シール板38を構成する芯金39の立 板部39bに係止部40が形成されている。この係 部40は立板部39bの周方向に複数形成された 孔で構成されている。このように、芯金39の 立板部39bに係止部40が形成されているので、 ンサート成形されたセンサホルダ36の樹脂 この係止部40まで回り込み、芯金39とセンサ ルダ36とが強固に固定される。したがって 泥水や塩水が跳ねかけられる過酷な環境に され、また、高温と低温の繰り返し等、過 な条件下で使用されても、樹脂製のセンサ ルダ36と芯金39との密着性を確保することが きると共に、インサート成形された樹脂製 センサホルダ36が芯金39から剥離するのを長 期間に亘って防止することができ、センサホ ルダ36の剥離による検出精度の低下を防止し 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提 することができる。

 なお、芯金39の係止部40はこうした構成に 限らず、図6に示すような構成であっても良 。この芯金41は、前述した芯金39と同様、オ ステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304 系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延 鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工にて形成 れ、外方部材3の端部に内嵌される外径円筒 39aと、この外径円筒部39aから立板部24bを介 て軸方向に延びる内径円筒部41aと、この内 円筒部41aから径方向内方に延びる内径部24d を有している。外径円筒部39aは、外方部材3 の端部から突出して形成され、センサホルダ 36はこの外径円筒部39aから内径円筒部41aに亙 てインサート成形されて芯金41に一体に結 されている。そして、内径円筒部41aの周方 に複数個の円孔からなる係止部42が穿設され ている。これにより、センサホルダ36の合成 脂がこの係止部42内に回り込み、センサホ ダ36が芯金42から剥離するのを長期間に亘っ 確実に防止することができる。

 図7は、本発明に係る回転速度検出装置付 き車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦 面図、図8は、図7の要部拡大図、図9(a)は、 8の円板状カバー単体を示す斜視図、(b)は、( a)の変形例を示す斜視図である。なお、この 施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基 本的には内方部材の一部構成と円板状カバー の構成が異なるだけで、その他同一部品同一 部位あるいは同様の機能を有する部品や部位 には同じ符号を付して詳細な説明を省略する 。

 この回転速度検出装置付き車輪用軸受装 は駆動輪用の第3世代構造と呼称され、ハブ 輪1’と複列の転がり軸受2’および等速自在 手8をユニット化して構成されている。複列 の転がり軸受2’は、外方部材3と内方部材4’ 、および複列の転動体5、5を備えている。

 内方部材4’は、ハブ輪1’と、このハブ 1’に固定された内輪6とからなる。ハブ輪1 は、アウター側の端部に車輪取付フランジ7 一体に有し、外周に内側転走面1aと、この 側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径 段部1bが形成され、内周にトルク伝達用のセ ーション(またはスプライン)1cが形成されて いる。

 ハブ輪1’はS53C等の炭素0.40~0.80wt%を含む 高炭素鋼からなり、内側転走面1aをはじめ、 アウター側のシール10が摺接する車輪取付フ ンジ7の基部7bから小径段部1bに亙って高周 焼入れによって表面硬さを58~64HRCの範囲に硬 化処理されている。内輪6は、外周に内側転 面6aが形成され、ハブ輪1’の小径段部1bに所 定のシメシロを介して圧入固定されている。

 内輪6の端面と肩部17が衝合するまで、ハ 輪1’にセレーション1c、18aを介して外側継 部材12が内嵌されると共に、雄ねじ18bに締 された固定ナット19によってハブ輪1’と外 継手部材12がトルク伝達可能に、かつ着脱自 在にユニット化されている。

 回転速度検出装置を構成するセンサホル 20は外方部材3のインナー側の端部に装着さ ている。そして、インナー側のシール11’ このセンサホルダ20と内輪6との間に形成さ る環状空間の開口部に装着されている。シ ル11’は、図8に拡大して示すように、断面 L字状に形成された環状のシール板21’とス ンガ22を備え、互いに対向して配置されてい る。パルサリング23はスリンガ22に外嵌され いる。

