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Title:
BRAKE FLUID PRESSURE CONTROL DEVICE AND MOTORCYCLE BRAKING SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2018/096416
Kind Code:
A1
Abstract:
The invention has a purpose of obtaining a brake hydraulic pressure controller (1) having improved vibration resistance and a motorcycle brake system (100) including such a brake hydraulic pressure controller (1). In the brake hydraulic pressure controller (1), an end (7Eb) of a metal piece (7E) is configured by including: a first portion (70) and a second portion (80) that are separated from each other; a first coupling section (91) that couples one end of the first portion (70) and one end of the second portion (70); a second coupling section (93) that couples the other end of the first portion (70) and the other end of the second portion (80); and a penetrating section (90), an outer periphery of which is configured by including the first portion (70), the second portion (80), the first coupling section (91) and the second coupling section (93), tongue pieces (71,81) that are projected to an inner side of the penetrating section (90) are respectively formed in the middle of the first portion (70) and the middle of the second portion (80), a slit-shaped clearance (7Ee), in which a motor terminal (13T) is inserted, is formed between a tip of the tongue piece (71) of the first portion (70) and a tip of the tongue piece (81) of the second portion (80), and middle sections (92,94) of the first coupling section (91) and the second coupling section (93) have folded shapes.

Inventors:
OGAWA TAKASHI (JP)
SAGAYAMA KOSAKU (JP)
Application Number:
PCT/IB2017/056617
Publication Date:
May 31, 2018
Filing Date:
October 25, 2017
Export Citation:
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Assignee:
BOSCH GMBH ROBERT (DE)
International Classes:
H01R12/55; B60T8/36
Domestic Patent References:
WO2012025509A12012-03-01
Foreign References:
US6144127A2000-11-07
EP1983811A22008-10-22
US6786466B12004-09-07
US6132011A2000-10-17
DE102011075225A12012-11-08
DE19735409A11999-03-04
Other References:
None
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Claims:
【書類名】 請求の範囲

【請求項 1 】

1枚の金属板が加工された金属片 (7 E) を介してモータ ( 1 3 ) の薄片状の端子 ( 1 3 T) と回路基板 ( 7 F ) とが接続されるブレーキ液圧制御装置 ( 1 ) であって、 言 U記金属片 ( 7 E) の前記端子 ( 1 3 T) が接続される側の端部 ( 7 E b ) は、 互いに離間する第 1部分 (7 0 ) 及び第 2部分 (8 0 ) と、

刖 i 1部分 (7 0 ) の一端と前記第 2部分 (8 0 ) の一端とを連結する第 1連結部 ( 9 1 ) と

刖 i 部分 (7 0 ) の他端と前記第 2部分 (8 0 ) の他端とを連結する第 2連結部 ( 9 3 ) と

刖 i 1部分 (7 0 ) 、 前記第 2部分 (8 0 ) 、 前記第 1連結部 ( 9 1 ) 、 及び、 前記 第 2連結部 ( 9 3 ) によつて外周が構成される貫通部 ( 9 0 ) と、

で構成され、

刖 i 1部分 (7 0 ) の途中部及び前記第 2部分 (8 0 ) の途中部には、 前記貫通部 ( 9 0 ) の内方に突出する舌片部 (7 1、 8 1 ) が形成されており、

刖 i 1部分 (7 0 ) の前記舌片部 (7 1 ) の先端と前記第 2部分 (8 0 ) の前記舌片 部 ( 8 1 ) の先端との間には、 前記端子 ( 1 3 T) が挿入されるスリ ッ ト状の隙間 ( 7 E e ) が形成されており、

刖 i 1連結部 ( 9 1 ) 及び前記第 2連結部 ( 9 3 ) の途中部 ( 9 2、 9 4 ) は、 折り 曲げられた形状である、

ブレーキ液圧制御装置

【請求項 2】

刖 i 1部分 (7 0 ) の前記舌片部 (7 1 ) の前記先端及び前記第 2部分 (8 0 ) の前 記舌片部 ( 8 1 ) の前記先端は、 前記端子 ( 1 3 T) の挿入方向に曲げられている、 請求項 1に記載のブレ一キ液圧制御装置。

【請求項 3】

刖 ti 1連結部 ( 9 1 ) の前記途中部 ( 9 2 ) 及び前記第 2連結部 ( 9 3 ) の前記途中 部 ( 9 4 ) は、 前記端子 ( 1 3 T) の挿入方向に膨らむ形状である、

請求項 2に記載のブレ一キ液圧制御装置。

【請求項 4】

刖 i 1連結部 ( 9 1 ) の前記途中部 ( 9 2 ) 及び前記第 2連結部 ( 9 3 ) の前記途中 部 ( 9 4 ) は、 前記スリ ッ ト状の隙間 (7 E e ) に沿う方向から視た状態での断面が、 折 り曲 形状である

請求項 2または 3 記載のブレーキ液圧制御装置

【請求項 5】

刖 i 1連結部 ( 9 1 ) の前記途中部 ( 9 2 ) 及び前記第 2連結部 ( 9 3 ) の前記途中 部 ( 9 4 ) の折り曲げが平坦に変形され、 つ、 前記第 1部分 ( 7 0 ) の前記舌片部 ( 7 1 ) の前記先端及び前記第 2部分 (8 0 ) の前記舌片部 (8 1 ) の前記先端の曲げが平坦 に変形された状態において、 該先端同士が接触しない、

請求項 4に記載のブレ一キ液圧制御装置。

【請求項 6】

言 U記金属片 ( 7 E) は 、 前記モータ ( 1 3 ) を収納するケ' ( 1 2 ) に設けられ 前記金属片 (7 E) の前記端部 (7 E b ) と、 前記ケーシング ( 1 2 ) と、 の間には. ク リアランスがある、

