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Patent Searching and Data


Title:
BLADE DRIVE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031364
Kind Code:
A1
Abstract:
A blade drive device of embodiment 1 has an upper case (10) and a lower case (20) that have openings (11, 21), respectively, a blade (30) that opens and closes the openings (11, 21), and a drive source that drives the blade (30). The drive source includes a rotatably supported rotor (40) and iron pieces (50, 60L, 60R) around which exciting coils (70L, 70R) are wound and that apply rotational force to the rotor (40). Fitting holes (55L, 55R, 65L, 65R) that fit on fixation pins (15L, 15R) arranged on the upper case (10) are formed in the iron pieces (50, 60L, 60R).

Inventors:
MASUZAWA KOICHI (JP)
KUDO KENICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062860
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
July 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SEIKO PRECISION KK (JP)
MASUZAWA KOICHI (JP)
KUDO KENICHI (JP)
International Classes:
G03B9/10; G03B9/02; H02K1/12
Foreign References:
JP2002303914A2002-10-18
JPH0289033A1990-03-29
JPH03107832A1991-05-08
JP2006242994A2006-09-14
JP2005189579A2005-07-14
Attorney, Agent or Firm:
KATAYAMA, Shuhei (6-1 Kyobashi 1-chome,Chuo-k, Tokyo 31, JP)
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Claims:
 開口部を有する基板と、前記開口部を開閉する羽根と、前記羽根を駆動する駆動源とを備え、
 前記駆動源は、回転可能に支持されたロータと、励磁用のコイルが巻回されており前記ロータに回転力を与えるステータとを含み、
 前記ステータは、前記基板に形成された突起部と嵌合する嵌合孔が形成されている、ことを特徴とする羽根駆動装置。
 前記ステータは、前記突起部を熱カシメすることにより、前記基板に固定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の羽根駆動装置。
 前記ステータは、前記突起部を前記嵌合孔に圧入することにより、前記基板に固定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の羽根駆動装置。
 前記ステータは、複数の鉄片が連結されて構成されており、
 前記複数の鉄片のそれぞれには、前記突起部と共通に嵌合する嵌合孔が形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の羽根駆動装置。
 前記羽根は、前記ステータと光軸方向に重なって前記開口部から退避した退避位置に位置づけられる、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の羽根駆動装置。
 前記ステータは、前記退避位置に位置づけられた前記羽根と干渉しない位置に前記コイルが巻回されている、ことを特徴とする請求項5に記載の羽根駆動装置。
Description:
羽根駆動装置

 本発明は、羽根駆動装置に関する。

 カメラ用の羽根駆動装置としては、開口 形成された基板と、開口を開閉する羽根と 羽根を駆動するための駆動源であるアクチ エータなどを備えたものが一般的である。 のようなアクチュエータは、回転可能に支 されたロータと、励磁用のコイルが巻回さ ておりロータに回転力を与えるステータな から構成されている。アクチュエータは、 板上に形成された位置決めピンとステータ の外周部とが当接することによって、基板 対して位置決め及び固定されるものが一般 である。

 ところでこのような羽根駆動装置は、携 電話などに搭載される場合も多く、更なる 型化が要請されている。例えば、基板の大 さを可能な限り小型化することにより、羽 駆動装置の光軸と直交する平面方向での大 さを小型化することができる。しかしなが 、前述したようにアクチュエータは、基板 形成された位置決めピンと、ステータの外 部とが当接することにより基板に位置決め び取り付けられているため、位置決めピン 設けた分だけ、基板の大きさを小型化する とができないという問題点がある。

 そこで本発明は、光軸と直交する平面方 に小型化された羽根駆動装置を提供するこ を課題とする。

 上記目的は、開口部を有する基板と、前記 口部を開閉する羽根と、前記羽根を駆動す 駆動源とを備え、前記駆動源は、回転可能 支持されたロータと、励磁用のコイルが巻 されており前記ロータに回転力を与えるス ータとを含み、前記ステータは、前記基板 形成された突起部と嵌合する嵌合孔が形成 れている、ことを特徴とする羽根駆動装置 よって達成できる。
 この構成により、ステータの外周部と当接 る位置決めピンを廃止しでき、光軸方向と 交する平面方向での基板の小型化を図るこ ができる。

 上記構成において、前記ステータは、前記 起部を熱カシメすることにより、前記基板 固定されている、構成を採用できる。
 突起部を熱カシメすることにより、ステー をより確実に基板に固定できる。

