平瀬 直也 (〒41 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 Osaka, 5410041, JP)
YAMAKAWA, Tomio (5-33, Kitahama 4-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 41, 5410041, JP)
住友金属工業株式会社 (〒41 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 Osaka, 5410041, JP)
HIRASE, Naoya (5-33, Kitahama 4-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 41, 5410041, JP)
平瀬 直也 (〒41 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 Osaka, 5410041, JP)
| 丸ビレットを穿孔圧延して中空素管にする穿孔機であって、 パスラインの周りに配置される複数の傾斜ロールと、 前記傾斜ロールの前方に配置され、少なくとも丸ビレットが前記傾斜ロールに接触してから所定距離前進するまで、前記丸ビレットを後端から押し進めるプッシャと、 前記傾斜ロールと前記プッシャとの間に配置され、前記パスラインに対して斜めに傾いた第1のロール軸と、前記第1のロール軸方向の断面形状が凹の弓状である第1のロール表面とを含み、無駆動である第1のガイドロールとを備えることを特徴とする穿孔機。 |
| 請求項1に記載の穿孔機であってさらに、 前記第1のガイドロールと前記パスラインを挟んで配置され、前記第1のロール軸と交差する第2のロール軸と、前記第2のロール軸方向の断面形状が凹の弓状である第2のロール表面とを含み、無駆動である第2のガイドロールを備えることを特徴とする穿孔機。 |
| 請求項2に記載の穿孔機であってさらに、 複数の前記第1のガイドロールを備え、 前記複数の第1のガイドロールと前記第2のガイドロールとは、前記パスラインに沿って千鳥配列されていることを特徴とする穿孔機。 |
本発明は、穿孔機に関し、さらに詳しく 、丸ビレットを穿孔圧延して中空素管にす 穿孔機に関する。
穿孔機は、丸ビレットを穿孔圧延して中 素管にする。穿孔機は、パスラインの周り 等間隔に配置される2つ又は3つの傾斜ロー と、傾斜ロールの前方にパスラインに沿っ 配置されるプッシャと、複数の傾斜ロール 間のパスライン上に配置されるプラグとを える。
上述の穿孔機により丸ビレットが穿孔圧延
れるとき、マンネスマン効果により、中空
管の内面に疵が発生するという問題がある
一般的に、式(1)で示されるプラグ先端圧下
が小さい方が、内面疵の発生が抑制される
プラグ先端圧下率(%)=(丸ビレット径-プラグ
端でのロール間隔)/丸ビレット径×100 (1)
しかしながら、プラグ先端圧下率が小さく
れば、丸ビレットが複数の傾斜ロールに噛
込まれにくくなり、いわゆる噛み込み不良
発生しやすい。
そこで、プラグ先端圧下率が小さくても、
み込み不良の発生を抑制するための技術が
開2006-297400号公報に開示されている。
この文献では、傾斜ロールの前方に複数の
キューローラが配置され、かつ、スキュー
ーラと傾斜ロールとの間にピンチローラが
置される。複数のスキューローラはモータ
の駆動源と連結され、駆動源により回転し
丸ビレットを前進させる。さらに、駆動源
連結されたピンチローラが、丸ビレットを
んだ状態で回転し、丸ビレットを周方向に
転させながら前進させる。そのため、プラ
先端圧下率が小さくても、噛み込み不良の
生を防止できるとしている。
しかしながら、ピンチローラでは、傾斜 ールに接触した丸ビレットを軸方向に押し む力が弱い。そのため、プラグ先端圧下率 小さければ、噛み込み不良が発生する可能 が高い。また、ピンチローラは駆動源によ 一定の周速度で回転するが、丸ビレットは 斜ロールに接触してから安定して噛み込ま るまでの間、その進行速度が大きく変化し 、ピンチローラの周速度よりも遅くなる場 がある。このように、丸ビレットの進行速 がピンチローラの周速度と異なる場合、ピ チローラが丸ビレット表面上をスリップす ため、外面疵が発生する。