請求項 1〜 5のいずれか一項に記載のブレーキ液圧制御装置。

【請求項 7】

請求項 1〜 6のいずれか一項に記載のブレーキ液圧制御装置 ( 1 ) を備えている、 モータサイクル用ブレーキシステム。

Description:
【書類名】 明細書

【発明の名称】 ブレーキ液圧制御装置、 及び、 モータサイクル用ブレーキシステム 【技術分野】

【 0 0 0 1 】

本発明は、 ブレーキ液圧制御装置と、 そのブレーキ液圧制御装置を備えているモー タサ イタル用ブレーキシステムと、 に関する。

【背景技術】

【 0 0 0 2】

従来、 モータサイクル (自動二輪車又は自動三輪車) 等の車両の制動装置は、 車両の搭 乗者がブレーキレバーを操作すると、 ブレーキ液回路内のブレーキ液の圧力が増加 し、 車 輪に制動力を発生させることができる。 また、 制動力を調整するブレーキ液圧制御装置と して、 例えば、 A B S ( A n t i 1 o c k B r a k e S y s t e rn ) ユニッ トを採用 することが知られている。

このブレーキ液圧制御装置は、 ブレーキ液回路内のブレーキ液の圧力を増減 させて、 車 輪に発生する制動力を調整することが可能で ある。

ブレーキ液圧制御装置としては、 ブレーキ液回路内の作動液の圧力を変化させ るポンプ 装置、 作動液の圧力を増減させるための液圧調整弁 、 ポンプ装置や液圧調整弁を制御する 制御装置等をユニッ ト化したものがある (例えば、 特許文献 1を参照) 。

【先行技術文献】

【特許文献】

【 0 0 0 3】

【特許文献 1】 特開 2 0 1 1 — 5 1 3 5 9号公報

【発明の概要】

【発明が解決しよう とする課題】

【 0 0 0 4】

従来のブレーキ液圧制御装置では、 ブレーキ液回路内のブレーキ液の圧力を変化 させる ポンプ装置がモータにより駆動される。 モータは、 回路基板 (電子基板) を備えた制御器 (電子制御ユニッ ト) に接続される。 例えば車両の走行、 モータの駆動等によって振動が 生じると、 モータと回路基板との電気的接続が不安定に なる。

【 0 0 0 5】

本発明は、 上記のような課題を背景としてなされたもの であり、 耐振性が向上したブレ 一キ液圧制御装置、 及び、 そのようなブレーキ液圧制御装置を備えてい るモータサイクル 用ブレーキシステムを得ることを目的とする 。

【課題を解決するための手段】

【 0 0 0 6】

本発明に係るブレーキ液圧制御装置は、 1枚の金属板が加工された金属片を介してモ タの薄片状の端子と回路基板とが接続される ブレーキ液圧制御装置であって、 前記金属片 の前記端子が接続される側の端部が、 互いに離間する第 1部分及び第 2部分と、 前記第 1 部分の一端と前記第 2部分の一端とを連結する第 1連結部と、 前記第 1部分の他端と前記 第 2部分の他端とを連結する第 2連結部と、 前記第 1部分、 前記第 2部分、 前記第 1連結 部、 及び、 前記第 2連結部によって外周が構成される貫通部と で構成され、 前記第 1部 分の途中部及び前記第 2部分の途中部には、 前記貫通部の内方に突出する舌片部が形成さ れており、 前記第 1部分の前記舌片部の先端と前記第 2部分の前記舌片部の先端との間に は、 前記端子が挿入されるスリ ッ ト状の隙間が形成されており、 前記第 1連結部及び前記 第 2連結部の途中部が、 折り曲げられた形状である。

【 0 0 0 7】

本発明に係るモータサイクル用ブレーキシス テムは、 上述のブレーキ液圧制御装置を備 えている。

【発明の効果】

【 0 0 0 8】 本発明に係るブレーキ液圧制御装置によれば 、 モータの薄片状の端子と回路基板とを接 続する rL rL金属片において、 第 1部分の一端と第 2部分の一端とを連結する第 1連結部の途中 部、 及び図図図図、 第 1部分の他端と第 2部分の他端とを連結する第 2連結部の途中部を、 折り曲 げた形状としたので、 モータと回路基板との電気的接続の耐振性が 向上する。

【 0 0 0 9】

本発明に係るモータサイクル用ブレーキシス テムによれば、 上述のブレーキ液圧制御装 置によって、 モータサイクルにおける耐振性に対するシビ アな要求を満たすことが可能で ある。

【図面の簡単な説明】

【 0 0 1 0】

【図 1】 実施の形態に係るモータサイクル用ブレーキ システムが搭載されたモータサ イタルの構成の一例を模式的に示す模式図で ある。

【図 2】 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置を含 むモータサイクル用ブレーキシ ステムの概要構成図である。

実施の形態 I :係るブレ' キ液圧制御装置の斜視図である。

実施の形態 I :係るブレ' キ液圧制御装置を図 3 と異なる角度から見た斜視図 である

実施の形態 I :係るブレ' キ液圧制御装置の分解斜視図である。

実施の形態 I :係るブレ' キ液圧制御装置の金属片を: -取り 付けた状態を斜めから見た斜視図である。

【図 7】 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の金 属片を斜めから見た斜視図であ

【図 8】 図 7の X 1 X 1断面図である

【図 9】 図 7の X 2 X 2断面図である

【図 1 0】 実施の形態 ί 係るブレーキ液圧制御装置の金属片の他端部 を上からから見 た平面図である。

【図 1 1】 実施の形態 ί 係るブレーキ液圧制御装置の金属片の他端部 の完成前の状態 を上から見た平面図である。

【図 1 2】 実施の形態 ί 係るブレーキ液圧制御装置の金属片の他端部 の完成後の状態 を上から見た平面図である。

【発明を実施するための形態】

【 0 0 1 1 】

以下、 図面を適宜参照しながら本発明の実施の形態 について説明する。

【 0 0 1 2】

なお、 以下では、 本発明に係るブレーキ液圧制御装置がモータ サイクルに用いられる場 合を説明するが、 本発明に係るブレーキ液圧制御装置は、 モータサイクル以外の車両 (例 えば、 自動車、 トラック等) に用いられてもよい。 また、 以下では、 本発明に係るブレー キ液圧制御装置が、 前輪液圧回路及び後輪液圧回路を備えている ブレーキシステムに適用 される場合を説明するが、 本発明に係るブレーキ液圧制御装置は、 前輪液圧回路及び後輪 液圧回路の一方のみを備えているブレーキシ ステムに適用されてもよい。