 上記構成において、前記ステータは、前記 起部を前記嵌合孔に圧入することにより、 記基板に固定されている、構成を採用でき 。
 突起部を嵌合孔に圧入することにより、ス ータをより確実に基板に固定できる。

 上記構成において、前記ステータは、複数 鉄片が連結されて構成されており、前記複 の鉄片のそれぞれには、前記突起部と共通 嵌合する嵌合孔が形成されている、構成を 用できる。
 ステータが、複数の鉄片から連結されて構 されている場合であっても、突起部が、複 の鉄片のそれぞれに形成された嵌合孔と共 に嵌合するため、部品点数の増大を抑制で 、光軸と直交する平面方向での小型化が維 することができる。

 上記構成において、前記羽根は、前記ステ タと光軸方向に重なって前記開口部から退 した退避位置に位置づけられる、構成を採 できる。
 これにより、平面方向での小型化を維持で る。

 上記構成において、前記ステータは、前記 避位置に位置づけられた前記羽根と干渉し い位置に前記コイルが巻回されている、構 を採用できる。
 これにより、平面方向での小型化を維持で る。

 本発明によれば、光軸と直交する平面方 に小型化された羽根駆動装置を提供できる

実施例1に係る羽根駆動装置の構成を示 した正面図である。 図1のA-A断面図である。 図1のB-B断面図である。 実施例1に係る羽根駆動装置の背面図で ある。 図2において示した、鉄片の連結部分の 拡大図である。 充填部の構造を示した断面図である。 スナップフィット構造を採用した場合 例示的な断面図である。 実施例2に係る羽根駆動装置の構成を示 した正面図である。 フレキシブルプリント基板の図示を省 した状態での実施例2に係る羽根駆動装置の 正面図である。 図8でのC-C断面図である。 図8におけるD‐D断面図である。 実施例1の変形例に係る羽根駆動装置 正面図である。 実施例2の変形例に係る羽根駆動装置 正面図である。

 以下、本発明に係る羽根駆動装置の複数 実施例について図面を参照して説明する。

 図1は、実施例1に係る羽根駆動装置の構 を示した正面図である。図2は、図1のA-A断面 図である。図3は、図1のB-B断面図である。図4 は、実施例1に係る羽根駆動装置の背面図で る。実施例1に係る羽根駆動装置は、上ケー 10、下ケース20、羽根30、ロータ40、鉄片50、 60L、60R、コイル70L、70R、フレキシブルプリン ト基板80などから構成される。

 上ケース10及び下ケース20は、図2及び図3 示すように、羽根30、ロータ40、鉄片50、60L 60R、フレキシブルプリント基板80の一部分 を内部に収納する筐体としての機能を有す 。上ケース10及び下ケース20は、合成樹脂に り成形されており、基板である上ケース10 下ケース20よりも肉厚に形成されている。実 施例1に係る羽根駆動装置は、上ケース10が被 写体側に、下ケース20がCCDなどの撮像素子側 向くように、撮像装置やレンズ駆動装置な に取り付けられる。上ケース10、下ケース20 には、それぞれ撮影用の開口部11、21が形成 れている。開口部11周辺部は、図3に示すよ に、傾斜部12が形成されている。尚、図1に いて上ケース10は、破線で示している。

 羽根30は、合成樹脂により成形されてお 、開口部11、21を開閉自在に支持されている 羽根30は、ロータ40と一体に揺動する。図1 おいて羽根30は、開口部11、21から退避した 避位置に位置しており、開口部11、21を全開 態にしている。

 ロータ40は、周方向に異なる極性に着磁 れており、筐体を形成する上ケース10及び下 ケース20内で回転可能に支持されている。ロ タ40は、円筒状に形成されており、その内 には、ストッパ部材41が圧入されている。従 って、ロータ40が回転することにより、スト パ部材41も一体に回転する。

 ストッパ部材41は、合成樹脂により略円 状に形成されており、ストッパ部材41の内周 には、上ケース10から光軸方向に突出したロ タ固定軸13と摺動可能に係合する。このよ にして、ロータ40は、回転可能に支持されて いる。ストッパ部材41には、図3に示すように 、ストッパ部材41の底面から径方向外側に伸 たピン部411が形成されている。ピン部411は ロータ40の外周面よりも径方向外側に突出 て形成されている。また、羽根30は、ストッ パ部材41の底面部分と係合しており、ストッ 部材41の回転により、羽根30は、ロータ固定 軸13を中心として揺動する。従って、ロータ4 0が回転することにより、羽根30は、開口部11 21を開閉するように揺動する。また、図1、 3に示すように、上ケース10には、ピン部411 当接する位置に規制ピン14L、14Rが形成され おり、規制ピン14L、14Rがピン部411と当接す ことによって、ロータ40の回転範囲を規制 ている。これにより、羽根30の揺動範囲も規 制される。また、図4に示すように、下ケー 20には、ピン部411の厚みを逃がすための逃げ 孔24が形成されている。尚、ロータ固定軸13 、下ケース20に形成された係合孔と係合する 。

