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Title:
CAMERA MODULE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116310
Kind Code:
A1
Abstract:
A camera module has a shutter section (84) mounted to the front face (2202) of a front lens barrel (22). The shutter section (84) has a shutter blade (not shown) for opening and closing the light path of an imaging optical system (28), an actuator (not shown) for driving the shutter blade, and a case (86) for containing the shutter blade and the actuator and having formed in the case an opening (8610) for the light path. The shutter section (84) is mounted to the front face (2202) of the front lens barrel (22) by engaging with each other a cover-side engaging section (88) provided to a cover (26) and a case-side engaging section (90) provided to the case (86). The construction is advantageous to reduce the size and cost of the camera module.

Inventors:
IMAI SATOSHI (JP)
SHIMIZU HIRONORI (JP)
TAGUCHI TOMOKI (JP)
SAWANO RYOSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050724
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
January 20, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SONY CORP (JP)
IMAI SATOSHI (JP)
SHIMIZU HIRONORI (JP)
TAGUCHI TOMOKI (JP)
SAWANO RYOSUKE (JP)
International Classes:
G03B9/10; G02B7/02; H04N5/225
Domestic Patent References:
WO2006043358A12006-04-27
Foreign References:
JP2007121779A2007-05-17
JPH02149827A1990-06-08
JP2007108599A2007-04-26
US20070097527A12007-05-03
EP1781019A12007-05-02
Other References:
See also references of EP 2256547A4
Attorney, Agent or Firm:
IWASAKI, Sachikuni et al. (JP)
Yukikuni Iwasaki (JP)
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Claims:
 後鏡筒と、
 前記後鏡筒の前方に組みつけられ前記後鏡筒と共に撮像光学系を収容する収容空間を形成する前鏡筒と、
 前記前鏡筒に係止すると共に前記後鏡筒に係止し前記前鏡筒および前記後鏡筒を前後方向において挟持するカバーと、
 前記前鏡筒の前面に取着されるシャッター部とを備え、
 前記シャッター部は、前記撮像光学系の光路を開閉するシャッター羽根と、前記シャッター羽根を駆動するアクチュエータと、前記シャッター羽根および前記アクチュエータを収容し前記光路用の開口が形成されたケースとを有し、
 前記シャッター部の前記前鏡筒の前面への取着は、前記カバーに設けられたカバー側係止部と、前記ケースに設けられたケース側係止部とが係止することでなされている、
 カメラモジュール。
 前記前鏡筒の前面は矩形枠状を呈し、
 前記カバーは、前記前面の四隅を除いた部分を覆い中央に開口が設けられた前面部と、前記前面部の互いに対向する辺から後方に屈曲された一対の側面部とを有し、
 前記カバーによる前記前鏡筒と前記後鏡筒の挟持は、前記前面部が前記前面に係止すると共に、前記後鏡筒に設けられた係止突起が、前記側面部に設けられた係止孔に係止することでなされる、
 請求項1記載のカメラモジュール。
 前記一対の側面部は、前記前板部の互いに対向する辺に沿った幅を有し、
 前記各側面部の幅方向の両側に、前記カバーにより前記前鏡筒と前記後鏡筒とを挟持した状態で、前記前鏡筒の前面よりも前方に突出する突出片がそれぞれ設けられ、
 前記突出片の先部に係止孔が形成され、
 前記ケースに、前記突出片の前記係止孔に係止可能な係止突起が設けられ、
 前記カバー側係止部は、前記突出片の前記係止孔であり、
 前記ケース側係止部は、前記係止突起である、
 請求項2記載のカメラモジュール。
 前記カバー側係止部と前記ケース側係止部とが係止した状態で、前記ケースは前記前鏡筒の前記前面の4隅に臨む面を有し、
 前記前面の4隅に臨む前記ケースの面の4箇所のうちの2箇所に、位置決め用の突起が設けられ、
 前記前面に前記突起が挿入され前記撮像光学系の光軸と直交する面内の前記ケースの位置決めを行う位置決め孔が設けられている、
 請求項1記載のカメラモジュール。
 前記カバー側係止部と前記ケース側係止部とが係止した状態で、前記ケースは前記前鏡筒の前記前面の4隅に臨む面を有し、
 前記前面の4隅に臨む前記ケースの面の4箇所に、前記前面に当接して前後方向の位置決めが行う当接部が設けられている、
 請求項1記載のカメラモジュール。
 前記カバー側係止部と前記ケース側係止部とが係止した状態で、前記ケースは前記前鏡筒の前記前面の4隅に臨む面を有し、
 前記前面の4隅に臨む前記ケースの面の4箇所に、前記前面に当接して前後方向の位置決めが行う当接部が設けられ、
 前記4箇所のうちの2箇所の前記当接部に、位置決め用の突起がそれぞれ併設され、
 前記前面に前記突起が挿入され前記撮像光学系の光軸と直交する面内の前記ケースの位置決めを行う位置決め孔が設けられている、
 請求項1記載のカメラモジュール。
 撮像光学系を保持し前記収容空間に収容されたレンズ保持部と、
 前記収容空間の前記前鏡筒の前面寄りに配設され前記レンズ保持部を後方に付勢するスプリングとをさらに備え、
 前記スプリングは前記前鏡筒にインサート成形されており、
 前記位置決め孔は、前記前鏡筒の成形時に前記スプリングを保持するために金型のピンが位置していた孔である、
 請求項4または6記載のカメラモジュール。
 前記カバーで挟持された前記後鏡筒および前記前鏡筒に対して前記シャッター部が取着された状態の前記シャッター部、前記前鏡筒、前記後鏡筒を覆うシールドケースをさらに備え、
 前記カバーで挟持された前記後鏡筒および前記前鏡筒に対して前記シャッター部が取着された状態で、前記シャッター部の前記ケースは、前記前鏡筒の前面と反対方向に向いた前面を有し、
 前記シールドケースは、前記シャッター部の前記ケースの前記前面に係止し、かつ、前記後鏡筒に係止することで配設され、
 前記シールドケースは、前記カバー側係止部および前記ケース側係止部に近接または接触する、
 請求項1記載のカメラモジュール。
 前記カバーで挟持された前記後鏡筒および前記前鏡筒に対して前記シャッター部が取着された状態の前記シャッター部、前記前鏡筒、前記後鏡筒を覆うシールドケースをさらに備え、
 前記カバーで挟持された前記後鏡筒および前記前鏡筒に対して前記シャッター部が取着された状態で、前記シャッター部の前記ケースは、前記前鏡筒の前面と反対方向に向いた前面を有し、
 前記シールドケースは、前記シャッター部の前記ケースの前記前面に係止し、かつ、前記後鏡筒に係止することで配設され、
 前記シャッター部の前記ケースは、前記シールドケースにより前記前鏡筒の前記前面に付勢される、
 請求項1記載のカメラモジュール。
 前記シャッター部の前記ケースの前記前面の中間部に該前面の両側部よりも前方に突出した凸部が設けられ、
 前記シールドケースは、前記シャッター部の前記ケースの前記前面に対向する前面部を有し、
 前記シールドケースの、前記シャッター部の前記ケースの前記前面への係止は、前記シールドケースの前面が前記凸部に当接することでなされ、
 前記シールドケースの配設状態で前記シールドケースの前面部は、前記凸部に当接した前記シールドケースの前面部部分が他の前面部部分よりも前方に位置するように弾性変形している、
 請求項8または9記載のカメラモジュール。
Description:
カメラモジュール

