稲垣 宏道 (〒49 愛知県犬山市字前田面1番地143 Aichi, 4840049, JP)
株式会社彫刻プラスト (〒21 大阪府大阪市都島区都島本通五丁目16番20号 Osaka, 5340021, JP)
INAGAKI, Hiromichi (1-143, Aza-Maedamen Inuyama-sh, Aichi 49, 4840049, JP)
| 結束機能と再封性を備えた結束具において、紙単層又は少なくとも紙からなる層を有する複合層からなり略中央部分に被結束体を結束するための結束孔が設けられ、該結束孔と連絡する結束孔に比較し狭小な開口部が一端に形成されていることを特徴とする結束機能と再封性を備えた結束具。 |
| 前記結束具の側面に結束具連結帯とした際に隣接する他の結束具と直列に連結される離切可能な連接部を有することを特徴とする請求の範囲第1項記載の結束機能と再封性を備えた結束具。 |
| 前記結束具が少なくとも紙からなる層を有する複合層であって、紙からなる層以外の層のうち少なくとも一以上の層が合成樹脂及び\又は生分解性樹脂によって形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項又は2項に記載の結束具。 |
| 前記合成樹脂及び\又は生分解性樹脂によって形成されている層が、延伸フィルムを含むことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の結束具。 |
| 前記結束具が複合層であって、合成樹脂及び\又は生分解性樹脂からなる層の両面に紙からなる層が積層されていることを特徴とする請求の範囲第3項又は4項記載の結束具。 |
| 前記結束具が複合層であって、紙からなる層の両面に合成樹脂及び\又は生分解性樹脂からなる層が積層されていることを特徴とする請求の範囲第3項又は4項記載の結束具。 |
| 前記合成樹脂からなる層が、オレフィン系樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PS(ポリスチレン)、AN(アクリルニトリル)、PVA(ポリビニルアルコール)のいずれか一によって形成されたものであることを特徴とする請求の範囲第3項乃至6項のいずれかに記載の結束具。 |
| 前記結束具の連接部に片側表面或いは両面側から内層方向に切り込み溝が形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項乃至7項のいずれかに記載の結束具。 |
| 前記結束具の連接部における紙からなる層のみが切断されていることを特徴とする請求の範囲第3項乃至8項のいずれかに記載の結束具。 |
| 前記紙の単位面積あたりの重さが、400~1000g/m 2 であることを特徴とする請求の範囲第1項乃至9項のいずれかに記載の結束具。 |
| 前記紙を構成する繊維長の平均が、1.0mm~4.0mmであることを特徴とする請求の範囲第1項乃至9項のいずれかに記載の結束具。 |
| 前記結束具の表面にインキ又は塗工剤を印刷又は塗布したことを特徴とする請求の範囲第1項乃至11項のいずれかに記載の結束具。 |
| 請求の範囲第2項乃至12項のいずれかに記載の結束具を、該結束具の隣接する連接部同士を直列に連結して形成したことを特徴とする結束具連結帯。 |
| 前記被結束体が、請求の範囲第1項乃至12項のいずれかに記載の結束具を用いて結束されたことを特徴とする包装体。 |
本発明は、食品、農産物等を収容する袋 の首部を閉止結束する結束具及びそれを直 に連結した結束具連結帯に関する。
従来の結束具としては、例えば、特許文献1
、特許文献2、特許文献3、特許文献4や特許文
献5に開示されたものが知られている。
これら従来の結束具は、一般的にプラスチ
ク樹脂で形成されている。例えば、特許文
4には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ナイロン等の合成樹脂製弾性
材料からなるシートが開示されている(特許
献4の段落[0006]参照)。
このような結束具が連接部分を有する場合
