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Title:
BIS-(1(2)H-TETRAZOL-5-YL)AMINE COMPOUND, REACTION INTERMEDIATE AND THEIR PRODUCTION METHODS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105505
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed are a high-quality bis-(1(2)H-tetrazol-5-yl)amine compound and a method for safely producing the compound at low cost.Also disclosed are a reaction intermediate necessary for the production of the compound and a method for producing such a reaction intermediate. Specifically disclosed is a method for producing a reaction intermediate of a bis-(1(2)H-tetrazol-5-yl)amine compound, wherein a dicyanamide compound, an azide salt, a solvent and an acid are mixed together at a temperature of 40-70˚C, thereby substantially producing the reaction intermediate. Also specifically disclosed is a method for producing a bis-(1(2)H-tetrazol-5-yl)amine anhydride and/or monohydrate, wherein the reaction intermediate is heat-treated at a temperature not less than 75˚C and a second acid solution is added thereto, thereby obtaining a bis-(1(2)H-tetrazol-5-yl)amine anhydride and/or monohydrate.

Inventors:
TODA TOSHIYUKI (JP)
KOFUKUDA TORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053555
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYO KASEI KOGYO CO LTD (JP)
TODA TOSHIYUKI (JP)
KOFUKUDA TORU (JP)
International Classes:
C07D257/06
Foreign References:
JP2006249061A2006-09-21
JP2004323392A2004-11-18
JP2004067544A2004-03-04
US6214139B12001-04-10
Other References:
FRIEDRICH M. ET AL.: "BTA Copper Complexes", INORGANIC CHEMISTRY, vol. 44, no. 22, 2005, pages 8044 - 8052, XP002687789, DOI: doi:10.1021/IC050657R
Attorney, Agent or Firm:
KURAUCHI, Giro (14-3 Nishitemma 4-chome, Kita-k, Osaka-shi Osaka 47, JP)
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Claims:
ジシアナミド塩、アジ化塩、溶媒および酸を、15~70℃の温度下で混合して反応中間体を実質的に形成することを特徴とするビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン化合物の反応中間体の製造方法。
ジシアナミド塩、アジ化塩および溶媒の混合溶液に、15~70℃の温度下で、30分~4時間かけて酸を加える請求項1記載の製造方法。
溶媒にジシアナミド塩を溶解したジシアナミド塩溶液に、40~70℃の温度下で、30分~12時間かけてアジ化塩と酸との混合溶液を加える請求項1記載の製造方法。
混合工程が全て65℃未満の温度で行われる請求項1ないし3の何れか一記載の製造方法。
ジシアナミド塩量に対してアジ化塩をモル比で1.90~2.20倍量用いる請求項1ないし3の何れか一記載の製造方法。
ジシアナミド塩量に対して酸をモル比で1.0~2.0倍量用いる請求項1ないし3の何れか一記載の製造方法。
ジシアナミド塩がアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩である請求項1ないし6の何れか一記載の製造方法。
アジ化塩がアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩である請求項1ないし7の何れか一記載の製造方法。
溶媒が水である請求項1ないし8の何れか一記載の製造方法。
溶媒が水と相溶する、非プロトン性極性溶媒、N-置換ラクタム系溶媒、アルコール類、エーテル類から選択される溶媒と水との混合溶媒である請求項1ないし8の何れか一記載の製造方法。
請求項1ないし10の何れか一記載の製造方法によって得られるビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン化合物の生成が5%以下のビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン化合物の反応中間体。
請求項1ないし10の何れか一記載の製造方法によって得られる反応中間体を75℃以上で熱処理し、第二の酸溶液を加えてビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水和物およびまたは1水和物を形成することを特徴とするビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水和物およびまたは1水和物の製造方法。
反応中間体を75℃以上で10~30時間熱処理する請求項12記載の製造方法。
第二の酸溶液は、反応中間体を75℃以上で熱処理しているときに加えられる請求項12または13記載の製造方法。
第二の酸溶液を加える温度を調整することによって無水和物と1水和物とを選択的に調製する請求項12または13記載の製造方法。
第二の酸溶液を加える温度を70℃未満に調整することによって主に1水和物を調製する請求項15記載のビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水和物およびまたは1水和物の製造方法。
第二の酸溶液を加える温度を70℃以上に調整することによって主に無水和物を調製する請求項15記載のビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水和物およびまたは1水和物の製造方法。
第二の酸溶液を2~12時間かけて加える請求項12ないし17の何れか一記載のビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水和物およびまたは1水和物の製造方法。
第二の酸溶液をpH3以下になるまで加える請求項12ないし18の何れか一記載の製造方法。
請求項12ないし19の何れか一記載の製造方法によって得られるビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水和物およびまたは1水和物。
請求項20記載のビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水和物およびまたは1水和物に、アミンを加えて無水和物およびまたは1水和物をアミン塩に生成するビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン塩の製造方法。
請求項21記載の製造方法によって得られるビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン塩。
Description:
ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル) ミン化合物および反応中間体、ならびにそ 製造方法

