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Title:
CABINET WITH FLAP DOOR, AND DOOR LATCH DEVICE THEREFOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/118958
Kind Code:
A1
Abstract:
A door latch device of simple structure exhibiting good operability in a cabinet with a flap door, and a cabinet with a flap door which can be adjusted easily depending on the operating force of a user. A latch lever (22) is pivoted on the lower front portion of a cabinet body (7) through a rotary shaft (23) that turns to the right and left directions, a latching portion (27a) is made to engage with or disengage from the latch pin (26) of a door (8) when the door is closed, and a torsion coil spring (11) for urging the latching portion (27a) in the direction for engaging with the latch pin (26) is provided in the cabinet body (7). The extension (11c) of the torsion coil spring (11) engages selectively with a plurality of latching pieces (18) provided in an arm (12) for supporting the door (8) and changes the urging force of the torsion coil spring.

Inventors:
FUKIMOTO OSAMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072048
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
December 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OKAMURA CORP (JP)
FUKIMOTO OSAMU (JP)
International Classes:
E05B65/44; A47B17/00; E05C3/14; E05D15/40; E05F1/12
Foreign References:
JP2004162258A2004-06-10
JPH08324618A1996-12-10
JPH03114848U1991-11-26
JP2003235662A2003-08-26
JPH11117595A1999-04-27
JP2007169876A2007-07-05
JP2001115729A2001-04-24
Attorney, Agent or Firm:
TAKEZAWA, Soichi et al. (JP)
Soichi Takezawa (JP)
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Claims:
  前面が開口する箱状のキャビネット本体における前面開口部を開閉する扉を、上下方向を向く閉止位置から、下端部を前上方に持ち上げて開くようにしたフラップ扉付キャビネットにおいて、
 キャビネット本体の前下部に、下端に操作部を有するラッチレバーを、前記操作部がキャビネット本体における底板の下方において前後方向に回動しうるように、左右方向を向く回動軸をもって枢着し、前記ラッチレバーにおける係止部を、閉扉時の前記扉の被係合部に係脱しうるようにし、さらに、キャビネット本体に、前記係止部を、被係合部に係合する方向に向かって付勢する第1の付勢手段を設けたことを特徴とするフラップ扉付キャビネットにおける扉のラッチ装置。
 ラッチレバーの操作部を、キャビネット本体の左右方向のほぼ全長に亘って設けた請求項1記載のフラップ扉付キャビネットにおける扉のラッチ装置。
 キャビネット本体における底板の下面前部に、上方に向かって凹入する凹入溝を設け、この凹入溝内に、ラッチレバーの操作部を、前後方向に回動可能として配設した請求項1または2記載のフラップ扉付キャビネットにおける扉のラッチ装置。
 ラッチレバーを、操作部を有するラッチレバー本体と、係止部を有する係止部材とに分離し、係止部材を、ラッチレバー本体に対して、回動軸回りに所定角度相対回動可能として連係し、かつ前記係止部が、扉の閉扉動作時に、被係合部により、前記相対回動可能角度内において、離脱方向に回動させられて、係止部材の係止部が被係合部に係合するようにした請求項1~3のいずれかに記載のフラップ扉付キャビネットにおける扉のラッチ装置。
 前面が開口する箱状のキャビネット本体における前面開口部を開閉する扉を、キャビネット本体の両側板に枢着した支持アームにより、前記キャビネット本体の前面開口部を閉塞する閉止位置より、上方に回動させて開くことができるように支持し、かつ前記扉を、開く方向に向かって付勢する第2の付勢手段を設けたフラップ扉付キャビネットにおいて、
 前記第2の付勢手段を、線材を螺旋状に巻回した巻回部を、前記支持アームの枢軸部分に遊嵌し、前記巻回部から延出する線材の一方の延出部を側板に、かつ他方の延出部を前記支持アームに係止することにより、扉を開く方向に付勢するねじりコイルばねとし、かつ前記側板と支持アームとの少なくともいずれか一方に、ねじりコイルばねの延出部を選択的に係止させることにより、ねじりコイルばねの付勢力を変更しうるようにした複数の係止孔を設けたことを特徴とするフラップ扉付キャビネット。
 前面が開口する箱状のキャビネット本体における前面開口部を開閉する扉を、キャビネット本体の両側板に枢着した支持アームにより、前記キャビネット本体の前面開口部を閉塞する閉止位置より、上方に回動させて開くことができるように支持し、かつ前記扉を、開く方向に向かって付勢する第2の付勢手段を設けたフラップ扉付キャビネットにおいて、
 前記第2の付勢手段を、線材を螺旋状に巻回した巻回部を、前記支持アームの枢軸部分に遊嵌し、前記巻回部から延出する線材の一方の延出部を側板に、かつ他方の延出部を前記支持アームに係止することにより、扉を開く方向に付勢するねじりコイルばねとし、かつ前記側板と支持アームとの少なくともいずれか一方に、ねじりコイルばねの延出部の端部を、付勢力を変更しうる方向に案内するガイド溝を有する微調整金具を設けるとともに、前記微調整金具に、ガイド溝により案内されるねじりコイルばねの延出部の端部を、ガイド溝に沿って移動させる調整ねじを設けたことを特徴とするフラップ扉付キャビネット。
 前面が開口する箱状のキャビネット本体における前面開口部を開閉する扉を、キャビネット本体の両側板に枢着した支持アームにより、前記キャビネット本体の前面開口部を閉塞する閉止位置より、上方に回動させて開くことができるように支持し、かつ前記扉を、開く方向に向かって付勢する第2の付勢手段を設けたフラップ扉付キャビネットにおいて、
 前記第2の付勢手段を、線材を螺旋状に巻回した巻回部を、前記支持アームの枢軸部分に遊嵌し、前記巻回部から延出する線材の一方の延出部を側板に、かつ他方の延出部を前記支持アームに係止することにより、扉を開く方向に付勢するねじりコイルばねとし、かつ前記側板と支持アームとのいずれか一方に、ねじりコイルばねの延出部を選択的に係止させることにより、ねじりコイルばねの付勢力を変更しうるようにした複数の係止孔を設け、かつ前記側板と支持アームとのいずれか他方のものに、ねじりコイルばねの延出部の端部を、付勢力を変更しうる方向に案内するガイド溝を有する微調整金具を設けるとともに、前記微調整金具に、ガイド溝により案内されるねじりコイルばねの延出部の端部を、ガイド溝に沿って移動させる調整ねじを設けたことを特徴とするフラップ扉付キャビネット。
 複数の係止孔を、支持アームの枢軸を中心とする同一円周上に並べて設けたことを特徴とする請求項5または7記載のフラップ扉付キャビネット。
 複数の係止孔を、支持アームの枢軸を中心とする半径の異なる複数の円周に沿って複数列設けたことを特徴とする請求項5、7および8のいずれかに記載のフラップ扉付キャビネット。
 支持アームの前部上縁に、扉を開いたときに、キャビネット本体における天板の前端部が嵌合するようにした凹部を設けたことを特徴とする請求項5~9のいずれかに記載のフラップ扉付キャビネット。
Description:
フラップ扉付キャビネット、お びそれにおける扉のラッチ装置