切り離した時に一部が欠けて破片が生じ、
物混入の原因になり得る。又、バリができ
ことで手を傷つけるという問題があった。
本発明では、材料を厚紙とすることによ 、使用者(消費者)の手に優しく、又、植物 来物質である紙を使用することで、より環 負荷を低減することができる。また厚紙を 用しているので、パルプを再利用すること 可能になる。さらに結束具連結帯を切り離 た際の破片の発生を抑制することができる
さらに実際の結束には連続結束機が用いら
ることが一般的であり、その際に使用され
結束具は、結束具が直列に連結された結束
連結帯である。
このような直列に連結している結束具連結
は、ロール状に巻かれて結束機の収納室に
置され、結束の際に収納室から結束具を順
送り出していくものである。この送り出さ
た結束具は、切り離されるのと略同時に被
束体に結束されることになる。
すなわち、従来からある連続結束機を使用
結束を行う場合、結束具の送り出し方向に
引張りの力を加えても連接部が切断される
とのない強度が必要であるが、他方、被結
体を結束する際には連接部が容易に切れる
要がある。
本発明は、使用者(消費者)の手に優しく、
利用が容易である結束具を提供することを
的とする。
また、合成樹脂及び\又は生分解性樹脂を積
層することにより、耐湿性を与え、保管適性
や連続結束機における機械適性に優れた結束
具を提供することを目的とする。
また、合成樹脂及び\又は生分解性樹脂を積
層することにより紙粉の発生を抑制できる結
束具を提供することを目的とする。
さらに、従来の結束具に比較して自然環境
の負担が少ない結束具を提供することを目
とする。
(1)本発明は、結束機能と再封性を備えた結束
具において、紙単層または少なくとも紙から
なる層を有する複合層からなり略中央部分に
被結束体を結束するための結束孔が設けられ
、該結束孔と連絡する結束孔に比較し狭小な
開口部が一端に形成されたことを特徴とする
結束機能と再封性を備えた結束具である。
ここで本発明の主要な層を形成する紙から
る層は、植物繊維、セルロースアセテート
を原料とする。着色剤、サイズ剤、粘土類
の充填剤などが添加されていても良い。
(2)前記結束具の側面に結束具連結帯とした際
に隣接する他の結束具と直列に連結される離
切可能な連接部を有することを特徴とする上
記(1)記載の結束機能と再封性を備えた結束具
である。
(3)前記結束具が少なくとも紙からなる層を有
する複合層であって、紙からなる層以外の層
のうち少なくとも一以上の層が合成樹脂及び
\又は生分解性樹脂によって形成されている
とを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の結束
である。
ここで、合成樹脂とは、熱可塑性樹脂及び
硬化性樹脂などの合成高分子物質である。
えば、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポ
プロピレン、ポリエチレン、メタクリル樹
、ポリカーボネート、ポリアミド、フェノ
ル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキ
樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
また生分解性樹脂とは、生分解性を有する
料が主として含有され、微生物の作用によ
分解される樹脂のことである。
生分解性を有する原料としては、植物由来
成分を有する生分解性樹脂や、石油起源の
分を有する生分解性樹脂が挙げられる。植
由来の成分を有する生分解性樹脂と、石油
源の成分を有する生分解性樹脂とを混合と
て用いても良い。
植物由来の成分としては、ポリ乳酸、ポリ
プロラクタム、ポリビニルアルコール、カ
イン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリ乳
とグリセリン脂肪酸エステルを含有するヤ
油とを調合した軟質ポリ乳酸コンパウンド
ポリ乳酸/ジオール・ジカルボン酸共重合体
、澱粉ポリエステル樹脂等が挙げられる。