プラグ先端圧下率が小さくても、噛み込 不良の発生を抑制するための他の技術が、 開2000-246311号公報及び特開2001-162306号公報に 開示されている。これらの文献では、プッシ ャにより丸ビレットを押し進め、丸ビレット を傾斜ロール間に押し込む。この場合、丸ビ レットが複数の傾斜ロールに噛み込まれずス リップしても、プッシャが丸ビレット後端を 押し進めるので、丸ビレットは最終的に傾斜 ロール間に押し込まれる。そのため、噛み込 み不良の発生が防止される。
しかしながら、プラグ先端圧下率を小さ して、プッシャにより丸ビレットを傾斜ロ ル間に押し込みながら穿孔圧延する場合、 斜ロールの磨耗が促進される。なぜなら、 み込み不良の発生をプッシャの押力で抑え ので、プラグ先端圧下率が高い場合と比較 て、傾斜ロールがプッシャから受ける外力 増加するからである。そのため、丸ビレッ の回転方向の摩擦力が大きくなって、傾斜 ール表面のうち、初めに丸ビレットと接触 る部分の磨耗量が特に増加する。傾斜ロー の磨耗は、噛み込み性を低下するだけでな 、外面疵の発生要因ともなる。
本発明の目的は、プッシャで丸ビレット 複数の傾斜ロールの間に押し込みながら穿 圧延しても、傾斜ロールの磨耗量を抑える とができる穿孔機を提供することである。
本発明による穿孔機は、複数の傾斜ロー と、プッシャと、第1のガイドロールとを備 える。複数の傾斜ロールは、パスラインの周 りに配置される。プッシャは、傾斜ロールの 前方(入り側)に配置され、少なくとも丸ビレ トが傾斜ロールに接触してから所定距離前 するまで、丸ビレットを後端から押し進め 。第1のガイドロールは、傾斜ロールとプッ シャとの間に配置される。第1のガイドロー は、パスラインに対して斜めに傾いた第1の ール軸と、第1のロール軸方向の断面形状が 凹の弓状である第1のロール表面とを含む。 た、第1のガイドロールは無駆動である。こ で、パスラインとは、穿孔圧延される丸ビ ットが移動する仮想の軸線である。
プッシャが丸ビレットを押し進めれば、 ビレットは複数の傾斜ロール表面に押さえ けられ、丸ビレットとロール表面との接触 分の摩擦力が増大する。穿孔機は、複数の 斜ロールの回転方向と同じ方向に丸ビレッ を回転することにより穿孔圧延する。上述 た摩擦力が大きければ、複数の傾斜ロール 丸ビレットを周方向に回転させるのに必要 トルクが増大する。このトルクの増大にと ない、傾斜ロールの磨耗量が増大する。
本願発明は、プッシャと複数の傾斜ロール
の間に、その軸芯がパスラインに対して斜
に傾いた第1のガイドロールを配置する。第
1のガイドロールは、プッシャによりパスラ
ンに沿って圧延方向に押し進められた丸ビ
ットを回転する。換言すれば、第1のガイド
ールを通過した丸ビレットは螺旋回転しな
ら前進する。複数の傾斜ロールは、予め回
された丸ビレットと接触するため、丸ビレ
トを周方向に回転させるのに必要なトルク
小さい。その結果、傾斜ロールの磨耗を抑
ることができる。
さらに、第1のガイドロールは無駆動(つま
フリーロール)であるため、第1のガイドロー
ルは丸ビレットの進行に追従して回転する。
そのため、第1のガイドロールは丸ビレット
面をスリップしにくく、丸ビレットの外面
の発生を抑制する。
好ましくは、穿孔機はさらに、第2のガイ ドロールを備える。第2のガイドロールは、 1のガイドロールとパスラインを挟んで配置 れる。第2のガイドロールは、第2のロール と第2のロール表面とを含む。第2のロール軸 は第1のロール軸と交差する。第2のロール表 は、第2のロール軸方向の断面形状が凹の弓 状である。また、第2のガイドロールは無駆 (つまりフリーロール)である。
この場合、丸ビレットは、第1及び第2の イドロールで挟まれ、第1及び第2のガイドロ ールにより回転を与えられる。そのため、丸 ビレットはパスラインからの左右へずれにく く、パスライン上を安定して直進する。また 、丸ビレットは、第1及び第2のガイドロール より抑えられるため、効率的に回転される