【 0 0 1 3】

また、 以下で説明する構成、 動作などは、 一例であり、 本発明に係るブレーキ液圧制御 装置は、 そのような構成、 動作などである場合に限定されない。 例えば、 本発明に係るブ レーキ液圧制御装置は、 A B Sとしての動作以外を行うものであってもよ ヽ。

【 0 0 1 4】

また、 各図では各構成部材の大きさの関係が実際の ものとは異なる場合がある。 また、 各図において、 同一又は相当関係にある部材又は部分には、 同一の符号を付すか、 又は、 符号を付すことを省略している。 また、 各図において、 詳細部分の図示が適宜簡略化また は省略されている。

【 0 0 1 5】 くモータサイクル 2 0 0の外観構成 >

図 1を用いて、 モータサイクル 2 0 0の構成について説明する。 なお、 以下の説明にお いて、 実施の形態に係るモータサイクル用ブレーキ システムを、 ブレーキシステム 1 0 0 と称するものとする。

図 1は、 実施の形態に係るモータサイクル用ブレーキ システムが搭載されたモータサイ クルの構成の一例を模式的に示す模式図であ る。

【 0 0 1 6】

モータサイクル 2 0 0は、 車輪 W及び車体 Bとブレーキシステム 1 0 0とを合わせたも のである。 車体 Bには、 モータサイクル 2 0 0からブレーキシステム 1 0 0及び車輪 Wを 除いたものが全て含まれる。 なお、 本実施の形態では、 モータサイクル 2 0 0が自動二輪 車であるものとして説明するが、 それに限定されるものではなく 自動三輪車でもよい。

【 0 0 1 7】

くブレーキシステム 1 0 0の全体構成 >

図 2を用いて、 ブレーキシステム 1 0 0の全体構成について説明する。

図 2は、 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置を含 むモータサイクル用ブレーキシス テムの概要構成図である。

【 0 0 1 8】

ブレーキシステム 1 0 0は、 モータサイクル 2 0 0の車輪 Wに発生する制動力を変化さ せるブレーキ液圧制御装置 1を備えている。

また、 ブレーキシステム 1 0 0は、 自動二輪車を運転するユーザー等が操作する ハンド ルレバー 2 4及びフッ トペダル 3 4を備えている。 このハン ドルレバー 2 4を操作すると 前輪 2 0に制動力が発生し、 フッ トペダル 3 4を操作すると後輪 3 0に制動力が発生する

【 0 0 1 9】

ブレーキシステム 1 0 0は、 前輪 2 0における制動力の発生に利用されるブレー 液が 流れる前輪液圧回路 C 1 と、 後輪 3 0における制動力の発生に利用されるブレー 液が流 れる後輪液圧回路 C 2 とを含む。

【 0 0 2 0】

ブレーキシステム 1 0 0は、 前輪 2 0に制動力を発生させる機構等として次の構 を備 えている。 すなわち、 ブレーキシステム 1 0 0は、 前輪 2 0に対応して設けられるフ口ン トブレーキパッ ド 2 1 と、 フロントブレーキパッ ド 2 1を作動させるフロントブレーキピ ス トン (図示省略) が摺動自在に設けられているフロン トホイールシリ ンダ 2 2 と、 フロ ントホイールシリンダ 2 2に接続されたブレーキ液管 2 3 とを備えている。

【 0 0 2 1】

なお、 フロントブレーキパッ ド 2 1は、 前輪 2 0 とともに回転するロータ (図示省略) を挟みこむように設けられている。 そして、 フロントブレーキパッ ド 2 1は、 フロントホ ィールシリンダ 2 2内のフロントブレーキビス トンに押されるとロータに当接して、 摩擦 力が発生し、 ロータとともに回転する前輪 2 0に制動力が発生する。

【 0 0 2 2】

ブレーキシステム 1 0 0は、 ハンドルレバー 2 4に付設される第 1マスターシリンダ 2 5 と、 ブレーキ液を貯留する第 1 リザーバ 2 6 と、 第 1マスターシリンダ 2 5に接続され たブレーキ液管 2 7とを備えている。 なお、 第 1マスターシリンダ 2 5には、 マスターシ リンダピス トン (図示省略) が摺動自在に設けられている。 ハンドルレバー 2 4が操作さ れると、 第 1マスターシリ ンダ 2 5内のマスターシリ ンダピス トンが動く。 マスターシリ ンダビス トンの位置によって、 フロントブレーキビス トンにかかるブレーキ液の圧力が変 わるため、 フロントブレーキパッ ド 2 1がロータを挟み込む力が変わり、 前輪 2 0の制動 力が変わる。

【 0 0 2 3】

ブレーキシステム 1 0 0は、 後輪 3 0に制動力を発生させる機構等として次の構 を備 えている。 すなわち、 ブレーキシステム 1 0 0は、 後輪 3 0に対応して設けられるリアブ レーキパッ ド 3 1 と、 リアブレーキパッ ド 3 1を動かすリアブレーキピス トン (図示省略 ) が摺動自在に設けられている リアホイールシリ ンダ 3 2 と、 リアホイールシリ ンダ 3 2 に接続されたブレーキ液管 3 3とを備えている。

【 0 0 2 4】

なお、 リアブレーキパッ ド 3 1は、 後輪 3 0 とともに回転するロータ (図示省略) を挟 みこむように設けられている。 そして、 リアブレーキパッ ド 3 1は、 リアホイールシリン ダ 3 2内のリアブレーキビス トンに押されるとロータに当接して、 摩擦力が発生し、 ロー タとともに回転する後輪 3 0に制動力が発生する。

