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Title:
BRAKE CONTROL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175391
Kind Code:
A1
Abstract:
This brake control device comprises a detection unit that detects: an ON operation for turning ON a power supply of a vehicle and an OFF operation for turning OFF the power supply, such operations being performed via a first operation input unit provided to the vehicle; and an actuation operation for actuating a drive source and a stop operation for stopping the actuation of the drive source, such operations being performed via a second operation input unit provided to the vehicle separately from the first operation input unit. The brake control device also comprises: a control unit that controls a braking force adjustment mechanism to selectively perform anti-lock control for suppressing the locking of a vehicle wheel, and anti-lock reduction control for suppressing the locking of the vehicle wheel but to a lower degree than the degree achieved by the anti-lock control. The control unit switches from the anti-lock reduction control to the anti-lock control when the stop operation has been detected during the anti-lock reduction control, the drive source has stopped, and the vehicle has stopped.

Inventors:
ISHII YUYA (JP)
KANIE TOSHIYUKI (JP)
TAKADA HIDEKI (JP)
SETO HIROAKI (JP)
HIMENO KOJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/007176
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 21, 2020
Export Citation:
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Assignee:
ADVICS CO LTD (JP)
YAMAHA MOTOR CO LTD (JP)
International Classes:
B60T17/18; B60T8/1761; B60T8/96
Foreign References:
JP6375310B22018-08-15
JP2018122623A2018-08-09
JP2018069796A2018-05-10
JP2008213512A2008-09-18
Other References:
See also references of EP 3932759A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI INTERNATIONAL PATENT OFFICE (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175391 21 卩(:170? 2020 /007176

請求の範囲

[請求項 1 ] 車輪と、 当該車輪に制動力を付与するブレーキ機構と、 前記車輪を 駆動する駆動源と、 前記車輪に付与される前記制動力を調整する制動 力調整機構と、 を備えた車両のブレーキ制御装置であって、

前記車両に設けられる第 1操作入力部を介して実行される、 前記車 両の電源をオンにするオン操作および当該電源をオフにするオフ操作 と、 前記第 1操作入力部とは別個に前記車両に設けられる第 2操作入 力部を介して実行される、 前記駆動源を作動する作動操作および前記 駆動源の作動を停止する停止操作と、 を検出する検出部と、

前記制動力調整機構を制御することで、 前記車輪のロックを抑制す るアンチロック制御と、 当該アンチロック制御よりも前記車輪のロッ クの抑制度合を低減するアンチロック低減制御と、 を選択的に実行す る制御部と、

を備え、

前記制御部は、 前記アンチロック低減制御の実行中に前記停止操作 が検出され、 前記駆動源が停止し、 かつ前記車両が停止した場合に、 前記アンチロック低減制御から切り替えて前記アンチロック制御を実 行する、

ブレーキ制御装置。

[請求項 2] 前記制御部は、 前記アンチロック低減制御の実行中に前記停止操作 が検出された場合、 前記駆動源の停止と前記車両の停止とが成立する か否かを判定する判定制御を実行し、 当該判定制御において前記駆動 源の停止と前記車両の停止とが成立すると判定された場合に、 前記ア ンチロック低減制御から切り替えて前記アンチロック制御を実行する 請求項 1 に記載のブレーキ制御装置。

[請求項 3] 前記制御部は、 前記アンチロック低減制御の実行中であって前記駆 動源の作動中に前記停止操作が検出された場合は前記判定制御を実行 \¥0 2020/175391 22 卩(:170? 2020 /007176

し、 前記アンチロック低減制御の実行中であって前記駆動源の停止中 に前記停止操作が検出された場合は前記判定制御の実行を回避する、 請求項 2に記載のブレーキ制御装置。

[請求項 4] 前記制御部は、 前記アンチロック低減制御の実行中に前記停止操作 が検出された後、 前記駆動源が停止する前に前記作動操作が検出され た場合、 前記アンチロック低減制御の実行を継続する、

請求項 1〜 3のうちいずれか 1項に記載のブレーキ制御装置。

[請求項 5] 前記制御部は、 前記アンチロック低減制御の実行中に前記停止操作 が検出されて前記駆動源が停止した後、 前記車両が停止する前に前記 作動操作が検出された場合、 前記アンチロック低減制御の実行を継続 する、

請求項 1〜 4のうちいずれか 1項に記載のブレーキ制御装置。

Description:
\¥0 2020/175391 1 卩(:17 2020 /007176

明 細 書

発明の名称 : ブレーキ制御装置

技術分野

[0001] 本開示は、 ブレーキ制御装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、 ホイールシリンダの圧力の減圧、 保持、 および増圧を適宜切り替え ながら実施することで、 制動時における車輪のロック (車輪速と実際の車速 との乖離、 スリップ) を抑制するアンチロック制御を実行する機能 を備えた ブレーキ制御装置が知られている。 このような構成においては、 たとえば才 フロードの走行時などといった所定の状況で 、 アンチロック制御の効果を制 限し、 車輪を意図的にロックさせることが望まれる 場合がある。 そこで、 ア ンチロック制御から、 当該アンチロック制御よりも車輪のロックの 抑制度合 を低減するアンチロック低減制御への切り替 えを、 たとえばドライ/ の操作 に応じて実現することが検討されている。

先行技術文献

特許文献

[0003] 特許文献 1 :特開 2 0 0 8 _ 2 1 3 5 1 2号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004] 一方、 アンチロック制御は、 法規 (たとえば巳〇巳 [¾ 7 8) の要請によ り、 たとえドライバの操作に応じてアンチロック 低減制御が実行されている 場合であっても、 たとえばドライ/ がエンジンを一旦停止した後に再始動す るという条件が成立した場合には、 アンチロック低減制御からアンチロック 制御への強制的な切り替えを実行する必要が 生じることがある。

[0005] しかしながら、 上記の条件は、 たとえば意図しないエンジンストールやド ライバの操作ミスなどといった不意の事象の 発生によっても成立する。 法規 では、 このような不意の事象の発生時にまでアンチ ロック低減制御からアン \¥0 2020/175391 2 卩(:170? 2020 /007176

チロック制御への強制的な切り替えを実行 することは要請されていないので 、 単純にエンジンの再始動のみを制御の切り替 えの基準として設定すると、 不意の事象の発生時に再びアンチロック低減 制御に戻すための操作の負担な どにより、 利便性が損なわれることがある。

