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Title:
BOBBIN THREAD FEEDER OF SEWING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146537
Kind Code:
A1
Abstract:
A bobbin thread feeder of sewing machine of simple structure in which the bobbin thread can be fed surely with appropriate tension. In the rotating hook bobbin case holder (20) of a horizontally rotating shuttle (30) provided in the machine frame, a looper thread bobbin (21) can be contained removably through an opening (17) for containing a looper thread bobbin. A tension plate and a tension spring are fixed while overlapping along the inner circumference of the rotating hook bobbin case holder (20) and function as a tension generating section (22) for imparting a resistance to the bobbin thread being fed out while passing between the tension plate and the tension spring. A throat plate (16) having an opening for putting the looper thread bobbin (21) in and out is provided above the rotating hook bobbin case holder (20). A slit (27) for guiding the bobbin thread is formed in the throat plate (16) substantially linearly in the extending direction of the overlapping portion of the tension plate and the tension spring.

Inventors:
SUZUKI YOSHIKAZU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056486
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
April 01, 2008
Export Citation:
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Assignee:
JAGUAR INT CORP (JP)
SUZUKI YOSHIKAZU (JP)
International Classes:
D05B73/12; D05B57/26
Foreign References:
JP2946684B21999-09-06
JP2815014B21998-10-27
JP2005312733A2005-11-10
JP2001276463A2001-10-09
JP2005205015A2005-08-04
JP2002177683A2002-06-25
US7021226B22006-04-04
Attorney, Agent or Firm:
FUKUNAGA, Masaya (5F Daido-Seimei Esaka No.2 Building,23-5, Esaka-cho 1-chome,Suita-sh, Osaka 63, JP)
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Claims:
 ミシン機枠に設けられた水平釜の内釜内に、下糸ボビン収容口を通して下糸ボビンを着脱可能に収容することができるようにしてあり、
 糸調子板と糸調子ばねとが、前記内釜の内周に沿って重ね合わせた状態で取付けられ、前記糸調子板と前記糸調子ばねとの間を通過して導出される下糸の引出しに抵抗を与える張力発生部を設けたミシンの下糸供給装置において、
 前記内釜の上方に、前記下糸ボビンを出し入れする開口部を有する針板を備え、
 該針板は、下糸を誘導する誘導スリットを有し、
 該誘導スリットは、前記糸調子板と糸調子ばねとの重ね合わせ部分の延長方向に略直線状に形成されていることを特徴とするミシンの下糸供給装置。
 前記針板は、前記下糸ボビンから引き出された下糸の長さが前記誘導スリットの終端までの長さよりも長くなる所定の位置に下糸を切断する糸切り部を備えることを特徴とする請求項1記載のミシンの下糸供給装置。
Description:
ミシンの下糸供給装置

 本発明は、下糸ボビンを着脱可能に収容 る水平釜を備え、縫製時に下糸を容易にセ トすることが可能なミシンの下糸供給装置 関する。

 家庭で使用するミシンでは、垂直釜の代 りに、下糸ボビンをボビンケースに収容し 状態で取り付ける必要が無い水平釜を備え 機種が主流となってきている。水平釜を備 たミシンの場合、下糸ボビンを水平釜上部 口から内釜へ嵌込むだけであることから、 糸を確実に供給することができるよう下糸 給装置が設けられている。

 例えば特許文献1では、針板に設けられた 下糸ボビン収容口の下方に、内釜の円筒容器 状の収容部が位置するよう構成されている。 使用者は、下糸ボビン収容口から直接下糸ボ ビンを内釜に上方から嵌込むようにして収容 させる。したがって、垂直釜を用いる場合の ように下糸ボビンをボビンケースに収納した 状態で釜内にセットする必要がなく、下糸ボ ビンをセットする作業を簡単に行うことがで きる。

 下糸供給装置には、下糸ボビンから導出 れる下糸の引出しに抵抗を与えるために張 発生部が設けられている。張力発生部は、 釜の収容部の内周面の一部に沿って形成さ た凹部に、糸調子板と糸調子ばねとを重ね わせた状態で取付けてある。使用者は、下 ボビンを上述のように嵌込んだ後、下糸ボ ンから引出した下糸を張力発生部に通す作 を行う。下糸が正しく張力発生部を通され いないままでミシンを作動した場合、下糸 張力が弱くなることにより下糸の供給量が 大となり、上糸とのバランスが崩れて縫製 業をうまく行うことができない。

