青木 一彦 (〒01 大阪府大阪市西区土佐堀1丁目3番7号 株式会社原子力エンジニアリング内 Osaka, 5500001, JP)
株式会社原子力エンジニアリング (〒01 大阪府大阪市西区土佐堀1丁目3番7号 Osaka, 5500001, JP)
AOKI, Kazuhiko (3-7, Tosabori 1-Chome, Nishi-ku, Osaka-sh, Osaka 01, 5500001, JP)
| デンプン 15質量%以上75質量%以下 タンパク質 5質量%以上50質量%以下 セルロース繊維 3質量%以上50質量%以下 ポリフェノール類 0.5質量%以上20質量%以下 塩化ナトリウム 0質量%以上5質量%以下 からなる生分解性組成物。 |
| デンプン/タンパク質の質量比が1以上12以下である請求項1に記載の生分解性組成物。 |
| デンプン/タンパク質の質量比が1以上3以下、タンパク質が15質量%以上である請求項1に記載の生分解性組成物。 |
| セルロース繊維が天然の植物繊維又は人工のセルロース繊維である請求項1~3の何れか1項に記載の生分解性組成物。 |
| ポリフェノール類が、ピロガロール、没食子酸の何れか1種又は2種である請求項1~4の何れか1項に記載の生分解性組成物。 |
| 請求項1~5の何れか1項に記載の生分解性組成物からなる生分解性加工品。 |
| 前記生分解性加工品は、食品用容器、箸、スプーン、フォーク、ナイフ、ボトル、カップ、皿のいずれかである請求項6に記載の生分解性加工品。 |
| 請求項1~5の何れか1項に記載の生分解性組成物に加水してこねる工程、 こねた前記生分解性組成物を成形加工する工程、 前記成形物を加熱処理する工程を有する生分解性加工品の製造方法。 |
| 前記成形物を120℃以上180℃以下で加熱処理する請求項8に記載の生分解性加工品の製造方法。 |
| 前記生分解性加工品は、食品用容器、箸、スプーン、フォーク、ナイフ、ボトル、カップ、皿のいずれかである請求項8又は9に記載の生分解性加工品の製造方法。 |
本発明は生分解性組成物及び食品容器等 生分解性加工品並びにその製造方法に関す 。
これまでにポリ乳酸や脂肪酸ポリエステ などの生分解性樹脂やデンプンなどの天然 材を主成分とした数多くの生分解性樹脂や 分解性の組成物が提案され、これらの生分 性樹脂や生分解性組成物を用いた生分解性 工品が提供されている。
例えば、特開平7-17571号公報(特許文献1)に は、デンプンを主たる成分とし、植物性繊維 及び/又はタンパク質を加えて発泡成形した 分解性の緩衝材が開示されている。また、 開2005-119708号公報(特許文献2)には、デンプン 及びポリオール、単糖若しくはオリゴ糖、タ ンパク質を配合した生分解性樹脂組成物が開 示されている。特開平5-320401号(特許文献3)に 小麦粉とデンプン、セルロースなどを配合 、発泡焼成した生分解性成形品が開示され いる。
しかしながら、デンプンなどの天然素材 用いた場合には耐水性が十分でない場合が く、強度的にも不足する傾向にあった。こ ため、例えば特開平5-278738号公報(特許文献4 )や特開平5-57833公報(特許文献5)、特開2002-35593 2公報(特許文献6)にはそれぞれ生分解性組成 から成形した加工品の表面に、耐水用の樹 をコーティングする方法が開示されている 、この方法ではコーティングを改めて施さ ければならず、工程数が多くなってしまう
一方、耐衝撃性や耐熱性を向上させた生 解性組成物として、例えば、特開平6-248040 公報(特許文献7)には、フェノール類と砂糖 デンプンとからなる組成物が開示されてい 。この組成物はフェノール類と砂糖の反応 よる樹脂形成を応用したものである。また 特開2004-137726号公報(特許文献8)には、デンプ ンとタンニン又はポリフェノール、さらには タンパク質並びに鉱物粉砕末にタンニン又は ポリフェノールとキレート媒染効果を有する 二価金属末とからなる生分解性砂利製品用の 組成物が開示されている。しかしながら、こ の組成物は金属塩とポリフェノールの縮合化 合物をデンプンに担持させたものであって、 二価の金属塩が用いられているので食器など の用途には好ましくない。また、ここで用い られているタンニン、ポリフェノール類は、 柿しぶやお茶のタンニン、樹皮タンニンなど の縮合型タンニンであって、砂利の代替品に は適しているが、縮合型タンニンと二価の金 属塩を用いているために強度が高くなりすぎ て食器などの加工品には適さない。そして、 金属塩が用いられているため、分解された後 にこれらの金属が残り、環境に悪影響を与え る可能性も考えられた。