 本発明は例えば携帯用の電子機器などに み込まれるカメラモジュールに関する。

 近年、カメラモジュールが組み込まれた携 電話機、あるいはPDA(Personal Digital Assistants) などの電子機器が提供されている。
 カメラモジュールは、撮像光学系を保持す レンズ保持部材と、撮像光学系によって導 れた被写体像を撮像する撮像素子と、レン 保持部材を撮像光学系の光軸に沿って移動 せる駆動部とを備えている(特開2007-108597号 報参照)。
 このようなカメラモジュールの付加価値を めるために、シャッター部を設けたものが 供されている。
 すなわち、撮像素子としてC-MOSセンサを採 すると共に、電子機器に撮影補助光を照射 るフラッシュライトを設けた構成では、フ ッシュライトを発光させて撮像を行う場合 C-MOSセンサの読み出し動作を全面読み出しと する必要がある。
 このような全面読み出し動作では、フラッ ュライト以外の外光の影響を排除するため 電子シャッターに代えてメカニカルシャッ ーを用いる必要がある。したがって、この うなメカニカルシャッターとして機能する ャッター部を設ける必要がある。

 従来、カメラモジュールへのシャッター部 取り付けは、カメラモジュールとシャッタ 部とを位置決めした状態で、シャッター部 設けたねじ挿通孔を挿通したねじをカメラ ジュールに設けたねじ孔に螺合することで されていた。
 したがって、ねじやねじ孔が必要となり、 品点数の増加および部品形状の複雑化を招 、カメラモジュールの低コスト化および小 化を図る上で不利がある。
 本発明はこのような事情に鑑みなされたも であり、本発明の目的は低コスト化および 型化を図る上で有利なカメラモジュールを 供することにある。

 上述の目的を達成するため、本発明は、 鏡筒と、前記後鏡筒の前方に組みつけられ 記後鏡筒と共に撮像光学系を収容する収容 間を形成する前鏡筒と、前記前鏡筒に係止 ると共に前記後鏡筒に係止し前記前鏡筒お び前記後鏡筒を前後方向において挟持する バーと、前記前鏡筒の前面に取着されるシ ッター部とを備え、前記シャッター部は、 記撮像光学系の光路を開閉するシャッター 根と、前記シャッター羽根を駆動するアク ュエータと、前記シャッター羽根および前 アクチュエータを収容し前記光路用の開口 形成されたケースとを有し、前記シャッタ 部の前記前鏡筒の前面への取着は、前記カ ーに設けられたカバー側係止部と、前記ケ スに設けられたケース側係止部とが係止す ことでなされている。

 そのため、本発明によれば、カバーに設 られたカバー側係止部と、シャッター部の ースに設けられたケース側係止部とが係止 ることでシャッター部を前鏡筒の前面への 着するため、部品点数の削減および部品形 の単純化を図る上で有利となり、カメラモ ュールの低コスト化および小型化を図る上 有利となる。

(A)、(B)は本実施の形態に係るカメラモ ュール20が組み込まれた電子機器の一例を す外観図である。 カメラモジュール20の斜視図である。 カメラモジュール20の分解斜視図であ 。 カメラモジュール20の分解斜視図であ 。 図2のXX線断面図である。 図2のYY線断面図である。 カメラモジュール20の平面図である。 図7のA矢視図である。 図7のB矢視図である。 図10は図7のC矢視図である。 図11は図7のD矢視図である。 図12は図7の後面図である。 コイル52を前方から見た斜視図である コイル52を後方から見た斜視図である コイル52の平面図である。 図15のA矢視図である。 図15のB矢視図である。 コイル52の後面図である。 カメラモジュール20の分解斜視図であ 。 レンズ保持部材30を前方から見た斜視 である。 レンズ保持部材30を後方から見た斜視 である。 レンズ保持部材30の平面図である。 図22のA矢視図である。 図22のB矢視図である。 レンズ保持部材30の後面図である。 レンズ保持部材30とコイル52の組み立 図である。 図26の姿勢で組み立てたレンズ保持部 30のAA線断面図である。 放熱構造を説明するためのカメラモジ ュール20の分解斜視図である。 カメラモジュール20への撮像素子36の み付けを説明する説明図である。 カメラモジュール20の斜視図である。 図30のXX線断面図である。 放熱構造の変形例を説明するためのカ メラモジュール20の断面図である。 シャッター部84の前鏡筒22への組み付 を説明する分解斜視図である。 シャッター部84の前鏡筒22への組み付 を説明する分解斜視図である。 シャッター部84が前鏡筒22に組み付け れた状態を示す斜視図である。 シャッター部84が前鏡筒22に組み付け れた状態を示す斜視図である。 シールドケース98の前鏡筒22への組み けを説明する分解斜視図である。 シールドケース98の前鏡筒22への組み けを説明する分解斜視図である。 シールドケース98が前鏡筒22に組み付 られた状態を示す斜視図である。 シャッター部84の前鏡筒22への組み付 を説明する断面図である。 シールドケース98の前鏡筒22への組み けを説明する断面図である。 シールドケース98の前鏡筒22への組み けを説明する断面図である。 シールドケース98が組み付けられたカ ラモジュール20の断面図である。 前鏡筒22の斜視図である。 前鏡筒22の斜視図である。 前鏡筒22への前スプリング32のインサ ト成形の説明図である。 カメラモジュール20の組み立て完成状 を示す斜視図である。 シャッター部84を有しないカメラモジ ール20の斜視図である。 比較例におけるシャッター部84の前鏡 22への組み付けを説明する分解斜視図であ 。 シャッター部84が前鏡筒22に組み付け れた状態を示す斜視図である。