好ましくは、穿孔機はさらに、複数の第1 のガイドロールと、第2のガイドロールとを える。第2のガイドロールは、上述の第2のロ ール軸と第2のロール表面とを含み、無駆動( まりフリーロール)である。複数の第1のガ ドロールと、第2のガイドロールとは、パス インに沿って千鳥配列されている。
この場合、丸ビレットは、パスラインに って千鳥配列される3以上のガイドロール( 数の第1のガイドロールと第2のガイドロール )と接触する。そのため、丸ビレットは、パ ラインに対して左右へずれにくいだけでな 、上下にもずれにくくなる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形 を詳しく説明する。図中同一又は相当部分 は同一符号を付してその説明は繰り返さな 。
[第1の実施の形態]
[全体図]
図1及び図2を参照して、穿孔機10は、2つの
ーン型傾斜ロール(以下、単に傾斜ロールと
う)1と、プラグ2と、芯金3と、プッシャ4と
入口トラフ7と、穿孔機10の出側に配設され
HMD(Hot Metal Detector:熱鋼検知器)51とを備える
2つの傾斜ロール1は、パスラインPLを挟ん で互いに対向して配置される。各傾斜ロール 1は、パスラインPLに対して、傾斜角δ及び交 角γを有する。プラグ2は2つの傾斜ロール1 間であって、パスラインPL上に配置される。 芯金3は、穿孔機10の出側のパスラインPLに沿 て配置され、その先端はプラグ2の後端と接 続される。
プッシャ4は、穿孔機10の入側前方に、パ ラインPLに沿って配置される。プッシャ4は シリンダ本体41と、シリンダ軸42と、接続部 材43と、ビレット押し棒44とを備える。ビレ ト押し棒44は、接続部材43により、周方向に 転可能にシリンダ軸42と連結される。接続 材43はたとえば、ビレット押し棒44を周方向 回転可能にするためのベアリングを含む。
シリンダ本体41は、油圧式又は電動式で り、シリンダ軸42を前進及び後退させる。プ ッシャ4は、ビレット押し棒44の先端面を丸ビ レット20の後端面に当接させ、シリンダ本体4 1によりシリンダ軸42及びビレット押し棒44を 進させることで、丸ビレット20を後方から し進める。
プッシャ4は、丸ビレット20をパスライン 沿って押し進め、2つの傾斜ロール1の間に し込む。プッシャ4はさらに、少なくとも丸 レット20が前記傾斜ロールに接触してから 定距離前進するまでの間、丸ビレット20を押 し進める。換言すれば、プッシャ4は、噛み み不良が発生することなく丸ビレット20が安 定して穿孔圧延されるまで、丸ビレット20を し進める。
検知装置であるHMD51は、穿孔機10の出側で あって、傾斜ロール1の後端近傍に配置され 。HMD51は、穿孔圧延された丸ビレット(つま 、中空素管)20の先端が、傾斜ロール1間を通 したか否かを検知する。HMD51が、穿孔圧延 れた丸ビレット20の先端を検知したとき、プ ッシャ4は丸ビレット20を押すのを停止する。 入口トラフ7には、穿孔圧延前の丸ビレット20 が置かれる。なお、図1には図示されていな が、穿孔機1は、プラグ2を挟んで上下に配置 される2つの案内ガイドを備える。案内ガイ は、たとえば、ディスクロールである。
穿孔機10はさらに、ガイドロール6を備え 。ガイドロール6は、プッシャ4と傾斜ロー 1との間に配置される。図3に、穿孔機10の入 から見た場合の穿孔圧延中の傾斜ロール1、 ガイドロール6及び丸ビレット20の模式図を示 す。図3に示すように、ガイドロール6は、プ シャ4に押された丸ビレット20の表面が、ガ ドロールの表面62と接触するように、高さ 調整されて配置される。
再び図1を参照して、ガイドロール6は、 ール軸部61と、ロール表面62とを備える。ロ ル軸部61は、パスラインPLに対して斜めに傾 いている。ロール軸部61がパスラインPLに対 て傾斜しているため、ガイドロール6は、丸 レット20に周方向の回転を与えることがで る。