澱粉ポリエステル樹脂は、成形加工してフ
ルム状とした場合にブロッキングの発生が
く、さらに他の樹脂とブレンドして使用し
場合にブロッキング防止効果があり、ウェ
ダー特性がよく、印刷性もよく、耐久性に
優れている。
石油起源の成分としては、PET(ポリエチレン
テレフターレート)、脂肪族芳香族コポリエ
テル樹脂でテレフタル酸/ブタンジオールア
ピン酸からなるモジュールユニットを基に
たテーラメント構造を有するポリブチレン
ジペート/テレフタレート共重合体樹脂等が
ある。
特に生分解性樹脂を主体とする層と、紙層
の複合層にすることによって自然環境への
担が少ない結束具を提供することができる
(4)前記合成樹脂及び\又は生分解性樹脂によ
て形成されている層に、延伸フィルムが含
れることを特徴とする上記(3)に記載の結束
である。
ここで延伸フィルムとしては、一軸延伸フ
ルム、及び二軸延伸フィルムが挙げられる
ポリエチレン等の高分子材料を物理的に引
伸ばし、フィルムの強度や耐熱性の向上を
るものである。一軸延伸フィルムは縦もし
は横の一方向に伸び難い性質を持つ。二軸
伸フィルムは縦にも横にも伸び難い基材で
る。
(5)前記結束具が複合層であって、合成樹脂及
び\又は生分解性樹脂からなる層の両面に紙
らなる層が積層されていることを特徴とす
上記(3)又は(4)記載の結束具である。
ここで、樹脂からなる層は単層であっても
以上の複合層であっても良い。
(6)前記結束具が複合層であって、紙からなる
層の両面に合成樹脂及び\又は生分解性樹脂
らなる層が積層されていることを特徴とす
上記(3)又は(4)記載の結束具である。
ここで合成樹脂及び\又は生分解性樹脂から
なる層は単層であっても二以上の複合層であ
っても良い。
(7)前記合成樹脂及び\又は生分解性樹脂から
る層が、オレフィン系樹脂、PET(ポリエチレ
テレフタレート)、PS(ポリスチレン)、AN(ア
リルニトリル)、PVA(ポリビニルアルコール)
いずれか一によって形成されたものである
とを特徴とする上記(3)乃至(6)のいずれかに
載の結束具である。
(8)前記結束具の連接部に片側表面或いは両面
側から内層方向に切り込み溝が形成されてい
ることを特徴とする上記(1)乃至(7)のいずれか
に記載の結束具である。
(9)前記結束具の連接部における紙からなる層
のみが切断されていることを特徴とする上記
(3)乃至(8)のいずれかに記載の結束具である。
紙からなる層を切断することにより、連接
を合成樹脂及び\又は生分解性樹脂からなる
層のみで形成することによって、切り離し強
度を逓減し、紙粉の発生を抑制できる結束具
を提供することができる。
(10)前記紙の単位面積あたりの重さ(以下、「
量」とも記載する。)が、400~1000g/m 2
であることを特徴とする上記(1)乃至(9)のいず
れかに記載の結束具である。
ここで紙の単位面積あたりの重さが400g/m 2
未満であると、強度が不十分であり結束具と
しての機能を十分に発揮できず、1000g/m 2
を超えると狭小な開口部が開口し難い為、再
封性に劣る可能性がある。
(11)前記紙を構成する繊維長の平均が、1.0mm~4.
0mmであることを特徴とする上記(1)乃至(9)に記
載の結束具である。
ここで紙を構成する繊維長の平均が1.0mm未
であると、結束として十分な硬度を保持で
ず、4.0mmを超えると連接部が切断し難いため
好ましくない。
(12)前記結束具の表面にインキ又は塗工剤を
刷又は塗布したことを特徴とする上記(1)乃
(11)のいずれかに記載の結束具である。
(13)上記(2)乃至(12)のいずれかに記載の結束具
、該結束具の隣接する連接部同士を直列に
結して形成したことを特徴とする結束具連
帯である。
(14)上記(1)乃至(12)のいずれかに記載の結束具
用いて結束されたことを特徴とする包装体
ある。
本発明の構成を採用することにより、使用
に優しく、再利用が容易である結束機能と
封性を備えた結束具を提供するという効果
奏する。
また、合成樹脂及び\又は生分解性樹脂を積
層することにより、湿度変化の影響を受け難