 鉄片50、60L、60Rは、図1に示すように、上 ース10及び下ケース20の内周側面に沿うよう に配置されていると共に、開口部11、21の周 をロータ40部以外のほぼ全周に亘り囲うよう に配置されている。鉄片50、60L、60Rは、互い 連結されている。鉄片50は、図1に示すよう 、略コ字状に形成されている。鉄片60L、60R 、図1、図2に示すように、それぞれ鉄片50の 端部と連結されている。鉄片60L、60Rは、それ ぞれロータ40の外周面と対向する磁極部62L、6 2Rが形成されている。詳細には、鉄片60L、60R 、鉄片50の対向しあう2辺の端部から直角に れ曲がって、鉄片60Lと鉄片60Rとの端部が対 するように連結されている。尚、図2におい て、鉄片60Lについては省略してある。

 鉄片50には、図1に示すように、コイル70L 70Rがそれぞれ左右の腕部に巻回されている コイル70L、70Rは、鉄片50、60L、60Rを励磁す ためのものである。コイル70L、70Rへの通電 より、磁極部62L、62Rは、それぞれ異なる極 に励磁されて、ロータ40に対して磁気的吸引 力、又は反発力が作用し、ロータ40に回転力 与えられる。即ち、鉄片50、60L、60Rは、こ らが一体で、ロータ40に回転力を与えるステ ータとして機能する。従って、ロータ40、鉄 50、60L、60R、コイル70L、70Rは、羽根30を駆動 する駆動源であるアクチュエータとして機能 する。

 尚、鉄片50、60L、60Rは、光軸方向からみ 、略矩形状に形成されている。また、それ 対応して、上ケース10、下ケース20も光軸方 からみて、矩形状に形成されている。羽根3 0は、鉄片50、60L、60Rによって包囲された位置 に配置されている。また、鉄片50、60L、60Rは 光軸方向に扁平状に形成されている。また 鉄片50には、コイル70L、70Rが巻回されてい が、鉄片60L、60Rには、コイルは巻回されて ない。また、鉄片60Lと鉄片60Rとは、同一形 に形成されている。

 また、図1、図3、図4に示すように、上ケ ス10、下ケース20内に、フレキシブルプリン ト基板(以下「FPC」と称する)80が挿入されて る。FPC80は、可撓性を有している。FPC80の下 ース20と対向する面には、コイル70L、70Rを 電するための半田ランド部81L、81R、82L、82R 形成されている。コイル70Lの両端部は、そ ぞれ半田ランド部81L、82Lと接続し、コイル70 Rの両端部も同様に、それぞれ半田ランド部81 R、82Rと接続する。半田ランド部81L、81R、82L 82Rは、筐体を構成する上ケース10及び下ケー ス20内に収納されていると共に、鉄片50、60L 60Rに包囲されている。FPC80には、留め孔87が 成されており、図1、図3に示すように、上 ース10に形成された支持ピン17が留め孔87を 通している。また、支持ピン17は、図3、図4 示すように、係合孔27と係合している。こ により、支持ピン17は、係合孔27と連結する 能を有すると共に、FPC80を所定位置に固定 る機能も有している。

 また、図3に示すように、FPC80は、上ケー 10に形成された挿入孔18から、上ケース10、 ケース20内に挿入され、鉄片50の手前で湾曲 部88を介して、上ケース10の内面に沿うよう 固定されている。

 次に、鉄片50、60L、60Rの連結構造につい 詳細に説明する。図5は、図2において示した 、鉄片50と鉄片60Rとの連結部分の拡大図であ 。図5に示すように、鉄片60Rと、鉄片50との 結部分では、他の部分よりも厚みが薄くな た薄肉部51Rと、薄肉部61Rとが当接している また、薄肉部51R、61Rには、それぞれ、嵌合 55R、65Rが形成されている。嵌合孔55R、65Rは 上ケース10に形成された固定ピン15Rと共通 嵌合している。また、固定ピン15Rの先端部 熱カシメによって鉄片50の下端面と圧着され 、この結果、薄肉部51Rと薄肉部61Rとが圧接さ れている。この構成は、嵌合孔55L、65L、固定 ピン15Lについても同様である。

