Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
BENDABLE POLYCARBONATE RESIN LAMINATE, OPTICALLY TRANSPARENT ELECTROMAGNETIC WAVE SHIELD LAMINATE, AND MANUFACTURING METHOD THEREOF
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/139318
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a manufacturing method of a laminate, wherein the method has a process in which two or more layers of polycarbonate resin film and/or sheet are laminated by using a (meth)acrylate adhesive composition containing (A) a (meth)acrylate monomer, (B) a (meth)acrylate oligomer, (C) an acrylamide derivative, (D) a silane compound and/or (E) an organophosphorus compound to produce a laminate having a thickness from 0.1 mm to 30 mm; a process in which the laminate is heated from 130°C to 185°C so that the temperature difference between the top and the bottom surfaces of the laminate is within 20°C; and a process in which the laminate after heating is bent into a curved surface having a radius of curvature of at least 10 mm.

Inventors:
MATSUMURA TAKATOSHI (JP)
KIMURA YOSHIYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/058630
Publication Date:
November 19, 2009
Filing Date:
May 07, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
MITSUBISHI GAS CHEMICAL CO (JP)
MGC FILSHEET CO LTD (JP)
MATSUMURA TAKATOSHI (JP)
KIMURA YOSHIYA (JP)
International Classes:
B29C53/04; B32B27/36; C08F290/06; C09J4/02; C09J11/06; C09J175/16; C09J201/02; H05K9/00
Foreign References:
JPH09267459A1997-10-14
JPH06256723A1994-09-13
JP2004315570A2004-11-11
JPH0671833A1994-03-15
JPH0839746A1996-02-13
JPH0839746A1996-02-13
JP3994404B22007-10-17
JPH09239936A1997-09-16
JP2006319251A2006-11-24
JPS6463673A1989-03-09
JP2001026758A2001-01-30
JP2001019925A2001-01-23
JP2004140283A2004-05-13
JPH11330778A1999-11-30
Other References:
See also references of EP 2305451A4
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASHI Hiroshi et al. (JP)
Kobayashi 浩 (JP)
Download PDF:
Claims:
 2層以上のポリカーボネート樹脂フィルムおよび/またはシートを、(A)(メタ)アクリレートモノマー、(B)(メタ)アクリレートオリゴマーおよび(C)アクリルアミド誘導体と、(D)シラン化合物および/または(E)有機リン化合物とを含有する(メタ)アクリレート系接着剤組成物を用いて積層し、厚さ0.1mm~30mmの積層体を作製する工程と、
 該積層体を130℃~185℃で、かつ、該積層体の上下表面温度差が20℃以内となるように加熱する工程と、
 加熱後の該積層体を曲率半径10mm以上の曲面に曲げ加工する工程と、を有することを特徴とする積層体の製造方法。
 前記積層体を加熱する工程が、前記該積層体を150℃~185℃で加熱する工程である、請求項1に記載の積層体の製造方法。
 前記2層以上のポリカーボネート樹脂フィルムおよび/またはシートの一層が、電磁波シールド層であり、更にその少なくとも一層が保護層である、請求項1または2に記載の積層体の製造方法。
 前記電磁波シールド層が、銀、銅、アルミ、ニッケル、カーボン、ITO(酸化インジウム/酸化錫)、ZnO、錫、亜鉛、チタン、タングステンおよびステンレスからなる群より選択される1つ以上の金属成分を含有する導電性化合物を含む、請求項3に記載の積層体の製造方法。
 前記電磁波シールド層が、30デシベル以上の電磁波シールド性能を有する、請求項3または4に記載の積層体の製造方法。
 前記電磁波シールド層が、金属薄膜メッシュ、金属織物メッシュ、導電性繊維メッシュおよび導電性印刷メッシュからなる群より選択される1種を含む、請求項3から5のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記金属薄膜メッシュおよび導電性印刷メッシュが、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、またはポリエステル樹脂を含有するベース基材を有する、請求項6に記載の積層体の製造方法。
 前記積層体が、50N/25mm幅以上の180度剥離強さを有する、請求項1から7のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記積層体が、65℃、95RH%の条件化で、200時間処理した後も剥離・白濁を生じない、請求項1から8のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記(B)(メタ)アクリレートオリゴマーが、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーおよびポリオール(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群より選ばれた少なくとも1種類以上の(メタ)アクリレートオリゴマーである、請求項1から9のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが脂環式炭化水素化合物である、請求項10に記載の積層体の製造方法。
 前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの脂環式炭化水素化合物がジシクロヘキシルメタンイソシアネート由来の化合物である、請求項11に記載の積層体の製造方法。
 前記(C)アクリルアミド誘導体が、アルキルアクリルアミドおよび/またはアルキルメタアクリルアミドである、請求項1から12のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記(C)アクリルアミド誘導体が、ジメチルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、および4-アクリロモルホリンからなる群より選ばれた少なくとも1種類以上である、請求項1から13のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記(D)シラン化合物が、アミノ官能性シラン、エポキシ官能性シラン、ビニル官能性シラン、メルカプト官能性シラン、メタクリレート官能性シラン、アクリルアミド官能性シラン、およびアクリレート官能性シランからなる群より選ばれた1種類以上である、請求項1から14のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記(D)シラン化合物が、(3-(2,3-エポキシプロポキシ)プロピル)トリメトキシシランである、請求項1から15のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記(E)有機リン化合物が、リン酸アクリレート化合物である、請求項1から16のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記(メタ)アクリレート系接着剤組成物が、無溶剤型(メタ)アクリレート系接着剤組成物である、請求項1から17のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記(メタ)アクリレート系接着剤組成物が、可視光、紫外線(UV)または電子線(EB)を用いて硬化する光硬化型(メタ)アクリレート系接着剤組成物である、請求項1から18のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記積層体の片面または両面に、酸化防止剤、紫外線吸収剤および光安定剤からなる群より選ばれる1種以上を含有する被膜を形成してなる、請求項1から19のいずれかに記載の積層体の製造方法。
 前記被膜が熱硬化型樹脂または光硬化型樹脂を含む、請求項20に記載の積層体の製造方法。
 前記被膜がアクリル系樹脂化合物またはシリコーン系樹脂化合物を含む、請求項20または21に記載の積層体の製造方法。
 前記ポリカーボネート樹脂を含む層または前記(メタ)アクリレート系接着剤組成物を含む層が、酸化防止剤、紫外線吸収剤および光安定剤からなる群より選ばれる1種以上を含有する、請求項1から22に記載の積層体の製造方法。
 請求項1から23のいずれかに記載の方法で製造された積層体。
 電子機器カバー、筐体用シールド材料、車両用カバー、半導体製造装置カバー、または窓材用シールド材料に用いられる、請求項24に記載の積層体。
Description:
曲げ加工可能なポリカーボネー 樹脂積層体および光透過型電磁波シールド 層体並びにそれらの製造方法

 本発明の好ましい態様は、透明性、接着 、耐熱性、および耐湿性に優れた曲げ加工 能なポリカーボネート樹脂積層体およびそ 製造方法に関する。本発明は、更に詳しく 、(A)(メタ)アクリレートモノマー、(B)(メタ) アクリレートオリゴマーおよび(C)アクリルア ミド誘導体と、(D)シラン化合物および/また (E)有機リン化合物を含有する(メタ)アクリレ ート系接着剤組成物を用いてポリカーボネー ト樹脂基材を積層して2層以上の積層体を形 する工程と、該積層体の上下表面温度差を20 ℃以内に制御して前記積層体を130℃~185℃(好 しくは150℃~185℃)に加熱する工程と、加熱 の積層体を曲率半径10mm以上の曲面に曲げ加 する工程とを有するポリカーボネート樹脂 層体の製造方法に関する。本発明のポリカ ボネート樹脂積層体は、産業装置、機械お び電子機器などのカバーや筐体、自動車、 両、船舶、航空機、住宅、病院およびオフ スなどの窓材やカバー、屋外で利用される ーポート、樹脂製防音壁、防犯用窓材とし 有用である。

 また、本発明の好ましい態様は、曲げ加 性および耐衝撃性に優れた光透過型電磁波 ールド積層体に関する。本発明は、更に詳 くは、(A)(メタ)アクリレートモノマー、(B)( タ)アクリレートオリゴマーおよび(C)アクリ ルアミド誘導体と、(D)シラン化合物および/ たは(E)有機リン化合物を含有する(メタ)アク リレート系接着剤組成物を用いて電磁波シー ルド層の片側または両側にポリカーボネート 基材(保護層)を積層して2層以上の積層体を形 成する工程と、該積層体の上下表面温度差を 20℃以内に制御して前記積層体を130℃~185℃( ましくは150℃~185℃)に加熱する工程と、加熱 後の積層体を曲率半径10mm以上の曲面に曲げ 工する工程とを有する光透過型電磁波シー ド積層体の製造方法に関する。本発明の光 過型電磁波シールド積層体は、産業装置、 械および電子機器などのカバーや筐体、自 車、車両、船舶、航空機、住宅、病院およ オフィスなどの窓材やカバーとして有用で る。

 半導体製造装置やフラットパネルディス レイ製造装置などの産業装置向けカバーや 材、クレーンやショベルカーなどの産業機 向けカバーや窓材、自動車、車両、船舶、 空機向け窓材、住宅、病院、オフィス向け 材は従来、ガラスが用いられている。近年 は、軽量化、燃費などの経済性の観点から 成樹脂機材が多く用いられている。特に耐 撃性や耐熱性および透明性に優れるポリカ ボネート樹脂積層体が好ましいが、前記物 は風雨や太陽光に曝される屋外や高温高湿 件下の車中で使用されるため、ポリカーボ ート樹脂積層体の接着層の劣化による白濁 剥離などの問題点を抱えている。さらに前 物品は意匠性や安全性の観点から曲げ加工 が求められるケースが多いが、ポリカーボ ート樹脂は耐熱性が高いがゆえに、高温で 曲げ加工条件を強いられるため、ポリカー ネート樹脂積層体に反り、気泡、白化、剥 を生じるなどの問題を抱えている。

 ポリカーボネート樹脂積層体の接着剤と て特許文献1では、可視光硬化型接着剤が記 載されているが、通常の可視光硬化型接着剤 では接着力が不十分なため、高温での曲げ加 工時に剥離が発生するばかりでなく、接着層 の劣化または分解により気泡および白化が生 じるなどの問題点がある。さらに、屋外や車 中の高温高湿条件下では、白濁や剥離を生じ るなどの問題を抱えている。例えば、該特許 文献1の実施例に記載されている可視光硬化 接着剤(アーデル社製BENEFIX PC)は高温高湿条 下(65℃-95%RH-24h)において白濁を生じた。

 ポリカーボネート樹脂積層体の接着剤と て特許文献2では、湿気硬化型ホットメルト 接着剤、熱可塑性ポリエステル樹脂接着剤、 熱可塑性シラン変性樹脂接着剤が記載されて いるが、いずれも130℃以上の温度で加熱した 場合、接着力が不十分なため、高温での曲げ 加工時に剥離が発生するばかりでなく、接着 層の劣化または分解により気泡および白化が 生じるなどの問題点がある。さらに、屋外や 車中の高温高湿条件下では、白濁や剥離を生 じるなどの問題を抱えている。

 ポリカーボネート樹脂とアクリル系樹脂 積層体用接着剤として特許文献3では、ポリ ウレタン系接着フィルムが記載されているが 、接着力は得られるものの、曲げ加工部分に 白化現象が発生して著しく視認性が低下する 。さらに、屋外や車中の高温高湿条件下では 、白濁や剥離を生じるなどの問題を抱えてい る。

 一方、近年、パソコンや携帯電話、液晶 プラズマに代表されるフラットパネルディ プレイ、タッチパネル、カーナビゲーショ 、携帯情報端末などの電子機器や産業機械 モーターなどから発生する電磁波により、 業機械や電子機器の誤動作や通信障害を引 起こし大きな問題となっている。さらに、 磁波は人体に対しても悪影響を及ぼす可能 が指摘されており、いわゆる電磁波障害(以 下、EMIという)を防止するため、各種電磁波 ールド材による対策を講じている。

 電磁波シールド材単体では十分な強度が られないため、電磁波シールド材料を各種 透過型樹脂基材やガラス基材などで積層す 方法が用いられる。安全性の観点から耐衝 性や耐熱性に優れるポリカーボネート樹脂 基材とした光透過型電磁波シールド積層体 好ましいが、半導体製造装置などの産業装 、産業機械および各種電子機器などのカバ や筐体、自動車、車両、船舶、航空機、住 、病院およびオフィスなどの窓材やカバー して使用する場合、意匠性や安全性の観点 ら曲げ加工性が求められるケースが多い。 かしながら、ポリカーボネート樹脂は耐熱 が高いがゆえに、高温での曲げ加工条件を いられるため、光透過型電磁波シールド積 体に反り、気泡、白化、剥離を生じるなど 問題を抱えており、光透過型電磁波シール 積層体の曲げ加工技術は開示されていない

 光透過型電磁波シールド積層体の接着剤 して特許文献4および5では、アクリル系、 ム系、シリコーン系、ポリウレタン系およ ポリエステル系透明粘着剤が記載されてい が、粘着剤では接着力が不十分なため、高 での曲げ加工時に剥離が発生するばかりで く、接着層の劣化または分解により気泡お び白化が生じるなどの問題点がある。

 光透過型電磁波シールド積層体の接着剤 して特許文献6および7では、エチレン-酢酸 ニル(EVA)共重合体接着剤組成物やエチレン 酢酸ビニルおよび/または(メタ)アクリレー 系モノマーの共重合体を主成分とする接着 組成物が記載されているが、いずれも高温 の曲げ加工条件下において接着層の劣化ま は分解により、気泡、白化および剥離が発 するなどの不具合を生じる。

 光透過型電磁波シールド積層体の接着剤 して特許文献8では、エチレン-酢酸ビニル(E VA)共重合体またはエチレン-アクリル酸エス ル共重合体のホットメルト型接着剤が記載 れているが、いずれも高温での曲げ加工条 下において接着層の劣化または分解により 気泡、白化および剥離が発生するなどの問 点がある。

 光透過型電磁波シールド積層体の接着剤と て特許文献9では、ウレタン系接着剤が記載 されているが、ウレタン系接着剤では接着力 は得られるものの、曲げ加工部分に白化現象 が発生して著しく視認性が低下する。また同 文献には、接着剤の詳細な組成内容や加工性 についての説明や事例が全く開示されていな い。

特開平8-39746号公報

特許3994404号公報

特開平9-239936号公報

特開2006-319251号公報

特開平10-163673号公報

特開2001-26758号公報

特開2001-19925号公報

特開2004-140283号公報

特開平11-330778号公報

 本発明は、かかる従来技術の問題点の少 くとも一つを解決するポリカーボネート樹 積層体を提供することを目的とする。また 本発明は、高温の曲げ加工条件においても 接着層の劣化または分解による気泡、白化 剥離を生じず、屋外や車中の厳しい条件下 も使用出来る、透明性、接着力、耐熱性、 湿性および曲げ加工性に優れたポリカーボ ート樹脂積層体を提供することをも目的と る。

 また、本発明は、かかる従来技術の問題 の少なくとも一つを解決する光透過型電磁 シールド積層体を提供することを目的とす 。更に、本発明は、高温の曲げ加工条件に いても、接着層の劣化または分解による気 、白化、剥離を生じない曲げ加工性に優れ 光透過型電磁波シールド積層体を提供する とをも目的とする。

 本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意 討の結果、2層以上のポリカーボネート樹脂 フィルムおよび/またはシートを、(A)(メタ)ア クリレートモノマー、(B)(メタ)アクリレート リゴマーおよび(C)アクリルアミド誘導体と (D)シラン化合物および/または(E)有機リン化 合物を含有する(メタ)アクリレート系接着剤 成物を用いて積層してポリカーボネート樹 積層体を形成する工程と、該積層体の上下 面温度差を20℃以内に制御して前記積層体 130℃~185℃(好ましくは150℃~185℃)に加熱する 程と、加熱後の積層体を曲率半径10mm以上の 曲面に曲げ加工する工程を有するポリカーボ ネート樹脂積層体の製造方法によって上記課 題の少なくとも一つを解決できることを見出 した。本発明の好ましい態様によれば、接着 層の劣化または分解による気泡、白化、剥離 や積層体に反りを生じず、屋外や車中の厳し い条件下でも使用可能な、透明性、接着力、 耐熱性、耐湿性および曲げ加工性に優れたポ リカーボネート樹脂積層体を提供することが できる。