 本発明はアジ化物塩とジシアナミド塩を いて製造されるビス-(1(2)H-テトラゾール-5- ル)アミン化合物および反応中間体と、それ の製造方法に関する。

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン化 物はガス発生剤として有用であり、アジ化 塩とジシアナミド塩を用いて製造する方法 知られている(例えば、非特許文献1、特許 献1~4参照。)。

 非特許文献1記載の製造方法は、水溶媒で 塩化トリメチルアンモニウムを酸として用い 、還流下で23時間反応後、塩酸で処理するこ によりビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミ 1水和物を収率67%で得ることができる。

 特許文献1記載の製造方法は、水溶媒で大 過剰のホウ酸を用いて還流下で48時間反応後 塩酸で処理することによりビス-(1(2)H-テト ゾール-5-イル)アミン無水物を収率80.3%で得 ことができる。

 特許文献2記載の製造方法は、N,N-ジメチ ホルムアミドなどの非プロトン性溶媒で塩 アンモニウムなどのハロゲン化アンモニウ を酸として用い、100~150℃で5~10時間反応後、 塩酸で処理することによりビス-(1(2)H-テトラ ール-5-イル)アミン1水和物を収率80~90%で得 ことができる。

 特許文献3記載の製造方法は、水または水 溶性の溶媒で塩酸などのプロトン酸と塩化マ ンガンなどの金属塩化物を用いて95~105℃で24 間反応して金属塩の懸濁物をろ過後、塩酸 どのプロトン酸で処理することによりビス- (1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1水和物を収 率80~90%で得ることができる。

 特許文献4記載の製造方法は、水溶媒で65℃ 上(望ましくは還流下)でpKa<2の酸を、アジ 化水素酸が系外に逃げないようにするために pHを高く保てるようにゆっくり(通常12~24時間) 反応液と混合する。反応終了後塩酸などのプ ロトン酸で処理することによりビス-(1(2)H-テ ラゾール-5-イル)アミン1水和物を収率約86% 得ることができる。
「ジャーナル・オブ・オーガニック・ケ ミストリー」(Journal of Organic Chemistry)、1964 、第29巻、650-660頁

国際公開第95/18802号パンフレット

特開2004-67544号公報

特開2004-323392号公報

米国20030060634号公報

 しかし、上記従来の製造方法の場合、以 のような不都合を生じることとなる。

 非特許文献1記載の製造方法の場合は、ト リメチルアンモニウムを用いており、高価で あり且つ昇華性で爆発の危険性を有するトリ アンモニウムアジドが生成する。

 特許文献1記載の製造方法の場合は、反応 時間が48時間と長く、焼却処理が困難である ウ酸を用いている。

 特許文献2記載の製造方法の場合は、有機 溶媒のみを用いて反応しており、溶媒価格が 高く後処理が煩雑で製造コストがかかる。ま た、昇華性で爆発の危険性を有するアンモニ ウムアジドが生成する。

 特許文献3記載の製造方法の場合は、除去 が困難なマンガン塩を用いており、後処理が 煩雑になるため製造コストが高い。

 特許文献4記載の製造方法の場合は、強酸 の滴下に時間を要するため、製造コストが高 く、高温で酸を滴下するため気相中のアジ化 水素濃度が高く更に品質が良くない。また、 1水和物の結晶でしか得られず、無水にする めに高温を必要としていた。さらに、一旦 水物にしても湿度10%以上では速やかに1水和 になる。

 本発明は、係る実情に鑑みてなされたも であって、高品質なビス-(1(2)H-テトラゾー -5-イル)アミン化合物と、それを安全で安価 製造する方法とを提供するとともに、その 造で必要とされる反応中間体と、その製造 法とを提供することを目的としている。