 また、図5に示すように、上ケース10には 固定ピン15Rの隣に係合ピン16Rが設けられて り、係合ピン16Rは、薄肉部51R、61Rにそれぞ 形成された、係合凹部56R、66Rと係合する。 合凹部56R、66Rは、嵌合孔55R、65Rと異なり、 れぞれ鉄片50、60Rの外周面に光軸方向に沿 て切欠状に形成されている。この構成は、 合ピン16L、係合凹部56L、66Lについても同様 ある。

 また、図4に示すように、上ケース10、下 ース20の対角線上の隅部の2箇所に、接着剤A が充填された充填部が形成されている。図6 、充填部の構造を示した断面図である。図4 図6に示すように、充填部は、上ケース10か 上ケース20に向けて立ち上がった突状の堤 部19と、下ケース20の外周部から上ケース10 向けて折れ曲がった折曲部29と、上ケース10 隅部における内周側面とにより画定される 上ケース10と下ケース20とは、充填部に充填 された接着剤Aにより固定されている。

 次に、実施例1に係る羽根駆動装置の組み 立て方法について簡単に説明する。 まず、 ケース10の内側を上向きにした状態で、ロ タ40、ストッパ部材41、羽根30を一体化した のを、ロータ固定軸13に嵌めこむ。次に固定 ピン15R、係合ピン16Rと、それぞれ嵌合孔65R、 係合凹部66Rが係合するように、鉄片60Rを上ケ ース10の内側に配置し、鉄片60Lも同様に配置 る。尚、鉄片60Rは、固定ピン15R、係合ピン1 6Rが、それぞれ嵌合孔65R、係合凹部66Rと同時 係合するように、取り付ける。係合ピン16R 、鉄片60Rが、固定ピン15Rを中心に回転する とを防止する機能を有している。これによ 、鉄片60Rは、上ケース10に対して位置決め れる。ここで、鉄片60Rが、固定ピン15R、係 ピン16Rと、それぞれ嵌合孔65R、係合凹部66R 圧接するように、取り付けられてもよい。 の場合、鉄片60Rはロータ40に対して所望の間 隔を保ち上ケース10に確実に固定することが きる。鉄片60Lの嵌合孔65L、係合凹部66Lと固 ピン15L、係合ピン16Lについても同様である

 次に、FPC80を、半田ランド部81等が、上ケ ース10の内側を向くように、支持ピン17に留 孔87を嵌合させて上ケース10の内側に取り付 る。次に、コイル70L、70Rが巻回された鉄片5 0を、固定ピン15L、15Rがそれぞれ嵌合孔55L、55 Rと嵌合し、係合ピン16L、16Rとがそれぞれ係 凹部56L、56Rと係合するように、上ケース10の 内周に取り付ける。この際に、鉄片50の薄肉 51Rは、薄肉部61Rと、薄肉部51Lは、薄肉部61R 重なるように、上ケース10に取り付けられ 。次に、固定ピン15L、15Rの先端部を、熱カ メによって溶解させて、固定ピン15L、15Rの 端部と、鉄片50の外周面とを溶着させる。ま た、より確実に上ケース10に固定するために 合ピン16L、16Rの先端を熱カシメによって溶 させて、鉄片50の外周面とを溶着させても い。次に、下ケース20を、支持ピン17と係合 27とが、またロータ固定軸13とロータ固定軸 13に対応する係合孔とが係合するように、上 ース10へ組み付ける。その後、充填部に接 剤Aを流し込み、上ケース10と下ケース20とを 接着する。以上により、実施例1に係る羽根 動装置は組み立てられる。

 次に、実施例1に係る羽根駆動装置に関し て、光軸方向の薄型化を維持しつつハンドリ ング性を向上させるための構造等について説 明する。従来の羽根駆動装置は、開口部を有 した基板に、羽根と、羽根を駆動するアクチ ュエータとからなる構成であるが、アクチュ エータは通常、開口部から退避した基板上の 端部に配置されていた。このため、ステータ も同様に基板上の端部に配置されていた。こ のように、ステータを配置した場合、羽根駆 動装置の外周面は基板がむき出しになってい る部分があり、このような基板は一般的に薄 型に形成されているため、羽根駆動装置の組 み立て時や、羽根駆動装置の組み立て完成後 に撮像装置やレンズ駆動装置へこの羽根駆動 装置を組み付ける際には、その取り扱いによ っては基板が撓む恐れがある。