 また、本発明者らは上記課題を解決すべく 意検討の結果、(A)(メタ)アクリレートモノ ー、(B)(メタ)アクリレートオリゴマーおよび (C)アクリルアミド誘導体と、(D)シラン化合物 および/または(E)有機リン化合物を含有する( タ)アクリレート系接着剤組成物を用いて電 磁波シールド層の片側または両側にポリカー ボネート基材(保護層)を積層して2層以上の積 層体を形成する工程と、該積層体の上下表面 温度差を20℃以内に制御して前記積層体を130 ~185℃(好ましくは150℃~185℃)に加熱する工程 と、加熱後の積層体を曲率半径10mm以上の曲 に曲げ加工する工程とを有する光透過型電 波シールド積層体の製造方法によって上記 題の少なくとも一つを解決できることを見 した。本発明の好ましい態様によれば、接 層の劣化または分解による気泡、白化、剥 や積層体に反りを生じない曲げ加工性に優 た光透過型電磁波シールド積層体を提供す ことができる。
 本発明のポリカーボネート樹脂積層体の製 方法および光透過型電磁波シールド積層体 製造方法、並びにそれらによって得られる リカーボネート樹脂積層体および光透過型 磁波シールド積層体は、以下の態様を含む のである。

(1)2層以上のポリカーボネート樹脂フィルム よび/またはシートを、(A)(メタ)アクリレー モノマー、(B)(メタ)アクリレートオリゴマー および(C)アクリルアミド誘導体と、(D)シラン 化合物および/または(E)有機リン化合物とを 有する(メタ)アクリレート系接着剤組成物を 用いて積層し、厚さ0.1mm~30mmの積層体を作製 る工程と、
 該積層体を130℃~185℃で、かつ、該積層体の 上下表面温度差が20℃以内となるように加熱 る工程と、
 加熱後の該積層体を曲率半径10mm以上の曲面 に曲げ加工する工程と、を有することを特徴 とする積層体の製造方法;
(2)前記積層体を加熱する工程が、前記該積層 体を150℃~185℃で加熱する工程である、上記(1 )に記載の積層体の製造方法;
(3)前記2層以上のポリカーボネート樹脂フィ ムおよび/またはシートの一層が、電磁波シ ルド層であり、更にその少なくとも一層が 護層である、上記(1)または(2)に記載の積層 の製造方法;
(4)前記電磁波シールド層が、銀、銅、アルミ 、ニッケル、カーボン、ITO(酸化インジウム/ 化錫)、ZnO、錫、亜鉛、チタン、タングステ ンおよびステンレスからなる群より選択され る1つ以上の金属成分を含有する導電性化合 を含む、上記(3)に記載の積層体の製造方法;
(5)前記電磁波シールド層が、30デシベル以上 電磁波シールド性能を有する、上記(3)また (4)に記載の積層体の製造方法;
(6)前記電磁波シールド層が、金属薄膜メッシ ュ、金属織物メッシュ、導電性繊維メッシュ および導電性印刷メッシュからなる群より選 択される1種を含む、上記(3)から(5)のいずれ に記載の積層体の製造方法;
(7)前記金属薄膜メッシュおよび導電性印刷メ ッシュが、ポリカーボネート樹脂、ポリエチ レンテレフタレート樹脂、またはポリエステ ル樹脂を含有するベース基材を有する、上記 (6)に記載の積層体の製造方法;
(8)前記積層体が、50N/25mm幅以上の180度剥離強 を有する、上記(1)から(7)のいずれかに記載 積層体の製造方法;
(9)前記積層体が、65℃、95RH%の条件化で、200 間処理した後も剥離・白濁を生じない、上 (1)から(8)のいずれかに記載の積層体の製造 法;
(10)前記(B)(メタ)アクリレートオリゴマーが、 ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポ エステル(メタ)アクリレートオリゴマー、 ポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーおよび ポリオール(メタ)アクリレートオリゴマーか なる群より選ばれた少なくとも1種類以上の (メタ)アクリレートオリゴマーである、上記( 1)から(9)のいずれかに記載の積層体の製造方 ;
(11)前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマ ーが脂環式炭化水素化合物である、上記(10) 記載の積層体の製造方法;
(12)前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマ ーの脂環式炭化水素化合物がジシクロヘキシ ルメタンイソシアネート由来の化合物である 、上記(11)に記載の積層体の製造方法;
(13)前記(C)アクリルアミド誘導体が、アルキ アクリルアミドおよび/またはアルキルメタ クリルアミドである、上記(1)から(12)のいず れかに記載の積層体の製造方法;
(14)前記(C)アクリルアミド誘導体が、ジメチ アクリルアミド、イソプロピルアクリルア ド、ジエチルアクリルアミド、および4-アク リロモルホリンからなる群より選ばれた少な くとも1種類以上である、上記(1)から(13)のい れかに記載の積層体の製造方法;
(15)前記(D)シラン化合物が、アミノ官能性シ ン、エポキシ官能性シラン、ビニル官能性 ラン、メルカプト官能性シラン、メタクリ ート官能性シラン、アクリルアミド官能性 ラン、およびアクリレート官能性シランか なる群より選ばれた1種類以上である、上記( 1)から(14)のいずれかに記載の積層体の製造方 法;
(16)前記(D)シラン化合物が、(3-(2,3-エポキシプ ロポキシ)プロピル)トリメトキシシランであ 、上記(1)から(15)のいずれかに記載の積層体 の製造方法;
(17)前記(E)有機リン化合物が、リン酸アクリ ート化合物である、上記(1)から(16)のいずれ に記載の積層体の製造方法;
(18)前記(メタ)アクリレート系接着剤組成物が 、無溶剤型(メタ)アクリレート系接着剤組成 である、上記(1)から(17)のいずれかに記載の 積層体の製造方法;
(19)前記(メタ)アクリレート系接着剤組成物が 、可視光、紫外線(UV)または電子線(EB)を用い 硬化する光硬化型(メタ)アクリレート系接 剤組成物である、上記(1)から(18)のいずれか 記載の積層体の製造方法;
(20)前記積層体の片面または両面に、酸化防 剤、紫外線吸収剤および光安定剤からなる より選ばれる1種以上を含有する被膜を形成 てなる、上記(1)から(19)のいずれかに記載の 積層体の製造方法;
(21)前記被膜が熱硬化型樹脂または光硬化型 脂を含む、上記(20)に記載の積層体の製造方 ;
(22)前記被膜がアクリル系樹脂化合物または リコーン系樹脂化合物を含む、上記(20)また (21)に記載の積層体の製造方法;
(23)前記ポリカーボネート樹脂を含む層また 前記(メタ)アクリレート系接着剤組成物を含 む層が、酸化防止剤、紫外線吸収剤および光 安定剤からなる群より選ばれる1種以上を含 する、上記(1)から(22)に記載の積層体の製造 法;
(24)上記(1)から(23)のいずれかに記載の方法で 造された積層体;
(25)電子機器カバー、筐体用シールド材料、 両用カバー、半導体製造装置カバー、また 窓材用シールド材料に用いられる、上記(24) 記載の積層体;
(26)2層以上のポリカーボネート樹脂フィルム よび/またはシートを、(A)(メタ)アクリレー モノマー、(B)(メタ)アクリレートオリゴマ および(C)アクリルアミド誘導体と、(D)シラ 化合物および/または(E)有機リン化合物とを 有する(メタ)アクリレート系接着剤組成物 用いて積層し、厚さ0.1mm~30mmのポリカーボネ ト樹脂積層体を作製する工程と、
 該積層体を130℃~185℃(好ましくは150℃~185℃) で、かつ、該積層体の上下表面温度差が20℃ 内となるように加熱する工程と、
 加熱後の該積層体を曲率半径10mm以上の曲面 に曲げ加工する工程と、を有することを特徴 とするポリカーボネート樹脂積層体の製造方 法;
(27)電磁波シールド層の片側または両側に、(A )(メタ)アクリレートモノマー、(B)(メタ)アク レートオリゴマーおよび(C)アクリルアミド 導体と、(D)シラン化合物および/または(E)有 機リン化合物を含有する(メタ)アクリレート 接着剤組成物を用いて、ポリカーボネート 材(保護層)を積層し、厚さ0.1mm~30mmの積層体 作製する工程と、
 該積層体を130℃~185℃(好ましくは150℃~185℃) で、かつ、該積層体の上下表面温度差が20℃ 内となるように加熱する工程と、
 加熱後の該積層体を曲率半径10mm以上の曲面 に曲げ加工する工程と、を有することを特徴 とする光透過型電磁波シールド積層体の製造 方法。

 本発明の好ましい態様のポリカーボネー 樹脂積層体は、高温の曲げ加工条件におい も、接着層の劣化または分解による気泡、 化、剥離や積層体に反りを生じず、屋外や 中の厳しい条件下でも使用可能であるため 透明性、接着力、耐熱性、耐湿性および曲 加工性を必要とする半導体製造装置やフラ トパネルディスプレイ製造装置などの産業 置向けカバーや窓材、クレーンやショベル ーなどの産業機械向けカバーや窓材、自動 、車両、船舶、航空機向け窓材、住宅、病 、オフィス向け窓材など優れた電透明性、 久性および曲げ加工性を同時に必要とする 範囲のカバーおよび窓材分野に使用される

 また、本発明の好ましい態様の光透過型 磁波シールド積層体は、高温の曲げ加工条 においても、接着層の劣化または分解によ 気泡、白化、剥離や積層体に反りを生じな ため、良好な透明性または視界性と曲げ加 性を有する産業装置、機械および電子機器 どのカバーや筐体、自動車、車両、船舶、 空機、住宅、病院およびオフィスの窓材や バーなど優れた電磁波シールド性能、透明 または視界性および曲げ加工性を同時に必 とする広範囲の電磁波シールド分野に使用 れる。

 以下、本発明のポリカーボネート樹脂積層 の製造方法および光透過型電磁波シールド 層体の製造方法、並びにそれらによって得 れるポリカーボネート樹脂積層体および光 過型電磁波シールド積層体について詳しく 明する。
 本発明のポリカーボネート樹脂積層体の製 方法は、2層以上のポリカーボネート樹脂フ ィルムおよび/またはシートを(A)(メタ)アクリ レートモノマー、(B)(メタ)アクリレートオリ マーおよび(C)アクリルアミド誘導体と、(D) ラン化合物および/または(E)有機リン化合物 を含有する(メタ)アクリレート系接着剤組成 を用いて積層して0.1mm~30mmのポリカーボネー ト樹脂積層体を形成する工程と、該積層体の 上下表面温度差を20℃以内に制御して前記積 体を130℃~185℃(好ましくは150℃~185℃)に加熱 する工程と、加熱後の積層体を曲率半径10mm 上の曲面に曲げ加工する工程とを有するこ を特徴とする。

 また、本発明の光透過型電磁波シールド 層体の製造方法は、(A)(メタ)アクリレート ノマー、(B)(メタ)アクリレートオリゴマーお よび(C)アクリルアミド誘導体と、(D)シラン化 合物および/または(E)有機リン化合物を含有 る(メタ)アクリレート系接着剤組成物を用い て電磁波シールド層の片側または両側にポリ カーボネート基材(保護層)を積層して2層以上 の厚さ0.1mm~30mmの積層体を形成する工程と、 積層体の上下表面温度差を20℃以内に制御し て前記積層体を130℃~185℃(好ましくは150℃~185 ℃)に加熱する工程と、加熱後の積層体を曲 半径10mm以上の曲面に曲げ加工する工程とを することを特徴とする。

 本発明の製造方法によって製造されたポ カーボネート樹脂積層体および光透過型電 波シールド積層体は、好ましくは50N/25mm幅 上の180度剥離強さを有し、より好ましくは50 ~300N/25mm幅の180度剥離強さを有する。180度剥 強さが50N/25mm幅以上であると、曲げ加工や穴 開け加工時に剥離しないので好ましい。

 本発明の光透過型電磁波シールド積層体 、各種電子機器や機械、モーターなどから 生する電磁波の流入を防止する電磁波シー ド層とポリカーボネート基材(保護層)を含 2層以上の積層体を有する。前記保護層は、 衝撃性、耐擦傷性、耐侯性、耐水性、帯電 止性、防湿性、防曇性、反射防止性、防汚 性などの観点から電磁波シールド層の片面 たは両面に配置することができる。本発明 、導電性化合物を用いた金属薄膜メッシュ 金属織物メッシュ、導電性繊維メッシュ、 たは導電性印刷メッシュを電磁波シールド とするすべての積層タイプの光透過型電磁 シールド積層体を含む。

 電磁波シールド層の電磁波シールド性能 30デシベル以上の性能を有するものが好ま い。電子波シールド性能が30デシベル未満で は、電子機器から発生する電磁波の流出を完 全に防ぐことが出来ず、他の機械や電子機器 の誤動作や通信障害を生じる可能性があるば かりでなく、電子機器の外部から侵入する電 磁波を防ぐことが出来ず、電子機器にダメー ジを与える可能性がある。

 前記の電磁波シールド性能を達成するた には、電磁波シールド層の表面抵抗率(シー ト抵抗値)は10[ω/□]以下であることが好まし 。より好ましくは1[ω/□]以下であり、更に ましくは0.1[ω/□]以下である。

 電磁波シールド層を構成する導電性化合 は、導電性があれば特に制限は無いが、例 ば、鉄、金、銀、銅、アルミ、ニッケル、 ーボン、ITO(酸化インジウム/酸化錫)、ZnO(酸 化亜鉛)、錫、亜鉛、チタン、タングステン およびステンレスから選ばれた少なくとも1 以上の金属成分を含有する金属化合物を用 ることが出来る。経済的な観点から、銀、 、アルミ、ニッケル、カーボン、ZnO(酸化亜 鉛)、錫およびステンレスから選ばれた少な とも1つ以上の金属成分を含有する導電性化 物を用いることが好ましい。

 電磁波シールド層は、例えば、導電性化 物を用いた金属薄膜メッシュ、金属織物メ シュ、導電性繊維メッシュ、または導電性 刷メッシュを含むことができる。金属薄膜 ッシュの製法は特に制限はないが、例えば 光透過型有機高分子材料のフィルムまたは ート表面に銅、銀、アルミ、ITO(酸化インジ ウム/酸化錫) 、ZnO(酸化亜鉛)などの金属薄膜 を蒸着やスパッタリングにより形成したもの 、あるいはこれらの金属箔を接着剤により貼 り合せた後、エッチングなどの手段でメッシ ュを形成する方法、メッキ触媒含有インキや ペーストをグラビア印刷、インクジェット印 刷、スクリーン印刷などにより塗布後、無電 解メッキや電気メッキを施してメッシュを形 成する方法、銅、銀、アルミなどの金属板を 圧延加工して所定の厚さにした金属箔をパン チング加工してメッシュを形成する方法など が挙げられる。これらの金属薄膜メッシュは 、耐水性、耐湿性、耐腐食性、防錆性、反射 防止性の観点から、片面または両面に黒化処 理を施しておくことが好ましい。金属薄膜メ ッシュは電磁波シールド性能および透明性の 観点から、ライン幅5~200μm、厚さ0.01~100μm、 ッチ100~1000μmの範囲が好ましい。

 金属薄膜メッシュを形成する金属箔用接 剤としては、特に制限は無く、透明性、耐 性、耐湿性、接着力の良好な公知の接着剤 粘着剤を使用することが出来る。接着剤と ては、公知の光硬化型接着剤、熱硬化型接 剤、ホットメルト型接着剤などが挙げられ 。

 粘着剤としては、例えば、公知のアクリ 系樹脂組成物、ポリウレタン系樹脂組成物 ポリエステル系樹脂組成物、エポキシ系樹 組成物、シリコーン系樹脂組成物、ゴム系 脂組成物などの粘着剤を用いることが出来 。これらの中で、透明性、耐水性、耐湿性 よび接着力の良好なアクリル系樹脂組成物 粘着剤が最も好ましい。