ロール表面62のロール軸部61方向の断面形 状は、弓状である。そのため、ガイドロール 6上を通過する丸ビレット20は、左右にぶれに くく、パスラインPLからずれにくい。また、 ール表面62が平坦である場合と比較して、 ール表面62と丸ビレット20の表面との接触域( 接触面積)は大きい。そのため、ガイドロー 6が丸ビレット20をグリップする力が大きく り、丸ビレット20が回転しやすくなる。
ガイドロール6はモータ等の駆動源と連結 されない。つまり、ガイドロール6は無駆動 フリーロールである。そのため、ガイドロ ル6は、プッシャ4に押された丸ビレット20が ール表面62と接触したときに、丸ビレット20 から受ける外力によって回転する。このよう に、ガイドロール6は、丸ビレット20からの外 力により回転するため、ガイドロール6の回 速度の丸ビレット20の進行方向成分は、丸ビ レット20の進行速度とほぼ等しい。そのため ガイドロール6が空回りしにくく、丸ビレッ ト20の表面をスリップしにくい。その結果、 リップに起因した丸ビレット20の外面疵の 生を抑制できる。
図1に示すように、傾斜ロール1が穿孔機10 の入り側から見て左回転する場合、ロール軸 部61のうち、右端部61Rが左端部61Lよりもプラ 2に近づくように、ガイドロール6はパスラ ンPLに対して斜めに配置される。これにより 、図3に示すように、ガイドロール6により丸 レット20に与えられる回転方向が、傾斜ロ ル1により丸ビレット20に与えられる回転方 と一致する。そのため、丸ビレット20が傾斜 ロール1に接触したときの回転方向の摩擦力( ルク)を小さく抑えることができる。
なお、傾斜ロール1が穿孔機10の入側から て右回転する場合、ガイドロール6は、左端 部61Lが右端部61Rよりもプラグ2に近づくよう 、配置される。要するに、ガイドロール6に り丸ビレット20に与えられる回転方向が、 斜ロール1により丸ビレット20に与えられる 転方向と一致するように、ガイドロール6は 置される。
[穿孔圧延時の穿孔機の動作]
以下、穿孔圧延時の穿孔機10の動作につい
説明する。
まず、丸ビレット20が入口トラフ7上に配置
れる。続いて、プッシャ4は、ビレット押し
棒44を前進させ、ビレット押し棒44の先端を
ビレット20の後端に接触させる。続いて、プ
ッシャ4は、ビレット押し棒44を前進させて、
丸ビレット20を傾斜ロール1に向かって押し進
める。丸ビレット20はプッシャ4に押されなが
ら入口トラフ7上を前進する。
丸ビレット20の先端がガイドロール6のロ ル表面62と接触したとき、ガイドロール6は 丸ビレット20の移動に追従して、回転を開 する。このとき、ガイドロール6はパスライ PLに対して傾斜しているため、ガイドロー 6は、丸ビレット20に回転を与える。その結 、丸ビレット20は螺旋回転しながら前進する 。
プッシャ4は、丸ビレット20がガイドロー 6により回転を開始した後も、丸ビレット20 押し進める。そのため、丸ビレット20は回 しながら傾斜ロール1の表面と接触する。プ シャ4は、丸ビレット20が傾斜ロール1と接触 した後も、所定距離丸ビレット20を押し進め 。噛み込み不良の発生を抑制するためであ 。
丸ビレット20は、傾斜ロール1により与え れる回転方向と同じ方向に予め回転してい 。そのため、丸ビレット20が回転すること く傾斜ロール1に噛み込まれるときよりも、 斜ロール1が受ける摩擦力は低減される。そ の結果、傾斜ロールの磨耗量は低減する。
傾斜ロール1の後方に配設されたHMD51が、 孔圧延された丸ビレット20の先端を検知し とき、プッシャ4は丸ビレット20を押し進め のを停止する。丸ビレット20の先端が傾斜ロ ールの後端を通過したとき、穿孔圧延は非定 常域から定常域へ移行しているため、プッシ ャ4が丸ビレット20を押さなくても、丸ビレッ ト20は一定の進行速度で安定して穿孔圧延さ るからである。ここで、非定常域とは、丸 レット20の先端が傾斜ロール1と接触してか 、穿孔圧延された丸ビレット20の先端が傾 ロール1の後端を通過(離脱)するまでの期間 いう。また、定常域とは、非定常域以降の 間、つまり、穿孔圧延された丸ビレット20の 先端が傾斜ロール1の後端を通過してから、 ビレット20がほぼ一定の進行速度で穿孔圧延 される期間をいう。