[0006] そこで、 本開示の課題の一つは、 アンチロック低減制御からアンチロック 制御への切り替えを、 ドライバの意図に沿った形で、 利便性を損なうことな く実現することが可能なブレーキ制御装置を 提供することである。

課題を解決するための手段

[0007] 本開示の一例としてのブレーキ制御装置は、 車輪と、 当該車輪に制動力を 付与するブレーキ機構と、 車輪を駆動する駆動源と、 車輪に付与される制動 力を調整する制動力調整機構と、 を備えた車両のブレーキ制御装置であって 、 車両に設けられる第 1操作入力部を介して実行される、 車両の電源をオン にするオン操作および当該電源をオフにする オフ操作と、 第 1操作入力部と は別個に車両に設けられる第 2操作入力部を介して実行される、 駆動源を作 動する作動操作および駆動源の作動を停止す る停止操作と、 を検出する検出 部と、 制動力調整機構を制御することで、 車輪のロックを抑制するアンチロ ック制御と、 当該アンチロック制御よりも車輪のロックの 抑制度合を低減す るアンチロック低減制御と、 を選択的に実行する制御部と、 を備え、 制御部 は、 アンチロック低減制御の実行中に停止操作が 検出され、 駆動源が停止し 、 かつ車両が停止した場合に、 アンチロック低減制御から切り替えてアンチ ロック制御を実行する。

[0008] 上述したブレーキ制御装置によれば、 ドライバが意図的に停止操作を実行 し、 駆動源が停止するとともに車両が停止した場 合にのみ、 アンチロック低 減制御からアンチロック制御への強制的な切 り替えが実行される。 したがっ て、 アンチロック低減制御からアンチロック制御 への切り替えを、 ドライバ の意図に沿った形で、 利便性を損なうことなく実現することができ る。

図面の簡単な説明

[0009] [図 1 ]図 1は、 実施形態にかかる車両のブレーキシステムの 構成を示した例示 的かつ模式的な図である。

[図 2]図 2は、 実施形態にかかるブレーキ E C Uの機能を示した例示的かつ模 式的なブロック図である。

[図 3]図 3は、 実施形態にかかるブレーキ E C Uが実行する制御の状態遷移を 示した例示的かつ模式的なブロック図である 。

[図 4]図 4は、 実施形態にかかるブレーキ E C Uがエンジンスイッチの操作に 応じて A B S禁止制御から A B S許可制御への切り替えを実行する際の一連 の処理を示した例示的かつ模式的なフローチ ヤートである。

[図 5]図 5は、 実施形態にかかるブレーキ E C Uが A B Sスイッチの操作に応 じて A B S許可制御から A B S禁止制御への切り替えを実行する際の一連 処理を示した例示的かつ模式的なフローチヤ ートである。

発明を実施するための形態

[0010] 以下、 本開示の実施形態を図面に基づいて説明する 。 以下に記載する実施 形態の構成、 ならびに当該構成によってもたらされる作用 および結果 (効果 ) は、 あくまで一例であって、 以下の記載内容に限られるものではない。 [0011] 図 1は、 実施形態にかかる車両 1 0の構成を示した例示的なブロック図で ある。 以下では、 実施形態にかかる車両 1 0が二輪車である例について説明 するが、 本開示の技術は、 たとえば四輪自動車などといった二輪車以外 の車 両にも適用可能である。

[0012] 図 1 に示されるように、 車両 1 0は、 フロント側の車輪である前輪 2 Fに 圧力を付与することで制動力を発生させるブ レーキ機構 1 1 0と、 リヤ側の 車輪である後輪 2 Rに圧力を付与することで制動力を発生させ ブレーキ機 構 1 20と、 前輪 2 F側のブレーキ機構 1 1 0を制御するブレーキ ECU ( E l e c t r o n i c Co n t r o l U n i t) 200と、 を備えてい る。

[0013] また、 車両 1 0は、 車輪 (後輪駆動の場合は後輪 2 Rのみ) を駆動する駆 動源としてのエンジン 300と、 当該エンジン 300を制御するエンジン E CU 400と、 を備えている。 ブレーキ ECU 200とエンジン ECU40 0とは、 たとえば CAN (Co n t r o l l e r A r e a N e t wo r k) などといった車載通信ネッ トワークを介して互いに通信可能に接続され ている。

[0014] 後輪 2 R側のブレーキ機構 1 20は、 ブレーキペダル 1 2 1の操作に応じ て加圧するマスタシリンダ 1 22と、 マスタシリンダ 1 22からの圧力 (液 圧) に基づいて摩擦制動部材を加圧することで後 輪 2 Rを制動するホイール シリンダ 1 23と、 を備えている。

[0015] また、 前輪 2 F側のブレーキ機構 1 1 0は、 ブレーキレバー 1 1 1の操作 に応じて加圧するマスタシリンダ 1 1 2と、 マスタシリンダ 1 1 2からの圧 力 (液圧) に基づいて摩擦制動部材を加圧することで前 輪 2 Fを制動するホ イールシリンダ 1 23と、 マスタシリンダ 1 1 2とホイールシリンダ 1 23 との間に設けられる液圧制御回路 1 24と、 を備えている。 液圧制御回路 1 24は、 ホイールシリンダ 1 23に与えられる液圧を調整する液圧調整部 1 25と、 下流側 (ホイールシリンダ 1 23側) のフルードを上流側 (マスタ シリンダ 1 1 2側) へ戻す還流機構 1 26と、 を含んでいる。

[0016] 液圧調整部 1 25は、 開状態と閉状態とを電気的に切り替える電磁 弁 1 2

5 aおよび 1 25匕と、 電磁弁 1 25 aに並列に設けられたチェック弁 1 2 5 cと、 を有している。 また、 還流機構 1 26は、 ブレーキ液 (フルード) を一時的に貯蔵するリザーバ 1 26 aと、 リザーバ 1 26 aからフルードを 汲み上げるポンプ 1 26 bと、 ポンプ 1 26 bを駆動するモータ 1 26 cと 、 を有している。 なお、 電磁弁 1 25 aは、 ホイールシリンダ 1 23とマス タシリンダ 1 1 2との間に設けられており、 電磁弁 1 25匕は、 ホイールシ リンダ 1 23とリザーバ 1 26 aとの間に設けられている。