 上記課題を解決するための本発明のビス- (1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン化合物の反 中間体の製造方法は、ジシアナミド塩、ア 化塩、溶媒および酸を、40~70℃の温度下で 合して反応中間体を実質的に形成するもの ある。

 本発明に使用するジシアナミド塩として 、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、 ンモニウム塩等を使用することができるが ナトリウムジシアナミドが好適である。

 本発明に使用するアジ化塩としては、ア カリ金属塩、アルカリ土類金属塩等を使用 ることができるが、アジ化ナトリウムが好 である。このアジ化塩の使用量としては、 シアナミド塩1モルに対し、1.90~2.20モル、特 に2.0~2.1モルの範囲であることが好ましい。

 本発明に使用する溶媒としては、水、非 ロトン性極性溶媒、N-置換ラクタム系溶媒 アルコール類、エーテル類等の水と相溶す 溶媒、またはこれらの混合溶媒を用いるこ ができる。このうち、非プロトン性極性溶 としては、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジ エチルホルムアミド、N,N-ジイソプロピルホ ムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジ エチルアセトアミド、N,N-ジイソプロピルア トアミド、N,N-ジメチルプロピオンアミド、N ,N-ジエチルプロピオンアミド等を用いること ができる。N-置換ラクタム系溶媒の例として 、N-メチルピロリドン、N-エチルピロリドン 等を用いることができる。アルコール類とし ては、メタノール、エタノール、イソプロピ ルアルコールなどを用いることができる。エ ーテル類としては、テトラヒドロフラン、ジ オキサン、メチルセロソルブ、エチルセロソ ルブなどを用いることができる。これらの溶 媒は、1種を単独で用いても2種以上の溶媒を 合して用いてもよい。これらの溶媒の中で 、安価に製造するためには、溶媒として水 用いるこのが好ましい。この場合、水に相 する溶媒を加えてもかまわない。溶媒の使 量としては、ジシアナミド塩の重量に対し 通常1~100倍重量の範囲で、好ましくは5~20倍 量の範囲である。

 本発明に使用する酸としては、例えば、 酸、硫酸、硝酸、リン酸、過塩素酸、など 無機酸であってもよいし、蟻酸、酢酸、プ ピオン酸、メタンスルホン酸、トルエンス ホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロ タンスルホン酸等の有機酸であってもよい 工業的、入手し易さおよび価格の点から、 酸、硫酸、酢酸が好ましく、再使用可能な から、塩酸が特に好ましい。この酸には、 ミンまたはアミン塩などの添加剤は、加え い。酸の使用量としては、ジシアナミド塩1 モルに対し、1.0~2.0モル、好ましくは1.1~1.9モ の範囲である。

 混合は、ジシアナミド塩、アジ化塩、溶 および酸の4つの原料を区切りとして混合処 理するのであれば、特に原料の混合順を限定 されるものではない。例えば、ジシアナミド 塩、アジ化塩および溶媒の混合溶液に、対し て酸を加えて混合するものであってもよい。 この場合、15~70℃の温度下で、30分~4時間かけ て酸を加えることが好ましい。また、溶媒に ジシアナミド塩を溶解したジシアナミド塩溶 液に、アジ化塩と酸との混合溶液を加えて混 合するものであってもよい。この場合、ジシ アナミド塩溶液に、40~70℃の温度下で、30分~1 2時間かけて混合溶液を加えることが好まし 。また、酸は、一定の温度で全量を加える もであっても良いし、低温で半量加えてか 昇温後、残りの半量を加えるものであって よいし、ジシアナミド塩溶液と酸とをそれ れ少量ずつ混合するものであってもよい。

 この混合を行う場合は、強攪拌下で行う とが好ましい。また、混合時の温度と時間 関係として、温度が高い場合には、危険を うので時間をかけて混合することが求めら 、温度が低い場合には、短時間で混合する とができる。作業時間の観点から言うと、 い温度で短時間で混合することが好ましい 考えられるが、温度が低いと中間体の生成 度が遅くなるため、酸が過剰に必要となっ 収率が低下することとなる。逆に温度が高 なると中間体の生成速度は速くなるが、中 体以外の不純物の生成や、混合に時間をか る必要が生じる。したがって、作業時間、 全性、収率、純度などのどれを優先するか よって、混合時の温度や時間は決定される