【 0 0 2 5】

ブレーキシステム 1 0 0は、 フッ トペダル 3 4に付設される第 2マスターシリンダ 3 5 と、 ブレーキ液を貯留する第 2 リザーバ 3 6 と、 第 2マスターシリンダ 3 5に接続された ブレーキ液管 3 7 とを備えている。 なお、 第 2マスターシリンダ 3 5には、 マスターシリ ンダピス トン (図示省略) が摺動自在に設けられている。 フッ トペダル 3 4が操作される と、 第 2マスターシリ ンダ 3 5内のマスターシリ ンダビス トンが動く。 マスターシリ ンダ ビス トンの位置によって、 リアブレーキビス トンにかかるブレーキ液の圧力が変わるため 、 リアブレーキパッ ド 3 1がロータを挟み込む力が変わり、 後輪 3 0の制動力が変わる。

【 0 0 2 6】

くブレーキ液圧制御装置 1の構成 >

図 2〜 5を用いて、 ブレーキ液圧制御装置 1 の構成について説明する。

図 3は、 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の斜 視図である。

図 4は、 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置を図 3 と異なる角度から見た斜視図で める。

図 5は、 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の分 解斜視図である。

【 0 0 2 7】

ブレーキ液圧制御装置 1は、 作動液が流れる内部流路 4 (図 2参照) が形成された基体 1 0と、 基体 1 0に組み付けられるポンプ装置 2 と、 前輪液圧回路 C 1及び後輪液圧回路 C 2に設けられた開閉自在の液圧調整弁 3と、 液圧調整弁 3を駆動する駆動コイル 1 1 と 、 駆動コイル 1 1を収納するコイルケーシング 1 2と、 ポンプ装置 2の駆動源であるモー タ 1 3 と、 ポンプ装置 2や液圧調整弁 3の動作を制御する制御部を含む制御器 7 と、 制御 器 7の回路基板 7 Fを収納する制御装置ケーシング 1 4等により構成されている。

【 0 0 2 8】

ブレーキ液圧制御装置 1 の外観は、 図 3及び図 4に示されるように、 基体 1 0 と、 コィ ルケ一シング 1 2 と、 制御装置ケーシング 1 4 とを組み合わせた構成となっている。 次に、 図 2〜図 5を参照しながら、 ブレーキ液圧制御装置 1の各部の構成を説明する。

【 0 0 2 9】

(基体 1 0 )

基体 1 0は、 例えばアルミニウム等の金属製であり、 略直方体形状のブロックから形成 されている。 基体 1 0は、 第 1面 1 0 A、 第 2面 1 0 B、 第 3面 1 0 C、 第 4面 1 0 D、 第 5面 1 0 E、 第 6面 1 0 Fを有している。

【 0 0 3 0】

第 1面 1 0 Aは、 図 3及び図 4において紙面上側に位置している面をいう 第 2面 1 0 Bは、 図 4において紙面左側に位置している面をいう 第 3面 1 0 Cは、 図 3において紙 面左側に位置する面をいう。 第 4面 1 0 Dは、 図 3及び図 4において紙面下側に位置して いる面をいう。 第 5面 1 0 Eは、 図 3においてコイルケーシング 1 2が取り付けられてい る面をいう。 第 6面 1 0 Fは、 図 4において紙面右側に位置している面をいう

つまり、 第 1面 1 0 Aと第 4面 1 0 Dとが対向し、 第 2面 1 0 Bと第 3面 1 0 Cとが対 向し、 第 5面 1 0 Eと第 6面 1 0 Fとが対向している。

【 0 0 3 1】

基体 1 0の内部には、 ブレーキ液が流通する内部流路 4が形成されている。

内部流路 4は、 前輪液圧回路 C 1 の一部を構成する第 1内部流路 4 A、 第 2内部流路 4 B及び第 3内部流路 4 Cと、 後輪液圧回路 C 2の一部を構成する第 4内部流路 4 D、 第 5 内部流路 4 E及び第 6内部流路 4 Fとを含んで構成されている。

【 0 0 3 2】

また、 基体 1 0の第 1面 1 0 Aには、 各種ポート Pが開口している。 各種ポート Pは、 ハンドルレバー 2 4等の駆動機構に対応する第 1ポート P 1 と、 フッ トペダル 3 4等の駆 動機構に対応する第 2ポート P 2 と、 フロントブレーキパッ ド 2 1等の駆動機構に対応す る第 3ポート P 3 と、 リアブレーキパッ ド 3 1等の駆動機構に対応する第 4ポート P 4 と により構成されている。 第 1ポート P 1には、 ブレーキ液管 2 7が接続される。 第 2ポー ト P 2には、 ブレーキ液管 3 7が接続される。 第 3ポート P 3には、 ブレーキ液管 2 3が 接続される。 第 4ポート P 4には、 ブレーキ液管 3 3が接続される。

【 0 0 3 3】

内部流路 4のうち第 1内部流路 4 Aは、 ポンプ装置 2のブレーキ液の流出側と、 液圧調 整弁 3の一つである第 1增圧弁 3 Aと、 第 1ポート P 1 とに接続されている。 また、 第 1 内部流路 4 Aには、 内部流路 4を流れるブレーキ液の流量を規制する第 1フローリス トリ クタ 5 Aが設けられている。

内部流路 4のうち第 2内部流路 4 Bは、 第 1增圧弁 3 Aと、 液圧調整弁 3の一つである 第 1減圧弁 3 Bと、 第 3ポート P 3 とに接続されている。

内部流路 4のうち第 3内部流路 4 Cは、 ポンプ装置 2のブレーキ液の流入側と、 第 1減 圧弁 3 Bとに接続されている。 また、 第 3内部流路 4 Cには、 内部流路 4内のブレーキ液 を貯留するアキュムレータ 6が設けられている。

【 0 0 3 4】

内部流路 4のうち第 4内部流路 4 Dは、 ポンプ装置 2のブレーキ液の流出側と、 液圧調 整弁 3の一つである第 2增圧弁 3 Cと、 第 2ポート P 2 とに接続されている。 また、 第 4 内部流路 4 Dには、 内部流路 4を流れるブレーキ液の流量を規制する第 2フローリス トリ クタ 5 Bが設けられている。