[0017] ブレーキ ECU 200は、 プロセッサやメモリなどといった通常のコン ビ ユータと同様のハードウェアを備えた制御ユ ニッ トである。 ブレーキ ECU 200は、 車輪 (図 1 に示される例では前輪 2 F) に付与される制動力を調 整する制動力調整機構としての液圧制御回路 1 24を制御する。 また、 ブレ —キ ECU 200は、 前輪 2 Fの回転速度 (回転数) を検出する車輪速セン サ 501の出力値と、 エンジン ECU 400から取得されるエンジン 300 の回転数と、 車両 1 0に設けられる各種の操作入力部 (ABSスイッチ 50 2や電源スイッチ 503、 エンジンスイッチ 504など、 詳細は後述する) を介して入力されるドライバの操作とを、 制御に利用することができる。

[0018] なお、 ブレーキ E C U 200と同様、 エンジン ECU 400も、 プロセッ サやメモリなどといった通常のコンビュータ と同様のハードウエアを備えた 制御ユニッ トである。 エンジン ECU 400は、 アクセルグリップ 1 1 3や 電源スイッチ 503、 エンジンスイッチ 504などを介して入力されるドラ イバの操作に基づいて、 エンジン 300の出力を制御する。

[0019] ここで、 実施形態において、 ブレーキ ECU 200は、 ブレーキ機構 1 1 〇の電磁弁 1 25 aおよび 1 25 bとモータ 1 26 cとを制御することで、 前輪 2 Fのホイールシリンダ 1 23に発生させる圧力 (制動力) を、 昇圧し たり、 維持したり、 減圧したりする。 これにより、 ブレーキ ECU 200は 、 車両 1 0の制動中に前輪 2 Fがロックするのを抑制するアンチロック制 としての ABS (A n t i l o c k B l a k i n g S y s t e m) 制御 を実行することができる。

[0020] なお、 以下では、 A B S制御の対象が前輪 2 Fのみである例について説明 するが、 本開示の技術は、 A BS制御の対象が後輪 2 Rのみである例にも、

A B S制御の対象が前輪 2 Fおよび後輪 2 Rの両方である例にも適用可能で ある。

[0021] ところで、 アンチロック制御としての A BS制御を実行する機能を備えた 上記のような構成においては、 たとえばオフロードの走行時などといった所 定の状況で、 アンチロック制御の効果を制限し、 車輪を意図的にロックさせ ることが望まれる場合がある。 したがって、 アンチロック制御から、 当該ア ンチロック制御よりも車輪のロックの抑制度 合を低減するアンチロック低減 制御への切り替えを、 たとえばドライバの操作に応じて実現するこ とが検討 されている。

[0022] 一方、 アンチロック制御は、 法規 (たとえば ECE R 78) の要請によ \¥0 2020/175391 6 卩(:170? 2020 /007176

り、 たとえドライバの操作に応じてアンチロック 低減制御が実行されている 場合であっても、 たとえばドライバがエンジン 3 0 0を一旦停止した後に再 始動するという条件が成立した場合には、 アンチロック低減制御からアンチ ロック制御への強制的な切り替えを実行する 必要が生じることがある。

[0023] しかしながら、 上記の条件は、 たとえば意図しないエンジンストールやド ライバの操作ミスなどといった不意の事象の 発生によっても成立する。 法規 では、 このような不意の事象の発生時にまでアンチ ロック低減制御からアン チロック制御への強制的な切り替えを実行す ることは要請されていないので 、 単純にエンジン 3 0 0の再始動のみを制御の切り替えの基準とし 設定す ると、 不意の事象の発生時に再びアンチロック低減 制御に戻すための操作の 負担などにより、 利便性が損なわれることがある。 特に、 エンジンスイッチ 5 0 4を持つ車両 1 0では、 電源スイッチ 5 0 3がオンの状態で、 エンジン スイッチ 5 0 4によるエンジン 3 0 0の停止操作がなされた場合に、 ドライ バの意図に沿ってアンチロック低減制御から アンチロック制御への切り替え を行うことが求められる。

[0024] そこで、 実施形態は、 以下に説明するような機能をブレーキ巳〇11 2 0 0 に持たせることで、 アンチロック低減制御からアンチロック制御 への切り替 えを、 ドライバの意図に沿った形で、 利便性を損なうことなく実現すること を可能にする。 なお、 以下では、 アンチロック低減制御として、 八巳 3制御 の効果を完全にカッ トする 巳 3禁止制御が実行される構成が例示されるが 、 本開示の技術において、 アンチロック低減制御は、 たとえば、 後輪 の ロックのみを許容する制御や、 所定の車輪の 巳 3制御を通常の制御に対し てより大きなスリップを許容する制御に変更 するなどといった、 八巳 3制御 の効果の少なくとも一部を低減する制御であ ればよい。 また、 以下では、 八 巳 3禁止制御との対比を明確化するため、 巳 3制御を、 巳 3許可制御と 記載することがある。

[0025] 図 2は、 実施形態にかかるブレーキ巳(3 11 2 0 0の機能を示した例示的か つ模式的なブロック図である。 図 2に示される機能は、 たとえば、 ブレーキ \¥0 2020/175391 7 卩(:170? 2020 /007176

巳〇 IIのプロセッサがメモリに記憶されたプログ ムを読み出して実行した 結果として実現される。 なお、 実施形態では、 図 2に示される機能の一部ま たは全部が、 専用のハードウエア (回路) のみによって実現されてもよい。

[0026] 図 2に示されるように、 ブレーキ巳〇11 2 0 0は、 通信処理部 2 0 1 と、 取得部 2 0 2と、 検出部 2 0 3と、 制御部 2 0 4と、 を有している。

[0027] 通信処理部 2 0 1は、 エンジン巳〇11 4 0 0や、 後述する八巳 3スイッチ

5 0 2が設けられるメータ (不図示) の制御を司るメータ巳〇 II (不図示) などとの間で実行される、 〇八 1\1などを介した通信を制御する。

[0028] 取得部 2 0 2は、 車輪速センサ 5 0 1などといった、 車両 1 0に設けられ る各種のセンサの出力値を取得する。

[0029] 検出部 2 0 3は、 八巳 3スイッチ 5 0 2や電源スイッチ 5 0 3、 エンジン スイッチ 5 0 4などといった、 車両 1 0に設けられる各種の物理的な操作入 力部を介したドライ/ の操作を検出する。 なお、 電源スイッチ 5 0 3は、 「 第 1操作入力部」 の一例であるとともに、 エンジンスイッチ 5 0 4は、 「第 2操作入力部」 の一例である。