 本発明は、前面開口部を、上方に回動さ て開くようにしたフラップ扉付キャビネッ 、およびそれにおける扉のラッチ装置に関 る。

 オフィスなどの執務空間においては、収納 率を向上させるため、机その他の什器の上 に、低寸のキャビネットを配設することが い。
 このようなキャビネットには、前面開口部 開閉する扉として、下端部を前上方に持ち げて開くフラップ扉が多く用いられている( 例えば特許文献1および2参照)。

 この種のフラップ扉付キャビネットにお ては、地震等によってキャビネットに衝撃 加わった際に、意図せずに扉が開いて、収 物品が落下するのを防止するため、扉に、 ャビネットの筐体に係合するラッチ装置が けられている(特許文献1および2)。

 また、扉を軽力で開くことができるように るため、扉を、ガススプリングをもって上 に付勢するようにしたものや(特許文献3お び4)、引張コイルばねをもって上向に付勢す るようにしたもの(特許文献5および6)等があ 。

特開2003-235662号公報

特開2003-239604号公報

特開2003-106036号公報

特開2003-230434号公報

特開2006-299533号公報

特開2007-151987号公報

 しかし、特許文献1および2に記載されてい フラップ扉付キャビネットにおけるラッチ 置は、ラッチレバーが扉に設けられいるの 、扉の全重量が大となり、操作性が悪くな ている。
 また、扉の上下動をサポートする付勢手段 設けられている場合においては、扉の重量 応じて扉を上方に付勢する付勢手段の付勢 を大としなければならず、コストアップの 因となっている。