 次に本発明の実施の形態について図面を参 して説明する。
 図1(A)、(B)は本実施の形態に係るカメラモジ ュール20が組み込まれた電子機器の一例を示 外観図である。
 図1に示すように電子機器10は携帯電話機で り、ヒンジ部12によって揺動可能に連結さ た第1、第2の筐体14、16を有している。
 第1の筐体14の内面には液晶表示パネル1402が 設けられ、第2の筐体16の内面にはテンキーや 機能キーなどの操作スイッチ1602が設けられ いる。
 第1の筐体14にカメラモジュール20が設けら 、カメラモジュール20で撮像した画像は液晶 表示パネル1402に表示される。
 カメラモジュール20は被写体像を捉える撮 光学系28を有し、撮像光学系28は、第1の筐体 14に設けられた開口1410に臨んでいる。

 次に、本発明に係るカメラモジュール20の 成について詳細に説明する。
 図2はカメラモジュール20の斜視図、図3、図 4、図19はカメラモジュール20の分解斜視図、 5は図2のXX線断面図、図6は図2のYY線断面図 ある。
 図7はカメラモジュール20の平面図、図8は図 7のA矢視図、図9は図7のB矢視図、図10は図7のC 矢視図、図11は図7のD矢視図、図12は図7の後 図である。
 なお、図2乃至図4、図7乃至図12においては カメラモジュール20から基板56を除いた状態 示している。
 また、本実施の形態では、被写体側を前方 その反対側を後方として説明する。
 カメラモジュール20は、図3乃至図6に示すよ うに、上記の撮像光学系28に加えて、前鏡筒2 2と、後鏡筒24と、カバー26と、レンズ保持部 30と、前スプリング32と、後スプリング34と 撮像素子36と、駆動部38などを含んで構成さ れている。

(前鏡筒22)
 前鏡筒22は、後鏡筒24に組みつけられ後鏡筒 24と共に収容空間S(図5、図6)を形成するもの ある。
 図4、図5、図6に示すように、前鏡筒22は周 40を含んで構成されている。
 周壁40の内面は、円筒面からなるマグネッ 取り付け面4002として形成され、周壁40の外 は、矩形状に形成されている。
 前鏡筒22は合成樹脂材料を金型で成形する とで形成されている。
 図3、図4に示すように、周壁40が後方に臨む 後端面は、後鏡筒24への合わせ面4010として形 成されている。
 また、図4に示すように、前鏡筒22の周壁40 互いに対向する2つの外面の後端両側からそ ぞれ2つの前側凸部4020が突設されている。

(後鏡筒24)
 後鏡筒24は、図3乃至図6に示すように、底壁 42と、開口44とを有している。
 底壁42は、収容空間Sの前記光軸方向の後端 閉塞する矩形状に形成され、したがって、 壁42の前面は収容空間Sに臨んでいる。
 底壁42は、互いに対向する2組の辺4202、4204 有し、各組の辺4202に、後スプリング34を取 付けるための2つのピン46がそれぞれ突設さ ている。
 底壁42の前面の4辺4202、4204に沿った箇所は 前鏡筒22の合わせ面4010への合わせ面4210とし 形成されている。
 これら後鏡筒24の合わせ面4210は、図5、図6 示すように、前鏡筒22の合わせ面の合わせ面 4010にそれぞれ重ね合わされている。
 また、図4に示すように、底壁42の一辺の両 から2つの後側凸部4220が突設されている。
 開口44は、底壁42の中央に形成され、矩形状 を呈している。

(マグネット48)
 駆動部38は、図3乃至図6に示すように、マグ ネット48とコイル52を含んで構成されている
 マグネット48は、撮像光学系28の光軸を中心 とする円周上に延在して設けられており、本 実施の形態では、マグネット48は、同一形状 4つのマグネット分割体が円周方向に並べら れることで構成され、コイル52の外周に臨ん いる。
 本実施の形態では、マグネット48は、該マ ネット48の磁束を効率よくコイル52に導くた の円筒壁状のヨーク50の内周面に取着され このヨーク50を介して前鏡筒24のマグネット り付け面4002に取着されている。

(コイル52)
 図13はコイル52を前方から見た斜視図、図14 コイル52を後方から見た斜視図、図15はコイ ル52の平面図、図16は図15のA矢視図、図17は図 15のB矢視図、図18はコイル52の後面図である
 コイル52は、巻線が撮像光学系28の光軸を中 心とする円周上に巻回されて形成され、その 外径は、マグネット48の内径よりも小さい寸 で形成されている。
 コイル52の後端面に、平面視した場合、コ ル52と略同じ輪郭を有し、かつ、光軸方向の 寸法がコイル52よりも小さい寸法で形成され 環状のコイルホルダ54が取着されている。
 コイルホルダ54は、180度位相を異ならせた 向する2箇所に軸部5402が半径方向外方に突設 され、各軸部5402にコイル52の巻線の両端5202 それぞれ巻回されている。

(撮像素子36)
 撮像素子36は撮像光学系28によって導かれる 被写体像を撮像するものである。
 図5、図6に示すように、撮像素子36は矩形板 状の基板56の前面に設けられている。
 後鏡筒24の開口44内に撮像素子36が位置した 態で、基板56が後鏡筒24の底壁42の後面に接 されるとともに、底壁42の前面に開口44を覆 う光学フィルター(図略)を接着することで撮 素子36が封止され、したがって、撮像素子36 は後鏡筒52に設けられている。

(カバー26)
 図2、図9に示すように、カバー26は、前面部 2602と、側面部2604とを備えている。
 前面部2602は矩形板状を呈し、前鏡筒22の前 を覆うものである。
 前面部2602が撮像光学系28に臨む箇所に開口2 606が形成されている。
 側面部2604は前面部2602の4辺からそれぞれ屈 形成され、前鏡筒22および後鏡筒24の4つの 部を覆うものである。
 4つの側面部2604のうち対向する1組の側面部2 604には後鏡筒24の各係合突起57に係合する係 溝2608が設けられている。
 カバー26の各係合溝2608が各係合突起57に係 することで、カバー26の前面部2602と後鏡筒24 の底壁42との間に前鏡筒22が挟持され、これ より前鏡筒22と後鏡筒24とが結合されている