 シール板21’は、芯金24’と、この芯金24 に加硫接着等で一体に接合されたシール部 25とからなる。芯金24’は、オーステナイト 系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、ある は、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格の SPCC系等)をプレス加工にて形成され、外方部 3の端部に内嵌される外径円筒部39aと、この 外径円筒部39aから立板部24bを介して軸方向に 延びる内径円筒部24cと、この内径円筒部24cか ら径方向内方に延びる内径部24dとを有してい る。外径円筒部39aは、外方部材3の端部から 出して形成され、センサホルダ20は、芯金24 にインサート成形されて一体に結合されて る。なお、芯金24’は、回転速度センサ29の 感知性能に悪影響を及ぼさないように、非磁 性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑で形 成されるのが好ましい。

 センサホルダ20は外方部材3の端面と僅か 軸方向すきまを介して対向され、芯金24’ 外径円筒部39aの外径の一部を露出させるよ に、環状の凹所30が形成されている。この凹 所30にOリング31が弾性装着されと共に、セン ホルダ20のインナー側の端面にスリンガ22の 外径よりも小径の孔径を有する円板状カバー 43が装着されている。

 回転速度検出装置は、シール板21’とパ サリング23とが組み合わされた後、パルサリ ング23の支持部材27にスリンガ22が圧入される ことで、Oリング31を含むすべての構成が予め 組み立てられ、その全体が軸方向に押圧され ることにより、芯金24’の外径円筒部39aが外 部材3の端部に内嵌されると共に、スリンガ 22の円筒部22aが内輪6の小径部6bに圧入される

 ここで、円板状カバー43は、オーステナ ト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あ るいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規 のSPCC系等)をプレス加工にて形成され、その 内縁が外側継手部材12の肩部17と僅かな径方 すきまを介して対峙してラビリンスシール44 が形成されると共に、図9(a)に示すように、 の内縁部にドレーン45が形成されている。こ のドレーン45は、周方向等配に複数個穿設さ た円孔で構成されている。これにより、泥 等が跳ねかけられる過酷な環境に曝された 態で使用されても、円板状カバー43でその 入を防止すると共に、例え、この円板状カ ー43を通過して浸入しても泥水等が内部に滞 留することなく外部に排出される。したがっ て、シール摺接部に泥水が固化してシール部 材25が異常摩耗することはなく、シール11’ 密封性を確保し、信頼性を向上させた回転 度検出装置付き車輪用軸受装置を提供する とができる。

 なお、円板状カバー43はこうした構成に らず、(b)に示すような構成であっても良い この円板状カバー46は、前述したものと同様 、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格 SUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間 延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からなり、その内 部の周方向等配に複数個形成されたスリッ からなるドレーン47が設けられている。こ したスリットからなるドレーン47により、前 述した円板状カバー43と同様、浸入した泥水 が内部に滞留することなく外部に排出され と共に、肩部17の外周面に泥水等が滞留し 固化するのも防止することができる。

 図10は、本発明に係る回転速度検出装置 き車輪用軸受装置の第4の実施形態を示す要 拡大図、図11は、図10の円板状カバー周辺部 を示す拡大図、図12は、図10に示すセンサホ ダの引抜き状態を示す説明図である。なお この実施形態は、前述した第3の実施形態(図 8)と基本的には円板状カバーの構成が異なる けで、その他同一部品同一部位あるいは同 の機能を有する部品や部位には同じ符号を して詳細な説明を省略する。

 本実施形態では、センサホルダ20は外方 材3の端面と僅かな軸方向すきまを介して対 され、芯金24’の外径円筒部39aの外径の一 を露出させるように、環状の凹所30が形成さ れている。この凹所30にOリング31が弾性装着 れると共に、センサホルダ20のインナー側 端面にスリンガ22の外径よりも小径の孔径を 有する円板状カバー48が装着されている。