 さらに、特許文献3~6に記載されているキ ビネットは、取り付けられる部所の状況に 応するため、左右方向の長さが異なるもの 他種類用意しておかなければならず、それ 伴って、扉の左右方向の長さが異なると、 の重量も変動するので、扉を上向きに付勢 るガススプリングや引張コイルばね等を、 の重量に合ったものを選択したり、設計し りしなければならず、また、付勢力の異な 他種類のガススプリングや引張コイルばね を用意しておかなければならない。

 本発明は、従来の技術が有する上記のよ な問題点に鑑み、簡単な構造で、扉を軽量 することができ、扉の付勢手段の付勢力を 減して、コストの低減を図ることができる ともに、操作性のよい、フラップ扉付キャ ネットにおける扉のラッチ装置を提供する とを目的としている。

 また、本発明は、付勢手段の付勢力を、 の重量や、ユーザの好みの操作力等に合わ て、簡単に調整できるようにしたフラップ 付キャビネットを提供することをも目的と ている。

 本発明によると、上記課題は次のようにし 解決される。
 (1) 前面が開口する箱状のキャビネット本 における前面開口部を開閉する扉を、上下 向を向く閉止位置から、下端部を前上方に ち上げて開くようにしたフラップ扉付キャ ネットにおいて、キャビネット本体の前下 に、下端に操作部を有するラッチレバーを 前記操作部がキャビネット本体における底 の下方において前後方向に回動しうるよう 、左右方向を向く回動軸をもって枢着し、 記ラッチレバーにおける係止部を、閉扉時 前記扉の被係合部に係脱しうるようにし、 らに、キャビネット本体に、前記係止部を 被係合部に係合する方向に向かって付勢す 第1の付勢手段を設ける。

 このような構成とすると、ラッチレバー 扉に設ける必要がないので、扉を軽量化す ことができ、扉の第1の付勢手段の付勢力を 軽減して、コストの低減を図ることができる とともに、ラッチレバーの操作部が、キャビ ネット本体における底板の下方に位置してい るので、ラッチレバーの操作性がよく、しか も、構造が簡単であるので、安価に製造する ことができる。

 (2) 上記(1)項において、ラッチレバーの 作部を、キャビネット本体の左右方向のほ 全長に亘って設ける。

 このような構成とすると、ラッチ解除の にはどの位置でもラッチ解除操作できるた 、操作性および使い勝手がよい。

 (3) 上記(1)または(2)項において、キャビ ット本体における底板の下面前部に、上方 向かって凹入する凹入溝を設け、この凹入 内に、ラッチレバーの操作部を、前後方向 回動可能として配設する。

 このような構成とすると、ラッチレバー 操作部が凹入溝内に収容され、前方からラ チレバーが見えないので、体裁がよい。

 (4) 上記(1)~(3)項のいずれかにおいて、ラ チレバーを、操作部を有するラッチレバー 体と、係止部を有する係止部材とに分離し 係止部材を、ラッチレバー本体に対して、 動軸回りに所定角度相対回動可能として連 し、かつ前記係止部が、扉の閉扉動作時に 被係合部により、前記相対回動可能角度内 おいて、離脱方向に回動させられて、係止 材の係止部が被係合部に係合するようにす 。

 このような構成とすると、扉の閉扉動作 に、被係合部が自動的に係止部材の係止部 係合することができるとともに、そのとき 係止部材の回動が、ラッチレバーの操作部 伝達されないようにすることができる。ま 、施錠装置等により、ラッチレバーの操作 の動きが規制されているような場合にも、 を支障なく閉じることができる。

 (5) 前面が開口する箱状のキャビネット 体における前面開口部を開閉する扉を、キ ビネット本体の両側板に枢着した支持アー により、前記キャビネット本体の前面開口 を閉塞する閉止位置より、上方に回動させ 開くことができるように支持し、かつ前記 を、開く方向に向かって付勢する第2の付勢 段を設けたフラップ扉付キャビネットにお て、前記第2の付勢手段を、線材を螺旋状に 巻回した巻回部を、前記支持アームの枢軸部 分に遊嵌し、前記巻回部から延出する線材の 一方の延出部を側板に、かつ他方の延出部を 前記支持アームに係止することにより、扉を 開く方向に付勢するねじりコイルばねとし、 かつ前記側板と支持アームとの少なくともい ずれか一方に、ねじりコイルばねの延出部を 選択的に係止させることにより、ねじりコイ ルばねの付勢力を変更しうるようにした複数 の係止孔を設ける。

