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Patent Searching and Data


Title:
BRUSHLESS MOTOR AND ACTUATOR USING IT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087757
Kind Code:
A1
Abstract:
A motor for driving an actuator used for the throttle valve of the engine of an automobile and the optical axis controller for the headlight of an automobile. Two cup-like rotor yokes, each of which is provided with an enlarged inner diameter part on the opening side, are connected to each other by inserting a ring-like connection member, which has an outer diameter suitable to the fitting of the member into the enlarged inner diameter part, into the enlarged inner diameter part to form a rotor yoke assembly. The rotor has a dimensional accuracy, a lightweight, and a high rigidity, whereby a motor with a high durability against vibration and impact can be obtained.

Inventors:
KAMOGI YUTAKA
Application Number:
PCT/JP2007/063711
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
July 10, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC IND CO LTD (JP)
KAMOGI YUTAKA
International Classes:
H02K21/14; H02K1/27; H02K29/00
Foreign References:
JPH0164969U1989-04-26
JPH07212996A1995-08-11
Attorney, Agent or Firm:
IWAHASHI, Fumio et al. (1006, Oaza Kadom, Kadoma-shi Osaka 01, JP)
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Claims:
開口部側に内径拡大部を設けたカップ状の2つのロータヨークと、
前記内径拡大部に外径が嵌合するリング状の連結部材とを備え、
前記連結部材を前記2つのロータヨークの両方の前記内径拡大部に挿入しながら前記2つのロータヨークの前記開口部を向かい合わせて連結し、連結した前記2つのロータヨークのそれぞれの中心にシャフトを固着して形成したロータヨーク組立体の外周にマグネットを固着してなるロータと、前記マグネットと対向して配置され巻線が施された鉄心よりなるステータと、前記ロータのシャフトを支える軸受と、前記ステータを内挿し両端に前記軸受を保持するフレームとからなるブラシレスモータ。
前記2つのロータヨークの一方にのみ前記シャフトを固着するための突き出し部を設けた請求項1に記載のブラシレスモータ。
前記突き出し部を設けた前記ロータヨークの高さの寸法を直径の寸法以下に形成し、他方の前記ロータヨークの高さ寸法を前期突き出し部を設けた前記ロータヨークの高さ寸法より大きく形成した請求項2に記載のブラシレスモータ。
前記2つのロータヨークの外周振れを規制した状態でこの2つのロータヨークを保持しながらシャフトを固着してロータヨーク組立体を形成した請求項2または請求項3に記載のブラシレスモータ。
前記ロータに固着されたマグネットの磁極位置を検出する磁電変換素子を実装したプリント基板を備え、このプリント基板と対向する側の前記ロータヨークに前記マグネットの内径より直径の小さい張り出し部を設け、前記プリント基板に前記ロータヨークの張り出し部より大きな穴を設けて前記ロータヨークの張り出し部を貫通させ、前記張り出し部の端面をスラスト軸受け部材として使用した請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のブラシレスモータ。
前記2つのロータヨークの前記開口部端面を離間した状態で連結し前記シャフトを固着して前記ロータヨーク組立体を形成した請求項1に記載のブラシレスモータ。
請求項1に記載のブラシレスモータを搭載したアクチュエータ。
Description:
ブラシレスモータ及びそれを用 たアクチュエータ

 本発明は自動車エンジンのスロットルバ ブや自動車の前照灯の光軸制御装置等に用 られるアクチュエータ駆動用のブラシレス ータに関するものであり、詳しくは応答性 改善し、振動・衝撃に対する耐久性を向上 せたロータの構造に関するものである。

 自動車エンジンのスロットルバルブや自 車の前照灯の光軸制御装置等に用いられる クチュエータ駆動用のモータは応答性が良 ことと振動・衝撃に対する耐久性が要求さ るため、ロータヨークに鋼板を使用してロ タの慣性モーメントおよび重量を小さくし 応答性を改善し、振動・衝撃に対する耐久 を向上させたモータが考案されている(例え ば特許文献1参照)。