 しかしながら、本実施例に係る羽根駆動 置においては、前述したように、ステータ して機能する、鉄片50、60L、60Rは、これら 一体となって、上ケース10、下ケース20の内 側面に沿うように形成されている。このた 、羽根駆動装置の外周側面を強く持った場 であっても、上ケース10、下ケース20が撓む 心配は少ない。従って、羽根駆動装置の組み 立て時や、携帯電話などへの羽根駆動装置の 取り付け時のハンドリング性が向上する。

 またこのように、鉄片50、60L、60Rは、こ らが一体となって、上ケース10、下ケース20 内周側面に沿うように形成されているので 外部からの衝撃が加わった場合であっても 根30の作動を補償でき、耐衝撃性が向上す 。特に、側方から衝撃に対して向上する。

 また、筐体を構成する上ケース10、下ケ ス20の光軸方向での厚みは、図2に示すよう 、コイル70L、70Rの厚みに対応して設定され いる。一般的に、ステータを励磁するため コイルは、羽根駆動装置の構成部材の中で も厚みの大きい部分となる。従って、この うにコイル70L、70Rの厚みに対応して、上ケ ス10、下ケース20の厚みを設定することによ 、光軸方向の薄型化を維持しつつハンドリ グ性を向上させることができる。

 また、図1に示したように、FPC80上に形成 れた半田ランド部81R、81L、82R、82Lは、上ケ ス10、下ケース20内に収納されていると共に 、鉄片50、60L、60Rによって包囲されている。 の構成により、羽根駆動装置の組み立て時 に、羽根駆動装置が撓んで、内部のコイル 断線などを防止でき、組み立て時などのハ ドリング性が向上する。尚、FPC80は、上ケ ス10、下ケース20の側面から内部へと差し込 れているため、羽根駆動装置の光軸方向で 薄型化を維持できる。

 また、従来の羽根駆動装置では、一般的 、ロータに固定され径方向に突出して光軸 向の下方向に折れ曲がった駆動ピンが、羽 に形成された係合溝に係合することにより 根は駆動する構成となっており、このよう 駆動ピンが光軸方向の下方向に折れ曲がっ いた。このため、従来の羽根駆動装置の光 方向で厚みが増す要因の一つになっていた しかしながら、実施例1に係る羽根駆動装置 においては、羽根30は、図3に示したように、 ロータ40に取り付けられているので、光軸方 の薄型化を維持することができる。また、 ータから、羽根へ駆動を伝達する駆動ピン 廃止することができるので、部品点数を削 することができる。

 尚、羽根30は、図3に示すように、ストッ 部材41にも直接固定されている。本実施例 おいては、羽根30と、ストッパ部材41とは別 に成形されているが、一体に成形してもよ 。これにより、更に部品点数を削減できる また、本実施例では、ロータ40の回転を支 する軸として機能するロータ固定軸13は、上 ケース10に一体に形成されたものであるが、 のような構成に限定されず、例えば、ロー と一体に回転するロータ軸であってもよい この場合、ロータ軸に、羽根30を直接固定 たは、ロータ軸と一体に羽根30を形成しても よい。

 また、図6に示したように、上ケース10、 ケース20には、上ケース10、下ケース20を固 するための接着剤Aを充填する充填部が形成 されている。このように、上ケース10、下ケ ス20は接着剤Aにより固定されている。従来 羽根駆動装置においては、上ケース10、下 ース20の何れか一方から光軸方向に突出した 突起部と、この突起部と嵌合する嵌合孔が他 方に形成され、この嵌合孔と嵌合した突起部 の先端を熱カシメにより溶着することにより 、両者を固定していた。このように熱カシメ により固定すると、僅かに、突起部の先端部 が溶けているため、この部分が光軸方向の厚 みを増大させる要因の一つとなっていた。し かしながら、本実施例に係る羽根駆動装置の ように、接着剤により上ケース10、下ケース2 0を固定することにより、光軸方向の薄型化 維持することができる。