 そこで、特許文献1では、内釜の張力発生 部の上方に、下糸ボビンから引出された下糸 を張力発生部に案内するため、ほぼ水平方向 に配置された板状をなすガイド部材を備えて いる。引出された下糸を張力発生部の上方に 設けられたガイド部材に案内させるように移 動させることで、下糸が、糸調子板と糸調子 ばねとの間に確実に誘導されて張力発生部に 導かれる。したがって、使用者は、下糸ボビ ンから引出した下糸をガイド部材により案内 させるという簡単な作業により下糸をセット することができる。

 また、特許文献2では、針板の前縁部及び側 縁部を、下糸を案内するスリットとして使用 し、針板の前部には、下糸ボビン収容口と針 板の前縁部とを繋ぐ連絡スリットを形成して ある。使用者が、下糸を連絡スリットから針 板の前縁部及び側縁部へと巻き回すことによ り、下糸が、糸調子板と糸調子ばねとの間へ と誘導されて張力発生部に導かれる。したが って、使用者は、下糸ボビンから引出した下 糸を針板の周縁に沿って案内させるという簡 単な作業により下糸をセットすることができ る。

特開平10-146489号公報

特開2005-312733号公報

 しかし、特許文献1では、下糸を案内する ためだけに別途ガイド部材を備える必要があ り、下糸供給装置の構造が複雑になるという 問題点があった。また、特許文献2では、ガ ド部材を別途備える必要はないものの、針 の形状を下糸ボビンの形状及び位置に応じ 適切な形状に加工する必要が生じる。した って、いずれも製造コストの低減が困難で り、価格競争力が強く求められる家庭用ミ ンでは、さらに簡単な構造が求められる。

 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたも であり、下糸を適切な張力にて確実に供給 ることができ、しかも構造が簡単なミシン 下糸供給装置を提供することを目的とする

 上記目的を達成するために第1発明に係る ミシンの下糸供給装置は、ミシン機枠に設け られた水平釜の内釜内に、下糸ボビン収容口 を通して下糸ボビンを着脱可能に収容するこ とができるようにしてあり、糸調子板と糸調 子ばねとが、前記内釜の内周に沿って重ね合 わせた状態で取付けられ、前記糸調子板と前 記糸調子ばねとの間を通過して導出される下 糸の引出しに抵抗を与える張力発生部を設け たミシンの下糸供給装置において、前記内釜 の上方に、前記下糸ボビンを出し入れする開 口部を有する針板を備え、該針板は、下糸を 誘導する誘導スリットを有し、該誘導スリッ トは、前記糸調子板と糸調子ばねとの重ね合 わせ部分の延長方向に略直線状に形成されて いることを特徴とする。

 第1発明では、ミシン機枠に設けられた水 平釜の内釜内に、下糸ボビン収容口を通して 下糸ボビンを着脱可能に収容することができ るようにしてある。内釜には、糸調子板と糸 調子ばねとが、その内周に沿って重ね合わせ た状態で取付けられており、糸調子板と糸調 子ばねとの間を通過して導出される下糸の引 出しに抵抗を与える張力発生部として機能す る。内釜の上方には、下糸ボビンを出し入れ する開口部を有する針板を備えており、該針 板には、下糸を誘導する誘導スリットが形成 されている。該誘導スリットは、糸調子板と 糸調子ばねとの重ね合わせ部分の延長方向に 略直線状に形成されており、使用者が、下糸 ボビンを収容する内釜の上面側にて下糸を誘 導スリットに沿わせて移動させることで、糸 調子板と糸調子ばねとの重ね合わせ部分に下 糸を誘導することができ、下糸に適度な張力 が付与される状態となる。したがって、別途 ガイド部材を備えなくても下糸に適度な張力 を付与して供給するという機能を損ねること がなく、しかも針板には略直線状のスリット を形成するという簡単な製造工程のみで下糸 供給装置を提供することができ、製造コスト の低減を図ることが可能となる。

 また、第2発明に係るミシンの下糸供給装 置は、第1発明において、前記針板は、前記 糸ボビンから引き出された下糸の長さが前 誘導スリットの終端までの長さよりも長く る所定の位置に下糸を切断する糸切り部を えることを特徴とする。

 第2発明では、下糸ボビンから引き出され た下糸の長さが誘導スリットの終端までの長 さよりも長くなるように、針板の所定の位置 に下糸を切断する糸切り部を備える。下糸の 下糸ボビンからの引出し長さが長すぎる場合 には、外釜の剣先にて引き出される下糸と上 糸とが複雑に絡まるおそれが高く、また短す ぎる場合には外釜の剣先が下糸を捕捉し損な うおそれがあることから、下糸を適切な長さ で確実に切断できるようにすることで使用者 が容易に下糸をセットすることができる。