(レンズ保持部材30)
 図20はレンズ保持部材30を前方から見た斜視 図、図21はレンズ保持部材30を後方から見た 視図、図22はレンズ保持部材30の平面図、図2 3は図22のA矢視図、図24は図22のB矢視図、図25 レンズ保持部材30の後面図である。
 図26はレンズ保持部材30とコイル52の組み立 図、図27は図26の姿勢で組み立てたレンズ保 持部材30のAA線断面図である。

 レンズ保持部材30は、図5、図6に示すように 、撮像光学系28を保持して収容空間Sに収容さ れている。
 図20乃至図25に示すように、レンズ保持部材 30は筒部3002と、筒部3002の前部を接続する環 の前部3003とを有し、前部3003の中央には開口 3003Aが設けられている。
 撮像光学系28は複数のレンズ群を含んで構 され、筒部3002の内部に収容され、開口3003A ら前方を臨んでいる。

 図20、図22に示すように、前部3003には、筒 3002の外径よりも小さい外径の膨出壁部3004が 形成され、この膨出壁部3004の周面は撮像光 系28の光軸を中心とする円周上を延在する円 筒面3006を形成している。
 円筒面3006の外周に、周方向に等間隔をおい た4箇所に膨出壁部3004よりも後方に位置する うに4つの前側スプリング当接面3008が形成 れており、これら前側スプリング当接面3008 前記光軸と直交する平面上を延在している

 図21、図25に示すように、筒部3002の後端に 、筒部3002の外径よりも小さい外径の環状の 側スプリング当接面3010が形成されている。
 後側スプリング当接面3010は、前記光軸と同 軸上で、光軸と直交する平面上を延在してい る。
 後側スプリング当接面3010の外周の筒部3002 後端箇所で周方向に等間隔をおいた6箇所か 係止凸部3012が突設されており、これら係止 凸部3012の内周面は撮像光学系28の光軸を中心 とする円周上を延在する円筒面3014を形成し いる。

 図20、図22、図23、図24に示すように、筒部30 02の外周面は、前端に位置し矩形状に延在す 4つの外面58と、この前端を除く残りの部分 円筒面状に延在する後部円筒面60とを含ん 構成されている。
 図26、図27に示すように、後部円筒面60に後 するようにコイル52が取着される。
 また、図20、図22、図23に示すように、4つの 外面58のうちの対向する2つの外面58と後部円 面60とが交差する箇所に、前方を臨む三日 状の端面部62がそれぞれ設けられている。
 各端面部62は両端に位置する面64と、それら 面64よりも後端側に位置する中央面66とを含 で構成されている。
 そして、中央面66と、中央面66の両側から起 立する側面68と、外面58とにより後述する接 剤充填用凹部70の部分が構成される。

 レンズ保持部材30は、溶融状態の合成樹脂 金型のゲートから製品キャビティに充填さ ることで成形され、成形時の金型のゲート 対応する箇所が図20に示すようにゲート部72 して残存している。
 このゲート部72は、2つの端面部62のうちの 方の端面部62の中央面66の中央に位置してい 。
 本実施の形態では、合成樹脂はポリカーボ ートであり、レンズ保持部材30として必要 硬度を確保するために合成樹脂にはガラス 維などのフィラーが含まれている。
 ゲート部72は、中央面66から突出し、その突 出方向の先端がゲート部72の切断箇所7202とな っており、この切断箇所7202は、振動や衝撃 加わった際に、ゲート部72に存在するフィラ ーが粉状に発生する箇所となっている。

(前スプリング32、後スプリング34)
 前スプリング32、後スプリング34は、図5、 6に示すように、収容空間Sに配設されレンズ 保持部材30を撮像光学系28の前記光軸に沿っ 移動可能に支持する案内機構を構成してい 。
 前スプリング32は前鏡筒22とレンズ保持部材 30の間に配設され、後スプリング34は後鏡筒24 とレンズ保持部材30の間に配設されるもので る。
 図3に示すように、前スプリング32、後スプ ング34は、導電性を有する金属材料で形成 れた薄く小さい幅の片体から中央に撮像光 系28の光路用の開口3202がそれぞれ確保され ように環状に形成されている。
 より詳細に説明すると、前スプリング32は 内側に開口3202が形成された環板部3204と、環 板部3204の外周に接続された4つの支持片3206と を有し、前記光軸方向に弾性変形可能に形成 されている。
 前スプリング32は、各支持片3206の外周部分 前鏡筒22の周壁40の前部の四隅に取着され、 開口3202に、図20、図22に示すレンズ保持部材3 0の筒部3002の膨出壁部3004の円筒面3006が挿通 れ、環板部3204がレンズ保持部材30の4つの前 スプリング当接面3008に当接されて前鏡筒22 レンズ保持部材30の間に配設されている。
 本実施の形態では、図12に示すように、4つ 支持片3206の外周部分は前鏡筒22の成形時に め込まれるインサート成形によって周壁40 前部の四隅に取着されている。

 図3、図19に示すように、後スプリング34は 同一形状の2つのスプリング分割体34Aで構成 れている。
 各スプリング分割体34Aは半円上を延在する 弧部3404を有している。
 各スプリング分割体34Aの円弧部3404は、図21 図25に示すレンズ保持体30の各係止凸部3012 円筒面3014の内側で、後側スプリング当接面3 010に接着される。これにより2つの円弧部3404 内側に開口3402が形成されることになる。
 図3に示すように、円弧部3404の外周には2つ 支持片3406、3408が接続されており、支持片34 06、3408にはそれぞれ孔3410が形成されている
 したがって、各スプリング分割体34Aの4つの 孔3410が後鏡筒24のピン46に挿通され、支持片3 406、3408の孔3410の周囲の部分が、前鏡筒22と 鏡筒24との間で挟持され、これにより、後ス プリング34は、後鏡筒24とレンズ保持部材30の 間に配設されている。
 さらに、図3に示すように、スプリング分割 体34Aの円弧部3404の中間部には、接続片部3420 それぞれ形成され、各接続片部3420には図13 示すコイルホルダ54の2つの軸部5402に巻回さ れたコイル52の巻線の両端5202が半田付けされ る。
 また、各スプリング分割体34Aの支持片3408の 先部はコイル52の外方に延出された外部接続 子3430となっている。したがって、コイル52 各スプリング分割体34Aを介して外部接続端 3430に電気的に接続されている。
 各外部接続端子3430は、図11、図19に示すよ に、前鏡筒22の2つの前側凸部4020と、後鏡筒2 4の2つの後側凸部4220との間にそれぞれ挟持さ れ、各外部接続端子3430の先部は、前側凸部40 20と後側凸部4220の先端から外方に露出してい る。