くく、連続結束機における機械適性に優れた
結束具を提供するという効果を奏する。
また、合成樹脂及び\又は生分解性樹脂を積
層することにより紙粉の発生を抑制できると
いう効果を奏する。
さらに従来の結束具に比較して自然環境へ
負担が少ない結束具を提供するという効果
奏する。
以下に本発明の結束具に係る実施形態の一
を示す。なお、以下に示す形態は本発明の
例であり、本発明が以下の形態に限定され
ものではない。
図1は、本実施形態に係る結束具を示す平面
図である。図1は、本発明に係る結束具の実
態様の例示であって、本発明の形状をこれ
限定するものではない。
本実施形態に係る結束具1は、一の厚紙から
なる層を有する複合層によって形成されてい
る。図1に示す如く、本実施形態に係る結束
1は、平面視略中央部分に袋等の被結束体を
束するための結束孔2が設けられている。か
かる結束孔2と連絡する結束孔に比較し狭小
開口部3が一端に形成されている。また結束
連結帯とした際に隣接する他の結束具と直
に連結される離切可能な連接部4,4・・・を
面に有している。
図2は、図1に示した本実施形態に係る結束
1の層構成の例示を示すためのII-II矢視断面
である。ここに挙げた層構成は例示であっ
、本発明の層構成を限定するものではない
図2(a)に示す結束具1は三層構造であって、
から順に紙(11)、合成樹脂(12)、紙(13)である
ここで合成樹脂としては、ポリエチレンテ
フタレートやポリエチレンが好ましい。図2(
b)に示す結束具1は三層構造であって、上から
合成樹脂(14)、紙(15)、合成樹脂(16)である。図
2(c)に示す結束具1は五層構造であって、上か
ポリエチレンテレフタレート(17)、ポリエチ
レン(18)、紙(19)、ポリエチレン(20)、ポリエチ
レンテレフタレート(21)である。図2(d)に示す
束具1は四層構造であって、上からポリエチ
レンテレフタレート(22)、ポリエチレン(23)、
(24)、ポリエチレンテレフタレート(25)であ
。図2(e)に示す結束具1は二層構造であって、
上からポリエチレンテレフタレート(26)、紙(2
7)である。図2(f)に示す結束具1は三層構造で
って、上からポリエチレンテレフタレート(2
8)、ポリエチレン(29)、紙(30)である。さらに
2(g)は紙(30)の単層構造に係る結束具を示す断
面図である。
ここで、紙材料と合成樹脂材料の積層は、
材料の表面に合成樹脂材料を溶融・固化さ
る方法、紙材料と合成樹脂材料を予め別個
作製し、接着剤で貼り合わせる方法などで
製することができる。
図3は、本実施形態に係る結束具連結帯の一
例を示す平面図である。
図3に示す結束具連結帯36は、一の厚紙から
る層を有する複合層によって形成されてい
結束具を連接したものである。
本実施形態に係る結束具31,31・・は、平面
略中央部分に袋等の被結束体を結束するた
の結束孔が設けられている。かかる結束孔
連絡する結束孔に比較し狭小な開口部が一
に形成されている。また結束具連結帯とし
際に隣接する他の結束具と直列に連結され
離切可能な連接部34,34・・・を側面に有して
いる。
本実施形態に係る結束具連結帯36は、結束
31の側面に形成された上記の連接部34,34同士
直列に連結して形成したものである。かか
結束具の連接部の表面には内層方向に切り
み溝35,35・・が形成されている。
以下、本発明に係る結束具連結帯の一例を
す。以下の実施例は本発明を限定するもの
はない。
実施例1
比較例として、ねずみ台紙(製品名:マリコ
ト、北越製紙株式会社製)を結束具用試料(単
層試料)として9体用意した。
次に図2(c)に示す五層構造の結束具用試料(
合層)を用意した。すなわち、PET/PE/ねずみ台
紙(紙)/PE/PETの積層構造である。紙とPEはポリ
チレンを溶融し接着させる。PEとPET(二軸延
)はエーテル系の接着剤を用いて積層した。
ポリエチレンテレフタレート層の層厚は12μ
m、ポリエチレン層の層厚は60μmであった。
上記の結束具用試料を、幅2mm、長さ100mmの
冊状に切断し、以下の条件下で変性させた