[0030] 八巳 3スイッチ 5 0 2は、 八巳 3許可制御と八巳 3禁止制御とを切り替え る操作を受け付ける。 また、 電源スイッチ 5 0 3は、 ブレーキ巳〇11 2 0 0 およびエンジン巳〇 II 4 0 0を含む、 車両 1 0の電子装置 (全体) の電源の オン/オフを切り替える操作を受け付ける。 また、 エンジンスイッチ 5 0 4 は、 電源スイッチ 5 0 3とは別個にエンジン 3 0 0の作動/停止を切り替え る操作を受け付ける。 なお、 エンジンスイッチ 5 0 4は、 たとえば、 エンジ ン 3 0 0を作動する作動スイッチとエンジン 3 0 0を停止させる停止スイッ チとの 2つのスイッチで構成されてもよいし、 1つのスイッチを用いて、 所 定の操作をすることでエンジン 3 0 0を作動し、 別の操作をすることでエン ジン 3 0 0を停止させるような構成であってもよい。 後者のエンジンスイッ チ 5 0 4の例として、 たとえば、 シーソースイッチやトグルスイッチなどと 呼ばれる 1つのスイッチを一方向に動かすことでエン ン 3 0 0を作動し、 当該一方向とは別の方向に操作することでエ ンジン 3 0 0を停止する構成が \¥02020/175391 8 卩(:170? 2020 /007176

考えられる。

[0031] なお、 八巳3スイッチ 502は、 たとえば車両 1 0の速度などを表示する メータ (不図示) の近傍に設けられ、 電源スイッチ 503およびエンジンス イッチ 504は、 たとえばブレーキレバー 1 1 1やアクセルグリップ 1 1 3 を含むハンドルの近傍に設けられる。

[0032] 制御部 204は、 液圧制御回路 1 24を制御することで、 巳 3許可制御 禁止制御とを選択的に実行する。 制御部 204は、 八巳 3スイッチ 502の操作に応じて、 巳 3許可制御から 巳 3禁止制御への切り替え、 または 巳 3禁止制御から 巳 3許可制御への切り替えを実行する。

[0033] なお、 詳細は後述するが、 実施形態において、 八巳3スイッチ 502によ る制御の切り替えは、 八巳 3スイッチ 502の操作が所定時間 1: 1 1未満で かつ所定時間 1: 1 2より長く継続された場合にのみ実行される

[0034] また、 実施形態において、 八巳3スイッチ 502による制御の切り替えは 、 以下の (3 1 ) 〜 (35) の条件の全てを満たす所定の場合にのみ許可 さ れる。

( 3 1 ) 車両 1 0が (完全に) 停止している。

(32) フエールセーフとして八巳 3機能自体が禁止に設定されていない。

(33) 八巳 3スイッチ 502が設けられるメータ (不図示) の制御を司る メータ巳〇11 (不図示) がブレーキ巳〇11200に向けて定期的に送信す 信号が正常に受信されている。

(34) 通信処理部 201 に異常が無い。

(35) 整備や点検などのために通信処理部 201 による通信が禁止に設定 されていない。

(36) ブレーキ巳〇 II 200に対して正常に電源が供給されている。

[0035] ここで、 実施形態において、 制御部 204は、 前述したような法規の要請 を満たすように、 八巳 3スイッチ 502の操作に関わらず、 状況に応じて、 八巳 3禁止制御から 巳 3許可制御への強制的な切り替えを実行する しか しながら、 前述したように、 制御の切り替えの基準の設定如何によっては 、 \¥0 2020/175391 9 卩(:170? 2020 /007176

ドライバの意図に反した形で制御の切り替 えが実行され、 利便性が損なわれ ることがある。

[0036] そこで、 実施形態において、 制御部 2 0 4は、 次の図 3に示されるような 状態遷移図に従い、 巳 3禁止制御の実行時に、 当該 巳 3禁止制御から八 巳 3許可制御への切り替えの条件を 3段階で判定する。

[0037] 図 3は、 実施形態にかかるブレーキ巳(3 II 2 0 0が実行する制御の状態遷 移を示した例示的かつ模式的なブロック図で ある。 図 3に示されるように、 実施形態において、 ブレーキ巳〇11 2 0 0 (の制御部 2 0 4) は、 第 1判定 制御と、 第 2判定制御と、 第 3判定制御と、 の 3つの制御モードの間を遷移 しながら、 八巳 3禁止制御を実行する。

[0038] 八巳 3禁止制御が開始すると、 制御部 2 0 4は、 まず、 第 1判定制御を実 行する。 第 1判定制御は、 エンジンスイッチ 5 0 4を介して実行される、 エ ンジン 3 0 0の作動を停止するための停止操作が検出部 2 0 3により検出さ れたか否かを判定する制御である。

[0039] エンジン 3 0 0の作動中 (たとえばエンジン 3 0 0の回転数が所定値 Xを 超えている場合) の第 1判定制御において停止操作が検出されたと 定され た場合、 操作ミスであるか否かは不明であるものの、 少なくともドライバに よるエンジンスイッチ 5 0 4の操作が実行されたことは分かる。 したがって 、 この場合、 制御部 2 0 4は、 第 1判定制御から、 停止操作に応じてエンジ ン 3 0 0が完全に停止したか否かを判定する第 2判定制御に処理を移行し、 当該第 2判定制御において、 第 1判定制御において検出された停止操作が操 作ミスであるか否かを判定する (矢印八3 0 1参照) 。

[0040] —方、 エンジン 3 0 0の停止中 (たとえばエンジン 3 0 0の回転数が所定 値 X未満の場合) の第 1判定制御において停止操作が検出されたと 定され た場合、 当該停止操作は、 エンジン 3 0 0を作動させるための作動操作のミ スであると推定できる。 したがって、 この場合、 制御部 2 0 4は、 第 2判定 制御に処理を移行することなく、 引き続き第 1判定制御を実行する (矢印八 3 0 2参照) 。 \¥0 2020/175391 10 卩(:170? 2020 /007176