 ホットメルト型接着剤としては、例えば エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体樹脂組 物、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共 合体樹脂組成物などのポリオレフィン系樹 組成物、ポリスチレン系樹脂組成物、エチ ン酢酸ビニル系樹脂組成物、酢酸ビニル系 脂組成物、アクリル系樹脂組成物、ポリウ タン系樹脂組成物、ポリエステル系樹脂組 物、エポキシ系樹脂組成物、ポリエステル 樹脂組成物、ポリアミド系樹脂組成物、ポ ビニールエーテル系樹脂組成物、シリコー 系樹脂組成物、ゴム系樹脂組成物などが挙 られる。これらの中で、透明性、耐水性、 湿性および接着力の良好なアクリル系樹脂 成物のホットメルト型接着剤が最も好まし 。

 熱硬化型接着剤としては、熱により重合 るものであれば特に制限は無く、例えば、 リシジル基、アクリロイル基、メタクリロ ル基、水酸基、カルボキシル基、イソシア レート基、アミノ基、アミド基等の官能基 持つ化合物が挙げられ、これらは、単独で は2種類以上を組み合わせても、使用するこ とができる。例えば、エポキシ系樹脂組成物 、アクリル系樹脂組成物、シリコーン系樹脂 組成物、フェノール系樹脂組成物、熱硬化型 ポリイミド系樹脂組成物、ポリウレタン系樹 脂組成物、ポリエステル系樹脂組成物、メラ ミン系樹脂組成物、ユリア系樹脂組成物など が挙げられる。接着力および透明性の観点か らエポキシアクリレート系樹脂組成物、ウレ タンアクリレート系樹脂組成物、ポリエーテ ルアクリレート系樹脂組成物、ポリエステル アクリレート系樹脂組成物などのアクリル系 樹脂組成物が好ましい。これらの熱硬化型接 着剤は必要に応じて、2種以上併用すること できる。また熱硬化型接着剤組成物には硬 剤を併用することが好ましい。硬化剤とし は公知の硬化剤を使用することができ、イ シアネート系硬化剤、トリエチレンテトラ ン、キシレンジアミン、N - アミノテトラ ン、ジアミノジフェニルメタンなどのアミ 類、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水 デシルコハク酸、無水ピロメリット酸、無 ベンゾフェノンテトラカルボン酸などの酸 水物、ジアミノジフェニルスルホン、トリ ( ジメチルアミノメチル) フェノール、ポ アミド樹脂、ジシアンジアミド、エチルメ ルイミダゾールなどを使用することができ 。これらの硬化剤は単独で用いても良いし 2種以上混合して用いても良い。

 光硬化型接着剤としては、例えば、ウレタ (メタ)アクリレート系接着剤組成物、ポリ ステル(メタ)アクリレート系接着剤組成物、 エポキシ(メタ)アクリレート系接着剤組成物 よびポリオール(メタ)アクリレート系接着 組成物から選ばれた少なくともいずれか1種 以上の(メタ)アクリレート系接着剤組成物 あることが好ましく、この中でも耐水性、 湿性、耐侯性、透明性および接着力の観点 らウレタン(メタ)アクリレート系接着剤組成 物が特に好ましい。
 活性エネルギー線の照射による硬化性を有 る光硬化型(メタ)アクリレート系接着剤組 物は、硬化時間、安全性の面から特に好ま く、活性エネルギー線としては可視光線ま は紫外線が好ましい。

 導電性印刷メッシュはいかなる製法で得 れた導電性印刷メッシュでも使用すること 出来、特に制限は無いが、例えば、銅、銀 アルミ、ニッケルなどの金属粒子化合物や ーボンなどをエポキシ系、ウレタン系、ア リル系、EVA系などの樹脂バインダーに混合 たインキまたはペーストを用いて、スクリ ン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷な の方法により光透過型有機高分子材料のフ ルムまたはシート表面にメッシュを形成す 方法が挙げられる。導電性印刷メッシュは 磁波シールド性能および透明性の観点から ライン幅10~200μm、厚さ1~100μm、ピッチ100~1000 μmの範囲が好ましい。

 金属薄膜メッシュおよび導電性印刷メッ ュのフィルムまたはシート基材として用い 光透過型有機高分子材料としては、例えば ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレ タレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエ テルサルホン樹脂、ポリエチレンナフタレ ト樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン 脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリメチ メタクリレート樹脂、脂環式ポリオレフィ 樹脂、光透過型ポリイミド樹脂、ポリアミ 樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリ 樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ デン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチ ン樹脂などが挙げられる。

 これらの光透過型有機高分子材料の中で 透明性や耐衝撃性および汎用性の観点から 特にポリカーボネート樹脂、ポリエステル 脂およびポリエチレンテレフタレート樹脂 好ましい。

 金属織物メッシュはいかなる製法で得ら た金属織物メッシュでも使用することが出 、特に制限は無いが、例えば、ステンレス 銅、銀、金、鉄などの金属線を編み込むこ によりメッシュを形成する方法が挙げられ 。メッシュサイズが小さく、金属線径が太 方が電磁波シールド性能は高くなるが、一 で視認性が低下するため、メッシュサイズ 50~300メッシュ、金属線径は10~200μmの範囲が ましい。尚、メッシュサイズとはテイラー 準ふるいで規定されているメッシュサイズ 示す。

 導電性繊維メッシュはいかなる製法で得 れた導電性繊維メッシュでも使用すること 出来、特に制限は無いが、例えば、表面処 をしたポリエステルなどの合成繊維にニッ ルや銅などの導電性金属化合物を無電解メ キし、更に黒化処理した導電性繊維メッシ などが挙げられる。メッシュサイズは50~300 ッシュ、繊維径は10~100μmの範囲が好ましい

 上述した通り、本発明の光透過型電磁波 ールド積層体は、耐衝撃性、耐擦傷性、耐 性、耐水性、帯電防止性、防湿性、防曇性 反射防止性、防汚染性などの観点から、電 波シールド層の片側または両側にポリカー ネート基材(保護層)を配置している。保護 は視認可能で光を通す材料(ポリカーボネー 主体)であれば、光透過型有機高分子材料か らなるフィルムやシートでも構わないし、各 種機能性を有する被膜でも構わない。

  一方、本発明のポリカーボネート樹脂 層体も、耐衝撃性、耐擦傷性、耐侯性、耐 性、帯電防止性、防湿性、防曇性、反射防 性、防汚染性などの観点から、ポリカーボ ート樹脂積層体の片側または両側に保護層 配置することが好ましい。ここでの保護層 視認可能で光を通す材料であれば、光透過 有機高分子材料からなるフィルムやシート 料でも構わないし、各種機能性を有する被 でも構わない。

 前記の光透過型有機高分子材料としては 特に限定は無く、視認可能で光を通す有機 分子材料であれば構わない。光透過型有機 分子材料には各種金属化合物、導電性化合 、有機性化合物、無機性化合物など接着、 着、塗布、印刷、加工した材料を包含する 光透過型有機高分子材料としては、例えば ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレ タレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエ テルサルホン樹脂、ポリエチレンナフタレ ト樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン 脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリメチ メタクリレート樹脂、脂環式ポリオレフィ 樹脂、光透過型ポリイミド樹脂、ポリアミ 樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリ 樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ デン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチ ン樹脂などが挙げられる。

 前記の被膜としては、特に制限は無いが、 期間の耐久性に優れ、かつ表面硬度が比較 高いシリコーン樹脂系化合物、または処理 比較的簡便でかつ良好な被膜が形成される クリル樹脂または多官能アクリル樹脂が好 しい。これら被膜の硬化方法は使用する樹 化合物の性質によるが、生産性や簡便性を 慮した場合、熱硬化型または光硬化型樹脂 選択することが好ましい。光硬化型樹脂の 例としては、1官能あるいは多官能のアクリ レートモノマーあるいはオリゴマーなどの単 独あるいは複数からなる樹脂組成物に硬化触 媒として光重合開始剤が加えられた樹脂組成 物が挙げられる。熱硬化型樹脂としてはポリ オルガノシロキサン系、架橋型アクリル系な どのものが挙げられる。この様な樹脂組成物 は、ハードコート剤として市販されており、 被膜ラインとの適正を加味し、適宜選択すれ ば良い。
 これらの被膜には紫外線吸収剤、光安定剤 酸化防止剤のほか、必要に応じて、有機溶 、着色防止剤などの各種安定剤やレベリン 剤、消泡剤、増粘剤、帯電防止剤、防曇剤 どの界面活性剤等を適宜添加してもよい。

 本発明の光透過型電磁波シールド積層体 、そのシールド性能を十分に発揮させる目 や電磁波の漏洩を防止するために、適宜ア スを設置することが好ましい。アースの設 方法としては、特に制限は無いが、例えば 銅、銀、アルミ、ニッケルなどの金属粒子 合物やカーボンなどをエポキシ系、ウレタ 系、アクリル系、EVA系などの樹脂バインダ に混合した導電性ペーストを光透過型電磁 シールド積層体の端面外周に塗布する方法 光透過型電磁波シールド積層体の端面外周 導電性テープで被覆する方法、これらを併 する方法などが挙げられる。端面外周の70% 上に導電性ペーストまたはテープで被覆す ことが好ましい。

 本発明で使用される(メタ)アクリレート 接着剤組成物は、ウレタン(メタ)アクリレー ト系接着剤組成物、ポリエステル(メタ)アク レート系接着剤組成物、エポキシ(メタ)ア リレート系接着剤組成物およびポリオール( タ)アクリレート系接着剤組成物から選ばれ た少なくともいずれか1種類以上の(メタ)アク リレート系接着剤組成であることが好ましく 、ウレタン(メタ)アクリレート系接着剤組成 あることがさらに好ましい。

 本発明で使用される(メタ)アクリレート 接着剤組成物は、環境性やハンドリング性 考慮した場合、無溶剤型(メタ)アクリレート 系接着剤組成物が好ましく、例えば光硬化型 (メタ)アクリレート系接着剤組成物、熱硬化 (メタ)アクリレート系接着剤組成物、ホッ メルト型(メタ)アクリレート系接着剤組成物 などが挙げられる。この中でも活性エネルギ ー線の照射による硬化性を有する光硬化型( タ)アクリレート系接着剤組成物は、硬化時 、安全性の面から特に好ましく、活性エネ ギー線としては可視光線または紫外線が好 しい。

  本発明で使用される前記(A)(メタ)アクリ レート系重合性モノマーとしては、特に限定 はなく様々な(メタ)アクリレート系重合性モ マーを用いることができる。このような(メ タ)アクリレート系重合性モノマーとしては 炭素数2から20の脂肪族アルコール、ジオー および多価アルコールのモノ、ジおよびポ (メタ)アクリレート化合物や、グリセリン、 トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト ール等の多価アルコールで分岐された脂肪族 エーテル結合、エステル結合、カーボネート 結合を含む炭素数30以下である末端ヒドロキ 化合物のポリ(メタ)アクリレート体や、そ らの骨格中に脂環式化合物や芳香族化合物 有する化合物等が挙げられる。具体的には 分子中に1個の(メタ)アクリロイルオキシ基 有する単官能(メタ)アクリレート系重合性モ ノマー〔以下、単官能(メタ)アクリレートモ マーという。〕、分子中に2個の(メタ)アク ロイルオキシ基を有する2官能(メタ)アクリ ート系重合性モノマー〔以下、2官能(メタ) クリレートモノマーという。〕および分子 に少なくとも3個の(メタ)アクリロイルオキ 基を有する多官能(メタ)アクリレート系重 性モノマー〔以下、多官能(メタ)アクリレー トモノマーという。〕が挙げられる。(メタ) クリレートモノマーは1種または2種以上使 できる。

 単官能(メタ)アクリレートモノマーの具 例としては、テトラヒドロフルフリル(メタ) アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)ア リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ レート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ ト、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メ )アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレ ト、t-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチル キシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル (メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メ タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、フェ キシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロ ンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、 ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、 チルカルビトール(メタ)アクリレート、ト メチロールプロパンモノ(メタ)アクリレート 、ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレ ト、フェノキシポリエチレングリコール(メ タ)アクリレートのほか、カルボキシル基含 の(メタ)アクリレートモノマーとして、2-(メ タ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2-( タ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロ タル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレ ト、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルコハ 酸、N-(メタ)アクリロイルオキシ-N’,N’-ジ ルボキシ-p-フェニレンジアミン、4-(メタ)ア クリロイルオキシエチルトリメリット酸など が挙げられる。また、単官能(メタ)アクリレ トモノマーには、N-ビニルピロリドンのよ なビニル基含有モノマーおよび4-(メタ)アク ロイルアミノ-1-カルボキシメチルピペリジ のような(メタ)アクリロイルアミノ基含有 ノマーが包含される。

 2官能(メタ)アクリレートモノマーとして 、アルキレングリコールジ(メタ)アクリレ ト類、ポリオキシアルキレングリコールジ( タ)アクリレート類、ハロゲン置換アルキレ ングリコールジ(メタ)アクリレート類、脂肪 ポリオールのジ(メタ)アクリレート、ビス ェノールAまたはビスフェノールFのアルキレ ンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレート類 ビスフェノールAまたはビスフェノールFの ポキシジ(メタ)アクリレート類等が代表的な ものとして挙げられるが、これらに限定され るものではなく種々のものが使用できる。2 能(メタ)アクリレートモノマーの具体例とし ては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ ト、1,3-ブタンジオールジ(メタ)アクリレー 、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート 1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート 1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、 オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー 、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレ ート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリ ート、ジトリメチロールプロパンジ(メタ) クリレート、ジエチレングリコールジ(メタ) アクリレート、トリエチレングリコールジ( タ)アクリレート、ジプロピレングリコール (メタ)アクリレート、トリプロピレングリ ールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング リコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピ ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ トラメチレングリコールジ(メタ)アクリレー トのほか、ヒドロキシピバリン酸エステルネ オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート 2,2-ビス[4-(メタ)アクリロイルオキシエトキ エトキシフェニル]プロパン、2,2-ビス[4-(メ )アクリロイルオキシエトキシエトキシシク ロヘキシル]プロパン、2,2-ビス[4-(メタ)アク ロイルオキシエトキシエトキシフェニル]メ ン、水添ジシクロペンタジエニルジ(メタ) クリレート、トリス(ヒドロキシエチル)イソ シアヌレートジ(メタ)アクリレート類が挙げ れる。

 多官能(メタ)アクリレートモノマーとし は、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ト リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー 、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)ア リレート、ジトリメチロールプロパンテト (メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト ルテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエ スリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペ ンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー 、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)ア リレート等の3価以上の脂肪族ポリオールの リ(メタ)アクリレートが代表的なものであ 、そのほかに、3価以上のハロゲン置換ポリ ールのポリ(メタ)アクリレート、グリセリ のアルキレンオキシド付加物のトリ(メタ)ア クリレート、トリメチロールプロパンのアル キレンオキシド付加物のトリ(メタ)アクリレ ト、1,1,1-トリス[(メタ)アクリロイルオキシ トキシエトキシ]プロパン、トリス(ヒドロ シエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アク レート類が挙げられる。

 本発明で使用される(B)(メタ)アクリレー オリゴマーとしては、2官能以上の多官能ウ タン(メタ)アクリレートオリゴマー〔以下 多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマ ーという。〕、2官能以上の多官能ポリエス ル(メタ)アクリレートオリゴマー〔以下、多 官能ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴ ーという。〕、2官能以上の多官能エポキシ (メタ)アクリレートオリゴマー〔以下、多官 エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーと う。〕、2官能以上の多官能ポリオール(メタ )アクリレートオリゴマー〔以下、多官能ポ オール(メタ)アクリレートオリゴマーという 。〕などが挙げられる。(メタ)アクリレート リゴマーは1種または2種以上使用できる。

 多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリ マーとしては、ポリオール類をポリイソシ ネートと反応させて得られるイソシアネー 化合物と1分子中に少なくとも1個以上の(メ )アクリロイルオキシ基および水酸基を有す (メタ)アクリレートモノマーとのウレタン 反応生成物が挙げられる。ウレタン(メタ)ア クリレート系オリゴマーの中でも、耐水性、 耐湿性、耐侯性および接着力に優れた脂環式 炭化水素化合物を含有してなるウレタン(メ )アクリレート系オリゴマーが好ましい。こ らの中でもイソホロンジイソシアネートま はジシクロヘキシルメタンジイソシアネー を原料として用いたウレタン(メタ)アクリ ート系オリゴマーが好ましく、ジシクロヘ シルメタンジイソシアネートを原料として いたウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマ ーが特に好ましい。