 このような構成とすると、ねじりコイルば の延出部を、複数の係止孔に選択的に係止 せることにより、ねじりコイルばねの付勢 を、段階的に大きく変更することができ、 2の付勢手段の付勢力を、扉の重量や、ユー ザの好みの操作力等に合わせて、簡単に調整 することができる。
 したがって、左右方向の長さとそれに伴う 量が異なる複数種類の扉を備えるキャビネ トにも、同一のねじりコイルばねを共通し 使用することができる。

 (6) 前面が開口する箱状のキャビネット 体における前面開口部を開閉する扉を、キ ビネット本体の両側板に枢着した支持アー により、前記キャビネット本体の前面開口 を閉塞する閉止位置より、上方に回動させ 開くことができるように支持し、かつ前記 を、開く方向に向かって付勢する第2の付勢 段を設けたフラップ扉付キャビネットにお て、前記第2の付勢手段を、線材を螺旋状に 巻回した巻回部を、前記支持アームの枢軸部 分に遊嵌し、前記巻回部から延出する線材の 一方の延出部を側板に、かつ他方の延出部を 前記支持アームに係止することにより、扉を 開く方向に付勢するねじりコイルばねとし、 かつ前記側板と支持アームとの少なくともい ずれか一方に、ねじりコイルばねの延出部の 端部を、付勢力を変更しうる方向に案内する ガイド溝を有する微調整金具17を設けるとと に、前記微調整金具17に、ガイド溝により 内されるねじりコイルばねの延出部の端部 、ガイド溝に沿って移動させる調整ねじを ける。

 このような構成とすると、調整ねじを回転 せて、ねじりコイルばねの延出部の端部を 微調整金具のガイド溝に沿って移動させる とにより、ねじりコイルばねの付勢力を、 段階的に精密に変更することができ、第2の 付勢手段の付勢力を、扉の重量や、ユーザの 好みの操作力等に合わせて、簡単に調整する ことができる。
 したがって、左右方向の長さとそれに伴う 量が異なる複数種類の扉を備えるキャビネ トにも、同一のねじりコイルばねを共通し 使用することができる。

 (7) 前面が開口する箱状のキャビネット 体における前面開口部を開閉する扉を、キ ビネット本体の両側板に枢着した支持アー により、前記キャビネット本体の前面開口 を閉塞する閉止位置より、上方に回動させ 開くことができるように支持し、かつ前記 を、開く方向に向かって付勢する第2の付勢 段を設けたフラップ扉付キャビネットにお て、前記第2の付勢手段を、線材を螺旋状に 巻回した巻回部を、前記支持アームの枢軸部 分に遊嵌し、前記巻回部から延出する線材の 一方の延出部を側板に、かつ他方の延出部を 前記支持アームに係止することにより、扉を 開く方向に付勢するねじりコイルばねとし、 かつ前記側板と支持アームとのいずれか一方 に、ねじりコイルばねの延出部を選択的に係 止させることにより、ねじりコイルばねの付 勢力を変更しうるようにした複数の係止孔を 設け、かつ前記側板と支持アームとのいずれ か他方のものに、ねじりコイルばねの延出部 の端部を、付勢力を変更しうる方向に案内す るガイド溝を有する微調整金具17を設けると もに、前記微調整金具17に、ガイド溝によ 案内されるねじりコイルばねの延出部の端 を、ガイド溝に沿って移動させる調整ねじ 設ける。

 このような構成とすると、ねじりコイルば の一方の延出部を、複数の係止孔に選択的 係止させることにより、ねじりコイルばね 付勢力を、段階的に大きく変更することが きるとともに、調整ねじを回転させて、ね りコイルばねの他方の延出部の端部を、微 整金具のガイド溝に沿って移動させること より、ねじりコイルばねの付勢力を、無段 的に精密に変更することができ、もって第2 の付勢手段の付勢力を、扉の重量や、ユーザ の好みの操作力等に合わせて、大幅に、しか も精密に調整することができる。
 したがって、左右方向の長さとそれに伴う 量が異なる複数種類の扉を備えるキャビネ トにも、同一のねじりコイルばねを共通し 使用することができる。

 (8) 上記(5)または(7)項において、複数の 止孔を、支持アームの枢軸を中心とする同 円周上に並べて設ける。

 このような構成とすると、複数の係止孔 相互の間隔や、並んだ順序を見るだけで、 2の付勢手段の付勢力の変更の度合いを知る ことができ、付勢力の調整作業が楽になる。

 (9) 上記(5)、(7)および(8)項のいずれかに いて、複数の係止孔を、支持アームの枢軸 中心とする半径の異なる複数の円周に沿っ 複数列設ける。

 このような構成とすると、付勢力の変更 能範囲が大幅に拡大する。

 (10) 上記(5)~(9)項のいずれかにおいて、支 持アームの前部上縁に、扉を開いたときに、 キャビネット本体における天板の前端部が嵌 合するようにした凹部を設ける。