[0041 ] ここで、 第 2判定制御において、 エンジン 3 0 0が完全に停止する (たと えばエンジン 3 0 0の回転数がゼロになる) 前に作動操作が実行され、 かつ 、 当該作動操作が所定時間 1 1以上継続した場合、 第 1判定制御において検 出された停止操作は、 作動操作のミスであると推定できる。 したがって、 こ の場合、 制御部 2 0 4は、 第 2判定制御から第 1判定制御に処理を移行し、 再び停止操作の検出を待つ (矢印 3 0 3参照) 。

[0042] _方、 第 2判定制御において、 停止操作が維持されているか、 または作動 操作が実行されてからの経過時間が所定時間 1 1未満の状態で、 エンジン 3 〇〇が完全に停止した場合、 制御部 2 0 4は、 第 2判定制御から第 3判定制 御に処理移行する (矢印八 3 0 4参照) 。 第 3判定制御は、 エンジン 3 0 0 の完全な停止に応じて車両 1 0が停止したか否か (たとえば車輪速センサ 5 0 1の検出結果に基づく車輪の回転速度が所定 丫以下になったか否か) を 判定する制御である。

[0043] なお、 制御部 2 0 4は、 第 1判定制御への移行条件と第 3判定制御への移 行条件とのいずれか一方が成立するまでは、 第 2判定制御を継続して実行し 、 エンジン 3 0 0の完全な停止を待つ (矢印八 3 0 5参照) 。

[0044] ここで、 第 3判定制御において、 エンジン 3 0 0が完全に停止し、 かつ、 車両 1 0が停止してからの経過時間が所定時間 I 2を超えた場合、 前述した 不意の事象の発生に起因して車両 1 0が停止したのではなく、 ドライバが意 図的に車両 1 0を停止させたものだと推定できる。 したがって、 この場合、 法規の要請に従って次のエンジン 3 0 0の作動時に 巳 3許可制御を実行す べき状況であると推定できるので、 制御部 2 0 4は、 第 3判定制御から八巳 3許可制御に処理を移行する (矢印 3 0 6参照) 。

[0045] 一方、 第 3判定制御において、 エンジン 3 0 0が完全に停止した後、 車両

1 0が停止してからの経過時間が所定時間 I 2を超える前に、 エンジンスイ ツチ 5 0 4の操作や押しがけなどによってエンジン 3 0 0が再始動した (た とえばエンジン 3 0 0の回転数が所定値 Xを超えた) 場合、 ドライバに車両 1 0を停止させる意思は無く、 八巳 3禁止制御のままで走行を継続する意思 \¥0 2020/175391 1 1 卩(:170? 2020 /007176

があると推定できる。 したがって、 この場合、 制御部 2 0 4は、 第 3判定制 御から第 1判定制御に処理を移行し、 再び停止操作の検出を待つ (矢印八 3 0 7参照) 。

[0046] なお、 制御部 2 0 4は、 八巳 3許可制御への移行条件と第 2判定制御への 移行条件とのいずれか一方が成立するまでは 、 第 3判定制御を継続して実行 し、 車両 1 0の停止を待つ (矢印八 3 0 8参照) 。

[0047] なお、 実施形態において、 上述した第 1〜第 3判定制御間における制御の 移行は、 以下の (匕 1) 〜 (匕 7) の条件の全てを満たす所定の場合にのみ 許可される。 以下の (匕 1) 〜 (匕 7) の条件のうち少なくとも 1つが満た されない場合、 制御部 2 0 4は、 第 2判定制御または第 3判定制御の実行中 であったとしても、 第 1判定制御に処理を戻すように設定される。

(13 1) 八巳 3禁止制御が実行されている。

(匕 2) フエールセーフとして八巳 3機能自体が禁止に設定されていない。

(匕 3) 通信処理部 2 0 1 に異常が無い。

(b 4)整備や点検などのために通信処理部 2 0 1 による通信が禁止に設定 されていない。

(匕 5) エンジン巳〇11 4 0 0の通信機能に異常が発生していない。

(匕 6) エンジン巳〇11 4 0 0がブレーキ巳〇11 2 0 0に向けて定期的に送 信する信号が正常に受信されている。

(b 7) ブレーキ巳〇 II 2 0 0に対して正常に電源が供給されている。

[0048] このように、 実施形態において、 制御部 2 0 4は、 八巳 3禁止制御の実行 中のエンジン 3 0 0の再始動に応じて機械的に 巳 3許可制御への切り替え を実行することなく、 八巳 3禁止制御の実行中に停止操作が検出され、 エン ジン 3 0 0が完全に停止し、 かつ車両 1 0が停止した場合に、 八巳 3禁止制 御から切り替えて 巳 3許可制御を実行する。

[0049] より具体的に、 制御部 2 0 4は、 八巳 3禁止制御とともに、 停止操作が検 出されたか否かを判定する第 1判定制御を実行し、 当該第 1判定制御におい て停止操作が検出されたと判定された場合に 、 エンジン 3 0 0が完全に停止 \¥0 2020/175391 12 卩(:170? 2020 /007176

したか否かを判定する第 2判定制御を実行する。 このとき、 制御部 2 0 4は 、 エンジン 3 0 0の作動中の第 1判定制御において停止操作が検出されたと 判定された場合は第 2判定制御を実行し、 エンジン 3 0 0の停止中の第 1判 定制御において停止操作が検出されたと判定 された場合は第 1判定制御の実 行を継続する。 そして、 制御部 2 0 4は、 第 2判定制御においてエンジン 3 0 0が完全に停止したと判定された場合に、 車両 1 0が停止したか否かを判 定する第 3判定制御を実行し、 当該第 3判定制御において車両 1 0が停止し たと判定された場合に、 八巳 3禁止制御から切り替えて八巳 3許可制御を実 行する。

[0050] なお、 制御部 2 0 4は、 八巳 3禁止制御の実行中に停止操作が検出された 後、 エンジン 3 0 0が完全に停止する前に作動操作が検出され 場合、 八巳 3禁止制御の実行を継続する。 また、 制御部 2 0 4は、 八巳 3禁止制御の実 行中に停止操作が検出されてエンジン 3 0 0が完全に停止した後、 車両 1 0 が停止する前に作動操作が検出された場合、 巳 3禁止制御の実行を継続す る。