内部流路 4のうち第 5内部流路 4 Eは、 第 2增圧弁 3 Cと、 液圧調整弁 3の一つである 第 2減圧弁 3 Dと、 第 4ポート P 4 とに接続されている。

内部流路 4のうち第 6内部流路 4 Fは、 ポンプ装置 2のブレーキ液の流入側と、 第 2減 圧弁 3 Dとに接続されている。 また、 第 6内部流路 4 Fには、 内部流路 4内のブレーキ液 を貯留するアキュムレータ 6が設けられている。

【 0 0 3 5】

(ポンプ装置 2 )

ポンプ装置 2は、 たとえば D Cモータ等のモータ 1 3によって駆動力が与えられる 2つ のポンプエレメント 2 Eを含む。 一方のポンプエレメン ト 2 Eは、 前輪液圧回路 C 1 内の ブレーキ液の搬送に用いられ、 第 3内部流路 4 C内のブレーキ液を第 1内部流路 4 A側に 搬送する。 他方のポンプエレメン ト 2 Eは、 後輪液圧回路 C 2内のブレーキ液の搬送に用 いられ、 第 6内部流路 4 F内のブレーキ液を第 4内部流路 4 D側に搬送する。 ポンプエレ メント 2 Eは、 モータ 1 3によって駆動される偏心機構 1 7の偏心面の回転運動によって 、 往復動する。 ポンプエレメン ト 2 Eは、 基体 1 0に形成されたポンプ用開孔 2 H内に収 納される。

【 0 0 3 6】

(モータ 1 3 )

モータ 1 3は、 筐体、 固定子、 回転子等を含む電動部 1 3 Aを含む。 モータ 1 3は、 基 体 1 0に対するコイルケーシング 1 2側に設けられている。 電動部 1 3 Aの動作は、 制御 器 7によって制御される。 電動部 1 3 Aのコイルケーシング 1 2側の端部には 2つの薄片 状のモータ端子 1 3 Tが立設されている。 モータ端子 1 3 Tのうち 1つはプラス端子 1 3 T 1であり、 モータ端子 1 3 Tのうちもう 1つはマイナス端子 1 3 T 2である。

【 0 0 3 7】

(偏心機構 1 7 )

偏心機構 1 7は、 モータ 1 3から伝達された回転力によってポンプ装置 2を駆動する。 つまり、 偏心機構 1 7は、 モータ 1 3の電動部 1 3 Aから伝達される回転力をポンプ装置 2に伝達する。

【 0 0 3 8】

(減速機構 6 0 )

減速機構 6 0は、 モータ 1 3と偏心機構 1 7 との間に設けられ、 モータ 1 3の電動部 1 3 Aで発生した回転を減速して、 つまり、 トルクを増幅して偏心機構 1 7に伝達する。 減 速機構 6 0は、 モータ 1 3の回転軸に取り付けられ、 基体 1 0に形成されているモータ用 開口 1 3 Hに、 モータ 1 3の一部とともに収納される。

【 0 0 3 9】

(液圧調整弁 3及び駆動コイル 1 1 )

液圧調整弁 3は、 基体 1 0の内部流路 4を開閉するために設けられた弁である。 液圧調 整弁 3の動作は、 制御器 7によって制御される。 液圧調整弁 3は、 第 1增圧弁 3 A、 第 1 減圧弁 3 B、 第 2增圧弁 3 C及び第 2減圧弁 3 Dを含む。 液圧調整弁 3は、 たとえば、 駆 動コイル 1 1を有する電磁弁で構成することができ、 制御器 7によって通電が制御されて 開閉状態が切り替えられる。

【 0 0 4 0】

駆動コイル 1 1は、 円筒形状のコイルハウジング 1 5の内部に卷線を収納している。 コ ィルハウジング 1 5を貫通する円柱開口部 1 5 A内には、 液圧調整弁 3の一端側が収納さ れる。 液圧調整弁 3の他端側は、 基体 1 0の第 5面 1 0 Eに形成された調整弁用開孔 3 H 内に格納される。 この状態で、 駆動コイル 1 1 の通電をオン一オフすると、 液圧調整弁 3 の基体 1 0内に収納された可動子が移動して、 可動子に連動する弁体が閉位置と開位置と の間で移動する。

【 0 0 4 1】

コィルハウジング 1 5の一端部は、 基体 1 0の第5面 1 0 £に固定される。 コィルハゥ ジング 1 5の一端部と対向する他端部 1 5 Cには、 一対の端子台 1 6が立設されている。 端子台 1 6の先端にはコイル端子 1 6 Aが設けられており、 コイル端子 1 6 Aを介して駆 動コイル 1 1に動力が供給される。

【 0 0 4 2】

(アキュムレータ 6 )

アキュムレータ 6は、 基体 1 0に形成されたアキュムレータ用開孔 (図示省略) 内に配 置されている。

【 0 0 4 3】

(制御器 7 )

制御器 7は、 検出機構からの信号を受ける入力部や演算を 行うプロセッサ部、 プロダラ ムを記憶する記憶部等が設けられている回路 基板 7 Fを含む。 回路基板 7 Fには、 駆動コ ィル 1 1 のコイル端子 1 6 A及びモータ 1 3のモータ端子 1 3 Tが接続される。 つまり、 回路基板 7 Fには、 モータ端子 1 3 Tと接続される金属片 7 Eの一端部 7 E aが挿通する 複数の開孔部 7 Dが形成されている。 なお、 金属片 7 Eについては後段で説明する。 また 、 回路基板 7 Fには、 コイル端子 1 6 A及びピン 1 3 Xが挿通する複数の開孔部 (図示省 略) が形成されている。

【 0 0 4 4】

なお、 制御器 7は、 回路基板 7 Fに検出信号を出力する各種検出機構を含む 検出機構 としては、 例えば、 路面の勾配値を取得するのに用いられる加速 度センサ、 前輪 2 0の車 輪速を算出するのに用いられる前輪速度セン サ、 後輪 3 0の車輪速を算出するのに用いら れる後輪速度センサ等がある。