 このような構成とすると、扉を上方に大 く開くことができる。

 本発明によると、簡単な構造で、扉を軽量 することができ、扉の付勢手段の付勢力を 減して、コストの低減を図ることができる ともに、操作性のよい、フラップ扉付キャ ネットにおける扉のラッチ装置を提供する とができる。
 また、付勢手段の付勢力を、扉の重量や、 ーザの好みの操作力等に合わせて、簡単に 整することができる。

本発明の一実施形態を備えるキャビネ ト付デスクの斜視図である。 同じく、キャビネットの外側板を外し 、その内部構造を示す分解斜視図である。 同じく、左右の支持アームとラッチレ ーとの分解斜視図である。 同じく、外側板を外したときのキャビ ットの閉扉時の状態を示す側面図である。 同じく、扉を全開位置まで開いたとき 側面図である。 図3におけるA部の拡大分解斜視図であ 。 同じく、組付状態の拡大分解斜視図で る。

 以下、本発明の一実施形態を、添付図面を 照して説明する。
 図1は、本発明の一実施形態を備えるキャビ ネット付デスクの斜視図である。
 このデスク1は、左右1対の側脚2、2と、両側 脚2、2上に設けられた天板3と、各側脚2の上 後端に連結された左右方向を向く横連結材4 を備えており、天板2の後端と横連結材4と 間には、OA機器等の配線収容用の配線ダクト 4aが形成されるとともに、この配線ダクト4a の左右両側部には、左右1対の支柱5、5が立 され、両支柱5、5によってフラップ扉付キャ ビネット6が支持されている。なお、図示の では、1個のキャビネット6を両支柱5、5によ て支持しているが、複数のキャビネットを 右方向に並べて両支柱5、5によって支持す こともある。

 このキャビネット6は、左右方向に長い横 長箱状のキャビネット本体7と、キャビネッ 本体7の前面開口部を開閉するフラップ式の 8とを備えている。この扉8は、後述するよ な構成により、上下方向を向く閉止位置か 、下端を前上方に持ち上げて開くようにな ている。

 キャビネット本体7における左右の側板9 9は、外側板9aと内側板9bとからなる中空の二 重壁構造をなし、その中空部には、扉8を開 自在に支持する支持アームおよびバランス 構が収容されている。

 図2は、右側の側板9の内部の構造を示す 解斜視図、図3は、左右の支持アームとラッ レバーとを示す分解斜視図、図4は、外側板 を外し、かつ扉を閉じたときの側面図、図5 、同じく扉を開いたときの側面図、図6は、 ッチレバーの左部の拡大分解斜視図、図7は 、同じく組み付けた状態の拡大分解斜視図で ある。

 図2~図5に示すように、各内側板9bにおけ 中心よりやや後上方に寄った位置には、ボ 10が外向きに突設され、このボス10には、付 手段(第2の付勢手段)である大径のねじりコ ルばね11が遊嵌され、またボス10の先端面中 央には、扉8の各側端部を支持する支持アー 12の回動中心が、枢軸をなす段付ねじ13をも て枢着されている。

 扉8は、左右1対の支持アーム12、12の前端 を、扉8の両側下部の後面に当接して、複数 のタッピンねじ14をもって固着することによ 、図4に示すように、キャビネット本体7の 面開口部を閉止する閉止位置と、図5に示す うに、キャビネット本体7の上方にはね上げ られた全開位置との間を、枢軸である段付ね じ13を中心として回動しうるようにキャビネ ト本体7に枢支されている。

 キャビネット本体7の前上部には、扉8を短 回動半径で大きく開くことができるように るための面取り状の切欠き7aが設けられてお り、扉8の後面上部には、閉扉時にこの切欠 7aを閉塞するための側面視楔状の閉塞部材15 固着されている。
 また、左右の支持アーム12、12の上縁には、 扉8が全開位置まで開いたとき、キャビネッ 本体7の天板7bの前端部が嵌合するようにし 凹部12aが設けられ、このような構成とする とによっても、扉8を短い回動半径で大きく くことができるようにしてある。なお、切 き7aが設けられた内側板9bの上部前縁および 天板7bの前端面は、枢軸である段付ねじ13か 扉8までの最短距離を半径とする円弧に近接 る円弧または弦とするのが好ましい。