[0051 ] 次に、 実施形態において実行される処理の流れにつ いて説明する。

[0052] 図 4は、 実施形態にかかるブレーキ巳〇 II 2 0 0がエンジンスイッチ 5 0 4の操作に応じて 巳 3禁止制御から 巳 3許可制御に制御を切り替える際 に実行する一連の処理を示した例示的かつ模 式的なフローチヤートである。 この図 4に示される一連の処理は、 八巳3スイッチ 5 0 2の操作に応じて八 巳 3許可制御から 巳 3禁止制御への切り替え (後述する図 5も参照) が実 行された場合に開始する。 なお、 図 4では、 エンジンスイッチ 5 0 4が、 「 巳◦スイッチ」 として記載されている。

[0053] 図 4に示されるように、 実施形態では、 まず、 ステップ 3 4 0 1 において 、 ブレーキ巳〇11 2 0 0の制御部 2 0 4は、 第 1判定制御を実行し、 次の ( 〇 1) 〜 (〇 3) の条件の全てが成立したか否かを判定する。

(〇 1) エンジンスイッチ 5 0 4を介した停止操作が検出部 2 0 3により検 出された。 \¥0 2020/175391 13 卩(:170? 2020 /007176

(〇 2) 通信処理部 2 0 1 によりエンジン巳〇 II 4 0 0から取得されるエン ジン 3 0 0の回転数が所定値 Xを超えている (エンジン 3 0 0の回転数が所 定値 Xより大きくなっていると読み替えてもよい 。

(〇 3) 上記の (1〇 1) 〜 (匕 7) の条件の全ての成立に応じてエンジンス イッチ 5 0 4による制御の切り替えが許可されている。

[0054] ステップ 3 4 0 1の処理は、 上記の (〇 1) 〜 (〇 3) の全てが成立した と判定されるまで繰り返し実行される。 そして、 ステップ 3 4 0 1 において 、 上記の (〇 1) 〜 (〇 3) の全てが成立したと判定された場合、 ステップ

3 4 0 2に処理が進む。

[0055] そして、 ステップ 3 4 0 2において、 ブレーキ巳〇 II 2 0 0の制御部 2 0 4は、 第 2判定制御を実行し、 次の ( 1) および ( 2) の両方の条件が 成立したか否かを判定する。

(¢1 1) 上記の (1〇 1) 〜 (匕 7) の条件の全ての成立に応じてエンジンス イッチ 5 0 4による制御の切り替えが許可されている。

(¢1 2) エンジンスイッチ 5 0 4を介した停止操作が維持されている、 また は、 エンジンスイッチ 5 0 4を介した作動操作が実行されてからの経過 間 が所定時間 1未満である。

[0056] ステップ 3 4 0 2において、 上記の (¢1 1) および (¢1 2) のうち少なく とも一方の条件が成立しないと判断された場 合、 ステップ 3 4 0 1 に処理が 戻る。 一方、 ステップ 3 4 0 2において、 上記の (¢1 1) および (¢1 2) の 両方の条件が成立したと判断された場合、 ステップ3 4 0 3に処理が進む。

[0057] そして、 ステップ 3 4 0 3において、 ブレーキ巳〇11 2 0 0の制御部 2 0 4は、 エンジン 3 0 0が完全に停止したか否か (たとえばエンジン 3 0 0の 回転数がゼロになったか否か) を判定する。

[0058] ステップ 3 4 0 3において、 エンジン 3 0 0が完全には停止していないと 判定された場合、 ステップ 3 4 0 2に処理が戻る。 一方、 ステップ 3 4 0 3 において、 エンジン 3 0 0が完全に停止したと判定された場合、 ステップ 3

4 0 4に処理が進む。 \¥0 2020/175391 14 卩(:170? 2020 /007176

[0059] そして、 ステップ 3 4 0 4において、 ブレーキ巳〇 II 2 0 0の制御部 2 0 4は、 第 3判定制御を実行し、 上記の (匕 1) 〜 (匕 7) の条件の全ての成 立に応じてエンジンスイッチ 5 0 4による制御の切り替えが許可されている か否かを判定する。

[0060] ステップ 3 4 0 4において、 エンジンスイッチ 5 0 4による制御の切り替 えが許可されていないと判定された場合、 ステップ 3 4 0 1 に処理が戻る。 —方、 ステップ 3 4 0 4において、 エンジンスイッチ 5 0 4による制御の切 り替えが許可されていると判定された場合、 ステップ3 4 0 5に処理が進む

[0061 ] そして、 ステップ 3 4 0 5において、 ブレーキ巳〇 II 2 0 0の制御部 2 0 4は、 次の (6 1) および (6 2) の両方の条件が成立したか否かを判定す る。

(6 1) エンジン 3 0 0が完全に停止している。

(ø 2) 車両 1 0が停止してから (たとえば車輪速センサ 5 0 1の検出結果 に基づく車輪の回転速度が所定値丫以下にな ってから) の経過時間が所定時 間 2を超えている。

[0062] ステップ 3 4 0 5において、 上記の (6 1) および (6 2) のうち少なく とも一方の条件が成立しないと判定された場 合、 ステップ 3 4 0 6に処理が 進む。 そして、 ステップ 3 4 0 6において、 エンジン 3 0 0の回転数が所定 値 Xを超えたか否か (エンジン 3 0 0の回転数が所定値 X以上になったか否 かと読み替えてもよい) を判定する。

[0063] ステップ 3 4 0 6において、 エンジン 3 0 0の回転数が所定値 Xを超えた と判定された場合、 ステップ 3 4 0 1 に処理が戻り、 ブレーキ巳〇11 2 0 0 の制御部 2 0 4は、 第 3判定制御から切り替えて第 1判定制御を実行する。 しかしながら、 ステップ 3 4 0 6において、 エンジン 3 0 0の回転数が所定 値 X未満であると判定された場合、 ステップ 3 4 0 4に処理が戻り、 ブレー キ巳〇11 2 0 0の制御部 2 0 4は、 引き続き第 3判定制御を実行する。

[0064] なお、 ステップ 3 4 0 5において、 上記の (㊀ 〇 および (6 2) の両方 \¥0 2020/175391 15 卩(:17 2020 /007176

の条件が成立したと判定された場合、 ステップ 3 4 0 7に処理が進む。 そし て、 ステップ 3 4 0 7において、 ブレーキ巳0 11 2 0 0の制御部 2 0 4は、 第 3判定制御から 巳 3許可制御に処理を移行する。 そして、 処理が終了す る。