 従来の第一例として、図8に上記特許文献 1に記載されたモータの構造を示す。図8にお てステータはヨークブラケット8001とその内 周面に固着されて巻線が施された鉄心8002と より構成されており、ロータはロータヨー として中空環状に成形された磁性板材8022、8 023と、その外周面に固着された筒状のマグネ ット8021と、磁性板材8022、8023の中心部を貫通 し固着されたシャフト8006とで構成されてい 。またヨークブラケット8001の両端2箇所には ロータのシャフト8006を回転自在に支持する 受8007が配置されている。

 上記特許文献1に記載のモータはロータヨ ークを磁性板材を使用して中空環状にするこ とにより慣性モーメントを小さく構成し起動 性・応答性を高めるとともに、軽量のロータ をロータヨークの外側2箇所で支持すること よって、振動・衝撃に対して強い構造とし いる。

 しかしながら、上記特許文献1に示された 従来の構成では、ロータヨークを2分割した のを組み合わせるため2つの部品の外周振れ 方向(位相)の違いによりロータマグネット 組み付け不能になったり、ロータのアンバ ンス発生を招くという課題があった。

 図9はこの課題を説明した図である。なお 図9は図8のロータの一部分を抜き出した図で り、図8と同じ部品には図8と同じ符号を付 している。

 図9においてシャフト8006を磁性板材8022お び8023に圧入あるいは接着等の方法で固着す る場合には両者が垂直度ゼロの状態で固着さ れる事はごく希で、両者はいくらかの傾きを 持った状態で固着される。この傾きの大きさ および方向(位相)は磁性板材8022および8023ご に異なるため、実効的なロータの最大外径D9 3は磁性板材8022および8023それぞれの外径D91、 D92よりも大きくなる。そのためロータヨーク と嵌まりあうようにD91およびD92よりわずかに 大きく内径が形成された筒状のマグネット802 1を組み付けることができなくなってしまう いう課題があった。

 またシャフト8006と磁性板材8022および8023 傾きは磁性板材8022および8023の外周の振れ なるため、ロータのアンバランス発生を招 という課題があった。

 従来の第二例として、図10に実用に供さ ている別のモータの構造を示す。なお図10は モータの内部に電子部品が実装されたブラシ レスモータである。

 図10においてステータはフレーム1410、1420 と、その内周面に固着されて巻線1220が施さ た鉄心1210とにより構成されている。ロータ1 100はカップ状に成形され同方向に積み重ねら れたロータヨーク1121、1122と、ロータヨーク1 121、1122の中心を貫通し固着したシャフト1110 、その外周面に固着された筒状のマグネッ 1130とで構成されている。さらにシャフト111 0にはスラストリング1140が固着されており軸 1302とともにスラスト軸受を構成している。

 このスラストリング1140によりプリント基 板1510上に電子部品を実装するためのシャフ 貫通方向のスペースH101を設定するとともに リント基板1510に開けた穴の直径D102をスラ トリングの直径D101より大きい最小限の直径 設定することで電子部品の実装面積を確保 ている。

 またフレーム1410および1420にはロータ1100 シャフト1110を支持する軸受1301および1302が 置されており、ロータ1100は回転自在に保持 されている。1521はマグネット1130の磁極位置 検出するための磁電変換素子でプリント基 1510上に実装され、モータ駆動回路(図示せ )にロータの磁極位置信号を送出する。

 このモータの構成では上記特許文献1の場合 と同じ問題が発生する。即ち、ロータヨーク を2分割したものを組み合わせるため2つの部 の外周振れの方向(位相)の違いによりロー マグネットの組み付け不能になったり、ロ タのアンバランス発生を招くという課題が った。またそれだけでなく、スラストリン 1140が新たに必要となるため部品点数が増加 るという課題がある。また、振動・衝撃に する耐久性がスラストリング1140をシャフト 1110に固着する固着力により左右されるよう なるため信頼性が低下するという課題があ た。