(1)50℃の恒温槽(湿度20%)に12時間以上静置し乾
燥させた試料:乾燥静置
(2)室温下(湿度55~65%)に12時間以上静置した試
:常湿度静置
(3)水に浸漬した試料を内部を高湿度(湿度85%
上)に保った容器内に12時間静置した試料:湿
静置
上記各条件下で夫々3体ずつ静置した後、各
試料を取り出した。各試料の中から1体を選
し、片面方向に90°一回折り曲げることによ
曲げ応力を加えた(以下、「一回曲成」とす
る。)。次に他の試料1体を選択し、片面方向
90°折り曲げた後、反対面方向にさらに90°
二回折り曲げることにより曲げ応力を加え
(以下、「二回曲成」とする。)。応力を加え
なかった試料を「曲げ無し」試料とする。
上記各試料につき、短冊状の長手方向を上
としてその両端をチャックで把持した後、
動チャックを上方へ移動させることにより
張強度試験を行った。その評価結果を以下
表1に示す。
[測定条件]
測定機器:引張試験機(オリエンテック社製
、TENSILON RTC-1210A)
試料幅:2mm
チャック移動速度:300mm/min
下記表2は、上記表1の評価結果について各
燥条件の「曲げ無し」の結果を100とした場
の百分率で示したものである。
一般的に紙の特性として、乾燥状態に静置
ると硬化し脆弱化することが知られている
また湿潤状態に静置すると軟化する。すな
ち、乾燥状態では引張に対しては強くなる
面、折り曲げに対しては弱くなる。他方、
潤状態では引張に対しては弱くなるが、折
曲げに対しては折り目が付き難く破れ易さ
大きな変化はない。
上記の表1及び表2の評価結果より、乾燥・
湿度・湿潤静置のいずれの試料についても
曲成応力を加えると引張強度が劣化するこ
が分かる。また「一回曲成」よりも「二回
成」の方が、より劣化することが分かる。
例えば、「湿潤静置、二回曲成」の場合は
紙のみの単層試料では約20%劣化するが、複
層の場合は約11%の劣化になっており劣化度
減少している。さらに「乾燥、二回曲成」
場合は、単層試料では約60%も劣化が見られ
が、複合層の場合は約23%の劣化であり、乾
条件に対して良好な効果を奏することが分
る。
以上のことから複合層の結束具用試料にお
ては、可撓性の強い合成樹脂を積層するこ
により、紙単層の試料よりも曲成応力に対
て耐性を有することが理解される。さらに
成樹脂は湿度の影響を受け難いため、単層
結束具用試料に比較して、複合層の結束具
試料の方が、飛躍的に強度が向上する。
実施例2
実施例1で使用したものと同じねずみ台紙(
品名:マリコート、北越製紙株式会社製)を用
意した。
次に60μm厚のポリエチレン樹脂を用意した
さらに12μmのポリエチレンテレフタレート
脂と、60μmのポリエチレン樹脂とを接着した
複合層を用意した。
上記の三種類の試料について、夫々実施例1
で用いた引張試験機を用いて、被検試料の引
張距離と強度をそれぞれ計測した。
図4は、単層試料(紙)における引張距離と強
との関係を示すグラフである。
図5は、ポリエチレン樹脂における引張距離
と強度との関係を示すグラフである。
図6は、複合層における引張距離と強度との
関係を示すグラフである。
図7は、紙とポリエチレン合成樹脂の複合層
における引張距離と強度との関係を示すグラ
フである。
図8は、紙と合成樹脂の複合層における引張
距離と強度との関係を示すグラフである。
図4に示す如く単層試料においては、約1mm引
張られたときの強度が最高値を示す。またこ
の際に試料に破断が生じていると考えられる
。
図5及び6に示す如く、合成樹脂層の場合は
のように1mm程度で破断することはない。約3m
mまで比例して強度が高くなり、その後の破
することなく、安定的な強度を示した後破
する。曲線の傾斜角度や破断までの変位が
成樹脂の種類によって異なる。
図7は紙の両面にポリエチレン樹脂60μmを積
したものであり、図8は紙の両面にポリエチ
レン樹脂60μmとポリエチレンテレフタレート
脂12μmからなる複合層を積層したものであ
。図7に示すように、図4及び図5の単層試料
士を合成したものと略同様のグラフが得ら