 尚、上ケース10、下ケース20は接着剤によ り固定されているが、その他の構成であって もよく、例えば、スナップフィット結合によ り両者を固定するものであってもよい。図7 、スナップフィット構造を採用した場合の 示的な断面図である。図7に示すように、上 ース10、下ケース20が組み付けられた際の光 軸方向の厚みを超えない位置に、係止片19s、 これに対応する係止孔29sを形成した構成であ ってもよい。この場合、接着剤を充填するス ペースが不要であるため、光軸方向の薄型化 を維持しつつ、光軸に直交する平面方向での 小型化も維持できる。

 また、ステータとして機能する、鉄片50 60L、60Rは、図2、図3に示したように、光軸方 向に扁平状に形成されているため、光軸方向 の薄型化が維持される。特に、図5に示した うに、鉄片50と、60L、60Rとが連結される連結 部においては、鉄片50は、薄肉部51L、51Rと、 れぞれ薄肉部61L、61Rとが光軸方向に重なっ 状態で、鉄片60L、60Rと連結されているため 光軸方向の厚みの薄型化を維持することが きる。

 また、前述したように、上ケース10、下 ース20は、光軸方向からみて矩形状に形成さ れ、鉄片50、60L、60Rは、上ケース10、下ケー 20の形状に対応するように光軸方向から見て 矩形状となるように配置されている。この構 成により、光軸方向から見て円形に形成され ている場合よりも、矩形状に形成されている 場合の方が半田ランド部81R、81L、82R、82L等を 配置する面積が広く取れるため、部品配置ス ペースを有効に利用できる。また組み立て完 成後の取り扱いが容易となる。

 次に、上ケース10に対して駆動源を位置 め及び固定するための構造について説明す 。図1、図2に示したように、ステータとして 機能する鉄片50、60L、60Rは、上ケース10に形 された固定ピン15R、15L、係合ピン16R、16Lと 合することにより、位置決め及び固定がな れている。従来は、ステータの外周部と、 板に設けられた位置決めピンとが圧接する とにより、ステータの位置決め及び固定が われていた。しかしながら、このようにス ータの外周部と圧接する位置決めピンを基 等に設けることにより、光軸方向と直交す 平面方向での小型化を維持することができ い。実施例1に係る羽根駆動装置では、固定 ン15R等と嵌合する嵌合孔55R等が、鉄片50、60 Rに形成されているため、ステータの外周部 当接する位置決めピンを廃止しでき、平面 向での上ケース10、下ケース20の小型化を維 することができる。これにより、羽根駆動 置の平面方向での小型化も維持することが きる。

 また、図2に示したように、固定ピン15Rの 先端部は、熱カシメされている。これにより 、鉄片50、60Rを確実に上ケース10に固定する とができる。尚、固定ピン15Rは、鉄片50、60R にそれぞれ形成された嵌合孔55R、65Rと共通に 嵌合するため、本実施例の羽根駆動装置のよ うに、ステータが、複数の鉄片から構成され ている場合であっても、部品点数の増大を抑 制でき、平面方向での小型化が維持すること ができる。

 次に、実施例1に係る羽根駆動装置に関して 、小型化を維持しつつシャッタスピードを向 上させるために講じられた構造等について説 明する。
 前述したように、鉄片50、60L、60Rは、これ が連結して、開口部11、21の周囲をほぼ全周 亘り囲むように配置されている。このよう 配置されているので、ステータとして機能 る、鉄片50、60L、60Rの全長をかせぐことが き、これに巻回されるコイル70L、70Rの巻数 増やすことができる。これにより、ロータ40 の出力が増し、シャッタスピードが向上する 。また、鉄片50、60L、60Rは、開口部11、21の周 囲をほぼ全周に亘り囲むように配置されてい るので、光軸と直交する平面方向での、鉄片 50、60L、60R全体での大きさの小型化を維持す ことができる。

 また、鉄片50、60L、60Rは、全体で矩形状 形成されているので、直線状の部位をでき 限り長くすることができ、これによりコイ 70L、70Rの巻回が容易な直線状の部位にコイ 70L、70Rを多く巻回することができる。また コイル70L、70Rは、鉄片50の対向しあう2辺の れぞれに巻回されているので、コイルの巻 を増大させることができる。また、ロータ40 は、矩形の一辺の中央部に配置されており、 このような位置にロータ40を配置した場合に 、コイル70L、70Rは、それぞれ鉄片50の対向 あう2辺に巻回することが適している。