 ウレタン化反応に用いられる1分子中に少 なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基お よび水酸基を有する(メタ)アクリレートモノ ーとしては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アク リレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アク レート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ ト、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メ )アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリ ート、トリメチロールプロパンジ(メタ)ア リレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ) アクリレート、ジペンタエリスリトールペン タ(メタ)アクリレートが挙げられる。

 ウレタン化反応に用いられるポリイソシ ネートとしては、ヘキサメチレンジイソシ ネート、リジンジイソシアネート、イソホ ンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメ ンジイソシアネート、トリレンジイソシア ート、キシリレンジイソシアネート、これ ジイソシアネートのうち芳香族のイソシア ート類を水素添加して得られるジイソシア ート(例えば水素添加トリレンジイソシアネ ート、水素添加キシリレンジイソシアネート などのジイソシアネート)、トリフェニルメ ントリイソシアネート、ジメチレントリフ ニルトリイソシアネートなどのジまたはト のポリイソシアネート、あるいはジイソシ ネートを多量化させて得られるポリイソシ ネートが挙げられる。これらの中でも耐水 、耐湿性、耐侯性に優れたイソホロンジイ シアネート、ジシクロヘキシルメタンジイ シアネートが好ましく、ジシクロヘキシル タンジイソシアネートが特に好ましい。

 ウレタン化反応に用いられるポリオール としては、一般的に芳香族、脂肪族および 環式のポリオールのほか、ポリエステルポ オール、ポリエーテルポリオール等が使用 れる。通常、脂肪族および脂環式のポリオ ルとしては、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキ ンジオール、ネオペンチルグリコール、エ レングリコール、プロピレングリコール、 リメチロールエタン、トリメチロールプロ ン、ジメチロールヘプタン、ジメチロール ロピオン酸、ジメチロールブチリオン酸、 リセリン、水添ビスフェノールAなどが挙げ れる。

 ポリエステルポリオールとしては、前記 ポリオール類と多塩基性カルボン酸(無水物 )との脱水縮合反応により得られるものであ 。多塩基性カルボン酸の具体的な化合物と ては(無水)コハク酸、アジピン酸、(無水)マ イン酸、(無水)トリメリット酸、ヘキサヒ ロ(無水)フタル酸、(無水)フタル酸、イソフ ル酸、テレフタル酸などが挙げられる。ま 、ポリエーテルポリオールとしてはポリア キレングリコールのほか、前記ポリオール たはフェノール類とアルキレンオキサイド の反応により得られるポリオキシアルキレ 変性ポリオールが挙げられる。

 ウレタン(メタ)アクリレート系のオリゴ ーとしては、多くのものが市販され、容易 入手することができる。これらのウレタン( タ)アクリレート系のオリゴマーとしては、 例えば、ビームセット575、ビームセット551B ビームセット550B、ビームセット505A-6、ビー セット504H、ビームセット510、ビームセット 502H、ビームセット575CB、ビームセット102(以 、荒川化学工業株式会社製ウレタン(メタ)ア クリレート系のオリゴマーの商品名)、フォ マー6008、フォトマー6210(以上、サンノプコ 式会社製ウレタン(メタ)アクリレート系のオ リゴマーの商品名)、NKオリゴU-4HA、NKオリゴU- 108A、NKオリゴU-1084A、NKオリゴU-200AX、NKオリゴ U-122A、NKオリゴU-340A、NKオリゴU―324A、NKオリ UA-100、NKオリゴMA-6(以上、新中村化学工業株 式会社製ウレタン(メタ)アクリレート系のオ ゴマーの商品名)、アロニックスM-1100、アロ ニックスM-1200、アロニックスM-1210、アロニッ クスM-1310、アロニックスM-1600、アロニックス M-1960(以上、東亞合成株式会社製ウレタン(メ )アクリレート系のオリゴマーの商品名)、AH -600、AT-606、UA-306H(以上、共栄社化学株式会社 製ウレタン(メタ)アクリレート系のオリゴマ の商品名)、カヤラッドUX-2201、カヤラッドUX -2301、カヤラッドUX-3204、カヤラッドUX-3301、 ヤラッドUX-4101、カヤラッドUX-6101、カヤラッ ドUX-7101(以上、日本化薬株式会社製ウレタン( メタ)アクリレート系のオリゴマーの商品名) 紫光UV-1700B、紫光UV-3000B、紫光UV-3300B、紫光U V-3520TL、紫光UV-3510TL紫光UV-6100B、紫光UV-6300B、 紫光UV-7000B、紫光UV-7210B、紫光UV-7550B、紫光UV- 2000B、紫光UV-2250TL、紫光UV-2010B、紫光UV-2580B、 紫光UV-2700B(以上、日本合成化学工業株式会社 製ウレタン(メタ)アクリレート系のオリゴマ の商品名)、アートレジンUN-9000PEP、アート ジンUN-9200A、アートレジンUN-9000H、アートレ ンUN-1255、アートレジンUN-5200、アートレジ UN-2111A、アートレジンUN-330、アートレジンUN- 3320HA、アートレジンUN-3320HB、アートレジンUN- 3320HC、アートレジンUN-3320HSアートレジンUN-606 0P(以上、根上工業株式会社製ウレタン(メタ) クリレート系のオリゴマーの商品名)、Larome r UA19T、Laromer LR8949、LaromerLR8987、LaromerLR8983( 上、BASF社製ウレタン(メタ)アクリレート系 オリゴマーの商品名)、ダイヤビーム UK6053 ダイヤビーム UK6055、ダイヤビーム UK6039、 ダイヤビーム UK6038、ダイヤビーム UK6501、 イヤビームUK6074、ダイヤビーム UK6097(以上 三菱レイヨン株式会社製ウレタン(メタ)アク リレート系のオリゴマーの商品名)、Ebecryl254 Ebecryl264、Ebecryl265、Ebecryl1259、Ebecryl4866、Ebec ryl1290K、Ebecryl5129、Ebecryl4833、Ebecryl2220(以上、 ダイセル・ユー・シー・ビー株式会社製ウレ タン(メタ)アクリレート系のオリゴマーの商 名)などを挙げることができる。

 また、多官能ポリエステル(メタ)アクリ ートオリゴマーは、(メタ)アクリル酸、多塩 基性カルボン酸(無水物)およびポリオールの 水縮合反応により得られる。脱水縮合反応 用いられる多塩基性カルボン酸(無水物)と ては(無水)コハク酸、アジピン酸、(無水)マ イン酸、(無水)イタコン酸、(無水)トリメリ ット酸、(無水)ピロメリット酸、ヘキサヒド (無水)フタル酸、(無水)フタル酸、イソフタ ル酸、テレフタル酸などが挙げられる。また 、脱水縮合反応に用いられるポリオールとし ては1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオー 、ジエチレングリコール、トリエチレング コール、プロピレングリコール、ネオペン ルグリコール、ジメチロールヘプタン、ジ チロールプロピオン酸、ジメチロールブチ オン酸、トリメチロールプロパン、ジトリ チロールプロパン、ペンタエリスリトール ジペンタエリスリトールなどが挙げられる

 具体的には、アロニックスM-6100、アロニ クスM-7100、アロニックスM-8030、アロニック M-8060、アロニックスM-8530、アロニックスM-80 50(以上、東亞合成株式会社製ポリエステル( タ)アクリレート系のオリゴマーの商品名)、 Laromer PE44F、Laromer LR8907、Laromer PE55F、LaromerP E46T、Laromer LR8800(以上、BASF社製ポリエステル (メタ)アクリレート系のオリゴマーの商品名) 、Ebecryl80、Ebecryl 657、Ebecryl 800、Ebecryl 450、 Ebecryl 1830、Ebecryl 584(以上、ダイセル・ユー シー・ビー株式会社製ポリエステル(メタ) クリレート系のオリゴマーの商品名)、フォ マーRCC13-429、フォトマー 5018(以上、サンノ プコ株式会社製ポリエステル(メタ)アクリレ ト系のオリゴマーの商品名)等が挙げられる 。

 多官能エポキシ(メタ)アクリレートオリ マーは、ポリグリシジルエーテルと(メタ)ア クリル酸との付加反応により得られる。多官 能エポキシ(メタ) アクリレート系オリゴマ としては、特に限定はなく様々なエポキシ( タ)アクリレート系オリゴマーを用いること ができる。このようなエポキシ(メタ) アク レート系オリゴマーは、エポキシ系オリゴ ーに(メタ)アクリル酸を付加させた構造のも ので、ビスフェノールA-エピクロルヒドリン 、変性ビスフェノールA型、アミン変性型、 フェノールノボラック-エピクロルヒドリン 、脂肪族型、脂環型等がある。例えば、ポ グリシジルエーテルとしては、エチレング コールジグリシジルエーテル、プロピレン リコールジグリシジルエーテル、トリプロ レングリコールジグリシジルエーテル、1,6- キサンジオールジグリシジルエーテル、ビ フェノールAジグリシジルエーテルなどが挙 げられる。

 具体的には、Laromer LR8986、Laromer LR8713、L aromer EA81(以上、BASF社製エポキシ(メタ)アク レート系のオリゴマーの商品名)、NKオリゴEA -6310、NKオリゴEA-1020、NKオリゴEMA-1020、NKオリ EA-6320、NKオリゴEA-7440、NKオリゴEA-6340(以上 新中村化学工業株式会社製エポキシ(メタ)ア クリレート系のオリゴマーの商品名)、Ebecryl3 700、Ebecryl3200、Ebecryl600(以上、ダイセル・ユ ・シー・ビー株式会社製エポキシ(メタ)アク リレート系のオリゴマーの商品名)等が挙げ れる。

 本発明において使用される(メタ)アクリ ート系接着剤組成物は、(C)アクリルアミド 導体を含有することを特徴とする。前記(C) クリルアミド誘導体を反応性モノマーとし (メタ)アクリレート系接着剤組成物に含有さ せることにより、耐湿性、耐水性、接着力、 加工性および透明性が向上する。(C)アクリル アミド誘導体は、特に限定はなく様々なアク リルアミド誘導体を用いることができる。例 えば、アルキルアクリルアミドおよび/また アルキルメタアクリルアミドを挙げること 出来る。具体的にはアクリルアミド、メタ リルアミド、ジアセトンアクリルアミド、 アセトンメタクリルアミド、アルキレンビ アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド ジエチルアクリルアミド、イソプロピルア リルアミド、4-アクリロモルホリンを挙げる ことが出来る。更に好ましくはジメチルアク リルアミド、イソプロピルアクリルアミド、 ジエチルアクリルアミド、4-アクリロモルホ ンが挙げられる。これらは単独で用いても いし、2種類以上を組み合わせて用いても良 い。その含有量は通常1~50重量%、好ましくは5 ~30重量%である。

 本発明において使用される(メタ)アクリ ート系接着剤組成物は、(D)シラン化合物を 有することを特徴とする。前記(D)シラン化 物は(メタ)アクリレート系接着剤組成物の接 着促進剤として使用され、接着力の向上のみ ならず、耐湿性、耐水性、耐侯性および透明 性を向上させる効果を有する。本発明で使用 される(D)シラン化合物は特に限定はなく様々 なシラン化合物を用いることができる。例え ばアミノ官能性シラン、エポキシ官能性シラ ン、ビニル官能性シラン、メルカプト官能性 シラン、メタクリレート官能性シラン、アク リルアミド官能性シラン、アクリレート官能 性シランが挙げられ、これらは単独で用いて も良いし、2種類以上を組み合わせて用いて 良い。これらのシラン化合物の中でアミノ 能性シラン、エポキシ官能性シラン、ビニ 官能性シラン、メルカプト官能性シランが に好ましく、例えば、γ-アミノプロピルト エトキシシラン、γ-アミノプロピルトリメ キシシラン、N-β(アミノエチル)-γ-アミノプ ピルトリメトキシシラン、N-β(アミノエチ )-γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン 、N-フェニル-γ-アミノプロピルトリメトキシ シラン等のアミノシラン、(3-(2,3-エポキシプ ポキシ)プロピル)トリメトキシシラン、β-(3 ,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト シシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメ キシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリ トキシシラン等のエポキシシラン、ビニル リス(β-メトキシエトキシ)シラン、ビニルト リエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ ン、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシ シラン等のビニルシラン、ヘキサメチルジシ ラザン、γ-メルカプトプロピルトリメトキシ シラン等を挙げることができる。これらの中 で(3-(2,3-エポキシプロポキシ)プロピル)トリ トキシシラン、β-(3,4-エポキシシクロヘキシ ル)エチルトリメトキシシラン、γ-グリシド シプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシ キシプロピルトリエトキシシラン等のエポ シシランが好ましく、(3-(2,3-エポキシプロポ キシ)プロピル)トリメトキシシランが特に好 しい。これらは単独で用いても良いし、2種 類以上を組み合わせて用いても良い。その含 有量は通常0.1~20重量%、好ましくは1~10重量%で ある。

 本発明において使用される(メタ)アクリ ート系接着剤組成物は、(E)有機リン化合物 含有することを特徴とする。前記(E)有機リ 化合物は(メタ)アクリレート系接着剤組成物 の金属化合物への接着促進剤として使用され 、金属化合物への接着力の向上のみならず、 耐湿性、耐水性を向上させる効果を有する。 本発明で使用される(E)有機リン化合物は特に 限定はないが、リン酸(メタ)アクリレートが に好ましい。リン酸(メタ)アクリレートと ては、リン酸エステル骨格を有する(メタ)ア クリレートであれば、モノエステル、ジエス テルあるいはトリエステル等特に限定されず 、例えば、エチレンオキシド変性フェノキシ 化リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキ ド変性ブトキシ化リン酸(メタ)アクリレー 、エチレンオキシド変性オクチルオキシ化 ン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキシド 変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、エチレン キシド変性リン酸トリ(メタ)アクリレート が挙げられる。更に詳しくは、モノ〔2-(メ )アクリロイルオキシエチル〕ホスフェート モノ〔2-(メタ)アクリロイルオキシエチル〕 ジフェニルホスフェート、モノ〔2-(メタ)ア リロイルオキシプロピル〕ホスフェート、 ス〔2-(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ホ フェート、ビス〔2-(メタ)アクリロイルオキ シプロピル〕ホスフェート、トリス〔2-(メタ )アクリロイルオキシエチル〕ホスフェート どが挙げられる。これらは単独で用いても いし、2種類以上を組み合わせて用いても良 。その含有量は通常0.1~20重量%、好ましくは 1~10重量%である。

 本発明で使用される光重合開始剤は、(メ タ)アクリレート系接着剤組成物を重合硬化 せ、その硬化速度を高める目的で使用され 。本発明に使用することができる光重合開 剤としては、一般に知られているものを使 することが出来る。例えば、2,2-ジメトキシ- 1,2-ジフェニルエタン-1-オン、2-ヒドロキシ-2- メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン、1-ヒドロ キシ-シクロヘキシルフェニルケトン、オリ [ 2-ヒドロキシ-2-メチル-1-[4-(1-メチルビニル )フェニル]プロパノン] 、ビス(2,4,6-トリメチ ルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイ 3-メチルアセトフェノン、2,2-ジメトキシ-2- ェニルアセトフェノン、キサントン、フル レノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、 ントラキノン、トリフェニルアミン、カル ゾール、3-メチルアセトフェノン、ベンゾフ ェノン、4-クロロベンゾフェノン、4,4″-ジメ トキシベンゾフェノン、4,4″-ジアミノベン フェノン、ベンゾインエチルエーテル、ベ ゾインプロピルエーテル、ミヒラーズケト 、ベンジルジメチルケタール、1-(4-イソプロ ピルフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパ -1-オン、1-(4-ドデシルフェニル)-2-ヒドロキ -2-メチルプロパン-1-オン、4-(2-ヒドロキシエ トキシ)フェニル-(2-ヒドロキシ-2-プロピル)ケ トン、2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2- ルホリノ-プロパン-1-オン、2,4,6-トリメチル ベンゾイルフェニルフォスフィネート、2,4,6- トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィ ンオキシド、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-( 4-モルホリノフェニル)-ブタン-1-オン、ビス(2 ,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチルペ チルホスフィンオキシド、メチルベンゾイ ホルメート、チオキサントン、ジエチルチ キサントン、2-イソプロピルチオキサント 、2-クロロチオキサントンなどが挙げられる 。これらの中でより好ましくは、2,2-ジメト シ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン、2-ヒドロキ -2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン、1-ヒ ロキシ-シクロヘキシルフェニルケトン、オ リゴ[ 2-ヒドロキシ-2-メチル-1-[4-(1-メチルビ ル)フェニル]プロパノン] 、ビス(2,4,6-トリ チルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサ イドが挙げられる。これらは単独で用いても 良いし、2種類以上を組み合わせて用いても い。その含有量は通常0.5~20重量%、好ましく 1~10重量%である。