 ジシアナミド塩およびアジ化塩の水溶液 に低温で酸を滴下して中間体を合成するこ で、高温で閉環反応を行ってもアジ化水素 度が低く抑えられることとなる。

 なお、塩酸や硫酸などの強酸を滴下する 合は酸濃度が低いほど好ましく、強撹拌下 滴下するのが好ましい。

 反応中間体を実質的に形成するとは、反 中間体の合計が70%以上、ビス-(1(2)H-テトラ ール-5-イル)アミン化合物が5%以下のことを 味する。この際、未反応のジシアナミド塩 多く存在しても、加熱反応時、ビス-(1(2)H-テ トラゾール-5-イル)アミン化合物の生成に伴 酸が生成することにより、中間体に変換さ るため、特に問題にはならない。また、ビ -(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン化合物の 成が多い場合は、混合時に温度を上げすぎ ことを意味する。この場合、その後の工程 経て生成されるビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イ ル)アミン化合物に混入される不純物が増え こととなる。

 また、上記課題を解決するための本発明 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン化合 の製造方法は、上記製造方法によって得ら る反応中間体を75℃以上で熱処理し、第二 酸溶液を加えてビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イ ル)アミン無水和物およびまたは1水和物を形 するものである。また、このビス-(1(2)H-テ ラゾール-5-イル)アミン無水和物およびまた 1水和物にアミンを加えてビス-(1(2)H-テトラ ール-5-イル)アミン塩に生成するものである 。

 本発明における熱処理は、75℃以上で、 ましくは90℃以上で行う。熱処理時間として は10~48時間、好ましくは10~30時間である。こ 75℃より低い温度でも、反応は進行するが反 応速度が遅く反応が完結せず長時間の反応と なってしまう。また、熱処理は、常圧で行う ものであってもよいし、加圧状態で行うもの であってもよい。

 第二の酸溶液としては、前記反応中間体 製造方法に用いた酸と同じものを用いる。

 この第二の酸の添加は、上記熱処理で反 中間体を75℃以上に加熱している時に加え ものであってもよいし、上記熱処理を終え から所定の温度にして加えるものであって よい。

 この酸を加える際、反応中間体の温度を 整することにより、1水和物と無水物とを選 択的に調製することができる。すなわち、反 応中間体の温度を70℃未満に調整することに って、主にビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル) ミン1水和物を調製することができる。また 、酸を加える際、反応中間体の温度を70℃以 に調整することによって、主にビス-(1(2)H- トラゾール-5-イル)アミン無水物を調製する とができる。この酸は、2時間以上、望まし くは4~12時間かけて滴下して短時間で反応を 結させる。また、反応を完全に完結させて 率の向上を図るため、酸は、pHが3以下とな まで加えることが好ましい。

 反応終了後、アミンを滴下してpHをコン ロールすることで、ビス-(1(2)H-テトラゾール -5-イル)アミン塩を生成することができる。

 以上述べたように、本発明によると、ジ アナミド塩、アジ化塩、溶媒および酸を、4 0~70℃の比較的低い温度の下で混合すること より、反応中間体を安全に形成することが きる。

 また、このような反応中間体にした後に 75℃以上で熱処理し、第二の酸溶液を加え 反応を確実に進行させることができるため 高品質で高収率なビス-(1(2)H-テトラゾール-5- イル)アミン化合物を、短時間で安全に製造 ることができる。

 以下、本発明を実施例を挙げて詳細に説 するが、本発明はこれらの実施例に限定さ るものではない。

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン化 物の反応中間体の製造方法 ジシアナミド およびアジ化塩(2.0~2.1倍モル/ジシアナミド )を水(5~10倍容量/ジシアナミド塩)に溶解(懸 )させる。 溶解(懸濁)液を40~60℃に保ち酸(1.1 ~1.9倍モル/ジシアナミド塩)を強撹拌下、2~12 間で滴下し、反応中間体を得る。

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1水和 物の製造方法
 ジシアナミド塩およびアジ化塩(2.0~2.1倍モ /ジシアナミド塩)を水(5~10倍容量/ジシアナミ ド塩)に溶解(懸濁)させる。 溶解(懸濁)液を40 ~60℃に保ち酸(1.1~1.9倍モル/ジシアナミド塩) 強撹拌下、2~12時間で滴下する。90℃以上で 応が完結するまで(通常12~48時間)撹拌する。6 0℃以下で反応液のpHが2以下になるまで酸を える。室温付近まで冷却して結晶をろ取す ことでビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミ 1水和物を収率85~95%で得る。