 円板状カバー48は、オーステナイト系ス ンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、 防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系 )をプレス加工にて形成され、その内縁が外 側継手部材12の肩部17と僅かな径方向すきま 介して対峙してラビリンスシール44が形成さ れている。このラビリンスシール44の径方向 きまは、一般的に小さく設定すれば密封性 高くなるとされているが、各部位の寸法を しく規制しないと回転側部材(ここでは外側 継手部材12の肩部17)と干渉する恐れがある。 たがって、費用対効果の面で、この径方向 きまを適切な値に設定する必要がある。

 ここで、スリンガ22との位置と寸法関係 着目し、円板状カバー48の内径寸法をφA、外 側継手部材12の肩部17の外径をφB、スリンガ22 の外径寸法をφC、円板状カバー48とスリンガ2 2との軸方向すきまをDとした場合、円板状カ ー48の内径φAが、φB+D≦φA≦φC-Dの範囲に設 されている。このように設定することによ 、円板状カバー48の最大内径φAmaxが、φAmax= C-Dの場合においても、充分なラビリンス機 を発揮することができる。一方、円板状カ ー48の最小内径φAminが、φAmin=φB+Dの場合にお いても、肩部17との干渉を防止することがで る。したがって、雨水や泥水だけでなく小 まじりの粉塵等が跳ねかけられる過酷な環 に曝された状態で使用されても、効果的に の円板状カバー48によって所望の密封性を 保することができ、長期間に亘って安定し 速度検出をすることができる信頼性の高い 転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供 ることができる。

 さらに、本実施形態では、外方部材3に対し てセンサホルダ20の引抜き力が所定の関係式 よって規定されている。すなわち、外方部 3に金属嵌合される芯金24’の引抜き力が次 によって規定され、外方部材3と芯金24’と 嵌合シメシロが調整されている。振動に対 る芯金24’の最低引抜き力をFminとし、セン ホルダ20の質量をm(kg)、加速度をa(m/sec 2 )とした場合、最低引抜き力Fmin=m×a(N)となる 例えば、センサホルダ20の質量m=0.05kg、加速 a=30Gとした場合、Fmin=0.05×30G=14.7Nとなる。こ こで、Gは重力加速度で9.80665m/sec 2 とした。

 図12に示すように、予め車輪用軸受装置 負荷される振動条件とセンサホルダ20の質量 mから芯金24’の最低引抜き力Fminが算出され いるため、この最低引抜き力Fminを満足する うに、芯金24’と外方部材3との嵌合シメシ 、すなわち、嵌合面圧、各部寸法および嵌 面の仕上げ状態等によって決定される引抜 力から算出される嵌合シメシロを調整する けで、嵌合部の表面粗さおよび寸法精度を 要以上に厳しく規制することなくセンサホ ダ20の引抜き耐力を確保できる。したがっ 、加工工数や管理工数の増加を抑えること できると共に、嵌合部の気密性とシールの 封性を向上させ、検出精度を維持して信頼 を向上させた回転速度検出装置付き車輪用 受装置を提供することができる。

 ここでは、予め車輪用軸受装置に負荷さ る振動条件とセンサホルダ20の質量mから芯 24’の最低引抜き力Fminが算出され、この最 引抜き力Fminを満足するように、芯金24’と 方部材3との嵌合シメシロ引抜き力から算出 される嵌合シメシロを調整することにより、 センサホルダ20の引抜き耐力を確保するよう したが、これ以外にもセンサホルダ20の引 き耐力を規定しても良い。すなわち、本実 形態では、環状のセンサホルダ20の上部に、 車体側に設けられた処理手段(図示せず)と回 速度センサ29とを結ぶハーネス(図示せず)を 取り付けるためのコネクタ部20aが一体に成形 されている。そして、図示しない相手ハーネ スの端部に設けられたプラグがこのコネクタ 部20aに接続されて回転速度センサ29からの出 信号を制御器に向け送り出されている。