 光重合開始剤は、多くのものが市販され 容易に入手することができる。具体的には イルガキュア184、イルガキュア261、イルガ ュア369、イルガキュア379、イルガキュア500 イルガキュア651、イルガキュア819、イルガ ュア907、イルガキュア1700、イルガキュア180 0、イルガキュア1850、イルガキュア2959、イル ガキュアCGI-403、ダロキュア953、ダロキュア11 16、ダロキュア1173、ダロキュア1664、ダロキ ア、2273ダロキュア4265(以上、チバ・スペシ ルティ・ケミカルズ社製)などが挙げられる

 本発明に使用される(メタ)アクリレート 接着剤組成物の重合開始剤には、熱重合開 剤を用いることも出来る。例えば、2,2‘-ア ビス(イソブチロニトリル)などのアゾ化合 、t-ブチルヒドロペルオキシドなどのヒドロ ペルオキシドおよび過酸化ベンゾイルおよび 過酸化シクロヘキサノンなどの過酸化物から 選択された開始剤が挙げられるが、熱重合開 始剤であればこれらに限定されるものではな い。これらは単独で用いても良いし、2種類 上を組み合わせて用いても良い。

 光重合開始剤に加えて、必要に応じて少 くとも1種類以上の光増感剤を(メタ)アクリ ート系接着剤組成物に添加し、硬化時間や 化状態を制御することが出来る。光増感剤 アミン化合物、尿素化合物、リン化合物、 トリル化合物、ベンゾイン化合物、カルボ ル化合物、イオウ化合物、ナフタレン系化 物、縮合芳香族炭化水素およびそれらの混 物から選択することが出来る。具体例とし は、トリエチルアミン、ジエチルアミノエ ルメタクリレート、N-メチルジエタノール ミン等のアミン化合物、4-ジメチルアミノエ チルベンゾエート、4-ジメチルアミノイソア ルベンゾエート、ベンゾイン、ベンゾイン チルエーテル、ベンゾインエチルエーテル ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾイ オクチルエーテル等のベンゾイン化合物、 ンジル、ジアセチル、ジエトキシアセトフ ノン、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオフェ ン、4″-イソプロピル-2-ヒドロキシ-2-メチル プロピオフェノン、メチルアントラキノン、 アセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンゾイ ルギ酸メチル、ベンジルジメチルケタール、 1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 2-メチル-1-(4-(メチルチオ)フェニル)-2-モル リノ)-プロペン-1、2,2 -ジメトキシ-2-フェニ アセトフェノン等のカルボニル化合物、ジ ェニルジスルフィド、ジチオカルバメート のイオウ化合物、α-クロルメチルナフタレ 等のナフタレン系化合物、アントラセン等 縮合芳香族炭化水素、塩化鉄等の金属塩を げることが出来る。これらは単独で用いて 良いし、2種類以上を組み合わせて用いても 良い。その含有量は通常0.1~5重量%、好ましく は0.5~3重量%である。上記の増感剤は(メタ)ア リレート系接着剤組成物への溶解性に優れ 紫外線透過性を阻害しないものが好ましい

 本発明に使用される(メタ)アクリレート 接着剤組成物は接着剤組成物自体の加水分 や酸化による老化防止、太陽光や風雨に曝 れる厳しい条件下での耐熱性、耐侯性など 向上する目的で、光安定剤や酸化防止剤を 加することが出来る。

 ヒンダードアミン系の光安定剤としては、 えば、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジ )セバケート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4- ペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタ チル-4-ピペリジル)-2-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒド キシベンジル)-2-n-ブチルマロネート、1-メ ル-8-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)-セ ケート、1-[2-〔3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキ フェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]-4- 3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロ ピオニルオキシ〕-2,2,6,6-テトラメチルピペリ ジン、4-ベンゾイルオキシ-2,2、6,6-テトラメ ルピペリジン、テトラキス(2,2,6,6-テトラメ ル-4-ピペリジル)-1,2,3,4-ブタン-テトラカルボ キシレート、トリエチレンジアミン、8-アセ ル-3-ドデシル-7,7,9,9-テトラメチル-1,3,8-トリ アザスピロ[4,5]デカン-2,4-ジオン等が挙げら る。
 その他ニッケル系紫外線安定剤として、〔2 ,2’-チオビス(4-t-オクチルフェノレート)〕-2- エチルヘキシルアミンニッケル(II)、ニッケ コンプレックス-3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ ベンジル・リン酸モノエチレート、ニッケル ・ジブチル-ジチオカーバメート等も使用す ことが可能である。特にヒンダードアミン の光安定剤としては、3級のアミンのみを含 するヒンダードアミン系の光安定剤が好ま く、具体的には、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチ -4-ピペリジル)-セバケート、ビス(1,2,2,6,6-ペ タメチル-4-ピペリジル)-2-(3,5-ジ-t-ブチル-4- ドロキシベンジル)-2-n-ブチルマロネート、 たは1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジノール /トリデシルアルコールと1,2,3,4-ブタンテトラ カルボン酸との縮合物が好ましい。

 また、酸化防止剤としては、フェノール系 化防止剤、チオール系酸化防止剤およびホ ファイト系酸化防止剤を使用することが好 しい。フェノール系酸化防止剤としては、 えば、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-t -ブチルフェニル)ブタン、2,2’-メチレンビス (4-エチル-6-t-ブチルフェノール)、テトラキス -〔メチレン-3-(3’、5’-ジ-t-ブチル-4’-ヒド キシフェニル)プロピオネート〕メタン、2,6 -ジ-t-ブチル-p-クレゾール、4,4’-チオビス(3- チル-6-t-ブチルフェノール)、4,4’-ブチリデ ンビス(3-メチル-6-t-ブチルフェノール)、1,3,5- トリス(3’、5’-ジ-t-ブチル-4’-ヒドロキシ ンジル)-S-トリアジン-2,4,6-(1H,3H,5H)トリオン ステアリル-β-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ ェニル)プロピオネート、トリエチレングリ ールビス〔3-(3-t-ブチル-5-メチル-4-ヒドロキ シフェニル)プロピオネー〕、3,9-ビス[1,1-ジ- チル-2-〔β-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチ フェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]-2,4,8 ,10-テトラオキオキサスピロ〔5,5〕ウンデカ 、1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス(3,5-ジ-t-ブチ -4-ヒドロキシベンジル)ベンゼン等が挙げら る。特に、フェノール系酸化防止剤として 、分子量が550以上のものが好ましい。
 チオール系酸化防止剤としては、例えば、 ステアリル-3,3’-チオジプロピオネート、 ンタエリスリトール-テトラキス-(β-ラウリ -チオプロピオネート)等を挙げられる。ホス ファイト系酸化防止剤としては、例えば、ト リス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスファイト、 ジステアリルペンタエリスリトールジホスフ ァイト、ジ(2,6-ジ-t-ブチルフェニル)ペンタエ リスリトールジホスファイト、ビス-(2,6-ジ-t- ブチル-4-メチルフェニル)-ペンタエリスリト ルジホスファイト、テトラキス(2,4-ジ-t-ブ ルフェニル)4,4’-ビフェニレン-ジホスホナ ト、2,2’-メチレンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェ ル)オクチルホスファイト等が挙げられる。

 これらの光安定剤や酸化防止剤は単独で いても良いし、2種類以上を組み合わせて用 いても良い。特にヒンダードアミン系光安定 剤とヒンダードフェノール系酸化防止剤の組 み合わせが良く、その含有量は通常0.1~10重量 %、好ましくは0.5~3重量%である。上記の光安 剤および酸化防止剤は(メタ)アクリレート系 接着剤組成物への溶解性に優れ、紫外線透過 性を阻害しないものが好ましい。

 本発明に使用される(メタ)アクリレート 接着剤組成物は太陽光や紫外線による劣化 止の目的で、紫外線吸収剤を添加すること 出来る。紫外線吸収剤としては、ベンゾフ ノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル フェニル系、トリアジン系等が挙げられる

 ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2 ,4-ジヒドロキシ-ベンゾフェノン、2-ヒドロキ シ-4-メトキシ-ベンゾフェノン、2-ヒドロキシ -4-n-オクトキシ-ベンゾフェノン、2-ヒドロキ -4-ドデシロキシ-ベンゾフェノン、2-ヒドロ シ-4-オクタデシロキシ-ベンゾフェノン、2,2 ’-ジヒドロキシ-4-メトキシ-ベンゾフェノン 2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシ-ベンゾ フェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシ-ベン ゾフェノン等が挙げられる。
 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として 、2ー(2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベ ゾトリアゾール、2ー(2’-ヒドロキシ-3’,5’ -ジ-t-ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2 ー(2’-ヒドロキシ-3’-t-ブチル-5’-メチルフ ニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
 サリチル酸フェニル系紫外線吸収剤として 、フェニルサルチレート、2-4-ジ-t-ブチルフ ェニル-3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンゾエ ト等が挙げられる。ヒンダードアミン系紫 線吸収剤としては、ビス(2,2,6,6-テトラメチ ピペリジン-4-イル)セバケート等が挙げられ る。
 トリアジン系紫外線吸収剤としては、2,4-ジ フェニル-6-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル )-1,3,5-トリアジン、2,4-ジフェニル-6-(2-ヒドロ キシ-4-エトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2 ,4-ジフェニル-(2-ヒドロキシ-4-プロポキシフ ニル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ジフェニル-(2-ヒ ロキシ-4-ブトキシフェニル)-1,3,5-トリアジ 、2,4-ジフェニル-6-(2-ヒドロキシ-4-ブトキシ ェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ジフェニル-6-( 2-ヒドロキシ-4-ヘキシルオキシフェニル)-1,3,5 -トリアジン、2,4-ジフェニル-6-(2-ヒドロキシ- 4-オクチルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン 2,4-ジフェニル-6-(2-ヒドロキシ-4-ドデシルオ シフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ジフェニ -6-(2-ヒドロキシ-4-ベンジルオキシフェニル) -1,3,5-トリアジン等が挙げられる。

 紫外線吸収剤としては、上記以外に紫外 の保有するエネルギーを、分子内で振動エ ルギーに変換し、その振動エネルギーを、 エネルギー等として放出する機能を有する 合物が含まれる。さらに、酸化防止剤ある は着色剤等との併用で効果を発現するもの あるいはクエンチャーと呼ばれる、光エネ ギー変換剤的に作用する光安定剤等も併用 ることができる。但し、上記の紫外線吸収 を使用する場合は、紫外線吸収剤の光吸収 長が、光重合開始剤の有効波長と重ならな ものを選択する必要がある。通常の紫外線 止剤を使用する場合は、可視光でラジカル 発生する光重合開始剤を使用することが有 である。

 紫外線吸収剤の使用量は、0.1~20重量%、好 ましくは1~15重量%、さらに好ましくは3~10重量 %である。20重量%よりも多いと密着性が悪く り、0.1重量%より少ないと耐候性改良効果が さい。

 本発明で使用される(メタ)アクリレート 接着剤組成物には、さらに上記以外の各種 加剤を配合することが出来る。例えば、消 剤、レベリング剤、帯電防止剤、界面活性 、保存安定剤、熱重合禁止剤、可塑剤、濡 性改良剤、密着性付与剤、粘着付与剤など 必要に応じて配合することが出来る。

 本発明で使用される(メタ)アクリレート 接着剤組成物を調製する方法としては、例 ば(メタ)アクリレート系重合性オリゴマー、 (メタ)アクリレート系重合性モノマー、(A)(メ タ)アクリレートモノマー、(B)(メタ)アクリレ ートオリゴマー、(C)アクリルアミド誘導体、 (D)シラン化合物、(E)有機リン化合物、開始剤 、増感剤およびその他の添加剤などの各成分 を仕込み、常温~80℃で混合溶解して、必要に 応じてフィルターなどでろ過を行い、所望の 接着剤組成物を得る方法が挙げられる。ただ し、接着剤組成物の調整方法は公知の方法を 用いることが出来、上記方法に限定されるも のではない。本発明における接着剤組成物は 塗布性を考慮すると、25℃における粘度が1~50 00mPaとなるように、成分の配合比を適宜調整 ることが好ましい。

 本発明における(メタ)アクリレート系接 剤組成物を塗布するには、アプリケータに る塗布、ロールナイフコート法、ダイコー ー法、ロールコート法、バーコート法、グ ビアロールコート法、リバースロールコー 法、ディッピング法、スプレー法、カーテ フロー法、スクリーンコート法等公知の方 を用いて塗布することが出来る。接着剤の 厚は、2μm以上200μm以下であることが好まし 。

 本発明における(メタ)アクリレート系接 剤組成物の硬化に際しては、可視光線、紫 線(UV)および電子線(EB)を用いることが出来る 。可視光線または紫外線が用いられるときは 、光源としては、例えば、低圧水銀灯、中圧 水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノ ン水銀灯、キセノンランプ、ガリウムランプ 、メタルハライドランプ、石英ハロゲンラン プ、タングステンランプ、紫外線蛍光灯、炭 素アーク灯、無電極マイクロウエーブ方式紫 外線ランプ等が好ましく用いられる。

 本発明の光透過型電磁波シールド積層体 製造する具体的な方法としては、例えばポ カーボネート樹脂シートにフローコーター 所定の光硬化型接着剤を塗布し、ポリカー ネート樹脂フィルムを基材とする電磁波シ ルド層をラミネーターで気泡を含まないよ に積層した後、高圧水銀ランプを照射して 着剤を硬化させ積層体を製造する。3枚以上 の積層を行う場合は、1層毎に接着剤を塗布 て光を照射して複数層を積層しても構わな し、複数層の層間に接着層を設けた後に、 括して光を照射して接着剤層を硬化させて 層体を製造しても構わない。積層体の厚み 0.1~30mmの範囲が好ましく、より好ましくは0.1 ~20mmの範囲である。

 本発明の光透過型電磁波シールド積層体 曲げ加工条件としては、積層体の上下表面 度差を20℃以内に制御して、130~185℃(好まし くは150~185℃)で30秒~20分間加熱したシールド 層体を曲率半径10mm以上(好ましくは15~2000mm) 曲面に加工することが挙げられる。本発明 好ましい態様によれば、接着層の劣化、分 による剥離、発泡、白化のない良好な光透 型電磁波シールド積層体を得ることが出来 。積層体の上下表面温度差が20℃を超えると 、熱膨張の差により反りが発生するため、剥 離や接着層の揺らぎが発生して不良品となる 。また応力ひずみが残留するため、長期使用 時に剥離やひび割れなどの不具合を生じる。 加熱温度は130℃より低いとポリカーボネート 樹脂基材が十分に軟化しないため、スプリン グバックが発生して所望の曲率半径を得られ ない。一方で加熱温度が185℃(場合によって 165℃)を超えると電磁波シールド層とポリカ ボネート樹脂基材(保護層)間の接着力が低 するため剥離が発生して不良品となること ある。さらに曲率半径が10mm未満になると湾 がきつ過ぎるため、剥離が発生し易くなり 良品が発生する。