 したがって、コイル52の巻線に、後スプリ グ34の2つの外部接続端子3430を介して駆動信 が供給されると、コイル52から磁界が発生 る。
 そして、コイル52によって発生する磁界と マグネット48の磁極から発生する磁界との相 互作用によってコイル52に前記光軸方向への (推力)が発生し、これにより、前スプリン 32、後スプリング34によって保持されたレン 保持部材30および撮像光学系28が前記光軸方 向に移動し、撮像光学系28によって撮像素子3 6の撮像面に結像される被写体像の合焦動作 なされる。
 したがって、マグネット48とコイル52により レンズ保持部材30を撮像光学系28の光軸に沿 て移動させる駆動部38が構成されることにな る。

(レンズ保持部材30とコイル52の組み立て)
 次に、レンズ保持部材30とコイル52の組み立 てについて説明する。
 図26、図27に示すように、レンズホルダ30の 端にコイル52の前端を臨ませ、レンズホル 30の後部円筒面60にコイル52を装着する。
 後部円筒面60へのコイル52の装着により、図 27に示すように、中央面66と、中央面66の両側 から起立する側面68と、外面58と、コイル52の 内周面とにより、撮像光学系28の光軸と平行 る方向に開放状の接着剤充填用凹部70が構 される。
 本実施の形態では、接着剤充填用凹部70は 周方向に間隔をおいて2箇所形成される。
 そして、各接着剤充填用凹部70において中 面66が、撮像光学系28の光軸と平行する方向 向いた接着剤充填用凹部70の底面となる。
 そして、一方の接着剤充填用凹部70の中央 66に、ゲート部72が位置している。

 レンズホルダ30の後部円筒面60にコイル52を 着したならば、調整治具を用いて、レンズ ルダ30とコイル52とを、撮像光学系28の光軸 向において、また、光軸と直交する面内に いて位置決めを行う。
 次いで、各接着剤充填用凹部74に接着剤Bを 填することによりレンズ保持部材30の外周 分とコイル52の内周部分とが接着される。
 その際、一方の接着剤充填用凹部74では、 着剤Bによりゲート部72が該接着剤B中に埋設 れる。
 接着剤が硬化されることにより、コイル52 レンズ保持部材30への取り付けが完了する。
 次いで、レンズ保持部材30に後スプリング24 を取着し、これにより、レンズ保持部材30、 スプリング24、コイル52、コイルホルダ54が み付けられた第2ユニットU2(図19)が構成され る。

 次に、カメラモジュール20の組み立て方法 ついて説明する。
 図19に示すように、前鏡筒22に前スプリング 32とマグネット48とヨーク50が組み込まれた第 1ユニットU1と、上述のように構成された第2 ニットU2と、後鏡筒24とを用意する。
 そして、第2ユニットU2を後鏡筒24に組み付 る。詳細には、後スプリング34の孔3410に後 筒24のピン46を挿通して第2ユニットU2と後鏡 24とを合わせる。
 次いで、その組み付けたものに第1ユニット U1を組み付ける。詳細には、前スプリング32 開口3202にレンズ保持部材30の筒部3002の膨出 部3004の円筒面3006を挿通し環板部3204をレン 保持部材30の前側スプリング当接面3008に当 させて第1ユニットU1と第2ユニットU2とを合 せる。
 最後に、カバー26を第1ユニットU1の上に被 て、その係合溝2608を係合突起57に係合させ 。詳細には、カバー26を第1ユニットU1の上に 被せて、カバー26の上面部2602と後鏡筒24の底 42との間に前鏡筒22を挟持させる。
 これにより第1ユニットU1と、第2ユニットU2 、後鏡筒24とが結合され、カメラモジュー 20が完成する。

 このような構成によれば、レンズ保持部材3 0に残存するゲート部72を、接着剤充填用凹部 70の底面の箇所に位置させたので、接着剤充 用凹部70に充填される接着剤Bによりレンズ 持部材60とコイル52とが接着すると共にゲー ト部72が接着剤B中に埋設される。
 したがって、カメラモジュール20が組み込 れた電子機器10を落下させるなどして、レン ズ保持部材30に振動や衝撃が加わったとして 、ゲート部72の切断箇所7202からフィラーが 状の塵埃となって脱落することを確実に防 できるため、塵埃が撮像光学系38のレンズ 撮像素子36の撮像面などに付着することがな く、撮像された画像データの品質の向上を図 る上で有利となる。
 また、従来のように、ゲート部の切断箇所 覆うように接着剤を塗布したり切断箇所を ータによって溶融するなどしてゲート部か の発塵を防止する特殊な処理工程を省略で るので、製造コストの削減を図る上でも有 となる。

 次に放熱構造について説明する。
 撮像素子36は、CCDあるいはC-MOSセンサなどに よって構成されているが、撮像素子36は撮像 作に伴って発熱する。
 撮像素子36の温度が所定温度を超えた場合 は、撮像素子36の動作が安定して行われず、 あるいは、撮像素子36で生成される撮像信号 ノイズ成分が増大してしまうため、撮像素 36の温度上昇を効果的に防止する必要があ 。
 そこで、本発明は、ヨーク50を利用して撮 素子36から発生される熱を放熱するようにし たものである。
 図28は放熱構造を説明するためのカメラモ ュール20の分解斜視図、図29はカメラモジュ ル20への撮像素子36の組み付けを説明する説 明図、図30はカメラモジュール20の斜視図、 31は図30のXX線断面図である。

 カメラモジュール20は、図31に示すように、 撮像光学系28を保持するレンズ保持部材30と 撮像光学系28によって導かれた被写体像を撮 像する撮像素子36と、レンズ保持部材30を撮 光学系28の光軸に沿って移動させる駆動部38 を備えている。
 駆動部38は、レンズ保持部材30の外周に取着 されたコイル52と、コイル52の外周に臨むマ ネット48と、マグネット48の外周に取着され ヨーク50とを含んで構成されている。
 ヨーク50は磁性材料で形成され、このよう 磁性材料としては、ケイ素鋼、軟鉄、パー ロイ、ステンレスなど従来公知のさまざま 磁性材料が採用可能である。
 そして、撮像素子36とヨーク50とを連結し、 撮像素子36で発生した熱をヨーク50に伝達す 中継部材80が設けられている。