【 0 0 4 5】

回路基板 7 Fは、 金属片 7 Eの一端部 7 E aが、 開孔部 7 Dに挿通された状態において 、 コイルケーシング 1 2の第 1面部 5 0と平行な状態となる。 この状態で回路基板 7 Fは 制御装置ケーシング 1 4に収容される。 つまり、 制御器 7の回路基板 7 Fは、 金属片 7 E の一端部 7 E aを、 開孔部 7 Dに挿通することによって位置決めされて、 第 1面部 5 0 と 平行に取り付けられる。

【 0 0 4 6】

(コィ /レケ一シング 1 2 )

コイルケーシング 1 2は、 枠部 1 2 Aと、 枠部 1 2 Aの側方に形成され、 制御器 7に接 続されるコネクタ 7 Aを収納する収納部 1 2 Bとにより構成されている。

【 0 0 4 7】

枠部 1 2 Aには、 コイル用孔 5 3 とモータ用孔 5 6が形成されている。 コイル用孔 5 3 に駆動コイル 1 1が収納されると、 コイル端子 1 6 Aが、 コイルケーシング 1 2 の第 1面 部 5 0からに突出することとなり、 回路基板 7 Fが接続可能となる。 モータ用孔 5 6 にモ ータ 1 3が収納されると、 モータ端子 1 3 Tが、 モータ用孔 5 6 の底部 5 6 Aに形成され ている端子用開口 5 6 Bを貫通して、 コイルケーシング 1 2 の第 1面部 5 0から突出する こととなり、 一端部 7 E aが回路基板 7 Fに接続される金属片 7 Eの他端部に接続可能と なる。

【 0 0 4 8】

枠部 1 2 Aには、 ビス 1 8を挿入するビス用固定孔 1 8 Aが形成されている。 ビス 1 8 が、 基体 1 0に形成されているビス用開孔 1 8 Hに結合されて、 コイルケーシング 1 2が 基体 1 0 の第 5面 1 0 Eに保持される。

【 0 0 4 9】

第 1面部 5 0は、 制御装置ケーシング 1 4がコイルケーシング 1 2に取り付けられる際 に制御装置ケーシング 1 4 の開口縁部 1 4 Aと当接する縁部 5 0 Aを含んでいる。

【 0 0 5 0】

なお、 ここでは、 本発明の 「ケーシング」 の一例として、 駆動コイル 1 1 とモータ 1 3 の一部が収納されるコイルケーシング 1 2を例に示しているが、 本発明の 「ケーシング」 は、 こ こに示す形態に限定されるものではない。 本発明の 「ケーシング」 に、 少なく とも モータ 1 3の一部が収納されればよく、 駆動コイル 1 1が収納されていなくても、 また、 駆動コイル 1 1以外の部材が収納されていてもよい。

【 0 0 5 1】

(制御装置ケーシング 1 4 )

制御装置ケーシング 1 4は、 コイルケーシング 1 2 の第 1面部 5 0に取り付けられ、 内 部に制御器 7 の回路基板 7 Fを収納する蓋部材として機能する。

【 0 0 5 2】

くモータ端子 1 3 Tと回路基板 7 Fの接続構造 >

図 6〜図 1 0を用いて、 モータ端子 1 3 Tと回路基板 7 Fの接続構造について説明する 図 6は、 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の金 属片をコイルケーシングに取り付 けた状態を斜めから見た斜視図である。

図 7は、 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の金 属片を斜めから見た斜視図である 図 8は、 図 7 の X 1 — X 1断面図である。

図 9は、 図 7 の X 2— X 2断面図である。

図 1 0は、 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の金 属片の他端部を上からから見た 平面図である。

【 0 0 5 3】

コイルケーシング 1 2 の第 1面部 5 0には、 図 6に示すように、 金属片 7 Eが取り付け られている。 金属片 7 Eは、 図 7に示すように、 一端部 7 E a と、 コイルケーシング 1 2 に形成されている端子用開口 5 6 Bと連通するスリ ッ ト状の隙間 7 E eが形成されている 他端部 7 E b と、 一端部 7 E a と他端部 7 E b とを接続する中間延設部 7 E c と、 で構成 されている。 一端部 7 E aは、 回路基板 7 Fの開孔部 7 Dに挿入されて、 回路基板 7 Fに 接続される。 他端部 7 E bのス リ ッ ト状の隙間 7 E eに、 コイルケーシング 1 2に形成さ れている端子用開口 5 6 Bを貫通するモータ端子 1 3 Tが挟持されることで、 他端部 7 E 一 b とモータ端子 1 3 Tが電気的に接続される。 金属片 7 Εは、 1枚の金属板を加工して製 造される。

【 0 0 5 4】

一端部 7 E aは、 先端部 7 E a 1 と、 基部 7 E a 3 と、 先端部 7 E a 1 と基部 7 E a 3 とを接続している中間部 7 E a 2と、 で構成されている。 先端部 7 E a 1は、 金属片 7 E がコイルケーシング 1 2に取り付けられた状態において、 コイルケーシング 1 2の外面 ( 取付面) と垂直となる。 中間部 7 E a 2は、 金属片 7 Eがコイルケーシング 1 2に取り付 けられた状態において、 コイルケーシング 1 2の外面 (取付面) と平行に延設されている 。 基部 7 E a 3は、 コイルケーシング 1 2に形成されている突起 5 6 Dに形成されている 穴 (凹部) に挿入されるようになっている。 つまり、 基部 7 E a 3が、 コイルケーシング 1 2に形成されている突起 5 6 Dの凹部に挿入されて、 この凹部の底面が基部 7 E a 3の 下面を受けている。

【 0 0 5 5】

他端部 7 E bは、 互いに離間する第 1部分 7 0及び第 2部分 8 0 と、 第 1部分 7 0の一 端と第 2部分 8 0の一端とを連結する第 1連結部 9 1 と、 第 1部分 7 0の他端と第 2部分 8 0の他端とを連結する第 2連結部 9 3 と、 第 1部分 7 0、 第 2部分 8 0、 第 1連結部 9 1、 及び、 第 2連結部 9 3によって外周が構成される貫通部 9 0と、 で構成されている。 第 1部分 7 0 と第 2部分 8 0は、 貫通部 9 0を境として対称形状となっており、 また、 第 1連結部 9 1 と第 2連結部 9 3は、 貫通部 9 0を境として対称形状となっている。