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水 物の製造方法
 ジシアナミド塩およびアジ化塩(2.0~2.1倍モ /ジシアナミド塩)を水(5~10倍容量/ジシアナミ ド塩)に溶解(懸濁)させる。 溶解(懸濁)液を40 ~60℃に保ち酸(1.1~1.9倍モル/ジシアナミド塩) 強撹拌下、2~12時間で滴下する。90℃以上で6~ 24時間(反応温度で異なる)反応中間体が5~20%に なるまで撹拌する。80℃以上で4~12時間かけて 反応液のpHが3以下になるまで酸を加える。室 温付近まで冷却して結晶をろ取することでビ ス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水和物 を収率85~95%で得る。

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1水和 物の製造方法
 アジ化塩(2.0~2.1倍モル/ジシアナミド塩)を水 (5~10倍容量/ジシアナミド塩)に溶解させて冷 下で酸(1.1~1.9倍モル/ジシアナミド塩)を加え アジ化水素溶液を作製する。ジシアナミド の水溶液中にアジ化水素水溶液を40~60℃に ち酸(1.1~1.9倍モル/ジシアナミド塩)を強撹拌 、2~12時間で滴下する。90℃以上で反応が完 するまで(通常12~48時間)撹拌する。60℃以下 反応液のpHが3以下になるまで酸を加える。 温付近まで冷却して結晶をろ取することで ス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1水和物 を収率85~95%で得る。

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1アン モニウム塩の製造方法
 ジシアナミド塩およびアジ化塩(2.0~2.1倍モ /ジシアナミド塩)を水(5~10倍容量/ジシアナミ ド塩)に溶解(懸濁)させる。 溶解(懸濁)液を40 ~60℃に保ち酸(1.1~1.9倍モル/ジシアナミド塩) 強撹拌下、2~12時間で滴下する。90℃以上で 応が完結するまで(通常12~48時間)撹拌する。6 0℃以下で反応液のpHが2以下になるまで酸を える。アンモニアをpH約4.5まで加える。室温 付近まで冷却して結晶をろ取することでビス -(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1アンモニ ム塩を収率80~90%で得る。

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン化合 の反応中間体の合成
 200mLフラスコにナトリウムジシアナミド(NaDC A)13.35g (0.15mol)、アジ化ナトリウム19.50g(0.30mol )及び水100mLを仕込む。内温60℃まで昇温後、 撹拌下25%塩酸39.4g(0.27mol)を4時間かけて滴下 る。

 収率90.0 %、ナトリウムジシアナミド(NaDCA )含有量1%、反応中間体3種類含有量合計87% ( 訳、10%、2%、75%) 、ビス-(1(2)H-テトラゾール- 5-イル)アミン化合物含有量1%

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1水和 物の合成
 200mLフラスコにナトリウムジシアナミド(NaDC A)13.35g (0.15mol)、アジ化ナトリウム19.50g(0.30mol )及び水100mLを仕込む。内温60℃まで昇温後、 撹拌下25%塩酸39.4g(0.27mol)を4時間かけて滴下 る。

 還流下24時間反応後、50℃に冷却して濃塩 酸29.0gを滴下してpH2以下を確認した。更に20 まで冷却後ろ過して十分な量の水で洗浄す 。60℃で減圧乾燥後、ビス-(1(2)H-テトラゾー -5-イル)アミン1水和物の白色結晶を23.27gで た。

 収率90.7%、HPLC含量99.4%

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1水和 物の合成
 200mLフラスコにNaDCA17.81g (0.20mol)、及び水50mL を仕込む。

 別のフラスコにアジ化ナトリウム26.26g(0.4 0mol)及び水100mLを仕込み氷冷浴に浸して冷却 ながら濃塩酸25.0g(0.24mol)を滴下する。NaDCA溶 を内温60℃まで昇温後、冷却したアジ化水 水溶液を2時間かけて滴下する。

 還流下24時間反応後、50℃に冷却して濃塩 酸 39.6gを滴下してpH2以下を確認した。更に20 ℃まで冷却後ろ過して十分な量の水で洗浄す る。60℃で減圧乾燥後、ビス-(1(2)H-テトラゾ ル-5-イル)アミン1水和物の白色結晶を31.37gで 得た。