 扉8は、閉止位置のとき、キャビネット本 体7における底板16の前端に当接するようにな っており、この底板16の前端下部には、閉止 置のときの扉8の下端から後下向きになだら かに傾斜する傾斜面16aが設けられ、またその 傾斜面16aの後方における底板16の下面前部に 、上方に向かって凹入する左右方向の凹入 16bが設けられている。

 ねじりコイルばね11は、線材を螺旋状に 回した巻回部11aと、その巻回部11aから線材 両端部を接線方向に延出させた両延出部11b 11cとからなり、その一方の延出部11bの先端 を、巻回部11aの中心から離れる方向に向け 折曲した折曲端部11dを、内側板9bに固着した 微調整金具17の上面の前端から後方に向けて けたガイド溝17aに嵌合し、かつ他方の延出 11cの先端部を外側板9a側に向けて折曲した 曲端部11eを、支持アーム12における段付きね じ13を中心とする同一円周上に設けた複数の 止孔18のいずれかに選択的に嵌合すること より、扉8を開く方向に付勢している。

 微調整金具17は、その上下方向の中央部が 側方に向かって断面コ字状に突出し、その 出部分の後端壁に設けた前後方向を向くね 孔(図示略)に調整ねじ19が後方より螺合し、 の調整ねじ19の前端をねじりコイルばね11の 折曲端部11dに当接させ、この調整ねじ19を回 させることにより、折曲端部11dをガイド溝1 7aに沿って前方に押し出し、ねじりコイルば 11の初期付勢力を大としたり、調整ねじ19を 緩めて、折曲端部11dを後方に移動させ、ねじ りコイルばね11の初期付勢力を弱めたりする とができるようになっている。
 ガイド溝17aの方向は、図示の例では、前後 向を向くようにしてあるが、それに沿って じりコイルばね11の折曲端部11dが移動する とにより、ねじりコイルばね11の初期付勢力 が変動しうるような方向であれば、どのよう な方向でもよい。

 さらに、ねじりコイルばね11の折曲端部11e 、下方の係止孔18に嵌合することにより、ね じりコイルばね11の初期付勢力を大とするこ ができ、上方の係止孔18に嵌合することに り、初期付勢力を弱めることができる。
 なお、図示の実施形態においては、複数の 止孔18を、段付きねじ13を中心とする同一円 周上に、1列として設けてあるが、段付きね 13を中心とする半径の異なる複数の円周に沿 って複数列として設けてもよい。
 この場合は、折曲端部11eを、半径の大きい 周上に設けた下方の係止孔18に嵌合するこ により、ねじりコイルばね11の初期付勢力を 大とすることができる。

 このように、ねじりコイルばね11の初期 勢力を大幅に、しかも微細に調節できるこ により、重量の異なる種々の扉8に対応する とができるとともに、この扉8の重量にねじ りコイルばね11の付勢力をバランスさせて、 8を軽力で開閉できるようにしたり、ねじり コイルばね11の付勢力を扉8の重量より大とし て、後述ラッチレバーを解除操作すると、扉 8がねじりコイルばね11の付勢力により、全開 位置まで自動的に開くようにしたりすること ができる。

 特に、扉8の左右方向の長さは、キャビネ ット本体7の左右方向の長さとともに、デス 1の左右幅等に合わせて種々異なったものを 意しなければならず、その都度、ねじりコ ルばね11の線径や巻数等の異なったものを 計していたのでは、設計が煩雑となるが、 じりコイルばね11を同一として、その取付け 方を変えるだけで、重量の異なる種々の扉8 対応できるようになると、設計が楽になる ともに、異種製品間の部材の共通化を図り トータル的なコストの低減に寄与すること できる。

 なお、微調整金具17を支持アーム12に設け 、複数の係止孔18を内側板9bに設けてもよく また、微調整金具17と複数の係止孔18とのい れか一方を省略して実施することもある。

 内側板9bの後上部には、扉8が全開位置に する直前に、支持アーム12の中間部上縁に けた段部12bが当接して、そのときの衝撃を 和するとともに、支持アーム12が全開位置を 越えて回動するのを阻止するようにしたダン パー20が設けられている。このダンパー20は 内蔵したばね(図示略)等の付勢力により、常 時は前方に向かって突出し、扉8が全開位置 達する直前に、支持アーム12の段部12bが当接 して後退させられるようにしたダンパーピン 21を備えている。