 本発明によれば、使用者が、下糸ボビン 収容する内釜の上面側にて下糸を誘導スリ トに沿わせて移動させることで、糸調子板 糸調子ばねとの重ね合わせ部分に下糸を誘 することができ、下糸に適度な張力が付与 れる状態となる。したがって、別途ガイド 材を備えなくても下糸に適度な張力を付与 て供給するという機能を損ねることがなく しかも針板には略直線状の誘導スリットを 成するという簡単な製造工程のみでミシン 下糸供給装置を提供することができ、部品 数を増やすことなく製造コストの低減を図 ことが可能となる。

本発明の実施の形態に係るミシンの外 を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る針板の平面 である。 本発明の実施の形態に係る下糸供給装 の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る内釜の構成 示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る糸調子板の 面図である。

符号の説明

 11 ミシン機枠
 16 針板
 17 下糸ボビン収容口
 20 内釜
 21 下糸ボビン
 22 張力発生部
 23 糸調子板
 24 糸調子ばね
 27 誘導スリット
 28 糸切り部
 29 外釜
 30 水平釜

 以下に、本発明をその実施の形態を示す 面に基づいて説明する。以下の説明では、 シンを操作する操作者から視た前後左右を 後左右として説明する。図1は、本発明の実 施の形態に係るミシンの外観を示す斜視図で ある。図1に示すように、実施の形態に係る シンは、ミシン機枠11の一部として縫製テー ブル12が構成されており、縫製テーブル12の 方に、ミシン機枠11と一体となったアーム部 13が設けられている。アーム部13の先端下部 は、縫針14を装着した針棒15が設けられ、周 の駆動機構(図示せず)により針棒15が上下動 されて縫製を行う。

 針棒15に対向して縫製作業が行われる部 には、金属製の針板16が設けられている。図 2は、本発明の実施の形態に係る針板16の平面 図である。針板16には、縫針14が貫通する針 16aが形成されており、針孔16aの手前側に、 形状に開口した下糸ボビン収容口17が形成さ れている。通常の使用時には、下糸ボビン収 容口17には透明な蓋18(図1)が被せられている ミシン機枠11内の針板16の下方には、針棒15 上下動に伴って駆動される布送り用の送り 機構(図示せず)が設けられるとともに、本実 施の形態に係る下糸供給装置が設けられてい る。

 図3は、本発明の実施の形態に係る下糸供 給装置の構成を示す平面図である。図3は、 18を取外して下糸ボビン収容口17を開放させ 状態で上方から見た平面図を示している。 実施の形態に係る下糸供給装置は、針板16 下方に水平釜30を配設して構成されている。 水平釜30は、針棒15の上下動に同期して水平 向に回転する外釜29と、外釜29内に収納され 外釜29と同期して回転しないように設けら た内釜20とで構成されている。外釜29は、下 を捕捉する剣先(図示せず)を有しており、 棒15の上下動に応じて上糸を下糸に絡ませて 縫い目を形成する。

 図4は、本発明の実施の形態に係る内釜20 構成を示す斜視図である。図4に示すように 、内釜20は略円筒容器状をなしており、下糸 ビン収容口17の下方にて下糸ボビン21を収容 することが可能な収容部20aを有している。そ して、収容部20aに、下糸ボビン21が下糸ボビ 収容口17を通して着脱可能に嵌込まれる。 た、収容された下糸ボビン21を取出すための 指掛用凹部20cが収容部20aの外周部に設けられ ている。

 内釜20には、張力発生部22が設けられてい る。張力発生部22は、内釜20の収容部20aの内 面の一部に形成された円弧状の凹部20dに、 調子板23と糸調子ばね24とを重ね合わせた状 で、例えば螺子25、26により取付けられてい る。糸調子板23及び糸調子ばね24は、夫々凹 20dに沿った同様の円弧状をなしており、糸 子板23と糸調子ばね24との重ね合わせ部分は 内釜20の収容部20aの内周面の円弧状の凹部20 dに嵌り込んでいる。

 図5は、本発明の実施の形態に係る糸調子 板23の正面図である。図5に示すように糸調子 板23は、左下部に孔23aが形成されていると共 、上縁略中央部から斜め左下方に延びてそ 孔23aに繋がる切込みであるスリット23bが形 されている。また、上縁左方の孔23aの近傍 は、孔23aへ誘導された下糸を、針板16の針 16aから安定して引き出すための溝部23cが設 てある。

 糸調子ばね24には、右端側部分に段部24a 設けられており、糸調子板23と糸調子ばね24 の間は、略中央部分(スリット23bの始端近傍 部分)にて若干の隙間が存在し、左端部分(孔2 3a近傍部分)では略密着するようになっている 。