【 0 0 5 6】

第 1部分 7 0は、 図 7及び図 1 0に示すように、 他端部 7 E bの中間延設部 7 E c側に 位置する部分であり、 第 1連結部 9 1 と第 2連結部 9 3 とに挟まれて他端部 7 E bの一側 部となる部分である。 また、 第 1部分 7 0の途中部には、 貫通部 9 0の内方に突出する舌 片部 7 1が形成されている。

【 0 0 5 7】

第 2部分 8 0は、 図 7及び図 1 0に示すように、 他端部 7 E bの第 1部分 7 0 とは反対 側に位置する部分であり、 第 1連結部 9 1 と第 2連結部 9 3 とに挟まれて他端部 7 E bの 一側部となる部分である。 また、 第 2部分 8 0の途中部には、 貫通部 9 0の内方に突出す る舌片部 8 1が形成されている。

【 0 0 5 8】

第 1部分 7 0の舌片部 7 1の先端と第 2部分 8 0の舌片部 8 1の先端によって、 モータ 端子 1 3 Tが挿入されるスリ ッ ト状の隙間 7 E eが形成される。 舌片部 7 1 と舌片部 8 1 とは、 スリ ッ ト状の隙間 7 E eを境として対称形状となっている。 また、 図 7及び図 9に 示すように、 舌片部 7 1の先端、 及び、 舌片部 8 1 の先端は、 モータ端子 1 3 Tの挿入方 向に曲げられている。

【 0 0 5 9】

また、 第 1連結部 9 1 の途中部 9 2及び第 2連結部 9 3の途中部 9 4は、 図 8に示すよ うに、 スリ ッ ト状の隙間 7 E eに沿う方向から視た状態での断面形状が、 折り曲げられた 形状となっている。 途中部 9 2及び途中部 9 4は、 モータ端子 1 3 Tの挿入方向に膨らむ 形状に曲げられて形成される。

【 0 0 6 0】

中間延設部 7 E cは、 一端部 7 E a と他端部 7 E b とを接続するものであり、 たとえば 図 6に示すように蛇行してコイルケーシング 1 2の第 1面部 5 0に這わされている。

【 0 0 6 1】

突起 5 6 Dは、 コイルケーシング 1 2の第 1面部 5 0の一部を外側に突出させて形成さ れるとよレ、。 ただし、 コイルケーシング 1 2と別の部材によって突起 5 6 Dが形成されて もよい。

【 0 0 6 2】

一端部 7 E aの下側が、 突起 5 6 Dの穴の底部によって支持された状態で、 一端部 7 E a力 回路基板 7 Fの開孔部 7 Dに挿入される。 このよ うな構成により、 回路基板 7 Fの 取り付け時に、 金属片 7 Eに大きな変形が生じることを抑制でき、 接続不良が低減される

。 また、 図 6に示すように、 金属片 7 Eの他端部 7 E b とコイルケーシング 1 2 との間に

、 ク リアランス 9 5を設けて耐振性を向上することが可能にな 。

【 0 0 6 3】

く金属片 7 Eの他端部 7 E bの寸法関係 >

図 1 1及び図 1 2を用いて、 金属片 7 Eの他端部 7 E bの寸法関係を説明する。

図 1 1は、 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の金 属片の他端部の完成前の状態を 上から見た平面図である。

図 1 2は、 実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の金 属片の他端部の完成後の状態を 上から見た平面図である。

【 0 0 6 4】

図 1 1では、 舌片部 7 1、 8 1の先端、 途中部 9 2及び途中部 9 4が曲げられる前の状 態 (つまり、 舌片部 7 1、 8 1 の先端、 途中部 9 2及び途中部 9 4が平坦に変形された状 態) での金属片 7 Eの他端部 7 E b Xの各寸法を示している。

第 1連結部 9 1 となる部分 9 1 X及び第 2連結部 9 3となる部分 9 3 Xの長さを 「A 1 」 とする。 他端部 7 E b Xの縁から第 1部分 7 0の舌片部 7 1の先端までの長さ、 及び、 他端部 7 E b Xの縁から第 2部分 8 0の舌片部 8 1の先端までの長さを、 「B 1」 とする 。 舌片部 7 1の先端と舌片部 8 1の先端との間の貫通部 9 0の幅を 「C 1」 とする。

【 0 0 6 5】

図 1 2では、 舌片部 7 1、 8 1の先端、 途中部 9 2及び途中部 9 4が曲げられた後の状 態 (つまり、 コイルケーシング 1 2に取り付けられる状態) での金属片 7 Eの他端部 7 E bの各寸法を示している。 第 1連結部 9 1及び第 2連結部 9 3の長さを 「A 2」 とする。 他端部 7 E bの縁から第 1部分 7 0の舌片部 7 1の先端までの平面視長さ、 及び、 他端部 7 E bの縁から第 2部分 8 0の舌片部 8 1の先端までの平面視長さを、 「B 2」 とする。 舌片部 7 1 の先端と舌片部 8 1 の先端との間のス リ ッ ト状の隙間 7 E eの長さを 「C 2」 とする。

【 0 0 6 6】

好ましくは、 以下の寸法関係が成立するとよい。

A 1 > A 2

B 1 > B 2

C 1 > C 2

B l + B l く A 2

【 0 0 6 7】

つまり、 第 1連結部 9 1 の途中部 9 2及び第 2連結部 9 3の途中部 9 4の折り曲げが平 坦に変形され、 つ、 第 1部分 7 0の舌片部 7 1 の先端及び第 2部分 8 0の舌片部 8 1 の 先端の曲げが平坦に変形された状態において 、 舌片部 7 1及び舌片部 8 1の先端同士が接 触しないようになっている。