 キャビネット本体7の前下部には、扉8を閉 位置において係止したり、その係止状態を 除したりするラッチレバー22が設けられてい る。
 このラッチレバー22は、左右の内側板9b、9b 貫通して、その両側方に突出する左右方向 向く回動軸23と、その回動軸23の両端部に筒 部24aが嵌合されて固着され、筒部24aの外端か ら底板16を越えて下方に向かって側面視扇形 広がる左右1対の回動レバー24、24と、この 右の回動レバー24、24の下端部に両側端が固 され、底板16の下面に設けられた凹入溝16b において、前後方向に回動可能として配設 れ、さらに、キャビネット本体の左右方向 ほぼ全長に亘る左右方向の角管により形成 れた操作杆(操作部)25と、内側板9bと回動レ ー24における筒部24aとの間において回動軸23 枢着されるとともに、筒部24aと所要の遊び もって連係され、かつ先端部に、支持アー 12の前端部外側面に突設した被係合部であ 係止ピン26と係脱しうるフック状の係止部27a を有する係止部材27とを備えている。

 回動レバー24における筒部24aの内端面と、 れに対向する係止部材27の対向面とのいずれ か一方(図示の例では係止部材27)には、回動 23を中心とする円弧状の長孔28が設けられ、 た他方の対向面(図示の例では筒部24aの内端 面)には、長孔28に嵌合するピン29が突設され いる。
 この長孔28とピン29との係合により、係止部 材27は、筒部24aと所要の遊びをもって、すな ち、回動軸23回りに所定角度相対回動可能 して連係されている。

 内側板9bと係止部材27との間における回動 軸23回りには、係止部材27の付勢手段(第1の付 勢手段)であるねじりコイルばね30が外嵌され ている。このねじりコイルばね30における巻 部30aから接線方向に延出する線材の一方の 出部30bは、底板16の上面に当接され、同じ 線材の他方の延出部30cは、適宜折曲されて 係止部材27の後上縁に係止され、係止部材27 、このねじりコイルばね30により、その係 部27aが閉止位置における扉8側の係止ピン26 係合する、図4および図5に実線で示す係止位 置に向かって付勢されている。

 係止部材27の先端部には、扉8が閉止位置 で閉じる直前に、係止ピン26に摺接して、 止部材27が、ねじりコイルばね30の付勢力に して、係止部27aが係止ピン26から完全に離 する、図4および図5に2点鎖線で示す係止解 位置まで回動させられるようにした傾斜縁27 bが設けられている。

 図4および図5に実線で示すように、操作 25が、回動軸23の真下に位置する不作動位置 位置しているときは、回動レバー24の内側 に突設したストッパピン31が、底板16の上面 当接して、操作杆25の後方への回動が阻止 れ、このとき、底板16の凹入溝16b内における 操作杆25の後方には、指を挿入しうる操作用 空間が、同じく操作杆25の前方には、操作 25が前方に移動するための空間が形成されて いる。

 また、このとき、ピン29は、図7に示すよ に、係止位置に位置している係止部材27の 孔28の上端縁に当接するかまたは近接してお り、この状態から、操作杆25を、図5に2点鎖 で示す作動位置まで前方に回動させると、 ン29が長孔28の上端縁を、図7における時計回 りに回動させ、係止部材27を、ねじりコイル ね30の付勢力に抗して、係止解除位置まで 動させ、その係止部27aを係止ピン26から離脱 させることができる。

 このときの操作は、底板16の前端におけ 傾斜面16aの下部に親指を当て、人差し指お びその他の指を操作杆25の後面に当てて、傾 斜面16aの下部と操作杆25とを摘むようにする とにより、楽な操作で操作杆25を作動位置 で回動させることができる。

 また、操作杆25と凹入溝16bとは、キャビ ット本体7の左右方向のほぼ全長に亘って設 られているので、左右方向のどのような位 においても、同様の操作で、ラッチレバー2 2を簡単に解除操作することができる。

 この実施形態においては、左右1対の回動 レバー24、24と、操作部である操作杆25等とに より、ラッチレバー本体32が形成され、これ 、係止部27aを有する係止部材27とを互いに 離し、係止部材27を、ラッチレバー本体32に して、回動軸23回りに所定角度相対回動可 として連係してあるが、係止部材27を、ラッ チレバー本体32と一体とするか、または固着 て実施してもよい。