 図28乃至図31に示すように、中継部材80は、 えば、ヨーク50に一体に形成されている。
 ヨーク50は、本実施の形態では、マグネッ 48の外周に取着される円筒状の本体5002と、 体5002の軸方向の端部で周方向に間隔をおい 2箇所から本体5002の軸方向に延在する2つの 片5004とを有し、中継部材80はそれら2つの脚 片5004で構成されている。

 図29、図31に示すように、撮像素子36は、パ ケージ82に封入されている。
 詳細には、パッケージ82は撮像光学系28に臨 む前面とその反対側に位置する後面とを有し ている。
 パッケージ82の前面には、前方に開放状の 形状の収容凹部8202が形成されている。
 撮像素子36は収容凹部8202の底面に取着され 収容凹部8202の開口は光学フィルタを兼用す るシールガラス8204によって覆われ、シール ラス8204がパッケージ82の前面に封止されて る。
 パッケージ82の後面は、基板56の前面に取着 され、基板56はフレキシブル基板76を介して 示しない信号処理回路などに接続されてい 。
 中継部材80はヨーク50に連結されると共にパ ッケージ82に結合されている。
 したがって、中継部材80はパッケージ82を介 在した状態で撮像素子36に連結されている。

 このような構成によれば、撮像素子36で発 した熱は、パッケージ82から中継部材80を介 てヨーク50に伝達され、ヨーク50で放熱され る。
 したがって、従来のようにヒートシンクな の専用の放熱部材を設けることなく、撮像 子36で発生した熱を効果的に放熱できるた 、カメラモジュール20の低コスト化および小 型化を図りつつ、撮像素子36によって生成さ る撮像信号の品質の向上を図る上で、また 撮像素子36の動作の安定性を図る上で有利 なる。
 また、ヨーク50は、レンズ保持部30の半径方 向外方において周方向に延在していることか ら、カメラモジュール20を構成する部材のう で表面積および体積が最も大きく確保され 部材であり、したがって、ヨーク50によっ 十分な放熱効果を得る上で有利となる。

 次に放熱構造の変形例について説明する。
 図32は放熱構造の変形例を説明するための メラモジュール20の断面図である。
 図32に示すように、撮像素子36は、パッケー ジ82に封入され、パッケージ82は基板56上に実 装されている。
 中継部材80はヨーク50に連結されると共に基 板56に結合されている。
 詳細には、パッケージ82が実装される基板56 の前面が中継部材80に臨む箇所に半田付けパ ド5610が形成されており、中継部材80と半田 けパッド5610とが半田Hを用いた半田付けに って結合されている。
 なお、パッケージ82の前面に位置するシー ガラス8204と、基板56の前面に設けられた半 付けパッド5610とは、基板56の厚さ方向にお て離間しているため、中継部材80と半田付け パッド5610との半田付け作業において発生す 半田ボールなどの異物のシールガラス8204へ 付着防止が図られている。
 したがって、中継部材80は、基板56およびパ ッケージ82を介在した状態で撮像素子36に連 されている。

 このような構成によれば、撮像素子36で発 した熱は、パッケージ82から基板56に伝達さ 、さらに基板56から中継部材80を介してヨー ク50に伝達され、ヨーク50で放熱される。
 したがって、このような変形例においても 述した放熱構造と同様の効果が奏される。

 なお、撮像素子36がパッケージ82に封入され ている場合について説明したが、撮像素子36 基板56に実装されていてもよい。
 その場合には、中継部材80はヨーク50に連結 されると共に基板56に結合されている。中継 材80と基板56との結合は例えば半田付けによ って行うことができる。
 すなわち、中継部材80は基板56を介在した状 態で撮像素子36に連結されている。
 このような構成では、撮像素子36で発生し 熱は、基板56から中継部材80を介してヨーク5 0に伝達され、ヨーク50で放熱される。
 したがって、前述した放熱構造と同様の効 が奏される。

 次に本発明の要旨について説明する。
 本発明の要旨は、図33、図34に示すように、 前鏡筒22の前面2202に取着されるシャッター部 84を備えていることである。
 また、シャッター部84は、撮像光学系28の光 路を開閉する図示しない1枚または複数のシ ッター羽根と、シャッター羽根を駆動する 示しないアクチュエータと、前記シャッタ 羽根およびアクチュエータを収容し前記光 用の開口8610が形成されたケース86とを有し いることである。
 また、シャッター部84の前鏡筒22の前面2202 の取着は、カバー26に設けられたカバー側係 止部88と、ケース86に設けられたケース側係 部90とが係止することでなされていることで ある。

 より詳細に説明する。
 図33、図34はシャッター部84の前鏡筒22への み付けを説明する分解斜視図、図35、図36は ャッター部84が前鏡筒22に組み付けられた状 態を示す斜視図である。
 図37、図38はシールドケース98の前鏡筒22へ 組み付けを説明する分解斜視図、図39はシー ルドケース98が前鏡筒22に組み付けられた状 を示す斜視図である。
 図40はシャッター部84の前鏡筒22への組み付 を説明する断面図、図41、図42はシールドケ ース98の前鏡筒22への組み付けを説明する断 図である。
 図43はシールドケース98が組み付けられたカ メラモジュール20の断面図である。
 図44、図45は前鏡筒22の斜視図、図46は前鏡 22への前スプリング32のインサート成形の説 図である。

 本発明が適用された前鏡筒22の形状および バー26の形状は図2乃至図32に示す前記実施例 と若干異なっている。
 前鏡筒22から説明すると、図33、図44に示す うに、前鏡筒22は矩形枠状の前面2202を有し 前面2202の四隅に、撮像光学系28の光軸方向 位置決めのための位置決め面2204が設けられ 、また、各位置決め面2204に、前記光軸と直 する面内の位置決めを行うための位置決め 92が設けられている。
 この位置決め孔92は、前鏡筒22を成形する際 に、前スプリング32を同時にインサート成形 た際に形成されたものである。
 すなわち、図46に示すように、一対の金型2 4内に前鏡筒22成形用の製品キャビティが形 され、その際に前スプリング32の四隅が、 対の金型2、4の凸部2Aとピン4Aにより挟持さ た状態で製品キャビティ内に溶融状態の合 樹脂が注入され、前スプリング32の4隅を保 した前鏡筒22が成形される。
 位置決め孔92は、前スプリング32を保持する 金型4のピン4Aが位置していた孔であり、この ような孔を位置決め孔92として利用すること コストダウンが図られている。
 なお、4つの位置決め孔92のうちの3つはその 断面が円形であり、残りの1つはその断面が 円である。