 また、従来のようにステータを一体に形 し、かつ本実施例に係る羽根駆動装置のよ に開口部11、21の周囲を囲うような複雑な形 状を採用した場合には、ステータへのコイル の巻回作業が困難になる恐れがある。しかし ながら、本実施例に係る羽根駆動装置に採用 されるステータは、前述したように、鉄片50 60L、60Rが連結されて構成されている。従っ 、鉄片50、60L、60Rを連結する前に、鉄片50に コイル70L、70Rを巻回し、その後に連結するこ とにより、コイル70L、70Rの巻回作業性が向上 する。

 次に、実施例2に係る羽根駆動装置について 、図面を参照して説明する。尚、実施例2に る羽根駆動装置については、実施例1に係る 駆動装置と類似の部分には類似の符号を付 ることにより、その部分の説明を省略する
 図8は、実施例2に係る羽根駆動装置の構成 示した正面図であり、図9は、フレキシブル リント基板の図示を省略した状態での実施 2に係る羽根駆動装置の正面図である。図10 、図8でのC-C断面図である。

 図8、図9に示すように、ロータ40aは、光 方向から見て矩形状に形成された上ケース10 a、下ケース20aの隅部に配置されている。ま 、ステータとして機能する、鉄片50La、50Raは 、それぞれL字状に形成されており、かつ同 形状に形成されている。鉄片50La、50Raは、開 口部11a、21aの周囲を囲い且つ上ケース10a、下 ケース20aの内周側面に沿うように矩形状に配 置されている。鉄片50La、50Raのそれぞれの一 部に、ロータ40aと対向する磁極部52La、52Ra 形成されている。また、鉄片50La、50Raは、そ れぞれの他端部で連結されている。鉄片50La 50Raには、上ケース10aに形成された固定ピン1 5La、15Raとそれぞれ係合する嵌合孔55La、55Raが それぞれ形成されている。固定ピン15La、15Ra 、ストッパ部材41aの近傍に設けられている

 鉄片50La、50Raには、コイルボビン90aが組 つけられている。コイルボビン90aは、合成 脂で形成されており、図8、図9に示すように 、それぞれコイル70La、70Raが巻回された2本の 腕部と、一方の腕部の両端部にそれぞれ形成 された鍔部91La、92Laと、他方の腕部の両端部 それぞれ形成された鍔部91Ra、92Raとから構 される。図9に示すように、鍔部91La、91Raに それぞれ、コイル70Laの端部、コイル70Raの端 部を絡ませるための、端子部94La、94Raが形成 れている。ここで、コイル70La、70Raは、一 の素線から構成されている。この素線は、 8に点線で示すように、FPC80aに形成された半 ランド部81a、82aと接続されている。また、 イルボビン90aには、鍔部92Laと鍔部92Raとを 結する薄肉部93aが形成されている。薄肉部93 aは、鍔部92La等の他の部分よりも薄肉に形成 れており、折り曲げ可能に形成されている コイルボビン90aは、図8、図9に示めすよう 、鍔部92Laと鍔部92Raとが直角をなすように、 薄肉部93aで折り曲げられている。

 また、図8に示すように、FPC80aは、開口部 11a、21aを通過する光路を確保するための逃げ 孔86aが形成されており、また、ロータ40aの回 転への干渉を防ぐために逃げ孔84aが形成され 、固定ピン15La、15Raに貫通される貫通孔85La、 85Raが形成されている。図11は、図8におけるD D断面図である。図11に示すように、FPC80aは 上ケース10aに形成された挿入孔18aから上ケ ス10a、下ケース20a内に挿入されており、鉄 50Laの手前で湾曲部88aを介して、下ケース20a の内面に沿うように固定されている。また、 半田ランド部81a、82aは、上ケース10a、下ケー ス20a内であって鉄片50La、50Raによって囲まれ 位置に形成されている。

 また、図11に示すように、固定ピン15Laは 鉄片50Laに形成された嵌合孔55Laと嵌合し、 定ピン15Laの先端部は熱カシメによって上ケ ス10aに固定されている。このような構成に っても、ステータの外周部と当接する位置 めピンを廃止しでき、平面方向での上ケー 10a、下ケース20aの小型化を維持することが きる。これにより、羽根駆動装置の平面方 での小型化も維持することができる。また 嵌合孔55Laは、固定ピン15Laに圧接して取り けてもよい。この場合、鉄片50Laはロータ40a 対して所望の間隔を保ち上ケース10aに確実 固定することができる。