 ただ、この実施形態のような構成とする 、扉8の閉扉動作時に、係止ピン26が係止部 27の傾斜縁27bに摺接して、係止部材27が、ね じりコイルばね30の付勢力に抗して、係止解 位置まで回動させられる間に、長孔28がピ 29に対して遊動するだけで、係止部材27の回 が、ラッチレバー本体32側に伝達されない うにすることができる利点がある。

 なお、このときに、ラッチレバー本体32 、係止部材27に連れ回されないようにするた め、ラッチレバー本体32を不作動位置に向か て付勢する、付勢力の小さいばね(図示略) を設けてもよい。

 ラッチレバー22が解除操作され、係止部 27の係止部27aが係止ピン26から離脱した後、 8を、ねじりコイルばね11の付勢力により補 されて、軽力で全開位置まで開くことがで る。または、ねじりコイルばね11の付勢力 みにより、扉8を全開位置まで開くこともで る。

 扉8が全開位置まで開く直前に、支持アー ム12の段部12bがダンパー20のダンパーピン21に 当接し、このダンパーピン21がダンパー20内 押し込まれることにより、衝撃が緩和され つ、扉8は全開位置まで開き、全開位置まで いたとき、ダンパーピン21がダンパー20内に 完全に没入させられて、段部12bがダンパー20 ケースに当接して、停止させられる。

 扉8を、ねじりコイルばね11の付勢力に抗 て、全開位置から閉止位置まで下向きに回 させることにより、扉8を閉じることができ 、閉止位置に到達する直前に、係止ピン26が 係止部材27の傾斜縁27bに摺接して、係止部 27を、ねじりコイルばね30の付勢力に抗して 一旦係止解除位置まで回動させた後、係止 材27の係止部27aに係合し、扉8は、次にラッ レバー22が解除操作されるまで、閉止位置 保持される。このときの係止部材27の回動動 作は、前述したように、ラッチレバー本体32 に伝達されることはない。

 本発明は、上記実施形態のみに限定される のではなく、幾多の変形した態様での実施 可能である。
 例えば、操作杆25の左右長を短寸として、 ッチレバー22を、キャビネット本体7の下部 央に配設したり、底板16の下面に凹入溝16aを 設けることなく、操作杆25を底板16の下方に 出するように配設したりしてもよい。

 上記実施形態においては、ねじりコイル ね11の一方の延出部11bの先端部を、内側板9b に固着した微調整金具17のガイド溝17aに嵌合 、調整ねじ19を回転させることにより、延 部11bの先端部をガイド溝17aに沿って移動し るようにするとともに、ねじりコイルばね11 の他方の延出部11cの先端部を、支持アーム12 おける段付きねじ13を中心とする同一円周 に設けた複数の係止孔18のいずれかに選択的 に嵌合するようにしてあるが、内側板9bに、 数の係止孔18を設けて、これに一方の延出 11bの先端部を、選択的に嵌合しうるように 、かつ支持アーム12に、調整ねじ19を有する 調整金具17を設けて、そのガイド溝17aに、 方の延出部11cの先端部を嵌合するようにし もよい。

 このように、側板9と支持アーム12とのい れか一方に、ねじりコイルばね11の延出部11 bまたは11cを選択的に係止させることにより ねじりコイルばね11の付勢力を変更しうるよ うにした複数の係止孔18を設け、かつ側板9と 支持アーム12とのいずれか他方のものに、調 ねじ19を有する微調整金具17を設けて、その ガイド溝17aに、他方の延出部11cまたは11bの先 端部を嵌合するようにすると、ねじりコイル ばねの付勢力を、段階的に大きく変更するこ とができるとともに、無段階的に精密に変更 することもできる。

 また、側板9と支持アーム12とのいずれか一 のみ、または両方に、複数の係止孔18を設 、それに、ねじりコイルばね11の両延出部11b 、11cの一方または両方を、選択的に係止させ るようにしてもよい。
 このような構成とすると、ねじりコイルば の付勢力を段階的に変更することができ、 に、側板9と支持アーム12との両方に、複数 係止孔18を設けた場合は、ねじりコイルば の付勢力の変更可能範囲を著しく大とする とができる。

 さらに、側板9と支持アーム12とのいずれか 方のみ、または両方に、調整ねじ19を有す 微調整金具17を設けて、そのガイド溝17aに、 ねじりコイルばね11の両延出部11b、11cのいず か一方または両方の端部を嵌合してもよい
 このような構成とすると、ねじりコイルば の付勢力を、無段階的に精密に変更するこ ができる。