特開2005-23262号公報(特許文献9)には、トウ モロコシなどの穀類、雑草等の食物繊維、砂 糖キビ等の100%天然素材を微細化した主材と 柿渋やコンニャク粉などの天然バインダー 用いた生分解性組成物が開示されている。 かしながら、具体的な組成比が不明であり 現実に製品として製造できるのかどうか不 である。また、この組成物は穀物などの天 素材のみで構成されているため、出来上が た成形品の品質が担保されず、工業製品と ては不適当なものであった。
さらに特表平9-500924号公報(特許文献10)には
デンプンとタンパク質、セルロース、フェ
ール及びタンニン、トール油やワックスを
む生分解性組成物が開示されている。しか
ながら、この組成物はトール油やワックス
含むものであるため、ワックス等の滲出が
念される。従って、木工品などの製作には
しているとしても、食器などの加工品に適
した場合には安全性の観点から好ましくな
問題を生じる可能性がある。
本発明は上記の背景技術に鑑みてなされ ものであって、本発明は耐水性及び強度を 分に備えた生分解性のある加工品を提供す ことを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意 力したところ、デンプン、タンパク質、セ ロース繊維及びポリフェノール類の4成分系 、さらには必要に応じて塩化ナトリウムを加 えた組成物を用いることにより、上記目的が 達成されることを見いだし、本発明を完成す るに至った。
本発明によると、耐水性及び強度を十分 備えた生分解性加工品を得ることができる 従って、カップや皿、ボウル、ボトル、食 用容器など耐水性を必要とする数々の日用 が提供される。
本発明の生分解性組成物は、15質量%以上7 5質量%以下のデンプンと5質量%以上50質量%以 のタンパク質と3質量%以上50質量%以下のセル ロース繊維と0.5質量%以上20質量%以下のポリ ェノール類と0質量%以上5質量%以下の塩化ナ リウムとからなる。
本発明において用いられるデンプンは、 然物由来によるデンプン(天然デンプン)の ならず、天然デンプンを化学的に処理し、 学修飾を行った化学修飾デンプンのいずれ もよく、また、これらを適宜混合して用い こともできる。
天然デンプンとは、トウモロコシデンプ 、ジャガイモデンプン、サツマイモデンプ 、小麦デンプン、米デンプン、タピオカデ プン、ソルガムデンプンなど各種植物から られるデンプンであって、起源となる植物 限定されない。また、デンプン中に含まれ アミロース、アミロペクチン含量も特に問 れるものでもなく、高アミローストウモロ シデンプンのようにアミロース含量を高め デンプンを用いてもよい。また、本発明に いては単一のデンプンのみならず、2種以上 の天然デンプンを用いてもよい。
化学修飾デンプンは、デンプンを構成す グルコースの水酸基に置換基を導入したも である。置換基は特に限定されるものでは く、被修飾デンプンである天然デンプンの 類も限定されるものではない。化学修飾デ プンとしては、例えば、ヒドロキシプロピ デンプン、カルボキシメチルデンプン、ア チル化高アミロースデンプン、酢酸デンプ 、マレイン酸デンプン、オクテニルコハク デンプン、コハク酸デンプン、フタル酸デ プン、ヒドロキシプロピル高アミロースデ プン、架橋デンプン、リン酸デンプン、リ 酸ヒドロキシプロピルジデンプンが例示さ る。これらの化学修飾デンプンも、単一種 限られず、2種以上を混合して用いても差し 支えない。ここにいう架橋デンプンとは、リ ン酸塩化物、エピクロルヒドリン、リン酸誘 導体等の種々の架橋剤によりデンプン分子を 架橋したものをいう。