 また、図10に示すように、羽根30aは、ス ッパ部材41aに固定されており、ストッパ部 41aは、ロータ40aと一体に回転する。即ち、 根30aは、ストッパ部材41aを介してロータ40a 取り付けられている。また、図10に示すよう に、鉄片50Laと鉄片50Raとの連結部分には、そ ぞれ薄肉部51La、51Raが形成されている。ま 、上ケース10aにはこの連結部分を支える台 部16aが、下ケース20aには台座部26aがそれぞ 形成されている。台座部16aは、薄肉部51Laの 面と当接し、台座部26aは、薄肉部51Raの下面 と当接する。尚、図10においては、コイルボ ン90aや、コイル70Laについては図示を省略し てある。

 図9に示した羽根30aは、開口部11a、21aから 退位した退避位置に位置づけられた際の状態 を示しているが、羽根30aはこの退避した位置 において、羽根30aの一部と鉄片50Raの一部と 軸方向に重なるように配置される。詳細に 、羽根30aは、光軸方向に鉄片50Raよりも下ケ ス20a側に配置される。このように構成され いるので、平面方向での小型化を維持する とができる。また、図9に示すように、コイ ル70Ra、70Laの双方とも、退避位置に位置づけ れた羽根30aと干渉しない位置に巻回されて る。これにより、平面方向での小型化を維 することができる。

 また、コイルボビン90aは、前述したよう 、薄肉部93aで折り曲げ可能に形成されてい ので、このように、ステータが矩形状に形 された場合であっても、矩形状に形成され ステータの対向しない2辺にコイルを巻回す ることができる。これにより、単一のコイル ボビン90aで、コイルの巻数を増大させること ができる。

 次に、実施例1に係る羽根駆動装置の変形 例について、図12を参照して説明する。図12 、実施例1の変形例に係る羽根駆動装置の正 図であり、図1と対応する図である。図12に すように、FPC80Aには、コイル70L、70Rへの通 を制御する制御IC100が実装されている。制 IC100は、FPC80Aの、下ケース20に対向する面に 装されている。このように、制御IC100につ ても鉄片50、60L、60Rによって包囲される位置 に取り付けられるため、羽根駆動装置のハン ドリング性が向上する。また、制御IC100を上 ース10、下ケース20内に収納することにより 、羽根駆動装置と制御IC100とをユニット化で 、羽根駆動装置の取り扱いが容易となると に、羽根駆動装置が取り付けられる外部機 内のスペースを有効に利用できる。

 次に、実施例2に係る羽根駆動装置の変形 例について、図13を参照して説明する。図13 、実施例2の変形例に係る羽根駆動装置の正 図であり、図8と対応する図である。図13に すように、FPC80Aaには、ロータ40aを駆動する ための制御IC100aが実装されている。制御IC100a についても、FPC80Aaの、下ケース20aに対向す 面に実装されている。このような構成によ ても、羽根駆動装置のハンドリング性等が 上する。また、羽根駆動装置と制御IC100aと ユニット化でき、羽根駆動装置の取り扱い 容易となると共に、羽根駆動装置が取り付 られる外部機器内のスペースを有効に利用 きる。

 以上本発明の好ましい一実施形態につい 詳述したが、本発明は係る特定の実施形態 限定されるものではなく、特許請求の範囲 記載された本発明の要旨の範囲内において 種々の変形・変更が可能である。

 羽根は、全開及び全閉状態を形成するが 開口部の開口量を調整可能な絞り羽根であ てもよい。また、羽根を複数枚設けてもよ 。

本実施例では羽根30を合成樹脂により成形 れた例を示したが、一般的な光反射防止用 ィルムや遮光フィルム、例えばソマブラッ フィルム(ソマール社製)フィルム等を用い もよい。

 また、ロータを複数設けてもよい。例え 、実施例2に示したように、L字上の鉄片2つ 用いる場合には、開口部を中心として対角 状にロータを2つ配置するように構成しても よい。

実施例2において、鉄片50Laと50Raを台座部16a ,26aにより連結部を支える構成について説明 たが、上ケースに設けた固定ピンと、鉄片50 Laと50Raに設けた嵌合孔を嵌合させ固定ピンの 先端を熱カシメによって固定する構成でもよ い。また、嵌合孔を固定ピンに圧接して取り 付けてより確実に上ケースに固定してもよい 。

実施例2において、コイルボビン90aの鍔部91 La、91Raにそれぞれ、コイル70Laの端部、コイ 70Raの端部を絡ませるための、端子部94La、94R aが形成されている例を示したが、端子部94La 94Raがないコイルボビンを用いてもよい。

 また、開口部をNDフィルタのシートで覆っ もよい。