 このコネクタ部20aには、軸方向に外側に 出する係止凸部49が形成されている。係止 部49は、その一方のプラグ挿入側(図中上側) 径方向外方に向う程内径側に位置する方向 傾斜して形成され、他方の軸心側(図中下側 )が直角に形成されている。また、プラグに 、この係止凸部49に係止する凹部(図示せず) 設けられ、プラグをコネクタ部20aに挿入す ことにより、係止凸部49が係合自在となっ いる。

 ここで、プラグとコネクタ部20aとの引抜 耐力が所定値に規定されている。すなわち センサホルダ20が外方部材3に装着された後 車輪用軸受装置が実車に取り付けられるま の間、誤ってハーネスを掴まえた状態でこ 車輪用軸受装置がぶら下げられるような取 いをされても、コネクタ部20aからプラグが れたりしないよう、車輪用軸受装置の自重 上、好ましくは、安全を考慮して自重の3倍 、または、30kg以上に引抜き耐力が設定され いても良い。

 さらに、外方部材3に対してセンサホルダ 20の引抜き耐力、すなわち、外方部材3に内嵌 される芯金24’の外径円筒部39aの引抜き耐力 、車輪用軸受装置の自重以上、好ましくは 安全を考慮して自重の3倍、または、30kg以 に引抜き耐力が設定されていても良い。

 図13は、本発明に係る回転速度検出装置 き車輪用軸受装置の第5の実施形態を示す要 拡大図、図14(a)は、図13のシール板単体を示 す断面図、(b)は、(a)の変形例を示す断面図で ある。なお、この実施形態は、前述した第1 実施形態(図2)と基本的には芯金の構成が異 るだけで、その他同一部品同一部位あるい 同様の機能を有する部品や部位には同じ符 を付して詳細な説明を省略する。

 回転速度検出装置を構成するセンサホル 20は外方部材3のインナー側の端部に装着さ ている。そして、インナー側のシール50は のセンサホルダ20と内輪6との間に形成され 環状空間の開口部に装着されている。シー 50は、断面略L字状に形成された環状のシー 板51とスリンガ22を備え、互いに対向して配 されている。パルサリング23はスリンガ22に 外嵌固定されている。

 シール板51は、芯金52と、この芯金52に加 接着等で一体に接合されたシール部材25と らなる。芯金52は、オーステナイト系ステン レス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防 処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等) プレス加工にて形成され、図14(a)に示すよ に、外方部材3の端部に圧入される外径円筒 52aと、この外径円筒部52aから立板部52bを介 て軸方向に延びる内径円筒部52cと、この内 円筒部52cから径方向内方に延びる内径部52d を有し、この内径部52dにシール部材25が接 されている。外径円筒部52aは、外方部材3の 部から突出して形成され、センサホルダ20 この外径円筒部52aから立板部52bおよび内径 筒部52cに亙る部位にインサート成形されて 金52に一体に結合されている。また、芯金52 外径円筒部52aには後述するリード線を通す めの円孔53が周方向1箇所に形成されている なお、円孔53の孔形状は一例であり、円に らず長方形や正方形でも良い。

 ここで、本実施形態では、前述したよう 、芯金52が、外方部材3の端部に圧入される 径円筒部52aと、この外径円筒部52aの軸受外 側から径方向内方に延びる立板部52bと、こ 立板部52bから軸受内方側に延びる内径円筒 52cと、この内径円筒部52cから径方向内方に びる内径部52dとを有し、センサホルダ20が 径円筒部52aから立板部52bおよび内径円筒部52 cに亙る部位にインサート成形されて一体に 合されていると共に、内径部52dにシール部 25が接合され、この内径部52dが回転速度セン サ29の磁気検出素子(検出部)29aから軸受外方 に退避して配置されている。

 こうした構成の芯金52を採用することに り、従来のように、鋼板製の芯金を介して 転速度センサと磁気エンコーダとが対峙す のではなく、磁気的には回転速度センサ29と 磁気エンコーダ28が直接対峙するため、その 方向すきま(エアギャップ)を可及的に小さ 設定することができる。したがって、高い 束密度が得られ、検出精度と信頼性の向上 図った回転速度検出装置付き車輪用軸受装 を提供することができる。