[0065] このようにして、 実施形態にかかるブレーキ巳〇11 2 0 0は、 八巳3禁止 制御の実行中に停止操作が検出され、 エンジン 3 0 0が完全に停止し、 かつ 車両 1 0が停止した場合に、 八巳 3スイッチ 5 0 2の操作に関わらず、 八巳 3禁止制御から切り替えて 巳 3許可制御を実行する。

[0066] —方、 八巳 3許可制御から八巳 3禁止制御への移行の流れは次の図 5に示 されるような形になる。

[0067] 図 5は、 実施形態にかかるブレーキ巳〇 II 2 0 0が八巳 3スイッチ 5 0 2 の操作に応じて 巳 3許可制御から 巳 3禁止制御への切り替えを実行する 際の一連の処理を示した例示的かつ模式的な フローチヤートである。

[0068] 図 5に示されるように、 実施形態では、 まず、 ステップ 3 5 0 1 において 、 ブレーキ巳〇 II 2 0 0の制御部 2 0 4は、 次の 1) および (干 2) の 両方の条件が成立したか否かを判定する。

(干 1) 上記の (3 1) 〜 (3 5) の条件の全ての成立に応じて 巳 3スイ ッチ 5 0 2による制御の切り替えが許可されている。

(干 2) 八巳3スイッチ 5 0 2を介して実行される、 ドライバによる八巳3 禁止制御の実行の要求を示す禁止操作が検出 部 2 0 3により検出されている

[0069] ステップ 3 5 0 1の処理は、 上記の (干 1) および (干 2) の両方の条件 が成立したと判定されるまで繰り返し実行さ れる。 そして、 ステップ 3 5 0 1 において、 上記の (チ 1) および (チ 2) の両方の条件が成立したと判定 された場合、 ステップ 3 5 0 2に処理が進む。

[0070] そして、 ステップ 3 5 0 2において、 ブレーキ巳〇 II 2 0 0の制御部 2 0 4は、 次の (9 1) および ( 9 2) の両方の条件が成立したか否かを判定す る。 \¥0 2020/175391 16 卩(:170? 2020 /007176

(9 1) 上記の (8 1) 〜 (8 5) の条件の全ての成立に応じて 巳 3スイ ッチ 5 0 2による制御の切り替えが許可されている。

(9 2) 禁止操作の継続時間が所定時間 1 1 1未満である。

[0071 ] ステップ 3 5 0 2において、 上記の ( 9 1) および ( 9 2) のうち少なく とも一方が成立しないと判定された場合、 ステップ 3 5 0 1 に処理が戻る。 —方、 ステップ 3 5 0 2において、 上記の (9 1) および (9 2) の両方の 条件が成立したと判定された場合、 ステップ 3 5 0 3に処理が進む。

[0072] そして、 ステップ 3 5 0 3において、 ブレーキ巳〇11 2 0 0の制御部 2 0 4は、 禁止操作の解除が検出部 2 0 3により検出されたか否かを判定する。

[0073] ステップ 3 5 0 3において、 禁止操作の解除が検出されていないと判定さ れた場合、 ステップ 3 5 0 2に処理が戻る。 一方、 ステップ 3 5 0 3におい て、 禁止操作の解除が検出されたと判定された場 合、 ステップ3 5 0 4に処 理が進む。

[0074] そして、 ステップ 3 5 0 4において、 ブレーキ巳〇11 2 0 0の制御部 2 0 4は、 禁止操作が実行されてから解除されるまでの 継続時間が上記の所定時 間 1: 1 1 よりも短い所定時間 1: 1 2を超えているか否かを判定する。

[0075] ステップ3 5 0 4において、 禁止操作の継続時間が所定時間 1: 1 2以下で あると判定された場合、 検出された禁止操作は操作ミスであると推定 するこ とができる。 したがって、 この場合、 ステップ 3 5 0 1 に処理が戻る。

[0076] —方、 ステップ 3 5 0 4において、 禁止操作の継続時間が所定時間 1: 1 2 を超えていると判定された場合、 検出された禁止操作は操作ミスではないと 推定することができる。 したがって、 この場合、 ステップ 3 5 0 2に処理が 進み、 当該ステップ 3 5 0 2において、 ブレーキ巳〇11 2 0 0の制御部 2 0 4は、 巳 3許可制御から 巳 3禁止制御に処理を移行する。 そして、 処理 が終了する。

[0077] このようにして、 実施形態にかかるブレーキ巳〇11 2 0 0は、 八巳3スイ ッチ 5 0 2を介した禁止操作が所定時間 1 1 2より長くかつ所定時間 1 1 1 よりも短い所定の時間継続された場合にのみ 、 巳 3許可制御から切り替え \¥0 2020/175391 17 卩(:170? 2020 /007176

て八巳 3禁止制御を実行する。

[0078] なお、 詳細な説明は省略するが、 実施形態では、 八巳3スイッチ 5 0 2に よる 巳 3禁止制御から 巳 3許可制御への切り替えも、 図 5に示されるフ 口ーチヤートと同様のフローチヤートに従っ て実現されうる。 つまり、 実施 形態にかかるブレーキ巳〇 II 2 0 0は、 図 4に示されるフローチヤートに従 った一連の処理とは別個に、 スイッチ 5 0 2を介した所定の操作が所 定の時間継続された場合に、 巳 3禁止制御から切り替えて 巳 3許可制御 を実行しうる。 なお、 八巳 3スイッチ 5 0 2を介した所定の操作の継続時間 は、 たとえば所定の操作がなされた場合に直ちに 巳 3禁止制御から切り替 えて八巳 3許可制御を実行するような、 十分に小さい値に設定されてもよい

[0079] 以上説明したように、 実施形態にかかるブレーキ巳(3 11 2 0 0は、 検出部

2 0 3と、 制御部 2 0 4と、 を備えている。 検出部 2 0 3は、 車両 1 〇に設 けられる電源スイッチ 5 0 3を介して実行される、 車両 1 0の電源をオンに するオン操作および当該電源をオフにするオ フ操作と電源スイッチ 5 0 3と は別個に車両 1 0に設けられるエンジンスイッチ 5 0 4を介して実行される 、 エンジン 3 0 0を作動する作動操作およびエンジン 3 0 0の作動を停止す る停止操作と、 を検出する。 制御部 2 0 4は、 液圧制御回路 1 2 4を制御す ることで、 車輪のロックを抑制するアンチロック制御と しての八巳3許可制 御と、 当該アンチロック制御よりも車輪のロックの 抑制度合を低減するアン チロック低減制御としての八巳 3禁止制御と、 を選択的に実行する。