本発明において用いられるタンパク質は 植物由来のタンパク質や動物由来のタンパ 質のいずれでもよく、合成タンパク質であ てもよい。植物由来のタンパク質(植物性タ ンパク質)には、例えば、大豆タンパク、小 タンパク、米タンパクなどの各種豆類や穀 から得られるタンパク質が例示される。ま 、動物由来のタンパク質(動物性タンパク質) には、例えば、乳タンパクなど各種動物、鳥 類、魚類由来のタンパク質が例示される。ま た、これらのタンパク質は抽出しただけで精 製していない粗タンパク質のみならず、濃縮 した濃縮タンパク質であってもよい。例えば 、植物由来のタンパクであれば、大豆濃縮タ ンパク、動物由来のタンパクであれば、濃縮 乳タンパクが例示される。一方、粗タンパク 質を精製したタンパク質であってもよく、植 物由来のタンパク質としてグルテン、ゼイン 、ホルデイン、アベニン、カフィリンなどが 例示され、動物由来のタンパク質としてカゼ イン、アルブミン、コラーゲン、ゼラチン、 ケラチンなどが例示される。これらのタンパ ク質は1種若しくは2種以上を用いることがで る。
本発明において用いられるセルロース繊 は、天然若しくは人工のセルロース繊維の ずれでもよい。天然由来のセルロール繊維 は、各種の植物、例えば籾殻などの穀類の 皮、草、木材、わら、さとうきび、綿、葉 トウモロコシの皮やさとうきびの絞り滓か 得られたガバス、新聞紙などの加工品が例 される。これらのセルロース繊維は、わら 穀類の種皮などを乾燥させた後繊維状にほ し、それを任意に適当な長さに切断して用 られる。用いることのできるセルロース繊 は、太さが1以上100μm程度、長さが10μm以上3 0mm程度であるが、加工品の用途や要求される 強度などに応じて適宜決定される。
本発明において用いられるポリフェノー 類は、フェノール性の水酸基を化合物内に する化合物であればよく、分子量百~千程度 の低分子ポリフェノールや、それ以上の高分 子ポリフェノールのいずれであってもよい。 例えば、ピロガロールや没食子酸、タンニン などが例示され、1種若しくは2種以上のポリ ェノール類が用いられる。タンニンは大き 柿渋やお茶タンニンに代表される縮合型タ ニンと可溶性タンニン(加水分解性タンニン )とに分かれるが、本発明においては加水分 により没食子酸又はエラグ酸を生成する可 性タンニンが好ましい。また、品質を均一 保つためには、可溶性のタンニンを加水分 して得られるピロガロールや没食子酸など 低分子ポリフェノールが好ましく用いられ 。これらの低分子ポリフェノールは化学的 単一で、安定な品質のものを利用できるか である。
本発明の生分解性組成物は、デンプンと ンパク質、セルロース繊維及びポリフェノ ル類を必須の成分とし、15質量%以上75質量% 下のデンプンと、5質量%以上50質量%以下の ンパク質と、3質量%以上50質量%以下のセルロ ース繊維と、0.5質量%以上20質量%以下のポリ ェノール類を含む。
本発明の生分解性組成物は、これらの4成 分からなるが、これに塩化ナトリウムが配合 される場合がある。塩化ナトリウムを配合す ることにより、うどんなどを製麺する際にい ういわゆる「腰」が得られ、加工品の厚みが 薄い場合であってもより強度(剛性)のある生 解性加工品を得ることができる。塩化ナト ウムを配合する場合には組成物中に5質量% 下で配合される。
本発明の生分解性組成物は、デンプンと ンパク質をベースとする組成物であって、 のベースに対してセルロース繊維とポリフ ノール類を配合することが重要となる。ポ フェノール類が0.5質量%未満であれば、十分 な混練(捏ね)ができなかったり、成形が困難 なる。ポリフェノール類が20質量%よりも多 なっても成形性が悪くなる。また、セルロ ス繊維が3質量%未満であるか50質量%を超え と成形ができなくなる。