 図14(b)に示すシール板54は、前述した芯金 52の一部を変更した変形例である。この芯金5 5は、前述した芯金52と同様、オーステナイト 系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、ある は、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格の SPCC系等)をプレス加工にて形成され、外方部 3の端部に圧入される外径円筒部55aと、この 外径円筒部55aから立板部52bを介して軸方向に 延びる内径円筒部52cと、この内径円筒部52cか ら径方向内方に延びる内径部52dとを有してい る。

 ここで、外径円筒部55aの端部に径方向外 に折曲された係止部56が形成されると共に 外径円筒部55aの外周面に円孔53が複数個形成 されている。そして、外方部材3の端部内周 形成された環状溝3cに外径円筒部55aの係止部 56が係合される。すなわち、組立工程におい 、芯金55の外径円筒部55aが弾性変形して芯 55が外方部材3に圧入され、この芯金55の係止 部56が外方部材3の環状溝3cの位置に来た時、 径円筒部55aが復元して係止部56が環状溝3cに 係合する。これにより、車両の運転中に振動 や衝撃が負荷されても外方部材3に対して芯 55が移動するのを確実に防止することができ 、検出部の位置ずれを防止して長期間に亘っ て安定した検出精度を維持することができる 。

 また、外径円筒部55aの外周面に複数の円 53が形成されることにより、リード線を配 する作業が効率化される共に、これらの円 53の全てにセンサホルダ20の樹脂が入り込ん 塞がれるため、厳しい環境条件で使用され もインサート成形されたセンサホルダ20と 金55との剥離を確実に防止することができる 。

 さらに、本実施形態では、芯金52(55)の外 円筒部52a(55a)にリード線29bを通すための円 53が形成されているので、芯金を避けてリー ド線を配線する必要がなく最短距離で磁気検 出素子29aとIC29cとを繋ぐことができ、回転速 センサ29の信頼性を向上させることができ 。そして、IC29cとハーネス(図示せず)とを結 後、この円孔53内にセンサホルダ20の樹脂が 入り込んで塞がれるため、泥水や塩水が跳ね かけられる過酷な環境に曝され、また、高温 と低温の繰り返し等、過酷な条件下で使用さ れても、樹脂製のセンサホルダ20と芯金52と 密着性を確保することができ、インサート 形されたセンサホルダ20が芯金52から剥離す のを長期間に亘って防止することができる

 以上、本発明の実施の形態について説明 行ったが、本発明はこうした実施の形態に 等限定されるものではなく、あくまで例示 あって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内 おいて、さらに種々なる形態で実施し得る とは勿論のことであり、本発明の範囲は、 許請求の範囲の記載によって示され、さら 特許請求の範囲に記載の均等の意味、およ 範囲内のすべての変更を含む。

 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪 軸受装置は、内輪回転構造のあらゆるタイ の回転速度検出装置が内蔵された車輪用軸 装置に適用することができる。

本発明に係る回転速度検出装置付き車 用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図 である。 図1の要部拡大図である。 (a)は、本発明に係るシール板単体を示 断面図である。 (b)は、(a)の変形例を示す 面図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車 用軸受装置の第2の実施形態を示す要部拡大 図である。 図4のシール板単体を示す断面図である 。 図4の変形例を示す要部拡大図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車 用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図 である。 図7の要部拡大図である。 (a)は、図8の円板状カバー単体を示す斜 視図である。 (b)は、(a)の変形例を示す斜視 である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車 輪用軸受装置の第4の実施形態を示す要部拡 図である。 図10の円板状カバー周辺部を示す拡大 である。 図10に示すセンサホルダの引抜き状態 示す説明図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車 輪用軸受装置の第5の実施形態を示す要部拡 図である。 (a)は、図13のシール板単体を示す断面 である。 (b)は、(a)の変形例を示す断面図 ある。 従来の回転速度検出装置付き車輪用軸 受装置を示す縦断面図である。 図15の要部拡大図である。