[0080] ここで、 実施形態において、 制御部 2 0 4は、 八巳 3禁止制御の実行中に 停止操作が検出され、 エンジン 3 0 0が (完全に) 停止し、 かつ車両 1 0が 停止した場合に、 八巳 3禁止制御から切り替えて八巳 3許可制御を実行する 。 このような構成によれば、 ドライバが意図的に停止操作を実行し、 エンジ ン 3 0 0が停止するとともに車両 1 0が停止した場合にのみ、 八巳 3禁止制 御から 巳 3許可制御への強制的な切り替えが実行され 。 したがって、 八 6 3禁止制御から 巳 3許可制御への切り替えを、 ドライバの意図に沿った \¥0 2020/175391 18 卩(:170? 2020 /007176

形で、 利便性を損なうことなく実現することができ る。

[0081 ] さらに、 実施形態では、 前述したように、 エンジンスイッチ 5 0 4が、 メ —夕 (不図示) に設けられた八巳 3スイッチ 5 0 2に比べてドライバが操作 しやすいハンドル (不図示) に設けられている。 このような構成によれば、 八巳 3禁止制御から 巳 3許可制御への切り替えを簡単に実行するこ がで きる。

[0082] また、 実施形態において、 制御部 2 0 4は、 巳 3禁止制御の実行中に停 止操作が検出された場合、 エンジン 3 0 0の停止と車両 1 0の停止とが成立 するか否かを判定する判定制御を実行し、 当該判定制御においてエンジン 3 0 0の停止と車両 1 0の停止とが成立すると判定された場合に、 八巳 3禁止 制御から切り替えて 巳 3許可制御を実行する。

[0083] より具体的に、 実施形態において、 制御部 2 0 4は、 八巳 3禁止制御とと もに、 停止操作が検出されたか否かを判定する第 1判定制御を実行し、 当該 第 1判定制御において停止操作が検出されたと 定された場合に、 エンジン 3 0 0が停止したか否かを判定する第 2判定制御を実行し、 当該第 2判定制 御においてエンジン 3 0 0が停止したと判定された場合に、 車両 1 0が停止 したか否かを判定する第 3判定制御を実行し、 当該第 3判定制御において車 両 1 0が停止したと判定された場合に、 八巳 3禁止制御から切り替えて八巳 3制御を実行する。 このような構成によれば、 ドライバの意図的な停止操作 に応じてエンジン 3 0 0および車両 1 0が停止した場合にのみ、 八巳 3禁止 制御から 巳 3許可制御への切り替えを実行することがで る。

[0084] また、 実施形態において、 制御部 2 0 4は、 巳 3禁止制御の実行中であ ってエンジン 3 0 0の作動中に停止操作が検出された場合は判 制御を実行 し、 八巳 3禁止制御の実行中であってエンジン 3 0 0の停止中に停止操作が 検出された場合は判定制御の実行を回避する 。

[0085] より具体的に、 実施形態において、 制御部 2 0 4は、 エンジン 3 0 0の作 動中の第 1判定制御において停止操作が検出されたと 定された場合は第 2 判定制御を実行し、 エンジン 3 0 0の停止中の第 1判定制御において停止操 \¥0 2020/175391 19 卩(:170? 2020 /007176

作が検出されたと判定された場合は第 1判定制御の実行を継続する。 このよ うな構成によれば、 ドライバの操作ミスである可能性が高いエン ジン 3 0 0 の停止中の停止操作の検出を条件として、 八巳 3禁止制御から八巳 3許可制 御への切り替えの前段階のステップである判 定制御が実行されるのを回避す ることができる。 より具体的に、 たとえば車両 1 0が停止して制御状態が八 巳 3禁止制御に移行した後、 エンジン 3 0 0の作動操作が行われる際に、 誤 ってエンジン 3 0 0の停止操作が行われた場合に、 ドライバの意図に反して 制御状態が八巳 3許可制御へ移行することを防止することが きる。

[0086] また、 実施形態において、 制御部 2 0 4は、 巳 3禁止制御の実行中に停 止操作が検出された後、 エンジン 3 0 0が停止する前に作動操作が検出され た場合、 巳 3禁止制御の実行を継続する。 このような構成によれば、 不意 の事象の発生に起因する停止操作をキャンセ ルするための操作である可能性 が高いエンジン 3 0 0が停止する前の作動操作の検出を条件とし 、 八巳 3 禁止制御から 巳 3許可制御への切り替えが実行されるのを抑 することが できる。

[0087] また、 実施形態において、 制御部 2 0 4は、 巳 3禁止制御の実行中に停 止操作が検出されてエンジン 3 0 0が停止した後、 車両 1 0が停止する前に 作動操作が検出された場合、 巳 3禁止制御の実行を継続する。 このような 構成によれば、 不意の事象の発生に起因する停止操作および エンジン 3 0 0 の停止をキャンセルするための操作である可 能性が高い車両 1 0が停止する 前の作動操作の検出を条件として、 巳 3禁止制御から 巳 3許可制御への 切り替えが実行されるのを抑制することがで きる。

[0088] 以上、 本開示の実施形態を説明したが、 上述した実施形態はあくまで一例 であって、 発明の範囲を限定することは意図していない 。 上述した新規な実 施形態は、 様々な形態で実施されることが可能であり、 発明の要旨を逸脱し ない範囲で、 種々の省略、 置き換え、 または変更を行うことができる。 また 、 上述した実施形態およびその変形は、 発明の範囲や要旨に含まれるととも に、 請求の範囲に記載された発明とその均等の範 囲に含まれる。 \¥02020/175391 20 卩(:17 2020 /007176

符号の説明

[0089] 2 前輪 (車輪)

後輪 (車輪)

1 0 車両

1 1 0、 1 20 ブレーキ機構

1 24 液圧制御回路 (制動力調整機構)

200 ブレーキ巳〇11 (ブレーキ制御装置)

203 検出部

204 制御部

300 エンジン (駆動源)