本発明においては、好ましくはデンプン/ タンパク質の質量比が1以上12以下、さらに望 ましくは1以上3以下の範囲である。例えば小 デンプンと小麦タンパクなどのように、由 植物が同一のデンプンとタンパク質を用い 場合には、デンプンとタンパクの質量比(デ ンプン/タンパク質)を3以上とすることもでき るが、このときタンパク質が5質量%未満では 形性が悪くなる。デンプンとタンパクの質 比が3よりも超えてデンプンが多くなると十 分なこねができなかったり、成形性が悪くな る傾向がある。従って、こねができなかった り、成形性が悪い場合には、タンパク質の配 合量を多くするのがよい。また、デンプンと タンパクの質量比が1以上3以下の範囲では、 ンパク質の配合量を15質量%以上、望ましく 20質量%以上とすることにより成形性を確保 きる。一方、タンパク質が50質量%を越える 、プレスによる成形性が悪くなる傾向にあ 。
一方で、セルロース繊維の量がタンパク の量に比べて多くなると柔軟性が失われ、 形性に悪影響を及ぼすことにもなる。従っ 、デンプンとタンパク質の質量比を大きく るにつれ、セルロース繊維の配合量を減ら ようにするのが好ましい。具体的には、デ プン/タンパク質の質量比が2を越える場合 はセルロース繊維の配合量を30質量%以下に デンプン/タンパク質の質量比が1を越えて2 下の場合にはセルロース繊維の配合量を40質 量%以下に、デンプン/タンパク質の質量比が1 の場合にはセルロース繊維の配合量を50質量% 以下にするのが望ましい。もっとも、セルロ ース繊維とポリフェノール類の配合量によっ ては、この範囲外においても良好な耐水性と 強度を得ることができる場合があるのは言う までもない。
本発明の生分解性組成物は、デンプン、 ンパク質、セルロース繊維及びポリフェノ ル類並びに必要な塩化ナトリウムを必須の 成成分とし、この他にいわゆる可塑剤や軟 剤、金属塩(但しナトリウム塩を除く)を配 する必要はない。もっとも、本発明の加工 の強度、柔軟性等の物性を本質的に変えな 限りにおいて、着色料や熱着色防止用の安 剤などの添加剤を配合することは可能であ 。
本発明の生分解性加工品は、次のように て製造できる。すなわち、上記の生分解性 成物に対して水を混合し、ミキサー等を用 て十分に撹拌混練する。このとき、各成分 水が混合するだけでは不十分であって、お よそ耳たぶ程度の硬さ、好ましくはいわゆ 麺の腰が出る程度まで混練するのがよい。
水と組成物との混合比は、組成物100質量 に対して、水10質量%以上100質量部以下、好 しくは水30質量部以上85質量部以下であるが 、適宜、上記硬さが得られるように調整され る。水が10質量部よりも少ないと粉っぽくな て十分にこねることができず、また、100質 部よりも多いと水が多すぎて、適度な堅さ 得られないことが多い。
水と混練した組成物は、カップや皿、箸 フォーク、スプーン、ボトルなど所望する 状に型取りされる。型取りの方法は特に限 されるものではなく、例えばシート状に延 した後プレスによる型取り法が例示される 型取り後の厚みは、所望する加工品によっ 異なるが、カップや皿では、約0.5以上1mm程 である。この程度の厚みで成形すれば実用 問題なく使用できる。
こうして型取りした成形品は、その後、1 20℃以上180℃以下、好ましくは120℃以上160℃ 温度にて加熱処理される。この加熱処理に り、十分な強度と耐水性が得られる。温度 低い場合には強度、耐水性が出ず、180℃を える温度でも十分な強度のものが得られる 、焦げたように茶色く着色して商品価値が 下するおそれが高い。
得られた生分解性加工品は熱水にも耐え コーヒーカップなどの耐熱耐水性が要求さ る食器として用いることができる。また、 なくとも6MPa、約10MPa以上の引張強度や約25MP a以上の引張強度を有し、箸やフォーク、ナ フ、スプーンなどの食卓用器具にも適用で る。そして、オイルやワックス、可塑剤が 用されていないので、オイルやワックスな の滲み出しもなく、安全性にも優れた食器 が得られる。また、タンニン等のポリフェ ールと金属塩とを組み合わせたものではな ので、分解によって金属塩が排出されるこ がなく、環境汚染の心配もない。
もっとも、本発明の組成物は、カップや など上記した食器類に限られず、弁当箱、 わゆるタッパーウェア(登録商標)に代表さ るような食品用容器、持ち帰り用の包装容 、筆箱や下敷き、小物入れなどの日用品に 用しても差し支えない。また、必要に応じ 耐水用の樹脂をコーティングすることも可 である。