符号の説明

1、1’・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ハブ輪
1a、6a・・・・・・・・・・・・・・・・・ 内側転走面
1b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・小径段部
1c、18a・・・・・・・・・・・・・・・・・ レーション
1d・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・加締部
2、2’・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・複列の転がり軸受
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・外方部材
3a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・外側転走面
3b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・車体取付フランジ
3c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・環状溝
4、4’・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・内方部材
5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・転動体
6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・内輪
6b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・小径部
6c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・大径部
7・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・車輪取付フランジ
7a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ハブボルト
7b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・基部
8・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・等速自在継手
9・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・保持器
10・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・アウター側のシール
11、11’、37、50・・・・・・・・・・・イン ー側のシール
12・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・外側継手部材
13・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・継手内輪
14・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ケージ
15・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・トルク伝達ボール
16・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・マウス部
17・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・肩部
18・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・軸部
18b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・雄ねじ
19・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・固定ナット
20、36・・・・・・・・・・・・・・・・・ センサホルダ
20a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・コネクタ
21、21’、38、51、54・・・・・・・・シール
22・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・スリンガ
22a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・円筒部
22b、24b、27b、39b、52b・・・・立板部
23・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・パルサリング
24、24’、34、39、41、52、55・・芯金
24a、34a、39a、52a、55a・・・・外径円筒部
24c、41a、52c・・・・・・・・・・・・内径円 筒部
24d、27a、52d・・・・・・・・・・・・内径部
25・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・シール部材
25a、25b・・・・・・・・・・・・・・・・サ イドリップ
25c、25d・・・・・・・・・・・・・・・・ラ ジアルリップ
26・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・弾性リップ
27・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・支持部材
27c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・外径部
28・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・磁気エンコーダ
29・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・回転速度センサ
29a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・磁気検出素子
29b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・リード線
29c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・IC
30・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・凹所
31・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・Oリング
32、43、46、48・・・・・・・・・・・・円板 カバー
33、40、42、56・・・・・・・・・・・・係止
35、53・・・・・・・・・・・・・・・・・ 円孔
44・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ラビリンスシール
45、47・・・・・・・・・・・・・・・・・ ドレーン
49・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・係止凸部
100・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
101・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・外方部材
101a・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 外側転走面
101b・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 車体取付フランジ
102・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ボール
103・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・内方部材
104・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・回転速度検出装置
105・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ハブ輪
105a、106a・・・・・・・・・・・・・・内側 走面
105b・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小径段部
106・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・内輪
106b・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小径部
106c・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大径部
107・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・車輪取付フランジ
108・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・保持器
109・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・アウター側のシール
110・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・インナー側のシール
111・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・磁気センサ
112・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・センサホルダ
112a・・・・・・・・・・・・・・・・・・ コネクタ部
113・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・第1のシールリング
114・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・第2のシールリング
115・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・芯金
115a・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 嵌合用円筒部
115b・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 外側フランジ部
115c・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 水分浸入防止用円筒部
115d・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 内側フランジ部
116・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・シール部材
116a・・・・・・・・・・・・・・・・・・ スリンガ側サイドリップ
116b、116c・・・・・・・・・・・・・・ラジ ルリップ
116d・・・・・・・・・・・・・・・・・・ パルサ側サイドリップ
117・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・スリンガ
117a・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 円筒部
117b・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 外向きフランジ部
118・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・パルサリング
119・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・弾性シール
119a・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アキシアルリップ
120・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・支持部材
120a・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小径円筒部
120b・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 連結部
120c・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大径円筒部
121・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・着磁体
122・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・凹所
123・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・Oリング
124・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・円板状カバー
a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・振動加速度
φA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・円板状カバーの内径寸法
φAmax・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 円板状カバーの最大内径
φAmin・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 円板状カバーの最小内径
φB・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・肩部の外径寸法
φC・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・スリンガの外径寸法
D・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・スリンガと円板状カバーの軸方向すき
Fmin・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最低引抜き力
G・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・重力加速度
m・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・センサホルダの質量