 斯かる構成とすることにより、下糸ボビ 21から引出された下糸は、スリット23bに沿 て孔23aへ誘導される。したがって、糸調子 23と糸調子ばね24との挟み付け力によって下 に抵抗力が付与され、下糸に適度の張力が 与された状態で供給される。

 本実施の形態では、図2及び図3に示すよ に、針板16に略直線状の誘導スリット27が設 られている。誘導スリット27の傾斜角度は 下糸ボビン21に外接する方向、すなわち下糸 が引き出される方向と略一致している。具体 的には内釜20の内周面に円弧状に設けられて る糸調子板23及び糸調子ばね24を本体側へ延 長した方向に誘導スリット27を設けてある。 のようにすることで、使用者は、下糸を糸 子板23上方の溝部23cへ誘導するよう意識す ことなく、単に誘導スリット27に沿って誘導 するだけで、糸調子板23と糸調子ばね24との を通され、下糸に適度の張力が付与される

 また針板16には、糸切り部28が設けられて いる。糸切り部28は、誘導スリット27の終端 ら針板16の外縁に沿って形成されている有底 溝28aと、下糸の長さが十分に確保できる位置 にてカッタ28bへ下糸を誘導するカッタ切込み 部28cとで構成されている。

 上述した構成の下糸供給装置を備えたミ ンを使用する場合、使用者は、まず縫製テ ブル12の蓋18を取り除き、下糸ボビン21を内 20の収容部20aに嵌挿してセットする。そし 、下糸ボビン21から下糸を引出して、まず糸 調子板23のスリット23bに引っ掛ける。

 次に、下糸をスリット23bに引っ掛けた状 のまま時計回りに回転させて、針板16の誘 スリット27の方向へ下糸を誘導する。下糸を 誘導スリット27の方向に沿って誘導すること より、スリット23bに引っ掛かっている下糸 スリット23bに沿って下降し、孔23aまで誘導 れる。

 下糸が孔23aまで誘導されることにより、 糸は糸調子板23と糸調子ばね24との挟み付け 力によって、適度の張力が付与された状態と なる。使用者は、下糸を張力が付与された状 態で誘導スリット27に沿って引き出す。

 誘導スリット27の終端部では針板16の有底 溝28aへと下糸が誘導されることから、誘導ス リット27の終端部からは、針板16の外縁に沿 て形成されている有底溝28aに沿って下糸を ッタ28bへと誘導する。下糸がカッタ切込み 28cへ入り込んだ時点で、下糸はカッタ28bに り切断される。

 この状態で使用者は、図示していない駆 機構により針棒15を上下動させる。上下動 せることにより、水平釜30の外釜29が水平回 し、上糸が剣先に捕捉されている下糸と絡 で、針板16の針孔16aから上面に引き出され 。この状態で、下糸は、内釜20の糸調子板23 孔23aから溝部23cを経て針孔16aに引き出され ので、使用者が溝部23cへ下糸を誘導するよ 意識する必要が無い。引き出された上糸と 糸とをほぐすことにより、縫製する準備が う。

 本実施の形態では、引き出される下糸の さはほぼ一定の長さを保つことができる。 たがって、下糸の下糸ボビン21からの引出 長さが長すぎる場合のように、外釜29の剣先 にて引き出された下糸が上糸と複雑に絡まる おそれが無い。また、短すぎる場合のように 、外釜29の剣先が下糸を捕捉し損なうおそれ なく、使用者は確実に縫製準備を行うこと できる。

 このように本実施の形態によれば、下糸 ビン21から引出した下糸を内釜20の上面側に てスリット23bに引っ掛けた状態のまま時計回 りに回転させ、針板16の誘導スリット27に沿 せて移動させる作業のみで、下糸は糸調子 23と糸調子ばね24との間に誘導されて張力発 部22を通るようになる。したがって、例え 弓形のガイド部材等を別個に設けることな 、確実に下糸をセットすることができ、誘 スリット27も略直線状であることから加工工 程も最小限で済む。よって、製造コストを低 減させることが可能となる。

 さらに、本実施の形態では、針板16に糸 り部28を設けていることから、下糸の下糸ボ ビン21からの引出し長さを略一定長さとする とができ、引出し長さの長短により生ずる 害を未然に防止することも可能となる。

 その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲 おいて上記実施の形態に種々の変更、例え 張力発生部22の構成の細部変更、糸調子板23 の形状の変更、糸切り部28の取付け位置の変 等を付加した形態で実施することが可能で る。




 
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