実開平1-64969号公報(実願昭62-158767号)

 本発明は、開口部側に内径拡大部を設け カップ状の2つのロータヨークを、この内径 拡大部に嵌合する外径を有するリング状の連 結部材を内径拡大部に挿入して連結しながら 2つのロータヨークのそれぞれの中心にシャ トを固着してロータヨーク組立体を形成し このロータヨーク組立体の外周にマグネッ を固着してアクチュエータ駆動用モータの ータを構成するものである。

 また上記構成に加えて、ロータに固着さ たマグネットの磁極位置を検出する磁電変 素子を実装したプリント基板を備え、この リント基板と対向する側のロータヨークに 記マグネットの内径より直径の小さい張り し部を設け、前記プリント基板の中心に前 ロータの張り出し部より大きな穴を設けて 記ロータの張り出し部を貫通させ、前記張 出し部の端面をスラスト軸受部材として使 するものである。

 本発明は、ロータの慣性モーメントおよ 重量を小さくして応答性を高めるとともに 動・衝撃に対する耐久性を向上させ、従来 課題を解決できる。

図1は本発明の実施の形態1のモータを す断面構造図である。 図2は本発明の実施の形態1のロータヨ クの組立方法を説明するための断面構造図 ある。 図3は本発明の実施の形態2のロータヨ ク組立体の主断面構造図である。 図4は本発明の実施の形態3のロータヨ ク組立体の断面構造図である。 図5は本発明の実施の形態4のロータヨ ク組立体の組立方法を説明するための断面 造図である。 図6は本発明の実施の形態5のモータを す断面構造図である。 図7Aは本発明の実施の形態6によるロー タヨークを示す断面構造図である。 図7Bは本発明の実施の形態6によるロー タヨークの組立方法を説明するための断面構 造図である。 図8は従来のモータの断面構造図である 。 図9は従来のモータのロータヨークの断 面構造図である。 図10は従来のモータの断面構造図であ 。

符号の説明

1100  ロータ
1110  シャフト
1121,1122  ロータヨーク
1121a,1122a  突き出し部
1121w,1122w  内径拡大部
1123  連結部材
1124  ロータヨーク組立体
1130  マグネット
1210  鉄心
1220  巻線
1410,1420  フレーム

 以下本発明を実施するための最良の形態 ついて、図面を参照して説明する。

 (実施の形態1)
 図1は本発明の実施の形態1に係わるモータ 断面構造図である。

 図1においてフレーム1410は、図8のヨーク ラケット8001と同じ機能のものである。フレ ーム1410の内周面に、巻線1220が施された鉄心1 210により構成されたステータが固着されてい る。カップ状に成形され開口部側に内径拡大 部1121w、1122wを設けたロータヨーク1121、1122を はリング状の連結部材1123で連結されている このロータヨーク1121、1122の中心にシャフト 1110が貫通して固着しロータヨーク組立体1124 形成されている。このロータヨーク組立体1 124の外周面に筒状のマグネット1130を固着し ロータ1100を構成している。またフレーム1410 および1420にはロータ1100のシャフト1110を支持 する軸受1301および1302が配置されており、ロ タ1100は回転自在に保持されている。

 図2は図1でロータヨーク1121、1122、連結部 材1123およびシャフト1110で構成されたロータ ーク組立体1124の詳細および組立方法を説明 するための断面構造図である。

 図2においてカップ状に成形されたロータ ヨーク1121、1122はその中心にシャフト1110を固 着(圧入)するための突き出し部1121a、1122aを持 っているが、シャフト1110を固着(圧入)する前 に連結部材1123で連結して一体化する。