(カバー26)
 次にカバー26について説明する。
 図33、図34に示すように、カバー26は、前面2 202の四隅(位置決め面2204)を除いた部分を覆い 中央に光路形成用の開口2606が設けられた前 部2602と、前面部2602の互いに対向する辺から 後方に屈曲された一対の側面部2604とを有し いる。すなわち、前記実施例と異なり4つの 面部2604ではなく2つの側面部2604を有してい 。
 また、各側面部2604には、後鏡筒24の係止突 (係合突起)57が係止する係止孔(係合溝)2608が 1つ設けられている。
 カバー26による前鏡筒22と後鏡筒24の挟持は 前面部2602が前面2202に係止すると共に、後 筒24に設けられた係止突起57が、側面部2604に 設けられた係止孔2608に係止することでなさ る。
 一対の側面部2604は、前面部2602の互いに対 する辺に沿った幅を有している。
 各側面部2604の幅方向の両側に、カバー26に り前鏡筒22と後鏡筒24とを挟持した状態で、 前鏡筒22の前面2202(位置決め面2204)よりも前方 に突出する突出片2610がそれぞれ設けられて る。
 突出片2610の先部に係止孔2612が形成されて る。本実施の形態では、上述のカバー側係 部88は、突出片2610の係止孔2612である。

(シャッター部84)
 次にシャッター部84について説明する。
 図33に示すように、ケース86は光軸方向に厚 さが小さい薄板状を呈し、撮像光学系28の光 用の開口8610は、ケース86の前面と後面にそ ぞれ形成されている。
 ケース86の側部に、突出片2610の係止孔2612に 係止可能な係止突起8602が設けられている。 実施の形態では、上述のケース側係止部90は 、係止突起8602である。
 図34に示すように、カバー側係止部88とケー ス側係止部90とが係止した状態で、ケース86 前鏡筒22の前面2202の4隅に臨む面を有してい 。
 図34、図40、図41に示すように、前面2202の4 に臨むケース86の面の4箇所に、位置決め面22 04に当接して前後方向の位置決めが行う当接 94が設けられている。
 4箇所のうちの2箇所の当接部94に、位置決め 用の突起96がそれぞれ併設されている。
 それら位置決め用の突起96は、図33、図40、 41に示すように、4つの位置決め孔92のうち 断面が円形の1つの孔92Aと、断面が長円の1つ の孔92Bに挿入され、位置決めされる。
 カバー26で挟持された後鏡筒24および前鏡筒 22に対してシャッター部84が取着された状態 、シャッター部84のケース86は、前鏡筒22の 面2202と反対方向に向いた前面8601を有してい る。
 本実施の形態では、図33、図43に示すように 、シャッター部84のケース86の前面8601の対向 る一対の辺の中間に、ケース86の前面より 前方に突出する凸部8602がそれぞれ膨出形成 れている。

(シールドケース98)
 本実施の形態では、図37乃至図39に示すよう に、カバー26で挟持された後鏡筒24および前 筒22に対してシャッター部84が取着された状 のシャッター部84、前鏡筒22、後鏡筒24を覆 シールドケース98をさらに備えている。
 シールドケース98は、電磁遮蔽性および弾 を有する材料で形成されている。
 電磁遮蔽性および弾性を有する材料として 、りん青銅、洋白、ブリキ、銅、あるいは りん青銅などの銅合金にニッケルなどのめ き処理を行ったもの、あるいは、ステンレ 鋼などの導電性を有しかつ磁性を有さない 料を用いることができる。
 シールドケース98は、光路形成用の開口9806 設けられた前面部9802と、前面部9802の4辺か 後方に屈曲された4つの側面部9804とを有し いる。
 また、4つの側面部9804のうち対向する一対 側面部9804には、係止孔9808がそれぞれ2つ設 られている。
 また、後鏡筒24には、係止孔9808に係合する 止突起2402が設けられている。
 したがって、図39、図42に示すように、前面 部9802がシャッター部84のケース86の前面8601に 係止すると共に、後鏡筒24の係止突起2402が、 側面部9804の係止孔9808にそれぞれ係止するこ で、シールドケース98はシャッター部84、前 鏡筒22、後鏡筒24を覆った状態で後鏡筒24に取 着される。

 図42、図43に示すように、シールドケース98 シャッター部84、前鏡筒22、後鏡筒24を覆っ 状態でシールドケース98の側面部9804の内面 、カバー側係止部88およびケース側係止部90 に近接または接触する。
 より詳細には、シールドケース98でシャッ ー部84、前鏡筒22、後鏡筒24を覆った状態で ールドケース98の側面部9804の内面は、カバ 側係止部88に近接している。また、シールド ケース98の側面部9804の内面は、ケース側係止 部90に接触している。
 また、シールドケース98でシャッター部84、 前鏡筒22、後鏡筒24を覆った状態でシャッタ 部84のケース86は、シールドケース98により 鏡筒22の前面2202(位置決め面2204)に付勢され 。
 本実施の形態では、シールドケース98の前 部9802が凸部8602に当接し該凸部8602によりシ ルドケース98の前面部9802が撓んだ状態(弾性 形した状態)でシールドケース98が配設され いる。
 より詳細には、シールドケース98の配設状 でシールドケース98の前面部9802は、凸部8602 当接したシールドケース98の前面部9802部分 他の前面部9802部分よりも前方に位置するよ うに弾性変形している。
 そして、このような前面部9802の弾性変形に より、シールドケース98の側面部9804の内面が 、カバー側係止部88およびケース側係止部90 近接または接触し、また、シャッター部84の ケース86は、シールドケース98により前鏡筒22 の前面2202に付勢されている。

 そして、図47に示すように、シールドケー 48を後鏡筒24に取り付け、基板56(図31)に信号 達用のフレキシブル基板100を半田付けによ 電気的に接続することでカメラモジュール2 0が完成する。
 なお、図47において符号21は、シャッター部 84の開口8610を覆うようにケース86の前面に取 された防塵用の透明板を示す。