る。また、図8に示すように図4及び図6の試
を合成したものと略同様のグラフが得られ
。
上記のように合成樹脂の種類を変えること
よって強度の調整が可能になる。また単層
料の場合は1mm程度で連接部分が破断するが
合成樹脂を積層させることで高引張力によ
連接部分が延びた場合でも破断することが
く、安定した搬送が可能となる。
また合成樹脂層の組合せや厚みの調整によ
連接部の破断強度を調整することが可能と
る。
実施例3
次に、紙を破断又は切断した際に生じる紙
の発生量を目視観察する試験を行った。
350μm厚の紙(坪量:280g/m 2
)を用意した。
また上記紙の両面に60μm厚のポリエチレン
脂(PE)を接着した複合層を用意した。
各試料を幅30mm、長さ100mmの短冊状に切断し
幅方向に折り曲げ線を入れた。黒色のシー
を用意し、かかるシート上にて夫々の試料
折り曲げ線に沿って複数回の曲げ応力を加
た。5回曲げた時点と、10回曲げた折れ線に
って試料を破断させ、黒色シート上に飛散
た紙粉の量を目視観察した。
観察した結果を表3に示した。なお表中、○
:繊維(紙粉)が落ちなかった、△:1mm未満の繊
(紙粉)が落ちた、×:1mm以上の繊維(紙粉)が落
た、である。
同一箇所に複数の曲げ応力を加えることに
り、折り曲げ線部分の繊維がほぐれる。こ
部分を破断すると、紙粉が生じやすくなる
上記表3に示す如く、紙の両面に合成樹脂で
あるPEを積層することにより、繰り返し曲げ
力を加えても表面にある紙の繊維がポリエ
レン樹脂に接着され保持された状態になり
紙粉の発生がほとんど見られなかった。
以上のことから、紙によって形成された層
合成樹脂を積層することによって、紙粉の
散を防止し、被結束体中に異物が混入する
いう問題を抑止することができる。
実施例4
ねずみ台紙(製品名:マリコート、北越製紙
式会社製)を各試料毎に2枚(坪量600g/m 2
)ずつ用意した。
上記ねずみ台紙を用いて、図9(a)~(e)に示す
く層構成による結束具用試料を作成した。
お、本実施例で用いた結束具用試料は、複
の結束具が連接部によって連接されている
束具連結帯である。
試料1:ねずみ台紙(41)/PE(42)80μm/ねずみ台紙(41)
連接部において、紙によって形成された両
表層が切断されており、合成樹脂からなる
によって連接されている[図9(a)]。
試料2:ねずみ台紙(41)/PE(42)40μm/PET(43)12μm/PE(42)4
0μm/ねずみ台紙(41)
連接部において、紙によって形成された両
表層が切断されており、合成樹脂からなる
によって連接されている[図9(b)]。
試料3:ねずみ台紙(41)/PE(42)40μm/PET(43)12μm/PE(42)4
0μm/ねずみ台紙(41)
連接部において、紙によって形成された両
表層が表面から紙の厚さの約2/3程度切り込
溝が形成されており、合成樹脂からなる層
び薄くなった紙によって形成された層によ
て連接されている[図9(c)]。
試料4:ねずみ台紙(41)/PE(42)40μm/PET(43)12μm/PE(42)4
0μm/ねずみ台紙(41)
連接部において、紙によって形成された片
表層のみが切断されており、合成樹脂から
る層及び紙によって形成された単層によっ
連接されている[図9(d)]。
試料5:ねずみ台紙(41)/PE40μm(42)/PET12μm(43)/PE(42)4
0μ/ねずみ台紙(41)
連接部に切り込み溝は形成されていない[図
9(e)]。
上述の結束具連結帯を用いて結束強度試験
実施した。結束強度は、巻き出し方向と幅
向の二方向に対して行った。
巻き出し方向における結束強度は、図10に
すように、連接部52で連結された結束具51,51
夫々上下に配置したチャック55,56に把持し
垂直方向に牽引し、隣接する結束具の連接
が切り離された時の強度を計測することに
って計測した。
幅方向における結束強度は、図11に示すよ
に連接部52,52で連結された結束具51,51を夫々
下に配置されたチャック55,56に把持し、垂
方向に牽引し、隣接する結束具の連接部が