【 0 0 6 8】

また、 曲げられた後の状態における、 第 1連結部 9 1及び第 2連結部 9 3の長さを、 曲 げられる前の状態における、 他端部 7 E b Xの縁から第 1部分 7 0の舌片部 7 1の先端ま での長さと他端部 7 E b Xの縁から第 2部分 8 0の舌片部 8 1の先端までの長さの和より も、 大きく したことにより、 スリ ッ ト状の隙間 7 E eにおけるモータ端子 1 3 Tの接続性 を確保することと、 第 1連結部 9 1及び第 2連結部 9 3の弾性と強度を確保することと、 が両立される。

【 0 0 6 9】

<効果 >

実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置 1によれば、 1枚の金属板を加工した金属片 7 Eを介してモータ端子 1 3 Tと回路基板 7 Fとが接続されようになつており、 金属片 7 E の他端部 7 E bを構成している第 1連結部 9 1の途中部 9 2及び第 2連結部 9 3の途中部 9 4が、 折り曲げられた形状である。 そのため、 第 1連結部 9 1及び第 2連結部 9 3で振 動を吸収することが可能となって、 モータ端子 1 3 Tと回路基板 7 Fの電気的接続の耐振 性が向上する。

【 0 0 7 0】

実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置 1によれば、 第 1部分 7 0の舌片部 7 1の先端 及び第 2部分 8 0の舌片部 8 1の先端の形状が、 モータ端子 1 3 Tの挿入方向に曲げた形 状である。 そのため、 モータ端子 1 3 Tと回路基板 7 Fの電気的接続の耐振性が更に向上 する。

【 0 0 7 1 】

実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置 1によれば、 第 1連結部 9 1の途中部 9 2及び 第 2連結部 9 3の途中部 9 4の形状をモータ端子 1 3 Tの挿入方向に膨らむ形状とし、 第 1部分 7 0の舌片部 7 1の先端及び第 2部分 8 0の舌片部 8 1の先端の曲げ方向と、 第 1 連結部 9 1の途中部 9 2及び第 2連結部 9 3の途中部 9 4の曲げ方向と、 が統一されてい る。 そのため、 金属片 7 Eを一方向からの加工で製造することが可能 なって、 製造性が 向上する。

【 0 0 7 2】

実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置 1によれば、 第 1連結部 9 1の途中部 9 2及び 第 2連結部 9 3の途中部 9 4のスリ ツ ト状の隙間 7 E eに沿う方向から視た状態での断面 が折り曲げた形状である。 そのため、 その折り曲げによってスリ ッ ト状の隙間 7 E eの寸 法を最適化することが可能となり、 スリ ツ ト状の隙間 7 E eの寸法の自由度が向上する。

【 0 0 7 3】

実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置 1によれば、 第 1連結部 9 1の途中部 9 2及び 第 2連結部 9 3の途中部 9 4の折り曲げが平坦に変形され、 つ、 第 1部分 7 0の舌片部 7 1の先端及び第 2部分 8 0の舌片部 8 1の先端の曲げが平坦に変形された状態にお て 、 舌片部 7 1及び舌片部 8 1 の先端同士が接触しない。 そのため、 第 1連結部 9 1の途中 部 9 2及び第 2連結部 9 3の途中部 9 4に加えて、 第 1部分 7 0の舌片部 7 1 の先端及び 第 2部分 8 0の舌片部 8 1の先端を曲げる構造であるにも関わらず、 金属片 7 Eを 1枚の 金属板から製造することが可能となって、 製造性が向上する。

【 0 0 7 4】

実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置 1によれば、 他端部 7 E bが、 ク リアランス 9 5をもってケーシング (コイルケーシング 1 2 ) に設けられる。 そのため、 ケーシング側 で発生した振動によって、 モータ端子 1 3 Tと回路基板 7 Fの電気的接続が不安定になる ことが抑制される。

【 0 0 7 5】

実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置 1は、 モータサイクル 2 0 0のモータサイクル 用ブレーキシステムに搭載される。 モータサイクル 2 0 0では、 他の車両と異なり、 搭載 機器の耐振性に対する要求が特にシビアであ るため、 実施の形態に係るブレーキ液圧制御 装置 1は、 モータサイクル 2 0 0のモータサイクル用ブレーキシステムに特 有用である o

【符号の説明】

【 0 0 7 6】

1 ブレーキ液圧制御装置、 2 ポンプ装置、 3 液圧調整弁、 4 内部流路、 7 制 御器、 7 A コネクタ、 7 D 開孔部、 7 E 金属片、 7 E a —端部、 7 E b、 7 E b X 他端部、 7 E c 中間延設部、 7 E e 隙間、 7 F 回路基板、 1 0 基体、 1 1 駆動コイル、 1 2 コイルケーシング、 1 2 A 枠部、 1 2 B 収納部、 1 3 モータ、 1 3 T モータ端子、 1 4 制御装置ケーシング、 1 5 コイルハウジング、 1 6 A コ ィル端子、 1 7 偏心機構、 1 8 ビス、 2 0 前輪、 2 1 フロントブレーキパッ ド、 2 2 フロン トホイールシリ ンダ、 2 3 ブレーキ液管、 2 4 ノヽン ドルレバー、 2 5 第 1マスターシリ ンダ、 2 6 第 1 リザーバ、 2 7 ブレーキ液管、 3 0 後輪、 3 1 リアブレーキパッ ド、 3 2 リアホイールシリ ンダ、 3 3 ブレーキ液管、 3 4 フッ ト ペダル、 3 5 第 2マスターシリ ンダ、 3 6 第 2 リザーバ、 3 7 ブレーキ液管、 5 0 第 1面部、 5 3 コイル用孔、 5 6 モータ用孔、 5 6 A 底部、 5 6 B 端子用開口 、 5 6 D 突起、 6 0 減速機構、 7 0 第 1部分、 7 1 舌片部、 8 0 第 2部分、 8 1 舌片部、 9 0 貫通部、 9 1 第 1連結部、 9 2 途中部、 9 3 第 2連結部、 9 4 途中部、 9 5 ク リアランス、 1 0 0 ブレーキシステム、 2 0 0 モータサイクル、 C 1 前輪液圧回路、 C 2 後輪液圧回路。