 以上説明したように本実施の形態によれば カバー26に設けられたカバー側係止部88と、 ケース86に設けられたケース側係止部90とが 止することでシャッター部84を前鏡筒22の前 2202への取着するため、シャッター部84を取 付けるためのねじやねじ孔が不要となる。
 したがって、部品点数の削減および部品形 の単純化を図る上で有利となり、カメラモ ュールの低コスト化および小型化を図る上 有利となる。

 また、本実施の形態では、前鏡筒22を成形 る際に、前スプリング32を挟持する金型4の ン4Aによって形成される孔を、シャッター部 84を取り付けるための位置決め孔92として利 するため、位置決め用の専用の部品を設け り、あるいは、位置決め用の部品形状を設 たりすることなく、撮像光学系28の光軸と直 交する平面内でのシャッター部84の位置決め 度を確保する上で有利となる。
 このようなシャッター部84の、光軸と直交 る方向の位置決め精度を確保することによ て、シャッター部84のシャッター羽根に光束 の一部が遮られることよるケラレ、シャッタ ー羽根の縁部で光束の一部が反射されること による輝度ムラ(シェーディング)の発生を確 に防止でき、撮像素子36によって撮像され 画像の品質の向上を図る上で有利となる。

 また、本実施の形態では、シールドケース9 8の側面部9804の内面がカバー側係止部88およ ケース側係止部90に近接または接触すること で、カバー26と後鏡筒24との係合が外れるこ を防止しているので、カメラモジュール20の 耐衝撃性の向上を図る上で有利となる。
 また、本実施の形態では、シールドケース9 8の前面部9802の弾性変形により、シャッター 84のケース86が前鏡筒22の前面2202(位置決め 2204)に付勢されているので、シャッター部84 前鏡筒22および後鏡筒24とをより強固に連結 でき、カメラモジュール20の耐衝撃性の向上 図る上でより一層有利となる。

 なお、本実施の形態では、シールドケー 98を用いてシャッター部84のケース86を前鏡 22の前面2202(位置決め面2204)に付勢する場合 ついて説明したが、シールドケース98を用 ることなく、前カバー26に当接することでシ ャッター部84のケース86を前鏡筒22の前面2202( 置決め面2204)に付勢するばね片を設けても い。

 また、本実施の形態では、シャッター部84 有するカメラモジュール20について説明した が、シャッター部84を有しないカメラモジュ ル20を構成する場合には、図48に示すように 、カバー26として、カバー側係止部88が省略 れたものを使用すればよい。
 したがって、カバー26として、カバー側係 部88を有するものと、カバー側係止部88を有 ないものとの2種類のカバーを用意しておけ ば、シャッター部84を有するカメラモジュー 20と、シャッター部84を有さないカメラモジ ュール20との双方を簡単に組み立てることが きる。
 そのため、シャッター部84を取り付けるた の取り付け構造を前鏡筒22に形成した場合に 比較して、そのような取り付け構造を形成し た前鏡筒22と、そのような取り付け構造を形 しない前鏡筒22との2種類の前鏡筒22を製造 る必要が無いことは無論のこと、前鏡筒22と 後鏡筒24とを組み立て時に使用する治具を、2 種類の前鏡筒22に応じてそれぞれ用意する必 も無いため、製造コストの削減を図る上で 利となる。

(比較例)
 次に比較例について説明する。
 図49は比較例におけるシャッター部84の前鏡 筒22への組み付けを説明する分解斜視図、図5 0はシャッター部84が前鏡筒22に組み付けられ 状態を示す斜視図である。以下では、本実 の形態と同様の部分、部材には同一の符号 付して説明する。
 図49に示すように、比較例のカメラモジュ ル20´では、前鏡筒22は、2つの係止爪2220と、 1つの位置決め突起2222と、取り付け用のねじ 2224、ねじ孔2224の周囲に形成された当て付 面2226とを有している。
 シャッター部84のケース86には、前記2つの 止爪2220が挿通される2つの係止孔8620と、各 止孔8620に設けられた係止面8622と、前記位置 決め突起2222が係合する図示しない位置決め と、ねじNが挿通されるねじ挿通孔8624と、ね じ挿通孔8624の周囲に形成された当て付け面86 26とが設けられている。
 そして、前鏡筒22の各係止爪2220を、シャッ ー部84の2つの係止孔8620に挿通させた状態で 係止面8622に係止させると共に、前鏡筒22の位 置決め突起2222をシャッター部84の前記位置決 め孔に挿通し、さらに当て付け面2226、8626を て付けることでシャッター部84の前鏡筒22に 対する撮像光学系28の光軸方向および光軸と 交する平面内での位置決めがなされる。
 その状態で、ねじ挿通孔8624を挿通したねじ Nをねじ孔2224に螺合することでシャッター部8 4の前鏡筒22への取り付けがなされる。
 このような従来のカメラモジュール20´では 、シャッター部84を前鏡筒22に位置決めして り付けるための構成として、ねじ孔2224およ ねじNが必要となるばかりでなく、前鏡筒22 係止爪2220を設けると共に、シャッター部84 ケース86に係止孔8620、係止面8622を設けなく てはならず、部品点数が増加し、また、部品 形状が複雑化するため、低コスト化および小 型化を図る上で不利がある。
 これに対して本実施の形態のカメラモジュ ル20によれば、上述のねじ孔2224およびねじN などを省略できるため、部品点数を大幅に削 減できる。
 また、前鏡筒22に係止爪2220などを設ける必 がなくなるため、前鏡筒22の形状の単純化 図る上で有利となり、比較例に比べて低コ ト化および小型化を図る上で格段に有利と っている。

 また、本実施の形態では、カメラモジュー 20が組み込まれる電子機器10が携帯電話機で ある場合について説明したが、本発明の撮像 装置は、例えば、PDA、ノート型パーソナルコ ンピュータなどの携帯情報端末、あるいは、 デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなどの 種々の電子機器に広く適用可能である。
 また、本実施の形態では、駆動部が、レン 保持部に取着されたコイルと、後鏡筒24に 着されたマグネットとで構成されたいわゆ ムービングコイル方式である場合について 明した。しかしながら、本発明は、駆動部 、レンズ保持部に取着されたマグネットと 後鏡筒24に取着されたコイルとで構成されて いるいわゆるムービングマグネット方式であ る場合にも無論適用可能である。