 この際に連結部材1123の外径をロータヨー クの開口部側の内径拡大部1121w、1122wの直径 りわずかに小さく設定する事によってロー ヨーク1121、1122の開口部外周の振れ位相が一 致した状態で連結され一体化することが出来 る。この後にシャフト1110をロータヨーク1121 1122の中心を貫通して固着(圧入)する。

 このような構成によればロータヨーク1121 、1122を連結部材1123で連結して一体化するこ により、この一体化したものの外周寸法が 度よくコントロールできるので、ロータマ ネットが組み付け不能になることがない。

 またロータヨーク1121、1122の開口部外周 振れが矯正され、ロータ1100のアンバランス 小さくなることにより運転時の振動・騒音 低減される。連結部材によって一体化する とにより剛性が高くなる。そのため、ロー が中空構造で慣性モーメントが小さいため 答性が高く、ロータが軽量・高剛性である め振動・衝撃に対する耐久性が高いモータ 得ることができる。更に、ロータヨーク組 体の剛性が向上するため従来よりロータヨ クを薄肉化して軽量に構成することも可能 なり、応答性をさらに改善することも可能 ある。

 さらに、ロータヨーク1121、1122は同一の 状であるためロータヨークを製作するため 金型は1種類ですむ。この金型はロータヨー をカップ状に形成する際の深さが浅くて済 ため製品の精度、金型の耐久性、金型費用 面で有利である。

 なお、内径拡大部1122wの深さ(開口部から れだけ奥まで内径が拡大されているか)は、 連結部材1123の高さよりも小さな値であるこ が好ましい。これに反して、1122wの深さが連 結部材1123の高さよりも大きい値だと、連結 材1123を嵌め込んだときにすっぽり全体がロ タヨーク1122の中に入ってしまい、連結部材 1123とロータヨーク1121との嵌合が出来なくな 可能性が生じる。内径拡大部1121wについて 同様である。

 また、内径拡大部1121w、1122wを持たないロ ータヨークに連結部材1123を嵌め込む場合を 定すると、これは、上記の深さの深い場合 同様、連結部材1123の全体がすっぽりとロー ーヨーク1121、1122のいずれか片一方に入っ しまい、連結部材1123でローターヨーク1121、 1122を連結することが出来なくなるおそれが じる。故に、適当な深さの内径拡大部1121w、 1122wが必要である。

 (実施の形態2)
 図3は本発明の実施の形態2に係わるモータ ロータヨーク組立体の構造を示す断面構造 である。

 図3においてカップ状に成形されたロータ ヨーク1121はその中心にシャフト1110を固着す ための突き出し部1121aを持つが、もう一方 ロータヨーク1122は突き出し部を持っていな 。すなわち、ロータヨーク1122はシャフト111 0に対する固着力をロータヨーク1121より弱く 成してある。実施の形態1と同様にロータヨ ーク1121、1122を内径拡大部1121w、1122wの箇所で 連結部材1123で連結して一体化した後にシャ ト1110をロータヨーク1121、1122の中心を貫通 て固着(圧入)する。

 カップ状の2つのロータヨーク1121、1122の 方のみにシャフトを固着するための突き出 部1121aを設けることにより、突き出し部を けない他方のロータヨーク1122のシャフトに する固着力を弱く構成したため、連結部材1 123により2つのロータヨーク1121、1122を連結す る際に、突き出し部の無い側のロータヨーク の外周振れが突き出し部を設けた側のロータ ヨークの外周振れに合わせて修正、矯正され るため、ロータマグネットが組み付け不能に なることが無い。

 この構成によれば、ロータヨーク1121、112 2を連結させ一体化したものの外周寸法が精 よく一定になるため、ロータマグネットが み付け不能になることが無い。突き出し部 無いロータヨーク1122の振れが突き出し部を ったロータヨーク1121の振れに合わせて修正 、矯正されるため、ロータのアンバランスが 小さくなる。ロータ1100のアンバランスが小 くなることにより運転時の振動・騒音が低 されるとともに、連結部材によって一体化 ることにより剛性が高くなる。ロータが中 構造で慣性モーメントが小さいため応答性 高く、ロータが軽量・高剛性であるため、 動・衝撃に対する耐久性が高いモータとな 。