次に本発明について下記の実施例に基づ さらに詳細に説明する。なお、本発明は下 実施例に限定されないのは言うまでもない
まず、デンプン、タンパク、セルロース 維、ポリフェノール並びに塩化ナトリウム 用いて、組成物の混合・プレス性、金型成 性について評価を行った。
トウモロコシデンプン(ワコー純薬(株)社 「コーンスターチ」)、コムギタンパク(長 産業(株)社製 「フメリットA」)、セルロー ファイバー(日本製紙ケミカル(株)製KCフロッ ク#100メッシュ又は#200)、ピロガロール(岩手 ミカル(株)社製「ピロガロール粉末」)、没 子酸(岩手ケミカル(株)社製「没食子酸粉末 )、塩化ナトリウム((財)塩事業センター「食 」)を表1、表2の通りに配合し、所定量の水 加え、自転公転ミキサーを用いて常温で、 わゆる腰がでるまで混合混練した。この混 物を2軸プレス機により約3mm厚のシート状に 延伸して、温度150℃にて金型プレスを用いて 厚み1mmのカップ状に成形した。このときの混 合・プレス性及び金型成形性について評価し た。その結果を表1-1~表2-3に示した。表1-1~1-3 セルロースファイバーの配合量で評価した の、表2-1~2-3はポリフェノールの配合量で評 価したものである。混合・プレス性は、組成 物と水で十分に捏ねることができたかどうか で評価し、金型成形性はプレス成形が良好で あったかどうかで評価した。
〔強度試験〕
上記の各表において良好な混合・プレス性
び金型成形性がよかった試験番号23及び27に
ついて、金型成形したものを150℃で加熱処理
し、得られた成形品の引張強度及び曲げ強度
について測定した。その結果を、表3に示す
なお、図示はしないが、示差熱分析による
、デンプンは約50℃以上170℃以下の範囲で加
熱吸熱反応を生じ、コムギタンパクは約30℃
上140℃以下の範囲で加熱吸熱反応を生じる
とがわかった。一方、両者ともに180℃を越
て加熱すると茶褐色に変色した。これらの
とにより、加熱処理温度を150℃とした。
表3に示すように、ピロガロール及びセル ロース繊維を用いた成形品では、いずれも10M Pa以上の引張強度及び25MPa以上の曲げ強度が られた。また、塩化ナトリウムが配合され 場合には、さらに引張強度及び曲げ強度が し、約15MPa以上の引張強度及び約30MPa以上の げ強度が得られた。
〔耐水性評価〕
次に強度が十分であった上記試験番号23及
27の組成物から得られた成形品の耐水性を評
価した。試験番号23については熱湯を成形品
入れ、常温に戻るまで放置することを繰り
したところ、4回の繰り返しを行った後も成
形品が膨潤せずに元の形状が維持された。ま
た、塩化ナトリウムを加えた試験番号27につ
ては、常温水に浸漬した場合96時間以上膨
せずに元の形状が維持された。この結果、
者とも耐水性があり、水や熱湯にも耐えう
容器が得られることが確認された。また、
れら以外の試験番号の組成物から得られた
工品についても、良好な強度と耐水性を有
ることが確認された。
〔耐熱性評価〕
上記試験番号23の組成物から得られた成形
の耐熱性を評価した。耐熱性は、熱機械分
(TMA)により評価した。TMAは、セイコーインス
ツルメント社製のTMA120(雰囲気:窒素 200mL/min,
ード:圧縮,荷重:500mN)を用いて、JIS・K-7196「
可塑性プラスチックフィルム及びシートの
機械分析による軟化温度試験方法」に準じ
行った。その結果を図1に示す。その結果、
240℃付近で急激な軟化を示し、200℃前後の耐
熱性を有することが確認された。
本発明によると、これまでにない強度と 水性を有する生分解性の加工品を提供でき 。特に厚みを薄くしても十分な強度が得ら るので、コップや皿など口に触れても違和 のない食器類が提供される。また、本発明 組成物はデンプン、タンパク、セルロース 維がそのほとんどを占めるので生分解性に 優れており、廃棄も容易で環境に対する悪 響も少ない。また、可塑剤を用いることも く成形が可能なので、可塑剤の滲み出しも く安全性に優れた生分解性の加工品が提供 れる。