 一方、本発明のポリカーボネート樹脂積 体の曲げ加工条件は、積層体の上下表面温 差を20℃以内に制御して、130~185℃(好ましく は150~185℃)に加熱したポリカーボネート樹脂 層体を曲率半径10mm以上(好ましくは15~2000mm) 曲面に加工するである。加熱時間は好まし は30sec~20minである。本発明の好ましい態様 よれば、接着層の劣化、分解による剥離、 泡、白化のない良好なポリカーボネート樹 積層体を得ることが出来る。積層体の上下 面温度差が20℃を超えると、熱膨張の差によ り反りが発生するため、剥離や接着層の揺ら ぎが発生して不良品となる。また加熱温度は 130℃より低いとポリカーボネート樹脂基材が 十分に軟化しないため、スプリングバックが 発生して所望の曲率半径を得られない。一方 で加熱温度が185℃を超えるとポリカーボネー ト樹脂基材間の接着力が低下するため剥離が 発生して不良品となる。さらに曲率半径が10m m未満になると湾曲がきつ過ぎるため、剥離 発生し易くなり不良品が発生する。

 本発明のポリカーボネート樹脂積層体お び光透過型電磁波シールド積層体の曲げ加 方法としては、例えば、棒状ヒーター加熱 遠赤外線ヒーター加熱、遠赤外線ランプ加 、高周波加熱、誘電加熱、誘導加熱、マイ ロ波加熱、多段プレス加熱、電気炉加熱、 型加熱などで積層体を所定の温度に加熱後 所定の曲率半径を得ることの出来る木型、 型などを用いて曲げ加工する方法や真空成 、プレス成形などが適用される。ただし、 げ加工方法は前記記載の方法になんら限定 れるものではない。

 本発明のポリカーボネート樹脂積層体お び光透過型電磁波シールド積層体は、積層 る光透過型有機高分子材料自体の加水分解 酸化による老化防止、紫外線による劣化防 、太陽光や風雨に曝される厳しい条件下で 耐熱性、耐侯性などを向上する目的で、ポ カーボネート樹脂積層体あるいは光透過型 磁波シールド積層体を構成する電磁波シー ド層、保護層および接着剤層より選ばれた1 つ以上の層に紫外線吸収剤、光安定剤および 酸化防止剤の内、少なくとも1種類以上を含 させることが好ましい。ポリカーボネート 脂積層体あるいは光透過型電磁波シールド 層体を構成するすべての層に紫外線吸収剤 光安定剤および酸化防止剤の内、少なくと 1種類以上を含有することが好ましいが、紫 線吸収剤、光安定剤および酸化防止剤は高 なため、コストが高くなり、経済性に乏し 。費用対効果を考えた場合、ポリカーボネ ト樹脂積層体あるいは光透過型電磁波シー ド積層体の片面または両面に紫外線吸収剤 光安定剤および酸化防止剤の内、少なくと 1種類以上を含有してなる被膜を形成するこ とが好ましい。

 前記紫外線吸収剤、光安定剤および酸化防 剤の内、少なくとも1種類以上を含有してな る被膜としては、長期間の耐久性に優れ、か つ表面硬度が比較的高いシリコーン樹脂系化 合物、または処理が比較的簡便でかつ良好な 被膜が形成されるアクリル樹脂または多官能 アクリル樹脂が好ましい。これら被膜の硬化 方法は使用する樹脂化合物の性質によるが、 生産性や簡便性を考慮した場合、熱硬化型ま たは光硬化型樹脂を選択することが好ましい 。光硬化型樹脂の一例としては、1官能ある は多官能のアクリレートモノマーあるいは リゴマーなどの単独あるいは複数からなる 脂組成物に硬化触媒として光重合開始剤が えられた樹脂組成物が挙げられる。熱硬化 樹脂としてはポリオルガノシロキサン系、 橋型アクリル系などのものが挙げられる。 の様な樹脂組成物は、ハードコート剤とし 市販されており、被膜ラインとの適正を加 し、適宜選択すれば良い。
 これらの被膜には前述した紫外線吸収剤、 安定剤、酸化防止剤のほか、必要に応じて 有機溶剤、着色防止剤などの各種安定剤や ベリング剤、消泡剤、増粘剤、帯電防止剤 防曇剤などの界面活性剤等を適宜添加して よい。

 また前記紫外線吸収剤、光安定剤および 化防止剤の内、少なくとも1種類以上を含有 してなる被膜は光透過型電磁波シールド積層 体の基材との密着性を向上させるために、基 材とアクリル樹脂を共押出しにより積層した アクリル樹脂層上に被膜を形成することもで きる。

 光硬化型アクリル系樹脂化合物からなる 膜の一例としては、1,9-ノナンジオールジア クリレートまたはトリス(アクロキシエチル) ソシアヌレート20~80重量%と共重合可能な他 化合物20~80重量%とからなる光重合性化合物 対し、光重合開始剤を1~10重量%を添加する とを特徴とする紫外線硬化型樹脂被膜用組 物が挙げられる。

 1, 9-ノナンジオールジアクリレートまた トリス(アクロキシエチル)イソシアヌレー を必須成分とし、共重合可能な他の化合物 は、2官能以上の多官能(メタ)アクリレート ノマー及び2官能以上の多官能ウレタン(メタ )アクリレートオリゴマー〔以下、多官能ウ タン(メタ)アクリレートオリゴマーという。 〕、2官能以上の多官能ポリエステル(メタ)ア クリレートオリゴマー〔以下、多官能ポリエ ステル(メタ)アクリレートオリゴマーという 〕、2官能以上の多官能エポキシ(メタ)アク レートオリゴマー〔以下、多官能エポキシ( メタ)アクリレートオリゴマーという。〕な が挙げられる。(メタ)アクリレートモノマー 及びオリゴマーは1種または2種以上使用でき 。

 2官能(メタ)アクリレートモノマーとして 、アルキレングリコールジ(メタ)アクリレ ト類、ポリオキシアルキレングリコールジ( タ)アクリレート類、ハロゲン置換アルキレ ングリコールジ(メタ)アクリレート類、脂肪 ポリオールのジ(メタ)アクリレート、ビス ェノールAまたはビスフェノールFのアルキレ ンオキシド付加物ジ(メタ)アクリレート類、 スフェノールAまたはビスフェノールFのエ キシジ(メタ)アクリレート類等が代表的なも のであるが、これらに限定されるものではな く種々のものが使用できる。2官能(メタ)アク リレートモノマーの具体例としては2-n-ブチ -2-エチル-1,3-プロパンジオールジアクリレー ト、トリプロピレングリコールジアクリレー ト、テトラエチレングリコールジアクリレー ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ ート、ポリプロリレングリコールジアクリ ート、トリエチレングリコールジメタクリ ート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリレー ト、ネオペンチルグリコールジメタクリレー ト等が挙げられる。3官能以上の(メタ)アクリ レートモノマーとしては、トリメチロールプ ロパントリメタクリレート、トリメチロール プロパンエチレンオキシド付加物トリアクリ レート、グリセリンプロピレンオキシド付加 物トリアクリレート、ペンタエリスリトール テトラアクリレート等が挙げられる。

 多官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴ ーとしては、1分子中に少なくとも1個の(メ )アクリロイルオキシ基および水酸基を有す (メタ)アクリレートモノマーとポリイソシ ネートとのウレタン化反応生成物等が挙げ れる。多官能ウレタン(メタ)アクリレートオ リゴマーとしては、ポリオール類をポリイソ シアネートと反応させて得られるイソシアネ ート化合物と1分子中に少なくとも1個以上の( メタ)アクリロイルオキシ基および水酸基を する(メタ)アクリレートモノマーとのウレタ ン化反応生成物が挙げられる。
 ウレタン化反応に用いられる1分子中に少な くとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基およ び水酸基を有する(メタ)アクリレートモノマ としては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリ レート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ ート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー 、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ) アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレ ト、トリメチロールプロパンジ(メタ)アク レート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)ア クリレート、ジペンタエリスリトールペンタ (メタ)アクリレートが挙げられる。
 ウレタン化反応に用いられるポリイソシア ートとしては、ヘキサメチレンジイソシア ート、リジンジイソシアネート、イソホロ ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタ ジイソシアネート、トリレンジイソシアネ ト、キシリレンジイソシアネート、これら イソシアネートのうち芳香族のイソシアネ ト類を水素添加して得られるジイソシアネ ト(例えば水素添加トリレンジイソシアネー ト、水素添加キシリレンジイソシアネートな どのジイソシアネート)、トリフェニルメタ トリイソシアネート、ジメチレントリフェ ルトリイソシアネートなどのジまたはトリ ポリイソシアネート、あるいはジイソシア ートを多量化させて得られるポリイソシア ートが挙げられる。
 ウレタン化反応に用いられるポリオール類 しては、一般的に芳香族、脂肪族および脂 式のポリオールのほか、ポリエステルポリ ール、ポリエーテルポリオール等が使用さ る。通常、脂肪族および脂環式のポリオー としては、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサ ジオール、ネオペンチルグリコール、エチ ングリコール、プロピレングリコール、ト メチロールエタン、トリメチロールプロパ 、ジメチロールヘプタン、ジメチロールプ ピオン酸、ジメチロールブチリオン酸、グ セリン、水添ビスフェノールAなどが挙げら る。
 ポリエステルポリオールとしては、前記の リオール類と多塩基性カルボン酸(無水物) の脱水縮合反応により得られるものである 多塩基性カルボン酸の具体的な化合物とし は(無水)コハク酸、アジピン酸、(無水)マレ ン酸、(無水)トリメリット酸、ヘキサヒド (無水)フタル酸、(無水)フタル酸、イソフタ 酸、テレフタル酸などが挙げられる。また ポリエーテルポリオールとしてはポリアル レングリコールのほか、前記ポリオールま はフェノール類とアルキレンオキサイドと 反応により得られるポリオキシアルキレン 性ポリオールが挙げられる。

 また、多官能ポリエステル(メタ)アクリレ トオリゴマーは、(メタ)アクリル酸、多塩基 性カルボン酸(無水物)およびポリオールの脱 縮合反応により得られる。脱水縮合反応に いられる多塩基性カルボン酸(無水物)とし は(無水)コハク酸、アジピン酸、(無水)マレ ン酸、(無水)イタコン酸、(無水)トリメリッ ト酸、(無水)ピロメリット酸、ヘキサヒドロ( 無水)フタル酸、(無水)フタル酸、イソフタル 酸、テレフタル酸などが挙げられる。また、 脱水縮合反応に用いられるポリオールとして は1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール ジエチレングリコール、トリエチレングリ ール、プロピレングリコール、ネオペンチ グリコール、ジメチロールヘプタン、ジメ ロールプロピオン酸、ジメチロールブチリ ン酸、トリメチロールプロパン、ジトリメ ロールプロパン、ペンタエリスリトール、 ペンタエリスリトールなどが挙げられる。
 多官能エポキシ(メタ)アクリレートオリゴ ーは、ポリグリシジルエーテルと(メタ)アク リル酸との付加反応により得られる。ポリグ リシジルエーテルとしては、エチレングリコ ールジグリシジルエーテル、プロピレングリ コールジグリシジルエーテル、トリプロピレ ングリコールジグリシジルエーテル、1,6-ヘ サンジオールジグリシジルエーテル、ビス ェノールAジグリシジルエーテルなどが挙げ れる。

 光硬化型アクリル系樹脂化合物からなる 膜に使用される光重合開始剤としては、一 に知られているものが使用できる。具体的 は、ベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾ ンエチルエーテル、ベンゾインイソプロピ エーテル、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセト フェノン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェ ルケトン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニ プロパン-1-オン、アゾビスイソブチロニト ル、ベンゾイルパーオキシド等が挙げられ がこの限りではない。

 熱硬化型シリコーン系樹脂化合物からな 被膜の具体例として、エポキシ基含有シラ カップリング剤及びアミノ基含有シランカ プリング剤の少なくとも1種を含有したオル ガノポリシロキサン系樹脂化合物を挙げるこ とが出来る。より詳細には、樹脂化合物中の 不揮発分(JIS K6833)に対して、2官能アルコキ シランを0~25重量%、3官能アルコキシシラン 40~80重量%、及び4官能アルコキシシランを10~2 5重量%の割合で混合したアルコキシシランか なる樹脂化合物に、更にエポキシ基含有シ ンカップリング剤とアミノ基含有シランカ プリング剤の少なくとも1種を5~10重量%添加 た混合物を溶剤中、酸触媒存在下で加水分 ・部分縮合して得られるオルガノポリシロ サン系樹脂化合物からなる硬化層を挙げる とが出来る。

 オルガノポリシロキサン系樹脂化合物に いる2官能アルコキシシランとしては、ジメ チルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシ シラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフ ェニルジエトキシシランなどが挙げられる。 3官能のアルコキシシランとしては、メチル リメトキシシラン、メチルトリエトキシシ ン、エチルトリメトキシシラン、エチルト エトキシシラン、フェニルトリメトキシシ ン、フェニルトリエトキシシランなどが挙 られる。4官能のアルコキシシランとしては テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ ン、テトラプロポキシシランなどが挙げら る。

 アルコキシシランの混合比率については 塗料中の不揮発分(JIS K6833)に対して、2官能 アルコキシシランを0~25重量%、3官能アルコキ シシランを40~80重量%、および4官能アルコキ シランを10~25重量%の割合で混合するのが良 、2官能アルコキシシランを25重量%より超え 添加したり、3官能アルコキシシランが80重 %を超えて添加した場合は耐摩耗性が低下す る。4官能アルコキシシランが30重量%より超 て添加する場合は基板との密着性が悪く、10 重量%未満の場合は耐摩耗性が低下する。

 オルガノポリシロキサン系樹脂化合物に いるシランカップリング剤としては、エポ シ基含有シランカップリング剤及びアミノ 含有シランカップリング剤の少なくとも1種 を使用するのが良く、シランカップリング剤 は、塗料中の不揮発分(JIS K6833)に対して5~10 量%の範囲で使用される。シランカップリン 剤が5重量%未満の場合は、膜性、密着性が 下し、10重量%より超える場合は、耐摩耗性 低下する。

 オルガノポリシロキサン系樹脂化合物に いるエポキシ基含有シランカップリング剤 しては、3-グリシドキシプロピルメチルジ トキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリ メトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキ ル)エチルトリメトキシシランなどが挙げら る。また、アミノ基含有シランカップリン 剤としては、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプ ピルメチルジメトキシシラン、N-(2-アミノ チル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン 3-アミノプロピルトリエトキシシランなど 挙げられる。

 オルガノポリシラン系樹脂化合物は、前 アルコキシシランとシランカップリング剤 混合物を酸触媒存在下、低級アルコール及 /又は水を添加して加水分解・部分縮合させ ることによって製造される。この低級アルコ ールとしては、メタノール、エタノール、イ ソプロパノール、ブタノール等が挙げられる 。

 前記のオルガノポリシラン系樹脂化合物 、その物性を損なわない範囲で、ビニルト メトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ などのビニル基含有シランカップリング剤 3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキ シラン、3-メタクリロキシプロピルトリメト キシシランなどのメタクリロキシ基含有シラ ンカップリング剤を併用することもできる。

 前記シランカップリング剤含有オルガノ リシロキサン系樹脂化合物は、120~140℃の温 度で硬化膜が得られるように緩衝液を加えた 硬化触媒を添加することが望ましい。硬化触 媒としては、ジメチルアミン、酢酸エタノー ルアミン、蟻酸ジメチルアニリン、安息香酸 テトラエチルアンモニウム塩、酢酸ナトリウ ム、プロピオン酸ナトリウム、蟻酸ナトリウ ム、酢酸ベンゾイルトリメチルアンモニウム 塩、テトラメチルアンモニウムアセテートな どが挙げられる。この硬化触媒の添加量は、 樹脂化合物中の不揮発分に対して、0.1~1重量% の範囲で使用される。