 (実施の形態3)
 図4は本発明の実施の形態3に係わるモータ ロータヨーク組立体の構造を示す断面構造 である。

 図4においてカップ状に成形されたロータ ヨーク1121はその中心にシャフト1110を固着す ための突き出し部1121aを持つが、もう一方 ロータヨーク1122は突き出し部を持っていな 。すなわち、ロータヨーク1122はシャフト111 0に対する固着力をロータヨーク1121より弱く 成してある。

 また突き出し部1121aを持ったロータヨー 1121はその高さH41の値を直径D41の値以下の寸 に構成してある。突き出し部を持たないロ タヨーク1122はロータヨーク1121と同じ直径D4 2を持つがその高さH42は高さH41より大きくな ている。実施の形態1と同様にロータヨーク1 121、1122を連結部材1123で連結して一体化した にシャフト1110をロータヨーク1121、1122の中 を貫通して固着(圧入)する。

 この構成によればシャフト1110をロータヨ ーク1121、1122の中心を貫通して固着(圧入)す 際に,突き出し部の無いロータヨーク1122の振 れが突き出し部を持ったロータヨーク1121の れに合わせて修正・矯正される。その際、 き出し部を持ったロータヨーク1121の高さH41 直径D41と同等以下の寸法に構成してあるた 、ロータヨーク1121の開口部外周の振れを実 施の形態1の場合に比べ小さくすることがで る。したがって、ロータマグネットが組み け不能になることが無く、ロータ1100のアン ランスがさらに小さくなることにより運転 の振動・騒音が低減される。

 また、突き出し部の無いロータヨーク1122 の高さH42が、突き出し部1121aを持ったロータ ーク1121の高さH41より大きくされている。こ のため、ロータヨーク1121の高さH41が直径D41 同等以下の寸法に構成しても、二つのロー ヨーク1121と1122の高さ寸法の和で規定される ロータヨーク1121、1122を連結させ一体化した のの外周部の高さ寸法は、ロータヨーク1121 の直径D41に制約されない。従って、組みつけ られるロータマグネットの高さ寸法がロータ ヨーク1121の直径D41の2倍以上であっても、ロ タマグネットの高さ寸法より一体化したロ タヨーク外周部の高さ寸法を大きく設定し 、必要な磁気回路を確保することができる

 また連結部材によって一体化することに り剛性が高くなり、ロータが中空構造で慣 モーメントが小さいため応答性が高く、ロ タが軽量・高剛性であるため振動・衝撃に する耐久性が高いモータを実現することが きる。

 (実施の形態4)
 図5は本発明の実施の形態4に係わるモータ ロータヨーク組立体の組み立て方法を示す 面構造図である。

 図5においてカップ状に成形されたロータ ヨーク5121、5122はその中心を貫通してシャフ 5110を固着(圧入)する前に組立治具(下側)5210 挿入される。組み立て治具5210は、一種の金 型であり、非常に寸法制度が精密に出来上が っている。ロータヨーク5121、5122を挿入する 筒状のスペースも、円形が非常に精度良く 上がっている。そこで、ロータヨーク5121や ロータヨーク5122の外周が振れて変形してい も、これらを組み立て治具5210に挿入するこ により、外周をほぼ真円の形に規制するこ ができる。即ち、外周の振れが矯正された 態で保持される。この後、組立治具(上側)52 20によってシャフト貫通方向にロータヨーク5 121および5122を押圧した状態で、ロータヨー 5121、5122の中心を貫通してシャフト5110を固 (圧入)する。

 2つのロータヨークの外周振れを規制した 状態でこの2つのロータヨークを保持しなが シャフトを固着してロータヨーク組立体を 成することにより、容易かつ確実に2つのロ タヨークの外周振れを合わせて修正・矯正 ることができる。