り離された時の強度を計測した。
その結果を表4に示す。
上記表4に示す如く、結束具連結帯の連接部
に片側表面に切り込み溝を形成した試料No.4
、切り込み溝が形成されていない試料No.5に
較して巻き出し方向及び幅方向共に切り離
強度が低いことが分った。
また両面側から内層方向に2/3程切り込み溝
形成されている試料No.3の方が試料No.4より
り離し強度が低いことが分った。連接部に
ける紙からなる層のみが切断されている試
No.1及びNo.2は、さらに切り離し強度が低く、
特に試料No.1については、幅方向の引張強度
かなり低いものとなっている。
実際に包装体を結束具を用いて結束する際
は、図12に示す如くガイドレール58に沿って
矢印方向へ結束具連結帯を繰り出し、ベルト
コンベア52等で矢印方向より搬送されてきた
装体54の開口端55を結束具51の中央部分の結
孔に連絡する開口部に挿通すると共に、結
具の幅方向からハンマー57を矢印方向に移
して打設することによって切り離す工程が
定される。
このような場合は、巻き出し方向の引張強
のみならず、幅方向の引張強度もある程度
い方が好ましいものとなる。
実施例5
本発明に係る結束具の一例を製造し、耐衝
試験(落体試験)を実施した。
本実施例で用いた結束具は、紙による単層
料であり、縦22mm、横21mm、坪量280g/m 2
(試料6)、440g/m 2
(試料7)、560g/m 2
(試料8)、840g/m 2
(試料9)、1100g/m 2
(試料10)を用意し、さらに市販のプラスチッ
による結束具(ポリスチレン製、厚み800μm、
料11)を用意した。
耐衝撃試験は以下の工程にて実施した。
まず、食パン用の一斤袋に空気を入れて膨
まし、開口部分を結束具により結束した。
次に結束された一斤袋を平滑な床の上に置
。次に表5に示した所定の高さから立方状の
錘を底面が水平を保つように一斤袋の上面に
向かって落下させる。
錘が落下した衝撃による結束具の痛み具合
目視観察する。その結果を表5に示す。
なお表5において、○:結束具に痛みがなか
たもの、×:結束具に破断が生じたもの、若
くは結束具が一斤袋の開口部から外れたも
、である。
実施例6
実施例5で製造した結束具を用いて曲げ強度
試験を実施した。
曲げ強度試験は引張試験機(オリエンテック
社製、TENSILON RTC-1210A)を用いて図13に示す方
で行った。
図13(a)に示す結束具を、図13(b)に示すように
結束具61の開口部62の両側に2本の紐63,64を結
、夫々上下に位置するチャック65,66で把持し
た。
かかる状態で図13(c)に示すようにチャック65
,66を夫々上下に移動させて、開口部が10mm開
たときの強度を測定した。その結果を表6に
す。
表5及び表6の結果より、坪量440g/m 2
~840g/m 2
のものが良好に使用できることが分かった。
実施例7
繊維長の比較的長い食品用包装紙(バージン
パルプ100%、古紙非使用)であって、坪量350g/m 2
を用いて結束具を作製し、側面に連接部を設
け、隣接する連接部同士を直列に連結して結
束具連結帯を作製した(試料12)。
さらに繊維長の比較的短いねずみ台紙(製品
名:マリコート、北越製紙株式会社製)であっ
、坪量600g/m 2
を用いて結束具連結帯を作製した。各結束具
の側面には連接部が設けられ、隣接する連接
部同士が直列に連結するように結束具連結帯
を作製した(試料13)。
かかる結束具連結帯を用いて結合強度試験
実施した。
図11に示すように、連接部52,52で連結された
結束具51,51を夫々上下に配置されたチャック5
5,56に把持し、垂直方向に牽引し、隣接する
束具の連接部が切り離された時の強度を計
した。
その結果を表7に示す。
1,31,51,61 結束具
2 結束孔
3,62 開口部
4,34,52 連接部
11,13,15,19,24,27,30,41 紙の層
12,14,16,17,18,20,21,22,23,25,26,28,29,42,43 合成樹脂
の層
35 切り込み溝
36 結束具連結帯