 また本発明において使用される前記前記紫 線吸収剤、光安定剤および酸化防止剤の内 少なくとも1種類以上を含有してなる被膜の 密着性を向上させるためにプライマー層を形 成しても良い。プライマー層の形成に用いる 化合物としては、アクリル基含有有機化合物 、及びアクリル基含有シラン化合物の縮合物 、アルコキシシリル基を含有するビニル系化 合物の縮合物などが挙げられる。アクリル基 含有化合物としては、メチルメタクリレート 、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、ブチ メタクリレート、エチルアクリレート等の ルキルアクリレート類などが挙げられる。
 アクリル基含有シラン化合物としては、 3- メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシ ン、3-メタクリロキシプロピルメチルジメ キシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチ ルジエトキシシラン、3-アクリロキシプロピ トリメトキシシラン、3-アクリロキシプロ ルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロ ピルメチルジメトキシシラン、3-アクリロキ プロピルメチルジエトキシシラン、3-メタ リロキシメチルトリメトキシシラン、3-メタ クリロキシメチルトリエトキシシラン、3-メ クリロキシメチルメチルジメトキシシラン 3-メタクリロキシメチルメチルジエトキシ ラン、3-アクリロキシメチルトリメトキシシ ラン、3-アクリロキシメチルトリエトキシシ ン、3-アクリロキシメチルメチルジメトキ シラン、3-アクリロキシメチルメチルジエト キシシランなどが例示される。これらの中で 取り扱い性、架橋密度、反応性などから3-メ クリロキシプロピルトリメトキシシラン、3 -メタクリロキシプロピルメチルジメトキシ ラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシ シラン、3-アクリロキシプロピルメチルジメ キシシランが好ましい。また、このアルコ シシリル基を含有するビニル系単量体とし は、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト エトキシシラン、ビニルトリス(2-メトキシ トキシ)シラン、ビニルメチルジメトキシシ ラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニ ルメチルビス(2-メトキシエトキシ)シラン、3- ビニロキシプロピルトリメトキシシラン、3- ニロキシプロピルトリエトキシシラン、3- ニロキシプロピルメチルジメトキシシラン 3-ビニロキシプロピルメチルジエトキシシラ ン、スチリルトリメトキシシラン、スチリル トリエトキシシラン、スチリルメチルジメト キシシラン、スチリルメチルジエトキシシラ ンなどが例示されるが、これらの中で取り扱 い性、反応性などからビニルトリメトキシシ ラン、ビニルトリエトキシシラン、3-ビニロ シプロピルトリメトキシシランが好ましい

 本発明において、ポリカーボネート樹脂 層体に被膜を塗布する方法は、刷毛、ロー 、ディッピング、流し塗り、スプレー、ロ ルコーター、フローコーターなどが適用で る。熱硬化あるいは光硬化によって硬化し 被膜層の厚さは1~20μm、好ましくは2~15μm、 らに好ましくは3~12μmである。被膜層の厚さ 1μm未満であると耐候性や表面硬度の改良効 果が不十分になりやすく、逆に20μmを超えて コスト的に不利で、耐衝撃性の低下を招く ともある。

 以下、本発明について実施例、比較例に りその実施形態と効果について具体的に説 するが、本発明はこれらの例により何ら限 されるものではない。実施例および比較例 に記載の評価結果は下記の試験方法にて測 した。

(接着力試験)
 サンプルの接着力は、180度剥離接着強さ試 方法(JIS K6854-2)またはT型剥離接着強さ試験 法(JIS K6854-3)に準拠して測定した。具体的 は、ポリカーボネート樹脂シートまたはフ ルムを各種接着剤組成物で接着して、幅25mm 長さ200mmの試験片を作製した。引張り試験 (SHIMADZU社製AGS-100G)にて10mm/min剥離速度で剥離 接着強さ[N/25mm幅]を測定した。

(耐湿性試験)
 サンプルを65℃、95%RHの恒温恒湿器に入れ、 200h処理後に常温まで冷却し、透明性を目視 価した。
[目視評価]
○:透明性良好、変化なし
△:僅かに白濁、視認性あり
×:白濁、視認性なし

(曲げ加工性試験)
 ポリカーボネート樹脂シートまたはフィル を各種接着剤組成物で接着して、幅50mm、長 さ200mmの試験片を作製した。試験片を遠赤外 ヒーターで上下から加熱して、試験片の表 温度が所定温度に達した後、所定の曲率半 の金型を用いて曲げ加工した。試験片の曲 半径と加工状況を目視にて評価した。
[外観評価]
○:外観異常なし
×:剥離、発泡、白化、反り、揺らぎのいずれ かが発生
[試験片曲率半径評価]
○:金型の曲率半径に対して誤差10%以内
△:金型の曲率半径に対して誤差20%以内
×:金型の曲率半径に対して誤差20%以上または 測定不可

(接着剤調製方法)
 (A)(メタ)アクリレートモノマー、(B)(メタ)ア クリレートオリゴマー、(C)アクリルアミド誘 導体、(D)シラン化合物、(E)有機リン化合物、 光重合開始剤などの各成分を表1に示す組成 仕込み、60℃で1時間混合加熱して、所望の 着剤組成物を得た。使用した接着剤組成物 各成分は以下の通りである。
 [接着剤組成物の各成分]
・ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー
 ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート 来の脂環式炭化水素化合物含有ウレタン(メ タ)アクリレート系オリゴマー
・(メタ)アクリレート系重合性モノマー
 イソボニルアクリレート
・アクリルアミド誘導体
 ジメチルアクリルアミド
・シラン化合物
 (3-(2,3-エポキシプロポキシ)プロピル)トリメ トキシシラン
・有機リン化合物
 リン酸アクリレート
・光重合開始剤
 Irgacure651

(光透過型接着剤を用いたポリカーボネート 脂積層体作製方法)
 バーコーターで各種接着剤組成物を第1層の ポリカーボネート樹脂シートまたはフィルム に塗布し、第2層のポリカーボネート樹脂シ トまたはフィルムをラミネーターで脱泡し がら重ね合わせた。前記サンプルに高圧水 ランプ(500W)を用いて90秒間照射し、照射量1J/ cm 2 で十分に硬化させた。また第3層のポリカー ネート樹脂シートまたはフィルムを積層す 場合も同様の方法で積層した。
 各種評価用サンプルは恒温恒湿室(23℃、50%R H)で24時間静置後、幅50mm、長さ200mmにカット たものをサンプルとして用いた。
[材料]
・PCシート
 MGCフィルシート社製ポリカーボネートシー (1.5mm~20.0mm厚)
・PCフィルム
 MGCフィルシート社製ポリカーボネートフィ ム(100~200μm厚)

(ホットメルト型接着剤を用いたポリカーボ ート樹脂積層体作製方法)
 ポリカーボネート樹脂シート第1層(PCシート 3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)の層間にホ トメルト型接着シートを挟み込み、135℃で3 0分間プレスした。
 各種評価用サンプルは恒温恒湿室(23℃、50%R H)で24時間静置後、幅50mm、長さ200mmにカット たものをサンプルとして用いた。
[ホットメルト(HM)型接着剤]
・ エチレン酢酸ビニル(EVA)系HM型接着剤
 日本マタイ社製エルファンOH-501
・ ポリアミド系HM型接着剤
 日本マタイ社製エルファンNT-120
・ ポリウレタン系HM型接着剤
 倉敷紡績社製クランジールS-1700
・ ポリエステル系HM型接着剤
 倉敷紡績社製クランベターG-6
・ ポリオレフィン系HM型接着剤
 倉敷紡績社製クランベターA-1510

(感圧型接着剤を用いたポリカーボネート樹 積層体作製方法)
 ポリカーボネート樹脂シート第1層(PCシート 3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)の層間に感 型接着シートを挟み込み、5分間プレスした 。
 各種評価用サンプルは恒温恒湿室(23℃、50%R H)で24時間静置後、幅25mm、長さ200mmにカット たものをサンプルとして用いた。
[感圧型接着剤]
・ アクリル系感圧型接着シート
 日東電工社製CS-9621

実施例1
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。ポリカーボネート樹脂第1層(PCシ ト3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)を得られ た接着剤組成物を用いて前記「光透過型接着 剤を用いたポリカーボネート樹脂積層体作製 方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、前記「接着力試験 によるサンプルの接着力は150Nであった。前 記「耐湿性試験」において200h処理後も白濁 発生せず、良好な結果を示した。曲げ加工 件を表面温度160℃(上部)、160℃(下部)、表面 度差0℃、金型曲率半径25mmとして前記「曲 加工性試験」に従い評価した結果、外観は 好であり、試験片の曲率半径は25mmであった

実施例2
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.4重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.6重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、光重合開始剤4. 0重量%を仕込み、前記「接着剤調製方法」に い接着剤組成物を調製した。ポリカーボネ ト樹脂第1層(PCシート3.0mm厚)と第2層(PCフィ ム200μm厚)を得られた接着剤組成物を用いて 記「光透過型接着剤を用いたポリカーボネ ト樹脂積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は70Nであった。耐湿性試験 おいて100h処理後も変化は認められず、200h 理後において僅かに白濁した。曲げ加工条 を表面温度160℃(上部)、160℃(下部)、表面温 差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工性 験に従い評価した結果、外観は良好であり 試験片の曲率半径は25mmであった。

実施例3
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー32.1重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー42.9重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、有機リン化合物1.0重量%、光重合開始 4.0重量%を仕込み、前記「接着剤調製方法」 従い接着剤組成物を調製した。ポリカーボ ート樹脂第1層(PCシート3.0mm厚)と第2層(PCフ ルム200μm厚)を得られた接着剤組成物を用い 前記「光透過型接着剤を用いたポリカーボ ート樹脂積層体作製方法」に従いサンプル 作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は85Nであった。耐湿性試験 おいて24処理後に白濁は認められず、100h処 後に僅かに白濁した。曲げ加工条件を表面 度160℃(上部)、160℃(下部)、表面温度差0℃ 金型曲率半径25mmとして曲げ加工性試験に従 評価した結果、外観は良好であり、試験片 曲率半径は25mmであった。

実施例4 ウレタン(メタ)アクリレート系重合 オリゴマー30.0重量%、(メタ)アクリレート系 重合性モノマー40.0重量%、アクリルアミド誘 体20.0重量%、シラン化合物5.0重量%、有機リ 化合物1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕 み、前記「接着剤調製方法」に従い接着剤 成物を調製した。ポリカーボネート樹脂第1 (PCシート3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚) 得られた接着剤組成物を用いて前記「光透 型接着剤を用いたポリカーボネート樹脂積 体作製方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は150Nであった。耐湿性試験 において200h処理後も白濁は発生せず、良好 結果を示した。曲げ加工条件を表面温度130 (上部)、130℃(下部)、表面温度差0℃、金型曲 率半径25mmとして曲げ加工性試験に従い評価 た結果、外観は良好であり、試験片の曲率 径は29mmであった。

実施例5
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。ポリカーボネート樹脂第1層(PCシ ト3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)を得られ た接着剤組成物を用いて前記「光透過型接着 剤を用いたポリカーボネート樹脂積層体作製 方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は150Nであった。耐湿性試験 において200h処理後も白濁は発生せず、良好 結果を示した。曲げ加工条件を表面温度165 (上部)、165℃(下部)、表面温度差0℃、金型曲 率半径25mmとして曲げ加工性試験に従い評価 た結果、外観は良好であり、試験片の曲率 径は25mmであった。

実施例6
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。ポリカーボネート樹脂第1層(PCシ ト3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)を得られ た接着剤組成物を用いて前記「光透過型接着 剤を用いたポリカーボネート樹脂積層体作製 方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は150Nであった。耐湿性試験 において200h処理後も白濁は発生せず、良好 結果を示した。曲げ加工条件を表面温度185 (上部)、185℃(下部)、表面温度差0℃、金型曲 率半径25mmとして曲げ加工性試験に従い評価 た結果、外観は良好であり、試験片の曲率 径は25mmであった。

実施例7
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。ポリカーボネート樹脂第1層(PCシ ト3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)を得られ た接着剤組成物を用いて前記「光透過型接着 剤を用いたポリカーボネート樹脂積層体作製 方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は150Nであった。耐湿性試験 において200h処理後も白濁は発生せず、良好 結果を示した。曲げ加工条件を表面温度160 (上部)、140℃(下部)、表面温度差20℃、金型 率半径25mmとして曲げ加工性試験に従い評価 た結果、外観は良好であり、試験片の曲率 径は25mmであった。

実施例8
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。ポリカーボネート樹脂第1層(PCシ ト10.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)を得ら た接着剤組成物を用いて前記「光透過型接 剤を用いたポリカーボネート樹脂積層体作 方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は150Nであった。耐湿性試験 において200h処理後も白濁は発生せず、良好 結果を示した。曲げ加工条件を表面温度160 (上部)、160℃(下部)、表面温度差0℃、金型曲 率半径50mmとして曲げ加工性試験に従い評価 た結果、外観は良好であり、試験片の曲率 径は51mmであった。

実施例9
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。ポリカーボネート樹脂第1層(PCシ ト20.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)を得ら た接着剤組成物を用いて前記「光透過型接 剤を用いたポリカーボネート樹脂積層体作 方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は150Nであった。耐湿性試験 において200h処理後も白濁は発生せず、良好 結果を示した。曲げ加工条件を表面温度160 (上部)、160℃(下部)、表面温度差0℃、金型曲 率半径100mmとして曲げ加工性試験に従い評価 た結果、外観は良好であり、試験片の曲率 径は105mmであった。

実施例10
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。ポリカーボネート樹脂第1層(PCシ ト3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)を得られ た接着剤組成物を用いて前記「光透過型接着 剤を用いたポリカーボネート樹脂積層体作製 方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は150Nであった。耐湿性試験 において200h処理後も白濁は発生せず、良好 結果を示した。曲げ加工条件を表面温度160 (上部)、160℃(下部)、表面温度差0℃、金型曲 率半径10mmとして曲げ加工性試験に従い評価 た結果、外観は良好であり、試験片の曲率 径は11mmであった。

実施例11
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。ポリカーボネート樹脂第2層(PCフ ルム200μm厚)と上下第1層および第3層(PCシー 1.5mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いたポリカーボネー 樹脂積層体作製方法」に従いサンプルを作 した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は150Nであった。耐湿性試験 において200h処理後も白濁は発生せず、良好 結果を示した。曲げ加工条件を表面温度160 (上部)、160℃(下部)、表面温度差0℃、金型曲 率半径25mmとして曲げ加工性試験に従い評価 た結果、外観は良好であり、試験片の曲率 径は26mmであった。

比較例1
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー41.1重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー54.9重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕 み、前記「接着剤調製方法」に従い接着剤 成物を調製した。ポリカーボネート樹脂第1 層(PCシート3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚) 得られた接着剤組成物を用いて前記「光透 型接着剤を用いたポリカーボネート樹脂積 体作製方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は1Nであった。耐湿性試験 おいて24h処理後に白濁した。曲げ加工条件 表面温度160℃(上部)、160℃(下部)、表面温度 0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工性試 に従い評価した結果、剥離が発生した。

比較例2
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。ポリカーボネート樹脂第1層(PCシ ト3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)を得られ た接着剤組成物を用いて前記「光透過型接着 剤を用いたポリカーボネート樹脂積層体作製 方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は150Nであった。耐湿性試験 において200h処理後も白濁は発生せず、良好 結果を示した。曲げ加工条件を表面温度190 (上部)、190℃(下部)、表面温度差0℃、金型曲 率半径25mmとして曲げ加工性試験に従い評価 た結果、接着層に揺らぎが発生し、試験片 曲率半径は25mmであった。

比較例3
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。ポリカーボネート樹脂第1層(PCシ ト3.0mm厚)と第2層(PCフィルム200μm厚)を得られ た接着剤組成物を用いて前記「光透過型接着 剤を用いたポリカーボネート樹脂積層体作製 方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は150Nであった。耐湿性試験 において200h処理後も白濁は発生せず、良好 結果を示した。曲げ加工条件を表面温度170 (上部)、140℃(下部)、表面温度差30℃、金型 率半径25mmとして曲げ加工性試験に従い評価 た結果、外観に反りが発生し、試験片の曲 半径は25mmであった。

比較例4
 ポリカーボネート樹脂第1層(PCシート3.0mm厚) と第2層(PCフィルム200μm厚)を可視光硬化型接 剤(アーデル社製BENEFIX PC)を用いて前記「光 透過型接着剤を用いたポリカーボネート樹脂 積層体作製方法」に従いサンプルを作製した 。但し、光源は可視光蛍光ランプを用いて接 着剤の硬化を行った。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は30NでPCフィルムが破断し 。耐湿性試験において24h処理後に白濁した 曲げ加工条件を表面温度160℃(上部)、160℃( 部)、表面温度差0℃、金型曲率半径25mmとし 曲げ加工性試験に従い評価した結果、外観 良好であり、試験片の曲率半径は26mmであっ 。