 この構成によればロータヨーク5121、5122 外周の振れが矯正された状態で開口部端面 接触しているため。その中心を貫通してシ フト5110を固着(圧入)した際にもロータヨー 5121、5122はお互いに干渉して他方の変形(外 の振れの拡大)を矯正、相殺するためロータ グネットが組み付け不能になることがない

 またロータヨーク5121、5122の外周の振れ 矯正され、ロータのアンバランスが小さく ることにより運転時の振動・騒音が低減さ るとともに、ロータが中空構造で慣性モー ントが小さくなるため応答性が高く、ロー が軽量であるため振動・衝撃に対する耐久 が高いモータを実現することができる。

 (実施の形態5)
 図6は本発明の実施の形態5に係わるモータ 断面構造図である。図6において図1と同じ働 きをする部品には図1と同じ符号を付与して 明を省略する。

 図6においてカップ状に成形されたロータ ヨーク1121はその中心にシャフト1110を固着す ための突き出し部1121aを持つが、もう一方 ロータヨーク1122は突き出し部を持たず、ロ タヨーク1122はシャフト1110に対する固着力 ロータヨーク1121より弱く構成してある。

 突き出し部を持たないロータヨーク1122は マグネット1130の内径D63より小さい直径D61を つ張り出し部を持っている。ロータヨーク11 22は、プリント基板1510に開口し、ロータヨー ク1122の張り出し部より大きな直径D62を持つ に、ロータヨーク1122の張り出し部を貫通さ ている。さらに、ロータヨーク1122は、ロー タヨーク1122の張り出し部の端面をスラスト 受部材として使用している。実施の形態1と 様に、ロータヨーク1121、1122は連結部材1123 連結されて一体化され、その後シャフト1110 がロータヨーク1121、1122の中心を貫通して固 (圧入)されている。

 この構成によれば、連結部材によって一 化することにより、ロータマグネット1130が 組み付け不能になることが無く、しかも剛性 が高くなる。突き出し部の無いロータヨーク 1122の回転時の振れが突き出し部を持ったロ タヨーク1121の振れに合わせて修正、矯正さ るため、ロータ1100のアンバランスが小さく なり運転時の振動・騒音が低減される。同時 に、ロータ1100が中空構造で慣性モーメント 小さいため、応答性が高く、ロータ1100が軽 ・高剛性であるため振動・衝撃に対する耐 性が高い。

 また、ロータヨーク組立体1124が一つの剛 体の如くに構成されているためスラスト方向 の振動、衝撃が加わった際にも移動する可能 性のある固着箇所が無く、振動・衝撃に対す る耐久性の高いブラシレスモータを実現する ことができる。

 またフレーム1410および1420にはロータ1100 シャフト1110を支持する軸受1301および1302が 置されており、ロータ1100は回転自在に保持 されている。1521はマグネット1130の磁極位置 検出するための磁電変換素子でプリント基 1510上に実装され、モータ駆動回路(図示せ )にロータの磁極位置信号を送出する。

 このブラシレスモータは、従来の第二例 同様に、プリント基板1510と一体化されたも のである。図10で示された従来の第二例のプ ント基板は、プリント基板1510に開けた穴の 直径D102をスラストリングの直径D101より大き 最小限の直径に設定していた。しかし、本 施例のロータヨーク1122は突き出し部を持た ないことから張り出し部の直径D61を小さくす ることによりプリント基板1510の穴の直径D62 小さくすることができる。そのため、直径D6 2が従来例のD102よりも小さくなる。従って、 リント基板1510上の電子部品の実装面積を増 やすことが可能になる。また突き出し部が無 いためスラスト軸受として機能する部分の平 面度・直角度等の精度を出すことも容易にな る。