 収率91.7%、HPLC含量99.2%

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1水和 物の合成
 200mLフラスコにNaDCA17.81g (0.20mol)、アジ化ナ リウム26.26g(0.40mol)及び水170mLを仕込む。内 60℃まで昇温後、強撹拌下63%硫酸23.35g(0.15mol) を2時間かけて滴下する。

 還流下24時間反応後、50℃に冷却して63%硫 酸24.7gを滴下してpH2以下を確認した。更に20 まで冷却後ろ過して十分な量の水で洗浄す 。60℃で減圧乾燥後、ビス-(1(2)H-テトラゾー -5-イル)アミン1水和物の白色結晶を30.90gで た。

 収率90.3%、HPLC含量98.3%

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1水和 物の合成
 200mLフラスコにNaDCA19.00g (0.21mol)、アジ化ナ リウム27.70g(0.42mol)及び水115mLを仕込む。内 60℃まで昇温後、酢酸24.35g(0.40mol)を4時間か て滴下した。

 還流下24時間反応後、50℃に冷却して濃塩 酸67.6gを滴下してpH2以下を確認した。更に20 まで冷却後ろ過して十分な量の水で洗浄す 。60℃で減圧乾燥後、ビス-(1(2)H-テトラゾー -5-イル)アミン1水和物の白色結晶を32.55gで た。

 収率 89.1%、HPLC含量 99.0%

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水 物の合成
 200mL(NaDCA)17.81g (0.20mol)、アジ化ナトリウム26 .00g(0.40mol)及び水100mLを仕込む。内温60℃まで 温後、強撹拌下濃塩酸39.6g(0.38mol)を4時間か て滴下する。

 還流下12時間反応後、濃塩酸27.1gを75℃で3 時間掛けて滴下してpH2以下を確認した。更に 20℃まで冷却後ろ過して十分な量の水で洗浄 る。60℃で減圧乾燥後、ビス-(1(2)H-テトラゾ ール-5-イル)アミン無水和物の白色結晶を27.11 gで得た。

 収率 88.5%、HPLC含量 99.6%

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン無水 物の合成
 200mLフラスコにNaDCA17.81g (0.20mol)、アジ化ナ リウム26.00g(0.40mol)、N,N-ジメチルホルムアミ ド9mL及び水100mLを仕込む。内温60℃まで昇温 、強撹拌下濃塩酸39.6g(0.38mol)を4時間かけて 下する。

 還流下10時間反応後、75℃に冷却して濃塩 酸29.0gを滴下してpH2以下を確認した。更に20 まで冷却後ろ過して十分な量の水で洗浄す 。60℃で減圧乾燥後、ビス-(1(2)H-テトラゾー -5-イル)アミン1水和物の白色結晶を28.30gで た。

 収率 92.4%、HPLC含量 99.2%

 ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1アン モニウムの合成
 200mLフラスコにNaDCA17.81g (0.20mol)、アジ化ナ リウム26.00g(0.40mol)及び水100mLを仕込む。内 60℃まで昇温後、強撹拌下濃塩酸39.37g(0.27mol) を4時間かけて滴下する。

 還流下24時間反応後、50℃に冷却して濃塩 酸29.0gを滴下してpH2以下を確認後、アンモニ 水を滴下してpH4.5に調整した。20℃まで冷却 後ろ過して十分な量の水で洗浄する。60℃で 圧乾燥後、ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル) ミン1アンモニウムの白色結晶を29.77gで得た 。

 収率 87.5%、HPLC含量 99.4%

ビス-(1(2)H-テトラゾール-5-イル)アミン1水和 の合成
200mLフラスコにNaDCA 17.81g (0.20mol)、アジ化ナ リウム 26.00g(0.40mol)及び水 170mLを仕込む。 温15℃で強撹拌下20%硫酸  38.90g(0.08mol)を2時 間かけて滴下する。内温60℃まで昇温後強撹 下20%硫酸  19.45g(0.04mol)を2時間かけて滴下 る。還流下24時間反応後、50℃に冷却して63% 酸24.7gを滴下してpH2以下を確認した。更に20 ℃まで冷却後ろ過して十分な量の水で洗浄す る。60℃で減圧乾燥後、ビス-(1(2)H-テトラゾ ル-5-イル)アミン1水和物の白色結晶を29.43gで 得た。
収率86.0%、HPLC含量98.3%

 エアバック用ガス発生剤や発泡剤に優れ 性能を発揮するビス-(1(2)H-テトラゾール-5- ル)アミン化合物として利用できる。