なお、上述の実施の形態では、穿孔圧延 定常域となるまでプッシャ4が丸ビレット20 押し続けるとしたが、プッシャ4は、他のタ イミングで丸ビレット20を押すのを停止して よい。たとえば、プッシャ4は、非定常域で 丸ビレット20を押すのを停止してもよい。少 くとも、丸ビレット20が傾斜ロール1表面に 触してから所定距離前進するまで、プッシ 4が丸ビレット20を押し進める場合、本発明 効果は得られる。
[第2の実施の形態]
上述の実施の形態では、1つのガイドロール
のみを配置したが、2つのガイドロールを配
してもよい。
図4及び図5を参照して、第2の実施の形態 よる穿孔機11は、第1の実施の形態と比較し 、新たに、ガイドロール8を備える。ガイド ロール8は、パスラインPLを挟んでガイドロー ル6と対向して配置される。ガイドロール8は ョック81により支持される。ガイドロール8 、チョック支持板82に接続された昇降装置84 (たとえば、油圧式又は電動式シリンダ)によ 、上下に昇降する。図4に示すように、ガイ ドロール6のロール軸61とガイドロール8のロ ル軸83とは交差する。ロール軸83はさらに、 スラインPLに対して斜めに傾いている。よ 好ましくは、傾斜ロール1が穿孔機11の入り から見て左回転する場合、ロール軸部83のう ち、左端部83Lが右端部83Rよりもプラグ2に近 くように、ガイドロール8はパスラインPLに して斜めに配置される。ガイドロール8のロ ル表面は、ガイドロール6の表面62と同様の 状を有する。具体的には、ガイドロール8の ロール表面のロール軸方向の断面形状は、弓 状である。 なお、図5では、ガイドロール6 び8のロール軸61及び83は、いずれもパスライ ンPLに対して垂直に配置されているが、ガイ ロール6及び8はパスラインPLに対する傾きを 自在に調整できる。そのため、穿孔圧延する ときには、ロール軸61及び83はパスラインPLに 対して斜めに傾き、かつ、ロール軸61及び83 互いに交差するように、ガイドロール6及び8 が配置される。
プッシャ4により押し進められた丸ビレッ ト20がガイドロール6上を通過するとき、昇降 装置84がガイドロール8を下降する。そのため 、丸ビレット20はガイドロール6及び8に挟ま る。つまり、丸ビレット20の表面は、ガイド ロール6及び8のロール表面と接触する。ロー 軸61とロール軸83とは互いに交差するため、 図6に示すように、ガイドロール6及び8は、と もに、丸ビレット20に同じ方向の回転を与え 。
丸ビレット20はガイドロール6及び8に挟ま れながら前進する。そのため、丸ビレット20 パスラインPLから左右にずれにくく、パス インPLに沿って安定して直進する。さらに、 2つのガイドロールが丸ビレット20を挟んで周 方向に回転させるため、回転が安定する。ま た、ガイドロール8はガイドロール6と同じく 駆動源と連結されておらず、無駆動のフリ ロールである。そのため、ガイドロール8は 、丸ビレット20の表面でスリップしにくい。
ガイドロール8の昇降のタイミングは、た とえば、図4中に示したHMD52により決定する。 HMD52は、ガイドロール6及び8の手前に配置さ る。丸ビレット20の先端がHMD52を通過してか 所定時間後に、昇降装置84がガイドロール8 下降する。これにより、2つのガイドロール 6及び8は、丸ビレット20を挟むことができる また、HMD51が穿孔圧延された丸ビレット20の 端を検知したとき、昇降装置84はガイドロ ル8を上昇する。穿孔圧延が定常域に移行す ためである。ただし、定常域に移行した後 あっても、ガイドロール6及び8で丸ビレッ 20を挟んだ状態を維持してもよい。
[第3の実施の形態]
図7を参照して、第3の実施の形態による穿
機12は、第2の実施の形態と比較して、ガイ
ロール6を複数備える。
複数のガイドロール6とガイドロール8と 、パスラインPLに沿って千鳥配列されている 。より具体的には、ガイドロール6とガイド ール8とはパスラインPLを挟んで配置されて る。さらに、ガイドロール6及びガイドロー 8は、パスラインPLに沿って交互に配置され いる。その他の構成は、図4と同様である。 なお、ガイドロール8の昇降のタイミングは 第2の実施の形態と同様である。