 (実施の形態6)
 図7Aは本発明の実施の形態6に係わるモータ ロータヨークの構造を示す断面構造図、図7 Bはその組立方法を説明する説明図である。

 図7Aにおいてカップ状に成形されたロー ヨーク1121、1122はその中心にシャフト1110を 着(圧入)するための突き出し部1121a、1122aを っている。シャフト1110を固着(圧入)する際 は図7Bに示すように先にロータヨーク1122と ャフト1110を固着(圧入)しておき、連結部材11 23を挟んだ状態で、後からロータヨーク1121を 固着(圧入)する。この際には、ロータヨーク1 121、1122の開口部を当接させず、図7AにL71で示 すような隙間を空けて離間した状態でロータ ヨーク1121、1122の中心にシャフト1110を固着し てロータヨーク組立体1124を構成する。なお の組み立ての際には図5で説明した組立治具( 下側)5210と同様の治具を用い、外周の振れを 正した状態でロータヨーク1121を保持する。

 この構成によれば、図7AのL72の寸法を一 とすることが出来る。すなわち、ロータヨ ク1121、1122の高さH41,H42(図4参照)がばらつい も、そのばらつきをL71のばらつきとして組 立て時に吸収し、L71は一定とすることが出 る。このように、ロータヨーク1121、1122の寸 法に無関係に図7AのL72寸法を設定することが きるためロータヨーク組立体1124の端面をス ラスト軸受部材として使用する際のエンドプ レーを正確に設定することができる。その結 果、シャフトと平行方向の振動に対する耐久 性を高めることができる。

 上記のように組み立てるために、ロータ ーク1121、1122の高さH41とH42との和は、製造 ラツキによる両者の寸法が最大の時でもL72 り小さい値に設定しておく。また、内径拡 部1121wの深さと内径拡大部1122wの深さとの和 、製造バラツキによる最小寸法の時でも、 結部材1123の高さより大きい値に設定してお くことが好ましい。

 更に、ロータヨーク1121、1122を連結部材11 23で連結して一体化するので、ロータマグネ トが組み付け不能になることがない。ロー ヨーク1121、1122の開口部外周の振れが矯正 れ、ロータ1100のアンバランスが小さくなる とにより運転時の振動・騒音が低減される また、連結部材によって一つの剛体の如く 体化することにより剛性が高くなる。以上 より、ロータが中空構造で慣性モーメント 小さいため応答性が高く、ロータが軽量・ 剛性であるため、振動・衝撃に対する耐久 が高いモータを提供できる。

 なお、以上の説明では、ロータヨークが ャフトを固着するための突き出し部を持っ 形状で構成した例で説明したが、ロータヨ クとシャフトを固着するための部品を別に けた場合についても同様に実施可能である

 以上の各実施例で述べた構造を持つモー を使用することにより、自動車エンジンの ロットルバルブや自動車の前照灯の光軸制 機装置等に用いられるアクチュエータ駆動 モータのロータ慣性モーメントを低減し、 クチュエータ自身の応答性を改善する。し も、アクチュエータを構成する部品の中で も重く、振動・衝撃に弱い部品であるモー のロータ重量を低減することができるため アクチュエータ自信の振動・衝撃に対する 久性を向上させることが出来る。

 アクチュエータとしては、このようなサ ボモータを用いて、メカニカルな機構に物 的な運動を与えたり、物理的な位置を変更 たりするものなら何にでも適用可能である 実際に、アクチュエータとサーボモータが 体化されて一つの機構となっているものも いが、本発明はそのような機構にも非常に している。

 本発明に係るアクチュエータ駆動用モー は応答性や振動・衝撃に対する耐久性を向 させることが出来るため、自動車エンジン スロットルバルブや自動車の前照灯の光軸 御装置等に用いられるアクチュエータ駆動 のモータとして有用である。また、ロータ 慣性モーメントが小さく応答性がよいため 起動特性が重視されるプリンタやコピーマ ン等の事務用機器のメカニズム駆動用のモ タ、マニピュレータ、小型ロボットの関節 動用のモータ等にも有用である。