比較例5
 ポリカーボネート樹脂第1層(PCシート3.0mm厚) と第2層(PCフィルム200μm厚)の層間にエチレン 酸ビニル(EVA)系ホットメルト型接着剤を挟 込み、前記「ホットメルト型接着剤を用い 光透過型電磁波シールド積層体作製方法」 従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は7Nであった。耐湿性試験 おいて24h処理後に白濁した。曲げ加工条件 表面温度160℃(上部)、160℃(下部)、表面温度 0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工性試 に従い評価した結果、接着層に気泡が発生 て剥離した。

比較例6
 ポリカーボネート樹脂第1層(PCシート3.0mm厚) と第2層(PCフィルム200μm厚)の層間にポリアミ 系ホットメルト型接着剤を挟み込み、前記 ホットメルト型接着剤を用いた光透過型電 波シールド積層体作製方法」に従いサンプ を作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は2Nであった。耐湿性試験 おいて100h処理後に白濁した。曲げ加工条件 表面温度160℃(上部)、160℃(下部)、表面温度 差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工性試 に従い評価した結果、剥離した。

比較例7
 ポリカーボネート樹脂第1層(PCシート3.0mm厚) と第2層(PCフィルム200μm厚)の層間にポリウレ ン系ホットメルト型接着剤を挟み込み、前 「ホットメルト型接着剤を用いた光透過型 磁波シールド積層体作製方法」に従いサン ルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は92Nであった。耐湿性試験 おいて24h処理後に白濁した。曲げ加工条件 表面温度160℃(上部)、160℃(下部)、表面温度 差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工性試 に従い評価した結果、接着層が白化して視 性がなくなった。

比較例8
 ポリカーボネート樹脂第1層(PCシート3.0mm厚) と第2層(PCフィルム200μm厚)の層間にポリエス ル系ホットメルト型接着剤を挟み込み、前 「ホットメルト型接着剤を用いた光透過型 磁波シールド積層体作製方法」に従いサン ルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は107Nであった。耐湿性試験 において24h処理後に白濁した。曲げ加工条件 を表面温度160℃(上部)、160℃(下部)、表面温 差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工性試 験に従い評価した結果、接着層に発泡が認め られ、剥離した。

比較例9
 ポリカーボネート樹脂第1層(PCシート3.0mm厚) と第2層(PCフィルム200μm厚)の層間にポリオレ ィン系ホットメルト型接着剤を挟み込み、 記「ホットメルト型接着剤を用いた光透過 電磁波シールド積層体作製方法」に従いサ プルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は3Nであった。耐湿性試験 おいて100h処理後に白濁した。曲げ加工条件 表面温度160℃(上部)、160℃(下部)、表面温度 差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工性試 に従い評価した結果、剥離が発生した。

比較例10
 ポリカーボネート樹脂第1層(PCシート3.0mm厚) と第2層(PCフィルム200μm厚)の層間にアクリル 感圧型接着シートを挟み込み、「感圧型接 剤を用いた光透過型電磁波シールド積層体 製方法」に従いサンプルを作製した。
 各種評価を行った結果、接着力試験による ンプルの接着力は6Nであった。耐湿性試験 おいて100h処理後に白濁した。曲げ加工条件 表面温度160℃(上部)、160℃(下部)、表面温度 差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工性試 に従い評価した結果、接着層に発泡が認め れ、剥離が発生した。

(電磁波シールド性能試験)
 電磁波シールド性能測定装置(アドバンテス ト社製)を用いて100MHz~1GHzの周波数範囲の電磁 波シールド性能を測定した。
[電磁波シールド性能評価]
 周波数100MHzと1GHzの電磁波シールド性能が30d B以上を示すものを合格(○)とし、30dB未満の のを不合格(×)とした。

(接着力試験)
 サンプルの接着力は、180度剥離接着強さ試 方法(JIS K6854-2)に準拠して測定した。具体 には、電磁波シールド層(PCフィルム、PETフ ルム)と保護層(PCシートまたはフィルム)を各 種接着剤組成物で接着して、幅25mm、長さ200mm の試験片を作製した。引張り試験機にて10mm/m in剥離速度で剥離接着強さ[N/25mm幅]を測定し 。電磁波シールド層と保護層(表裏面)の接着 力を測定し、接着力の小さい方の値を実施例 および比較例に記載した。

(曲げ加工性試験)
 電磁波シールド層(PCフィルム、PETフィルム) と保護層(PCシートまたはフィルム)を各種接 剤組成物で接着して、幅50mm、長さ200mmの試 片を作製した。試験片を遠赤外線ヒーター 上下から加熱して、試験片の表面温度が所 温度に達した後、所定の曲率半径の金型を いて曲げ加工した。試験片の曲率半径と加 状況を目視にて評価した。
[外観評価]
○:外観異常なし
×:剥離、発泡、白化、反り、揺らぎのいずれ かが発生
[試験片曲率半径評価]
○:金型の曲率半径に対して誤差10%以内
△:金型の曲率半径に対して誤差20%以内
×:金型の曲率半径に対して誤差20%以上または 測定不可

(接着剤調製方法)
 (A)(メタ)アクリレートモノマー、(B)(メタ)ア クリレートオリゴマー、(C)アクリルアミド誘 導体、(D)シラン化合物、(E)有機リン化合物、 光重合開始剤などの各成分を表3~表4に示す組 成で仕込み、60℃で1時間混合加熱して、所望 の接着剤組成物を得た。使用した接着剤組成 物の各成分は以下の通りである。
 [接着剤組成物の各成分]
・ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー
 ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート 来の脂環式炭化水素化合物含有ウレタン(メ タ)アクリレート系オリゴマー
・(メタ)アクリレート系重合性モノマー
 イソボニルアクリレート
・アクリルアミド誘導体
 ジメチルアクリルアミド
・シラン化合物
 (3-(2,3-エポキシプロポキシ)プロピル)トリメ トキシシラン
・有機リン化合物
 リン酸アクリレート
・光重合開始剤
 Irgacure651

(光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波シ ルド積層体作製方法)
 バーコーターで各種接着剤組成物を保護層( PCシートまたはフィルム)に塗布し、ラミネー ターで電磁波シールド層(PCフィルム、PETフィ ルム)を脱泡しながら重ね合わせた。前記サ プルに高圧水銀ランプ(500W)を用いて90秒間照 射し、照射量1J/cm 2 で十分に硬化させた。また電磁波シールド層 の両面に保護層を積層する場合も同様の方法 で積層した。
 各種評価用サンプルは恒温恒湿室(23℃、50%R H)で24時間静置後、幅50mm、長さ200mmにカット たものをサンプルとして用いた。
[材料]
(電磁波シールド層)
 各種導電性化合物を用いてメッシュ形成し 表面抵抗値1[ω/□]以下のPCフィルムまたはPE Tフィルム。
(導電性化合物メッシュ)
・AgC導電性印刷メッシュ
 ライン100μm、ピッチ500μm、表面抵抗0.5ω/□
・ 銅化合物薄膜メッシュ
 ライン10μm、ピッチ300μm、表面抵抗0.1ω/□
・ 銀化合物薄膜メッシュ
 ライン10μm、ピッチ180μm、表面抵抗0.1ω/□
(ベース基材)
・PCフィルム
 MGCフィルシート社製ポリカーボネートフィ ム(100~200μm厚)
・PETフィルム
 東洋紡社製易接着ポリエチレンテレフタレ ト(200μm厚)
(保護層)
・PCシート
 MGCフィルシート社製ポリカーボネートシー (1.5mm~20.0mm厚)
・PCフィルム
 MGCフィルシート社製ポリカーボネートフィ ム(100μm厚)

(ホットメルト型接着剤を用いた光透過型電 波シールド積層体作製方法)
 電磁波シールド層(PCフィルム200μm厚)と保護 層(PCシート3.0mm厚)の各層間にホットメルト型 接着シートを挟み込み、135℃で30分間プレス た。
 各種評価用サンプルは恒温恒湿室(23℃、50%R H)で24時間静置後、幅50mm、長さ200mmにカット たものをサンプルとして用いた。
[ホットメルト(HM)型接着剤]
・ エチレン酢酸ビニル(EVA)系HM型接着剤
 日本マタイ社製エルファンOH-501
・ ポリアミド系HM型接着剤
 日本マタイ社製エルファンNT-120
・ ポリウレタン系HM型接着剤
 倉敷紡績社製クランジールS-1700
・ ポリエステル系HM型接着剤
 倉敷紡績社製クランベターG-6
・ ポリオレフィン系HM型接着剤
 倉敷紡績社製クランベターA-1510

(感圧型接着剤を用いた光透過型電磁波シー ド積層体作製方法)
 電磁波シールド層(PCフィルム200μm厚)と保護 層(PCシート3.0mm厚)の各層間に感圧型接着シー トを挟み込み、5分間プレスした。
 各種評価用サンプルは恒温恒湿室(23℃、50%R H)で24時間静置後、幅25mm、長さ200mmにカット たものをサンプルとして用いた。
[感圧型接着剤]
・ アクリル系感圧型接着シート
 日東電工社製CS-9621

実施例12
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 各種評価を行った結果、前記「電磁波シー ド性能試験」によるサンプルの電磁波シー ド性能は良好であった。前記「接着力試験 によるサンプルの接着力は115Nであった。曲 げ加工条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部 )、表面温度差0℃、金型曲率半径25mmとして前 記「曲げ加工性試験」に従い評価した結果、 外観は良好であり、試験片の曲率半径は25mm あった。

実施例13
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.4重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.8重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、光重合開始剤4. 0重量%を仕込み、前記「接着剤調製方法」に い接着剤組成物を調製した。銅化合物薄膜 ッシュ(PCフィルム200μm厚)の電磁波シールド 層と保護層(PCシート3.0mm厚)を得られた接着剤 組成物を用いて前記「光透過型接着剤を用い た光透過型電磁波シールド積層体作製方法」 に従いサンプルを作製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は70Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は25mmであった。

実施例14
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー32.1重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー42.9重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、有機リン化合物1.0重量%、光重合開始 4.0重量%を仕込み、前記「接着剤調製方法」 従い接着剤組成物を調製した。銅化合物薄 メッシュ(PCフィルム200μm厚)の電磁波シール ド層と保護層(PCシート3.0mm厚)を得られた接着 剤組成物を用いて前記「光透過型接着剤を用 いた光透過型電磁波シールド積層体作製方法 」に従いサンプルを作製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は86Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は25mmであった。

実施例15
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度130℃(上部)、130℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は29mmであった。

実施例16
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度135℃(上部)、135℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は27mmであった。

実施例17
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度150℃(上部)、150℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は25mmであった。

実施例18
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は25mmであった。

実施例19
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度180℃(上部)、180℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は25mmであった。

実施例20
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度180℃(上部)、160℃(下部)、表 面温度差20℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 工性試験に従い評価した結果、外観は良好で あり、試験片の曲率半径は25mmであった。

実施例21
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度170℃(上部)、160℃(下部)、表 面温度差10℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 工性試験に従い評価した結果、外観は良好で あり、試験片の曲率半径は25mmであった。

実施例22
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 100μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCフィ ム100μm厚)を得られた接着剤組成物を用いて 記「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁 シールド積層体作製方法」に従いサンプル 作製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は96Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は25mmであった。

実施例23
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 10.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は110Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径50mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は51mmであった。

実施例24
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 20.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は112Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径100mmとして曲げ加 工性試験に従い評価した結果、外観は良好で あり、試験片の曲率半径は105mmであった。

実施例25
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径10mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は11mmであった。

実施例26
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と上下保護層(PC ート1.5mm厚)を得られた接着剤組成物を用い 前記「光透過型接着剤を用いた光透過型電 波シールド積層体作製方法」に従いサンプ を作製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は100Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は26mmであった。

実施例27
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銀化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は79Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は25mmであった。

実施例28
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。AgC導電性印刷メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は120Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で り、試験片の曲率半径は25mmであった。

比較例11
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー41.1重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー54.9重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕 み、前記「接着剤調製方法」に従い接着剤 成物を調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PC ィルム200μm厚)の電磁波シールド層と保護層 (PCシート3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用 いて前記「光透過型接着剤を用いた光透過型 電磁波シールド積層体作製方法」に従いサン プルを作製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は1Nであった。曲げ加工 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工 性試験に従い評価した結果、剥離が発生した 。

比較例12
 銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム200μm厚)の 電磁波シールド層と保護層(PCシート3.0mm厚)の 各層間にエチレン酢酸ビニル(EVA)系ホットメ ト型接着剤を挟み込み、前記「ホットメル 型接着剤を用いた光透過型電磁波シールド 層体作製方法」に従いサンプルを作製した
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は7Nであった。曲げ加工 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工 性試験に従い評価した結果、接着層に気泡が 発生して剥離した。

比較例13
 銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム200μm厚)の 電磁波シールド層と保護層(PCシート3.0mm厚)の 各層間にポリアミド系ホットメルト型接着剤 を挟み込み、前記「ホットメルト型接着剤を 用いた光透過型電磁波シールド積層体作製方 法」に従いサンプルを作製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は2Nであった。曲げ加工 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工 性試験に従い評価した結果、剥離が発生した 。

比較例14
 銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム200μm厚)の 電磁波シールド層と保護層(PCシート3.0mm厚)の 各層間にポリウレタン系ホットメルト型接着 剤を挟み込み、前記「ホットメルト型接着剤 を用いた光透過型電磁波シールド積層体作製 方法」に従いサンプルを作製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は92Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、接着層が白化 て視認性がなくなった。

比較例15
 銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム200μm厚)の 電磁波シールド層と保護層(PCシート3.0mm厚)の 各層間にポリエステル系ホットメルト型接着 剤を挟み込み、前記「ホットメルト型接着剤 を用いた光透過型電磁波シールド積層体作製 方法」に従いサンプルを作製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は107Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、接着層に発泡 認められ、剥離した。

比較例16
 銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム200μm厚)の 電磁波シールド層と保護層(PCシート3.0mm厚)の 各層間にポリオレフィン系ホットメルト型接 着剤を挟み込み、前記「ホットメルト型接着 剤を用いた光透過型電磁波シールド積層体作 製方法」に従いサンプルを作製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は3Nであった。曲げ加工 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工 性試験に従い評価した結果、剥離が発生した 。

比較例17
 銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム200μm厚)の 電磁波シールド層と保護層(PCシート3.0mm厚)の 各層間にアクリル系感圧型接着シートを挟み 込み、「感圧型接着剤を用いた光透過型電磁 波シールド積層体作製方法」に従いサンプル を作製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は6Nであった。曲げ加工 条件を表面温度165℃(上部)、165℃(下部)、表 温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加工 性試験に従い評価した結果、接着層に発泡が 認められ、剥離が発生した。

比較例18
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度125℃(上部)、125℃(下部)、表 面温度差0℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 性試験に従い評価した結果、外観は良好で ったが、試験片の曲率半径は45mmであった。

比較例19
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度190℃(上部)、190℃(下部)、表 面温度差25℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 工性試験に従い評価した結果、接着層に揺ら ぎが発生し、試験片の曲率半径は25mmであっ 。

比較例20
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、140℃(下部)、表 面温度差25℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 工性試験に従い評価した結果、外観に反りが 発生し、試験片の曲率半径は25mmであった。

比較例21
 ウレタン(メタ)アクリレート系重合性オリ マー30.0重量%、(メタ)アクリレート系重合性 ノマー40.0重量%、アクリルアミド誘導体20.0 量%、シラン化合物5.0重量%、有機リン化合 1.0重量%、光重合開始剤4.0重量%を仕込み、前 記「接着剤調製方法」に従い接着剤組成物を 調製した。銅化合物薄膜メッシュ(PCフィルム 200μm厚)の電磁波シールド層と保護層(PCシー 3.0mm厚)を得られた接着剤組成物を用いて前 「光透過型接着剤を用いた光透過型電磁波 ールド積層体作製方法」に従いサンプルを 製した。
 実施例12と同様の各種評価を行った。電磁 シールド性能試験によるサンプルの電磁波 ールド性能は良好であった。接着力試験に るサンプルの接着力は115Nであった。曲げ加 条件を表面温度165℃(上部)、130℃(下部)、表 面温度差35℃、金型曲率半径25mmとして曲げ加 工性試験に従い評価した結果、外観は反りと 剥離が発生した。




 
Previous Patent: WO/2009/139303

Next Patent: WO/2009/139319