この場合、丸ビレット20は、第2の実施の 態と同様に、ガイドロール6及び8に挟まれ がら前進する。そのため、丸ビレット20はパ スラインPLから左右にずれにくい。
また、ガイドロール6及び8は千鳥配列さ ているため、丸ビレット20はさらに、ガイド ロール6及び8により、長手方向を、異なる3点 で支えられながら前進する。これにより、丸 ビレット20の先端及び後端が、パスラインPL ら上下方向にずれにくくなる。そのため、 ビレット20は、パスラインPLに沿って、さら 安定して直進する。
なお、図7では、穿孔機12が、2つのガイド ロール6と1つのガイドロール8とを備えたが、 穿孔機12は、1つのガイドロール6と複数のガ ドロール8とを備えてもよい。また、複数の イドロール6と複数のガイドロール8とを備 てもよい。
上述の実施の形態では、ガイドロール6及 び8のロール表面の断面形状を凹の弓状とし が、凹の弓状とは、たとえば、円弧や楕円 である。また、複数の凹の曲率を有する曲 であってもよいし、直線部分を一部に含ん もよい。ガイドロール6及び8のロール表面は 、丸ビレット20の表面と接触するように、幾 学的に設計された形状とするのが好ましい
また、第2及び第3の実施の形態では、ガ ドロール6及び8をパスラインPLを挟んで上下 配置したが、左右に配置してもよい。
本実施の形態では、傾斜ロールは2つとし たが、傾斜ロールは3以上あってもよい。ま 、傾斜ロール1はコーン型としたが、バレル であってもよい。
無駆動のガイドロールを備えた本発明の 孔機と、図1中の穿孔機から、ガイドロール 6を除いた構成を有する穿孔機(以下、比較穿 機という)とで、複数の丸ビレットをプッシ ャで押し込みながら穿孔圧延し、圧延後の傾 斜ロールの磨耗量を測定した。
[調査方法]
本発明の穿孔機及び比較穿孔機ともに、傾
角δ=10°、交叉角γ=15°、プラグ先端圧下率=4
%、ロールゴージ径=410mm、ロール回転数N=1rps
した。また、いずれの穿孔機も2つの傾斜ロ
ルを備えた。さらに本発明の穿孔機は、第2
の実施の形態に対応した2つのガイドロール
備えた。
JIS規格に準拠したSUS304ステンレス鋼からな
外径70mmの丸ビレットを1200℃に加熱した後
穿孔機により穿孔圧延して外径75mm、肉厚5mm
中空素管とした。本発明穿孔機及び比較穿
機は、それぞれ複数本の丸ビレットを穿孔
延した。具体的には、プッシャの押力は表1
に示す試験条件1~4の値に設定され、それぞれ
の試験条件で50本の丸ビレットが穿孔圧延さ
た。
[調査結果]
各試験条件での傾斜ロールの磨耗量を表1に
示す。表1を参照して、試験条件1~4のいずれ
場合も、本発明穿孔機の方が、比較穿孔機
りもロール磨耗量が少なかった。
図7に示した構成を有する本発明穿孔機と 、上述の比較穿孔機とで、複数の丸ビレット をプッシャで押し込みながら穿孔圧延し、圧 延後の傾斜ロールの磨耗量を測定した。
[調査方法]
本発明の穿孔機及び従来の穿孔機ともに、
斜角δ=10°、交叉角γ=15°、プラグ先端圧下
=3.1%、ロールゴージ径=410mm、ロール回転数N=1
rpsとした。
13質量%のCrを含有する合金鋼(13%Cr鋼)からな
、外径70mmの丸ビレットを準備した。準備さ
れた丸ビレットを1200℃に加熱した後、穿孔
により穿孔圧延して外径75mm、肉厚5mmの中空
管とした。本発明穿孔機及び従来穿孔機は
それぞれ複数本の丸ビレットを穿孔圧延し
。具体的には、プッシャの押力は表2に示す
試験条件5~8の値に設定され、それぞれの試験
条件で60本の丸ビレットが穿孔圧延された。
[調査結果]
各試験条件での傾斜ロールの磨耗量を表2に
示す。表2を参照して、試験条件5~8のいずれ
場合も、本発明穿孔機の方が、比較穿孔機
りもロール磨耗量が少なかった。
以上、本発明の実施の形態を説明したが 上述した実施の形態は本発明を実施するた の例示に過ぎない。よって、本発明は上述 た実施の形態に限定されることなく、その 旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形 を適宜変形して実施することが可能である
本発明による穿孔機は、金属管の穿孔圧 に広く利用可能である。
